説明

タンパク質キナーゼモジュレーターとしてのピラゾール誘導体

本発明は、タンパク質キナーゼB阻害活性を有する式(I)の化合物を提供する[式中、Aは、1〜7個の炭素原子を含む飽和炭化水素リンカー基であり、このリンカー基はRとNRの間に延びる最大鎖長5原子、およびEとNRの間に延びる最大鎖長4原子を有し、かつ、リンカー基の炭素原子の1つは、場合によって酸素または窒素原子により置換されていてもよく;かつ、リンカー基Aの炭素原子は、場合によって、オキソ、フッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を有してもよく、ただし、ヒドロキシ基は、存在する場合、NR基の炭素原子aの位置にはなく、オキソ基は、存在する場合、NR基の炭素原子aの位置にあり;Eは単環式または二環式炭素環式または複素環式基であり;Rはアリールまたはヘテロアリール基であり;R、R、RおよびRは請求項で定義された通りである]。また、該化合物を含有する医薬組成物、該化合物を製造する方法およびそれらの抗癌剤としての使用も提供される。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、Aは1〜7個の炭素原子を含む飽和炭化水素リンカー基であり、このリンカー基はRとNRの間に延びる最大鎖長5原子、およびEとNRの間に延びる最大鎖長4原子を有し、リンカー基の炭素原子の1つは、場合によって酸素または窒素原子により置換されていてもよく;かつ、リンカー基Aの炭素原子は、場合によって、オキソ、フッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を有してもよく、ただし、ヒドロキシ基は、存在する場合、NR基に関して炭素原子αの位置にはなく、オキソ基は、存在する場合、NR基に関して炭素原子αの位置にあり;
Eは単環式または二環式炭素環式または複素環式基であり;
はアリールまたはヘテロアリール基であり;
およびRは、水素、C1−4ヒドロカルビルおよびC1−4アシルから独立に選択され、ここで、このヒドロカルビルおよびアシル部分は、場合によって、フッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノおよびメトキシから選択される1以上の置換基により置換されていてもよく;
またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、イミダゾール基、および4〜7個の環員を有し、かつ、場合によって、OおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含んでいてもよい飽和単環式複素環式基から選択される環式基を形成するか;
またはRおよびRの一方が、それらが結合している窒素原子およびリンカー基Aに由来する1以上の原子と一緒になって、4〜7個の環員を有し、かつ、場合によって、OおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含んでいてもよい飽和単環式複素環式基を形成するか;
またはNRおよびそれが結合しているリンカー基Aの炭素原子は一緒になってシアノ基を形成し;
は、水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、C1−5飽和ヒドロカルビルオキシ、シアノ、およびCFから選択され;かつ、
は、水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、C1−5飽和ヒドロカルビルオキシ、シアノ、CONH、CONHR、CF、NH、NHCORまたはNHCONHRから選択され;
は基R9aまたは(CH)R9aであり、ここで、R9aは単環式または二環式基であり、これは炭素環式であっても複素環式であってもよく;
この炭素環式基または複素環式基R9aは、場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、R−R基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよく、ここで、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rは、水素、3〜12個の環員を有する複素環式基、ならびに場合によって、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12個の環員を有する炭素環式および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、場合によってO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置換されていてもよく;
は、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;かつ、
はO、SまたはNRであって、Xは=O、=Sまたは=NRである]
で示される化合物、またはその塩、溶媒和物、互変異性体もしくはN−オキシド。
【請求項2】
式(Ia):
【化2】

[式中、Aは1〜7個の炭素原子を含む飽和炭化水素リンカー基であり、このリンカー基は
とNRの間に延びる最大鎖長5原子、およびEとNRの間に延びる最大鎖長4原子を有し、リンカー基の炭素原子の1つは、場合によって酸素または窒素原子により置換されていてもよく;かつ、リンカー基Aの炭素原子は、場合によってオキソ、フッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を有してもよく、ただし、ヒドロキシ基は、存在する場合、NR基に関して炭素原子αの位置にはなく、オキソ基は、存在する場合、NR基に関して炭素原子αの位置にあり;
Eは単環式または二環式炭素環式または複素環式基であり;
はアリールまたはヘテロアリール基であり;
およびRは、水素、C1−4ヒドロカルビルおよびC1−4アシルから独立に選択されるか;
またはRおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、4〜7個の環員を有し、かつ、場合によって、OおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含んでいてもよい飽和単環式複素環式基を形成するか;
またはRおよびRの一方が、それらが結合している窒素原子およびリンカー基Aに由来する1以上の原子と一緒になって、4〜7個の環員を有し、かつ、場合によって、OおよびNから選択される第二のヘテロ原子環員を含んでいてもよい飽和単環式複素環式基を形成するか;
またはNRおよびそれが結合しているリンカー基Aの炭素原子は一緒になってシアノ基を形成し;
は、水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノおよびCFから選択され;かつ、
は、水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH、CONHR、CF、NH、NHCORまたはNHCONHRから選択され;
はフェニルまたはベンジルであり、各々、場合によって、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、R−R基から選択される1以上の置換基により置換されいてもよく、ここで、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり、Rは、水素、3〜12個の環員を有する複素環式基、ならびに場合によって、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12個の環員を有する炭素環式および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、場合によってO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置換されていてもよく;
は、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;かつ、
はO、SまたはNRであって、Xは=O、=Sまたは=NRである]
で示される請求項1に記載の化合物、またはその塩、溶媒和物、互変異性体もしくはN−オキシド。
【請求項3】
Aが1〜7個の炭素原子を含む飽和炭化水素リンカー基であり、このリンカー基はRとNRの間に延びる最大鎖長5原子、およびEとNRの間に延びる最大鎖長4原子を有し、リンカー基の炭素原子の1つは、場合によって酸素または窒素原子により置換されていてもよく、かつ、リンカー基Aの炭素原子は、場合によって、フッ素およびヒドロキシから選択される1以上の置換基を有してもよく、ただし、ヒドロキシ基は、存在する場合、NR基に関して炭素原子αの位置にはなく;
が、水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、CONH、CF,NH、NHCORおよびNHCONHRから選択される、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
リンカー基Aが、RとNRの間に延びる最大鎖長3原子(より好ましくは、1または2原子、最も好ましくは2原子)を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
リンカー基Aが、EとNRの間に延びる最大鎖長3原子を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
リンカー基Aが、RとNRの間に延びる鎖長2または3原子と、EとNRの間に延びる鎖長2または3原子を有する、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
基Eに直接結合しているリンカー基原子が炭素原子であり、かつ、リンカー基Aが総て炭素の主鎖を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
化合物のR−A−NR部分が、式R−(G)−(CH−W−O−(CH−(CR−NR{式中、GはNH、NMeまたはOであり;Wは基Eと結合しており、(CH−CR20、(CH−Nおよび(NH)−CHから選択され;bは0または1であり、jは0または1であり、kは0または1であり、mは0または1であり、nは0、1、2または3であり、かつ、pは0または1であり;bとkの和は0または1であり;jとkとmとnとpの和は4を超えず;RおよびRは同一または異なり、メチルおよびエチルから選択されるか、またはCRはシクロプロピル基を形成し;かつ、R20は水素、メチル、ヒドロキシおよびフッ素から選択される}
によって表される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
−A−NR部分が、式R−(G)−(CH−X−(CH−(CR−NR{式中、GはNH、NMeまたはOであり;Xは基Eと結合しており、(CH−CH、(CH−Nおよび(NH)−CHから選択され;jは0または1であり、kは0または1であり、mは0または1であり、nは0、1、2または3であり、かつ、pは0または1であり;jとkとmとnとpの和は4を超えず;かつ、RおよびRは同一または異なり、メチルおよびエチルから選択されるか、またはCRはシクロプロピル基を形成する}
によって表される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
kが0であり、mが0または1であり、nが0、1、2または3であり、かつ、pが0である、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
kが0であり、mが0または1であり、nが0、1または2であり、かつ、pが1である、請求項9に記載の化合物。
【請求項12】
Xが(CH−CHであり、kが1であり、mが0であり、nが0、1、2または3であり、かつ、pが0である、請求項9に記載の化合物。
【請求項13】
Xが(CH−CHであり、kが1であり、mが0であり、nが0、1または2であり、かつ、pが1である、請求項9に記載の化合物。
【請求項14】
jが0である、請求項9、12および13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
jが1である、請求項9、12および13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
CRがC(CH)2である、請求項9、12および13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
化合物のR−A−NR部分が、式R−X−(CH−NR{式中、Xは基Eと結合していて、CH基であり、かつ、nは2である}によって表される、請求項9に記載の化合物。
【請求項18】
−A(E)−NRが、本明細書の表1に示されている基A1〜A11から選択される基である、請求項1または請求項2に記載の化合物。
【請求項19】
−A(E)−NRが表1の基A1、A2、A3およびA10から選択される、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
−A(E)−NRが表1の基A10である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
Eが単環式基である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
Eがアリールまたはヘテロアリール基である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
Eが、場合によって置換されていてもよいフェニル、チオフェン、フラン、ピリミジンおよびピリジン基から選択される、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
Eがフェニル基である、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
Eが、シクロヘキサンおよびシクロペンタンなどのシクロアルカン、ならびにピペラジンおよびピペラゾンなどの窒素含有環から選択される非芳香族単環式基である、請求項1〜21のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
基Aおよびピラゾール基が基Eと、メタまたはパラ相対配置で結合している、すなわち、Aおよびピラゾール基が基Eの隣接する環員とは結合していない、請求項1〜25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
Eが1,4−フェニレン、1,3−フェニレン、2,5−ピリジレンおよび2,4−ピリジレン、1,4−ピペラジニル、および1,4−ピペラゾニルから選択される、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
Eが非置換型であるか、またはヒドロキシ、オキソ(Eが非芳香族の場合)、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ,C1−4ヒドロカルビルオキシ、および場合によってC1−2アルコキシもしくはヒドロキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルから選択される4個までの置換基Rを有する、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
Eが0〜3個の置換基、より好ましくは0〜2個の置換基、例えば0または1個の置換基を有する、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
Eが非置換型である、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
基Eが、5または6員を有し、かつ、O、NおよびSから選択される3つのヘテロ原子を含むアリールまたはヘテロアリール基であり、基Eが式:
【化3】

[式中、はピラゾール基との結合点を表し、かつ、「a」は基Aとの結合を表し;
rは0、1または2であり;
UはNおよびCR12aから選択され;かつ、
VはNおよびCR12bから選択され;ここで、R12aおよびR12bは同一または異なり、各々、水素、またはC、N、O、F、ClおよびSから選択される10個までの原子を含む置換基であり、ただし、R12aとR12bに存在する非水素原子の総数は10を超えず;
またはR12aおよびR12bは、それらが結合している炭素原子と一緒になって、OおよびNから選択される2個までのヘテロ原子を含む、非置換5員または6員の飽和または不飽和環を形成し;かつ、
10は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12個の環員を有する炭素環式および複素環式基、R−R基から選択され、ここで、Rは、結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONRまたはNRSOであり;かつ、Rは、水素、3〜12個の環員を有する炭素環式および複素環式基、ならびに場合によって、ヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノ−またはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12個の環員を有する炭素環式および複素環式基から選択される1以上の置換基により置換されていてもよいC1−8ヒドロカルビル基から選択され、このC1−8ヒドロカルビル基の1以上の炭素原子は、場合によってO、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)XまたはXC(X)Xにより置換されていてもよく;
は水素およびC1−4ヒドロカルビルから選択され;かつ、
はO、SまたはNRであり、かつ、Xは=O、=Sまたは=NRである]
で示される、請求項1〜30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
Eが式:
【化4】

(式中、P、QおよびTは同一または異なり、N、CHおよびNC
10から選択され、ただし、基Aは炭素原子と結合している)
で示される、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
基Eが表2の基B1〜B13から選択される、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
式(II):
【化5】

(基Aはベンゼン環のメタまたはパラ位に結合しており、かつ、qは0〜4である)
を有する、請求項24に記載の化合物。
【請求項35】
qが0、1または2、好ましくは0または1、最も好ましくは0である、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
式(III):
【化6】

(式中、A’は基Aの残基であり、かつ、R〜Rは、請求項1〜35のいずれか一項で定義した通りである)
を有する、請求項24に記載の化合物。
【請求項37】
式(IV):
【化7】

(式中、zは0、1または2であり、R20は水素、メチル、ヒドロキシおよびフッ素から選択され、ただし、zが0であるとき、R20はヒドロキシ以外のものである)
を有する、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
式(V):
【化8】

を有する、請求項36に記載の化合物。
【請求項39】
が水素およびC1−4ヒドロカルビル、例えば、メチル、エチルおよびイソプロピルなどのC1−4アルキルから選択され、より好ましくは、Rは水素である、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
がフェニル、ナフチル、チエニル、フラン、ピリミジンおよびピリジンから選択される、請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項41】
がフェニルである、請求項34に記載の化合物。
【請求項42】
が非置換型であるか、またはヒドロキシ;C1−4アシルオキシ;フッ素;塩素;臭素;トリフルオロメチル;シアノ;CONH;ニトロ;C1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビル(各々、場合によってC1−2アルコキシ、カルボキシまたはヒドロキシにより置換されていてもよい);C1−4アシルアミノ;ベンゾイルアミノ;ピロリジノカルボニル;ピペリジノカルボニル;モルホリノカルボニル;ピペラジノカルボニル;N、OおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5員および6員ヘテロアリールおよびヘテロアリールオキシ基;フェニル;フェニル−C1−4アルキル;フェニル−C1−4アルコキシ;ヘテロアリール−C1−4アルキル;ヘテロアリール−C1−4アルコキシおよびフェノキシ{このヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、フェニル,フェニル−C1−4アルキル、フェニル−C1−4アルコキシ、ヘテロアリール−C1−4アルキル、ヘテロアリール−C1−4アルコキシおよびフェノキシ基は各々、C1−2アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、CONH、C1−2ヒドロカルビルオキシおよびC1−2ヒドロカルビル(各々、場合によってメトキシまたはヒドロキシにより置換されていてもよい)から選択される1、2または3個の置換基で場合によって置換されていてもよい}から選択される1以上の置換基を有する、請求項1〜41のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項43】
が非置換型であるか、またはヒドロキシ;C1−4アシルオキシ;フッ素;塩素;臭素;トリフルオロメチル;シアノ;場合によってC1−2アルコキシまたはヒドロキシにより置換されていてもよいC1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビル;ならびにN、OおよびSから選択される1または2個のヘテロ原子を含む5員ヘテロアリール基(ヘテロアリール基は、場合によって1以上のC1−4アルキルにより置換されていてもよい)から選択される5個までの置換基により置換されている、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
が非置換型であるか、またはヒドロキシ、C1−4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、C1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビル(場合によってC1−2アルコキシまたはヒドロキシにより置換されていてもよい)から選択される5個までの置換基により置換されている、請求項43に記載の化合物。
【請求項45】
が非置換型であるか、または0、1、2、3もしくは4個の置換基、好ましくは0、1、2または3個、より好ましくは1または2個の置換基により置換されている、請求項43または請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
基がフッ素、塩素、トリフルオロメチル、メチルおよびメトキシから選択される1または2個の置換基を有する、請求項45に記載の化合物。
【請求項47】
がモノ−クロロフェニルまたはジクロロフェニル基である、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
が水素およびメチルから選択される、請求項1〜47のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項49】
が、水素、フッ素、塩素、臭素、メチル、エチル、ヒドロキシエチル、メトキシメチル、シアノ、CF、NH、NHCOR9bおよびNHCONHR9b(ここで、R9bは、場合によってヒドロキシにより置換されていてもよいフェニルまたはベンジル、C1−4アシルオキシ、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロメチル、シアノ、C1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビル(場合によってC1−2アルコキシまたはヒドロキシにより置換されていてもよい)から選択される、請求項1〜48のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項50】
およびRが水素、C1−4ヒドロカルビルおよびC1−4アシルから独立にに選択される、請求項1〜49のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項51】
およびRが水素およびメチルから独立に選択される、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
およびRが双方とも水素である、請求項51に記載の化合物。
【請求項53】
大きくても1000、より一般には750未満、例えば、700未満、または650未満、または600未満、または550未満の分子量を有する、請求項1〜52のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項54】
分子量が525未満、例えば、500以下である、請求項53に記載の化合物。
【請求項55】
2−フェニル−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミン;
3−フェニル−2−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピオニトリル;
2−[4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−2−フェニル−エチルアミン;
2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミン;
2−[3−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−1−フェニル−エチルアミン;
3−フェニル−2−[3−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピルアミン;
3−フェニル−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピルアミン;
{3−(4−クロロ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピル}−メチル−アミン;
{3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル−フェニル)−プロピル]−メチル−アミン;
{3−(3−クロロ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピル}−メチル−アミン;
3−(4−クロロ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピオンアミド;
3−(4−クロロ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピルアミン;
3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピルアミン;
4−(4−クロロ−フェニル)−4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン;
4−(4−メトキシ−フェニル)−4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン;
4−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン;
4−フェニル−4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン;
4−[4−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−4−フェニル−ピペリジン;
ジメチル−{3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−3−ピリジン−2−イル−プロピル}−アミン;
{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−ジメチル−アミン;
{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−メチル−アミン;
{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−メチル−アミン(R);
{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−メチル−アミン(S);
4−{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−モルホリン;
4−{4−[(1−(4−クロロ−フェニル)−2−ピロリジン−1−イル−エチル)−フェニル]−1H−ピラゾール;
{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−イソプロピル−アミン;
ジメチル−{2−フェニル−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル−アミン;
{2,2−ビス−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−ジメチル−アミン;
{2,2−ビス−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−メチル−アミン;
2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミン(R);
2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミン(S);
2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−アセトアミド;
1−{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−ピペラジン;
1−{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−ピペリジン;
4−{4−[2−アゼチジン−1−イル−1−(4−クロロ−フェニル)−エチル]−フェニル}−1H−ピラゾール;
1−フェニル−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミン;
2−(4−クロロ−フェニル)−N−メチル−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−アセトアミド;
N−メチル−2,2−ビス−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−アセトアミド;
{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−メチル−アミン;
{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−エチル−アミン;
4−{4−[1−(4−クロロ−フェニル)−2−イミダゾール−1−イル−エチル]−フェニル}−1H−ピラゾール
メチル−{2−(4−フェノキシ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−アミン;
{2−(4−メトキシ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−メチル−アミン;
メチル−{2−[4−(ピラジン−2−イルオキシ)−フェニル]−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−アミン;
メチル−{2−フェノキシ−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−アミン;
2−{(4−クロロ−フェニル)−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−メトキシ}−エチルアミン;
4−{4−[1−(4−クロロ−フェニル)−3−ピロリジン−1−イル−プロピル]−フェニル}−1H−ピラゾール;
4−{4−[3−アゼチジン−1−イル−1−(4−クロロ−フェニル)−プロピル]−フェニル}−1H−ピラゾール;
メチル−{3−ナフタレン−2−イル−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピル}−アミン;
ジメチル−4−{3−メチルアミノ−1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピル}−フェニル)−アミン;
{3−(4−フルオロ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピル}−メチル−アミン;
4−{4−[4−(4−クロロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−フェニル}−1H−ピラゾール−3−カルボニトリル;
3−(4−フェノキシ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピルアミン;
1−{(4−クロロ−フェニル)−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−メチル}−ピペラジン;
1−メチル−4−{フェニル−4−[(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−メチル}−[1,4]ジアゼパン;
{3−(3−クロロ−フェノキシ)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピル}−メチル−アミン;
メチル−{2−フェニル−2−[6−(1H−ピラゾール−4−イル)−ピリジン−3−イル]−エチル}−アミン;
4−{4−[1−(4−クロロ−フェニル)−3−イミダゾール−1−イル−プロピル]フェニル}−1H−ピラゾール;
4−[4−(3−イミダゾール−1−イル−1−フェノキシ−プロピル)−フェニル]−1H−ピラゾール;
4−{4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン−4−イル}−フェノール;
1−{(4−クロロ−フェニル)−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−メチル}−ピペラジン;
{2−(4−フルオロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−メチル−アミン;
{2−(3−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−メチル−アミン;
4−[4−(2−メトキシ−エトキシ)−フェニル]−4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル−ピペリジン;
4−[4−(3−メトキシ−プロポキシ)−フェニル]−4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン;
3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピオンアミド;
2−(4−{2−メチルアミノ−1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−フェノキシ)−イソニコチンアミド;
{2−(3−クロロ−フェノキシ)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−メチル−アミン;
3−{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミノ}−プロパン−1−オール;
2−{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミノ}−エタノール;
3−{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミノ}−プロパン−1−オール;
2−{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミノ}−エタノール;
{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−シクロプロピルメチル−アミン;
メチル−[2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−2−(4−ピリジン−3−イル−フェニル)−エチル]−アミン;
4−{3−メチルアミノ−1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピル}−フェノール;
3−(4−メトキシ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピルアミン;
4−(4−クロロ−フェニル)−4−[4−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン;
2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−モルホリン;
(4−{4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン−4−イル}−フェノキシ)−酢酸;
(4−{4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン−4−イル}−フェノキシ)−酢酸 メチルエステル;
4−{4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン−4−イル}−ベンゾニトリル;
{2−(4−クロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピル}−メチル−アミン;
1−(4−クロロ−フェニル)−2−メチルアミノ−1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エタノール;
2−アミノ−1−(4−クロロ−フェニル)−1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エタノール;
4−(3,4−ジクロロ−フェニル)−4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン;
4−(3−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン;
4−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン;
4−{4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン−4−イル}−安息香酸;
4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−[4,4’]ビピリジニル;
3−(3−クロロ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピルアミン;
2−メチルアミノ−1−(4−ニトロ−フェニル)−1−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エタノール;
2−(3−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミン;
2−(4−クロロ−フェニル)−2−フルオロ−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミン;
3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−3−[6−(1H−ピラゾール−4−イル)−ピリジン−3−イル]−プロピルアミン;
2−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミン;
4−(2−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−4−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−ピペリジン;
1−{(3,4−ジクロロ−フェニル)−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−メチル}−ピペラジン;
2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチルアミン;
{2−(3−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−2−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−エチル}−メチル−アミン;
4−{4−[2−アゼチジン−1−イル−1−(4−クロロ−フェノキシ)−エチル]−フェニル}−1H−ピラゾール;
3−(3−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピルアミン;
{3−(3−クロロ−4−メトキシ−フェニル)−3−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−プロピル}−メチル−アミン;
1−{(3,4−ジクロロ−フェニル)−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−メチル}−ピペラジン;および
C−(4−クロロ−フェニル)−C−[4−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェニル]−メチルアミン
からなる群から選択される式(1)の化合物、ならびにその塩、溶媒和物、互変異性体およびN−オキシド。
【請求項56】
塩、溶媒和物(水和物など)、エステルまたはN−オキシドの形態である、請求項1〜55のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項57】
タンパク質キナーゼBが介在する病態または症状の予防または処置に用いるための、請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項58】
タンパク質キナーゼBが介在する病態または症状の予防または処置用薬剤の製造のための、請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項59】
タンパク質キナーゼBが介在する病態または症状の予防または処置のための方法であって、それを必要とする被験者に請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項60】
哺乳類において異常な細胞増殖を含むか、またはそれから生じる疾病または症状を処置する方法であって、その哺乳類に請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物を、異常な細胞増殖を阻害するのに有効な量で投与することを含む、方法。
【請求項61】
哺乳類において異常な細胞増殖を含むか、またはそれから生じる疾病または症状を処置する方法であって、その哺乳類に請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物を、PKB活性を阻害するのに有効な量で投与することを含む、方法。
【請求項62】
タンパク質キナーゼBを阻害する方法であって、キナーゼを請求項1〜56のいずれか一項に記載のキナーゼ阻害化合物と接触させることを含む、方法。
【請求項63】
請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物を用い、タンパク質キナーゼBの活性を阻害することによって細胞プロセスを調整する方法。
【請求項64】
哺乳類において免疫疾患を処置する方法であって、その哺乳類に請求項1〜47のいずれか一項に記載の化合物を、PKB活性を阻害するのに有効な量で投与することを含む、方法。
【請求項65】
タンパク質キナーゼAが介在する病態または症状の予防または処置に用いるための、請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項66】
タンパク質キナーゼAが介在する病態または症状の予防または処置用薬剤の製造のための、請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項67】
異常な細胞増殖から生じる病態または症状の予防または処置用薬剤の製造のための、請求項1〜56のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項68】
増殖、アポトーシスまたは分化の障害がある疾病の予防または処置用薬剤の製造のための、請求項1〜56のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項69】
タンパク質キナーゼAが介在する病態または症状の予防または処置のための方法であって、それを必要とする被験者に請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項70】
哺乳類において異常な細胞増殖を含むか、またはそれから生じる疾病または症状を処置する方法であって、その哺乳類に請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物を、PKAを阻害するのに有効な量で投与することを含む、方法。
【請求項71】
タンパク質キナーゼAを阻害する方法であって、キナーゼを請求項1〜56のいずれか一項に記載のキナーゼ阻害化合物と接触させることを含む、方法。
【請求項72】
請求項1〜47のいずれか一項に記載の化合物を用い、タンパク質キナーゼAの活性を阻害することによって細胞プロセスを調整する方法。
【請求項73】
哺乳類において免疫疾患を処置する方法であって、その哺乳類に請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物を、PKA活性を阻害するのに有効な量で投与することを含む、方法。
【請求項74】
癌細胞においてアポトーシスを誘導する方法であって、癌細胞を請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物と接触させることを含む、方法。
【請求項75】
請求項1〜47のいずれか一項に記載の新規な化合物と医薬上許容される担体とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項76】
医薬に用いるための、請求項1〜56のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項77】
請求項1〜56のいずれか一項に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
(a)パラジウム触媒と塩基の存在下で、式(X)の化合物と式(XI)の化合物またはそのN保護誘導体とを反応させること
【化9】

[式中、A、EおよびR〜Rは請求項1〜76のいずれか一項で定義された通りであり、基XおよびYの一方は塩素、臭素、ヨウ素およびトリフルオロメタンスルホン酸基から選択され、基XおよびYの他方はボロン酸残基、例えば、ボロン酸エステルまたはボロン酸残基である]
(b)式(XXXVI):
【化10】

の化合物を、還元剤の存在下、HNRで還元的アミノ化を行うこと;および場合によっては、
(c)式(I)のある化合物を式(I)の別の化合物に変換すること
を含む、方法。
【請求項78】
式(X)の化合物が、式(LXX):
【化11】

の化合物と式R−Hの化合物とを、Friedel Craftsアルキル化条件下、例えば、アルミニウム、ハライド(例えばAlCl)の存在下で反応させることにより製造される、請求項77に記載の方法。

【公表番号】特表2007−516272(P2007−516272A)
【公表日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−546339(P2006−546339)
【出願日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【国際出願番号】PCT/GB2004/005464
【国際公開番号】WO2005/061463
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【出願人】(598176569)キャンサー・リサーチ・テクノロジー・リミテッド (57)
【氏名又は名称原語表記】CANCER RESEARCH TECHNOLOGY LIMITED
【出願人】(504132021)ジ・インスティチュート・オブ・キャンサー・リサーチ:ロイヤル・キャンサー・ホスピタル (16)
【Fターム(参考)】