説明

プロテインキナーゼ阻害剤として有用なピロロピリジン化合物

本発明は、プロテインキナーゼ、特に JAKファミリーキナーゼ、およびROCKファミリーキナーゼの阻害剤として有用な式(I)の化合物に関する。ここで、Q、Z、R、RおよびRは、請求項1に記載される通りである。また、本発明は、本発明の化合物を含む薬学的に許容される組成物、およびその組成物の様々な疾患、疾病、もしくは障害の治療における使用方法をも提供する。本発明の化合物、および本発明の化合物を含む薬学的に許容される組成物は、既に、プロテインキナーゼ阻害剤、具体的にはJAKファミリーキナーゼ阻害剤、およびROCKファミリーキナーゼ阻害剤として有効であることが示されている。これらの化合物は、以下の一般構造I を有するか、もしくはその薬学的に許容される塩である。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次式 I
【化1】

の化合物もしくはその薬学的に許容される塩であって、この式において、Q は窒素、酸素、もしくは硫黄より選択された 0 から3 個のヘテロ原子を有する3 から 8 員環性の飽和、部分的に飽和、もしくは不飽和の単環;もしくは窒素、酸素、もしくは硫黄より選択された0 から6 個のヘテロ原子を有する8 から 12 員環性の二環であり;ここで Q は 1 から 10 個の JQ の発生により随意的に置換されており;
Z は 結合、NH 、N(C1-3脂肪鎖)、もしくは C=CH2 であり;
R1 は各々のR1が随意的に1 から 3 個の J の発生により置換された -(C1-2脂肪鎖)p-R4であり;
R2 は各々のR1が随意的に1 から 3 個の J の発生により置換された -(C1-2脂肪鎖)d-R5であり;
R3 はハロゲン、シアノ基-CN 、ニトロ基 -NO2 、もしくは -(U)m-X であり、ここでU はC1-6脂肪鎖であり、最大で2 個までのメチレン単位が随意的に、かつ独立して GU により置換され、U は随意的に1 から 4 個の JU により置換されており;X は水素、ハロゲン、シアノ基 -CN 、ニトロ基 -NO2 、S(O)R 、SO2R 、C1-4ハロゲン化脂肪鎖、もしくはC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された基であり;該基は随意的に1 から 4 個の JX により置換されており;GUは -NH- 、 -NR- 、 -O- 、-S- 、 -CO2- 、 -OC(O)- 、 -C(O)CO- 、 -C(O)-、-C(O)NH- 、 -C(O)NR- 、 -C(=N-CN) 、 -NHCO- 、 -NRCO- 、-NHC(O)O- 、 -NRC(O)O- 、-SO2NH- 、 -SO2NR- 、-NHSO2- 、 -NRSO2- 、-NHC(O)NH- 、-NRC(O)NH- 、-NHC(O)NR- 、 -NRC(O)NR-、-OC(O)NH- 、 -OC(O)NR- 、-NHSO2NH- 、-NRSO2NH- 、-NHSO2NR-、-NRSO2NR- 、 -SO- 、 もしくは -SO2- であり;
R4 は水素、ハロゲン、シアノ基-CN 、アミノ基 -NH2 、ニトロ基 -NO2 、-CF3 、C1-3脂肪鎖、シクロプロピル、-NCH3 、-OCH3 、-C(=O)NH2 、-C(=O)CH3 、-NC(=O)CH3 、もしくは 水酸基 -OH であり;
R5 は水素、ハロゲン、シアノ基-CN 、アミノ基 -NH2 、ニトロ基 -NO2 、-CF3 、C1-3脂肪鎖、シクロプロピル、-NCH3 、-OCH3 、-C(=O)NH2 、-C(=O)CH3 、-NC(=O)CH3 、もしくは 水酸基 -OH であり;
JQ はハロゲン、-OCF3、-(Vn)-R” 、-(Vn)-CN 、-(Vn)- NO2、もしくは -(Vn)-(C1-4ハロゲン化脂肪鎖)であり、JQ は水素ではなく;
V はC1-10脂肪鎖であり、最大で3 個までのメチレン単位が GV により置換され、ここでGV は -NH- 、 -NR- 、 -O- 、-S- 、-CO2- 、 -OC(O)- 、 -C(O)CO- 、 -C(O)- 、-C(O)NH- 、 -C(O)NR- 、-C(=N-CN) 、 -NHCO- 、 -NRCO- 、-NHC(O)O- 、 -NRC(O)O- 、-SO2NH- 、-SO2NR- 、-NHSO2- 、 -NRSO2- 、-NHC(O)NH-、-NRC(O)NH- 、-NHC(O)NR- 、 -NRC(O)NR- 、-OC(O)NH- 、 -OC(O)NR- 、-NHSO2NH-、-NRSO2NH- 、-NHSO2NR- 、-NRSO2NR- 、 -SO- 、 もしくは-SO2- より選択され;V は随意的に1 から 6 個の JV の発生により置換されており;
R” は水素、もしくは随意的にC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、もしくは5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された置換基であり;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のR” 基が結合した原子と一緒になって、二つのR”基は、随意的に置換した3から 8 員ヘテロシクリルを形成し;各々の随意的に置換されたR”基は、独立して、かつ随意的に1 から 6 個の JR の発生により置換されており;
R は随意的にC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、もしくは5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された置換基であり;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のR基が結合した原子と一緒になって、二つのR基は、随意的に置換された3から 8 員ヘテロシクリルを形成し;各々の随意的に置換されたR 基は、独立して、かつ随意的に1 から 4 個の JR の発生により置換されており;
JV 、JU、JX 、およびJR は、各々がハロゲン、L 、-(Ln)-R’ 、-(Ln)-N(R’)2、-(Ln)-SR’ 、-(Ln)-OR’ 、-(Ln)-(C3-10脂環式)、-(Ln)-(C6-10アリール) 、-(Ln)-(5 から 10 員のヘテロアリール) 、-(Ln)-(5から 10 員のヘテロシクリル) 、オキソ、C1-4ハロアルコキシ、C1-4ハロアルキル、-(Ln)-NO2、-(Ln)-CN 、-(Ln)-OH 、-(Ln)-CF3 、-CO2R’、-CO2H、-COR’、-COH、-OC(O)R’、もしくは -NC(O)R’より独立して選択され;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のJV 、JU、JX 、およびJR 基が結合した原子と一緒になって、二つのJV 、JU、JX 、もしくはJR 基は、飽和、不飽和、もしくは部分的に飽和された5 から 7 員環を形成し;
R’ は水素、もしくはC1-6脂肪鎖であり;もしくは、各々のR’基が結合した原子と一緒になって、二つのR’ 基は、随意的に3から6員の脂環式、もしくはヘテロシクリルを形成し、該脂肪鎖、脂環、もしくはヘテロシクリルは R* 、-OR*、-SR* 、-NO2 、 -CF3 、-CN 、-CO2R* 、-COR* 、-OCOR*、-NHCOR* で随意的に置換されており、ここでR* は水素、もしくはC1-6脂肪鎖であり;
L は最大で3 単位のメチレン基が-NH-、 -NR6- 、 -O- 、-S- 、 -CO2- 、 -OC(O)- 、 -C(O)CO- 、-C(O)- 、-C(O)NH- 、 -C(O)NR6- 、 -C(=N-CN) 、 -NHCO- 、 -NR6CO-、-NHC(O)O- 、 -NR6C(O)O- 、-SO2NH- 、 -SO2NR6-、-NHSO2- 、 -NR6SO2- 、-NHC(O)NH- 、-NR6C(O)NH-、-NHC(O)NR6- 、-NR6C(O)NR6- 、-OC(O)NH- 、-OC(O)NR6- 、-NHSO2NH- 、-NR6SO2NH- 、-NHSO2NR6-、-NR6SO2N R6- 、 -SO- 、 もしくは -SO2- で置換されたC1-6脂肪鎖であり;
R6 はC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、もしくは5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された置換基であり;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のR6基が結合した原子と一緒になって、二つのR6 基は、3 から 8 員ヘテロシクリルを形成し;
J はハロゲン、メトキシ基OCH3 、水酸基 OH 、ニトロ基 NO2 、アミノ基 NH2 、SCH3、NCH3 、シアノ基 -CN 、非置換C1-2脂肪鎖であり;二つのJ は、それらが結合した炭素と共にシクロプロピル環、もしくはC=O を形成し;
m 、n 、d 、および p は、各々独立して0 、もしくは 1 であり;
R1 、R2、およびR3 、が水素であり、 Z が結合である場合、 Q は
【化2】

ではなく、ここで X は-NH-tBu 、-NH-フェニル、もしくはフェニル基であり;
R1 およびR2が水素であり、R3 が水素、COOEt 、もしくは COOH であり、Z が結合である場合、Qは
【化3】

ではなく;
R1 がヨウ素、R2が水素、R3 が臭素であり、Z が NHである場合 Qは
【化4】

ではなく;
R1 およびR3が水素であり、R2 が水素、塩素、フッ素、メチル基、もしくは CF3であり、Z がNHである場合; Q は2-フルオロ-4-アミノフェニル、2-フルオロ-4- ニトロフェニル、もしくは
【化5】

ではなく;
R1 およびR3が水素であり、R2 が水素、もしくはメチル基であり、Z がNHである場合、 Q は2,6-フルオロ-4- アミノフェニル、
【化6】

ではなく;
R1 およびR3が水素であり、R2 がメチル基であり、Z がNHである場合、 Q は
【化7】

ではなく;
R1 、R2、およびR3 、が水素であり、Z がNHである場合; Q は3,5-ジフルオロフェニル、4- アミノフェニル、4- ニトロフェニル、2-クロロ-4-アミノフェニル、2-クロロ-4- ニトロフェニル、3,4-メトキシフェニル、
【化8】

ではなく;
R1 およびR2が水素であり、R3 がC(=O)NH2 であり、Z がNHである場合、Q は2-エチルフェニルではなく;
R1 、R2、およびR3 、が水素であり、Z がNCH3 である場合; Q は非置換フェニル、2-フルオロ-4-アミノフェニル、2-フルオロ-4-ニトロフェニル、もしくは
【化9】

ではない、化合物。
【請求項2】
次式 I-a
【化10】

の化合物もしくはその薬学的に許容される塩であって、この式において、 Q は窒素、酸素、もしくは硫黄より選択された 0 から3 個のヘテロ原子を有する3 から 8 員環性の飽和、部分的に飽和、もしくは不飽和の単環;もしくは窒素、酸素、もしくは硫黄より選択された0 から6 個のヘテロ原子を有する8 から 12 員環性の二環であり、ここで Q は 1 から 10 個の JQ の発生により随意的に置換されており;
R1 は各々のR1が随意的に1 から 3 個の J の発生により置換された -(C1-2脂肪鎖)p-R4であり;
R2 は各々のR1が随意的に1 から 3 個の J の発生により置換された -(C1-2脂肪鎖)d-R5であり;
R3 はハロゲン、シアノ基-CN 、ニトロ基 -NO2 、もしくは -(U)m-X であり、ここでU はC1-6脂肪鎖であり、最大で2 個までのメチレン単位が随意的に、かつ独立して GU により置換され、U は随意的に1 から 4 個の JU により置換されており;X は水素、ハロゲン、シアノ基 -CN 、ニトロ基 -NO2 、S(O)R 、SO2R 、C1-4ハロゲン化脂肪鎖、もしくはC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された基であり;該基は随意的に1 から 4 個の JX により置換されており;GUは -NH- 、 -NR- 、 -O- 、-S- 、 -CO2- 、 -OC(O)- 、 -C(O)CO- 、 -C(O)-、-C(O)NH- 、 -C(O)NR- 、 -C(=N-CN)- 、 -NHCO- 、 -NRCO- 、-NHC(O)O- 、 -NRC(O)O- 、-SO2NH- 、 -SO2NR- 、-NHSO2- 、 -NRSO2- 、-NHC(O)NH- 、-NRC(O)NH- 、-NHC(O)NR- 、 -NRC(O)NR- 、-OC(O)NH-、 -OC(O)NR- 、-NHSO2NH- 、-NRSO2NH- 、-NHSO2NR- 、-NRSO2NR-、-SO- 、 もしくは -SO2- であり;
R4 は水素、ハロゲン、シアノ基-CN 、アミノ基 -NH2 、ニトロ基 -NO2 、-CF3 、C1-3脂肪鎖、シクロプロピル、-NCH3 、-OCH3 、-C(=O)NH2 、-C(=O)CH3 、-NC(=O)CH3 、もしくは 水酸基 -OH であり;
R5 は水素、ハロゲン、シアノ基-CN 、アミノ基 -NH2 、ニトロ基 -NO2 、-CF3 、C1-3脂肪鎖、シクロプロピル、-NCH3 、-OCH3 、-C(=O)NH2 、-C(=O)CH3 、-NC(=O)CH3 、もしくは 水酸基 -OH であり;
JQ はハロゲン、-OCF3、-(Vn)-R” 、-(Vn)-CN 、-(Vn)- NO2、もしくは -(Vn)-(C1-4ハロゲン化脂肪鎖)であり、JQ は水素ではなく;
V はC1-10脂肪鎖であり、最大で3 個までのメチレン単位が GV により置換され、ここでGV は -NH- 、 -NR- 、 -O- 、-S- 、-CO2- 、 -OC(O)- 、 -C(O)CO- 、 -C(O)- 、-C(O)NH- 、 -C(O)NR- 、 -C(=N-CN)、 -NHCO- 、 -NRCO- 、-NHC(O)O- 、 -NRC(O)O- 、-SO2NH- 、 -SO2NR-、-NHSO2- 、 -NRSO2- 、-NHC(O)NH- 、-NRC(O)NH- 、-NHC(O)NR- 、-NRC(O)NR- 、-OC(O)NH- 、 -OC(O)NR- 、-NHSO2NH- 、-NRSO2NH- 、-NHSO2NR-、-NRSO2NR- 、-SO- 、 もしくは -SO2- より選択され;V は随意的に1 から 6 個の JVにより置換されており;
R” は水素、もしくは随意的にC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、もしくは5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された置換基であり;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のR” 基が結合した原子と一緒になって、二つのR”基は、随意的に置換された3から 8 員ヘテロシクリルを形成し;各々の随意的に置換されたR” 基は、独立して、かつ随意的に1 から 6 個の JR の発生により置換されており;
R は随意的にC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、もしくは5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された置換基であり;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のR基が結合した原子と一緒になって、二つのR基は、随意的に置換された3から 8 員ヘテロシクリルを形成し;各々の随意的に置換されたR 基は、独立して、かつ随意的に1 から 4 個の JR の発生により置換されており;
JV 、JU、JX 、およびJR は、各々がハロゲン、L 、-(Ln)-R’ 、-(Ln)-N(R’)2、-(Ln)-SR’ 、-(Ln)-OR’ 、-(Ln)-(C3-10脂環式)、-(Ln)-(C6-10アリール) 、-(Ln)-(5 から 10 員のヘテロアリール) 、-(Ln)-(5から 10 員のヘテロシクリル) 、オキソ、C1-4ハロアルコキシ、C1-4ハロアルキル、-(Ln)-NO2、-(Ln)-CN 、-(Ln)-OH 、-(Ln)-CF3 、-CO2R’、-CO2H、-COR’、-COH、-OC(O)R’、もしくは -NC(O)R’より独立して選択され;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のJV 、JU、JX 、およびJR 基が結合した原子と一緒になって、二つのJV 、JU、JX 、もしくはJR 基は、飽和、不飽和、もしくは部分的に飽和された5 から 7 員環を形成し;
R’ は水素、もしくはC1-6脂肪鎖であり;もしくは、各々のR’基が結合した原子と一緒になって、二つのR’ 基は、随意的に3から6員の脂環式、もしくはヘテロシクリルを形成し、該脂肪鎖、脂環、もしくはヘテロシクリルは R* 、-OR*、-SR* 、-NO2 、 -CF3 、-CN 、-CO2R* 、-COR* 、-OCOR*、-NHCOR* で随意的に置換されており、ここでR* は水素、もしくはC1-6脂環鎖であり;
L は最大で3 単位のメチレン基が-NH-、 -NR6- 、 -O- 、-S- 、 -CO2- 、 -OC(O)- 、 -C(O)CO- 、 -C(O)- 、-C(O)NH-、 -C(O)NR6- 、 -C(=N-CN) 、 -NHCO- 、 -NR6CO- 、-NHC(O)O-、 -NR6C(O)O- 、-SO2NH- 、 -SO2NR6-、-NHSO2- 、 -NR6SO2- 、-NHC(O)NH- 、-NR6C(O)NH-、-NHC(O)NR6- 、-N R6C(O)NR6- 、-OC(O)NH- 、-OC(O)NR6- 、-NHSO2NH- 、-NR6SO2NH- 、-NHSO2NR6-、-NR6SO2N R6- 、 -SO- 、 もしくは -SO2- で置換されたC1-6脂肪鎖であり;
R6 はC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、もしくは5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された置換基であり;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のR6基が結合した原子と一緒になって、二つのR6 基は、3 から 8 員ヘテロシクリルを形成し;
J はハロゲン、メトキシ基OCH3 、水酸基 OH 、ニトロ基 NO2 、アミノ基 NH2 、SCH3、NCH3 、シアノ基 -CN 、非置換C1-2脂肪鎖であり;二つのJ は、それらが結合した炭素と共にシクロプロパン環、もしくはC=O を形成し;
m 、n 、d 、および p は、各々独立して0 、もしくは 1 であり;
R1 、R2、およびR3 、が水素である場合、 Q は
【化11】

【化12】

ではなく、ここで X は-NH-tBu 、-NH-フェニル、もしくはフェニル基であり;
R1 およびR2が水素であり、R3 が水素、COOEt 、もしくは COOH である場合、 Q は
【化13】

ではない、化合物。
【請求項3】
次式 I-b
【化14】

の化合物もしくはその薬学的に許容される塩であって、この式において、
Q は窒素、酸素、もしくは硫黄より選択された0 から3 個のヘテロ原子を有する3 から 8 員環性の飽和、部分的に飽和、もしくは不飽和の単環;もしくは窒素、酸素、もしくは硫黄より選択された 0 から6 個のヘテロ原子を有する8から 12 員環性の二環であり、ここで、Q は 1 から 10 個の JQ の発生により随意的に置換されており;
Z'は NH 、N(C1-3脂肪鎖)、もしくは C=CH2 による結合;
R1 は各々のR1が随意的に1 から 3 個の J により置換された -(C1-2脂肪鎖)p-R4であり;
R2 は各々のR1が随意的に1 から 3 個の J により置換された -(C1-2脂肪鎖)d-R5であり;
R3 はハロゲン、シアノ基-CN 、ニトロ基 -NO2 、もしくは -(U)m-X であり、ここでU はC1-6脂肪鎖であり、最大で2 個までのメチレン単位が随意的に、かつ独立して GU により置換され、U は随意的に1 から 4 個の JU により置換されており;X は水素、ハロゲン、シアノ基 -CN 、ニトロ基 -NO2 、S(O)R 、SO2R 、C1-4ハロゲン化脂肪鎖、もしくはC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された基であり;該基は随意的に1 から 4 個の JX により置換されており;GUは -NH- 、 -NR- 、 -O- 、-S- 、 -CO2- 、 -OC(O)- 、 -C(O)CO- 、 -C(O)- 、-C(O)NH-、 -C(O)NR- 、 -C(=N-CN)- 、 -NHCO- 、 -NRCO- 、-NHC(O)O- 、 -NRC(O)O- 、-SO2NH-、 -SO2NR- 、-NHSO2- 、 -NRSO2- 、-NHC(O)NH- 、-NRC(O)NH-、-NHC(O)NR- 、 -NRC(O)NR- 、-OC(O)NH- 、 -OC(O)NR- 、-NHSO2NH- 、-NRSO2NH-、-NHSO2NR- 、-NRSO2NR- 、 -SO- 、 もしくは -SO2- であり;
R4 は水素、ハロゲン、シアノ基-CN 、アミノ基 -NH2 、ニトロ基 -NO2 、-CF3 、C1-3脂肪鎖、シクロプロピル、-NCH3 、-OCH3 、-C(=O)NH2 、-C(=O)CH3 、-NC(=O)CH3 、もしくは 水酸基 -OH であり;
R5 は水素、ハロゲン、シアノ基-CN 、アミノ基 -NH2 、ニトロ基 -NO2 、-CF3 、C1-3脂肪鎖、シクロプロピル、-NCH3 、-OCH3 、-C(=O)NH2 、-C(=O)CH3 、-NC(=O)CH3 、もしくは 水酸基 -OH であり;
JQ はハロゲン、-OCF3、-(Vn)-R” 、-(Vn)-CN 、-(Vn)- NO2、もしくは -(Vn)-(C1-4ハロゲン化脂肪鎖)であり、JQ は水素ではなく;
V はC1-10脂肪鎖であり、最大で3 個までのメチレン単位が GV により置換され、ここでGV は -NH- 、 -NR- 、 -O- 、-S- 、-CO2- 、 -OC(O)- 、 -C(O)CO- 、 -C(O)- 、-C(O)NH- 、 -C(O)NR- 、 -C(=N-CN)、 -NHCO- 、 -NRCO- 、-NHC(O)O- 、 -NRC(O)O- 、-SO2NH- 、 -SO2NR-、-NHSO2- 、 -NRSO2- 、-NHC(O)NH- 、-NRC(O)NH- 、-NHC(O)NR- 、-NRC(O)NR- 、-OC(O)NH- 、 -OC(O)NR- 、-NHSO2NH- 、-NRSO2NH- 、-NHSO2NR-、-NRSO2NR- 、 -SO- 、 もしくは -SO2- より選択され;V は随意的に1 から 6 個の JVの発生により置換されており;
R” は水素、もしくは随意的にC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、もしくは5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された置換基であり;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のR” 基が結合した原子と一緒になって、二つのR”基は、随意的に置換された3から 8 員ヘテロシクリルを形成し;各々の随意的に置換されたR” 基は、独立して、かつ随意的に1 から 6 個の JR により置換されており;
R は随意的にC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、もしくは5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された置換基であり;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のR基が結合した原子と一緒になって、二つのR基は、随意的に置換された3から 8 員ヘテロシクリルを形成し;各々の随意的に置換されたR 基は、独立して、かつ随意的に1 から 4 個の JR により置換されており;
JV 、JU、JX 、およびJR は、各々がハロゲン、L 、-(Ln)-R’ 、-(Ln)-N(R’)2、-(Ln)-SR’ 、-(Ln)-OR’ 、-(Ln)-(C3-10脂環式)、-(Ln)-(C6-10アリール) 、-(Ln)-(5 から 10 員のヘテロアリール) 、-(Ln)-(5から 10 員のヘテロシクリル) 、オキソ、C1-4ハロアルコキシ、C1-4ハロアルキル、-(Ln)-NO2、-(Ln)-CN 、-(Ln)-OH 、-(Ln)-CF3 、-CO2R’、-CO2H、-COR’、-COH、-OC(O)R’、もしくは -NC(O)R’より独立して選択され;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のJV 、JU、JX 、およびJR 基が結合した原子と一緒になって、二つのJV 、JU、JX 、もしくはJR 基は、飽和、不飽和、もしくは部分的に飽和された5 から 7 員環を形成し;
R’ は水素、もしくはC1-6脂肪鎖であり;もしくは、各々のR’基が結合した原子と一緒になって、二つのR’ 基は、随意的に3 から 6 員の脂環式、もしくはヘテロシクリルを形成し、該脂肪鎖、脂環、もしくは複素環は R* 、-OR*、-SR* 、-NO2 、 -CF3 、-CN 、-CO2R* 、-COR* 、-OCOR*、-NHCOR* で随意的に置換されており、ここでR* は水素、もしくはC1-6脂環鎖であり;
L は最大で3 単位のメチレン基が-NH-、 -NR6- 、 -O- 、-S- 、 -CO2- 、 -OC(O)- 、 -C(O)CO- 、 -C(O)- 、-C(O)NH-、 -C(O)NR6- 、 -C(=N-CN) 、 -NHCO- 、 -NR6CO- 、-NHC(O)O- 、-NR6C(O)O- 、-SO2NH- 、 -SO2NR6- 、-NHSO2-、 -NR6SO2- 、-NHC(O)NH- 、-NR6C(O)NH- 、-NHC(O)NR6-、-N R6C(O)NR6- 、-OC(O)NH- 、-OC(O)N R6- 、-NHSO2NH-、-NR6SO2NH- 、-NHSO2NR6- 、-NR6SO2NR6- 、 -SO- 、 もしくは -SO2- で置換されたC1-6脂肪鎖であり;
R6 はC1-6脂肪鎖、C3-10脂環式、C6-10アリール、5から 10 員のヘテロアリール、もしくは5 から 10 員のヘテロシクリルより選択された置換基であり;もしくは、同じか、または異なる置換基上の、各々のR6基が結合した原子と一緒になって、二つのR6 基は、3 から 8 員ヘテロシクリルを形成し;
J はハロゲン、メトキシ基OCH3 、水酸基 OH 、ニトロ基 NO2 、アミノ基 NH2 、SCH3、NCH3 、シアノ基 -CN 、非置換C1-2脂肪鎖であり;二つのJ は、それらが結合した炭素と共にシクロプロパン環、もしくはC=O を形成し;
m 、n 、d 、および p は、各々独立して0 、もしくは 1 であり;
R1 がヨウ素、R2が水素、R3 が臭素であり、Z' が NHである場合、 Q は
【化15】

ではなく;
R1 およびR3が水素であり、R2 が水素、塩素、フッ素、メチル基、もしくは CF3であり、Z'がNHである場合; Q は2-フルオロ-4-アミノフェニル、2-フルオロ-4- ニトロフェニル、もしくは
【化16】

ではなく;
R1 およびR3が水素であり、R2 が水素、もしくはメチル基であり、Z'がNHである場合、 Q は2,6-フルオロ-4- アミノフェニル、
【化17】

ではなく;
R1 およびR3が水素であり、R2 がメチル基であり、Z'がNHである場合、 Q は
【化18】

ではなく;
R1 、R2、およびR3 、が水素であり、Z'がNHである場合; Q は3,5-ジフルオロフェニル、4- アミノフェニル、4- ニトロフェニル、2-クロロ-4-アミノフェニル、2-クロロ-4- ニトロフェニル、3,4-メトキシフェニル、
【化19】

ではなく;
R1 およびR2が水素であり、R3 がC(=O)NH2 であり、Z'がNHである場合、Q は2-エチルフェニルではなく;
R1 、R2、およびR3 、が水素であり、Z'がNCH3 である場合; Q は非置換フェニル、2-フルオロ-4-アミノフェニル、2-フルオロ-4-ニトロフェニル、もしくは
【化20】

ではない、化合物。
【請求項4】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、p が 0 である、化合物。
【請求項5】
請求項 4 に記載の化合物で、R1 が水素、ハロゲン、シアノ基 -CN 、アミノ基 -NH2 、ニトロ基 -NO2、-CF3 、メチル基、-NCH3 、-OCH3 、もしくは 水酸基 -OH である、化合物。
【請求項6】
請求項 5 に記載の化合物で、R1 が水素、ハロゲン、もしくは-CF3 である、化合物。
【請求項7】
請求項 6 に記載の化合物で、R1 が水素である、化合物。
【請求項8】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、d が 0 である、化合物。
【請求項9】
請求項 8 に記載の化合物で、R2 が水素、ハロゲン、シアノ基 -CN 、アミノ基 -NH2 、ニトロ基 -NO2、-CF3 、メチル基、-NCH3 、-OCH3 、もしくは 水酸基 -OH である、化合物。
【請求項10】
請求項 9 に記載の化合物で、R2 が水素、ハロゲン、もしくは-CF3 である、化合物。
【請求項11】
請求項 10 に記載の化合物で、R2 が水素である、化合物。
【請求項12】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、R1 、およびR2 が両方とも水素である、化合物。
【請求項13】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、m が 0 であり、かつR3が水素、ハロゲン、シアノ基 -CN 、ニトロ基 -NO2 、もしくは X である、化合物。
【請求項14】
請求項 13 に記載の化合物で、R3 が水素、ハロゲン、もしくは C1-3 脂肪鎖である、化合物。
【請求項15】
請求項 14 に記載の化合物で、R3 が水素、もしくは塩素である、化合物。
【請求項16】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、m が 1 で、かつU が随意的に置換されたC1-3脂肪鎖であり、最大で 2 個までのメチレン単位が 0 から2 個のGU 基により置換されている、化合物。
【請求項17】
請求項 16 に記載の化合物で、GU が -NH- 、-NR- 、 -O- 、-CO2- 、 -OC(O)- 、もしくは-C(O)- より選択される、化合物。
【請求項18】
請求項 17 に記載の化合物で、X が水素、C1-6 脂肪鎖、ハロゲン、シアノ基-CN 、ニトロ基 -NO2 、S(O)0-2R 、C1-4ハロアルキルより選択される、化合物。
【請求項19】
請求項 18 に記載の化合物で、X が水素、C1-6 アルキル、もしくはハロゲンである、化合物。
【請求項20】
請求項 19 に記載の化合物で、X が水素、もしくは塩素である、化合物。
【請求項21】
請求項13 から 20 の何れか1項に記載の化合物で、R1 およびR2 が水素である、化合物。
【請求項22】
請求項 21 に記載の化合物で、R3 が水素、もしくは塩素である、化合物。
【請求項23】
請求項 2 に記載の化合物で、R3 が水素、塩素、臭素、フッ素原子、シアノ基 -CN 、-COOH 、-COOMe 、アミノ基 -NH2、-N(R’)2 、ニトロ基 -NO2 、-OR’ 、-CON(R’)2 、-COOR’、水酸基 -OH 、-SR’ 、-C(R’)2 OR’ 、-N(R’)COR’ 、N(R’)C(O)OR’ 、-SO2NH2-、-SO2N(R’)2 、もしくは C1-C4 脂肪鎖、C1-C4アルキルオキシ、もしくは-C≡C-C1-C4脂肪鎖より選択され、随意的に置換された基である、化合物。
【請求項24】
請求項 23 に記載の化合物で、R3 が水素、塩素、臭素、シアノ基 -CN 、-COOH 、-COOMe 、-CONHR’、-CON(Me)2、- CH2OH 、-NO2 、-NH2 、もしくは随意的に置換されたC1-C4脂肪鎖より選択される、化合物。
【請求項25】
請求項 24 に記載の化合物で、R3 が塩素、臭素、シアノ基 -CN 、-COOH 、-COOMe 、-CONHR’、-CON(Me)2、-CH2OH 、-NO2 、-NH2 、もしくは随意的に置換されたC1-C4脂肪鎖より選択される、化合物。
【請求項26】
請求項 25 に記載の化合物で、R3 が塩素である、化合物。
【請求項27】
請求項23 から 26 の何れか1項に記載の化合物で、R1 およびR2 が水素である、化合物。
【請求項28】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、JU がハロゲン、シアノ基 -CN 、ニトロ基 -NO2 、C1-2ハロアルキル、水酸基 -OH 、C1-3 アルキル、-O-(C1-2 アルキル) 、アミノ基 -NH2、- NH-(C1-2 アルキル) 、- N(C1-2 アルキル) 2 、-O-(C1-2ハロアルキル) 、もしくはオキソより選択される、化合物。
【請求項29】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、JX がハロゲン、シアノ基 -CN 、ニトロ基 -NO2 、C1-2ハロアルキル、水酸基 -OH 、C1-3 アルキル、-O-(C1-2 アルキル) 、アミノ基 -NH2、- NH-(C1-2 アルキル) 、- N(C1-2 アルキル) 2 、-O-(C1-2ハロアルキル) 、もしくはオキソより選択される、化合物。
【請求項30】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、Q が1 個から5 個のJQ 基で随意的に置換された5から 10 員環アリール、もしくはヘテロアリール環である、化合物。
【請求項31】
請求項 30 に記載の化合物で、Q が1 個から5 個のJQ 基で随意的に置換された5から 6 員環アリール、もしくはヘテロアリール環である、化合物。
【請求項32】
請求項 31 に記載の化合物で、Q が以下のものより選択された5 から 6 員環である、化合物:
【化21】

【請求項33】
請求項 32 に記載の化合物で、Q がフェニル (a) 、ピリジル (b) 、ピリミジル (c) 、ピラジニル(d) 、トリアジニル (e) 、もしくはピリダジニル (f) より選択された6 員環である、化合物。
【請求項34】
請求項 33 に記載の化合物で、Q がフェニル (a) 、ピリジル (b) 、ピリミジル (c) である、化合物。
【請求項35】
請求項 34 に記載の化合物で、Q が 2- ピリジル、4- ピリジル、2,6- ピリミジル、もしくはフェニルである、化合物。
【請求項36】
請求項 35 に記載の化合物で、Q が2-ピリジル、もしくはフェニルである、化合物。
【請求項37】
請求項 33 に記載の化合物で、Q が2,6-ピリミジルである、化合物。
【請求項38】
請求項 32 に記載の化合物で、Q がピラゾリル (h) 、チオフェニル (v) 、フラニル (u) 、もしくはピロリル(w) より選択された5 員環である、化合物。
【請求項39】
請求項 38 に記載の化合物で、Q がチオフェニル (v) である、化合物。
【請求項40】
請求項31 から 39 の何れか1項に記載の化合物で、R1 、およびR2 が水素である、化合物。
【請求項41】
請求項 40 に記載の化合物で、R3 が水素、ハロゲン、もしくはC1-6 脂肪鎖である、化合物。
【請求項42】
請求項 41 に記載の化合物で、R3 が水素、もしくは塩素である、化合物。
【請求項43】
請求項31 から 39 の何れか1項に記載の化合物で、Z が一つの結合である、化合物。
【請求項44】
請求項31 から 39 の何れか1項に記載の化合物で、Z もしくはZ’ がNHである、化合物。
【請求項45】
請求項 32 に記載の化合物で、Q がピラゾリル (h) 、チオフェニル (v) 、フラニル (u) 、ピロリル(w) もしくはチアゾリル (O) より選択された5 員環である、化合物。
【請求項46】
請求項 45 に記載の化合物で、Q がチオフェニル (v) 、ピロリル (w) もしくはチアゾリル (O)である、化合物。
【請求項47】
請求項45 から 46 の何れか1項に記載の化合物で、R1 、およびR2 が水素である、化合物。
【請求項48】
請求項 47 に記載の化合物で、R3 が水素、ハロゲン、もしくはC1-6 脂肪鎖である、化合物。
【請求項49】
請求項 48 に記載の化合物で、R3 が水素、もしくは塩素である、化合物。
【請求項50】
請求項45 から 46 の何れか1項に記載の化合物で、Z が一つの結合である、化合物。
【請求項51】
請求項45 から 46 の何れか1項に記載の化合物で、Z もしくはZ’ がNHである、化合物。
【請求項52】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、Q が、1 個から5 個のJQ 基で随意的に置換された、飽和、もしくは部分的に飽和された5から 12 員環系の単環、もしくは二環である、化合物。
【請求項53】
請求項 52 に記載の化合物で、Q が、完全に飽和された5 から 12 員環系の単環、もしくは二環の脂環系である、化合物。
【請求項54】
請求項 53 に記載の化合物で、Q が、部分的に飽和された5 から 12 員環系の単環、もしくは二環のシクロアルケニル環系である、化合物。
【請求項55】
請求項 52 に記載の化合物で、Q が化学式 II で表記される不飽和単環である、化合物:
【化22】

【請求項56】
請求項 55 に記載の化合物で、Q が5 から 6 員環の、化合物。
【請求項57】
請求項 52 に記載の化合物で、Q が部分的に飽和した5 から 8 員環系のヘテロシクリルである、化合物。
【請求項58】
請求項 57 に記載の化合物で、Q が1 個から2 個の窒素を有する、5 から 6 員環系のヘテロシクリルである、化合物。
【請求項59】
請求項 58 に記載の化合物で、Q が一つの窒素を含む、化合物。
【請求項60】
請求項 59 に記載の化合物で、Q が化学式 III で表記される環である、化合物:
【化23】

【請求項61】
請求項52 から 60 の何れか1項に記載の化合物で、Z が一つの結合である、化合物。
【請求項62】
請求項52 から 60 の何れか1項に記載の化合物で、Z もしくはZ’ がNHである、化合物。
【請求項63】
請求項61 か 62 の何れか1項に記載の化合物で、R1 およびR2 が水素である、化合物。
【請求項64】
請求項 63 に記載の化合物で、R3 が水素、ハロゲン、もしくはC1-6 脂肪鎖である、化合物。
【請求項65】
請求項 64 に記載の化合物で、R3 が水素、もしくは塩素である、化合物。
【請求項66】
請求項 60 に記載の化合物で、環 Q の窒素と結合した JQ 置換基が -(Vn)-R”、-(Vn)-CN 、-(Vn)- NO2 、もしくは -(Vn)-(C1-4ハロゲン化脂肪鎖)であり、Vが C(=O) 、もしくは C(=O)O で、 n が 1 である、化合物。
【請求項67】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、各々の JQ が、R”、-CH2R”、ハロゲン、シアノ基 -CN 、ニトロ基 -NO2 、-COR”、 -COR8R”、-N(R’)R”、-CH2N(R’)R”、 -OR”、 -CH2OR”、 -SR”、 -CH2SR”、-C(O)OR”、 -NR’COR”、 -NR’COR8R”、 -NR’COOR”、 -NR’COOR8R”、-CON(R’)R”、 -CON(R’)R8R”、 -SO2N(R’)R”、 -SO2N(R’)R8R”、-CON(R’)R8N(R’)R”、 -OR8OR”、 -OR8N(R’)R”、 -NR’CH(R8)R”、-NR’CH(R8)C(O)OR”、 -N(R’)R8R”、 -N(R’)R8R”、-N(R’)R8N(R’)R”、 -N(R’) R8OR”、 -NR’CH(R8)R”、-NR’CH2C(O)N(R’)R”、 もしくは -NR’CH(R8)C(O)N(R’)R” より独立して選択され、R8が水素、もしくは1 から4個の JV で随意的に置換されたC1-6アルキルである、化合物。
【請求項68】
請求項 67 に記載の化合物で、各々のJQ が以下のものの中から独立して選択されるもの:R”、-CH2R”、 ハロゲン、シアノ基 -CN 、ニトロ基 -NO2 、-N(R’)R”、 -CH2N(R’)R”、-OR”、 -CH2OR”、 -SR”、 -CH2SR”、 -COOR”, -NR’COR”、 -NR’COCH2R”,-NR’CO(CH2)2R”、 -NR’COOR”、 -CON(R’)R”、 -SO2N(R’)R”、-CONR’(CH2)2N(R’)R”、 -CONR(CH2)3N(R’)R”、-CONR’(CH2)4N(R’)R” -O(CH2)2OR”、O(CH2)3OR”、 O(CH2)4OR”、 -O(CH2)2N(R’)R”、-O(CH2)3N(R’)R”、 -O(CH2)4N(R’)R”、-NR’CH(CH2OR8)R”、 -NR’CH(CH2CH2OR8)R”、-NR’CH(CH3)R”、 NR’CH(CF3)R”、 -NR’CH(CH3)C(O)OR”、-NR’CH(CF3)C(O)OR”、-NR’(CH2)R”、 -NR’(CH2)2R”、-NR’(CH2)3R”、 -NR’(CH2)4R”、 -NR’(CH2)N(R’)R”、-NR’(CH2)2N(R’)R”、 -NR’(CH2)3N(R’)R”、-NR’(CH2)4N(R’)R”、 -NR’(CH2)OR”、 -NR’(CH2)2OR”、-NR’(CH2)3OR”、 -NR’(CH2)4OR”、 -NR’CH(CH2CH3)R”、-NR’CH2C(O)N(R’)R”、 -NR’CH(CH3)C(O)N(R’)R”、 NR’CH(CF3)C(O)N(R’)R”、-NR’CH(CH2CH3)C(O)N(R’)R”、 -NR’CH(CH(CH3)2)C(O)N(R’)R”、-NR’CH(C(CH3)3)C(O)N(R’)R”、 -NR’CH(CH2CH(CH3)2)C(O)N(R’)R”、-NR'CH(CH2OR8)C(O)N(R')R” または-NR’CH(CH2CH2N(Me)2)C(O)N(R’)R”。
【請求項69】
請求項 67 に記載の化合物で、Q がチオフェニル、Z が一つの結合、そしてJQ が、-CON(R’)R8N(R’)R”、-C(O)OR”、-NR’COR8R”、-C(O)N(R’)R” もしくは-NR’COR” である、化合物。
【請求項70】
請求項 69 に記載の化合物で、R1 およびR2 が水素である、化合物。
【請求項71】
請求項69 か 70 の何れかに記載の化合物で、R3 が水素、もしくは塩素である、化合物。
【請求項72】
請求項 67 に記載の化合物で、R” が水素、最大で 6 個のR7 の発生により随意的に置換されたC1-6 脂肪鎖基より選択されるか、もしくはR”が以下の構造より選択される環構造であるか:
【化24】

【化25】

もしくは2 個のRが、それらが結合している窒素と共に、以下の構造より選択される、随意的に置換された3 から 10 員環単環、もしくは二員ヘテロシクリルを形成し:
【化26】

ここで y は 0、1 、2 、もしくは 3 であり、各々のRは、独立してR’、 -CH2R’、 ハロゲン、CH2CH、シアノ基-CN 、ニトロ基 -NO2 、-N(R’)2、 -CH2N(R’)2、-OR’、 -CH2OR’、 -SR’、 -CH2SR’、 -COOR’、 -COR’、 -NR9COR’、-NR9COOR’、 -CON(R’)2、 -SO2N(R’)2、-NR9SO2R’、 -CONR9(CH2)2N(R9)R’、-CONR9(CH2)3N(R9)R’-CONR9(CH2)4N(R9)R’、 -O(CH2)2OR’、 O(CH2)3OR’、O(CH2)4OR’、 -O(CH2)2N(R9)R’、-O(CH2)3N(R9)R’、 -O(CH2)4N(R9)R’、-NR9CH(CH2OH)R’、 -NR9CH(CH2CH2OH)R’、-NR9(CH2)R’、 -NR9(CH2)2R’、-NR9(CH2)3R’、 -NR9(CH2)4R’、-NR9(CH2)N(R9)R’、 -NR9(CH2)2N(R9)R’、-NR9(CH2)3N(R9)R’、 -NR9(CH2)4N(R9)R’、-NR9(CH2)OR’、 -NR9(CH2)2OR’、-NR9(CH2)3OR’、 もしくは -NR9(CH2)4OR’であり、R9は水素、もしくはR6である、化合物。
【請求項73】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、JQ が、水素、ハロゲン、OCF3、R''、シアノ基 -CN 、ニトロ基 -NO2 、もしくはC1-4 ハロゲン化脂肪鎖である、化合物。
【請求項74】
請求項1 から 3 の何れか1項に記載の化合物で、JQ が、-V-R” 、-V-CN 、-V- NO2 、もしくは -V-(C1-4ハロゲン化脂肪鎖)である、化合物。
【請求項75】
請求項 74 に記載の化合物で、V がC1-6アルキルであり、最大で 2 個のメチレン単位が GV で置換されており、GVは -NH- 、 -NR- 、 -O- 、-S- 、 -CO2- 、 -OC(O)- 、-C(O)- 、-C(O)NH- 、-C(O)NR-、-NHCO- 、 もしくは -NRCO- より選択される、化合物。
【請求項76】
請求項 75 に記載の化合物で、V がC1-6アルキルであり、GV で置換されているメチレン単位をもたない、化合物。
【請求項77】
請求項 76 に記載の化合物で、V がメチレンである、化合物。
【請求項78】
請求項 76 に記載の化合物で、V が 2 個のJV 基で置換されているか;
a)JVがC1-3アルキルであるか、または
b)2 個のJV基が、それらが結合しているメチレン単位と共に、3 から 6 員環のシクロアルキル環を形成している、化合物。
【請求項79】
請求項 75 に記載の化合物で、一つのメチレン単位がGV で置換されている、化合物。
【請求項80】
請求項 79 に記載の化合物で、Vが C1アルキルであり、一つのメチレン単位がGVで置換されている、化合物。
【請求項81】
請求項 75 に記載の化合物で、GV が直接 R” と結合している、化合物。
【請求項82】
請求項 75 に記載の化合物で、JV が、ハロゲン、アミノ基 -NH2、ニトロ基 -NO2 、シアノ基 -CN 、水酸基 -OH 、C1-3 アルキル、 C1-3ハロアルキル、C1-3 ハロアルコキシ、-O-(C1-3アルキル)、-NH-(C1-3アルキル)、-N(C1-3アルキル)2、-C(=O)O(C1-3アルキル)、-C(=O)OH 、-C(=O)(C1-3アルキル)、-C(=O)H 、-OC(=O)(C1-3アルキル)、-NC(=O)(C1-3アルキル)、もしくはオキソより選択される、化合物。
【請求項83】
表 1 より選択された化合物。
【請求項84】
表 2 より選択された化合物。
【請求項85】
請求項1 から 84の何れか1項に記載の化合物、および薬学的に許容される担体、アジュバント、もしくは溶剤を含む、医薬品組成物。
【請求項86】
請求項 85 に記載の組成物で、さらに化学療法剤、もしくは増殖抑制剤、抗炎症剤、免疫賦活剤、もしくは免疫抑制剤、神経栄養因子、循環器疾患治療薬、骨折治療薬、肝臓病治療薬、抗ウイルス剤、血液障害治療薬、糖尿病治療薬、もしくは免疫不全治療薬より選択された医薬品のひとつを含んでいる、組成物。
【請求項87】
請求項 1 から 84の何れか1項に記載の化合物、もしくはその化合物を含む組成物と、生物試料を接触することを含む、 該生物試料中におけるROCK キナーゼ活性の阻害を測定する方法。
【請求項88】
請求項 1 から 84の何れか1項に記載の化合物、もしくは該化合物を含む組成物を、患者に投与することにより、 該患者におけるROCK キナーゼ活性の阻害を測定する方法。
【請求項89】
患者において、増殖障害、心筋障害、神経変性疾患、精神障害、自己免疫疾患、臓器移植による症状、炎症性疾患、免疫系疾患、ウイルス性疾患、もしくは骨障害より選択された症状や疾患を、治療もしくは重篤度を緩和する方法であって、請求項1 から 84の何れか1項に記載の化合物、もしくは該化合物を含む組成物を投与することを含む、方法。
【請求項90】
化学療法剤、もしくは増殖抑制剤、抗炎症剤、免疫賦活剤、もしくは免疫抑制剤、神経栄養因子、抗精神病剤、循環器疾患治療薬、骨折治療薬、肝臓病治療薬、抗ウイルス剤、血液障害治療薬、糖尿病治療薬、もしくは免疫不全治療薬より選択された追加的な医薬品を、前記患者に投与する付加的な処置を含む、請求項89 に記載の方法であって、ここで該追加的な医薬品は、治療されるべき疾患に対して適切なものであり、該医薬品を含む組成物は、該組成物と一緒に単位投薬形態として投与されるか、または複数投薬形態として該組成物とは別個に投与される、方法。
【請求項91】
請求項 89 か 90の何れか1項に記載の方法で、前記疾患、症状、もしくは障害は、アレルギー、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD) 、糖尿病、アルツハイマー病、ハンチントン氏病、パーキンソン病、エイズによる認知症、筋萎縮性側索硬化症 (ALS)、多発性硬化症 (MS) 、総合失調症、心筋肥大症、血管平滑筋増殖症、虚血再還流内障害、脳梗塞、禿頭、癌、肝肥大、高血圧、循環器疾患、心肥大、嚢胞性線維症、ウイルス性疾患、自己免疫疾患、再狭窄、乾癬、炎症、高血圧、狭心症、脳血管収縮、末梢循環器障害、早産、動脈硬化、血管痙攣、脳血管痙攣、冠攣縮性狭心症、網膜症、緑内障、勃起不全(ED) 、エイズ、骨粗しょう症、クローン病、大腸炎、神経突起伸長、もしくはレイノー病である、方法。
【請求項92】
請求項 89 か 90の何れか1項に記載の方法で、前記疾患、症状、もしくは障害は、高血圧、脳血管痙攣、冠攣縮性狭心症、気管支喘息、早産、勃起不全、緑内障、血管平滑筋増殖症、心筋肥大症、悪性腫瘍、虚血再還流内障害、平滑筋機能不全、クローン病、大腸炎、神経突起伸長、レイノー病、狭心症、アルツハイマー病、良性前立腺肥大、心肥大、血管周囲線維症、もしくは動脈硬化である、方法。
【請求項93】
請求項 92 に記載の方法で、前記疾患、症状、もしくは障害は、動脈硬化、高血圧、勃起不全(ED) 、虚血再還流内障害、脳梗塞、脳血管痙攣、冠攣縮性狭心症、心肥大、もしくは緑内障である、方法。
【請求項94】
請求項 1 から 84の何れか1項に記載の化合物、もしくはその化合物を含む組成物と、生物試料を接触させることを含む、該生物試料中におけるJAKキナーゼ活性の阻害を測定する方法。
【請求項95】
請求項 1 から 84の何れか1項に記載の化合物、もしくはその化合物を含む組成物を、患者に投与することを含む、該患者におけるJAKキナーゼ活性の阻害を測定する方法。
【請求項96】
患者において、増殖障害、心筋障害、神経変性疾患、自己免疫疾患、臓器移植による症状、炎症性疾患、骨髄増殖性疾患、もしくは免疫系疾患より選択された症状や疾患を、治療もしくは重篤度を緩和する方法であって、請求項1 から 84の何れか1項に記載の化合物、もしくはその化合物を含む組成物を投与することを含む、方法。
【請求項97】
化学療法剤、もしくは増殖抑制剤、抗炎症剤、免疫賦活剤、もしくは免疫抑制剤、神経栄養因子、循環器疾患治療薬、糖尿病治療薬、もしくは免疫不全治療薬より選択された追加的な医薬品を、患者に投与する付加的な処置を含む、請求項96 に記載の方法であって、ここで該追加的な医薬品は、治療されるべき疾患に対して適切なものであり;該追加的な医薬品は、該組成物と共に投与される、方法。
【請求項98】
請求項 96 または 97の何れか1項に記載の方法で、前記疾患、もしくは障害は、アレルギー性、もしくはI 型過敏症反応、喘息、糖尿病、アルツハイマー病、ハンチントン氏病、パーキンソン病、エイズによる認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS、ルー・ゲーリック病)、多発性硬化症 (MS) 、総合失調症、心筋肥大症、虚血再還流内障害、脳梗塞、禿頭、移植片拒絶反応、移植片対宿主疾患、関節リウマチ、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、固形悪性腫瘍、悪性血液疾患、白血病、もしくはリンパ腫である、方法。
【請求項99】
請求項 96 か 97の何れか1項に記載の方法で、前記疾患、もしくは障害は、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、慢性特発性骨髄線維症、骨髄線維症を合併する骨髄様化生症、慢性骨髄性白血病、慢性骨髄単球性白血病、慢性好酸球性白血病、好酸球増加症候群、および全身性肥満細胞症からなる群より選択された骨髄増殖症候群である、方法。
【請求項100】
請求項 98 に記載の方法で、前記疾患、もしくは障害は、喘息、もしくは移植片拒絶反応である、方法。

【公表番号】特表2008−545660(P2008−545660A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−512591(P2008−512591)
【出願日】平成18年5月22日(2006.5.22)
【国際出願番号】PCT/US2006/019711
【国際公開番号】WO2006/127587
【国際公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】