説明

ナビゲーション装置

【課題】 待ち受け単語を限定して音声認識効率を向上すること。
【解決手段】 地名・施設名辞書110cから音声認識用辞書110aに音声認識実行時の待ち受け単語として読み込む施設名称の音声データを、使用者が発話する可能性の高いものだけに限定し、さらに音声認識実行時に使用者が発話する可能性がより高いものほど音声認識結果として決定されやすくするために、音声認識用辞書110aに読み込んだ全ての待ち受け単語に対して、使用者によって発話される可能性の高さに応じた音声近似度設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声によって操作コマンドの入力が可能なナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
使用者が検索対象とするジャンルを指定すると、そのジャンルに該当する施設であって、自車位置からあらかじめ設定された所定距離範囲内の施設のみを検索対象とし、当該検索対象の施設名称を音声認識時の待ち受け単語として音声認識辞書に登録するようにした、音声によるエリア内施設検索装置が特許文献1によって知られている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−21530号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の装置においては、検索対象とする施設は、あらかじめ設定された自車位置からの所定距離範囲内であるため、遠方の施設を検索対象とする必要がある場合には、遠方の施設を含む広い範囲内に存在する全ての施設を音声認識の対象として音声認識辞書に登録する必要があるため、高い認識率を確保できないという問題が生じていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載のナビゲーション装置は、施設ジャンルごとに設定された施設の利用が開始される可能性が高い時間帯までに自車両が到達可能な範囲を設定する範囲設定手段と、範囲設定手段によって設定された範囲内に位置する施設名称については、範囲設定手段によって設定された範囲内に位置しない施設名称に比べて音声認識し易くなるように、各施設名称ごとに音声認識のし易さの度合いを設定する認識容易設定手段と、音声入力手段を介して入力された施設名称と、あらかじめ記憶した待ち受け単語とをマッチング処理し、認識容易設定手段によって各施設名称ごとに設定された音声認識のし易さの度合いを加味して音声認識する音声認識手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、施設が利用開始される可能性が高い時間帯までに自車両が到達可能な範囲に位置する施設の名称に対して音声認識をし易く設定したため、使用者が発話する可能性の高い施設名称がより認識されやすくなるように音声認識することができ、音声認識率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、本実施の形態におけるナビゲーション装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。ナビゲーション装置100は車両に搭載され、自車両の車速を検出する車速センサ101と、GPS衛星からのGPS信号を受信して自車両の現在位置を検出するGPSユニット102と、自車両の進行方向を検出するジャイロセンサ103と、使用者の発話音声を入力するマイク104と、使用者によって発話開始時に押下される発話スイッチ105と、地図データやガイダンス音声の音声データを格納する地図ディスク106aを読み取るディスク読取装置106と、後述するようにマイク104を介して入力された音声データを音声認識する制御装置107と、音声を出力するスピーカー108と、地図やメニュー画面や制御装置107による音声認識結果を表示するモニタ109と、メモリ110とを備えている。
【0008】
メモリ110は、ナビゲーション装置100の操作に使用される語彙、すなわち操作コマンドの音声データを格納した操作機能辞書110bと、地名や施設名などの固有名詞の音声データを格納した地名・施設名辞書110cと、操作機能辞書110b、および地名・施設名辞書110cから音声データを読み込んで、音声認識実行時の待ち受け単語として格納する音声認識用辞書110aと、過去に使用者が目的地や経由地(以下、「訪問地」と呼ぶ)として設定した施設の種類、その訪問地へ到着した日時、およびその訪問地の設定操作を行った時刻と、当該訪問地を利用したときに走行した経路(以下、「走行履歴」と呼ぶ)を記録する履歴メモリ110dと、使用者によって設定されている訪問地と、経路探索されて決定された訪問地までの経路を記憶する予定訪問地・経路メモリ110eとを有している。
【0009】
制御装置107は、マイク104を介して入力された音声データを、音声認識用辞書110aに格納された待ち受け単語とマッチング処理して、最も一致度の高い待ち受け単語を音声認識結果として決定する。本実施の形態におけるナビゲーション装置100では、後述するように、地名・施設名辞書110cから音声認識用辞書110aに音声認識実行時の待ち受け単語として読み込む施設名称の音声データを、使用者が発話する可能性の高いものだけに限定する。さらに音声認識実行時に使用者が発話する可能性がより高いものほど音声認識結果として決定されやすくするために、図2(a)に示すように、音声認識用辞書110aに読み込んだ全ての待ち受け単語2aに対して、使用者によって発話される可能性の高さに応じた音声近似度2bを後述する処理によって設定する。
【0010】
音声近似度2bとは、0.0〜1.0の範囲の数値で表される待ち受け単語2aの音声認識のされやすさの度合いであり、1.0に近い、すなわち高い音声近似度2bが設定された待ち受け単語2aは認識されやすく、0.0に近い、すなわち低い音声近似度2bが設定された待ち受け単語2aは認識されにくくなる。音声近似度2bに0.0が設定された場合、その待ち受け単語2aが認識結果となることはないため、音声近似度2bが0.0の待ち受け単語2bは音声認識用辞書110aには格納しない。
【0011】
制御装置107は、各待ち受け単語2aに設定された音声近似度2bを考慮して、図2に示すように使用者による発話内容を音声認識する。例えば、使用者が「BBB」と発話した場合、制御装置107は、使用者による発話「BBB」と、音声認識用辞書110aに格納された各待ち受け単語2aとの一致度を演算する。そして、一致度演算の結果、その一致度の大きさを示すスコア2cを待受け単語ごとに算出する。そして、算出したスコア2cに音声近似度2bをかけて、最終スコア2dを算出し、最終スコア2dが最も高い待ち受け単語2bを音声認識結果として決定する。
【0012】
次に、音声認識用辞書110aに読み込んだ全ての施設名称(待ち受け単語2a)に対して、音声近似度2bを設定する処理について説明する。制御装置107は、まず、自車両が今後通過する地域を予測する。図3は、自車両が今後通過する地域を予測した結果の具体例を示す図である。すでに使用者によって目的地や経由地などの訪問地が設定されており、訪問地までの経路探索が完了して経路が確定している場合には、確定済みの経路53を予定訪問地・経路メモリ110eから読み込んで、現在位置52から目的地までの経路53上の地域を自車両が今後通過する地域とする。
【0013】
一方、経路53が確定していない場合には、GPSユニット102によって検出された自車両の現在位置52において、ジャイロセンサ103によって検出された自車両の進行方向を示した直線54に対して正負方向にそれぞれ所定角度57、例えば15度の角度に直線55、および56を設定し、当該直線55、および56の内側の範囲51を自車両の通過が予測される地域とする。そして、自車両の通過が予測される地域の範囲51内に位置する施設名称の音声データを、音声認識用辞書110bに読み込む待ち受け単語2aとする。
【0014】
次に、上述した待ち受け単語2aに対して、音声近似度2bを設定する。音声近似度2bを設定するためのアルゴリズムは、各施設が属する施設ジャンルごとに異なる。以下、施設ジャンルが、飲食店、宿泊施設、およびレジャー施設の場合の音声近似度2bの設定処理について説明する。
【0015】
施設ジャンルが飲食店の場合には、あらかじめ設定されている使用者が飲食店の利用を開始する可能性が高い時間帯、すなわち食事を開始する可能性が高い時間帯(食事開始時間帯)と、食事開始時間帯に基づいてあらかじめ予測した、使用者が飲食店を訪問地として音声入力する可能性が高い時間帯(訪問地設定時間帯)とに基づいて、現在時刻における音声近似度2bを設定する。たとえば、現在時刻が11時00分である場合に、昼食の食事開始時間帯が以下のように設定されていたとする。
(1)最も可能性の高い食事開始時間帯:11時30分〜12時30分
(2)2番目に可能性の高い食事開始時間帯:11時00分〜11時30分
(3)3番目に可能性の高い食事開始時間帯:12時30分〜13時00時
【0016】
このとき、図3に示した自車両の通過が予測される地域51に対して、上記(1)〜(3)の時間に到達可能な範囲を図示すると、図4のようになる。すなわち、現在時刻において使用者は、自車両の通過が予測される地域51内であって11時30分〜12時30分の間に到着できる範囲62内、すなわち今から30分〜1時間30分で到着可能な範囲を示す円65内に位置する飲食店の名称を発話する可能性が最も高い。そして、11時00分〜11時30分の間に到着できる範囲63内、すなわち今から30分以内で到着可能な範囲を示す円66内に位置する飲食店の名称を発話する可能性が2番目に高く、12時30分〜13時00分の間に到着できる範囲61内、すなわち今から1時間30分〜2時間00分で到着可能な範囲を示す円64内に位置する飲食店の名称を発話する可能性が3番目に高いと判定できる。
【0017】
以上より、地名・施設名辞書110cに格納されている各飲食店名称に対しては、例えば以下のように音声近似度2bが設定される。
(A)最も発話される可能性が高い範囲62内に位置する飲食店名称の音声近似度2b:1.0
(B)2番目に発話される可能性が高い範囲63内に位置する飲食店名称の音声近似度2b:0.8
(C)3番目に発話される可能性が高い範囲61内に位置する飲食店名称の音声近似度2b:0.6
(D)それ以外の範囲に位置する飲食店名称の音声近似度2b:0.0
【0018】
なお、上述したように音声近似度2bが0.0に設定された飲食店名称は音声認識用辞書110aへ格納される音声認識実行時の待ち受け単語2aからは除外される。
【0019】
次に、訪問地設定時間帯に基づいて、現在時刻における使用者の飲食店に対する興味の大きさを推測して、上記処理で設定した音声近似度2bに当該推測結果を加味して音声近似度2bを以下のように補正する。例えば、現在時刻が11時00分であり、訪問地設定時間帯が上述した1番可能性の高い食事開始時間帯と同じ11時30分〜12時30分である場合、現在時刻の11時は訪問地設定時間帯に含まれる11時30分より30分早い時間帯に相当する。このような場合、現在時刻においては、使用者の飲食店に対する興味の大きさは、飲食店に関する発話が最もされやすい時間帯における使用者の飲食店に対する興味の大きさよりも小さいと判断できる。
【0020】
このように、訪問地設定時間帯から乖離した時間帯においては、その乖離度の大きさにしたがって一定の割合で音声近似度2bを減少させる。たとえば、上述したように、現在時刻の11時は訪問地設定時間帯である11時30分より30分早い時間帯に相当する場合には、上記処理で設定した音声近似度2bを、訪問地設定時間帯における音声近似度2bを100%とした場合の80%に補正する。これによって、各待ち受け単語2aに設定される音声近似度2bは次のように補正される。
【0021】
(a)最も発話される可能性が高い範囲62に位置する飲食店名称の音声近似度2b:0.8
(b)2番名に発話される可能性が高い範囲63に位置する飲食店名称の音声近似度2b:0.64
(c)3番目に発話される可能性が高い範囲61に位置する飲食店名称の音声近似度2b:0.48
【0022】
これにより、音声認識用辞書110aに格納する待ち受け単語2aを、発話される可能性が高い予測経路近辺に位置する飲食店の名称であり、かつ食事を開始する可能性が高い時刻に到着できる飲食店の名称のみに限定することができ、音声認識に必要なメモリ使用量と認識時間を削減すると同時に認識率の向上を図ることができる。さらに、飲食店名称が発話される可能性を考慮して各待ち受け単語2aに音声近似度2bを設定したため、使用者が発話する可能性が高い飲食店名称ほど優先的に認識結果として決定されることとなり、認識率をさらに向上することができる。
【0023】
次に、施設ジャンルが宿泊施設の場合について説明する。施設ジャンルが宿泊施設の場合には、あらかじめ設定されている使用者が宿泊施設の利用を開始する可能性が高い時間帯、すなわち宿泊施設にチェックインする可能性が高い時間帯(チェックイン時間帯)と、チェックイン時間帯に基づいてあらかじめ予測した、使用者が宿泊施設を訪問地として音声入力する可能性が高い時間帯(訪問地設定時間帯)とに基づいて、現在時刻における音声近似度2bを設定する。たとえば、現在時刻が11時00分である場合に、チェックイン時間帯が以下のように設定されていたとする。
【0024】
(1)最も可能性の高いチェックイン時間帯:15時00分〜19時00分
(2)2番目に可能性の高いチェックイン時間帯:14時00分〜15時00分
(3)3番目に可能性の高いチェックイン時間帯:13時00分〜14時00分、および19時00分〜20時00分
【0025】
このとき、図3に示した自車両の通過が予測される地域51に対して、上記(1)〜(3)の時間に到達可能な範囲を図示すると、図5のようになる。すなわち、現在時刻において使用者は、自車両の通過が予測される地域51内であって15時00分〜19時00分の間に到着できる範囲72内に位置する宿泊施設名称を発話する可能性が最も高い。そして、14時00分〜15時00分の間に到着できる範囲73内に位置する宿泊施設名称を発話する可能性が2番目に高く、13時00分〜14時00分の間に到着できる範囲74内、および19時00分〜20時00分の間に到着できる範囲71内に位置する宿泊施設名称を発話する可能性が3番目に高いと判定できる。
【0026】
以上より、地名・施設名辞書110cに格納されている各宿泊施設名称に対しては、例えば以下のように音声近似度2bが設定される。
(A)最も発話される可能性が高い範囲72内に位置する宿泊施設名称の音声近似度2b:1.0
(B)2番目に発話される可能性が高い範囲73内に位置する宿泊施設名称の音声近似度2b:0.8
(C)3番目に発話される可能性が高い範囲71内、および範囲74内に位置する宿泊施設名称の音声近似度2b:0.6
(D)それ以外の範囲に位置する宿泊施設名称の音声近似度2b:0.0
【0027】
次に、訪問地設定時間帯に基づいて、現在時刻における使用者の宿泊施設に対する興味の大きさを推測して、上記処理で設定した音声近似度2bに当該推測結果を加味して音声近似度2bを以下のように補正する。例えば、一般的に休日のほうが平日よりも使用者は全時間帯を通して宿泊施設に対する興味が大きいと考えられることから、平日の場合は全ての時間帯において、上記処理で設定した音声近似度2bを、休日における音声近似度2bを100%とした場合の80%に補正する。これによって、各待ち受け単語2aに設定される音声近似度2bは次のように補正される。
【0028】
(A1)最も発話される可能性が高い範囲72内に位置する宿泊施設の音声近似度2b:0.8
(B1)2番目に発話される可能性が高い範囲73内に位置する宿泊施設の音声近似度2b:0.64
(C1)3番目に発話される可能性が高い範囲71内、および範囲74内に位置する宿泊施設の音声近似度2b:0.48
【0029】
さらに、自宅を出発した時刻が早ければ早い程、一日を通して宿泊施設名称が発話される可能性が高いと予測し、自宅を出た時刻が遅くなるにつれて宿泊施設名称が発話される可能性は低くなると予測して、音声近似度2bを補正する。なお、自宅を出発した時刻は、不図示のイグニションスイッチがオンされると、その時刻をメモリ110に保存しておき、当該イグニションスイッチがオンされた時刻により判断する。本実施の形態では、自宅を出発した時刻に基づいて、各待ち受け単語2aに設定される音声近似度2bは、さらに次式(1)〜(4)により補正される。
【0030】
8時00分以前に自宅を出発した場合:音声近似度2b×1.0・・・(1)
8時00分〜10時00分までに自宅を出発した場合:音声近似度2b×0.8・・・(2)
10時00分〜12時00分までに自宅を出発した場合:音声近似度2b×0.6・・・(3)
12時00分以降自宅を出発した場合:音声近似度2b×0.5・・・(4)
【0031】
以上により、現在時刻が休日の11時00分であり、自宅を10:30に自宅を出発した場合には、各待ち受け単語2aに設定される音声近似度2bは次のようになる。
(a1)最も発話される可能性が高い範囲72内に位置する宿泊施設の音声近似度2b:0.6
(b1)2番目に発話される可能性が高い範囲73内に位置する宿泊施設の音声近似度2b:0.48
(c1)3番目に発話される可能性が高い範囲71内、および範囲74内に位置する宿泊施設の音声近似度2b:0.36
【0032】
また、現在時刻が平日の11時00分であり、自宅を10:30に自宅を出発した場合には、各待ち受け単語2aに設定される音声近似度2bは次のようになる。
(a2)最も発話される可能性が高い範囲72内に位置する宿泊施設の音声近似度2b:0.48
(b2)2番目に発話される可能性が高い範囲73内に位置する宿泊施設の音声近似度2b:0.384
(c2)3番目に発話される可能性が高い範囲71内、および範囲74内に位置する宿泊施設の音声近似度2b:0.288
【0033】
これにより、施設ジャンルが宿泊施設である場合には、音声認識用辞書110aに格納する待ち受け単語2aを、発話される可能性が高い予測経路近辺に位置する宿泊施設の名称であり、かつチェックインする可能性が高い時刻に到着できる宿泊施設の名称のみに限定することができ、音声認識に必要なメモリ使用量と認識時間を削減すると同時に認識率の向上を図ることができる。さらに、宿泊施設名称が発話される可能性を考慮して各待ち受け単語2aに音声近似度2bを設定したため、使用者が発話する可能性が高い宿泊施設名称ほど優先的に認識結果として決定されることとなり、認識率をさらに向上することができる。
【0034】
次に、施設ジャンルがレジャー施設、例えば遊園地の場合について説明する。施設ジャンルがレジャー施設の場合には、あらかじめ設定されている使用者がレジャー施設に滞在する時間、およびレジャー施設の滞在を終了する時間とに基づいてレジャー施設の利用開始時間、すなわち到着時間を設定する。そして、この到着時間と到着時間に基づいてあらかじめ予測した、使用者がレジャー施設を訪問地として音声入力する可能性が高い時間帯(訪問地設定時間帯)とに基づいて、現在時刻における音声近似度2bを設定する。例えば、現在時刻が11時00分、滞在時間が5時間以上、滞在終了時間が18時00分である場合には、使用者は少なくとも13時00分までにはレジャー施設に到着したいと考えるため、使用者が発話する可能性のあるレジャー施設までの到着時間は以下のように分類される。
【0035】
(1)最も可能性の高い到着時間帯:11時00分〜13時00分
(2)2番目に可能性の高い到着時間帯:13時00分〜14時00分
(3)3番目に可能性の高い到着時間帯:14時00分〜15時00時
【0036】
このとき、図3に示した自車両の通過が予測される地域51に対して、上記(1)〜(3)の時間に到達可能な範囲を図示すると、図6のようになる。すなわち、現在時刻において使用者は、自車両の通過が予測される地域51内であって11時00分〜13時00分の間に到着できる範囲83内に位置するレジャー施設の名称を発話する可能性が最も高い。そして、13時00分〜14時00分の間に到着できる範囲82内に位置するレジャー施設の名称を発話する可能性が2番目に高く、14時00分〜15時00分の間に到着できる範囲81内に位置するレジャー施設の名称を発話する可能性が3番目に高いと判定できる。
【0037】
以上より、地名・施設名辞書110cに格納されている各レジャー施設名称に対しては、例えば以下のように音声近似度2bが設定される。
(A)最も発話される可能性が高い範囲83内に位置するレジャー施設名称の音声近似度2b:1.0
(B)2番目に発話される可能性が高い範囲82内に位置するレジャー施設名称の音声近似度2b:0.8
(C)3番目に発話される可能性が高い範囲81内に位置するレジャー施設名称の音声近似度2b:0.6
(D)それ以外の範囲に位置するレジャー施設名称の音声近似度2b:0.0
【0038】
次に、訪問地設定時間帯に基づいて、現在時刻における使用者のレジャー施設に対する興味の大きさを推測して、上記処理で設定した音声近似度2bに当該推測結果を加味して音声近似度2bを以下のように補正する。例えば、レジャー施設に関する発話が最もされやすい時間帯が6時00分〜9時00分だとすると現在時刻の11時00分はレジャー施設に関する発話が最もされやすい時間帯から2時間過ぎている。このような場合、現在時刻においては、使用者のレジャー施設に対する興味の大きさは、レジャー施設に関する発話が最もされやすい時間帯における使用者のレジャー施設に対する興味の大きさよりも小さいと判断できる。
【0039】
このように、レジャー施設に関する発話が最もされやすい時間帯から乖離した時間帯においては、その乖離度の大きさにしたがって一定の割合で音声近似度2bを減少させる。たとえば、上述したように、現在時刻の11時00分はレジャー施設に関する発話が最もされやすい時間帯である9時00分より2時間遅い時間帯に相当する場合には、上記処理で設定した音声近似度2bを、レジャー施設に関する発話が最もされやすい時間帯における音声近似度2bを100%とした場合の60%に補正する。これによって、各待ち受け単語2aに設定される音声近似度2bは次のように補正される。
【0040】
(A)最も発話される可能性が高い範囲83内に位置するレジャー施設名称の音声近似度2b:0.6
(B)2番目に発話される可能性が高い範囲82内に位置するレジャー施設名称の音声近似度2b:0.42
(C)3番目に発話される可能性が高い範囲81内に位置するレジャー施設名称の音声近似度2b:0.36
【0041】
これにより、音声認識用辞書110aに格納する待ち受け単語2aを、発話される可能性が高い予測経路近辺に位置するレジャー施設の名称であり、かつ滞在時間にしたがって滞在終了時刻から逆算した到着する可能性が高い時刻に到着できるレジャー施設の名称のみに限定することができ、音声認識に必要なメモリ使用量と認識時間を削減すると同時に認識率の向上を図ることができる。さらに、レジャー施設名称が発話される可能性を考慮して各待ち受け単語2aに音声近似度2bを設定したため、使用者が発話する可能性が高いレジャー施設名称ほど優先的に認識結果として決定されることとなり、認識率をさらに向上することができる。
【0042】
図7は、本実施の形態におけるナビゲーション装置100で音声入力によって目的地を設定する場合の動作を示すフローチャートである。図7に示す処理は、使用者によって発話スイッチ105が押下されると起動するプログラムとして制御装置107により実行される。ステップS10において、地名・施設名辞書110cから施設名称を読み込む。その後、ステップS20へ進み、施設ジャンルごとにあらかじめ設定された利用開始時刻を読み込む。その後、ステップS30へ進む。
【0043】
ステップS30では、地名・施設名辞書110cから読み込んだ各施設名称に対して、上述したように各施設ジャンルごとの利用開始時刻、および使用者の興味の大きさを考慮して音声近似度2bを設定する。その後、ステップS40へ進み、設定した音声近似度2bが0以外の施設名称を待ち受け単語2aとして音声認識用辞書110aに登録して、ステップS50へ進む。ステップS50では、地名・施設名辞書110cから地名を読み込んで音声認識用辞書110aに登録し、同時に操作機能辞書110bから操作コマンドを読み込んで音声認識用辞書110aに登録する。その後、ステップS60へ進む。
【0044】
ステップS60では、使用者に対して発話を促すガイダンス音声、例えば「コマンドをどうぞ」をスピーカー108を介して出力して音声待ち受け状態となる。その後、ステップS70へ進み、使用者によってマイク104を介して音声入力がされたと判断するとステップS80へ進む。ステップS80では、上述したように使用者によって入力された音声データと、音声認識用辞書110aに格納した待ち受け単語2aとをマッチング処理し、音声近似度2bを考慮した最終スコア2dが最も高い待ち受け単語2aを音声認識結果として決定する。
【0045】
その後、ステップS90へ進み、音声認識結果をスピーカー108、およびモニタ109を介して出力して使用者に提示して、ステップS100へ進む。ステップS100では、目的地の設定が完了したか否かを判断し、目的地の設定が完了していないと判断した場合には、ステップS60へ戻り、目的地設定が完了するまで上述した処理を繰り返す。一方、目的地の設定が完了したと判断した場合には、ステップS110へ進む。ステップS110では、設定された目的地までの経路を演算し、演算した経路に基づいて目的地までの経路誘導を開始して、処理を終了する。
【0046】
以上、本実施の形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
(1)地名・施設名辞書110cから飲食店名称を音声認識用辞書110aに待ち受け単語2aとして格納する場合には、発話される可能性が高い予測経路近辺に位置する飲食店の名称であり、かつ食事を開始する可能性が高い時刻に到着できる飲食店の名称のみに限定することとした。これによって、音声認識に必要なメモリ使用量と認識時間を削減すると同時に認識率の向上を図ることができる。さらに、飲食店名称が発話される可能性を考慮して各待ち受け単語2aに音声近似度2bを設定したため、使用者が発話する可能性が高い飲食店名称ほどより認識されやすくなることとなり、認識率をさらに向上することができる。
【0047】
(2)地名・施設名辞書110cから宿泊施設名称を音声認識用辞書110aに待ち受け単語2aとして格納する場合には、発話される可能性が高い予測経路近辺に位置する宿泊施設の名称であり、かつチェックインする可能性が高い時刻に到着できる宿泊施設の名称のみに限定することとした。また、地名・施設名辞書110cからレジャー施設名称を音声認識用辞書110aに待ち受け単語2aとして格納する場合には、発話される可能性が高い予測経路近辺に位置するレジャー施設の名称であり、かつ滞在時間にしたがって滞在終了時刻から逆算した到着する可能性が高い時刻に到着できるレジャー施設の名称のみに限定することとした。これによって、(1)で上述した飲食店名称の場合と同様の効果を得ることができる。
【0048】
(3)地名・施設名辞書110cに格納されている施設の名称を、それぞれの施設が属する施設ジャンルごとに設定したアルゴリズムによって、使用者が発話する可能性の高いもののみ抽出して音声認識用辞書110aに格納しておくことにより、音声認識に必要なメモリ使用量と認識時間を削減すると同時に、複数の施設ジャンルにまたがって認識率の向上を図ることができる。さらに、各待ち受け単語2aに、各施設名称が発話される可能性に基づいた音声近似度2bを現在時刻と使用者による興味の大きさを考慮して設定したため、現在時刻において、使用者が強い興味を持っていると推測されるジャンルの施設が認識されやすくなる為、あらかじめジャンルを特定しないで施設の固有名詞を直接指定しても高い認識率を確保することができる。
【0049】
―変形例―
なお、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、飲食店における食事開始時間帯、宿泊施設におけるチェックイン時間帯、およびレジャー施設における滞在時間(以下、「利用開始時間帯」)と、各施設の目的地設定時間帯は、あらかじめ設定されている例を示したが、以下のように変形してもよい。履歴メモリ110dに使用者が過去に飲食店に到着した時間、宿泊施設に到着した時間、およびレジャー施設に滞在した時間を記憶しておき、これらの履歴に基づいて、各施設ジャンルにおける利用開始時間帯、および目的地設定時間帯を設定してもよい。
【0050】
例えば、施設ジャンルが飲食店の場合、昼食時は11時30分〜12時30分が最も可能性の高い食事開始時間帯として設定したが、履歴メモリ110dに格納されている実際に飲食店に到着した時刻が12時10〜12時30分の間であることが多ければ、最も可能性の高い食事開始時間帯を12時10分〜12時30分と設定する。また、目的地設定時間帯を11時30分〜12時30分と設定したが、履歴メモリ110dに格納されている実際に食店に関する発話が最もされている時間帯が13時00分〜13時30分であることが多ければ、飲食店に関する目的地設定時間帯を13時00分〜13時30分と設定する。
【0051】
このように、履歴メモリ110dに格納されている履歴に基づいて、施設ジャンルごとの利用時刻、および発話時刻から学習した結果に基づいて各施設ジャンルの利用開始時間帯、および目的地設定時間帯を設定することによって、利用時刻、および発話時刻に個人差によって発生する精度の低下を防ぐことができ、利用開始時間帯、および目的地設定時間帯の精度が向上することができる。
【0052】
(2)音声近似度を設定する際の判断基準となる利用開始時間帯を、「最も可能性の高い時間帯」、「2番目に可能性の高い時間帯」、および「3番目に可能性の高い時間帯」の3段階に分けて、それぞれに音声近似度を設定したが、利用開始時間帯は3段階未満でも4段階以上でもよい。
【0053】
(3)施設ジャンルが宿泊施設である場合には、あらかじめ設定したチェックイン時間帯に基づいて訪問地設定時間帯を予測して、訪問地設定時間帯までに自車両が到達する範囲(図5)を設定する例について説明した。しかし、これに限定されず、以下のように変形してもよい。例えば、使用者が朝早く自宅を出るような場合には、宿泊施設に直行するのではなく、他の施設などに立ち寄ってから宿泊施設に向かう可能性が高い。また、移動が長距離になる場合、途中で休憩をとることも多い。このため、現在時刻からチェックイン時刻まで全てが走行時間である可能性は低い。
【0054】
この点を考慮するために、一日の予定走行距離を、自宅を出発した時刻から予定活動終了時刻までの関で所定時間間隔、例えば5時間間隔で均等に区切る。図8は、一日の走行距離が300km、自宅を出発した時刻が6時00分、予定活動終了時刻が21時00分である場合の具体例を示した図である。この場合には、上述したように、最も可能性の高いチェックイン時間帯は15時00分〜19時00分なので、自宅を6時00分に出発した場合は、自宅から180km〜260kmの距離の範囲内に位置する宿泊施設名称が最も発話される可能性が高いと設定できる。
【0055】
同様に、2番目に可能性の高いチェックイン時間帯が14時00分〜15時00分であることから、2番目に発話される可能性が高い範囲は、自宅から160km〜180kmの距離の範囲に位置する宿泊施設名称であると設定できる。また、3番目に可能性の高いチェックイン時間帯は、13時00分〜14時00分、および19時00分〜20時00分であるから、3番目に発話される可能性が高い範囲は、自宅から140km〜160kmの距離の範囲、および280km〜300kmの距離の範囲に位置する宿泊施設名称であると設定できる。以上のように設定した各距離の範囲に対して、上述したように、その発話される可能性の高さに応じた音声近似度2bを設定する。
【0056】
なお、図8に示した自宅を出発してからの走行距離と時刻との対応関係は、一日の中では時間が経過しても変化せず、たとえ6時00分に自宅を出発して9時00分の時点ですでに150kmを走行済みだったとしても、自宅から180km〜260kmの距離にある宿泊施設の名称が最も発話されやすいと予測する。ただし、現在時刻がチェックイン時刻の平均(例えば17時00分)を過ぎているか、または自車両が最も発話される可能性が高いと予測した範囲の距離の平均(例えば220km)をすでに超えて走行している場合は、現在地から一定距離以内、例えば20km以内に位置する宿泊施設の名称が最も発話されやすいと予測する。
【0057】
また、一日の予定走行距離は、8時00分までに出発した場合は400km、11時00分までは300km、14時00分までは200kmなどのように、自宅出発時刻に応じて変化させてもよい。
【0058】
以上により、早朝に自宅を出発した直後は、遠方の宿泊施設名称を待ち受け単語として音声認識辞書110aに格納することができ、ある程度自宅から離れた地点では、現在地付近に位置する宿泊施設名称を待ち受け単語として音声認識辞書110aに格納することができる。さらに、早朝に移動を開始してチェックイン時刻まで長い時間があっても、休憩時間などを含む現実的に移動可能な範囲内に位置する施設名称を音声認識の対象とすることができる。なお、この方法は、施設ジャンルが宿泊施設の場合について説明したが、その他の施設ジャンルの場合にも適用可能である。
【0059】
特許請求の範囲の構成要素と実施の形態との対応関係について説明する。マイク104は音声入力手段に、車速センサ101、GPSユニット102、およびジャイロセンサ103は走行状態検出手段に相当する。制御装置107は範囲設定手段、音声認識手段、認識容易設定手段、予測手段、および推測手段に、履歴メモリ110dは履歴記憶手段に相当する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本実施の形態におけるナビゲーション装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
【図2】待ち受け単語に対して、設定した音声近似度の具体例を示す図である。
【図3】自車両が今後通過する地域を予測した結果の具体例を示す図である。
【図4】施設ジャンルが飲食店である場合の食事開始時間帯までに到達可能な範囲を示す図である。
【図5】施設ジャンルが宿泊施設である場合のチェックイン時間帯までに到達可能な範囲を示す図である。
【図6】施設ジャンルがレジャー施設である場合の到着時間帯までに到達可能な範囲を示す図である。
【図7】ナビゲーション装置100による処理の流れを示すフローチャート図である。
【図8】一日の走行距離が300km、自宅を出発した時刻が6時00分、予定活動終了時刻が21時00分である場合の具体例を示した図である。
【符号の説明】
【0061】
100 ナビゲーション装置
101 車速センサ
102 GPSユニット
103 ジャイロセンサ
104 マイク
105 発話スイッチ
106 ディスク読取装置
106a 地図ディスク
107 制御装置
108 スピーカー
109 モニタ
110 メモリ
110a 音声認識用辞書
110b 操作機能辞書
110c 地名・施設名辞書
110d 履歴メモリ
110e 予定訪問地・経路メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設ジャンルごとに設定された施設の利用が開始される可能性が高い時間帯までに自車両が到達可能な範囲を設定する範囲設定手段と、
前記範囲設定手段によって設定された範囲内に位置する施設名称については、前記範囲設定手段によって設定された範囲内に位置しない施設名称に比べて音声認識し易くなるように、各施設名称ごとに音声認識のし易さの度合いを設定する認識容易設定手段と、
音声入力手段を介して入力された施設名称と、あらかじめ記憶した待ち受け単語とをマッチング処理し、前記認識容易設定手段によって各施設名称ごとに設定された前記音声認識のし易さの度合いを加味して音声認識する音声認識手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記待ち受け単語は、前記範囲設定手段によって設定された範囲内に位置する施設名称の音声データであることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置において、
前記施設ジャンルごとに設定された施設の利用が開始される可能性が高い時間帯は、その可能性の高さに応じて複数設定され、
前記範囲設定手段は、前記可能性の高さに応じて複数設定された各時間帯までに自車両が到達可能な範囲をそれぞれ設定し、
前記認識容易設定手段は、前記範囲設定手段によって設定されたそれぞれの範囲に対して、前記可能性の高さが高い範囲内に位置する施設名称ほど音声認識し易くなるように、前記音声認識のし易さの度合いを設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
現在時刻と、前記施設ジャンルごとに設定された施設の利用が開始される可能性が高い時間帯とに基づいて、現在時刻における各施設に対する使用者の興味の大きさを推測する推測手段をさらに有し、
前記認識容易設定手段は、前記推測手段によって推測された現在時刻における各施設に対する使用者の興味の大きさに基づいて、前記音声認識のし易さの度合いを変化させることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記施設ジャンルごとに施設に到着した時刻の履歴を記憶する履歴記憶手段をさらに有し、
施設ジャンルごとの施設の利用が開始される可能性が高い時間帯を、前記履歴記憶手段に記憶した施設に到着した時刻の履歴に基づいて設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
自車両の現在位置、車速、および進行方向を検出する走行状態検出手段と、
前記走行状態検出手段によって検出された自車両の現在位置、および進行方向に基づいて、または使用者によって設定された目的地までの経路に基づいて、自車両が今後通過する地域を予測する予測手段をさらに有し、
前記範囲設定手段は、前記施設の利用が開始される可能性が高い時間帯までに自車両が到達可能な範囲を、前記予測手段で予測した自車両が今後通過する地域内に設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記施設ジャンルが飲食店である場合には、前記施設ジャンルごとに設定された施設の利用が開始される可能性が高い時間帯は、使用者が食事を開始する可能性が高い時間帯であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記施設ジャンルが宿泊施設である場合には、前記施設ジャンルごとに設定された施設の利用が開始される可能性が高い時間帯は、使用者が宿泊施設にチェックインする可能性が高い時間帯であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記施設ジャンルがレジャー施設である場合には、前記施設ジャンルごとに設定された施設の利用が開始される可能性が高い時間帯は、使用者がレジャー施設に到着する可能性が高い時間帯であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記待ち受け単語は、あらかじめ設定された自車両の一日の予定走行距離内に位置する施設名称の音声データであることを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−64810(P2006−64810A)
【公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−244811(P2004−244811)
【出願日】平成16年8月25日(2004.8.25)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】