説明

ルート生成装置及びルート生成方法

【課題】地図上のある地点から他の地点までのルートを、地域の状況に基づいて生成することができるルート生成装置及びルート生成方法を提供する。
【解決手段】地図上の領域に点数付けされた地図情報を記憶する地図情報記憶部233と、イベントが発生したイベント発生位置情報とイベント内容とに基づいて地図情報に点数付けする地図情報作成部25と、出発地点と目的地点のデータ入力を受け付ける通信部22と、出発地点と目的地点との距離が所定距離以内であって出発地点から目的地点までの点数が最も高くなるルートを選択するルート生成部26とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルート生成装置及びルート生成方法、特に、地図上の2地点間のルートを生成するルート生成装置及びルート生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地域の防犯や防災のために警察あるいは地域住民等が地域を予め決められた巡回ルートに従って巡回することが行われている。これにより、不審者を把握したり、設備の破損を発見し、安全対策を行うことができる。
ここで、携帯電話などの端末装置の周辺の情報を、その端末装置から、サーバなどの情報提供装置に送信することによって、地域の情報を管理するシステムが知られている(特許文献1参照)。
また、地図上のある地点から他の地点までのルートを生成するカーナビゲーションシステムなどの技術が知られている。この技術は、利用者の移動時間や移動距離が短くなるルートを生成するものである。
【特許文献1】特開2004−62683号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、巡回ルートは、状況に応じて設定されることが望ましいが、特許文献1の技術は、地域の情報を情報提供装置で管理することはできたものの、利用者がその地域を巡回する際のルートを生成して提供するものではない。
また、従来のカーナビゲーションシステムでは、移動時間や移動距離を最短にすることのみを志向するものであった。従って、それ以外の諸般の状況を加味してルートを生成するものではない。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、地図上のある地点から他の地点までのルートを、地域の状況に基づいて生成することができるルート生成装置及びルート生成方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1) 本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の一態様によるルート生成装置は、地図上の領域に点数付けされた地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、イベントが発生したイベント発生位置情報とイベント内容とに基づいて前記地図情報に点数付けする点数付与手段と、出発地点と目的地点のデータ入力を受け付ける入力手段と、前記出発地点と前記目的地点との距離が所定距離以内であって前記出発地点から前記目的地点までの点数が最も高くなるルートを選択するルート選択手段とを備える。
【0006】
(2) また、本発明の一態様によるルート生成装置は、前記ルート選択手段が選択したルートに関連する情報を生成する情報生成手段と、前記情報生成手段が生成した情報を出力する出力手段とを更に備える。
【0007】
(3) また、本発明の一態様によるルート生成装置は、前記出力手段が出力した情報を表示する表示手段を更に備える。
【0008】
(4) また、本発明の一態様によるルート生成装置は、前記出力手段が出力した情報を外部機器に送信する送信手段を備える。
【0009】
(5) また、本発明の一態様によるルート生成装置は、時刻を計時する計時手段を更に備え、前記地図情報記憶手段は、時間帯に応じて異なる点数付けがされた地図情報を記憶し、前記点数付与手段は、前記計時手段が計時する時刻に応じた地図情報を前記地図情報記憶手段から読み出してその地図情報に点数付けする。
【0010】
(6) また、本発明の一態様によるルート生成装置において、前記イベントの内容は、犯罪、災害、事故、気象に関する情報、不動産または動産の状況に関する情報、ルート生成装置の利用者及び情報提供者の位置に関する情報、前記利用者及び情報提供者に生じた異常に関する情報、店の商い状況に関する情報、これらの情報に関して将来予測される情報のいずれかである。
【0011】
(7) また、本発明の一態様によるルート生成方法は、点数付与手段、入力手段、ルート選択手段を備えるルート生成装置を用いたルート生成方法であって、前記ルート生成装置の点数付与手段が、イベントが発生したイベント発生位置情報とイベント内容とに基づいて地図上の領域に点数付けされた地図情報に点数付けする第1のステップと、前記ルート生成装置の入力手段が、出発地点と目的地点のデータ入力を受け付ける第2のステップと、前記ルート生成装置のルート選択手段が、前記出発地点と前記目的地点との距離が所定距離以内であって前記出発地点から前記目的地点までの点数が最も高くなるルートを選択する第3のステップとを実行する。
【発明の効果】
【0012】
本発明のルート生成装置及びルート生成方法によれば、地図上のある地点から他の地点までのルートを、地域の状況に基づいて生成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態によるルート生成システム100の概略構成図である。このルート生成システム100は、端末装置10と情報提供装置20とを備えている。端末装置10と情報提供装置20とは、インターネットなどの情報通信網30を介して通信を行う。
端末装置10は、携帯電話であり、利用者が外出時に持ち歩く機器である。なお、本実施形態では、端末装置10が携帯電話の場合について説明するが、端末装置10としてPHS(Personal Handyphone System)やPDA(Personal Digital Assistants)などのその他の端末装置を用いても良い。
情報提供装置20は、例えば、コンピュータ、サーバなどであり、ルート生成システム100の管理者が管理する。
【0014】
図2は、本実施形態による端末装置10の構成を示す概略ブロック図である。この端末装置10は、入力部11、表示部12、制御部13、通信部14、位置測位部15、記憶部16を備えている。なお、端末装置10は携帯電話の機能(通話機能など)を備えているが、本実施形態ではその説明を省略する。
【0015】
入力部11は、テンキーや十字キーなどの操作ボタンを備えている。入力部11には、端末装置10の利用者の操作に基づいて、イベント情報やルート生成要求信号が入力される。入力部11に入力されたイベント情報やルート生成要求信号は、制御部13に出力される。
イベント情報には、イベントの内容を示すイベント内容(例えば、不審者目撃)や、イベントの発生位置(例えば、不審者が目撃された位置)が含まれる。なお、本実施形態では、イベント内容が不審者目撃の場合について説明するが、これに限定されるものではない。例えば、イベント内容は、犯罪、災害、事故、気象に関する情報、不動産または動産の状況(街灯や橋等の破損や工事など)に関する情報、ルート生成装置の利用者及び情報提供者の位置に関する情報、前記利用者及び情報提供者に生じた異常に関する情報(体調不良や怪我など)、店の商い状況に関する情報、これらの情報に関して将来予測される情報などであっても良い。
ルート生成要求信号には、出発地点(例えば、自宅)、目的地点(例えば、A店)、歩行時間(例えば、30分)が含まれる。
【0016】
表示部12は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などを備えている。表示部12は、制御部13の制御に基づいて、情報提供装置20が生成したルート情報などを表示する。
【0017】
図3は、本実施形態による表示部12が画面に表示する画像の一例を示す図である。図3では、出発地点が自宅41とし、目標地点がA店42とした場合に、端末装置10の利用者が通るルートR01を画面に表示している。
【0018】
図2に戻り、制御部13は、CPU(Central Processing Unit)を備えている。制御部13は、端末装置10の各部11、12、14〜16を制御する。
通信部14は、アンテナなどを備えており、入力部11に入力されたイベント情報やルート生成要求信号を、制御部13を介して取得し、情報通信網30を介して情報提供装置20に送信する。また、通信部14は、ルート情報を、情報通信網30を介して情報提供装置20から受信し、そのルート情報を制御部13に出力する。
位置測位部15は、GPS(Global Positioning System)などを備えており、GPS衛星からの電波を受信することにより、自端末装置10の現在位置を特定する。位置測位部15は、取得した現在位置の情報を制御部13に出力する。
【0019】
記憶部16は、メモリを備えており、制御部13の制御に基づいて、入力部11に入力されたイベント情報やルート生成要求信号や、通信部16が情報提供装置20から受信したルート情報を、一時的に記憶する。記憶部16が記憶している情報は、制御部13の制御に基づいて読み出される。
【0020】
図4は、本実施形態による情報提供装置20の構成を示す概略ブロック図である。この情報提供装置20は、制御部21、通信部22(入力手段とも称する)、記憶部23、計時部24、地図情報作成部25(点数付与手段とも称する)、ルート生成部26(ルート選択手段とも称する)を備えている。
制御部21は、CPUを備えており、情報提供装置20の各部22〜26を制御する。
通信部22は、アンテナなどを備えており、制御部21の制御に基づいて、ルート生成部26が生成するルート情報を、情報通信網30を介して、端末装置10に送信する。また、通信部22は、イベント情報やルート生成要求信号を、情報通信網30を介して、端末装置10から受信し、制御部21に出力する。
【0021】
計時部24は、時計を備えており、制御部21の制御に基づいて、現在時刻を制御部21に出力する。
記憶部23はメモリを備えており、制御部21の制御に基づいて、情報が書き込まれたり、情報が読み出されたりする。記憶部23は、イベント情報記憶部231、重み情報記憶部232、地図情報記憶部233(地図情報記憶手段とも称する)を備えている。
【0022】
図5は、本実施形態によるイベント情報記憶部231が記憶する情報の一例を示す図である。イベント情報記憶部231は、情報提供装置20の通信部22が端末装置10からイベント情報を受信した時刻(例えば、6月1日13時30分)と、イベント内容(例えば、不審者目撃や携帯電話が備えるカメラで撮影した画像情報)と、イベント発生位置情報(例えば、(X,Y)=(XH,YH))と、画像情報(例えば、AAAA.jpg)とを対応付けて記憶している。ここでは、画像情報がJPEG(Joint Photographic Experts Group)の画像データである場合について説明するが、これに限定されるものではなく、GIF(Graphic Interchange Format)などのその他の形式の画像データであっても良い。
なお、図5では、イベント情報記憶部231が1組のイベント情報を記憶している場合を示しているが、これに限定されるものではなく、2組以上のイベント情報を記憶するようにしても良い。
【0023】
図6は、本実施形態による重み情報記憶部232が記憶する情報の一例を示す図である。重み情報記憶部232は、イベント内容に応じた重みパターンと減衰時間(例えば、1時間)とを記憶している。図6は、重み情報記憶部232が記憶する重みパターンを示しており、イベント発生地点(X,Y)=(XH,YH)を中心として、半径50mの領域A11には10点が付与されており、半径100mの領域A12には5点が付与されており、半径150mの領域A13には1点が付与されている。これらの点数が重み付けとなる。
【0024】
図7は、本実施形態による地図情報記憶部233が記憶する情報の一例を示す図である。地図情報記憶部233は、初期値として地図上の領域に点数が付与された地図情報を記憶している。図7では、(X,Y)=(X0,Y0)、(X1,Y0)、(X1,Y1)、(X0,Y1)で囲まれた矩形の領域A21に3点が付与されている。なお、この領域A21には、A店42がある。
また、(X,Y)=(X1,Y0)、(X2,Y0)、(X2,Y1)、(X1,Y1)で囲まれた矩形の領域A22に1点が付与されている。なお、この領域A22には、交番43がある。交番43がある領域A22は、他の領域A21、A23、A24よりも安全性は高いと考えられるため、領域A22の点数は他の領域A21、A23、A24よりも低い点数が付与
また、(X,Y)=(X0,Y1)、(X1,Y1)、(X1,Y2)、(X0,Y2)で囲まれた矩形の領域A23に5点が付与されている。
また、(X,Y)=(X1,Y1)、(X2,Y1)、(X2,Y2)、(X1,Y2)で囲まれた矩形の領域A24に3点が付与されている。なお、この領域24には、端末装置10の利用者の自宅41がある。これらの点数は、任意に設定することができる。
【0025】
図4に戻り、地図情報作成部25は、制御部21の制御に基づいて、地図情報記憶部233が記憶している地図情報と、通信部22が受信するイベント情報とに基づいて、新たな地図情報を作成する。地図情報作成部22が作成した地図情報は、制御部21の制御に基づいて、地図情報記憶部233に記録される。これによって、地図情報記憶部233が記憶している地図情報が更新される。この地図情報作成部25の処理については、図8で詳述する。
ルート生成部26は、制御部21の制御に基づいて、通信部22が受信するルート生成要求信号や、記憶部23が記憶している情報を用いてルート情報を生成し、そのルート情報を制御部21に出力する。このルート生成部26の処理については、図12で詳述する。
【0026】
図8は、本実施形態による情報提供装置20の地図作成処理を示すフローチャートである。なお、図8の処理を行う前提として、地図情報記憶部233には、図7で説明したような地図情報が記録されている。
【0027】
始めに、制御部21は、端末装置10からイベント情報を通信部22が受信したか否かについて判定する(ステップS101)。イベント情報は、端末装置10の利用者が外出中にイベントを発見した場合(例えば、不審者を発見した場合)に、端末装置10から情報提供装置20に対して送信される。
イベント情報を通信部22が受信していない場合には、制御部21はステップS101で「NO」と判定し、所定時間(例えば、0.1秒)経過後、ステップS101に進む。
一方、イベント情報を通信部22が受信した場合には、制御部21はステップS101で「YES」と判定し、ステップS102に進む。なお、ステップS101で通信部22が受信するイベント情報には、イベント発生位置情報(例えば、(X,Y)=(XH,YH))とイベント内容(例えば、不審者目撃)の情報が含まれている。
【0028】
そして、制御部21は、ステップS101で通信部22がイベント情報を受信した時刻を計時部24から取得し、ステップS101で受信したイベント情報と対応付けてイベント情報記憶部231に記録する(ステップS102)。ステップS102の処理によって、イベント情報記憶部231には、図5に示すような情報が記録される。
【0029】
そして、制御部21は、ステップS102でイベント情報記憶部231に記録したイベント内容に対応する重み情報を、重み情報記憶部232から読み出し(ステップS103)、地図情報作成部25に出力する。ステップS103で読み出す重み情報には、重みパターン(図6参照)と減衰時間(例えば、1時間)の情報が含まれている。
【0030】
そして、制御部21は、地図情報を地図情報記憶部233から読み出し(ステップS104)、地図情報作成部25に出力する。
そして、地図情報作成部25は、地図情報にイベント情報を反映する(ステップS105)。具体的には、地図情報作成部25は、地図情報(図7)のイベント発生位置情報(X,Y)=(XH,YH)に、重みパターン(図6)の中心位置(X,Y)=(XH,YH)を重ね合わせる。そして、地図情報の各領域A21〜A24の点数と、重みパターンの各領域A11〜A13の点数とを加算することにより、イベント情報を反映した地図情報を作成する。
【0031】
図9は、本実施形態による地図情報作成部25が地図情報に重みパターンを反映した結果の一例を示す図である。地点(X,Y)=(X0,Y0)、(X2,Y0)、(X2,Y2)、(X0,Y2)で囲まれた領域において、領域A31は3点に設定され、領域A32は1点に設定され、領域A33は5点に設定され、領域A34は3点に設定され、領域A35は4点に設定され、領域A36は8点に設定され、領域A37は13点に設定され、領域A38は10点に設定され、領域A39は6点に設定される。
制御部21は、地図作成部25によって図8のような重み付けがされた地図情報を、地図情報記憶部233に書き込むことにより、地図情報を更新する。
【0032】
そして、制御部21は、ステップS101で端末装置10からイベント情報を受信した時刻(例えば、6月1日13時30分)から、ステップS103で重み情報記憶部232から読み出した減衰時間(例えば、1時間)が経過したか否かについて判定する(ステップS106)。減衰時間が経過していない場合には、制御部21はステップS106で「NO」と判定し、所定時間(例えば、1秒)経過後に、ステップS106に進む。
一方、減衰時間が経過している場合には、制御部21はステップS106で「YES」と判定し、ステップS107に進む。
【0033】
そして、地図作成部25は、ステップS103で重み情報記憶部232から読み出した重み情報を更新する(ステップS107)。具体的には、地図作成部25は、重みパターンの各領域の点数を1点ずつ減算することにより、重み情報を更新する。つまり、地図作成部25は、図6の重みパターンの各領域A11〜A13の点数を1点ずつ減算することにより図10に示すような重みパターンを作成する。これにより、重みパターンの領域A11の点数は9点となり、領域A12の点数は4点となり、領域A13の点数は0点となる。
【0034】
地図作成部25は、ステップS104で取得した地図情報に、ステップS107で更新させたイベント情報を反映する(ステップS108)。具体的には、地図作成部25は、ステップS107で変更した重みパターン(図10)と、図7に示すような地図情報とを重ね合わせることにより、図11に示すような地図情報を作成する。これにより、領域A35の点数が3点に、領域A36の点数が7点に、領域A37の点数が12点に、領域A38の点数が9点に、領域A39の点数が5点に、それぞれ更新される。
制御部21は、ステップS108で地図作成部25が作成した地図情報を地図情報記憶部233に書き込むことにより、地図情報を更新する。
【0035】
なお、図8のフローチャートの説明では、1度だけ重み情報をステップS106で更新する場合について説明したが、このような処理に限定されるものではない。例えば、ステップS101で端末装置10からイベント情報を受信した時刻から、減衰時間が経過するたびに、重みパターンの全領域の点数が全て0になるまで、重みパターンの各領域の点数を1点ずつ0になるまで減らしていき、それらの重みパターンをステップS104で地図情報記憶部233から読み出す地図情報に反映するようにしても良い。
【0036】
また、図8のフローチャートの説明では、ステップS107において、地図作成部25が、減衰時間が経過した場合に重みパターンの各領域の点数を1点減少させる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、1点以外の点数(例えば、2点、5点など)を減ずるようにしても良い。また、地図作成部25が、減衰時間が経過した場合に、重み付けを行う領域を狭めていくようにしても良い。例えば、図6において、減衰時間が経過する前は重みパターンが領域A11〜A13であるのを、減衰時間が経過した後は重みパターンを領域A11、A12にすることにより、重み付けを行う領域を狭めていくようにしても良い。
【0037】
また、図8のフローチャートでは、ステップS105において、地図情報にイベント情報を反映することにより、地図情報の所定の領域の点数を変える場合について説明したが、利用者がそのイベントが発生した地点を巡回して異常がないことを確認した場合には、地図情報をイベント情報の反映前の状態に戻すようにしても良い。
【0038】
また、図8のフローチャートの説明では、ステップS101でイベント情報を情報提供装置20が端末装置10から1度だけ受信する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、1台又は複数台の端末装置から複数のイベント情報を情報提供装置20が受信した場合には、それぞれのイベントの重み付けの点数をステップS105で地図情報に反映するようにしても良い。
【0039】
また、図8のフローチャートで生成した地図情報を、情報提供装置20から端末装置10に送信するようにしても良い。生成した地図情報は、地図上の領域ごとに安全性に応じた点数付けがなされているので、端末装置10の利用者は地図情報を安全マップとして利用することができる。なお、地図情報の点数が異なる領域ごとに異なる色を付して、端末装置10の表示部12に表示するようにしても良い。例えば、点数が10点以上の領域は赤色で表示し、点数が3点以上10点未満の領域は黄色で表示し、点数が3点未満の領域は青色で表示するようにしても良い。
【0040】
図12は、本実施形態による情報提供装置20のルート生成処理を示すフローチャートである。なお、ここでは、図12の処理を行う前提として、地図情報記憶部233に、図8のフローチャートで作成した地図情報(図9)が記録されている場合について説明する。
【0041】
始めに、制御部21は、端末装置10からルート生成要求信号を通信部22が受信したか否かについて判定する(ステップS201)。このルート生成要求信号には、出発地点(例えば、(X,Y)=(XSTART,YSTART))、目的地店(例えば、(X,Y)=(XGOAL,YGOAL))、歩行時間(例えば、30分)が含まれている。
ルート生成要求信号は、端末装置10の利用者が外出しようとする場合(例えば、自宅からA店に徒歩で向かう場合)に、端末装置10から情報提供装置20に対して送信される。
ルート生成要求信号を通信部22が受信していない場合には、制御部21はステップS201で「NO」と判定し、所定時間(例えば、0.1秒)経過後に、ステップS201に進む。一方、ルート生成要求信号を通信部22が受信した場合には、制御部21はステップS201で「YES」と判定し、ステップS202に進む。
【0042】
そして、制御部21は、地図情報記憶部233が記憶している地図情報(図7参照)を読み出し(ステップS202)、ルート生成部26に出力する。
そして、ルート生成部26は、歩行時間(例えば、30分)に、所定値(例えば、30m/分)を乗算することにより、最大歩行距離(例えば、900m)を算出する(ステップS203)。なお、ステップS203で使用する所定値は、端末装置10の利用者が変更できるようにしても良い。
【0043】
そして、ルート生成部26は、出発地点から目的地点までの距離が、ステップS203で算出した最大歩行距離(例えば、900m)以下となるルートを求める(ステップS204)。ここでは、図13に示すように、(X,Y)=(XSTART,YSTART)から(X,Y)=(XGOAL,YGOAL)までの2つのルートR01とルートR02が求まっている。ルートR01とルートR02の長さはともに750mであり、最大歩行距離900mよりも短い。
【0044】
そして、ルート生成部26は、ステップS204で求めた各ルートの点数を算出する(ステップS205)。図13において、ルート生成部26は、ルートR01の点数P01を、以下の式(1)より算出する。
【0045】
P01=(D11×3点)+(D12×5点)+(D13×6点)+(D14×10点)+(D15×13点)+(D16×8点) ・・・ 式(1)
【0046】
ここで、D11=250m、D12=250m、D13=50m、D14=50m、D15=100m、D16=50mとすると、P01=4500点となる。
一方、図13において、ルート生成部26は、ルートR02の点数P02を、以下の式(2)より算出する。
【0047】
P02=(D21×3点)+(D22×1点)+(D23×1点)+(D24×3点)+(D25×4点) ・・・ 式(2)
【0048】
ここで、D21=125m、D22=125m、D23=250m、D24=50m、D25=200mとすると、P02=1700点となる。
【0049】
図12に戻り、ルート生成部26は、ルートR01の点数P01と、ルートR02の点数P02とを比較し、点数の高いルートR01を選択する(ステップS206)。
そして、制御部21は、ステップS206でルート生成部26が選択したルートR01のルート情報を通信部22を介して、端末装置10に送信する(ステップS207)。
【0050】
ステップS207で情報提供装置20から送信されたルート情報を受信した端末装置10は、そのルート情報を表示部12に表示する。これにより、表示部12の画面には、図3に示すような画像が表示される。
【0051】
本実施形態によれば、イベント情報が発生した地点の周辺の領域の点数が増加し、その点数に基づいてルートが生成されるため、イベントが発生した地点を通るルートが生成されやすくなる。よって、そのイベントが発生した地点を通る利用者が増加するため、監視を強化することができ、地域の安全性を高めることができる。
【0052】
なお、上述した実施形態の図12のフローチャートに代えて、以下の図14の処理を行っても良い。
【0053】
図14は、本実施形態による情報提供装置20のルート生成処理の他の一例を示すフローチャートである。
始めに、制御部21は、端末装置10からルート生成要求信号を通信部22が受信したか否かについて判定する(ステップS301)。ルート生成要求信号を通信部22が受信していない場合には、制御部21はステップS301で「NO」と判定し、所定時間(例えば、0.1秒)経過後に、ステップS301に進む。
一方、ルート生成要求信号を通信部22が受信した場合には、制御部21はステップS301で「YES」と判定し、ステップS302に進む。
【0054】
そして、制御部21は、地図情報記憶部233が記憶している地図情報(図7参照)を読み出し(ステップS302)、ルート生成部26に出力する。
そして、制御部21は、(X0,Y0)、(X2,Y0)、(X2,Y2)、(X0,Y2)で囲まれた領域に存在する端末装置10以外の端末装置の位置情報を受信する(ステップS303)。端末装置の位置情報は、位置測位部15から所定の時間間隔(例えば、1分間隔)で、各端末装置から情報提供装置20に送信される。
ここでは、端末装置10以外の端末装置の位置情報として、(X,Y)=(XJ,YJ)が受信された場合について説明する。
【0055】
そして、ルート生成部26は、端末装置10以外の端末装置の位置情報に応じて、ステップS302で読み出した地図情報に重み付けする(ステップS304)。本実施形態では、端末装置10以外の端末装置が存在する位置から所定距離(例えば、半径50m)以内の領域は、5点を減算する。
【0056】
図15は、図14のステップS304で重み付けした結果の一例を示す図である。地点(X,Y)=(X0,Y0)、(X2,Y0)、(X2,Y2)、(X0,Y2)で囲まれた領域において、領域A31は3点に設定され、領域A32は1点に設定され、領域A33は5点に設定され、領域A34は3点に設定され、領域A40は0点に設定される。
制御部21は、地図作成部25によって図8のような重み付けがされた地図情報を、地図情報記憶部233に書き込むことにより、地図情報を更新する。
【0057】
そして、ルート生成部26は、歩行時間(例えば、30分)に、所定値(例えば、30m/分)を乗算することにより、最大歩行距離(例えば、900m)を算出する(ステップS305)。
【0058】
そして、ルート生成部26は、出発地点から目的地点までの距離が、ステップS305で算出した最大歩行距離(例えば、900m)以下となるルートを求める(ステップS306)。ここでは、図16に示すように、(X,Y)=(XSTART,YSTART)から(X,Y)=(XGOAL,YGOAL)までの2つのルートR11とルートR12が求まっている。ルートR11とルートR12の長さはともに750mであり、最大歩行距離900mよりも短い。
【0059】
そして、ルート生成部26は、ステップS306で求めた各ルートの点数を算出する(ステップS307)。図16において、ルート生成部26は、ルートR01の点数P11を、以下の式(3)より算出する。
【0060】
P11=(D31×3点)+(D32×5点)+(D33×0点)+(D34×0点)+(D35×5点)+(D36×3点) ・・・ 式(3)
【0061】
ここで、D31=250m、D32=200m、D33=50m、D34=50m、D35=75m、D36=125mとすると、P11=1600点となる。
一方、図16において、ルート生成部26は、ルートR12の点数P12を、以下の式(4)より算出する。
【0062】
P12=(D41×3点)+(D42×1点)+(D43×1点)+(D44×3点) ・・・ 式(4)
【0063】
ここで、D41=125m、D42=125m、D43=250m、D44=250mとすると、P12=1500点となる。
【0064】
図14に戻り、ルート生成部26は、ルートR11の点数P11と、ルートR12の点数P12とを比較し、点数の高いルートR11を選択する(ステップS308)。
そして、制御部21は、ステップS308でルート生成部26が選択したルートR11のルート情報を通信部22を介して、端末装置10に送信する(ステップS309)。
【0065】
ステップS309で情報提供装置20から送信されたルート情報を受信した端末装置10は、そのルート情報を表示部12に表示する。これにより、表示部12の画面には、図3に示すような画像が表示される。
【0066】
図14のフローチャートの処理を行うことにより、利用者が所有する端末装置10以外の端末装置の利用者がいる領域の点数が減少し、その点数に基づいてルートが生成されるため、既にルート生成システムの利用者がいる地点を重複して通る可能性を低くすることができるため、各利用者が通るルートを分散させることができ、地域の安全性を高めることができる。
【0067】
なお、上述した実施形態では、安全度に応じて領域ごとに点数付けした地図(図7参照)を地図情報として地図情報記憶部233に記録して、地域の安全性を保つための巡回ルートを生成する場合について説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、花が咲いている領域や、景色がきれいな領域に対して他の領域よりも高い点数付けをした地図を地図情報として地図情報記憶部233に記録しておくことにより、地域の住民が散歩をする際のルートを生成するようにしても良い。この場合、利用者が保持する端末装置10の位置測位部15を用いることによって利用者が歩いたルートを情報提供装置20が受信し、情報提供装置20の記憶部23に記録しておき、地図情報記憶部233が記憶している地図情報について、利用者が以前に歩いたことがあるルートについてはそのルートの点数を所定の点数(例えば、3点)減算するようにするようにしても良い。
このような構成にすることで、情報提供装置20は、景色などが良好なルートであって、利用者が以前に通ったことがないルートを巡回ルートとして生成することができる。これにより、利用者の好みに合わせた巡回ルートを生成することができ、これにより、巡回に対する意欲が高まり、散歩を兼ね巡回できることにより、利用者の健康を増進しつつ、地域の防犯や防災をすることができる。
【0068】
また、上述した実施形態では、情報提供装置20の地図情報記憶部233が予め図7に示すような地図情報を記録している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、時間に応じて地図情報を更新するようにしても良い。例えば、地図情報記憶部233に記録する地図情報を、小学校の登校時間(例えば、午前7時30分から午前8時30分まで)と下校時間(例えば、午後2時00分から午後3時00分まで)には登下校に利用されるルートを高く点数付けした地図情報に更新し、登下校の時間以外の時間については登下校に利用されるルートを低く点数付けした地図情報に更新するようにしても良い。
【0069】
また、上述した実施形態において、情報提供装置20の記憶部23に店舗などの位置を予め記録しておくとともに、位置測位部15が測位する端末装置10の位置情報を情報提供装置20が受信するようにしても良い。そして、端末装置10の現在位置と、店舗などの位置が所定距離(例えば、50m)以内となった場合に、その店舗の広告や電子クーポンを情報提供装置20から端末装置10に送信するようにしても良い。
これにより、地域住民が巡回を行うことを促すことが可能となる。
【0070】
上述した説明では、図14のフローチャートの処理を、図12のフローチャートの処理とは、独立して行う場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図14のフローチャートの処理と図12のフローチャートの処理とを併用するようにしても良い。
【0071】
なお、上述した説明では、情報提供装置20によって、図8、図12、図14のフローチャートの処理を行うことによりルートを生成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図8、図12、図14のフローチャートの処理を端末装置10で実行することにより端末装置10でルートを生成するようにしても良い。
【0072】
また、上述した実施形態において、例えば、不審者発見のイベント情報が端末装置10から送信され、情報提供装置20が受信した場合、情報提供装置20が、このイベント情報に基づいて、不審者の移動ルートを予測し、予測結果のルートに基づいて重み付けを行い、点数計算を行うようにしても良い。
例えば、情報提供装置20の制御部21に予測部を設け、この予測部が、イベント情報に含まれる不審者の現在地の履歴と地図情報とから、ある時間を経過した後(例えば、5分後、10分後など)の不審者の予想現在位置を生成するようにしても良い。そして、予想現在位置に基づいて、イベント情報の重み付けを行い、ルート生成をするようにしても良い。これにより、状況の変化を考慮した巡回ルートを生成することができる。なお、この予測は、移動するものを対象としたイベント情報であれば、不審者に関するイベント情報に限られるものではなく、例えば、迷子を捜索する場合などに適用することが可能である。
また、この予測結果を反映させた地図情報を端末装置に送信するようにしても良い。これにより、現時点におけるイベントを含む地図情報を提供できるだけでなく、過去の履歴から状況の変化を考慮した地図情報を提供することが可能となる。
【0073】
なお、以上説明した実施形態において、図2の端末装置10や、図4の情報提供装置20の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより端末装置や情報提供装置の制御を行っても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0074】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時刻の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時刻プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0075】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本実施形態によるルート生成システム100の概略構成図である。
【図2】本実施形態による端末装置10の構成を示す概略ブロック図である。
【図3】本実施形態による表示部12が画面に表示する画像の一例を示す図である。
【図4】本実施形態による情報提供装置20の構成を示す概略ブロック図である。
【図5】本実施形態によるイベント情報記憶部231が記憶する情報の一例を示す図である。
【図6】本実施形態による重み情報記憶部232が記憶する情報の一例を示す図である。
【図7】本実施形態による地図情報記憶部233が記憶する情報の一例を示す図である。
【図8】本実施形態による情報提供装置20の地図作成処理を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態による地図情報作成部25が地図情報に重みパターンを反映した結果の一例を示す図である。
【図10】本実施形態による地図情報作成部25が作成する重みパターンの一例を示す図である。
【図11】本実施形態による地図情報作成部25が作成する地図情報の一例を示す図である。
【図12】本実施形態による情報提供装置20のルート生成処理を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態によるルート生成部26によるルート生成処理を説明する図である。
【図14】本実施形態による情報提供装置20のルート生成処理の他の一例を示すフローチャートである。
【図15】図14のステップS304で重み付けした結果の一例を示す図である。
【図16】本実施形態によるルート生成部26によるルート生成処理の他の一例を説明する図である。
【符号の説明】
【0077】
10・・・端末装置、11・・・入力部、12・・・表示部、13・・・制御部、14・・・通信部、15・・・位置測位部、16・・・記憶部、20・・・情報提供装置、21・・・制御部、22・・・通信部、23・・・記憶部、24・・・計時部、25・・・地図情報作成部、26・・・ルート生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図上の領域に点数付けされた地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
イベントが発生したイベント発生位置情報とイベント内容とに基づいて前記地図情報に点数付けする点数付与手段と、
出発地点と目的地点のデータ入力を受け付ける入力手段と、
前記出発地点と前記目的地点との距離が所定距離以内であって前記出発地点から前記目的地点までの点数が最も高くなるルートを選択するルート選択手段と、
を備えることを特徴とするルート生成装置。
【請求項2】
前記ルート選択手段が選択したルートに関連する情報を生成する情報生成手段と、
前記情報生成手段が生成した情報を出力する出力手段と、
を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のルート生成装置。
【請求項3】
前記出力手段が出力した情報を表示する表示手段を更に備えることを特徴する請求項2に記載のルート生成装置。
【請求項4】
前記出力手段が出力した情報を外部機器に送信する送信手段を備えることを特徴する請求項2又は3に記載のルート生成装置。
【請求項5】
時刻を計時する計時手段を更に備え、
前記地図情報記憶手段は、時間帯に応じて異なる点数付けがされた地図情報を記憶し、
前記点数付与手段は、前記計時手段が計時する時刻に応じた地図情報を前記地図情報記憶手段から読み出してその地図情報に点数付けすることを特徴とする請求項1から4までのいずれかの項に記載のルート生成装置。
【請求項6】
前記イベントの内容は、犯罪、災害、事故、気象に関する情報、不動産または動産の状況に関する情報、ルート生成装置の利用者及び情報提供者の位置に関する情報、前記利用者及び情報提供者に生じた異常に関する情報、店の商い状況に関する情報、これらの情報に関して将来予測される情報のいずれかであることを特徴とする請求項1から5までのいずれかの項に記載のルート生成装置。
【請求項7】
点数付与手段、入力手段、ルート選択手段を備えるルート生成装置を用いたルート生成方法であって、
前記ルート生成装置の点数付与手段が、イベントが発生したイベント発生位置情報とイベント内容とに基づいて地図上の領域に点数付けされた地図情報に点数付けする第1のステップと、
前記ルート生成装置の入力手段が、出発地点と目的地点のデータ入力を受け付ける第2のステップと、
前記ルート生成装置のルート選択手段が、前記出発地点と前記目的地点との距離が所定距離以内であって前記出発地点から前記目的地点までの点数が最も高くなるルートを選択する第3のステップと、
を実行することを特徴とするルート生成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−14543(P2009−14543A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−177320(P2007−177320)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(000003403)ホーチキ株式会社 (792)
【Fターム(参考)】