説明

ナビゲーション装置

【課題】燃料補給時に目的地に到着するまでに必要な正確な消費燃料量を提示して運転者の不安を取り除くことができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】地図データを記憶する地図データ記憶装置16と、目的地を入力する入力装置12と、自車位置を検出する自車位置検出部21と、検出された自車位置から目的地までの経路を地図データに基づき探索する経路探索部22と、探索された経路の交通状況を表す交通情報を外部から受信する通信機器15と、消費燃料情報に交通情報および道路特性を対応付けた燃費情報を記憶する燃費情報算出装置18と、交通情報および地図データによって示される経路の道路特性に対応する燃費情報を燃料情報算出装置から取得し、該取得した燃費情報に基づき、経路を走行して目的地に到着するまでに消費する消費燃料量を算出する消費燃料算出部23と、この算出された消費燃料量を表示する表示装置19を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、運転者を目的地まで案内するナビゲーション装置に関し、特に目的地に到着するまでの燃料消費量を考慮して、燃料補給に関する適切な情報を運転者に提示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、目的地に到着するまでの燃料消費量に応じて運転者に燃料に関する情報を提示するシステムとして、特許文献1は、燃料補給が必要になる地点周辺のガソリンスタンドの情報を、出発前に運転者に提示できる情報提供装置を開示している。この情報提供装置は、自車の位置を検出する自車位置検出手段と、燃料補給ステーションの情報が含まれた地図データベースを記憶する地図記憶手段と、地図記憶手段の地図データを用いて目的地までの経路を探索する経路探索手段と、自車の燃料の残量を検出する燃料残量検出手段と、探索された経路および燃料の残量を基に、燃料補給地点を算出する補給地点算出手段とを備え、燃料補給地点の周辺にある経路沿線の燃料補給ステーションの情報を地図記憶手段から求めて提示する。これにより、出発前の目的地までの経路探索時点で、運転者に対して、ガソリンを補給すべき経路沿線のガソリンスタンド情報を提供することができる。
【0003】
また、特許文献2は、複数の販売店の燃料価格、残燃料量や燃費予測、予定走行ルートなどを考慮して、最適な給油手法を運転者に通知する給油指示装置を開示している。この給油指示装置は、運転者が車両に搭載されたナビゲーションユニットに目的地を設定すると、ナビゲーションユニットは走行ルート上のガソリンスタンドの位置、価格および営業時間などの情報を、基地局を介してサーバから取得すると共に、車両の燃料状態を検知する。そして、走行ルート上の次のガソリンスタンドの燃料価格が最安値か、次のガソリンスタンドからの満タン航続距離内に最安値のガソリンスタンドが存在するか、次のガソリンスタンドで給油しない場合の実航続距離内に最安値のガソリンスタンドが存在するか、または、目的地までの間に最安値のガソリンスタンドが存在するかなどといった条件を判断し、次のガソリンスタンドでの給油の必要性の有無と予定給油量とを指示する。
【0004】
【特許文献1】特開2001−108461号公報
【特許文献2】特開2003−294458号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、目的地までの行程が不明な場合、目的地に到着するまでに必要な燃料量に関して、運転者に不安を与えることが多い。目的地に到着するまでに必要な燃料量を算出する場合は、目的地までの距離と、単位距離あたりの燃料の消費量とが用いられるが、必要な燃料量は、目的地に至るまでに発生する渋滞などといった交通状況および運転者の運転の仕方により大きく変化する。
【0006】
これに対し、上述した特許文献1に開示された技術では、目的地に到着するまでに予想される燃料消費量を算出し、この算出した燃料消費量を、目的地周辺のガソリンスタンド情報の検索に使用するだけであり、燃料消費量の算出時には、運転者の運転の仕方は考慮されていない。したがって、ガソリンスタンドなどの燃料補給ステーションにおける燃料補給時に、正確な燃料消費量を運転者に提示することができない。その結果、運転者の不安を取り除くことができないという問題が残されている。
【0007】
また、特許文献2には、燃料消費量の算出時に、目的地までの道路状態および交通状況に応じて燃料消費量を補正する技術が開示されているが、運転者の運転の仕方は考慮されていない。したがって、特許文献1に開示された技術と同様に、正確な燃料消費量を運転者に提示することができず、運転者の不安を取り除くことができない。
【0008】
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、燃料補給時に目的地に到着するまでに必要な正確な消費燃料量を提示して運転者の不安を取り除くことができるナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、この発明に係るナビゲーション装置は、地図データを記憶する地図データ記憶装置と、目的地を入力する入力装置と、自車位置を検出する自車位置検出部と、自車位置検出部で検出された自車位置から入力装置から入力された目的地までの経路を、地図データ記憶装置から読み込んだ地図データに基づき探索する経路探索部と、経路探索部で探索された経路の交通状況を表す交通情報を外部から受信する通信機器と、車両の消費燃料量を表す消費燃料情報に交通情報および道路特性を対応付けた燃費情報を記憶する燃費情報算出装置と、通信機器から送られてくる交通情報および地図データ記憶装置から読み込んだ地図データによって示される経路の道路特性に対応する燃費情報を燃料情報算出装置から取得し、該取得した燃費情報に基づき、経路探索部で探索された経路を走行して目的地に到着するまでに消費する消費燃料量を算出する消費燃料算出部と、消費燃料算出部で算出された消費燃料量を表示する表示装置を備えている。
【発明の効果】
【0010】
この発明に係るナビゲーション装置によれば、交通情報および地図データによって示される経路の道路特性に対応する燃費情報に基づき、経路を走行して目的地に到着するまでに消費する消費燃料量を算出して表示するように構成したので、燃料補給時に目的地に到着するまでに必要な正確な消費燃料量を運転者に提示することができ、運転者の不安を取り除くことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。このナビゲーション装置は、演算装置11、入力装置12、GPS(Global Positioning System)受信機13、測位センサ14、通信機器15、地図データ記憶装置16、残燃料算出装置17、燃費情報算出装置18および表示装置19を備えている。なお、残燃料算出装置17は、一般に、ナビゲーション装置の外部に設けられるが、この明細書では、便宜上、ナビゲーション装置の一部としている。
【0012】
演算装置11は、ナビゲーション装置の全体を制御するための各種処理を実行する。この演算装置11の詳細は後述する。
【0013】
入力装置12は、運転者が目的地を入力したり、自己のID番号を入力したりするために使用され、例えばナビゲーション装置の前面に設けられた操作ボタン、この操作ボタンと同等の信号を発生するリモートコントローラ(リモコン)、表示装置19の画面に載置されたタッチパネル、マイクロフォンから入力された音声信号に基づき音声を認識する音声認識装置、または、これらの組合せによって構成できる。この入力装置12から入力された各種指示は、操作データとして演算装置11に送られる。
【0014】
GPS受信機13は、GPS衛星から送信される電波を受信し、自己の現在位置を検出する。このGPS受信機13で検出された自己の現在位置は、現在位置データとして演算装置11に送られる。
【0015】
測位センサ14は、速度センサおよび方位センサ(いずれも図示を省略する)を含む。速度センサで検出された自己の移動速度は、速度データとして演算装置11に送られる。また、方位センサで検出された自己の進行方位は、方位データとして演算装置11に送られる。
【0016】
通信機器15は、例えばVICS(Vehicle Information and Communication System(登録商標:以下記載を省略する))野交通情報センタまたは独自に交通状況を収集している団体の交通情報センタから配信される渋滞情報または工事情報などといった交通情報を受信する。渋滞情報は、例えば、「渋滞なし」、「小渋滞」、「中渋滞」または「大渋滞」などを表す情報から構成されている。この通信機器15で受信された交通情報は演算装置11に送られる。
【0017】
地図データ記憶装置16は、例えばHDD(Hard Disk Drive)などから構成されており、地図データを記憶する。地図データは、道路を規定するリンクデータおよびノードデータを含む他、例えば、道路勾配(上り坂か下り坂か)または道路幅といった道路特性を表す属性データを含む。この地図データ記憶装置16に記憶されている地図データは、演算装置11によって読み出される。
【0018】
残燃料算出装置17は、車両の燃料タンク(図示しない)に設けられており、燃料タンク内の燃料の残量を算出する。この残燃料算出装置17で算出された燃料の残量は、残燃料量データとして演算装置11に送られる。
【0019】
燃費情報算出装置18は、車両に備えられているセンサ(図示しない)から定期的に、つまり所定時間間隔または所定距離を走行する毎に送られてくる消費燃料量に対し、通信機器15から演算装置11を経由して送られてくる交通情報および演算装置11から送られてくる経路データ(詳細は後述する)によって示される経路の道路特性を対応付けて、燃費情報として順次に更新しながら記憶する。経路の道路特性は、地図データ記憶装置16から読み込んだ道路の属性データから取得される。
【0020】
なお、通信機器15から演算装置11を経由して交通情報が送られて来ない場合は、車両に備えられているセンサから定期的に送られてくる消費燃料量に対し、演算装置11から送られてくる経路データによって示される経路の道路特性のみを対応付けて、燃費情報として順次に更新しながら記憶する。
【0021】
この燃費情報算出装置18は、燃費情報を、入力装置12から入力されて演算装置11を経由して送られてくるID番号によって識別される運転者毎に記憶する。したがって、ナビゲーション装置は、運転者毎に異なる運転の仕方に応じて、消費燃料を算出することができる。燃費情報算出装置18に記憶されている燃費情報は、演算装置11によって読み出される。
【0022】
表示装置19は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)から構成されており、演算装置11から受け取った情報を表示する。この表示装置19には、例えば地図、目的地までの経路、その他の各種メッセージが表示される。
【0023】
次に、演算装置11の詳細を説明する。図2は、演算装置11の機能的な構成を示すブロック図である。演算装置11は、自車位置検出部21、経路探索部22、消費燃料算出部23および補給燃料算出部24を備えており、これらの構成要素は、例えばプログラム処理によって実現されている。
【0024】
自車位置検出部21は、GPS受信機13から送られてくる現在位置データ、または、測位センサ14から送られてくる速度データと方位データとに基づき自律航法により算出した自車位置データによって示される自車位置の座標を算出し、さらに、地図データ記憶装置16から読み込んだ地図データを用いて自車が地図上のどの道路上にいるかを算出する。この自車位置算出部21で算出された自車位置は、自車位置データとして経路探索部22に送られる。
【0025】
経路探索部22は、自車位置検出部21から送られてくる自車位置データによって示される地点を出発地とし、入力装置12から入力された目的地までの経路を、地図データ記憶装置16から読み込んだ地図データに基づき算出する。この経路探索部22で算出された経路を表す経路データは、消費燃料算出部23および燃費情報算出装置18に送られる。
【0026】
消費燃料算出部23は、通信機器15から送られてくる交通情報および地図データ記憶装置16から読み込んだ地図データによって示される経路の道路特性に対応する燃費情報を燃費情報算出装置18から取得し、この取得した燃費情報に基づき、経路探索部22で探索された経路を走行して目的地に到着するまでに消費する消費燃料量を算出する。
【0027】
なお、燃費情報算出装置18に、消費燃料量を交通情報に対応付けた燃費情報が格納されていない場合は、消費燃料量に経路の道路特性のみを対応付けた燃費情報を用いて消費燃料量が算出される。この消費燃料算出部23で算出された消費燃料量は、消費燃料量データとして補給燃料算出部24および表示装置19に送られる。表示装置19は、消費燃料算出部23から送られてきた目的地に到着するまでの消費燃料量を表示する。
【0028】
補給燃料算出部24は、残燃料算出装置17から送られてくる残燃料量データによって示される燃料の残量と、消費燃料算出部23から送られてくる消費燃料量とから、燃料補給ステーションにおいて補給すべき燃料量を算出し、表示装置19に送る。表示装置19は、補給燃料算出部24から送られてくる補給すべき燃料量を、上記消費燃料量と一緒に表示する。
【0029】
次に、上述した構成を有する実施の形態1に係るナビゲーション装置の動作を、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0030】
まず、目的地の設定が行われる(ステップST11)。すなわち、運転者は、入力装置12を操作して目的地を入力する。この入力装置12から入力された目的地は、操作データとして演算装置11の経路探索部22に送られる。
【0031】
次いで、経路探索が行われる(ステップST12)。この処理では、まず、自車位置の検出が行われる。すなわち、自車位置検出部21は、自車位置を算出し、自車位置データとして経路探索部22に送る。経路探索部22は、自車位置検出部21から送られてくる自車位置データによって示される地点を出発地とし、入力装置12から送られてくる操作データによって示される目的地までの経路を、地図データ記憶装置16から読み込んだ地図データに基づき算出し、経路データとして消費燃料算出部23および燃費情報算出装置18に送る。
【0032】
次いで、交通情報を受信可能であるかどうかが調べられる(ステップST13)。すなわち、消費燃料算出部23は、通信機器15から交通情報を取得できるかどうかを調べる。このステップST13において、交通情報を受信可能でないことが判断されると、平均的な燃料情報が取得される(ステップST14)。すなわち、消費燃料算出部23は、燃費情報算出装置18から、経路の道路特性に対応する所定範囲の燃費情報(交通情報に対応付けられた燃費情報を除く)を取得して平均的な燃費情報とし、この平均的な燃費情報に基づき、経路探索部22で探索された経路を走行して目的地に到着するまでに消費する消費燃料量を算出する。その後、シーケンスはステップST17に進む。
【0033】
上記ステップST13において、交通情報を受信可能であることが判断されると、次いで、過去の燃料情報が存在するかどうかが調べられる(ステップST15)。具体的には、消費燃料算出部23は、燃費情報算出装置18に、消費燃料量を交通情報に対応付けた燃費情報が格納されているかどうかを調べる。このステップST15において、過去の燃料情報は存在しないことが判断されると、シーケンスはステップST14に進み、上述した平均的な燃料情報の取得が行われる。
【0034】
一方、ステップST15において、過去の燃料情報が存在することが判断されると、交通情報による燃料情報が算出される(ステップST16)。すなわち、消費燃料算出部23は、燃費情報算出装置18から、交通情報および経路の道路特性に対応する燃費情報を取得する。その後、シーケンスはステップST17に進む。
【0035】
ステップST17においては、燃料情報から予想燃料消費量が算出される(ステップST17)。すなわち、消費燃料算出部23は、ステップST14またはステップST16で取得された燃費情報に基づき、経路探索部22で探索された経路を走行して目的地に到着するまでに消費する消費燃料量を算出し、予想燃料消費量データとして表示装置19に送る。
【0036】
次いで、予想燃料消費量が表示される(ステップST18)。すなわち、表示装置19は、消費燃料算出部23から送られてくる予想燃料消費量データに基づき予想燃料消費量を表示する。その後、処理は終了する。
【0037】
なお、上述した図3に示すフローチャートでは、予想燃料消費量を表示するまでの処理を示しているが、さらに、補給すべき燃料量を表示するように構成することができる。この場合、消費燃料算出部23は、消費燃料量を表すデータを補給燃料算出部24に送る。補給燃料算出部24は、残燃料算出装置17から送られてくる残燃料量データによって示される燃料の残量と、消費燃料算出部23から送られてくる消費燃料量データとから、燃料補給ステーションにおいて補給すべき燃料量を算出し、表示装置19に送る。表示装置19は、補給燃料算出部24から送られてくる補給すべき燃料量を、上記消費燃料量と一緒に表示する。
【0038】
次に、燃費情報算出装置18で行われる燃料情報算出処理を、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。この燃料情報算出処理は、図3のフローチャートに示した処理とは独立して実行される。なお、以下では、車両から送られてくる消費燃料量に、交通情報および道路特性の両方を対応付ける場合について説明する。
【0039】
この燃料情報算出処理では、まず、交通情報を受信可能であるかどうかが調べられる(ステップST21)。すなわち、消費燃料算出部23は、通信機器15から交通情報を取得できるかどうかを調べる。このステップST21において、交通情報を受信可能でないことが判断されると、ステップST21を繰り返して実行しながら待機状態に入る。
【0040】
この待機状態において、ステップST21で、交通情報を受信可能であることが判断されると、消費燃料量が取得される(ステップST22)。すなわち、燃費情報算出装置18は、車両に備えられているセンサ(図示しない)から定期的に、つまり所定時間間隔または所定距離を走行する毎に送られてくる消費燃料量を取得する。
【0041】
次いで、交通情報に応じた運転者の消費燃料量が記憶される(ステップST23)。すなわち、燃費情報算出装置18は、ステップST22で取得された消費燃料量に、通信機器15から演算装置11を経由して送られてくる交通情報および演算装置11から送られてくる経路データによって示される経路の道路特性(地図データ記憶装置16から読み込んだ道路の属性データから取得される)を対応付けて、燃費情報として順次に更新しながら記憶する。この際、燃費情報算出装置18は、燃費情報を、入力装置12から入力されて演算装置11を経由して送られてくるID番号によって識別される運転者毎に記憶する。
【0042】
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置によれば、交通情報および地図データによって示される経路の道路特性に対応する燃費情報に基づき、経路を走行して目的地に到着するまでに消費する消費燃料量を算出して表示するように構成したので、燃料補給時に目的地に到着するまでに必要な正確な消費燃料量を運転者に提示することができ、運転者の不安を取り除くことができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置で使用される演算装置の構成を機能的に示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1に係るナビゲーション装置の燃費情報算出装置で行われる動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
11 演算装置、12 入力装置、13 GPS受信機、14 測位センサ、15 通信機器、16 地図データ記憶装置、17 残燃料算出装置、18 燃費情報算出装置、19 表示装置、21 自車位置検出部、22 経路探索部、23 消費燃料算出部、24 補給燃料算出部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データを記憶する地図データ記憶装置と、
目的地を入力する入力装置と、
自車位置を検出する自車位置検出部と、
前記自車位置検出部で検出された自車位置から前記入力装置から入力された目的地までの経路を、前記地図データ記憶装置から読み込んだ地図データに基づき探索する経路探索部と、
前記経路探索部で探索された経路の交通状況を表す交通情報を外部から受信する通信機器と、
車両の消費燃料量を表す消費燃料情報に交通情報および道路特性を対応付けた燃費情報を記憶する燃費情報算出装置と、
前記通信機器から送られてくる交通情報および前記地図データ記憶装置から読み込んだ地図データによって示される経路の道路特性に対応する燃費情報を前記燃料情報算出装置から取得し、該取得した燃費情報に基づき、前記経路探索部で探索された経路を走行して目的地に到着するまでに消費する消費燃料量を算出する消費燃料算出部と、
前記消費燃料算出部で算出された消費燃料量を表示する表示装置
とを備えたナビゲーション装置。
【請求項2】
燃費情報算出装置は、車両の移動に伴って該車両から定期的に送られてくる消費燃料情報に、通信機器から送られてくる交通情報および経路探索部で探索された経路の道路特性を対応付けて燃費情報として順次に更新しながら記憶する
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
入力装置は、運転者に付与されたID番号を入力し、
前記燃費情報算出装置は、前記入力装置から入力されたID番号毎に、燃費情報を記憶する
ことを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−32363(P2010−32363A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−194838(P2008−194838)
【出願日】平成20年7月29日(2008.7.29)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】