説明

スルホン化/カルボキシル化ポリマーを含有する表面処理組成物を用いた表面を処理する方法

家庭用、施設用、工業用及び/又は商業用の表面を処理する方法であって、水溶性のスルホン化/カルボキシル化ポリマーを含有する表面処理組成物に表面を接触させる工程を含む方法が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄及び/又はすすぎ洗い用組成物で表面を処理する分野である。より詳しくは、本発明は、表面処理組成物、方法、及び物質の組成物、並びに水溶性のスルホン化/カルボキシル化ポリマーを含有する製造物品に関する。
【背景技術】
【0002】
一部の表面処理組成物及び方法において、ポリマー類は多くの有用な機能を果たすことができる。ポリマー類は、独立して又は共に、液体洗剤中で増粘剤として、顆粒洗剤の加工時に粘度降下剤として、再付着防止剤として、スケール及び沈降防止剤として、結晶変性剤として、並びにビルダーとして使用される前記物質と完全にもしくは部分的に置換することが可能な洗剤助剤として機能することができると同時に、洗剤作用に関する最適な特性を界面活性剤に与えることができる。
【0003】
特定の用途では、ポリカルボキシレートポリマー類の使用が、基材表面上に硬水被膜が形成するのを軽減するのに役立つことがある。これらポリカルボキシレートポリマー類は、(メタ)アクリル酸類及び塩類から、並びにかかるポリマー類と他の化合物類及び/又はポリマー類(例えば、ホスホン酸類)との混合物から導くことができる。(メタ)アクリル酸類とビニルエステル類とのコポリマー類(例えば、メチルメタクリレート(MMA)、エチルアクリレート(EA)、ヒドロキシエチルメタクリレート及びヒドロキシプロピルアクリレート)、(メタ)アクリル酸類及び塩類とアクリルアミドアルキル、アリールスルホネート類、又は非置換のアクリルアミド類とのコポリマー類、並びにアクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)又は非置換のアクリルアミドから形成されるターポリマー類も自動食器洗浄用組成物において有用である。ポリカルボキシレート類を含むポリマー類は、米国特許第4,745,154号;同第5,547,612号;及び同第5,591,703号に記載されている。
【0004】
近年、数種の疎水性ポリマーが開発されており、米国特許第5,489,397号;同第5,021,525号;同第5,534,198号;同第5,698,512号;同第5,798,324号;同第6,395,185号;同第6,114,294号;同第4,711,725号;及び同第6,395,185号に記載されている。スルホン化/カルボキシル化ポリマー類は、従来のポリカルボキシレートポリマー類に見られるものよりも高い疎水性レベルを示すことがあるが、これらポリマー類、特に高度にスルホン化された(例えば、4モル%以上)ポリマー類は、製造コストが高い可能性がある。
【0005】
一部の自動食器洗浄用組成物中での幾つかの非イオン性のアミド含有モノマー及びエステル含有モノマーの使用に関しては、このことが実際には極めて問題となることがある。例えば、幾つかのMMA含有又はAMPS含有スルホン化/カルボキシル化ポリマー類は、塩素化液状自動食器洗浄用組成物中(とりわけ、高いpHのゲル中)では不安定であり、多くの場合、溶解して2週間後にそれらの性能を失う。理論に束縛されたくはないが、一部の自動洗浄用洗剤類中では、これらポリマー類は、アミド官能基中(例えば、AMPS中)の窒素の存在又はエステル結合(例えば、MMA中)の加水分解のために、塩素漂白剤によって攻撃を受けることがあると考えられる。
【0006】
そのため、より費用効率の高いポリマー類を含む表面処理組成物に対する需要が長年続いている。本明細書に記載のスルホン化/カルボキシル化ポリマー類は、様々な硬質表面を良好な洗浄性能で洗浄及び/又はすすぎ洗いするために使用できると同時に、被膜が形成されにくく、水滴の跡及び/又は筋がつきにくい。例えば、これらポリマー類は、限定されないが、酸性処方が包含される自動食器洗浄用すすぎ補助剤組成物中で使用されて、食卓用食器類の表面上への硬水の被膜形成や水滴跡がつくのを軽減するのに役立つことができる。幾つかの液状の硬質表面クレンザー(例えば、中量の(medium-duty)洗剤組成物又は軽質液体食器洗浄用洗剤)中では、これらポリマー類は、有効なヒドロトロープとして作用して、あらゆる種類の浴室及び台所の表面(例えば、食卓用食器類、調理台、電気器具類、作り付けの備品類、床、壁、窓、鏡、シャワー室のドア、など)にも被膜が形成されたり筋がつくのを軽減することができる。これらポリマー類は、例えば、車の表面を洗浄及び/又はすすぎ洗いなど、他の酸性処方で使用されることもできる。
【0007】
本明細書に記載のスルホン化/カルボキシル化ポリマー類は少ないスルホネート官能基を含有してよいため、これらは高度にスルホン化された従来のスルホン化/カルボキシル化ポリマー類よりもより高い費用効率が可能である。様々な消費者製品に使用される場合、これら費用効率の高いポリマー類は多くの消費者利益をもたらす。例えば、これらポリマー類は、ブレンド操作、乾燥操作及び凝集操作中に加工助剤として使用でき、それによって、洗剤組成物の成分の均一な分布、望ましい粒径及び密度を提供するのみならず、洗剤、とりわけ粉末洗剤(例えば、洗剤錠剤、顆粒状コンパクト洗剤、顆粒状自動食器洗浄用洗剤、及び重質の粒状又は顆粒洗濯洗剤)における製造及び貯蔵中に他の望ましい特性を提供する。
【0008】
低スルホン化されたスルホン化/カルボキシル化ポリマー類はまた、塩素漂白剤の存在下で改善された安定性能も提供することから、理想的には特定の塩素化及び/又は強アルカリ性の洗剤組成物(例えば、液体又は顆粒食器洗浄用洗剤及び重質洗濯洗剤)に向いている。洗浄液中では、これらポリマー類は、硬質表面(例えば、食卓用食器類)と軟質表面(例えば、洗濯物)の両方において分散剤、共ビルダー及び汚れ再付着防止剤として機能すると考えられる。これらポリマー類は、軟質表面洗浄用途では汚れの再付着及び硬水の塩の析出を低減する際に共ビルダーとして作用することによって洗浄力を改善するのみならず、特にビルダーを減量した及び/又はビルダーを含まない洗濯製剤では分散剤として機能するとも考えられる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
疎水変性されており、安価で、さらには広範囲のpHにわたって良好な水滴跡防止及び被膜形成防止機能をも提供するスルホン化/カルボキシル化ポリマー類も引き続き必要とされている。例えば従来のヒドロトロープ類などの可溶性ビルダーは、液体洗剤組成物にカップリング剤として添加されて性能を改良することができるが、従来のヒドロトロープ類の使用は費用がかかることがある。別の費用効率の高い取り組みは、構造化界面活性剤との相互作用を可能にするのに向く、非イオン性官能基を含む疎水変性したスルホン化/カルボキシル化ポリマー類の使用を伴い、その結果、安定で、濃厚化された、低粘性の、しっかりした構造の(built)液体表面処理組成物が得られる。疎水変性されたスルホン化/カルボキシル化ポリマー類は、広範囲のpHにわたって(例えば、高いpH処方と低いpH処方の両方で)改善された安定性を提供することによって、従来のヒドロトロープ類よりも機能が優れている。事実、これら疎水変性されたスルホン化/カルボキシル化ポリマー類は、任意の好適な濃度のスルホネート及び/又はカルボン酸官能基を含むこともできることから、有効な表面処理組成物を配合する際に従来のポリマー類よりも高い柔軟性を与える。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様では、家庭用、施設用、工業用及び/又は商業用の表面を処理する方法が提供される。前記方法は、(a)水溶性のスルホン化/カルボキシル化ポリマーを有効量と、b)補助剤成分の残部と、を含む表面処理組成物に前記表面を接触させる工程を含む方法であって、前記ポリマーが(i)少なくとも1つのカルボン酸官能基、(ii)任意に、1以上の非イオン性官能基、及び(iii)少なくとも1つのスルホネート官能基であり、前記スルホネート官能基が前記ポリマーのモル量の4モル%未満であることを特徴とする方法を含む。
【0011】
本発明の別の態様では、家庭用、施設用、工業用及び/又は商業用の表面を処理する方法が提供される。前記方法は、(a)水溶性のスルホン化/カルボキシル化ポリマーを有効量と、であって、前記ポリマーが、(i)約0.01モル%〜約99.98モル%の1以上の非イオン性官能基、(ii)約0.01モル%〜99.98モル%未満の少なくとも1つのスルホネート官能基、及び(iii)約99.98モル%〜約0.01モル%のカルボン酸官能基;並びに(b)補助剤成分の残部を含む表面処理組成物に表面を接触させる工程を含んでよい。
【0012】
本発明の別の態様では、キットを含む製造物品の製造方法が提供される。前記方法は、家庭用、施設用、工業用及び/又は商業用の消費のためにキットを提供する工程を含んでよい。前記キットは、(a)パッケージ、(b)本明細書に記載の表面処理組成物、及び(c)前記組成物を用いて表面を処理するための使用説明書を含んでよい。本明細書に記載される前記表面処理組成物は、自動食器洗浄用洗剤組成物、すすぎ補助剤組成物、重質もしくは洗濯洗剤組成物、軽質液体洗剤組成物、又は硬質表面洗浄用組成物を構成することができる。
【0013】
本発明のもう1つの態様では、家庭用、施設用、工業用及び/又は商業用の表面を処理する方法が提供される。前記方法は、洗浄装置によって提供される洗浄水及び/又はすすぎ洗い水を含む物質の組成物に表面を接触させる工程を含んでよい。前記の洗浄水及び/又はすすぎ洗い水は、本明細書に記載の表面処理組成物を約1ppm〜約10,000ppmまでの濃度で含んでよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
定義
本明細書に記載のスルホン化/カルボキシル化ポリマー類は、コポリマー類、ターポリマー類、テトラポリマー類、インターポリマー類、及びこれらの組み合わせを包含するがこれらに限定されない、いなかる好適な形態で提供されてもよい。本明細書で使用する時、用語「コポリマー」は2つのモノマーから形成されるポリマーと定義し、用語「ターポリマー」は3つのモノマーから形成されるポリマーと定義し、用語「テトラポリマー」は4つのモノマーから形成されるポリマーと定義し、そして用語「インターポリマー」は少なくとも5つのモノマーから形成されるポリマーと定義する。
【0015】
用語「表面」は、本明細書で使用する時、洗浄又はすすぎ洗いされ得る全ての好適な家庭用、施設用、工業用及び/又は商業用の表面を包含する。好適な表面としては、限定されないが、硬質表面、軟質表面、及びこれらの組み合わせが挙げられる。これら表面は、天然、合成、多孔質、非多孔性、織ったもの、不織布、及びこれらの組み合わせであってよい。好適な表面としては、限定されないが、ガラス、プラスチック、セラミック、金属、布地、木材、及びこれらの組み合わせが挙げられる。好適な硬質表面としては、限定されないが、食卓用食器類、調理台、家具類、床、壁、容器類、シャワー設備、ドア、窓、車、建物、などが挙げられる。
【0016】
用語「食卓用食器類」は、本明細書で使用する時、食物を貯蔵、調理、給仕するため、及び食物を食べるために使用される全ての表面を包含する。これら食卓用食器類の表面としては、限定されないが、ガラス製品、プラスチック製品、食器類、非粘着性調理表面、調理用具、などが挙げられる。好適な軟質表面としては、限定されないが、布地類、亜麻布類、布類、タオル類、カーテン類、室内装飾品、カーペット類、などが挙げられる。用語「洗濯物」は、本明細書で使用される時、消費者が着用する衣類の物品全てを包含する。
【0017】
用語「有効量」は、本明細書で使用する時、通常の条件で全ての種類の表面の洗浄及び/もしくはすすぎ洗いを改善するのに十分な量、あるいは硬質基材表面上での硬水の被膜形成を軽減し、筋及び/もしくは水滴の跡がつくことを軽減するのに十分な量、白さ及び/もしくは洗浄を改善するのに十分であるか又は軟質表面にシミがつくこと及び/もしくは汚れが再付着することを軽減するのに十分な量、水性媒体中(例えば洗浄水及び/もしくはすすぎ洗い水中)での表面処理組成物の分散を改善するのに十分な量、並びに/又はとりわけ塩素漂白剤の存在下及び高いpHにおいて改善された製品安定性能を提供するのに十分な量に関する。
【0018】
用語「洗浄装置」は、本明細書で使用される時、いなかる好適な表面(例えば、本明細書に記載されるもの)をも洗浄及び/又はすすぎ洗いするのに使用される家庭用、施設用、工業用及び/又は商業用装置のいかなる種類にも関する。例えば、好適な洗浄装置としては、自動食器洗い(ADW)機類、(全)自動洗濯機類、自動洗車機類、流し台類、バケツ類、加圧洗浄機、ガーデンホース付属品類、及びこれらの組み合わせが挙げられるがこれらに限定されない。洗浄装置は、携帯可能であっても、移動可能であっても、又は固定されていてもよい(例えば、作り付けの備品)。例えば、携帯型洗浄装置(例えば、噴霧洗浄機、モップ、など)は、いかなる好適なスルホン化/カルボキシル化ポリマーをも含有する流体源(例えば、流体容器、水道、ウォーターホース、など)を含んでいてもよい。
【0019】
スルホン化/カルボキシル化ポリマー類
本発明は、表面を組成物、方法、物質の組成物、及び表面処理組成物を含む製造物品を用いて処理するのに有用である。本明細書に記載の表面処理組成物は、本明細書に記載のいずれかの好適なスルホン化/カルボキシル化ポリマーを任意の好適な量で含んでよい。1つの非限定的な実施形態において、表面処理組成物は、組成物の重量に対して約0.01%〜約100%、又は約0.01%〜約99%、又は約0.01%〜約95%、又は約0.01%〜約90%、又は約0.01%〜約80%、又は約0.01%〜約70%、又は約0.01%〜約60%、又は約0.01%〜約50%、又は約0.01%〜約40%、又は約0.01%〜約30%、又は約0.01%〜約20%、又は約0.01%〜約10%、又は約0.01%〜約5%、又は約0.01%〜約4%、又は約0.01%〜約3%、又は約0.01%〜約2%、あるいは約0.01%〜約1%の本明細書に記載の好適なスルホン化/カルボキシル化ポリマーを含んでよい。
【0020】
本明細書に記載の好適なスルホン化/カルボキシル化ポリマー類は、約100,000Da以下、又は約75,000Da以下、又は約50,000Da以下、又は約10,000Da〜約50,000、又は約15,000Da〜約50,000Da;又は約20,000Da〜約50,000Da、あるいは約25,000Da〜約50,000Daの重量平均分子量を有していてよい。
【0021】
本明細書に記載するように、スルホン化/カルボキシル化ポリマー類は、(a)一般式(I)を有する少なくとも1つのカルボン酸モノマーに由来する少なくとも1つの構造単位であって:
【0022】
【化1】

前記式中、R1〜R4は、独立して、水素、メチル、カルボン酸基又はCH2COOHであり、ここで前記カルボン酸基は中和されることができるもの;(b)任意に、一般式(II)を有する少なくとも1つの非イオン性モノマーに由来する1以上の構造単位であって:
【0023】
【化2】

前記式中、R5は、水素、C1〜C6アルキル、又はC1〜C6ヒドロキシアルキルであり、及びXは芳香族である(Xが芳香族の場合、R5は水素もしくはメチルである)か又はXは一般式(III)のものであり:
【0024】
【化3】

前記式中、R6は(R5とは独立して)水素、C1〜C6アルキル又はC1〜C6ヒドロキシアルキルであり、及びYはO又はNであるもの;並びに一般式(IV)を有する少なくとも1つのスルホネートモノマーに由来する少なくとも1つの構造単位であって:
【0025】
【化4】

前記式中、R7は、少なくとも1つのsp2結合を含む基であり、AはO、N、P、S又はアミドもしくはエステル結合であり、Bは単環式もしくは多環式芳香族基又は脂肪族基であり、tはそれぞれ独立して、0又は1であり、及びM+は陽イオンであるものを含んでよい。一態様では、R7はC2〜C6アルケンである。別の態様では、R7はエタン、ブテン又はプロペンである。
【0026】
スルホネート官能基の低いスルホン化/カルボキシル化ポリマー(SMPLSF)
本発明の表面処理組成物は、費用効率が高く、スルホネート官能基の乏しい水溶性のスルホン化/カルボキシル化ポリマーを組み込むことができ、これを、本明細書では以降、「SMPLSF」と呼ぶ。
【0027】
好適なSMPLSFの少なくとも1つのカルボン酸官能基が、任意の好適な量で存在していてよい。例えば、少なくとも1つのカルボン酸官能基は、総SMPLSFモル量の約0.01モル%以下、又は約0.1モル%以下、又は約1モル%以下、又は約2モル%以下、又は約5モル%以下、又は約10モル%以下、又は約20モル%以下、又は約30モル%以下、又は約40モル%以下、又は約50モル%以下、又は約55モル%以下、又は約60モル%以下、又は約65モル%以下、又は約70モル%以下、又は約75モル%以下、又は約80モル%以下、又は約85モル%以下、又は約90モル%以下、又は約95モル%以下、あるいは約99.99モル%以下の任意の好適な量で存在していてよい。
【0028】
好適なSMPLSFの任意の1以上の非イオン性官能基は、仮に含まれていれば、疎水性を提供するために任意の好適な量で存在していてよい。例えば、存在する場合、1以上の非イオン性官能基は、総SMPLSFモル量の約0.01モル%以上、又は約0.1モル%以上、又は約1モル%以上、又は約2モル%以上、又は約3モル%以上、又は約4モル%以上、又は約5モル%以上、又は約10モル%以上、又は約20モル%以上、又は約30モル%以上、又は約40モル%以上、又は約50モル%以上、又は約60モル%以上、又は約70モル%以上、又は約80モル%以上、又は約90モル%以上、又は約95モル%以上、あるいは約99.98モル%以上であってよい。
【0029】
好適なSMPLSFの少なくとも1つのスルホネート官能基は、4モル%未満の任意の好適な量で存在していてよい。例えば、スルホネート官能基は、総SMPLSFモル量の約3.5モル%以下、又は約3モル%以下、又は約2.5モル%以下、又は約2モル%以下、又は約1.5モル%以下、又は約1モル%以下、又は約0.5モル%以下、又は約0.1モル%(equal to about 0.1 mole %)、あるいは約0.01モル%以下の濃度で存在してよい。
【0030】
1つの非限定的な実施形態において、好適なSMPLSFは、(a)約0.01モル%〜4モル%の少なくとも1つのスルホネート官能基;及び(b)約99.99モル%〜約96モル%のカルボン酸官能基を含んでよい。別の非限定的な実施形態において、このSMPLSFは、エステル及び/又はアミド官能基を含んでいなくてもよい。
【0031】
別の非限定的な実施形態において、好適なSMPLSFは、(a)約0.01モル%〜約95.99モル%の少なくとも1つの非イオン性官能基;(b)約0.01モル%〜約4モル%の少なくとも1つのスルホネート官能基;及び(c)約99.98モル%〜約0.01モル%のカルボン酸官能基を含んでよい。別の非限定的な実施形態において、このSMPLSFは、スチレンなどの芳香族モノマーを含んでよい。
【0032】
別の非限定的な実施形態において、少なくとも1つのカルボン酸官能基は、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、又はアクリル酸のエトキシレートエステル類、のうち1以上を含むことができる。別の非限定的な実施形態において、スルホネート官能基は、(メタ)アリルスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホネート、フェニル(メタ)アリルエーテルスルホン酸ナトリウム、又は2−アクリルアミド−メチルプロパンスルホン酸、のうち1以上を含むことができる。別の非限定的な実施形態では、任意の1以上の非イオン性官能基が、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミド、t−ブチル(メタ)アクリルアミド、スチレン、又はα−メチルスチレン、のうち1以上を含むことができる。別の非限定的な実施形態では、表面処理組成物は、スチレンを含む、分子量約100,000Da以下のSMPLSFを含んでよい。
【0033】
安定性
1つ非限定的な実施形態では、SMPLSFは、漂白剤の存在下及び/又は高いpHにおいて本明細書に記載の表面処理組成物中で化学的に安定であってよい。SMPLSFの安定性は、1以上の非イオン性官能基の有効量が存在する場合、とりわけSMPLSFがエステル及び/又はアミド官能基を含まない場合、改善されると考えられる。このことは、塩素を含有する及び/又は強アルカリ性の洗剤製品にとって有用であるだけでなく、エステル及び/又はアミド官能基が加水分解されて溶液中で攻撃され得る洗浄装置(例えば、(全)自動洗濯機又は食器洗い機)の塩素を含有する及び/又は強アルカリ性の洗浄水中でも有用である。
【0034】
疎水変性ポリマー(HMP)
本発明の表面処理組成物は、1以上の非イオン性モノマー類を有効量と、少なくとも1つのスルホネート含有モノマー及び少なくとも1つのカルボン酸含有モノマーとを含む水溶性の疎水変性ポリマーを組み込むことによって、より安価な費用で高められた硬水の被膜形成防止性能及び改善された製品安定性をも示すことができ、前記ポリマーを以降、「HMP.」と呼ぶ。
【0035】
1以上の非イオン性官能基は、総HMPモル量の約0.01モル%以上、又は約0.1モル%以上、又は約1モル%以上、又は約2モル%以上、又は約3モル%以上、又は約4モル%以上、又は約5モル%以上、又は約10モル%以上、又は約20モル%以上、又は約30モル%以上、又は約40モル%以上、又は約50モル%以上、又は約60モル%以上、又は約70モル%以上、又は約80モル%以上、又は約90モル%以上、又は約95モル%以上、あるいは約99.98モル%以上であってよい。
【0036】
好適なHMPの少なくとも1つのカルボン酸官能基及び/又は少なくとも1つのスルホネート官能基は、任意の好適な量で存在していてよい。例えば、これら官能基のいずれかは、総HMPモル量の約0.01モル%以下、又は約0.02モル%以下、又は約0.1モル%以下、又は約1モル%以下、又は約2モル%以下、又は約5モル%以下、又は約10モル%以下、又は約20モル%以下、又は約30モル%以下、又は約40モル%以下、又は約50モル%以下、又は約55モル%以下、又は約60モル%以下、又は約65モル%以下、又は約70モル%以下、又は約75モル%以下、又は約80モル%以下、又は約85モル%以下、又は約90モル%以下、又は約95モル%以下、あるいは約99.98モル%以下の任意の好適な量で存在していてよい。
【0037】
例えば、1つの非限定的な実施形態において、好適なHMPは、(a)約0.01モル%〜99.98モル%の1以上の非イオン性官能基;(b)約0.01モル%〜約99.98モル%の少なくとも1つのスルホネート官能基;及び(c)約99.98モル%〜約0.01モル%のカルボン酸官能基を含んでよい。別の非限定的な実施形態において、好適な水溶性の疎水変性ポリマーは、当該ポリマーのモル%に対し、(a)約0.01モル%〜約49.99モル%の1以上の非イオン性官能基;(b)約0.01モル%〜約49.99モル%のスルホネート含有モノマー;及び(c)約0.02モル%〜約99.98モル%のカルボン酸含有モノマーを含んでよい。
【0038】
少なくとも1つの非イオン性官能基は、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミド、t−ブチル(メタ)アクリルアミド、スチレン、α−メチルスチレン、及びこれらの組み合わせから成る群より選択されてよい。別の非限定的な実施形態において、HMPは、エステル及び/又はアミド官能基を含んでなくてよい1以上の非イオン性モノマー類を含むことができる。エステル及び/又はアミド官能基を含有しない1以上の非イオン性モノマー類の好適な例はとしては、限定されないが、芳香族モノマー(例えば、スチレン)が挙げられる。
【0039】
pH
本明細書では、任意の好適なpHを使用することができる。好適なpHは、特に断りのない限り、水溶液中1%濃度で測定した時に約1〜約14であってよい。一部の非限定的な実施形態において、表面処理組成物は、約8〜約14、約9〜約12.5、約9〜約11.5、あるいは約9〜約10のアルカリ性pHを示すことがある。これらアルカリ性表面処理組成物は塩素漂白剤を含んでよい。一部の他の非限定的な実施形態において、表面処理組成物は、約1〜約6.5、又は約1〜約6、又は約1〜約5、又は約1〜約4、又は約1〜約3、あるいは約1〜約2の範囲の酸性pHを示すことがある。
【0040】
自動洗浄用洗剤組成物(例えば、食器洗浄用洗剤類及び重質洗剤又は洗濯洗剤)の場合、弱アルカリ性又は強アルカリ性の組成物が有効に使用され得る。とはいえ、硬質表面クレンザー(例えば、中量の洗剤類及び軽質液体洗剤類)の場合、とりわけ皮膚への低刺激性が懸念される時には、より弱アルカリ性の組成物が望ましいことがある。特定のすすぎ補助剤組成物において、より低いpH範囲は、使用前の自動食器洗い機のディスペンサーリザーバに残っている既存の市販されている製品の残留物との不相溶性及び負の相互作用を軽減し易いことがある。
【0041】
補助剤成分
任意の好適な量のいかなる好適な補助剤成分もが、本明細書に記載される表面処理組成物で使用されてよい。好適な補助剤成分には、美化剤、被膜形成防止剤、再付着防止剤、水滴跡防止剤、ビーズ、結合剤、漂白活性化剤、漂白剤触媒、漂白安定化系、漂白剤、増白剤、緩衝剤、ビルダー、キャリア、キレート化剤、粘土、カラースペックル、放出制御剤、腐食防止剤、食器手入れ剤、消毒剤、分散剤、分散性ポリマー、排水促進剤、乾燥剤、染料、移染防止剤、酵素、酵素安定化系、充填剤、遊離基阻害剤、殺真菌剤、殺菌剤、ヒドロトロープ、乳白剤、香料、pH調整剤、顔料、加工助剤、ケイ酸塩、汚れ放出剤、石鹸泡抑制剤、界面活性剤、安定化剤、増粘剤、ゼオライト、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0042】
好適なビルダーとしては、アルカリ金属類、ポリリン酸のアンモニウム塩及びアルカノールアンモニウム塩類、ケイ酸アルカリ金属塩類、炭酸アルカリ土類塩及びアルカリ金属塩、ニトリロ三酢酸類、ポリカルボキシレート類、(例えば、クエン酸、メリト酸、コハク酸、オキシジコハク酸、ポリマレイン酸、ベンゼン1,3,5−トリカルボン酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、それらの水溶性塩類)、リン酸類(例えば、トリポリリン酸ナトリウム)、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適な酵素類としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、セルラーゼ、リパーゼ、カルボヒドラーゼ、漂白酵素類、クチナーゼ、エステラーゼ、及び野生型酵素類が挙げられるが、これらに限定されない。好適な界面活性剤類としては、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、双極性界面活性剤、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適な漂白剤としては、通常の無機/有機塩素漂白剤(例えば、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム又はカリウム二水和物、次亜塩素酸ナトリウム、低塩化ナトリウム(sodium hypochloride))、過酸化水素放出塩(例えば、過ホウ酸ナトリウム一水和物(PB1)、過ホウ酸ナトリウム四水和物(PB4))、過炭酸ナトリウム、過酸化ナトリウム、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適な漂白変性材料としては、過酸化水素源である漂白活性化剤類(例えば、TAED)、漂白剤触媒(例えば、コバルト及びマンガンを含有する遷移)が挙げられるが、これらに限定されない。好適なキャリアとしては、水、低分子量有機溶媒類(例えば、一級アルコール類、二級アルコール類、一価アルコール類(monohyric alcohols)、ポリオール類、及びこれらの混合物)、並びにこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0043】
好適な酸には、酢酸、アスパラギン酸、安息香酸、ホウ酸、臭素酸、クエン酸、ギ酸、グルコン酸、グルタミン酸、塩酸、乳酸、リンゴ酸、硝酸、スルファミン酸、硫酸、酒石酸、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適な腐食防止剤としては、可溶性金属塩、不溶性金属塩、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。好適な金属塩としては、アルミニウム、亜鉛(例えば、水亜鉛鉱)、マグネシウム、カルシウム、ランタン、錫、ガリウム、ストロンチウム、チタン、及びこれらの混合物)が挙げられるが、これらに限定されない。好適な美化剤としては、乳白剤、染料、顔料、カラースペックル、ビーズ、増白剤、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0044】
1つの非限定的な実施態様において、表面処理組成物は、ブルックフィールド(Brookfield)粘度計を用い、No.18スピンドルで20℃において測定した時0.05Pa・s〜2Pa・s(50cps〜2000cps)、あるいは0.1Pa・s〜0.35Pa・s(100cps〜350cps)の粘度を有する液体、ゲル、又は液状ゲルを含んでよい。これら表面処理組成物は、いかなる好適な溶媒を任意の好適な量(例えば、所望の粘度を達成できるような有効量)で含んでもよい。
【0045】
好適な補助剤に加えて、本明細書に記載の表面処理組成物は、自動食器洗浄用洗剤(ADD)組成物(例えば、ビルダー、界面活性剤、酵素、など)、軽質液体食器洗浄用組成物、コンパクト洗剤及び重質洗剤(例えば、ビルダー、界面活性剤、酵素、など)のような洗濯組成物、すすぎ補助剤組成物(例えば、酸、非イオン性低発泡性界面活性剤、キャリア、など)、及び/又は硬質表面洗浄用組成物(例えば、双極性界面活性剤、殺菌剤、など)として有用でもあり得る。
【0046】
好適な補助剤成分は、次の文献のうち1以上に開示されている:米国特許第2,798,053号、同第2,954,347号、同第2,954,347号、同第3,308,067号、同第3,314,891号、同第3,455,839号、同第3,629,121号、同第3,723,322号、同第3,803,285号、同第3,929,107号、同第3,929,678号、同第3,933,672号、同第4,133,779号、同第4,141,841号、同第4,228,042号、同第4,239,660号、同第4,260,529号、同第4,265,779号、同第4,374,035号、同第4,379,080号、同第4,412,934号、同第4,483,779号、同第4,483,780号、同第4,536,314号、同第4,539,130号、同第4,565,647号、同第4,597,898号、同第4,606,838号、同第4,634,551号、同第4,652,392号、同第4,671,891号、同第4,681,592号、同第4,681,695号、同第4,681,704号、同第4,686,063号、同第4,702,857号、同第4,968,451号、同第5,332,528号、同第5,415,807号、同第5,435,935号、同第5,478,503号、同第5,500,154号、同第5,565,145号、同第5,670,475号、同第5,942,485号、同第5,952,278号、同第5,990,065号、同第6,004,922号、同第6,008,181号、同第6,020,303号、同第6,022,844号、同第6,069,122号、同第6,060,299号、同第6,060,443号、同第6,093,856号、同第6,130,194号、同第6,136,769号、同第6,143,707号、同第6,150,322号、同第6,153,577号、同第6,194,362号、同第6,221,825号、同第6,365,561号、同第6,372,708号、同第6,482,994号、同第6,528,477号、同第6,573,234号、同第6,589,926号、同第6,627,590号、同第6,645,925号、及び同第6,656,900号;PCT国際公開特許WO 00/23548、同WO 00/23549、同WO 00/47708、同WO 01/32816、同WO 01/42408、同WO 91/06637、同WO 92/06162、同WO 93/19038、同WO 93/19146、同WO 94/09099、同WO 95/10591、同WO 95/26393、同WO 98/35002、同WO 98/35003、同WO 98/35004、同WO 98/35005、同WO 98/35006、同WO 99/02663、同WO 99/05082、同WO 99/05084、同WO 99/05241、同WO 99/05242、同WO 99/05243、同WO 99/05244、同WO 99/07656、同WO 99/20726及び、同WO 99/27083;欧州特許第130756号;GB−A−1137741;ケムテック(Chemtech)、1993年3月、30〜33頁、及び米国化学会誌(J. American Chemical Soc.)、115、10083〜10090(1993年);並びにカーク・オスマー工業化学百科事典(Kirk Othmer Encyclopedia of Chemical Technology)、第3版、第7巻、430〜447頁(ジョン・ワイリー・アンド・サンズ社(John Wiley & Sons, Inc.)、1979年)。
【0047】
1つの非限定的な実施形態において、表面処理組成物は、組成物の重量に対して0%〜約99.99%、又は約0.01%〜約95%、又は約0.01%〜約90%、又は約0.01%〜約80%、又は約0.01%〜約70%、又は約0.01%〜約60%、又は約0.01%〜約50%、又は約0.01%〜約40%、又は約0.01%〜約30%、又は約0.01%〜約20%、又は約0.01%〜約10%、又は約0.01%〜約5%、又は約0.01%〜約4%、又は約0.01%〜約3%、又は約0.01%〜約2%、又は約0.01%〜約1%、又は約0.01%〜約0.5%、あるいは約0.01%〜約0.1%の好適な補助剤成分を含んでよい。
【0048】
製品形態
表面処理組成物は、いかなる好適な物理的形態でも提供され得る。好適な形態には、固体、顆粒、粉末、液体、ペースト、クリーム、ゲル、液状ゲル、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で使用される表面処理組成物は、次の形態のうち1つに一回分の用量を含むことができる:錠剤、多層錠剤、ゲルパック、カプセル、多区画カプセル、水溶性パウチ、又は多区画パウチ。表面処理組成物は、いかなる好適な装置からも分配され得る。好適な装置としては、拭き取り布、手袋類、箱類、バスケット類、ビン類(例えば、注ぎ出し可能なビン類、ポンプ補助付きビン類、ビン型の搾り出し容器類)、多区画ビン類、広口ビン類、ペーストディスペンサー類、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0049】
単一区画及び/もしくは多区画パウチ、カプセル又はビンに収容された添加剤又は多成分製品の場合、補助剤成分も表面処理組成物も同じ物理的形態である必要はない。1つの非限定的な実施形態において、表面処理組成物は、一回用量形態の固体と液体又はゲル構成成分の両方を含む多区画の水溶性パウチで提供することができる。異なる形態の存在は、表面の処理中(例えば、自動食器洗い機における1以上の洗浄及び/又はすすぎ洗いサイクル中)に表面処理組成物の制御放出(例えば、遅延放出、抑制放出、誘発放出又は持続放出)を可能にし得る。
【0050】
水溶性パウチ
本明細書に記載の表面処理組成物の多くは、既知の構造及び種類の、部分加水分解された水溶性ポリビニルアルコール(PVA)パウチ材料と改善された適合性を示すことができる。周知の極性又は加水分解結合溶媒物質(例えば、有機アミン)の多くは、それ自体PVA材料との適合性が低く、製品の安定性に深刻な問題を提示することを考慮すると、これは特に意外である。
【0051】
使用方法/物質の組成物
いかなる好適な家庭用、施設用、工業用及び/又は商業用の表面を処理する方法も、本明細書で使用されてよい。本明細書に記載される方法では、いかなる好適な表面処理組成物もが、単独で、もしくは物質の組成物(例えば、洗浄水及び/又はすすぎ洗い水)と組み合わせて、並びに/又は好適なスルホン化/カルボキシル化ポリマーの有効量を含む組成物を有するキットを含む製造物品の一部として使用されてもよい。いかなる好適な表面も、本明細書に記載のスルホン化/カルボキシル化ポリマーで処理され得る。
【0052】
1つの非限定的な実施形態において、前記方法は、本明細書に記載のスルホン化/カルボキシル化ポリマーを含む表面処理組成物に表面を接触させる工程を含んでよい。別の非限定的な実施態様において、前記方法は、食卓用食器類、特にガラス及びプラスチックを、洗浄装置(例えば、自動食器洗い機)内で、食卓用食器類の表面に洗浄装置を介して供給される場合に上記表面処理組成物を濃度約1ppm〜約10,000ppmの濃度で(by concentration)有する洗浄水及び/又はすすぎ洗い水を含む物質の組成物に接触させる工程を含んでよい。他の非限定的な実施形態において、前記方法は、洗濯物を、その洗濯物表面に洗浄装置(例えば(全)自動洗濯機)を介して供給される場合に上記表面処理組成物を濃度約1ppm〜約10,000ppmの濃度で(by concentration)有する洗浄水及び/又はすすぎ洗い水を含む物質の組成物に接触させる工程を含んでもよい。他の非限定的な実施態様において、前記方法は、車の表面を、その車の表面に洗浄装置(例えば、自動洗車機又は携帯型加圧洗浄機)を介して供給される場合に上記表面処理組成物を濃度約1ppm〜約10,000ppmの濃度で有する洗浄水及び/又はすすぎ洗い水を含む物質の組成物に接触させる工程を含んでもよい。
【実施例】
【0053】
(実施例1)
本発明の表面処理組成物は、本明細書に記載のいかなる好適なスルホン化/カルボキシル化ポリマーをも組み込むことができる。アクリル酸(「AA」)、スチレン、メタリルスルホン酸ナトリウム(「SMS」)及びナトリウムフェニルメタリルエーテル(「SPME」)をモル比89:10:0.57:0.43で含む好適なスルホン化/カルボキシル化ポリマーを調製するために、初期分量の脱イオン水150g、イソプロピルアルコール120g、SMS 3.2g及びSPME 4.0gを、攪拌器用及び水冷コンデンサ用、並びにモノマーと開始剤溶液の添加用の導入口を有する蓋付き1リットルガラス反応器に加えた。反応器の内容物を加熱して還流させた(約85℃)。還流中、続く添加物であるアクリル酸226g及びスチレン36.1gは、3時間かけて攪拌しながら反応器に同時に加えた。この3時間と更に30分の間に、過硫酸ナトリウム13.3gを80gの水に溶解した開始剤溶液も加えた。開始剤の添加完了時に、50%水酸化ナトリウム水溶液(251g)を水100gと共に加えた。アルコール共溶媒(約200g)を共沸蒸留によってポリマー溶液から取り除いた。
【0054】
本明細書に記載の表面処理組成物は、好適には、配合者によって選択されたいかなる方法でも調製及び包装されることができ、その非限定的な例としては、米国特許第4,005,024号(1977年1月25日発行);同第4,237,155号(1980年12月2日発行);同第5,378,409号(1995年1月3日発行);同第5,486,303号(1996年1月23日発行);同第5,489,392号(1996年2月6日発行);同第5,516,448号(1996年5月14日発行);同第5,565,422号(1996年10月15日発行);同第5,569,645号(1996年10月29日発行);同第5,574,005号(1996年11月12日発行);同第5,599,400号(1997年2月4日発行);同第5,599,786号(1997年2月4日発行);同第5,691,297号(1997年11月11日発行);同第5,698,505号(1997年12月16日発行);同第5,703,034号(1997年12月30日発行);同第5,768,918号(1998年6月23日発行);同第5,891,836号(1999年4月6日発行);同第5,952,278号(1999年9月14日発行);同第5,952,278号(1999年9月14日発行);同第5,968,539号(1999年10月19日発行);同第5,990,065号(1999年11月23日発行);同第6,069,122号(2000年5月30日発行);同第6,147,037号(2000年11月14日発行);同第6,156,710号(2000年12月5日発行);同第6,162,778号(2000年12月19日発行);同第6,180,583号(2001年1月30日発行);同第6,183,757号(2001年2月6日発行);同第6,190,675号(2001年2月20日発行);同第6,204,234号(2001年3月20日発行);同第6,214,363号(2001年4月10日発行);同第6,251,845号(2001年6月26日発行);同第6,274,539号(2001年8月14日発行);同第6,281,181号(2001年8月28日発行);同第6,365,561号(2002年4月2日発行);同第6,372,708号(2002年4月16日発行);同第6,444,629号(2002年9月3日発行);同第6,451,333号(2002年9月17日発行);同第6,482,994号(2002年月11日19発行);同第6,528,477号(2003年3月4日発行);同第6,559,116号(2003年5月6日発行);同第6,573,234号(2003年6月3日発行);同第6,589,926号(2003年7月8日発行);同第6,627,590号(2003年9月30日発行);同第6,627,590号(2003年9月30日発行);同第6,630,440号(2003年10月7日発行);同第6,645,925号(2003年11月11日発行);及び同第6,656,900号(2003年12月2日発行);米国特許出願第20030228998号(デュポン(Dupont)、2003年12月発行);US20010026792(ファレル(Farrell)ら、2001年10月発行);20010031714(ガッセンマイヤー(Gassenmeier)ら、2001年10月発行);20020004472(ホルダーバウム(Holderbaum)ら、2002年1月発行);20020004473(ブッシュ(Busch)ら、2002年1月発行);20020013232(キノシタ(Kinoshita)ら、2002年1月発行);20020013242(ベイルリー(Baillely)ら、2002年1月発行);20020013243(ブラウン(Brown)、2002年3月発行);20020028756(カーター(Carter)ら、2002年3月発行);20020033004(エドワーズ(Edwards)ら、2002年3月発行);20020045559(フォース(Forth)ら、2002年4月発行);20020055449(ポルタ(Porta)ら、2002年5月発行);20020094942(ダニールズ(Danneels)ら、2002年7月発行);20020119903(ラント(Lant)ら、2002年8月発行);20020123443(ベニー(Bennie)ら、2002年9月発行);20020123444(フィッシャー(Fisher)ら、2002年9月発行);20020137648(シャルマ(Sharma)ら、2002年9月発行);20020166779(イッシー(Etesse)ら、2002年11月発行);20020169092(カトリン(Catlin)ら、2002年11月発行);20020169095(フォース(Forth)ら、2002年11月発行);及び20020198125(ジョーンズ(Jones)、2002年12月発行)に記載されている。
【0055】
表I〜IIIには、好適なADD組成物の非限定的な製品処方を提供する。表IVには、好適なすすぎ補助剤組成物の非限定的な製品処方を提供する。表V及びVIには、好適な洗濯洗剤の非限定的な製品処方を提供する。表VIIには、好適な硬質表面洗浄用組成物の非限定的な製品処方を提供する。表VIIIには、好適な軽質液体洗剤組成物の非限定的な製品処方を提供する。表IX及びXには、本明細書に記載のスルホン化/カルボキシル化ポリマー類の幾つかの非限定的な例の化学組成及び化学名を提供する。
【0056】
【表1】

1 AAを80.9モル%、MAを0モル%、STYを18モル%、SMSを0.62%及びSPMEを0.5モル%有する、疎水変性スルホン化/カルボキシル化ポリマー「E」。
2 100%に達するまでの残量は、例えば、染料、香料、スペックル、腐食防止剤、食器手入れ剤、充填剤、溶媒、ポリマー、及び更なる水を包含することができる。
【0057】
【表2】

1 AAを80.9モル%、MAを0モル%、STYを18モル%、SMSを0.62%及びSPMEを0.5モル%有する、疎水変性スルホン化/カルボキシル化ポリマー「E」。
2 米国特許第4,597,898号(バンダー・ミーア(Vander Meer)、1986年7月1日発行)に準じるPEI 189 E15〜18。
3 5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II)クロライド。
4 100%に達するまでの残量は、例えば、染料、香料、スペックル、腐食防止剤、食器手入れ剤、充填剤、溶媒、及び他のポリマーを包含することができる。
【0058】
【表3】

1 AAを80.9モル%、MAを0モル%、STYを18モル%、SMSを0.62%及びSPMEを0.5モル%有する、疎水変性スルホン化/カルボキシル化ポリマー「E」。
2 5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II)クロライド。
3 100%に達するまでの残部は、例えば、染料、香料、スペックル、腐食防止剤、食器手入れ剤、充填剤、溶媒、ポリマー、及び更なる水を包含することができる。
4 部分加水分解された水溶性ポリビニルアルコールから構成された単一区画又は多区画の水溶性パウチ。
【0059】
【表4】

1 AAを80.9モル%、MAを0モル%、STYを18モル%、SMSを0.62%及びSPMEを0.5モル%有する、疎水変性スルホン化/カルボキシル化ポリマー「E」。
2 米国特許第4,597,898号(バンダー・ミーア(Vander Meer)、1986年7月1日発行)に準じるPEI 189 E15〜18。
3 100%に達するまでの残量は、例えば、染料、香料、スペックル、腐食防止剤、食器手入れ剤、ヒドロトロープ、溶媒、ポリマー、及び更なる水を包含することができる。
【0060】
【表5】

1 AAを78モル%、MAを25モル%、SMSを1モル%、SPMEを1%及びSTYを0モル%有する、スルホン化/カルボキシル化ポリマー「B」。
2 AAを80.9モル%、MAを0モル%、STYを18モル%、SMSを0.62%及びSPMEを0.5モル%有する、疎水変性スルホン化/カルボキシル化ポリマー「E」。
3 5,12−ジメチル−1,5,8,12−テトラアザビシクロ[6.6.2]ヘキサデカンマンガン(II)クロライド。
4 100%に達するまでの残量は、例えば、漂白剤触媒(特に、1,5−ビス(ヒドロキシメチレン)−3,7−ジメチル−2,4−ビス(2−ピリジル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]−ノナン−9−オールマンガン(II)ジクロライド1/2H2O)、分散剤(特に、米国特許第4,597,898号(バンダー・ミーア(Vander Meer)、1986年7月1日発行)に準じるPEI 189 E15〜18又は米国特許第5,565,145号(ワトソン(Watson)ら、1996年10月15日発行)に準じるPEI 1800 E7)、蛍光増白剤、香料、石鹸泡抑制剤、汚れ放出剤(特に、米国特許第4,702,857号(ゴスリンク(Gosselink)、1987年10月27日発行)又は米国特許第4,968,451号(シャイベル(Scheibel)ら、1990年11月6日発行)に準じるもの)、キレート化剤、移染防止剤、更なる水、及び充填剤(CaCO3、タルク、ケイ酸塩などを包含する)などの微量成分も包含することができる。
【0061】
【表6】

1 AAを80.9モル%、MAを0モル%、STYを18モル%、SMSを0.62%及びSPM
2 p−ヒドロキシベンゼン−スルホン酸ナトリウムのノニルエステル。
3 1,5−ビス(ヒドロキシメチレン)−3,7−ジメチル−2,4−ビス(2−ピリジル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]−ノナン−9−オールマンガン(II)ジクロライド1/2H2O。
4 米国特許第4,597,898号(バンダー・ミーア(Vander Meer)、1986年7月1日発行)に準じるPEI 189 E15〜18。
5 米国特許第5,415,807号(ゴスリンク(Gosselink)ら、1995年5月16日発行)に準じる汚れ放出剤。
6 米国特許第4,702,857号(ゴスリンク(Gosselink)ら、1987年10月27日発行)に準じる汚れ放出剤。
7 米国特許第4,968,451号(シャイベル(Scheibel)ら、1990年11月6日発行)に準じる汚れ放出剤。
8 100%に達するまでの残量は、例えば、蛍光増白剤、香料、ポリマー、汚れ分散剤、キレート化剤、移染防止剤、更なる水、及び充填剤(CaCO3などを包含する)、などのような微量成分を包含することができる。
【0062】
【表7】

1 AAを80.9モル%、MAを0モル%、STYを18モル%、SMSを0.62%及びSPMEを0.5モル%有する、疎水変性スルホン化/カルボキシル化ポリマー「E」。
2 AAを78モル%、MAを25モル%、SMSを1モル%、SPMEを1%及びSTYを0モル%有する、スルホン化/カルボキシル化ポリマー「B」。
3 AAを78モル%、MAを20モル%、SMSを1モル%、SPMEを1%及びSTYを0モル%、及び有する、スルホン化/カルボキシル化ポリマー「C」。
4 N−アルキルジメチルエチルベンジルアンモニウムクロライドとN−ジメチルベンジルアルキルアンモニウムクロライドとの混合物が提供され得る。
5 バスフ社(BASF Corporation)製のルパゾール(Lupasol)SK。
6 ローディア社(Rhodia Corporation)製のミラポール(Mirapol)HSC−300。
7 100%に達するまでの残量は、例えば、染料、香料、スペックル、腐食防止剤、ヒドロトロープ、溶媒、ポリマー及び更なる水を包含することができる。
【0063】
【表8】

1 AAを80.9モル%、MAを0モル%、STYを18モル%、SMSを0.62%及びSPMEを0.5モル%有する、疎水変性スルホン化/カルボキシル化ポリマー「E」。
2 AAを78モル%、MAを25モル%、SMSを1モル%、SPMEを1%及びSTYを0モル%有する、スルホン化/カルボキシル化ポリマー「B」。
3 AAを78モル%、MAを20モル%、SMSを1モル%、SPMEを1%及びSTYを0モル%有する、スルホン化/カルボキシル化ポリマー「C」。
4 100%に達するまでの残量は、例えば、染料、香料、スペックル、腐食防止剤、及び更なる水を包含することができる。
【0064】
【表9】

1 約10kDa未満の分子量を有する非修飾ポリアクリレート
【0065】
【表10】

【0066】
本明細書の全体にわたって記載されている全ての特許、特許出願(及びそれに対して発行されたいかなる特許、加えて関連して発行されたいかなる外国特許出願も)、並びに刊行物の開示は、本明細書に参考として組み込まれる。しかし、本明細書に参考として組み込まれる文献のいずれもが本発明を教示又は開示していることを認めるものではないことを明言する。
【0067】
本明細書全体にわたって示されるあらゆる最大数値限定は、それより低いあらゆる数値限定を、そのようなより低い数値限定が本明細書に明確に記載されたものとして含むことが理解されるべきである。本明細書全体を通じて記載されるあらゆる最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのような大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体を通じて記載されるあらゆる数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
【0068】
主題発明の特定の実施形態を記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、主題発明の様々な変更や修正が可能であることは当業者には明らかであろう。様々な変更や修正が、本発明の範囲から逸脱することなく実施されることができ、本発明が、本明細書に記載されている実施形態及び実施例に限定されるものではないことが、当業者には明らかである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面を処理する方法であって、前記方法は、
a)モル量を有する水溶性のスルホン化/カルボキシル化ポリマーを有効量と、
b)少なくとも1つの補助剤成分と、
を含む表面処理組成物に前記表面を接触させる工程を含む方法であって、
前記ポリマーが、
(i)少なくとも1つのカルボン酸官能基と、
(ii)任意に、1以上の非イオン性官能基と、
(iii)少なくとも1つのスルホネート官能基であり、前記スルホネート官能基が前記ポリマーのモル含量の4モル%未満であることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記の少なくとも1つのカルボン酸官能基が、一般式(I)を有する少なくとも1つのカルボン酸モノマーに由来する少なくとも1つの構造単位を含み:
【化1】

前記式中、R1〜R4が独立して、水素、メチル、カルボン酸基又はCH2COOHであり、前記カルボン酸基が中和され得る、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記の1つ以上の非イオン性官能基が、一般式(II)を有する少なくとも1つの非イオン性モノマーに由来する少なくとも1つの構造単位を含み:
【化2】

前記式中、R5が、水素、C1〜C6アルキル、又はC1〜C6ヒドロキシアルキルであり、Xが芳香族(ここで、Xが芳香族である場合、R5は水素又はメチルである)であるか又はXが一般式(III)であり:
【化3】

前記式中、R6が(R5とは独立して)水素、C1〜C6アルキル、又はC1〜C6ヒドロキシアルキルであり、YがO又はNである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのスルホネート官能基が、一般式(IV)を有する少なくとも1つのスルホネートモノマーに由来する少なくとも1つの構造単位を含み:
【化4】

前記式中、R7が、少なくとも1つのsp2結合を含む基であり、AがO、N、P、S又はアミド結合もしくはエステル結合であり、Bが単環式もしくは多環式芳香族基又は脂肪族基であり、tがそれぞれ独立して、0又は1であり、及びM+が陽イオンである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
7が、C2〜C6アルケン、エタン、ブテン、プロペン、及びこれらの組み合わせより成る群から選択される請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ポリマーの重量平均分子量が、約100,000Da以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ポリマーが、前記スルホネート官能基を約2モル%以下含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ポリマーが、(a)スルホネート官能基約0.01モル%〜約2モル%、及び(b)カルボン酸官能基約99.99モル%以下を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記スルホネート官能基が、次のもの:(メタ)アリルスルホン酸ナトリウム、ビニルスルホネート、フェニル(メタ)アリルエーテルスルホン酸ナトリウム、2−アクリルアミド−メチルプロパンスルホン酸、及びこれらの組み合わせのうち1以上を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記の少なくとも1つのカルボン酸官能基が、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、アクリル酸のエトキシレートエーテル、及びこれらの組み合わせより成る群から選択される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ポリマーが、(a)カルボン酸官能基を約99.98%〜約48%、(b)非イオン性官能基を0.01%〜約50%、及び(c)スルホネート官能基を約0.01%〜2%以下を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記の少なくとも1つの非イオン性官能基が、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミド、t−ブチル(メタ)アクリルアミド、スチレン、α−メチルスチレン、及びこれらの組み合わせより成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記非イオン性官能基が、芳香族部分を含有する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記芳香族部分が、スチレンである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ポリマーが、エステル及び/又はアミド官能基を含有しない、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記表面処理組成物が、次の形態:固体、顆粒、粉末、液体、ペースト、クリーム、ゲル、又は液状ゲルのうち1つで提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記表面処理組成物が、次の形態:錠剤、ゲルパック、カプセル、多区画カプセル、水溶性パウチ、又は多区画パウチのうち1つにおいて一回分の用量で提供される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記の少なくとも一つの補助剤成分が、美化剤、被膜形成防止剤、再付着防止剤(antiredopsition agents)、水滴跡防止剤、ビーズ、結合剤、漂白活性化剤、漂白剤触媒、漂白安定化系、漂白剤、増白剤、緩衝剤、ビルダー、キャリア、キレート化剤、カラースペックル、放出制御剤、腐食防止剤、粘土、食器手入れ剤、消毒剤、分散剤、分散性ポリマー、排水促進剤、乾燥剤、染料、染料放出防止剤、酵素、酵素安定化系、充填剤、遊離基阻害剤、殺真菌剤、殺菌剤、ヒドロトロープ、乳白剤、香料、pH調整剤、顔料、加工助剤、ケイ酸塩、汚れ放出剤、石鹸泡抑制剤、界面活性剤、安定化剤、及び増粘剤のうち1つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記の少なくとも1つの補助剤成分が、塩素漂白剤を含む、請求項18に記載の方法。

【公表番号】特表2007−529605(P2007−529605A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−504002(P2007−504002)
【出願日】平成17年3月15日(2005.3.15)
【国際出願番号】PCT/US2005/008460
【国際公開番号】WO2005/090541
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【出願人】(307016043)ナショナル スターチ アンド ケミカル インベストメント ホールディング コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】