説明

セルロースアシレートフィルムの製造方法、偏光板および液晶表示装置

【課題】レターデーション発現剤に起因する面状故障を引き起こすことなく、高レターデーションを発現するセルロースアシレートフィルムを製造すること。
【解決手段】レターデーション発現剤を含むセルロースアシレートフィルムの製造方法。 前記レターデーション発現剤として、下記粉体物性:(1)安息角 55度以下、(2)圧縮度 30%以下、(3)スパチュラ角 75度以下、(4)凝集度 30%以下を満たす粉体を用いて、正面レターデーションReが50〜100nmの範囲であり、膜厚方向のレターデーションRthが160〜300nmの範囲であるセルロースアシレートフィルムを得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
レターデーション発現剤を含むセルロースアシレートフィルムの製造方法であって、
前記レターデーション発現剤として、下記粉体物性:
(1) 安息角 55度以下
(2) 圧縮度 30%以下
(3) スパチュラ角 75度以下
(4) 凝集度 30%以下
を満たす粉体を用いて、正面レターデーションReが50〜100nmの範囲であり、膜厚方向のレターデーションRthが160〜300nmの範囲であるセルロースアシレートフィルムを得ることを特徴とするセルロースアシレートフィルムの製造方法。
【請求項2】
セルロースアシレートフィルムをフィルム流延方向または流延幅方向において10%以上延伸する延伸工程を含む請求項1に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
【請求項3】
前記延伸工程は、1軸延伸法、同時2軸延伸法または逐次2軸延伸法によって行われる請求項2に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
【請求項4】
前記レターデーション発現剤を有機溶媒に溶解した添加液の状態で使用する請求項1〜3のいずれか1項に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
【請求項5】
前記レターデーション発現剤は、棒状または円盤状化合物である請求項1〜4のいずれか1項に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
【請求項6】
前記セルロースアシレートフィルムは、セルロースアシレートフィルムのグルコース単位の2位の水酸基のアシル基による置換度をDS2、3位の水酸基のアシル基による置換度をDS3、6位の水酸基のアシル基による置換度をDS6としたときに、下記数式(VI-a)および(VI-b)を満たし、かつ、セルロースアシレートフィルムの熱膨張率D(MD)、D(TD)が下記数式(VI)を満たす、請求項1〜5のいずれか1項に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
数式(VI-a):2.0≦DS2+DS3+DS6≦3.0
数式(VI-b) :DS6/(DS2+DS3+DS6)≧0.315
数式(VI) :1.0≦D(MD)/D(TD)≦3.0
【請求項7】
前記セルロースアシレートフィルムは、可塑剤、紫外線吸収剤および剥離促進剤のうち少なくとも1種を含有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のセルロースアシレートフィルムの製造方法。
【請求項8】
偏光膜と、該偏光膜を挟持する一対の保護膜とを有する偏光板であって、
前記保護膜の少なくとも一枚が請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法によって得られたセルロースアシレートフィルムである偏光板。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の製造方法によって得られたセルロースアシレートフィルムまたは請求項8に記載の偏光板を有する液晶表示装置。
【請求項10】
液晶セルと該液晶セルの両側に配置された一対の偏光板を有する液晶表示装置であって、
前記偏光板が請求項8に記載の偏光板であることを特徴とするOCBまたはVAモード液晶表示装置。
【請求項11】
請求項8に記載の偏光板をバックライト側に用いたVAモード液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−241336(P2006−241336A)
【公開日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−59952(P2005−59952)
【出願日】平成17年3月4日(2005.3.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】