説明

プログラム実行装置、着信通知方法、プログラム実行システム、着信通知プログラムが記録された記録媒体、着信通知プログラム

【課題】 ビデオゲームを行っている最中であっても、携帯電話機に着信があったことをユーザに対して確実に知らせ、また、必要に応じてユーザがその着信に対して応答することを可能にする。
【解決手段】 ビデオゲーム機1は、専用のケーブル17を用いて携帯電話機4と接続し、ビデオゲームプレイ中やDVD再生中に携帯電話機4に着信があったときには、着信があったことを示す着信ダイアログをテレビジョンモニタ装置2の画面上に表示する。

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】
【0001】本発明は、通信端末と接続可能なプログラム実行装置、所定の通信端末への着信をユーザに通知する着信通知方法、それらプログラム実行装置と通信端末等からなるプログラム実行システム、それらの動作をコンピュータに実行させるための着信通知プログラム、及びその着信通知プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年は、例えばいわゆるビデオゲーム機などの各種のエンタテインメント装置が広く普及している。特に、ビデオゲーム機の場合は、非常に多くのゲームソフトが存在し、ユーザはそれらゲームソフトの中から好みのものを選んでビデオゲームを楽しむことができるようになっている。さらに、ビデオゲーム機の中には、例えばDVD(ディジタルバーサーバタイルディスク)などの再生機能を持つものもあり、当該ビデオゲーム機によれば、上記DVDに記録された例えば映画等をテレビジョン受像機上で鑑賞(以下、DVD鑑賞という。)することが可能となっている。
【0003】また最近は、例えば携帯電話機やPHS(簡易型携帯電話システム、PersonalHandyphone System:商標)端末、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ(据え置き型および可搬型の全てを含む)なども広く普及しており、これらを用いることで、ユーザは気軽に他者との間で電話或いは通信を行うことが可能になっている。特に、携帯電話機やPHS端末(以下、これらを纏めて携帯電話機と呼ぶことにする。)は、殆どの機種が、電話機能の他に電子メール送受信を含むデータ通信機能をも備えており、ユーザ間のコミュニケーションになくてはならないものとなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ビデオゲーム機によるゲームプレイやDVD鑑賞等は娯楽として非常に優れたものである。しかし、それらゲームプレイやDVD鑑賞に集中すると、ユーザは、他のことに意識を向けられなくなることが多い。また、ユーザは、一度始めたゲームや映画鑑賞を途中で中断し難い場合が多い。
【0005】一方、上記携帯電話機への着信(電話着信および電子メール受信の両方を含む)は、受信側のユーザの都合に関わらずになされる。すなわち、携帯電話機への着信は、当該携帯電話機のユーザが例えば上記ビデオゲーム機によるゲームプレイ中或いはDVD鑑賞中であっても起こり得るものであり、当該携帯電話機への着信がユーザのゲームプレイやDVD鑑賞の妨げになる場合がある。このような場合、上記携帯電話機の着信音がでないように設定(いわゆるサイレント設定をON)しておいたり、携帯電話機自体を振動させる着信通知設定(いわゆるバイブレータ設定をON)にしておけば、上記ゲームを行っているプレイヤーはゲームプレイやDVD鑑賞等に集中できることになる。
【0006】しかしながら、上記サイレント設定やバイブレータ設定をON状態にしておくと、例えば上記ゲームプレイやDVD鑑賞などに集中しているような場合に、ユーザは、その携帯電話機への着信に気づかないことが多い。また、その着信が例えば緊急の用件であるような場合、ユーザはその用件に対応できなくなるおそれがある。一方、携帯電話機の着信音をON設定しておいたとしても、ユーザがゲーム等に極度に熱中しているようなときには、その着信音に気づかないこともあり得る。なお、このようなことは、例えばパーソナルコンピュータにおける電子メールの受信の場合も同様であると考えられる。
【0007】本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、例えばビデオゲームやDVD鑑賞等を行っている最中であっても、着信(電話着信や電子メールの受信など)があったことをユーザに対して確実に知らせることができ、さらに、必要に応じてユーザがその着信に対して応答(電話着信への応答や電子メールの内容確認)することをも可能にする、プログラム実行装置、着信通知方法、プログラム実行システム、着信通知プログラム、及び着信通知プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の通信端末とのデータ接続を検出し、プログラムの実行中に上記通信端末への着信の有無を検出し、上記着信を検出したとき、当該着信を認識可能に通知する。
【0009】上記着信の通知は、プログラムの実行を中断、若しくは実行を継続した状態で行う。またこのとき、プログラムの実行の中断の可否を決定する。さらに着信の通知時には、その着信の種類に応じて上記着信の通知態様を変更しても良い。上記通知の方法としては、モニタ画面上への表示、振動による通知、音声による通知などが考えられる。
【0010】すなわち、本発明によれば、プログラムを実行中であっても、ユーザに対して、通信端末への着信を確実に認識させることができ、さらに必要に応じてその着信の内容を確認できるようにしている。従って、本発明では、例えばビデオゲームを行っている最中であっても、携帯電話機等への着信(電話着信や電子メールの受信など)があったことをユーザに対して確実に知らせることができ、また、必要に応じてユーザがその着信に対して応答(電話着信への応答や電子メールの内容確認)することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】[本発明のプログラム実行システムの全体構成]図1には、本発明の一実施の形態としてのプログラム実行システム(例えばビデオゲームシステム)の概略構成を示す。
【0012】図1に示すプログラム実行システムは、プログラム実行装置(本実施の形態では例えばビデオゲーム機1)と、ユーザ(ゲームプレイヤー)により操作される操作端末であるコントローラ3と、ゲーム内容を映し出すとともにゲーム中の音を出力するテレビジョンモニタ装置2とからなるビデオゲームシステムである。
【0013】[ビデオゲーム機の概要]上記ビデオゲーム機1は、メモリカード7が着脱自在とされるメモリカードスロット10A,10Bと、上記コントローラ3のケーブル6のコネクタ33が着脱自在とされるコントローラポート11A,11Bと、DVD−ROMやCD−ROM等の光ディスク9が装填されるディスクトレイ12と、ディスクトレイ12をオープンさせるオープンボタン14と、電源のオンやスタンバイ,リセットを行うためのオン/スタンバイ/リセットボタン13と、IEEE(Instituteof Electrical and Electronics Engineers)1394接続端子16と、USB(Universal Serial Bus)接続端子15等の他、図示は省略するが電源スイッチ、音声映像出力端子(AVマルチ出力端子)、PCカードスロット、光ディジタル出力端子、AC電源入力端子などが設けられている。
【0014】上記USB接続端子15には、例えば携帯電話機(PHSを含む)4や据え置き型或いは可搬型のパーソナルコンピュータ5が、それぞれ専用ケーブル17又は8を介して接続可能となされている。上記専用ケーブル17は、一端にUSBコネクタ35を備え、他端に携帯電話接続用コネクタ36を備えたものであり、携帯電話機4とビデオゲーム機1との間の信号変換回路を内蔵している。また、上記専用ケーブル8は、一端にUSBコネクタ34を備え、他端に例えばPCカード37を備えたものである。なお、上記ビデオゲーム機1において、携帯電話機4やパーソナルコンピュータ5が接続される端子は、上記USB接続端子15に限らず、ビデオゲーム機1に設けられているIEEE1394接続端子16やコントローラポート11A又は11B、図示しないPCカードスロット等であっても良い。
【0015】また、上記ビデオゲーム機1は、ビデオゲームアプリケーションプログラムに基づいてビデオゲームを実行したり、例えばいわゆるCDに記録されたオーディオデータやDVDビデオに記録されたビデオデータ,オーディオデータを再生(デコード)可能であるとともに、その他の各種のアプリケーションプログラムに基づいて動作すること、すなわち例えば、後述する本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムに基づいて電話着信や電子メール受信をユーザに知らせることをも可能となっている。
【0016】なお、上記ゲームアプリケーションプログラムや本実施の形態にかかる着信通知アプリケーションプログラムは、例えば、DVD−ROM,CD−ROM等の光ディスク9やメモリカード7等の半導体メモリから読み出されてロードされたり、例えばUSB接続端子15,IEEE1394接続端子16,PCカードスロットなどを介して外部よりダウンロードされるものである。
【0017】本実施の形態にかかる着信通知アプリケーションプログラムによる電話着信通知、電子メール着信通知の詳細については後述する。
【0018】[コントローラの概要]上記コントローラ3は、当該コントローラ3の操作者(プレイヤー)の右の手の平により内包するように把持される右把持部32と、左の手により内包するように把持される左把持部31と、これら把持部31,32をプレイヤーが左右の手により把持した状態で、それら左右の手の親指により操作される左操作部23および右操作部24と、同じく左右の親指によりアナログ操作(ジョイスティック操作)が可能な左アナログ操作部21および右アナログ操作部22と、左右の人差し指によりそれぞれ押下操作される左第1押下ボタン25および右第1押下ボタン26と、左右の中指によりそれぞれ押下操作される図示しない左第2押下ボタンおよび右第2押下ボタンが設けられている。上記左操作部23には、例えばゲームキャラクタを画面上で上下左右等に移動させるなどの操作をプレイヤーが行う場合に用いられる「上」,「下],「左」,「右」ボタンが設けられ、一方、上記右操作部24には、例えばゲームキャラクタの機能の設定や実行など、ゲームアプリケーションによりそれぞれ異なる機能が割り付けられる4つの指示ボタン(「△」,「□」,「×」,「○」ボタン)が設けられている。特に、本実施の形態の場合、上記「△」ボタンは例えばメニュー選択ボタン、「□」ボタンは例えばタイトル表示ボタン、「×」ボタンは例えば取り消し又は停止ボタン、「○」ボタンは例えば決定ボタンとしての機能が割り当てられている。
【0019】さらにコントローラ3には、左右操作部23,24や左右アナログ操作部21,22の機能を動作若しくは停止させたりする操作モードの選択を行うためのモード選択スイッチ29と、選択された操作モードを例えばLED発光ダイオード等の点灯表示によりプレイヤーに認識させるための点灯表示部30と、再生や一時停止を指示するためのスタートボタン28、モニタ画面上にメニュー表示や操作パネルを表示させる指示等を行うためのセレクトボタン27等を備えている。
【0020】これら各種のボタンや操作部が操作されると、当該コントローラ3は、それら操作に応じた操作信号を発生し、上記ケーブル6を介してビデオゲーム機1へ送信する。
【0021】その他、当該コントローラ3は、左右の把持部31,32内に、例えばモータの回転軸に対して偏心した状態の重りを当該モータにて回転させることによって振動を発生させる振動発生機構が設けられ、ビデオゲーム機1からの指示に応じて当該振動発生機構が動作可能となされている。すなわち、当該コントローラ3は、振動発生機構を動作させることにより、プレイヤーの手に振動を伝える機能をも有している。
【0022】[着信通知アプリケーションプログラムの動作]
[動作の概要]次に、本実施の形態のビデオゲーム機1が着信通知アプリケーションプログラムに基づいて行う、電話着信通知、電子メール受信通知動作の詳細を説明する。なお、以下に説明する電話着信通知や電子メール受信通知動作は一具体例であり、本発明は当該具体例に限定されるものでない。
【0023】本実施の形態にかかる着信通知アプリケーションプログラムは、上記ビデオゲーム機1において例えばビデオゲームを実行或いはDVDを再生しているときに、例えば前記専用ケーブル17,8を介して接続されている携帯電話機4やパーソナルコンピュータ5に対して着信(電話着信や電子メール受信)があった場合、例えばテレビジョンモニタ装置2上の表示や、音声の放音、上記コントローラ3の振動発生機構による振動発生などによって、上記着信をユーザに対して通知し、さらに必要に応じてその着信内容を確認可能とするためのアプリケーションプログラムである。
【0024】ここで、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、ゲームプレイ中或いはDVD再生中に上記着信があった場合、当該着信があったことを通知するための着信ダイアログをテレビジョンモニタ画面上に自動的に表示するダイアログ自動表示機能と、上記着信があった場合に当該着信があったことだけをユーザに通知し、その後ユーザによる明示的な指示があったときにのみ上記着信ダイアログを表示するダイアログ手動表示機能とを備え、それらダイアログ自動表示機能とダイアログ手動表示機能を選択可能となされている。なお、上記ダイアログ自動表示設定をONにしておけば、例えば着信があったことをユーザは確実に知ることができ、また、ゲームプレイ中やDVD鑑賞中に着信があった場合に、ユーザ自らがその着信を確認するなどの操作を行わなくても良くなる。一方、上記ダイアログ手動表示設定をON(若しくはダイアログ自動表示設定をOFF)にしておけば、ユーザは、例えばゲームプレイ中やDVD鑑賞中に突然に着信ダイアログが表示されて、それらゲームプレイやDVD鑑賞が妨げられることを防止でき、さらに必要に応じて着信を確認することが可能となる。
【0025】また、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、ゲームプレイ中或いはDVD再生中に上記着信があった場合に、上記ゲームの進行やDVD再生を自動的にポーズ(一時停止)させる中断可設定機能と、上記着信があったとしてもゲームの進行やDVD再生をポーズさせないようにする中断不可設定機能とを備え、それら中断可設定機能と中断不可設定機能を選択可能となされている。なお、上記中断可設定をONにしておけば、例えばゲームプレイ中やDVD鑑賞中に着信があった場合に、ユーザは、例えばそれらゲームプレイやDVD鑑賞をユーザ自らが一時停止させるような操作を行わなくても良くなる。一方、上記中断不可設定ON(若しくは中断可設定をOFF)にしておけば、ユーザが例えばゲームプレイ中に故意に着信を行わせることで本来は一時中断すべきでないものを故意に中断させ、ゲームの戦略を練る時間を作為的に作るような不正を防止できることになる。
【0026】本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、上記ダイアログ自動表示機能又は上記ダイアログ手動表示機能と、上記中断可設定機能又は中断不可設定機能とをそれぞれ組み合わせて選択可能であり、例えば、ダイアログ自動表示設定ONの時に上記中断可設定ON又は中断不可設定ON(或いは中断可設定OFF)の何れかを選択することができる。また、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、ダイアログ手動表示設定ON(或いはダイアログ自動表示設定OFF)の時に上記中断可設定ON又は中断不可設定ONの何れかを選択することができる。
【0027】また、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、実行中のゲームアプリケーションプログラムやDVD再生プログラムが、ポーズ(一時停止)機能に対応しているか否か、および、ポーズ機能に対応していても現時点ではポーズできない状態であるかなどを判断し、それらポーズ機能や状態に応じて最適な処理を行う機能も備えている。例えば、DVDの動画像表示中(ムービー表示中)のように継続することが望ましい場面ではダイアログ表示やポーズ機能を停止するようにし、一方、パズルゲームなどのように動きの少ないものでは、ゲーム中であってもポーズ機能を実行させる等のパターンが考えられる。
【0028】さらに、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、上記着信が例えば電話着信であり、着信継続中でなければ当該電話に出ることができないような場合と、上記着信が例えば電子メール受信であり、着信終了後であってもその内容を確認することができる場合とで処理を分けており、それら電話着信や電子メール受信のような着信の種類に応じた最適な処理を行う機能を備えている。
【0029】また、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、上記着信の種類と上記中断可/不可の設定とを組み合わせた機能をも実現可能である。当該着信の種類と上記中断可/不可の設定の選択は、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムが自動的に行うこともでき、例えば、電話着信である場合には中断不可に設定し、電子メール受信である場合には中断可に設定するようなことも可能である。これにより、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、電話着信の場合にのみゲームプレイやDVD再生が中断されないようにすることができる。
【0030】以下、上述したことを実現する、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムにおける処理の流れを各図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する着信通知処理の流れは、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムが、図1のビデオゲーム機1に内蔵されるCPU(中央処理ユニット)上で動作することにより実現されるものである。
【0031】[ダイアログ自動表示/手動表示と電話着信/電子メール受信の判定]先ず、図2において、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、例えば、上記専用ケーブル17や8を介して当該ビデオゲーム機1に上記携帯電話機4やパーソナルコンピュータ5が接続されたとき、或いはユーザが例えばコントローラ3等を用いて明示的に起動を指示した時に起動する。なおここでは、説明を簡略化するために、専用ケーブル17を介してビデオゲーム機1に携帯電話機4が接続された場合のみを例に挙げて説明することにする。
【0032】上記起動後、当該着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS1の処理として、上記専用ケーブル17を介して接続されている携帯電話機4内の図示しないCPUとの間で交信を行うこと、若しくは、当該携帯電話機4内の通信処理部との間で交信を行うことにより、携帯電話機4の受信状態を監視し、さらに、ステップS2の処理として、電話着信或いは電子メール受信がなされたか否か着信の有無を検出する。当該ステップS2において、着信を検出した場合、この着信通知アプリケーションプログラムは、次のステップS3へ処理を進める。
【0033】ステップS3の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ダイアログ自動表示設定がONか若しくは手動表示設定がON(或いはダイアログ自動表示設定がOFF)の何れに設定されているかを判断する。着信通知アプリケーションプログラムは、このステップS3において、ダイアログ自動表示設定がONとなされている場合にはステップS4以降の処理に進み、ダイアログ手動表示設定がONとなされている場合にはステップS5以降の処理に進む。
【0034】ステップS4の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記着信が電話着信であるのか或いは電子メール受信であるのか判断する。着信通知アプリケーションプログラムは、このステップS4において、電話着信であると判断した場合にはステップS6として後述の図3に示す電話着信時のダイアログ自動表示処理ルーチンに進み、一方、電子メール受信であると判断した場合にはステップS7として後述の図6に示す電子メール受信時のダイアログ自動表示処理ルーチンに進む。
【0035】また、ステップS5の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記着信が電話着信であるのか或いは電子メール受信であるのか判断する。このステップS5において、電話着信であると判断した場合は、ステップS8として後述の図12に示す電話着信時のダイアログ手動表示処理ルーチンに進み、一方、電子メール受信であると判断した場合は、ステップS9として後述の図13に示す電子メール受信時のダイアログ手動表示処理ルーチンに進む。
【0036】[電話着信時のダイアログ自動表示処理ルーチン]図3に示す電話着信時のダイアログ自動表示処理ルーチンに進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、先ず、ステップS10の処理として、中断可設定がONか若しくは中断不可設定がON(或いは中断可設定がOFF)の何れに設定されているかを判断する。着信通知アプリケーションプログラムは、このステップS10において、中断可設定がONに設定されている場合にはステップS11の処理へ進み、中断不可設定がONに設定(中断可設定がOFF)に設定されている場合にはステップS20の処理へ進む。
【0037】ステップS11の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームアプリケーションプログラム或いはDVD再生プログラムがポーズ機能をサポートしているか否か判断する。なお、DVD再生時には一般にポーズ可能であることが多いため、以下の説明ではDVD再生プログラムについてはポーズ機能をサポートしているとする。着信通知アプリケーションプログラムは、このステップS11において、ポーズ機能がサポートされていると判断した場合にはステップS12の処理に進み、サポートされていないと判断した場合にはステップS15の処理に進む。
【0038】ステップS12の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームプレイ或いはDVD再生をポーズ(一時中断、DVDの場合はコントローラ3の「△」ボタンを押した時と同じ状態)させる。ただし、例えばゲームの進行状況等によって現時点でポーズできない状態である場合、着信通知アプリケーションプログラムは、当該ポーズできない状態が解除されてポーズ可能な状態になった時にポーズすることにする。このように、ポーズ可能な状態になった時にポーズを行う処理は、例えばゲームやDVD再生を中断できるステータスになるまでの間、ポーズ指示信号を発生させ続けることで実現できる。当該ステップS12の後、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS13の処理へ進む。
【0039】ステップS13の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、ゲームプレイ或いはDVD再生のポーズ状態(停止状態)で、着信ダイアログ表示による電話着信通知を行う。すなわち、着信通知アプリケーションプログラムは、例えば図4に示すようなテレビジョンモニタ画面99上の所定の位置に、着信ダイアログ100として図5に示すような電話着信ダイアログ101を表示させる。例えばゲームプレイ中の携帯電話着信である場合、着信通知アプリケーションプログラムは、当該図5の例の電話着信ダイアログ101内に例えば「携帯電話着信中です。」の文字と「startボタンでゲームに戻ります。」の文字、さらにコントローラ3上のスタートボタン28の形状を表す所定のマーク102等を表示する。これにより、ユーザは、ゲームプレイに集中していたとしても、現在、携帯電話が着信中であることを知ることができ、また、コントローラ3のスタートボタン28を押せばゲームに戻ることを認識できることになる。
【0040】図3のフローチャートに戻り、上記ステップS13にて電話着信ダイアログ101による電話着信通知を行った着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS14の処理として、ポーズ状態の解除指示がユーザによりなされたか否か、すなわちコントローラ3のスタートボタン28が押されたか否か判定する。着信通知アプリケーションプログラムは、スタートボタン28が押されておらず、ユーザからポーズ解除指示が無い場合はステップS13とステップS14の処理を繰り返し、スタートボタン28が押されてポーズ解除指示があったと判断した場合には上記電話着信ダイアログ101の表示をクローズした後、ポーズ状態を解除して図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態若しくはDVD再生状態に戻す。
【0041】また、ステップS11においてポーズ機能無しと判定し、ステップS15の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームプレイ等を続行したままの状態で、上記電話着信ダイアログ101の表示による電話着信通知を行う。
【0042】その後、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS16の処理へ進み、電話着信が終了したか否か判定し、着信が終了したと判定した場合には上記電話着信ダイアログ101の表示をクローズし、図2R>2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態に戻す。
【0043】一方、ステップS16において電話着信が終了していないとき、着信通知アプリケーションは、ステップS17の処理として、例えばコントローラ3上のセレクトボタン27が押されたか否か判定する。着信通知アプリケーションプログラムは、当該ステップS17にてセレクトボタン27が押されていないと判定した場合はステップS15の処理に戻り、押されたと判定した場合はステップS18の処理へ進む。
【0044】ステップS18の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、ポーズ機能以外で当該ゲームアプリケーションプログラムを一時停止可能な機能を探索し、その探索により得られた停止機能を用いてゲームプレイを停止させる。上記停止機能として、例えばゲームアプリケーションプログラムのメニュー表示機能がある場合、着信通知アプリケーションプログラムは、そのメニュー表示機能を用いてゲームプレイを停止させるとともに当該メニュー画面を表示させる。すなわち、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、ゲームアプリケーションプログラムがポーズ機能をサポートしていないような場合であっても、当該ゲームアプリケーションプログラムのメニュー表示機能等を用いて当該ゲームプレイを停止させるようなことをも可能としている。もちろん、メニュー表示機能を用いることは一例であり、ポーズ以外でゲームプレイを停止させる機能を有するものが他にあれば、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、その機能を用いることも可能である。
【0045】上記ステップS18にて例えばメニュー表示がなされた後、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS19の処理として、その表示されているメニュー項目の中から当該メニュー表示をクローズするための項目がユーザにより選択されるなどの指示がなされたか否か判定し、クローズ指示がなされるまでステップS18とステップS19の処理を繰り返し、クローズ指示がなされた場合には、上記電話着信ダイアログ101とメニュー表示をクローズすると共に、上記停止状態を解除して図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態に戻る。
【0046】また、上記ステップS10において、中断不可設定がON(或いは中断可設定がOFF)に設定されていると判定され、ステップS20の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームプレイを続行したままの状態で、上記電話着信ダイアログ101の表示による電話着信通知を行う。
【0047】その後、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS21の処理へ進み、電話着信が終了したか否か判定し、着信が終了していない間はステップS20とステップS21の処理を繰り返し、着信が終了したと判定した場合には上記電話着信ダイアログ101の表示をクローズし、図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態若しくはDVD再生状態に戻す。
【0048】なお、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、この例のように携帯電話4に着信があった場合、ユーザがその電話に出るために、上記USB接続端子15からUSBコネクタ35を外したり、携帯電話機4から上記携帯電話接続用コネクタ36を外したりした場合でも、その後の上記着信ダイアログに対する操作等は可能となされている。
【0049】以上説明した図3のフローチャートのアルゴリズムによれば、中断可設定がONになっており、さらにポーズ機能がサポートされている場合には、電話着信があったときにゲームプレイやDVD再生をポーズ状態にして電話着信のダイアログを表示し、また、ポーズ機能がサポートされていない場合には、ゲームプレイ等を続行したままで着信ダイアログを表示すること、或いはメニュー表示機能等によりゲームプレイ等を停止させた状態で着信ダイアログを表示することにより、ユーザに対して電話着信を確実に知らせることが可能となっている。
【0050】また、図3のフローチャートのアルゴリズムによれば、中断可設定がOFFとなされている場合には、ゲームプレイやDVD再生を続行したままで着信ダイアログを表示することにより、ユーザに対して電話着信を確実に知らせることを可能にしていると同時に、例えばユーザがゲームプレイ中に故意に電話着信を行わせることによって本来は一時中断すべきでないものを故意に中断させ、例えばゲームの戦略を練るような時間を作為的に作る不正などを防止可能となっている。
【0051】[電子メール受信時のダイアログ自動表示処理ルーチン]次に、図2のステップS4にて電子メール受信と判定された場合の電子メール受信時のダイアログ自動表示処理ルーチン(ステップS7)について図6を参照しながら説明する。
【0052】この図6に示す電子メール受信時のダイアログ自動表示処理ルーチンに進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、先ず、ステップS30の処理として、中断可設定がONか若しくは中断不可設定がON(中断可設定がOFF)の何れに設定されているかを判断し、例えば中断可設定がONに設定されている場合にはステップS31の処理へ進み、中断不可設定がONに設定(中断可設定がOFF)に設定されている場合にはステップS44の処理へ進む。
【0053】ステップS31の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームアプリケーションプログラム或いはDVD再生プログラムがポーズ機能をサポートしているか否か判断する。なお、この場合も図3の例と同様に、DVD再生プログラムについてはポーズ機能をサポートしているとする。着信通知アプリケーションプログラムは、このステップS31において、ポーズ機能がサポートされていると判断した場合はステップS32の処理に進み、サポートされていないと判断した場合はステップS39の処理に進む。
【0054】ステップS32の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームプレイ或いはDVD再生をポーズさせる。なお、この場合も図3の例と同様に、現時点でポーズできない状態である場合、着信通知アプリケーションプログラムは、その状態が解除されてポーズ可能な状態になった時にポーズする。当該ステップS32の後、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS33の処理へ進む。
【0055】ステップS33の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、ゲームプレイ或いはDVD再生のポーズ状態で、着信ダイアログ表示(電子メール受信ダイアログ)による電子メール受信通知を行う。すなわち、着信通知アプリケーションプログラムは、前記図4のテレビジョンモニタ画面99上に表示される着信ダイアログ100として、図7に示すような電子メール受信ダイアログ103を表示させる。当該電子メール受信ダイアログ103内には、例えば図7に示すように、「メールを受信しました。」の文字と「startボタンで確認」の文字、および、スタートボタン28の形状を表すマーク102等が表示される。これにより、ユーザは、ゲームプレイに集中していたとしても、電子メールを受信したことを知ることができ、また、コントローラ3のスタートボタン28を押せば、受信した電子メールの内容を確認できることを知る。
【0056】図6のフローチャートに戻り、上記ステップS33にて上記電子メール受信ダイアログによる電子メール受信通知を行った着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS34の処理として、上記コントローラ3のスタートボタン28が押されて電子メールの内容を確認する旨の指示が、ユーザによりなされたか否かの判断を行う。着信通知アプリケーションプログラムは、このステップS34にて電子メールの内容確認の指示がなされていないと判断した場合はステップS33とステップS34の処理を繰り返し、スタートボタン28が押されて電子メールの内容確認の指示がなされたと判断した場合はステップS35の処理に進む。
【0057】ステップS35の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記図7に示した電子メール受信ダイアログ103を図8に示すメール確認ダイアログ105へ変更する。当該メール確認ダイアログ105には、例えば「このまま受信したメールを読みますか?」の文字と上記受信したメールを読むことを指示するためのボタンがコントローラ3上の「○」ボタンであることを表す「○ボタン」の文字、および、「ゲームに戻りますか?」の文字と、ゲームに戻ることを指示するためのボタンがコントローラ3上の「×」ボタンであることを表す「×ボタン」の文字が表示される。この図8R>8に示すメール確認ダイアログ105の表示を行った後、着信通知アプリケーションプログラムは、ユーザにより電子メールを読むことの指示がなされた(「○」ボタンが押された)か、或いはゲームに戻ることの指示がなされた(「×」ボタンが押された)かの判断を行い、「×」ボタンが押されたと判断したときには上記メール確認ダイアログ105をクローズし、ポーズ状態を解除して図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態若しくはDVD再生状態に戻す。一方、ステップS35にて「○」ボタンが押され、電子メールを読むことの指示がなされたと判断した場合、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS36の処理に進む。
【0058】ステップS36の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、図1の携帯電話機4のCPU等に対してアクセスを行い、上記受信した電子メールをビデオゲーム機1へ転送するように指示し、当該転送されてきた電子メールの内容を図9に示すようなメール表示ダイアログ106を上記メール確認ダイアログ105に代えて表示する。当該メール表示ダイアログ106には、例えば送信先アドレスを表す文字と、その送信日時を表す文字と、タイトルを表す文字と、実際の電子メールの内容を表す文字が配されるメール表示部109と、その電子メールの文章を上方向へスクロールする上スクロールキー107と、下方向へスクロールする下スクロールキー108と、メールの内容を確認したことをユーザが指示するためのボタンがコントローラ3上の「△」ボタンであることを表す「メール確認OKは△ボタン」の文字とが表示される。なお、図9の例では、上記送信先アドレスを表す文字として「From: abcdefg@hijk.ne.jp」が表示され、上記送信日時を表す文字として「Data: 2000/10/7 20:56:43」が表示され、上記タイトルを表す文字として「お礼」が表示された例を表している。また、図9の例では、上記受信した電子メールのみを表示する例を挙げているが、上記携帯電話機4内に記憶されている過去の受信電子メールや送信電子メールを呼び出して表示可能としてもよい。
【0059】図6のフローチャートに戻り、次に着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS37の処理として、上記メール表示ダイアログ106によって電子メールを確認したことの指示がユーザからなされたか否かの判断を行う。着信通知アプリケーションプログラムは、当該ステップS37において、上記コントローラ3上の「△」ボタンが押されず、未だユーザが確認中であるときはステップS36とステップS37の処理を続け、上記「△」ボタンが押されてユーザがメール内容を確認したと判断した場合はステップS38の処理に進む。
【0060】ステップS38の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記図9に示したメール表示ダイアログ106を、図10に示すような指示待機表示ダイアログ110に代えて表示する。当該指示待機表示ダイアログ110は、例えば「ゲームに戻りますか?」の文字とゲームに戻ることを指示するためのボタンがコントローラ3上のスタートボタン28であることを表す「startボタン」の文字とその形状を表す所定のマーク102と、「1つ前の画面に戻りますか?」の文字と1つ前にもどることを指示するためのボタンがコントローラ3上の「×」ボタンであることを示す「×ボタン」の文字を表示する。この図10に示す指示待機表示ダイアログ110の表示を行った後、着信通知アプリケーションプログラムは、ユーザによりゲームに戻ることの指示がなされた(スタートボタン28が押されてポーズ状態解除が指示された)か、或いは1つ前の画面に戻ることの指示がなされた(「×」ボタンが押された)かの判断を行い、「×」ボタンが押されたと判断したときには、上記図8に示したメール確認ダイアログ105の表示状態へ戻し、一方、スタートボタン28が押されてゲームに戻ることの指示がなされたと判断した場合には、上記指示待機表示ダイアログ110をクローズし、ポーズ状態を解除して図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態若しくはDVD再生状態に戻す。
【0061】また、ステップS31においてポーズ機能無しと判定し、ステップS39の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームプレイ等を続行したままの状態で、上記図7に示したメール受信ダイアログ103を表示することによって電子メールの着信通知を行う。
【0062】その後、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS40の処理へ進み、当該メール受信ダイアログ103の表示開始から一定時間経過したか否か判断し、一定時間経過したと判断したときには当該メール受信ダイアログ103をクローズし、図2のステップS1へリターンしてゲームプレイ状態に戻す。
【0063】一方、ステップS40において一定時間が経過していないとき、着信通知アプリケーションは、ステップS41の処理として、例えばコントローラ3上のセレクトボタン27が押されたか否か判定する。着信通知アプリケーションプログラムは、当該ステップS41にてセレクトボタン27が押されていないと判定した場合はステップS39の処理に戻り、押されたと判定した場合はステップS42の処理へ進む。
【0064】ステップS42の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、ゲームアプリケーションプログラムの例えばメニュー表示機能等を用いてゲームプレイを停止させ、メニュー画面を表示させる。すなわち、図3のフローチャートのステップS18の例と同様に、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、ゲームアプリケーションプログラムがポーズ機能をサポートしていないような場合であっても、当該ゲームアプリケーションプログラムのメニュー表示機能等を用いて当該ゲームプレイを停止させるようなことをも可能としている。
【0065】上記ステップS42にて例えばメニュー表示がなされた後、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS43の処理として、上記メニュー項目の中からクローズ項目がユーザにより選択されるなどの指示がなされたか否か判定し、クローズ指示がなされた場合には、上記電子メール受信ダイアログ103とメニュー表示をクローズすると共に、上記停止状態を解除して図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態に戻り、一方、クローズ指示がない時はステップS42に戻る。
【0066】また、上記ステップS30において、中断不可設定がON(中断可設定がOFF)に設定されていると判定され、ステップS44の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームプレイを続行したままの状態で、上記図7に示すメール受信ダイアログ103の表示による電子メール受信通知を行う。
【0067】その後、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS45の処理へ進み、一定時間が経過したか否か判定し、一定時間が経過していない間はステップS44とステップS45の処理を繰り返し、一定時間が経過したと判定した場合には上記メール受信ダイアログ103の表示をクローズし、図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態若しくはDVD再生状態に戻す。
【0068】以上説明した図6のフローチャートのアルゴリズムによれば、前述の図3のフローチャートの例と同様に、中断可設定がONになっており、さらにポーズ機能がサポートされている場合には、電子メールの受信があったときにゲームプレイやDVD再生をポーズ状態にしてメール受信ダイアログ103を表示し、また、ポーズ機能がサポートされていない場合には、ゲームプレイ等を続行したままでメール受信ダイアログ103を表示すること、或いはメニュー表示機能等によりゲームプレイ等を停止させた状態でメール受信ダイアログ103を表示することにより、ユーザに対して電子メールの受信を確実に知らせることが可能となっている。また、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、その受信した電子メールの内容確認をも可能としている。
【0069】さらに、図6のフローチャートのアルゴリズムによれば、中断可設定がOFFとなされている場合には、ゲームプレイやDVD再生を続行したままでメール受信ダイアログ103を表示することにより、ユーザに対して電子メールの受信を確実に知らせることを可能にしていると同時に、例えばユーザがゲームプレイ中に故意に電子メールの受信を行わせることで本来は一時中断すべきでないものを故意に中断させて、例えばゲームの戦略を練るような時間を作為的に作る不正などを防止可能となっている。なお、電子メールは、電子メールを作成してから送信するという操作が必要になり、上記ゲームプレイの作為的な一時中断を行わせるようなことは困難である。このため、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、当該電子メール受信時のダイアログ自動表示処理ルーチンの場合に、上記ステップS30,ステップS44,ステップS45の処理を行わないようにすることもできる。なお、上記説明において、中断可設定のON/OFFやダイアログ自動表示設定のON/OFF等をユーザで設定できるようにする場合には、例えばゲーム開始前の画面上に、各設定画面を表示し、コントローラ等の操作によりユーザが設定できるようにすれば良い。図11には、中断可設定画面の一例を示す。この図11に示す中断可設定画面111上にてユーザは、カーソル102によってON又はOFFを指定することにより、所望の状態を設定することができる。この中断可設定画面111は、ゲーム等の最中でも、特定のボタン操作を行うことによって画面表示し、その都度設定を変えられるようにしても良い。
【0070】[電話着信時のダイアログ手動表示処理ルーチン]次に、図2のステップS5にて電話着信と判定された場合の電話着信ダイアログ手動表示処理ルーチン(ステップS8)について図12を参照しながら説明する。
【0071】この図12に示す電話着信時のダイアログ手動表示処理ルーチンに進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、先ず、ステップS50の処理として、上記ゲームプレイやDVD再生を続行したままの状態で、電話着信の通知を行う。当該ダイアログ手動表示処理ルーチンのステップS50の場合、上記電話着信通知は、例えば図4に示したテレビジョンモニタ画面99の例えば左上隅等に、「電話着信中」等の文字を表示すること、或いは、その文字を点滅させること、若しくは、前記コントローラ3の振動発生機構を動作させることによる振動などにより実現できる。すなわち、当該ステップS50の際の電話着信通知は、前述の電話着信ダイアログ101のようにモニタ画面上の広い面積を占める表示により行うのではなく、ゲームの進行やDVD鑑賞の妨げにならない手法を用いて行われる。なお、着信通知アプリケーションプログラムは、上記電話着信通知として、上記電話着信中の文字だけでなく、相手先の電話番号、或いは、携帯電話機4内の電話帳等に記載された当該相手先の名前等を表示することも可能である。
【0072】次に、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS51の処理へ進み、電話着信が終了したか否か判定し、着信が終了したと判定した場合には上記電話着信通知の表示等を終了し、図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ或いはDVD再生状態に戻す。
【0073】一方、ステップS51において電話着信が終了していないとき、着信通知アプリケーションは、ステップS52の処理として、例えばコントローラ3上のセレクトボタン27が押されたか否か判定する。着信通知アプリケーションプログラムは、当該ステップS52にてセレクトボタン27が押されていないと判定した場合はステップS50の処理に戻り、押されたと判定した場合はステップS53の処理へ進む。
【0074】ステップS53の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、中断可設定がONか若しくは中断不可設定がON(中断可設定がOFF)の何れに設定されているかを判断する。着信通知アプリケーションプログラムは、このステップS53において、中断可設定がONに設定されている場合にはステップS54の処理へ進み、中断不可設定がON(中断可設定がOFF)に設定されている場合にはステップS57の処理へ進む。
【0075】ステップS54の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームプレイ或いはDVD再生をポーズ(一時中断)させる(現時点でポーズできない状態である場合にはポーズ可能な状態になった時にポーズする)。当該ステップS54の後、着信通知アプリケーションプログラムはステップS55の処理へ進む。
【0076】ステップS55の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、ゲームプレイ或いはDVD再生のポーズ状態(停止状態)で、前記図5に示した電話着信ダイアログ101の表示による電話着信通知を行う。
【0077】その後、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS56の処理として、ユーザによりコントローラ3のスタートボタン28が押されることによるポーズ状態の解除指示がなされたか否かを判定し、スタートボタン28が押されてポーズ解除指示があったとときに、上記電話着信ダイアログ101の表示をクローズした後、ポーズ状態を解除して図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態若しくはDVD再生状態に戻す。
【0078】また、上記ステップS53において、中断不可設定がON(中断可設定がOFF)に設定されていると判定され、ステップS57の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームプレイを続行したままの状態で、上記電話着信ダイアログ101の表示による電話着信通知を行う。
【0079】その後、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS58の処理へ進み、コントローラ3のスタートボタン28が押されて上記電話着信ダイアログ101のクローズ指示がなされたか否か判定し、スタートボタン28が押されたと判定した場合に、上記電話着信ダイアログ101の表示をクローズし、図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態若しくはDVD再生状態に戻す。一方、クローズ指示がない時にはステップS57の処理に戻る。
【0080】以上説明した図12のフローチャートのアルゴリズムによれば、電話着信があったとしても、ユーザからの明示的な指示がない限り、着信ダイアログが表示されることはなく、ゲーム進行やDVD鑑賞の妨げにならならない電話着信通知を可能としている。これにより、図12のフローチャートのアルゴリズムによれば、例えば複数人でゲームを行っている場合において例えば一人のゲームプレイヤーへの電話着信に対して着信ダイアログが自動的に表示されてしまい、全てのゲームプレイヤーに迷惑がかかるようなことを防止できる。
【0081】また、図12のフローチャートのアルゴリズムによれば、ステップS50において、「電話着信中」等の文字を例えば点滅させたり、コントローラ3の振動発生機構を動作させることにより、上記電話着信をユーザに確実に通知することが可能となっている。特に、本実施の形態において、着信通知アプリケーションプログラムが例えばコントローラ3の振動発生機構を動作させて着信通知を行うようにすれば、例えば弱視等の視覚障害或いは聴覚障害をもった人であっても電話着信中であることを認識できるバリアフリーな仕様が実現可能となる。
【0082】なお、図12の例では、ゲームアプリケーションプログラムやDVD再生プログラムがポーズ機能をサポートしているか否かに応じた処理は行っていないが、前述の図3の例と同様にポーズ機能サポート状況に応じた処理を行うようにしてもよい。上記ポーズ機能のサポート状況に応じた処理を行うようにした場合、上記図12のフローチャートのアルゴリズムでは、ステップS53以降の処理として、図3のステップS10以降の処理を行うようにすればよい。ただし、この場合、図3のステップS17のセレクトボタンと図12のステップS52のセレクトボタンが同じであるのは好ましくないため、ステップS17とステップS52の何れか一方を別のボタンとすることが望ましい。
【0083】[電子メール受信時のダイアログ手動表示処理ルーチン]次に、図2のステップS5にて電子メール受信と判定された場合の電子メール受信ダイアログ手動表示処理ルーチン(ステップS9)について図13を参照しながら説明する。
【0084】この図13に示す電子メール受信時のダイアログ手動表示処理ルーチンに進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、先ず、ステップS60の処理として、上記ゲームプレイやDVD再生を続行したままの状態で、電子メール受信の通知を行う。当該ダイアログ手動表示処理ルーチンのステップS60の場合、上記電子メール受信通知は、例えば図4に示したテレビジョンモニタ画面99の例えば左上隅等に、「メール受信」等の文字を表示すること、或いは、その文字を一定期間点滅させること、若しくは、前記コントローラ3の振動発生機構を一定期間動作させることによる振動などにより実現できる。なお、着信通知アプリケーションプログラムは、電子メール受信の通知として、上記メール受信中の文字だけでなく、相手先のメールアドレス、或いは、携帯電話機4内のアドレス帳等に記載された当該相手先の名前等を表示することも可能である。
【0085】次に、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS61の処理へ進み、上記電子メール受信通知開始後一定時間が経過したか否か判定し、一定時間が経過したと判定した場合には上記電子メール受信通知の表示等を終了し、図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ或いはDVD再生状態に戻す。
【0086】一方、ステップS61において一定時間が経過していないとき、着信通知アプリケーションは、ステップS62の処理として、例えばコントローラ3上のセレクトボタン27が押されたか否か判定し、セレクトボタン27が押されていないと判定した場合はステップS60の処理に戻り、押されたと判定した場合はステップS63の処理へ進む。
【0087】ステップS63の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、中断可設定がONか若しくは中断不可設定がON(中断可設定がOFF)の何れに設定されているかを判断し、中断可設定がONに設定されている場合にはステップS64の処理へ進み、中断不可設定がONに設定(中断可設定がOFF)に設定されている場合にはステップS71の処理へ進む。
【0088】ステップS64の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームプレイ或いはDVD再生をポーズ(現時点でポーズできない状態である場合にはポーズ可能な状態になった時にポーズする)させた後、ステップS65に進み、ゲームプレイ或いはDVD再生のポーズ状態(停止状態)で、前記図7に示した電子メール着信ダイアログ103を表示する。
【0089】次に、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS66の処理として、上記コントローラ3のスタートボタン28を押すことによる電子メールの内容確認指示が、ユーザによりなされたか否かの判断を行い、内容確認の指示がなされた場合はステップS67の処理に進む。
【0090】ステップS67の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、前記図8に示したメール確認ダイアログ105を表示し、ユーザにより電子メールを読むことの指示がなされた(「○」ボタンが押された)か、或いはゲームに戻ることの指示がなされた(「×」ボタンが押された)かの判断を行い、ゲームに戻ることの指示がなされたときには上記メール確認ダイアログ105をクローズし、ポーズ状態を解除して図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態若しくはDVD再生状態に戻す。一方、ステップS67にて電子メールを読むことの指示がなされた場合、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS68の処理に進む。
【0091】ステップS68の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、図1の携帯電話機4から上記受信した電子メールを転送するように指示し、当該電子メールの内容を前記図9に示したようなメール表示ダイアログ106上に表示する。
【0092】次に着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS69の処理として、上記メール表示ダイアログ106によって電子メールを確認したことの指示がユーザからなされたか否かの判断を行い、ユーザがメール内容を確認したと判断した場合にステップS70の処理に進む。
【0093】ステップS70の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、図10に示したような指示待機表示ダイアログ110を表示し、さらに、ユーザによりゲームに戻ることの指示がなされた(スタートボタン28が押された)か、或いは1つ前の画面に戻ることの指示がなされた(「×」ボタンが押された)かの判断を行い、1つ前の画面に戻ることの指示がなされたときには上記図8に示した上記メール確認ダイアログ105の表示状態へ戻し、ゲームへ戻ることの指示がなされた場合には、上記指示待機表示ダイアログ110をクローズし、ポーズ状態を解除して図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態若しくはDVD再生状態に戻す。
【0094】また、ステップS63にて中断不可設定がON(中断可設定がOFF)であると判断されてステップS71の処理へ進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、上記ゲームプレイ或いはDVD再生を続行した状態で、前記図7に示した電子メール着信ダイアログ103を表示する。
【0095】次のステップS72〜ステップS75までの処理は、ゲームプレイ或いはDVD再生が続行されている状態であること以外は、ステップS66〜ステップS69の処理と同じであり、ステップS75においてユーザがメール内容を確認したと判断した場合にステップS76の処理に進む。
【0096】ステップS76の処理に進むと、着信通知アプリケーションプログラムは、図10の指示待機表示ダイアログ110を表示し、さらに、ユーザによりゲームに戻ることの指示がなされた(スタートボタン28が押された)か、或いは1つ前の画面に戻ることの指示がなされた(「×」ボタンが押された)かの判断を行い、1つ前の画面に戻ることの指示がなされたときには上記図8に示した上記メール確認ダイアログ105の表示状態へ戻し、ゲームへ戻ることの指示がなされた場合には、上記指示待機表示ダイアログ110をクローズして図2のステップS1へリターンし、ゲームプレイ状態若しくはDVD再生状態に戻す。
【0097】以上説明した図13のフローチャートのアルゴリズムによれば、図12の電話着信時と同様に、電子メール受信があったとしても、ユーザからの明示的な指示がない限り、着信ダイアログが表示されることはなく、ゲーム進行やDVD鑑賞の妨げにならならない電子メール受信通知が可能となっている。
【0098】また、図12の例と同様、この図13の例においても、着信通知アプリケーションプログラムは、ステップS60において、「電子メール受信中」等の文字を例えば点滅させたり、コントローラ3の振動発生機構を動作させることにより、上記電子メール受信をユーザに確実に通知することが可能となっている。
【0099】さらに、図13に示すフローチャートのアルゴリズムでは、図12の例と同様に、ゲームアプリケーションプログラムやDVD再生プログラムがポーズ機能をサポートしているか否かに応じた処理は行っていないが、前述の図3の例と同様にポーズ機能のサポート状況に応じた処理を行うようにしてもよい。このポーズ機能サポート状況に応じた処理を行う場合、着信通知アプリケーションプログラムは、上記図13のステップS63以降の処理として、図6のステップS30以降の処理を行うことになる。ただし、この場合、図6のステップS41のセレクトボタンと図13のステップS62のセレクトボタンが同じであるのは好ましくないため、ステップS41とステップS62の何れか一方を別のボタンとすることが望ましい。
【0100】その他、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムにおいては、上記図12のステップS50〜ステップS52や図13のステップS60〜ステップS62のように、電話着信や電子メール受信通知をモニタ画面99の例えば左上隅等に表示或いは点滅させたり、コントローラ3の振動発生機構を動作させ、それに対するセレクトボタン27のON判定処理を、例えば前記図3の電話着信ダイアログ自動表示処理ルーチンのステップS10の前段や図6の電子メール着信ダイアログ自動表示処理ルーチンのステップS30の前段で行うことも可能である。これら図3や図6の着信ダイアログ自動表示処理に、上記ステップS50〜ステップS52やステップS60〜ステップS62を適用した場合、本実施の形態では、ゲーム進行中やDVD再生中に当該着信通知を受け取ったユーザが、それらゲームプレイやDVD鑑賞を中断せずにそのまま進行させてもよいと判断した場合に、上記着信ダイアログを自動表示させるようなことが可能となる。
【0101】また、本実施の形態では、上述したダイアログ表示や振動発生機構の動作等の着信通知の他に、例えばゲームプレイ中の音やDVD再生中の音とは無関係な音を発生させることにより、ユーザに対して着信通知を行うことも可能である。この音による着信通知は、上記ダイアログ表示や振動発生機構の動作とともに行うことも、また、別に行うことも可能である。さらに、図12R>2及び図13の処理において、中断可設定のON/OFFやダイアログ手動表示設定のON/OFF等をユーザで設定できるようにする場合には、図11で一例を示したように、ゲーム開始前の画面上に上記各設定画面を表示し、コントローラ等の操作によりユーザが設定できるようにすれば良い。
【0102】なお、本実施の形態では、上記着信ダイアログ等の操作に使う操作ボタンとして、ゲームの進行中に用いられるボタンを使用しないようにしており、これによって誤操作を回避可能としている。
【0103】また、上述した実施の形態では、主に携帯電話機4を例に挙げて説明したが、パーソナルコンピュータ5に対して電子メールの着信があった場合にも本発明は当然適用可能である。
【0104】[ビデオゲーム機の内部回路構成]最後に、上述した本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムやゲームアプリケーションプログラム、DVD再生プログラム等に応じて動作可能な図1のビデオゲーム機1の内部回路構成について図14を用いて説明する。なお、当該ビデオゲーム機1は、前記メモリカードスロット10A,10Bやコントローラポート11A,11B、ディスクトレイ12、IEEE1394接続端子16、USB接続端子15等を備え、内部CPUの動作をアプリケーションプログラムにより変更可能な、本件出願人が既に商品化しているビデオゲーム機と基本的には同じものであるため、ここではその概略構成を簡単に説明する。
【0105】本実施の形態のビデオゲーム機1は、上記本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムやゲームアプリケーションプログラム等の各種のアプリケーションプログラムに基づいて信号処理や内部構成要素の制御を行うメインCPU40、画像処理を行うグラフィックプロセッサ(GP)45、インターフェイス処理を行うIOプロセッサ(IOP)47、前記DVDやCD等の光ディスク9の読み出し制御や当該読み出されたデータのデコードを行う光ディスク制御部53、上記メインCPU40に接続されるメインメモリ41(バッファ42を含む)、IOプロセッサ47が実行する命令やデータを保持するためのIOPメモリ46、主にオペレーティングシステム用のプログラムが格納されたOS−ROM55、音声信号処理を行うサウンドプロセッサユニット(SPU)56を基本構成として備える。
【0106】メインCPU40とグラフィックプロセッサ45は、専用バス44で接続され、また、メインCPU40とIOプロセッサ47はSBUS43により接続されている。IOプロセッサ47と光ディスク制御部53,OS−ROM55,サウンドプロセッサユニット56は、SSBUS52により接続されている。
【0107】メインCPU40は、OS−ROM55に格納されたプログラムや、光ディスク9から読み出されてメインメモリ41にロードされたり、通信ネットワークを介してダウンロードされた、上述した本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムや各種のゲームアプリケーションプログラム等を実行する。
【0108】グラフィックプロセッサ45は、例えばビデオゲームにおけるレンダリング処理等を行う。
【0109】IOプロセッサ47には、前述したコントローラ3が接続されるコントローラポート11、メモリカード7が装填されるメモリカードスロット10、USB接続端子15、IEEE1394接続端子16が接続され、上記コントローラポート11を介して接続されたコントローラ3、メモリカードスロット10を介して接続されたメモリカード7、USB接続端子15を介して接続された前述の携帯電話機4やパーソナルコンピュータ5との間でデータの送受や、プロトコル変換等を行う。
【0110】サウンドプロセッサユニット56は、サウンドバッファ57に格納されている圧縮波形データを、メインCPU40からの命令に基づいて所定のサンプリング周波数で再生することなどにより、様々なサウンドを合成する。
【0111】なお、上述した実施の形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述の各実施の形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。例えば、本発明のエンタテイメント装置は、実施の形態で説明したビデオゲーム機に限定されるものではなく、DVDプレーヤなどであっても良い。さらに、プログラム実行装置に代えて、パーソナルコンピュータにUSBケーブル等を介して携帯電話機4を接続し、本実施の形態と同様に携帯電話機4の着信通知やメール通知を行うようにしても良い。さらにまた、上記説明では携帯電話機4とビデオゲーム機1とを専用ケーブル17で接続するようにしたが、無線で接続しても良い。例えば、ビデオゲーム機1のUSB接続端子15等に無線受信機を接続し、一方、携帯電話機4側に無線送信機を取り付けることにより可能となる。ここでいう無線送信機及び無線受信機には、例えばいわゆるブルートゥース(Bluetooth)等が用いられる。また、本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムは、メモリカード7やOS−ROM55等に格納された独立したプログラムであってもよく、或いは、例えばゲームアプリケーションプログラムの一部のプログラムであっても良い。
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、プログラムを実行中であっても、所定の端末への着信をユーザに対して確実に認識させることができる。従って、例えばビデオゲームを行っている最中であっても、携帯電話機等への着信(電話着信や電子メールの受信など)があったことをユーザに対して確実に知らせることができ、また、必要に応じてユーザがその着信に対して応答(電話着信への応答や電子メールの内容確認)することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態のプログラム実行システムの全体構成を示す図である。
【図2】本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムにおけるダイアログ自動表示、手動表示と電話着信、電子メール受信の判定処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムにおける電話着信時のダイアログ自動表示処理ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図4】テレビジョンモニタ画面と着信ダイアログの表示例の説明に用いる図である。
【図5】電話着信ダイアログの一例を示す図である。
【図6】本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムにおける電子メール受信時のダイアログ自動表示処理ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図7】電子メール受信ダイアログの一例を示す図である。
【図8】メール確認ダイアログの一例を示す図である。
【図9】メール表示ダイアログの一例を示す図である。
【図10】指示待機表示ダイアログの一例を示す図である。
【図11】中断可設定画面の一例を示す図である。
【図12】本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムにおける電話着信時のダイアログ手動表示処理ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図13】本実施の形態の着信通知アプリケーションプログラムにおける電子メール受信時のダイアログ手動表示処理ルーチンの詳細を示すフローチャートである。
【図14】本実施の形態のビデオゲーム機の内部回路の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…ビデオゲーム機、2…テレビジョンモニタ装置、3…コントローラ、4…携帯電話機、5…パーソナルコンピュータ、6,8,17…ケーブル、9…光ディスク、10A,10B…メモリカードスロット、11A,11B…コントローラポート、12…ディスクトレイ、13…オン/スタンバイ/リセットボタン、14…オープンボタン、15…USB接続端子、16…IEEE1394接続端子、27…セレクトボタン、28…スタートボタン、34,35…USBコネクタ、40…メインCPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】 所定の通信端末とデータ接続可能な接続部と、プログラムの実行中に上記通信端末への着信の有無を検出する検出部と、上記着信を検出したとき、当該着信を認識可能に通知する通知信号を生成する通知部とを有することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項2】 請求項1記載のプログラム実行装置であって、上記着信を検出したとき、上記プログラムの実行を中断する中断部を有することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項3】 請求項2記載のプログラム実行装置であって、上記中断部は、上記プログラムの実行の中断を、自動若しくは明示的な指示により行うことを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項4】 請求項2又は請求項3記載のプログラム実行装置であって、上記中断部は、上記プログラムの実行が一時停止機能に対応するとき、当該一時停止機能を使用して上記プログラムの実行を中断することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項5】 請求項4記載のプログラム実行装置であって、上記中断部は、上記プログラムの実行が一時停止可能な状態にないとき、一時停止可能な状態になった時点で上記プログラムの実行を中断することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項6】 請求項2又は請求項3記載のプログラム実行装置であって、上記中断部は、上記プログラムの実行が一時停止機能に対応しないとき、上記一時停止機能以外で当該プログラムの実行を停止可能な機能を探索し、当該探索された停止機能を用いて上記プログラムの実行を中断することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項7】 請求項1から請求項6のうち、いずれか一項に記載のプログラム実行装置であって、上記通知部は、上記着信の種類に応じて、上記着信の通知態様を変更した通知信号を生成することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項8】 請求項2から請求項7のうち、いずれか一項に記載のプログラム実行装置であって、上記中断部は、上記着信の種類に応じて、上記プログラムの実行の中断の可否を決定することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項9】 請求項1から請求項8のうち、いずれか一項に記載のプログラム実行装置であって、上記通知部は、上記着信の通知信号としてモニタ画面上への表示信号を生成することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項10】 請求項9記載のプログラム実行装置であって、上記通知部は、明示的な指示に応じて、上記着信の内容をモニタ画面上へ表示するための内容表示信号を生成することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項11】 請求項1から請求項10のうち、いずれか一項に記載のプログラム実行装置であって、上記通知部は、上記着信を振動により通知するための振動制御信号を発生し、上記振動制御信号により所定の振動手段を制御することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項12】 請求項1から請求項11のうち、いずれか一項に記載のプログラム実行装置であって、上記通知部は、上記着信を音により通知するための音声信号を発生し、上記音声信号により所定の放音手段を駆動することを特徴とするプログラム実行装置。
【請求項13】 所定の通信端末とのデータ接続を検出し、プログラムの実行中に上記通信端末への着信の有無を検出し、上記着信を検出したとき、当該着信を認識可能に通知することを特徴とする着信通知方法。
【請求項14】 所定の通信端末と、上記通信端末とデータ接続し、プログラムの実行中に上記通信端末への着信の有無を検出し、上記着信を検出したときに当該着信を認識可能に通知するための通知信号を生成するプログラム実行装置と、上記通知信号に応じて上記着信を通知する通知装置とを有することを特徴とするプログラム実行システム。
【請求項15】 請求項14記載のプログラム実行システムであって、上記通知装置は、モニタ画面を備えたモニタ装置からなり、上記プログラム実行装置から上記通知信号として供給された表示信号を当該モニタ画面上に表示することを特徴とする。
【請求項16】 請求項14記載のプログラム実行システムであって、上記通知装置は、所定の振動手段を備え、上記プログラム実行装置から上記通知信号として供給された振動制御信号に応じて上記振動手段を振動させることを特徴とするプログラム実行システム。
【請求項17】 請求項14記載のプログラム実行システムであって、上記通知装置は、所定の放音手段を備え、上記プログラム実行装置から上記通知信号として供給された音声信号に応じて上記放音手段を駆動することを特徴とするプログラム実行システム。
【請求項18】 所定の通信端末とのデータ接続を検出するステップと、プログラムの実行中に上記通信端末への着信の有無を検出するステップと、上記着信を検出したとき、当該着信を認識可能に通知するステップとをコンピュータに実行させるための着信通知プログラムが記録された記録媒体。
【請求項19】 請求項18記載の記録媒体であって、上記着信を検出したとき、上記プログラムの実行を中断するステップを含むことを特徴とする着信通知プログラムが記録された記録媒体。
【請求項20】 請求項19記載の記録媒体であって、上記プログラムの実行の中断を、自動若しくは明示的な指示に応じて行うステップを含むことを特徴とする着信通知プログラムが記録された記録媒体。
【請求項21】 請求項19又は請求項20記載の記録媒体であって、上記プログラムの実行が一時停止機能に対応するとき、当該一時停止機能を使用して当該プログラムの実行を中断するステップを含むことを特徴とする着信通知プログラムが記録された記録媒体。
【請求項22】 請求項21記載の記録媒体であって、上記プログラムの実行が一時停止可能な状態にないとき、一時停止可能な状態になった時点で上記プログラムの実行を中断するステップを含むことを特徴とする着信通知プログラムが記録された記録媒体。
【請求項23】 請求項19又は請求項20記載の記録媒体であって、上記プログラムの実行が一時停止機能に対応しないとき、上記一時停止機能以外で当該プログラムの実行を停止可能な機能を探索するステップと、当該探索された停止機能を用いて上記プログラムの実行を中断するステップとを含むことを特徴とする着信通知プログラムが記録された記録媒体。
【請求項24】 請求項18から請求項23のうち、いずれか一項に記載の記録媒体であって、上記着信の種類に応じて、上記着信の通知態様を変更するステップを含むことを特徴とする着信通知プログラムが記録された記録媒体。
【請求項25】 請求項19から請求項24のうち、いずれか一項に記載の記録媒体であって、上記着信の種類に応じて、上記プログラムの実行の中断の可否を決定するステップを含むことを特徴とする着信通知プログラムが記録された記録媒体。
【請求項26】 所定の通信端末とのデータ接続を検出するステップと、プログラムの実行中に上記通信端末への着信の有無を検出するステップと、上記着信を検出したとき、当該着信を認識可能に通知するステップとをコンピュータに実行させるための着信通知プログラム。
【請求項27】 請求項26記載の着信通知プログラムであって、上記着信を検出したとき、上記プログラムの実行を中断するステップを含むことを特徴とする着信通知プログラム。
【請求項28】 請求項27記載の着信通知プログラムであって、上記プログラムの実行の中断を、自動若しくは明示的な指示に応じて行うステップを含むことを特徴とする着信通知プログラム。
【請求項29】 請求項27又は請求項28記載の着信通知プログラムであって、上記プログラムの実行が一時停止機能に対応するとき、当該一時停止機能を使用して当該プログラムの実行を中断するステップを含むことを特徴とする着信通知プログラム。
【請求項30】 請求項29記載の着信通知プログラムであって、上記プログラムの実行が一時停止可能な状態にないとき、一時停止可能な状態になった時点で上記プログラムの実行を中断するステップを含むことを特徴とする着信通知プログラム。
【請求項31】 請求項27又は請求項28記載の着信通知プログラムであって、上記プログラムの実行が一時停止機能に対応しないとき、上記一時停止機能以外で当該プログラムの実行を停止可能な機能を探索するステップと、当該探索された停止機能を用いて上記プログラムの実行を中断するステップとを含むことを特徴とする着信通知プログラム。
【請求項32】 請求項26から請求項31のうち、いずれか一項に記載の着信通知プログラムであって、上記着信の種類に応じて、上記着信の通知態様を変更するステップを含むことを特徴とする着信通知プログラム。
【請求項33】 請求項27から請求項32のうち、いずれか一項に記載の着信通知プログラムであって、上記着信の種類に応じて、上記プログラムの実行の中断の可否を決定するステップを含むことを特徴とする着信通知プログラム。

【図4】
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【図7】
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【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図3】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2002−204288(P2002−204288A)
【公開日】平成14年7月19日(2002.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−321358(P2001−321358)
【出願日】平成13年10月19日(2001.10.19)
【出願人】(395015319)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (871)
【Fターム(参考)】