説明

交差点状況検出装置及び交差点状況検出方法

【課題】交差点の状況を精度よく判定する。
【解決手段】車両1の位置を検出する自車位置検出部3と、車両1の速度を検出する車速検出部4と、少なくとも交差点の位置情報を含む道路情報を格納する道路情報データベース5と、自車位置検出部3により検出された車両1の位置情報と、車速検出部4により検出された車両1の速度情報と、道路情報データベース5に格納されている交差点の位置情報とに基づいて交差点における車両1の停止位置を検出する停止位置検出部6と、停止位置検出部6により検出された車両1の停止位置を記録する走行情報記録部7とを備える。そして、交差点状況判定部8が、走行情報記録部7に記録されている車両1の停止位置に基づいて交差点の状況を判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の走行履歴に基づいて交差点の状況を検出する交差点状況検出装置及び交差点状況検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車両が交差点に接近する度毎に車両の位置と速度の情報を蓄積し、交差点から所定距離範囲内において車両が所定速度以下になった走行履歴の割合に基づいて、信号が設置されていない交差点における非優先道路を検出する交差点状況検出装置が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2005−174282号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の交差点状況検出装置は、上述の通り、交差点から所定距離範囲内において車両が所定速度以下になった走行履歴の割合に基づいて非優先道路を検出する構成になっているために、優先道路を走行していた車両が交差点において右左折のために減速した時の走行履歴も加味されることによって優先道路を非優先道路と誤判定してしまうことがある。
【0004】
なお、このような誤判定を防止するために、車両が交差点を直進走行した時の走行履歴のみを用いて判定を行う方法も考えられるが、この方法を用いた場合には、直進することができない交差点に対しては判定を行うことができない。また、判定に利用される走行履歴が直進走行時のものに限られるために、正確な判定が可能になるまでに多くの走行履歴を蓄積する必要がある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、交差点の状況を精度よく判定可能な交差点状況検出装置及び交差点状況検出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明に係る交差点状況検出装置及び交差点状況検出方法は、交差点から所定距離範囲内において自車両が所定速度以下になった走行履歴の割合ではなく、交差点における自車両の停止位置の履歴に基づいて交差点の状況を判定する。即ち、本発明の一態様に係る交差点状況検出装置及び交差点状況検出方法は、自車両の位置を検出し、自車両の速度を検出し、自車両の位置情報及び速度情報と交差点の位置情報とに基づいて交差点における自車両の停止位置を検出し、自車両の停止位置を記録し、記録されている自車両の停止位置に基づいて交差点の状況を判定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る交差点状況検出装置及び交差点状況検出方法によれば、優先道路を走行していた自車両が交差点において右左折のために減速した時の走行履歴を加味することによって優先道路を非優先道路と誤判定してしまうことがないので、交差点の状況を精度よく判定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施形態となる交差点状況検出装置の構成とその動作について説明する。
【0009】
[第1の実施形態]
始めに、図1乃至図7を参照して、本発明の第1の実施形態となる交差点状況検出装置の構成とその動作について説明する。
【0010】
〔交差点状況検出装置の構成〕
本発明の第1の実施形態となる交差点状況検出装置は、図1に示すように、車両1に搭載され、進行方向検出部2,自車位置検出部3,車速検出部4,道路情報データベース5,停止位置検出部6,走行情報記録部7,交差点状況判定部8,車両状態判定部9,及び警報装置10を主な構成要素として備える。
【0011】
本実施形態では、停止位置検出部6,交差点状況判定部8,及び車両状態判定部9の各部の機能は車両1に搭載されたコンピュータシステムが制御プログラムを実行することによりソフトウェア的に実現されるものとする。但し、各部の機能をハードウェアにより実現するようにしてもよい。
【0012】
進行方向検出部2は、ウィンカー信号やヨーレートセンサ等を利用して車両1の進行方向を検出する。自車位置検出部3は、GPS(Global Positioning System)等を利用して車両1の位置情報を検出する。車速検出部4は、車速センサ等を利用して車両1の速度を検出する。
【0013】
道路情報データベース5は、道路を特定するためのリンク情報,交差点を特定するためのノード情報,交差点の代表点(本実施形態では交差点の中心点)の位置情報,及び道路の幅員や道路の管理運営元等によって決定されるリンク毎のレベル情報を少なくとも格納する。上記「道路レベル」とは、道路の幅員や道路の管理運営組織によって定められる指標であり、道路の幅員が大きく、道路の管理運営組織が大きいほど(例えば、県道より国道の方が上等)、道路レベルの数値は高く設定される。
【0014】
停止位置検出部6は、自車位置検出部3により検出された車両1の位置情報と、車速検出手段3により検出された車両1の速度情報と、道路情報データベース5に格納されている交差点の代表点の位置情報とに基づいて交差点における車両1の停止位置を検出し、検出された情報を交差点の情報と共に走行情報記録部7に出力する。
【0015】
走行情報記録部7は、ハードディスク装置等の公知の記録装置により構成される。走行情報記録部7は、停止検出部6により検出された車両1の停止位置の情報を交差点における車両の進行方向別に交差点毎に記録する。
【0016】
交差点状況判定部8は、走行情報記録部7に格納されている情報を参照して交差点の状況を判定し、判定結果を道路情報データベース5と車両状態判定部9に出力する。車両状態判定部9は、車両1の位置情報及び速度情報と、走行情報記録部7に記録されている情報と、交差点状況判定部8により判定された若しくは道路情報データベース5に格納されている交差点の状況とに基づいて車両1の状態を判定し、判定結果を警報装置10に出力する。警報装置10は、車両状態判定部9から出力された判定結果に従って車両1の運転者に対し警報を発する。
【0017】
このような構成を有する交差点状況検出装置は、以下に示す交差点状況検出処理を実行することにより信号が設置されていない交差点における非優先道路を精度よく検出すると共に、以下に示す警報処理を実行することにより一時停止が必要な場面において車両1の運転者に対し警報を発する。以下、図2及び図5に示すフローチャートを参照してこの交差点状況検出処理及び警報処理を実行する際の交差点状況検出装置の動作について説明する。
【0018】
〔交差点状況検出処理〕
図2に示すフローチャートは、車両1のイグニッションスイッチがオン状態になったタイミングで開始となり、交差点状況検出処理はステップS1の処理に進む。なお、この交差点状況検出処理は車両1のイグニッションスイッチがオフ状態になるまでの間繰り返し実行される。
【0019】
ステップS1の処理では、自車位置検出部3及び車速検出部4がそれぞれ、車両1の現在位置及び速度Vを検出し、検出した情報を停止位置検出部6に出力する。これにより、ステップS1の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS2の処理に進む。
【0020】
ステップS2の処理では、停止位置検出部6が、ステップS1の処理により検出された車両1の現在位置を参照して、道路情報データベース5の中から車両1が現在走行している道路に対応するリンク(流入リンク)LnとそのリンクLn端部の交差点(ノード)Niの情報を抽出する。これにより、ステップS2の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS3の処理に進む。
【0021】
ステップS3の処理では、停止位置検出部6が、ステップS1の処理により検出された車両1の現在位置とステップS2の処理により抽出された交差点Niの情報を利用して、車両1の現在位置から交差点Niの代表点までの距離を算出する。これにより、ステップS3の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS4の処理に進む。
【0022】
ステップS4の処理では、停止位置検出部6が、リンクLnと交差点Niの組み合わせに対応する過去の走行記録、換言すれば、過去に車両1がリンクLnから交差点Niに進入した走行記録を走行情報記録部7から読み出す。これにより、ステップS4の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS5の処理に進む。
【0023】
ステップS5の処理では、停止位置検出部6が、ステップS4の処理により読み出された過去の走行記録に基づいて車両1が過去にリンクLnから交差点Niに進入した回数(走行回数)Nを計数する。これにより、ステップS5の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS6の処理に進む。
【0024】
ステップS6の処理では、停止位置検出部6が、ステップS3の処理により算出さた距離を参照して、車両1から交差点Niの代表点までの距離が所定距離(例えば20[m])になったか否かを判別する。そして交差点Niの代表点までの距離が所定距離になったタイミングで、停止位置検出部6は、所定距離範囲内において車両1の速度Vが速度VL(例えば10[km/h])以下になったか否かを判別する。
【0025】
判別処理の結果、車両1の速度Vが速度VL以下にならなかった場合、停止位置検出部6は交差点状況検出処理をステップS10の処理に進める。一方、車両1の速度Vが速度VL以下になった場合には、停止位置検出部6は、リンクLnに対応する道路は一時停止が必要な道路、すなわち信号が設置されていない交差点における非優先道路である可能性が高いと判断し、交差点状況検出処理をステップS7の処理に進める。
【0026】
ステップS7の処理では、停止位置検出部6は、車両1がリンクLnから交差点Niに進入した際に速度Vが速度VL以下になった走行記録の回数を計数するためのプログラムカウンタNyの値を1増数する。これにより、ステップS7の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS8の処理に進む。
【0027】
ステップS8の処理では、停止位置検出部6が、自車位置検出部3及び車速検出部4によって検出される車両1の位置及び速度Vに基づいて所定距離範囲内において車両1の速度Vが最も遅くなった位置を検出し、検出された位置を車両1が一時停止した位置SPと判定する。そして、停止位置検出部6は、図3に示すように交差点Niの代表点CPの位置と車両1の一時停止位置SPとの間の距離を停止距離Dとして算出する。これにより、ステップS8の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS9の処理に進む。
【0028】
ステップS9の処理では、進行方向検出部2が、車両1が交差点Niを進行した方向(直進,右折,左折のうちのいずれか)を検出する。なお、上記停止距離Dは、図4(a)に示すように非優先道路(非優先リンク)では右折時と左折時とで有意な差がない。これに対して、優先道路(優先リンク)では、図5(b)に示すように停止距離Dは右折時と左折時とで差があり、右折時の停止距離Dの方が左折時の停止距離Dより短い(交差点の代表点に近い)傾向にある。従って、車両1が現在走行している走行道路における右折時の停止位置と、走行道路と交差する交差道路における右折時の停止位置とを比較し、停止位置が交差点の代表点から遠い方の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定することができる。また図5や図6に示すように、停止距離Dは優先道路から非優先道路に進入する場合よりも非優先道路から優先道路に進入する場合の方が長い傾向にある。従って、このような傾向を参考にすることにより停止距離Dから車両1の走行道路が優先道路であるか非優先道路であるか否かを判定することができる。これにより、ステップS9の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS10の処理に進む。
【0029】
ステップS10の処理では、走行情報記録部8が、交差点Niに進入した際の車両1の走行道路(リンクLn)の情報,ステップS6の判別処理結果,及びステップS6の判別処理において車両1の速度Vが速度VL以下になったと判定された場合に算出される車両1の停止距離Dと進行方向の情報を関連づけして交差点NiにおけるリンクLnの情報として記録する。これにより、ステップS10の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS11の処理に進む。
【0030】
ステップS11の処理では、交差点状況判定部8が、走行情報記録部7から交差点NiにおけるリンクLnの情報を読み出し、読み出された情報に基づいてリンクLnの走行回数Nが所定回数K(例えば10回)と同じ若しくはそれ以上であるか否かを判別する。判別の結果、走行回数Nが所定回数K以下である場合、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS1の処理に戻す。一方、走行回数Nが所定回数Kと同じ若しくはそれ以上である場合には、交差点状況判定部8は交点状況検出処理をステップS12の処理に進める。
【0031】
ステップS12の処理では、交差点状況判定部8が、プログラムカウンタNyの値を参照してリンクLnに対応する道路が非優先道路である可能性が高いと判断された回数NyがリンクLnの走行回数Nの9割と同じ若しくはそれ以上であるか否かを判別する。判別の結果、9割以下である場合、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS1の処理に戻す。一方、9割と同じ若しくはそれ以上である場合には、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS13の処理に進める。
【0032】
ステップS13の処理では、交差点状況判定部8が、走行情報記録部7に記録されているリンクLnの停止距離Dを進行方向別に比較し、進行方向別の停止距離Dの差が所定距離dD(例えば4[m])以下であるか否かを判別する。具体的には、交差点状況判定部8は、停止距離Dと進行方向の情報から車両1が交差点Niを直進した時の平均停止距離DS,右折した時の平均停止距離DR,左折した時の平均停止距離DLを算出した後、これらの値の差分値(DS−LR),(DL−DR),(DS−DR)を算出する。
【0033】
そして、交差点状況判定部8は、算出された差分値のうちで最大の値(=Max{(DS-DR)、(DL-DR)、(DS-DR)})が所定距離dD以下である否かを判別する。判別の結果、所定距離dD以下でない場合、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS1の処理に戻す。一方、所定距離dL以下である場合には、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS14の処理に進める。なお、走行情報記録部7に一進行方向の停止距離Dしか記録されていない場合には、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS1の処理に戻す。
【0034】
ステップS14の処理では、交差点状況判定部8が、交差点NiにおいてはリンクLnに対応する道路が非優先道路であること、及びステップS13の処理より算出された差分値のうちで最大の値をリンクLnから交差点Niに進入する際の車両1の停止距離Dとして道路情報データベース5及び車両状態判定部9に出力する。これにより、ステップS14の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS1の処理に戻る。
【0035】
〔警報処理〕
図7に示すフローチャートは、車両1のイグニッションスイッチがオン状態になったタイミングで開始となり、警報処理はステップS21の処理に進む。なお、この警報処理は車両1のイグニッションスイッチがオフ状態になるまでの間繰り返し実行される。なお、ステップS21〜ステップS23の処理は上記ステップS1〜ステップS3の処理と同じであるので、以下ではその説明を省略し、ステップS24の処理から説明を始める。
【0036】
ステップS24の処理では、車両状態判定部9が、道路情報データベース5若しくは交差点状況判定部8から出力される情報を参照して、ステップS22の処理により特定されたリンクLnに対応する道路が非優先道路であるか否かを判別する。そして判別の結果、リンクLnが非優先道路でない場合、車両状態判定部9は警報処理をステップS21の処理に戻す。一方、リンクLnが非優先道路である場合には、車両状態判定部9は警報処理をステップS25の処理に進める。
【0037】
ステップS25の処理では、車両状態判定部9が、ステップS23の処理により算出された交差点Niの代表点までの距離から道路情報データベース5に登録されている交差点Niの停止距離Dを減算することにより車両1の現在位置から停止目標位置までの距離Lを算出する。これにより、ステップS25の処理は完了し、警報処理はステップS26の処理に進む。
【0038】
ステップS26の処理では、車両状態判定部9が、車両1の車速Vと停止目標位置までの距離Lが以下の数式1を満たすか否かを判別する。なお、数式1中のパラメータt[s]は警告を受けてから運転者がブレーキを踏むまでの反応時間の設定値、パラメータa[m/s]は減速度の設定値を示す。即ち、数式1は、現在の車両位置から停止目標位置までの距離Lと、運転者が警告を受けてからブレーキを踏んで車両1が停止するまでの距離とを比較するものである。判別の結果、距離Lが数式1を満たさない場合、車両状態判定部9は警報処理をステップS21の処理に戻す。一方、距離Lが数式1を満たす場合には、車両状態判定部9は警報処理をステップS27の処理に進める。
【数1】

【0039】
ステップS27の処理では、車両状態判定部9が、車両1の速度Vが10[km/h]以上であるか否かを判別する。そして判別の結果、車両1の速度Vが10[km/h]以上でない場合、車両状態判定部9は、車両1は停止目標位置までに安全に停止できると判断し、警報処理をステップS1の処理に戻す。一方、車両1の速度Vが10[km/h]以上である場合には、車両状態判定部9は、車両1が停止目標位置までに安全に停止できない可能性があると判断し、警報処理をステップS28の処理に進める。
【0040】
ステップS28の処理では、車両状態判定部9が、警報装置10に警報の出力指令を入力し、警報装置10は、車両1の速度を減速させるための警報を車両1の運転者に対し出力する。これにより、ステップS28の処理は完了し、警報処理はステップS1の処理に戻る。
【0041】
以上の説明から明らかなように、本発明の第1の実施形態となる交差点状況検出装置は、車両1の位置を検出する自車位置検出部3と、車両1の速度を検出する車速検出部4と、少なくとも交差点の位置情報を含む道路情報を格納する道路情報データベース5と、自車位置検出部3により検出された車両1の位置情報と、車速検出部4により検出された車両1の速度情報と、道路情報データベース5に格納されている交差点の位置情報とに基づいて交差点における車両1の停止位置を検出する停止位置検出部6と、停止位置検出部6により検出された車両1の停止位置を記録する走行情報記録部7とを備える。そして、この交差点状況検出装置では、交差点状況判定部8が、走行情報記録部7に記録されている車両1の停止位置に基づいて交差点の状況を判定する。このような構成によれば、優先道路を走行していた自車両が交差点において右左折のために減速した時の走行履歴を加味することによって優先道路を非優先道路と誤判定してしまうことがないので、交差点の状況を精度よく判定することができる。
【0042】
また、本発明の第1の実施形態となる交差点状況検出装置では、交差点状況判定部8は、車両1が現在走行している走行道路について走行情報記録部7に記録されている停止位置と、走行道路と交差する交差道路について走行情報記録部に記録されている停止位置とを比較し、停止位置が道路情報データベース5に格納されている交差点の代表点から遠い方の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定するので、走行道路と交差道路のいずれか非優先道路であるのかを精度良く判定することができる。
【0043】
また、本発明の第1の実施形態となる交差点状況検出装置では、走行情報記録部7は、車両1の停止位置を進行方向検出部2により検出された交差点における車両1の進行方向と関連づけて記録し、交差点状況判定部8は、進行方向別の停止位置の差が所定値以下の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定するので、走行道路が非優先道路であるか否かを精度よく判定することができる。
【0044】
また、本発明の第1の実施形態となる交差点状況検出装置では、交差点状況判定部8は、車両1が現在走行している走行道路について走行情報記録部7に記録されている右折時の停止位置と、走行道路と交差する交差道路について走行情報記録部7に記録されている右折時の停止位置とを比較し、停止位置が道路情報データベース5に格納されている交差点の代表点から遠い方の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定するので、走行道路が非優先道路であるか否かを精度よく判定することができる。
【0045】
また、本発明の第1の実施形態となる交差点状況検出装置は、交差点状況判定部8により判定された交差点の状況と、走行情報記録部7により記録されている交差点における車両1の過去の停止位置と、自車位置検出部3により検出された車両1の現在位置と、車速検出部5により検出された車両1の速度Vとに基づいて、車両1の状態を判定する車両状態判定部9と、車両状態判定部9により判定された車両1の状態に応じて車両1の運転者に警報を報知する警報装置10を備えるので、一時停止が必要な場面において運転者に適切に警告を行うことができる。
【0046】
[第2の実施形態]
次に、図8乃至図13を参照して、本発明の第2の実施形態となる交差点状況検出装置の構成とその動作について説明する。
【0047】
〔交差点状況検出装置の構成〕
本発明の第2の実施形態となる交差点状況検出装置は、図8に示すように、上記第1の実施形態となる交差点状況検出装置の各部に加えて進入率算出部11を備える。また本実施形態では、道路情報データベース5は、道路の幅員情報と交差点における道路の交差角度αに関する情報を格納する。詳しくは後述するが、進入率算出部11は、停止位置検出部6により検出された交差点Niにおける車両1の停止位置と道路情報データベース5に格納されている道路の幅員情報を利用して停止位置において車両1が交差点Ni内に進入している割合を交差点進入率Rとして算出し、算出された情報を走行情報記録部7に出力する。
【0048】
このような構成を有する交差点状況検出装置は、以下に示す交差点状況検出処理を実行することにより信号が設置されていない交差点における非優先道路を精度よく検出する。以下、図9及び図10に示すフローチャートを参照して、この交差点状況検出処理を実行する際の交差点状況検出装置の動作について説明する。なお、警報処理を実行する際の交差点状況検出装置の動作は、上記第1の実施形態となる交差点状況検出装置の動作と同じであるので、その説明を省略する。
【0049】
〔交差点状況検出処理〕
図9に示すフローチャートは、車両1のイグニッションスイッチがオン状態になったタイミングで開始となり、交差点状況検出処理はステップS31の処理に進む。なお、この交差点状況検出処理は車両1のイグニッションスイッチがオフ状態になるまでの間繰り返し実行される。また、ステップS31からステップS39までの処理は上記ステップS1からステップS9までの処理と同じであるので、以下ではその説明を省略し、ステップS40の処理から説明を始める。
【0050】
ステップS40の処理では、進入率算出部11が、道路情報データベース5に格納されているリンクLnの幅員情報とステップS38の処理により検出された車両1の停止位置の情報を利用して、停止位置において車両1が交差点内に進入している割合を交差点進入率Rとして算出する。具体的には、進入率算出部11は、リンクLnとリンクLnに交差するリンク(交差リンク)がなす角度α,各リンクの幅員L1,L2,及び停止距離Dを以下の数式2に代入することにより交差点進入率Rを算出する(図11参照)。
【数2】

【0051】
なお、数式2中の分母は交差点Niにおける走行道路の幅、分子は車両1の停止位置から交差点Niの終了位置までの距離を示し、車両1が停止位置において交差点Ni深くまで進入している場合は交差点進入率Rの値は大きくなり、逆に車両1が停止位置において交差点Niに多く進入していない場合には交差点進入率Rの値は小さくなる。これにより、ステップS30の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS31の処理に進む。
【0052】
ステップS41の処理では、走行情報記録部8が、交差点Niに進入した際の車両1の走行道路(リンクLn)の情報,ステップS36の判別処理結果,ステップS36の判別処理において車両1の速度Vが速度VL以下になったと判定された場合に算出される車両1の停止距離D,進行方向,及び交差点進入率Rの情報を関連づけして交差点NiにおけるリンクLnの情報として記録する。これにより、ステップS41処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS42の処理に進む。
【0053】
ステップS42の処理では、交差点状況判定部8が、走行情報記録部7から交差点NiにおけるリンクLnとリンクLnと対向するリンク(以下、対向リンクと表記。図12参照)の情報を読み出し、読み出された情報に基づいてリンクLnの走行回数N1と対向リンクの走行回数N2の合計値Nsを算出する(図12参照)。そして、交差点状況判定部8は算出された合計値Nsが所定回数Kと同じ若しくはそれ以上であるか否かを判別する。判別の結果、合計値Nsが所定回数K以下であれう場合、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS31の処理に戻す。一方、合計値Nsが所定回数Kと同じ若しくはそれ以上である場合には、交差点状況判定部8は交点状況検出処理をステップS43の処理に進める。
【0054】
ステップS43の処理では、交差点状況判定部8が、リンクLn及び対向リンクそれぞれのプログラムカウンタNy1,Ny2の値を参照して、リンクLn及び対向リンクが非優先道路である可能性が高いと判断された回数Ny1,Ny2の合計値がステップS1の処理により算出された合計値Nsの9割と同じ若しくはそれ以上であるか否かを判別する。判別の結果、9割以下である場合、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS31の処理に戻す。一方、9割と同じ若しくはそれ以上である場合には、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS44の処理に進める。
【0055】
ステップS44の処理では、交差点状況判定部8が、走行情報記録部7からリンクLnと交差する道路(交差リンク)の情報を読み出し、読み出された情報に基づいて交差リンクの走行回数N3,N4の合計値Ncを算出する(図12参照)。そして、交差点状況判定部8は、算出された合計値Ncが所定回数Kと同じ若しくはそれ以上であるか否かを判別する。判別の結果、合計値Ncが所定回数K以下である場合、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS45の処理に進める。一方、合計値Ncが所定回数Kと同じ若しくはそれ以上である場合には、交差点状況判定部8は交点状況検出処理をステップS46の処理に進める。
【0056】
ステップS45の処理では、交差点状況判定部8が、走行情報記録部7に記録されているリンクLnの交差点進入率Rを進行方向別に比較し、進行方向別の交差点進入率Rの差が所定値以下であるか否かを判別する。具体的には、交差点状況判定部8は、リンクLnに関連づけされている交差点進入率Rと進行方向の情報から、車両1が交差点Niを直進した時の交差点進入率R1S,右折した時の交差点進入率R1R,及び左折した時の交差点進入率R1Lの差分値(R1S−R1R),(R1L−R1R),(R1S−R1L)を算出し、算出された差分値のうちで最大の値(=Max{(R1S-R1R)、(R1L-R1R)、(R1S-R1L)})が所定値以下である否かを判別する(図13参照)。判別の結果、所定値以下である場合、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS48の処理に進める。一方、所定値以下でない場合には、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS31の処理に戻す。なお、走行情報記録部7に一進行方向の交差点進入率Rしか記録されていない場合には、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS31の処理に戻す。
【0057】
ステップS46の処理では、交差点状況判定部8が、交差リンクのプログラムカウンタNy3,Ny4の値を参照して、交差リンクが非優先道路である可能性が高いと判断された回数Ny3,Ny4の合計値が交差リンクの走行回数N3,N4の合計値Ncの9割と同じ若しくはそれ以上であるか否かを判別する。そして判別の結果、9割以下である場合、交差点状況判定部8は、リンクLnが信号が設置されていない交差点における非優先道路であると判定し、交差点状況検出処理をステップS48の処理に進める。一方、9割と同じ若しくはそれ以上である場合には、交差点状況判定部8は交差点状況検出処理をステップS47の処理に進める。
【0058】
ステップS47の処理では、交差点状況判定部8が、走行情報記録部7に記録されているリンクLn及び対向リンクの交差点進入率Rと交差リンクの交差点進入率とを比較し、リンクLnと交差リンクのどちらが信号が設置されていない非優先道路であるかを判別する。具体的には、交差点状況判定部8は、リンクLnについて記録されている交差点進入率R1R,R1S,R1Lと対向リンクについて記録されている交差点進入率R2R,R2S,R2Lのうちの最大値をRs、交差リンクについて記録されている交差点進入率R3R,R3S,R3L,R4R,R4S,R4Lのうちの最大値をRcとして、最大値Rsと最大値Rcの大小関係を比較する。最大値Rcが最大値Rsと同じ大きさ又はそれ以上である場合、交差点状況判定部8は、リンクLn及び対向リンクを信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定し、交差点状況検出処理をステップS48の処理に進める。一方、最大値Rcが最大値Rs以下である場合には、交差リンクを信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定し、交差点状況検出処理をステップS48の処理に進める。
【0059】
ステップS48の処理では、交差点状況判定部8が、非優先道路と判定されたリンクの情報を道路情報データベース5及び車両状態判定部9に出力する。これにより、ステップS48の処理は完了し、交差点状況検出処理はステップS31の処理に戻る。
【0060】
以上の説明から明らかなように、本発明の第2の実施形態となる交差点状況検出装置は、停止位置検出部6により検出された車両1の停止位置の情報と道路情報データベース5に格納されている道路の幅員情報とを利用して、停止位置において車両1が交差点に進入している割合を交差点進入率Rとして算出する進入率算出部11を備え、交差点状況判定部8は、車両1の走行道路における交差点進入率Rと、走行道路と交差する交差道路における交差点進入率Rとを比較し、交差点進入率Rが小さい方の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定する。すなわち、本実施形態では、交差点状況検出装置は、交差点における停止位置の代わりに交差点進入率Rを用いて交差点の状況を判定する。このような構成によれば、交差道路の幅員の大小によって車両1の停止位置のばらつきが異なる場合であっても、精度よく非優先道路を検出することができる。
【0061】
また、本発明の第2の実施形態となる交差点状況検出装置では、進入率算出部11は、進行方向検出部2により検出された車両の進行方向を参照して、交差点進入率Rを交差点における車両1の進行方向別に算出し、交差点状況判定部8は、進行方向別の交差点進入率Rが所定値以下の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定するので、精度よく非優先道路を検出することができる。
【0062】
また、本発明の第2の実施形態となる交差点状況検出装置では、進入率算出部11は、道路情報データベース5に格納されている道路の交差角度αを利用して交差点進入率Rを算出するので、走行道路と交差道路の交差角度が90°でない特殊な形状の交差点においても交差点進入率Rを算出し、精度よく非優先道路を検出することができる。
【0063】
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。例えば、車両1の周囲を撮像するカメラや車両1の周囲を走査するレーダーを車両1に設け、これらの装置により検出された情報に従って交差点状況検出装置の判定結果を補正することにより、より精度高く非優先道路を検出することができる。このように、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る交差点状況検出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る交差点状況検出処理の流れを示すフローチャート図である。
【図3】交差点における停止距離の算出方法を説明するための図である。
【図4】図4(a)は左折時及び右折時の非優先リンクにおける停止距離を示し、図4(b)は左折時及び右折時の優先リンクにおける停止距離を示す。
【図5】図5(a)は十字路において車両が非優先リンクから優先リンク及び優先リンクから非優先リンクに進入する様子を示し、図5(b)は十字路において非優先リンクから優先リンクに進入する場合及び優先リンクから非優先リンク場合の車両の停止距離を示す。
【図6】図6(a)はT字路において車両が非優先リンクから優先リンク及び優先リンクから非優先リンクに進入する様子を示し、図5(b)はT字路において非優先リンクから優先リンクに進入する場合及び優先リンクから非優先リンク場合の車両の停止距離を示す。
【図7】本発明の実施形態に係る警報処理の流れを示すフローチャート図である。
【図8】本発明の第2の実施形態となる交差点状況検出装置の構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施形態となる交差点状況検出処理の流れを示すフローチャート図である。
【図10】図9に示す交差点状況検出処理の流れの続きを示すフローチャート図である。
【図11】車両の交差点進入率の算出方法を説明するための図である。
【図12】走行リンク,対向リンク,及び交差リンクそれぞれの走行回数,肯定判定回数,及び平均停止距離の一例を示す図である。
【図13】交差点において車両が直進,左折,及び右折する際の停止距離及び交差点進入率の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0065】
1:車両
2:進行方向検出部
3:自車位置検出部
4:車速検出部
5:道路情報データベース
6:停止位置検出部
7:走行情報記録部
8:交差点状況判定部
9:車両状態判定部
10:警報装置
11:進入率算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両の位置を検出する位置検出手段と、
自車両の速度を検出する速度検出手段と、
少なくとも交差点の位置情報を含む道路情報を格納する道路情報データベースと、
前記位置検出手段により検出された自車両の位置情報と、前記速度検出手段により検出された自車両の速度情報と、前記道路情報データベースに格納されている交差点の位置情報とに基づいて、交差点における自車両の停止位置を検出する停止位置検出手段と、
前記停止位置検出手段により検出された自車両の停止位置を記録する走行情報記録手段と、
前記走行情報記録手段に記録されている自車両の停止位置に基づいて交差点の状況を判定する交差点状況判定手段と
を備えることを特徴とする交差点状況検出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の交差点状況検出装置において、
前記交差点状況判定手段は、自車両が現在走行している走行道路について前記走行情報記録手段に記録されている停止位置と、交差点において走行道路と交差する交差道路について走行情報記録手段に記録されている停止位置とを比較し、停止位置が前記道路情報データベースに格納されている交差点の位置から遠い方の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定することを特徴とする交差点状況検出装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の交差点状況検出装置において、
交差点における自車両の進行方向を検出する進行方向検出手段を更に備え、
前記走行情報記録手段は、前記自車両の停止位置を前記進行方向検出手段により検出された自車両の進行方向と関連づけて記録し、前記交差点状況判定手段は、進行方向別の停止位置の差が所定値以下の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定することを特徴とする交差点状況検出装置。
【請求項4】
請求項3に記載の交差点状況検出装置において、
前記交差点状況判定手段は、自車両が現在走行している走行道路について前記走行情報記録手段に記録されている右折時の停止位置と、交差点において走行道路と交差する交差道路について走行情報記録手段に記録されている右折時の停止位置とを比較し、停止位置が前記道路情報データベースに格納されている交差点の位置から遠い方の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定することを特徴とする交差点状況検出装置。
【請求項5】
請求項1に記載の交差点状況検出装置において、
前記道路情報データベースは道路の幅員情報を更に格納し、
前記停止位置検出手段により検出された自車両の停止位置の情報と道路情報データベースに格納されている道路の幅員情報とを利用して、停止位置において自車両が交差点に進入している割合を交差点進入率として算出する進入率算出手段を更に備え、
前記交差点状況判定手段は、自車両が現在走行している走行道路における交差点進入率と、交差点において走行道路と交差する交差道路における交差点進入率を比較し、交差点進入率が小さい方の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定することを特徴とする交差点状況検出装置。
【請求項6】
請求項5に記載の交差点状況検出装置において、
交差点における自車両の進行方向を検出する進行方向検出手段を更に備え、
前記進入率算出手段は、前記進行方向検出手段により検出された自車両の進行方向を参照して、前記交差点進入率を交差点における自車両の進行方向別に算出し、前記交差点状況判定手段は、進行方向別の交差点進入率が所定値以下の道路を信号が設置されていない交差点における非優先道路と判定することを特徴とする交差点状況検出装置。
【請求項7】
請求項5又は請求項6に記載の交差点状況検出装置において、
前記道路情報データベースは、交差点における道路の交差角度に関する情報を更に格納し、
前記進入率算出手段は、前記道路情報データベースに格納されている道路の交差角度を利用して前記交差点進入率を算出することを特徴とする交差点状況検出装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のうち、いずれか1項に記載の交差点状況検出装置において、
前記交差点状況判定手段により判定された交差点の状況と、前記走行情報記録手段により記録されている交差点における自車両の過去の停止位置と、前記車両位置検出手段により検出された自車両の現在位置と、前記速度検出手段により検出された自車両の速度とに基づいて、自車両の状態を判定する車両状態判定手段と、
前記車両状態判定手段により判定された自車両の状態に応じて自車両の運転者に警報を報知する警報手段と
を備えることを特徴とする交差点状況検出装置。
【請求項9】
自車両の位置を検出する処理と、
自車両の速度を検出する処理と、
自車両の位置情報及び速度情報と、道路情報データベースに格納されている交差点の位置情報とに基づいて、交差点における自車両の停止位置を検出する処理と、
自車両の停止位置を記録手段に記録する処理と、
前記記録手段に記録されている自車両の停止位置に基づいて交差点の状況を判定する処理と
を有することを特徴とする交差点状況検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−328573(P2007−328573A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−159462(P2006−159462)
【出願日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】