説明

メディア変換メッセージシステム

【課題】
音声によるメッセージを伝えたいにもかかわらず、相手が圏外、電源オフ、又は通話中等の理由により通話ができないことがある。また、伝言メッセージを留守番電話サービスに登録した場合であっても、伝言メッセージが登録されていることを積極的に報知する手段が無く、重要なメッセージが早く伝わらないという問題がある。
【解決手段】
圏外あるいは話中等により直接通話することができない場合、音声あるいはTV映像を音声/映像ファイルに変換し、メールに添付して配信する構成を有している。また、受信者が圏外あるいは通話中等の理由により直ちにメールを配信できない場合、メールのリトライ機能によって受信者が受信可能となった事を検知することによりメールを再度配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機等の移動端末に電話あるいはTV電話の回線接続を行う交換機、及びメールを送信するメールサーバに関するものであり、特に、電話あるいはTV電話の音声あるいは映像データをメールに変換して送信する、又はメールのテキストメッセージを音声合成データ付きのメールに変換して送信することにより、送信者と受信者の双方の状況に適したメッセージの配信と受信を行うものである。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機等の移動端末は、音声通信以外に、メールによるテキストメッセージの送受信、付属のディジタルカメラで撮影した静止画や動画等の映像の送受信が可能である。また、メールに映像又は音声をディジタル化したファイルを添付して送ることも可能である。移動端末に音声合成機能を持たせ、メール本体のテキスト文を音声合成機能により音声に変換して読み上げるメール読み上げ機能を持つ移動端末も存在する。
【0003】
メールの読み上げ機能を有する移動端末に関する文献には以下のものが存在する。
【特許文献1】特開2005-250710号公報
【特許文献2】特開2001-339424号公報
【特許文献3】特開平11-17806号公報
【特許文献4】特開2005-18194号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
音声によるメッセージを伝えたいにもかかわらず、相手が圏外、電源オフ、又は通話中等の理由により通話ができないとき、発信者は伝言メッセージを留守番電話サービスに登録する方法が利用可能である。しかし、相手の携帯電話機が通話可能となっても、留守番電話サービスに伝言メッセージが登録されていることを積極的に報知する手段が無い。従って、相手が伝言メッセージの存在にすぐに気づいてくれるとは限らず、重要なメッセージが早く伝わらないという問題が発生する。
【0005】
読み上げ機能を有する移動端末では、メールの受信を確認したユーザがキーを操作してメールを選択し、メール読み上げ機能を実行する必要がある。従って、テキストでメッセージを伝えたいときであっても、相手が歩行中や作業中のときは、着信したメッセージを直ちに確認を行えない。また、相手が携帯電話機から離れている、あるは、携帯電話機がマナーモードのため着信に気づかない等の理由により、さらにメッセージの確認までの時間が長くなる場合がある。このように、メッセージの送信者が急ぎの用件をメッセージにして相手に送信しても、受信者側では置かれた状況によっては、メッセージの確認が遅れることになる。
【0006】
本発明は相手がメッセージをすぐに確認できないときであっても、相手の最も近く(端末)までメッセージを届けるようにして、なるべく早くメッセージを確認できるような仕組みを提供するものである。更に、本発明は緊急用件などの送信者側の意図と受信者側の状況とを考慮した適切なメッセージを届けることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るメール送信部又はメールサーバは、移動端末から送信要求されたメールの属性を判別し、所定の条件に合致するメールを音声合成データ付きのメールに変換して送信相手に送信する構成を有している。
メールの送信を要求されたメールサーバは、当該メールの属性、送信相手の属性及び状況が所定の状態にあるか否かを判別する。条件を満足していると判断されたときは、送信が要求されたメールのテキストを音声合成して音声合成データファイルを作成し、当該メールに添附して送信する。
【0008】
また、本発明に係る交換機は、受信者側の端末が圏外或いは通話中の場合は、発呼者の端末から送信された音声又は映像(TV電話)信号を音声データファイル又は映像データファイルに変換し、受信者側の端末を宛先とするメールに添付して送信する構成を有している。
【0009】
携帯電話機等の移動端末には、メールに添付された音声合成データファイルあるいは音声/映像データファイルを処理する方法を規定する再生条件テーブルが作成されている。
音声合成データファイルあるいは音声/映像データファイルが添附されたメールを受信した携帯電話機は、前記再生条件テーブルに規定されている条件と、受信したメールの属性、受信端末の状況等を比較し、添付されたファイルを処理する方法を判断する。再生条件テーブルに添付されたファイルを直ちに再生するように設定されている場合、携帯電話機はマナーモードを解除し添付されている音声合成データファイルあるいは音声/映像データファイルを再生する。
本発明の他の形態では、作成された音声合成データファイルあるいは音声/映像データファイルをネットワーク内のサーバに記憶し、メールを受信した携帯電話機のユーザはメールに記載されている前記ファイルのアクセス方法を参照して音声あるいは映像データを取得する。
【発明の効果】
【0010】
相手にメールを送信するときに、テキストメールを音声合成データ付きメールに変換して送信することにより、送信者と受信者の双方の状況に適した受信動作を実現することが可能となる。従って、歩行中等の理由により手を離せない場面であっても、音声を介してメッセージを確認できる。
また、一旦受信した音声メッセージを移動機に保存すること、或いはサーバに音声メッセージを格納することで、いつでも手間なく何度でもメッセージを確認できる。
また、本発明では音声通話又はTV電話を音声圧縮符号化データ又は映像圧縮符号化データによるメッセージに変換して、送信者と受信者の双方の状況に適したメッセージの送信と受信を行うことが可能となり、災害時などでは、携帯電話機を用いた情報収集と災害情報の一斉通知が可能となる。
【実施例1】
【0011】
図1は、本発明の実施形態の概要を示す図であり、メール送信機能部(a)と通話メール機能部(b)から成っている。メール送信機能部(a)は、メールにメール本文のテキストを音声合成して生成された音声合成データファイルを添付して送信する構成である。また、通話メール機能部(b)は、電話通信網による音声通話又はTV電話の要求に対して、相手方の携帯電話機が受信不可能なとき、又は呼び出しに対して応答しなかったとき、音声又は映像信号をディジタル化し圧縮して音声データファイル又は映像データファイを生成して、自動的に作成された相手方の携帯電話機を宛先とするメールに添付して送信する構成である。
【0012】
メール送信機能部(a)では、携帯電話機111のユーザがメールを作成するとき、当該メールに音声合成データファイルを添付するか否かの指示、メールの緊急度のレベル、機密度のレベル等の属性を設定する。携帯電話機111からメールを受信した通信制御部300のメールサーバ部は、前記の属性情報に基づいて、当該メールを音声合成データファイル付きのメールに変換するか否かを判別する。音声合成データファイル付きのメールに変換しないときは、受信したメールをそのまま相手先の携帯電話機114に転送する。受信したメールに設定されている属性が音声合成データファイルを添付する属性に該当するとき、メールサーバ部は音声合成手段112によりメール本体のテキストを音声合成して音声合成データファイルを生成し、メールに添付して相手先の携帯電話機114に転送する。この時、音声合成データファイルが添付されていることを通知する文をメールの末尾に付加しても良い。携帯電話機114は受信した音声合成データファイル付きのメールを処理する方法を決める情報が設定されている再生条件テーブル115を有している。携帯電話機114は受信したメールの属性と自機の状況を再生条件テーブル115に記憶されているデータと照合し、照合結果に基づいて対応する処理を行う。対応する処理は、例えば、携帯電話機114がマナーモードに設定されていても、一旦マナーモードを解除し添付された音声合成データファイルを直ちに再生する、あるいは、マナーモードを解除して着信音を鳴らす等の動作から選択される。
【0013】
通話メール機能部(b)では、携帯電話機121から音声通話、又はTV電話の要求を受信した電話通信網により相手方携帯電話機123が着信可能な否か、あるいは呼び出しに対して所定時間内に応答したか否かを判別する。相手方携帯電話機123が着信可能であり、呼び出しに対して所定時間内に応答したときは通常の電話接続を行う。携帯電話機123が着信不可能のとき、あるいは応答しなかったときは、電話通信網の制御部は携帯電話機121から送信される音声信号又は映像信号を圧縮符号化してファイルを生成する。携帯電話機121からの送信が終了すると、制御部は携帯電話機123に送信するメールを作成し、生成された音声データファイル又は映像データファイルを添付し、メールサーバ部に渡す。メールサーバ部は電話通信網の制御部から渡されたメールを携帯電話機123に転送する。携帯電話機123は再生条件テーブル126に記述されている条件に基づいて受信したメールを処理する。通話メール機能用の再生条件テーブル126はメール送信機能用の再生条件テーブル115と共用であっても良いし、個別に用意する構成であっても良い。
【0014】
[メール送信機能部]
図2の(a)はメール送信機能部であり、携帯電話機111のユーザがメールを作成し、相手方携帯電話機114に送信するフローである。
ステップ200でユーザはメッセージの作成を開始し、ステップ201で作成するメッセージが音声通話/TV電話によるメッセージか、メールかを決定する。音声通話/TV電話によるメッセージの場合は、後述する処理ルーチン(b)に進む。
ステップ201でユーザがメールの送信を決定するとステップ210に進み、メールを作成する。同ステップでユーザは作成したメールに音声合成データファイルを添付するか否かの指示、当該メールの緊急度のレベル、機密度のレベル等の属性を設定する。作成されたメールはステップ211でネットワーク100(図1)内の制御部300に送信され、ステップ230で処理を終了する。
【0015】
図5(a)にステップ210でメールを作成するときに、携帯電話機の表示部に表示される入力画面の例が示されている。入力画面500には、宛先を入力する宛先欄501、メールのタイトルを入力するタイトル欄502、本文を入力するテキスト欄505が表示される。本実施例ではメールの緊急度の指定が可能であり、メールの作成画面に緊急度を指定する欄503が表示される。図5(a)では緊急度の欄はプルダウンメニューであり、カーソルにより当該欄を選択すると、選択可能な緊急度である「高」と「中」がプルダウン表示される。ユーザはプルダウンメニューの項目から目的の項を選択し指定する。図5(a)に示される例では、送信するメールに指定可能な属性(送信条件)は緊急度のみであるが、複数の属性を設定する事が可能である。図5(b)に緊急度と機密度の2つの属性が示されている。 なお、これらの指定は、本文中に「音声合成データファイル添付」「高緊急度」「低機密度」等の記述を行い、サーバ側、及び受信側でメールのテキスト文を解析して属性を決定する構成とすることも可能である。
【0016】
必要項目の入力が終了したユーザは作成したメールを送信する。送信されたメールはネットワーク100(図1)内に設けられている制御部300に渡される。図3に通信制御部300の機能が、また図4にその処理フローが示される。各図において、(a)は図1のメール送信機能(a)に属する部分であり、(b)は図1の通話メール機能(b)に属する部分である。
【0017】
図1の携帯電話機111で作成されたメールは通信制御部300のメッセージ受信部301で受信される。受信部301はメールを受信するメール受信部310と音声及び映像信号を受信する音声/映像受話部320から構成されている。携帯電話機から送信されたメールはメール受信部310で受信され、メール解析部311に渡される。
メール解析部311は渡されたメールから制御情報、本文のテキストデータ、添付ファイル等を抽出する。抽出した制御情報を解析し、送信者のメールアドレス、送信先のメールアドレス、緊急度等の属性を取得する。次に、取得した属性情報から当該メールを音声合成データファイル付きのメールに変換するか否かを決定する。
【0018】
図1に示される構成は、メールに音声合成データファイルを添付するか否かはユーザがメールを作成する毎に決定し、メールに属性情報を付与して通信制御部300に送信するものである。しかし、メールに音声合成データファイルを添付する条件を、メールの宛先、メールの送信時刻、緊急度等の属性の組み合わせにより、予め通信制御部300内の条件テーブル113に設定しておき、受信したメールの属性と条件テーブル113に設定された条件と照合し、受信したメールの属性が条件テーブル113に設定された条件と一致したとき、そのメールに音声合成データファイルを添付する構成とするも可能である。
【0019】
テキスト解析部312は受信したメールから抽出されたメール本体のテキストを解析し、メール本体に記述された言語、例えば日本語か英語かを判別し、起動する音声合成手段を決定する。また、テキストの形態解析を行い、高品質の音声合成を行うための情報を収集する。
テキスト解析部312の解析結果に基づいて音声合成部313によりテキストから音声合成データファイルを生成する。メール生成部314は受信したメールに音声合成部313が生成した音声合成データファイルを添付する。また、必要に応じて、メールの末尾に、音声合成データファイルが添付されている旨を知らせるコメントを付加する。メール送信部315はメール生成部314が生成したメールを宛先メールアドレスに送信する。
【0020】
図4は通信制御部300の処理フローである。
ステップ400:メッセージ受信部301がネットワーク経由でメッセージを受信する。
ステップ401:受信したメッセージの種類を判別する。受信したメッセージが音声信号又は映像信号のときはステップ420に進み、後述する通話メール機能(b)のフローが実行される。受信したメッセージがメールのときはステップ410に進み、メール送信機能(a)のフローが実行される。
【0021】
ステップ410:テキスト解析部312はメール受信部310が受信したメールを解析し、制御情報、本体のテキストデータ、添付ファイル等を抽出する。また、制御情報を解析し、送信者のメールアドレス、送信先のメールアドレス、緊急度等の属性情報を取得する。
ステップ411:取得した属性情報を解析し音声合成データファイルを添付するメールか否かを判別する。添付する必要はないと判断するとステップ414に進み、添付すると判断したときはステップ412に進む。
ステップ412:テキスト解析部312はメール本体のテキストデータを解析し、メールの言語、例えば日本語か英語かを判別し、音声合成を行うための情報を収集する。テキスト解析部312の解析結果に基づいて音声合成部313によりメールのテキストデータから音声合成データファイルを生成する。
ステップ413:メール生成部314は、音声合成部313が生成した音声合成データファイルをメールに添付する。また、メールに音声合成データファイルが添付されている旨を知らせるコメントを付加する。
ステップ414:メール生成部314が生成したメール(ステップ411で音声合成データファイルを添付しないと判断したときは受信したメール)を宛先メールアドレスに転送する。
ステップ415:終了処理を行う。
【0022】
図6は音声合成データファイルが添付されたメールを受信した携帯電話機114の処理フローを示す図である。携帯電話機114は受信したメールに添付されている音声合成データファイルを処理する方法を定めた再生条件テーブル115を有している。図7に再生条件テーブル115の例が示されている。図7に示される例では、メールの属性(送信条件)は緊急度と機密度の2つであり、メールの送信者が送信時に図5の表示を利用して設定する。再生条件テーブル115の「送信側ID」701と「再生条件」704は、携帯電話機のメールアプリケーションが提供する機能メニュー(アイコンやドロップダウンリストなど)を用いて携帯電話機114のユーザが設定する。サーバの設定画面により設定し、設定したデータをダウンロートする構成も可能である。
【0023】
図8に再生条件テーブルを設定するための機能メニューの例が示される。800は携帯電話機のメールアプリケーション又はサーバが提供するメニュー画面である。項目802は送信側のIDである電話番号及び/又はメールアドレスを入力する欄であり、再生条件テーブル115(図7)の「送信側ID」欄701に設定される。項目803は条件が一致したときに実行する受信メールの処理方法を選択する欄であり、再生条件テーブル115の「受信側端末の動作」710に設定される。他に、時間帯の指定欄804、位置指定欄805、端末のモードの指定欄806等、再生条件テーブル115の再生条件欄に対応する選択欄が表示される。設定キー804を操作すると、ユーザが設定したデータが再生条件テーブル115に記憶される。戻るキーにより訂正が可能となっている。
【0024】
図7に示される再生条件テーブル115の「送信側ID」701は送信者のメールアドレス、又は電話番号を指定する。702はメールアドレスと電話番号を指定した例であるが、ドメイン名(送信メールサーバー名)により指定することも可能である。「All」703は個別に指定されていないメールアドレスのメールに対して適用される再生条件を規定する。再生条件テーブルに「All」が設定されていない場合、個別に指定されていないメールアドレスのメールは通常のメールと同等に扱われる。
「再生条件」704は、受信したメールの属性及び携帯電話機の状態を定めるものであり、「受信側端末の動作」710は「送信側ID」と「再生条件」が一致したメールの取り扱いの方法を規定するものである。図7に規定される事項は以下の通りである。
【0025】
段711:受信したメールの発信アドレスは「a@b.com」、又はID(電話番号)は「09011112333」であり、そのメールに設定されている緊急度は「高」、着信した携帯電話機が存在する位置は「エリア001」、現在時刻は「9時から15時の間」のとき、携帯電話機がマナーモードに設定されているときはマナーモードを一時解除し、添付されている音声合成データファイルを音声再生手段より直ちに再生する。「位置」は、自宅又は会社などの場所を基地局のエリアコードなどに対応づけたものであり、携帯電話機が在圏する基地局のコードが、「位置」の欄に設定されているコード「エリア001」と比較される。「位置」は、特定の緯度経度内の場所を設定してもよい。GPS機能を搭載している携帯電話機では、測位した自己の位置情報が、「位置」の欄に設定された緯度経度と比較される。
段712:受信したメールの発信アドレスは「a@b.com」、又はID(電話番号)は「09011112333」であり、そのメールに設定されている緊急度は「高」、機密度は「高」、着信携帯電話機の位置は「エリア001以外」のとき、携帯電話機は、マナーモードを一時解除し、着信音を鳴らすことによりメールの着信を通知し、表示画面に動作選択用のポップアップ画面(図9)を表示する。ユーザが音声の再生を指示すると、添付されている音声合成データファイルを音声再生手段より再生する。この設定では、現在の時刻、端末の状態は考慮されない。図9は、メールの着信を知らせるポップアップ画面の例である。携帯電話機の表示部950には、緊急のメッセージ(メール)が着信した事を報知する部分952と、メールの処理方法の選択要求953と954が表示される。ユーザはカーソルキー等を操作し、目的の項目を選択して指示する。
段713:受信したメールの発信アドレスは「a@b.com」、又はID(電話番号)は「09011112333」であり、着信携帯電話機にヘッドセットが接続されているときは、添付されている音声合成データファイルを再生する旨をユーザに報知し、ユーザが再生を確認した後にファイルの音声を再生する。この設定では「緊急度」「機密度」「位置」「時刻」の情報は考慮されない。
段714:受信したメールの発信アドレスは「a@b.com」、又はID(電話番号)は「09011112333」以外であり、そのメールの緊急度は「低以外」のとき、携帯電話機はバイブレーションによる通知を行い、 動作選択用ポップアップ画面(図9)を表示する。ユーザが選択した動作に基づいてメールを処理する。
【0026】
図6の処理フローは以下の通りである。
ステップ600:携帯電話機のメールアプリケーションが、受信したメールは音声合成データファイルが添付されているメールであることを検知すると当該フローが開始される。
ステップ601:メールアプリケーションは受信したメールの制御情報から発信元のメールアドレス又はIDを抽出する。
ステップ602:ステップ602では、再生条件テーブルの「送信側ID」欄701に、ステップ601で抽出したメールアドレス又はIDが登録されているか否かを検査する。登録されているときはステップ603に進み、登録されていないときはステップ604に進む。
ステップ603:ステップ602の検査で「送信側ID」欄701に登録されているメールアドレス又はIDと受信したメールの送信元のメールアドレス又はIDが一致したときは、そのメールアドレス又はIDが登録されている段に設定されている「再生条件」704と受信したメールの属性及び携帯電話機の状況と比較する。比較の結果、両者が一致する段が存在するときはステップ607に進む。一致する段が存在しないときはステップ604に進む。
ステップ604:再生条件テーブルの「送信側ID」欄701に「All」の設定がされているか否かを判定する。「All」は個別に登録されていないメールアドレス全てを対象とする設定である。従って、ステップ602の判定で受信したメールの発信元のメールアドレス又はIDが個別に登録されていない、又はステップ603の判定で対応するメールアドレス又はIDに設定されている再生条件に一致するものが存在しないと判定された場合であっても、「All」が設定されている場合は、「All」段に設定されている再生条件の検査を行う。「All」の設定がされているときは、ステップ605に進み、「All」が設定されていないときは、ステップ606に進む。
ステップ605:「All」の段に設定されている再生条件と受信したメールの属性及び携帯電話機の状況と比較する。比較の結果、両者が一致するときはステップ607に進む。両者が一致しないときはステップ606に進む。
ステップ606:再生条件テーブルには、受信したメールに対応する設定は存在しないため、携帯電話機の設定(マナーモード/着信音の鳴動)に従って、メールが送信された旨を通知する。その通知に応じてユーザはメールの開封、又は添付ファイルの再生等を実行する。
ステップ607:ステップ603あるいはステップ605で一致すると判定された段に対応する「受信側端末の動作」欄710に指定されている動作を識別する。
ステップ608:ステップ607で識別された動作を実行する。ユーザの操作を必要とするときはポップアップメニューを表示する等の処理を行い、ユーザの操作を待つ。
ステップ609:ユーザがキー等を操作して指示した動作を実行する。
ステップ610:メールアプリケーションを終了する。
【0027】
図6及び図7に示される構成では、携帯電話機に設けられた再生条件テーブル115に、受信したメールの発信者、緊急度のレベル、現在時刻、現在位置等の状況に対応して、受信した音声ファイルが添付されたメールの処理方法を設定する構成を有している。この構成により、再生条件テーブル115には同一の送信者から送信された同一の緊急度あるいは同一の機密度のメールであっても、異なる位置あるいは異なる時刻に対して異なる動作を指定することが可能となる。従って同じメールであっても、職場で受信したときはバイブレーションによる報知のみとし、家庭内で受信したときは音声合成データファイルを強制的に再生するような設定が可能となり、状況に応じて最適な処理方法を選択して設定することが可能となる。
従来のメールシステムでは、緊急のメッセージを伝達する必要が在るにもかかわらず、受信者がメールの着信に気づかなかった等の理由によりメッセージを伝達が行われない場合があった。しかし、本発明の構成では、緊急レベルの高いメールは添付されている音声ファイルを直ちに再生する設定とすることにより、メール本体から自動的に生成され添付され音声合成ファイルをメールの受信後直ちに再生することが可能となり、確実なメッセージを伝達が可能となる。
【0028】
[通話メール機能部]
図1(b)は通話メール機能部であり、携帯電話機121から音声通話又はTV電話の要求を受信した電話通信網は相手方携帯電話機123が着信可能か否かを判別する。着信可能であれば携帯電話機123に発呼し通常の電話接続を行う。圏外、電源オフ、又は通話中等の理由により、携帯電話機123が着信不可能のとき、電話通信網の制御部(交換局)は携帯電話機121から送信される音声信号又は映像信号を圧縮符号化手段124により圧縮符号化して音声又は映像データファイルを生成する。次に、制御部は携帯電話機121から送信された音声通話又はTV電話を記録したデータファイルが添付されていることを知らせるメールを作成し、生成された音声データファイル又は映像データファイルを添付し、メール転送機能(メールサーバ)に渡す。メールサーバは、相手方携帯電話機123にメールを転送する。圏外等の利用により相手方携帯電話機123がメールを受信することができない場合は、相手方携帯電話機123の状態を監視し着信可能となるのを待って、メールを転送する。携帯電話機123は再生条件テーブル126に記述されている条件に基づいて受信したメールを処理する。
【0029】
図2の(b)は携帯電話機121のユーザが相手方携帯電話機123に音声又は映像による通話を実行するフローである。本実施例では、音声又は映像による通話を開始するとき、相手方携帯電話機が
圏外等により着信不可能の場合には、音声/映像ファイルを生成して相手方携帯電話機にメール送信することを指定することができる。例えば、図11に示される電話帳では、緊急通話を指定する欄を設けているが、これと同様に音声/映像ファイルへの変換を指定する欄を設けることにより実現可能である。また、音声/映像ファイルへの変換を指定する欄を設けずに、緊急通話が指定されると自動的に音声/映像ファイルへの変換が行われるようにしてもよい。同図は、通常発信のときは名前部分を操作し、緊急発信のときは緊急ボタンの部分を操作することにより、通話が緊急発信であることを携帯電話機の制御部に指示する。また、同様の構成により緊急度のレベル、機密度のレベル等の設定を行う。音声/映像ファイルに変換することの指示、緊急度のレベル、機密度のレベルをそれぞれ設定して相手方の電話番号をダイアルする。このダイアルにより、上記の設定の組合せに対応して電話番号(ダイアル番号)の先頭に特番1×××が付加される。通話要求を受信した通信制御部300は前記の特番1×××から、ユーザの設定を解析しユーザが指示した処理を行う。
【0030】
図2のステップ200でユーザはメッセージの作成を開始し、ステップ201で作成するメッセージが音声通話/TV電話によるメッセージか、メールの作成かを決定する。ユーザがメールの送信を決定するとステップ210に進み、メールを作成する。ステップ201で音声通話又はTV電話によるメッセージを選択した場合は処理ルーチン(b)に進む。
ステップ220:図11に示される電話帳を利用して、又は電話番号と共に、音声ファイルへの変換、緊急度のレベル、機密度のレベル等の属性を直接入力することにより発呼を要求する。
ステップ221:通信制御部は発呼が要求された電話番号の携帯電話機が応答可能か否かを調査する。相手方の携帯電話機が発呼に応答した場合は、ユーザ間の通話を開始する。相手方の携帯電話機が圏外等の理由により応答不可能なとき、又は呼び出しに対して所定時間内に応答しなかったときは、ユーザの発声又はTV電話の映像を音声/映像ファイルに変換して相手方に送付する旨を発呼者に通知する。ユーザの発声又はTV映像の記録を開始する。
ステップ230:通常の通話が行われたときは、通話の終了処理を行う。相手方と通話することができず、音声/映像ファイルが生成されたときは、ユーザかダイアルした電話番号から相手方携帯電話機のメールアドレスを取得し、通話が不可能であったため、メッセージを音声/映像ファイルに変換して送信する旨を知らせるメールを作成し、作成した音声/映像ファイルを添付して送信する。
【0031】
図3と図4に示される通信制御部300の通話メール機能部(b)の構成と処理フローは以下の通りである。
図1の携帯電話機121のユーザによる音声通話又はTV電話の要求は通信制御部300のメッセージ受信部301の音声/映像受話部320により受信される。受信状況確認部321は電話番号の先頭に付加されている特番「1×××」を解析し、音声信号又は映像信号をファイル化するか否か、及び緊急度等のメールの属性を決定する。音声/映像記録部322により音声信号又は映像信号を記録し、音声/映像圧縮部323により所定の形式で符号化し圧縮される。メール生成部314は、音声通話又はTV電話が実行できなかったこと、発呼者が送信した音声又は映像を記録したデータファイルを作成し、このメールに添付したことを知らせるメールを作成する。また、メール生成部314は、発呼者がダイアルした相手方電話番号により電話番号とメールアドレスを記憶するデータベースを検索し、相手方のメールアドレスを抽出する。メール送信部315は、メール生成部314が検索した相手方メールアドレスに、メール生成部314が生成したメールを送信する。
【0032】
図4は通信制御部300の処理フローである。
ステップ400:メッセージ受信部301がネットワーク経由でメッセージを受信する。
ステップ401:受信したメッセージの種類を判別する。受信したメッセージがメールのときはステップ410に進み、前述したメール送信機能(a)のフローが実行される。受信したメッセージが音声信号又は映像信号のときはステップ420に進み、通話メール機能(b)のフローが実行される。
ステップ420:受信状況確認部321は相手方の携帯電話機が着信可能か、又は呼び出しに対して所定時間内に応答したか否かを判定する。圏外等の理由により相手方携帯電話機が着信不可能、又は呼び出しに対して応答しなかったときはステップ423に進む。相手方の携帯電話機は発呼に応答したときはステップ421に進む。
ステップ421:相手方の携帯電話機に接続し、発信者が設定した緊急度のレベル、機密度のレベル等の属性を通知して、通話を開始する。
ステップ422:通話の終了により接続を切る。
ステップ423:相手方の携帯電話機が発呼に応答できない、又は応答しない場合、通信制御部300は発信者に、音声又は映像を録音/録画しメールに添付して送信する旨を知らせ、録音又は録画を開始する。
ステップ424:録音又は録画した信号を圧縮符号化して、データファイルを生成する。
ステップ425:発信者がダイアルした相手方の電話番号から相手方のメールアドレスを取得する。
ステップ426:発信者が設定した属性及び送信条件に基づいて、発信者の情報及び当該メールは発信者の音声あるいは映像から生成したファイルが添付されている旨を記述したメールを自動的に生成し、ステップ424で生成された音声又は映像のデータファイルを添付する。
ステップ427:ステップ425で取得された相手方のメールアドレスにステップ426で生成されたメールを転送する。
ステップ428:発信者にメールの転送が終了した旨を通知し、接続を終了する。
【0033】
ファイル化された音声データ又は映像データを添付したメールを受信した携帯電話機(図1の123)は、携帯電話機が有する再生条件テーブル126に設定されている項目と、受信したメールの発信者アドレス、緊急度レベル等の属性、携帯電話機位置等の情報とを比較し、受信したメール及び添付されている音声データ又は映像データの取り扱いを決定する。再生条件テーブル126は、図7に示される再生条件テーブル115と同様の構成と機能を有している。従って、メール送信機能用の再生条件テーブルと通話メール機能用の再生条件テーブルを個別に設ける構成も、両機能の再生条件テーブルを一つのテーブルにより兼用する事が可能である。携帯電話機が実行する処理フローは図6に示される処理フローと同等のものであるが、再生条件テーブル126の「受信側端末の動作」で、音声データと映像データで取り扱う方法を変えることも可能である。例えば、音声データは無条件に再生するが、映像データはユーザが再生を指示したときに再生する等が考えられる。また、再生条件テーブル126の設定は再生条件テーブル115と同様、図5に示されるユーザインターフェースを用いて行う。
【0034】
図10-1ないし図10-3にはメール送信機能部の変形例が示されている。図1ないし図4に示される構成は、メール送信機能部(a)と通話メール機能部(b)を通信制御部300により統一的に処理する構成であるが、メール送信機能をメールサーバに持たせ、通話メール機能を交換機に持たせる構成も可能である。図10-1ないし図10-3に示される変形例は、メール送信機能をメールサーバに持たせる構成である。しかし、これら変形例の構成を通信制御部300により通話メール機能と統一的に処理する構成に適用することは可能である。
【実施例2】
【0035】
図10-1(a)に示される変形例は、送信が要求されたメールを音声合成データファイル付きのメールに変換して送信する条件を記憶した条件テーブル1004をメールサーバ1002に設ける構成である。条件テーブル1004は発信者に対応して設けられており、当該発信者が発信したメールに音声合成データファイルを添付する条件を記憶するものである。ユーザは携帯電話機によりサーバにアクセスして、ユーザに割り当てられているテーブルの内容を設定し変更する。条件テーブル1004には、メールの送信先、メールが送信された時刻、緊急度、タイトル等の属性の組み合わせを、0(ゼロ)個以上設定する。
図10-1(b)に同変形例の動作フローが示される。
ステップ1051:メールサーバ1002の制御部1003は携帯電話機1001から送信されたメールを受信する。
ステップ1052:携帯電話機1001に割り当てられている条件テーブル1004の領域に設定されている属性の組み合わせに、当該メールの属性と一致する組み合わせが存在するか否かを判別する。
ステップ1053:一致する組み合わせが存在しないときは、メールサーバ1002は当該メールを変更することなく直ちに送信先の携帯電話機1006に送信する。
ステップ1054:条件テーブル1004の前記領域に設定されている属性の組み合わせに当該メールの属性に一致するものが存在すると、制御部1003は音声合成手段1005を利用して、メール本体のテキストを音声に変換し音声合成データファイルを生成する。
ステップ1055:生成された音声合成データファイルをメールに添付し、ステップ1056で送信先の携帯電話機1006に送信する。
当該変形例では、音声合成データファイルを添付する条件を予めサーバに登録する。従って、ユーザはメールを作成する毎に音声合成データファイルを添付することを指示する必要が無く、メール本分の作成に集中することが可能となる。なお、テーブルに設定さている属性の組み合わせの数が0(ゼロ)個のときは、本機能は使用されないことになる。
【実施例3】
【0036】
図10-2に示される変形例は、音声合成したデータ(音声合成データファイル)をサーバ内部に格納して、メールにサーバ内部に格納された音声合成データファイルをアクセスする方法、又はURL等の音声合成データファイルのアドレスを付加して相手方に送信する構成である。
図10-2(a)は、メールサーバ1012内に音声合成データファイルの記憶部を設けた例である。制御部1013が携帯電話機1011から送信されたメールに音声合成データファイルを添付する必要があると判断すると、音声合成手段1014を用いてメールの本文から音声合成データファイルを生成し、ファイル記憶部1015に記憶する。次に、制御部1013は当該メールに、ファイル記憶部1015に記憶した前記音声合成データファイルをアクセスする方法を記述して送信先の携帯電話機1017に送信する。このメールを受信した携帯電話機1017のユーザはメールに記載されているアクセス方法に従ってファイル記憶部1015に記憶されている音声合成データファイルをアクセスして再生する。
【0037】
図10-2(b)は、制御部1023が生成した音声合成データファイルをインターネットのウェブサーバ1025に記憶し、当該メールに音声合成データファイルを記憶したウェブサーバ1025のURLを記述して送信先の携帯電話機1028に送信する構成となっている。当該メールを受信した携帯電話機1028のユーザはメール中の前記URLをクリックしウェブサーバ1025に音声合成データファイルの再生を要求する。ウェブサーバ1025はストリーミング送信手段1027により音声合成データファイル1026を再生し携帯電話機1028に送信する。当実施形態は、音声合成データファイルをウェブサーバ1025に格納する構成を採用するため、メールの受信者は、携帯電話機以外の端末からも音声メッセージを聞くことができる。また、受信側では音声ファイルのストリーミングやダウンロードが可能となり、受信者が任意のタイミングで音声メッセージを取得することができる。
【0038】
図10-2(a)及び(b)に示される変形例は、メールサーバ1012又はウェブサーバ1025に音声合成データファイルを記憶し、メールの受信者からの要求により音声合成データファイルを再生する、又は携帯電話機に送信する構成である。しかし、メールサーバ1012又はウェブサーバ1025に読み上げ手段を設け、受信者からの要求によりメールのテキスト文を読み上げる構成も可能である。また、受信したテキストメールのテキストを音声合成に変換するときに、他の音声パターン(異なる声、イントネーション、方言など)で再生することができるように、サーバの音声合成処理に幾つかのバリエーションを持たせることが可能である。この場合、ユーザは、ウェブアクセス手段によりサーバに対して音声合成の処理を依頼する。これにより、単に送信者側のみならず受信者側の好みや意思を反映した音声パターンによる音声メッセージの確認を行うことができる。受信者はそれぞれの地域の方言に変換された音声メッセージを聞くようなこともできる。
【0039】
更に他の形態では、サーバがテキストメールの内容を解析して、メールの内容に適合する画像/映像/音楽等のファイルをメールに添付して、相手に送信するようにしてもよい。 この場合も、添付する画像/映像/音楽等のコンテンツファイルをサーバ内部にウェブページとして格納しておき、コンテンツファイルの所在アドレスをテキストメールで通知する構成が可能となる。この構成により、サーバ内部にコンテンツデータを多数用意することで、ユーアからのアクセス履歴や統計データを取得することも可能となり、人気の高いコンテンツを把握するなども可能となる。
【0040】
送信者側がテキストメールを音声合成データファイルが添付されたメールに変換する条件を任意に設定可能である、グリーティングメール等のプレゼントとして利用することができる。また、各地からの災害情報メールをセンター側のサーバに集約して、センター側で災害情報を音声合成付きメールに変換して、被災地の端末に送信して、集約された災害情報をスピーカから再生することで、携帯パケット網を活用した災害情報の収集・送信システムを実現することができる。なお、このスピーカは、例えば携帯網にアクセス可能な通信モジュール+添付ファイルを再生するモジュールから構成することが可能である。
【実施例4】
【0041】
図10-3に示される変形例は、一通のメールを複数の相手方に一斉に送信する同報メールに本発明を適用した例である。メールサーバ1032には、メールを同報送信する複数のメールアドレスを記憶するアドレスリスト1033を有している。メールの送信者端末1031から同報メール用のアドレスにメールを送信する。メールを受信したメールサーバ1032は、受信したメールの属性から当該メールに音声合成データファイルを添付すべきか否かを判別する。音声合成データファイルを添付す必要はないと判断すると、アドレスリスト1033に記載されているメールアドレスに受信したメールを同報送信する。音声合成データファイルを添付すときは、受信したメールから本体のテキストを抽出し音声合成手段1035により音声合成し音声合成データファイルを生成する。図10-3の例は、生成された音声合成データファイルを記憶装置1036に保管し、当該ファイルをアクセスする方法を同報されるメールに記載して受信端末1038-1、・・・、1038-Nに同報送信する。
同構成により、音声合成データファイルを添付したメールを複数の相手方に一斉に送信することが可能となる。この構成により、例えば緊急のメッセージを伝えるメールを同報送信し、各受信者の携帯電話機では音声合成データファイルを強制的に再生することにより、緊急メッセージを複数の相手に確実に伝えることが可能となる。
【0042】
図12-1ないし図12-3には通話メール機能部の変形例が示されている。図1ないし図4に示される構成は、メール送信機能部(a)と通話メール機能部(b)を通信制御部300により統一的に処理する構成であったが、メール送信機能をメールサーバにより実現し、通話メール機能を交換機により実現することも可能である。図12-1ないし図12-3に示される変形例は、通話メール機能を交換機により実現する構成であるが、通信制御部によりメール送信機能と統一的に実現する構成にも適用可能である。
【実施例5】
【0043】
図12-1(a)に示される変形例は、携帯電話機1210から呼び出された携帯電話機1212が、圏外等の理由により応答できないとき、又は呼び出しに対して所定時間内に応答しなかったとき、音声通話又はTV電話をメールに変換して相手方に送信するか否かを決定するデータを交換機1211の条件デーブル1213に記憶する構成である。図12-1(b)は同変形例の動作フローである。
ステップ1250:携帯電話機1210が携帯電話機1212に発呼する。
ステップ1251:交換機1211は携帯電話機1210からの発呼に対して、携帯電話機1212が応答可能であるか否かを判別する。また、呼び出しに対して携帯電話機1212が所定の時間内にオフフックし通話を開始したか否かを判別する。携帯電話機1212がオフフックしたときはステップ1252に進み通話を開始する。
ステップ1253:圏外等の理由により携帯電話機1212が通話できないとき、又は所定時間内にオフフックしなかったとき、交換機1211は条件テーブル1213の携帯電話機1210に対応する項を検査し、携帯電話機1212が登録されているか、登録されている場合、発呼の緊急度等の属性が登録されている条件に合致するか否かを判定する。
ステップ1254:ステップ1253の判定で条件に合致しないときは、交換機1211は相手方が応答しないことを携帯電話機1210に通知して処理を終了する。
ステップ1255:ステップ1253の判定で条件に合致すると判断されと、交換機1211は音声又は映像をメールに変換して相手方に送信するか否かを携帯電話機1210のユーザに問い合わせる。
ステップ1256:上記問い合わせに対してユーザがメールに変換して送信することを希望しない旨を指示したときはステップ1260に進み携帯電話機1212との接続を終了する。メールに変換して送信することを指示したときはステップ1257に進む。
ステップ1257:交換機1211は携帯電話機1210から送信される音声信号又は映像信号を記録手段1214で記録し、符号化/圧縮手段1215で圧縮符号化して音声/映像ファイルを生成する。
ステップ1258:メール生成手段1216は携帯電話機1210からの音声又は映像をメールに添付して送信した旨を記載したメールを作成し、ステップ1257で生成した音声/映像ファイルを添付する。また、メール生成手段1216は携帯電話機1210が発呼した携帯電話機1212の電話番号から携帯電話機1212のメールアドレスを検索する。
ステップ1259:メール生成手段1216はステップ1258で生成したメールを携帯電話機1212のメールアドレスに送信することをメールサーバ1217に指示し、ステップ1260に進み処理を終了する。
上記構成により、ユーザは通話メール機能を動作させる相手方の電話番号と条件を予め条件テーブル1213に設定することにより、携帯電話機1212が発呼に応答しなかった場合、自動的に音声又は映像を添付したメールを作成する処理を開始することが可能となる。
【実施例6】
【0044】
図12-2(a)に示される変形例は、発呼携帯電話機からの音声データ又は映像データを符号化し圧縮した音声/映像ファイルをメールサーバのファイル装置に記憶し、当該ファイルをアクセスするアクセスする方法をメールに記載して相手方携帯電話機に送信する構成である。携帯電話機1220のユーザが、例えば図11の示される電話帳を利用して緊急の発呼を行うと、相手方の電話番号の先頭に特番1×××が付加されてダイアルされる。交換機1221は相手方の携帯電話機1222が着信可能か否かを判別し、可能であれは呼び出しを行う。携帯電話機1222が呼び出しに応答してオフフックすると通常の通話(TV通話)を行う。携帯電話機1222が着信不可のとき、又は所定時間内に応答しなかったとき、ダイアル信号の先頭に付加された特番1×××から、当該発呼が緊急であること判断した交換機1221は、携帯電話機1222に音声ファイル又は映像ファイルをメールに添付して送信する旨を携帯電話機1220に通知する。この通知に応答してユーザは音声あるいは映像の送信を行う。記録手段1223はユーザが送信した音声信号又は映像信号を記録し、符号化/圧縮手段1224によりファイル化してファイル装置1227に格納する。
【0045】
メール生成手段1225は携帯電話機1220から送信された音声又はTV映像を音声ファイル又は映像ファイルに変換して保管したこと、及びそのファイルをアクセする方法を記載したメールを作成すると共に、ユーザ管理データベースを検索して携帯電話機1222の電話番号から相手方のメールアドレスを取得する。メールサーバは前記メールアドレスにメール生成手段1225が生成したメールを送信する。
当該メールを受信した携帯電話機1222は、メールに記載されている音声ファイル又は映像ファイルをアクセスする方法に従ってメールサーバ1226にアクセスしてファイルを取得し再生する。又は、メールサーバ1226はアクセスされたファイルを再生し、再生音声又は再生映像を携帯電話機1222に送信する。
【0046】
図12-2(b)は音声/映像ファイルをウェブサーバに記憶し、そのURLをメールに記載して相手方携帯電話機に送信する構成である。図12-2(a)では符号化/圧縮手段1224により生成された音声/映像ファイルはメールサーバのファイル装置1227に格納し、相手方の携帯電話機1222にはそのファイルをアクセスする方法を記載したメールを送信するする構成であるのに対して、図12-2(b)に示される構成では符号化/圧縮手段1234により生成された音声/映像ファイルはインターネットのウェブサーバ1238に格納し、相手方の携帯電話機1232にはそのURLを記載したメールを送信する構成となっている。メールを受信した携帯電話機1232はメールソフトが表示したメールのURLをクリックすることにより、メールソフト自身により、又はブラウザソフトを起動して前記URLをアクセスする。アクセスされたウェブサーバ1238は音声/映像ファイルを携帯電話機1232にダウンロードするか、又は音声/映像ファイルを再生して再生音声又は再生映像を携帯電話機1232に送信する。
【0047】
図12-2(a)又は図12-2(b)に示されるように、音声ファイルや映像ファイルをサーバ内部に格納することで、受信者が任意のタイミングで音声メッセージや映像メッセージを取得することができる。また、音声メッセージや映像メッセージの取得装置は携帯電話機のみに限られず、パーソナルコンピュータ等からのアクセスが可能となる。また、音声ファイル又は映像ファイルを受信者側にダウンロードした後に再生する構成の他、サーバが音声ファイル又は映像ファイルを再生し、再生された音声又は映像をストリーミング送信する構成も可能でなる。
なお、図12-2(a)及び図12-2(b)に示される構成では、通話できなかったときにメールを生成するか否かを発信毎に発信者が決定する構成であるが、図12-1に示されるように交換機に条件テーブルを設け、条件テーブルに設定されている条件に基づいて決定する構成とすることも可能である。
【実施例7】
【0048】
図12-3に示される変形例は、本発明を通常の電話又はTV電話を利用して情報を一斉送信するシステムに適用したものである。本形態では一斉送信用の電話番号が設定されており、送信者がこの電話番号にダイアルすると交換機1241は一斉送信手段を起動する。記録手段1243は端末機1240から送信される音声信号又は映像信号を記録し、符号化/圧縮手段1244により圧縮符号化し音声ファイル又は映像ファイルを生成する。メール生成手段1245は予め設定されている書式に従って一斉送信用のメールを作成し前記の音声/映像ファイルを添付する。メール生成手段1245には一斉送信する相手方のメールアドレスのリストを記憶するアドレスリスト1246が設けられている。アドレスリスト1246は端末対応に設けられており、交換機1241が取得した発呼者の電話番号(図12-3の携帯電話機1240の電話番号)から対応するアドレスリストを決定し、生成した一斉送信用のメールをアドレスリストに記載されているメールアドレスに送信する。
【0049】
一斉送信の他の形態として、メールサーバ又はウェブサーバにファイル記憶装置1248を設け、符号化/圧縮手段1244が生成した音声ファイル又は映像ファイルをファイル記憶装置1248に記憶し、一斉送信するメールには記憶されたファイルのアクセス方法又はURLを記述する構成も可能である。
一斉送信の構成により、送信者は歩行中等のキー操作が困難な場合であっても、キー操作を伴うことなく複数の相手へ連絡を行うことができ、受信者はメールとして受信することで一斉連絡を確実に手元で確認することが可能になる。
【0050】
本発明は、緊急度の高いメールあるいは通話要求から生成された音声ファイルをメールに添付して相手方に送信する、あるいは生成された音声ファイルにアクセスする情報をメールに記載して相手方に送信するものである。しかし、宛先の携帯電話機が圏外あるいは電源オフの状態にあるときはメールの送信は不可能である。このような携帯電話機は圏内に復帰あるいは電源をオンして受信可能となったときに、ユーザが自発的にメールの問い合わせを行わない限り自己宛のメールが在ったことを知ることができず、緊急度の高いメールが宛先に届かないと言う問題がある。この問題を解決する方法に、メールサーバに送信できなかったメールを定期的に再送信する機能を持たせる、宛先の携帯電話機が着信可能となったとき、直ちにメールを再送する方法がある。
【0051】
図13は、相手方が受信できなかったメールを再送する機能を有するメールサーバの動作フローの例である。メールサーバは送信を要求された携帯電話機を宛先とするメールを格納するメール格納部を備えており、送信を要求されたメールは順次格納部に格納される。
メールの再送処理を含むメールサーバの動作フローは以下の通りである。
【0052】
ステップ1301:メールサーバの送信制御部はメール格納部を検査し、携帯電話機を宛先とするメールが格納されているか否かを検査する。
ステップ1302:メール格納部に格納されているメールが存在しないときはステップ1301に戻り、新たなメールの送信要求を待つ。メール格納部にメールが格納されているときはステップ1303に進む。
ステップ1303:メール格納部にメールが格納されているとき、送信制御部は所定の規則に従ってメールを一つずつ取り出す。例えば最も長い時間送信待ちの状態にあるメールを選択して取り出す。
ステップ1304:取り出したメールの宛先アドレスから電話番号を取得し、交換局にそのメールの送信先の携帯電話機が圏内に存在しているかどうかを問い合わせる。ステップ1305:交換局が宛先の携帯電話機は送信可能としたときはステップ1306に進み、送信は不可能の時はステップ1308に進む。
ステップ1306:メールサーバは当該メールの送信を交換局に依頼する。交換局はメールを送信元となる基地局から該当の携帯電話機に送信する。
ステップ1307:メールの送信が完了したときはステップ1301に戻り、次のメールの処理を行う。交換局から何らかの理由によりメールの送信が完了しなかった旨の通知を受け取ったときはステップ1308に進む。
ステップ1308:送信できなかったメールを再びメール格納部に格納してステップ1301に戻る。この処理により当該メールは制御部により選択され再度送信処理が行われることを待つ。
【0053】
上記フローにより送信されなかったメールは、送信が成功するまで格納部への格納と送信処理を定期的に繰り返すことになり、重要なメールを確実に宛先に送信することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明のメール送信機能は、相手にメールを送信するときに、テキストメールを音声合成ファイル付きメールに変換して送信する構成を有している。この構成により、送信者と受信者の双方の状況に適した受信動作を実現することが可能となる。また歩行中等の移動時や手を離せない場面であっても、音声を介してメッセージを確認でき、一旦受信した音声メッセージを移動機に保存する、或いはサーバに音声メッセージを格納することにより、いつでも手間なく何度でもメッセージを確認できる。更に、災害時などでは、携帯電話を用いた情報収集とその災害情報の一斉通知ができる。
【0055】
本発明の通話メール機能は、相手に音声通話又はTV電話を行うときに、圏外あるいは話中等により直接通話することができない場合であっても、音声あるいはTV映像を音声/映像ファイルに変換し、メールに添付して配信する構成を有している。この構成により、送信者と受信者の双方の状況に適した受信動作を実現することが可能となる。また、受信者が圏外あるいは通話中等の理由により直ちにメールを配信できない場合であっても、メールのリトライ機能によって受信者が受信可能となった事を検知すると直ちにメールを配信する。また、受信者には着信音等によりメールが届いたことが知らせられるため、通常の留守電メッセージのように受信者がメッセージの存在に気づかず、メッセージ伝達が遅れると言う問題は発生しない。
メールの受信確認通知機能によって送信者には相手方にメールが配信されたこと、あるいはメールが開封されたことの通知が返信される。この機能により、メッセージが相手方に確実に届いたことの確認が可能となる。
受信者においても、一旦受信した音声ファイルや映像ファイルを携帯電話機に保存する、あるいはサーバに音声ファイルや映像ファイルを格納することにより、いつでも手間なく何度でもメッセージを確認することが可能となる。
【0056】
また、メール送信機能と通話メール機能を一体化することにより、テキストによるメールを音声合成ファイルが添付されたメールに変換して相手方に送信し、音声あるいはTV映像による通話を音声/映像ファイルが添付されたメールに変換して相手方に送信する構成となる。この構成により、メールによる緊急通信あるいは一斉通信と、音声あるいは映像による緊急通信あるいは一斉通信を統一的に取り扱うことが可能となる。また、相手方がメールを受信できなかった時に後刻再送するリトライ機能、添付ファイルの強制再生機能、あるいはメールの返信/開封通知機能を利用することにより確実なメッセージの伝達が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】実施例1に係るメール送信機能と通話メール機能の概念図
【図2】実施例1のメッセージの作成手順を示す図
【図3】実施例1のメール送信機能と通話メール機能の制御部の図
【図4】実施例1のメール送信機能と通話メール機能の制御部の処理フロー図
【図5】実施例1のメール送信機能のユーザインターフェース図
【図6】実施例1のメール送信機能と通話メール機能におれるメッセージ受信処理のフロー図
【図7】実施例1の再生条件テーブルの図
【図8】再生条件テーブルの設定画面の図
【図9】メール受信時のユーザインターフェース図
【図10−1】実施例2に係るメール送信機能の図
【図10−2】実施例3に係るメール送信機能の図
【図10−3】実施例4に係るメール送信機能の図
【図11】通話メール機能のユーザインターフェース図
【図12−1】実施例5に係る通話メール機能の図
【図12−2】実施例6に係る通話メール機能の図
【図12−3】実施例7に係る通話メール機能の図
【図13】本発明に用いられるメールサーバの処理フローを示す図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声又は映像による通話信号から音声又は映像ファイルを作成する符号化手段と、
通話先の電話番号からメールアドレスを取得しメールを作成するメール作成手段と、
前記メール作成手段が作成したメールに前記符号化手段が作成したファイルを添付して前記メールアドレスに送信するメール送信手段と、
前記メール送信手段により送信されたメールを受信するメール受信手段と、
前記ファイルを再生する条件を記憶する再生条件テーブルと、
前記受信したメールの属性と前記再生条件テーブルに記憶された条件を比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づいて前記メールに添付された前記ファイルを再生する再生手段とからなる
メディア変換メッセージシステム。
【請求項2】
音声又は映像による通話信号から音声又は映像ファイルを作成する符号化手段と、
前記符号化手段が作成した前記ファイルを記憶する記憶手段と、
通話先の電話番号からメールアドレスを取得し、前記記憶手段に記憶された前記ファイルにアクセスする情報を有するメールを作成し前記メールアドレスに送信するメール送信手段と、
前記メール送信手段により送信されたメールを受信するメール受信手段と、
前記音声合成ファイルを取得する条件を記憶する再生条件テーブルと、
前記受信したメールの属性と前記再生条件テーブルに記憶された条件を比較する比較手段と、
前記比較手段の比較結果に基づいて前記ファイルにアクセスするアクセス手段とからなる
メディア変換メッセージシステム。
【請求項3】
請求項1及び2記載のメディア変換メッセージシステムであって、
前記符号化手段は通話先が発呼に応答できない又は応答しないことを検知することにより動作することを特徴とするメディア変換メッセージシステム。
【請求項4】
請求項1ないし3記載のメディア変換メッセージシステムであって、
前記受信したメールの属性と比較される前記再生条件テーブルに記憶された条件には少なくとも発呼者の情報が含まれることを特徴とするメディア変換メッセージシステム。
【請求項5】
請求項1記載のメディア変換メッセージシステムであって、
前記再生手段は受信装置のマナーモードを解除して前記ファイルを再生する機能を有することを特徴とするメディア変換メッセージシステム。
【請求項6】
請求項2記載のメディア変換メッセージシステムであって、
前記記憶手段はアクセスされたファイルを再生した信号をメールの受信装置に送信することを特徴とするメディア変換メッセージシステム。
【請求項7】
請求項3記載のメディア変換メッセージシステムであって、
前記符号化手段は前記発呼者の属性に基づいてファイルを作成するか否かを決定することを特徴とするメディア変換メッセージシステム。
【請求項8】
請求項1及び2記載のメディア変換メッセージシステムであって、
前記符号化手段がファイルを作成するか否かを決定する情報を記憶する条件テーブルを有することを特徴とするメディア変換メッセージシステム。
【請求項9】
請求項1ないし3記載のメディア変換メッセージシステムであって、
前記再生条件テーブルに設定される条件には時刻及び/あるいは位置情報を含み、メールを受信した時刻及び/あるいはメールを受信した装置の位置情報と比較されることを特徴とするメディア変換メッセージシステム。
【請求項10】
請求項1又は2記載のメディア変換メッセージシステムであって、メールを一斉送信するメールアドレスを記憶するアドレスリストを有し、前記ファイルを添付したメールを前記アドレスリストに記憶されたメールアドレスに一斉送信することを特徴とするメディア変換メッセージシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図10−3】
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【図11】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図12−3】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−72333(P2008−72333A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−248210(P2006−248210)
【出願日】平成18年9月13日(2006.9.13)
【出願人】(501440684)ソフトバンクモバイル株式会社 (654)
【Fターム(参考)】