説明

休憩所案内装置および休憩所案内方法

【課題】不適切な休憩所を案内してしまうことがあった。
【解決手段】自動車専用道路の休憩所を示す休憩所情報を取得し、前記休憩所情報に基づいて、前記休憩所における休憩の後に当該休憩所に併設された出口から前記自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定し、前記休憩の後の退出が不可能な出口が併設された前記休憩所を候補から除外して前記休憩所の候補を案内する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車専用道路の休憩所を案内する休憩所案内装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、休憩所からの距離あるいは休憩所までの予想所要時間に基づいて休憩案内を出力するナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、近年、自動車専用道路におけるサービスエリアやパーキングエリアなどの休憩所において、当該自動車専用道路から退出可能な出口(スマートIC)が併設されるようになっている。
【特許文献1】特開2006−208292号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の技術においては、不適切な休憩所を案内してしまうことがあった。
すなわち、特許文献1に開示された技術においては、上述のスマートICを考慮していないが、大半の休憩所では駐車場付近の道路が一方通行であるため、スマートICにおいて出口が休憩所の駐車場の手前に設置されている場合、駐車場に車両を駐車してしまうと出口に戻ることができない。従って、このような休憩所では休憩の後に自動車専用道路を退出することはできない。
【0004】
しかし、従来の技術においては、当該スマートICを考慮せず、自車両と休憩所との位置関係や予想所要時間に基づいて休憩所を案内している。従って、休憩の後に自動車専用道路を退出することができない休憩所であっても案内対象となり、運転者がこの休憩所の出口から退出することを望んでいる場合には、不適切な休憩所を案内してしまう。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、不適切な休憩所を避けるために適切な案内を行う技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、本発明においては、休憩の後に休憩所に併設された出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定し、休憩の後の退出が不可能な出口が併設された休憩所を候補から除外して休憩所の候補を案内する。すなわち、自動車専用道路におけるサービスエリアやパーキングエリアなどの休憩所は各種の施設が併設されており、自動車専用道路から退出可能な出口が併設された休憩所が存在する。このような休憩所において、上述のように駐車場付近の道路が一方通行であるとき、当該出口が駐車場の手前に設置されていると出口から自動車専用道路を退出することができない。
【0006】
そこで、休憩所情報に基づいて、休憩の後に休憩所に併設された出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定し、このような出口が併設された休憩所を候補から除外して休憩所の候補を案内する。この結果、自動車専用道路を退出できないような休憩所を案内することがなくなり、運転者は、退出不可能な出口が併設された休憩所で休憩することがなくなる。従って、適切な休憩所を案内することができる。
【0007】
ここで、休憩所情報取得手段は、休憩所を示す休憩所情報を取得することができればよく、当該休憩所情報は休憩後に当該休憩所に併設された出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定可能な情報であればよい。従って、休憩所を特定可能な情報、各休憩所に出口が併設されているか否かを示す情報、また、出口が併設されている場合には休憩後に当該出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを直接的、間接的に示す情報等を採用可能である。
【0008】
なお、出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを間接的に示す情報の例としては、休憩所の駐車場と出口との位置関係を示す情報、より具体的には、駐車場や出口に相当するノードやノード同士の連結を示すリンク、一方通行であるか否かを示す情報等を休憩所情報とする構成を採用可能である。むろん、すべての休憩所に出口が併設されているとは限らない場合には、休憩所情報として出口の有無を示す情報を含んでいても良い。
【0009】
退出可否判定手段は、休憩所情報に基づいて前記休憩所における休憩の後に当該休憩所に併設された出口から前記自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定することができればよく、休憩所情報における情報の定義方式に応じて適宜判定処理を行えばよい。例えば、上述のように、休憩所情報において、休憩後に出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを直接的に示す情報を定義していれば、この情報を参照するのみで前記判定を行うことができる。また、休憩所情報において、休憩所の駐車場と出口との位置関係を示す情報を定義している場合には、両者の位置関係に基づいて休憩後の退出が可能であるか否かを判定すればよい。
【0010】
休憩所案内手段においては、休憩所の候補を案内するにあたり、休憩の後の退出が不可能な出口が併設された前記休憩所を候補から除外して案内することができればよい。すなわち、休憩の後の退出が可能な出口が併設された休憩所あるいは出口が併設されていない休憩所を休憩候補として案内することができればよい。むろん、案内は種々の手法によって行うことが可能であり、自車両に搭載されたスピーカーから出力する音声や自車両に搭載されたディスプレイ上への表示等を採用可能である。
【0011】
さらに、本発明においては、運転者を休憩所に案内するにあたり、所望の出口からの退出ができない不適切な休憩所を案内しないように構成することができればよく、上述の休憩所情報取得手段と退出可否判定手段とに加え、休憩の後の退出が不可能な出口が併設された休憩所を休憩不可能な休憩所として案内する休憩所案内手段を構成してもよい。
【0012】
この構成によれば、自動車専用道路を所望の出口から退出するために不適切な(休憩所として利用できない)休憩所を明確に運転者に対して案内することができ、運転者は、休憩不可能な休憩所における休憩を避けることができる。むろん、この休憩所案内手段においても、案内は種々の手法によって行うことが可能であり、自車両に搭載されたスピーカーから出力する音声や自車両に搭載されたディスプレイ上への表示等を採用可能である。
【0013】
さらに、本発明においては、運転者を休憩所に案内するにあたり、所望の出口からの退出ができない不適切な休憩所を案内しない構成として、上述の休憩所情報取得手段と退出可否判定手段とに加え、休憩の後の退出が不可能な出口が併設された休憩所においては退出不可能であることを案内する休憩所案内手段を構成してもよい。
【0014】
この構成によれば、自動車専用道路を退出できない休憩所を明確に運転者に対して案内することができ、運転者は、退出不可能な出口が併設された休憩所における休憩を避けることができる。むろん、この休憩所案内手段においても、案内は種々の手法によって行うことが可能であり、自車両に搭載されたスピーカーから出力する音声や自車両に搭載されたディスプレイ上への表示等を採用可能である。
【0015】
さらに、より効率的な案内を行うために、自車両の走行予定経路を考慮した案内を行っても良い。例えば、自動車専用道路の退出予定地として設定された出口を示す情報を含む自車両の走行予定経路情報を取得し、退出可否判定手段において、休憩所情報に基づいて
前記退出予定地として設定された出口が休憩所に併設されているか否かを判定し、前記退出予定地として設定された出口が休憩所に併設されている場合に、この休憩所における休憩の後にその出口から前記自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定する構成を採用しても良い。
【0016】
すなわち、退出予定地として設定された出口が休憩所に併設されている場合に、その休憩所に関して休憩後の退出可否を判定する。この場合、休憩所の案内候補から除外され得る休憩所は、退出予定地として設定された出口が併設された休憩所のみになる。また、休憩不可能な休憩所として案内され得る休憩所は、退出予定地として設定された出口が併設された休憩所のみになる。あるいは、退出不可能な休憩所として案内され得る休憩所は、退出予定地として設定された出口が併設された休憩所のみになる。
【0017】
この結果、休憩後の退出の可否が運転者による自車両の走行に影響し得る休憩所について判定を行うことになる。すなわち、休憩所における休憩の後に休憩所に併設された出口から退出可能であるか否かが運転者にとって重要となる状況は、運転者がその休憩所に併設された出口から退出する予定がある場合である。
【0018】
そこで、退出予定地として設定された出口が併設された休憩所以外に関しては上述の判定を行わない構成とすることで、無用な判定処理の実行を防止し、休憩前後の退出可否を判定すべき休憩所のみについて判定を行い、適切な休憩所の案内を行うことが可能になる。なお、走行予定経路や当該走行予定経路における退出予定地としての出口は、少なくとも休憩所案内手段による案内を実行する前に設定されていればよく、自車両における走行前に設定されても良いし、走行開始後に設定されても良い。
【0019】
さらに、走行予定経路に休憩所が予め設定されている場合に本発明を適用しても良い。例えば、休憩予定地として設定された休憩所を示す情報を含む自車両の走行予定経路情報を取得し、退出可否判定手段において、当該休憩予定地として設定された休憩所に前記出口が併設されている場合に、この休憩所における休憩の後にその出口から前記自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定する構成を採用しても良い。
【0020】
すなわち、休憩予定地として特定の休憩所が設定されている場合に、その休憩所に関して休憩後の退出可否を判定し、休憩予定地として特定の休憩所が設定されていない場合には、その休憩所に関して休憩後の退出可否を判定しない。この場合、休憩所の案内候補から除外され得る休憩所は、休憩予定地として設定された休憩所のみとなる。また、休憩不可能な休憩所として案内され得る休憩所は、休憩予定地として設定された休憩所のみになる。あるいは、退出不可能な休憩所として案内され得る休憩所は、休憩予定地として設定された休憩所のみになる。
【0021】
この結果、休憩後の退出の可否が運転者による自車両の走行に影響し得る休憩所のみについて判定を行うことになる。すなわち、休憩所における休憩の後に休憩所に併設された出口から退出可能であるか否かが運転者にとって重要となる状況は、運転者がその休憩所で休憩する場合である。そこで、休憩予定地として設定された休憩所以外に関しては上述の判定を行わない構成とすることで、無用な判定処理の実行を防止し、休憩前後の退出可否を判定すべき休憩所のみについて判定を行い、適切な休憩所の案内を行うことが可能になる。なお、走行予定経路や当該走行予定経路における休憩予定地は、少なくとも休憩所案内手段による案内を実行する前に設定されていればよく、自車両における走行前に設定されても良いし、走行開始後に設定されても良い。
【0022】
さらに、休憩所の候補を自動で検索して案内する構成に本発明を適用することも可能である。例えば、自車両が走行している自動車専用道路において当該自車両の前方に存在する休憩所を検索し、退出可否判定手段において、当該検索された休憩所に前記出口が併設されている場合に、当該休憩所について前記判定を行う構成を採用しても良い。
【0023】
すなわち、休憩所を検索し、検索結果に基づいて案内を行うにあたり、検索された休憩所に関して休憩後の退出可否を判定すれば、自動で検索された休憩所以外に関しては退出可否の判定を行わないので、無用な判定処理の実行を防止し、運転者が休憩する可能性のある休憩所のみを対象とした処理に基づいて案内内容を設定することが可能になる。なお、休憩所の検索は自車両の前方に存在する休憩所を対象として行えばよく、自車両の現在地および走行方向に基づいて当該自車両の前方を特定して検索を行えばよい。
【0024】
むろん、検索対象は自車両が走行中の自動車専用道路に限定することができるし、検索範囲を所定の距離あるいは所定の走行時間内に到達し得る休憩所に限定しても良いし、走行予定経路が設定されている場合には当該走行予定経路中に存在する休憩所に限定しても良い。さらに、検索は少なくとも休憩所案内手段による案内を実行する前に実行されればよく、自車両における走行前に実行しても良いし、自車両の走行中に実行されても良い。また、自車両の走行中における検索の実行タイミングとしても種々のタイミングを採用可能であり、例えば、一定時間以上運転が継続している場合などに検索を実行する構成等を採用可能である。
【0025】
さらに、休憩所案内手段における案内の例として、退出可否判定手段によって、休憩の後に自動車専用道路を退出できない出口が併設された休憩所の存在が判定されたときに、この休憩所より手前の休憩所を案内する構成を採用しても良い。すなわち、休憩所情報に基づいて、休憩の後に自動車専用道路を退出できない出口が併設された休憩所と自車両の現在地との間に存在する休憩所に関する情報を取得して案内を行う。この構成によれば、休憩後に自動車専用道路から退出できない出口が併設された休憩所を避けて、それ以前に休憩することを促すことができる。
【0026】
さらに、本発明のように休憩後に休憩所の出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定し、退出不可能な出口が併設された休憩所を候補から除外し、または、休憩が不可能であるとし、または、退出不可能であるとして案内を行う手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のような休憩所案内装置、プログラム、方法は、単独の休憩所案内装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。例えば、以上のような休憩所案内装置を備えたナビゲーション装置や方法、プログラムを提供することが可能である。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、休憩所案内装置を制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)ナビゲーション装置の構成:
(2)休憩所案内処理:
(3)第2実施形態:
(4)他の実施形態:
【0028】
(1)ナビゲーション装置の構成:
図1は、本発明にかかる休憩所案内装置を含むナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置10は、CPU,RAM,ROM等を備える制御部20と記憶媒体30とを備えており、記憶媒体30やROMに記憶されたプログラムを制御部20で実行することができる。本実施形態においては、このプログラムの一つとしてナビゲーションプログラム21を実施可能であり、当該ナビゲーションプログラム21はその機能の一つとして休憩所における休憩の後に当該休憩所の出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定し、適切な休憩所を案内する機能を備えている。
【0029】
自車両(ナビゲーション装置10が搭載された車両)には、ナビゲーションプログラム21を実現するためにGPS受信部40と入力部41とスピーカー42と表示部43とが備えられており、これらの各部と制御部20との信号の授受は図示しないインタフェースによって実現されている。
【0030】
GPS受信部40は、GPS衛星からの電波を受信し、図示しないインタフェースを介して自車両の現在位置を算出するための情報を出力する。制御部20は、この信号を取得して自車両の現在位置を取得する。むろん、車速センサやジャイロセンサ等の出力信号や自車両の軌跡に基づいて現在位置を取得あるいは補正する構成を採用しても良い。
【0031】
入力部41は、ボタンやタッチパネル等によって利用者の入力操作を受け付けるとともに当該入力操作に応じた信号を出力する。制御部20は、図示しないインタフェースを介してこの信号を取得し、利用者の入力操作を取得する。また、制御部20は、任意の音声出力を行うための信号および任意の画像を表示するための信号を図示しないインタフェースを介して出力する。この結果、スピーカー42は上述の信号に応じた任意の音声を出力し、表示部43は上述の信号に応じた任意の表示を行う。
【0032】
制御部20は、ナビゲーションプログラム21を実行することにより、上述のようにして取得した各種情報に基づいて、休憩所における休憩の後に当該休憩所における自動車専用道路の出口から退出可能であるか否かを判定する。そして、休憩の後に退出することができない出口から自動車専用道路を退出するように走行予定経路が設定されている場合に、当該出口が併設された休憩所では休憩できない旨の案内および他の休憩所を候補とした休憩所の案内を行う。
【0033】
このために、ナビゲーションプログラム21は、休憩所情報取得部21aと走行予定経路情報取得部21bと退出可否判定部21cと休憩所案内部21dとを備えている。また、記憶媒体30には、ナビゲーションプログラム21による案内を実施するため地図情報30aが記憶されている。地図情報30aは、道路上に設定されたノードを示すノードデータやノード同士の連結を示すリンクデータ、休憩所や目的地など道路に付随する構造物を示すデータ等を含み、自車両の位置の特定や渋滞頻発位置の特定,目的地への案内等に利用される。
【0034】
なお、本実施形態において、上述の構造物を示すデータには休憩所情報30bが含まれる。休憩所情報30bは、休憩所の位置および当該休憩所に併設された併設施設を示す情報であり、併設施設を示す情報には休憩所におけるレストラン、給油所等の他、休憩所に併設された自動車専用道路からの出口に関する情報を含んでいる。当該出口に関する情報には、出口の有無および休憩所における休憩の後に出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを示す情報が含まれている。
【0035】
図2は、休憩後の退出可否が生じ得る様子を説明するための説明図であり、サービスエリアを上方から見た状態で模式的に示している。図2Aに示す休憩所Rは、休憩所Rへの進入路Liと退出路Loとの間に複数の駐車場Pを備えており、退出路Lo寄り(駐車場Pの下流側)に自動車専用道路の出口ICを備えている。当該休憩所Rの利用者は、当該駐車場Pに自車両を駐車して休憩所Rにて休憩し、また、併設された図示しないレストラン等を利用することができる。
【0036】
この休憩所Rにおいて、駐車場Pの脇に形成された道路は進入路Li側から退出路Lo側に向けた一方通行(図においては矢印によって走行方向を示している)となっている。従って、駐車場Pに自車両を駐車して休憩した利用者は、休憩後に一方通行の道路を走行して退出路Loと出口ICとのいずれに向かうことも可能である。すなわち、図2Aに示す休憩所Rにおいては、休憩の後に出口ICから自動車専用道路を退出することが可能である。
【0037】
図2Bに示す休憩所Rにおいても休憩所Rへの進入路Liと退出路Loとの間に複数の駐車場Pを備えているが、この休憩所Rにおいては、進入路Li寄り(駐車場Pの上流側)に自動車専用道路の出口ICを備えている。この休憩所Rにおいても駐車場Pの脇に形成された道路は進入路Li側から退出路Lo側に向けた一方通行(図においては矢印によって走行方向を示している)となっている。
【0038】
従って、駐車場Pに自車両を駐車して休憩した利用者は、休憩後に一方通行の道路を走行して出口ICに向かうことはできない。すなわち、図2Bに示す休憩所Rにおいては、休憩の後に出口ICから自動車専用道路を退出することは不可能である。上述の休憩所情報30bは、以上のような休憩前後の退出可否を示す情報を含んでおり、図2Aに示すような休憩所に関する休憩所情報30bは休憩後の退出が可能であることを示す情報であり、図2Bに示すような休憩所に関する休憩所情報30bは休憩後の退出が不可能であることを示す情報となる。
【0039】
走行予定経路情報取得部21bは、GPS受信部40が出力する信号に基づいて自車両の位置を特定し、入力部41が出力する信号に基づいて利用者が入力した目的地を取得する。そして、地図情報30aを参照して公知のアルゴリズムによって現在地から目的地までの走行経路を探索し、探索された走行経路を走行予定経路情報として取得する。なお、本実施形態において、走行予定経路情報取得部21bは、走行予定経路情報が示す経路に自動車専用道路が含まれる場合、自動車専用道路の退出予定地を設定し、上述の走行予定経路情報に当該退出予定地となる出口を示す情報を含める。
【0040】
また、走行予定経路情報取得部21bは、走行予定経路情報が示す経路を走行する際の車両の継続的な運転時間を予測し、一定時間(例えば、2時間)の走行後に休憩を促す案内を行うため、地図情報30aおよび休憩所情報30bを参照して一定時間の走行後に休憩することが可能な休憩所を特定する。当該特定された休憩所は休憩予定地として設定される。なお、ここでは、走行予定経路を走行する際の休憩所の候補を特定することができればよく、利用者によって休憩所を特定する構成としても良い。
【0041】
休憩所情報取得部21aは、走行予定経路情報取得部21bによって特定された休憩所に関する休憩所情報30bを取得する。すなわち、休憩予定地として設定された休憩所の位置と併設施設とを示す情報を取得する。また、休憩所に出口が併設されている場合には、休憩後にこの出口から退出可能であるか否かを示す情報を取得する。退出可否判定部21cは、休憩所情報取得部21aが取得した情報に基づいて、上述の休憩予定地に対応する休憩所において休憩後にその出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定する。
【0042】
休憩所案内部21dは、退出可否判定部21cの判定結果に基づいて休憩所を案内する。本実施形態において、休憩所案内部21dは、GPS受信部40の出力信号に基づいて自車両の現在位置を逐次特定しており、自車両が、上述のようにして特定された休憩予定地としての休憩所に対して一定の距離(あるいは一定の所要時間内で到達可能な距離)に近づいたときに、休憩所の案内を行う。
【0043】
すなわち、休憩予定地として設定された休憩所において休憩の後の退出が不可能な出口が併設されている場合には、この休憩所を休憩不可能な休憩所として案内する。また、休憩予定地として設定された休憩所において休憩の後の退出が不可能な出口が併設されている場合には、この休憩所を候補から除外して休憩の後の退出が可能な出口が併設された休憩所あるいは出口が併設されていない休憩所を休憩候補として案内する。なお、この案内においては、退出予定地の出口から自動車専用道路を退出できないような不適切な休憩所を避けるように案内することができれば良く、休憩の後の退出が不可能な出口が併設された休憩所においては退出不可能であることを案内してもよい。
【0044】
この案内に際して休憩所案内部21dは、以上の案内を行うための信号をスピーカー42および表示部43に出力し、上述の休憩所の候補や休憩不可能な休憩所を示す案内をスピーカー42および表示部43に出力させる。従って、利用者がこれらの案内に従って休憩を行えば、退出予定地として設定されている出口から退出することができる。以上のように、本実施形態によれば、退出予定地から自動車専用道路を退出するために不適切な休憩所が案内されることはなく、利用者は適切な休憩所で休憩し、予定通りの退出予定地の出口から自動車専用道路を退出することができる。なお、休憩所案内部21dによる案内タイミングは上述のように、自車両が休憩所に対して一定の距離に近づいたときに行う構成に限定されず、走行予定経路情報取得部21bによって走行経路情報を設定する過程で休憩所に関する案内を行っても良い。
【0045】
(2)休憩所案内処理:
次に、以上の構成においてナビゲーション装置10が実施する処理を説明する。ナビゲーション装置10がナビゲーションプログラム21を実行すると、休憩所情報取得部21aと走行予定経路情報取得部21bと退出可否判定部21cと休憩所案内部21dとは図3に示す処理を実施する。
【0046】
この処理においては、利用者が目的地を入力して走行予定経路を設定するようになっており、まず、走行予定経路情報取得部21bが、GPS受信部40の出力信号に基づいて自車両の現在位置を取得し(ステップS100)、入力部41の出力信号に基づいて自車両の目的地を取得する(ステップS105)。そして、走行予定経路情報取得部21bは、地図情報30aを参照し、自車両の現在位置から目的地まで走行する際の走行経路を探索し(ステップS110)、当該走行経路を示す情報を走行予定経路情報として取得する。
【0047】
このとき、走行予定経路情報取得部21bは、走行予定経路情報が示す経路に自動車専用道路が含まれるか否かを判別し、自動車専用道路が含まれる場合には自動車専用道路の退出予定地を設定し、上述の走行予定経路情報に当該退出予定地となる出口を示す情報を含める。また、走行予定経路情報が示す経路を走行する際の車両の継続的な運転時間を予測し、一定時間以上継続して走行することが予測される場合には、当該一定時間の走行後に休憩することが可能な休憩所を特定し、この休憩所を休憩予定地として設定する。
【0048】
休憩所情報取得部21aは、走行予定経路情報取得部21bによって特定された休憩所に関する休憩所情報30bを参照し、休憩予定地として設定された休憩所の位置と併設施設とを示す情報を取得する。また、休憩所に出口が併設されている場合には、休憩後にこの出口から退出可能であるか否かを示す情報を取得する。休憩所情報取得部21aはこれらの情報を退出可否判定部21cに受け渡す。
【0049】
退出可否判定部21cは、休憩所における休憩の後にその休憩所の出口から退出可能であるか否かを判定するが、この判定を行う前提として2つの条件判断を行って、休憩所の案内候補から除外され得る対象を限定している。すなわち、上述のようにして受け渡された情報を参照し、休憩予定地が設定済であるか否かを判定する(ステップS115)。当該ステップS115にて休憩予定地が設定済であると判別されないとき、休憩所の案内は不要であるとしてステップS120以降の処理をスキップする。
【0050】
一方、ステップS115にて休憩予定地が設定済であると判別されたときには、さらに、上述のようにして受け渡された情報を参照し、休憩予定地として設定されている休憩所の出口が退出予定地であるか否かを判定する(ステップS120)。当該、ステップS120にて、休憩予定地として設定されている休憩所の出口が退出予定地であると判別されたときには、上述のようにして受け渡された情報に基づいて、休憩予定地として設定されている休憩所における休憩の後にその出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定する(ステップS125)。
【0051】
当該ステップS125にて、休憩所における休憩の後にその出口から自動車専用道路を退出可能であると判別されたとき、および、上述のステップS120にて、休憩予定地として設定されている休憩所の出口が退出予定地であると判別されないときには、休憩所案内部21dが、休憩予定地として設定されている休憩所を案内する(ステップS130)。すなわち、利用者の走行予定経路において、休憩所における休憩所と出口との関係で休憩ができなくなる状況にはないので、休憩予定地として設定されている休憩所を案内するための信号をスピーカー42および表示部43に出力し、当該休憩所を示す案内をスピーカー42および表示部43に出力させる。
【0052】
一方、ステップS125にて、休憩所における休憩の後にその出口から自動車専用道路を退出可能であると判別されないとき、休憩所案内部21dは、休憩予定地として設定されている休憩所では休憩できない旨の案内を行い、さらに、他の休憩所を休憩所の候補として案内する(ステップS135)。すなわち、休憩予定地として設定されている休憩所において休憩不可能であることを案内するための信号をスピーカー42および表示部43に出力し、当該休憩不可能であることを示す案内をスピーカー42および表示部43に出力させる。
【0053】
また、休憩所の候補を案内するために、休憩所案内部21dは、休憩予定地として設定されている休憩所の位置を取得し、GPS受信部40の出力信号から自車両の現在地を取得し、休憩所情報30bを参照して当該休憩所の位置と自車両の現在地との間に存在する休憩所を特定し、その休憩所を案内する。すなわち、休憩予定地として設定されていた休憩所より手前の休憩所を案内する。
【0054】
なお、以上のような休憩所案内部21dにおける案内処理は、自車両が休憩予定地としての休憩所に対して一定の距離に近づいたときに実施される。すなわち、利用者は、入力部41による目的地の入力後に自車両の走行を開始し、ナビゲーションプログラム21はGPS受信部40の出力信号に基づいて自車両の現在位置を逐次取得して走行予定経路情報に基づく経路案内を行いながらステップS115〜S125までの処理を実行し、自車両が休憩予定地に近づくまで待機している。
【0055】
そして、GPS受信部40の出力信号に基づいて、休憩予定地としての休憩所に対して一定の距離に近づいたことが判別されたときにステップS130あるいはS135の処理を実行する。この結果、退出予定地から自動車専用道路を退出するために適切な休憩所を案内することができ、利用者がこれらの案内に従って休憩を行えば、退出予定地として設定されている出口から退出することができる。むろん、本発明は、上述のように休憩所の案内を走行中に実施する構成に限定されることはなく、走行予定経路を設定する過程においてステップS130あるいはS135における案内を行い、必要に応じて休憩所の設定等を変更するように促しても良い。
【0056】
(3)第2実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、休憩所における休憩の後にその出口から退出可能であるか否かを判定し、判定に基づいて利用者が不適切な休憩所を避けることができるように案内を行う限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、走行予定経路において休憩所が予め設定されていなくても本発明を適用することが可能である。
【0057】
図4は、走行中に休憩所を検索して休憩所の候補を案内するナビゲーション装置の構成を示すブロック図であり、図5は、このナビゲーション装置における処理フローチャートを示す図である。図4において、図1と同様の構成は図1に示す符号と同様の符号で示している。図4に示す実施形態においては、同図4に示すように、休憩所情報取得部210aの構成が図1に示す実施形態と異なっている。
【0058】
すなわち、図4に示す休憩所情報取得部210aにおいては、休憩所検索部210b備えている。休憩所検索部210bは、地図情報30aを参照して自車両の前方に存在する休憩所を検索するモジュールであり、休憩所情報取得部210aは休憩所情報30bを参照し、当該休憩所検索部210bによって検索された休憩所の位置および当該休憩所に併設された併設施設を示す情報を取得する。すなわち、各休憩所に併設された出口の有無および休憩所における休憩の後に出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを示す情報を取得する。
【0059】
より具体的には、休憩所検索部210bは、自車両によって走行を開始してから所定時間が経過したときに、GPS受信部40が出力する信号に基づいて自車両の位置を特定し、当該自車両の位置から前方に向けて予め決められた範囲(例えば、所定の距離範囲や所定の予測所要時間内)にある休憩所を検索する。すなわち、休憩を取ることが推奨される走行継続時間が経過した後に、休憩をとるために好ましい範囲にある休憩所を検索する。休憩所情報取得部210aは当該検索された休憩所の休憩所情報30bを取得し、退出可否判定部21cに受け渡す。
【0060】
休憩所情報が特定されると、退出可否判定部21cは、休憩所情報取得部210aが取得した休憩所情報に基づいて、各休憩所において休憩後にその出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定する。また、休憩所案内部21dは、退出可否判定部21cの判定結果に基づいて休憩所を案内する。本実施形態においては、検索によって複数の休憩所を抽出しており、休憩所案内部21dにおいては、当該複数の休憩所を休憩所の候補として案内することとしている。
【0061】
次に、以上の構成において本実施形態にかかるナビゲーション装置10が実施する処理を図5に従って説明する。なお、図4においては図示していないが、本実施形態において、上述の走行予定経路情報取得部21bと同様の処理を行って予め走行予定経路を特定しても良いし、走行予定経路を設定しなくても良い。図5は、予め走行予定経路を特定する場合の例である。
【0062】
図5に示すように本実施形態におけるステップS200〜S210の処理は、上述の実施形態におけるステップS100〜S110と同様である。すなわち、ステップS200〜S210において、図示しない走行予定経路情報取得部は自車両の現在位置を取得し、自車両の目的地を取得し、自車両の現在位置から目的地まで走行する際の走行経路を探索する。走行予定経路に自動車専用道路が含まれる場合には、その退出予定地を示す情報が走行予定経路情報に含まれる。
【0063】
利用者は、ステップS205における目的地の入力後に自車両の走行を開始し、ナビゲーションプログラム21はGPS受信部40の出力信号に基づいて自車両の現在位置を逐次取得して走行予定経路情報に基づく経路案内を行う。なお、このとき、図示しない計時部によって走行開始後の継続的な運転時間を計測する。
【0064】
この処理の過程で休憩所検索部210bは、走行開始から所定時間(休憩を取ることが推奨される運転継続時間、例えば、2時間)が経過したか否かを判定し(ステップS215)、走行開始から所定時間が経過したと判定されないときにはステップS220以降の処理をスキップする。ステップS215にて走行開始から所定時間が経過したと判定されたときには、休憩所検索部210bが、自車両から予め決められた範囲にある休憩所を検索し(ステップS220)、休憩所情報取得部210aは検索された休憩所の休憩所情報30bと上述の走行予定経路情報とを退出可否判定部21cに受け渡す。
【0065】
退出可否判定部21cは、走行予定経路情報に基づいて上述の退出予定地が休憩所情報取得部210aにおける休憩所の検索範囲に含まれるか否かを判定する(ステップS225)。そして、検索範囲に退出予定地が含まれると判定された場合には、上述のようにして受け渡された情報を参照し、上述の退出予定地として設定された出口がステップS220にて検索された休憩所に併設されているか否かを判定する(ステップS230)。
【0066】
ステップS230にて、退出予定地として設定された出口が休憩所に併設されていると判定されたときには、上述のようにして受け渡された情報に基づいて、その休憩所における休憩の後に出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定する(ステップS235)。当該ステップS235にて、休憩の後に出口から退出可能であると判定されたとき、および、上述のステップS225にて、検索範囲に退出予定地が含まれると判定されないときには、休憩所案内部21dが、ステップS220にて検索された複数の休憩所を休憩所の候補として案内する(ステップS240)。すなわち、休憩所の候補を案内するための信号をスピーカー42および表示部43に出力し、当該休憩所を示す案内をスピーカー42および表示部43に出力させる。
【0067】
一方、ステップS235にて、退出予定地として設定された出口が併設された休憩所における休憩の後に当該出口から退出可能であると判定されないとき、休憩所案内部21dは、ステップS220にて検索された複数の休憩所から、当該退出不可能な休憩所を除外し、残りの休憩所を休憩所の候補として案内する(ステップS245)。すなわち、退出不可能な休憩所を除外した残りの休憩所の候補を案内するための信号をスピーカー42および表示部43に出力し、当該休憩所を示す案内をスピーカー42および表示部43に出力させる。なお、本実施形態においても、案内の態様は種々の態様を採用可能であり、退出予定地として設定された出口が併設された休憩所における休憩の後に当該出口から退出可能であると判定されないときに、その休憩所を休憩不可能な休憩所として案内しても良いし、その休憩所において退出不可能であることを案内してもよい。
【0068】
以上のように、本実施形態によれば、退出予定地から自動車専用道路を退出するために不適切な休憩所が案内されることはなく、利用者は適切な休憩所で休憩し、予定通りの退出予定地の出口から自動車専用道路を退出することができる。なお、以上の構成によれば、自動で検索された休憩所以外に関しては退出可否の判定を行わないので、無用な判定処理の実行を防止し、運転者が休憩する可能性のある休憩所のみを対象とした処理に基づいて案内内容を設定することが可能になる。むろん、検索対象は自車両が走行中の自動車専用道路に限定することができるし、走行予定経路が設定されている場合には当該走行予定経路中に存在する休憩所に限定しても良い。さらに、検索は少なくとも休憩所案内手段による案内を実行する前に実行されればよく、自車両における走行前に実行しても良い。
【0069】
(4)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、休憩所情報としては、上述のように、出口の有無および休憩所における休憩の後に出口から自動車専用道路を退出可能であるか否かを示す情報を直接的に記述した情報ではなく間接的に記述した情報を利用しても良い。例えば、地図情報30aに含まれるノードデータを利用して出口の有無や休憩所における休憩の後に退出可能であるか否かを判定しても良い。
【0070】
図2A,2Bには休憩所Rにおけるノードの例を白丸によって示している。すなわち、図2Aに示すような休憩所Rにおいては、例えば、休憩所Rへの進入路LiにノードN1、駐車場PにノードN2,N3、出口ICにノードN4、退出路LoにノードN5が設定され、図2Bに示すような休憩所Rにおいては、例えば、休憩所Rへの進入路LiにノードN6、駐車場にノードN7,N9、出口ICにノードN8、退出路LoにノードN10が設定される。また、ノードN2,N3からなるリンクデータには、ノードN2,ノードN3の順で一方通行であることを示す情報、ノードN7,N9からなるリンクデータには、ノードN7,ノードN9の順で一方通行であることを示す情報が対応づけられている。
【0071】
このようなノードにおいて、駐車場Pに相当するリンク(図2AにおいてはノードN2,N3のリンク、図2BにおいてはノードN7,N9のリンク)から見て出口ICのリンクが進入路Li寄りであるのか、退出路Lo寄りであるのかを判定すれば、休憩後に出口ICから退出可能であるか否かを判定することができる。例えば、図2Aに示す例において、ノートN3,N4からなる出口ICへのリンクは駐車場Pのリンクからみて退出路Lo寄りであるため、この休憩所Rにおける休憩の後に出口ICから退出可能であると判定することができる。また、図2Bに示す例において、ノートN7,N8からなる出口ICへのリンクは駐車場Pのリンクからみて進入路Li寄りであるため、この休憩所Rにおける休憩の後に出口ICから退出することはできないと判定することができる。
【0072】
むろん、ここでは休憩所における休憩の後に出口ICから退出可能であるか否かを判定することができればよいので、出口ICのノードが駐車場のノードのどちら側にリンクされているかを判定しても良い。例えば、図2Aにおいて、出口ICのノードN4が上流側のノードN2にリンクされていれば休憩後に退出不可能であり、出口ICのノードN4が下流側のノードN3にリンクされていれば休憩後に退出可能である。また、ノードデータに限らず、休憩所の駐車場と出口との位置関係を示す情報を定義しておき、両者の位置関係に基づいて休憩後の退出が可能であるか否かを判定しても良い。
【0073】
なお、上述の実施形態においては、退出予定地として設定された出口が休憩所に併設されている場合に、その休憩所に関して休憩後の退出可否を判定する。この結果、休憩所の案内候補から除外され得る休憩所は、退出予定地として設定された出口が併設された休憩所のみになる。また、休憩不可能な休憩所として案内され得る休憩所は、退出予定地として設定された出口が併設された休憩所のみになる。あるいは、退出不可能な休憩所として案内され得る休憩所は、退出予定地として設定された出口が併設された休憩所のみになる。ただし、処理能力が充分に高い場合などにはこのような条件限定を省略しても良い。すなわち、すべての休憩所について休憩の後に出口から退出可能であるか否かを判定する構成を採用しても良い。
【0074】
むろん、退出予定地が設定されている場合のみならず、上述のように、休憩予定地として特定の休憩所が設定されている場合に、その休憩所に関して休憩後の退出可否を判定し、休憩予定地として特定の休憩所が設定されていない場合には、その休憩所に関して休憩後の退出可否を判定しない構成を採用してもよい。この場合、休憩所の案内候補から除外され得る休憩所は、休憩予定地として設定された休憩所のみとなる。また、休憩不可能な休憩所として案内され得る休憩所は、休憩予定地として設定された休憩所のみになる。あるいは、退出不可能な休憩所として案内され得る休憩所は、休憩予定地として設定された休憩所のみになるが、ここでも、このような条件限定を行わずに、すべての休憩所について休憩の後に出口から退出可能であるか否かを判定する構成を採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】休憩所案内装置を含むナビゲーション装置のブロック図である。
【図2】(2A),(2B)は休憩後の退出可否が生じ得る様子を説明するための説明図である。
【図3】休憩所案内処理のフローチャートである。
【図4】休憩所案内装置を含むナビゲーション装置のブロック図である。
【図5】休憩所案内処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
10…ナビゲーション装置、20…制御部、21…ナビゲーションプログラム、21a…休憩所情報取得部、21b…走行予定経路情報取得部、21c…退出可否判定部、21d…休憩所案内部、30…記憶媒体、30a…地図情報、30b…休憩所情報、40…受信部、41…入力部、42…スピーカー、43…表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車専用道路の休憩所を示す休憩所情報を取得する休憩所情報取得手段と、
前記休憩所情報に基づいて、前記休憩所における休憩の後に当該休憩所に併設された出口から前記自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定する退出可否判定手段と、
前記休憩の後の退出が不可能な出口が併設された前記休憩所を候補から除外して前記休憩所の候補を案内する休憩所案内手段と、
を備える休憩所案内装置。
【請求項2】
自動車専用道路の休憩所を示す休憩所情報を取得する休憩所情報取得手段と、
前記休憩所情報に基づいて、前記休憩所における休憩の後に当該休憩所に併設された出口から前記自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定する退出可否判定手段と、
前記休憩の後の退出が不可能な出口が併設された前記休憩所を休憩不可能な休憩所として案内する休憩所案内手段と、
を備える休憩所案内装置。
【請求項3】
自動車専用道路の休憩所を示す休憩所情報を取得する休憩所情報取得手段と、
前記休憩所情報に基づいて、前記休憩所における休憩の後に当該休憩所に併設された出口から前記自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定する退出可否判定手段と、
前記休憩の後の退出が不可能な出口が併設された前記休憩所においては退出不可能であることを案内する休憩所案内手段と、
を備える休憩所案内装置。
【請求項4】
前記休憩所情報取得手段は、前記自動車専用道路の退出予定地として設定された出口を示す情報を含む自車両の走行予定経路情報を取得し、
前記退出可否判定手段は、前記自動車専用道路の退出予定地として設定された出口が前記休憩所に併設されている場合に、当該休憩所について前記判定を行う、
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の休憩所案内装置。
【請求項5】
前記休憩所情報取得手段は、休憩予定地として設定された休憩所を示す情報を含む自車両の走行予定経路情報を取得し、
前記退出可否判定手段は、前記休憩予定地として設定された休憩所について前記判定を行う、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の休憩所案内装置。
【請求項6】
前記休憩所情報取得手段は、前記休憩所情報に基づいて、自車両が走行している自動車専用道路において当該自車両の前方に存在する休憩所を検索し、
前記退出可否判定手段は、前記検索された休憩所について前記判定を行う、
請求項1〜請求項5のいずれかに記載の休憩所案内装置。
【請求項7】
前記休憩所案内手段は、前記休憩の後の退出が不可能な出口が併設された休憩所より手前の休憩所を案内する、
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の休憩所案内装置。
【請求項8】
自動車専用道路の休憩所を示す休憩所情報を取得する休憩所情報取得工程と、
前記休憩所情報に基づいて、前記休憩所における休憩の後に当該休憩所に併設された出口から前記自動車専用道路を退出可能であるか否かを判定する退出可否判定工程と、
前記休憩の後の退出が不可能な出口が併設された前記休憩所を候補から除外して前記休憩所の候補を案内する休憩所案内工程と、
を含む休憩所案内方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−232955(P2008−232955A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−75647(P2007−75647)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】