説明

一時停止警報装置

【課題】 運転者の警報に対する煩わしさを効果的に低減するとともに、運転者の警報に対する慣れを効果的に抑制すること。
【解決手段】 車両が一時停止地点へ近づくときに運転者に対して警報を発生する必要がある場合、過去に一時停止地点を通過したときの通過状況情報に基づく一時停止履行頻度から、次回に警報を発生する際の警報レベルを設定し(ステップS30)、この設定された警報レベルに応じた警報を発生する際、車両の現在の速度、時間帯や車両の車室内の騒音レベル等に応じて、警報の内容や警報の音響レベルを変更する(ステップS40)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一時停止警報装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一時停止交差点への進行を検出してユーザへ警告を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。このうち、特許文献1に記載の技術は、前回一時停止地点を通過した時の車両の減速度に応じて、車速に対して減速警報を発生させる距離の関係を変更する。
【0003】
一方、特許文献2に記載の技術は、一時停止地点における自車両の停止滞留の出現頻度に基づく自車両が交差車両と遭遇する遭遇率に基づいて、一時停止地点における運転者の油断誘発度を判定し、この油断誘発度が高いほど警報を発生し易くする。また、この特許文献2に記載の技術では、運転者による運転操作状況(方向指示器の操作状況等)や交差点の属性(交差点形状、交差側道路の種別、道路幅等)に基づいて、一時停止地点において自車両が一時停止する確信度を判定し、この一時停止確信度が高いほど警報を発生し難くする。
【特許文献1】特開2000−46574号公報
【特許文献2】特開2004−310260号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一時停止を行う必要のある地点において、過去に一時停止を怠ったことのない運転者に対しては警報を発生する必要性は低く、その一方で、過去に何度も一時停止を怠ったことがある運転者に対しては警報を発生する必要性は高い。このことから、運転者の過去の一時停止遵守状況を踏まえて警報発生を判断することで、運転者にとって煩わしい警報を与えないようにすることができる。しかしながら、上述した従来技術は、何れも、運転者の過去の一時停止遵守状況を踏まえて警報発生を判断していないため、警報に対する煩わしさの低減効果があまり期待できない。
【0005】
また、一般に、運転者に対して毎回同じような警報を発生すると、運転者は、回を重ねる毎に警報に慣れを生じる。従って、例えば、警報の発生タイミング、警告内容(警報メッセージ)、警報の音量等を可変にすることで、運転者の警報に対する慣れを抑制することができる。しかしながら、上述した特許文献1に記載の従来技術は、前回一時停止地点を通過したときの減速度と車速に応じて、減速警報の発生タイミングを変更するのみであるため、運転者の警報に対する慣れの抑制効果があまり期待できない。
【0006】
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたもので、運転者の警報に対する煩わしさを効果的に低減するとともに、運転者の警報に対する慣れを効果的に抑制することができる一時停止警報装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の一時停止警報装置は、
一時停止を行う必要のある一時停止地点へ車両が近づく場合、車両の速度、及び車両から一時停止地点までの距離の少なくとも一方に基づいて、車両の運転者に対して警報を発生する必要があるかどうかを判定する警報発生判定手段と、
警報発生判定手段によって警報を発生する必要があると判定された場合に、運転者に対して警報を発生する警報発生手段と、を備えるものであって、
車両が過去に一時停止地点を通過したときの一時停止履行状況を含む通過状況情報を記憶する通過状況情報記憶手段と、
通過状況情報に基づく一時停止履行頻度から警報レベルを設定する警報レベル設定手段と、を備え、
警報発生手段は、警報レベル設定手段の設定した警報レベルに応じた警報を発生する際、車両の現在の速度、時間帯、及び車両の車室内の騒音レベルの少なくとも1つに応じて、警報の内容、及び警報の音響レベルの少なくとも一方を変更する変更手段を備えることを特徴とする。
【0008】
このように、本発明は、過去に一時停止地点を通過したときの一時停止履行状況を含む通過状況情報を記憶し、この通過状況情報に基づく一時停止履行頻度から警報レベルを設定して、この設定した警報レベルに応じた警報を発生する。これにより、運転者の過去の一時停止遵守状況を踏まえて警報発生を判断できるようになるため、運転者の警報に対する煩わしさを効果的に低減することが可能となる。
【0009】
また、本発明では、警報レベルに応じた警報を発生する際、車両の現在の速度、時間帯や車両の車室内の騒音レベル等に応じて、警報の内容や警報の音響レベル等を変更する。これにより、前回に警報を発生したときの警報レベルと同じ警報レベルであっても、現在の状況に応じて警報の内容や警報の音響レベル等が変更されるようになるため、運転者の警報に対する慣れを効果的に抑制することが可能となる。
【0010】
請求項2に記載の一時停止警報装置によれば、
通過状況情報記憶手段は、通過状況情報として、一時停止地点を通過したときの通過時間、渋滞状況、及びその場所をさらに含んで記憶するものであって、
警報レベル設定手段は、通過時間、渋滞状況、及びその場所を加味した一時停止履行頻度から警報レベルを設定することを特徴とする。
【0011】
例えば、一時停止地点の場所や通過時間等によって、運転者の一時停止履行頻度が異なることが考えられる。また、一時停止地点の前後において渋滞が発生している場合には、運転者は必然的に一時停止を履行することになる。従って、通過時間、渋滞状況、及びその場所を加味した一時停止履行頻度から警報レベルを設定することで、その設定された警報レベルを正確なものとすることができる。
【0012】
請求項3に記載の一時停止警報装置によれば、変更手段は、車両の車室内の騒音レベルが高いほど、警報の音響レベルが高くなるように変更することを特徴とする。これにより、車室内の騒音レベルに応じて、警報の音響レベルを最適にすることが可能となる。
【0013】
請求項4に記載の一時停止警報装置は、車両が一時停止する必要のある一時停止地点を含む地図データを記憶する地図データ記憶手段と、車両の現在位置を検出する位置検出手段と、現在位置と地図データとに基づいて、車両の進行方向前方の一時停止地点へ車両が近づくかどうかを判定する一時停止地点接近判定手段と、を備えることを特徴とする。これにより、現在位置と地図データとに基づいて、一時停止地点へ進行中であるか判断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、本発明の一時停止警報装置をカーナビゲーション装置の一機能として実現した場合の例について説明するものである。
【0015】
図1は、カーナビゲーション装置100の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、カーナビゲーション装置100は、位置検出器1、地図データ記憶装置6、操作スイッチ群7、外部メモリ8、制御回路9、VICS受信機10、表示装置11、音声入出力装置12、リモコンセンサ13、及びリモコン14によって構成される。
【0016】
制御回路9は通常のコンピュータとして構成されており、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインが備えられている。ROMには、制御回路9が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
【0017】
位置検出器1は、自車両の進行方向の方位を検出する地磁気センサ2、自車両の鉛直方向周りの角速度を検出するジャイロセンサ3、自車両の移動距離を検出する距離センサ4、及びGPS衛星からの電波に基づいて、自車両の現在位置を検出するGPS(Global Positioning System)のためのGPS受信機5を有している。これらは、各々が性質の異なる誤差を持っているため、複数のセンサにより各々補完しながら使用するように構成されている。
【0018】
なお、各センサの精度によっては位置検出器1を上述した内の一部で構成してもよく、更に、図示しないステアリングの回転センサ、各転動輪の回転速度から速度を検出する車速センサ等を用いてもよい。
【0019】
地図データ記憶装置6は、道路データ、地点検索データ等によって構成される地図データを記憶する装置である。この地図データを記憶する記憶媒体としては、例えば、メモリカードやハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体が用いられる。ここで、地図データを構成する道路データのリンクデータ及びノードデータについて説明する。
【0020】
先ず、リンクとは、地図上の各道路を交差・分岐・合流する点等の複数のノードにて分割し、それぞれのノード間をリンクとして規定されるものであり、リンクを接続することにより道路が構成される。リンクデータは、リンクを特定する固有番号(リンクID)、リンクの長さを示すリンク長、リンクの始端と終端の座標(緯度・経度)、道路名称、道路種別、幅員等の各データから構成されている。
【0021】
一方、ノードデータは、地図上の各道路が分岐、合流、交差するノード毎に固有の番号を付したノードID、ノード座標(緯度・経度)、ノード名称(交差点名称等)、ノードに接続する全てのリンクのリンクIDが記述される接続リンクID、及び、車両が一時停止する必要のある一時停止分岐地点、一時停止合流地点、一時停止交差点を示すノード属性等の各データから構成されている。
【0022】
操作スイッチ群7は、例えば、後述する表示装置11と一体になったタッチスイッチもしくはメカニカルなスイッチ等が用いられ、各種入力に使用される。外部メモリ8は、不揮発性メモリ等のような読み書き可能なメモリであり、制御回路9によって演算された演算結果を記憶する。この外部メモリ8には、後述する通過状況情報が記憶される。
【0023】
VICS受信機10は、道路に敷設されたビーコンや各地のFM放送局を介して、VICS(Vehicle Information and Communication System)センタから配信される道路交通情報(以下、交通情報)を受信する装置である。交通情報としては、例えば、渋滞発生場所、渋滞区間の長さ、この渋滞区間を構成するリンク毎の渋滞度やリンク毎の旅行時間(所要移動時間)等によって構成される渋滞情報や、事故や工事による通行止めや高速道路等の出入り口閉鎖等の通行規制情報である。なお、渋滞度は、複数の評価段階(例えば、渋滞、混雑、空き等)で表されるものである。受信した道路交通情報は、制御回路9で処理され、例えば、渋滞情報や規制情報等は、表示装置11の画面に表示される地図に重ねて表示することができる。
【0024】
表示装置11は、例えば液晶ディスプレイによって構成され、表示装置11の画面には位置検出器1から入力された自車両の現在位置に対応する自車位置マークと、地図データ記憶装置6より入力された地図データによって生成される車両周辺の道路地図を表示することができる。
【0025】
音声入出力装置12は、何れも図示しないスピーカやマイク等から構成されるもので、マイクを介してユーザの発した音声の音声信号を入力するとともに、スピーカを介して、音声や警報音等を出力する。
【0026】
カーナビゲーション装置100は、リモートコントロール端末(以下、リモコンと称する)14を介してリモコンセンサ13から、あるいは操作スイッチ群7から目的地の位置を設定すると、現在地(出発地)から目的地までの最適な経路を自動的に探索し、その探索した経路において右左折すべき交差点や分岐地点等を案内する、いわゆる経路案内機能も備えている。このような自動的に最適な経路を設定する手法としては、例えば、周知のダイクストラ法等の手法が知られている。
【0027】
また、カーナビゲーション装置100は、車両の現在位置と地図データとに基づいて、車両の進行方向前方の一時停止地点(一時停止分岐地点、一時停止合流地点、一時停止交差点等)へ車両が近づくかどうかを判定する。そして、車両が一時停止地点へ近づくと判定された場合に、車両の速度や当該一時停止地点までの距離に基づいて、車両の運転者に対して警報を発生する必要があるかどうかを判定し、警報を発生する必要があると判定された場合に、運転者に対して警報を発生する一時停止警報機能を備えている。
【0028】
この一時停止警報機能においては、車両が一時停止地点を通過した場合、そのときの一時停止履行状況、通過時間、渋滞状況、及びその場所を含む通過状況情報を外部メモリ8へ逐次記憶するとともに、この通過状況情報に基づく一時停止履行頻度から、次回に警報を発生する際の警報レベルを設定する。
【0029】
ここで、運転者の一時停止履行頻度は、一時停止地点の場所や通過時間等によって異なることが考えられる。また、一時停止地点の前後において渋滞が発生している場合には、運転者は必然的に一時停止を履行することにもなる。従って、一時停止履行状況とともに、通過時間、渋滞状況、及びその場所を加味した一時停止履行頻度から警報レベルを設定することで、その設定された警報レベルを正確なものとすることができる。
【0030】
そして、一時停止警報機能では、警報を発生する必要があると判定された場合、この設定した警報レベルに応じた警報を発生する。これにより、運転者の過去の一時停止遵守状況を踏まえて警報発生を判断できるようになるため、運転者の警報に対する煩わしさを効果的に低減することが可能となる。
【0031】
また、一時停止警報機能では、設定された警報レベルに応じた警報を発生する際、車両の現在の速度、時間帯や車両の車室内の騒音レベル等に応じて、警報の内容や警報の音響レベル等を変更する。具体的には、例えば、警報を発生する時間帯に応じて、警報の内容(警告メッセージの内容)を変更したり、また、車両の車室内の騒音レベルが高いほど、警報の音響レベルが高くなるように(例えば、警報の音響レベルを車室内の騒音レベルに対して10デシベル以上高くなるように)変更したりする。これにより、時間帯に応じて警報の内容を最適にしたり、車室内の騒音レベルに応じて警報の音響レベルを最適にしたりすることが可能となる。
【0032】
これにより、前回に警報を発生したときの警報レベルと同じ警報レベルであっても、現在の状況に応じて警報の内容や警報の音響レベル等が変更されるようになるため、運転者の警報に対する慣れを効果的に抑制することが可能となる。
【0033】
次に、本実施形態のカーナビゲーション装置100による一時停止警報機能の動作について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図2においては、車両が一時停止交差点へ進行する場合を例として説明する。先ず、図2に示すステップS10では、車両が進行方向前方の一時停止地点へ進行中であるかどうかを判定する。ここで、肯定判定される場合にはステップS20へ処理を進め、否定判定される場合には、車両が一時停止地点に近づくまで待機状態となる。
【0034】
ステップS20では、車両から一時停止地点までの距離が所定距離X(m)以内で、かつ、車両の速度が所定速度Y(km/h)以上であるか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはステップS30へ処理を進め、否定判定される場合にはステップS10へ処理を移行し、上述した処理を繰り返し行う。
【0035】
ステップS30では、外部メモリ8に記憶された通過状況情報に基づく一時停止履行頻度から、次回に警報を発生する際の警報レベルを設定する。ステップS40では、ステップS30において設定された警報レベルに応じた警報について、車両の現在の速度、時間帯や車両の車室内の騒音レベルに応じて、その警報の内容や警報の音響レベル(スピーカの音量)を変更する。この変更を施したうえで警報を発生する。
【0036】
これにより、例えば、過去、運転者が一時停止を遵守しているため一時停止履行頻度が高く、警報レベルが低く設定され、現在の速度が低い場合には、警報そのものを発生しないようにすることができる。また、例えば、一時停止履行頻度が低く、警報レベルが高く設定される場合には、命令的な警報内容で、かつ、音響レベルが高くなるようにすることができる。また、例えば、時間帯に応じて、警報の内容を変更したり、車両の車室内の騒音レベルに応じて、警報の音響レベルを最適にしたりすることができる。
【0037】
ステップS50では、一時停止交差点を通過したか否かを判定する。ここで、肯定判定される場合にはステップS60へ処理を進め、否定判定される場合にはステップS10へ処理を移行し、上述した処理を繰り返し行う。ステップS70では、一時停止交差点通過時の通過状況(一時停止履行状況、通過時間、渋滞状況、及びその場所)を外部メモリ8へ記憶する。そして、ステップS10へ処理を移行し、上述したステップS10からの処理を実行する。
【0038】
このように、本実施形態のカーナビゲーション装置100による一時停止警報機能は、車両が一時停止地点へ近づくときに運転者に対して警報を発生する必要がある場合、過去に一時停止地点を通過したときの通過状況情報に基づく一時停止履行頻度から、次回に警報を発生する際の警報レベルを設定し、この設定された警報レベルに応じた警報を発生する際、車両の現在の速度、時間帯や車両の車室内の騒音レベル等に応じて、警報の内容や警報の音響レベル等を変更する。
【0039】
これにより、運転者の過去の一時停止遵守状況を踏まえて警報発生を判断できるようになるため、運転者の警報に対する煩わしさを効果的に低減することが可能となる。また、前回に警報を発生したときの警報レベルと同じ警報レベルであっても、現在の状況に応じて警報の内容や警報の音響レベル等が変更されるようになるため、運転者の警報に対する慣れを効果的に抑制することが可能となる。
【0040】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することができる。例えば、上述した一時停止警報機能を経路案内機能の実行中に実行して、経路内における一時停止地点に車両が近づく場合に、警報を発生するようにしてもよい。これにより、運転者が初めて通行する経路であっても、その経路に含まれる一時停止地点において確実に一時停止を履行するように、運転者に対して警報を発生することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】カーナビゲーション装置100の全体構成を示すブロック図である。
【図2】カーナビゲーション装置100による一時停止警報機能の動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
1 位置検出器
6 地図データ記憶装置
7 操作スイッチ群
8 外部メモリ
9 制御回路
10 VICS受信機
11 表示装置
12 音声入出力装置
13 リモコンセンサ
14 リモコン
100 カーナビゲーション装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一時停止を行う必要のある一時停止地点へ車両が近づく場合、前記車両の速度、及び前記車両から前記一時停止地点までの距離の少なくとも一方に基づいて、前記車両の運転者に対して警報を発生する必要があるかどうかを判定する警報発生判定手段と、
前記警報発生判定手段によって警報を発生する必要があると判定された場合に、前記運転者に対して警報を発生する警報発生手段と、を備える一時停止警報装置であって、
前記車両が過去に一時停止地点を通過したときの一時停止履行状況を含む通過状況情報を記憶する通過状況情報記憶手段と、
前記通過状況情報に基づく一時停止履行頻度から警報レベルを設定する警報レベル設定手段と、を備え、
前記警報発生手段は、前記警報レベル設定手段の設定した警報レベルに応じた警報を発生する際、前記車両の現在の速度、時間帯、及び前記車両の車室内の騒音レベルの少なくとも1つに応じて、前記警報の内容、及び前記警報の音響レベルの少なくとも一方を変更する変更手段を備えることを特徴とする一時停止警報装置。
【請求項2】
前記通過状況情報記憶手段は、前記通過状況情報として、前記一時停止地点を通過したときの通過時間、渋滞状況、及びその場所をさらに含んで記憶するものであって、
前記警報レベル設定手段は、前記通過時間、渋滞状況、及びその場所を加味した前記一時停止履行頻度から警報レベルを設定することを特徴とする請求項1記載の一時停止警報装置。
【請求項3】
前記変更手段は、前記車両の車室内の騒音レベルが高いほど、前記警報の音響レベルが高くなるように変更することを特徴とする請求項1又は2記載の一時停止警報装置。
【請求項4】
車両が一時停止する必要のある一時停止地点を含む地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
車両の現在位置を検出する位置検出手段と、
前記現在位置と前記地図データとに基づいて、前記車両の進行方向前方の一時停止地点へ車両が近づくかどうかを判定する一時停止地点接近判定手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の一時停止警報装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−17411(P2007−17411A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−202125(P2005−202125)
【出願日】平成17年7月11日(2005.7.11)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】