説明

ナビゲーション装置

【課題】
タッチパネルに表示されるインデックスの数が増えても、タッチパネルの押圧によるインデックスの選択が容易であるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】
タッチパネル18に表示されており、地図513の縮尺を変更するインデックス501〜512を縦方向に2列に並べて表示する。また、縦方向2列に並んだそれぞれのインデックス501〜506と、インデックス507〜512とを互いに縦方向にずらして配置する。インデックス501〜513の大きさは、直径1cmの円515が含まれる大きさとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチパネルにインデックスを表示したナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置の表示部に短冊状のインデックスをリストとして表示するナビゲーション装置が知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−75171号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されている短冊状のインデックスでは、画面に多くのインデックスをリスト状に表示しようとすると、インデックスの縦の長さが短くなる。そのため、タッチパネルにインデックスを表示させ、インデックスの表示部分を指で押圧することによりインデックスを選択する場合、インデックスの選択操作が難しくなるという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、押圧すると所定の機能を動作させる複数のインデックスがタッチパネルに表示されるナビゲーション装置において、インデックスは縦方向に2列に配置され、2列のうちの一方の列に配置されたインデックスと、2列のうちの他方の列に配置されたインデックスとは、相互に縦方向にずらして配置され、2列のうちの一方の列に配置されたインデックスは、他方のインデックスの列に向かって凸の形状であり、他方の列に配置されたインデックスは、一方のインデックスの列に向かって凸の形状であることを特徴とする。
請求項2の発明は、押圧すると所定の機能を動作させる複数のインデックスがタッチパネルに表示されるナビゲーション装置において、インデックスは縦方向に2列に配置され、2列のうちの一方の列に配置されたインデックスと、2列のうちの他方の列に配置されたインデックスとは、相互に縦方向にずらして配置され、2列のうちの一方の列に配置されたインデックスの一部が、隣接する他方の列の2つのインデックス間に配置され、2列のうちの他方の列に配置されたインデックスの一部が、隣接する一方の列の2つのインデックス間に配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、押圧すると所定の機能を動作させる複数のインデックスがタッチパネルに表示されるナビゲーション装置において、インデックスは縦方向に2列に配置され、2列のうちの一方の列に配置されたインデックスと、2列のうちの他方の列に配置されたインデックスとは、相互に縦方向にずらして配置され、2列のうちの一方の列に配置されたインデックスの一部が、隣接する他方の列の2つのインデックス間に配置されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載のナビゲーション装置でおいて、タッチパネルを押圧して複数のインデックスからインデックスを選択し確定するのに加えて、インデックスを選択し確定する入力装置をさらに備え、入力装置は前記インデックスを選択し確定するために操作される2つの操作部材を有し、2つの操作部材のうちのいずれか一方の操作部材を操作し続けると、一方の列のインデックスと他方の列のインデックスとが交互に選択されることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載のナビゲーション装置であって、入力装置の一方の操作部材は回転式操作部材であり、回転式操作部材の回転操作でいずれかのインデックスを選択し、その後に他方の操作部材により、選択されたインデックスを確定することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、タッチパネルに表示されるインデックスの数が増えても、押圧によるインデックスの選択が容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。図1のナビゲーション装置1は、地図表示などの通常のナビゲーション機能を入力装置17のほかにタッチパネル18による入力操作でも行えるようにしている。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、タッチパネル18、VICS(道路交通情報システム)情報受信部20およびディスクドライブ21を有している。タッチパネル18は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチである。この明細書中、表示モニタ16に表示される画像がタッチパネル18に表示されると表現する。タッチパネル18には、タッチパネル18からの信号によりタッチパネル18の押圧位置を算出するタッチパネルコントロール部19が接続されている。ディスクドライブ21には、地図データが記録されたDVD−ROM22が装填される。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、操作者の要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。この制御回路11がDVD−ROM22に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行うと、その処理結果が推奨経路としてタッチパネル18に表示される。
【0008】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、車両の進行方位を検出する振動ジャイロ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14cなどからなる。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0009】
画像メモリ15は、タッチパネル18に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはディスクドライブ21によって読み込まれるDVD−ROM22に記憶された地図データに基づいて、適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示など行うことができる。
【0010】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の道路地図などの各種情報を画面表示として運転者に提供する。入力装置17は、操作者が各種コマンドを設定するための入力スイッチを有し、これは操作パネルやリモコンなどによって実現される。操作者は、タッチパネル18の表示画面の指示に従って入力装置17を手動で操作することにより、目的地を選択して目的地を設定する。上述したとおり、タッチパネル18は表示モニタ16のモニタ画面上に設けられた透明パネルであり、表示モニタ16に表示したモニタ画面はタッチパネル18を通して表示される。タッチパネル18は入力装置17と同様に入力機能を有し、タッチパネル18に表示された地図画面や各種ボタン、表示メニューなどを指で押圧すると、タッチパネルコントロール部19によって押圧位置が算出され、算出された押圧位置は制御回路11に入力され、目的地を設定したり、各種ボタンや表示メニューに対応する機能を実行させたりする。たとえば、タッチパネル18に表示されたスクロールボタンを押圧すると地図画面や選択メニューなどの表示をスクロールすることができる。
【0011】
目的地が運転者により設定されると、ナビゲーション装置1はGPSセンサ14cにより検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められたルート(以下、探索ルートという)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、運転者は地図上の探索ルートを画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、探索ルートに従って車両が走行できるように、運転者に対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を誘導する。
【0012】
VICS情報受信部20は、図示しないVICS情報センターから供給される渋滞情報などのVICS情報を受信し、制御回路11に出力する。このVICS情報は主に高速道路上に設置されている電波ビーコンや、主に一般道路上に設置されている光ビーコン、またはFM多重放送によって送信される。ナビゲーション装置1は、これらによって送信されたVICS情報をVICS情報受信部20により受信する。
【0013】
ディスクドライブ21は、装填されたDVD−ROM22から、表示モニタ16、すなわちタッチパネル18へ地図を表示するための地図データを読み出す。なお、DVD−ROM22以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0014】
図2は、本発明の一実施形態によるナビゲーション装置を車両内のセンターコンソール部に実装したときの外観略図である。表示モニタ16の画面上に設けられたタッチパネル18がセンターコンソールの上部側に設置され、入力装置17に相当する操作パネル201はセンターコンソールの下部側に設置される。
【0015】
図2に示されたタッチパネル18の押圧位置は次のようにして算出される。まず、タッチパネルの原理を、図3を参照して説明する。図3はタッチパネルの断面を示す図である。タッチパネル18は、ITO(Indium Tin Oxide)膜などの透明導電膜31を形成したガラス基板32に、スペーサ33をはさんで、ITO膜などの透明導電膜34を形成したPET(Polyethylene Terephalate)フィルム35を貼り合わせることによって作製する。PETフィルム35は可撓性を有するので、PETフィルム35の表面を押圧すると、ガラス基板32に形成された透明導電膜31とPETフィルム35に形成された透明導電膜34は押圧した位置で短絡を起こす。
【0016】
図4はタッチパネル18の動作原理を説明する図である。この押圧をして短絡を起こした位置を図4のA点とする。PETフィルム35に形成されている透明導電膜34にX軸電極41、42を形成する。ガラス基板32に形成されている透明導電膜31にY軸電極43、44を形成する。そして、X軸電極41、42およびY軸電極43、44はタッチパネルコントロール部19に接続されている。Aの位置で押圧されるとき、X軸電極41、42に電圧を印加すると、透明導電膜31と34は短絡されているので、Y軸電極43、44において電圧が検出される。この検出された電圧値から押圧位置のX座標がタッチパネルコントロール部19にて算出される。一方、Y軸電極43、44に電圧を印加すると、同様にしてX軸電極41、42において電圧が検出される。この検出された電圧値により押圧位置のY座標がタッチパネルコントロール部19にて算出される。以上より、X軸電極41、42とY軸電極43、44に交互に電圧を印加することにより、押圧位置Aの位置(X,Y)が算出される。このように算出された押圧位置Aは位置信号として制御回路11へ出力される。
【0017】
この位置信号における押圧位置が、タッチパネル18に表示されているインデックスなどのボタンの表示範囲内であると判定されると、制御回路11は、それぞれのボタンに割り当てられた機能を動作させる。ここでインデックスとは文字あるいはアイコンが表示されているボタンをいう。
【0018】
図2の操作パネル201には、ナビゲーション装置1の入力装置17であるボタンやスイッチ類が設けられている。すなわち、操作パネル201には、戻るボタン202、メニュー画面表示ボタン203、情報・TVボタン204、オーディオボタン205、8方向&決定スイッチ206、広域ボタン207、詳細ボタン208、ナビメニューボタン209、現在地ボタン210、設定ボタン211、状態表示ボタン212、画面・消ボタン213、第1のお気に入りボタン214および第2のお気に入りボタン215が設けられている。
【0019】
戻るボタン202は、項目設定中の各画面では一つ前の画面に戻る機能を有する。また、項目設定の最終画面では決定の役割を果たす。メニュー画面ボタン203は、ナビゲーション装置1のメニュー画面を表示する機能を有する。情報・TVボタン204は、情報・TV(不図示)に関するメニュー画面を表示する機能を有する。オーディオボタン205は、オーディオ(不図示)に関するメニュー画面を表示する機能を有する。
【0020】
8方向&決定スイッチ206は、8方向ボタン206a、決定ボタン206bおよびロータリースイッチ206cより構成される。8方向ボタン206aは、三角マークが付された4つのボタンやそれら4つのボタンに挟まれて配置されている4つのボタンを押圧操作することによって、タッチパネル18に表示された地図を8方向にスクロールさせたり、タッチパネルの画面内のボタンを選択する機能を有する。決定ボタン206bは、選択したボタンの内容を実行するための画面を表示させる機能を有する。ロータリースイッチ206cは、8方向&決定スイッチ206の外周部に配置されて、矢印R方向に回転操作することができる。ロータリースイッチ206cを回転操作することによって、タッチパネル18に表示されているインデックスなどのボタンを選択する機能を有する。
【0021】
広域ボタン207は、地図表示の縮尺を小さな縮尺に切り換える機能を有する。詳細ボタン208は、地図表示の縮尺を大きな縮尺に切り換える機能を有する。ナビメニューボタン209は、ナビゲーションシステムのメニュー画面を表示する機能を有する。現在地ボタン210は、現在地の地図画面と現在地メニューとを表示する機能を有する。設定ボタン211は、設定メニュー画面を表示する機能を有する。状態表示ボタン212は、エアコン(不図示)、オーディオ(不図示)の動作状態を表示する機能を有する。画面・消ボタン213は、タッチパネル18の表示画面の消去、画面表示色、明るさ、コントラストを調整する機能を有する。第1のお気に入りボタン214および第2のお気に入りボタン215は、それぞれのボタンに登録されている機能を実行する機能を有する。
【0022】
次に、本発明の第1の実施形態のナビゲーション装置1で用いるインデックスについて、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第1の実施形態のナビゲーション装置1のインデックスを表示したタッチパネル18の表示画面について説明する図である。表示パネル18にはインデックス501〜512と、地図513が表示される。インデックス501〜512には、所定の距離が表示されており、インデックス501〜512を所定時間以上押圧すると、表示されている距離が地図513の横幅に相当する縮尺で地図513が表示される。たとえば、インデックス511を指で押圧すると地図513の横幅が50mに相当する縮尺で地図513は表示される。
【0023】
図5に示すように、本発明の第1の実施形態のナビゲーション装置1では、インデックス501〜512は縦方向に2列に並べて表示される。左側一列のインデックス501〜506は右側一列のインデックス507〜512よりもインデックスの高さの1/2だけ上側に配置されている。インデックス501〜512のそれぞれは、四角形の一辺に二等辺三角形を接してなる五角形形状を呈し、三角形の頂点が左右方向を向いている。すなわち、左側一列のインデックス501〜506の頂点は右方を向き、右側一列のインデックス507〜512の頂点は左方を向いている。さらに、左側一列の左方を向く頂点は、右側一列の各インデックスの間を向き、右側一列の右方を向く頂点は、左側一列の各インデックスの間を向いている。換言すると、左側の列のインデックス501〜506は右側の列のインデックス507〜512に向かって凸の形状であり、右側の列のインデックス507〜512は左側の列のインデックス501〜506に向かって凸の形状である。
【0024】
インデックスボタン501〜512は、タッチパネル18を押圧して選択、確定される以外に、8方向&決定スイッチ206のロータリースイッチ206cによって選択される。図5に示すようにインデックス501が選択されている場合、ロータリースイッチ206cを矢印S方向に回転させると、インデックス507→インデックス502→インデックス508・・・のように、すなわち、矢印516に示すようにジグザグ方向の順番にインデックスが選択される。ロータリースイッチ206cを反時計回転方向に操作した場合は、矢印516を逆にたどる順番でインデックスが選択される。
【0025】
ロータリースイッチ206cにより選択されたインデックス501〜512は、8方向&決定スイッチ206の決定ボタン206bを押圧することによって確定され、インデックス501〜512に表示されている距離が地図513の横幅に相当する縮尺で地図513が表示される。つまり、入力装置17である操作パネル201に設けられた2つの操作部材、ロータリースイッチ206cと決定ボタン206bによっても、インデックス501〜512は選択、確定される。
【0026】
本願発明の第1の実施形態のナビゲーション装置1は、次のような作用効果が得られる。
(1)インデックス501〜512は縦方向に2列に並べて表示されている。よって、横長短冊状のインデックスをリストとして表示する場合に比べて、インデックス501〜512の縦の長さが2倍になる。このため、タッチパネル18を押圧することによって、インデックス501〜512を選択することが容易になる。インデックス501〜512の大きさは、指で容易にインデックス501〜512の表示範囲を押圧できるようにするため、直径1cmの円515が含まれる大きさであることが好ましい。
(2)インデックス501〜512の縦方向にずらした配置と左右各列のインデックスの頂点の向きによって、ロータリースイッチ206cを矢印S方向に回転させたときに各インデックスの頂点が向いているインデックスが次に選択されるインデックスであることを視覚的に認識させることができる。よって、ロータリースイッチ206cを矢印S方向に回転させた場合、インデックス501〜512の選択位置は矢印516が示す順序に動くことが、一見してわかる。一方、図6に示すように、単にインデックス501〜512は縦方向に2列に並べただけであると、インデックス501〜512の選択位置は、矢印601、602に示すような縦方向に動くのか、それとも矢印603が示すようにジグザグ方向に動くのか、一見しただけではわからない。
【0027】
次に、本発明の第2の実施形態のナビゲーション装置1Aを、図7を参照して説明する。図7は、本発明の第2の実施形態のナビゲーション装置1Aのインデックスを表示したタッチパネル18の表示画面を説明する図である。インデックス701〜712が第1のインデックス501〜512と相違する点は、インデックス701〜712の各頂点から細いバーBAを左右に延在させ、上下に隣接するインデックス間にバーBAを介在させた点である。換言すると、左側の列のインデックス702〜706の一部を構成するバーBAは、右側の列の隣接するインデックス707〜712の間に配置され、右側の列のインデックス707〜711の一部を構成するバーBAは、左側の列の隣接するインデックス701〜706の間に配置される。
【0028】
このように、上下に隣接するインデックス間にバーBAを介在させることにより、ロータリースイッチ206cを回転操作する際に、その操作方向が時計回転方向であれば、現在選択されているインデックスの頂点から伸びるバーBAの先端部下方に位置するインデックスが次に選択されるインデックスであることが容易に認識できる。その操作方向が反時計回転方向であれば、現在選択されているインデックスの頂点から伸びるバーBAの先端部上方に位置するインデックスが次に選択されるインデックスであることが容易に認識できる。また、第1の実施の形態のナビゲーション装置1と同様に、縦方向に2列のインデックスを配置していることによる作用効果も奏することができる。
【0029】
次に、本発明の第3の実施形態のナビゲーション装置1Bを、図8を参照して説明する。図8は、本発明の第3の実施形態のナビゲーション装置1Aのインデックスを表示したタッチパネル18の表示画面を説明する図である。インデックス801〜812が第2のインデックス701〜712と相違する点は、細いバーBAをのぞいたインデックス801〜812の形状が凸の形状でない点と、2つの列のインデックス801〜812のうち一方の列のインデックス807〜812のみから細いバーBAを他方の列のインデックス801〜806へ向けて延在させ、上下に隣接するインデックス間にバーBAを介在させた点である。換言すると、右側の列のインデックス806〜811の一部を構成するバーBAは、右側の列の隣接するインデックス801〜806の間に配置される。
【0030】
このように、上下に隣接する一方の列のインデックス間のみにバーBAを介在させることによっても、ロータリースイッチ206cを回転操作する際に、その操作方向が時計回転方向であれば、現在選択されているインデックスの下方に位置するバーBAを有するインデックス、または現在選択されているインデックスのバーBAの先端部下方に位置するインデックスが次に選択されるインデックスであることが容易に認識できる。その操作方向が反時計回転方向であれば、現在選択されているインデックスの上方に位置するバーBAを有するインデックス、または現在選択されているインデックスのバーBAの先端部上方に位置するインデックスが次に選択されるインデックスであることが容易に認識できる。また、第1の実施の形態のナビゲーション装置1と同様に、縦方向に2列のインデックスを配置していることによる作用効果も奏することができる。
【0031】
本発明の実施形態では、インデックス501〜512、701〜712、801〜812は地図513の縮尺を変更するボタンであったが、本発明はこの実施形態には限定されない。たとえば、経路探索の目的地を地名で設定するときの目的地のリストの頭出し用のインデックスでもよい。
【0032】
本発明の実施形態では、タッチパネル18に表示されているインデックスの選択を、ロータリースイッチ206cによって選択できるようにしたが、2種類の操作によってインデックスを選択するスイッチやボタン(直線方向操作デバイス)であれば、とくに限定されない。ロータリースイッチ206cの場合は、スイッチの右回転および左回転によってインデックスの選択を行ったが、たとえば、操作パネル上の2つのボタンを使用してインデックスを選択(一方のボタンを押すとロータリースイッチを右回転したのと同様に選択位置が変わり、他方のボタンを押すとロータリースイッチを左回転したのと同様に選択位置が変わる場合など)できるようにしてもよい。また、操作パネルのボタンやスイッチ以外にリモコンのジョイスティックなどから選択できるようにしてもよい。
【0033】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本願発明の一方の列に配置されたインデックスはインデックス501〜506、701〜706、807〜812に対応し、他方の列に配置されたインデックスはインデックス507〜512、707〜712、801〜806に対応する。入力装置は操作パネル201に対応し、2つの操作部材はロータリースイッチ206cと決定ボタン206bに対応する。交互に選択は矢印516、713、813に対応し、回転式操作部材はロータリースイッチ206cに対応する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】車両内に実装されたナビゲーション装置の外観の略図である。
【図3】タッチパネルの断面図である。
【図4】タッチパネルの押圧位置の算出を説明する図である。
【図5】本発明の第1の実施形態のナビゲーション装置に表示されたタッチパネルの表示画面を説明する図である。
【図6】インデックスを単に2列に配置して表示したときの問題点を説明する図である。
【図7】本発明の第2の実施形態のナビゲーション装置に表示されたタッチパネルの表示画面を説明する図である。
【図8】本発明の第3の実施形態のナビゲーション装置に表示されたタッチパネルの表示画面を説明する図である。
【符号の説明】
【0035】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
16 表示モニタ
18 タッチパネル
19 タッチパネルコントロール部
206c ロータリースイッチ
501〜512、701〜712、801〜812 インデックス
513 地図
514 自車位置
BA バー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
押圧すると所定の機能を動作させる複数のインデックスがタッチパネルに表示されるナビゲーション装置において、
前記インデックスは縦方向に2列に配置され、
前記2列のうちの一方の列に配置されたインデックスと、前記2列のうちの他方の列に配置されたインデックスとは、相互に縦方向にずらして配置され、
前記2列のうちの前記一方の列に配置されたインデックスは、前記他方のインデックスの列に向かって凸の形状であり、
前記他方の列に配置されたインデックスは、前記一方のインデックスの列に向かって凸の形状であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
押圧すると所定の機能を動作させる複数のインデックスがタッチパネルに表示されるナビゲーション装置において、
前記インデックスは縦方向に2列に配置され、
前記2列のうちの一方の列に配置されたインデックスと、前記2列のうちの他方の列に配置されたインデックスとは、相互に縦方向にずらして配置され、
前記2列のうちの前記一方の列に配置されたインデックスの一部が、隣接する前記他方の列の2つのインデックス間に配置され、
前記2列のうちの前記他方の列に配置されたインデックスの一部が、隣接する前記一方の列の2つのインデックス間に配置されていることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
押圧すると所定の機能を動作させる複数のインデックスがタッチパネルに表示されるナビゲーション装置において、
前記インデックスは縦方向に2列に配置され、
前記2列のうちの一方の列に配置されたインデックスと、前記2列のうちの他方の列に配置されたインデックスとは、相互に縦方向にずらして配置され、
前記2列のうちの前記一方の列に配置されたインデックスの一部が、隣接する前記他方の列の2つのインデックス間に配置されていることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載のナビゲーション装置でおいて、
前記タッチパネルを押圧して前記複数のインデックスからインデックスを選択し確定するのに加えて、前記インデックスを選択し確定する入力装置をさらに備え、
前記入力装置は前記インデックスを選択し確定するために操作される2つの操作部材を有し、
前記2つの操作部材のうちのいずれか一方の操作部材を操作し続けると、前記一方の列のインデックスと前記他方の列のインデックスとが交互に選択されることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項4に記載のナビゲーション装置であって、
前記入力装置の一方の操作部材は回転式操作部材であり、
前記回転式操作部材の回転操作でいずれかのインデックスを選択し、
その後に他方の操作部材により、選択された前記インデックスを確定することを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−85458(P2006−85458A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−269885(P2004−269885)
【出願日】平成16年9月16日(2004.9.16)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】