説明

ナビゲーション装置、検索方法および検索プログラム

【課題】 漢字表記の検索対象を容易に検索することができる「ナビゲーション装置、検索方法および検索プログラム」を提供する。
【解決手段】 ナビゲーション装置は、入力手段と、少なくとも検索対象を漢字表記で示した検索情報および漢字表記に対応するアルファベット表記(ピンイン表記)の対応情報を記憶する記憶手段と、入力手段からの入力に基づき検索情報および対応情報を参照して漢字表記の検索結果およびアルファベット表記の検索結果の少なくとも一方を得る検索手段と、検索手段による漢字表記の検索結果またはアルファベット表記の検索結果をディスプレイに表示する表示制御手段とを有する。表示制御手段は、プログレッシブコマンドの入力状態に応じて漢字検索画面200、200Aまたはピンイン検索画面300を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関し、特に、漢字表記またはアルファベット表記を用いて目的地等を検索する検索方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置は、施設名、地名、住所、道路名称等の情報をデータベースとして格納し、これらを利用して目的地等の検索を行っている。これらの情報は、各国の言語に応じた様式で記憶され、利用できるようになっている。中国語には、漢字表記だけでなく、漢字の発音をアルファベットで表記したピンイン表記がある。このピンイン表記は、中国では慣行的に利用されている。例えば、漢字表記の「安」をピンイン表記すると、「an」となり、「路」をピンイン表記すると「lu」となる。
【0003】
ピンイン表記は、1文字の漢字を少なくとも2文字以上のアルファベットで表記するため、地名や道路名を表記すると文字列が長くなるという欠点がある。例えば、漢字表記で「安安路」をピンイン表記で表すと「ananlu」となり、漢字であれば3文字で表記できたものが、ピンイン表記では6文字のアルファベットとなってしまう。
【0004】
そこで、ピンイン表記の文字列を短縮するために、頭文字のみをピンイン表記する頭文字ピンイン表記がある。例えば、「安」を頭文字ピンインで表記すると「A」となり、「路」を頭文字ピンインで表記すると「L」となり、「安安路」を頭文字ピンイン表記すると「AAL」となる。
【0005】
特許文献1は、ナビゲーション装置における頭文字ピンイン表記を用いた目的地の検索方法を開示している。特許文献1では、頭文字ピンインに対して頭文字キーを割り当てるとともに、検索結果が多い頭文字の順番に頭文字キーを並べて表示するものである。
【0006】
【特許文献1】特開2005−115431号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ナビゲーション装置において、頭文字ピンインを入力して目的地等の検索を行うと、その検索結果として、頭文字ピンイン順すなわちアルファベット順に対応した漢字表記のリストが表示される。アルファベット順のリスト表示の場合、例えば、頭文字ピンインとして「AAA」で始まる施設が100件あったとして、ユーザが「ABA」から始まる名称を探すとすると、ユーザは、100件分の漢字表記のリストをスクロールさせる必要があり、操作が非常に煩雑になってしまう。さらに多数の漢字表記がディスプレイに表示された場合、この中から該当する漢字表記を目視によって選択しなければならず、この作業には、多大な労力と時間がかかってしまう。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、漢字表記の検索対象を容易に検索することができるナビゲーション装置、検索方法および検索プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るナビゲーション装置は、地図データを利用して道路案内を行う機能を備えたものであり、入力手段と、少なくとも検索対象を漢字表記で示した検索情報および漢字表記に対応するアルファベット表記の対応情報を記憶する記憶手段と、前記入力手段からの入力に基づき、前記検索情報および前記対応情報を参照して、漢字表記の検索結果およびアルファベット表記の検索結果の少なくとも一方を得る検索手段と、前記漢字表記の検索結果またはアルファベット表記の検索結果をディスプレイに表示可能な表示制御手段とを有し、前記表示制御手段は、前記入力手段からの入力に応答して、前記漢字表記の検索結果または前記アルファベット表記の検索結果の表示を選択する。
【0010】
好ましくは前記検索手段は、アルファベットの入力に基づき漢字表記の検索結果を出力し、前記表示制御手段は、前記入力手段の入力に応答して前記漢字表記の検索結果に対応するアルファベット表記の検索結果を表示する。好ましくは、前記表示制御手段は、漢字表記の検索結果を表す画面およびアルファベット表記の検索結果を表す画面を作成し、前記表示制御手段は、前記入力手段からの入力に応じていずれかの画面を表示する。
【0011】
好ましくは前記入力手段は、第1の入力状態または第2の入力状態を選択可能なプログレシブコマンドを含み、前記プログレシブコマンドが第1の入力状態にあるとき、前記表示制御手段は、前記漢字表記の検索結果を選択し、前記プログレシブコマンドが第2の入力状態にあるとき、前記表示制御手段は、前記アルファベット表記の検索結果を選択する。さらにプログレシブコマンドは、回転可能な第3の入力状態を選択可能であり、前記表示制御手段は、前記プログレシブコマンドが第2の入力状態にありかつ第3の入力状態にあるとき、前記アルファベット表記の検索結果をスクロールさせるようにしてもよい。
【0012】
本発明による検索方法または検索プログラムは、少なくとも検索対象を漢字表記で示した検索情報、および当該漢字表記に対応するアルファベット表記の対応情報を記憶したデータベースを用いて検索対象を検索するものであり、アルファベットを入力するステップと、入力されたアルファベットに基づき漢字表記の検索結果を表示するステップと、前記漢字表記の検索結果をアルファベット表記の検索結果に切替えるか否か判定するステップと、切替えると判定したとき、前記漢字表記の検索結果に対応するアルファベット表記の検索結果を表示するステップと、前記アルファベット表記の検索結果から特定のアルファベット表記が選択されたとき、当該選択されたアルファベット表記に基づき漢字表記の検索結果を表示するステップとを有する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、漢字表記の検索結果またはアルファベット表記の検索結果を選択できるようにしたので、漢字表記の検索結果が多数存在しても、これをアルファベット表記に切替えることで、漢字表記の検索対象の検索を容易にかつこれを高速に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本実施例に係るナビゲーション装置1の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置1は、ジャイロセンサや距離センサなどの自立航法センサ10、GPS受信機12、アンテナ14から現在の道路交通情報を受信するVICS・FM多重レシーバー16、ユーザ入力インターフェース20(操作パネル22、音声入力部24、リモコン操作部26およびプログレッシブコマンド28を含む)、ハードディスク等の記憶装置30、無線または有線によりデータ通信を行うデータ通信制御部32、スピーカー42に音声を出力させる音声出力部40、ディスプレイ52に画像を表示させる表示制御部50、プログラムを記憶するプログラムメモリ60、データを一時記憶するデータメモリ70、および制御部80を含んで構成される。
【0016】
記憶装置30は、ナビゲーションの各種機能を実行するために必要なプログラム及びデータベースを記憶する。データベースには、リンク(道路)データ、交差点データなどの道路地図データに加えて、住所、地名、道路名称、施設名称などの検索データを含んでいる。検索データは、漢字表記で表すことが可能であり、さらに漢字表記をアルファベット表記(ピンイン表記や頭文字ピンイン表示)で表すことができる。漢字表記とアルファベット表記との対応情報は、例えば、漢字1文字とそれに対応するアルファベット表記の関係を示したテーブルを予め用意したり、あるいは漢字表記からアルファベット表記またはアルファベット表記から漢字表記へ変換する変換プログラムを用いて変換することもできる。
【0017】
図2は、漢字表記と頭文字ピンイン表記との対応関係を説明する図である。図2に示すように、漢字表記「安安路」は、ピンイン表記「AAL」に対応し、「安北北路」は「ABBL」に対応し、「安北北東路」は「ABBDL」に対応し、「安北北西路」は「ABBSL」に対応し、「安北東路」は「ABDL」に対応している。このような対応関係は、上記したように漢字1文字とその頭文字ピンインとの関係を規定したテーブルを参照して得ることもできるし、対応関係を生成する変換プログラムによって求めることも可能である。
【0018】
プログラムメモリ60は、記憶装置30からプログラムをロードする。プログラムメモリ60は、自立航法センサ10やGPS受信機12からの位置情報に基づき自車位置を検出する自車位置検出プログラム62、目的地までのルートを探索するルート探索プログラム64、目的地までのルート案内を行うルート案内プログラム66、目的地を検索する目的地検索プログラム68などを含む。制御部80は、これらのプログラムに従い、各動作を制御する。
【0019】
データメモリ70は、自立航法センサ10やGPS受信機12から得られた位置データ71、記憶装置30から読み出された自車位置周辺の道路地図データ72、記憶装置から読み出された検索データ73、目的地の検索結果を示した検索結果データ74、目的地を検索する検索画面データ75等を記憶する。
【0020】
図3は、目的地検索プログラムの機能を説明する図である。本実施例の目的地検索プログラム68は、主に検索画面切換判別部90と、漢字検索画面作成部92、ピンイン検索画面作成部94およびスクロール判別部96とを備える。
【0021】
本実施例のナビゲーション装置では、後述するように、目的地等を検索するときに漢字表記による検索画面と頭文字ピンインによる検索画面とを選択的に表示することが可能であり、この選択は、ユーザ入力によって切替えることができる。
【0022】
検索画面切換判別部90は、好ましくはプログレッシブコマンド28からの入力に応答して漢字検索画面をピンイン検索画面に切換えるか否かを判別する。図4にプログレッシブコマンドの概要を示す。プログレッシブコマンドは、軸方向に移動可能でありかつ回転可能な操作子100を有している。図4(a)に示すように、操作子100が軸方向に押されていないとき第1の入力状態を与え、図4(b)に示すように、操作子100が軸方向に押圧されたとき第2の入力状態を与える。そして、第1および第2の入力状態において操作子100を回転することで、第3の入力状態を与えることができる。検索画面切替判別部90は、このようなプログレッシブコマンドの第1および第2の入力状態を判別し、その判別結果に応じて検索画面の切替を実行させる。
【0023】
漢字検索画面作成部92は、検索対象を漢字表記により表した検索結果の画面を作成する。この画面は、目的地等の検索を実行したとき、あるいは頭文字ピンイン表記の検索画面から切替えられるときに作成される。この検索画面は、プログレッシブコマンドやタッチパネル等の入力を可能にするため、ユーザインターフェースとしての入力画面を含むことができる。
【0024】
ピンイン検索画面作成部94は、検索対象を頭文字ピンイン表記で表した画面を作成する。なお、該画面は先頭から所定文字数(例えば3文字)の頭文字ピンインで表記されたリストで構成される。従って、例えば「安北北路(ABBL)」と「安北北西路(ABBSL)」は「ABB」という1つの頭文字ピンイン項目で表示される。この画面は、目的地等の検索を実行したとき、あるいは漢字表記検索画面から切替えられるときに作成される。上記と同様に、この検索画面は、プログレッシブコマンドやタッチパネル等の入力を可能にするため、ユーザインターフェースとしての選択画面を含むことができる。
【0025】
スクロール判別部96は、検索結果画面が表示されているとき、スクロールの入力があったか否かを判別する。漢字検索画面作成部92およびピンイン検索画面作成部94は、スクロールの入力があったとき(例えば、プログレッシブコマンドの第3の入力状態)、検索対象がスクロールされるような画面を作成する。
【0026】
作成された漢字検索画面およびピンイン検索画面は、データメモリ70に検索画面データ75として格納され、表示制御部50は、検索画面切換判別部90の判別結果を受けて、漢字検索画面またはピンイン検索画面をディスプレイ52に表示する。
【0027】
次に、ナビゲーション装置による目的地の検索動作を説明する。図5は、本実施例の目的地の検索動作を示すフローチャートである。まず、ナビゲーション装置が目的地の検索モードに設定されると、目的地検索プログラム68が実行される(ステップS101)。次に、入力インターフェースから頭文字ピンインを示すアルファベットが入力されると(ステップS102)、目的地検索プログラム68は、記憶装置30に記憶された検索データを参照し、頭文字ピンインに該当する漢字表記の検索対象を検索する(ステップS103)。次に、漢字検索画面作成部92は、検索された漢字表記の検索結果の画面を作成し(ステップS104)、この画面がディスプレイ52に表示される(ステップS105)。
【0028】
次に、表示中の漢字検索画面から目的地が決定されたかを判定し(ステップS106)、決定された場合には目的地の検索動作が終了する。一方、表示中の漢字検索画面から目的地が決定されなかった場合には、検索画面切換判別部90は、漢字検索画面からピンイン検索画面への切換入力の有無を判別する(ステップS107)。好ましくは、検索画面切替判別部90は、プログレッシブコマンドが第1の入力状態から第2の入力状態に切り替わったか否かを判別する。多数の漢字表記の検索結果が表示されると、その中から該当する漢字表記を選択することが煩雑となるため、このようなときに、頭文字ピンインの検索結果に切替えることが効果的である。
【0029】
検索画面切換判別部90により切替入力が判別されると、これに応答してピンイン検索画面作成部94は、漢字表記の検索結果に対応する頭文字ピンイン表記によるピンイン検索画面を作成し(ステップS108)、作成されたピンイン検索画面がディスプレイ52に表示される(ステップS109)。ピンイン検索画面作成部94は、上記したように、漢字と頭文字ピンインとの対応関係を示すテーブルを参照して、あるいは漢字と頭文字ピンインとの変換プログラムを用いて、漢字表記を頭文字ピンイン表記に変更する。
【0030】
次に、スクロール判別部96は、スクロールの入力の有無を判別する(ステップS110)。スクロール判別部96は、好ましくは、プログレッシブコマンドの操作子100が回転されたか否かを判別する。スクロールの入力が判別されると、ピンイン検索画面作成部94は、頭文字ピンイン表記の検索対象がスクロールされるように画面を作成し、これがディスプレイ52に表示される。
【0031】
次に、ピンイン検索画面から頭文字ピンイン表記が選択されると(ステップS111)、漢字検索画面作成部92は、選択された頭文字ピンインに対応する漢字表記の検索画面を作成し(ステップS104)、これがディスプレイ52に表示される(ステップS105)。このような手順により目的地の決定が成される。
【0032】
図6は、プログレッシブコマンドを利用した具体的な検索例を示す図である。図6(a)は、ステップS105で表示される漢字表記の検索画面の例を示している。漢字検索画面200は、複数の検索対象をピンインのアルファベット順に並べて表示する漢字表示領域210には、漢字表記による複数の検索対象がリスト表示されている。このとき、プログレッシブコマンドの操作子100は、第1の入力状態にある。プログレッシブコマンドを回転させれば、漢字表示領域210内の漢字表記の検索対象をスクロールさせることができる。
【0033】
図6(b)は、ステップS108で表示されるピンイン検索画面300の例である。プログレッシブコマンドの操作子100を押下し第2の入力状態とすることで、漢字検索画面からピンイン検索画面300に切り替われる。ピンイン検索画面300は、頭文字ピンイン表記の検索対象を表示するピンイン表示領域310を含み、プログレッシブコマンドの操作子100を第2の入力状態から左右に回転させることで、ピンイン表示領域310内の検索対象をスクロールさせることができる。検索項目が大多数の場合でも、このようなピンイン検索を用いれば、類似のピンインを有する検索項目をまとめることができるので、従来よりも少ないスクロール回数で目的地を検索することができる。
【0034】
図6(c)は、図6(b)で頭文字ピンインが選択された後の漢字検索画面200Aである。プログレッシブコマンドの操作子100を回転させることで、ピンイン表示領域310内のいずれかの頭文字ピンインを選択し、操作子100を第2の入力状態から第1の入力状態に切替えることで、選択された頭文字ピンインに対応する漢字表記の検索画面が作成され、表示される。図6(b)の例では、「ABB」の頭文字ピンイン312が選択されており、図6(c)に示すように、「ABB」に対応する漢字表記「安北東路」312Aを含む検索対象が表示されている。
【0035】
このようにプログレッシブコマンドを利用すると、検索画面の切替およびスクロールを非常に高速に行うことができる。なお、図6(a)または図6(c)に示す表示領域の中から目的地を決定する場合には、例えば図示しない決定入力ボタンを選択することができる。
【0036】
図7は、タッチパネルや、その他プログレッシブコマンドやマウス等を用いたときの検索例である。図7(a)に示すように、漢字表記の検索結果画面200は、上下のスクロールキー220、222、230、232と、ピンイン検索画面への切替を指示するピンイン検索ボタン240とを備えている。ピンイン検索ボタン240が選択されると、図7(b)に示すように、図7(a)に対応する頭文字ピンイン表記の検索画面300が表示される。検索画面300は、上下のスクロールキー320、322、330、332と、漢字検索画面への切替を指示する漢字検索ボタン340を備えている。このボタン340が選択されると漢字検索画面に切り替われる。
【0037】
図7(b)に示すピンイン検索画面300において、頭文字ピンイン「ABB」が選択されると、図7(c)に示すように、「ABB」に対応する漢字表記を含む漢字検索画面200Aが表示される。漢字検索画面200Aには、「ABB」に対応する漢字表記「安北東路」312Aを含む検索対象が表示されている。また、漢字検索画面200Aは、2度目の表示となるため、誘導経路探索ボタン250を表示するようにしてもよい。「安北東路」が選択された状態で、誘導経路探索ボタン250が選択されると、「安北東路」までのルートが探索される。
【0038】
上記実施例では、ナビゲーション装置の目的地を検索する例を示したが、目的地の検索以外の検索にも適用することができる。例えば、施設名の検索や道路名称の検索に適用することができる。さらに、漢字検索画面からピンイン検索画面への切替を行う場合、漢字表記とピンイン表記とを併せて表示するようにしてもよい。例えば、図6(b)に示すピンイン検索画面300は、図8に示すように、漢字表記を併記するものであってもよい。
【0039】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例に係るナビゲーション装置の概要を示すブロック図である。
【図2】漢字表記とピンイン表記の関係を説明する図である。
【図3】図1に示す目的地検索プログラムの機能ブロック図である。
【図4】プログレッシブコマンドの動作を説明する図である。
【図5】本実施例に係るナビゲーション装置の目的地検索動作を示すフローチャートである。
【図6】プログレッシブコマンドを用いたときの好ましい検索例を示し、図6(a)は漢字検索画面、図6(b)は図6(a)から切替られたピンイン検索画面、図6(c)は図6(b)から切替られた漢字検索画面を示している。
【図7】他の検索例を示し、図7(a)は漢字検索画面、図7(b)は図7(a)から切替られたピンイン検索画面、図7(c)は図7(b)から切替られた漢字検索画面を示している。
【図8】ピンイン検索画面の他の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0041】
10:ナビゲーション装置 10:自立航法センサ
20:ユーザ入力インターフェース 28:プログレッシブコマンド
30:記憶装置 40:音声出力部
50:表示制御部 60:プログラムメモリ
68:目的地検索プログラム 70:データメモリ
80:制御部 90:画面切換判別部
92:漢字検索画面作成部 94:ピンイン検索画面作成部
100:操作子 200:漢字検索画面
210:漢字表示領域 300:ピンイン検索画面
310:ピンイン表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを利用して道路案内を行う機能を備えたナビゲーション装置であって、
入力手段と、
少なくとも検索対象を漢字表記で示した検索情報および漢字表記に対応するアルファベット表記の対応情報を記憶する記憶手段と、
前記入力手段からの入力に基づき、前記検索情報および前記対応情報を参照して、漢字表記の検索結果およびアルファベット表記の検索結果の少なくとも一方を得る検索手段と、
前記漢字表記の検索結果またはアルファベット表記の検索結果をディスプレイに表示可能な表示制御手段とを有し、
前記表示制御手段は、前記入力手段からの入力に応答して、前記漢字表記の検索結果または前記アルファベット表記の検索結果の表示を選択する、ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記検索手段は、アルファベットの入力に基づき漢字表記の検索結果を出力し、前記表示制御手段は、前記入力手段の入力に応答して前記漢字表記の検索結果に対応するアルファベット表記の検索結果を表示する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、漢字表記の検索結果を表す画面およびアルファベット表記の検索結果を表す画面を作成し、前記表示制御手段は、前記入力手段からの入力に応じていずれかの画面を表示する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記入力手段は、第1の入力状態または第2の入力状態を選択可能なプログレシブコマンドを含み、前記プログレシブコマンドが第1の入力状態にあるとき、前記表示制御手段は、前記漢字表記の検索結果を選択し、前記プログレシブコマンドが第2の入力状態にあるとき、前記表示制御手段は、前記アルファベット表記の検索結果を選択する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記プログレシブコマンドはさらに、回転可能な第3の入力状態を選択可能であり、前記表示制御手段は、前記プログレシブコマンドが第2の入力状態にありかつ第3の入力状態にあるとき、前記アルファベット表記の検索結果をスクロールさせる、請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記アルファベット表記は、漢字表記の頭文字ピンイン表記である、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
少なくとも検索対象を漢字表記で示した検索情報、および当該漢字表記に対応するアルファベット表記の対応情報を記憶したデータベースを用いて検索対象を検索する検索方法であって、
アルファベットを入力するステップと、
入力されたアルファベットに基づき漢字表記の検索結果を表示するステップと、
前記漢字表記の検索結果をアルファベット表記の検索結果に切替えるか否か判定するステップと、
切替えると判定したとき、前記漢字表記の検索結果に対応するアルファベット表記の検索結果を表示するステップと、
前記アルファベット表記の検索結果から特定のアルファベット表記が選択されたとき、当該選択されたアルファベット表記に基づき漢字表記の検索結果を表示するステップと、
を有する検索方法。
【請求項8】
少なくとも検索対象を漢字表記で示した検索情報、および当該漢字表記に対応するアルファベット表記の対応情報を記憶したデータベースを用いて検索対象を検索する検索プログラムであって、
アルファベットを入力するステップと、
入力されたアルファベットに基づき漢字表記の検索結果を表示するステップと、
前記漢字表記の検索結果をアルファベット表記の検索結果に切替えるか否か判定するステップと、
切替えると判定したとき、前記漢字表記の検索結果に対応するアルファベット表記の検索結果を表示するステップと、
前記アルファベット表記の検索結果から特定のアルファベット表記が選択されたとき、当該選択されたアルファベット表記に基づき漢字表記の検索結果を表示するステップと、
を有する検索プログラム。
【請求項9】
前記検索方法または検索プログラムは、ナビゲーション装置における目的地の検索において実行される、請求項7または8に記載の方法またはプログラム。
【請求項10】
前記アルファベット表記は、漢字表記の頭文字ピンイン表記である、請求項7または8に記載の方法またはプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−250840(P2009−250840A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−100648(P2008−100648)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】