説明

プログラムされた無線センサシステム

【課題】保守無しに長い期間の運転可能性を提供する、低コスト、耐久性が強い無線センサシステムが、記載されている。
【解決手段】システムは、多数のセンサと通信することができる一つ以上の知的なセンサユニットおよび基本単位を含む。センサの一つ以上が異常な状態(例えば煙、火、水、その他)を検出するときに、センサは基本単位と通信して、異常な状態に関してデータを提供する。基本単位は、複数の技術(例えば電話、ポケットベル、移動電話、インターネット、など)によって、監督または他の信頼できる人と連絡をとることができる。実施例において、一つ以上の無線リピータが、システムの範囲を延長して、基本単位がセンサのより大きい数と通信することができるために、センサおよび基本単位との間に使われる。実施例において、各センサはその意図された場所に従ってラベルをつけられる、そして、センサ識別コードおよび対応するセンサ配置を含んでいるシステムコンフィギュレーションデータはユーザに提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、建物または乗り物の中での煙、温度、水、ガスなど潜在的に危険なまたは損害費用の大きい状況をモニタするため、および/または温水器などのエネルギー処理または効率をモニタするための無線センサシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビルまたは複合施設の管理および保護は、難しく費用がかかる。
火災、ガス漏れなど一部の状況は、居住者および構造体にとって危険である。
屋根、配管等での水漏れなどその他の故障は、居住者にとって必ずしも危険ではないが、それでもなお少なからぬ損害を与える可能性がある。多くの場合、水漏れ、火災などの不利な状況は、損害および/または危険が比較的小さな初期段階では検知されない。
このような不利な状況を検知するためにセンサが使用されるが、センサ自体には、いくつかの固有の問題がある。
例えば、煙検知器、水センサなど既存の構造体内の付加的センサは、遠隔センサと、センサをモニタするために使用される集中モニタデバイスの間に配線を敷設する費用がかかることにより、実用性がなくなるくらい費用が高くなる。
センサに電力を供給するために配線を付加することにより、さらに費用を増加させる。
さらに火災センサに関して、大抵の消防署は、煙検知器単独のデータに基づいて、自動的に消防署に通知することを許可していない。
大抵の消防署は、特定の温度上昇率が検知された後で、自動火災警報システムが消防署に知らせることを要求する。
残念なことに、温度上昇率による火災の検知は、一般に大規模な損害を回避するには遅すぎるときになってからなされることを意味する。
【0003】
例えば商業用建物、共同住宅などで比較的多数のセンサユニットが使用されるとき、センサユニットの識別コードをセンサユニットの位置と相関させることが難しくなる場合がある。
センサユニットの位置をセンサユニットに関する識別コードと相関させることにより、センサシステムを設置し維持することが困難になる場合がある。
さらに、センサユニットの位置をセンサユニットの識別コードと相関させる際の誤差により、センサが危険な状態を報知したにもかかわらず、報知センサの場所を特定することができない場合、潜在的に生命を脅かす遅れにつながる恐れがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、センサユニットが目的とする位置に従ってラベル分類され、モニタシステムに、コンピュータ読み取り可能またはネットワークで結ばれたデータが提供される、比較的低コストで、頑強な無線センサシステムを実現することによって、これらのおよびその他の問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このシステムは、メンテナンスなしで作動期間の延長を実現する。
このシステムは、1つまたは複数のインテリジェントセンサユニット、およびセンサユニットと通信することができるベースユニットを含む。
1つまたは複数のセンサユニットが、異常事態(例えば煙、火災、水など)を検知すると、センサユニットは、ベースユニットと通信し、異常事態に関するデータを提供する。
ベースユニットは、例えば、電話、ポケベル、携帯電話、インターネット(および/またはローカルエリアネットワーク)など複数の技術によって、管理者または他の責任者に連絡することができる。
一実施形態において、システムの範囲を延長させ、ベースユニットがより多くの数のセンサと通信できるように、センサユニットとベースユニットの間で1つまたは複数の無線中継器が使用される。
【0006】
一実施形態において、センサシステムは、状況を感知し、異常な結果を中央報知ステーションに報知する建物全体に配置されるいくつかのセンサユニットを含む。
センサユニットは、火災、水漏れなどを示す可能性のある状況を測定する。
センサユニットは、測定データが報知するのに確かに異常であると判定するとすぐに、測定データをベースユニットに報知する。
ベースユニットは、例えばビル管理者、ビル所有者、個人安全サービスなど責任者に通知することができる。
一実施形態において、センサユニットは、中央ステーションに警告信号を送らない。
むしろセンサは、定量測定されたデータ(例えば煙濃度、温度上昇率など)を中央報知ステーションに送る。
【0007】
一実施形態において、センサシステムは、例えば煙、温度、湿度、水分、水、水温度、一酸化炭素、天然ガス、プロパンガス、その他の引火性ガス、ラドン、毒ガスなどの状況を検知する電池式のセンサユニットを含む。
センサユニットは、ビル、アパート、オフィス、住宅などに配置される。
電池を節約するために、センサは通常、低電力モードで配置される。一実施形態において低電力モードで、センサユニットは、一定のセンサ読取り値を取得し、異常事態が見られるかどうか判定するために、この読取値を評価する。
異常事態が検知されると、センサユニットは次に「起動」し、ベースユニットまたは中継器と通信し始める。
プログラムされたインターバル(時間間隔)で、センサも「起動」し、ベースユニット(または中継器)に状況情報を送り、一定の期間、命令を聞こうとする。
【0008】
一実施形態において、センサユニットは、両方向であり、中央報知ステーション(または中継器)から指示を受け取るように構成される。
したがって、例えば中央報知ステーションはセンサに、付加的測定を実行せよ、スタンバイモードに移れ、起動せよ、電池の状態を報知せよ、起動インターバルを変更せよ、自己診断を実行し、結果を報知せよなど指示することができる。
一実施形態において、センサユニットはまた、タンパースイッチを含む。
センサに対する改竄(かいざん)が検知されると、センサはこのような改竄をベースユニットに報知する。
一実施形態において、センサは、一定の基準に対する(例えば自己診断の結果、電池の調子など)その全体の調子および状態を中央報知ステーションに報知する。
【0009】
一実施形態において、センサユニットは、測定値を取得するための(および必要とみなされる場合、このような測定値を報知する)第1起動モード、および中央報知ステーションからの命令を聞くための第2起動モードの2つの起動モードを用いる。
2つの起動モード、またはその組み合わせは、異なるインターバルで起こり得る。
【0010】
一実施形態においてセンサユニットは、ベースユニットおよび/または中継器ユニットと通信するために、スペクトル拡散技術を使用する。
一実施形態において、センサユニットは、周波数ホッピングスペクトル拡散を使用する。
一実施形態において、各センサユニットは、識別コード(ID)を有し、センサユニットは、下り通信パケットにそのIDを添付する。
一実施形態において、無線データを受信すると、各センサユニットは、他のセンサユニットに宛てたデータを無視する。
【0011】
中継器ユニットは、いくつかのセンサユニットとベースユニット間の通信トラフィックを中継するように構成される。
中継器ユニットは典型的には、いくつかの他の中継器ユニットを備えた環境で作動され、各中継器ユニットは、センサ識別コードのデータベース(例えばルックアップテーブル)を含む。
通常の作動中、中継器は、その識別コードが中継器のデータベース内に見られる指定された無線センサユニットとのみ通信する。
一実施形態において、中継器は電池式であり、その指定されたセンサが送信することを予定されるときと、その指定されたセンサユニットが送信することを予定されていない時に、低電力モードに移るときの内部スケジュールを維持することによって、電力を節約する。
一実施形態において、中継器は、ベースユニットおよびセンサユニットと通信するためにスペクトル拡散を使用する。
一実施形態において、中継器は、ベースユニットおよびセンサユニットと通信するために、周波数ホッピングスペクトル拡散を使用する。
一実施形態において、各中継器は、識別コードを有し、中継器ユニットは、中継器ユニット内で発生する下り通信パケットにそのIDを添付する。
一実施形態において、各中継器ユニットは、他の中継器ユニットに宛てた、または中継器に補助されないセンサユニットに宛てたデータを無視する。
【0012】
一実施形態において、中継器は、1つまたは複数のセンサとベースユニット間で、両方向通信を実現するように構成される。
一実施形態において、中継器は、中央報知ステーション(または中継器)からの指示を受け取るように構成される。
したがって、例えば中央方向ステーションは中継器に、1つまたは複数のセンサに命令を送信せよ、スタンドバイモードに移れ、「起動」せよ、電池の状態を報知せよ、起動インターバルを変更せよ、自己診断を実行し、結果を報知せよなど指示することができる。
【0013】
ベースユニットは、いくつかのセンサユニットから、測定されたセンサデータを受け取るように構成される。
一実施形態において、センサ情報は、中継器ユニットを介して中継される。
ベースユニットはまた、中継器ユニットおよび/またはセンサユニットに命令を送る。
一実施形態においてベースユニットは、CD−ROM、フラッシュメモリ、DVD、または他の読取専用デバイスなどを介して作動するディスクレスPCを含む。
ベースユニットが、無線センサから緊急事態(例えば火災または過剰な煙、温度、水、引火性ガスなど)の可能性を示すデータを受信すると、ベースユニットは、複数の通信チャネル(例えば電話、インターネット、ポケベル、携帯電話など)によって責任者(例えばビル管理者)に通知するよう試みる。
一実施形態において、ベースユニットは、無線センサを警告モードにする(無線センサの低電力モードを止める)ために指示を送る。
一実施形態においてベースユニットは、第1センサの付近の1つまたは複数の付加的センサを作動するために、指示を送る。
【0014】
一実施形態においてベースユニットは、無線センサシステム内の全てのセンサユニットおよび中継器ユニットの調子、電池状態、信号強度および現在の作動状態のデータベースを維持する。
一実施形態において、ベースユニットは、各センサに、自己診断を行いその結果を報知するように命令を送ることによって、自動的に定期保守を行う。
ベースユニットは、このような診断結果を収集する。
一実施形態において、ベースユニットは、各センサに、「起動」インターバルの間どのくらい待つのかをセンサに伝える指示を送る。
一実施形態において、ベースユニットは、センサの調子、電池の調子、位置などに基づいて、それぞれのセンサに異なる起動インターバルをスケジュール設定する。
一実施形態において、ベースユニットは、故障した中継器を迂回してセンサ情報を送るように、中継器に指示を送る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、いくつかの中継器ユニット110−1111を介して、ベースユニット112と通信する複数のセンサユニット102−106を含むセンサシステム100を示す。
センサユニット102−106は、建物101全体に配置される。
センサユニット102−104は、中継器110と通信する。
センサユニット105−106は、中継器111と通信する。
中継器110−111は、ベースユニット112と通信する。
ベースユニット112は、例えばイーサネット(登録商標)、無線イーサネット(登録商標)、ファイヤワイヤポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、ブルートゥースなどコンピュータネットワーク接続を介して、モニタコンピュータシステム113と通信する。
コンピュータシステム113は、例えば電話121、ポケベル122、携帯電話123(例えば直接的連絡、音声メール、テキストなど)などいくつかの通信システムの1つまたは複数を使用して、および/またはインターネットおよび/またはローカルエリアネットワーク124(例えばeメール、インスタントメッセージ、ネットワーク通信など)を介して、ビル管理者、保守サービス、警報サービスまたは他の責任者120に連絡する。
一実施形態において、複数のベースユニット112が、モニタコンピュータ113に設けられる。
一実施形態において、モニタコンピュータ113に、2つ以上のコンピュータモニタが設けられ、これにより、単一のモニタ上に簡便に表示されるものより、多くのデータを表示することが可能になる。
一実施形態において、モニタコンピュータ113に、異なる場所に配置される複数のモニタが設けられ、これにより、複数の場所でモニタコンピュータ113からのデータを表示することが可能になる。
【0016】
センサユニット102−106は、例えば煙、温度、水分、水、水温度、湿度、一酸化炭素、天然ガス、プロパンガス、警報機、侵入報知器(例えばドアの開放、窓の破損、窓の開放など)その他の引火性ガス、ラドン、毒ガスなどの状況を測定するためのセンサを含む。
それぞれのセンサユニットは、別個のセンサまたはセンサの組み合わせによって構成することができる。
したがって、例えば1つの設置において、センサユニット102および104は、煙および/または温度センサを備えて構成することができ、センサユニット103は、湿度センサを備えて構成することができる。
【0017】
センサユニット102の記載は、多くのセンサユニットに適用することができることを理解すると共に、以下の考察は、センサユニットの一例としてセンサユニット102を参照する。
同様に考察は全体として、限定ではなく、例示の目的で中継器110を参照する。
また中継器は、センサユニット102−106の範囲を延長するのに有益であるが、全ての実施例に必要ではないことを当業者は理解するであろう。
したがって、例えば一実施形態において、1つまたは複数のセンサユニット102−106は、中継器を経由することなく、ベースユニット112と直接通信することができる。
また図1は、限定ではなく例示の目的で、5つのセンサユニット(102−106)および2つの中継器ユニット(110−111)のみを示すことを当業者は理解されたい。
大型アパートメントビルまたは複合施設内での設置は通常、多くのセンサユニットおよび中継器ユニットを伴う。
さらに、当業者は、1つの中継器ユニットは、比較的多くのセンサユニットを補助することができることを理解するであろう。
一実施形態において、センサユニット102は、中継器110を経由することなく、ベースユニット112と直接通信することができる。
【0018】
センサユニット102が異常事態(例えば煙、火災、水など)を検知すると、センサユニットは、適切な中継器ユニット110と通信し、異常事態に関するデータを提供する。
中継器ユニット110は、データをベースユニット112に転送し、ベースユニット112は、情報をコンピュータ113に転送する。
コンピュータ113は、データを評価し、適切なアクションを取る。
コンピュータ113が、事態が緊急であると判断した場合(例えば火災、煙、膨大な量の水)、コンピュータ113は次に、適切な人物120に連絡する。
コンピュータ113が、状況は報知に値するが、緊急ではないと判断した場合、コンピュータ113は、後で報知するためにデータを記録する。
このように、センサシステム100は、建物101内およびその周辺の状況をモニタすることができる。
【0019】
一実施形態において、センサユニット102は、内部電源(例えば電池、太陽電池、燃料電池など)を有する。
電力を節約するために、センサユニット102は通常、低電力モードで配置される。
一実施形態において、比較的小さな電力しか必要としないセンサを使用し、低電力モードでセンサユニット102は、一定のセンサ読取値を取得し、異常事態が起きているかどうかを判定するために、この読取値を評価する。
一実施形態において、比較的大きな電力を必要とするセンサを使用し、低電力モードでセンサユニット102は、周期的インターバルでセンサ読取値を取得し、評価する。
異常事態が検知されると、センサユニット102は次に、「起動」し、中継器ユニット110を介してベースユニット112を通信し始める。
プログラムされたインターバルで、センサユニット102は、また「起動」し、状況情報(例えば電力レベル、自己診断情報など)をベースユニット(または中継器)に送り、次いで一定の期間の間命令を聞こうとする。
一実施形態において、センサユニット102はまた、タンパー検知器を含む。
センサユニット102に対する改竄が検知されると、センサユニット102は、このような改竄をベースユニット112に報知する。
【0020】
一実施形態において、センサユニット102は両方向通信を実現し、ベースユニット112からデータおよび/または指示を受信するように構成される。
したがって、例えばベースユニット112は、センサユニット102に、追加の測定を実行せよ、スタンドバイモードに移れ、起動せよ、電池状態を報知せよ、起動インターバルを変更せよ、自己診断を行いその結果を報知せよなど指示することができる。
一実施形態において、センサユニット102は、一定の基準(例えば自己診断の結果、電池の調子など)におけるその全体の調子および状態を報知する。
【0021】
一実施形態において、センサユニット102は、測定値を取得する(および必要とみなされれば、このような測定値を報知する)ための第1起動モード、および中央報知ステーションからの命令を聞くための第2起動モードの2つの起動モードを実行する。
2つの起動モード、またはその組み合わせは、異なるインターバルで起こり得る。
【0022】
一実施形態において、センサユニット102は、中継器ユニット110と通信するために、スペクトル拡散を使用する。
一実施形態において、センサユニット102は、周波数ホッピングスペクトル拡散を使用する。
一実施形態において、センサユニット102は、センサユニット102を他のセンサユニットから区別するために、アドレスまたは識別(ID)コードを有する。
中継器ユニット110が、センサユニット102からの送信を特定することができるように、センサユニット102は、そのIDを下り通信パケットに添付する。
中継器ユニット110は、センサユニット102のIDを、センサユニット102に送信するデータおよび/または指示に添付する。
一実施形態において、センサユニット102は、他のセンサユニットに宛てたデータおよび/または指示を無視する。
【0023】
一実施形態において、センサユニット102は、リセット機能を含む。
一実施形態において、リセット機能は、リセットスイッチ208によって作動される。
一実施形態において、リセット機能は、事前設定されたインターバル時間で動作状態になる。
リセットインターバル中、トランシーバ203は受信モードであり、外部プログラマーから識別コードを受信することができる。
一実施形態において、外部プログラマーは、所望の識別コードを無線で送信する。
一実施形態において、識別コードは、電気コネクタを介してセンサユニット102に接続される外部プログラマーによって、プログラムされる。
一実施形態において、センサユニット102に対する電気接続は、電源206を接続するのに使用されるコネクタを介して、変調された制御信号(電力線搬送信号)を送ることによって実現される。
一実施形態において、外部プログラマーは、電力および制御信号を提供する。
一実施形態において、外部プログラマーはまた、センサユニット内に設置されるセンサのタイプをプログラムする。
一実施形態において、識別コードは、エリアコード(例えば、アパート番号、地域番号、階数など)およびユニット番号(例えばユニット1、2、3など)を含む。
【0024】
一実施形態において、センサは、900MHz帯域で中継器と通信する。
この帯域は、壁、および建物構造体内およびその周辺に通常見られるその他の障害物を通過して、良好に送信することが可能である。
一実施形態において、センサは、900MHzを超える、および/またはこれを下回る帯域で中継器と通信する。
一実施形態において、センサ、中継器および/またはベースユニットは、そのチャネルで送信する前に、または送信を始める前に、無線周波数チャネルをリッスン(信号の受信)する。
チャネルが使用中(例えば、別の中継器、コードレス電話など別のデバイスによって)の場合、センサ、中継器および/またはベースユニットは、別のチャネルに変更する。
一実施形態において、センサ、中継器、および/またはベースユニットは、干渉に関して無線周波数チャネルをリッスンし、送信するために、干渉を回避する次のチャネルを選択するためにアルゴリズムを使用することによって、周波数ホッピングを調整する。
したがって、例えば一実施形態において、センサが危険状態を感知し、連続送信モードに入った場合、閉鎖されている、使用中である、または妨害されているチャネルを回避するために、センサは、送信する前にチャネルをテストする(例えばリッスンする)。
一実施形態において、ベースユニットからメッセージが受信された確認を受け取るまで、センサは、データを送信し続ける。
一実施形態において、センサは、通常の優先度(例えば状況情報)を有するデータを送信する場合、確認を求めないが、高い優先度を有するデータ(例えば、過剰な煙、温度など)の場合、確認が受信されるまで送信する。
【0025】
中継器ユニット110は、センサ102(および同様にセンサユニット103−104)とベースユニット112の間の通信トラフィックを中継するように構成される。
中継器ユニット110は典型的には、いくつかの他の中継器ユニット(図1の中継器111など)と共に作動し、したがって、中継器ユニット110は、センサユニットIDのデータベース(例えばルックアップテーブル)を含む。
図1において、中継器110は、センサ102−104のID用のデータベースエントリを有し、これによりセンサ110は、センサユニット102−104のみと通信する。
一実施形態において、中継器ユニット110は内部電源(例えば電池、太陽電池、燃料電池など)を有し、センサユニット102−104が送信することが予定されるときの内部スケジュールを維持することによって、電力を節約する。
一実施形態において、その指定されたセンサユニットの送信がスケジュール設定されない場合、中継器ユニット110は、低電力モードに移る。
一実施形態において、中継器110は、ベースユニット112およびセンサユニット102−104と通信するために、スペクトル拡散技術を使用する。
一実施形態において、中継器110は、ベースユニット112およびセンサユニット102−104と通信するために、周波数ホッピングスペクトル拡散を使用する。
一実施形態において、中継器ユニット110は、アドレスまたは識別(ID)コードを有し、中継器ユニット110は、そのアドレスを中継器内で発生する下り通信パケット(すなわち、転送されていないパケット)に添付する。
一実施形態において、中継器ユニット110は、他の中継器ユニット、または中継器110に補助されないセンサユニットに宛てたデータおよび/または指示を無視する。
【0026】
一実施形態において、ベースユニット112は、センサユニット102に宛てた通信パケットを送信することによって、センサユニット102と通信する。
中継器110および111は共に、センサユニット102に宛てた通信パケットを受信する。
中継器ユニット111は、センサユニット102に宛てた通信パケットを無視する。
中継器ユニット110は、センサユニット102に宛てた通信パケットをセンサユニット102に送信する。
一実施形態において、センサユニット102、中継器ユニット110およびベースユニット112は、チャネルホッピングとしても知られる、周波数ホッピングスペクトル拡散(FHSS)を使用して通信する。
【0027】
周波数ホッピング無線システムは、他の干渉信号および衝突を回避する利点を提供する。
さらに、1つの周波数で連続して送信しない、規制上の有利な点がシステムに付与される。
チャネルホッピング送信機は、連続送信期間の後、または干渉に遭遇したとき、周波数を変更する。
これらのシステムは、帯域内スプールに対して、より高度の送信力および緩やかな制限を有する場合がある。
FCC規制は、送信機が周波数を変更する前に、1つのチャネルの送信時間を400ミリ秒(チャネル帯域によって、平均して10−20秒に及ぶ)に制限する。
送信を再開するためにチャネルを変更するとき、最小周波数ステップがある。
25から49の周波数チャネルがある場合、規制により、24dBmの有効な放射電力が可能であり、スプールは−20dBc、調波は−41.2dBcでなければならない。
50以上のチャネルがある場合、規制により有効な放射電力は30dBmまで上げることが可能になる。
【0028】
一実施形態において、センサユニット102、中継器ユニット110およびベースユニット112は、FHSSを使用して通信し、いかなる所与の時間でも、センサユニット102および中継器ユニット110が異なるチャネルにあるように、センサユニット102、中継器ユニット110およびベースユニット112は、同期されない。
このようなシステムにおいて、ベースユニット112は、センサユニット102ではなく中継器ユニット110に同期されたホップ周波数を使用して、センサユニット102と通信する。
中継器ユニット110は次いで、センサユニット102に同期されたホップ周波数を使用して、センサユニットにデータを転送する。
このようなシステムは概ね、ベースユニット112および中継器ユニット110による送信の間、衝突を回避する。
【0029】
一実施形態において、センサユニット102−106は全て、FHSSを使用し、センサユニット102−106は同期されない。
したがって、いかなる所与の時間においても、2つ以上のセンサユニット102−106を同一の周波数で送信することは起こり得ない。
この方法において、衝突は概ね回避される。
一実施形態において、衝突は検知されないが、システム100によって許容される。
衝突が生じた場合、衝突に起因するデータ損失は、次にセンサユニットがセンサデータを送信する際、有効に再送信される。
センサユニット102−106および中継器ユニット110−111が、非同期モードで作動するとき、衝突を引き起こすユニットは別のチャネルにホップされているので、第2の衝突は極めて起こりにくい。
一実施形態において、センサユニット102−106、中継器ユニット110−111およびベースユニット112は、同一のホップ率を使用する。
一実施形態において、センサユニット102−106、中継器ユニット110−111およびベースユニット112は、チャネルホッピングを調整するために、同一の疑似乱数アルゴリズムを使用するが、開始シードは異なる。
一実施形態において、ホップアルゴリズムの開始シードは、センサユニット102−106、中継器ユニット110−110およびベースユニット112のIDから算出される。
【0030】
代替の実施形態において、ベースユニットは、中継器ユニット112に宛てた通信パケットを送ることによって、センサユニット102と通信し、中継器ユニット110に送られたパケットは、センサユニット102のアドレスを含む。
中継器ユニット112は、パケットからセンサユニット102のアドレスを抽出し、センサユニット102宛てのパケットを送出し送信する。
【0031】
一実施形態において、中継器ユニット110は、そのセンサとベースユニット112間の両方向通信を可能にするように構成される。
一実施形態において、中継器ユニット110は、ベースユニット112から指示を受信するように構成される。
例えば、ベースユニット112は中継器に、1つまたは複数のセンサに命令を送れ、スタンドバイモードに移行せよ、「起動」せよ、電池状態を報知せよ、起動インターバルを変更せよ、自己診断を実行し結果を報知せよなど指示することができる。
【0032】
ベースユニット112は、直接、または中継器110−111を介してのいずれかで、いくつかのセンサユニットから、測定されたセンサデータを受信するように構成される。
ベースユニット112はまた、中継器ユニット110−111におよび/またはセンサユニット102−106に命令を送る。
一実施形態において、ベースユニット112は、CD−ROMを介して作動するディスクレスコンピュータ113と通信する。
ベースユニット112が、センサユニット102−106から緊急事態(例えば火災または過剰な煙、温度、水など)の可能性があることを示すデータを受信すると、コンピュータ113は、責任者120に通知するように試みる。
【0033】
一実施形態において、コンピュータ112は、全てのセンサユニット102−106および中継器ユニット110−111の調子、電力状態(例えば充電)、および現在の作動状況のデータベースを維持する。
一実施形態において、コンピュータ113は、各センサユニット102−106に自己診断を行い、その結果を報知するように命令を送ることによって、自動的に定期保守を実行する。
コンピュータ113は、このような診断結果を収集し、記録する。
一実施形態において、コンピュータ113は、センサユニット102−106それぞれに指示を送り、「起動」インターバル間でどのくらい待つのかをセンサに伝える。
一実施形態において、コンピュータ113は、センサユニットの調子、電力状態、配置などに基づいて、それぞれのセンサユニット102−106に異なる起動インターバルをスケジュール設定する。
一実施形態において、コンピュータ113は、センサユニットによって収集されたデータのタイプおよびデータの緊急度に基づいて(例えば、煙および/または温度センサを有するセンサユニットは、湿度または水分センサを有するセンサユニットよりも、相対的により頻繁にチェックされなければならないデータを生成する)、それぞれのセンサユニット102−106に異なる起動インターバルをスケジュール設定する。
一実施形態において、ベースユニットは、故障した中継器を迂回してセンサ情報を送るように、中継器に指示を送る。
【0034】
一実施形態において、コンピュータ113は、保守スタッフにどのセンサユニット102−106が修理または保守を必要としているかを知らせる表示を生成する。
一実施形態において、コンピュータ113は、各センサのIDに従って、状況および/または配置を示すリストを保持する。
【0035】
一実施形態においてセンサユニット102−106および/または中継器ユニット110−111は、受信した無線信号の信号強度を測定する(例えば、センサユニット102は、中継器ユニット110から受信した信号の信号強度を測定し、中継器ユニット110は、センサユニット102および/またはベースユニット112から受信した信号強度を測定する)。
センサユニット102−106および/または中継器ユニット110−111は、このような信号強度測定値を反対にコンピュータ113に報知する。
コンピュータ113は、センサシステム100の調子および堅牢性を確認するために、信号強度測定値を評価する。
一実施形態において、コンピュータ113は、センサシステム100内の無線通信トラフィックの経路を変更するために、信号強度情報を使用する。
したがって例えば、中継器ユニット110がオフラインになる、またはセンサユニット102と通信しにくくなった場合、コンピュータ113は、中継器ユニット111に、センサユニット102のIDを中継器ユニット111のデータベースに付加するように指示を送ることができ(同様に、中継器ユニット110に、センサユニット102のIDを除去するように指示を送る)、これにより、センサユニット102に関するトラフィックを中継器ユニット110の代わりに、中継器ユニット111を介して経由させる。
【0036】
図2は、センサユニット102のブロック図である。
センサユニット102内で、1つまたは複数のセンサ201およびトランシーバ203が、制御装置202に設けられる。
制御装置202は典型的に、センサ201およびトランシーバ203に、電力、データおよび制御情報を提供する。
電源206が、制御装置202に設けられる。
また任意のタンパーセンサ205が、制御装置202に設けられる。
リセットデバイス(例えばスイッチ)208が、制御装置202に設けられる。
一実施形態において、任意の音響出力デバイス209が設けられる。
一実施形態において、センサ201は、比較的容易に取り外すことができるプラグインモジュールとして構成される。
【0037】
一実施形態において、トランシーバ203は、Texas Instruments社のTRP6901トランシーバチップをベースとする。
一実施形態において、制御装置202は、従来型プログラム可能なマイクロコントローラである。
一実施形態において、制御装置202は、例えばXilinx社が提供するようなフィールドプログラマブルゲートアレイをベースとする。
一実施形態において、センサ201は、煙チャンバを備える光電気煙センサを含む。
一実施形態において、センサ201は、サーミスターを含む。
一実施形態において、センサ201は、湿度センサを含む。
一実施形態において、センサ201は、例えば水レベルセンサ、水温度センサ、一酸化炭素センサ、水分センサ、水量センサ、天然ガスセンサ、プロパンセンサなどのセンサを含む。
【0038】
制御装置202は、センサ201からセンサデータを受信する。
いくつかのセンサ201は、デジタルデータを生成する。
しかしながら、多くのタイプのセンサ201に関して、センサデータはアナログデータである。
アナログセンサデータは、制御装置202によってデジタル形式に変換される。
一実施形態において、制御装置は、センサ201から受信したデータを評価し、データをベースユニット112に送信するべきかどうかを判定する。
センサ201は一般に、通常範囲内にあるデータを送信しないことによって、電力を節約する。
一実施形態において、制御装置202は、データ値を閾値(例えば高い閾値、低い閾値または高低の閾値)と比較することによって、センサデータを評価する。
データが閾値外にある場合(例えば高閾値を超える、低閾値を下回る、内側領域閾値の外部にある、または外側領域閾値の内部にある)、データは異常とみなされ、ベースユニット112に送信される。
一実施形態において、データ閾値は、制御装置202内にプログラムされる。
一実施形態において、データ閾値は、制御装置202に指示を送ることによって、ベースユニット112によりプログラムされる。
一実施形態において、制御装置202は、センサデータを取得し、コンピュータ113に命令されるとき、データを送信する。
【0039】
一実施形態において、タンパーセンサ205は、センサユニット102の除去/または改竄を検知するスイッチとして構成される。
【0040】
図3は、中継器ユニット110のブロック図である。
中継器ユニット110内で、第1トランシーバ302および第2トランシーバ304が、制御装置303に設けられる。
第1トランシーバ303は典型的に、電力、データ、および制御情報をトランシーバ302、304に提供する。
電源306が、制御装置303に設けられる。
また、任意のタンパーセンサ(図示せず)が、制御装置303に設けられる。
【0041】
センサデータをベースユニット112に中継するとき、制御装置303は第1トランシーバ303からデータを受信し、第2トランシーバ304にデータを提供する。
ベースユニット112からの指示をセンサユニットに中継するとき、制御装置303は、第2トランシーバ304からデータを受信し、第1トランシーバ302にデータを提供する。
一実施形態において、制御装置303は、制御装置303がデータを要求していないときは、トランシーバ302、304の電源を切ることによって、電力を節約する。
制御装置303はまた、電源306をモニタし、例えば自己診断情報および/または電源306の調子に関する情報など状況情報をベースユニット112に提供する。
一実施形態において、制御装置303は、一定のインターバルでベースユニット112に状況情報を送る。
一実施形態において、制御装置303は、ベースユニット112に要求されたとき、ベースユニット112に状況情報を送る。
一実施形態において、制御装置303は、障害状態が(例えばバッテリ低下)が検知されたとき、ベースユニット112に状況情報を送る。
【0042】
一実施形態において、制御装置303は、無線センサユニット102に関する識別コードのテーブルまたはリストを含む。
中継器303は、リスト内のセンサユニット102から受信した、またはセンサユニット102に送られたパケットを転送する。
一実施形態において、中継器ユニット110は、コンピュータ113からセンサユニットのリストに関するエントリを受け取る。
一実施形態において、制御装置303は、センサユニットのテーブル内でセンサユニット102からいつ送信が見込まれるかを判定し、リスト上でトランシーバからの送信が見込まれないとき、中継器ユニット110(例えばトランシーバ302、304)を低電力モードで配置する。
一実施形態において、報知インターバルを変更する命令が、センサユニットのリスト(テーブル)内のセンサユニット102の1つに転送されたとき、または新規のセンサユニットが、センサユニットのリスト(テーブル)に付加されたとき、制御装置303は、低電力作動に関する時間を再計算する。
【0043】
図4は、ベースユニット112のブロック図である。
ベースユニット112内で、トランシーバ402およびコンピュータインターフェース404が、制御装置403に設けられる。
制御装置303は典型的に、トランシーバ402およびインターフェースに、データおよび制御情報を提供する。
インターフェース404は、モニタコンピュータ113のポートに設けられる。
インターフェース404は、例えばイーサネット(登録商標)、無線イーサネット(登録商標)、ファイヤワイヤポート、ユニバーサルシリアバス(USB)ポート、ブルートゥースなど標準的なコンピュータデータインターフェースであってよい。
【0044】
図5は、センサユニット、中継器ユニットおよびベースユニットによって使用される通信パケット500の一実施形態を示す。
パケット500は、プリアンブル部501、アドレス(またはID)部502、データペイロード部503、および保全部504を含む。
一実施形態において、保全部504は、チェックサムを含む。
一実施形態において、センサユニット102−106、中継器ユニット110−111およびベースユニット112は、パケット500などのパケットを使用して通信する。
一実施形態において、パケット500はFHSSを使用して送信される。
【0045】
一実施形態において、センサユニット102、中継器ユニット111およびベースユニット112の間を移動するデータパケットは、暗号化される。
一実施形態において、センサユニット102、中継器ユニット111およびベースユニット112の間を移動するデータパケットは、暗号化され、センサユニット102、中継器ユニットおよび/またはベースユニット112が、パケットの信憑性を確認することができるように、データパケット内に確認コードが付与される。
【0046】
一実施形態において、アドレス部502は、第1コードおよび第2コードを含む。
一実施形態において、中継器111は、第1コードのみを検査して、パケットを転送すべきかどうか判定する。
したがって例えば、第1コードを建物(または建物複合施設)コードとして、第2コードをサブコード(例えばアパートコード、エリアコードなど)として解釈することができる。
したがって、転送するために第1コードを使用する中継器は、特定の第1コード(例えば中継器の建物または建物複合施設に対応する)を有するパケットを転送する。
したがって、典型的には、建物内の1グループのセンサは全て、第2コードと異なる同一の第1コードを有するため、中継器内にセンサユニット102のリストをプログラムする必要性は緩和される。
このように構成された中継器は、建物または建物複合施設内の任意の中継器に関して、パケットを転送するために、第1コードを知ることのみを必要とする。
しかしながら、これは同一建物内の2つの中継器が、同一センサユニット102についてパケットを転送しようとする可能性を増大させる。
一実施形態において、各中継器は、パケットを転送する前に、プログラムされた遅延期間待機する。
したがって、ベースユニットでパケットが衝突する確率が低減され(ベースユニットパケットに対するセンサユニットの場合)、センサユニットでパケットが衝突する確率が低減される(センサユニットパケットに対するベースユニットの場合)。
一実施形態において、遅延期間は各中継器内でプログラムされる。
一実施形態において、遅延期間は、工場でまたは設置する際、中継器ユニットに対して事前にプログラムされる。
一実施形態において、遅延期間はベースユニット112によって、各中継器内にプログラムされる。
一実施形態において、中継器は遅延期間をランダムに選択する。
一実施形態において、中継器は転送された各パケットについて、遅延期間をランダムに選択する。
一実施形態において、第1コードは少なくとも6桁(デジット)である。
一実施形態において、第2コードは少なくとも5桁である。
【0047】
一実施形態において、第1コードおよび第2コードは、工場で各センサユニット内にプログラムされる。
一実施形態において、第1コードおよび第2コードは、センサユニットが設置されるときプログラムされる。
一実施形態において、ベースユニット112は、センサユニット内の第1コードおよび/または第2コードを再プログラムすることができる。
【0048】
一実施形態において、各中継器ユニット111を、異なる周波数チャネルで送信を始めるように構成することによって、衝突は一層回避される。
したがって、2つの中継器が同時に送信し始めようとする場合、送信は異なるチャネル(周波数)で始まるため、中継器は互いに干渉しない。
【0049】
図6は、相対的に連続するモニタが提供されるセンサユニット102の作動の一実施形態を示すフローチャートである。
図6において、起動ブロック601の後に初期化ブロック602が続く。
初期化の後、センサユニット102は、ブロック603で障害状態(例えばタンパーセンサの作動、バッテリの低下、内部の故障など)をチェックする。
判定ブロック604は、障害状態をチェックする。
障害が生じた場合、プロセスは、ブロック605に進み、障害情報は中継器110に送信され(その後プロセスはブロック612に進む)、そうでなければ、プロセスはブロック606に進む。
ブロック606で、センサユニット102は、センサ201からセンサ読取値を取得する。 センサデータは次に、ブロック607で評価される。
センサデータが異常である場合、プロセスは送信ブロック609に進み、センサデータは、中継器110に送信され(その後プロセスはブロック612に進む)、そうでなければ、プロセスは、タイムアウト判定ブロック610に進む。
タイムアウト時間が経過していない場合、プロセスは、障害チェックブロック603に戻る、そうでなければプロセスは、状況送信ブロック611に進み、正常な状況情報が中継器110に送信される。
一実施形態において、送信された正常な状況情報は、センサユニット102が正常に機能していることを示す、単純な「ピング」に類似する。
ブロック611の後、プロセスは、ブロック612に進み、センサユニット102は、しばらくの間モニタコンピュータ113からの指示を聞こうとする。
指示を受け取ると、センサユニット102は指示を実行する、そうでなければ、プロセスは状況チェックブロック603に戻る。
一実施形態において、トランシーバ203は通常は、電源が切られている。
制御装置202は、ブロック605、609、611および612の実行中、トランシーバ203を起動する。
モニタコンピュータ113は、ブロック607で使用されるデータ、ブロック612内で使用されるリッスン時間などを評価するために使用されるパラメータを変更するように、センサユニット102に指示を送ることができる。
【0050】
図6に示すような相対的に連続するモニタは、比較的優先度が高いデータ(例えば煙、火災、一酸化炭素、引火性ガスなど)を感知するセンサユニットに適している。
対照的に、周期的モニタは、比較的優先度の低いデータ(例えば湿気、水分、水の使用量など)を感知するセンサ用に使用することができる。
図7は、周期的モニタが提供されるセンサユニット102の作動の一実施形態を示すフローチャートである。
図7で起動ブロック701の後に、初期化ブロック702が続く。
初期化の後、センサユニット102は低電力スリーブモードに入る。
スリーブモード中障害が起こると、(例えば、タンパーセンサが作動する)、プロセスは起動ブロック704に入り、その後に障害送信ブロック705が続く。
スリーブモード中障害が起こらなかった場合、特定のスリープ時間が経過したとき、プロセスはブロック706に進み、センサユニット102はセンサ201からセンサ読取値を取得する。
センサデータは次に、報知ブロック707でモニタコンピュータ113に送られる。
報知後、センサユニット102はリッスンブロック708に進み、センサユニット102は、比較的短い時間、モニタコンピュータ708からの指示を聞こうとする。
指示を受け取ると、センサユニット102は、指示を実行する、そうでなければプロセスはスリープブロック703に戻る。
一実施形態において、センサ201およびトランシーバ203は通常、電源が切られている。
制御装置202は、ブロック706の実行中、センサ201を起動する。
制御装置202は、ブロック705、707および708の実行中、トランシーバを起動する。
モニタコンピュータ113は、ブロック703で使用されるスリープ時間、ブロック708で使用されるリッスン時間などを変更するように、センサユニット102に指示を送ることができる。
【0051】
一実施形態において、センサユニットは、ハンドシェーキングタイプの確認を受け取るまで、センサデータを送信する。
したがって、送信後(例えば判定ブロック614または709の後)、指示または確認が受信されないときのスリープの代わりに、センサユニット102は、そのデータを再送信し、確認を待つ。
センサユニット102は、確認を受け取るまで引き続きデータを送信し、確認を待つ。
一実施形態において、センサユニットは、中継器ユニット111から確認を受領し、これは、確実にデータをベースユニット112に転送するために、これは中継器ユニット111の義務となる。
一実施形態において、中継器ユニット111は、確認を生成しないが、ベースユニット112からの確認をセンサユニット102に転送する。
センサユニット102が両方向に通信できることにより、ベースユニット112にセンサユニット102の作動を制御する能力を与え、センサユニット102とベースユニット112の間の堅牢なハンドシェーキングタイプの通信を可能になる。
【0052】
一実施形態におけるセンサユニット102の通常の作動モードに関わらず(例えば図6、7または他のモードのフローチャートを使用する)、モニタコンピュータ113は、センサユニット102に相対的な連続モードで作動するように指示することができ、センサは反復してセンサ読取値を取得し、モニタコンピュータ113に読取値を送信する。
例えばセンサユニット102(または付近のセンサユニット)が、潜在的な危険状態(例えば煙、急速な温度上昇など)を検知したとき、このようなモードを使用することができる。
【0053】
図8は、水漏れを検知するために使用されるセンサシステムを示す。
一実施形態において、センサユニット102は、水レベルセンサ803および/または水温度センサ804を含む。
温水器801からの漏れを検知し、水漏れする温水器による水害を防ぐために、例えば温水器801の下のトレイ内に、水レベルセンサ803および/または水温度センサ804が配置される。
また一実施形態において、温水器付近の温度を測定するために温度センサが設けられる。
またシンクの下、床の水溜め内に水レベルセンサを配置することができる。
一実施形態において、漏れの深刻度は、水レベルの上昇率を測定することによって、センサユニット102(またはモニタコンピュータ113)によって確認される。
温水タンク801付近に配置されるとき、漏れの深刻度はまた、水の温度を測定することによって、少なくとも部分的に確認することができる。
一実施形態において、温水タンク801の水供給ライン内に第1水量センサが配置され、温水タンクの水排出ライン内に第2水量センサが配置される。
タンク内の漏れは、2つのセンサ内を流れる水の差を観察することによって、検知することができる。
【0054】
一実施形態において、漏れが検知されたとき、モニタシステム100が温水器への水の供給を遮断することができるように、遠隔遮断弁810が設けられる。
一実施形態において、遮断弁は、センサユニット102によって制御される。
一実施形態において、センサユニット102は、温水器801への水の供給を遮断するために、ベースユニット112から指示を受け取る。
一実施形態において、責任者120は、モニタコンピュータ113に指示を送り、センサユニット102に水を遮断する指示を送るように、モニタコンピュータ113に指示する。
同様に、一実施形態において、危険な状態(例えばガス漏れ、一酸化炭素など)が検知されたとき、温水器801および/またはボイラー(図示せず)へのガスの供給を遮断するために、センサユニット102が、ガス遮断弁811を制御する。
一実施形態において、ガス検知器812が、センサユニット102に設けられる。
一実施形態において、ガス検知器812は、一酸化炭素を測定する。
一実施形態において、ガス検知器812は、例えば天然ガス、プロパンなど引火性ガスを測定する。
【0055】
一実施形態において、スタック温度を測定するために、任意の温度センサ818が設けられる。
温度センサ818からのデータを使用して、センサユニット102は、例えば、過剰なスタック温度などの状況を報知する。
過剰なスタック温度は、温水器801内の熱伝導に欠陥がある(故に、効率が悪い)ことを示していることが多い
【0056】
一実施形態において、温水器801内の水の温度を測定するために、任意の温度センサ818が設けられる。
温度センサ819からのデータを使用して、センサユニット102は、例えば、温水器内の水の温度が過剰に高くなる、または過度に温度が低くなるなどの状況を報知する。
【0057】
一実施形態において、電気温水器内の加熱要素820に与えられる電流を測定するために、任意の電流プローブ821が設けられる。
電流プローブ821からのデータを使用して、センサユニット102は、例えば、電流が流れていない(加熱要素820が焼き切れたこと示す)などの状況を報知する。
過電流状態は、加熱要素820が鉱質の堆積物で覆われ、取り替えるまたは清掃する必要があることを示すことが多い。
温水器に与えられる電流を測定することにより、モニタシステムは、温水器に与えられるエネルギー量、したがって温水のコスト、および温水器の効率を測定することができる。
【0058】
一実施形態において、センサ803は水分センサを含む。
水分センサからのデータを使用して、センサユニット102は、例えば水漏れ、過剰な結露などを示す過度の水分などの水分状況を報知する。
【0059】
一実施形態において、センサユニット102は、空調ユニット付近に配置される水分センサ(センサ803など)に設けられる。
水分センサからのデータを使用して、センサユニット102は、例えば水漏れ、過剰な結露などを示す過度の水分などの水分状況を報知する。
【0060】
一実施形態において、センサ201は、水分センサを含む。
水分センサは、シンクまたは洗面所(配管の漏れを検知するため)の下、あるいは屋根裏空間(屋根の漏れを検知するため)に配置することができる。
【0061】
構造体内の過剰な湿度は、例えば、腐敗、青カビ、白カビ、菌類など(以下全体として菌類と称する)の成長等重大な問題を引き起こす恐れがある。
一実施形態において、センサ201は、湿度センサを含む。
湿度センサは、過剰な湿度を検知する(漏れ、結露などによる)ために、シンクの下、屋根裏空間などに配置することができる。
一実施形態において、モニタコンピュータ113は、過剰な湿度を有する領域を検知するために、異なるセンサユニットから取得した湿度測定値を比較する。
したがって、例えばモニタコンピュータ113は、第1屋根裏領域内の第1センサユニット102からの湿度読取値と、第2領域内の第2センサユニット102からの湿度読取値とを比較することができる。
例えば、モニタコンピュータは、ベースライン湿度読取値を確立するために、いくつかの屋根裏領域から湿度読取値を取得し、1つまたは複数のユニットが過剰な湿度を測定しているかどうか判定するために、それぞれのセンサユニットからの特定の湿度読取値を比較することができる。
モニタコンピュータ113は、保守スタッフがさらに調査するために、過剰な湿度の領域にフラグを立てる。
一実施形態において、モニタコンピュータ113は、それぞれのセンサユニット用に湿度読取値のヒストリを保持し、保守スタッフが調査するために、予期せぬ湿度の増加を示す領域にフラグを立てる。
【0062】
一実施形態において、モニタシステム100は、第1湿度データを生成するために第1建物領域に配置される第1湿度センサ、および第2湿度データを生成するために第2建物領域に配置される第2湿度センサを使用して、菌類(例えば、青カビ、白カビ、菌類など)の成長に好適な状況を検知する。
建物領域は、例えば配水管付近、衛生器具、配管、屋根裏領域、外壁、船のビルジ領域などであってよい。
【0063】
モニタステーション113は、第1湿度センサおよび第2湿度センサからの湿度読取値を収集し、第1湿度データおよび第2湿度データと比較することによって、菌類の成長に好適な状況を示す。
一実施形態において、モニタステーション113は、複数の湿度センサからの湿度読取値を比較することによってベースライン湿度を確立し、第1湿度データの少なくとも一部が、特定の量だけベースライン湿度を超えるとき、第1建物領域内の菌類の成長する可能性のある状況を示す。
一実施形態において、モニタステーション113は、複数の湿度センサからの湿度読取値を比較することによってベースライン湿度を確立し、第1湿度データの少なくとも一部が、特定のパーセンテージだけベースライン湿度を超えるとき、第1建物領域内の菌類の成長する可能性のある状況を示す。
【0064】
一実施形態において、モニタステーション113は、複数の湿度センサからの湿度読取値を比較することによってベースライン湿度ヒストリを確立し、第1湿度データの少なくとも一部が、特定の期間にわたって特定の量だけベースライン湿度ヒストリを超えるとき、第1建物領域内の菌類の成長する可能性のある状況を示す。
一実施形態において、モニタステーション113は、複数の湿度センサからの湿度読取値を一定の期間にわたって比較することによって、ベースライン湿度ヒストリを確立し、第1湿度データの少なくとも一部が、特定の期間の特定のパーセンテージだけベースライン湿度を超えるとき、第1建物領域内の菌類の成長する可能性のある状況を示す。
【0065】
一実施形態において、センサユニット102が、湿度データが閾値テストに不合格であると判定したとき、センサユニット102は、湿度データを送信する。
一実施形態において、閾値テストの湿度閾値は、モニタステーション113によってセンサユニット102に与えられる。
一実施形態において、閾値テストの湿度閾値は、モニタステーションによって、モニタステーション内で確立されたベースライン湿度から算出される。
一実施形態において、ベースライン湿度は、いくつかの湿度センサからの湿度読取値の平均として、少なくとも一部を算出される。
一実施形態において、ベースライン湿度は、いくつかの湿度センサからの湿度読取値の時間平均として、少なくとも一部を算出される。
一実施形態において、ベースライン湿度は、湿度センサからの湿度読取値の時間平均として、少なくとも一部を算出される。
一実施形態において、ベースライン湿度は、いくつかの湿度センサの平均の小さい方の最大湿度読取値として、少なくとも一部を算出される。
【0066】
一実施形態において、センサユニット102は、モニタステーション113によるクエリに応答して、湿度読取値を報知する。
一実施形態において、センサユニット102は、一定のインターバルで湿度読取値を報知する。
一実施形態において、湿度インターバルは、モニタステーション113によって、センサユニット102に提供される。
【0067】
一実施形態において、菌類の成長に適した状況の推定は、1つまたは複数の湿度センサからの湿度読取値をベースライン(または参照)湿度と比較することである。
一実施形態において、比較は、湿度読取値とベースライン値のパーセンテージ(例えば典型的には、100%を超えるパーセンテージ)との比較に基づく。
一実施形態において、比較は、湿度読取値と、参照湿度を超える特定のデルタ値との比較に基づく。
一実施形態において、菌類の成長に適した状況の可能性の推定は、有利な状況がより長い時間存在すると、菌類が成長する可能性はより大きくなるように、湿度読取値の時間ヒストリに基づく。
一実施形態において、一定の期間にわたる比較的高い湿度読取値は、短時間の比較的高い湿度読取値に比べて、菌類が成長する可能性がより高いことを示す。
一実施形態において、ベースラインまたは参照湿度と比較して、相対的に急激な湿度の増加は、水漏れの可能性としてモニタステーション113によって報知される。
相対的に高い湿度読取値が長時間にわたって続く場合、相対的に高い湿度は、モニタステーション113によって、水漏れの可能性があるおよび/または菌類の成長あるいは水害が生じている可能性のある領域として報知される。
【0068】
菌類の成長に対して相対的により有利な温度は、菌類の成長の可能性を増大させる。
一実施形態において、建物領域の温度測定はまた、菌類の成長する可能性の推定において使用される。
一実施形態において、菌類の成長に対して相対的により有利な温度が、菌類の成長に対して相対的により有利でない温度よりも相対的により低い閾値となるように、菌類の成長する可能性に関する閾値は、温度の関数として少なくとも一部を算出される。
一実施形態において、菌類の成長に対して相対的により有利な温度が、菌類の成長に対して相対的により有利でない温度よりも菌類の成長の可能性が相対的に高いことを示すように、菌類の成長の可能性の推定は、少なくとも一部温度に依存する。
したがって一実施形態において、菌類の成長に対してより有利な温度に関する最大湿度、および/または参照湿度を超える最小閾値は、菌類の成長に対して相対的により有利でない温度に関する最大湿度、および/または参照湿度を超える最小閾値より相対的に低い。
【0069】
一実施形態において、水流センサが、センサユニット102に設けられる。
センサユニット102は、水流センサから水流データを取得し、モニタコンピュータ113に水流データを提供する。
モニタコンピュータ113は次いで、水の使用量を算出することができる。
さらにモニタコンピュータは、例えば、ほとんどない、または全く流れていないときの水流を調べることによって、水漏れを見張ることができる。
したがって、例えばモニタコンピュータが夜じゅう水の使用を検知した場合、モニタコンピュータは、水漏れが生じている可能性を示す警報を発することができる。
【0070】
一実施形態において、センサ201は、センサユニット102に設けられる水流センサを含む。
センサユニット102は、水流センサから水流データを取得し、モニタコンピュータ113に水流データを提供する。
モニタコンピュータ113は次いで、水の使用量を算出することができる。
さらにモニタコンピュータは、例えば、ほとんどない、または全く流れていないときの水流を調べることによって、水漏れを見張ることができる。
したがって、例えばモニタコンピュータが夜じゅう水の使用を検知した場合、モニタコンピュータは、水漏れが生じている可能性を示す警報を発することができる。
【0071】
一実施形態において、センサ201は、センサユニット102に設けられる消火器タンパーセンサを含む。
消火器タンパーセンサは、消火器に対する改竄または使用を報知する。
一実施形態において、消火器タンパーセンサは、消火器がその取付け台から外されている、消火器コンパートメントが開放されるおよび/または消火器の安全ロックが外されていることを報知する。
【0072】
図9は、センサ識別コードをセンサの意図した場所(配置)と相関させるために、目的とする場所に従ってセンサユニットをラベル分類し、コンピュータデータを提供することによってセンサシステムを構成する一実施形態を示すフローチャート900である。
フローチャート900は、プロセスブロック901で始まり、センサシステムを特定する使用者またはその他の人間が、各センサに関する配置データを含むセンサ配置リストを生成する。
例えば、配置データは、センサのタイプ(煙、水、ガスなど)およびセンサの配置を特定することができる。
センサに関する配置データは、アパート番号、アパート内での場所(台所、廊下、寝室など)によって特定することができる。
配置データはまた、建物(例えば住所、建物番号など)および/または階数を特定することができる。
産業上の用途において、配置データは、タイプ、場所(例えば建物、建物地域など)などによってセンサの場所を特定することができる。
一実施形態において、プロセスブロック901の一部は、インターネットを使用して実行される。
一実施形態において、システムを特定する使用者または人間は、ワールドワイドウェブ(web)ブラウザ(例えばマイクロソフトインターネットエクスプローラ、モジラ、ファイアフォックスなど)を使用して、センサシステムを提供するウェブサイトにアクセスする。
使用者すなわちシステムを特定する人は、ウェブブラウザを使用して、センサ配置リストを入力し、任意でそれぞれの場所のセンサタイプを特定する。
任意で、使用者はまた中継器の数、および各中継器によってどのセンサが作用するかを特定することができる。
【0073】
次にプロセスは、プロセスブロック902に進み、配置データは、プログラム施設(例えば製造施設、販売または配布施設、サイト上のプログラム施設など)に付与される。
プロセスは次にプロセスブロック903に進み、プログラム施設は、センサ配置に対応するセンサIDのリストを生成する。
これにより、センサ識別コードが、各特定された場所で各センサに関して提供される。
プロセスは次にプロセスブロック904に進み、センサ配置リストおよび対応するセンサ識別コードが、後の呼び戻しのために、システム構成データとして記録される。
プロセスは次にプロセスブロック905に進み、各センサがラベル分類される。
一実施形態において、据付者が、各センサが配置されるべき場所を容易に識別できるように、各センサは、その目的とする場所に従ってラベル分類される。
一実施形態において、センサラベルは、識別コードを含む。
一実施形態において、センサラベルはバーコードを含む。
一実施形態において、センサラベルは、センサタイプを含む。
プロセスは次にプロセスブロック906に進み、ラベル分類されたセンサユニット、およびシステム構成データを含むコンピュータ読み取り可能媒体またはネットワーク配置が、使用者に提供される。
システム構成データは、センサ配置リストおよび対応するセンサ識別コードを含む。
センサシステムを構成するために、コンピュータ読み取り可能媒体(またはネットワーク配置が、制御システム113に提供され、その結果、制御システム113は、設置されるセンサ、その識別番号および場所を知る。
これにより、制御システム113は、センサが異常事態を報知するとき、どのセンサをモニタし、センサ位置をどこに報知するかを知る。
【0074】
図10は、既存のシステムにセンサを付加するための一実施形態のフローチャート1000である。
フローチャート1000は、プロセスブロック1001で始まり、センサシステムを特定する使用者または他の人間が、システムに付加される各付加的センサユニットに関する配置データを含む付加的センサ配置リストを生成する。
一実施形態において、プロセスブロック1001の一部は、インターネットによって実行される。
一実施形態において、使用者すなわちシステムを特定する人は、ウェブブラウザを使用して、付加的センサ配置リストを入力し、任意でそれぞれの場所のセンサタイプを特定する。
任意で、使用者はまた、中継器の数、および各中継器によってどのセンサが作用するかを特定することができる。
【0075】
プロセスは次にプロセスブロック1002に進み、配置データがプログラム施設(例えば製造施設、販売または配布施設、サイト上プログラム施設など)に提供される。
プロセスは次にプロセスブロック1003に進み、プログラム施設は、記録されたセンサ配置リストおよびセンサシステムの識別コードを取得する。
プロセスは次にプロセスブロック1004および1005に進み、プログラム施設は、新規のセンサ配置に対応するセンサIDおよび配置データをセンサ配置リストに付加し、このリストは、システム構成データに付加され記憶される。
プロセスは次にプロセスブロックに進み、センサ識別コード、およびセンサ配置リスト(新規のセンサに関するデータを含む)が記憶される。
プロセスは次にプロセスブロック1007に進み、新規のセンサが、配置情報(および任意で識別情報および/またはバーコード情報)によってラベル分類される。
プロセスは次にプロセスブロック1008に進み、新規のラベル分類されたセンサユニット、およびシステム構成データのリストのコンピュータ読み取り可能コピーが、使用者に提供される。
【0076】
本発明は前述の例示の実施形態の詳細を限定するものではなく、本発明は、その精神または属性から逸脱することなく、他の特定の形態において具現化することが可能であり、さらに本発明の精神から逸脱することなく、種々の省略物、代替物、および変更物を作成することができることは、当業者に明白であろう。
例えば特定の実施形態は、900MHzの周波数帯域に関して記載されているが、900MHzを超える、およびこれを下回る周波数帯域も同様に使用することができることを当業者は理解するであろう。
無線システムは、例えば、HF帯域、VHF帯域、UHF帯域、マイクロ波帯域、ミリ波帯域など1つまたは複数の周波数帯域で作動するように構成されてよい。
さらにまた、スペクトル拡散以外の技術を使用することができる、および/またはスペクトル拡散の代わりに使用することができることを当業者は理解するであろう。
使用される変調スキームが、例えば、周波数変調、位相変調、振幅数変調、それらの組み合わせなどであり得るように、変調の用法は、任意の特定の変調方法に限定されない。
したがって前述の実施形態の記載は、全ての意味において限定ではなく例示として考慮されるべきであり、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって描きだされる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】いくつかの中継器ユニットを介してベースユニットと通信する複数のセンサユニットを含むセンサシステムを示す。
【図2】センサユニットのブロック図である。
【図3】中継器ユニットのブロック図である。
【図4】ベースユニットのブロック図である。
【図5】センサユニット、中継器ユニットおよびベースユニットによって使用されるネットワーク通信パケットの一実施形態を示す。
【図6】相対的に連続するモニタを実現するセンサユニットの作動を示すフローチャートである。
【図7】周期的モニタを実現するセンサユニットの作動を示すフローチャートである。
【図8】水漏れを検知するために、いかにセンサシステムを使用することができるかを示す。
【図9】センサ識別コードをセンサ位置と相関させるために、目的とする位置に従ってセンサユニットをラベル分類し、コンピュータデータを提供することによって、センサシステムを構成する一実施形態を示すフローチャートである。
【図10】既存のシステムにセンサを付加する一実施形態を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線センサシステムであって、
各々が、状態を測定するように構成される少なくとも一つのセンサを有する一つ以上の無線センサユニットであって、前記無線センサユニットは、指示を受信するように構成され、前記無線センサユニットは前記少なくとも一つのセンサで測定されるデータが閾値テストに失敗したときに、前記少なくとも一つのセンサで測定されるデータを報知するように構成され、前記無線センサユニットの意図された場所を示しているラベルを備えている前記無線センサユニットと、
前記一つ以上の無線センサユニットを備えているコンピュータ可読のメディアであって、データ表示、前記センサの場所、前記無線センサユニットの各々のための対応する識別コードを含んでいる前記コンピュータ可読のメディアと、
前記一つ以上の無線ルータ装置と通信して、前記一つ以上の無線センサユニットから監視コンピュータまでデータを提供するように構成されるベースユニットを有し、
前記監視コンピュータは一つ以上の前記無線センサユニットからのデータが緊急状態に対応している場合には責任者に通報し、一つ以上の前記無線センサユニットからの前記データが異常状態に対応するときに一つ以上の前記無線センサユニットからのデータを記録するように構成されていることを特徴とする無線センサシステム。
【請求項2】
前記少なくとも一つのセンサが煙センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項3】
前記少なくとも一つのセンサが空気温度センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項4】
前記少なくとも一つのセンサが水位センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項5】
前記少なくとも一つのセンサが水温センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項6】
前記少なくとも一つのセンサが水分センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項7】
前記少なくとも一つのセンサが湿度センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項8】
前記少なくとも一つのセンサが一酸化炭素センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項9】
前記少なくとも一つのセンサが可燃性のガスセンサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項10】
前記少なくとも一つのセンサが開扉センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項11】
前記少なくとも一つのセンサが窓破壊センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項12】
前記少なくとも一つのセンサが侵入センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項13】
前記少なくとも一つのセンサが停電センサを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項14】
前記監視コンピュータが電話によって前記責任者に連絡することを試みるように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項15】
前記監視コンピュータが携帯電話によって前記責任者に連絡することを試みるように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項16】
前記監視コンピュータが携帯テキストメッセージ発信によって前記責任者に連絡することを試みるように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項17】
前記監視コンピュータがポケットベルによって前記責任者に連絡することを試みるように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項18】
前記監視コンピュータがインターネットによって前記責任者に連絡することを試みるように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項19】
前記監視コンピュータが電子メールによって前記責任者に連絡することを試みるように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項20】
前記監視コンピュータがインターネットインスタントメッセージによって前記責任者に連絡することを試みるように構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項21】
さらにディスクなしのモニタコンピュータを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項22】
前記閾値テストが高いスレショルドを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項23】
前記閾値テストが低いスレショルドを具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項24】
前記閾値テストが内側閾値範囲を具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項25】
前記閾値テストが外側の閾値範囲を具える、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項26】
前記一つ以上無線センサユニットが改ざんセンサおよび大気条件センサを具える、請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項27】
前記一つ以上無線センサユニットが状況を報知している間隔を変えるようにという指示を受信するように構成される、ことを特徴とする請求項1記載の無線センサシステム。
【請求項28】
前記一つ以上無線センサユニットがセンサデータ報知処理間隔を変えるようにという指示を受信するように構成される、ことを特徴とした請求項1に記載の無線センサシステム。
【請求項29】
前記監視コンピュータが前記一つ以上無線センサの各々のモニタの状態へ形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の無線センサシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2009−509237(P2009−509237A)
【公表日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531119(P2008−531119)
【出願日】平成18年8月18日(2006.8.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/032309
【国際公開番号】WO2007/035219
【国際公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(506166675)
【Fターム(参考)】