説明

チューナ

【課題】アナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信するとともに回路構成の簡易化を図ることが可能なチューナを提供する。
【解決手段】チューナ100は、受信信号を増幅する高周波増幅回路10〜12と、局部発振信号を出力する局部発振回路19〜21と、外部からの制御信号に基づいて局部発振信号の周波数を制御し、かつ制御信号に基づいて、アナログ放送信号およびデジタル放送信号のいずれを受信するのかを表わす切り替え信号を出力するPLL制御回路52と、局部発振信号に基づいて、増幅後の受信信号をIF信号に周波数変換する第1のミキサ回路16〜18と、周波数変換されたIF信号のレベルを検出し、検出結果とPLL制御回路52から受けた切り替え信号とに基づいてAGC信号を出力する検波回路27と、高周波増幅回路10〜12は、検波回路27から受けたAGC信号に基づいて受信信号を増幅する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チューナに関し、特にアナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信するチューナに関する。
【背景技術】
【0002】
アナログのテレビジョン放送が開始されて50年が経過し、テレビの保有世帯が2000万世帯から3000万世帯となっている。日本ではようやく2003年にデジタル地上波放送が開始され、2011年にはアナログ放送が停止されることになっている。このため、アナログ放送の信号のみならずデジタル地上波放送の信号を受信することができるチューナが要求されている。ケーブルテレビおよびBS(Broadcasting Satellite)放送ではすでにデジタル方式に切り替えられている。このような放送波数の増大に対応して、テレビジョン信号受信用チューナは、妨害波の除去性能の向上がますます要求されている。
【0003】
テレビジョン信号受信用チューナは、たとえば米国向けのチューナでは、470〜860MHzを受信するUHF(Ultra High Frequency)バンドと、170〜470MHzを受信するVHF(Very High Frequency)ハイバンドと、54〜170MHzを受信するVHFローバンドとに分割され、バンドごとに受信回路を有する。ただし、バンドがどのように分割されるかは仕向け地により異なり、特に規定されていない。従来のテレビジョン信号受信用チューナでは、一般に、シングルコンバージョン方式(スーパーヘテロダイン方式)が用いられる。
【0004】
ここで、シングルコンバージョン方式(スーパーヘテロダイン方式)とは、無線通信の受信機において、受信した高周波信号と局部発振信号とを乗算することにより、高周波信号を、高周波信号および局部発振信号の周波数の差である中間周波数(IF(Intermediate Frequency)周波数)に周波数変換し、IF信号を増幅したあとに復調等の受信処理を行なう方式である。
【0005】
たとえば、特許文献1には、以下のようなチューナ(受信機)が開示されている。すなわち、第1の電子チューナ部と第2の電子チューナ部とから成り、第1の電子チューナ部は、高周波信号が入力される入力端子と、この入力端子に共通端子が接続されるとともに2つの分配出力を有する分配器と、この分配器の一方の出力が供給される第1の高周波増幅回路と、この第1の高周波増幅回路の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第1の局部発振回路の出力が供給される第1の混合回路と、この第1の混合回路の出力が供給される第1の中間周波数増幅回路と、この第1の中間周波数増幅回路の出力が供給される第1の中間周波数の出力端子と、第1の局部発振回路にループ接続された第1のPLL回路と、分配器の他方の出力が供給される高周波信号の出力とから成り、第2の電子チューナ部は、高周波信号が入力される入力と、この入力された信号が供給される第2の高周波増幅回路と、この第2の高周波増幅回路の出力が一方の入力に供給されるとともに他方の入力には第2の局部発振回路の出力が供給される第2の混合回路と、この第2の混合回路の出力が供給される第2の中間周波数増幅回路と、この第2の中間周波数増幅回路の出力が供給される第2の中間周波数の出力端子と、第2の局部発振回路にループ接続された第2のPLL回路から成る。
【特許文献1】特許第3695139号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、チューナが受信する無線信号のレベルは無線信号の伝搬環境に応じて変動するため、一般的に、チューナは、受信信号のレベルを調整するためのAGC回路を備える。しかしながら、アナログ放送信号およびデジタル放送信号の両方を受信する場合、従来のチューナでは、アナログ放送信号用の回路およびデジタル放送信号用の回路において最適な信号レベルが異なるため、アナログ放送信号用の回路およびデジタル放送信号用の回路に対応するAGC回路をそれぞれ備える必要があり、回路構成が複雑化するという問題点があった。
【0007】
それゆえに、本発明の目的は、アナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信するとともに回路構成の簡易化を図ることが可能なチューナを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わるチューナは、アナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信するチューナであって、アナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信して受信信号を出力する受信部と、受信信号を増幅する高周波増幅回路と、第1の局部発振信号を出力する第1の局部発振回路と、外部からの制御信号に基づいて第1の局部発振信号の周波数を制御し、かつ制御信号に基づいて、チューナがアナログ放送信号およびデジタル放送信号のいずれを受信するのかを表わすアナログ/デジタル切り替え信号を出力するPLL制御回路と、増幅された受信信号と第1の局部発振信号とを乗算することにより、増幅された受信信号をIF信号に周波数変換する第1のミキサ回路と、周波数変換されたIF信号をデジタル放送用のIF信号として外部へ出力するための第1の外部端子と、周波数変換されたIF信号のレベルを検出し、検出結果と、PLL制御回路から受けたアナログ/デジタル切り替え信号とに基づいて第1のAGC信号を出力する検波回路と、周波数変換されたIF信号を復調してアナログ放送信号に対応する信号を生成するアナログ放送用復調回路とを備え、高周波増幅回路は、検波回路から受けた第1のAGC信号に基づいて受信信号を増幅する。
【0009】
好ましくは、チューナは、さらに、アナログ/デジタル切り替え信号に基づいて、アナログ放送用復調回路に電力を供給するか否かを切り替える電力切り替え回路を備える。
【0010】
好ましくは、チューナは、さらに、アナログ/デジタル切り替え信号に基づいて、周波数変換されたIF信号を外部端子へ出力するか、あるいはアナログ放送用復調回路へ出力するかを切り替える切り替え回路を備える。
【0011】
好ましくは、アナログ放送用復調回路は、アナログ/デジタル切り替え信号に基づいて、第1のミキサ回路から受けたIF信号を増幅して出力するか、第1のミキサ回路から受けたIF信号の出力を停止するかを切り替えるIF増幅回路を含む。
【0012】
好ましくは、アナログ放送用復調回路は、第2の局部発振信号を出力する第2の局部発振回路と、第2の局部発振回路から第2の局部発振信号を受けて第1のミキサ回路からのIF信号を周波数変換する第2のミキサ回路、または第2の局部発振回路から第2の局部発振信号を受けて第1のミキサ回路からのIF信号を復調する検波回路とを含み、第2の局部発振回路は、アナログ/デジタル切り替え信号に基づいて、第2の局部発振信号を出力するか否かを切り替える。
【0013】
好ましくは、アナログ放送用復調回路は、第1のミキサ回路から受けたIF信号を増幅する第1のIF増幅回路および第2のIF増幅回路と、第1のIF増幅回路から受けたIF信号を周波数変換する第2のミキサ回路と、第2のミキサ回路から受けた信号から音声IF信号の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる音声フィルタと、第2のIF増幅回路から受けたIF信号を復調してビデオ信号を出力する検波回路と、検波回路から受けたビデオ信号のうち、音声IF信号の周波数帯域の周波数成分を減衰させる音声トラップとを含む。
【0014】
好ましくは、アナログ放送用復調回路は、第1のミキサ回路から受けたIF信号を増幅するIF増幅回路と、IF増幅回路から受けたIF信号を復調する検波回路と、2個のコンデンサおよび1個のコイルを含み、復調後の信号のうち、音声IF信号の周波数より大きい周波数成分を減衰させるハイパスフィルタと、ハイパスフィルタを通過した信号のうち、音声IF信号の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる音声フィルタと、復調後の信号のうち、音声IF信号の周波数帯域の周波数成分を減衰させる音声トラップと、音声トラップを通過した信号を増幅するビデオ信号増幅回路とを含む。
【0015】
好ましくは、チューナは、さらに、第2のAGC信号を外部から受けるための第2の外部端子と、ディスクリート部品で構成され、ミキサ回路から受けたIF信号を第2のAGC信号に基づいて増幅し、増幅したIF信号を第1の外部端子へ出力する第3のIF増幅回路とを備える。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、アナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信するとともに回路構成の簡易化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0018】
図1は、本発明の実施の形態に係るシングルコンバージョン方式のチューナの構成を示す機能ブロック図である。
【0019】
図1を参照して、チューナ100は、入力端子(受信部)1と、ハイパスフィルタ(IFフィルタ)2と、広帯域増幅回路3と、入力信号分波回路4と、高周波増幅入力同調回路7〜9と、高周波増幅回路10〜12と、高周波増幅出力同調回路13〜15と、混合回路(第1のミキサ回路)16〜18と、局部発振回路(第1の局部発振回路)19〜21と、中間周波増幅回路22と、デジタルSAW(Surface Acoustic Wave)フィルタ23と、デジタル放送用中間周波増幅回路(第3のIF増幅回路)24と、IF信号出力端子(第1の外部端子)25と、AM(Amplitude Modulation)検波回路27と、IFAGC端子(第2の外部端子)28と、AGC(Automatic Gain Control)モニタ端子29と、アナログ放送用復調回路30と、IF信号切り替え回路31と、アナログSAWフィルタ32と、AV出力端子33と、電力切り替え回路35と、電源供給端子Bと、デフィート回路34と、減衰回路37と、バイアス切り替え回路38と、デジタル放送用復調回路39と、PLL(Phase Locked Loop)制御回路52とを備える。なお、デジタル放送用復調回路39は、チューナ100の外部に配置されていてもよい。
【0020】
混合回路(ミキサ)16〜18と、局部発振回路19〜21と、中間周波増幅回路22と、PLL制御回路52とは、MOP集積回路26に含まれる。
【0021】
ハイパスフィルタ2は、5MHzから46MHzを減衰域とし、VHFローバンドの最低周波数である54MHz以上を通過域とするハイパスフィルタである。ハイパスフィルタ2は、入力端子1において受信した地上波放送のテレビジョン信号(放送信号)のうち、5MHzから46MHzの周波数成分を減衰させる。
【0022】
広帯域増幅回路3は、ハイパスフィルタ2を通過した放送信号のうち、たとえば54MHz〜860MHzの周波数成分を増幅して出力する。
【0023】
入力信号分波回路4は、広帯域増幅回路3から受けた放送信号を、周波数バンドごとに分波する。すなわち、入力信号分波回路4は、広帯域増幅回路3から受けた放送信号のうち、UHFバンドに対応する放送信号(以下、UHF信号とも称する。)を高周波増幅入力同調回路7に出力し、VHFハイバンドに対応する放送信号(以下、VHFハイ信号とも称する。)を高周波増幅入力同調回路8に出力し、VHFローバンド(以下、VHFロー信号とも称する。)に対応する放送信号を高周波増幅入力同調回路9に出力する。
【0024】
高周波増幅入力同調回路7は、図示しない選局信号に基づいて特定のチャネルの周波数を選択し、入力信号分波回路4から受けたUHF信号を同調して出力する。ここで、同調とは、ある特定の周波数の成分をもつ信号を共振により増幅させることをいい、その周波数以外の成分を相対的に減衰させる効果を有する。
【0025】
高周波増幅入力同調回路8は、図示しない選局信号に基づいて特定のチャネルの周波数を選択し、入力信号分波回路4から受けたVHFハイ信号を同調して出力する。
【0026】
高周波増幅入力同調回路9は、図示しない選局信号に基づいて特定のチャネルの周波数を選択し、入力信号分波回路4から受けたVHFロー信号を同調して出力する。
【0027】
高周波増幅回路10〜12は、AM検波回路27から受けたAGC信号(第1のAGC信号)に基づいて、入力信号分波回路4から受けたUHF信号、VHFハイ信号およびVHFロー信号をそれぞれ増幅する。
【0028】
高周波増幅出力同調回路13〜15は、図示しない選局信号に基づいて特定のチャネルの周波数を選択し、高周波増幅回路10〜12から受けたUHF信号、VHFハイ信号およびVHFロー信号をそれぞれ同調する。
【0029】
PLL制御回路52は、I2C(Inter Integrated Circuit)バスのデータ線SDAおよびクロック線SCLから受けた制御信号に含まれるチャンネルデータに基づいて、局部発振回路19〜21が出力する局部発振信号(第1の局部発振信号)の周波数を制御する。局部発振回路19〜21は、局部発振信号をミキサ回路16〜18およびPLL制御回路52へ出力する。ミキサ回路16〜18は、局部発振回路19〜21から局部発振信号を受けて、高周波増幅出力同調回路13〜15から受けたUHF信号、VHFハイ信号およびVHFロー信号をそれぞれIF信号に周波数変換する。
【0030】
また、PLL制御回路52は、I2Cバスのデータ線SDAおよびクロック線SCLから受けた制御信号であるチャンネルデータに基づいて、チューナ100がアナログ放送信号およびデジタル放送信号のいずれを受信するのかを表わすアナログ/デジタル切り替え信号ADをAM検波回路27、IF信号切り替え回路31、電力切り替え回路35、デフィート回路34およびバイアス切り替え回路38へ出力する。たとえば、PLL制御回路52は、チューナ100がアナログ放送信号を受信する場合にはアナログ/デジタル切り替え信号ADをLレベルとし、チューナ100がデジタル放送信号を受信する場合にはアナログ/デジタル切り替え信号ADをHレベルとする。
【0031】
中間周波増幅回路22は、ミキサ回路16〜18から受けたIF信号を増幅してAM検波回路27およびIF信号切り替え回路31へ出力する。
【0032】
IF信号切り替え回路31は、PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADに基づいて、中間周波増幅回路22から受けたIF信号をアナログ放送用復調回路30へ出力するか、あるいはIF信号出力端子25へ出力するか否かを切り替える。より詳細には、IF信号切り替え回路31は、チューナ100がアナログ放送信号を受信する場合には中間周波増幅回路22から受けたIF信号を減衰回路37に出力し、チューナ100がデジタル放送信号を受信する場合には中間周波増幅回路22から受けたIF信号をデジタルSAWフィルタ23に出力する。
【0033】
減衰回路37は、IF信号切り替え回路31から受けたIF信号を減衰させてアナログSAWフィルタ32へ出力する。
【0034】
アナログSAWフィルタ32はバンドパスフィルタであり、減衰回路37を通過したIF信号のうち、所定の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる。
【0035】
アナログ放送用復調回路30は、アナログSAWフィルタ32を通過したIF信号を復調して音声IF信号およびビデオ信号を生成し、AV出力端子33から外部へ出力する。
【0036】
AM検波回路27は、中間周波増幅回路22から受けたIF信号のレベルを検出し、検出結果をAGC信号(第1のAGC信号)として高周波増幅回路10〜12に出力する。たとえば、AM検波回路27は、IF信号切り替え回路31から受けたIF信号を直流電圧に変換し、変換した直流電圧をAGC信号として高周波増幅回路10〜12に出力する。また、AM検波回路27は、PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADに基づいて、AGC信号の直流電圧レベルをさらに変更する。すなわち、AM検波回路27は、IF信号のレベル検出結果、およびチューナ100が受信する放送信号の種類に基づいてAGC信号を出力する。
【0037】
デジタルSAWフィルタ23はバンドパスフィルタであり、IF信号切り替え回路31から受けたIF信号のうち、所定の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる。
【0038】
デジタル放送用中間周波増幅回路24は、AGC回路を含む。AGC回路は、IFAGC端子28を介してたとえばデジタル放送用復調回路39から受けたIFAGC信号(第2のAGC信号)に基づいて、デジタルSAWフィルタ23を通過したIF信号をデジタル放送用復調回路39に適した入力レベルに増幅し、IF信号出力端子25を介してデジタル放送用復調回路39へ出力する。
【0039】
電力切り替え回路35は、PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADに基づいて、アナログ放送用復調回路30に電力を供給するか否かを切り替える。より詳細には、電力切り替え回路35は、チューナ100がアナログ放送信号を受信する場合にはアナログ放送用復調回路30に電力を供給し、デジタル放送信号を受信する場合にはアナログ放送用復調回路30への電力供給を停止する。
【0040】
デフィート回路34は、PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADに基づいて、アナログ放送用復調回路30の動作を停止するか否かを切り替える。より詳細には、デフィート回路34は、チューナ100がアナログ放送信号を受信する場合にはアナログ放送用復調回路30を動作させ、デジタル放送信号を受信する場合にはアナログ放送用復調回路30の動作を停止させる。
【0041】
図2は、電力切り替え回路35の構成を示す回路図である。
図2を参照して、電力切り替え回路35は、トランジスタTR1およびTR2と、抵抗R1およびR11とを含む。
【0042】
PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADがLレベルである場合には、トランジスタTR2がオフ状態となるため、トランジスタTR1はオン状態となる。この場合、電源供給端子Bからの電力がアナログ放送用復調回路30に供給され、アナログ放送用復調回路30は復調動作を行なう。
【0043】
一方、PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADがHレベルである場合には、トランジスタTR2がオン状態となるため、トランジスタTR1はオフ状態となる。この場合、電源供給端子Bからの電力はアナログ放送用復調回路30に供給されず、アナログ放送用復調回路30は動作を停止する。
【0044】
図3は、IF信号切り替え回路31の構成を示す回路図である。
図3を参照して、IF信号切り替え回路31は、トランジスタTR3およびTR4と、抵抗R2〜R5と、抵抗R12および13と、ダイオードD1およびD2と、コンデンサCD1〜CD3とを含む。
【0045】
PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADがLレベルである場合には、トランジスタTR3がオフ状態となるためダイオードD2はオフ状態となり、MOP集積回路26からのIF信号がデジタルSAWフィルタ23へ出力されなくなる。また、この場合、トランジスタTR4がオン状態となるためダイオードD1はオン状態となり、MOP集積回路26からのIF信号がアナログSAWフィルタ32へ出力される。
【0046】
一方、PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADがHレベルである場合には、トランジスタTR4がオフ状態となるためダイオードD1はオフ状態となり、MOP集積回路26からのIF信号がアナログSAWフィルタ32へ出力されなくなる。また、この場合、トランジスタTR3がオン状態となるためダイオードD2はオン状態となり、MOP集積回路26からのIF信号がデジタルSAWフィルタ23へ出力される。
【0047】
図4は、デフィート回路34の構成を示す回路図である。
図4を参照して、デフィート回路34は、トランジスタTR5と、抵抗R14と、コンデンサCE1とを含む。
【0048】
PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADがLレベルである場合には、トランジスタTR5がオフ状態となるためアナログ放送用復調回路30におけるVCO(第1の局部発振回路)64は局部発振信号(第2の局部発振信号)を出力する。
【0049】
一方、PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADがHレベルである場合には、トランジスタTR5がオン状態となるためアナログ放送用復調回路30におけるVCO64は局部発振信号の出力を停止する。
【0050】
なお、チューナ100は、たとえば、電力切り替え回路35およびIF信号切り替え回路31を備える構成、あるいはデフィート回路34およびIF信号切り替え回路31を備える構成が好ましい。チューナ100は、電力切り替え回路35、IF信号切り替え回路31およびデフィート回路34のすべてを備える構成に限定されるものではない。
【0051】
図5は、デジタル放送用中間周波増幅回路24の構成を示す回路図である。
図5を参照して、デジタル放送用中間周波増幅回路24は、抵抗R21〜R32と、チョークコイルL1〜L3と、コンデンサCD11〜CD16と、コンデンサCE11〜CE15と、IF増幅器Q1〜Q3とを含む。IF増幅器Q1は、トランジスタTR11〜TR13を含む。トランジスタTR11およびTR12は、AGC機能を有するMOS(Metal Oxide Semiconductor)型FET(Field Effect Transistor)である。
【0052】
コンデンサCD11の一端およびコンデンサCD12の一端がデジタルSAWフィルタ23に接続される。コンデンサCD11の他端が抵抗R21の一端と、トランジスタTR11の第1端子とに接続される。コンデンサCD12の他端が抵抗R22の一端と、トランジスタTR12の第1端子とに接続される。トランジスタTR11の第2端子およびTR12の第2端子がコンデンサCE11の一端と、抵抗R25の一端とに接続される。トランジスタTR11の第3端子がチョークコイルL1の一端と、抵抗R23の一端と、コンデンサCD13の一端とに接続される。トランジスタTR12の第3端子がチョークコイルL2の一端と、抵抗R24の一端と、コンデンサCD14の一端とに接続される。抵抗R25の他端と、コンデンサCE12の一端と、トランジスタTR13のコレクタとがIFAGC端子28に接続される。トランジスタTR13のベースが抵抗R32の一端に接続される。抵抗R32の他端が制御端子CTに接続される。
【0053】
トランジスタQ2のベースが抵抗R26の一端と、コンデンサCD13の他端とに接続される。トランジスタQ2のコレクタがチョークコイルL3の一端と、抵抗R31の一端とに接続される。トランジスタQ2のエミッタがトランジスタQ3のエミッタと、抵抗R30の一端とに接続される。抵抗R31の他端がコンデンサCD15の一端に接続される。コンデンサCD15の他端がIF信号出力端子25の第1端子に接続される。トランジスタQ3のベースが抵抗R28の一端と、コンデンサCD14の他端とに接続される。トランジスタQ3のコレクタがチョークコイルL4の一端と、抵抗R32の一端とに接続される。抵抗R32の他端がコンデンサCD16の一端に接続される。コンデンサCD16の他端がIF信号出力端子25の第2端子に接続される。
【0054】
抵抗R21の他端が抵抗R22の他端と、抵抗R24の他端と、チョークコイルL1〜L4の他端と、抵抗R23の他端と、コンデンサCE13〜CE15の一端と、抵抗R9の他端とが電源供給端子Bに接続される。トランジスタTR11の第4端子と、トランジスタTR12の第4端子と、コンデンサCE11〜15の他端と、抵抗R27の他端と、抵抗R30の他端とが接地電位に接続される。
【0055】
トランジスタTR13のコレクタがIFAGC端子28に接続される。トランジスタTR13のベースが抵抗R32の一端に接続される。PLL制御回路52からのアナログ/デジタル切り替え信号ADが抵抗R32の他端へ出力される。
【0056】
トランジスタTR11およびTR12は、IFAGC端子28を介してたとえばデジタル放送用復調回路39から受けたIFAGC制御信号に基づいてデジタルSAWフィルタ23を通過したIF信号を増幅して出力する。トランジスタQ2およびQ3は、平衡型の差動増幅器であり、トランジスタTR11およびTR12から受けたIF信号を増幅してデジタル放送用復調回路39へ出力する。デジタル放送用復調回路39は、トランジスタTR11およびTR12に対してハイインピーダンスの負荷となる。
【0057】
抵抗R32の他端において受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADがLレベルである場合には、トランジスタTR13がオン状態となり、トランジスタTR11の第2端子およびトランジスタTR12の第2端子における電圧がLレベルとなるため、トランジスタTR11およびTR12はオフ状態となる。すなわち、デジタル放送用中間周波増幅回路24から出力されるIF信号が大きく減衰される。このような構成により、チューナ100がアナログ放送信号を受信する場合におけるデジタル放送用復調回路39の誤動作およびノイズの発生等を防ぐことができ、チューナ100のアナログ放送信号の受信特性が劣化することを防ぐことができる。
【0058】
デジタル放送用中間周波増幅回路24が半導体集積回路で構成される場合には、その特性が固定されることになるが、本発明の実施の形態に係るデジタル放送用中間周波増幅回路24は、ディスクリート部品で構成することが可能であるため、利得および許容入力レベル等の変更が容易であり、相対的にコストを削減することができる。
【0059】
図6は、スプリット方式のアナログ復調回路30の構成を示す図である。
図6を参照して、アナログ復調回路30は、半導体集積回路IC1と、音声トラップ65と、音声フィルタ67とを含む。半導体集積回路IC1は、IF増幅器(第1のIF増幅回路および第2のIF増幅回路)61および62と、検波回路63と、VCO(Voltage Control Oscillator)64と、ビデオアンプ66と、IF増幅器68と、ミキサ(第2のミキサ回路)69とを含む。
【0060】
IF増幅器61は、アナログSAWフィルタ32を通過したIF信号を増幅してミキサ69へ出力する。IF増幅器62は、アナログSAWフィルタ32を通過したIF信号を増幅して検波回路63へ出力する。
【0061】
なお、本発明の実施の形態に係るチューナでは、PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADに基づいてVCO64が局部発振信号の出力を停止するか否かを切り替える構成であるとしたが、これに限定するものではない。IF増幅器61および62が、PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADに基づいて、アナログSAWフィルタ32を通過したIF信号を増幅して出力するか、アナログSAWフィルタ32を通過したIF信号の出力を停止するかを切り替える構成であってもよい。
【0062】
ミキサ69は、IF増幅器61から受けたIF信号とVCO64から受けた局部発振信号とを乗算することにより、IF増幅器61から受けたIF信号を周波数変換して音声IF信号を生成し、音声フィルタ67へ出力する。
【0063】
音声フィルタ67は、セラミックフィルタであり、ミキサ69から受けた信号のうち、音声IF信号の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる。
【0064】
IF増幅器68は、音声フィルタ67を通過した音声IF信号を増幅し、増幅したビデオ信号を図示しないデジタル音声多重復調器へ出力する。
【0065】
検波回路63は、VCO64から受けた局部発振信号に基づいて、IF増幅器61から受けたIF信号からPLL復調方式を用いてビデオ信号を検波し、検波したビデオ信号を出力する。
【0066】
音声トラップ65は、検波回路63から受けたビデオ信号のうち、音声IF信号の周波数帯域における周波数成分を減衰させる。
【0067】
IF増幅器66は、音声トラップ65を通過したビデオ信号を増幅して出力する。
ここで、従来のスプリット方式のアナログ復調回路は、半導体集積回路内に抵抗およびコンデンサを1個ずつ含む簡易な構成のフィルタが用いられていた。このため、ビデオスイープバズと呼ばれる、音声信号用の回路に混入する映像信号成分を十分に除去することができなかった。しかしながら、図6に示すアナログ復調回路30では、音声フィルタ67を含む構成により、音声信号用の回路に混入する映像信号成分を十分に除去することができる。
【0068】
図7は、インターキャリヤー方式のアナログ復調回路30の構成を示す図である。
図7を参照して、アナログ復調回路30は、半導体集積回路IC2と、音声トラップ65と、音声フィルタ67と、ハイパスフィルタ72とを含む。半導体集積回路IC2は、IF増幅器61と、検波回路63と、VCO64と、ビデオアンプ66と、IF増幅器68とを含む。ハイパスフィルタ72は、コンデンサC21およびC22と、コイルL21とを含む。
【0069】
IF増幅器61は、アナログSAWフィルタ32を通過したIF信号を増幅して検波回路63へ出力する。
【0070】
検波回路63は、VCO64から受けた局部発振信号に基づいて、IF増幅器61から受けたIF信号からビデオ信号を検波し、検波したビデオ信号を出力する。
【0071】
音声トラップ65は、検波回路63から受けたビデオ信号のうち、音声IF信号の周波数帯域における周波数成分を減衰させる。
【0072】
IF増幅器66は、音声トラップ65を通過したビデオ信号を増幅して出力する。
ハイパスフィルタ72は、検波回路63から受けたビデオ信号のうち、音声IF信号の周波数より大きい周波数成分を減衰させる。
【0073】
音声フィルタ67は、ハイパスフィルタ72を通過した信号のうち、音声IF信号の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる。
【0074】
IF増幅器68は、音声フィルタ67を通過した信号を増幅し、増幅した信号を音声IF信号として図示しないデジタル音声多重復調器へ出力する。
【0075】
ここで、従来のスプリット方式のアナログ復調回路は、半導体集積回路内に図7の点線で示す、抵抗およびコンデンサを1個ずつ含む簡易な構成のハイパスフィルタ71が用いられていた。このため、音声信号用の回路に混入する広帯域の映像信号成分を十分に除去することができなかった。しかしながら、図7に示すアナログ復調回路30では、ハイパスフィルタ72および音声フィルタ67を含む構成により、音声信号用の回路に混入する広帯域の映像信号成分を十分に除去することができる。
【0076】
ところで、従来のチューナでは、アナログ放送信号を受信する場合およびデジタル放送信号を受信する場合においてAGC信号を切り替える回路を備える必要があった。しかしながら、本発明の実施の形態に係るチューナでは、AM検波回路27は、MOP集積回路26において周波数変換されたIF信号のレベルを検出し、検出結果と、PLL制御回路52から受けたアナログ/デジタル切り替え信号ADとに基づいてAGC信号を出力する。そして、高周波増幅回路10〜12は、AM検波回路27から受けたAGC信号に基づいて、入力信号分波回路4から受けたUHF信号、VHFハイ信号およびVHFロー信号をそれぞれ増幅する。このような構成により、チューナ100が受信する放送信号の種類に応じて、高周波増幅回路10〜12へ出力するAGC信号を切り替える回路を備える必要がなくなり、チューナの構成の簡易化を図ることができるとともに、チューナ100が受信する放送信号の種類に応じて、アナログ放送用回路のIF信号のレベル、およびデジタル放送用回路のIF信号のレベルを適切に設定することができる。
【0077】
また、本発明の実施の形態に係るチューナでは、IF信号切り替え回路31は、アナログ/デジタル切り替え信号ADに基づいて、中間周波増幅回路22から受けたIF信号をアナログ放送用復調回路30へ出力するか、あるいはIF信号出力端子25へ出力するか否かを切り替える。電力切り替え回路35は、アナログ/デジタル切り替え信号ADに基づいて、アナログ放送用復調回路30に電力を供給するか否かを切り替える。デフィート回路34は、アナログ/デジタル切り替え信号ADに基づいて、アナログ放送用復調回路30を動作させるか否かを切り替える。このような構成により、チューナ100がデジタル放送信号を受信する場合におけるアナログ放送用復調回路30の誤動作およびノイズの発生等を防ぐことができ、デジタル放送信号の受信特性が劣化することを防ぐことができる。
【0078】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の実施の形態に係るシングルコンバージョン方式のチューナの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】電力切り替え回路35の構成を示す回路図である。
【図3】IF信号切り替え回路31の構成を示す回路図である。
【図4】デフィート回路34の構成を示す回路図である。
【図5】デジタル放送用中間周波増幅回路24の構成を示す回路図である。
【図6】スプリット方式のアナログ復調回路30の構成を示す図である。
【図7】インターキャリヤー方式のアナログ復調回路30の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
1 入力端子(受信部)、2 ハイパスフィルタ(IFフィルタ)、3 広帯域増幅回路、4 入力信号分波回路、7〜9 高周波増幅入力同調回路、10〜12 高周波増幅回路、13〜15 高周波増幅高周波増幅出力同調回路、16〜18 混合回路(第1のミキサ回路)、19〜21 局部発振回路(第1の局部発振回路)、22 中間周波増幅回路、23 デジタルSAWフィルタ、24 デジタル放送用中間周波増幅回路(第3のIF増幅回路)、25 IF信号出力端子(第1の外部端子)、26 MOP集積回路、27 AM検波回路、28 IFAGC端子(第2の外部端子)、29 AGCモニタ端子、30 アナログ放送用復調回路、31 IF信号切り替え回路、32 アナログSAWフィルタ、33 AV出力端子、34 デフィート回路、35 電力切り替え回路、37 減衰回路、38 バイアス切り替え回路、39 デジタル放送用復調回路、52 PLL制御回路、61 IF増幅器(第1のIF増幅回路)、62 IF増幅器(第2のIF増幅回路)、63 検波回路、64 VCO(第2の局部発振回路)、65 音声トラップ、66 ビデオアンプ、67 音声フィルタ、68 IF増幅器、69 ミキサ(第2のミキサ回路)、71,72 ハイパスフィルタ、100 チューナ、B 電源供給端子、TR1〜TR5,TR11〜TR13 トランジスタ、R1〜R5,R12〜R14,R21〜R32 抵抗、D1,D2 ダイオード、CD1〜CD3,CD11〜CD16,CE1,CE11〜CE15,C21,C22 コンデンサ、L1〜L3,L21 チョークコイル、Q1〜Q3 IF増幅器、IC1,IC2 半導体集積回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アナログ放送信号およびデジタル放送信号を受信するチューナであって、
前記アナログ放送信号および前記デジタル放送信号を受信して受信信号を出力する受信部と、
前記受信信号を増幅する高周波増幅回路と、
第1の局部発振信号を出力する第1の局部発振回路と、
外部からの制御信号に基づいて前記第1の局部発振信号の周波数を制御し、かつ前記制御信号に基づいて、前記チューナがアナログ放送信号およびデジタル放送信号のいずれを受信するのかを表わすアナログ/デジタル切り替え信号を出力するPLL制御回路と、
前記増幅された受信信号と前記第1の局部発振信号とを乗算することにより、前記増幅された受信信号をIF信号に周波数変換する第1のミキサ回路と、
前記周波数変換されたIF信号をデジタル放送用のIF信号として外部へ出力するための第1の外部端子と、
前記周波数変換されたIF信号のレベルを検出し、前記検出結果と、前記PLL制御回路から受けた前記アナログ/デジタル切り替え信号とに基づいて第1のAGC信号を出力する検波回路と、
前記周波数変換されたIF信号を復調して前記アナログ放送信号に対応する信号を生成するアナログ放送用復調回路とを備え、
前記高周波増幅回路は、前記検波回路から受けた第1のAGC信号に基づいて前記受信信号を増幅するチューナ。
【請求項2】
前記チューナは、さらに、
前記アナログ/デジタル切り替え信号に基づいて、前記アナログ放送用復調回路に電力を供給するか否かを切り替える電力切り替え回路を備える請求項1記載のチューナ。
【請求項3】
前記チューナは、さらに、
前記アナログ/デジタル切り替え信号に基づいて、前記周波数変換されたIF信号を前記外部端子へ出力するか、あるいは前記アナログ放送用復調回路へ出力するかを切り替える切り替え回路を備える請求項1記載のチューナ。
【請求項4】
前記アナログ放送用復調回路は、前記アナログ/デジタル切り替え信号に基づいて、前記第1のミキサ回路から受けたIF信号を増幅して出力するか、前記第1のミキサ回路から受けたIF信号の出力を停止するかを切り替えるIF増幅回路を含む請求項1記載のチューナ。
【請求項5】
前記アナログ放送用復調回路は、
第2の局部発振信号を出力する第2の局部発振回路と、
前記第2の局部発振回路から前記第2の局部発振信号を受けて前記第1のミキサ回路からのIF信号を周波数変換する第2のミキサ回路、または前記第2の局部発振回路から前記第2の局部発振信号を受けて前記第1のミキサ回路からのIF信号を復調する検波回路とを含み、
前記第2の局部発振回路は、前記アナログ/デジタル切り替え信号に基づいて、前記第2の局部発振信号を出力するか否かを切り替える請求項1記載のチューナ。
【請求項6】
前記アナログ放送用復調回路は、
前記第1のミキサ回路から受けたIF信号を増幅する第1のIF増幅回路および第2のIF増幅回路と、
前記第1のIF増幅回路から受けたIF信号を周波数変換する第2のミキサ回路と、
前記第2のミキサ回路から受けた信号から音声IF信号の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる音声フィルタと、
前記第2のIF増幅回路から受けたIF信号を復調してビデオ信号を出力する検波回路と、
前記検波回路から受けたビデオ信号のうち、前記音声IF信号の周波数帯域の周波数成分を減衰させる音声トラップとを含む請求項1記載のチューナ。
【請求項7】
前記アナログ放送用復調回路は、
前記第1のミキサ回路から受けたIF信号を増幅するIF増幅回路と、
前記IF増幅回路から受けたIF信号を復調する検波回路と、
2個のコンデンサおよび1個のコイルを含み、前記復調後の信号のうち、音声IF信号の周波数より大きい周波数成分を減衰させるハイパスフィルタと、
前記ハイパスフィルタを通過した信号のうち、前記音声IF信号の周波数帯域外の周波数成分を減衰させる音声フィルタと、
前記復調後の信号のうち、前記音声IF信号の周波数帯域の周波数成分を減衰させる音声トラップと、
前記音声トラップを通過した信号を増幅するビデオ信号増幅回路とを含む請求項1記載のチューナ。
【請求項8】
前記チューナは、さらに、
第2のAGC信号を外部から受けるための第2の外部端子と、
ディスクリート部品で構成され、前記ミキサ回路から受けたIF信号を前記第2のAGC信号に基づいて増幅し、前記増幅したIF信号を前記第1の外部端子へ出力する第3のIF増幅回路とを備える請求項1記載のチューナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−147933(P2008−147933A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−332035(P2006−332035)
【出願日】平成18年12月8日(2006.12.8)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】