説明

スピンドルモータ

【課題】 薄型化が可能であり、長寿命で、製造が容易なスピンドルモータを提供する。
【解決手段】 スリーブ(5)と、該スリーブ(5)に潤滑性流体(12)を含んでなる動圧軸受(20)を介してラジアル方向に軸支されたシャフト(1)と、シャフト(1)に固定されスリーブ(5)の一端部側を囲繞するリング状突部(11)を有するハブ(3)と、を備え、スリーブ(5)の一端部側の外周面(10)とこれに対向するリング状突部(11)の内周面(13)とを、互いの面の間隙が一端部から離れるに従って広がるよう形成して潤滑性流体のテーパシール部(14)にすると共に、スリーブ(5)の一端部側の端面(5d)とこれに対向するハブの面(3d)とを、間隙(g)を有する互いに平行な面に形成して潤滑性流体の溜まり部(25)にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハードディスク装置やレーザビームプリンターに好適に用いられるスピンドルモータに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のスピンドルモータの一例を図6に示す。このスピンドルモータはハードディスク装置に用いられるものである。
当図において、ロータ150Rは、シャフト101と、その一端側に固定された円盤状のスラストプレート102と、他端側に固定されたハブ103と、多極に着磁されてハブ103の内周面に固定された円筒状のマグネット104とを備えている。
一方、ステータ150Sは、シャフト101が回転自由に挿入された円筒状のスリーブ105と、スラストプレート102をスリーブ105とで挟むようにそのスリーブ105に固定された平板状のスラストカバー106と、スリーブ105を保持するモータベース107と、珪素鋼板を積層して放射状の突起を有してモータベース107に固定されたコア108と、このコア108の突起に巻回されたコイル109とを備えている。
【0003】
シャフト101の外周面またはスリーブ105の内周面には動圧溝が形成され、両面によりラジアル軸受が構成される。
一方、スラストプレート102とスリーブ105とが対向する面の少なくとも一方と、スラストプレート102とスラストカバー106とが対向する面の少なくとも一方とに、ロータ150Rが回転したときに動圧を発生する溝を形成してスラスト軸受を構成されている。
そして、シャフト101,スラストプレート102,スリーブ105及びスラストカバー106で囲まれた空間には潤滑性液体が充填保持され、動圧軸受が構成される
【0004】
さらに、スリーブ105の内周面のハブ側端部には、その端面に向かうに従って内径が大きくなる方向のテーパ110が設けられている。そして、潤滑性液体の量を、その液面がこのテーパ110の途中に位置するように設定することにより、表面張力の作用で潤滑性液体のモータ外部への漏出を防止している。このテーパ部が所謂テーパシール部である。
【0005】
ところで、図6に示すスピンドルモータの全体の厚さは、動圧軸受の厚さ、すなわち、スラストカバー106とスラストプレート102とラジアル軸受の両端部間隔d1とテーパ110との軸方向寸法合計に、ハブ103の平板部の厚さd2を加えた値以上が必要とされる。
【0006】
ハードディスク装置に搭載するスピンドルモータには薄型化が要求されている。しかしながら、スラストカバー106とスラストプレート102の厚さを薄くすると、スラスト軸受の剛性と精度が低下してしまい、また、ラジアル軸受d1の間隔を狭めると、ラジアル剛性と振れ精度が悪化してしまい、また、テーパ110長(軸方向長さ)を短くすると、温度変化等により潤滑性液体の熱膨張変化の影響が生じ易く、高温による膨張でシール部を越えると漏れてしまい、また、低温による収縮でラジアル軸受部に十分行きわたらず、振れ精度の悪化したり、シャフト101とスリーブ105との接触により傷付きが生じて負荷が増大して軸受寿命が低下してしまい、また、ハブ103の平板部厚さを薄くすると、ロータ150Rの剛性が低下してしまうという問題がある。
ハードディスク装置においては、搭載するスピンドルモータの振れ精度の悪化と各部剛性の低下は、ディスクへの記録密度向上の妨げとなる。
【0007】
それを改善するために、特許文献1には、スリーブのハブ側の端面とそれに連接する外周部にテーパシール部を設け、薄型化を図った軸受装置が記載されている。
【特許文献1】特開2002−54636号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、動圧軸受に充填する潤滑性液体は、蒸発により経時的に徐減する。
特許文献1の軸受装置においては、ラジアル動圧軸受部からテーパシール部までの距離が極めて短いので、この潤滑性液体の減少によりテーパシール部側の動圧発生用溝の潤滑性液体がすぐに欠乏し易く、軸受の寿命が比較的短いという問題があった。
【0009】
また、スリーブ外周のテーパーシール部は、その下側のスリーブ段部の上面に向かって開口しており、この軸受装置を搭載したモータの製造工程における潤滑性液体の注入作業においてこの液体の液面を視覚的に確認することができず、作業が極めて難しいという問題があった。
【0010】
そこで本発明が解決しようとする課題は、薄型化が可能であり、長寿命で、製造が容易なスピンドルモータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の構成を有する。
即ち、請求項1に係る発明は、スリーブ(5)と、該スリーブ(5)に潤滑性流体(12)を含んでなる動圧軸受(20)を介してラジアル方向に軸支されたシャフト(1)と、該シャフト(1)に固定され前記スリーブ(5)の一端部側を囲繞するリング状突部(11)を有するハブ(3)と、を備えたスピンドルモータにおいて、
前記スリーブ(5)の前記一端部側の外周面(10)とこれに対向する前記リング状突部(11)の内周面(13)とを、互いの面の間隙が前記一端部から離れるに従って広がるよう形成して前記潤滑性流体のテーパシール部(14)にすると共に、前記スリーブ(5)の前記一端部側の端面(5d)とこれに対向する前記ハブの面(3d)とを、間隙(g)を有する互いに平行な面に形成して前記潤滑性流体の溜まり部(25)にして成ることを特徴とするスピンドルモータ(80)である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、薄型化が可能で、長寿命で、製造が容易になるという効果を得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図5を用いて説明する。
図1は、本発明のスピンドルモータの実施例を示す断面図である。
図2は、本発明のスピンドルモータの別の実施例を示す断面図である。
図3は、傾斜角差及び回転数に対する潤滑性流体の漏れの有無を説明するための図である。
図4は、傾斜角と内容量との関係を説明するための図である。
図5は、本発明のスピンドルモータの実施例における要部を説明する部分断面図である。
【0014】
実施例のスピンドルモータ80を、図1を用いて説明する。このスピンドルモータ80はハードディスク装置やLBP(レーザビームプリンター)装置に用いられるものである。
当図において、ロータ15Rは、シャフト1と、その一端側に固定された環状のスラストプレート2と、他端側に固定されたハブ3とを備えている。
ハブ3は、快削鋼を切削して外周側にフランジ3aを有する略カップ状に形成され、表面にはニッケルめっきが施されている。フランジ3aの内面には、多極に着磁されたリング状のマグネット4が固着されている。
【0015】
一方、ステータ15Sは、モータベース7と、このモータベース7に固定されシャフト1が内径部5aに回転自由に挿入された円筒状のスリーブ5と、このスリーブ5の一端側開口部5bにスラストプレート2を挟むよう固定された円板状のスラストカバー6と、モータベース7に固定され放射状の突起を有する珪素鋼板が積層されてなるコア8と、このコア8の突起に巻回されたコイル9とを備えている。
【0016】
シャフト1の外周面1cまたはスリーブ5の内周面5cには動圧溝20A,20Bが軸CL方向に所定間隔離れて形成されている。この両面1c,5cと両者間に充填された後述する潤滑性流体12とによりラジアル動圧軸受20が構成される。
一方、スラストプレート2とスリーブ5とが対向する面の少なくとも一方の面、及び、スラストプレート2とスラストカバー6とが対向する面の少なくとも一方の面には、ロータ15Rが回転したときに動圧を発生する動圧溝(図示せず)が形成されている。
この両面と両面間に充填された潤滑性流体12とによりスラスト軸受21が構成される。
動圧軸受を構成する潤滑性流体(液体を含み、例えば潤滑油,磁性流体等である)12は、シャフト1,スラストプレート2,スリーブ5及びスラストカバー6で囲まれた空間に充填保持される。
【0017】
次に、この潤滑性流体12のシール構造について詳述する。
スリーブ5において、そのスラスト軸受21とは反対側の端面5dは、平面で形成されている。
また、スリーブ5の外周面5eにおける端面5d側には、端面5d側を起点としてスラスト軸受21側に向かうに従って縮径となるテーパ部10が設けられている。
このテーパ部10の軸方向長さL1は、この実施例では1.5mmであり、このテーパ部10が軸CLとなす角度(傾斜角)αは、12°である。
【0018】
一方、ハブ3において、スリーブ5の端面5dと対向する面は、端面5dと所定の間隙gを有する平行な平面で形成されている。
そして、スリーブ5の端面5d側端部を覆うように、リング状にスラスト軸受21側へ突出する突部11が形成されている。
このスリーブ5の端部を囲繞する突部11の内面は、スラスト軸受21側に向かうに従って縮径するように形成されたテーパ部13とされている。
このテーパ部13が軸CLとなす角度(傾斜角)βは、8°である。
即ち、スリーブ5のテーパ部10及びハブ3のテーパ部13は、スラスト軸受21側に向かうに従って互いの間隙が除々に広がるテーパシール部14を形成している。
【0019】
テーパシール部14を拡大して示す図5において、スリーブ5のテーパ部10のスラスト軸受21側端部10aは、径がスリーブ本体の外径(直径D2)まで拡径する段部10bを有している。
また、このスリーブ5の端面5dの直径D1は、スリーブ本体の外径(直径D2)に対して、D1≧D2となるように形成されている。
これにより、ラジアル動圧軸受20からテーパーシール部14までの距離を十分に確保できるので、潤滑性流体12が減少してもその動圧軸受への影響を無くすことができる。
【0020】
上述した構成のスピンドルモータ80の要部組み立てについて、以下に説明する。
まず、シャフト1の一端側にスラストプレート2を圧入する。このシャフト1を図1の下方側からスリーブ5に挿入した後、スリーブ5の下端側開口部5bを封止するようにスラストカバー6を接着固定する。
シャフト1の他端側は、スリーブ5の上部から突出するので、その突出部にハブ3を圧入する。
【0021】
この状態で潤滑性流体12を注入する。潤滑性流体12は、スラストプレート2の周囲,シャフト1とスリーブ5との隙間,ハブ3とスリーブ5の端面5dとの隙間g,スリーブ5のテーパ部10及びハブ3のテーパ部13とで構成されるテーパシール部14)の途中(図5参照)まで充填される。
テーパシール部14は、潤滑性流体12が充填されている側から充填されていない側(開口側)に向かって徐々に広がるように形成されているので、表面張力の作用で、潤滑性流体12がそこから外部に漏れ出すことはない。
【0022】
ここで、ハブ3とスリーブ5の端面5dとの隙間gにより潤滑性流体12溜まりが形成される。この隙間gは、狭すぎるとロータ15R回転時の抵抗が大きくなり、広すぎるとこの部分の潤滑性流体12の量が多くなってその自重や回転時の遠心力で外部に漏出し易くなるので、0.05mm〜0.2mmの範囲とするのが良い。望ましくは、0.10mm〜0.15mmである。この範囲に隙間gを設定することで、最適な量の潤滑性流体12を保持することができる。
【0023】
また、ハブ3におけるスリーブ5の端面5dに対向する面3dを基準とした突部11の軸方向の長さ(突出量)L2は、図5に示す注入部Pから潤滑性流体12を注入する作業上、ハブ3とスリーブ5との隙間gに、テーパ部10の軸方向長さL1を加えた寸法よりある程度短くする必要があり、本実施例では0.80mmとしてある。
また、スリーブ5に設けたテーパ部10の傾斜角αと突部11に設けたテーパ部13の傾斜角βとの関係は、上述したようにα>βであるが、発明者らは、この関係を詳細に研究して最適な範囲を見い出したので、以下に説明する。
【0024】
図3は、傾斜角差Δθ=α−βを横軸にとり、ロータ15Rの回転数を縦軸にとって潤滑性流体の漏れの有無を示したグラフである。このグラフにおいては、潤滑性流体をオイルと表記している。
実線よりも右側がオイル漏れを生じない領域であり、左側がオイル漏れを生じた領域である。
このデータは、10°≦α≦15°の範囲でテーパ部10及びテーパ部13の傾斜角α,βを種々変更し、潤滑性流体12が漏れ始める境界値におけるモータ回転数を測定した結果である。ここでα≦15°としたのは、スリーブやハブの実寸法に対して、実用的な寸法範囲であることによる。
ここでは、傾斜角の数値を、潤滑性流体12の充填されてある側から充填されていない側に向かって径が小さくなる方向を正とし、径が一定(軸に平行)の場合を傾斜角0°とし、径が大きくなる方向を負としてある。
【0025】
当図によれば、一般的ハードディスク装置についてはディスク回転数が5400(回/分)であるから、傾斜角差Δθを0°以上にすれば良いことがわかる。
また、近年、ハードディスク装置の回転数は増加する傾向で7200(回/分)の装置も市販され始めており、その場合を考慮すれば傾斜角差Δθを2°以上にするのが好ましい。
また、将来は、10000(回/分)のハードディスク装置の開発も予測されるので、その場合でもオイルが漏れないように傾斜角差Δθを4°以上にするのが最も望ましい。
【0026】
一方、ハブ3の突部11の最小径D3(図5参照)は、組み立てを容易にするため、スリーブ5の端面5dの外径D1より大きくしてある。
実施例では、ハブ3の突部11の最小径D3を7.7mmとし、端面5dの外径D1を7.3mmとした。
【0027】
テーパシール部14の途中に潤滑性流体12の液面12aが位置する状態で、テーパ部10とテーパ部13との間隙がスラスト軸受21側に向かって広がるようにするには、その方向に向かって
(1)両テーパ部10,13共、拡径する場合
(2)テーパ部10がストレートでテーパ部13が拡径する場合
(3)テーパ部13が拡径し、テーパ部10が縮径する場合
(4)テーパ部13がストレートでテーパ部10が縮径する場合
(5)両テーパ部10,13共、縮径する場合
の5通りの場合が考えられる。
モータの回転時には、潤滑性流体12も共に回転して遠心力が働くので、その遠心力によって外部に漏れ出ない方向の(4)または(5)の形態とするのが最も好ましい。
【0028】
また、テーパ部13の傾斜角βを必要以上に大きくすると、テーパシール部14の内容積が過度に減少して信頼性に問題が生じる可能性がある。
具体的には、上述した実施例の寸法、即ち、テーパ部10の傾斜角α=12°,ハブ3の突部11の最小径D3=7.7mm,スリーブ5の端面5dの外径D1=7.3mmとした場合、テーパ部13の傾斜角βとテーパ部内容積Vとの関係を、傾斜角βが0°の時の内容積Vを100%としてそれに対する比率で表わすと、図4に示す関係がある。
【0029】
潤滑性流体12は、上述したように、テーパシール部14の途中に液面12aが位置するように充填されるが、初期の液面位置には、ある程度の製造上のばらつきがあり、また、温度変化や蒸発により液面12aは変化する。
動圧軸受の性能を維持するためには、どのような状態でもこの液面12aがテーパシール部14に位置する必要がある。
発明者らの鋭意研究において、テーパシール部14の内容量Vが傾斜角β=0°の場合に対して80%未満になると、液面変動の影響が顕著になって信頼性を確保し難いことがわかっている。従って、ハブ突部の内周の傾斜角βを、内容量Vが上述した比率80%未満となるように設定するのがよい。
上述の実施例においては、図4から、β≦10°にすることが望ましいことがわかる。
【0030】
また、図示していないが、スリーブ5の端面5dとこれに対向するハブ3側の面の一面、または、両面に、ロータ15Rが回転したときに潤滑性流体12が回転中心側に移動するようにスパイラル状の溝を設けると、潤滑性流体12が外部に漏れ出すことを妨げる効果が更に得られ、より信頼性の高いスピンドルモータ80を得ることができる。
【0031】
上述した実施例は、スリーブ5のスラスト軸受21側とは反対側の端面5dの外径D1を、スリーブ5の端部側に設けたテーパ部10以外の外径(スリーブ本体の外径D2)よりも大きくし、スリーブ5の端面5dとこれに所定の隙間gを有して対向するハブ3の面との間に潤滑性流体12が十分に充填される潤滑性流体溜まり部25を設けたものである。
これにより、最適量の潤滑性流体12が保持されると共に、ラジアル動圧軸受20とテーパシール部14とが近接せず離隔しているので、潤滑性流体12の量が蒸発等で経時的に徐減しても、ラジアル動圧軸受20の潤滑性流体欠乏を起こすことがないので、長期にわたって安定した性能を発揮し、極めて超寿命のスピンドルモータ80が得られる。
【0032】
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
例えば、実施例は、スリーブ5とスラストカバー6とをステータ15S側とし、シャフト1,スラストプレート2及びハブ3をロータ15R側とした構造(軸回転型)のモータを示したが、シャフト1,スラストプレート2及びハブ3をステータ15S側とし、スリーブ5とスラストカバーをロータ15R側とした構造(軸回転型)としてももちろん良い。
【0033】
また、図2に変形例を示す。この例は、スリーブ5のテーパ部10のスラスト軸受21側端部10aに設けた段部10bが、縮径してスリーブ本体の外径D2となるようにした例である。
これにより、実施例と同様の効果を得る一方、潤滑性流体12を注入する注入口Pがより大きく開口するので注入がより容易になり、製造効率がさらに向上するものである。
また、スリーブ5の本体外径D2に対して、端面5dの外径D1が実施例よりも更に大きくなっているので、隙間gを最適にしつつ潤滑性流体12の溜まり部25の容量が拡大しているので、より長期に渡り性能を維持して超寿命のスピンドルモータが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明のスピンドルモータの実施例を示す断面図である。
【図2】本発明のスピンドルモータの別の実施例を示す断面図である。
【図3】傾斜角差及び回転数に対する潤滑性流体の漏れの有無を説明するための図である。
【図4】傾斜角と内容量との関係を説明するための図であるである。
【図5】本発明のスピンドルモータの実施例における要部を説明する部分断面図である。
【図6】従来のスピンドルモータを説明する断面図であるである。
【符号の説明】
【0035】
1 シャフト
1c 外周面
2 スラストプレート
3 ハブ
3a フランジ
3d 面
4 マグネット
5 スリーブ
5a 内径部
5b 開口部
5c 内周面
5d 端面
6 スラストカバー
7 モータベース
8 コア
9 コイル
10 (スリーブの)テーパ(シール)部
10a 端部
10b 段部
11 突部
12 潤滑性流体(潤滑剤)(オイル)
12a 液面
13 (ハブの)テーパ部
14 テーパシール部
15R ロータ
15S ステータ
20 ラジアル動圧軸受
20A,20B 動圧溝
21 スラスト動圧軸受
25 潤滑性流体溜まり部
80 スピンドルモータ
CL 軸
D1,D2,D3 直径
L1,L2 長さ
P 注入部
V 内容量
α,β 傾斜角
Δθ 傾斜角差
g 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリーブと、
該スリーブに潤滑性流体を含んでなる動圧軸受を介してラジアル方向に軸支されたシャフトと、
該シャフトに固定され前記スリーブの一端部側を囲繞するリング状突部を有するハブと、を備えたスピンドルモータにおいて、
前記スリーブの前記一端部側の外周面とこれに対向する前記リング状突部の内周面とを、互いの面の間隙が前記一端部から離れるに従って広がるよう形成して前記潤滑性流体のテーパシール部にすると共に、前記スリーブの前記一端部側の端面とこれに対向する前記ハブの面とを、間隙を有する互いに平行な面に形成して前記潤滑性流体の溜まり部にして成ることを特徴とするスピンドルモータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−17153(P2006−17153A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−192921(P2004−192921)
【出願日】平成16年6月30日(2004.6.30)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】