説明

デジタルとアナログ制御を用いた電圧制御遅延ラインの遅延セル

【課題】デジタル制御方法とアナログ制御方法を混合して動作範囲を極大化する、デジタルとアナログ制御を用いた電圧制御遅延ラインの遅延セル回路を提供する。
【解決手段】本発明は、差動入力クロック信号が印加される差動入力トランジスタと、電源供給端に一方端が接続され、アナログ制御電圧に応答してファイン遅延量を調節するためのアナログ制御トランジスタ部と、前記アナログ制御トランジスタ部と前記差動入力トランジスタとの間に接続され、デジタルコードに応答してコース遅延量を調節するためのデジタル制御トランジスタ部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体設計技術に関し、特に同期式DRAMの遅延固定ループ回路に関し、更に詳細には、遅延セルの動作範囲を増加させてコース遅延量を決められるようにする遅延固定ループ回路に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、メモリ設計において高速データの伝送を阻害するクロックスキュー成分のうち、チップ内部のクロックバッファを通過するのにかかる時間は、DRAMの肝心なタイミングパラメータを決定するうえで、重要である。外部クロックは、CMOSレベルに入力されないため、DRAMなどは、それをクロックバッファを介して受け取らなければならず、複数の内部回路にクロック信号を供給するために駆動能力の大きいクロックドライバ回路を通さなければならない。そのため、内部クロック信号は外部クロックに比べて遅延が追加され、内部の各種回路はこうした内部クロックの制御を受けて、外部クロックと常に一定の遅延を有するようになる。これにより、外部クロックの入力後からデータの出力までにかかる時間である、クロックアクセスタイム(tAC)が遅延成分だけ増加し、システム設計に負担となり、その結果、DRAMの高速動作ができなくなる。このような遅延成分を除去することで、メモリの高速化を実現するための回路が位相遅延ループ(Phase Locked Loop;以下、「PLL」と称す)と遅延固定ループ(Delay Locked Loop;以下、「DLL」と称す)である。
【0003】
基本的にDLLは、PLLと同様に、外部クロック信号と内部クロック信号の位相を周期的に比較して2信号の位相差に応じて位相を増加させるか、それとも減少させるかを検出する位相検出器と、このような位相の増加/減少信号に応じて一定の出力電圧レベルを出力するチャージポンプと、チャージポンプからの出力電圧レベルの高周波成分をフィルタリングするループフィルタとを有するが、但し、ループフィルタからの出力電圧レベルを受信する際に、PLLは電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator;以下、「VCO」と称す)を用いるのに対し、DLLは電圧制御遅延ライン(Voltage Controlled Delay Line;以下、「VCDL」と称す)を用いるという点で互いに異なっている。
【0004】
一方、高速メモリにおいてロック(locking)は非常に重要である。特に、広い範囲の動作周波数を有するメモリにおいては、DLLの遅延追跡範囲が非常に重要である。特に、動作電圧が低いほどDLLにおいて調節電圧の範囲は小さくなるため、数百MHzから数GHzの動作範囲を有するチップを製作することは非常に難しい。
【0005】
図1は、一般のアナログ制御DLL回路の基本動作を説明するために示すブロック構成図である。
【0006】
図1を参照すれば、出力クロック信号FOUTにメモリ内の遅延要素でモデル化して出力したフィードバック信号FEEDBACK_CLKと入力クロック信号FREFを受信して位相差を検出し、アップUP及びダウンDOWN検出信号を出力する位相検出器(PD)10と、位相検出器10から出力されるアップUP及びダウンDOWN検出信号のうちのアップUP検出信号には出力電流ICを増加させ、ダウンDOWN検出信号には出力電流ICを減少させるチャージポンプ(CP)20と、増加/減少した出力電流ICをローパスフィルタリングしてアナログ制御電圧VCTRLを生成するループフィルタ30と、アナログ制御電圧VCTRLと入力クロック信号FREFとを受信してアナログ制御電圧VCTRLによる所定の値だけ入力クロック信号FREFを遅延させ、出力クロック信号FOUTとして出力する電圧制御遅延ライン(VCDL)40及び、出力クロック信号FOUTを受信して遅延要素でモデル化してフィードバック信号FEEDBACK_CLKを生成する遅延レプリカモデル50とから構成されることができる。
【0007】
図2は、従来のVCDL40の構成を説明するために示すブロック構成図である。
【0008】
図2を参照すれば、VCDL40は、入力される入力クロック信号IN、INBを一定の遅延値だけ遅延させて出力クロック信号OUTB、OUTとして出力する複数の遅延セル40A〜40Dが直列接続されて構成されることができる。
【0009】
図3は、図2の複数の遅延セル40A〜40Dの何れか1つの実施例に係る回路図である。
【0010】
図3を参照すれば、入力クロック信号IN、INBをゲート入力として受け取り、ソース結合されているそれぞれのNMOSトランジスタ44、45と、供給電圧端VDDとそれぞれのNMOSトランジスタ44、45との間に結合されている対称的なロード42、43と、NMOSトランジスタ44、45のソースと接地電圧端VSSとの間に接続されているNMOSトランジスタ46とから構成されることができる。対称的なロード42、43は、互いに同じ構成を有し、そのうちの1つのロード42は並列になっている2つのPMOSトランジスタから構成されることができ、1つのPMOSトランジスタには、ドレインとゲートが接続されており、もう1つのPMOSトランジスタはアナログ制御電圧PCTRLをゲート入力として受け取って、遅延値を調節する。
【0011】
動作について説明すれば、それぞれのNMOSトランジスタ44、45にゲート入力される入力クロック信号IN、INBは、対称的なロード42、43に入力されるアナログ制御電圧PCTRLに応じて所定の値だけ遅延されて出力信号OUTB、OUTとして出力される。一方、接地電圧端VSSと接続されているNMOSトランジスタ46は、アナログ制御電圧NCTRLを受信してドレインと基板電圧変化を補償できる。
【0012】
図4は、図3の遅延セルのPCTRLやNCTRLなどの、非線形アナログ制御電圧VCTRLの特性を説明するために表すグラフである。
【0013】
図4を参考すれば、グラフにおける横軸はアナログ制御電圧VCTRLを表し、縦軸は遅延セル1つ当たりの遅延時間を表す。図4のグラフから、図3の複数の遅延セル40の工程変換によって、アナログ制御電圧VCTRLに応じた遅延時間が変わることが分かる。例えば、1.5Vの動作電圧においてアナログ制御電圧VCTRLの範囲は、略0.7V〜1Vの間にある。この動作範囲内において、甲(TYPICAL)の場合は、60ps〜32psの遅延範囲を有し、乙(SLOW)の場合は99ps〜44ps、そして、丙(FAST)の場合は40ps〜23psの遅延範囲を有する。このような場合、工程に応じて製品の速度格納方式(speed binning)を用いなければならない。また、乙(SLOW)の場合は、ノイズによる制御電圧VCTRLの小さな変化にも、遅延には大きな変化がもたらされる。したがって、DLL回路が広い周波数範囲で動作する場合、ノイズに非常に敏感になる。これに対し、丙(FAST)の場合は、広い周波数範囲で動作するにあたって、安定した遅延は確保できるものの、広い範囲の遅延動作を行うことはできない。
【特許文献1】特開2000−101425号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、上記した従来の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、デジタル制御方法とアナログ制御方法を混合して動作範囲を極大化する、デジタルとアナログ制御を用いた電圧制御遅延ライン(VCDL)の遅延セル回路、およびその遅延セルを利用したアナログ/デジタル制御遅延固定ループを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、差動入力クロック信号が印加される差動入力トランジスタと、電源供給端に一方端が接続され、アナログ制御電圧に応答してファイン遅延量を調節するためのアナログ制御トランジスタ部と、前記アナログ制御トランジスタ部と前記差動入力トランジスタとの間に接続され、デジタルコードに応答してコース遅延量を調節するためのデジタル制御トランジスタ部とを備えたことを特徴とする。
【0016】
また本発明に係る第2の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、上記第1の遅延セルの構成に加え、さらに前記差動入力トランジスタの各ドレイン端に接続されて差動出力クロック信号を出力する第1出力ノード及び第2出力ノードをさらに備えたことを特徴とする。
【0017】
また本発明に係る第3の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、上記第2の遅延セルの構成に加え、さらに前記アナログ制御トランジスタ部が、電源電圧端に自身の一方端が接続され、第1アナログ制御電圧に応答して駆動するアナログ制御ロードトランジスタ部と、接地電圧端に自身の一方端が接続され、第2アナログ制御電圧に応答して駆動するアナログ制御電流ソーストランジスタ部と、を備えたことを特徴とする。
【0018】
また本発明に係る第4の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、上記第3の遅延セルの構成に加え、さらに前記デジタル制御トランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の他方端と前記第1及び第2出力ノードとの間に接続され、デジタルコードに応答して駆動するデジタル制御ロードトランジスタ部と、前記差動入力トランジスタの共通ソース端と前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部との間に接続され、前記デジタルコードの補数値に応答して駆動するデジタル制御電流ソーストランジスタ部と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
また本発明に係る第5の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、上記第3又は第4の遅延セルの構成に加え、さらに前記アナログ制御ロードトランジスタ部が、前記第1出力ノード側と前記第2出力ノード側に対応して対称をなす複数の単位対称ロードを備えたことを特徴とする。
【0020】
また本発明に係る第6の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、上記第5の遅延セルの構成に加え、さらに前記単位対称ロードの何れか1つが、前記第1アナログ制御電圧をゲートで受ける第1トランジスタと、ゲートとドレイン端が共通接続された第2トランジスタとが一対をなす単位ロードから構成されることを特徴とする。
【0021】
また本発明に係る第7の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、上記第6の遅延セルの構成に加え、さらに前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記単位対称ロードに対応するビット数のデジタルコードにより制御されることを特徴とする。
【0022】
また本発明に係る第8の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、上記第7の遅延セルの構成に加え、さらに前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の各トランジスタに対応する個数を備えたことを特徴とする。
【0023】
また本発明に係る第9の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、上記第8の遅延セルの構成に加え、さらに前記アナログ制御ロードトランジスタ部の前記単位対称ロードに対応する前記デジタル制御ロードトランジスタ部の各トランジスタが、同一コードをゲートで受けることを特徴とする。
【0024】
また本発明に係る第10の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、上記第2又は第5の遅延セルの構成に加え、さらに前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の単位対称ロードの個数に対応する複数のトランジスタを備えたことを特徴とする。
【0025】
また本発明に係る第11の電圧制御遅延ラインの遅延セルは、上記第10の遅延セルの構成に加え、さらに前記デジタル制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部に対応する数の複数のトランジスタを備えたことを特徴とする。
【0026】
また、本発明に係る第1のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、入力クロック信号とフィードバック信号が印加されて位相差を検出し、アップ検出信号及びダウン検出信号を出力する位相検出器と、前記アップ検出信号及びダウン検出信号が印加されて、これらの信号により調節された出力電流を生成するチャージポンプと、前記出力電流をローパスフィルタリングしてアナログ制御電圧を生成するループフィルタと、前記アナログ制御電圧と前記入力クロック信号及びデジタルコードを受信し、前記アナログ制御電圧及び前記デジタルコードに応じて前記入力クロック信号を遅延させて出力クロック信号を生成する電圧制御遅延ラインと、遅延要素のレプリカからなり、前記出力クロック信号が印加されて前記フィードバック信号を生成する遅延レプリカモデルと、前記デジタルコードを生成するデジタルコード生成手段とを備えたことを特徴とする。
【0027】
また本発明に係る第2のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第1の遅延固定ループの構成に加え、前記デジタルコード生成手段が、フューズオプションにより具現されることを特徴とする。
【0028】
また本発明に係る第3のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第1の遅延固定ループの構成に加え、前記デジタルコード生成手段が、レジスタ制御により具現されることを特徴とする。
【0029】
また本発明に係る第4のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第1の遅延固定ループの構成に加え、前記デジタルコード生成手段が、デジタルフィルタを用いて具現されることを特徴とする。
【0030】
また本発明に係る第5のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第1の遅延固定ループの構成に加え、前記電圧制御遅延ラインが、直列接続された複数の遅延セルを備え、前記遅延セルが、差動入力クロック信号を受ける差動入力トランジスタと、電源供給端に一方端が接続され、アナログ制御電圧に応答してファイン遅延量を調節するためのアナログ制御トランジスタ部と、前記アナログ制御トランジスタ部と前記差動入力トランジスタとの間に接続され、デジタルコードに応答してコース遅延量を調節するためのデジタル制御トランジスタ部と、を備えたことを特徴とする。
【0031】
また本発明に係る第6のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第5の遅延固定ループの構成に加え、前記差動入力トランジスタの各ドレイン端に接続されて差動出力クロック信号を出力する第1出力ノード及び第2出力ノードをさらに備えたことを特徴とする。
【0032】
また本発明に係る第7のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第6の遅延固定ループの構成に加え、前記アナログ制御トランジスタ部が、電源電圧端に自身の一方端が接続され、第1アナログ制御電圧に応答して駆動するアナログ制御ロードトランジスタ部と、接地電圧端に自身の一方端が接続され、第2アナログ制御電圧に応答して駆動するアナログ制御電流ソーストランジスタ部と、を備えたことを特徴とする。
【0033】
また本発明に係る第8のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第7の遅延固定ループの構成に加え、前記デジタル制御トランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の他方端と前記第1及び第2出力ノードとの間に接続され、デジタルコードに応答して駆動するデジタル制御ロードトランジスタ部と、前記差動入力トランジスタの共通ソース端と前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部との間に接続され、前記デジタルコードの補数値に応答して駆動するデジタル制御電流ソーストランジスタ部と、を備えたことを特徴とする。
【0034】
また本発明に係る第9のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第7又は第8の遅延固定ループの構成に加え、前記アナログ制御ロードトランジスタ部が、前記第1出力ノード側と前記第2出力ノード側に対応して対称をなす複数の単位対称ロードを備えたことを特徴とする。
【0035】
また本発明に係る第10のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第9の遅延固定ループの構成に加え、前記単位対称ロードの何れか1つが、前記第1アナログ制御電圧をゲートで受ける第1トランジスタと、ゲートとドレイン端が共通接続された第2トランジスタとが一対をなす単位ロードから構成されることを特徴とする。
【0036】
また本発明に係る第11のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第10の遅延固定ループの構成に加え、前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記単位対称ロードに対応するビット数のデジタルコードにより制御されることを特徴とする。
【0037】
また本発明に係る第12のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第11の遅延固定ループの構成に加え、前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の各トランジスタに対応する個数を備えたことを特徴とする。
【0038】
また本発明に係る第13のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第12の遅延固定ループの構成に加え、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の前記単位対称ロードに対応する前記デジタル制御ロードトランジスタ部の各トランジスタが、同一コードをゲートで受けることを特徴とする。
【0039】
また本発明に係る第14のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第6又は第9の遅延固定ループの構成に加え、前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の単位対称ロードの個数に対応する複数のトランジスタを備えたことを特徴とする。
【0040】
また本発明に係る第15のアナログ/デジタル制御遅延固定ループは、上記第14の遅延固定ループの構成に加え、前記デジタル制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部に対応する個数の複数のトランジスタを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、デジタル制御とアナログ制御により遅延セルの広い動作範囲を確保することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0043】
図5は、本発明のデジタルコード生成部600を含むアナログ/デジタル制御DLL回路の基本動作を説明するために示すブロック構成図である。
【0044】
図5を参照すれば、出力クロック信号FOUTに遅延要素でモデル化して出力したフィードバック信号FEEDBACK_CLKと入力クロック信号FREFを受信して位相差を検出し、アップUP検出信号及びダウンDOWN検出信号を出力する位相検出器100と、位相検出器100から出力されるアップUP及びダウンDOWN検出信号のうち、アップUP検出信号には出力電流ICを増加させ、ダウンDOWN検出信号には出力電流ICを減少させるチャージポンプ200と、増加/減少した出力電流ICをローパスフィルタリングしてアナログ制御電圧VCTRLを生成するループフィルタ300と、アナログ制御電圧VCTRLと入力クロック信号FREF及びデジタルコードCODEを受信して、デジタルコードCODEとアナログ制御電圧VCTRLに応じた所定の値だけ入力クロック信号FREFを遅延させて出力クロック信号FOUTとして出力する電圧制御遅延ライン400と、出力クロック信号FOUTを受信して遅延要素でモデル化してフィードバック信号FEEDBACK_CLKを生成する遅延レプリカモデル500及び、前記デジタルコードCODEをフューズオプション、レジスタ制御、あるいはデジタルフィルタなどを用いて生成するデジタルコード生成手段600とから構成される。
【0045】
動作について説明すれば、位相検出器100は、出力クロック信号FOUTに遅延要素でモデル化して出力したフィードバック信号FEEDBACK_CLKと入力クロック信号FREFを受信し、入力クロック信号FREFがフィードバック信号FEEDBACK_CLKよりも位相が早ければ、アップUP検出信号を出力し、入力クロック信号FREFがフィードバック信号FEEDBACK_CLKよりも位相が遅ければ、ダウンDOWN検出信号を出力する。
【0046】
このように本件発明において「位相検出器」から出力される信号である「アップ検出信号及びダウン検出信号」とは、場合によっては、位相検出器で検出された位相差に応じて出力されるアップ検出信号、又はダウン検出信号のいずれかであっても構わない。
【0047】
そして、位相検出器100から出力されるアップUP及びダウンDOWN検出信号に応じて、チャージポンプはアップUP検出信号には出力電流ICを増加させて出力し、ダウンDOWN検出信号には出力電流ICを減少させて出力する。チャージポンプ200で増加/減少した出力電流ICをローパスフィルタリングしてアナログ制御電圧VCTRLを生成する。
【0048】
一方、デジタルコード生成部600は、電圧制御遅延ライン400を制御するためのデジタルコードCODEを生成して出力する。入力クロック信号FREFと、ループフィルタ300から出力されるアナログ制御電圧VCTRL及びデジタルコード生成部600から出力されるデジタルコードCODEを受信した電圧制御遅延ライン400は、デジタルコードCODEとアナログ制御電圧VCTRLに応じて所定の値だけ入力クロック信号FREFを遅延させて出力クロック信号FOUTとして出力する。遅延レプリカモデル500は、出力クロック信号FOUTを受信して遅延要素でモデル化してフィードバック信号FEEDBACK_CLKを生成する。
【0049】
そして、デジタルコードCODEを生成するデジタルコード生成部600において、多様なモードで互いに異なる機能を有するようにするために、工程の最終ステップでメタルマスクをそれぞれ異なるように用いるか、または前記メタルマスクは同一にし、ワイヤボンディング(Wire Bonding)を異ならせるか、もしくはフューズを切るかすることで、該当モードを選択するフューズオプションにより具現することができる。また、レジスタに格納される値を変えて、該当モードを選択するレジスタの制御により具現することができる。さらに、デジタルフィルタの使用により具現することができる。このような、デジタルコード生成部600の技術的具現は、本発明の属する技術分野における当業者にとっては自明なことであるため、詳細は省略する。
【0050】
図6は、本発明による電圧制御遅延ライン400の複数の遅延セルの何れか1つの実施形態に係る回路図である。
【0051】
図6を参照すれば、本発明の電圧制御遅延ライン400は、図2の直列接続された複数の遅延セル40A〜40Dを含む。本発明に係る電圧制御遅延ライン400の複数の遅延セルの何れか1つは、差動入力クロック信号IN、INBが印加される差動入力トランジスタ10A、10Bと、電源供給端VDD、VSSに一方端が接続され、アナログ制御電圧PCTRL、NCTRLに応答してファイン遅延量を調節するためのアナログ制御トランジスタ部20A、20B及び、前記アナログ制御トランジスタ部20A、20Bと前記差動入力トランジスタ10A、10Bとの間に接続され、デジタルコードCODE<3:0>に応答してコース遅延(coarse delay)量を調節するためのデジタル制御トランジスタ部30A、30Bとから構成され、前記差動入力トランジスタ10A、10Bの各ドレイン端に接続され、差動出力クロック信号OUTB、OUTを出力する第1出力ノードN1及び第2出力ノードN2をさらに含んで構成される。
【0052】
前記アナログ制御トランジスタ部20A、20Bは、電源電圧端VDDに自身の一方端が接続され、第1アナログ制御電圧PCTRLに応答して駆動するアナログ制御ロードトランジスタ部20A及び、接地電圧端VSSに自身の一方端が接続され、第2アナログ制御電圧NCTRLに応答して駆動するアナログ制御電流ソーストランジスタ部20Bから構成され、前記デジタル制御トランジスタ部30A、30Bは、前記アナログ制御ロードトランジスタ部20Aの他方端と前記第1及び第2出力ノードN1、N2との間に接続され、デジタルコードCODE<3:0>に応答して駆動するデジタル制御ロードトランジスタ部30A及び、前記差動入力トランジスタ10A、10Bの共通ソース端と前記アナログ制御電流ソース部20Bとの間に接続され、前記デジタルコードCODE<3:0>の補数値に応答して駆動するデジタル制御電流ソーストランジスタ部30Bから構成される。
【0053】
詳細に説明すれば、前記アナログ制御ロードトランジスタ部20Aは、前記第1出力ノードN1側と前記第2出力ノードN2側に対応して対称をなす複数の単位対称ロードP1A〜P1D、またはP2A〜P2D、またはP3A〜P3D、またはP4A〜P4Dから構成され、前記単位対称ロードの何れか1つP1A〜P1Dは、前記第1アナログ制御電圧PCTRLをゲートで受ける第1トランジスタP1Aと、ゲートとドレイン端が共通接続された第2トランジスタP1Bとが一対をなす単位ロードP1A、P1Bから構成される。言い換えれば、単位ロードP1A、P1Bと、単位ロードP1C、P1Dとは、互いに対称に単位対称ロードP1A〜P1Dに構成される。
【0054】
前記デジタル制御ロードトランジスタ部30Aは、前記アナログ制御ロードトランジスタ部20Aの各トランジスタP1A〜P1D、P2A〜P2D、P3A〜P3D、P4A〜P4Dに対応する個数から構成され、前記単位対称ロードP1A〜P1Dに対応するビット数(4bit)のコードCODE<3:0>により制御される。前記デジタル制御ロードトランジスタ部30Aの各トランジスタP5A〜P5D、P6A〜P6D、P7A〜P7D、P8A〜P8Dは、前記アナログ制御ロードトランジスタ部20Aの前記単位対称ロードに対応する同一コードCODE<3:0>をゲートで受けることを特徴とする。
【0055】
要するに、アナログ制御ロードトランジスタ部20Aの前記単位対称ロードP1A〜P1Dに対応するコードCODE<0>は、デジタル制御ロードトランジスタ部30AのトランジスタP5A〜P5Dのゲートで印加され、前記単位対称ロードP2A〜P2Dに対応するコードCODE<1>は、デジタル制御ロードトランジスタ部30AのトランジスタP6A〜P6Dのゲートで印加され、前記単位対称ロードP3A〜P3Dに対応するコードCODE<2>は、デジタル制御ロードトランジスタ部30AのトランジスタP7A〜P7Dのゲートで印加され、前記単位対称ロードP4A〜P4Dに対応するコードCODE<3>は、デジタル制御ロードトランジスタ部30AのトランジスタP8A〜P8Dのゲートで印加される。
【0056】
また、前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部20Bは、前記アナログ制御ロードトランジスタ部20Aの単位対称ロードの数(4個)に対応する複数のトランジスタN1A〜N4Aから構成され、前記デジタル制御電流ソーストランジスタ部30Bは、前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部20Bに対応する数の複数のトランジスタN1B〜N4Bから構成される。
【0057】
一方、遅延セルの遅延時間は、Cb/gmに比例する。Cbは遅延セルのPMOSトランジスタとNMOSトランジスタのジャンクションキャパシタンス(junction cap)とルーチングキャパシタンス(routing cap)、そして、次の遅延セルのゲートキャパシタンス(gate cap)から構成される。また、gmはPMOSトランジスタのベータ(β)とPCTRL電圧レベルにより決定される。コース遅延量を調節するために、ロードに用いられるPMOSトランジスタのゲート入力をバイナリウェート(binary weighting)を行って、全体の工程変換に対応できるように設計する。さらに、フォーリングタイムとスイングレベルを合せるために、テール電流(tail current)もバイナリウェートを行って設計する。したがって、デジタルコードCODE<3:0>を選択してPMOSトランジスタのgmとテール電流を調節してコース遅延量を決定し、アナログ制御電圧PCTRL、NCTRLを調節して必要とするファイン遅延量を決定する。
【0058】
すなわち、差動入力トランジスタ10A、10Bに入力される差動入力クロック信号IN、INBは、デジタルコードCODE<3:0>に応答するデジタル制御トランジスタ部30A、30Bによりコース遅延量を調整することができ、アナログ制御電圧PCTRL、NCTRLに応答するアナログ制御トランジスタ部20A、20Bによりファイン遅延量が調節される。
【0059】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明に係る技術的思想の範囲から逸脱しない範囲内で様々な変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】一般のアナログ制御遅延固定ループ回路の基本動作を説明するために示すブロック構成図。
【図2】従来の電圧制御遅延ラインを構成を説明するために示すブロック構成図。
【図3】図2の複数の遅延セルの何れか1つの実施例に係る回路図。
【図4】図3の遅延セルの非線形アナログ制御電圧特性を説明するために表すグラフ図。
【図5】本発明のデジタルコード生成部を含むアナログ/デジタル制御遅延固定ループ回路の基本動作を説明するために示すブロック構成図。
【図6】本発明による電圧制御遅延ラインの複数の遅延セルの何れか1つの実施形態に係る回路図。
【符号の説明】
【0061】
100 位相検出器
200 チャージポンプ
300 ループフィルタ
400 電圧制御遅延ライン
500 遅延レプリカモデル
600 デジタルコード生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
差動入力クロック信号が印加される差動入力トランジスタと、
電源供給端に一方端が接続され、アナログ制御電圧に応答してファイン遅延量を調節するためのアナログ制御トランジスタ部と、
前記アナログ制御トランジスタ部と前記差動入力トランジスタとの間に接続され、デジタルコードに応答してコース遅延量を調節するためのデジタル制御トランジスタ部と
を備えたことを特徴とする電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項2】
前記差動入力トランジスタの各ドレイン端に接続されて差動出力クロック信号を出力する第1出力ノード及び第2出力ノードをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項3】
前記アナログ制御トランジスタ部が、
電源電圧端に自身の一方端が接続され、第1アナログ制御電圧に応答して駆動するアナログ制御ロードトランジスタ部と、
接地電圧端に自身の一方端が接続され、第2アナログ制御電圧に応答して駆動するアナログ制御電流ソーストランジスタ部と
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項4】
前記デジタル制御トランジスタ部が、
前記アナログ制御ロードトランジスタ部の他方端と前記第1及び第2出力ノードとの間に接続され、デジタルコードに応答して駆動するデジタル制御ロードトランジスタ部と、
前記差動入力トランジスタの共通ソース端と前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部との間に接続され、前記デジタルコードの補数値に応答して駆動するデジタル制御電流ソーストランジスタ部と
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項5】
前記アナログ制御ロードトランジスタ部が、
前記第1出力ノード側と前記第2出力ノード側に対応して対称をなす複数の単位対称ロード
を備えたことを特徴とする請求項3に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項6】
前記単位対称ロードの何れか1つが、前記第1アナログ制御電圧をゲートで受ける第1トランジスタと、ゲートとドレイン端が共通接続された第2トランジスタとが一対をなす単位ロードから構成されることを特徴とする請求項5に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項7】
前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記単位対称ロードに対応するビット数のデジタルコードにより制御されることを特徴とする請求項6に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項8】
前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の各トランジスタに対応する個数を備えたことを特徴とする請求項7に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項9】
前記アナログ制御ロードトランジスタ部の前記単位対称ロードに対応する前記デジタル制御ロードトランジスタ部の各トランジスタが、同一コードをゲートで受けることを特徴とする請求項8に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項10】
前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の単位対称ロードの個数に対応する複数のトランジスタを備えたことを特徴とする請求項2に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項11】
前記デジタル制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部に対応する数の複数のトランジスタを備えたことを特徴とする請求項10に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項12】
入力クロック信号とフィードバック信号が印加されて位相差を検出し、アップ検出信号及びダウン検出信号を出力する位相検出器と、
前記アップ検出信号及びダウン検出信号が印加されて、これらの信号により調節された出力電流を生成するチャージポンプと、
前記出力電流をローパスフィルタリングしてアナログ制御電圧を生成するループフィルタと、
前記アナログ制御電圧と前記入力クロック信号及びデジタルコードを受信し、前記アナログ制御電圧及び前記デジタルコードに応じて前記入力クロック信号を遅延させて出力クロック信号を生成する電圧制御遅延ラインと、
遅延要素のレプリカからなり、前記出力クロック信号が印加されて前記フィードバック信号を生成する遅延レプリカモデルと、
前記デジタルコードを生成するデジタルコード生成手段と
を備えたことを特徴とするアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項13】
前記デジタルコード生成手段が、フューズオプションにより具現されることを特徴とする請求項12に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項14】
前記デジタルコード生成手段が、レジスタ制御により具現されることを特徴とする請求項12に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項15】
前記デジタルコード生成手段が、デジタルフィルタを用いて具現されることを特徴とする請求項12に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項16】
前記電圧制御遅延ラインが、直列接続された複数の遅延セルを備え、
前記遅延セルが、
差動入力クロック信号を受ける差動入力トランジスタと、
電源供給端に一方端が接続され、アナログ制御電圧に応答してファイン遅延量を調節するためのアナログ制御トランジスタ部と、
前記アナログ制御トランジスタ部と前記差動入力トランジスタとの間に接続され、デジタルコードに応答してコース遅延量を調節するためのデジタル制御トランジスタ部と、
を備えたことを特徴とする請求項12に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項17】
前記差動入力トランジスタの各ドレイン端に接続されて差動出力クロック信号を出力する第1出力ノード及び第2出力ノードをさらに備えたことを特徴とする請求項16に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項18】
前記アナログ制御トランジスタ部が、
電源電圧端に自身の一方端が接続され、第1アナログ制御電圧に応答して駆動するアナログ制御ロードトランジスタ部と、
接地電圧端に自身の一方端が接続され、第2アナログ制御電圧に応答して駆動するアナログ制御電流ソーストランジスタ部と
を備えたことを特徴とする請求項17に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項19】
前記デジタル制御トランジスタ部が、
前記アナログ制御ロードトランジスタ部の他方端と前記第1及び第2出力ノードとの間に接続され、デジタルコードに応答して駆動するデジタル制御ロードトランジスタ部と、
前記差動入力トランジスタの共通ソース端と前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部との間に接続され、前記デジタルコードの補数値に応答して駆動するデジタル制御電流ソーストランジスタ部と
を備えたことを特徴とする請求項18に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項20】
前記アナログ制御ロードトランジスタ部が、
前記第1出力ノード側と前記第2出力ノード側に対応して対称をなす複数の単位対称ロードを備えたことを特徴とする請求項18に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項21】
前記単位対称ロードの何れか1つが、前記第1アナログ制御電圧をゲートで受ける第1トランジスタと、ゲートとドレイン端が共通接続された第2トランジスタとが一対をなす単位ロードから構成されることを特徴とする請求項20に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項22】
前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記単位対称ロードに対応するビット数のデジタルコードにより制御されることを特徴とする請求項21に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項23】
前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の各トランジスタに対応する個数を備えたことを特徴とする請求項22に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項24】
前記アナログ制御ロードトランジスタ部の前記単位対称ロードに対応する前記デジタル制御ロードトランジスタ部の各トランジスタが、同一コードをゲートで受けることを特徴とする請求項23に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項25】
前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の単位対称ロードの個数に対応する複数のトランジスタを備えたことを特徴とする請求項17に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項26】
前記デジタル制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部に対応する個数の複数のトランジスタを備えたことを特徴とする請求項25に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項27】
前記アナログ制御ロードトランジスタ部が、
前記第1出力ノード側と前記第2出力ノード側に対応して対称をなす複数の単位対称ロード
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項28】
前記単位対称ロードの何れか1つが、前記第1アナログ制御電圧をゲートで受ける第1トランジスタと、ゲートとドレイン端が共通接続された第2トランジスタとが一対をなす単位ロードから構成されることを特徴とする請求項27に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項29】
前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記単位対称ロードに対応するビット数のデジタルコードにより制御されることを特徴とする請求項28に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項30】
前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の各トランジスタに対応する個数を備えたことを特徴とする請求項29に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項31】
前記アナログ制御ロードトランジスタ部の前記単位対称ロードに対応する前記デジタル制御ロードトランジスタ部の各トランジスタが、同一コードをゲートで受けることを特徴とする請求項30に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項32】
前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の単位対称ロードの個数に対応する複数のトランジスタを備えたことを特徴とする請求項27に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項33】
前記デジタル制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部に対応する数の複数のトランジスタを備えたことを特徴とする請求項32に記載の電圧制御遅延ラインの遅延セル。
【請求項34】
前記アナログ制御ロードトランジスタ部が、
前記第1出力ノード側と前記第2出力ノード側に対応して対称をなす複数の単位対称ロードを備えたことを特徴とする請求項19に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項35】
前記単位対称ロードの何れか1つが、前記第1アナログ制御電圧をゲートで受ける第1トランジスタと、ゲートとドレイン端が共通接続された第2トランジスタとが一対をなす単位ロードから構成されることを特徴とする請求項34に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項36】
前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記単位対称ロードに対応するビット数のデジタルコードにより制御されることを特徴とする請求項35に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項37】
前記デジタル制御ロードトランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の各トランジスタに対応する個数を備えたことを特徴とする請求項36に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項38】
前記アナログ制御ロードトランジスタ部の前記単位対称ロードに対応する前記デジタル制御ロードトランジスタ部の各トランジスタが、同一コードをゲートで受けることを特徴とする請求項37に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項39】
前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御ロードトランジスタ部の単位対称ロードの個数に対応する複数のトランジスタを備えたことを特徴とする請求項34に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。
【請求項40】
前記デジタル制御電流ソーストランジスタ部が、前記アナログ制御電流ソーストランジスタ部に対応する個数の複数のトランジスタを備えたことを特徴とする請求項39に記載のアナログ/デジタル制御遅延固定ループ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−97140(P2007−97140A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−182697(P2006−182697)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】