説明

バニロイド−1受容体(VR1)の機能を調節する二環式ピリミジン−4−(3H)−オン類並びにその類似体及び誘導体

特にバニロイド−1受容体(VR1)の機能の調節によって改善されるとう痛及び他の症状の治療において、治療化合物として有用である式(I)の化合物。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にバニロイド−1受容体(VR1)の機能の調節によって改善されるとう痛及び他の症状の治療において、治療化合物として有用である2,3−置換縮合二環式ピリミジン−4(3H)−オン類並びにその類似体及び誘導体、並びに薬剤として許容されるその塩及びプロドラッグに関する。
【背景技術】
【0002】
トウガラシの薬理学的活性成分はフェノールアミドカプサイシンであることがここしばらく認められている。粘膜へのカプサイシンの適用又は皮内注射されたときには、ヒトにおいて焼けるような強いとう痛を生じる。鎮痛薬としてのカプサイシンの局所投与の有益効果も十分に確立されている。しかし、カプサイシンに対するこれらの応答を媒介する根本的分子薬理学の理解はより最近の成果である。
【0003】
バニロイドVR1受容体と称されるカプサイシンの受容体は、1997年にUCSFのCaterina及び同僚によってクローン化された(Nature,398:816,1997)。VR1受容体は、皮膚、内臓、末梢組織及び脊髄を神経支配する感覚神経上に存在するカチオンチャネルである。VR1が活性化されると知覚線維に活動電位が誘発され、最終的にとう痛感覚を生じる。重要なことには、VR1受容体はカプサイシンによって活性化されるだけでなく、酸性pH及び侵害熱刺激によっても活性化される。VR1受容体は、いくつかの炎症伝達物質によっても感作され、したがって有痛性刺激の多様統合器(polymodal integrator)であると考えられる。
【0004】
原型のVR1拮抗物質はカプサゼピンである(Walpole et al., J Med Chem., 37:1942, 1994)−VR1 IC50 420nM。マイクロモル以下の拮抗物質の新規シリーズも最近報告されたが(Lee et al, Bioorg. Med. Chem., 9:1713, 2001)、これらの報告はインビボでの効力の証拠を示していない。親和性がはるかに高い拮抗物質は、「超強力」作用物質レシニフェラトキシンから誘導された。ヨード−レシニフェラトキシン(Wahl et al., Mol. Pharmacol., 59:9, 2001)は、VR1のナノモル拮抗物質であるが、経口薬剤に適切な諸特性を持たない。この最後のことは、Garcia−Martinez(Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 99: 2374, 2002)によって記載されたマイクロモルペプトイド拮抗物質にもあてはまる。
【0005】
欧州特許公開第0807633号(Pfizer Inc.)は、神経変性及びCNS外傷に関係する症状を治療する、構造的に関係したAMPA受容体拮抗物質を開示する。
【0006】
国際公開第9733890号(Novartis AG)は、構造的に関係した化合物を殺虫剤として開示する。
【0007】
本発明の化合物は、良好な代謝安定性などの有利な諸特性を有する。
【0008】
本発明者らは、別の新規VR1調節物質シリーズを本明細書に記載する。これらにはVR1拮抗物質が主に含まれるが、VR1部分拮抗物質及びVR1部分作用物質も包含される。かかる化合物は、とう痛の動物モデルにおいて効果的であることが判明した。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、式(I)の化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体を提供する。
【0010】
【化6】

式中、
Aは、ベンゼン環であり、1個を越えるO若しくはS原子が存在しないことを前提にO、N及びSから独立に選択される1、2若しくは3個のヘテロ原子を含有する縮合5員環芳香族複素環であり、又は1、2若しくは3個のN原子を含有する縮合6員環芳香族複素環であり、
Aは、ハロゲン、ヒドロキシ、S(O)1−4アルキル、S(O)NR、ホルミル、C1−4アルキルカルボニル、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アミノ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル;及びフェニル、ナフチル、O、N又はSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)、及び1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環(該環は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、以下に定義されるNR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル又はヒドロキシC1−6アルキルで場合によっては置換されていてもよい。)から独立に選択される1、2若しくは3個の基で場合によっては置換されていてもよく、
XはO、S又はNR(Rは水素又はC1−4アルキルである。)であり、
Yは(CR(CO)(NRWであり、
及びRは独立に水素、ヒドロキシ、ハロゲン又はC1−4アルキルであり、
は水素又はC1−6アルキルであり、
nは0、1、2、3又は4であり、
pは0又は1であり、
qは0又は1であり、
rは0、1又は2であり、
Wは、水素、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC3−7シクロアルキル;又はフェニル環、O、N及びSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)、1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合されたフェニル環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合された直前に定義された6員環芳香族複素環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環、O及びNから独立に選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含有する6員環飽和環(該環は、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ニトロ、シアノ、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、フェニル、直前に定義された非置換5員環芳香族複素環、直前に定義された6員環芳香族複素環、直前に定義された6員環飽和環又はNRで場合によっては置換されていてもよい。)であり、
各R及びRは独立に水素若しくはC1−6アルキルであり、又はRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に飽和4員環から7員環を形成することができ、
Zは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、上で定義されたNR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル若しくはヒドロキシC1−6アルキルで場合によっては置換されていてもよい、フェニル環、O、N若しくはSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)又は1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環であり、
及びRがアルキル基であるときには、それらはそれらが結合している窒素原子と一緒にピペラジン環を形成することができる。
【0011】
式Iの化合物の一実施態様においては、R及びRはヒドロキシでなく、nは0でない。
【0012】
式Iの化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体の別の実施態様においては、
Aは、ベンゼン環であり、1個を越えるO若しくはS原子が存在しないことを前提にO、N及びSから独立に選択される1、2若しくは3個のヘテロ原子を含有する縮合5員環芳香族複素環であり、又は1、2若しくは3個のN原子を含有する縮合6員環芳香族複素環であり、
Aは、ハロゲン、ヒドロキシ、フェニル、S(O)1−4アルキル、S(O)NR、ホルミル、C1−4アルキルカルボニル、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アミノ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル及びアミノC1−6アルコキシから独立に選択される1、2又は3個の基で場合によっては置換されていてもよく、
XはO、S又はNR(Rは水素又はC1−6アルキルである。)であり、
Yは(CR(CO)(NRWであり、
及びRは独立に水素、ハロゲン又はC1−4アルキルであり、
は水素又はC1−6アルキルであり、
nは1、2、3又は4であり、
pは0又は1であり、
qは0又は1であり、
rは0、1又は2であり、
Wは、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル;又はフェニル環、O、N及びSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)、1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合されたフェニル環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合された直前に定義された6員環芳香族複素環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環であり、該環は、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ニトロ、シアノ、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、フェニル、直前に定義された非置換5員環芳香族複素環、直前に定義された6員環芳香族複素環又はNRで場合によっては置換されていてもよく、
各R及びRは独立に水素若しくはC1−6アルキルであり、又はRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に飽和4員環から7員環を形成することができ、
Zは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、上で定義されたNR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル若しくはヒドロキシC1−6アルキルで場合によっては置換されていてもよい、フェニル環、O、N若しくはSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)又は1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環であり、
及びRがアルキル基であるときには、それらはそれらが結合している窒素原子と一緒にピペラジン環を形成することができる。
【0013】
Aは、ベンゼン環とすることができ、1個を越えるO若しくはS原子が存在しないことを前提にO、N及びSから独立に選択される1、2若しくは3個のヘテロ原子を含有する縮合5員環芳香族複素環とすることができ、又は1、2若しくは3個のN原子を含有する縮合6員環芳香族複素環とすることができる。
【0014】
Aは、好ましくは、非置換であり、又はハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ若しくはフェニルで置換されている。さらに好ましい置換基は、ヒドロキシC1−4アルキル、アミノC1−4アルキル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキル又はジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルである。
【0015】
Aは、好ましくは、非置換であり、又はハロゲン、ヒドロキシ、C3−5シクロアルキル、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ若しくはハロC1−4アルコキシで置換されている。より好ましくは、Aは非置換であり、又はハロゲン若しくはC1−4アルキルで置換されている。Aは、好ましくは、非置換であり、又はメチルで置換されている。好都合には、Aは非置換であり、又はメチル、エチルシクロプロピル若しくはフェニルで置換されている。一実施態様においてはAはチオフェンでない。
【0016】
より詳細には、Aは非置換であり、又はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ヒドロキシエチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、フェニル若しくはジメチルアミノエチルで置換されている。
【0017】
Aは、好ましくは、縮合ピリジン、チオフェン、チアゾール又はイミダゾールである。
【0018】
Aがヒドロキシ基で置換されているときには互変異性が起こり得る。例えば、Aが縮合イミダゾールであるときには、互変異性が起こりイミダゾロンを形成することがある。
【0019】
XはOとすることができる。XはSとすることができる。XはNHとすることができる。
【0020】
は、好ましくは、水素又はC1−2アルキルである。Rは水素とすることができる。
【0021】
及びRは、好ましくは、水素、ハロゲン、メチル又はヒドロキシである。
【0022】
及びRは、好ましくは、水素、ハロゲン又はメチルである。R及びRは最も好ましくは水素である。適切には、R及びRは、水素、ヒドロキシ及びメチルから独立に選択される。
【0023】
は、好ましくは、水素又はC1−2アルキルである。Rは水素とすることができる。
【0024】
とRはそれらが結合している窒素原子と一緒にピペラジノン環などのピペラジン環を形成することができる。
【0025】
nは、好ましくは1、2、3又は4である。
【0026】
nは、好ましくは1、2又は3である。
【0027】
nは、好ましくは1又は2である。
【0028】
一実施態様においてはpは0である。別の実施態様においてはpは1である。
【0029】
一実施態様においてはqは0である。別の実施態様においてはqは1である。
【0030】
(CR(CO)(NRの特定の実施態様としては、CH、CHCO、CHCH、CHCONHなどが挙げられる。一実施態様においては、(CR(CO)(NRはCHCHCHである。さらに別の実施態様においては、(CR(CO)(NRはCHCHCHCH、CHCH(OH)、CHC(OH)、CHCON(CH)又は直接結合である。
【0031】
Wは、好ましくは水素、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル又はC3−7シクロアルキルである。さらに好ましいW基はC1−6アルコキシである。
【0032】
一実施態様においてはWは水素でもC1−6アルキルでもない。
【0033】
Wは、上で定義された芳香環であることが好ましい。
【0034】
Wは、好ましくは、非置換であり、又はハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、フェニル、ハロC1−4アルコキシ又はNR(R及びRは独立にC1−4アルキルであり、又はRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に飽和5員環から6員環を形成する。)で置換されている。より好ましくは、Wは、非置換であり、又はハロゲン、C1−2アルキル、C1−2ハロアルキル、C1−2アルコキシ若しくはフェニルで置換されている。さらに好ましい置換基としては、C1−2ハロアルコキシ、ヒドロキシなどが挙げられる。置換されている場合には、Wは好ましくは一置換されている。Wは二置換されていてもよい。特定の置換基としては、フッ素、塩素、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、ピロリジン、メチル、フェニルなどが挙げられる。さらに特定の置換基はヒドロキシ及びメトキシである。
【0035】
特定の芳香族W環としては、ベンゼン、ベンゾチアゾール、ベンゾチオフェン、ピリジン、1,2,4−オキサジアゾール、イソオキサゾルなどが挙げられる。さらなる芳香族W環はチアゾールである。
【0036】
Wの特定の実施態様としては、メチル、3−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イル、1−ベンゾチエン−3−イル、1,3−ベンゾチアゾル−2−イル、フェニル、3−クロロフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−ピロリジン−1−イルフェニル、ピリダ−2−イル、4−フルオロフェニル、5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾル−3−イル、5−メチルイソオキサゾル−3−イルなどが挙げられる。Wのさらなる実施態様としては、水素、シクロプロピル、シクロヘキシル、トリフルオロメチル、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニルなどが挙げられる。
【0037】
Wのさらに別の実施態様としては、2−クロロフェニル、2−フルオロフェニル、6−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イル、3,4−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル,3−クロロ−4−フルオロフェニル、3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、エトキシ、3−トリフルオロメチルフェニル、2−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル,5−トリフルオロメチル−1,3−ベンゾチアゾル−2−イル,5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾル−2−イル、シクロブチル、シクロペンチル、2−メチル−1,3−チアゾル−4−イル、フルオロメチル、4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イル、6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル、2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イル、エチル、3−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、2−メトキシ−4−トリフルオロメチルフェニル、イソプロピルなどが挙げられる。
【0038】
Zは、好ましくは、場合によっては置換されていてもよいフェニル又はピリジニルである。
【0039】
Zは、好ましくは、非置換であり、又はシアノ、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ及びジ(C1−4アルキル)アミノから選択される1個若しくは2個の置換基で置換されている。特定の置換基としては、塩素、トリフルオロメチル、シアノ、メチル、フッ素、エトキシ、トリフルオロメトキシ、臭素、ジメチルアミノ、メトキシ、イソプロポキシなどが挙げられる。
【0040】
Zの特定の実施態様としては、4−クロロフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、4−シアノフェニル、4−メチルフェニル、フェニル、6−クロロピリジン−3−イル、3−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロ−3−エトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、4−ブロモフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3−フルオロ−4−メチルフェニル、4−クロロ−2−フルオロフェニル、4−クロロ−3−フルオロフェニル、4−クロロ−3−メトキシフェニル、3−ブロモ−4−クロロフェニル、4−クロロ−3−イソプロポキシフェニル、4−クロロ−3−シアノフェニルなどが挙げられる。
【0041】
Zは、好ましくは、非置換であり、又はシアノ、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ及びハロC1−4アルコキシから選択される1個の置換基で置換されている。Zは好ましくは一置換である。Zは好ましくはフェニル環である。好ましい置換基は塩素及びトリフルオロメチルである。Zの特定の実施態様は4−クロロフェニル及び4−トリフルオロメチルフェニルである。一実施態様においてはZはトリフルオロメチルで置換されていない。
【0042】
別の実施態様においてはZはシアノ又はメチルで置換されている。したがって、前記Zはシアノフェニル又はメチルフェニルとすることができる。特にZは4−メチルフェニル又は4−シアノフェニルである。
【0043】
本発明は、式(I)の化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体も提供する。
【0044】
【化7】

式中、
BはN又はCHであり、
tは1、2又は3であり、
Aは、1個を越えるO若しくはS原子が存在しないことを前提にO、N及びSから独立に選択される1、2若しくは3個のヘテロ原子を含有する縮合5員環芳香族複素環であり、又は1、2若しくは3個のN原子を含有する縮合6員環芳香族複素環であり、
Aは、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル;C3−7シクロアルキル、フェニル又はジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルで場合によっては置換されていてもよく、
XはO、S又はNR(Rは水素又はC1−4アルキルである。)であり、
Yは(CR(CO)(NRW(R、R、R、n、p及びqは式Iに対して定義されたとおりである。)であり、
Wは、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル;又はフェニル環、O、N若しくはSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)、1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合されたフェニル環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合された直前に定義された6員環芳香族複素環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環であり、該環は、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、フェニル、ハロC1−4アルコキシ又はNR(R及びRは独立にC1−4アルキルであり、又はRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に飽和5から6員環を形成する。)で場合によっては置換されていてもよく、
は、水素、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノであり、
及びRがアルキル基であるときには、それらはそれらが結合している窒素原子と一緒にピペラジン環を形成することができる。
【0045】
は、好ましくは、水素、塩素、トリフルオロメチル、シアノ、メチル、フッ素、エトキシ、トリフルオロメトキシ、臭素、ジメチルアミノ、メトキシ及びイソプロポキシである。
【0046】
一実施態様においてはBはCHである。別の実施態様においてはBはNである。
【0047】
本発明は、式IAの化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体も提供する。
【0048】
【化8】

式中、Aは、1個を越えるO若しくはS原子が存在しないことを前提にO、N及びSから独立に選択される1、2若しくは3個のヘテロ原子を含有する縮合5員環芳香族複素環であり、又は1、2若しくは3個のN原子を含有する縮合6員環芳香族複素環であり、
Aは、ハロゲン、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル又はフェニルで場合によっては置換されていてもよく、
XはO、S又はNR(Rは水素又はC1−4アルキルである。)であり、
Yは(CR(CO)(NRW(R、R、R、n、p及びqは式Iに対して定義されたとおりである。)であり、
Wは、水素、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル;又はフェニル環、O、N若しくはSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)、1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合されたフェニル環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合された直前に定義された6員環芳香族複素環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環であり、該環は、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、フェニル、ハロC1−4アルコキシ又はNR(R及びRは独立にC1−4アルキルであり、又はRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に飽和5から6員環を形成する。)で場合によっては置換されていてもよく、
は、水素、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロC1−4アルコキシであり、
及びRがアルキル基であるときには、それらはそれらが結合している窒素原子と一緒にピペラジン環を形成することができる。
【0049】
一実施態様においては、Aはハロゲン又はC1−4アルキルで場合によっては置換されていてもよい。
【0050】
Aは、好ましくは、縮合ピリジン、チオフェン、チアゾール又はイミダゾールであり、これらは非置換であり、又はメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ヒドロキシエチル、シクロプロピル、シクロプロピルメチル、フェニル若しくはジメチルアミノエチルで置換されている。
【0051】
Aは、好ましくは、縮合ピリジン、チオフェン、チアゾール又はイミダゾールであり、これらは非置換であり、又はハロゲン、メチル、エチル、シクロプロピル若しくはフェニルで置換されている。
【0052】
Aは、好ましくは、縮合ピリジン、チオフェン、チアゾール又はイミダゾールであり、これらは非置換であり、又はハロゲン若しくはメチルで置換されている。
【0053】
は、好ましくは水素又はC1−2アルキルであり、最も好ましくは水素である。
【0054】
Yは、好ましくはCHW、CHCOW、CHCHW若しくはCHCONHWであり、又はX−Yは、
【0055】
【化9】

である。
【0056】
Yは好ましくはCHCHCHWである。
【0057】
Yのさらに好ましい実施態様としては、CHCHCHCHW、CHCH(OH)W、CHC(OH)W、CHCON(CH)W、Wなどが挙げられる。
【0058】
好ましくはX−Yは、
【0059】
【化10】

である。
【0060】
一実施態様においては、Wは、C1−6アルキル;又はフェニル環、O、N若しくはSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)、1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合されたフェニル環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合された直前に定義された6員環芳香族複素環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環であり、該環は、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、フェニル、ハロC1−4アルコキシ又はNR(R及びRは独立にC1−4アルキルであり、又はRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に飽和5から6員環を形成する。)で場合によっては置換されていてもよい。
【0061】
Wは、好ましくは、非置換であり、又はハロゲン、C1−2アルキル、C1−2ハロアルキル、C1−2アルコキシ若しくはフェニルで置換されている。さらに好ましい置換基としては、C1−2ハロアルコキシ、ヒドロキシなどが挙げられる。より好ましくは、Wは非置換であり、又はフッ素、塩素、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、ピロリジン、メチル若しくはフェニルで一置換されている。
【0062】
好ましくは、Wは非置換であり、又はフッ素、塩素、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、ピロリジン、メチル及びフェニルから独立に選択される群で一置換若しくは二置換されている。さらに好ましい置換基はヒドロキシ及びメトキシである。
【0063】
Wは、好ましくは、ベンゼン、ベンゾチアゾール、ベンゾチオフェン、ピリジン、1,2,4−オキサジアゾール又はイソオキサゾル環である。さらに好ましい環はチアゾールである。好ましくは、Wは、水素、メチル、トリフルオロメチル、シクロプロピル又はシクロヘキシルである。さらに好ましいW基としては、フルオロメチル、エトキシ、シクロブチル、シクロペンチル、エチル、イソプロピルなどが挙げられる。
【0064】
は好ましくは塩素又はトリフルオロメチルである。一実施態様においてはRはトリフルオロメチルでない。別の実施態様においてはRはシアノ又はメチルである。
【0065】
本発明の特定の実施態様としては、
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)エチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−[1−ベンゾチエン−3−イルメチル)チオ]−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−[1,3−ベンゾチアゾル−2−イルメチルチオ]−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[2−オキソ−2−フェニルエチルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(3−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(2−オキソ−2−[4−トリフルオロメトキシフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(2−オキソ−2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−オキソ−2−(4−ピロリジン−1−イルフェニル)エチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[2−オキソ−2−ピリジン−2−イルエチルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[4−フルオロベンジルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−[3−クロロベンジルチオ]−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[ピリジン−2−イルメチルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾル−3−イルメチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{3−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−2−イルチオ}−N−(5−メチルイソオキサゾル−3−イル)アセトアミド;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−[3−フルオロベンジルチオ][1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)エチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−3−[4−トリフルオロメチルフェニル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−[3−フルオロベンジルチオ]−3−[4−トリフルオロメチルフェニル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−(メチルチオ)−3−ピリジン−3−イルピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(3−オキソ−4−フェニルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−4−クロロフェニル−2−{2−(4−クロロフェニル)エチルアミノ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルオキシ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;及び
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルアミノ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
又は薬剤として許容されるその塩などが挙げられる。
【0066】
本発明のさらなる実施態様としては、
1−(4−クロロフェニル)−2−[2−シクロヘキシルエチルチオ]−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[2−シクロヘキシルエチルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−プロピルチオ−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[シクロプロピルメチルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[2,2,2−トリフルオロエチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−フェニル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−メチルチオ−9−フェニル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−フェニル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−フェニル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
4−{9−メチル−6−オキソ−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル}ベンゾニトリル;
9−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;及び
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体などが挙げられる。
【0067】
本発明のさらなる実施態様としては、
3−(4−クロロフェニル)−2−メチルアミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{2−(4−3−(クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−3−フェニルピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[2−フェニルエチルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[2−フルオロベンジルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−{2−(4−クロロフェニル)エチルチオ}[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(3−クロロフェニル)エチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−[3−フルオロベンジルチオ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−{2−(4−クロロフェニル)エチルチオ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
2−{6−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−イソプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−3−[4−トリフルオロメチルフェニル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(3−クロロフェニル)−9−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−[4−トリフルオロメチルフェニル]−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−[4−トリフルオロメチルフェニル]−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−[3−クロロ−4−フルオロベンジルチオ]−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−(2−[3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−フルオロフェニル)−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメトキシフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−フルオロフェニル)エチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[2,4−ジクロロベンジルチオ]−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−9−メチル−1−[4−トリフルオロメチルフェニル]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−メチル−1−[4−トリフルオロメチルフェニル]−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
4−[2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−4−オキソピリド[3,2−d]ピリミジン−3(4H)−イル]ベンゾニトリル;
エチル{1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−6−オキソ−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−2−イルチオ}アセタート;
4−[4−オキソ−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−3(4H)−イル]ベンゾニトリル;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−プロピル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]−9−プロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−9−メチル−1−[4−トリフルオロメトキシフェニル]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−(シクロプロピルメチル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−9−(シクロプロピルメチル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−[3−フルオロベンジルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−[3−クロロ−4−フルオロベンジルチオ]−1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{3−トリフルオロメチルベンジルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−[3−クロロベンジルチオ]−1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−9−シクロプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−オキソ−2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−[2,4−ジクロロベンジルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−3−(4−クロルフェニル)−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
4−[2−[3−フルオロベンジルチオ]−4−オキソピリド[3,2−d]ピリミジン−3(4H)−イル]ベンゾニトリル;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−[2−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−9−エチル−1−(4−メチルフェニル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−プロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−ブロモフェニル)−2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−[1,3−ベンゾチアゾル−2−イルメチルチオ]−1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{2−フルオロ−4−トリフルオロメチルベンジルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{2−フルオロ−5−トリフルオロメチルベンジルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{3−フルオロ−4−トリフルオロメチルベンジルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(5−トリフルオロメチル−1,3−ベンゾチアゾル−2−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−[4−ジメチルアミノフェニル]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−1−(4−フルオロフェニル−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−ペンチルチオ−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3−メチルブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[2−シクロヘキシルエチルアミノ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−(2−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−(2−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−(2−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルアミノ}−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3−フルオロベンジルアミノ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾル−2−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルアミノ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−シクロプロピル−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−1−(4−フルオロフェニル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−(2−ヒドロキシエチル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミノ}−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[シクロブチルメチルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジヒドロキシプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[2−シクロペンチルエチルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−{2−メチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[シクロペンチルメチルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルアミノ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
4−{9−メチル−6−オキソ−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル}ベンゾニトリル;
4−{9−エチル−6−オキソ−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル}ベンゾニトリル;
1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−{2−メチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−プロピル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−プロピル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−イソプロピル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−イソプロピル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロプロピルチオ]−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3−フルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
4−[9−エチル−6−オキソ−2−(4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イルメチルチオ)−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル]ベンゾニトリル;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−9−メチル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−6−オキソ−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−2−イルチオ}−N−メチルアセトアミド;
2−{1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−6−オキソ−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−2−イルチオ}−N,N−ジエチルアセトアミド;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−{5−メチルイソオキサゾル−3−イルメチルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−メチルチオ−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イル]メチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−2−(4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(3−ブロモ−4−クロロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−シクロヘキシルアミノ−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−{2−メチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルアミノ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルアミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロ−3−エトキシフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロ−3−イソプロポキシフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−{4−[3−トリフルオロメチルピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−フルオロフェニル)−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチル}チオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ)[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−シクロヘキシルアミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルアミノ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−7−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−7−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−7−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルアミノ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−[2−ジメチルアミノエチル]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−[2−メトキシ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−[[5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチル](メチル)アミノ]−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;及び
2−クロロ−5−{9−メチル−6−オキソ−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル}ベンゾニトリル
又は薬剤として許容されるその塩などが挙げられる。
【0068】
本明細書では、基又は基の一部として「アルキル」又は「アルコキシ」という用語は、その基が直鎖状又は分枝状であることを意味する。適切なアルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル及びt−ブチルが挙げられる。適切なアルコキシ基の例としては、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ及びt−ブトキシが挙げられる。
【0069】
本明細書では、「ハロC1−6アルキル」及び「ハロC1−6アルコキシ」という用語は、1個以上(特に、1から3個)の水素原子がハロゲン原子、特にフッ素又は塩素原子で置換されたC1−6アルキル又はC1−6アルコキシ基を意味する。好ましいのは、フルオロC1−6アルキル及びフルオロC1−6アルコキシ基であり、特に、フルオロC1−3アルキル及びフルオロC1−3アルコキシ基、例えば、CF、CHF、CHF、CHCHF、CHCHF、CHCF、OCF、OCHCHF、OCHCHF又はOCHCFであり、最も特別にはCF及びOCFである。
【0070】
本明細書に記載されるシクロアルキル基は、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロへキシルとすることができる。かかる基としては、例えば、シクロプロピルメチル及びシクロへキシルメチルも含まれる。
【0071】
本明細書では、基又は基の一部として「アルケニル」及び「アルキニル」という用語は、その基が直鎖状又は分枝状であることを意味する。適切なアルケニル基の例としてはビニル及びアリルが挙げられる。適切なアルキニル基はアセチル又はプロパルギルである。
【0072】
本明細書で使用される「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を意味する。最も好ましいハロゲンはフッ素及び塩素、特に塩素である。
【0073】
飽和6員環の例は、モルホリン、ピペリジン及びピペラジンである。
【0074】
6員環芳香族複素環の例は、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、ピリダジン及びトリアジンである。
【0075】
5員環芳香族複素環の例は、チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、イソオキサゾル、チアゾール、イソチアゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール及びテトラゾールである。
【0076】
9又は10員環縮合二環式芳香族複素環の例としては、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、ベンゾイミダゾル、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、キノリン、イソキノリン及びシンノリンが挙げられる。
【0077】
本発明のさらに別の側面においては、式Iの化合物は、薬剤として許容される塩、特に酸付加塩の形で調製することができる。
【0078】
式Iの化合物の塩は、医薬品に使用される場合には、薬剤として許容される無毒の塩である。しかし、他の塩も、本発明による化合物又はその薬剤として許容される無毒の塩の調製に有用であり得る。薬剤として許容される本発明の化合物の適切な塩としては、本発明による化合物の溶液を塩酸、フマル酸、p−トルエンスルホン酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、硫酸などの薬剤として許容される酸の溶液と混合することによって例えば形成することができる酸付加塩などが挙げられる。さらなる塩は、ベンゼンスルホン酸との酸付加塩である。薬剤として許容される本発明の化合物の好ましい塩はベシル酸塩である。アミン基の塩は、アミノ態窒素原子がアルキル、アルケニル、アルキニル、アラルキル部分などの適切な有機基を有する第4級アンモニウム塩も含むことができる。また、本発明の化合物が酸性部分を有する場合には、薬剤として許容される適切なその塩としては、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム又はマグネシウム塩などの金属塩などが挙げられる。
【0079】
塩は、塩が不溶性である溶媒若しくは媒体中で又は減圧除去若しくは凍結乾燥によって除去される水などの溶媒中で式Iの化合物の遊離塩基体を適切な酸の1当量以上と反応させることによって、既存の塩のアニオンを適切なイオン交換樹脂上の別のアニオンと交換することによってなど従来の手段によって形成することができる。
【0080】
本発明は、上記式Iの化合物のN−酸化物もその範囲内に含む。一般に、かかるN−酸化物は、任意の利用可能な窒素原子上で形成することができる。N−酸化物は、式Iの化合物をオキソンとウェットアルミナの存在下で反応させるなど従来の手段によって形成することができる。
【0081】
本発明は、上記式Iの化合物のプロドラッグをその範囲に含む。一般に、かかるプロドラッグは、式Iの化合物の機能的誘導体であり、必要とされる式Iの化合物にインビボで容易に変換することができる。適切なプロドラッグ誘導体の選択及び調製の従来手順は、例えば、“Design of Prodrugs”, ed. H. Bundgaard, Elsevier, 1985に記載されている。
【0082】
プロドラッグは、生物活性物質(「親薬物」又は「親分子」)の薬理学的に不活性な誘導体とすることができ、活性な薬物を放出するために体内で変換される必要があり、親薬物分子よりも送達特性が改善されている。インビボでの変換は、例えば、カルボン酸、リン酸又は硫酸エステルの化学的加水分解又は酵素加水分解、感受性が高い官能基の還元又は酸化などのある代謝過程の結果とすることができる。
【0083】
本発明は、式Iの化合物の溶媒和化合物及びその塩、例えば、水和物をその範囲に含む。
【0084】
本発明による化合物は1個以上の不斉中心を有することができ、したがって鏡像異性体としてもジアステレオ異性体としても存在することができる。すべてのかかる異性体及びそれらの混合物は、本発明の範囲内に包含されると理解される。また、式Iの化合物は互変異性型で存在することもでき、本発明は、混合物と別個の個々の互変異性体との両方をその範囲に含む。
【0085】
本化合物は異なる異性体の形で存在することができ、そのすべてが本発明に包含される。
【0086】
本発明は、さらに、薬剤として許容される担体又は賦形剤と一緒に1個以上の式Iの化合物を含む薬剤組成物も提供する。
【0087】
本発明による組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、無菌非経口溶液剤若しくは懸濁液剤、定量エアゾール剤若しくは液体噴霧剤、滴剤、アンプル剤、自動注射装置、坐剤、クリーム剤又はゲル剤;経口、非経口、鞘内、鼻腔内、舌下、直腸若しくは局所投与用、又は吸入若しくは吹送投与用などの単位剤形であることが好ましい。錠剤、丸剤、カプセル剤、オブラート剤などの経口組成物が特に好ましい。錠剤などの固体組成物を調製するために、主要な活性成分は、薬剤担体、例えば、コーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、ゴムなどの従来の錠剤化成分及び他の薬剤希釈剤、例えば、水と混合されて、本発明の化合物又は薬剤として許容されるその塩の均一な混合物を含有する固体予備処方組成物を形成する。これらの予備処方組成物を均一と称するときには、それは、活性成分が該組成物全体に等しく分散され、該組成物が錠剤、丸剤、カプセル剤などの有効な単位剤形に容易に均等に再分できることを意味する。次いで、この固体予備処方組成物は、本発明の活性成分0.1から約500mgを含有する上記タイプの単位剤形に再分される。好都合な単位剤形は、活性成分の1から500mg、例えば1、5、10、25、50、100、300又は500mgを含有する。新規組成物の錠剤又は丸剤は、長期作用の利点をもたらす剤形を提供するために、被覆又は配合することができる。例えば、錠剤又は丸剤は内部投与成分と外部投与成分を含むことができ、後者は前者の覆いの形になる。これら2つの成分は、胃の中で分解しないように働き内部成分が損なわれずに十二指腸に入るようにする、又は内部成分の放出が遅延されるようにする腸溶層によって分離することができる。さまざまな材料は、かかる腸溶層又はコーティングに使用することができる。かかる材料としては、いくつかの高分子酸、高分子酸とシェラック、セチルアルコール及び酢酸セルロースのような材料との混合物などが挙げられる。
【0088】
本発明の新規組成物を経口又は注射投与用に混合することができる液体剤形としては、水溶液剤、適切に香味付けされたシロップ剤、水性又は油性懸濁液剤、綿実油、ゴマ油、ヤシ油、落花生油などの食用油を含む香味付けされた乳濁液剤、エリキシル剤、類似の薬剤ビヒクルなどが挙げられる。水性懸濁液の適切な分散剤又は懸濁剤としては、トラガカント、アラビアゴム、アルギナート、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチンなどの合成及び天然ゴムなどが挙げられる。
【0089】
以下に示すものなどの有痛性症状の治療においては、適切な投与量レベルは約1.0mgから15g/日、好ましくは約5.0mgから1g/日、より好ましくは約5mgから500mg/日、特に10mgから100mg/日である。本化合物は、1から4回/日の投薬計画で投与することができる。
【0090】
任意の治療に使用するのに必要な式Iの化合物の量は、選択された特定の化合物又は組成物によってだけでなく、投与経路、治療される症状の性質並びに患者の年齢及び状態によっても変わり、最終的に主治医の判断によることを理解されたい。
【0091】
本発明は、さらに、ヒト又は動物の体の治療に使用される上で定義された式Iの化合物又は薬剤として許容されるその塩も提供する。前記治療は、VR1受容体の調節(好ましくは拮抗作用)によって治療に対する感受性が高くなる症状に対するものであることが好ましい。
【0092】
本発明の化合物は、慢性及び急性痛症状を含めて、とう痛及び/又は炎症が支配的である疾患及び症状の予防又は治療に役立つ。かかる症状としては、リウマチ様関節炎;骨関節炎;術後のとう痛;特に外傷後の筋骨格痛;脊椎痛;筋筋膜とう痛症候群;片頭痛、急性又は慢性緊張性頭痛、群発性頭痛、側頭下顎痛及び上顎洞痛を含めた頭痛;耳痛;会陰切開痛;火傷及び特にそれに付随する一次性痛覚過敏;心臓痛、筋痛、眼痛、口腔顔面痛、例えば、歯痛、腹痛、婦人科のとう痛、例えば、月経とう痛、ぼうこう炎に付随するとう痛及び陣痛、慢性骨盤痛、慢性前立腺炎、子宮内膜症などの深部痛及び内臓痛;末梢神経障害に付随するとう痛、例えば、神経絞やく及び腕神経叢裂離、切断、末梢神経障害、三叉神経痛性チック、非定型顔面痛、神経根損傷、くも膜炎などの神経損傷及び根損傷に付随するとう痛;そうよう、血液透析によるかゆみ及び接触性皮膚炎を含めたかゆみ症状;カプサイシン及び催涙ガス、トウガラシ又はコショウスプレーなどの関係する刺激薬への粘膜の暴露(例えば、摂取、吸入又は目の接触による。)によるとう痛(並びに気管支収縮及び炎症);糖尿病性神経障害、化学療法による神経障害、帯状ほう疹後神経痛などの神経因性とう痛症状;「無痛性」神経障害;複合性局所とう痛症候群;癌とう痛と呼ばれることが多い癌腫に付随するとう痛;脊髄又は脳幹損傷によるとう痛、腰痛、坐骨神経症、強直性脊椎炎などの中枢神経系痛;痛風;傷跡のとう痛;過敏性大腸症候群;炎症性腸疾患;ぼうこう排尿筋反射亢進及びぼうこう過敏症を含めた尿失禁;慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性気管支炎、嚢胞性線維症、喘息、季節性鼻炎、通年性鼻炎などのアレルギー性鼻炎を含めた鼻炎、非アレルギー性鼻炎及び咳を含めた呼吸器疾患;自己免疫疾患;免疫不全障害などが挙げられる。本発明の化合物は、うつ病の治療にも使用することができる。本発明の化合物は、胃食道逆流疾患(GERD)、特にGERDに付随するとう痛の治療にも使用することができる。
【0093】
したがって、別の側面によれば、本発明は、VR1活性を調節することによって改善することができる生理学的障害の治療又は予防のための医薬品の製造に使用される式Iの化合物を提供する。
【0094】
本発明は、式Iの化合物又は式Iの化合物を含む組成物の有効量をそれを必要とする患者に投与することを含む、VR1活性を調節することによって改善することができる生理学的障害の治療又は予防方法も提供する。
【0095】
さらなる又は別の側面によれば、本発明は、とう痛及び/又は炎症が支配的である疾患又は症状の治療又は予防のための医薬品の製造に使用される式Iの化合物を提供する。
【0096】
本発明は、式Iの化合物又は式Iの化合物を含む組成物の有効量をそれを必要とする患者に投与することを含む、とう痛及び/又は炎症が支配的である疾患又は症状の治療又は予防方法も提供する。
【0097】
本発明の別の側面によれば、本発明による化合物と特異的な症状の治療に適切である1個以上の他の薬理学的に活性な薬剤との組み合わせを用いて、上述の症状のいずれかを治療することが望ましいことがある。式Iの化合物と他の薬理学的に活性な薬剤は、同時に、順次又は組み合わせて患者に投与することができる。したがって、例えば、とう痛及び/又は炎症の治療又は予防の場合には、本発明の化合物は、アセトアミノフェン(パラセタモール)、アスピリン及び選択的シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)阻害剤を含めた他のNSAID、並びにオピオイド鎮痛薬、特にモルフィン、NR2B拮抗物質、ブラジキニン拮抗物質、抗片頭痛薬、オキシカルバゼピン、カルバマゼピンなどの抗けいれん薬、(TCA、SSRI、SNRI、サブスタンスP拮抗物質などの)抗うつ薬、脊髄ブロック、ガバペンチン、プレガバリン及び喘息治療(−アドレナリン受容体作用物質、ロイコトリエンD拮抗物質(例えば、モンテルカスト)などの他の鎮痛薬と併用することができる。
【0098】
具体的抗炎症剤としては、ジクロフェナク、イブプロフェン、インドメタシン、ナブメトン、ケトプロフェン、ナプロキセン、ピロキシカム及びスリンダク、エトドラク、メロキシカム、ロフェコキシブ、セレコキシブ、エトリコキシブ、パレコキシブ、バルデコキシブ及びチリコキシブ(tilicoxib)などが挙げられる。本発明の化合物と併用される適切なオピオイド鎮痛薬としては、モルフィン、コデイン、ジヒドロコデイン、ジアセチルモルフィン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、レボルファノール、オキシモルフォン、アルフェンタニル、ブプレノルフィン、ブトルファノール、フェンタニル、スフェンタニル、メペリジン、メサドン、ナルブフィン、プロポキシフェン及びペンタゾシン又は薬剤として許容されるそれらの塩などが挙げられる。本発明の化合物と併用される適切な抗片頭痛薬としては、CGRP拮抗物質、エルゴタミン又は5−HT作用物質、特にスマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルマトリプタン(zolmatriptan)、リザトリプタンなどが挙げられる。
【0099】
したがって、本発明のさらに別の側面においては、薬剤として許容される少なくとも1個の担体又は賦形剤と一緒に本発明の化合物及び鎮痛薬を含む薬剤組成物が提供される。
【0100】
本発明のさらなる又は別の側面においては、とう痛及び/又は炎症が支配的である疾患又は症状の治療又は予防における同時、別個又は逐次使用用の複合調製物として本発明の化合物及び鎮痛薬を含む生成物が提供される。
【0101】
XがSである式Iの化合物は、式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させることによって調製することができる。
【0102】
【化11】

式中、A、Y及びZは上記のとおりであり、LはCl、Br、Iなどの脱離基である。反応は、一般に、炭酸カリウムなどの弱塩基の存在下、アセトニトリルなどの溶媒中で室温から75℃で2から24時間実施される。
【0103】
式IIの化合物は、式IVの化合物を式Vの化合物と反応させることによって調製することができる。
【0104】
【化12】

式中、A及びZは上記のとおりであり、R10はメチルなどのC1−6アルキル基である。反応は、一般に、アセトニトリル、エタノール、ピリジンなどの溶媒中で45℃から還流温度で2から24時間実施される。4−ジメチルアミノピリジンなどの化合物の触媒作用量が一般に添加される。必要に応じて、反応を終結させる閉環は、メタノール、水、テトラヒドロフランなどの溶媒中で室温から還流温度で30分間から3時間、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの塩基を添加することによって実施される。必要に応じて、生成物は、HClなどの酸を用いて酸性化されて塩を生成する。
【0105】
式IVの化合物は、一般に硫酸などの酸の存在下で式VIの化合物を式VIIのアルコールと約80℃で3から7日間反応させることによって調製することができる。
【0106】
【化13】

式中、A及びR10は上記のとおりである。
【0107】
式VIの化合物は、式VIIIの化合物を次亜臭素酸ナトリウム(これは、臭素を10%NaOH(aq)と約0℃で反応させることによって調製することができる。)などの酸化剤と反応させることによって調製することができる。
【0108】
【化14】

式中、Aは上記のとおりである。反応は、一般に、約80℃で約45分間実施される。
【0109】
或いは、式IVの化合物は、水素の存在下で一般にエタノール/水混合物などの溶媒中で式IXの化合物をラネーニッケルなどの水素化剤と約45psi(310kPa)で約1週間反応させることによって調製することができる。
【0110】
【化15】

式中、Aは上記のとおりである。
【0111】
或いは、式IVの化合物は、式Xの化合物を最初に一般に硫酸などの酸の存在下で硝酸アンモニウムなどの硝化剤と約100℃で約2日間、次に式VIの化合物との反応の場合に記載された条件下で式VIIの化合物と、第3に10%Pd/C上の水素などの水素化条件下でエタノールと水の溶媒混合物中で約4時間反応させることによって調製することができる。
【0112】
【化16】

式中、Aは上記のとおりである。
【0113】
XがNR(Rは上記のとおりである。)である式Iの化合物は、式XIの化合物を式XIIの化合物と反応させることによって調製することができる。
【0114】
【化17】

式中、A、R、Y及びZは上記のとおりであり、Lは塩素などの脱離基である。反応は、一般に、アセトニトリルなどの溶媒中、炭酸カリウムなどの塩基の存在下でおよそ還流温度で4又は5時間実施される。
【0115】
式XIの化合物は、式IIの化合物をPClのPOCl溶液、POClなどの塩素化剤と約110℃で36時間又はピリジンの存在下で約100℃若しくは還流温度で6から24時間反応させることによって調製することができる。式XIの化合物は、式XIIIの化合物から出発して同じ条件下で調製することもできる。
【0116】
【化18】

式中、A及びZは上記のとおりである。
【0117】
式XIIIの化合物は、式IIの化合物と同じ方法で、ただし、式XIVの化合物を使用して、一般に酢酸エチルなどの溶媒中でおよそ還流温度で約8時間、続いて式IIの化合物の調製の場合に記載されたとおりに閉環して調製することができる。
【0118】
Z−NCO
(XIV)
式中、Zは上記のとおりである。
【0119】
式XIIの化合物は、テトラヒドロフランなどの溶媒中で式XVの化合物をナトリウムトリフルオロアセトキシボロハイドライドと反応させることによって調製することができる。
【0120】
CN
(XV)
式中、Yは(CRn−1(CO)(NRWであり、nは1、2、3又は4である。
【0121】
XがOである式Iの化合物は、式XIの化合物を式XVIの化合物と反応させることによって調製することができる。
【0122】
HOY
(XVI)
式中、Yは上記のとおりである。反応は、一般に、水素化ナトリウムなどの強塩基の存在下、テトラヒドロフランなどの溶媒中で約0℃から室温で約18時間実施される。
【0123】
或いは、式IIの化合物は、一般に水などの溶媒中で式XVIIの化合物を水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどの塩基と約80℃で反応させることによって調製することができる。
【0124】
【化19】

式中、A及びZは上記のとおりであり、R11はエチル、メチルなどのC1−6アルキル基である。
【0125】
式XVIIの化合物は、一般にメチルシアン化物などの溶媒中で式XVIIIの化合物を式XIXの化合物と約40から80℃で反応させることによって調製することができる。
【0126】
【化20】

式中、A、R11及びZは上記のとおりである。ジメチルアミノピリジン(DMAP)などの触媒を使用することができる。
【0127】
式XVIIIの化合物は、一般にジクロロメタンなどの溶媒中で式XXの化合物を1,1’−チオカルボニルジ−2(1H)−ピリドン(TDP)などのチオカルボニル転移試薬と室温で反応させることによって調製することができる。
【0128】
【化21】

式中、A及びR11は上記のとおりである。
【0129】
式IIIの化合物は、式XXIの化合物を式XXIIの化合物と反応させることによって調製することができる。
【0130】
【化22】

式中、Y及びLは上記のとおりである。反応は、一般に、室温で実施され、続いて約100℃に約2時間加熱される。
【0131】
式XXIの化合物は、式XXIIIの化合物をボランジメチルスルフィドなどの還元剤と反応させることによって調製することができる。
【0132】
【化23】

式中、Yは上記のとおりである。反応は、一般に、テトラヒドロフランなどの溶媒中で室温で実施され、続いて、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの強塩基が添加される。
【0133】
或いは、式XXIの化合物は、一般に、ジクロロメタン、メタノールなどの溶媒中で約−78℃で式XXIVの化合物を酸素及びオゾンで満たすことによって調製することができる。
【0134】
【化24】

式中、Yは上記のとおりである。続いて、水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤を添加することができる。
【0135】
或いは、式IIIの化合物は、式XXIの化合物をL(Lはヨウ素、臭素などのハロゲン基である。)と反応させることによって調製することができる。反応は、一般に、トリフェニルホスフィンの存在下、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミドなどの溶媒中で約0℃で実施される。
【0136】
或いは、式XXIの化合物は、一般にテトラヒドロフランなどの溶媒中で式XXVの化合物を水素化ジイソブチルアルミニウムなどの還元剤と約−78℃で反応させることによって調製することができる。
【0137】
【化25】

式中、R10及びYは上記のとおりである。続いて、還元剤のさらなる量を反応混合物に添加し、続いてメタノールなどのアルコールを添加することができる。
【0138】
が水素である式XIIの化合物は、一般にテトラヒドロフラン、エタノールなどの溶媒中で式XXVIの化合物をヒドラジン水和物と室温で反応させることによって調製することができる。
【0139】
【化26】

式中、Yは上記のとおりである。
【0140】
中間体及び出発材料の合成が記載されていない場合には、これらの化合物は、市販されているか、又は市販化合物から標準方法によって若しくは本明細書本文及び実施例を拡張することによって調製することができる。
【0141】
式Iの化合物は、公知の方法又は本文及び実施例に記載された方法によって式Iの他の化合物に転化することができる。
【0142】
したがって、AがヒドロキシC1−6アルキルで置換された式Iの化合物は、一般にジクロロメタンなどの溶媒中でトリフェニルホスフィンとL(Lはヨウ素などのハロゲン基である。)の混合物と室温で反応させることによってAがアミノ部分で置換された化合物に転化することができる。続いて、ジメチルアミンなどのアミンを室温で添加して所望の化合物を生成することができる。
【0143】
同様に、XがNRでありRが水素である式Iの化合物は、一般にジメチルホルミド(dimethylformide)などの溶媒中で水素化ナトリウムなどのアルキル化剤と反応させ、続いてC1−6アルキル−L(Lは上記のとおりである。)を添加することによって、RがC1−6アルキルである式Iの化合物に転化することができる。
【0144】
式Iの化合物上の臭素などのハロゲン置換基は、シアン化亜鉛と反応させることによってシアノ基に転化することができる。反応は、亜鉛末及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)などの触媒の存在下で実施することができる。
【0145】
一続きの上記合成のいずれかの間に、当該分子のいずれかの上の感応性基若しくは反応性基を保護することが必要及び/又は望ましいことがある。これは、Protective Groups in Organic Chemistry, ed. J.F.W. McOmie, Plenum Press, 1973及びT.W. Greene and P.G.M. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis, John Wiley & Sons, 1991に記載されたものなど従来の保護基を用いて実施することができる。これらの保護基は、好都合な後続段階において当分野で公知の方法を用いて除去することができる。
【実施例】
【0146】
以下の実施例は、本発明の化合物の調製を説明するものである。
【0147】
説明1 3−アミノイソニコチン酸
臭素(3.5ml、69.0mmol)を10%水酸化ナトリウム水溶液(120ml)の溶液に0℃で添加して淡黄色溶液を得た。この溶液に3,4−ピリジンジカルボキシイミド(10g、67.5mmol)を添加し、反応物を80℃で45分間加熱した。反応物を水浴で冷却し、酢酸(12.5ml)を添加して酸性化すると沈殿を生じた。固体を回収し、水(50ml)、次いでMeOH(50ml)で洗い流し、乾燥してベージュの固体の標記化合物(6.28g、67%)を得た。H NMR(360MHz,DMSO)δ 8.06(1H,s)、7.60(1H,d,J5.1)、7.34(1H,d,J5.1)、3.19(2H,brs). M/z(ES) 139(M+H).
【0148】
説明2 メチル−3−アミノイソニコチナート
説明1(3.55g、25.7mmol)、HSO(2.5ml)及びメタノール(50ml)を80℃で3日間加熱した。メタノールを蒸発させ、残渣を水(75ml)で希釈し、80℃に加熱した。泡立ちが止むまで固体炭酸ナトリウムを添加した。混合物を冷却し、ジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。混合有機層を、MgSOで脱水し、濃縮してベージュの固体の標記化合物(2.36g、60%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO)δ 8.24(1H,s)、7.74(1H,d,J5.3)、7.46(1H,d,J5.2)、6.67(2H,brs)、3.83(3H,s). M/z(ES) 153(M+H).
【0149】
説明3 3−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロピリド[3,4−d]ピリミジン−4(1H)−オン
説明2(1.86g、12.2mmol)及びイソチオシアン酸4−クロロフェニル(2.28g、13.5mmol)を4−ジメチルアミノピリジンの触媒作用量と一緒にアセトニトリル(30ml)中で70℃で24時間加熱した。反応物を冷却し、固体生成物をろ過によって収集し、エーテル(20ml)、次いでジクロロメタン(10ml)で洗浄し、乾燥して白色固体の標記化合物(2.15g、61%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO)δ 13.26(1H,s)、8.79(1H,s)、8.50(1H,d,J5.1)、7.79(1H,d,J5.2)、7.53(2H,d,J8.6)、7.31(2H,d,J8.6). M/z(ES) 290(M+H).
【0150】
説明4 メチル3−アミノピリジン−2−カルボキシラート
3−アミノピリジン−2−カルボン酸(Bioorg. Med Chem. 2001, 9, 2061)(1.0g、7.25mmol)とHSO(2.75ml)のメタノール(15ml)溶液を80℃で7日間加熱した。反応物を冷却し、メタノールを蒸発除去した。残渣を水(約30ml)に注ぎ、泡立ちが止むまで固体炭酸ナトリウムを添加した(pH約7)。混合物をジクロロメタン(4×50ml)で抽出し、混合有機画分をMgSOで脱水し、濃縮してベージュの固体の標記化合物(0.84g、76%)を得た。H NMR(360MHz,CDCl)δ 8.07(1H,dd,J4.2,1.4)、7.22(1H,dd,J8.4,4.2)、7.05(1H,dd,J8.4,1.4)、5.73(2H,brs)、3.98(3H,s). M/z(ES) 153(M+H).
【0151】
説明5 3−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−4(1H)−オン
イソチオシアン酸4−クロロフェニル(1.10g、6.48mmol)とエチル3−アミノピリジン−2−カルボキシラート(J. Chem. Soc. 1956, 1045)(1.07g、6.48mmol)のアセトニトリル(30ml)溶液を還流温度で2時間加熱し、次いで室温に冷却した。固体をろ過によって回収し、冷アセトニトリル(5ml)で洗浄し、乾燥して白色結晶性固体の標記化合物(84mg、4.5%)を得た。ろ液を18時間再加熱還流し、次いで室温に冷却して、2回目の結晶を得た。結晶をろ過によって回収し、アセトニトリル(5ml)で洗浄し、乾燥して標記化合物(350mg、19%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 13.09(1H,br. s)、8.60(1H,dd,J4.3,1.5)、7.82(1H,dd,J8.4,1.5)、7.77(1H,dd,J8.4,4.3)、7.55(2H,d,J8.0)、7.35(2H,d,J8.0). M/z(ES) 290,292(M+H).
【0152】
説明6 2−クロロ−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン
説明5(123mg、0.43mmol)と5塩化リン(134mg、0.65mmol)のオキシ塩化リン(1ml)溶液を100℃で24時間撹拌した。反応混合物を冷却し、減圧蒸発させ、トルエンと2回共沸させた。次いで、生成したオイルを酢酸エチル(15ml)に溶解し、水(5×15ml)で洗浄した。有機層をMgSOで脱水し、ろ過し、蒸発させて褐色固体を得た。その固体を無水のアセトニトリル溶液としてシリカ上に添加し、フラッシュカラムクロマトグラフィー[溶離剤:酢酸エチル/ジクロロメタン(1:4)]にかけて精製して淡黄色固体の標記化合物(58mg、47%)を得た。H NMR(360MHz,DMSO)δ 8.86(1H,dd,J4.4,1.6)、8.16(1H,dd,J8.2,1.6)、7.91(1H,dd,J8.2, 4.4)、7.66(2H,d,J8.7)、7.58(2H,d,J8.7). M/z(ES) 292,294(M+H).
【0153】
説明7 3−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(1H)−オン
メチル2−アミノチオフェン−3−カルボキシラート(1.0g、6.4mmol)とイソチオシアン酸4−クロロフェニル(1.2g、7.1mmol)のエタノール(10ml)溶液を100℃で16時間撹拌した。反応物を冷却し、固体をろ過によって回収し、エーテルで洗浄し、乾燥して白色固体のメチル2−(4−クロロフェニルアミノカルボノチオイルアミノ)チオフェン−3−カルボキシラート(0.83g、40%)を得た。この固体(0.63g、1.93mmol)を水酸化カリウムのメタノール(2M、8ml)溶液を用いて室温で40分間処理した。反応物を5M塩酸水溶液で酸性化すると、白色の厚い沈殿物が生成した。そのスラリーを水(25ml)で希釈して塩を溶解し、次いでろ過した。生成物を水で洗浄し、乾燥して白色固体の標記化合物(0.45g、79%)を得た。H NMR(360MHz,DMSO)δ 13.82(1H,s)、7.53(2H,m)、7.31(3H,m)、7.24(1H,d,J5.6). M/z(ES) 295,297(M+H).
【0154】
説明8 3−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(1H)−オン
メチル−3−アミノチオフェン−2−カルボキシラート(6.79g、4.32mmol)とイソチオシアン酸4−クロロフェニル(8.42g、49.6mmol)の溶液を説明7の方法によって処理してメチル3−(4−クロロフェニルアミノカルボノチオイルアミノ)チオフェン−2−カルボキシラート(6.16g、44%)を得た。この固体(4.0g、13.6mmol)を説明7のように水酸化カリウムで処理して白色固体の標記化合物(3.42g、96%)を得た。H NMR(360MHz,DMSO)δ 13.53(1H,s)、8.20(1H,d,J5.2)、7.53(2H,d,8.5)、7.32(2H,d,J8.6)、7.07(1H d,J5.2). M/z(ES) 295,297(M+H).
【0155】
説明9 3−(4−クロロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−2,4(1H,3H)−ジオン
メチル3−アミノチオフェン−2−カルボキシラート(5.1g、32.5mmol)と4−ジメチルアミノピリジン(50mg)のEtOAc(50ml)溶液にイソシアン酸4−クロロフェニル(5g、32.5mmol))を分割添加した。添加終了後、反応物を8時間加熱還流した。反応物を冷却し、白色固体をろ過によって回収し、水酸化カリウム(3g、53.6mmol)のTHF/水(10:1;35ml)溶液に添加した。混合物を30分間加熱還流し、冷却し、5M塩酸水溶液で酸性化し、得られた固体をろ過によって回収し、乾燥して白色固体の標記化合物(2.4g、26%)を得た。H NMR(360MHz,DMSO) 12.04(1H,s)、8.12(1H,d,J5.4)、7.53(2H,d,J8.6)、7.36(2H,d,J8.6)、6.99(1H,d,J5.3).
【0156】
説明10 2−クロロ−3−(4−クロロフェニル)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン
説明9(2.4g、8.5mmol)のオキシ塩化リン(25ml)とピリジン(2.5ml)の懸濁液を6時間加熱還流した。冷却後、オキシ塩化リンを減圧除去し、氷冷水(50ml)を添加した。反応物をジクロロメタン(3×50ml)で抽出し、混合有機画分を塩水で洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮して明るい青色の固体を得た。生成物を充填済みシリカカラムによって精製し(8から25%酢酸エチルのへキサン溶液で溶出)て白色固体(150mg、4%)を得た。H NMR(360MHz,CDCl)δ 7.87(1H,d,J5.3)、7.53(2H,d,J8.6)、7.34(1H,d,J5.3)、7.24(2H,d,J8.6).
【0157】
説明11 エチル5−(4−クロロフェニルアミノカルボノチオイルアミノ)−1,3−チアゾール−4−カルボキシラート
エチル5−アミノ−1,3−チアゾール−4−カルボキシラート(Tetrahedron 1985, 41, 5989)(544mg、3.16mmol)とイソチオシアン酸4−クロロフェニル(536mg、3.16mmol)のアセトニトリル(15ml)溶液を還流温度で20時間加熱した。混合物をろ過して不溶性材料を除去し、ろ液をさらに72時間再加熱還流した。フラッシュシリカ(約10g)を添加し、溶媒を蒸発させた。
次いで、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー[溶離剤:酢酸エチル/イソヘキサン(1:3)、次いで(1:1)、次いで(3:1)]にかけて精製して標記化合物(358mg、33%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 11.53(1H,s)、11.51(1H,s)、8.47(1H,s)、7.58(2H,d,J8.7)、7.47(2H,d,J8.7)、4.35(2H,q,J7.0)、1.33(3H,t,J7.0).M/z(ES) 342,344(M+H).
【0158】
説明12 6−(4−クロロフェニル)−5−チオキソ−5,6−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7(4H)−オン
説明11(358mg、1.05mmol)をメタノール(15ml)に室温で懸濁させた。2M水酸化カリウムメタノール溶液(2ml、2mmol)を添加し、反応混合物を3時間撹拌した。次いで、反応物を0℃に冷却し、2N塩酸水溶液(約5ml、10mmol)を添加して酸性化した。10分間撹拌後、固体をろ過によって回収し、水(3×5ml)で洗浄し、次いで減圧乾燥して標記化合物(202mg、65%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 13.87(1H,br. s)、8.91(1H,s)、7.55(2H,d,J9.0)、7.32(2H,d,J9.0).
【0159】
説明13 メチル4−アミノ−1,3−チアゾール−5−カルボキシラート
メチル4−アミノ−2−メチルチオ−1,3−チアゾール−5−カルボキシラート(6.74g、33mmol)とラネーニッケル(市販水溶液スラリー、約15ml、反応を通して5分割添加された)のエタノール(200ml)懸濁液を45psi(310kPa)で1週間水素化した。触媒をろ過除去し、酢酸エチル及びエタノールで洗浄し、ろ液を蒸発させた。生成した固体をフラッシュカラムクロマトグラフィー[溶離剤:酢酸エチル/イソヘキサン(1:4)]にかけて精製して明黄色固体の標記化合物(1.23g、24%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.54(1H,s)、5.90(2H,brs)、3.84(3H,s). M/z(ES) 159(M+H).
【0160】
説明14 メチル4−(4−クロロフェニルアミノカルボノチオイルアミノ)−1,3−チアゾール−5−カルボキシラート
説明13(1.23g、7.8mmol)、イソチオシアン酸4−クロロフェニル(1.33g、7.8mmol)及び4−ジメチルアミノピリジンの触媒作用量のアセトニトリル溶液を100℃で18時間還流させた。反応物を冷却し、固体をろ過によって回収し、アセトニトリル及びメタノールで洗浄して標記化合物(0.79g、31%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 11.97(1H,s). 10.13(1H,s)、9.41(1H,s)、7.71(2H,d,J8.8)、7.48(2H,d,J8.8)、3.89(3H,s).
【0161】
説明15 6−(4−クロロフェニル)−5−チオキソ−5,6−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(4H)−オン
説明14(788mg、2.4mmol)をメタノール(5ml)に懸濁させた。次いで、1M水酸化カリウムメタノール溶液(10ml、9.6mmol)を添加し、反応物を室温で2時間撹拌した。不溶性材料をろ過し、ろ液を0℃に冷却し、1N塩酸水溶液でpH5に酸性化し、生成した固体をろ過し、水で洗浄した。固体を無水のアセトニトリル/メタノール溶液としてシリカ上に添加し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離剤:2.5%メタノールのジクロロメタン溶液)にかけて精製して淡紅色固体の標記化合物(200mg、28%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 14.37(1H,s)、9.56(1H,s)、7.54(2H,d,J8.7)、7.31(2H,d,J8.6). M/z(ES) 296,298(M+H).
【0162】
説明16 1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン
エチル5−アミノ−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(Zhurnal Obshchei Khimii 1987, 57(3)、692)(0.50g、2.96mmol)及びイソチオシアン酸4−クロロフェニル(0.50g、2.96mmol)をピリジン(2.5ml)中で45℃で17時間撹拌した。反応物を冷却し、氷を添加して希釈した。氷が融解してから反応物をろ過し、生成物を水で洗い流し、乾燥してエチル5−(4−クロロフェニルアミノカルボノチオイルアミノ)−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(0.75g、75%)を得た。固体を1%水酸化ナトリウム水溶液(7.5ml)にスラリー化し、80℃で90分間加熱した。反応物を冷却し、メタノールで希釈してすべての固体を溶解し、強陽イオン交換(SCX)カートリッジ上に充填した。カートリッジをメタノールで洗浄し、次いで生成物を2Mアンモニアメタノール溶液で溶出させた。生成物をエタノールと共沸させ、アセトニトリルを用いてすり潰し、乾燥してオフホワイト固体の標記化合物(0.63g、97%)を得た。
H NMR(360MHz,DMSO)δ 7.58(1H,s)、7.37(2H,m)、7.06(1H,brs)、6.96(2H,m)、3.54(3H,s). M/z(ES) 293,295(M+H).
【0163】
説明17 メチル−5−ニトロ−4−イミダゾールカルボキシラート
硝酸アンモニウム(3.2g、40.2mmol)を4−イミダゾールカルボン酸(3.0g、26.8mmol)の濃硫酸(24ml)溶液に100℃で徐々に添加した。反応物を2日間加熱し、次いで冷却した。激しく撹拌しながらメタノール(15ml)を慎重に添加し、次いで反応物を60℃で24時間加熱した。反応物を冷却し、氷上に注ぐと、微細な白色沈殿物が形成された。33%アンモニア水を添加して混合物を中和した。固体をろ過除去し、乾燥して標記化合物(1.24g、27%)を得た。2回目の結晶をろ液から収集した(0.82g、18%)。H NMR(400MHz,DMSO)δ 14.2(1H,brs)、7.94(1H,s)、3.87(3H,s).
【0164】
説明18 メチル−5−アミノ−4−イミダゾールカルボキシラート
説明17(1.24g、7.25mmol)の1:1エタノール:メタノール(60ml)溶液を、炭素触媒担持10%パラジウムを用いて水素風船下で水素化した。4時間後に反応混合物をろ過し、ろ液を濃縮し、エタノールと共沸させた。生成物を酢酸エチルを用いてすり潰し、乾燥して白色固体の標記化合物(0.98g、96%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 12.0(1H,brs)、7.32(1H,s)、5.56(2H,s)、3.70(3H,s). M/z(ES) 142(M+H).
【0165】
説明19 1−(4−クロロフェニル)−2−チオキソ−1,2,3,7−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明18(0.98g、6.95mmol)及びイソチオシアン酸4−クロロフェニル(1.29g、7.65mmol)をピリジン(5ml)中で100℃で撹拌した。15時間後に追加のイソチオシアン酸4−クロロフェニル(0.12g、0.70mmol)を添加し、さらに4時間加熱し続けた。反応物を冷却し、氷上に注ぎ、得られた固体のメチル5−({[(4−クロロフェニル)アミノ]カルボノチオイル}アミノ)−1H−イミダゾール−4−カルボキシラートをろ過によって回収し、乾燥した(0.42g、20%)。その固体を精製せずに1%水酸化ナトリウム水溶液(10ml)にスラリー化し、80℃で2時間加熱した。反応物を冷却し、ろ過して未反応出発材料を除去した。酢酸を用いてろ液をpH5に酸性化すると、微細な白色沈殿物が形成された。固体を収集し、水で洗い流し、乾燥して微細白色固体の標記化合物(0.28g、73%)を得た。H NMR(360MHz,DMSO)δ 13.72(2H,brs)、8.18(1H,s)、7.55(2H,m)、7.30(2H,m). M/z(ES) 279,281(M+H).
【0166】
説明20 2−チオキソ−3−[4−トリフルオロメチルフェニル]−2,3−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−4(1H)−オン
説明4(0.20g、1.31mmol)及びイソチオシアン酸4−トリフルオロメチルフェニル(0.32g、1.57mmol)を4−ジメチルアミノピリジンの触媒作用量と一緒にアセトニトリル(5mL)中で75℃で加熱した。16時間後に追加のイソチオシアン酸4−(トリフルオロメチル)フェニル(50mg、0.25mmol)を添加し、反応物を85℃でさらに2時間加熱した。反応物を冷却し、生成物をろ過によって回収し、アセトニトリル(5ml)で洗浄し、乾燥して白色固体の標記化合物(0.27g、90%)を得た。H NMR(360MHz,DMSO)δ 13.14(1H,s)、8.61(1H,m)、7.90−7.76(4H,m)、7.57(2H,d,J8.2). M/z(ES) 324(M+H).
【0167】
説明21 3−ピリジン−3−イル−2−チオキソ−2,3−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−4(1H)−オン
3−アミノピリジン−2−カルボン酸(Bioorg. Med. Chem. 2001, 9, 2061)(1.84g、13.3mmol)を説明7の方法によってイソチアン酸3−ピリジルを用いて処理してオフホワイト固体の標記化合物(1.33g、38%)を直接得た。H NMR(360MHz,DMSO)δ 13.20(1H,brs)、8.61(2H,m)、7.80(3H,m)、7.55(1H,d,J1.9)、7.56(1H,m). M/z(ES) 257(M+H).
【0168】
説明22 2−クロロ−N−(5−メチルイソオキサゾル−3−イル)アセトアミド
3−アミノ−5−メチルイソオキサゾル(867mg、8.85mmol)とトリエチルアミン(2.4ml、17.7mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液を塩化クロロアセチル(0.707ml、8.85mmol)のジクロロメタン(15ml)溶液に0℃で5分間滴下した。溶液を室温に加温し、さらに2時間撹拌した。次いで、溶液を1:1塩水:水(2×20ml)で洗浄し、ジクロロメタン層をMgSOで脱水し、ろ過し、蒸発させた。生成した残渣をジエチルエーテルを用いてすり潰して標記化合物(275mg、18%)を得た。H(360MHz,DMSO)δ 11.25(1H,s)、6.62(1H,s)、4.29(2H,s)、2.38(3H,s). M/z(ES) 175,177(M+H).
【0169】
説明23 1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−チオキソ−1、2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン塩酸塩
エチル3−ニトリロアラニナート(Synthesis, 1996, 11, 1325;27g、0.21mol)のMeCN(500mL)溶液にオルソギ酸トリエチル(35mL、31.2g、0.25mol)を添加し、生成した溶液を90℃に加熱した。90分後にその黄緑色溶液を室温に冷却し、シクロプロピルアミン(17.3mL、14.2g、0.25mol)のEtOH(100mL)溶液を添加すると、溶液はオレンジに変色した。反応物を45℃で90分間、次いで室温で終夜撹拌した。反応物を濃縮して粘ちゅう性オイルとし、次いでジクロロメタン(約200mL)にとり、水酸化ナトリウム溶液(2M、50mL)、次いで水(50mL)で洗浄した。各水層を混合し、ジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。すべての有機層を混合し、MgSOで脱水し、減圧濃縮して褐色固体残渣を得た。残渣を最少のEtOHでスラリー化し、ろ過し、固体をエーテルで洗い流し、乾燥してベージュの固体のエチル5−アミノ−1−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(6.45g、16%)を得た。ろ液も生成物を含んだ。エチル5−アミノ−1−シクロプロピル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(4.0g、20.5mmol)及びイソチオシアン酸4−クロロフェニル(3.47g、20.5mmol)をピリジン(17ml)中で45℃で24時間撹拌した。その懸濁液を冷却し、氷を添加して希釈した。氷が融解してから反応物をろ過し、生成物を水で洗い流し、乾燥してエチル5−(4−クロロフェニルアミノカルボノチオイルアミノ)−1−シクロプロピル−1H−イミダゾル−4−カルボキシラート(5.68g)を得た。その固体を1%水酸化ナトリウム水溶液(25ml)にスラリー化し、80℃で2時間加熱した。反応物をろ過して不溶性不純物を除去し、次いで塩酸(5N)を用いてpH約5に酸性化すると、濃い白色懸濁液が形成された。混合物を30分間熟成し、水で希釈し、ろ過した。固体を水、次いでエーテルで洗い流し、乾燥してベージュの固体の標記化合物(3.95g、61%)を得た。H NMR(360MHz,DMSO)δ 7.88(1H,s)、7.52(2H,J8.6)、7.22(2H,J8.6)、3.47−3.45(1H,m)、1.08(4H,d,J6.9). M/z(ES) 319,321(M+H).
【0170】
説明24 1−(4−クロロフェニル)−9−フェニル−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン塩酸塩
説明23に記載の手順に従ってエチル3−ニトリロアラニナート及びアニリンから調製された。H NMR(360MHz,DMSO)δ 8.08(1H,s)、7.61−7.53(7H,m)、7.24(2H,d,J8.6). M/z(ES) 400,402(M+H).
【0171】
説明25 1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン塩酸塩
説明23に記載の手順に従ってエチル3−ニトリロアラニナート及びエチルアミンから調製された。H NMR(400MHz,DMSO)δ 13.90(1H,s)、7.95(1H,s)、7.54−7.50(2H,m)、7.26−7.22(2H,m)、4.23(2H,q,J7.2)、1.35(3H,J7.2). M/z(ES) 307,309(M+H).
【0172】
説明26 2−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明25(860mg、2.5mmol)のオキシ塩化リン(4.5ml、20当量)溶液を110℃で36時間撹拌した。反応混合物を冷却し、減圧蒸発させ、トルエンと2回共沸させた。次いで、生成した粘着性褐色オイルを飽和NaHCO(aq)で中和し、生成した固体をろ過によって回収した。その粗製固体をジクロロメタンに溶解し、シリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィー[溶離剤:酢酸エチル/ジクロロメタン(1:1)]にかけて精製して淡黄色固体の標記化合物(426mg、55%)を得た。H NMR(500MHz;CDCl)δ 7.79(1H,s)、7.52(2H,d,J8.6)、7.21(2H,d,J8.6)、4.23(2H,q,J7.3)、1.56(3H,t,J7.3). M/z(ES) 309,311(M+H).
【0173】
説明27 2−[2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]エタナミン
水素化ホウ素ナトリウム(528mg、13.9mmol)のテトラヒドロフラン(10ml)懸濁液にトリフルオロ酢酸(1.6g、13.9mmol)を室温で10分間滴下してナトリウムトリフルオロアセトキシボロハイドライド[NaBH(OCOCF)]溶液を得た。これに、2−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニルアセトニトリル(2.83g、13.9mmol)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液を添加し、生成した溶液を室温で20時間撹拌した。水(1ml)を添加して反応物をクエンチし、次いで減圧蒸発させ、生成したオイルをジクロロメタンに溶解し、強陽イオン交換(SCX)カートリッジに充填した。カートリッジをジクロロメタンス(dichloromethance)とメタノールで洗浄し、次いで生成物を2Mアンモニアのメタノール溶液で溶出させた。これによって、褐色オイルの標記化合物(900mg、31%)が得られた。H NMR(360MHz;DMSO)δ 7.65−7.55(3H,m)、5.89−5.45(2H,br s)、2.98−2.88(4H,m). M/z(ES) 208(M+H).
【0174】
説明28 4−(9−メチル−6−オキソ−2−チオキソ−2,3,6,9−テトラヒドロ−1H−プリン−1−イル)ベンゾニトリル塩酸塩
説明23に記載の手順に従ってエチル3−ニトリロアラニナート、メチルアミン及びイソチオシアン酸4−シアノフェニルから調製された。H NMR(500MHz,DMSO)δ 14.00(1H,s)、7.96(2H,d,J8.4)、7.87(1H,s)、7.45(2H,d,J8.4)、3.77(3H,s). M/z(ES) 284(M+H).
【0175】
説明29 9−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン塩酸塩
説明23に記載の手順に従ってエチル3−ニトリロアラニナート、メチルアミン及びイソチオシアン酸4−トリルから調製された。H NMR(360MHz,DMSO)δ 7.83(1H,s)、7.25(2H,d,J8.1)、7.02(2H,d,J8.1)、3.75(3H,s)、2.36(3H,s). M/z(ES) 273(M+H).
【0176】
説明30 臭化フェネチルの一般的調製手順
ボランジメチルスルフィド錯体(2M THF溶液、6.9ml、13.8mmol)を適切なフェニル酢酸(10.6mmol)のTHF(20ml)溶液に室温で徐々に添加した。反応物を終夜撹拌した後、水酸化ナトリウム(2N、20ml)を徐々に添加することによってクエンチした。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで酢酸エチル(2×50ml)で抽出した。有機層をMgSOで脱水し、濃縮して適切なアルコールをオイルとして得た(定量)。室温の水浴中で撹拌しながら三臭化リン(0.50ml、1.4g、5.3mmol)を純粋なアルコールに添加した。次いで、HBrの発生が止むまで反応物を100℃に2時間加熱した。反応物を冷却し、氷/水混合物に滴下した。生成物をへキサンで2回抽出し、混合有機層を飽和炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。有機層をMgSOで脱水し、濃縮して所望の臭化物を得た。これをさらに精製せずに使用した。
【0177】
説明30に記載の一般的手順に従って以下の臭化アルキルが調製された:1−(2−ブロモエチル)−4−トリフルオロメチルベンゼン;1−(2−ブロモエチル)−2,4−ジクロロベンゼン;1−(2−ブロモエチル)−2−フルオロ−4−トリフルオロメチルベンゼン;4−(2−ブロモエチル)−2−フルオロ−1−トリフルオロメチルベンゼン;1−(2−ブロモエチル)−2−クロロ−4−トリフルオロメチルベンゼン;1−(2−ブロモエチル)−3クロロベンゼン。
【0178】
3−ブロモメチル−6−クロロ−1−ベンゾチオフェンは、Magn. Reson. Chem. 1985, 23, 10, 814に従って調製された。
【0179】
説明31 [2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]酢酸
トリフルオロ酢酸(5ml)をtert−ブチル[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]アセタート(US−A−6620838;J. Am. Chem. Soc. 2002, 124, 12557;3.64g、12.4mmol)のCHCl(30ml)溶液に添加し、反応物を室温で4時間撹拌した。反応物を濃縮して約半分の体積にし、追加のTFA(2ml)を添加し、反応物をさらに3時間撹拌した。反応物を蒸発乾固させ、キャラクタリゼーションなしで、説明30に記載の手順に供された(taken on)。
【0180】
説明32 2−アリル−5−トリフルオロメチルフェノール
アリル−(3−トリフルオロメチルフェニル)−エーテル(J. Am. Chem. Soc. 1951, 73, 2375、10g、0.05mol)をSmith Optimiserマイクロ波中で240℃で90分間照射して2つの異性体の1:1混合物を得た。カラムクロマトグラフィーにかけて4から10%酢酸エチルのへキサン溶液で溶出させ、所望の異性体2−アリル−5−トリフルオロメチルフェノール(3.8g、38%)をより低極性の成分として得た。H NMR(360MHz,CDCl)δ 7.22(1H,d,J7.8)、7.14(1H,t,J7.8)、7.05(1H,s)、6.04−5.96(1H,m)、5.26(1H,s)、5.21−5.15(2H,m)、3.45(2H,d,J6.3).
【0181】
説明33 2−(2−ヒドロキシエチル)−5−トリフルオロメチルフェノール
説明32(2.0g、0.01mol)のCHCl(50ml)溶液にMeOH(30ml)を添加し、生成した溶液を−78℃に冷却し、窒素を10分間バブリングさせた。反応物を酸素で−78℃で10分間満たし、次いで、溶液が青色に変わるまでオゾンで満たした。水素化ホウ素ナトリウム(0.75g)を添加し、反応物を−78℃で撹拌した。80分後に追加の水素化ホウ素ナトリウム(0.75g)を添加し、反応物を室温に終夜加温した。アセトン、続いて水を添加して反応物をクエンチし、濃縮した。反応物をHCl(1N、50ml)とCHCl(3×50ml)に分配した。混合有機層をMgSOで脱水し、濃縮して標記化合物(1.53g、75%)を得た。H NMR(360MHz,CDCl)δ 7.13(4H,m)、4.04(2H,t,J5.2)、2.95(2H,t,J5.2).
【0182】
説明34 2−(2−ヨードエチル)−5−トリフルオロメチルフェノール
説明33(0.75g、3.64mmol)のCHCl(10ml)溶液をトリフェニルホスフィン(1.05g、4.00mmol)、イミダゾール(0.27g、4.0mmol)及びヨウ素(1.02g、4.00mmol)のCHCl(10ml)懸濁液に0℃で添加した。その反応物を室温に2時間加温した。反応物をCHClで希釈し、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液と一緒に振とうした。その後、その水溶液をCHCl(3×)で抽出した。混合有機層をMgSOで脱水し、濃縮して粗生成物を得た。これをカラムクロマトグラフィーにかけて精製し(10%酢酸エチルのへキサン溶液で溶出)て、標記化合物(0.85g、74%)を得た。H NMR(360MHz,CDCl)δ 7.23(1H,s)、7.16(1H,d,J7.8)、7.00(1H,s)、5.28(1H,s)、3.43−3.39(2H,m)、3.25(2H,t,J7.5).
【0183】
説明35 エチル2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール−4−カルボキシラート
2,2,2−トリフルオロアセトアミド(7.12g、63mmol)とLawesson’s Reagent(15.3g、37.8mmol)のTHF(無水、60ml)溶液を還流温度で18時間撹拌した。反応混合物を冷却し、次いでブロモピルビン酸エチル(8ml、63mmol)を添加し、18時間還流させた。反応物を冷却し、減圧蒸発させ、生成した粗製材料を酢酸エチルで抽出し、水で洗浄した。有機画分をMgSOで脱水し、濃縮して黄色/オレンジ色のオイルを得た。残渣をシリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにかけて精製し、15%酢酸エチルのへキサン溶液で溶出させて透明オイルの標記化合物(3g、21%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 8.39(1H,s)、4.47(2H,q,J7.1)、1.42(3H,t,J7.2).
【0184】
説明36 4−ブロモメチル−2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール
水素化ジイソブチルアルミニウム(1Mジクロロメタン溶液、25.2ml、25.2mmol)を説明35(2.83g、12.6mmol)のTHF(無水、40ml)溶液に−78℃で滴下した。これを−78℃で1時間撹拌し、次いで水素化ジイソブチルアルミニウムのさらなる当量(1Mジクロロメタン溶液、12ml、12mmol)を添加し、その溶液を−78℃でさらに1時間撹拌した。溶液にメタノール(20ml)を添加し、室温に加温した。反応物を減圧蒸発させ、ジエチルエーテルで抽出し、酒石酸カリウムナトリウム(200ml)水溶液、次いで塩化アンモニウム(200ml)水溶液で洗浄した。ジエチルエーテル層をMgSOで脱水し、減圧蒸発させて淡黄色オイルの粗製アルコール生成物(2.9g)を得た。粗製アルコール(2g、11mmol)とトリフェニルホスフィン(3.15g、12mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(無水、20ml)淡黄色溶液に臭素(約800μl)を色が消えずに残るまで0℃で滴下した。次いで、これを室温で1時間撹拌した。溶液を酢酸エチルで抽出し、水洗し、MgSOで脱水し、減圧蒸発させて黄色固体を得た。これをシリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにかけて精製し(10%酢酸エチルのへキサン溶液で溶出)て黄色オイルの標記化合物(1.64g、61%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.24(1H,s)、4.84(2H,s).
【0185】
説明37 1−[2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イル]メタンアミン
フタルイミドカリウム(495mg、2.7mmol)を説明36(470mg、1.9mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(無水、7ml)溶液に添加した。生成した懸濁液を室温で終夜撹拌した。生成した固体をろ過し、ろ液を酢酸エチルで抽出し、水洗し、MgSOで脱水し、減圧蒸発させて白色固体(520mg、1.67mmol)を得た。これをテトラヒドロフラン/エタノール(10ml/15ml)に溶解し、ヒドラジン水和物(600μl、10.4mmol)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。生成した懸濁液に塩酸(10N、10ml)を添加し、混合物をろ過した。ろ液を固体NaOHでpH10に塩基性化し、DCMで抽出した。DCM層をMgSOで脱水し、減圧蒸発させて黄色オイルの標記化合物(170mg、52%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.88(1H,s)、3.88(2H,s). M/z(ES) 183(M+H).
【0186】
説明38 [4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イル]メタノール
3−ブロモ−1,1,1−トリフルオロアセトン(3.2ml、30.2mmol)とピバリン酸2−アミノ−2−チオキソエチル(5.3g、30.2mmol)のエタノール(15ml)溶液を還流温度で18時間撹拌した。その冷却溶液にメタノール(10ml)及びDBU(4.6ml、30.2mmol)を添加し、溶液を室温で2日間撹拌した。反応混合物を減圧蒸発させ、ジクロロメタンで抽出し、水洗し、NaSOで脱水し、減圧蒸発させて黒色オイルの粗生成物を得た。これをシリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにかけて精製し(30%酢酸エチルのへキサン溶液で溶出)てオフホワイト固体の標記化合物(3.2g、58%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.42(1H,s)、6.30(1H,t,J5.8)、4.79(2H,d,J5.7).
【0187】
説明39 2−ブロモメチル−4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール
説明38(1.2g、6.6mmol)とトリフェニルホスフィン(1.9g、7.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(無水、10ml)溶液に臭素(約500μl)を色が消えずに残るまで0℃で滴下した。次いで、これを室温で30分間撹拌した。溶液を酢酸エチルで抽出し、水洗し(×4)、NaSOで脱水し、減圧蒸発させて黄色オイル/固体を得た。これをシリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィーにかけて精製し(30%酢酸エチルのへキサン溶液で溶出)て黄色オイルの標記化合物(1.1g、68%)を得た。H NMR δ(500MHz,DMSO)δ 8.56(1H,s)、5.08(2H,s).
【0188】
説明40 3−ブロモ−4−クロロアニリン
3−ブロモ−4−クロロニトロベンゼン(2.01g、8.50mmol)を鉄粉(2.37g)と1N塩酸水溶液(18ml)の効率的に撹拌された混合物に40℃で添加した。次いで、その混合物を85℃に2時間加温した。室温に冷却後、10%炭酸カリウム水溶液を添加して混合物を塩基性にした。次いで、酢酸エチル(80ml)を添加し、その混合物をガラス繊維パッドに通してろ過した。層分離させ、水相をさらに酢酸エチル(70ml)で抽出した。混合有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、蒸発させて標記化合物を得た。H NMR(500MHz,CDCl)δ 7.17(1H,d,J8.5)、6.94,(1H,d,J2.65)、6.54(1H,dd,J8.5,2.65)、3.70(2H,br. s).
【0189】
説明41 2−クロロ−5−ニトロフェノール
2−クロロ−5−ニトロアニソール(101.86g、543mmol)と48%臭化水素酸(500ml)の混合物の酢酸(500ml)溶液を還流温度で3日間加熱した。48時間後にさらに48%臭化水素酸(200ml)を添加した。混合物を冷却し、氷/水(3リットル)上に注いだ。得られた固体をろ過除去した。固体を1N NaOH(1リットル)にとり、EtOAc(3×500ml)で洗浄した。冷却しながら濃塩酸を添加して水層を酸性にした。混合物をEtOAc(3×500ml)で抽出し、混合EtOAc層を水(500ml)、飽和NaCl(500ml)で洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、蒸発させてベージュの固体(51g、54%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d) 11.29(1H,s)、7.77(1H,d,J2.5)、7.67(1H,dd,J8.7及び2.5)、7.63(1H,d,J8.7).
【0190】
説明42 1−クロロ−2−エトキシ−4−ニトロベンゼン
説明41(5.0g、28.8mmol)の無水N,N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液に水素化ナトリウム(60%オイル分散、1.73g、43.2mmol)を分割添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、次いでヨードエタン(3.46ml、43.2mmol)を添加し、撹拌を3日間続けた。混合物を水(200ml)に注ぎ、EtOAc(200ml)で抽出した。有機層を水(250ml)、飽和NaCl(100ml)で洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、蒸発させて暗色オイル(5.8g、定量)を得た。H NMR(400MHz,CDCl) 7.75(2H,m)、7.49(1H,dd,J8.2及び0.5)、4.21(2H,q,J7.0)、1.52(3H,t,J7.0).
【0191】
説明43 (4−クロロ−3−エトキシフェニル)アミン
オーバーヘッド撹拌機で混合された氷酢酸(40ml)と水(100ml)の混合物中の説明42(6.49g、32.2mmol)の懸濁液に鉄粉(8.99g、161mmol)を添加し、その混合物を還流温度で1時間加熱した。混合物を冷却し、hyflo supercel(登録商標)に通してろ過した。固体をEtOAc(200ml)及び水(200ml)で洗浄し、有機層を分離し、さらに水(300ml)、飽和KCO(100ml)、飽和NaCl(100ml)で洗浄し、NaSOで脱水し、ろ過し、蒸発させた。残渣をシリカ上のカラムクロマトグラフィー(溶離剤:100%ジクロロメタン)にかけて精製して暗色オイル(4.01g、72%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl) 7.07(1H、d、J8.4)、6.25(1H、d、J2.6)、6.19(1H、dd、J8.4及び2.6)、4.02(2H、q、J7.0)、3.60(2H、br s)、1.43(3H、t、J7.0)
【0192】
説明44 (4−クロロ−3−イソプロポキシフェニル)アミン
説明42及び43の手順に従って説明41及び2−ヨードプロパンから調製された。H NMR(400MHz,CDCl) 7.07(1H,d,J8.4)、6.28(1H,d,J2.5)、6.20(1H,dd,J8.4及び2.5)、4.45(1H,七重項,J6.0)、3.61(2H,br s)、1.34(6H,d,J6.0).
(4−クロロ−3−メトキシフェニル)アミンは、Environ. Toxicol. Chem. 2001, 20, 7, 1381に従って調製することができる。
【0193】
説明45 エチル5−イソチオシアナト−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート
エチル5−アミノ−1−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート(Zhurnal Obshchei Khimii 1987, 57(3)、692)(100mg、0.59mmol)と1,1’−チオカルボニルジ−2(1H)−ピリドン(137mg、0.59mmol)のCHCl(3ml)溶液を室温で22時間撹拌した。反応物を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーにかけて精製し(酢酸エチルで溶出)て、標記化合物(78mg、63%)を得た。H NMR(360MHz、CDCl)δ 7.31(1H、s)、4.42(2H、q、J7.1)、3.60(3H s)、1.41(3H、t、J7.1).
【0194】
説明46 エチル5−イソチオシアナト−1−エチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシラート
説明45に記載の手順に従って、(説明23に記載の手順に従ってエチルアミン及びエチル3−ニトリロアラニナートから調製された)エチル5−アミノ−1−エチル−1H−イミダゾル−4−カルボキシラート及び1,1’−チオカルボニルジ−2(1H)−ピリドンから調製された。H NMR(360MHz,CDCl)δ
H NMR(400MHz,CDCl) 7.38(1H,s)、4.05(2H,q,J7.2)、3.97(2H,q,J7.4)、1.47(3H,t,J7.4)、1.41(3H,t,J7.2).
【0195】
説明47 1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−9−メチル−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン塩酸塩
DMAPの触媒作用量の存在下で説明45(78mg、0.37mmol)及び3−フルオロ−4−クロロアニリン(54mg、0.37mmol)のMeCN(2ml)溶液を45℃で16時間撹拌した。反応物を冷却し、得られた固体をろ過によって回収し、エーテルで洗い流した。この固体をさらに精製せずに水酸化ナトリウム溶液(1%水溶液w/w、2ml)に添加し、80℃で30分間加熱した。反応物を冷却し、セライト(登録商標)に通してろ過して不溶性不純物を除去し、塩酸(5N)を滴下してろ液をpH約6に酸性化して生成物を沈殿させた。固体をろ過によって回収し、水、次いでエーテルで洗い流し、乾燥して標記化合物(70mg)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 7.86(1H,s)、7.70(1H,t,J8.4)、7.43(1H,dd,J2.2,10.0)、7.14−7.12(1H,m),3.77(3H,s);M/z(ES) 313,311(M+H).
【0196】
説明48 1−(4−クロロ−3−エトキシフェニル)−9−エチル−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明47の手順に従って説明43及び説明46から調製された。H NMR(400MHz,DMSO−d) 13.87(1H,br s)、7.94(1H,s)、7.49(1H,d,J7.7)、7.06(1H,s)、6.80(1H,d,J7.7)、4.23(2H,br m)、4.07(2H,br m)、1.34(6H,m).
【0197】
説明49 1−(4−クロロ−3−イソプロポキシフェニル)−9−エチル−2−チオキソ−1,2,3,9−テトラヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明47の手順に従って説明44及び説明46から調製された。H NMR(400MHz,DMSO−d) 13.80(1H,br s)、7.95(1H,s)、7.47(1H,d,J6.9)、7.08(1H,s)、6.78(1H,d,J6.9)、4.57(1H,br m)、4.23(2H,br m)、1.31(9H,m).
【0198】
説明50 3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−チオキソ−2,3−ジヒドロチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(1H)−オン
メチル3−イソチオシアナトチオフェン−2−カルボキシラート(200mg、1.0mmol)、6−クロロピリジン−3−アミン(129mg、1.0mmol)及びDMAPの触媒作用量のMeCN(5ml)溶液を70℃で終夜撹拌した。反応物を冷却し、濃縮し、水とCHCl(2×)に分配した。有機層を混合し、MgSOで脱水し、濃縮して褐色オイルを得た。これをさらに精製せずに使用した。M/z(ES) 298,296(M+H).
【0199】
以下に示す以下の説明51から74は、上記のものと類似の手順によって調製された。
【0200】
【表1】



【0201】
説明75 2−クロロ−1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
説明26に記載の手順に従って説明16から調製された。
【0202】
H NMR(360MHz,DMSO)δ 8.14(1H,s)、7.64(2H,d,J8.6)、7.52(2H,d,J8.6)、3.76(3H,s). M/s(ES) 295,297(M+H).
【0203】
説明76 2−クロロ−3−(4−クロロフェニル)−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン
説明72(1.1g、3.56mmol)とオキシ塩化リン(16.6ml、178mmol)の混合物を105℃で4時間加熱した。混合物を冷却し、過剰のオキシ塩化リンを蒸発除去した。残渣をジクロロメタン(100ml)にとり、氷(100g)を添加し、生成した混合物を30分間撹拌した。有機層を分離し、NaSOで脱水し、ろ過し、蒸発させて暗色固体(1.0g、90%)を得た。H NMR(400MHz、CDCl)7.51(3H、m)、7.22(2H、m)、2.41(3H、d,J1.1);M/z(ES)311(M+H).
【0204】
(実施例1)
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン
説明3(0.50g、1.73mmol)、炭酸カリウム(1.20g、8.70mmol)及び臭化3−フルオロベンジル(0.34g、1.82mmol)のアセトニトリル(12ml)懸濁液を室温で1時間撹拌した。追加の臭化3−フルオロベンジル(34mg、0.18mmol)を添加し、反応物をさらに1時間撹拌した。反応物を水(50ml)で希釈し、ジクロロメタン(2×50ml)で抽出し、混合有機画分をMgSOで脱水し、濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィーにかけて精製し(2%メタノールのジクロロメタン溶液で溶出)て、白色固体の標記化合物(100mg、15%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 9.10(1H,s)、8.65(1H,d,J5.2)、7.99(1H,dd,J5.3,0.8)、7.52(2H,m)、7.23(3H,m)、7.16(1H,d,J7.8)、7.10(1H,m)、6.95(1H,m)、4.42(2H,s). M/z(ES)398,400(M+H).
【0205】
(実施例2)
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン
説明5(75mg、0.26mmol)、炭酸カリウム(75mg、0.54mmol)及び2−ブロモ−4’−クロロアセトフェノン(67mg、0.29mmol)のアセトニトリル(4ml)懸濁液を75℃で5時間撹拌した。反応物を冷却し、水(約7ml)で希釈して塩を溶解した。固体をろ過によって回収し、水(3ml)、次いでジエチルエーテル(5ml)で洗い流し、乾燥してオフホワイト固体の標記化合物(48mg、44%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO)δ 8.69(1H,m)、8.10(2H,m)、7.75−7.66(5H,m)、7.57(2H,m)、7.54(1H,m)、4.77(2H,s).M/z(ES) 442,444(M+H).
【0206】
(実施例3から48)
実施例3から46は、適切なプリノン(purinone)又はピリミジノン核(説明5、7、8、12、15、16、19、20、21、23から25、28及び29)及び適切なヨウ化、臭化又は塩化アルキルを用いて実施例2に類似の手順で調製された。ヨウ化、臭化及び塩化アルキルは市販されており、又は説明22に記載されており、又は以下の公知の方法によって調製される:1−(2−ブロモエチル)−4−トリフルオロメチルベンゼン、Can. J. Chem. 1996, 74, 453;3−ブロモメチルベンゾ[b]チオフェン、J. Med. Chem. 2002, 45, 4559;4−(2−ブロモエチル)クロロベンゼン、J. Am. Chem. Soc. 1977, 99, 3059。生成物が反応物から分析的に純粋に沈澱しない場合には、再結晶、フラッシュカラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー又はマスダイレクテッド(mass directed)HPLCによって適宜精製された。
【0207】
【表2】










【0208】
(実施例49)
3−(4−クロロフェニル)−2−(3−オキソ−4−フェニルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン
説明6(50mg、0.17mmol),1−フェニルピペラジン−2−オン(Tetrahedron Lett. 1998, 39, 7459)(37mg、0.21mmol)及び炭酸カリウム(240mg、1.7mmol)の混合物の無水アセトニトリル(2ml)溶液を5時間還流させた。反応物を室温に冷却し、塩をろ過除去し、アセトニトリル(3×10ml)で洗浄した。ろ液を減圧蒸発させ、生成した残渣をマスダイレクテッドHPLCによって精製し、次いで強陽イオン交換(SCX)カートリッジを通過させて標記化合物(8mg、10%)を得た。H(400MHz,DMSO)δ 8.65(1H,dd,J1.6,4.3)、7.94(1H,dd,J1.6,8.2)、7.77(1H,dd,J4.1,8.4)、7.64−7.61(4H,m)、7.40−7.36(2H,m)、7.26−7.22(3H,m)、3.86(2H,s)、3.43(4H,s). M/z(ES) 432,434(M+H).
【0209】
(実施例50)
3−4−クロロフェニル−2−{2−4−クロロフェニルエチルアミノ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン
説明6(58mg、0.2mmol)及び2−(4−クロロフェニル)エチルアミン(37mg、0.24mmol)及び炭酸カリウム(138mg、1mmol)の混合物のアセトニトリル(2ml)溶液を還流温度で4時間加熱し、次いで室温に冷却した。次いで、反応混合物を減圧蒸発させ、残渣をジクロロメタン(15ml)と水(2×15ml)に分配した。有機層をMgSOで脱水し、ろ過し、蒸発させた。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(溶離剤:5%メタノールのジクロロメタン溶液)にかけて精製してベージュの固体の標記化合物(20mg、24%)を得た。H(360MHz,DMSO)δ 8.43(1H,dd,J1.4,4.2)、7.75−7.72(1H,m)、7.64−7.59(3H,m)、7.37(2H,d,J8.6)、7.33(2H,d,J8.5)、7.21(2H,d,J8.4)、6.07(1H,t,J5.8)、3.50−3.45(2H,m)、2.82(2H,t,J7.0). M/z(ES) 411,413(M+H).
【0210】
(実施例51)
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルオキシ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン
3−フルオロベンジルアルコール(16mg、0.127mmol)の0℃THF(1ml)溶液にNaH(60%オイル分散、5mg、0.130mmol)を添加し、その溶液を室温に10分間加温した。説明10(25mg、0.084mmol)のTHF(1ml)溶液を添加し、その反応物を室温で18時間撹拌した。反応物を濃縮し、次いで水(2ml)とジクロロメタン(2ml)に溶解し、混合物をボルテックス撹拌した。沈降後、混合物を相分離カートリッジに添加し、ジクロロメタン相を分離し、濃縮した。粗製混合物をジメチルスルホキシドに溶解し、マスダイレクテッドHPLCによって精製して白色固体の標記化合物(10mg、30%)を得た。H(400MHz,DMSO)δ 8.20(1H,d,J4.7)、7.59(2H,d,J7.7)、7.51(2H,d,J7.7)、7.35(2H,m)、7.08(2H,m)、6.99(1H,d,J8.8)、5.42(2H,s). M/z(ES) 387,389(M+H).
【0211】
(実施例52)
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルアミノ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン
説明10(25mg、0.084mmol)、3−フルオロベンジルアミン(12mg、0.105mmol)及び炭酸カリウム(35mg、0.254mmol)のアセトニトリル(1.5ml)溶液を4時間加熱還流した。溶媒を除去し、次いで反応物を水(2ml)に溶解し、ジクロロメタン(2ml)を添加し、その混合物をボルテックス撹拌した。沈降後、混合物を相分離カートリッジに添加し、ジクロロメタン相を分離し、濃縮した。粗製混合物をジメチルスルホキシドに溶解し、マスダイレクテッドHPLCによって精製して白色固体の標記化合物(9mg、27%)を得た。H(400MHz,DMSO)δ 7.74(1H,d,J5.3)、7.57(2H,d,J8.3)、7.29(3H,m)、7.14(1H,d,J5.3)、6.95(3H,m)、4.62(2H,d,J5.4)、4.47(1H,brm). M/z(ES) 386,388(M+H).
【0212】
(実施例53)
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)−1.9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
実施例49に従って説明26(75mg、0.24mmol)及び2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エタナミン(国際公開第03080578号)(69mg、0.37mmol)から調製された。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(溶離剤:0.1%アンモニアを含む5%メタノールのジクロロメタン溶液)にかけて精製して白色固体の標記化合物(37mg、33%)を得た。H NMR(500MHz;CDOD)δ 7.77(1H,s)、7.57−7.52(4H,m)、7.35(2H,d,J8.0)、7.19(2H,d,J8.0)、4.17(2H,q,J7.3)、3.63(2H,t,J7.0)、2.98(2H,t,J7.0)、1.51(3H,t,J7.3). M/z(ES) 462,464(M+H).
【0213】
(実施例54)
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
実施例49に従って説明26(190mg、0.62mmol)及び説明27(153mg、0.74mmol)から調製された。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(溶離剤:0.1%アンモニアを含む酢酸エチル)にかけて精製して白色固体の標記化合物(110mg、37%)を得た。H NMR(400MHz;DMSO)δ 7.78(1H,s)、7.60−7.44(5H,m)、7.28−7.24(2H,m)、6.10(1H,t,J5.7)、4.04(2H,q,J7.2)、3.49(2H,q,J6.5)、2.95(2H,t,J6.8)、1.40(3H,t,J7.2). M/z(ES) 480,482(M+H).
【0214】
以下に示す実施例55から205は、上記手順に従って適切なプリン又はピリミジノン核を用いて調製された。これらの核の合成は、上記説明5、7、8、12、15、16、19から21、23から25、28、29、47から76に記載されている。ヨウ化、臭化、塩化アルキル及びアミンは市販されており、公知の方法又は上記方法によって調製される。生成物が反応混合物から分析的に純粋に沈澱しない場合には、再結晶、フラッシュカラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー又はマスダイレクテッドHPLCによって適宜精製された。
【0215】
【表3】
















【0216】
(実施例206)
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−[2−ジメチルアミノエチル]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
実施例143(200mg、0.40mmol)のCHCl(4ml)懸濁液をトリフェニルホスフィン(127mg、0.49mmol)、イミダゾール(33mg、0.49mmol)及びヨウ素(123mg、0.49mmol)のCHCl(2ml)懸濁液に添加した。生成した黄色懸濁液を室温で5時間撹拌した。反応物をCHCl(10ml)で希釈し、水と飽和チオ硫酸ナトリウムの1:1混合物(15ml)と一緒に振とうした。水層をCHCl(2×20ml)で抽出し、有機層を混合し、MgSOで脱水し、濃縮して粗製ヨウ化物(0.38g)を得た。このヨウ化物の一部(125mg)をジメチルアミン(5.6M EtOH溶液、0.37ml)溶液にとり、室温で撹拌した。3時間後に追加のジメチルアミン(5.6M EtOH溶液、0.3ml)を添加した。さらに90分後、反応物を濃縮し、新しいジメチルアミン(5.6M EtOH溶液、2.0ml)にとり、反応物を封管中で50℃で2時間加熱した。反応物を濃縮し、次いでMeOH中の強陽イオン交換カートリッジに充填し、アンモニアメタノール溶液(2M)を用いて溶出させた。粗生成物を分取TLCによって精製し(7.5%メタノールのCHCl溶液で溶出)て標記化合物(51mg)を得た。H NMR(360MHz,CDCl)δ 7.80(1H,s)、7.50(2H,d,J8.7)、7.38(1H,d,J2.2)、7.22−7.14(4H,m)、4.23(2H,t,J6.3)、3.35(2H,t,J7.4)、3.11(2H,t,J7.6)、2.73(2H,t,J6.4)、2.30(6H,s);M/z(ES) 526,524,525(M+H).
【0217】
(実施例207)
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−[2−メトキシ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
NaH(オイル中60%、7mg、0.144mmol)のDMF(0.8ml)溶液に実施例111(60mg、0.119mmol)を添加し、反応物を室温で15分間撹拌した。ヨウ化メチル(10μl、0.155mmol)を添加し、反応物を3時間撹拌した。反応物を強陽イオン交換カートリッジにメタノールと一緒に充填し、次いで生成物をアンモニアメタノール溶液(2M)で溶出させた。粗生成物を分取TLCによって精製し(5%メタノールのCHCl溶液で溶出)て標記化合物(52mg、84%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO)δ 8.04(1H,s)、7.62(2H,d,J8.6)、7.42(3H,m)、7.24(2H,m)、3.84(3H,s)、3.57−3.53(1H,m)、3.36(2H,t,J7.4)、3.05(2H,t,J7.3)、1.15−1.11(2H,m)、1.10−1.04(2H,m). M/z(ES) 521,523(M+H).
【0218】
(実施例208)
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン
水素化ナトリウム(鉱物油中60%、10mg、0.26mmol)を実施例141(モノHCl塩、45mg、0.12mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(無水、2ml)溶液に室温で添加し、5分間撹拌すると、泡立ちが見られた。ヨウ化メチル(10ul、0.14mmol)を添加し、その溶液をさらに20分間室温で撹拌した。水(2ml)を添加し、生成物を酢酸エチルで抽出し、それをMgSOで脱水し、減圧蒸発させてオイルを得た。そのオイルをジクロロメタンに溶解し、強陽イオン交換(SCX)カートリッジに充填した。カートリッジをジクロロメタンとメタノールで洗浄し、次いでその材料を2Mアンモニアメタノール溶液で溶出させた。これを減圧濃縮し、分取薄層クロマトグラフィー(溶離剤:0.1%飽和アンモニア水を含む2.5%メタノールのジクロロメタン溶液)にかけて精製して標記化合物(19mg、40%)をガラスとして得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.62(1H,s)、7.45(2H,d,J8.7)、7.23(2H,d,J8.6)、4.13(2H,q,J7.3)、3.49−3.41(2H,m)、2.53(3H,s)、2.33−2.21(2H,m)、1.52(3H,t,J7.3). M/z(ES) 400,402(M+H).
【0219】
(実施例209)
2−[[5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチル](メチル)アミノ]−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6Hプリン−6−オン
実施例208に記載の手順に従って実施例133から調製された。標記化合物を分取薄層クロマトグラフィー(溶離剤:0.1%飽和アンモニア水を含む5%メタノールのジクロロメタン溶液)にかけて精製して固体の標記化合物(2mg、6%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO)δ 8.00(1H,d,J8.5)、7.97(1H,s)、7.84(1H,s)、7.62(1H,s)、7.43−7.37(5H,m)、4.54(2H,s)、4.12(2H,q,J7.3)、2.42(3H,s)、1.39(3H,t,J7.2). M/z(ES) 484,485,486(M+H).
【0220】
(実施例210)
2−クロロ−5−{9−メチル−6−オキソ−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル}ベンゾニトリル
実施例188(114mg、0.243mmol)、シアン化亜鉛(17mg、0.146mmol)、亜鉛末(ナノサイズ活性化粉末、2mg)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(5mg)の混合物のN,N−ジメチルアセトアミド(3ml)溶液をマイクロ波反応器中で160℃で20分間加熱した。混合物をセライト(登録商標)に通してろ過し、水(25ml)及び酢酸エチル(25ml)で洗い流した(wash through)。層分離させ、水相をさらに酢酸エチル(25ml)で抽出した。混合有機層を水(3×25ml)、塩水(25ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、蒸発させた。マスダイレクテッド分取HPLCによって精製して標記化合物(31mg、31%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO)δ 8.25(1H,d,J2.4)、8.07(1H,s)、8.01(1H,d,J8.6)、7.88(1H,dd,J2.4,8.6)、3.76(3H,s)、3.37−3.27(2H,m)、2.79−2.67(2H,m);M/z(ES) 414,416(M+H).
【0221】
本発明の上記例示化合物は、以下のアッセイにおいて試験され、一般にIC50<300nMであり、多くの場合<200nMである。HEK細胞中で発現されるラットVR1を用い、さまざまなpHレベルにおける活性を測定する電気生理学などの他のアッセイを使用することができる。
【0222】
生物学的方法
インビトロ活性の測定
組換えヒトVR1受容体を安定に発現し、側面が黒色の(black−sided)384ウェルプレートに蒔かれたCHO細胞をアッセイ緩衝剤(Hepes緩衝食塩水)で2回洗浄し、次いで1uM Fluo−3−AMと一緒に暗所で60分間インキュベートした。細胞をさらに2回洗浄して過剰の色素を除去し、その後、カプサイシン及び試験化合物を含むプレートと一緒にMolecular Devices FLIPR中に配置した。FLIPRは、自動薬物添加を実行し、Fluo−3からの蛍光発光を同時に記録した。すべての実験において、基底蛍光(basal fluorescence)が記録され、その後、試験化合物が添加され、続いて最大応答の80%を誘起するあらかじめ決定されたカプサイシン濃度が添加された。細胞内[Ca2+]の増加を惹起したカプサイシンの阻害は、試験化合物の非存在下でカプサイシンが添加された同じプレート上のウェルに対比して示された。カプサイシン添加に先立ち試験化合物単独の添加後に生じる細胞内[Ca2+]の増加によって、固有活性あるいは部分活性の存在を確認することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体。
【化1】

(式中、
Aは、ベンゼン環、1個を越えるO若しくはS原子が存在しないことを前提にO、N及びSから独立に選択される1、2若しくは3個のヘテロ原子を含有する縮合5員環芳香族複素環、又は1、2若しくは3個のN原子を含有する縮合6員環芳香族複素環であり、
Aは、ハロゲン、ヒドロキシ、S(O)1−4アルキル、S(O)NR、ホルミル、C1−4アルキルカルボニル、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルコキシ、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、アミノ、ニトロ、シアノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6アルキル)アミノ、アミノC1−6アルキル、アミノC1−6アルコキシ、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキル;及びフェニル、ナフチル、O、N又はSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)、及び1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環(該環は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、以下に定義されるNR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル又はヒドロキシC1−6アルキルで場合によっては置換されていてもよい。)から独立に選択される1、2若しくは3個の基で場合によっては置換されていてもよく、
XはO、S又はNR(Rは水素又はC1−6アルキルである。)であり、
Yは(CR(CO)(NRWであり、
及びRは独立に水素、ヒドロキシ、ハロゲン又はC1−4アルキルであり、
は水素又はC1−6アルキルであり、
nは0、1、2、3又は4であり、
pは0又は1であり、
qは0又は1であり、
rは0、1又は2であり、
Wは、水素、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、カルボキシC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロC3−7シクロアルキル;又はフェニル環、O、N及びSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)、1、2若しくは3個のN原子を含む6員環芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合されたフェニル環
若しくは直前に定義された6員環芳香族複素環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環、O及びNから独立に選択される1若しくは2個のヘテロ原子を含有する飽和6員環であり、該環は、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ニトロ、シアノ、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルキル、ハロC1−6アルコキシ、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルコキシ、フェニル、直前に定義された非置換5員環芳香族複素環、直前に定義された6員環芳香族複素環、直前に定義された飽和6員環又はNRで場合によっては置換されていてもよく、
各R及びRは独立に水素若しくはC1−6アルキルであり、又はRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に飽和4員環から7員環を形成することができ、
Zは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、上で定義されたNR、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロC1−6アルコキシ、C3−7シクロアルキル若しくはヒドロキシC1−6アルキルで場合によっては置換されていてもよい、フェニル環、O、N若しくはSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)又は1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環であり、
及びRがアルキル基であるときには、それらはそれらが結合している窒素原子と一緒にピペラジン環を形成することができる。)
【請求項2】
式(I)で示される請求項1に記載の化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体。
【化2】

(式中、
BはN又はCHであり、
tは1、2又は3であり、
Aは、1個を越えるO若しくはS原子が存在しないことを前提にO、N及びSから独立に選択される1、2若しくは3個のヘテロ原子を含有する縮合5員環芳香族複素環、又は1、2若しくは3個のN原子を含有する縮合6員環芳香族複素環であり、
Aは、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル;C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、フェニル又はジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルで場合によっては置換されていてもよく、
XはO、S又はNR(Rは水素又はC1−4アルキルである。)であり、
Yは(CR(CO)(NRW(R、R、R、n、p及びqは請求項1に定義されたとおりである。)であり、
Wは、水素、C1−6アルコキシ、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル;又はフェニル環、O、N若しくはSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)、1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合されたフェニル環若しくは直前に定義された6員環芳香族複素環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環であり、該環は、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、フェニル、ハロC1−4アルコキシ又はNR(R及びRは独立にC1−4アルキルであり、又はRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に飽和5員環から6員環を形成する。)で場合によっては置換されていてもよく、
は、水素、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ又はジ(C1−4アルキル)アミノであり、
及びRがアルキル基であるときには、それらはそれらが結合している窒素原子と一緒にピペラジン環を形成することができる。)
【請求項3】
式(IA)で示される請求項1若しくは2に記載の化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体。
【化3】

(式中、
Aは、1個を越えるO若しくはS原子が存在しないことを前提にO、N及びSから独立に選択される1、2若しくは3個のヘテロ原子を含有する縮合5員環芳香族複素環、又は1、2若しくは3個のN原子を含有する縮合6員環芳香族複素環であり、
Aは、ハロゲン、C1−4アルキル、C3−7シクロアルキル又はフェニルで場合によっては置換されていてもよく、
XはO、S又はNR(Rは水素又はC1−4アルキルである。)であり、
Yは(CR(CO)(NRW(R、R、R、n、p及びqは式Iに対して定義されたとおりである。)であり、
Wは、水素、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル;又はフェニル環、O、N若しくはSから独立に選択される1、2、3若しくは4個のヘテロ原子を含有する5員環芳香族複素環(最高1個のヘテロ原子はO又はSである。)、1、2若しくは3個のN原子を含有する6員環芳香族複素環、又は直前に定義された6員環芳香族複素環若しくは直前に定義された5員環芳香族複素環に縮合されたフェニル環若しくは直前に定義された6員環芳香族複素環を含有する9若しくは10員環縮合二環式芳香族複素環であり、該環は、ハロゲン、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロC1−4アルキル、フェニル、ハロC1−4アルコキシ又はNR(R及びRは独立にC1−4アルキルであり、又はRとRはそれらが結合している窒素原子と一緒に飽和5員環から6員環を形成する。)で場合によっては置換されていてもよく、
は、水素、シアノ、ハロゲン、C1−4アルキル、ハロC1−4アルキル、C1−4アルコキシ又はハロC1−4アルコキシであり、
及びRがアルキル基であるときには、それらはそれらが結合している窒素原子と一緒にピペラジン環を形成することができる。)
【請求項4】
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]ピリド[3,4−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)エチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−[1−ベンゾチエン−3−イルメチル)チオ]−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−[1,3−ベンゾチアゾル−2−イルメチルチオ]−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[2−オキソ−2−フェニルエチルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(3−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(2−オキソ−2−[4−トリフルオロメトキシフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(2−オキソ−2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−オキソ−2−(4−ピロリジン−1−イルフェニル)エチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[2−オキソ−2−ピリジン−2−イルエチルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[4−フルオロベンジルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−[3−クロロベンジルチオ]−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[ピリジン−2−イルメチルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{5−フェニル−1,2,4−オキサジアゾル−3−イルメチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{3−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−2−イルチオ}−N−(5−メチルイソオキサゾル−3−イル)アセトアミド;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]チエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−[3−フルオロベンジルチオ][1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)エチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−3−[4−トリフルオロメチルフェニル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−[3−フルオロベンジルチオ]−3−[4−トリフルオロメチルフェニル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−(メチルチオ)−3−ピリジン−3−イルピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(3−オキソ−4−フェニルピペラジン−1−イル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−4−クロロフェニル−2−{2−(4−クロロフェニル)エチルアミノ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルオキシ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルアミノ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[2−シクロヘキシルエチルチオ]−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[2−シクロヘキシルエチルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−プロピルチオ−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[シクロプロピルメチルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[2,2,2−トリフルオロエチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−フェニル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−メチルチオ−9−フェニル−1,9−ジヒドロ−1H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−フェニル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−フェニル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
4−{9−メチル−6−オキソ−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル}ベンゾニトリル;
9−メチル−1−(4−メチルフェニル)−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−メチルアミノチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{2−(4−3−(クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−3−フェニルピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[2−フェニルエチルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[2−フルオロベンジルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−{2−(4−クロロフェニル)エチルチオ}[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−{2−(3−クロロフェニル)エチルチオ}ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−[3−フルオロベンジルチオ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−{2−(4−クロロフェニル)エチルチオ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
2−{6−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−イソプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(6−クロロピリジン−3−イル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−3−[4−トリフルオロメチルフェニル]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(3−クロロフェニル)−9−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−[4−トリフルオロメチルフェニル]−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−[4−トリフルオロメチルフェニル]−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−[3−クロロ−4−フルオロベンジルチオ]−3−(4−クロロフェニル)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−(2−[3−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−フルオロフェニル)−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメトキシフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−フルオロフェニル)エチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[2,4−ジクロロベンジルチオ]−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−9−メチル−1−[4−トリフルオロメチルフェニル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−メチル−1−[4−トリフルオロメチルフェニル]−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
4−[2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−4−オキソピリド[3,2−d]ピリミジン−3(4H)−イル]ベンゾニトリル;
エチル{1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−6−オキソ−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−2−イルチオ}アセタート;
4−[4−オキソ−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−3(4H)−イル]ベンゾニトリル;
1−(4−クロロフェニル−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−プロピル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]−9−プロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−9−メチル−1−[4−トリフルオロメトキシフェニル]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−(シクロプロピルメチル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−9−(シクロプロピルメチル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−[3−フルオロベンジルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−[3−クロロ−4−フルオロベンジルチオ]−1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{3−トリフルオロメチルベンジルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−[3−クロロベンジルチオ]−1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(4−クロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−9−シクロプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−オキソ−2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{2−(4−フルオロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−[2,4−ジクロロベンジルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロベンジルチオ]−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−3−(4−クロルフェニル)−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
4−[2−[3−フルオロベンジルチオ]−4−オキソピリド[3,2−d]ピリミジン−3(4H)−イル]ベンゾニトリル;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−[2−ヒドロキシ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−9−エチル−1−(4−メチルフェニル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−プロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−ブロモフェニル)−2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−[1,3−ベンゾチアゾル−2−イルメチルチオ]−1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{2−フルオロ−4−トリフルオロメチルベンジルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{2−フルオロ−5−トリフルオロメチルベンジルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−{3−フルオロ−4−トリフルオロメチルベンジルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(5−トリフルオロメチル−1,3−ベンゾチアゾル−2−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルチオ}−1−[4−ジメチルアミノフェニル]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3,4−ジクロロベンジルチオ]−7−メチルチエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−1−(4−フルオロフェニル−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−ペンチルチオ−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3−メチルブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[2−シクロヘキシルエチルアミノ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−(2−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−(2−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−(2−[2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチルアミノ}−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3−フルオロベンジルアミノ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{5−クロロ−1,3−ベンゾチアゾル−2−イルメチルチオ}−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソエチルチオ}−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルアミノ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−シクロプロピル−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−1−(4−フルオロフェニル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−(2−ヒドロキシエチル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)−2−(3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミノ}−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[シクロブチルメチルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロ−2,2−ジヒドロキシプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[2−シクロペンチルエチルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−{2−メチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−(2−[2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[シクロペンチルメチルチオ]−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルアミノ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
4−{9−メチル−6−オキソ−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル}ベンゾニトリル;
4−{9−エチル−6−オキソ−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル}ベンゾニトリル;
1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−{2−メチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−プロピル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−プロピル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−イソプロピル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−イソプロピル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3−フルオロプロピルチオ]−9−メチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[3−フルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
4−[9−エチル−6−オキソ−2−(4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イルメチルチオ)−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル]ベンゾニトリル;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(3,4−ジフルオロフェニル)−9−メチル−2−[4,4,4−トリフルオロブチルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(3−フルオロ−4−メチルフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロ−3−メトキシフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−{1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−6−オキソ−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−2−イルチオ}−N−メチルアセトアミド;
2−{1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−6−オキソ−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−2−イルチオ}−N,N−ジエチルアセトアミド;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−{5−メチルイソオキサゾル−3−イルメチルチオ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−メチル−2−メチルチオ−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−フルオロフェニル)−9−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イル]メチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−2−(4−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−2−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(3−ブロモ−4−クロロフェニル)−9−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−シクロヘキシルアミノ−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−{2−メチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルアミノ}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルアミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロ−3−エトキシフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロ−3−イソプロポキシフェニル)−9−エチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−{4−[3−トリフルオロメチルピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−フルオロフェニル)−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチル}チオ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
6−(4−クロロフェニル)−5−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ)[1,3]チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−7(6H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−シクロヘキシルアミノピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルアミノ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
9−エチル−1−(4−フルオロフェニル)−2−(2−トリフルオロメチル−1,3−チアゾル−4−イルメチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
3−(4−クロロフェニル)−7−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−7−メチル−2−(2−[4−トリフルオロメチルフェニル]エチルアミノ)チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
3−(4−クロロフェニル)−7−メチル−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルアミノ]チエノ[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン;
1−(4−クロロフェニル)−2−{2−(2,4−ジクロロフェニル)エチルチオ}−9−[2−ジメチルアミノエチル]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−シクロプロピル−2−(2−[2−メトキシ−4−トリフルオロメチルフェニル]エチルチオ)−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−2−[メチル(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ]−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;
2−[[5−クロロ−1−ベンゾチエン−3−イルメチル](メチル)アミノ]−1−(4−クロロフェニル)−9−エチル−1,9−ジヒドロ−6H−プリン−6−オン;及び
2−クロロ−5−{9−メチル−6−オキソ−2−[3,3,3−トリフルオロプロピルチオ]−6,9−ジヒドロ−1H−プリン−1−イル}ベンゾニトリル
から選択される化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体。
【請求項5】
薬剤として許容される担体又は賦形剤とともに、請求項1から4のいずれか一項に記載の1個以上の化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体を含む薬剤組成物。
【請求項6】
ヒト又は動物の体の治療に使用するための、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体。
【請求項7】
VR1活性を調節することによって改善することができる生理学的障害の治療又は予防のための医薬品の製造に使用するための、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体の使用。
【請求項8】
とう痛及び/又は炎症が支配的である疾患又は症状の治療又は予防用医薬品の製造に使用するための、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物又は薬剤として許容されるその塩若しくは互変異性体の使用。
【請求項9】
(A)XがSである式Iの化合物の場合に、式IIの化合物を式IIIの化合物と反応させること
【化4】

(式中、A、Y及びZは請求項1に定義されたとおりであり、Lは脱離基である。)、
(B)XがNRである式Iの化合物の場合に、式XIの化合物を式XIIの化合物と反応させること
【化5】

(式中、A、R、Y及びZは請求項1に定義されたとおりであり、Lは脱離基である。)、又は
(C)XがOである式Iの化合物の場合に、式XIの化合物を式XVIの化合物と反応させること
HOY
(XVI)
(式中、Yは請求項1に定義されたとおりである。)
を含む、請求項1に記載の化合物の調製方法。
【請求項10】
請求項1に記載の化合物又は請求項1に記載の化合物を含む組成物の有効量を、治療又は予防を必要とする患者に投与することを含む、VR1活性を調節することによって改善することができる生理学的障害の治療又は予防方法。
【請求項11】
請求項1に記載の化合物又は請求項1に記載の化合物を含む組成物の有効量を、治療又は予防を必要とする患者に投与することを含む、とう痛及び/又は炎症が支配的である疾患又は症状の治療又は予防方法。

【公表番号】特表2007−511496(P2007−511496A)
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538960(P2006−538960)
【出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【国際出願番号】PCT/GB2004/004816
【国際公開番号】WO2005/049613
【国際公開日】平成17年6月2日(2005.6.2)
【出願人】(390035482)メルク シャープ エンド ドーム リミテッド (81)
【Fターム(参考)】