説明

ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼの阻害剤

本明細書では、式(I):[式中、置換基は本明細書に開示しているとおりである]で示される化合物並びにその薬学的に許容し得る塩が提供される。これらの化合物及びこれら化合物を含有する医薬組成物は、例えば、肥満、II型糖尿病及び代謝症候群などの疾患の処置に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジアシルグリセロールアシルトランスフェラーゼの阻害剤に関するものである。その阻害剤は、例えば、肥満、II型糖尿病、脂質異常症及び代謝症候群などの疾患の処置に有用である。
【0002】
以下に引用又は依拠される全ての文献は、明確に、参照により本明細書に組み入れられる。
【0003】
背景技術
トリグリセリド又はトリアシルグリセロールは真核生物におけるエネルギー貯蔵の主要形態である。哺乳類において、これらの化合物は、主に三つの組織、小腸、肝臓及び脂肪細胞で合成される。トリグリセリド又はトリアシルグリセロールは、食物脂肪吸収、新たに合成された脂肪酸の集積及び脂肪組織での貯蔵の主要な機能を担っている(Subauste and Burant, Current Drug Targets - Immune, Endocrine & Metabolic Disorders (2003) 3, 263-270 参照)。
【0004】
ジアシルグリセロールO−アシルトランスフェラーゼは、ジグリセリドアシルトランスフェラーゼ又はDGATとしても知られており、トリグリセリド合成の重要な酵素である。DGATは基質の1,2−ジアシルグリセロール(DAG)及び長鎖脂肪酸アシルCoAからトリアシルグリセロールを合成する最終律速段階を触媒する。従って、DGATは細胞のジアシルグリセロール代謝に重要な役割を担っており、トリグリセリド産生及びエネルギー貯蔵ホメオスタシスにきわめて重要である(Mayorek et al, European Journal of Biochemistry (1989) 182, 395-400 参照)。
【0005】
DGATはsn−1,2−ジアシルグリセロールに特異的であり、様々な鎖長の脂肪酸アシルに応答する(see Farese et al, Current Opinions in Lipidology (2000) 11, 229-234)。DGAT活性レベルは、in vitroで脂肪細胞が分化する際に脂肪細胞内で上昇し、最近の証拠から、DGATが転写後に脂肪組織内でレギュレーションされている可能性が示唆される(Coleman et al, Journal of Molecular Biology (1978) 253, 7256-7261 and Yu et al, Journal of Molecular Biology (2002) 277, 50876-50884 参照)。DGAT活性は主に小胞体で発現している(Colman, Methods in Enzymology (1992) 209, 98-104 参照)。肝細胞では、DGAT活性は小胞体膜の細胞質表面及び管腔表面の両方で発現していることが明らかにされた(Owen et al, Biochemical Journal (1997) 323 (pt 1), 17-21 and Waterman et al, Journal of Lipid Research (2002) 43, 1555-156 参照)。肝臓において、トリグリセリド合成及び細胞質小滴としての保持と分泌との間の分配制御が、VLDL産生速度の決定に最も重要である(Shelness and Sellers, Current Opinions in Lipidology (2001) 12, 151-157 and Owen et al, Biochemical Journal (1997) 323 (pt 1), 17-21 参照)。
【0006】
2種類の型のDGATがクローニングされており、それぞれDGAT1及びDGAT2として示される(Cases et al, Proceedings of the National Academy of Science, USA (1998) 95, 13018-13023、Lardizabal et al, Journal of Biological Chemistry (2001) 276, 38862-38869 及び Cases et al, Journal of Biological Chemistry (2001) 276, 38870-38876 参照)。両方の酵素は同じ基質を使用するが、DGAT1及びDGAT2の間に相同性はない。両方の酵素は広範に発現している一方で様々な組織での相対的な発現量にはいくつかの相違が見られる。
【0007】
マウスDGAT1をコードする遺伝子がDGATノックアウトを作製するために用いられている。これらのマウスは機能的なDGAT酵素を発現することができないが(Dgat-/-マウス)、生存能力があり、トリグリセリドを合成し続ける(Smith et al, Nature Genetics (2000) 25, 87-90 参照)。このことは、DGAT2など、多くの触媒メカニズムがトリグリセリド合成に関与していることを示唆している。また、ジアシルグリセロールトランスアシラーゼの作用により2個のジアシルグリセロールからトリグリセリドを生成する他の経路も明らかとなっている(Lehner and Kuksis, Progress in Lipid Research (1996) 35, 169-210 参照)。
【0008】
Dgat-/-マウスは食餌性肥満に耐性を示しており痩せたままである。高脂肪食を与えた場合、Dgat-/-マウスは、通常の脂肪含量の餌を与えたマウスと同程度に体重が維持されている。Dgat-/-マウスは組織でのトリグリセリドレベルがより低い。食物摂取量がわずかに高いノックアウトマウスの体重増加への耐性は、エネルギー消費が増大したこと及びインスリン若しくはレプチンへの感受性が増加したことが起因している(Smith et al, Nature Genetics (2000) 25, 87-90, Chen and Farese, Trends in Cardiovascular Medicine (2000) 10, 188-192, Chen and Farese, Current Opinions in Clinical Nutrition and Metabolic Care (2002) 5, 359-363 及び Chen et al, Journal of Clinical Investigation (2002) 109, 1049-1055 参照)。Dgat-/-マウスでは、野生型マウスと比較して、グルコース摂取後のグルコース及びインスリンレベルがより低く、トリグリセリド吸収の速度が低下しており、トリグリセリド代謝及びグルコース代謝が改善している(Buhman et al, Journal of Biological Chemistry (2002) 277, 25474-25479 及び Chen and Farese, Trends in Cardiovascular Medicine (2000) 10, 188-192 参照)。
【0009】
トリグリセリド代謝、吸収及びデノボ合成の両方における障害又は不均衡は様々な疾患リスクの病因に関係している。これらの疾患には肥満、インスリン耐性症候群、II型糖尿病、脂質異常症、代謝症候群(X症候群)及び冠動脈性心疾患が挙げられる(Kahn, Nature Genetics (2000) 25, 6-7, Yanovski and Yanovski, New England Journal of Medicine (2002) 346, 591-602, Lewis et al, Endocrine Reviews (2002) 23, 201, Brazil, Nature Reviews Drug Discovery (2002) 1, 408, Malloy and Kane, Advances in Internal Medicine (2001) 47, 111, Subauste and Burant, Current Drug Targets - Immune, Endocrine & Metabolic Disorders (2003) 3, 263-270 及び Yu and Ginsberg, Annals of Medicine (2004) 36, 252-261 参照)。DGAT酵素の活性を阻害又は低下させることにより、ジアシルグリセロールからのトリグリセリド合成を減少させることができる化合物はトリグリセリドの代謝異常に関連した疾患を処置するための治療薬として有用であろう。
【0010】
公知のDGAT阻害剤には、ジベンゾオキサゼピノン(Ramharack, et al, EP1219716 and Burrows et al, 26th National Medicinal Chemistry Symposium (1998) poster C-22 参照)、置換アミノ−ピリミジノ−オキサジン(Fox et al, WO2004047755 参照)、キサントフモールなどのカルコン(Tabata et al, Phytochemistry (1997) 46, 683-687 and Casaschi et al, Journal of Nutrition (2004) 134, 1340-1346 参照)、置換ベンジル−ホスホネート(Kurogi et al, Journal of Medicinal Chemistry (1996) 39, 1433-1437, Goto, et al, Chemistry and Pharmaceutical Bulletin (1996) 44, 547-551, Ikeda, et al, Thirteenth International Symposium on Athersclerosis (2003), abstract 2P-0401, 及び Miyata, et al, JP 2004067635 参照)、アリールアルキル酸誘導体(Smith et al, WO2004100881 及び US20040224997 参照)、フラン及びチオフェン誘導体(WO2004022551 参照)、ピロロ[1,2b]ピリダジン誘導体(Fox et al, WO2005103907 参照)、置換スルホンアミド(Budd Haeberlein and Buckett, WO20050442500 参照)、チオフェノキシアセトアミド(Bolin and Michoud, WO2006082010 参照)、アリールプロピオニルヒドラジド(Michoud, WO2006120125 参照)及びオキサゾールジカルボキサミド(Bolin et al, WO2007060140 参照)が挙げられる。最近、DGAT阻害剤が肥満動物モデルの体重増加の阻害に有効であることが示された(Journal of Medicinal Chemistry (2008), 51, 380)。
【0011】
さらに、DGAT阻害剤として公知のものには、2−ブロモ−パルミチン酸(Colman et al, Biochimica et Biophysica Acta (1992) 1125, 203-9 参照)、2−ブロモ−オクタン酸(Mayorek and Bar-Tana, Journal of Biological Chemistry (1985) 260, 6528-6532 参照)、ローズリピン(roselipins)(Noriko et al, (Journal of Antibiotics (1999) 52, 815-826 参照)、アミデプシン(Tomoda et al, Journal of Antibiotics (1995) 48, 942-7 参照)、イソクロモフィロン、プレニルフラボノイド類(Chung et al, Planta Medica (2004) 70, 258-260 参照)、ポリアセチレン類(Lee et al, Planta Medica (2004) 70, 197-200 参照)、コクリオキノン類(Lee et al, Journal of Antibiotics (2003) 56, 967-969 参照)、タンシノン類(Ko et al, Archives of Pharmaceutical Research (2002) 25, 446-448 参照)、ゲムフィブロジル(Zhu et al, Atherosclerosis (2002) 164, 221-228 参照)及び置換キノロン類(Ko, et al, Planta Medica (2002) 68, 1131-1133 参照)が挙げられる。また、DGAT活性のモジュレータとして公知のものには、アンチセンスオリゴヌクレオチドが挙げられる(Monia and Graham, US20040185559 参照)。
【0012】
しかしながら、代謝疾患、例えば、肥満、II型糖尿病及び代謝症候群の処置に有効なさらなるDGAT阻害剤が当該技術分野で必要とされている。
【0013】
発明の概要
本発明はDGAT阻害剤に関するものである。好ましい実施態様においては、本発明は式(I):
【0014】
【化1】


で示される化合物並びにその薬学的に許容し得る塩及びその医薬組成物を提供する。
【0015】
発明の詳細な説明
本発明の好ましい実施態様においては、式(I):
【0016】
【化2】


[式中、
Xは酸素、硫黄又は窒素であり、
Yは炭素又は窒素であり、
Zは炭素又は窒素であり、
R1は低級アルキル、ハロ低級アルキル、アルコキシ、低級アルキルアルコキシ又は水素であり、
R2、R2’は互いに独立してハロゲン、アルコキシ、低級アルキル、ハロ低級アルキル、ハロアルコキシ、ベンジルオキシ又は水素であり、
R3は水素又は低級アルキルであり、Xが酸素又は硫黄である場合、R3は存在せず、
Qはピペラジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピペラジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピペラジン−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペリジン−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペラジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステル、ピペラジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸、ピペリジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸、ピペラジン−1−カルボニル−2−シクロペンタンカルボン酸、N−低級アルコキシ低級アルキル−N−低級アルキル−アミノ、N−シクロ低級アルキル−N−低級アルキル−アミノ、N−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、O−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、O−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸低級アルキルアミド、ピペリジン−1−イル−4−オキソ−2−フェニル−低級アルカン酸、ピペリジン−1−カルボニル−2−シクロペンタンカルボン酸、ピペリジン−1−イル−2−オキソ−低級アルキル−シクロペンタンカルボン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−低級アルキル酸、ピペリジン−1−イル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペラジン−1−イル−2−オキソ−エチル−3−メチル−低級アルカン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−2−シクロヘキシル−酪酸、ピロリジン−3−オキシ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−オキシ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−オキシ−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピロリジン−3−オキシ−1−イル−4−安息香酸、2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル−アセチル−ピペラジン−1−イル又はピペラジン−1−イル−4−安息香酸である]
で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩が提供される。
【0017】
本発明の別の好ましい実施態様においては、治療有効量の式(I)に記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩及び薬学的に許容し得る担体を含む医薬組成物が提供される。
【0018】
本明細書で使用する用語は特定の実施態様を記述するためのものであり、限定することを意図するものではないことを理解されたい。さらに、本明細書に記載するものと同様又は等価な全ての方法、機器及び材料を本発明の実施又は試験に使用することができるが、ここでは好ましい方法、機器及び材料を記載する。
【0019】
本明細書で使用される用語「アルキル」は、単独又は他の基と組み合わされて、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜16個の炭素原子、より好ましくは1〜10個の炭素原子を有する一価の分岐鎖又は直鎖脂肪族飽和炭化水素基を指す。
【0020】
用語「シクロアルキル」は、3〜10個、好ましくは3〜6個の炭素原子を有する一価のモノ又はポリ炭素環式基を指す。この用語はさらにシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ボルニル、アダマンチル、インデニル基などにより例示される。好ましい実施態様においては、「シクロアルキル」部分は場合により1、2、3又は4個の置換基で置換されていてもよい(ここで、前記置換基は特に明記しない限りさらに置換されてはいない)。各置換基は特に明記しない限り、独立して、例えば、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシル又は酸素(O=)であることができる。シクロアルキル部分の例には、場合により置換されているシクロプロピル、場合により置換されているシクロブチル、場合により置換されているシクロペンチル、場合により置換されているシクロペンテニル、場合により置換されているシクロヘキシル、場合により置換されているシクロヘキシレン、場合により置換されているシクロヘプチルなど、又は本明細書において具体的に例示するシクロアルキル部分が挙げられるがこれらに限定されない。
【0021】
用語「ヘテロシクロアルキル」は、1、2又は3個の炭素環原子がN、O又はSなどのヘテロ原子で置き換えられているモノ又は多環式アルキル環を意味する。ヘテロシクロアルキル基の例には、アゼチジン、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニル、1,3−ジオキサニル、チアゾリジン−2,4−ジオンなどが挙げられるがこれらに限定されない。ヘテロシクロアルキル基は非置換又は置換されていてもよく、その結合は、必要に応じて、その炭素骨格又はそのヘテロ原子(1個又は複数)を介してされていてよい(ここで、前記置換基はさらに置換されていない)。
【0022】
用語「低級アルキル」は、単独又は他の基と組み合わされて、1〜9個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する分岐鎖又は直鎖アルキル基を指す。この用語はさらにメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、2−エチルブチル基などにより例示される。
【0023】
用語「アリール」は、少なくとも1個の芳香環を有する6〜12個の炭素原子の芳香族モノ又はポリ炭素環式基を指す。そのような基の例には、フェニル、ナフチル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、1,2−ジヒドロナフタレン、インダニル、1H−インデニルなどが挙げられるがこれらに限定されない。
【0024】
アルキル、低級アルキル及びアリール基は置換又は非置換であってもよい。置換されている場合、一般的に、例えば、1〜4個の置換基が存在する(前記置換基は特に明記しない限り、さらに置換されていない)。これらの置換基は場合により、それらが結合しているアルキル、低級アルキル又はアリール基と環を形成することができる。置換基には、例えば、アルキル、アリール、アリールアルキルなどの炭素含有基(例えば、置換及び非置換フェニル、置換及び非置換ベンジル);ハロゲン原子及びハロアルキルなどのハロゲン含有基(例えば、トリフルオロメチル);酸素含有基、例えば、アルコール(例えば、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アリール(ヒドロキシル)アルキル)、エーテル(例えば、アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル、より好ましくは、例えば、メトキシ及びエトキシ)、アルデヒド(例えば、カルボキシアルデヒド)、ケトン(例えば、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニルアルキル)、酸(例えば、カルボキシ、カルボキシアルキル)、エステルなどの酸誘導体(例えば、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキル)、アミド(例えば、アミノカルボニル、モノ又はジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノ又はジアルキルアミノカルボニルアルキル、アリールアミノカルボニル)、カルバメート(例えば、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、モノ又はジアルキルアミノカルボニルオキシ、アリールアミノカルボニルオキシ)及び尿素(例えば、モノ又はジアルキルアミノカルボニルアミノ又はアリールアミノカルボニルアミノ);窒素含有基、例えば、アミン(例えば、アミノ、モノ又はジアルキルアミノ、アミノアルキル、モノ又はジアルキルアミノアルキル)、アジド、ニトリル(例えば、シアノ、シアノアルキル)、ニトロ;チオール、チオエーテル、スルホキシド及びスルホンなどの硫黄含有基(例えば、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル);及び一以上のヘテロ原子を含有する複素環基(例えば、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピラニル、ピロニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアナフチル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、インドリル、オキシインドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリニル、7−アザインドリル、ベンゾピラニル、クマリニル、イソクマリニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、ピリドピリジル、ベンゾオキサジニル、キノキサリニル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、フタラジニル及びカルボリニル)を挙げることができる。
【0025】
用語「ヘテロアリール」は、N、O及びSから選択される1、2又は3個の環ヘテロ原子を含有し残りの環原子がCである少なくとも1個の芳香環を有する、5〜12個の原子の芳香族モノ又は多環式基を指す。ヘテロアリール基の1又は2個の環炭素原子は、カルボニル基で置き換えられていてもよい。
【0026】
上記ヘテロアリール基は1、2又は3個の置換基で独立して置換されていてもよい(ここで、前記置換基は特に明記しない限りさらに置換されていない)。置換基には、例えば、アルキル、アリール、アリールアルキルなどの炭素含有基(例えば、置換及び非置換フェニル、置換及び非置換ベンジル);ハロゲン原子及びハロアルキルなどのハロゲン含有基(例えば、トリフルオロメチル);酸素含有基、例えば、アルコール(例えば、ヒドロキシル、ヒドロキシアルキル、アリール(ヒドロキシル)アルキル)、エーテル(例えば、アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル)、アルデヒド(例えば、カルボキシアルデヒド)、ケトン(例えば、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニルアルキル)、酸(例えば、カルボキシ、カルボキシアルキル)、エステルなどの酸誘導体(例えば、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキル)、アミド(例えば、アミノカルボニル、モノ又はジアルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノ又はジアルキルアミノカルボニルアルキル、アリールアミノカルボニル)、カルバメート(例えば、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、モノ又はジアルキルアミノカルボニルオキシ、アリールアミノカルボニルオキシ)及び尿素(例えば、モノ又はジアルキルアミノカルボニルアミノ又はアリールアミノカルボニルアミノ);窒素含有基、例えば、アミン(例えば、アミノ、モノ又はジアルキルアミノ、アミノアルキル、モノ又はジアルキルアミノアルキル)、アジド、ニトリル(例えば、シアノ、シアノアルキル)、ニトロ;チオール、チオエーテル、スルホキシド及びスルホンなどの硫黄含有基(例えば、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル);及び一以上のヘテロ原子を含有する複素環基(例えば、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピラニル、ピロニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアナフチル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、インドリル、オキシインドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリニル、7−アザインドリル、ベンゾピラニル、クマリニル、イソクマリニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、ピリドピリジル、ベンゾオキサジニル、キノキサリニル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、フタラジニル及びカルボリニル)を挙げることができる。
【0027】
本明細書で使用される用語「低級アルキル」は、メチル、エチル、イソプロピル、第三ブチルなどの、1〜6個の炭素原子を含有する一価の脂肪族飽和炭化水素を意味する。本明細書で使用される用語「アルコキシ」はアルキル−O−を意味し、「アルコイル(alkoyl)」はアルキル−CO−を意味する。アルコキシ置換基又はアルコキシ含有置換基は、例えば、一以上のアルキル基で置換されていてもよい(ここで、前記置換基は特に明記しない限りさらに置換されていない)。用語「低級アルコキシ」は、メトキシ、エトキシ、ブトキシなどの、1〜6個の炭素原子を含有する一価のアルコキシ基を意味する。用語「低級アルカン酸」は、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの、2〜6個の炭素原子を含有する一価の脂肪族飽和モノカルボン酸を指す。用語「シクロ低級アルキル」は、シクロプロピル、シクロヘキシル、シクロブチルなどの、3〜6個の炭素原子の環を含有する一価の飽和シクロ低級アルキル基を指す。
【0028】
本明細書で使用される用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素基を意味し、好ましくはフッ素、塩素又は臭素基、より好ましくはフッ素又は塩素基である。
【0029】
式(I)で示される化合物は一以上の不斉炭素原子をもつことができ、光学的に純粋なエナンチオマー、例えば、ラセミ体などのエナンチオマー混合物、光学的に純粋なジアステレオマー、ジアステレオマー混合物、ジアステレオマーラセミ体又はジアステレオマーラセミ体の混合物の形態で存在することができる。光学活性な形態は、例えば、ラセミ体の分割、不斉合成又は不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤又は溶離液を用いたクロマトグラフィー)により得ることができる。本発明はこれらの形態の全てを包含する。
【0030】
本明細書で使用される用語「薬学的に許容し得る塩」は、式(I)で示される化合物の任意の薬学的に許容し得る塩を意味する。塩は無機及び有機酸並びに塩基などの薬学的に許容し得る非毒性の酸及び塩基から調製することができる。そのような酸には、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられる。特に好ましくは、フマル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、コハク酸、硫酸及びメタンスルホン酸である。許容し得る塩基塩には、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)及びアルミニウム塩が挙げられる。
【0031】
本発明の方法の実施において、有効量の本発明の化合物のいずれか一種、本発明の化合物の任意の組み合わせ又はその薬学的に許容し得る塩を、単独で又は組み合わせて、当該技術分野で公知の通常かつ許容される任意の方法により投与する。従って、化合物又は組成物を、経口(例えば、口腔)、舌下、非経口(例えば、筋肉内、静脈内又は皮下)、直腸内(例えば、坐剤又は洗浄液)、経皮(例えば、皮膚電気穿孔)又は吸入(例えば、エアロゾル)により、錠剤及び懸濁液を包含する、固体、液体又は気体の投与剤の形態で投与することができる。投与は、任意に、連続治療での単一単位用量の形態又は単回投与治療で行うことができる。また、治療用組成物は、パモ酸などの脂溶性塩と併せて油乳剤又は分散剤の形態に、又は皮下又は筋肉内投与用に生分解性の徐放性組成物の形態にすることもできる。
【0032】
本発明の組成物の調製に有用な医薬担体は、固体、液体又は気体にすることができる。従って、組成物を錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、粉剤、腸溶コーティング製剤又はその他の保護製剤(例えば、イオン交換樹脂に結合又は脂質−タンパク質小胞に封入)、徐放性製剤、液剤、懸濁液、エリキシル剤、エアロゾルなどの形態にすることができる。担体は様々な油状物、例えば、石油、動物油、植物油又は合成油、例えば、落花生油、大豆油、鉱油、ゴマ油などから選択することができる。水、生理食塩水、デキストロース水溶液及びグリコールが好ましい液体担体であり、特に注射液用が好ましい(血液と等張の場合)。例えば、静脈内投与用の製剤には、活性成分(一種又は複数)の無菌水溶液が含まれ、それは固体活性成分(一種又は複数)を水に溶解して水溶液にし、その溶液を滅菌して調製する。適切な医薬賦形剤には、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、タルク、ゼラチン、麦芽、コメ、小麦、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥脱脂粉乳、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどが包含される。組成物に防腐剤、安定化剤、湿潤剤又は乳化剤、浸透圧調整用塩、緩衝液などの従来の医薬添加剤を添加してもよい。適切な医薬担体及びそれらの製剤は、Remington’s Pharmaceutical Sciences by E. W. Martin に記載されている。そのような組成物は、投与対象に適切に投与するための適切な剤形を調製するために、どのような場合においても、有効量の活性化合物を適切な担体と一緒に含有する。
【0033】
本発明の化合物の用量は、例えば、投与形態、対象の年齢及び体重並びに処置対象の状態など多くの要因に基づいており、最終的には担当医又は獣医により決定される。担当医又は獣医により決められるそのような活性化合物の量を、本明細書及び特許請求の範囲において「治療有効量」と称する。例えば、本発明の化合物の用量は一日当たり約1〜約1000mgが一般的である。好ましくは、治療有効量は一日当たり約1mg〜約500mgである。
【0034】
本発明の化合物は市販の出発物質から、当該技術分野で公知の一般的な合成技術及び手順を用いて調製することができる。以下に、そのような化合物の調製に適する反応スキームを概説する。以下に詳述する具体的な例によりさらに説明することができる。
【0035】
必要な置換ベンゾフラン、ベンゾチオフェン及びインドール誘導体は市販品を使用した。所望のヘテロ環化合物が市販されていない場合、6,5−縮合ヘテロ環をスキーム1に従って調製した。
【0036】
【化3】

【0037】
文献に記載のように(Journal of the Chemical Society, Chemical Communications 14, 627, 1979)、市販の置換ベンズアルデヒド(i)を、塩基性条件下でアジド酢酸エチルエステル(ii)と反応させた。縮合生成物のアクリル酸誘導体(iii)を加熱して中間体ナイトレンを得て、環の挿入が起こり所望のインドール−2−カルボン酸誘導体(iv)を得た(式中、R及びR’はアルキル、アルコキシ及びハロゲンであることができる)。
【0038】
あるいは、インドール誘導体(iv)を、文献に記載のフィッシャーインドール合成により調製することもできる(Chemical and Pharmaceutical Bulletin 22, 1981, 1974)。所望のアリールヒドラゾン(v)を対応するアリールヒドラジン及び2−オキソ−プロピオン酸エチルエステルから調製することができる。酸性条件下、ヒドラゾン(v)の転位からインドール−2−カルボン酸エチルエステルを得ることができる。
【0039】
置換ベンゾチオフェン−2−カルボン酸を文献例に従って調製した(Tetrahedron Letters 44, 7147, 2003)。2−メルカプト酢酸メチルエステルで化合物(vi)のフッ素を置換した後、塩基性条件下で分子内縮合してベンゾチオフェン−2−カルボン酸メチルエステルを得た(式中、R1はアルキル及びトリフルオロメチルなどのフッ素置換アルキル基であることができ、R及びR’はアルキル、アルコキシ及びハロゲンであることができる)。
【0040】
必要なN−アルキルインドール−2−カルボン酸をスキーム2に示すように、化合物(iv)から調製することができる。
【0041】
【化4】

【0042】
スキーム2に記載するように、置換インドール−2−カルボン酸エチルエステル(iv)を水素化ナトリウムなどの塩基性条件下、N−1位でアルキル化した(式中、R2は水素、メチル、エチル及び他の小さなアルキル基であることができる)。N−アルキル化化合物(viii)をメタノール中、水酸化ナトリウムの存在下で加水分解した。反応物をマイクロ波で加熱して、その工程を促進させた。インドールの4、5又は他の位置に異なるアルコキシ基導入するために、市販のベンジルオキシ置換インドール(x)を出発物質として用いた。水素化ナトリウムの存在下で、化合物(x)をアルキル化してN−1アルキル化化合物(xi)を得た。化合物(xi)を接触水素化して化合物(xii)を得た。化合物(xii)を水素化ナトリウムの存在下、ハロゲン化アルキルでアルキル化してアルコキシ置換インドール誘導体(xiii)を得た(式中、R3はメチル、エチル、イソブチル及び他の小さなアルキル又はフッ素置換の小さなアルキル基であることができる)。化合物(xiii)をけん化して所望のアルコキシ置換N−アルキルインドール−2−カルボン酸(xiv)を得た。
【0043】
例えば、化合物(xxiii)のようなDGAT阻害剤を調製するために、スキーム3に示す反応を実施した。
【0044】
【化5】

【0045】
スキーム3に記載するように、ベンゾフラン−、ベンゾチオフェン−又はインドール−2−カルボン酸(化合物xv)を、酸クロリド中間体を経由する又はカップリング試薬を使用などのアミド形成条件下、アリールアミン誘導体(化合物xvi)とカップリングさせ化合物xviiを得た(式中、化合物xvのRはアルキル、アルコキシ又はハロゲンであり、アリール環のR置換基はモノ又はジ置換基であることができ、R3は水素又はアルキル基であることができ、R4は水素又はアルキル基であることができ、Xは酸素、硫黄又は窒素であることができる)。Xが酸素又は硫黄の場合、化合物xvのR3は存在しない。化合物xviについては、Y及びZは窒素又は炭素であることができ、Mは窒素又は炭素であることができる。化合物xviiのN−ブトキシカルボニル基を酸性条件下で開裂し、得られたアミン塩を中和して重要な中間体xviiiを得た。中間体xviiiをクロロギ酸エステルxixと反応させて所望のカルバメートxxを得た(式中、化合物xxのR5はアルキル基であることができる)。
【0046】
あるいは、中間体xviiiを、酸クロリド中間体を経由するようなアミド形成条件下でジカルボン酸モノベンジルエステルxxiと反応させた。ベンジル基を開裂して所望のカルボン酸xxiiiを得た(式中、化合物xxiのQは環式又は非環式構造であることができる)。xxiのQが環式構造である場合、シス及びトランスカルボン酸の両方が生成した。
【0047】
また、中間体xviiiを無水物xxiiで処理してカルボン酸xxiiiを調製した(式中、化合物xxiiのQはアルキル又は置換アルキル基であることができる)。化合物xxiiのQは環状アルキル基であることができる。環状無水物又はスピロ無水物は市販品を使用した。
【0048】
アリールアミンをジアルキルアミン、ピロリジンアミン又はピロリジニルオキシ基で置換した場合、所望のDGAT阻害剤はスキーム4に従って合成された。
【0049】
【化6】

【0050】
スキーム4に示すように、置換ベンゾフラン−、ベンゾチオフェン−及びインドール−2−カルボン酸をジアルキル置換アリールアミンxxivとカップリングさせ、所望の化合物xxvを得た(式中、xxivのR6はシクロプロピル又は2−メトキシエチル基であった。Y及びZは窒素又は炭素であることができる)。
【0051】
ピロリジンアミノ又はピロリジニルオキシ置換アリール誘導体について、4−フルオロニトロベンゼン(xxviのY及びZは炭素である)又は2−クロロ−5−ニトロピリジン(xxviのYは窒素であり、Zは炭素である)を、塩基性条件下で3−アミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(xxviiのEはアミノ基である)又は3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(xxviiのEはヒドロキシル基である)と反応させて化合物xxviiiを得た。ニトロ基を還元し、次に化合物xvとアミド形成することにより化合物xxixを得て、さらに酸分解して重要な中間体xxxに変換した。
【0052】
中間体xxxをクロロギ酸エステル又はイソシアネートと反応させて対応するカルバメートxxxi又は尿素xxxiiiを得た(式中、R7及びR8はアルキル基であることができる)。あるいは、中間体xxxは無水物xxiiで処理することによりカルボン酸xxxiiに変換した(式中、xxiiのQはアルキル又は置換アルキル基であることができる)。さらに、化合物xxiiのQは環状アルキル基であることもできる。環状無水物又はスピロ無水物は市販品を使用した。
【0053】
また、スキーム3の重要な中間体xviii及びスキーム4の中間体xxxを、スキーム5に記載するようにBuchwaldカップリング反応により対応するアリールカルボン酸に変換した。
【0054】
スキーム5:アリールカルボン酸及びヘテロ環アミドを用いた6,5−縮合カルボキサミドの調製
【化7】

【0055】
アミン中間体xviii及びxxxをパラジウム触媒及びホスフィン配位子の存在下、4−ブロモ安息香酸tert−ブチルエステルで処理して対応するアリールアミンを生成し、さらに酸で処理しtert−ブチルエステルを除去することにより、化合物xxxiv及びxxxvに変換した。文献に報告されている方法と同様にしてBuchwaldアミノ化反応を行った(Journal of the American Chemical Society 125, 6653, 2003)。化合物xviii及びxxxの構造的な定義は、スキーム3及びスキーム4に記載するとおりである。
【0056】
最後に、中間体xviiiをまた、アミドカップリング条件下でカルボン酸xxxviと反応させて化合物xxxviiを生成した(式中、化合物xxxviのR9はアルキル又はチアゾリジンジオンなどのヘテロ環置換アルキル基であることができる)。
【0057】
実施例
略語の一覧
DGAT ジアシルグリセロール:アシルCoA O−アシルトランスフェラーゼ
THF テトラヒドロフラン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DMA N,N−ジメチルアセトアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
DCM ジクロロメタン
DME ジメトキシエタン
MeOH メタノール
EtOH エタノール
EtOAc 酢酸エチル
NaOH 水酸化ナトリウム
TFA トリフルオロ酢酸
HOBT 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
DMAP 4−(ジメチルアミノ)ピリジン
Pd(dba) トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
X−PHOS (2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル−2−イル)ジシクロヘキシルホスフィン
PyBroP ブロモトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
BOP (ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ)トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
EDCI 1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
BOC ブトキシカルボニル
食塩水 飽和塩化ナトリウム水溶液
DAG 1,2−ジオレオイル−sn−グリセロール
TLC 薄層クロマトグラフィー
RP HPLC 逆相高速液体クロマトグラフィー
APCI−MS エレクトロスプレー質量分析
LCMS 液体クロマトグラフィー質量分析
NMR 核磁気共鳴分光法
HRMS 高分解能質量分析
LRMS 低分解能質量分析
RT 室温又は周囲温度
【0058】
I部:好ましい中間体の調製
4,5−ジクロロ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
【0059】
【化8】


この化合物の調製は文献に記載の方法に従って実施した(Journal of the Chemical Society, Chemical Communications 14, 627, 1979)。簡潔に述べると、ナトリウム(2.0g、87mmol)及びエタノール(350mL)の混合物を溶液が均一になるまで室温で撹拌した(1.0時間)。2,3−ジクロロベンズアルデヒド(3.90g、22.3mmol)及びアジド酢酸エチル(11.2g、86.9mmol)の混合物を50mLのエタノールで希釈し、0℃でナトリウムエトキシド溶液にゆっくり添加した(30分間)。反応物を室温に温め、さらに撹拌した(2.0時間)。溶液を飽和塩化アンモニウム溶液(300mL)で急冷(quenched)し、水溶液をEtOAc(150mLで2回)で抽出した。次に、有機層を食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去して、中間体2−アジド−3−(2,3−ジクロロ−フェニル)−アクリル酸エチルエステルを白色の粗固体として得た(1.55g、収率25%)。粗中間体を30mLのキシレンで希釈し、2時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、25mLのヘキサンを添加して、白色の沈殿物を得た。固体を濾過、乾燥させて、生成物4,5−ジクロロ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを白色の固体として得た(0.75g、収率54%)。LRMS 計算値 C11H9Cl2NO2 (m/e) 257, 計測値 256 (M-H)
【0060】
4−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
【化9】


4,5−ジクロロ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを中間体2−アジド−3−(2−メチル−フェニル)−アクリル酸エチルエステルから調製した。LCMS C12H13NO2 計算値 (m/e) 203, 計測値 202 (M-H)
【0061】
4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
【化10】


4,5−ジクロロ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを中間体2−アジド−3−(2−トリフルオロメチル−フェニル)−アクリル酸エチルエステルから調製した。LCMS C12H10F3NO2 計算値 (m/e) 257, 計測値 256 (M-H)
【0062】
4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸
【化11】


4,5−ジクロロ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(207mg、0.80mmol)のDMF(2mL)混合物に、NaH(41.2mg、60%鉱油分散物、1.03mmol)の懸濁液をDMF(5mL)に滴下した。反応混合物を30分間撹拌し、その後1mLのDMFで希釈したヨウ化エチル(156mg、1.0mmol)を室温で滴下して、混合物をさらに1時間撹拌した。反応混合物を100mLのEtOAcで希釈し、飽和塩化アンモニウム(100mL)及び食塩水(50mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を除去した。EtOAc/ヘキサンを用いて残渣をフラッシュクロマトグラフィーカラムで精製し、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを得た(160mg、収率70%)。4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(160mg、0.56mmol)を10mLのメタノール及び4mLの1N NaOHで希釈し、密封容器に入れた。反応混合物を120℃で25分間、マイクロ波で加熱した。反応混合物を150mLのEtOAcで希釈し、100mLの1N HCl、食塩水(50mL)で洗浄して、乾燥させた。溶媒を除去して、生成物4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸を白色の固体として得た(120mg、収率84%)。LCMS C11H9Cl2NO2 計算値 (m/e) 257, 計測値 256 (M-H)
【0063】
5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸
【化12】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸を5−クロロ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから調製した。LRMS として C11H10 ClNO2 計算値 (m/e) 223, 計測値 222 (M-H)
【0064】
1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸
【化13】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸を4−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS C12H13NO2 計算値 (m/e) 203, 計測値 204 (M+H)
【0065】
1−エチル−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボン酸
【化14】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボン酸を4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS C12H10 F3NO2 計算値 (m/e) 257. 計測値 256 (M-H)
【0066】
1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸
【化15】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸を4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS C12H13NO3 計算値 (m/e) 219, 計測値 220 (M+H)
【0067】
1−エチル−4,5−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸
【化16】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4,5−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸を4,5−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS C13H15NO4 計算値 (m/e) 249, 計測値 250 (M+H)
【0068】
1−エチル−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸
【化17】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸を5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS C12H13NO3 計算値 (m/e) 219, 計測値 220 (M+H)
【0069】
5−ベンジルオキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸
【化18】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、5−ベンジルオキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸を5−ベンジルオキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS C18H17NO3 計算値 (m/e) 295, 計測値 296 (M+H)
【0070】
1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸
【化19】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸を5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS C12H10 F3NO3 計算値 (m/e) 273, 計測値 274 (M+H)
【0071】
1−エチル−5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸
【化20】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸を5,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS C13H15NO4 計算値 (m/e) 249, 計測値 250 (M+H)
【0072】
1−プロピル−1H−インドール−2−カルボン酸
【化21】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−プロピル−1H−インドール−2−カルボン酸を1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル及び1−ヨードプロパンから調製した。LCMS C12H13NO2 計算値 (m/e) 203, 計測値 204 (M+H)
【0073】
1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸
【化22】


4,5−ジクロロ−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸を4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS C13H15NO4 計算値 (m/e) 249, 計測値 250 (M+H)
【0074】
1−エチル−4−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
【化23】


4−ベンジルオキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(1.0g、3.40mmol)のDMF(2mL)混合物を、NaH(100mg、4.0mmol)のDMF(5mL)懸濁液に滴下した。反応混合物を30分間撹拌した。1mLのDMFで希釈したヨウ化エチル(624mg、4.0mmol)を室温で滴下し、混合物をさらに1時間撹拌した。反応混合物を100mLのEtOAcで希釈し、100mLの飽和塩化アンモニウム、食塩水(50mL)で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を除去して、粗4−ベンジルオキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを得た(1.15g)。この物質を30mLのエタノールで希釈し、100mgの10%Pd/Cを添加した。混合物をParrシェーカーに載せ、50psiで3時間水素化した。混合物を濾過し、溶媒を除去して、1−エチル−4−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを白色の固体として得た(0.730g、収率92%)。LCMS C13H15NO3 計算値 (m/e) 233, 計測値 234 (M+H)
【0075】
4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸
【化24】


1−エチル−4−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(100mg、0.43mmol)及びNaH(13mg、0.52mmol)の混合物をDMF(3mL)中、10分間撹拌した。1mLのDMFで希釈したヨウ化エチル(80mg、0.52mmol)を添加し密封容器に入れた。反応混合物を15分かけてマイクロ波で120℃に加熱した。反応混合物を100mLのEtOAcに溶かし、100mLの0.1N塩酸、食塩水(50mL)で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去して、生成物4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステルを褐色の油状物として得た(112mg、収率100%)。この物質を2mLのメタノール及び2mLの1N NaOHで希釈し、密封容器に入れた。反応混合物を15分かけてマイクロ波で120℃に加熱した。反応混合物を100mLのEtOAcで希釈し、50mLの1N HCl、50mLの食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去して、4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸を白色の固体として得た(100mg、収率100%)。LCMS C13H15NO3 計算値 (m/e) 233, 計測値 234 (M+H)
【0076】
1−エチル−4−イソブトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸
【化25】


4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−イソブトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸を1−エチル−4−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル及び1−ブロモ−2−メチル−プロパンから調製した。LCMS C15H19NO3 計算値 (m/e) 261, 計測値 262 (M+H)
【0077】
1−エチル−4−プロポキシ−1H−インドール−2−カルボン酸
【化26】


4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−プロポキシ−1H−インドール−2−カルボン酸を1−エチル−4−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル及び1−ヨードプロパンから調製した。LCMS C14H17NO3 計算値 (m/e) 247, 計測値 248 (M+H)
【0078】
4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化27】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(98mg、0.462mmol)、CHCl(5mL)及び触媒量のDMFの混合物をAr下で撹拌し、オキサリルクロリド(2Mジクロロメタン溶液、600μL、1.20mmol)を混合物に5分かけて滴下した。混合物を室温で1.0時間撹拌した後、反応物を濃縮乾固した。ベンゼンを添加し、溶液を再度濃縮乾固した。白黄色の固体を5mLのCHClに再溶解し、Ar下、4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(134mg、0.462mmol)及びジクロロメタン(5mL)中のトリエチルアミン(102μL、1.0mmol)の溶液に滴下した。反応物を室温で0.5時間撹拌し、濃縮した後、残渣を50mLのEtOAcに溶かし、50mLの飽和塩化アンモニウム、食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。EtOAc溶媒を除去して、生成物をジエチルエーテル及びヘキサン(1:1比)で粉状にした後、濾過して、生成物4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを淡緑色の固体として得た(80mg、収率38%)。LCMS C23H25ClN4O3S 計算値 (m/e) 472, 計測値 471 (M-H)
【0079】
4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化28】


15mLのジクロロメタン中の4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(75mg、0.16mmol)及びTFA(5mL)の混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を100mLのEtOAcに溶かし、100mLの1N NaOH、食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣をジエチルエーテル及びヘキサン(1:1比)で粉状にした後、濾過して、生成物4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドをオフホワイトの固体として得た(50mg、収率85%)。LCMS C18H17ClN4OS 計算値 (m/e) 372, 計測値 373 (M+H)
【0080】
5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化29】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドを、5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C18H17BrN4OS 計算値 (m/e) 416, 計測値 417 (M+H)
【0081】
4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化30】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(440mg、1.71mmol)、CHCl(10mL)及び触媒量のDMFの混合物をAr下で撹拌し、オキサリルクロリド(2.0mL、4.0mmol塩化メチレン中に2M)を混合物に5分かけて添加した。混合物を室温で1.0時間撹拌し、反応物を濃縮乾固した。ベンゼンを添加し、溶液を再度乾固するために蒸発させた。白黄色の固体を5mLの塩化メチレンに再溶解し、Ar下、4−(4−アミノ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(475mg、1.71mmol)及び5mLの塩化メチレン中のトリエチルアミン(204mg、2.0mmol)の溶液に滴下した。混合物をまず室温で0.5時間撹拌し、次に濃縮して、残渣を50mLの酢酸エチルに溶かして、50mLの飽和塩化アンモニウム、食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン/EtOAc)、所望の4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをオフホワイトの固体として得た(750mg、収率85%)。LCMS C26H30Cl2N4O3 計算値 (m/e) 516, 計測値 517 (M+H)
【0082】
4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド塩酸塩
【化31】


15mLの塩化メチレン中の4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(750mg、1.45mmol)及びジオキサン中の4M塩化水素(2mL)の混合物を室温で24時間撹拌した。溶媒を除去して、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド塩酸塩をオフホワイトの固体として得た(700mg、収率99%)。LCMS C21H22Cl2N4O 計算値 (m/e) 416, 計測値 417 (M+H)
【0083】
1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化32】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドを、1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C21H25N5O2 計算値 (m/e) 379, 計測値 380 (M+H)
【0084】
1−エチル−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化33】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドを、1−エチル−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C21H22F3N5O 計算値 (m/e) 417, 計測値 418 (M+H)
【0085】
1−エチル−4,5−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化34】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4,5−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドを、1−エチル−4,5−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C22H27 N5O3 計算値 (m/e) 409, 計測値 410 (M+H)
【0086】
1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化35】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドを、1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C22H27 N5O3 計算値 (m/e) 409, 計測値 410 (M+H)
【0087】
4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化36】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドを、4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C22H27N5O2 計算値 (m/e) 393, 計測値 394 (M+H)
【0088】
1−エチル−4−プロポキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化37】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−プロポキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドを、1−エチル−4−プロポキシ−1H−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C23H29N5O2 計算値 (m/e) 407, 計測値 408 (M+H)
【0089】
1−エチル−4−イソブトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化38】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−イソブトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドを、1−エチル−4−イソブトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C24H31N5O2 計算値 (m/e) 421, 計測値 422 (M+H)
【0090】
5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化39】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドを、5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C20H22Cl N5O 計算値 (m/e) 383, 計測値 384 (M+H)
【0091】
4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド
【化40】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドを、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C20H21Cl2N5O 計算値 (m/e) 417, 計測値 418 (M+H)
【0092】
4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−アミド
【化41】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−アミドを、4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸及び4−(4−アミノ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C20H19ClN2OS 計算値 (m/e) 370, 計測値 371(M+H)
【0093】
4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド
【化42】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミドの調製に用いた方法と同様にして、4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミドを、4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸及び4−(4−アミノ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C19H18ClN3OS 計算値 (m/e) 371, 計測値 372 (M+H)
【0094】
(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル
【化43】


THF(100mL)中の(S)−3−アミノピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(5g、26.88mmol)及び2−クロロ−5−ニトロピリジン(4.26g、26.88mmol)の溶液に、炭酸カリウム(7.42g、53.76mmol)を添加した。混合物を72時間還流した。混合物を濾過し濾液を濃縮した。残渣を酢酸エチル及び水で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させた。油状の残渣をエーテル(50mL)で希釈し、清澄な溶液を得てこれを室温で48時間保持した。結晶物質を濾過して、(S)−3−(5−ニトロ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た(6.66g、収率80.5%)。LCMS C14H20N4O4 計算値 (m/e) 308, 計測値 307(M-H)
【0095】
上記ニトロ化合物(6.16g、20.0mmol)をジクロロメタン(200mL)に懸濁し、ジオキサン中の塩化水素(4M、25mL)を添加した。混合物を一晩撹拌し、溶媒を蒸発して、(S)−5−ニトロピリジン−2−イル−ピロリジン−3−イル−アミン塩酸塩をオフホワイトの固体として得た(5.92g)。
【0096】
上記塩酸塩(2.81g、10mmol)をジクロロメタン(100mL)に懸濁し、トリエチルアミン(4.04g、40mmol)を添加した。混合物を撹拌し、ジクロロメタン(20mL)中のクロロギ酸エチル(1.12g、10.3mmol)の溶液を10分かけて添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、溶媒を蒸発した。混合物を酢酸エチル及び飽和塩化アンモニウム溶液で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を蒸発して、(S)−3−(5−ニトロピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルを淡黄色の固体として得た(2.59g、収率92%)。LCMS C12H16N4O4 計算値 (m/e) 280, 計測値 279 (M-H)
【0097】
上記(S)−3−(5−ニトロピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル(2.59g、9.25mmol)をエタノール(50mL)に懸濁し、THF(10mL)を添加した。混合物を穏やかに加熱して清澄な溶液を得て、10%パラジウム炭素(250mg)を添加した。混合物を45psiで4時間水素化して濾過した。濾液を濃縮して、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルを紫色の固体として得た(2.3g、収率100%)。LCMS C12H18N4O2 計算値 (m/e) 250, 計測値 251(M+H)
【0098】
(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド
【化44】


ジクロロメタン100mL中の(S)−5−ニトロピリジン−2−イル−ピロリジン−3−イル−アミン塩酸塩(870mg、3.09mmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(1.07g、10.59mmol)及びN−tert−ブチルイソシアネート(315mg、3.09mmol)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、そして溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチル及び濃塩化アンモニウム溶液で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させ、残渣をエーテル及び石油エーテルで粉状にして、(S)−3−(5−ニトロ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミドを黄色の固体として得た(0.75g、79%)。LCMS C14H21N5O3 計算値 (m/e) 307, 計測値 306 (M-H)
【0099】
上記ニトロ化合物(0.73g)をメタノール(100mL)中に懸濁し、10%パラジウム炭素を添加した。混合物を45psiで4時間水素化した。混合物を濾過し濾液を濃縮して、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミドを紫色の固体として得た(0.63g)。LCMS C14H23N5O 計算値 (m/e) 277, 計測値 278 (M+H)
【0100】
4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸[4−((S)−ピロリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−アミド塩酸塩
【化45】


脱水THF(100mL)中、4−フルオロニトロベンゼン(2.82g、20mmol)を(S)−3−ヒドロキシ−N−Boc−ピロリジン(3.74g、20mmol)と混合した。0℃で、水素化ナトリウム(1.69g、60%鉱油分散物、2.20当量)を添加した。混合物を0℃で60分間撹拌し、その後、室温で一晩撹拌した。溶媒を蒸発させて、残渣を酢酸エチル及び0.2N塩酸で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させた後、酢酸エチル及びヘキサン(5%〜60%酢酸エチル)を用いて、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、(S)−3−(4−ニトロ−フェニルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.33g、収率70.3%)を結晶物質として得た。
【0101】
上記ニトロ化合物を、前の中間体で記載した条件下で水素化して、(S)−3−(4−アミノ−フェニルオキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た。N−エチル−4−エトキシ−インドール−2−カルボン酸及び(S)−3−(4−アミノ−フェノキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから、前の中間体の調製で記載した同条件下でアミドを形成し、(S)−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを得た。LCMS C28H35 N3O5 計算値 (m/e) 493, 計測値 494 (M+H)
【0102】
上記N−Boc化合物(300mg)を100mLのメタノールに懸濁して、濃塩酸(2mL)で処理した。混合物を一晩撹拌し、濃縮した。残渣を真空下で乾燥させ、得られた物質を酢酸エチル及びエーテルで粉状にした。白色の固体を濾過して、4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸[4−((S)−ピロリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−アミド塩酸塩を得た。LCMS C23H27 N3O3 計算値 (m/e) 393, 計測値 394 (M+H)
【0103】
II部:本発明の好ましい化合物の調製
実施例1
4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化46】


この化合物を中間体の調製の部で記載したように、4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C23H25 ClN4O3 S 計算値 (m/e) 472, 計測値 471 (M-H)
【0104】
実施例2
4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化47】


4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド(50mg、0.13mmol)、CHCl(5mL)及びTEA(40mg、0.39mmol)の混合物を室温で撹拌した。2,2−ジメチルコハク酸無水物(36mg、0.28mmol)をゆっくり添加した。反応物を室温で0.5時間撹拌し濃縮して、残渣を50mLのEtOAcに溶かした後、50mLの飽和塩化アンモニウム、食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去して、生成物をジエチルエーテル及びヘキサンで粉状にした後、濾過して、生成物4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を得た(58mg、収率89%)。LCMS C24H25 ClN4O4S 計算値 (m/e) 500, 計測値 499 (M-H)
【0105】
実施例3
4−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化48】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C23H25 BrN4O3S 計算値 (m/e) 516, 計測値 517 (M+H)
【0106】
実施例4
4−(4−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化49】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド及び2,2−ジメチルコハク酸無水物から調製した。LCMS C24H25BrN4O4S 計算値 (m/e) 544, 計測値 543 (M-H)
【0107】
実施例5
4−{5−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化50】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−エチル−4−エトキシ−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C27H35N5O4 計算値 (m/e) 493, 計測値 494 (M+H)
【0108】
実施例6
4−(4−{5−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化51】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{5−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を、4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド及び2,2−ジメチルコハク酸無水物から調製した。LCMS C28H35N5O5 計算値 (m/e) 521, 計測値 522 (M+H)
【0109】
実施例7
4−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化52】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を、4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−アミド及び2,2−ジメチルコハク酸無水物から調製した。LCMS C30H37N3O5 計算値 (m/e) 519, 計測値 520 (M+H)
【0110】
実施例8
4−(4−{4−[(1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化53】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{4−[(1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を、1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−アミド及び2,2−ジメチルコハク酸無水物から調製した。LCMS C29H35N3O4 計算値 (m/e) 489, 計測値 490 (M+H)
【0111】
実施例9
4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化54】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−アミド及び2,2−ジメチルコハク酸無水物から調製した。LCMS C28H31Cl2N3O4 計算値 (m/e) 543, 計測値 544 (M+H)
【0112】
実施例10
4−{5−[(1−エチル−4−プロポキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化55】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(1−エチル−4−プロポキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−エチル−4−プロポキシ−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C28H37N5O4 計算値 (m/e) 507, 計測値 508 (M+H)
【0113】
実施例11
4−(4−{5−[(1−エチル−4−プロポキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化56】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{5−[(1−エチル−4−プロポキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を、1−エチル−4−プロポキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド及び2,2−ジメチルコハク酸無水物から調製した。LCMS C29H37N5O5 計算値 (m/e) 535, 計測値 536 (M+H)
【0114】
実施例12
4−{5−[(1−エチル−4−イソブトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化57】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(1−エチル−4−イソブトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−エチル−4−イソブトキシ−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C29H39N5O4 計算値 (m/e) 521, 計測値 522(M+H)
【0115】
実施例13
4−(4−{5−[(1−エチル−4−イソブトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸塩酸
【化58】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{5−[(1−エチル−4−イソブトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を、1−エチル−4−イソブトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド及び2,2−ジメチルコハク酸無水物から調製した。所望の生成物を塩化メチレンに溶解させ、エーテル中、気体の塩化水素で処理した。溶媒を蒸発させた後、塩酸塩を得た。LCMS C30H39N5O5 計算値 (m/e) 549, 計測値 550 (M+H)
【0116】
実施例14
4−{5−[(1−エチル−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化59】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(1−エチル−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−エチル−4−トリフルオロメチル−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C26H30F3N5O3 計算値 (m/e) 517, 計測値 518(M+H)
【0117】
実施例15
4−(4−{5−[(1−エチル−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化60】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{5−[(1−エチル−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を、1−エチル−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド及び2,2−ジメチルコハク酸無水物から調製した。LCMS C27H30F3N5O4 計算値 (m/e) 545, 計測値 546 (M+H)
【0118】
実施例16
4−{5−[(1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化61】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−エチル−4,6−ジメトキシ−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C27H35N5O5 計算値 (m/e) 509, 計測値 510 (M+H)
【0119】
実施例17
4−(4−{5−[(1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化62】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{5−[(1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を、1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド及び2,2−ジメチルコハク酸無水物から調製した。LCMS C28H35N5O6 計算値 (m/e) 537, 計測値 538 (M+H)
【0120】
実施例18
4−{5−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化63】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−エチル−4,5−ジクロロ−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C25H29Cl2 N5O3 計算値 (m/e) 517, 計測値 518 (M+H)
【0121】
実施例19
4−(4−{5−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化64】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{5−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド及び2,2−ジメチルコハク酸無水物から調製した。LCMS C26H29Cl2N5O4 計算値 (m/e) 545, 計測値 546 (M+H)
【0122】
実施例20
4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化65】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−エチル−4−メトキシ−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C26H33 N5O4 計算値 (m/e) 479, 計測値 480 (M+H)
【0123】
実施例21
4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル
【化66】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステルを、1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから、BOC基を脱保護し、次いでクロロギ酸エチルを用いてカルバメートを形成することで調製した。LCMS C24H29 N5O4 計算値 (m/e) 451, 計測値 452 (M+H)
【0124】
実施例22
4−{5−[(1−エチル−4,5−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化67】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(1−エチル−4,5−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−エチル−4,5−メトキシ−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C27H35 N5O5 計算値 (m/e) 509, 計測値 510 (M+H)
【0125】
実施例23
4−{5−[(5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化68】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{5−[(5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−エチル−5−クロロ−インドール−2−カルボン酸及び4−(5−アミノ−ピリジン−2−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C25H30Cl N5O3 計算値 (m/e) 483, 計測値 484 (M+H)
【0126】
実施例24
4−{4−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化69】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{4−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、4−クロロ−ベンゾチオフェン−2−カルボン酸及び4−(4−アミノ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C24H26 ClN3O3S 計算値 (m/e) 471, 計測値 472 (M+H)
【0127】
実施例25
4−(4−{4−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化70】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{4−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−アミドから調製した。LCMS C26H27ClN2O4S 計算値 (m/e) 498, 計測値 497 (M-H)
【0128】
実施例26
4−(4−{4−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化71】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{4−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸(4−ピペラジン−4−イル−フェニル)−アミドから調製した。LCMS C25H26 ClN3O4S 計算値 (m/e) 499, 計測値 498 (M-H)
【0129】
実施例27
trans−4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステル
【化72】


trans−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸モノベンジルエステル(50mg、0.16mmol)、CHCl(5mL)及び触媒量のDMFの混合物をAr下で撹拌し、オキサリルクロリド(200μL、0.4mmolジクロロメタン中、2M)を混合物に5分かけて滴下した。混合物を室温で1.0時間撹拌した後、反応物を濃縮乾固した。ベンゼンを添加し、溶液を再度乾固するために蒸発させた。白黄色の固体を5mLのCHClに再溶解し、Ar下、1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(6−ピペラジン−1−イル−ピリジン−3−イル)−アミド(60.0mg、0.16mmol)、5mLのCHCl中のトリエチルアミン(0.41mg、0.2mmol)の溶液に滴下した。反応物を室温で0.5時間撹拌し、濃縮した後、残渣を50mLのEtOAcに溶かし、50mLの飽和塩化アンモニウム、食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:EtOAc)、生成物trans−4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステルを白色の固体として得た(35mg、収率37%)。LCMS C36H41 N5O5 計算値 (m/e) 623, 計測値 624 (M+H)
【0130】
実施例28
trans−4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸
【化73】


trans−4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステル(30mg、0.05mmol)、メタノール(20mL)中の10%Pd/C(50mg)の混合物を50psiで2時間水素化した。溶液を濾過し、溶媒を除去して、生成物trans−4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸を緑色の固体としてを得た(10mg、収率40%)。LCMS C29H35 N5O5 計算値 (m/e) 533, 計測値 534 (M+H)
【0131】
実施例29
trans−4−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸
【化74】


trans−4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、trans−4−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸を、trans−4−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステルから調製した。LCMS C31H38N4O5 計算値 (m/e) 546, 計測値 547 (M+H)
【0132】
実施例30
trans−4−(4−{4−[(1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−trans−1,4−シクロヘキサンカルボン酸
【化75】


trans−4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、trans−4−(4−{4−[(1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸を、trans−4−(4−{4−[1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステルから調製した。LCMS C31H37N3O4 計算値 (m/e) 515, 計測値 516 (M+H)
【0133】
実施例31
(1R,2R)−2−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸
【化76】


trans−4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、(1R,2R)−2−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸を、(1R,2R)−2−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸ベンジルエステルから調製した。LCMS C30H36N4O5 計算値 (m/e) 532, 計測値 533 (M+H)
【0134】
実施例32
(1R,2R)−2−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸
【化77】


trans−4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸の調製に用いた方法と同様にして、(1R,2R)−2−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸を、(1R,2R)−2−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸ベンジルエステルから調製した。LCMS C31H37N3O5 計算値 (m/e) 531, 計測値 532 (M+H)
【0135】
実施例33
1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩
【化78】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(65mg、0.24mmol)、CHCl(5mL)及び触媒量のDMFの混合物をAr下で撹拌して、オキサリルクロリド(250μL、0.5mmolジクロロメタン中、2M)を混合物に5分かけて滴下した。混合物を室温で1.0時間撹拌し、濃縮乾固した。ベンゼンを添加し、溶液を再度乾固するために蒸発させた。残渣を5mLのCHClに再溶解させて、Ar下、N−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−ピリジン−2,5−ジアミン(43.0mg、0.24mmol)及び5mLのCHCl中のトリエチルアミン(0.52mg、0.5mmol)の溶液に滴下した。反応物を室温で0.5時間撹拌し、濃縮して、残渣を50mLのEtOAcに溶かした後、50mLの飽和塩化アンモニウム、食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して(ヘキサン:EtOAc)、エーテル中、1N HClでHCl塩に変換して、生成物1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩を桃色の固体として得た(44mg、収率42%)。LCMS C21H23F3N4O3 計算値 (m/e) 436, 計測値 437 (M+H)
【0136】
実施例34
ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド
【化79】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミドの調製に用いた方法と同様にして、ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミドをベンゾチオフェン−2−カルボン酸から調製した。LCMS C18H19N3O2S 計算値 (m/e) 341, 計測値 342 (M+H)
【0137】
実施例35
3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩
【化80】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩を3−メチル−ベンゾチオフェン−2−カルボン酸から調製した。LCMS C19H21N3O2S 計算値 (m/e) 355, 計測値 356 (M+H)
【0138】
実施例36
3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸{2−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリミジン−5−イル}−アミド塩酸塩
【化81】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、3−メチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボン酸{2−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリミジン−5−イル}−アミド塩酸塩を3−メチル−ベンゾチオフェン−2−カルボン酸から調製した。LCMS C18H20N4O2S 計算値 (m/e) 356, 計測値 357 (M+H)
【0139】
実施例37
1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩
【化82】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩を1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C20H24N4O2 計算値 (m/e) 352, 計測値 353 (M+H)
【0140】
実施例38
1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩
【化83】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩を1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C21H26N4O3 計算値 (m/e) 382, 計測値 383 (M+H)
【0141】
実施例39
1−エチル−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩
【化84】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩を1−エチル−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C21H26N4O3 計算値 (m/e) 382, 計測値 383 (M+H)
【0142】
実施例40
5−ベンジルオキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド
【化85】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミドの調製に用いた方法と同様にして、5−ベンジルオキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミドを5−ベンジルオキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C27H30N4O3 計算値 (m/e) 458, 計測値 459 (M+H)
【0143】
実施例41
1−プロピル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩
【化86】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、1−プロピル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩を1−プロピル−1H−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C21H26N4O2 計算値 (m/e) 366, 計測値 367 (M+H)
【0144】
実施例42
5−クロロ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩
【化87】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、5−クロロ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩を5−クロロ−1−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C19H21ClN4O2 計算値 (m/e) 372, 計測値 373 (M+H)
【0145】
実施例43
5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩
【化88】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド塩酸塩を5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C20H23ClN4O2 計算値 (m/e) 386, 計測値 387 (M+H)
【0146】
実施例44
4−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化89】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペラジン−4−イル−フェニル)−アミドから調製した。LCMS C29H36N4O5 計算値 (m/e) 520, 計測値 521 (M+H)
【0147】
実施例45
5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸[6−(シクロプロピル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−アミド
【化90】


1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミドの調製に用いた方法と同様にして、5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸[6−(シクロプロピル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−アミドを5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸及びN−2−シクロプロピル−N−2−メチル−ピリジン−2,5−ジアミンから調製した。LCMS C20H21ClN4O 計算値 (m/e) 368, 計測値 369 (M+H)
【0148】
実施例46
(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩
【化91】


ジクロロメタン(5mL)中の5−ブロモベンゾチオフェン−2−カルボン酸(109mg、0.42mmol)懸濁液に、オキサリルクロリド(0.5mLジクロロメタン中、2M)及びDMF1滴を添加した。混合物を室温で1時間撹拌し溶媒を蒸発させた。残渣をベンゼン(10mL)で希釈して濃縮乾固した。残渣をジクロロメタン(5mL)に溶解させて、トリエチルアミン(0.1mL)を含有するジクロロメタン(5mL)中の(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル(106mg、0.42mmol)溶液で処理した。混合物を室温で1時間撹拌し溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチル及び飽和塩化アンモニウム溶液で抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を蒸発させて、残渣をメタノール(1mL)及びエーテル中、塩化水素で処理した。溶媒を蒸発させて、残渣をエーテルで処理した。沈殿物を濾過し、エーテルで洗浄して、(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を明るい桃色の固体として得た(100mg、収率48.3%)。LCMS C21H21BrN4O3S 計算値 (m/e) 488, 計測値 489 (M+H)
【0149】
実施例47
(S)−3−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩
【化92】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及び4−クロロ−ベンゾチオフェン−2−カルボン酸から調製した。LCMS C21H21ClN4O3S 計算値 (m/e) 444, 計測値 445 (M+H)
【0150】
実施例48
(S)−3−{5−[(ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩
【化93】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及びベンゾチオフェン−2−カルボン酸から調製した。LCMS C21H22 N4O3S 計算値 (m/e) 410, 計測値 411 (M+H)
【0151】
実施例49(S)−3−{5−[(5−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩
【化94】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(5−トリフルオロメチル−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及び5−トリフルオロメチル−ベンゾチオフェン−2−カルボン酸から調製した。LCMS C22H21F3N4O3S 計算値 (m/e) 478, 計測値 479 (M+H)
【0152】
実施例50
(S)−3−{5−[(5−ブロモ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩
【化95】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(5−ブロモ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及び5−ブロモ−1−エチル−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C23H26BrN5O3 計算値 (m/e) 499, 計測値 500 (M+H)
【0153】
実施例51
(S)−3−{5−[(1−エチル−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩
【化96】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(1−エチル−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及びN−エチル−5−メトキシ−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C24H29N5O4 計算値 (m/e) 451, 計測値 452 (M+H)
【0154】
実施例52
(S)−3−{5−[(1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル
【化97】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルを、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及びN−エチル−4,6−ジメトキシ−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C25H31N5O5 計算値 (m/e) 481, 計測値 482 (M+H)
【0155】
実施例53
(S)−3−{5−[(1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩
【化98】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及びN−エチル−4−メチル−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C24H29N5O3 計算値 (m/e) 435, 計測値 436 (M+H)
【0156】
実施例54
(S)−3−{5−[(1−エチル−4,5−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩
【化99】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(1−エチル−4,5−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及びN−エチル−4,5−ジメトキシ−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C25H31N5O5 計算値 (m/e) 481, 計測値 482 (M+H)
【0157】
実施例55
(S)−3−{5−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩
【化100】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及びN−エチル−4−エトキシ−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C25H31N5O4 計算値 (m/e) 465, 計測値 466 (M+H)
【0158】
実施例56
(S)−3−{5−[(5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル
【化101】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルを、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及びN−エチル−5−クロロ−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C23H26ClN5O3 計算値 (m/e) 455, 計測値 456 (M+H)
【0159】
実施例57
(S)−3−{5−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩
【化102】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、(S)−3−{5−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル及びN−エチル−4,5−ジクロロ−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C23H25Cl2N5O3 計算値 (m/e) 489, 計測値 490 (M+H)
【0160】
実施例58
1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸[6−((S)−1−tert−ブチルカルバモイル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−3−イル]−アミド塩酸塩
【化103】


(S)−3−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸[6−((S)−1−tert−ブチルカルバモイル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−3−イル]−アミドを、(S)−3−(5−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルアミド及びN−エチル−4−メチル−インドール−2−カルボン酸から調製した。LCMS C26H34N6O2 計算値 (m/e) 462, 計測値 463 (M+H)
【0161】
実施例59
4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化104】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、N−エチル−4,5−ジクロロ−インドール−2−カルボン酸及び4−(4−アミノ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C26H30Cl2 N4O3 計算値 (m/e) 516, 計測値 517 (M+H)
【0162】
実施例60
4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化105】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド及び3,3−ジメチル−ジヒドロ−フラン−2,5−ジオンから調製した。LCMS C27H30Cl2N4O4 計算値 (m/e) 544, 計測値 545 (M+H)
【0163】
実施例61
4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−4−オキソ−2−フェニル−酪酸
【化106】


4−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−4−オキソ−2−フェニル−酪酸を、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−アミド及び3−フェニル−ジヒドロ−フラン−2,5−ジオンから調製した。LCMS C32H31Cl2N3O4 計算値 (m/e) 591, 計測値 592 (M+H)
【0164】
実施例62
1−[2−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−シクロペンタンカルボン酸
【化107】


4−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、1−[2−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]シクロペンタンカルボン酸を、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペリジン−4−イル−フェニル)−アミド及び2−オキサ−スピロ[4,4]ノナン−1,3−ジオンから調製した。LCMS C30H33Cl2N3O4 計算値 (m/e) 569, 計測値 570 (M+H)
【0165】
実施例63
2−シクロヘキシル−4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−酪酸塩酸塩
【化108】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、2−シクロヘキシル−4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−4−オキソ−酪酸を、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド及び3−シクロヘキシル−ジヒドロ−フラン−2,5−ジオンから調製した。ロウ状のカルボン酸を塩化メチレンに溶解させ、エーテル中、塩化水素で処理した。溶媒を蒸発させて、所望の塩酸塩を得た。LCMS C31H36Cl2N4O4 計算値 (m/e) 598, 計測値 599 (M+H)
【0166】
実施例64
2−[2−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−3−メチル−酪酸
【化109】


4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸の調製に用いた方法と同様にして、2−[2−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−3−メチル−酪酸を、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド及び3−イソプロピル−ジヒドロ−フラン−2,5−ジオンから調製した。LCMS C28H32Cl2N4O4 計算値 (m/e) 558, 計測値 559 (M+H)
【0167】
実施例65
(S)−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化110】


この化合物を中間体の調製の部で記載したように、N−エチル−4−エトキシ−インドール−2−カルボン酸及び(S)−3−(4−アミノ−フェノキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS C28H35 N3O5 計算値 (m/e) 493, 計測値 494 (M+H)
【0168】
実施例66
4−((S)−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化111】


4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの調製に用いた方法と同様にして、4−((S)−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ酪酸を、4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸[4−((S)−ピロリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−アミド及び3,3−ジメチル−ジヒドロ−フラン−2,5−ジオンから調製した。LCMS C29H35N3O6 計算値 (m/e) 521, 計測値 522 (M+H)
【0169】
実施例67
4−((S)−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−イル)−安息香酸
【化112】


ジオキサン(4mL)中、4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸[4−((S)−ピロリジン−3−イルオキシ)−フェニル]−アミド塩酸塩(103mg、0.24mmol)を、4−ブロモ−安息香酸tert−ブチルエステル(74mg、0.29mmol)と混合した。この溶液に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd(dba)、20mg)、(2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル−2−イル)ジシクロヘキシルホスフィン(X−PHOS、35mg)及びナトリウムtert−ブトキシド(70mg、0.72mmol)を添加した。混合物をアルゴンで脱気して、密封した。溶液を撹拌し、105℃で2時間加熱して溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチル及び塩化アンモニウム溶液で抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。ヘキサン類中の酢酸エチル(5%〜60%)を用いて、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、4−((S)−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−イル)−安息香酸tert−ブチルエステルを白色の固体として得た(100mg)。
【0170】
上記tert−ブチルエステル(90mg)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)で処理した。溶液を1時間撹拌して溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチル及び食塩水で抽出した。有機層を乾燥し濃縮した。残渣をエーテルで粉状にして、4−((S)−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−イル)−安息香酸を黄褐色の固体として得た(50mg)。LCMS C30H31N3O5 計算値 (m/e) 513, 計測値 512 (M-H)
【0171】
実施例68
4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−{4−[2−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−アミド塩酸塩
【化113】


(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル)−酢酸(24mg、0.13mmol)、DMF(5mL)、EDCI(27mg、0.14mmol)及びDMAP(触媒量)の混合物を室温で撹拌した。N−エチル−4−エトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド(36mg、0.091mmol)をゆっくり添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌し濃縮した後、残渣を50mLのEtOAcに溶かし、50mLの飽和塩化アンモニウム、食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、生成物を酢酸エチルに溶解させ、1N HCl/ジエチルエーテルでHCl塩に変換した後、濾過して、4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−{4−[2−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−アミド塩酸塩を得た(24mg、収率45%)。LCMS C28H31 N5O5S 計算値 (m/e) 549, 計測値 550 (M+H)
【0172】
実施例69
4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−{4−[2−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−アミド
【化114】


4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−{4−[2−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−アミド塩酸塩の調製に用いた方法と同様にして、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−{4−[2−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−アミドを、4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド及び(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル)−酢酸から調製した。LCMS C26H25Cl2 N5O4S 計算値 (m/e) 573, 計測値 574 (M+H)
【0173】
実施例70
4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−安息香酸
【化115】


4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミド塩酸塩(110mg、0.24mmol)、ジオキサン(6mL)、4−ブロモ−安息香酸tert−ブチルエステル(160mg、0.62mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(128mg、1.33mmol)、Pd(dba)(20mg、5%mol)及びX−PHOS配位子(35mg)を含有する混合物をAr下で撹拌し、100℃で2時間加熱した。混合物を濃縮乾固した。残渣を50mLのEtOAcに溶かし、50mLの水、食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を除去し、残渣をメタノール、ヘキサンの順で粉状にした。固体を濾過して、4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−安息香酸tert−ブチルエステルを得た(70mg)。
【0174】
上記tert−ブチルエステルを2mLの塩化メチレン及び1mLのトリフルオロ酢酸に溶かし、2時間撹拌した。溶媒を除去し、粗生成物を酢酸エチル(50mL)に溶かし、食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。酢酸エチル溶媒を除去し、粗生成物をエーテルで粉状にして、4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−安息香酸を黄褐色の固体として得た(30mg、収率25%)。LCMS C28H26Cl2N4O3 計算値 (m/e) 536, 計測値 535 (M-H)
【0175】
実施例71
4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化116】


7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(61mg、0.3mmol)、4−(4−アミノ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(83mg、0.3mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(61mg、0.45mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(86mg、0.45mmol)のジクロロメタン/ジメチルホルムアミド(1:1)混合物を室温で一晩撹拌した。反応後、溶媒を濃縮した。得られた混合物を水と混合し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を回収し、合わせて、食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮して固体を得た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィーで精製して(Merckシリカゲル60、230〜400mesh、ヘキサン類中の0%〜100%酢酸エチル)、4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルをオフホワイトの固体として得た(40mg)。LCMS 計算値 for C26H32N4O4 (m/e) 464, 計測値 465 (M+H)
【0176】
実施例72
7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド
【化117】


上記実施例と同様にして、7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミドを、7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸及びN−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−ピリジン−2,5−ジアミンから調製した。LCMS 計算値 for C20H24N4O3 (m/e) 368, 計測値 369 (M+H)
【0177】
実施例73
3−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル
【化118】


上記実施例と同様にして、3−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルを、7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸及び3−(4−アミノ−フェノキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS 計算値 for C24H27N3O5 (m/e) 437, 計測値 438 (M+H)
【0178】
実施例74
4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸
【化119】


4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(139mg、0.3mmol)(実施例1参照)を、5mLのTFA/CHCl(1:3)中、室温で一晩撹拌し、その後濃縮した。残渣を5mLのジイソプロピルエチルアミン/無水ジクロロメタン(30:70)に溶解させて、2,2−ジメチル−コハク酸(72mg、0.49mmol)、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール(61mg、0.45mmol)及び1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(86mg、0.45mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応後、溶媒を蒸発させた。得られた混合物を水と混合し、酢酸エチルで2回抽出した。有機層を回収し、合わせて、食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して固体を得た。粗生成物を逆相HPLCで精製して(10%〜80%アセトニトリル−水)、4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸を得た(7mg)。LCMS 計算値 for C27H32N4O5 (m/e) 492, 計測値 493 (M+H)
【0179】
実施例75
(1S,2S)−2−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸
【化120】


上記実施例と同様にして、(1S,2S)−2−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸を、4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及び(1S,2S)−シクロペンタン−1,2−ジカルボン酸から調製した。LCMS 計算値 for C28H32N4O5 (m/e) 504, 計測値 505 (M+H)
【0180】
実施例76
trans−4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸
【化121】


上記実施例と同様にして、trans−4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸を、4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びtrans−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸モノメチルエステルから標準的なLiOH−HOのけん化法により、メチルエステルを除去して調製した。LCMS 計算値 C29H34N4O5 (m/e) 518, 計測値 519 (M+H)
【0181】
実施例77
trans−4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸
【化122】


上記実施例と同様にして、trans−4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸を、4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル及びtrans−シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸モノメチルエステルから、標準的なLiOH−HOのけん化法によりメチルエステルを除去して調製した。LCMS 計算値 C30H35N3O5 (m/e) 517, 計測値 518 (M+H)
【0182】
実施例78
4−{4−[(6,7−ジエトキシ−3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化123】


上記実施例と同様にして、4−{4−[(6,7−ジエトキシ−3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、6,7−ジエトキシ−3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボン酸及び4−(4−アミノ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS 計算値 C29H37N3O6 (m/e) 523, 計測値 524 (M+H)
【0183】
実施例79
4−{4−[(3−メトキシメチル−ベンゾフラン−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【化124】


上記実施例と同様にして、4−{4−[(3−メトキシメチル−ベンゾフラン−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを、3−メトキシメチル−ベンゾフラン−2−カルボン酸及び4−(4−アミノ−フェニル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルから調製した。LCMS 計算値 C26H31N3O5 (m/e) 465, 計測値 466 (M+H)
【0184】
実施例80
3−{4−[(6,7−ジエトキシ−3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル
【化125】


上記実施例と同様にして、3−{4−[(6,7−ジエトキシ−3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルを、6,7−ジエトキシ−3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボン酸及び3−(4−アミノ−フェノキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS 計算値 C27H32N2O7 (m/e) 496, 計測値 497 (M+H)
【0185】
実施例81
3−{4−[(3−メトキシメチル−ベンゾフラン−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル
【化126】


上記実施例と同様にして、3−{4−[(3−メトキシメチル−ベンゾフラン−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルを、3−メトキシメチル−ベンゾフラン−2−カルボン酸及び3−(4−アミノ−フェノキシ)−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステルから調製した。LCMS 計算値 C24H26N2O6 (m/e) 438, 計測値 439 (M+H)
【0186】
実施例82
7−フルオロ−3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド
【化127】


上記実施例と同様にして、7−フルオロ−3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミドを、7−フルオロ−3−メチル−ベンゾフラン−2−カルボン酸及びN−(2−メトキシ−エチル)−N−メチル−ピリジン−2,5−ジアミンから調製した。LCMS 計算値 C19H20FN3O3 (m/e) 357, 計測値 358 (M+H)
【0187】
実施例83
DGATリン脂質フラッシュプレートアッセイ
アッセイに以下の材料を使用した:PLフラッシュプレート、リン脂質フラッシュプレート(PerkinElmer、カタログ番号SMP108);DAG(1,2−ジオレオイル−sn−グリセロール)、0.1%トリトン(Triton)X−100を含有する10mM懸濁水;14C−Pal−CoA(パルミトイル補酵素A、[パルミトイル−1−14C])、比活性55mCi/mmol(PerkinElmer、カタログ番号NEC-555);DGATペレット(タンパク質濃度9.85mg/ml)。
【0188】
バッファー水溶液を以下に示すように調製又は購入した:コーティングバッファー(CB)はPerkinElmer(カタログ番号SMP900A)から購入した;反応バッファー(RB)は、50mMトリス−HCl(pH7.5)、100mMNaCl、0.01%BSAの水溶液を使用した;洗浄バッファー(WB)は50mMトリス−HCl(pH7.5)、100mMNaCl、0.05%デオキシコール酸ナトリウム塩の水溶液である;希釈バッファー(DB)は50mMトリス−HCl(pH7.5)、100mMNaCl、1mMEDTA、0.2%トリトン(Triton)X−100の水溶液を使用した。
【0189】
1,2−ジオレオイル−sn−グリセロール(DAG、10mmol)をコーティングバッファー(CB)で500μMに希釈した。次に、希釈DAG溶液を384−ウェルPLフラッシュプレートに各ウェル60μlで添加し、室温で2日間インキュベートした。その後、コートプレートを使用前に洗浄バッファー(WB)で2回洗浄した。100%DMSOで、試験化合物を2000、666.7、222.2、74.1、24.7、8.2、2.7及び0.9μMに連続希釈した。希釈化合物をさらに反応バッファー(RB)で10倍希釈した。14C−Pal−CoAをRBで8.3μMに希釈した。DGATペレットを希釈バッファー(DB)で0.13mg蛋白/mlに希釈し、その後直ちにPLフラッシュプレートに添加して、反応を開始した。20μlのRBで希釈した化合物(又はトータル及びブランクについてはRB中10%DMSO)、15μlのRBで希釈した14C−Pal−CoA及び15μlのDBで希釈したDGATペレット(ブランクについてはDGAT無しのDB)をPLフラッシュプレートの各ウェルに移した。反応混合物を37℃で1時間インキュベーションした。WBで3回洗浄して反応を止めた。プレートをTop-sealでシールし、Topcount装置で読み取った。
【0190】
IC50の算出
各化合物のIC50値を、エクセルテンプレートを使用して求めた。トータル及びブランクのTopcount rpm 読み取り値を0%及び100%阻害として用いた。化合物存在下での反応のパーセント阻害値を算出し、化合物濃度に対してプロットした。全データを以下に示すように用量反応一部位モデル(Dose Response One Site model(4パラメーターロジスティックモデル))に当てはめた:
[数1]
(A+((B-A)/(1+((x/C)^D))))
[式中、A及びBはそれぞれ曲線の底部及び最上部(最大及び最小阻害)であり、Cはその化合物のIC50であり、Dはヒル係数(Hill Coefficient)である]。結果を以下の表1にまとめる:
【0191】
【表1】





【0192】
本発明は、上述の本発明の特定の実施態様に限定されるものではなく、特定の実施態様を改変することが可能であり、これについても添付の特許請求の範囲内とすることができることを理解されたい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化128】


[式中、
Xは酸素、硫黄又は窒素であり、
Yは炭素又は窒素であり、
Zは炭素又は窒素であり、
R1は低級アルキル、ハロ低級アルキル、アルコキシ、低級アルキルアルコキシであるか又は存在せず、
R2、R2’は互いに独立して、ハロゲン、アルコキシ、低級アルキル、ハロ低級アルキル、ハロアルコキシ、ベンジルオキシであるか又は存在せず、
R3は水素又は低級アルキルであり、Xが酸素又は硫黄である場合、R3は存在せず、そして
Qは、ピペラジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピペラジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピペラジン−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペリジン−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペラジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステル、ピペラジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸、ピペリジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸、ピペラジン−1−カルボニル−2−シクロペンタンカルボン酸、N−低級アルコキシ低級アルキル−N−低級アルキル−アミノ、N−シクロ低級アルキル−N−低級アルキル−アミノ、N−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、O−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、O−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸低級アルキルアミド、ピペリジン−1−イル−4−オキソ−2−フェニル−低級アルカン酸、ピペリジン−1−カルボニル−2−シクロペンタンカルボン酸、ピペリジン−1−イル−2−オキソ−低級アルキル−シクロペンタンカルボン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−低級アルキル酸、ピペリジン−1−イル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペラジン−1−イル−2−オキソ−エチル−3−メチル−低級アルカン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−2−シクロヘキシル−酪酸、ピロリジン−3−オキシ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−オキシ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−オキシ−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピロリジン−3−オキシ−1−イル−4−安息香酸、2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル−アセチル−ピペラジン−1−イル又はピペラジン−1−イル−4−安息香酸である]
で示される化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
【請求項2】
Xが硫黄である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Xが窒素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
Yが炭素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Zが窒素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Zが炭素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
R1が水素又は低級アルキルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R2又はR2’が互いに独立して、アルコキシ、低級アルキル又は水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R3が低級アルキル又は水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
Qがピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル、ピペラジン−1−カルボン酸エチルエステル、ピペラジン−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸、ピペリジン−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸、ピペラジン−1−カルボニル−trans−4−シクロヘキサンカルボン酸、ピペリジン−1−カルボニル−trans−4−シクロヘキサンカルボン酸、(1R,2R)−ピペラジン−1−カルボニル−2−シクロペンタンカルボン酸、N−2−メトキシエチル−N−メチル−アミノ、N−シクロプロピル−N−メチル−アミノ又は(S)−ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸エチルエステルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
Qがピペリジン−1−イル−4−オキソ−2−フェニル−酪酸、ピペリジン−1−イル−2−オキソ−エチル−シクロペンタンカルボン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−酪酸、ピペラジン−1−イル−2−オキソ−エチル−3−メチル−酪酸、(S)−ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸tert−ブチルアミド、(S)−ピロリジン−3−イルオキシ−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸、(S)−ピロリジン−3−イルオキシ−1−イル−4−安息香酸、(S)−ピロリジン−3−イルオキシ−1−カルボン酸エチルエステル、2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル−アセチル−ピペラジンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸、
4−(4−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸、
4−(4−{5−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸、
trans−4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸、
(1R,2R)−2−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸、
(S)−3−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル、
1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸[6−((S)−1−tert−ブチルカルバモイル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−3−イル]−アミド、
4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸、
4−((S)−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸、
4−((S)−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−イル)−安息香酸、
4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−{4−[2−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−アミド、
3−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル、
4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸、
trans−4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸、
trans−4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸、
からなる群より選択される化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
【請求項13】
前記化合物が式:
【化129】


[式中、R、R、R及びQは上記のとおりである]
で示される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
【請求項14】
Qがピペラジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピペラジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピペラジン−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペラジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステル、ピペラジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸、ピペラジン−1−カルボニル−2−シクロペンタンカルボン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペリジン−1−イル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペラジン−1−イル−2−オキソ−エチル−3−メチル−低級アルカン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−2−シクロヘキシル−低級アルカン酸、2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル−アセチル−ピペラジン−1−イル又はピペラジン−1−イル−4−低級アルカン酸である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
前記化合物が4−(4−{5−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
前記化合物が4−{5−[(1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項14に記載の化合物。
【請求項17】
前記化合物が4−(4−{5−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項14に記載の化合物。
【請求項18】
前記化合物が4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項14に記載の化合物。
【請求項19】
前記化合物が4−(4−{5−[(1−エチル−4−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステル又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項14に記載の化合物。
【請求項20】
前記化合物が4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項14に記載の化合物。
【請求項21】
前記化合物が4−{5−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項14に記載の化合物。
【請求項22】
QがN−低級アルコキシ低級アルキル−N−低級アルキル−アミノ、N−シクロ低級アルキル−N−低級アルキル−アミノである、請求項13に記載の化合物。
【請求項23】
前記化合物が1−エチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
前記化合物が2−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項22に記載の化合物。
【請求項25】
前記化合物が1−エチル−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸{6−[(2−メトキシ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリジン−3−イル}−アミド又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項22に記載の化合物。
【請求項26】
前記化合物が5−クロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸[6−(シクロプロピル−メチル−アミノ)−ピリジン−3−イル]−アミド又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項22に記載の化合物。
【請求項27】
QがN−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、O−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルカン酸エステル、O−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸tert−ブチルアミド、ピロリジン−3−オキシ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−オキシ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−オキシ−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピロリジン−3−オキシ−1−イル−4−安息香酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項13に記載の化合物。
【請求項28】
前記化合物が3−{5−[(5−ブロモ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
前記化合物が3−{5−[(1−エチル−5−メトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項27に記載の化合物。
【請求項30】
前記化合物が1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸[6−1−tert−ブチルカルバモイル−ピロリジン−3−イルアミノ)−ピリジン−3−イル]−アミド又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項27に記載の化合物。
【請求項31】
前記化合物が(3−{5−[(1−エチル−4,6−ジメトキシ−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項27に記載の化合物。
【請求項32】
前記化合物が(S)−3−{5−[(1−エチル−4−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項27に記載の化合物。
【請求項33】
前記化合物が3−{5−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項23に記載の化合物。
【請求項34】
前記化合物が式:
【化130】


[式中、R、R、R及びQは上記のとおりである]
で示される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
【請求項35】
Qがピペラジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピペラジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピペラジン−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペラジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステル、ピペラジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸、ピペラジン−1−カルボニル−2−シクロペンタンカルボン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペリジン−1−イル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペラジン−1−イル−2−オキソ−エチル−3−メチル−低級アルカン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−2−シクロヘキシル−低級アルカン酸、2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル−アセチル−ピペラジン−1−イル又はピペラジン−1−イル−4−低級アルカン酸である、請求項35に記載の化合物。
【請求項36】
前記化合物が(2−(4−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロペンタンカルボン酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項35に記載の化合物。
【請求項37】
前記化合物が4−(4−{4−[(4,5−ジクロロ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項35に記載の化合物。
【請求項38】
前記化合物が4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボン酸(4−{4−[2−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−フェニル)−アミド又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項35に記載の化合物。
【請求項39】
前記化合物が4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項35に記載の化合物。
【請求項40】
前記化合物が4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペラジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項35に記載の化合物。
【請求項41】
前記Qがピペリジン−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペリジン−1−カルボニル−trans−4−シクロヘキサンカルボン酸、ピペリジン−1−イル−4−オキソ−2−フェニル−低級アルカン酸、ピペリジン−1−カルボニル−2−シクロペンタンカルボン酸、ピペリジン−1−イル−2−オキソ−エチル−シクロペンタンカルボン酸、ピペリジン−1−イル−4−オキソ−低級アルカン酸である、請求項34に記載の化合物。
【請求項42】
前記化合物が4−(4−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェニル}−ピペリジン−1−カルボニル)−シクロヘキサンカルボン酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項に記載の化合物。
【請求項43】
QがN−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、O−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルカン酸エステル、O−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸tert−ブチルアミド、ピロリジン−3−オキシ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−オキシ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−オキシ−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピロリジン−3−オキシ−1−イル−4−安息香酸である、請求項に41記載の化合物。
【請求項44】
前記化合物が4−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項41に記載の化合物。
【請求項45】
前記化合物が4−((S)−3−{4−[(4−エトキシ−1−エチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−イル)−安息香酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項41に記載の化合物。
【請求項46】
前記化合物が3−{4−[(7−メトキシ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボニル)−アミノ]−フェノキシ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項41に記載の化合物。
【請求項47】
前記化合物が式:
【化131】


[式中、R、R、R及びQは上記のとおりである]
で示される、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容し得る塩。
【請求項48】
Qがピペラジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピペラジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピペラジン−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペラジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸ベンジルエステル、ピペラジン−1−カルボニル−4−シクロヘキサンカルボン酸、ピペラジン−1−カルボニル−2−シクロペンタンカルボン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペリジン−1−イル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピペラジン−1−イル−2−オキソ−エチル−3−メチル−低級アルカン酸、ピペラジン−1−イル−4−オキソ−2−シクロヘキシル−低級アルカン酸、2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イル−アセチル−ピペラジン−1−イル又はピペラジン−1−イル−4−低級アルカン酸である、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
前記化合物が4−(4−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸である、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
前記化合物が4−(4−{5−[(5−ブロモ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イル}−ピペラジン−1−イル)−2,2−ジメチル−4−オキソ−酪酸である、請求項48に記載の化合物。
【請求項51】
QがN−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、O−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルカン酸エステル、O−ピロリジン−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−イルアミノ−1−カルボン酸tert−ブチルアミド、ピロリジン−3−オキシ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−オキシ−1−カルボン酸低級アルキルエステル、ピロリジン−3−オキシ−1−イル−2,2−ジメチル−4−オキソ−低級アルカン酸、ピロリジン−3−オキシ−1−イル−4−安息香酸又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項47に記載の化合物。
【請求項52】
前記化合物が3−{5−[(4−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−カルボニル)−アミノ]−ピリジン−2−イルアミノ}−ピロリジン−1−カルボン酸エチルエステル塩酸塩又はその薬学的に許容し得る塩である、請求項51に記載の化合物。

【公表番号】特表2012−510515(P2012−510515A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539569(P2011−539569)
【出願日】平成21年11月18日(2009.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/064971
【国際公開番号】WO2010/065310
【国際公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(509037640)ブイアイエイ・ファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド (4)
【氏名又は名称原語表記】VIA PHARMACEUTICALS,INC.
【Fターム(参考)】