トール様受容体に関連する自己免疫疾患及び炎症性疾患の治療のための方法及び組成物
本発明は、関連病態と関連した非免疫細胞、単球、マクロファージ、及び/又は樹状細胞におけるトール様受容体3(TLR3)及びトール様受容体4(TLR4)の過剰発現並びに/又はTLR3/TLR4シグナル伝達に関連する自己免疫疾患及び/又は炎症性疾患の治療に関する。本発明はまた、関連病態と関連した非免疫細胞、単球、マクロファージ、及び/又は樹状細胞におけるトール様受容体3(TLR3)及びトール様受容体4(TLR4)並びに/又はTLR3/TLR4シグナル伝達に関連する自己免疫疾患及び炎症性疾患の治療のためのフェニルメチマゾール、メチマゾール誘導体、及び互変異性環状チオンの使用に関する。本発明はまた、関連病態と関連した非免疫細胞、単球、マクロファージ、及び/又は樹状細胞における異常なトール様受容体3及びトール様受容体4並びに/又はTLR3/TLR4シグナル伝達に関連する疾患又は状態を有する被験体の治療に関する。本発明はまた、TLRの過剰発現及びシグナル伝達に関連する自己免疫性炎症性病変並びにケモカイン及びサイトカイン媒介性疾患の治療に関する。本発明はまた、トール様受容体の過剰発現又はシグナル伝達に関連するIRF−3/1型IFN/STAT/ISRE/IRF−1経路を阻害することができる薬学的処方物に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療を必要とする被験体におけるTLR媒介性疾患又は障害を治療する方法であって、治療上有効な量の1つ又は複数のメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、治療する方法。
【請求項2】
前記メチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体は、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記TLR媒介性疾患は、非免疫細胞、単球、マクロファージ、及び樹状細胞から成る群から選択される細胞を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記TLR媒介性疾患は、TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、TLR−3又はTLR−4に関与する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、免疫細胞の浸潤及び非免疫細胞の破壊に関連するTLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、病的先天性免疫応答に関与するTLR媒介性疾患又は障害である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、異常な細胞増殖、移植拒絶、自己免疫疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、又は心血管疾患に起因する病的状態である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、心血管疾患である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記心血管疾患又は障害は、再狭窄、冠状動脈疾患、アテローム性動脈硬化症、アテローム発生、脳血管疾患又は事象(events)、冠状動脈事象(coronary events)、狭心症、虚血性疾患、鬱血性心不全、急性心筋梗塞に関連する肺水腫、血栓症、高血圧症における高血圧又は血圧の上昇、血小板凝集、血小板接着、平滑筋細胞増殖、医療機器の使用に関連する血管又は非血管の合併症、医療機器の使用に関連する創傷、血管壁又は非血管壁の損傷、経皮経管的冠状動脈造影法後の末梢血管疾患又は新生内膜過形成である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記心血管疾患又は障害は、脳血管疾患又は事象である、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記脳血管疾患又は事象は、脳硬塞若しくは卒中(血管の閉塞(blockage)又は出血に起因する)、一過性脳虚血発作(TIA)、失神、又は頭蓋内及び/若しくは頭蓋外動脈のアテローム性動脈硬化症等である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
心血管疾患又は障害は、心筋梗塞、心筋血管再生手術、狭心症、心血管死、又は急性冠状動脈症候群(coronary syndrome)である、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記TLR媒介性疾患又は障害は、敗血症性ショック、敗血症、内毒素性ショック、血行動態性ショック(hemodynamic shock)、敗血症症候群、虚血後再灌流障害、マラリア、マイコバクテリア感染、髄膜炎、乾癬、鬱血性心不全、線維性疾患、悪液質、移植片拒絶、癌、自己免疫疾患、AIDSにおける日和見感染、関節リウマチ、リウマチ様脊椎炎、骨関節炎、他の関節炎状態、クローン病、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、ハンセン病におけるENL、放射線損傷、喘息、及び高酸素性肺胞損傷(hyperoxic alveolar injury)から成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項15】
被験体におけるアテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、改善する方法。
【請求項16】
前記アテローム硬化性疾患は、炎症性及び免疫学的性質を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
炎症性及び免疫学的性質は、先天性免疫応答の発現に関連する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
被験体における心筋疾患の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、心筋疾患の1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、改善する方法。
【請求項19】
前記心筋疾患は、炎症性及び免疫学的性質を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記炎症性及び免疫学的性質は、先天性免疫応答の発現に関連する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記心筋疾患は、冠状動脈性心疾患、可逆性又は非可逆性心筋虚血/再潅流傷害、急性又は慢性心不全、及び再狭窄である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
被験体における炎症に対する急性期反応に関連する冠状動脈合併症を緩和又は防止する方法であって、該冠状動脈合併症はアテローム性動脈硬化症の症状であり、該方法は、冠状動脈合併症の緩和又は防止に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を、急性期反応を有するか急性期反応のリスクのある被験体へ投与することを含む、緩和又は防止する方法。
【請求項23】
前記方法は、急性期反応を緩和又は防止することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記急性期反応は、再発性炎症性疾患に関連する炎症応答である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記急性期反応は、再発性炎症性疾患及び先天性免疫応答に関連する炎症応答である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記急性期反応は、ハンセン病、結核、全身性エリテマトーデス、リウマチ性多発筋痛、結節性多発性動脈炎、強皮症、特発性肺線維症、慢性閉塞性肺疾患、アルツハイマー病、AIDS、冠状動脈石灰化、石灰沈着性大動脈狭窄、骨粗鬆症、及び関節リウマチから成る群から選択される疾患に関連する、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記急性期反応は、細菌感染、ウイルス感染、真菌感染、臓器移植、創傷、埋め込み式人工器官、寄生虫感染、敗血症、内毒素性ショック症候群、及びバイオフィルム形成から成る群から選択される状態に関連する炎症応答である、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
改善を必要とする被験体における免疫細胞の浸潤及び非免疫細胞の破壊に関連するTLR3又はTLR4媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、免疫細胞の浸潤及び非免疫細胞の破壊に関連するTLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害の1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、改善する方法。
【請求項29】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、(a)内毒素血症、(b)敗血、(c)毒素ショック症候群、及び(d)感染症から成る群から選択される急性炎症性疾患である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、TLR−4媒介性である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、全ての型、病因、若しくは発症の敗血症性ショック、腎不全、急性腎不全、悪液質、マラリア性悪液質、下垂体悪液質、尿毒症性悪液質、心臓性悪液質、悪液質性副腎機能亢進(cachexia suprarenalis)若しくはアジソン病、癌性悪液質、及びヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染の結果としての悪液質から成る群から選択される成員である敗血症性ショックから選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は内毒素性ショックである、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記内毒素性ショックは、グラム陰性細菌によって誘導される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記内毒素性ショックは、グラム陽性細菌によって誘導される、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記敗血症性ショックはLPS誘導性ショックである、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記方法は、抗生物質を前記被験体へ投与することをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
治療を必要とする被験体における瘢痕組織の軽減又は創傷収縮の阻害のために異常な細胞増殖、移植拒絶、自己免疫疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、若しくは血管疾患に起因するか又はこれらにおけるTLR3又はTLR4媒介性病的状態を治療する方法であって、治療上有効な量の互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体をこのような治療を必要とする被験体へ投与することを含む、治療する方法。
【請求項38】
前記異常な細胞増殖に起因する病的状態は、癌、カポジ肉腫、肝内胆管癌、絨毛癌、新生芽細胞腫(neoblastoma)、ウィルムス腫瘍、ホジキン病、黒色腫、多発性骨髄腫、慢性リンパ球性白血病、又は急性若しくは慢性顆粒球性リンパ腫である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記自己免疫疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、又は血管疾患は、関節リウマチ、再狭窄、エリテマトーデス、全身性エリテマトーデス、橋本甲状腺炎、重症筋無力症、真性糖尿病、ブドウ膜炎、腎炎症候群、多発性硬化症、炎症性皮膚疾患、炎症性肺疾患、炎症性腸疾患、身体通路(body passageway)の閉塞に影響を及ぼすか又は閉塞の原因となる炎症性疾患、眼、鼻、又は喉の炎症、真菌感染、及び食物関連アレルギーから成る群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
改善を必要とする被験体におけるアレルゲンに起因するTLR3媒介性病的状態の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、アレルゲンに起因する1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、メチマゾール誘導体及び/又は互変異性環状チオンを被験体に投与することを含む、改善する方法。
【請求項41】
改善を必要とする被験体におけるアレルゲンに起因するTLR3媒介性病的状態の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、アレルギーに起因する1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を被験体へ投与することを含む、改善する方法。
【請求項42】
前記TLR媒介性疾患は、喘息、慢性気管支狭窄、急性気管支狭窄、気管支炎、小気道閉塞、気腫、閉塞性気道疾患、炎症性気道疾患、急性肺損傷、又は気管支拡張症から成る群から選択される1つ又は複数の状態に起因するTLR3又はTLR4媒介性疾患、障害、又は状態である、請求項2に記載の方法。
【請求項43】
前記喘息は、アトピー性喘息、非アトピー性喘息、アレルギー喘息、アトピー性気管支IgE媒介性喘息、気管支喘息、体質性喘息、真性喘息(true asthma)、病態生理学的障害に起因する内因性喘息、環境因子に起因する外因性喘息、未知又は明らかでない原因の体質性喘息(essential asthma)、気管支炎性喘息、気腫性喘息、運動誘発性喘息、アレルゲン誘導性喘息、冷気誘導性喘息、職業性喘息、細菌、真菌、原生動物、又はウイルスの感染に起因する感染性喘息、非アレルギー喘息、初期喘息、呼吸困難乳児症候群(wheezy infant syndrome)、及び細気管支炎(bronchiolytis)である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記TLR媒介性疾患は、閉塞性気道疾患又は炎症性気道疾患に起因するTLR3媒介性病的状態である、請求項2に記載の方法。
【請求項45】
前記閉塞性気道疾患又は炎症性気道疾患は、慢性好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎を含むCOPD、COPDに関連するか又は関連しない肺気腫若しくは呼吸困難、不可逆性進行性気道閉塞によって特徴付けられるCOPD、成人呼吸急迫症候群(ARDS)、他の薬物療法の結果としての気道過反応の増悪、又は肺高血圧症に関連する気道疾患から成る群から選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記閉塞性気道疾患又は炎症性気道疾患は、気管支炎である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
気管支炎は、慢性気管支炎、急性気管支炎、急性咽頭気管気管支炎、アラキン酸気管支炎、カタル性気管支炎、クループ性気管支炎、乾性気管支炎、感染性喘息性気管支炎、湿性気管支炎(productive bronchitis)、ブドウ球菌性気管支炎、連鎖球菌性気管支炎、又は肺胞性気管支炎である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
気管支拡張症は、円柱状気管支拡張症、小嚢気管支拡張症、紡錘状気管支拡張症(fusiform bronchiectasis)、毛管状気管支拡張症(capillary bronchiectasis)、嚢状気管支拡張症、乾性気管支拡張症、又は濾胞状気管支拡張症(follicular bronchiectasis)である、請求項42に記載の方法。
【請求項49】
トール様受容体3又は4に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患は、炎症に関連する症状を改善するか又は既存の炎症を減少させるために治療することができる状態を誘導する他の炎症に起因する、請求項37に記載の方法。
【請求項50】
前記関連する他の炎症又は刺激は、昆虫刺傷又は虫刺され、特定の植物型との接触、照射、非感染性結膜炎、痔核、擦過傷、指の巻き爪又は足の巻き爪(肉芽形成)、皮膚移植片のドナー部位、膣炎、乾癬、単純ヘルペス、肛門/下腿(cruri)の掻痒、化学的炎症から成る群から選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項51】
トール様受容体3又は4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患は、炎症に関連する症状を改善するか又は既存の炎症を減少させるために治療することができる状態を誘導する他の炎症に起因し、該炎症は、細胞又は組織に対して外来性に誘導された損傷の結果である、請求項37に記載の方法。
【請求項52】
前記他の炎症又は刺激は、前記被験体の皮膚又は粘膜に対する化学的及び/又は物理的影響である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記関連する他の炎症又は刺激は、皮膚又は身体に作用する微生物によって誘導される、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記改善することができる炎症応答は、被験体の皮膚又は粘膜上で起こり、萌出した親知らず周囲の炎症、抜歯後、歯周膿瘍、粘膜上の人工器官誘導性褥創、真菌感染、抜歯後に生じる可能性のある疼痛状態である乾燥性歯槽炎(alveolitis sicca dolorosa)の露呈骨表面の治療、慢性及び急性の炎症性疾患、膵炎、関節リウマチ、骨関節炎、喘息、炎症性腸疾患、乾癬、並びにアルツハイマー病等の一定の神経障害から成る群から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記関連する他の炎症又は刺激は、日光又は風への曝露、外傷又は創傷、切傷、熱傷、又は擦過傷、アルカリセッケン、界面活性剤、脂質溶媒、油、防腐剤等の化学物質への曝露、及び疾患から成る群から選択される環境因子によって誘導される、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
改善を必要とする被験体における病原体又は病原体分子のシグナルに起因するTLR3又はTLR4関連疾患の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、NF−κBシグナル経路ではなくIRF−3シグナル経路の増加の阻害による病原体又は病原体分子のシグナルに起因する1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、改善する方法。
【請求項57】
前記病原体関連作用物質又は生成物は、ウイルス、細菌、dsRNA、1型IFN、又は環境誘導事象である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記細菌の例は、クラミジア(Chlamidia)又は腸内細菌であるが、これらに限定されない、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記細菌は、グラム陰性細菌である、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記ウイルスは、RNAウイルス、エンテロウイルス、クラミジア、又はコクサッキーウイルスである、請求項57に記載の方法。
【請求項61】
前記ウイルスは、一本鎖RNAウイルスである、請求項57に記載の方法。
【請求項62】
前記ウイルスは、インフルエンザA型である、請求項57に記載の方法。
【請求項63】
前記TLR3又はTLR4関連疾患は、1型インターフェロン遺伝子発現を増加させる病原体又は病原体分子のシグナルに関与する、請求項56に記載の方法。
【請求項64】
前記病原体関連作用物質又は生成物は、ウイルス、細菌、dsRNA、1型IFN、又は環境誘導事象である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記細菌は、グラム陰性細菌である、請求項63に記載の方法。
【請求項66】
前記ウイルスは、RNAウイルス、エンテロウイルス、又はコクサッキーウイルスである、請求項63に記載の方法。
【請求項67】
前記ウイルスは、一本鎖RNAウイルスである、請求項63に記載の方法。
【請求項68】
前記ウイルスは、インフルエンザA型である、請求項63に記載の方法。
【請求項69】
前記TLR3又はTLR4関連疾患は、STAT−I活性化を増加させる病原体又は病原体分子のシグナルに関与する、請求項56に記載の方法。
【請求項70】
前記病原体関連作用物質又は生成物は、ウイルス、細菌、dsRNA、1型IFN、又は環境誘導事象である、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記細菌は、グラム陰性細菌である、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記ウイルスは、RNAウイルス、エンテロウイルス、又はコクサッキーウイルスである、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記ウイルスは、一本鎖RNAウイルスである、請求項70に記載の方法。
【請求項74】
前記ウイルスは、インフルエンザA型である、請求項70に記載の方法。
【請求項75】
TLR3又はTLR4関連疾患は、インターフェロン感受性応答要素(ISRE)活性化を増加させる病原体又は病原体分子のシグナルに関与する、請求項56に記載の方法。
【請求項76】
前記病原体関連作用物質又は生成物は、ウイルス、細菌、dsRNA、1型IFN、又は環境誘導事象である、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記細菌は、グラム陰性細菌である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記ウイルスは、RNAウイルス、エンテロウイルス、又はコクサッキーウイルスである、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
前記ウイルスは、一本鎖RNAウイルスである、請求項76に記載の方法。
【請求項80】
前記ウイルスは、インフルエンザA型である、請求項76に記載の方法。
【請求項81】
TLR3又はTLR4関連疾患は、インターフェロン感受性応答要素の活性化の増加に関与する、請求項56に記載の方法。
【請求項82】
前記病原体関連作用物質又は生成物は、リポポリサッカリド、1型IFN、環境誘導事象、又は高脂血症である、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記病原体は、細菌である、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記細菌は、グラム陰性細菌である、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記病原体は、ウイルスである、請求項82に記載の方法。
【請求項86】
前記ウイルスは、エンテロウイルスである、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
治療必要とする被験体におけるTLR媒介性疾患又は障害を治療する方法であって、罹患した(前記疾患を患った)被験体における細胞内サイトカイン又は細胞外サイトカインの内因性量を減少させる互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択される治療上有効な量の1つ又は複数のメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、治療する方法。
【請求項88】
前記サイトカインはTNFαである、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記TLR媒介性疾患は、移植片対宿主疾患、急性呼吸急迫症候群、肉芽腫性疾患、移植拒絶、悪液質、寄生虫感染、真菌感染、外傷、及び細菌感染から成る群から選択される、請求項87に記載の方法。
【請求項90】
前記TLR媒介性障害は、トール様受容体3又は4過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項91】
前記TLR媒介性障害は、非免疫細胞、単球、マクロファージ、及び樹状細胞から選択される細胞中のトール様受容体3過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項92】
前記TLR媒介性障害は、IRF−3の活性化又はIRF−3の病的シグナル伝達に関与するTLR3媒介性炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項93】
前記TLR媒介性障害は、1型インターフェロンによる過剰発現又は病的シグナル伝達に関与するTLR3媒介性炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項94】
前記TLR媒介性障害は、ISRE含有遺伝子の過剰発現又は病的シグナル伝達に関与するTLR3媒介性炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項95】
前記TLR媒介性障害は、STAT1の活性化又はSTAT1による病的シグナル伝達に関与するTLR3媒介性炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項96】
前記TLR媒介性障害は、異常な細胞増殖、移植拒絶、自己免疫疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、又は心血管疾患に起因する病的状態に関与するTLR3媒介性炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項97】
前記TLR媒介性障害は橋本甲状腺炎である、請求項87に記載の方法。
【請求項98】
前記TLR媒介性障害は炎症性肺疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項99】
前記TLR媒介性障害は1型糖尿病である、請求項87に記載の方法。
【請求項100】
前記TLR媒介性障害はインスリン依存性糖尿病である、請求項87に記載の方法。
【請求項101】
前記TLR媒介性障害はTLR媒介性自己免疫疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項102】
前記TLR媒介性自己免疫疾患は、円形脱毛症、強直性脊椎炎、抗リン脂質症候群、自己免疫性アジソン病、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、ベーチェット病、水疱性類天疱瘡、心筋症、セリアック−スプルー皮膚炎(Celiac Sprue−Dermatitis)、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、慢性炎症性脱髄性多発性神経障害、チャーグ−ストラウス症候群、瘢痕性類天疱瘡、CREST症候群、寒冷凝集素病、クローン病、円板状狼瘡(Discoid Lupus)、本態性混合型寒冷グロブリン血症、線維筋痛−線維筋炎、グレーブス病、ギラン−バレー、橋本甲状腺炎、分娩後甲状腺炎、甲状腺機能低下症、特発性肺線維症、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、IgA腎症、インスリン依存性糖尿病、2型糖尿病、1型糖尿病又は2型糖尿病の合併症、若年性関節炎、扁平苔癬、全身性狼瘡、メニエール病、混合性結合組織病、多発性硬化症、重症筋無力症、尋常性天疱瘡、悪性貧血、結節性多発性動脈炎、多発性軟骨炎、多腺性症候群、リウマチ性多発筋痛、多発性筋炎及び皮膚筋炎、原発性無ガンマグロブリン血症、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、レイノー現象、ライター症候群、リウマチ熱、関節リウマチ、サルコイドーシス、強皮症、シェーグレン症候群、スティッフマン症候群(Stiffinan Syndrome)、高安動脈炎、側頭動脈炎/巨細胞性動脈炎、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、脈管炎、白斑、ウェゲナー肉芽腫症、又は重症筋無力症である、請求項87に記載の方法。
【請求項103】
被験体におけるTLR3によって媒介される疾患、障害、状態、又は症状を治療する方法であって、TLR3によって媒介される疾患、障害、状態、又は症状の防止、阻害、又は抑制に有効な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を含む薬学的組成物を該被験体へ投与することを含み、前記疾患又は障害は、以下:移植片対宿主疾患、急性呼吸急迫症候群、肉芽腫性疾患、移植拒絶、悪液質、寄生虫感染、真菌感染、外傷、及び細菌感染のうち1つ又は複数のものである、治療する方法。
【請求項104】
本発明の化合物は、グルココルチコイド、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、β−2アドレナリン受容体アゴニスト、ムスカリン性M1及びM3アンタゴニスト、ムスカリン性M2アゴニスト、NK3アンタゴニスト、LTB4アンタゴニスト、システイニルロイコトリエンアンタゴニスト、気管支拡張薬、PDE4阻害剤、PDE阻害剤、エラスターゼ阻害剤、MMP阻害剤、ホスホリパーゼA2阻害剤、ホスホリパーゼD阻害剤、ヒスタミンH1アンタゴニスト、ヒスタミンH3アンタゴニスト、ドーパミンアゴニスト、アデノシンA2アゴニスト、NK1及びNK2アンタゴニスト、GABA−bアゴニスト、ノシセプチンアゴニスト、去痰薬、粘液溶解剤、うっ血除去薬、抗酸化薬、抗IL−8抗体、抗IL−5抗体、抗IgE抗体、抗TNF抗体、IL−10、接着分子阻害剤及び成長ホルモンから成る群から選択される1つ又は複数の薬物、作用物質若しくは治療薬と併用して投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項105】
本発明の化合物は、1つ又は複数の治療用ステロイドと併用して投与される、請求項3に記載の方法。
【請求項106】
前記1つ又は複数の治療用ステロイドは、コルチコイド、グルココルチコイド、デキサメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン及びベタメタゾンから成る群から選択される、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記トール様受容体3誘導性疾患は、代謝関連障害及び体重関連障害から成る群から選択される1つ又は複数の疾患又は病態である、請求項3に記載の方法。
【請求項108】
前記TLR媒介性疾患は、トール様受容体3誘導性炎症性疾患及び関連病態である、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記トール様受容体3誘導性炎症性疾患は、I型糖尿病、II型糖尿病、不適合耐糖能、インスリン抵抗性、高血糖、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、異常脂質血症、及びX症候群から成る群から選択される、請求項107に記載の方法。
【請求項110】
前記トール様受容体3誘導性疾患は、1つ又は複数の血管疾患である、請求項107に記載の方法。
【請求項111】
前記トール様受容体3誘導性疾患は、アテローム性動脈硬化症、移植片アテローム性動脈硬化症、静脈移植片アテローム性動脈硬化症、ステント再狭窄、及び血管形成術再狭窄から成る群から選択される1つ又は複数の疾患又は病態である、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
本発明の化合物は、ステロイド、シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤、NSAID、DMARDS、抗生物質、免疫抑制剤、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、LTB4アンタゴニスト及びLTA4ヒドロラーゼ阻害剤及び抗細胞接着分子から成る群から選択される1つ又は複数の化合物と併用して投与される、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記方法は、炎症状態を発症する危険性のある被験体を予防的に治療するのに使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項114】
前記薬学的組成物は、プロドラッグ形態である、請求項2に記載の方法。
【請求項115】
前記薬学的組成物は、約0.01%〜約25%の前記活性化合物及び約75%〜約99.99%の前記薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項116】
本明細書中に記載の疾患、障害、状態、又はその合併症を予防又は治療する方法であって、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択される治療上有効な量又は用量の1つ又は複数のメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を少なくとも1つのさらなる活性因子と組み合わせてこのような予防又は治療を必要とする個体へ投与することを含む、予防又は治療する方法。
【請求項117】
前記さらなる活性因子は、スルホニル尿素、メグリチニド、ビグアニド、α−グルコシダーゼ阻害剤、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体−γアゴニスト、インスリン、インスリン類似体、HMG−CoA還元酵素阻害剤、コレステロール降下剤、抗血小板薬、抗アンギオテンシン変換酵素阻害剤、アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト、及びアジポネクチンから成る群から選択される1つ又は複数の作用因子である、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記さらなる活性因子(複数可)は、脂質調整化合物又は脂質調整薬である、請求項116に記載の方法。
【請求項119】
前記さらなる活性因子は、1つ又は複数のHMG−CoAシンターゼ阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、スクアレンシンテターゼ阻害剤(スクアレンシンターゼ阻害剤としても既知)、アシル−補酵素A:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤;ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質(MTP)阻害剤、プロブコール、ナイアシン、胆汁酸金属イオン封鎖剤、LDL(低密度リポタンパク質)受容体インデューサー、血小板凝集阻害剤(例えば、糖タンパク質Ilb/IIIaフィブリノゲン受容体アンタゴニスト及びアスピリン)、ヒトペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARO)アゴニスト、PPARアゴニスト、PPARα/γデュアルアゴニスト、ビタミンB6(ピリドキシンとしても既知)及びその薬学的に許容可能な塩(塩酸塩等)、ビタミンB12(シアノコバラミンとしても既知)、葉酸又はその薬学的に許容可能な塩又はエステル(ナトリウム塩及びメチルグルカミン塩等)、抗酸化ビタミン(ビタミンC及びE並びにβカロテン等)、β遮断薬、アンギオテンシンIIアンタゴニスト(ロサルタン等)、アンギオテンシン変換酵素阻害剤(エナラプリル及びカプトプリル等)、カルシウムチャネル遮断薬(ニフェジピン及びジルチアゼム等)、内皮アンタゴニスト、ABCA1遺伝子発現を増強する作用因子、FXRリガンド(阻害剤及びアゴニストの両方が含まれる)、ビスホスホネート化合物(アレンドロン酸ナトリウム等)、及びシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤(ロフェコキシブ及びセレコキシブ等)を含む、請求項116に記載の方法。
【請求項120】
前記さらなる活性因子は、1つ又は複数の抗糖尿病薬、血糖降下薬(hypoglycemic active ingredients)、HMG−CoA還元酵素阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、PPARγアゴニスト、PPARαアゴニスト、PPARα/γアゴニスト、フィブリン酸塩、MTP阻害剤、胆汁酸吸収阻害剤、CETP阻害剤、高分子胆汁酸吸着剤、LDL受容体インデューサー、ACAT阻害剤、抗酸化剤、リポタンパク質リパーゼ阻害剤、ATP−クエン酸リアーゼ阻害剤、スクアレンシンテターゼ阻害剤、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、リパーゼ阻害剤、インスリン、スルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、チアゾリジンジオン、α−グルコシダーゼ阻害剤、β細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する有効成分、CARTアゴニスト、NPYアゴニスト、MC4アゴニスト、オレキシンアゴニスト、カンナビノイド1受容体アンタゴニスト、H3アゴニスト、TNFアゴニスト、CRFアゴニスト、CRF BPアンタゴニスト、ウロコルチンアゴニスト、β−3アゴニスト、MSH(メラノサイト刺激ホルモン)アゴニスト、CCKアゴニスト、セロトニン再摂取阻害剤、混合セロトニン作動性及びノルアドレナリン作動性化合物(mixed sertoninergic and noradrenergic compounds)、5HTアゴニスト、ボンベシンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、成長ホルモン、成長ホルモン放出化合物、TRHアゴニスト、脱共役タンパク質2又は3モジュレーター、レプチンアゴニスト、DAアゴニスト(ブロモクリプチン、ドプレキシン)、リパーゼ/アミラーゼ阻害剤、PPARモジュレーター、カンナビノイド1受容体アンタゴニスト、RXRモジュレーター、TR−βアゴニスト、又はアンフェタミンを含む、請求項116に記載の方法。
【請求項121】
前記さらなる活性因子(複数可)はスタチンである、請求項116に記載の方法。
【請求項122】
前記スタチンは、ロバスタチン、シンバスタチン、ジヒドロキシオープンアシッド型(dihydroxy open-acid)シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、及びピタバスタチンから成る群から選択される、請求項116に記載の方法。
【請求項123】
炎症性疾患又は自己免疫疾患を診断、早期診断、鑑別診断、重症度評価、及び治療に伴うモニタリング及び予後診断する方法であって、疾患が存在するか又は疾患にTLR3及び/又はTLR4の活性化又は発現が疑われる被験体の生体液サンプル又は細胞サンプルを試験することを含み、前記TLR3及び/又はTLR4の活性化又は発現は、疾患の存在、予想される原因、重症度、及び/又は治療法の意図する基準の成功を示す、方法。
【請求項124】
前記炎症性疾患又は自己免疫疾患は、全ての型、病因、若しくは発症の敗血症性ショック、又は、腎不全、急性腎不全、悪液質、マラリア性悪液質、下垂体悪液質、尿毒症性悪液質、心臓性悪液質、悪液質性副腎機能亢進若しくはアジソン病、癌性悪液質、及びヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染の結果としての悪液質に関連する敗血症性ショックから選択される、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記炎症性疾患又は自己免疫疾患は、1型糖尿病、大腸炎、自己免疫性甲状腺炎、アテローム性動脈硬化症、及び糖尿病の血管合併症から成る群から選択される、請求項123に記載の方法。
【請求項126】
甲状腺細胞におけるTLR3発現レベルを、橋本甲状腺炎の診断方法として測定する、請求項123に記載の方法。
【請求項127】
膵島細胞におけるTLR3の発現レベルを、膵島炎(insulinitis)又は1型糖尿病を診断する方法として測定する、請求項123に記載の方法。
【請求項128】
単球、血管内皮細胞、又は腸上皮細胞におけるTLR4の発現レベルを、自己免疫疾患又は炎症性疾患を診断する方法として測定する、請求項123に記載の方法。
【請求項129】
前記疾患は、血管疾患又は大腸炎である、請求項123に記載の方法。
【請求項130】
被験体におけるTLR3又はTLR4媒介性関連疾患を診断する方法であって、(a)該被験体から得た非免疫組織細胞の試験サンプル及び(b)同一の細胞型の既知の正常な非免疫組織細胞の対照サンプルにおけるTLR3の発現レベルを検出することを含み、該対照サンプルと比較した該試験サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現レベルの高低が、該試験組織細胞を得た被験体におけるTLR3関連疾患の存在を示す、診断する方法。
【請求項131】
被験体における非免疫細胞におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を診断する方法であって、(a)該被験体から得た非免疫細胞の試験サンプルにおける及び(b)同一の細胞型の既知の正常な非免疫細胞の対照サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現レベルを検出することを含み、該対照サンプルと比較した該試験サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現レベルの高低が、該試験組織細胞を得た被験体におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患の存在を示す、診断する方法。
【請求項132】
TLR3又はTLR4の発現を阻害する化合物を同定する方法であって、TLR3又はTLR4の発現又は活性を正常に示す細胞を、候補化合物との接触の同時、前、又は後に前記発現又は活性のエンハンサー(例えば、LPS、I型IFN、dsRNAトランスフェクション、ウイルス、IL−1β、TNF−α)と接触させること、及び該試験化合物に対する細胞による応答性又は応答性不足を決定することを含む、同定する方法。
【請求項133】
非免疫細胞におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現を阻害する化合物を同定する方法であって、該TLR3又はTLR4を過剰発現する非免疫細胞を候補化合物と接触させること、及び該TLR3又はTLR4の活性又は発現を決定することを含む、同定する方法。
【請求項134】
被験体におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を防止、改善、安定化、又は治療する可能性について試験化合物をスクリーニングする方法であって、該被験体におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を罹患しているか或いは発症リスクのある被験体からの非免疫細胞サンプルを試験化合物に最初に接触させる工程、b)該被験体からの第2の非免疫細胞サンプルを既知の標準化合物と接触させる工程であって、該第1の非免疫細胞サンプル及び第2の非免疫細胞サンプルを同一様式で該試験化合物に接触させる、接触させる工程、及びc)該第1の非免疫細胞サンプル及び第2の非免疫細胞サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現又は活性を測定する工程であって、該第1の非免疫細胞サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現又は活性が該第2の非免疫細胞サンプルと比較して減少する場合、前記化合物は潜在性(potential)を有すると判断される、測定する工程を含む、スクリーニングする方法。
【請求項135】
被験体におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を防止、改善、安定化、又は治療する可能性について試験化合物をスクリーニングする方法であって、a)被験体におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現又はシグナル伝達に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を罹患しているか或いは発症リスクのある第1の被験体からの非免疫細胞サンプルを試験化合物に最初に接触させる工程、b)該トール様受容体3又はTLR4の過剰発現又はシグナル伝達に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を罹患していないか或いは発症する傾向のない第2の被験体からの第2の非免疫細胞サンプルを試験化合物と接触させる工程であって、該第1の非免疫細胞サンプル及び第2の非免疫細胞サンプルを同一様式で該試験化合物に接触させる、接触させる工程、及びc)該第1の非免疫細胞サンプル及び第2の非免疫細胞サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現又は活性を測定する工程であって、該第1の非免疫細胞サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現又は活性が該第2の非免疫細胞サンプルと比較して減少する場合、該化合物は可能性を有すると判断される、測定する工程を含む、スクリーニングする方法。
【請求項136】
薬学的組み合わせであって、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体、抗肥満薬、食欲抑制薬、抗糖尿病薬、抗高脂血症薬、脂質低下薬、コレステロール低下薬(hypocholesterolemic agents)、脂質調整薬、コレステロール低下薬(cholestelol-lowering agents)、脂質低下薬、抗高血圧薬、睡眠障害の治療のために使用される薬剤、薬物乱用及び常習性障害の治療のために使用される薬剤、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬、認識増強薬、認識障害の治療のために使用される薬剤、アルツハイマー病の治療のために使用される薬剤、パーキンソン病の治療のために使用される薬剤、抗炎症薬、神経変性の治療のために使用される薬剤、動脈硬化症の治療のために使用される薬剤、呼吸状態の治療のために使用される薬剤、腸障害の治療のために使用される薬剤、強心配糖体、及び抗腫瘍薬から成る群から選択される少なくとも1つのさらなる治療薬、並びに少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリア又は希釈剤を含む薬学的組み合わせ。
【請求項137】
前記抗肥満薬は、メラノコルチン受容体(MC4R)アゴニスト、メラニン凝集ホルモン受容体(MCHR)アンタゴニスト、成長ホルモン分泌促進薬受容体(GHSR)アンタゴニスト、オレキシンアンタゴニスト、CCKアゴニスト、GLP−Iアゴニスト及び他のプレプログルカゴン由来ペプチド、NPY1又はNPY5アンタゴニスト、NPY2及びNPY4モジュレーター、副腎皮質刺激ホルモン放出因子アゴニスト、ヒスタミン受容体−3(H3)モジュレーター、aP2阻害剤、PPARγモジュレーター、PPARδモジュレーター、アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤、アディポネクチン受容体モジュレーター、β3アドレナリン作動性アゴニスト、(AJ9677、L750355、及びCP331648又は他の既知のβ3アゴニストが含まれる)、甲状腺受容体βモジュレーター、リパーゼ阻害剤(オーリスタット(orlistat)及びATL−962が含まれる)、セロトニン受容体アゴニスト(BVT−933が含まれる)、モノアミン再取り込み阻害剤又は放出薬(フェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、フルボキサミン、フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリン、クロルフェンテルミン、クロフォレックス、クロルテルミン、ピシロレクス、シブトラミン、デキサンフェタミン、フェンテルミン、フェニルプロパノールアミン、及びマジンドールが含まれる)、食欲抑制薬、(トピラメートが含まれる)、毛様体神経栄養因子(アクソカインが含まれる)、脳由来神経栄養因子、レプチン、並びに他のカンナビノイド−1受容体アンタゴニスト(SR−141716及びSLV−319が含まれる)から選択される、請求項136に記載の薬学的組み合わせ。
【請求項138】
前記抗糖尿病薬は、インスリン分泌促進薬、インスリン感作物質、抗高血糖薬、ビグアニド、スルホニル尿素、グルコシダーゼ阻害剤、アルドース還元酵素阻害剤、PPARγアゴニスト(チアゾリジンジオンが含まれる)、PPAR−αアゴニスト(フィブリン酸誘導体が含まれる)、PPAR−δアンタゴニスト又はアゴニスト、PPARα/γデュアルアゴニスト、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤、SGLT2阻害剤、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、メグリチニド、インスリン、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、及びタンパク質チロシンホスファターゼ−IB阻害剤から選択される、請求項136に記載の薬学的組み合わせ。
【請求項139】
前記抗炎症薬は、プレドニゾン、デキサメタゾン、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(NSAID、アスピリン、インドメタシン、イブプロフェン、ピロキシカム、ナプロキセン、セレブレックス、及びバイオックスから選択されるCOX−I及びCOX−2阻害剤が含まれる)、CTLA4−Igアゴニスト及びアンタゴニスト、CD40リガンドアンタゴニスト、IMPDH阻害剤(ミコフェノレートが含まれる)、インテグリンアンタゴニスト、α−4β−7インテグリンアンタゴニスト、細胞接着阻害剤、インターフェロンγアンタゴニスト、ICAM−I、インフリキシマブ、OR1384、TNF−α阻害剤(テニダップが含まれる)、抗TNF抗体、又は可溶性TNF受容体(エタネルセプトが含まれる)から選択される腫瘍壊死因子アンタゴニスト、シロリムス及びラパミューンから選択されるラパマイシン、エフルノミド(efmnomide)、プロスタグランジン合成阻害剤、ブデソニド、クロファジミン、CNI−1493、CD4アンタゴニスト(プリリキシマブが含まれる)、p38マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ阻害剤、タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤、IKK阻害剤、ゼルノーム及びマキシ−Kオープナー(Maxi-K opener)から選択される過敏性腸症候群治療薬から選択される、請求項136に記載の薬学的組み合わせ。
【請求項140】
前記薬学的組成物は、安全且つ有効な量の互変異性メチマゾール誘導体:
【化1】
(式中、Yは、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、−NO2及び下記フェニル部分:
【化2】
から成る群から選択され、ここで前記活性化合物中のわずか1つのY基が、フェニル部分であってもよく、R1は、H、−OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、R2は、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、及びフェニル部分から成る群から選択され、R3は、Hであり、R4は、H、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、Zは、−SR3及び−OR3から選択され、ここでYがフェニル部分でない場合、前記化合物はC1〜C4アルキルである)、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項141】
前記薬学的組成物は、安全且つ有効な量の非互変異性メチマゾール誘導体:
【化3】
(式中、Yは、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、−NO2及び下記フェニル部分:
【化4】
から成る群から選択され、ここで前記活性化合物中のわずか1つのY基が、フェニル部分であってもよく、R1は、H、−OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、R2は、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、及びフェニル部分から成る群から選択され、R3は、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、及び−CH2Phから成る群から選択され、R4は、H、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、Zは、−SR3、S(O)R3、−OR3、及びC1〜C4アルキルから選択され、ここでYがフェニル部分でない場合、化合物中のR2基及びR3基の少なくとも2つはC1〜C4アルキルであり、Zがアルキルである場合、少なくとも1つのYは−NO2である)、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項142】
前記薬学的組成物は、安全且つ有効な量の非互変異性環状チオン誘導体:
【化5】
(式中、Yは、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、−NO2及び下記フェニル部分:
【化6】
から成る群から選択され、ここで前記活性化合物中のわずか1つのY基が、フェニル部分であってもよく、R1は、H、−OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、R2は、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、及びフェニル部分から成る群から選択され、R4は、H、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、XはSである)、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項143】
ZはSR3であり、YはHである、請求項140又は141に記載の方法。
【請求項144】
R3はC1〜C4アルキルである、請求項143に記載の方法。
【請求項145】
R3はメチルである、請求項144に記載の方法。
【請求項146】
少なくとも1つのR2基はメチルである、請求項145に記載の方法。
【請求項147】
R2基の両方はメチルである、請求項142に記載の方法。
【請求項148】
前記活性化合物は、式:
【化7】
を有する、請求項141に記載の方法。
【請求項149】
前記活性化合物は、式:
【化8】
を有する、請求項141に記載の方法。
【請求項150】
前記活性化合物は、式:
【化9】
を有する、請求項142に記載の方法。
【請求項151】
前記活性化合物は、式:
【化10】
を有する、請求項142に記載の方法。
【請求項152】
前記活性化合物は、式:
【化11】
を有する、請求項141に記載の方法。
【請求項153】
ZはSR3であり、Y基のうちの1つはフェニル部分である、請求項140又は141に記載の方法。
【請求項154】
R1及びR4はHである、請求項153に記載の方法。
【請求項155】
ZはSR3であり、R3はメチルであり、Y基のうちの1つはフェニル部分であり、ここで、R1及びR4はHであり、R2基はメチルである、請求項141に記載の方法。
【請求項156】
ZはSR3であり、R3はHであり、Y基のうちの1つはフェニル部分であり、ここで、R1及びR4はHであり、R2基はメチルである、請求項140に記載の方法。
【請求項157】
Y基のうちの1つはフェニル部分であり、ここで、R1及びR4はHであり、R2基の両方はメチルである、請求項142に記載の方法。
【請求項158】
前記活性化合物は、式:
【化12】
である、請求項140に記載の方法。
【請求項159】
前記活性化合物は、式:
【化13】
である、請求項141に記載の方法。
【請求項160】
前記活性化合物は、式:
【化14】
である、請求項142に記載の方法。
【請求項161】
前記薬学的組成物は、プロドラッグ形態である、請求項140、141、又は142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項162】
前記薬学的組成物は、約0.01%〜約25%の前記活性化合物及び約75%〜約99.99%の前記薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項140、141、又は142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項163】
前記薬学的組成物は、下記式:
【化15】
を有する安全且つ有効な量の活性化合物を含む、請求項142に記載の方法。
【請求項164】
前記薬学的組成物は、安全且つ有効な量の下記:
【化16】
(式中、Yは、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、−NO2及び下記フェニル部分:
【化17】
から成る群から選択され、R1は、H、−OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、C1〜C4エステル、及びC1〜C4置換エステルから成る群から選択され、R2は、H、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、R4は、H、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、XはSであり、ここでYがフェニル部分でない場合、前記化合物中のR2基はC1〜C4アルキルである)、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項165】
前記活性化合物は、以下の式:
【化18】
(式中、R9は、−OH、−M、及び−OOCCH2Mから成る群から選択され、ここで、Mは、F、Cl、Br、及びIから選択される)から成る群から選択される、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項166】
前記活性化合物は、以下の式:
【化19】
(式中、R10は、H、−NO2、Ph、4−HOPh、及び4−MPhから成る群から選択され、ここで、Mは、F、Cl、Br、及びIから選択される)から成る群から選択される、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項1】
治療を必要とする被験体におけるTLR媒介性疾患又は障害を治療する方法であって、治療上有効な量の1つ又は複数のメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、治療する方法。
【請求項2】
前記メチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体は、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記TLR媒介性疾患は、非免疫細胞、単球、マクロファージ、及び樹状細胞から成る群から選択される細胞を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記TLR媒介性疾患は、TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害である、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、TLR−3又はTLR−4に関与する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、免疫細胞の浸潤及び非免疫細胞の破壊に関連するTLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、病的先天性免疫応答に関与するTLR媒介性疾患又は障害である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、異常な細胞増殖、移植拒絶、自己免疫疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、又は心血管疾患に起因する病的状態である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、心血管疾患である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記心血管疾患又は障害は、再狭窄、冠状動脈疾患、アテローム性動脈硬化症、アテローム発生、脳血管疾患又は事象(events)、冠状動脈事象(coronary events)、狭心症、虚血性疾患、鬱血性心不全、急性心筋梗塞に関連する肺水腫、血栓症、高血圧症における高血圧又は血圧の上昇、血小板凝集、血小板接着、平滑筋細胞増殖、医療機器の使用に関連する血管又は非血管の合併症、医療機器の使用に関連する創傷、血管壁又は非血管壁の損傷、経皮経管的冠状動脈造影法後の末梢血管疾患又は新生内膜過形成である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記心血管疾患又は障害は、脳血管疾患又は事象である、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記脳血管疾患又は事象は、脳硬塞若しくは卒中(血管の閉塞(blockage)又は出血に起因する)、一過性脳虚血発作(TIA)、失神、又は頭蓋内及び/若しくは頭蓋外動脈のアテローム性動脈硬化症等である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
心血管疾患又は障害は、心筋梗塞、心筋血管再生手術、狭心症、心血管死、又は急性冠状動脈症候群(coronary syndrome)である、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記TLR媒介性疾患又は障害は、敗血症性ショック、敗血症、内毒素性ショック、血行動態性ショック(hemodynamic shock)、敗血症症候群、虚血後再灌流障害、マラリア、マイコバクテリア感染、髄膜炎、乾癬、鬱血性心不全、線維性疾患、悪液質、移植片拒絶、癌、自己免疫疾患、AIDSにおける日和見感染、関節リウマチ、リウマチ様脊椎炎、骨関節炎、他の関節炎状態、クローン病、潰瘍性大腸炎、多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、ハンセン病におけるENL、放射線損傷、喘息、及び高酸素性肺胞損傷(hyperoxic alveolar injury)から成る群から選択される、請求項2に記載の方法。
【請求項15】
被験体におけるアテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、アテローム性動脈硬化症の1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、改善する方法。
【請求項16】
前記アテローム硬化性疾患は、炎症性及び免疫学的性質を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
炎症性及び免疫学的性質は、先天性免疫応答の発現に関連する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
被験体における心筋疾患の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、心筋疾患の1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、改善する方法。
【請求項19】
前記心筋疾患は、炎症性及び免疫学的性質を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記炎症性及び免疫学的性質は、先天性免疫応答の発現に関連する、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記心筋疾患は、冠状動脈性心疾患、可逆性又は非可逆性心筋虚血/再潅流傷害、急性又は慢性心不全、及び再狭窄である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
被験体における炎症に対する急性期反応に関連する冠状動脈合併症を緩和又は防止する方法であって、該冠状動脈合併症はアテローム性動脈硬化症の症状であり、該方法は、冠状動脈合併症の緩和又は防止に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を、急性期反応を有するか急性期反応のリスクのある被験体へ投与することを含む、緩和又は防止する方法。
【請求項23】
前記方法は、急性期反応を緩和又は防止することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記急性期反応は、再発性炎症性疾患に関連する炎症応答である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記急性期反応は、再発性炎症性疾患及び先天性免疫応答に関連する炎症応答である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記急性期反応は、ハンセン病、結核、全身性エリテマトーデス、リウマチ性多発筋痛、結節性多発性動脈炎、強皮症、特発性肺線維症、慢性閉塞性肺疾患、アルツハイマー病、AIDS、冠状動脈石灰化、石灰沈着性大動脈狭窄、骨粗鬆症、及び関節リウマチから成る群から選択される疾患に関連する、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記急性期反応は、細菌感染、ウイルス感染、真菌感染、臓器移植、創傷、埋め込み式人工器官、寄生虫感染、敗血症、内毒素性ショック症候群、及びバイオフィルム形成から成る群から選択される状態に関連する炎症応答である、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
改善を必要とする被験体における免疫細胞の浸潤及び非免疫細胞の破壊に関連するTLR3又はTLR4媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、免疫細胞の浸潤及び非免疫細胞の破壊に関連するTLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害の1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、改善する方法。
【請求項29】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、(a)内毒素血症、(b)敗血、(c)毒素ショック症候群、及び(d)感染症から成る群から選択される急性炎症性疾患である、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、TLR−4媒介性である、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は、全ての型、病因、若しくは発症の敗血症性ショック、腎不全、急性腎不全、悪液質、マラリア性悪液質、下垂体悪液質、尿毒症性悪液質、心臓性悪液質、悪液質性副腎機能亢進(cachexia suprarenalis)若しくはアジソン病、癌性悪液質、及びヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染の結果としての悪液質から成る群から選択される成員である敗血症性ショックから選択される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記TLR媒介性自己免疫/炎症性疾患又は障害は内毒素性ショックである、請求項29に記載の方法。
【請求項33】
前記内毒素性ショックは、グラム陰性細菌によって誘導される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記内毒素性ショックは、グラム陽性細菌によって誘導される、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記敗血症性ショックはLPS誘導性ショックである、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
前記方法は、抗生物質を前記被験体へ投与することをさらに含む、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
治療を必要とする被験体における瘢痕組織の軽減又は創傷収縮の阻害のために異常な細胞増殖、移植拒絶、自己免疫疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、若しくは血管疾患に起因するか又はこれらにおけるTLR3又はTLR4媒介性病的状態を治療する方法であって、治療上有効な量の互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体をこのような治療を必要とする被験体へ投与することを含む、治療する方法。
【請求項38】
前記異常な細胞増殖に起因する病的状態は、癌、カポジ肉腫、肝内胆管癌、絨毛癌、新生芽細胞腫(neoblastoma)、ウィルムス腫瘍、ホジキン病、黒色腫、多発性骨髄腫、慢性リンパ球性白血病、又は急性若しくは慢性顆粒球性リンパ腫である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記自己免疫疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、又は血管疾患は、関節リウマチ、再狭窄、エリテマトーデス、全身性エリテマトーデス、橋本甲状腺炎、重症筋無力症、真性糖尿病、ブドウ膜炎、腎炎症候群、多発性硬化症、炎症性皮膚疾患、炎症性肺疾患、炎症性腸疾患、身体通路(body passageway)の閉塞に影響を及ぼすか又は閉塞の原因となる炎症性疾患、眼、鼻、又は喉の炎症、真菌感染、及び食物関連アレルギーから成る群から選択される、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
改善を必要とする被験体におけるアレルゲンに起因するTLR3媒介性病的状態の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、アレルゲンに起因する1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、メチマゾール誘導体及び/又は互変異性環状チオンを被験体に投与することを含む、改善する方法。
【請求項41】
改善を必要とする被験体におけるアレルゲンに起因するTLR3媒介性病的状態の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、アレルギーに起因する1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を被験体へ投与することを含む、改善する方法。
【請求項42】
前記TLR媒介性疾患は、喘息、慢性気管支狭窄、急性気管支狭窄、気管支炎、小気道閉塞、気腫、閉塞性気道疾患、炎症性気道疾患、急性肺損傷、又は気管支拡張症から成る群から選択される1つ又は複数の状態に起因するTLR3又はTLR4媒介性疾患、障害、又は状態である、請求項2に記載の方法。
【請求項43】
前記喘息は、アトピー性喘息、非アトピー性喘息、アレルギー喘息、アトピー性気管支IgE媒介性喘息、気管支喘息、体質性喘息、真性喘息(true asthma)、病態生理学的障害に起因する内因性喘息、環境因子に起因する外因性喘息、未知又は明らかでない原因の体質性喘息(essential asthma)、気管支炎性喘息、気腫性喘息、運動誘発性喘息、アレルゲン誘導性喘息、冷気誘導性喘息、職業性喘息、細菌、真菌、原生動物、又はウイルスの感染に起因する感染性喘息、非アレルギー喘息、初期喘息、呼吸困難乳児症候群(wheezy infant syndrome)、及び細気管支炎(bronchiolytis)である、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記TLR媒介性疾患は、閉塞性気道疾患又は炎症性気道疾患に起因するTLR3媒介性病的状態である、請求項2に記載の方法。
【請求項45】
前記閉塞性気道疾患又は炎症性気道疾患は、慢性好酸球性肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎を含むCOPD、COPDに関連するか又は関連しない肺気腫若しくは呼吸困難、不可逆性進行性気道閉塞によって特徴付けられるCOPD、成人呼吸急迫症候群(ARDS)、他の薬物療法の結果としての気道過反応の増悪、又は肺高血圧症に関連する気道疾患から成る群から選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記閉塞性気道疾患又は炎症性気道疾患は、気管支炎である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
気管支炎は、慢性気管支炎、急性気管支炎、急性咽頭気管気管支炎、アラキン酸気管支炎、カタル性気管支炎、クループ性気管支炎、乾性気管支炎、感染性喘息性気管支炎、湿性気管支炎(productive bronchitis)、ブドウ球菌性気管支炎、連鎖球菌性気管支炎、又は肺胞性気管支炎である、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
気管支拡張症は、円柱状気管支拡張症、小嚢気管支拡張症、紡錘状気管支拡張症(fusiform bronchiectasis)、毛管状気管支拡張症(capillary bronchiectasis)、嚢状気管支拡張症、乾性気管支拡張症、又は濾胞状気管支拡張症(follicular bronchiectasis)である、請求項42に記載の方法。
【請求項49】
トール様受容体3又は4に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患は、炎症に関連する症状を改善するか又は既存の炎症を減少させるために治療することができる状態を誘導する他の炎症に起因する、請求項37に記載の方法。
【請求項50】
前記関連する他の炎症又は刺激は、昆虫刺傷又は虫刺され、特定の植物型との接触、照射、非感染性結膜炎、痔核、擦過傷、指の巻き爪又は足の巻き爪(肉芽形成)、皮膚移植片のドナー部位、膣炎、乾癬、単純ヘルペス、肛門/下腿(cruri)の掻痒、化学的炎症から成る群から選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項51】
トール様受容体3又は4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患は、炎症に関連する症状を改善するか又は既存の炎症を減少させるために治療することができる状態を誘導する他の炎症に起因し、該炎症は、細胞又は組織に対して外来性に誘導された損傷の結果である、請求項37に記載の方法。
【請求項52】
前記他の炎症又は刺激は、前記被験体の皮膚又は粘膜に対する化学的及び/又は物理的影響である、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記関連する他の炎症又は刺激は、皮膚又は身体に作用する微生物によって誘導される、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
前記改善することができる炎症応答は、被験体の皮膚又は粘膜上で起こり、萌出した親知らず周囲の炎症、抜歯後、歯周膿瘍、粘膜上の人工器官誘導性褥創、真菌感染、抜歯後に生じる可能性のある疼痛状態である乾燥性歯槽炎(alveolitis sicca dolorosa)の露呈骨表面の治療、慢性及び急性の炎症性疾患、膵炎、関節リウマチ、骨関節炎、喘息、炎症性腸疾患、乾癬、並びにアルツハイマー病等の一定の神経障害から成る群から選択される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記関連する他の炎症又は刺激は、日光又は風への曝露、外傷又は創傷、切傷、熱傷、又は擦過傷、アルカリセッケン、界面活性剤、脂質溶媒、油、防腐剤等の化学物質への曝露、及び疾患から成る群から選択される環境因子によって誘導される、請求項53に記載の方法。
【請求項56】
改善を必要とする被験体における病原体又は病原体分子のシグナルに起因するTLR3又はTLR4関連疾患の1つ又は複数の症状を改善する方法であって、NF−κBシグナル経路ではなくIRF−3シグナル経路の増加の阻害による病原体又は病原体分子のシグナルに起因する1つ又は複数の症状の改善に十分な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、改善する方法。
【請求項57】
前記病原体関連作用物質又は生成物は、ウイルス、細菌、dsRNA、1型IFN、又は環境誘導事象である、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記細菌の例は、クラミジア(Chlamidia)又は腸内細菌であるが、これらに限定されない、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記細菌は、グラム陰性細菌である、請求項57に記載の方法。
【請求項60】
前記ウイルスは、RNAウイルス、エンテロウイルス、クラミジア、又はコクサッキーウイルスである、請求項57に記載の方法。
【請求項61】
前記ウイルスは、一本鎖RNAウイルスである、請求項57に記載の方法。
【請求項62】
前記ウイルスは、インフルエンザA型である、請求項57に記載の方法。
【請求項63】
前記TLR3又はTLR4関連疾患は、1型インターフェロン遺伝子発現を増加させる病原体又は病原体分子のシグナルに関与する、請求項56に記載の方法。
【請求項64】
前記病原体関連作用物質又は生成物は、ウイルス、細菌、dsRNA、1型IFN、又は環境誘導事象である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記細菌は、グラム陰性細菌である、請求項63に記載の方法。
【請求項66】
前記ウイルスは、RNAウイルス、エンテロウイルス、又はコクサッキーウイルスである、請求項63に記載の方法。
【請求項67】
前記ウイルスは、一本鎖RNAウイルスである、請求項63に記載の方法。
【請求項68】
前記ウイルスは、インフルエンザA型である、請求項63に記載の方法。
【請求項69】
前記TLR3又はTLR4関連疾患は、STAT−I活性化を増加させる病原体又は病原体分子のシグナルに関与する、請求項56に記載の方法。
【請求項70】
前記病原体関連作用物質又は生成物は、ウイルス、細菌、dsRNA、1型IFN、又は環境誘導事象である、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記細菌は、グラム陰性細菌である、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記ウイルスは、RNAウイルス、エンテロウイルス、又はコクサッキーウイルスである、請求項70に記載の方法。
【請求項73】
前記ウイルスは、一本鎖RNAウイルスである、請求項70に記載の方法。
【請求項74】
前記ウイルスは、インフルエンザA型である、請求項70に記載の方法。
【請求項75】
TLR3又はTLR4関連疾患は、インターフェロン感受性応答要素(ISRE)活性化を増加させる病原体又は病原体分子のシグナルに関与する、請求項56に記載の方法。
【請求項76】
前記病原体関連作用物質又は生成物は、ウイルス、細菌、dsRNA、1型IFN、又は環境誘導事象である、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記細菌は、グラム陰性細菌である、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
前記ウイルスは、RNAウイルス、エンテロウイルス、又はコクサッキーウイルスである、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
前記ウイルスは、一本鎖RNAウイルスである、請求項76に記載の方法。
【請求項80】
前記ウイルスは、インフルエンザA型である、請求項76に記載の方法。
【請求項81】
TLR3又はTLR4関連疾患は、インターフェロン感受性応答要素の活性化の増加に関与する、請求項56に記載の方法。
【請求項82】
前記病原体関連作用物質又は生成物は、リポポリサッカリド、1型IFN、環境誘導事象、又は高脂血症である、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記病原体は、細菌である、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記細菌は、グラム陰性細菌である、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記病原体は、ウイルスである、請求項82に記載の方法。
【請求項86】
前記ウイルスは、エンテロウイルスである、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
治療必要とする被験体におけるTLR媒介性疾患又は障害を治療する方法であって、罹患した(前記疾患を患った)被験体における細胞内サイトカイン又は細胞外サイトカインの内因性量を減少させる互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択される治療上有効な量の1つ又は複数のメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を該被験体へ投与することを含む、治療する方法。
【請求項88】
前記サイトカインはTNFαである、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記TLR媒介性疾患は、移植片対宿主疾患、急性呼吸急迫症候群、肉芽腫性疾患、移植拒絶、悪液質、寄生虫感染、真菌感染、外傷、及び細菌感染から成る群から選択される、請求項87に記載の方法。
【請求項90】
前記TLR媒介性障害は、トール様受容体3又は4過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項91】
前記TLR媒介性障害は、非免疫細胞、単球、マクロファージ、及び樹状細胞から選択される細胞中のトール様受容体3過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項92】
前記TLR媒介性障害は、IRF−3の活性化又はIRF−3の病的シグナル伝達に関与するTLR3媒介性炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項93】
前記TLR媒介性障害は、1型インターフェロンによる過剰発現又は病的シグナル伝達に関与するTLR3媒介性炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項94】
前記TLR媒介性障害は、ISRE含有遺伝子の過剰発現又は病的シグナル伝達に関与するTLR3媒介性炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項95】
前記TLR媒介性障害は、STAT1の活性化又はSTAT1による病的シグナル伝達に関与するTLR3媒介性炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項96】
前記TLR媒介性障害は、異常な細胞増殖、移植拒絶、自己免疫疾患、炎症性疾患、増殖性疾患、過剰増殖性疾患、又は心血管疾患に起因する病的状態に関与するTLR3媒介性炎症性疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項97】
前記TLR媒介性障害は橋本甲状腺炎である、請求項87に記載の方法。
【請求項98】
前記TLR媒介性障害は炎症性肺疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項99】
前記TLR媒介性障害は1型糖尿病である、請求項87に記載の方法。
【請求項100】
前記TLR媒介性障害はインスリン依存性糖尿病である、請求項87に記載の方法。
【請求項101】
前記TLR媒介性障害はTLR媒介性自己免疫疾患である、請求項87に記載の方法。
【請求項102】
前記TLR媒介性自己免疫疾患は、円形脱毛症、強直性脊椎炎、抗リン脂質症候群、自己免疫性アジソン病、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性肝炎、ベーチェット病、水疱性類天疱瘡、心筋症、セリアック−スプルー皮膚炎(Celiac Sprue−Dermatitis)、慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS)、慢性炎症性脱髄性多発性神経障害、チャーグ−ストラウス症候群、瘢痕性類天疱瘡、CREST症候群、寒冷凝集素病、クローン病、円板状狼瘡(Discoid Lupus)、本態性混合型寒冷グロブリン血症、線維筋痛−線維筋炎、グレーブス病、ギラン−バレー、橋本甲状腺炎、分娩後甲状腺炎、甲状腺機能低下症、特発性肺線維症、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、IgA腎症、インスリン依存性糖尿病、2型糖尿病、1型糖尿病又は2型糖尿病の合併症、若年性関節炎、扁平苔癬、全身性狼瘡、メニエール病、混合性結合組織病、多発性硬化症、重症筋無力症、尋常性天疱瘡、悪性貧血、結節性多発性動脈炎、多発性軟骨炎、多腺性症候群、リウマチ性多発筋痛、多発性筋炎及び皮膚筋炎、原発性無ガンマグロブリン血症、原発性胆汁性肝硬変、乾癬、レイノー現象、ライター症候群、リウマチ熱、関節リウマチ、サルコイドーシス、強皮症、シェーグレン症候群、スティッフマン症候群(Stiffinan Syndrome)、高安動脈炎、側頭動脈炎/巨細胞性動脈炎、潰瘍性大腸炎、ブドウ膜炎、脈管炎、白斑、ウェゲナー肉芽腫症、又は重症筋無力症である、請求項87に記載の方法。
【請求項103】
被験体におけるTLR3によって媒介される疾患、障害、状態、又は症状を治療する方法であって、TLR3によって媒介される疾患、障害、状態、又は症状の防止、阻害、又は抑制に有効な量で、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を含む薬学的組成物を該被験体へ投与することを含み、前記疾患又は障害は、以下:移植片対宿主疾患、急性呼吸急迫症候群、肉芽腫性疾患、移植拒絶、悪液質、寄生虫感染、真菌感染、外傷、及び細菌感染のうち1つ又は複数のものである、治療する方法。
【請求項104】
本発明の化合物は、グルココルチコイド、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、β−2アドレナリン受容体アゴニスト、ムスカリン性M1及びM3アンタゴニスト、ムスカリン性M2アゴニスト、NK3アンタゴニスト、LTB4アンタゴニスト、システイニルロイコトリエンアンタゴニスト、気管支拡張薬、PDE4阻害剤、PDE阻害剤、エラスターゼ阻害剤、MMP阻害剤、ホスホリパーゼA2阻害剤、ホスホリパーゼD阻害剤、ヒスタミンH1アンタゴニスト、ヒスタミンH3アンタゴニスト、ドーパミンアゴニスト、アデノシンA2アゴニスト、NK1及びNK2アンタゴニスト、GABA−bアゴニスト、ノシセプチンアゴニスト、去痰薬、粘液溶解剤、うっ血除去薬、抗酸化薬、抗IL−8抗体、抗IL−5抗体、抗IgE抗体、抗TNF抗体、IL−10、接着分子阻害剤及び成長ホルモンから成る群から選択される1つ又は複数の薬物、作用物質若しくは治療薬と併用して投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項105】
本発明の化合物は、1つ又は複数の治療用ステロイドと併用して投与される、請求項3に記載の方法。
【請求項106】
前記1つ又は複数の治療用ステロイドは、コルチコイド、グルココルチコイド、デキサメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン及びベタメタゾンから成る群から選択される、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
前記トール様受容体3誘導性疾患は、代謝関連障害及び体重関連障害から成る群から選択される1つ又は複数の疾患又は病態である、請求項3に記載の方法。
【請求項108】
前記TLR媒介性疾患は、トール様受容体3誘導性炎症性疾患及び関連病態である、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記トール様受容体3誘導性炎症性疾患は、I型糖尿病、II型糖尿病、不適合耐糖能、インスリン抵抗性、高血糖、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、異常脂質血症、及びX症候群から成る群から選択される、請求項107に記載の方法。
【請求項110】
前記トール様受容体3誘導性疾患は、1つ又は複数の血管疾患である、請求項107に記載の方法。
【請求項111】
前記トール様受容体3誘導性疾患は、アテローム性動脈硬化症、移植片アテローム性動脈硬化症、静脈移植片アテローム性動脈硬化症、ステント再狭窄、及び血管形成術再狭窄から成る群から選択される1つ又は複数の疾患又は病態である、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
本発明の化合物は、ステロイド、シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤、NSAID、DMARDS、抗生物質、免疫抑制剤、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、LTB4アンタゴニスト及びLTA4ヒドロラーゼ阻害剤及び抗細胞接着分子から成る群から選択される1つ又は複数の化合物と併用して投与される、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記方法は、炎症状態を発症する危険性のある被験体を予防的に治療するのに使用される、請求項2に記載の方法。
【請求項114】
前記薬学的組成物は、プロドラッグ形態である、請求項2に記載の方法。
【請求項115】
前記薬学的組成物は、約0.01%〜約25%の前記活性化合物及び約75%〜約99.99%の前記薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項116】
本明細書中に記載の疾患、障害、状態、又はその合併症を予防又は治療する方法であって、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択される治療上有効な量又は用量の1つ又は複数のメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体を少なくとも1つのさらなる活性因子と組み合わせてこのような予防又は治療を必要とする個体へ投与することを含む、予防又は治療する方法。
【請求項117】
前記さらなる活性因子は、スルホニル尿素、メグリチニド、ビグアニド、α−グルコシダーゼ阻害剤、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体−γアゴニスト、インスリン、インスリン類似体、HMG−CoA還元酵素阻害剤、コレステロール降下剤、抗血小板薬、抗アンギオテンシン変換酵素阻害剤、アンギオテンシンII受容体アンタゴニスト、及びアジポネクチンから成る群から選択される1つ又は複数の作用因子である、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記さらなる活性因子(複数可)は、脂質調整化合物又は脂質調整薬である、請求項116に記載の方法。
【請求項119】
前記さらなる活性因子は、1つ又は複数のHMG−CoAシンターゼ阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、スクアレンシンテターゼ阻害剤(スクアレンシンターゼ阻害剤としても既知)、アシル−補酵素A:コレステロールアシルトランスフェラーゼ(ACAT)阻害剤;ミクロソームトリグリセリド輸送タンパク質(MTP)阻害剤、プロブコール、ナイアシン、胆汁酸金属イオン封鎖剤、LDL(低密度リポタンパク質)受容体インデューサー、血小板凝集阻害剤(例えば、糖タンパク質Ilb/IIIaフィブリノゲン受容体アンタゴニスト及びアスピリン)、ヒトペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARO)アゴニスト、PPARアゴニスト、PPARα/γデュアルアゴニスト、ビタミンB6(ピリドキシンとしても既知)及びその薬学的に許容可能な塩(塩酸塩等)、ビタミンB12(シアノコバラミンとしても既知)、葉酸又はその薬学的に許容可能な塩又はエステル(ナトリウム塩及びメチルグルカミン塩等)、抗酸化ビタミン(ビタミンC及びE並びにβカロテン等)、β遮断薬、アンギオテンシンIIアンタゴニスト(ロサルタン等)、アンギオテンシン変換酵素阻害剤(エナラプリル及びカプトプリル等)、カルシウムチャネル遮断薬(ニフェジピン及びジルチアゼム等)、内皮アンタゴニスト、ABCA1遺伝子発現を増強する作用因子、FXRリガンド(阻害剤及びアゴニストの両方が含まれる)、ビスホスホネート化合物(アレンドロン酸ナトリウム等)、及びシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤(ロフェコキシブ及びセレコキシブ等)を含む、請求項116に記載の方法。
【請求項120】
前記さらなる活性因子は、1つ又は複数の抗糖尿病薬、血糖降下薬(hypoglycemic active ingredients)、HMG−CoA還元酵素阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、PPARγアゴニスト、PPARαアゴニスト、PPARα/γアゴニスト、フィブリン酸塩、MTP阻害剤、胆汁酸吸収阻害剤、CETP阻害剤、高分子胆汁酸吸着剤、LDL受容体インデューサー、ACAT阻害剤、抗酸化剤、リポタンパク質リパーゼ阻害剤、ATP−クエン酸リアーゼ阻害剤、スクアレンシンテターゼ阻害剤、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、リパーゼ阻害剤、インスリン、スルホニル尿素、ビグアニド、メグリチニド、チアゾリジンジオン、α−グルコシダーゼ阻害剤、β細胞のATP依存性カリウムチャネルに作用する有効成分、CARTアゴニスト、NPYアゴニスト、MC4アゴニスト、オレキシンアゴニスト、カンナビノイド1受容体アンタゴニスト、H3アゴニスト、TNFアゴニスト、CRFアゴニスト、CRF BPアンタゴニスト、ウロコルチンアゴニスト、β−3アゴニスト、MSH(メラノサイト刺激ホルモン)アゴニスト、CCKアゴニスト、セロトニン再摂取阻害剤、混合セロトニン作動性及びノルアドレナリン作動性化合物(mixed sertoninergic and noradrenergic compounds)、5HTアゴニスト、ボンベシンアゴニスト、ガラニンアンタゴニスト、成長ホルモン、成長ホルモン放出化合物、TRHアゴニスト、脱共役タンパク質2又は3モジュレーター、レプチンアゴニスト、DAアゴニスト(ブロモクリプチン、ドプレキシン)、リパーゼ/アミラーゼ阻害剤、PPARモジュレーター、カンナビノイド1受容体アンタゴニスト、RXRモジュレーター、TR−βアゴニスト、又はアンフェタミンを含む、請求項116に記載の方法。
【請求項121】
前記さらなる活性因子(複数可)はスタチンである、請求項116に記載の方法。
【請求項122】
前記スタチンは、ロバスタチン、シンバスタチン、ジヒドロキシオープンアシッド型(dihydroxy open-acid)シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、及びピタバスタチンから成る群から選択される、請求項116に記載の方法。
【請求項123】
炎症性疾患又は自己免疫疾患を診断、早期診断、鑑別診断、重症度評価、及び治療に伴うモニタリング及び予後診断する方法であって、疾患が存在するか又は疾患にTLR3及び/又はTLR4の活性化又は発現が疑われる被験体の生体液サンプル又は細胞サンプルを試験することを含み、前記TLR3及び/又はTLR4の活性化又は発現は、疾患の存在、予想される原因、重症度、及び/又は治療法の意図する基準の成功を示す、方法。
【請求項124】
前記炎症性疾患又は自己免疫疾患は、全ての型、病因、若しくは発症の敗血症性ショック、又は、腎不全、急性腎不全、悪液質、マラリア性悪液質、下垂体悪液質、尿毒症性悪液質、心臓性悪液質、悪液質性副腎機能亢進若しくはアジソン病、癌性悪液質、及びヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染の結果としての悪液質に関連する敗血症性ショックから選択される、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記炎症性疾患又は自己免疫疾患は、1型糖尿病、大腸炎、自己免疫性甲状腺炎、アテローム性動脈硬化症、及び糖尿病の血管合併症から成る群から選択される、請求項123に記載の方法。
【請求項126】
甲状腺細胞におけるTLR3発現レベルを、橋本甲状腺炎の診断方法として測定する、請求項123に記載の方法。
【請求項127】
膵島細胞におけるTLR3の発現レベルを、膵島炎(insulinitis)又は1型糖尿病を診断する方法として測定する、請求項123に記載の方法。
【請求項128】
単球、血管内皮細胞、又は腸上皮細胞におけるTLR4の発現レベルを、自己免疫疾患又は炎症性疾患を診断する方法として測定する、請求項123に記載の方法。
【請求項129】
前記疾患は、血管疾患又は大腸炎である、請求項123に記載の方法。
【請求項130】
被験体におけるTLR3又はTLR4媒介性関連疾患を診断する方法であって、(a)該被験体から得た非免疫組織細胞の試験サンプル及び(b)同一の細胞型の既知の正常な非免疫組織細胞の対照サンプルにおけるTLR3の発現レベルを検出することを含み、該対照サンプルと比較した該試験サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現レベルの高低が、該試験組織細胞を得た被験体におけるTLR3関連疾患の存在を示す、診断する方法。
【請求項131】
被験体における非免疫細胞におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を診断する方法であって、(a)該被験体から得た非免疫細胞の試験サンプルにおける及び(b)同一の細胞型の既知の正常な非免疫細胞の対照サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現レベルを検出することを含み、該対照サンプルと比較した該試験サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現レベルの高低が、該試験組織細胞を得た被験体におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患の存在を示す、診断する方法。
【請求項132】
TLR3又はTLR4の発現を阻害する化合物を同定する方法であって、TLR3又はTLR4の発現又は活性を正常に示す細胞を、候補化合物との接触の同時、前、又は後に前記発現又は活性のエンハンサー(例えば、LPS、I型IFN、dsRNAトランスフェクション、ウイルス、IL−1β、TNF−α)と接触させること、及び該試験化合物に対する細胞による応答性又は応答性不足を決定することを含む、同定する方法。
【請求項133】
非免疫細胞におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現を阻害する化合物を同定する方法であって、該TLR3又はTLR4を過剰発現する非免疫細胞を候補化合物と接触させること、及び該TLR3又はTLR4の活性又は発現を決定することを含む、同定する方法。
【請求項134】
被験体におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を防止、改善、安定化、又は治療する可能性について試験化合物をスクリーニングする方法であって、該被験体におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を罹患しているか或いは発症リスクのある被験体からの非免疫細胞サンプルを試験化合物に最初に接触させる工程、b)該被験体からの第2の非免疫細胞サンプルを既知の標準化合物と接触させる工程であって、該第1の非免疫細胞サンプル及び第2の非免疫細胞サンプルを同一様式で該試験化合物に接触させる、接触させる工程、及びc)該第1の非免疫細胞サンプル及び第2の非免疫細胞サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現又は活性を測定する工程であって、該第1の非免疫細胞サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現又は活性が該第2の非免疫細胞サンプルと比較して減少する場合、前記化合物は潜在性(potential)を有すると判断される、測定する工程を含む、スクリーニングする方法。
【請求項135】
被験体におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を防止、改善、安定化、又は治療する可能性について試験化合物をスクリーニングする方法であって、a)被験体におけるトール様受容体3又はTLR4の過剰発現又はシグナル伝達に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を罹患しているか或いは発症リスクのある第1の被験体からの非免疫細胞サンプルを試験化合物に最初に接触させる工程、b)該トール様受容体3又はTLR4の過剰発現又はシグナル伝達に関連する自己免疫疾患又は炎症性疾患を罹患していないか或いは発症する傾向のない第2の被験体からの第2の非免疫細胞サンプルを試験化合物と接触させる工程であって、該第1の非免疫細胞サンプル及び第2の非免疫細胞サンプルを同一様式で該試験化合物に接触させる、接触させる工程、及びc)該第1の非免疫細胞サンプル及び第2の非免疫細胞サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現又は活性を測定する工程であって、該第1の非免疫細胞サンプルにおけるTLR3又はTLR4の発現又は活性が該第2の非免疫細胞サンプルと比較して減少する場合、該化合物は可能性を有すると判断される、測定する工程を含む、スクリーニングする方法。
【請求項136】
薬学的組み合わせであって、互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性メチマゾール誘導体、非互変異性環状チオン誘導体、及びその組み合わせから成る群から選択されるメチマゾール誘導体及び/又は環状チオン誘導体、抗肥満薬、食欲抑制薬、抗糖尿病薬、抗高脂血症薬、脂質低下薬、コレステロール低下薬(hypocholesterolemic agents)、脂質調整薬、コレステロール低下薬(cholestelol-lowering agents)、脂質低下薬、抗高血圧薬、睡眠障害の治療のために使用される薬剤、薬物乱用及び常習性障害の治療のために使用される薬剤、抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬、認識増強薬、認識障害の治療のために使用される薬剤、アルツハイマー病の治療のために使用される薬剤、パーキンソン病の治療のために使用される薬剤、抗炎症薬、神経変性の治療のために使用される薬剤、動脈硬化症の治療のために使用される薬剤、呼吸状態の治療のために使用される薬剤、腸障害の治療のために使用される薬剤、強心配糖体、及び抗腫瘍薬から成る群から選択される少なくとも1つのさらなる治療薬、並びに少なくとも1つの薬学的に許容可能なキャリア又は希釈剤を含む薬学的組み合わせ。
【請求項137】
前記抗肥満薬は、メラノコルチン受容体(MC4R)アゴニスト、メラニン凝集ホルモン受容体(MCHR)アンタゴニスト、成長ホルモン分泌促進薬受容体(GHSR)アンタゴニスト、オレキシンアンタゴニスト、CCKアゴニスト、GLP−Iアゴニスト及び他のプレプログルカゴン由来ペプチド、NPY1又はNPY5アンタゴニスト、NPY2及びNPY4モジュレーター、副腎皮質刺激ホルモン放出因子アゴニスト、ヒスタミン受容体−3(H3)モジュレーター、aP2阻害剤、PPARγモジュレーター、PPARδモジュレーター、アセチル−CoAカルボキシラーゼ(ACC)阻害剤、アディポネクチン受容体モジュレーター、β3アドレナリン作動性アゴニスト、(AJ9677、L750355、及びCP331648又は他の既知のβ3アゴニストが含まれる)、甲状腺受容体βモジュレーター、リパーゼ阻害剤(オーリスタット(orlistat)及びATL−962が含まれる)、セロトニン受容体アゴニスト(BVT−933が含まれる)、モノアミン再取り込み阻害剤又は放出薬(フェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、フルボキサミン、フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリン、クロルフェンテルミン、クロフォレックス、クロルテルミン、ピシロレクス、シブトラミン、デキサンフェタミン、フェンテルミン、フェニルプロパノールアミン、及びマジンドールが含まれる)、食欲抑制薬、(トピラメートが含まれる)、毛様体神経栄養因子(アクソカインが含まれる)、脳由来神経栄養因子、レプチン、並びに他のカンナビノイド−1受容体アンタゴニスト(SR−141716及びSLV−319が含まれる)から選択される、請求項136に記載の薬学的組み合わせ。
【請求項138】
前記抗糖尿病薬は、インスリン分泌促進薬、インスリン感作物質、抗高血糖薬、ビグアニド、スルホニル尿素、グルコシダーゼ阻害剤、アルドース還元酵素阻害剤、PPARγアゴニスト(チアゾリジンジオンが含まれる)、PPAR−αアゴニスト(フィブリン酸誘導体が含まれる)、PPAR−δアンタゴニスト又はアゴニスト、PPARα/γデュアルアゴニスト、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤、SGLT2阻害剤、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、メグリチニド、インスリン、グルカゴン様ペプチド−1、グルカゴン様ペプチド−1アゴニスト、及びタンパク質チロシンホスファターゼ−IB阻害剤から選択される、請求項136に記載の薬学的組み合わせ。
【請求項139】
前記抗炎症薬は、プレドニゾン、デキサメタゾン、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(NSAID、アスピリン、インドメタシン、イブプロフェン、ピロキシカム、ナプロキセン、セレブレックス、及びバイオックスから選択されるCOX−I及びCOX−2阻害剤が含まれる)、CTLA4−Igアゴニスト及びアンタゴニスト、CD40リガンドアンタゴニスト、IMPDH阻害剤(ミコフェノレートが含まれる)、インテグリンアンタゴニスト、α−4β−7インテグリンアンタゴニスト、細胞接着阻害剤、インターフェロンγアンタゴニスト、ICAM−I、インフリキシマブ、OR1384、TNF−α阻害剤(テニダップが含まれる)、抗TNF抗体、又は可溶性TNF受容体(エタネルセプトが含まれる)から選択される腫瘍壊死因子アンタゴニスト、シロリムス及びラパミューンから選択されるラパマイシン、エフルノミド(efmnomide)、プロスタグランジン合成阻害剤、ブデソニド、クロファジミン、CNI−1493、CD4アンタゴニスト(プリリキシマブが含まれる)、p38マイトジェン活性化タンパク質キナーゼ阻害剤、タンパク質チロシンキナーゼ阻害剤、IKK阻害剤、ゼルノーム及びマキシ−Kオープナー(Maxi-K opener)から選択される過敏性腸症候群治療薬から選択される、請求項136に記載の薬学的組み合わせ。
【請求項140】
前記薬学的組成物は、安全且つ有効な量の互変異性メチマゾール誘導体:
【化1】
(式中、Yは、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、−NO2及び下記フェニル部分:
【化2】
から成る群から選択され、ここで前記活性化合物中のわずか1つのY基が、フェニル部分であってもよく、R1は、H、−OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、R2は、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、及びフェニル部分から成る群から選択され、R3は、Hであり、R4は、H、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、Zは、−SR3及び−OR3から選択され、ここでYがフェニル部分でない場合、前記化合物はC1〜C4アルキルである)、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項141】
前記薬学的組成物は、安全且つ有効な量の非互変異性メチマゾール誘導体:
【化3】
(式中、Yは、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、−NO2及び下記フェニル部分:
【化4】
から成る群から選択され、ここで前記活性化合物中のわずか1つのY基が、フェニル部分であってもよく、R1は、H、−OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、R2は、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、及びフェニル部分から成る群から選択され、R3は、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、及び−CH2Phから成る群から選択され、R4は、H、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、Zは、−SR3、S(O)R3、−OR3、及びC1〜C4アルキルから選択され、ここでYがフェニル部分でない場合、化合物中のR2基及びR3基の少なくとも2つはC1〜C4アルキルであり、Zがアルキルである場合、少なくとも1つのYは−NO2である)、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項142】
前記薬学的組成物は、安全且つ有効な量の非互変異性環状チオン誘導体:
【化5】
(式中、Yは、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、−NO2及び下記フェニル部分:
【化6】
から成る群から選択され、ここで前記活性化合物中のわずか1つのY基が、フェニル部分であってもよく、R1は、H、−OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、R2は、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、及びフェニル部分から成る群から選択され、R4は、H、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、XはSである)、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項143】
ZはSR3であり、YはHである、請求項140又は141に記載の方法。
【請求項144】
R3はC1〜C4アルキルである、請求項143に記載の方法。
【請求項145】
R3はメチルである、請求項144に記載の方法。
【請求項146】
少なくとも1つのR2基はメチルである、請求項145に記載の方法。
【請求項147】
R2基の両方はメチルである、請求項142に記載の方法。
【請求項148】
前記活性化合物は、式:
【化7】
を有する、請求項141に記載の方法。
【請求項149】
前記活性化合物は、式:
【化8】
を有する、請求項141に記載の方法。
【請求項150】
前記活性化合物は、式:
【化9】
を有する、請求項142に記載の方法。
【請求項151】
前記活性化合物は、式:
【化10】
を有する、請求項142に記載の方法。
【請求項152】
前記活性化合物は、式:
【化11】
を有する、請求項141に記載の方法。
【請求項153】
ZはSR3であり、Y基のうちの1つはフェニル部分である、請求項140又は141に記載の方法。
【請求項154】
R1及びR4はHである、請求項153に記載の方法。
【請求項155】
ZはSR3であり、R3はメチルであり、Y基のうちの1つはフェニル部分であり、ここで、R1及びR4はHであり、R2基はメチルである、請求項141に記載の方法。
【請求項156】
ZはSR3であり、R3はHであり、Y基のうちの1つはフェニル部分であり、ここで、R1及びR4はHであり、R2基はメチルである、請求項140に記載の方法。
【請求項157】
Y基のうちの1つはフェニル部分であり、ここで、R1及びR4はHであり、R2基の両方はメチルである、請求項142に記載の方法。
【請求項158】
前記活性化合物は、式:
【化12】
である、請求項140に記載の方法。
【請求項159】
前記活性化合物は、式:
【化13】
である、請求項141に記載の方法。
【請求項160】
前記活性化合物は、式:
【化14】
である、請求項142に記載の方法。
【請求項161】
前記薬学的組成物は、プロドラッグ形態である、請求項140、141、又は142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項162】
前記薬学的組成物は、約0.01%〜約25%の前記活性化合物及び約75%〜約99.99%の前記薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項140、141、又は142のいずれか一項に記載の方法。
【請求項163】
前記薬学的組成物は、下記式:
【化15】
を有する安全且つ有効な量の活性化合物を含む、請求項142に記載の方法。
【請求項164】
前記薬学的組成物は、安全且つ有効な量の下記:
【化16】
(式中、Yは、H、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、−NO2及び下記フェニル部分:
【化17】
から成る群から選択され、R1は、H、−OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4置換アルキル、C1〜C4エステル、及びC1〜C4置換エステルから成る群から選択され、R2は、H、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、R4は、H、C1〜C4アルキル、及びC1〜C4置換アルキルから成る群から選択され、XはSであり、ここでYがフェニル部分でない場合、前記化合物中のR2基はC1〜C4アルキルである)、及び薬学的に許容可能なキャリアを含む、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項165】
前記活性化合物は、以下の式:
【化18】
(式中、R9は、−OH、−M、及び−OOCCH2Mから成る群から選択され、ここで、Mは、F、Cl、Br、及びIから選択される)から成る群から選択される、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【請求項166】
前記活性化合物は、以下の式:
【化19】
(式中、R10は、H、−NO2、Ph、4−HOPh、及び4−MPhから成る群から選択され、ここで、Mは、F、Cl、Br、及びIから選択される)から成る群から選択される、請求項2、15、18、22、28、37、56、87、103、116、又は136のいずれか一項に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公表番号】特表2008−545651(P2008−545651A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−512377(P2008−512377)
【出願日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際出願番号】PCT/US2006/018554
【国際公開番号】WO2006/124676
【国際公開日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【出願人】(507040183)インターザー コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際出願番号】PCT/US2006/018554
【国際公開番号】WO2006/124676
【国際公開日】平成18年11月23日(2006.11.23)
【出願人】(507040183)インターザー コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】
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