説明

レバーコネクタ及びリテーナの押し込み確認方法

【課題】リテーナの係止位置への押し込みを簡単且つ確実に確認可能とする。
【解決手段】外側に平面視コ字状のレバー3を上下方向へ回転可能に連結したホルダ本体2に、収容されたメス端子に係止して抜け止めするリテーナ4を、レバー3の内側位置で側面から挿脱可能に設けたレバーコネクタにおいて、リテーナ4に、ホルダ本体2の収容凹部16への仮挿入位置ではレバー3と干渉してその回転を規制し、係止位置ではレバー3との干渉を解消する第2突起20を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車内に配設されたワイヤハーネスの接続に用いられるレバーコネクタと、そのレバーコネクタの組み付け時にリテーナの押し込みを確認する方法とに関する。
【背景技術】
【0002】
電気接続箱にワイヤハーネスを接続したり、ワイヤハーネス同士を分岐接続したりするために設けられる電気コネクタは、複数のメス端子を収容可能なコネクタホルダと、そのコネクタホルダのメス端子と対応するオス端子を収容可能で、コネクタホルダが嵌合可能な受側コネクタとを備える。このような電気コネクタにおいては、コネクタホルダと受側コネクタとを低嵌合力で容易に結合可能とするために、コネクタホルダに上下方向へ回転操作可能なレバーを設けたもの(「レバーコネクタ」と称される)がよく用いられている。このレバーは、コネクタホルダのハウジング(ホルダ本体)の左右の外面に基端が回転可能に連結された平面視略U字状を有し、受側コネクタに対してコネクタホルダを半嵌合位置まで挿入した後、レバーを回転操作することによって、レバーに設けた支点係止部を受側コネクタに設けた被係止部に係止させ、梃子の原理でコネクタホルダを受側コネクタへの嵌合側へ付勢して互いに結合させるものである(特許文献1参照)。
【0003】
また、このレバーコネクタにおいては、コネクタホルダのホルダ本体に差し込まれたメス端子を確実に抜け止め保持するために、リテーナが設けられている。このリテーナは、レバーの内側位置でホルダ本体の側面からホルダ本体内に挿脱可能で、ホルダ本体に形成したメス端子のキャビティに対応する貫通孔を並設した格子状のブロック体となっており、貫通孔がキャビティと連続状となる仮挿入位置へリテーナを差し込んだ状態で、各メス端子をリテーナを貫通させてキャビティに夫々差し込み、その後リテーナを係止位置まで押し込むと、リテーナの貫通孔が夫々キャビティとずれてその内縁がメス端子に係止し、メス端子の抜け止めを行うものである。
よって、コネクタホルダを組み付ける場合は、ホルダ本体にメス端子を差し込んでリテーナで係止した後、レバーを組み付ける手順となる。なお、レバーは、ホルダ本体に組み付けられると、予め受側コネクタへ嵌合させる回転操作時の始動位置にセットされる(例えば回転操作で下方の倒伏位置へ押し下げられる場合は上方へ起立する起立位置まで引き上げられる)。カーメーカー等でコネクタホルダを受側コネクタへ嵌合させる作業を行う際に、始動位置からのレバーの回転操作のみで済むようにして嵌合作業の効率化を図るためである。
【0004】
【特許文献1】特許第3278040号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなレバーコネクタにおいては、全体構成の小型化に伴い、リテーナの大部分がレバーの裏側に隠れてしまうことがあり、リテーナが係止位置まで押し込まれたか否かの確認がしづらく、リテーナを仮挿入位置から係止位置へ押し込むのを忘れたり、係止位置へ押し込まれたものと勘違いしてしまうおそれがあった。
【0006】
そこで、本発明は、リテーナの係止位置への押し込みを簡単且つ確実に確認できるレバーコネクタと、そのレバーコネクタへのリテーナの押し込み確認方法とを提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、リテーナであって、リテーナに、仮挿入位置ではレバーと干渉して該レバーの回転を規制し、係止位置ではレバーへの干渉を解消する回転規制突起を設けたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、レバーが、コネクタホルダを受側コネクタに嵌合させる回転操作時の始動位置以外の回転位置でホルダ本体に組み付けられるものにあって、リテーナの押し込み確認をより合理的に行うために、回転規制突起は、当該回転位置のレバーと干渉して該レバーの回転を規制することを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の目的に加えて、リテーナで係止される端子がホルダ本体に収容される複数の端子の一部となるものにあって、回転規制突起を好適に配置するために、リテーナで係止される端子を収容するキャビティを、ホルダ本体におけるレバーの回転操作側と反対側の端部に集めて配置し、当該端部寄りにリテーナを設けたことを特徴とするものである。
【0008】
そして、上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、リテーナの押し込み確認方法であって、請求項1乃至3の何れかに記載のレバーコネクタのホルダ本体にリテーナを挿入して端子を差し込み、レバーを組み付けた後、レバーを回転させ、レバーが回転可能であることでリテーナが係止位置に押し込まれていると判断することを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、請求項4の目的に加えて、コネクタホルダの組み付け手順を利用してリテーナの押し込み確認を合理的に行うために、レバーの回転は、ホルダ本体に組み付けたレバーを始動位置へ回転させるものであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1及び4に記載の発明によれば、リテーナへの回転規制突起の採用により、レバーの回転操作を利用してリテーナの係止位置への押し込みを簡単且つ確実に確認可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、回転規制突起を、始動位置以外の回転位置でレバーに干渉させるようにしたことで、組み付け手順の最後に行われる始動位置へのレバーの回転操作を利用してリテーナの係止位置への押し込みが合理的に確認可能となる。また、この状態でホルダ本体へ端子を挿脱する必要がある場合にレバーが邪魔になることもない。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、リテーナの位置の特定により、回転規制突起がリテーナの略中央でバランス良く配置可能となり、リテーナの押し込みにおける押圧部として好適に利用できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加えて、ホルダ本体への組み付け後に始動位置へ回転操作されるレバーの組み付け手順を利用してリテーナの押し込み確認が合理的に行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、レバーコネクタの一例を示す分解斜視図で、レバーコネクタLは、ホルダ本体2にレバー3とリテーナ4とを組み付けてなるコネクタホルダ1と、そのコネクタホルダ1が嵌合される受側コネクタ30とを備えてなる。なお、図中、X,Y,Zの矢印は、3次元直交座標の夫々の軸を示している。
コネクタホルダ1において、ホルダ本体2は、細長箱状の合成樹脂成形品で、内部に夫々メス端子18(図2(B)参照)を収容可能な複数のキャビティ5を格子状に形成している。ここで収容されるメス端子は、ホルダ本体2のX軸方向後端(図1の右上側)が187サイズ、その前方となる中間が090サイズ、前端が040サイズ(夫々JASO規格による)となっており、図2(A)にも示すようにキャビティ5も、メス端子のサイズに合わせて、5aが最大、5bが中間、5cが最小と段階的に狭くなって左右(Y軸方向)に二列形成されている。このコネクタホルダ1が、メス端子18に対応するオス端子31,31・・を備えた細長箱状の受側コネクタ30に嵌合されることで、端子同士の電気的接続がなされる。
【0011】
次に、レバー3は、X−Z軸平面に板面が形成され、Y軸方向に並べて配置された一対のアーム板6,6と、そのアーム板6,6のX軸方向後端間を連結する連結板7とからなる平面視略U字状を呈し、各アーム板6のX軸方向先端寄りに形成した透孔8に、ホルダ本体2の左右の外側面に突設した円形の回転軸9を嵌合させることで、ホルダ本体2の外側で回転軸9を中心として、メス端子の挿脱方向である上下(Z軸)方向へ回転可能に連結される。なお、回転軸9の周面には、一対の突起10,10が設けられる一方、透孔8には、レバー3のアーム板6の上端縁がホルダ本体2の上端縁と略平行となる図3の倒伏位置で突起10,10と嵌合する切欠11,11が形成されている。すなわち、レバー3は当該倒伏位置でのみホルダ本体2に組み付け可能となるものである。
【0012】
さらに、各アーム板6における回転軸9よりも前方の端縁には、受側コネクタ30との嵌合時の支点係止部となる側面視コ字状の倍力溝12が切欠状に形成されて、コネクタホルダ1の受側コネクタ30への半嵌合位置で、受側コネクタ30の内面に突設された受け部32,32に倍力溝12,12が夫々噛み込み可能となっている。すなわち、図6,7に示すように、連結板7側が上方となるレバー3の起立位置(始動位置)でコネクタホルダ1を受側コネクタ30に半嵌合させた状態で、連結板7を押し下げると、倍力溝12の下側が受け部32の下面に当接し、当該当接部位を支点としてレバー3が倒伏側へ回転して、図8のようにコネクタホルダ1を受側コネクタ30に嵌合させる構造である。なお、ホルダ本体2には、レバー3の起立位置でアーム板6の下縁に当接してレバー3の起立位置を保持する保持片13が設けられている。
【0013】
そして、リテーナ4は、X軸方向でキャビティ5c,5c・・の形成範囲に合わせた寸法を有し、当該キャビティ5cの一方の列に対応する貫通孔14,14・・と、キャビティ5cの他方の列の形成範囲を前後に跨ぐ切欠部15とを夫々Y軸方向に並設した格子状のブロック体で、ホルダ本体2の側面に開口してキャビティ5cと直交状に設けた収容凹部16に側方からY軸方向へ差し込むことで、アーム板6の内側位置でホルダ本体2に組み付け可能となっている。ここでは、リテーナ4に設けた係止突起17,17・・と、収容凹部16に設けた図示しない被係止部との係脱により、図2(B)に示すように、貫通孔14と切欠部15とが夫々対応するキャビティ5cに干渉せず、キャビティ5cへのメス端子18の差し込みを許容する仮挿入位置と、図2(C)に示すように、その仮挿入位置からさらに奥側で、貫通孔14と切欠部15とが夫々対応するキャビティ5cからずれてメス端子18に係止する係止位置とに夫々位置決め可能となっている。
【0014】
また、リテーナ4において、収容凹部16に差し込んだ状態で外部に露出する側面には、第1、第2突起19,20が突設されている。まず第1突起19は、リテーナ4の後方寄りに突設される円形状で、レバー3の組み付け状態で、アーム板6に穿設された窓部21を貫通している。この窓部21は、レバー3の回転操作に伴う第1突起19の相対的な回転範囲で第1突起19がアーム板6と干渉しないように、透孔8を中心とした円弧状に形成されている。さらに、第1突起19は、リテーナ4の仮挿入位置では、先端がアーム板6の外面よりも外側へ突出し、リテーナ4の係止位置では、先端がアーム板6の外面よりも内側へ没入する高さで形成されている。
【0015】
次に、第2突起20は、本発明の回転規制突起の一例であり、三角形状を有してリテーナ4の側面でX軸方向の略中央に突設されている。この第2突起20は、リテーナ4の仮挿入位置では、上面がホルダ本体2の側面よりも外側へ突出する高さで形成されており、この状態でレバー3を組み付けると、図3及び図4(A)に示すように、倒伏位置となるレバー3のアーム板6の先端下縁に第2突起20が近接して、ここからレバー3の起立位置への回転を阻止するようになっている。一方、リテーナ4の係止位置では、第2突起20の上面がホルダ本体2の側面と略面一となり、アーム板6との干渉が解消されるものとなる。
【0016】
以上の如く構成されたレバーコネクタLを組み立てる場合、図1において、まず、ホルダ本体2の収容凹部16にリテーナ4を差し込んで仮挿入位置まで押し込み、レバー3を、図3に示すように倒伏位置でホルダ本体2に組み付け、コネクタホルダ1とする。次に、図2(B)に示すように、各キャビティ5に、電線を圧着したメス端子18,18・・を夫々差し込む。このとき、リテーナ4が介在するキャビティ5cに差し込まれるメス端子18は、リテーナ4の貫通孔14を貫通してキャビティ5c内に夫々収容される。
メス端子18の差し込み終了後、図2(C)に示すように、リテーナ4を係止位置まで押し込むと、前述のようにリテーナ4が夫々メス端子18に係止して抜け止めがなされる。そこから図6に示すようにアーム板6に保持片13が当接する起立位置まで上方へ回転させる。このように組み付け時にレバー3を予め起立位置まで引き上げておくのは、アッセンブリされたコネクタホルダ1を受側コネクタ30へ嵌合させる際にレバー3の押し下げ操作のみで済むからである。
このようなコネクタホルダ1の組立において、リテーナ4が仮挿入状態のままレバー3をホルダ本体2に組み付けているが、アーム板6の窓部21を介して第1突起19が、前後方向の中間では第2突起20が夫々露出しているため、レバー3を取り外すことなく第1、第2突起19,20を同時に押圧してリテーナ4を係止位置まで確実に押し込むことができる。
【0017】
そして、コネクタホルダ1の組み立て終了後に、メス端子18を交換等する必要が生じた場合は、治具等を利用して一旦リテーナ4を仮挿入位置まで引き出し(なお、第1、第2突起19,20には、治具等を差し込むための孔が側面に形成されている。)、該当するメス端子18を交換した後、再びリテーナ4を係止位置まで押し込めばよい。このときも、リテーナ4は、アーム板6の窓部21を介して第1突起19が、前後方向の中間では第2突起20が夫々露出しているため、たとえリテーナ4に片係りが生じていたとしても、レバー3を取り外すことなく第1、第2突起19,20を同時に押圧してリテーナ4を係止位置まで確実に押し込むことができる。
【0018】
一方、レバー3をホルダ本体2に組み付けて引き上げる際に、リテーナ4が係止位置まで押し込まれていないと、図4(B)のように第2突起20がアーム板6と干渉して回転を規制するため、レバー3を押し上げることができない。よって、このレバー3の引き上げ時にリテーナ4が係止位置にあるか否かを確認できることになる。
なお、リテーナ4が係止位置にない場合、改めてリテーナ4を係止位置まで押し込むことになるが、この場合もレバー3を取り外すことなく第1、第2突起19,20を利用してリテーナ4を係止位置まで確実に押し込むことができる(同図(C))。こうしてリテーナ4が係止位置まで押し込まれると、第1突起19がアーム板6の外面よりも内側に没入するため、この位置の目視によってもリテーナ4の押し込みを確認することができる。
リテーナ4が係止位置まで押し込まれると、第2突起20とアーム板6との干渉が解消されるため、図5(A)(B)及び図6に示すように、アーム板6を第2突起20の外側を通過させてレバー3を起立位置まで回転させることができる。後は先述のようにそのままコネクタホルダ1を受側コネクタ30に半嵌合させてレバー3を倒伏操作し、コネクタホルダ1を受側コネクタ30に嵌合させればよい(図7,8)。
【0019】
このように上記形態のレバーコネクタL及びリテーナ4の押し込み確認方法によれば、リテーナ4に、仮挿入位置ではレバー3と干渉してレバー3の回転を規制し、係止位置ではレバー3への干渉を解消する第2突起20を設けたことで、リテーナ4がレバー3の裏側に隠れてしまったとしても、レバー3の回転操作を利用してリテーナ4の係止位置への押し込みを簡単且つ確実に確認可能となる。すなわち、レバー3が回転可能であることでリテーナ4が係止位置に押し込まれていると判断することができる。
特にここでは、第2突起20は、倒伏位置のレバー3と干渉してその回転を規制するものであるから、組み付け手順の最後に行われる始動位置へのレバー3の引き上げ操作を利用してリテーナ4の係止位置への押し込みが合理的に確認可能となる。また、この状態でホルダ本体2へメス端子18を挿脱する必要がある場合にレバー3が邪魔になることもない。
また、リテーナ4で係止されるメス端子18を収容するキャビティ5cを、ホルダ本体2におけるレバー3の操作側と反対側の端部に集めて配置し、当該端部寄りにリテーナ4を設けたことで、第2突起20がリテーナ4の略中央でバランス良く配置可能となり、リテーナ4の押し込みにおける押圧部として好適である。
【0020】
なお、第1、第2突起の形状は上記形態に限らず、リテーナの押し込みやレバーの回転規制が可能であれば、例えば第2突起を前方へもっと大きく形成する等適宜変更可能で、第1突起を省略することもできる。
また、リテーナは、上記形態に限らず、例えばホルダ本体の前後方向中央に配置したり、前後方向の略全長に亘って配置したりする場合でも、回転規制突起によってレバーの回転規制を行うことは可能である。よって、リテーナの配置によっては、例えば起立位置で組み付けられるレバーに回転規制突起が干渉して回転規制を行うようにしてもよい。勿論リテーナが複数となる場合も同様である。
【0021】
その他、レバーは、上記形態のように下方への倒伏操作で嵌合、上方への起立操作で嵌合解除となる構造に限らず、逆の操作で嵌合とその解除とが可能となるものであっても差し支えない。
また、上記形態のようにキャビティのみを形成したホルダ本体に限らず、一部にコネクタを収容して他の部分にキャビティを形成したホルダ本体であっても、レバーの内側位置にリテーナが配置されるものであれば、本発明の適用は可能である。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】レバーコネクタの分解斜視図である。
【図2】(A)はコネクタホルダの平面図、(B)はリテーナが仮挿入位置でのA−A線断面図、(C)はリテーナが係止位置でのA−A線断面図である。
【図3】コネクタホルダの斜視図(レバーは倒伏位置)である。
【図4】(A)〜(C)は、倒伏位置からのレバーの引き上げ動作を示す説明図で、左が側面図、右が下方からの斜視図となる。
【図5】(A)(B)は、リテーナ押し込み後のレバーの引き上げ動作を示す説明図で、左が側面図、右が下方からの斜視図となる。
【図6】コネクタホルダ及び受側コネクタの斜視図(レバーは起立位置)である。
【図7】受側コネクタへのコネクタホルダの半嵌合状態を示す斜視図である。
【図8】受側コネクタへのコネクタホルダの嵌合状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0023】
1・・コネクタホルダ、2・・ホルダ本体、3・・レバー、4・・リテーナ、5・・キャビティ、6・・アーム板、7・・連結板、8・・透孔、9・・回転軸、14・・貫通孔、15・・切欠部、16・・収容凹部、18・・メス端子、19・・第1突起、20・・第2突起、21・・窓部、30・・受側コネクタ、31・・オス端子。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端子を差し込み収容可能なホルダ本体の外側に、平面視略U字状のレバーを前記端子の挿脱方向へ回転可能に連結したコネクタホルダと、前記端子と対応する相手側端子を収容可能で、前記コネクタホルダの半嵌合状態で前記レバーを回転操作することで、前記コネクタホルダと嵌合可能となる受側コネクタとからなり、前記ホルダ本体における前記レバーの内側に、前記ホルダ本体の側面から挿脱可能で、挿入状態では、前記ホルダ本体内への前記端子の差し込みを許容する仮挿入位置と、差し込まれた前記端子に係止して抜け止めする係止位置とに位置決め可能なリテーナを設けたレバーコネクタであって、
前記リテーナに、前記仮挿入位置では前記レバーと干渉して該レバーの回転を規制し、前記係止位置では前記レバーとの干渉を解消する回転規制突起を設けたことを特徴とするレバーコネクタ。
【請求項2】
前記レバーが、コネクタホルダを受側コネクタに嵌合させる回転操作時の始動位置以外の回転位置でホルダ本体に組み付けられるものにあっては、前記回転規制突起は、前記回転位置のレバーと干渉して該レバーの回転を規制することを特徴とする請求項1に記載のレバーコネクタ。
【請求項3】
リテーナで係止される端子がホルダ本体に収容される複数の端子の一部となるものにあっては、前記リテーナで係止される端子を収容するキャビティを、前記ホルダ本体におけるレバーの回転操作側と反対側の端部に集めて配置し、当該端部寄りに前記リテーナを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレバーコネクタ。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載のレバーコネクタのホルダ本体にリテーナを挿入して端子を差し込み、レバーを組み付けた後、前記レバーを回転させ、前記レバーが回転可能であることで前記リテーナが係止位置に押し込まれていると判断することを特徴とするリテーナの押し込み確認方法。
【請求項5】
レバーの回転は、ホルダ本体に組み付けたレバーを始動位置へ回転させるものであることを特徴とする請求項4に記載のリテーナの押し込み確認方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−300236(P2008−300236A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−145933(P2007−145933)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】