説明

ロケーション感知モジュールを用いた省電力デバイス、システム、及び方法

【課題】装置とその周辺環境とを統合させるより幅広い能力を提供する。
【解決手段】コンピューティング装置において、装置のロケーションの実質的な変化を検出するロケーションオペレーティングシステムを周期的にアクティブにし、装置のロケーションの変化に基づいて所定の複数のコンピューティング環境から、変化したロケーションに最適なコンピューティング環境を選択し、選択されたコンピューティング環境により指定される装置の1以上のコンポーネントの電力モードを変更する方法、装置、及びシステム。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ワイヤレスデバイス、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯情報端末(PDA)等といった装置は、例えば、近傍の装置からのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)といったネットワークを介した信号を検出することによりその周辺環境を判断する場合がある。周辺環境には、実際の及び/又は仮想の環境が含まれうる。装置は、周辺環境における他の装置を識別し、かかる装置とインタラクトし、有線又は無線接続を形成し、信号を送受信しうる。しかし、装置がその周辺環境に関して識別する情報は限定的な場合がある。
【0002】
装置とその周辺環境とを統合させるより幅広い能力が求められている。
【図面の簡単な説明】
【0003】
本発明の主題は、本明細書の結論部に具体的且つ明白に示す。しかし、本発明は、編成及び動作方法に関して、本発明の課題、特徴、及び利点とともに、添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことにより最良に理解されるであろう。
【0004】
【図1】本発明の一実施形態によるシステムを示す概略図である。
【0005】
【図2】本発明の一実施形態による方法を説明するフローチャートである。
【0006】
なお、説明の便宜上、図中の構成要素は必ずしも正確に又は縮尺がとられて示されているわけではない。例えば、一部の構成要素の寸法は、明確にすることを目的として他の構成要素よりも大きく示している場合がある。或いは、幾つかの物理的なコンポーネントは1つの機能ブロック又は構成要素に含まれる場合もある。更に、適切な場合には、異なる図に同じ参照番号を用いて対応又は類似する構成要素を示すものとする。また、図示する幾つかのブロックを組み合わせて1つの機能としてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下の詳細な説明において、本発明の完全な理解を与えるべく幾つかの具体的な詳細を示す。しかし、当業者であれば、本発明は、その具体的な詳細がなくとも実施しうることは理解できよう。また、周知の方法、手順、コンポーネント、及び回路は、本発明を曖昧にしないよう詳細には説明していない。
【0008】
特に指示がない限り、以下の説明から明らかであるように、明細書全体に亘って用いる「処理する」、「演算する」、「計算する」、「決定する」等の用語は、コンピュータ若しくはコンピュータシステム、又は同様の電子コンピューティングデバイスの動作及び/又は処理を指し、コンピューティングシステムのレジスタ及び/又はメモリ内の、例えば、電子量といった物理量で表現されるデータを操作及び/又は変換して、コンピューティングシステムのメモリ、レジスタ、又は他の情報記憶装置、伝送又は表示デバイス内の物理量として同様に表現される他のデータにすることを指すと理解するものとする。更に、「複数の」という用語は、明細書全体に亘って2以上のコンポーネント、デバイス、構成要素、パラメータ等を示すべく用いるものとする。
【0009】
本発明は、様々な用途に用いることができることを理解すべきである。本発明は次の点に限定されないが、本願に開示する回路及び技術は、パーソナルコンピュータや、無線システム、ワイヤレス通信システム、デジタル通信システム、衛星通信システム等の局といった多くの装置に用いることができる。
【0010】
本発明の実施形態は、様々な用途に用いることができる。本発明の一部の実施形態は、送信器、受信器、送受信器、送信器−受信器、ワイヤレス通信局、ワイヤレス通信デバイス、ワイヤレスアクセスポイント(AP)、モデム、ワイヤレスモデム、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、モバイルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、携帯情報端末(PDA)デバイス、タブレットコンピュータ、サーバコンピュータ、ネットワーク、ワイヤレスネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスLAN、802.11a、802.11b、802.11e、802.11g、802.11h、802.11i、802.11n、802.16規格(「IEEE Standard for Local and Metropolitan Area Networks - Part 16: Air Interface for Fixed Broadband Wireless Access System」、2004年10月1日)といった既存のIEEE802.11規格(「IEEE Standard for Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specification, 1999 Edition」、2003年6月12日改定)、及び/又は、上述の規格の将来のバージョンに従って動作するデバイス及び/又はネットワーク、パーソナルエリアネットワーク(PAN)、ワイヤレスPAN(WPAN)、上述したWLAN及び/又はPAN及び/又はWPANネットワークの一部であるユニット及び/又はデバイス、一方向及び/又は二方向無線通信システム、セル式無線電話通信システム、セル式電話機、ワイヤレス電話機、パーソナル通信システム(PCS)デバイス、ワイヤレス通信デバイス内蔵型PDAデバイス、マルチ入力マルチ出力(MIMO)送受信器又はデバイス、シングル入力マルチ出力(SIMO)送受信器又はデバイス、マルチ入力シングル出力(MISO)送受信器又はデバイス、マルチレシーバチェーン(MRC)送受信器又はデバイス、「スマートアンテナ」技術又はマルチプルアンテナ技術を有する送受信器又はデバイス等を含む、例えば、有線又は無線局である多くのコンピューティング装置及びシステムとともに用いてよい。本発明の一部の実施形態は、例えば、無線周波数(RF)、赤外線(IR)、周波数分割多重(FDM)、直交FDM(OFDM)、時間分割多重(TDM)、時間分割マルチアクセス(TDMA)、拡張TDMA(E−TDMA)、汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張GPRS、符号分割マルチアクセス(CDMA)、ワイドバンドCDMA(WCDMA)、CDMA2000、マルチキャリア変調(MDM)等の1以上のタイプのワイヤレス通信信号及び/又はシステムとともに用いてもよい。本発明の実施形態は、様々な他の装置、デバイス、システム、及び/又はネットワークに用いてよい。
【0011】
一実施形態では、デバイス(例えば、セル式電話機、PDA、ポータブルコンピュータ)は、例えば、周辺領域において送信される信号に基づいてデバイスのロケーションの変化を検出するロケーションオペレーティングシステムを周期的にアクティブにしうる。例えば、デバイスは、ユーザによって自宅から自家用車から持ち運ばれうる。ユーザがロケーションを変える際には、デバイス又はデバイスのコンポーネントは、例えば、感知シャットダウンモードとなりうる。ユーザが自家用車に乗り込むと、ある一定時間の経過後、感知シャットダウンモードはタイムアウトされ、ロケーションオペレーティングシステムが(例えば、周期的な時間関数によって)アクティブにされうる。ロケーションオペレーティングシステムは、環境における変化を検出し、例えば、ユーザが自家用車に乗り込んでいることを認識しうる。例えば、センサが、「自動車モード」にある全地球測位システム(GPS)メカニズムに実質的に一致する外部環境における動作を検出しうる。ロケーションオペレーティングシステムは、変化したロケーション(例えば、自動車)に適切なコンピューティング環境を決定及び適用するポリシーエンジン又は他の好適なユニット又はアプリケーションをアクティブにしうる。例えば、ケーパビリティオペレーティングシステムが、「自動車モード」ポリシーをアクティブにしうる。
【0012】
場合により、ロケーション又はロケーションの変化を検出するために、信号を用いない他の方法を用いてもよい。例えば、ノイズレベル又は音声を検出してもよい。カメラ又は露出計により視覚的合図を検出してもよい。特定のネットワーク又は他の無線トラフィックが検出されてもよい。動き検出器により動きの有無を検出してもよい。
【0013】
本発明の実施形態は次の点に限定されないが、本願にて用いる「非アクティブ」又は「省電力」モードには、例えば、アイドルモード、ハイバネーションモード、スタンバイモード、電力節約モード、低電力モード、効率モード、「スリープ」モード、セミオペレーショナルモード、セミアクティブモード、部分アクティブモード、又は、送受信器又はそのサブユニットといったコンポーネントが完全にオペレーショナル及び/又はアクティブではない、又は、完全に非アクティブ、即ち、オフである他の動作モードが含まれうる。
【0014】
アクティブ化には、例えば、オフモードからオンモードへ、非アクティブモードからアクティブモードへ、低電力モードから高電力モードへ、電力ダウンモードから電力アップモードへ、及び/又は、省電力モードからレディモードへとアクティビティ又はモードにおける変化を直接的又は間接的に初期化する、トリガする、スイッチする、及び/又は、開始することが含まれうる。アクティブ化は、例えば、コントロールユニット又は電力コントロールユニットを用いて実行、初期化、トリガ、又は保持されうる。
【0015】
周期的なアクティブ化には、固定又は可変の時間スキームに従ったアクティブ化及び/又は非アクティブ化が含まれうる。このような時間スキームに従ってアクティブにされうる装置のロケーションの変化を検出するための走査継続時間は、固定又は可変の継続時間でありうる。周期的なアクティブ化とは、必ずしも固定の又は反復される時間スキームに従ったアクティブ化を示すわけではない。周期的なアクティブ化は、例えば、可変時間スキームである本発明の実施形態によりサポートされる時間スキームを用いたアクティブ化を含みうる。アクティブ化のための時間スキームは、固定されても、反復されても、可変であっても、若しくはランダムであってもよく、又は、感知オペレーティングシステム(OS)又はモジュールにより決定又は変調される好適な時間関数により定義されてもよい。一部の実施形態では、オペレーティングシステム(OS)には、本願に記載するメカニズムを実施するための任意のシステム、デバイス、モジュール、アプリケーション、処理、又はそれらの組み合わせが含まれうる。
【0016】
本発明の実施形態では、セル式電話機といったコンピューティング装置、又は、ワイヤレスコンピュータ、ワイヤレスヘッドセット、若しくはワイヤレスキーボードといったワイヤレスデバイスが、装置のロケーション又は環境における変化を検出するロケーションOS又はロケーションモジュールと、装置のコンピューティング環境を適宜変更するケーパビリティOSとを含みうる。一部の実施形態では、ケーパビリティOS又はケーパビリティモジュールは、ロケーションの変化が検出されると(例えば、ロケーションOS又はモジュールによって直接的又は間接的に)省電力モードからアクティブにされうる。他の実施形態では、ケーパビリティOSは、連続的にアクティブにされてよい。
【0017】
本発明の実施形態では、装置は、ロケーションOS又はモジュールを周期的にアクティブにする感知OS又はモジュールを含みうる。一部の実施形態では、ロケーションOSは、例えば、感知OS又はモジュールにより決定される時間関数又は周期的に従って(例えば、感知OSによって直接的に又は間接的に)アクティブにされうる。
【0018】
一部の実施形態では、感知OS又はモジュールは、(例えば、アクティブであるロケーションOSに対して低電力で動作して)連続的に実質的にアクティブであってもよく、それにより、ロケーションOS又はモジュールは、周期的に非アクティブ又は省電力モードに入ることができる。感知OSはロケーションOSより消費する電力量が少ないので、ロケーションOSの非アクティブ化を可能にすべく感知OSを連続的にアクティブにすることは、システム全体の電力消費量を減少しうる。
【0019】
他の実施形態では、感知OS又はモジュールは、(例えば、ユーザの要求に応じて、装置がオフのときに、装置が有線で別の対象に接続されるときに、及び、ロケーション変化が最小であると判断されるときに)省電力モードに入ることができる。
【0020】
一部の実施形態では、装置において、装置のロケーションの実質的な変化を検出するロケーションオペレーティングシステム又は検出システムは、周期的にアクティブにされ、装置内のユニットは、装置のロケーションの変化に基づいて所定の複数のコンピューティング環境からコンピューティングモード又はコンピューティング環境を選択し、この選択されたコンピューティング環境は、変化したロケーションに最も適切なコンピューティング環境であり、また、選択されたコンピューティング環境により指定されて、装置の1以上のコンポーネントの電力モードを変更しうる。
【0021】
図1を参照するに、本発明の例示的な実施形態によるシステム100を概略的に示す。当業者であれば、図1に概略的に示す簡略化されたコンポーネントは例示的に過ぎず、他のコンポーネントをシステム100の動作に用いてもよいことは理解できよう。当業者は更に、ワイヤレスシステムにおけるコンポーネント間の接続は、必ずしも厳密に概略図に示すようなものでなければならないことはないことに留意されたい。
【0022】
システム100は、例えば、ワイヤレス局、セル式電話機、ポータブルコンピュータ、アクセスポイント等でありうる2以上のデバイス2及び4を含みうる。なお、システム100に示すネットワークアーキテクチャは、本発明の実施形態では、デバイス間の無線又は有線の通信を可能にするものであることを理解されたい。デバイス2及び4は、実質的に同じローカルにあっても近傍の領域にあってよい。
【0023】
デバイス2は、例えば、信号を送受信し、感知し、検出し、また、外部の構成要素と通信するためのアンテナであるセンサ40を含みうる。デバイス2は、コントロールユニット12を含みうる。コントロールユニット12は、媒体アクセスコントロール(MAC)14と、ネットワークインターフェイスカード(NIC)16といったワイヤレスインタフェースデバイスとを含みうる。デバイス2は、中央演算処理ユニット(CPU)といった1以上のコントローラ又はプロセッサ6、メモリユニット8、及び記憶ユニット10を含みうる。デバイス2は、例えば、基本入出力システム(BIOS)を含む電力コントロールユニット42を含みうる。一部の実施形態では、電力コントロールユニット42の機能は、例えば、命令を実行するプロセッサ6及び/又はコントロールユニット12により行われうる。デバイス2は、例えば、電力コントロールユニット42を用いてコンポーネントの電力モード又はコンポーネントに供給される電力を変更することにより、コントロールユニット12を用いてデバイス2の様々なコンポーネントをアクティブ及び/又は非アクティブにしうる。一部の実施形態では、電力コントロールユニット42及びコントロールユニット12は、デバイス2の様々なコンポーネントをアクティブ及び/又は非アクティブにするために同期されうる又はユニゾンで動作しうる。
【0024】
デバイス2及び4は、当該技術において知られているように、例えば、1以上の無線リンクを用いて、例えば、共有アクセス媒体を介してトラフィック32によって通信しうる。本発明の実施形態は、次の点に限定されないが、トラフィック32は、パケットや、無線信号、ブロードキャスト及びマルチキャストメッセージに傾聴するための次のウィンドウをクライアントに伝えるデリバリ・トラフィック・インジケーション・メッセージ(DTIM)、例えば、ビーコン間隔で周期的に送られ、無線局が近傍のワイヤレスアクセスポイントを識別することを助けるビーコンフレームを伝送する媒体アクセスコントロールサービスデータユニット(MSDU)といった信号及び/又はデータの他の集合を含みうる。一部の実施形態では、デバイス2は、例えば、インターネット又はイントラネットといったより大きいネットワーク38に無線で又は通信線路18を介して通信しうる。他の実施形態では、デバイス2及びデバイス4は、トラフィック34によってより大きいネットワーク38と直接通信しうる。
【0025】
本発明の実施形態は、次の点に限定されないが、センサ40は、例えば、内部及び/又は外部のワイヤレスラジオ、無線周波数(RF)アンテナ、ウェブアクセス可能カメラ、GPS、オーディオ捕捉デバイス、又は、外部又は周辺環境から信号を受信する他のデバイスを含む又はかかるデバイスであってよい。センサ40は、動き検出器、加速度計、光検出器、マイクロホン、又は他のセンサを含みうる。様々な実施形態では、センサ40によって生成又は捕捉される信号には、例えば、画像データ、オーディオデータ、ロケーションデータ、圧力データ、温度データ、周波数データ、速度又は加速度データ、又は、既知のセンサにより収集されうる任意の他のデータが含まれうる。RFアンテナは、例えば、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、全指向性アンテナ、終端給電アンテナ、円偏波アンテナ、マイクロストリップアンテナ、ダイバーシティアンテナ、又は、視像、オーディオサンプル、全地球測位情報、ワイヤレス通信信号、ブロック、フレーム、伝送ストリーム、パケット、メッセージ、及び/又はデータといった周辺環境を示す信号の送受信に適切な任意のタイプのアンテナを含みうる。
【0026】
一部の実施形態では、NIC16は、ネットワーク通信のオープンシステム相互接続(OSI)参照モデルの7レイヤのうちのデータリンクレイヤに関連する機能を提供しうる。本発明の実施形態は、次の点に限定されないが、MAC14は、NIC16内に含まれても、デバイス2内の別個のコンポーネントであってもよい。例えば、MAC14は、当該技術において知られているように、NIC16用のデバイスドライバとして機能しうる。一部の実施形態では、MAC14は、当該技術において知られているように上位MACレイヤと下位MACレイヤを含みうる。下位MACレイヤは、例えば、NIC16内に含まれてもよい。コントロールユニット12は、周辺領域内で伝送される信号に基づいてデバイス2のロケーションの変化を検出するためにロケーションOS22を周期的にアクティブにしうる。一部の実施形態では、ロケーションOS22をアクティブにするタイミングは、例えば、コントロールユニット12の内部タイマであるコンポーネントによって制御されうる。NIC16は、本願に記載しない他の構成要素又は接続を含んでもよい。
【0027】
本発明の実施形態は、次の点に限定されないが、プロセッサ6は、例えば、CPU、デジタル信号プロセッサ(DSP)、マイクロプロセッサ、コントローラ、チップ、マイクロチップ、集積回路(IC)、又は任意の他の好適な汎用又は専用プロセッサ又はコントローラであってよい。メモリユニット8は、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SD−RAM)、フラッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、キャッシュメモリ、バッファ、短期メモリユニット、長期メモリユニット、又は、他の好適なメモリユニット又は記憶ユニットであってよい。記憶ユニット10は、例えば、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、コンパクトディスク(CD)ドライブ、CD−ROMドライブ、又は他の好適なリムーバブル又は非リムーバブル記憶ユニットであってよい。一部の実施形態では、命令は、例えば、記憶媒体10内に記録又は格納され、それらの命令は実行されて、本発明の実施形態による方法を実行しうる。
【0028】
デバイス2は、ロケーションOS又はモジュール22を有するロケーションエンジン20と、ケーパビリティOS又はモジュール26を有するポリシーエンジン24と、感知OS又はモジュール30を有するサービスエンジン28とを含みうる。一部の実施形態では、ロケーションOS22は、例えば、センサ40によって受信される信号に基づいて、デバイス2のロケーションの変化を検出しうる。一部の実施形態では、センサ40は、ロケーションエンジン20及び/又はロケーションOS又はモジュール22の一部でありうる。一部の実施形態では、ロケーションOS又はモジュール22のアクティブ化には、例えば、センサの状態を省電力モードからアクティブモードに変更するためにセンサ40に供給される電力を増加することが含まれる。一部の実施形態では、ロケーションエンジン20及び/又はロケーションOS22は、インテル(登録商標)のアクティブ・マネジメント・テクノロジ(AMT)、アプリケーション、ドライバ、及び/又は、ロケーションを感知又は検出する他の要素といったロケーション及び環境を感知又は検出するソフトウェア及び/又はハードウェアを含みうる。ケーパビリティOS26は、検出されたロケーションの変化に基づいてデバイス2に適切なコンピューティング環境を決定しうる。ポリシーエンジン24は、デバイス2のコンピューティング環境を適宜変更しうる。一部の実施形態では、ロケーションOS22により検出されるデバイス2のロケーションの変化と、ケーパビリティOS26によって決定されるコンピューティング環境は、例えば、ユーザ入力に基づいて変更又は更新されうる。ロケーションエンジン20、ロケーションOS又はモジュール22、ポリシーエンジン24、ケーパビリティOS又はモジュール26、サービスエンジン28、及び、感知OS又はモジュール30のそれぞれは、例えば、プロセッサ(例えば、プロセッサ又はコントローラ6)又はコントローラ(例えば、コントロールユニット12)によって、又は、例えば、チップ若しくは他の回路といった1以上の専用ハードウェアデバイスによって実行されるメモリ8内に格納される一連の命令といったソフトウェアとして実施されてもよい。本願に記載するオペレーティングシステム又はモジュールは、他の方法で実施されてもよい。
【0029】
本発明の実施形態は、「シャットダウン」又は省電力モードを提供しうる。このモードは、例えば、「感知」モードとも呼びうる。この感知モードは、サービスエンジン28を用いて、例えば、周辺領域において(例えば、デバイス4又はネットワーク38から)送信される信号に基づいて装置(例えば、デバイス2)のロケーションの変化を検出しうるロケーションオペレーティングエンジン20を周期的にアクティブにし、ポリシーエンジン24を用いて、ロケーションの変化が検出されると装置のコンピューティング環境を変更する。一部の実施形態では、サービスエンジン28、ポリシーエンジン24、及びロケーションエンジン20のそれぞれは、ハイパーバイザー(Hv)であっても仮想マシーンマネジャ(VMM)であってもよい。本発明の実施形態は、例えば、効率的且つ最小の電力消費のためにポリシーエンジン24及びロケーションエンジン20に最大限のドーマント環境を提供しうる。
【0030】
一部の実施形態では、感知OS30が、ケーパビリティOS26及びロケーションOS22を異なるように管理してもよい。例えば、感知OS30は、ロケーションOS22の起動を(例えば、サービスエンジン28及び/又はコントロールユニット12を介して)直接アクティブ又はトリガし、また、ケーパビリティOS26の起動を間接的にアクティブ又はトリガしてもよい。例えば、アプリケーション、ドライバ、及び/又は、ロケーションを感知又は検出するための他の構成要素を含むロケーションエンジン20及び/又はロケーションOS22は、ロケーションの変化を検出するために(例えば、コントロールユニット12によって)周期的にアクティブにされうる。一部の実施形態では、ポリシーエンジン24は、ロケーションの実質的な変化が検出される場合にアクティブにされ、ロケーションの実質的な変化が検出されない場合にドーマントのままにされるか又は非アクティブにされうる。ポリシーエンジン24及び/又はケーパビリティOS26を用いて、コンピューティングフラットホームが再度起動されるべきか否か、また、適切なコンピューティングプラットホーム又は環境を決定しうる。一部の実施形態では、ケーパビリティOS26は、ロケーションの変化が実質的であるか否か、又は、コンピューティング環境を変更するための所定の閾値を超えたか否かを判断しうる。
【0031】
一実施形態では、デバイス2(例えば、セル式電話機又はラップトップコンピュータ)がユーザによって第1のロケーション又は環境(例えば、会社)から第2のロケーション(例えば、自動車又は他の交通手段)へと運ばれる。例えば、ユーザが、会社から自家用車へと歩く際、デバイス2は、感知シャットダウンモードでありうる。ユーザが、自家用車に乗り込むと、一定時間(例えば、ロケーションエンジン20に省電力又は非アクティブモードを適用する時間間隔)が経過後、ロケーションエンジン20は、(例えば、感知OS30により決定される)周期的な時間関数に従ってアクティブにされうる。ロケーションOS22は、環境における変化を検出し、例えば、ユーザが自動車に乗り込んだことを認識しうる。例えば、外部カメラにより、「自動車モード」を示す画像に実質的に一致する外部環境の画像が読み出されうる。ロケーションOS22は、ポリシーエンジン24の起動をトリガして、変化したロケーション(例えば、自動車)に適切なコンピューティング環境を決定且つ適用しうる。例えば、ケーパビリティOS26は、例えば、コントロールユニット12を用いて、「自動車モード」ポリシーをアクティブにし、このポリシーには、例えば、全地球測位システム(GPS)アプリケーションの起動又はラウンチ、GPSハードウェアの電源投入又は起動、パーソナル・ボイス・オーバー・インターネット・プロトコル(VoIP)の電力又は動作モードの変更、及び/又は曲再生リストモードが含まれうる。コンポーネント(アプリケーションを含む)は、コンピューティング環境に応じて電源を落としてよい。
【0032】
ケーパビリティOS26は、例えば、ユーザが前のロケーション(例えば、ローカルワイヤレスネットワークを有する会社)にいた時に適用された不必要なコンポーネントを非アクティブにするか又は電力モードを変更しうる。例えば、ケーパビリティOS26は、「会社モード」のコンピューティング環境アプリケーションを非アクティブにしうる。この「会社モード」のコンピューティング環境アプリケーションには、例えば、電子メールアプリケーション、イベントカレンダー等が含まれうる。一部の実施形態では、ユーザは、コンピューティング環境を決定するために用いるポリシーを変更又はセットしてもよい。例えば、ユーザは、ロケーションエンジン20によって検出される特定のロケーションにおいて、ポリシーエンジン24によってアクティブにされることが望まれるアプリケーションに応じてポリシーをカスタマイズしてもよい。
【0033】
システム100は、仮想マシンとして用いてもよい。一部の実施形態では、オペレーティングシステム22、26、及び/又は30は仮想環境を含みうる。他の実施形態では、オペレーティングシステム22、26、及び/又は30は、実際の環境を含みうる。当業者であれば、(例えば、オペレーティングシステム22、26、及び/又は30のケーパビリティを提供するための)本願に記載する方法及び装置は、例えば、仮想又は現実のオペレーティングシステム、単一又は複数のプロセッサ6、及び単一又は複数のオペレーティングシステム22、26、及び/又は30、又は、これらの構成要素の任意の組み合わせを有する任意のシステムにおいて実現されうる。
【0034】
図2を参照するに、本発明の一実施形態による方法を説明するフローチャートを示す。
【0035】
段階200において、コンピューティング装置(例えば、デバイス2)は、(例えば、コントロールユニット12及び/又は電力コントロールユニット42を用いて)感知モードを起動又はアクティブにし、感知OS又はモジュール(例えば、感知OS30)を有するサービスエンジン(例えば、サービスエンジン28)をアクティブにする。一部の実施形態では、感知OSは、連続的に実質的にアクティブにされうる(例えば、アクティブであるロケーションOSに対し低電力で動作する。一実施形態では、感知モードは、時間又は他の処理を(例えば、タイマを用いて)追跡し、ロケーションOSを周期的にアクティブにし、ロケーションOSは、装置のロケーションの変化を検出し、ケーパビリティOSをアクティブにして適切なユーザアプリケーションをアクティブにしうる。一部の実施形態では、感知モードは、所定の時間間隔に従って以下の処理を開始しうる。一実施形態では、サービスエンジンは、例えば、コントロールユニット、コントローラ、CPU、又はスイッチを介してロケーションOSの周期的なアクティブ化を開始しうる。
【0036】
段階205において、ケーパビリティOS又はモジュール(例えば、ケーパビリティOS26)を有するポリシーエンジン(例えば、ポリシーエンジン24)は、非アクティブにされうる。一部の実施形態では、感知モードでは、ポリシーエンジンは、例えば、ハイバーネーション、省電力、又は非アクティブモードのデフォルト設定を有してもよい。
【0037】
段階210において、ロケーションOS又はモジュール(例えば、ロケーションOS22)及びセンサ(例えば、センサ40)を有するロケーションエンジン(例えば、ロケーションエンジン20)は、(例えば、コントロールユニット12)によって非アクティブにされうる。一部の実施形態では、ポリシーエンジンは、例えば、ハイバーネーション、省電力、又は非アクティブモードといった感知モードにおけるデフォルト設定を有しうる。一部の実施形態では、ロケーションエンジン及び/又はロケーションOSは、コントロールユニット、CPU、スイッチ、又は、装置の他の適切なコンポーネントを介してコンピューティング装置により周期的に非アクティブにされてもよい。一部の実施形態では、ロケーションエンジン又はオペレーティングシステムを周期的に非アクティブにすることは、センサ(例えば、センサ40)に供給される電力を低減して、センサの状態をアクティブモードから省電力モードに変更することを含みうる。
【0038】
段階215において、感知モードは、例えば、感知OSにより決定される周期的な時間関数に応じてロケーションOSをアクティブにしうる。時間関数の周期性は、システムの仕様に依存して一定であっても、非一定であっても、循環的であっても、再帰的であっても、可変であっても、及び/又は、ランダムであってもよい。時間関数は、可変であっても動的であってもよい。例えば、感知OSにより決定される周期性は、ユーザ入力によって変更又は正規化されうる。例えば、ユーザは、例えば、電源をオン又はオフにする、別のデバイス又は情報ファイルを入力する等の他の処理を開始することにより様々なオペレーティングシステム又はモジュールへの電力の供給を無効にしうる。
【0039】
一部の実施形態では、様々なコンポーネント(例えば、ロケーションOS22及びセンサ40)の周期的なアクティブ化及び/又は非アクティブ化は、タイマ(例えば、コントロールユニット12の内部タイマ)によって、例えば、かかるタイマが所定の時間間隔が経過したことを示す場合に決定されうる。
【0040】
一部の実施形態では、ロケーションエンジン及び/又はロケーションOSは、コントロールユニット、電力コントロールユニット、CPU、スイッチ、又は、装置の他の適切なコンポーネントを介してコンピューティング装置により周期的に非アクティブにされうる。一部の実施形態では、ロケーションオペレーティングシステムを周期的にアクティブにすることは、センサ(例えば、センサ40)に供給される電力を増加して、センサの状態を省電力モードからアクティブモードに変更することを含む。
【0041】
段階220において、センサ(例えば、アンテナ40)は、ロケーション情報を検出しうる。一部の実施形態では、センサは、AMT、アプリケーション、ドライバ、及び/又は、ロケーションを感知又は検出する他の構成要素を含みうる。
【0042】
一実施形態では、ロケーションOSは、周辺領域において伝送される信号に基づいてデバイスのロケーションの変化を検出しうる。例えば、センサは、例えば、GPSメカニズム、又は、時間の経過とともに実質的に変化する外部環境の画像(例えば、静止画又は動画)を読み出す外部カメラを用いて外部環境における動作を検出してもよい。
【0043】
段階225において、ロケーションOSは、装置のロケーションに変化があるか否かを判断しうる。一部の実施形態では、ロケーションOSは、段階220において検出された情報を、前に検出されたロケーション情報と比較してもよい。前に検出されたロケーション情報は、例えば、メモリ(例えば、メモリ8)内に格納されうる。一部の実施形態では、ロケーションOSは、現在のロケーション情報が実質的に変更したか否かを判断するための閾値を設定してもよい。例えば、装置のロケーションの変化は、段階220において検出された情報が前に検出されたロケーション情報と実質的に異なる場合(例えば、比較により、設定された閾値を超えた差をもたらす)に検出されうる。例えば、対比するに、ユーザの居間は、ユーザの書斎と実質的に同じとみなされるので、そのようなロケーションの変化(例えば、特定の変化閾値より下)は検出されない。変化が検出される場合は、処理は段階230に進む。閾値は、例えば、ヤードやメートルで測定される距離、異なるチャネルを使う必要性、又は、異なるAP若しくは他のワイヤレスデバイスと関連付ける必要性でありうる。変化が検出されない場合、処理は段階205に戻る。
【0044】
段階230において、感知モードは非アクティブにされ、ケーパビリティOSがアクティブにされうる。例えば、ケーパビリティOSは、(例えば、ロケーションオペレーティングシステムによって)示されたロケーションに基づいて装置に適切なコンピューティング環境を決定しうる。
【0045】
一部の実施形態では、ケーパビリティOSは、異なるモードのディレクトリ、又は、例えば、「会社モード」、「自宅モード」、「自動車モード」、又は「図書館モード」を含む所定の複数のコンピューティング環境を有してもよい。一部の実施形態では、ケーパビリティOSは、(例えば、段階225において決定される)装置のロケーションの変化に基づいて所定の複数のコンピューティング環境から1つのコンピューティング環境を選択しうる。選択されたコンピューティング環境は、実質的に、変化したロケーションに最も適したコンピューティング環境であると決定されうる。
【0046】
例えば、ケーパビリティOSは、装置は、例えば、図書館内にあるということを示す(例えば、センサ40からの)ロケーション情報を受取りうる。このような実施形態では、ケーパビリティOSは、例えば、現在の装置に適したコンピューティング環境は「図書館モード」であると判断しうる。一実施形態では、ポリシーエンジンは、ケーパビリティOSにより判断された装置の適切なコンピューティング環境の変更又は設定を開始してもよい。ケーパビリティOSが、例えば、装置の適切なコンピューティング環境が「図書館モード」であると判断すると、ポリシーエンジンは、例えば、コントロールユニット、電力コントロールユニット、コントローラ、CPU、又はスイッチを用いて、装置の現在のコンピューティング環境として「図書館モード」を選択又は開始しうる。
【0047】
一部の実施形態では、プロセッサ(例えば、CPU6)は、電力コントロールユニット(例えば、電力コントロールユニット42)を用いて、ケーパビリティOSにより選択された適切なコンピューティング環境により指定されるアプリケーションのアクティブ化又は開始のためにプロセッサに供給される電力を増加して、装置の1以上のコンポーネントの電力モードを変更しうる。所定の複数のコンピューティング環境のうちの1以上のコンピューティング環境は、例えば、ユーザ入力に基づいて生成されうる。一部の実施形態では、コンピューティング装置又はコンポーネント(例えば、アプリケーション、物理モジュール等)は、コンピューティング装置のコンピューティング環境を適用又は変更するときに、異なる電力レジームを有する、特定のコンポーネントを電力アップ又は電力ダウンするために、異なる方法で動作する又は異なる方法に構成されうる。例えば、選択されたコンピューティング環境を適用することは、1以上の新しいアプリケーションをラウンチすることを含み、この1以上の新しいアプリケーションは、例えば、選択されたコンピューティング環境によって指定され、又は、コンポーネントの動作モード又は電力モードを変更しうる。例えば、インターネット無線ソフトウェアアプリケーションはオンオフされ、モニタはより明るくされ、インターフェイスは、スリープモードにされる。
【0048】
一部の実施形態では、ユーザは、この処理を、例えば、本発明の一部の実施形態に従い動作するコンポーネント又はアプリケーションの(例えば、電力コントロールユニットによる)のアクティブ化、非アクティブ化、又は、アクティブ若しくは非アクティブ化の無効化によって割り込み及び/又は変更しうる。
【0049】
他の段階又は一連の段階を用いてもよい。
【0050】
本発明の実施形態は、例えば、プロセッサ又はコントローラによって実行されると本願に開示する方法を実行する命令を含むメモリ、ディスクドライブ、又は、「ディスク・オン・キー」といったコンピュータ可読記憶媒体を含みうる。
【0051】
本発明を、有限数の実施形態について説明したが、本発明に多くの変更、修正、及び他の適用をしうることは理解されよう。本発明の実施形態は、本願に記載した段階を実行する他の装置も含んでもよい。このような装置には、上述したような構成要素が組み込まれるか、同じ目的を果たす代替のコンポーネントが含まれうる。当業者であれば、特許請求の範囲には、本発明の真の趣旨内にある全てのそのような修正及び変更も本発明の範囲とすることを理解できよう。
【符号の説明】
【0052】
2 デバイス
4 デバイス
6 CPU
8 メモリユニット
10 記憶ユニット
12 コントロールユニット
14 MAC
16 NIC
18 通信線路
20 ロケーションエンジン
22 ロケーションOS
24 ポリシーエンジン
26 ケーパビリティOS
28 サービスエンジン
30 感知OS
32 トラフィック
34 トラフィック
38 ネットワーク
40 センサ(アンテナ)
42 電力コントロールユニット
100 システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティング装置において、前記装置のロケーションの実質的な変化を検出するロケーションオペレーティングシステムを周期的にアクティブにする段階と、
前記装置の前記ロケーションの前記変化に基づいて所定の複数のコンピューティング環境から、前記変化したロケーションに最適なコンピューティング環境を選択する段階と、
前記選択されたコンピューティング環境により指定される前記装置の1以上のコンポーネントの電力モードを変更する段階と、
を含む方法。
【請求項2】
前記装置の前記ロケーションの実質的な変化の検出は、周辺領域において伝送される信号に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記装置の1以上のコンポーネントの前記電力モードを変更する段階は、
プロセッサに供給される電力を増加して、前記選択されたコンピューティング環境により指定されるアプリケーションをアクティブにする段階を含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記ロケーションオペレーティングシステムをアクティブにする段階は、
センサに供給される電力を増加して、前記センサの状態を省電力モードからアクティブモードに変更する段階を含む、請求項1乃至3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
センサに供給される電力を減少することで前記ロケーションオペレーティングシステムを周期的に非アクティブにし、前記センサの状態をアクティブモードから省電力モードに変更する段階を更に含む、請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記所定の複数のコンピューティング環境のうちの1以上のコンピューティング環境は、ユーザ入力に基づいて生成される、請求項1乃至5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記信号は、画像データを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
周期的にアクティブにする段階は、タイマが所定の時間間隔が経過したことを示す場合に、アクティブにする段階を含む、請求項1乃至7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
装置のロケーションの実質的な変化を検出するロケーションオペレーティングシステムを周期的にアクティブにするコントローラと、
前記装置の前記ロケーションの前記変化に基づいて、所定の複数のコンピューティング環境から、前記変化したロケーションに最適なコンピューティング環境を選択するポリシーエンジンと、
前記選択されたコンピューティング環境により指定される前記装置の1以上のコンポーネントの電力モードを変更する電力コントロールユニットと、
を備える装置。
【請求項10】
前記装置の前記ロケーションの実質的な変化の検出は、周辺領域において伝送される信号に基づく、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記装置の1以上のコンポーネントの前記電力モードを変更することは、プロセッサに供給される電力を増加して、前記選択されたコンピューティング環境により指定されるアプリケーションをアクティブにすることを含む、請求項9または10に記載の装置。
【請求項12】
前記ロケーションオペレーティングシステムをアクティブにすることは、センサに供給される電力を増加して、前記センサの状態を省電力モードからアクティブモードに変更することを含む、請求項9乃至11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
前記コントローラは、センサに供給される電力を減少することで前記ロケーションオペレーティングシステムを周期的に非アクティブにし、前記センサの状態をアクティブモードから省電力モードに変更する、請求項9乃至12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記所定の複数のコンピューティング環境のうちの1以上のコンピューティング環境は、ユーザ入力に基づいて生成される、請求項9乃至13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記ロケーションオペレーティングシステムを周期的にアクティブにする所定の時間間隔が経過したことを示すタイマを更に備える、請求項9乃至14のいずれかに記載の装置。
【請求項16】
コンピュータに、 装置のロケーションの実質的な変化を検出するロケーションオペレーティングシステムを周期的にアクティブにする段階と、
前記装置の前記ロケーションの前記変化に基づいて所定の複数のコンピューティング環境から、前記変化したロケーションに最適なコンピューティング環境を選択する段階、
前記選択されたコンピューティング環境により指定される前記装置の1以上のコンポーネントの電力モードを変更する段階と、を実行させるためのプログラム。
【請求項17】
前記装置の前記ロケーションの実質的な変化の検出は、周辺領域において伝送される信号に基づく、請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記装置の1以上のコンポーネントの前記電力モードを変更することは、プロセッサに供給される電力を増加して、前記選択されたコンピューティング環境により指定されるアプリケーションをアクティブにすることを含む、請求項16または17に記載のプログラム。
【請求項19】
前記ロケーションオペレーティングシステムをアクティブにすることは、センサに供給される電力を増加して、前記センサの状態を省電力モードからアクティブモードに変更することを含む、請求項16乃至18のいずれかに記載のプログラム。
【請求項20】
前記コンピュータに、センサに供給される電力を減少することで前記ロケーションオペレーティングシステムを周期的に非アクティブにし、前記センサの状態をアクティブモードから省電力モードに変更する段階、を更に実行させるための請求項16乃至19のいずれかに記載のプログラム。
【請求項21】
前記所定の複数のコンピューティング環境のうちの1以上のコンピューティング環境は、ユーザ入力に基づいて生成される、請求項16乃至20のいずれかに記載のプログラム。
【請求項22】
前記信号は、画像データを含む、請求項17に記載のプログラム。
【請求項23】
周期的にアクティブにすることは、タイマが所定の時間間隔が経過したことを示す場合に、アクティブにすることを含む、請求項16乃至22のいずれかに記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−153123(P2009−153123A)
【公開日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−316181(P2008−316181)
【出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】