免疫グロブリン変異体とその使用法およびその使用
本発明は、CD20陽性悪性腫瘍および自己免疫性疾患の治療を目的としたヒト化およびキメラ抗CD20抗体を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトCD20に結合するヒト化抗体、またはその抗原結合フラグメントであって、インビボで霊長類のB細胞を枯渇するのに有効な抗体であり、H鎖の可変領域(VH)に少なくとも一つの抗ヒトCD20抗体の配列番号12のCDR3配列および実質的なヒト重鎖サブグループIII(VHIII)のヒトコンセンサスフレームワーク(FR)残基を含んでなる抗体。
【請求項2】
さらに配列番号10のH鎖CDR1配列および配列番号11のCDR2配列を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
さらに配列番号4のL鎖CDR1配列、配列番号5のCDR2配列、配列番号6のCDR3配列、および実質的にヒトコンセンサスフレームワーク(FR)残基であるヒト軽鎖κサブグループI(VκI)を含む、請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
配列番号8のVH配列(v16、図1Bに示す)を含む、前記請求項に記載の抗体。
【請求項5】
配列番号2のVL配列(v16、図1Aに示す)を含む、請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
VH領域がヒトIgG鎖定常領域に結合している、請求項3に記載の抗体。
【請求項7】
ヒトIgGがIgG1またはIgG3である、請求項6に記載の抗体。
【請求項8】
抗体が、それぞれ配列番号21および22の軽鎖および重鎖アミノ酸配列[図6および図7に示す]を有する2H7.v16である、請求項1に記載の抗体。
【請求項9】
抗体が、それぞれ配列番号2および23の軽鎖および重鎖アミノ酸配列[図6および図8に示す]を有する2H7.v31である、請求項1に記載の抗体。
【請求項10】
H鎖にD56AとN100AおよびL鎖にS92Aのアミノ酸置換基を持つ[v.96]、請求項5に記載の抗体。
【請求項11】
さらにADCCおよび/またはCDC活性を向上するFc領域に少なくとも一つのアミノ酸置換基を含む、前記請求項のいずれかに記載の抗体。
【請求項12】
アミノ酸置換基が、S298A/E333A/K334Aである、請求項11に記載の抗体。
【請求項13】
抗体が配列番号23[図8に示す]の重鎖アミノ酸配列を有する2H7.v31である、請求項12に記載の抗体。
【請求項14】
さらにCDC活性を減弱するFc領域に少なくとも一つのアミノ酸置換基を含む、請求項1ないし10のいずれかに記載の抗体。
【請求項15】
少なくとも置換基K322Aを含む、請求項14に記載の抗体。
【請求項16】
抗体が、リツキサンと比較して少なくとも10倍のADCC活性向上を有する2H7.v114または2H7.v115である、請求項1ないし10に記載の抗体。
【請求項17】
霊長類のB細胞がヒトおよびカニクイザルのものである、請求項1に記載の抗体。
【請求項18】
細胞障害性剤に結合している、前記請求項のいずれかに記載の抗体。
【請求項19】
細胞障害性剤が放射性同位体または毒素である、請求項18に記載の抗体。
【請求項20】
抗体がCHO細胞で生成される、前記請求項のいずれかに記載の抗体。
【請求項21】
前記請求項のいずれか一に記載の抗体をコードする単離した核酸。
【請求項22】
前記請求項のいずれかに記載の抗体をコードする発現ベクター。
【請求項23】
請求項21に記載の核酸を含んでなる宿主細胞。
【請求項24】
前記請求項のいずれか一に記載の抗体を生成する、請求項23に記載の宿主細胞。
【請求項25】
CHO細胞である、請求項24に記載の宿主細胞。
【請求項26】
前記請求項のいずれか一に記載の抗体の生成方法であって、請求項24に記載の抗体を生成する細胞を培養し、細胞培地から抗体を回収することを含む方法。
【請求項27】
請求項1に記載の抗体および担体を含んでなる組成物。
【請求項28】
抗体が2H7.v16であり、担体が薬剤的許容性のある担体である、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
容器およびそれに内包される前記請求項のいずれかに記載の抗体を含む組成物を含んでなる製造品。
【請求項30】
さらに、組成物が非ホジキンリンパ腫の治療に用いることが可能であることを示す梱包挿入物を含んでなる、請求項29に記載の製造品。
【請求項31】
インビボでB細胞にアポトーシスを引き起こす方法において、前記請求項のいずれかに記載の抗体をB細胞に作用させ、それによってB細胞を殺すことを含む方法。
【請求項32】
CD20陽性癌の治療方法において、前記請求項いずれかに記載のヒト化CD20結合抗体の治療的有効量を癌患者に投与することを含む方法。
【請求項33】
CD20陽性癌がB細胞リンパ腫または白血病である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
CD20陽性癌が非ホジキンリンパ腫(NHL)または白血球優性ホジキン病(LPHD)である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
癌が慢性白血球性白血病またはSLLである、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
抗体が、図および表に示すようなアミノ酸配列をそれぞれ持つ2H7.v16、v31、v96、v114、v115よりなる群から選択したものである、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
抗体が、図6および図7にそれぞれ示す配列番号21および22の軽鎖および重鎖アミノ酸配列を有する2H7.v16である、請求項34または35に記載の方法。
【請求項38】
抗体を275−375mg/m2の用量範囲で投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
さらに、少なくとも一つの化学療法剤を患者に投与することを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項40】
癌が非ホジキンリンパ腫(NHL)であり、化学療法剤がドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、およびプレドニゾロンよりなる群から選択したものである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
自己免疫性疾患の治療方法において、前記請求項のいずれか一つのヒト化CD20結合抗体の治療的有効量を自己免疫性疾患患者に投与することを含む方法。
【請求項42】
自己免疫性疾患が、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、ウェゲナー肉芽種症、炎症性腸疾患、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、自己免疫性血小板減少症、多発性硬化症、乾癬、IgA腎症、IgM多発神経障害、筋無力症、血管炎、糖尿病、レイノー症候群、シェーグレン症候群、および糸球体腎炎よりなる群から選択したものである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
自己免疫性疾患が関節リウマチである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
さらに、患者に第二治療薬を投与することを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
第二治療薬が免疫抑制剤である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
免疫抑制剤がメトトレキセートである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
皮膚筋炎、ウェゲナー肉芽腫症、ANCA(血管炎下を含む)再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、第VIII因子欠損症、血友病A、自己免疫性好中球減少症、カストルマン症候群、グッドパスチャー症候群、固形臓器移植拒絶反応、移植片対宿主病(GVHD)、IgM媒介、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、橋本甲状腺炎、自己免疫性肝炎、リンパ性間質性肺炎(HIV)、閉塞性細気管支炎(非移植性)対NSIP、ギラン-バレー症候群、大血管血管炎、巨細胞(高安)動脈炎、中血管血管炎、川崎病、および結節性多発性動脈炎よりなる群から選択した自己免疫性疾患を治療する方法であって、治療的有効量のCD20結合抗体またはその機能的フラグメントを罹患患者に投与することを含んでなる方法。
【請求項48】
CD20結合抗体がリツキサン(登録商標)である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
カニクイザルのCD20の配列番号: のヌクレオチド配列(図19に示す)またはこの配列の変性変異型を含んでなる単離した核酸。
【請求項50】
保存的なアミノ酸置換基を有する配列番号: (図20に示す)または配列番号: (図20)のアミノ酸配列を持つポリペプチドをコードする配列を含んでなる単離した核酸。
【請求項51】
請求項50に記載の核酸を含んでなるベクター。
【請求項52】
発現コントロール配列に作用可能に結合している請求項49に記載の核酸を含む発現ベクターである、請求項51に記載のベクター。
【請求項53】
請求項50に記載の核酸を含んでなる宿主細胞。
【請求項54】
カニクイザルのCD20のアミノ酸配列[配列番号 、図20]を含む単離したポリペプチド。
【請求項55】
20mg/mLのヒト化2H7抗体、pH5.8の10mMヒスチジン硫酸塩、60mg/mlのショ糖、0.2mg/mlのポリソルベート20を含んでなる液状物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトCD20に結合するヒト化抗体、またはその抗原結合フラグメントであって、インビボで霊長類のB細胞を枯渇するのに有効な抗体であり、H鎖の可変領域(VH)に少なくとも一つの抗ヒトCD20抗体の配列番号12のCDR3配列および実質的なヒト重鎖サブグループIII(VHIII)のヒトコンセンサスフレームワーク(FR)残基を含んでなる抗体。
【請求項2】
さらに配列番号10のH鎖CDR1配列および配列番号11のCDR2配列を含んでなる、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
さらに配列番号4のL鎖CDR1配列、配列番号5のCDR2配列、配列番号6のCDR3配列、およびヒト軽鎖κサブグループI(VκI)の実質的なヒトコンセンサスフレームワーク(FR)残基を含んでなる、請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
配列番号8のVH配列を含んでなる、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項5】
配列番号2のVL配列をさらに含んでなる、請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
VH領域がヒトIgG鎖定常領域に結合している、請求項3に記載の抗体。
【請求項7】
ヒトIgGがIgG1またはIgG3である、請求項6に記載の抗体。
【請求項8】
抗体が、それぞれ配列番号21および22の軽鎖および重鎖アミノ酸配列を有する2H7.v16である、請求項1に記載の抗体。
【請求項9】
抗体が、それぞれ配列番号21および23の軽鎖および重鎖アミノ酸配列を有する2H7.v31である、請求項1に記載の抗体。
【請求項10】
VHのN100がAに、VLのM32がLに置換している、請求項9に記載の抗体。
【請求項11】
VHのD56およびN100と、VLのS2のすべてがAに置換している、請求項5に記載の抗体。
【請求項12】
VLにM32L置換をさらに含んでなる、請求項11に記載の抗体。
【請求項13】
S298A/E333A/K334Aのアミノ酸置換を含んでなるヒトIgG1 Fc領域を有する、請求項12に記載の抗体。
【請求項14】
Fc領域がE356DおよびM358Lのアミノ酸置換をさらに含んでなる、請求項13に記載の抗体。
【請求項15】
ADCCおよび/またはCDC活性を向上させるFc領域の少なくとも一つのアミノ酸置換をさらに含んでなる、請求項1ないし14のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項16】
アミノ酸置換が、S298A/E333A/K334Aである、請求項15に記載の抗体。
【請求項17】
Fc領域内のアミノ酸置換がCDC活性を改善する、請求項15に記載の抗体。
【請求項18】
アミノ酸置換が、K326AまたはK326Wである、請求項17に記載の抗体。
【請求項19】
FcがK326Aのアミノ酸置換をさらに含んでなる、請求項13に記載の抗体。
【請求項20】
CDC活性を減弱させるFc領域の少なくとも一つのアミノ酸置換をさらに含んでなる、請求項1ないし14のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項21】
少なくともK322Aの置換を含んでなる、請求項20に記載の抗体。
【請求項22】
抗体が、リツキシマブと比較して少なくとも10倍のADCC活性向上を示す、請求項1、13、および14のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項23】
霊長類のB細胞がヒトおよびカニクイザルのものである、請求項1に記載の抗体。
【請求項24】
VLにそれぞれ配列番号4、配列番号5、および配列番号6のCDR1、CDR2、およびCDR3を含んでなるヒト化CD20結合抗体。
【請求項25】
VLにM32LおよびS92Aのアミノ酸置換をさらに含んでなる請求項24に記載の抗体。
【請求項26】
S298A/E333A/K334Aのアミノ酸置換を有するヒトIgG1 Fc領域を含んでなる、請求項25に記載の抗体。
【請求項27】
S298A、E333A、K334AおよびK326Aのアミノ酸置換を有するヒトIgG1 Fc領域を含んでなるヒト化CD20結合抗体。
【請求項28】
細胞障害性剤に結合している、請求項1ないし27のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項29】
細胞障害性剤が放射性同位体または毒素である、請求項28に記載の抗体。
【請求項30】
抗体がCHO細胞で生成される、請求項1ないし29のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項31】
請求項1ないし30のいずれか一項に記載の抗体と担体を含んでなる、医薬組成物。
【請求項32】
抗体が2H7.v16であり、担体が薬理学的許容性のある担体である、請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
容器とそれに収容された医薬組成物を含んでなる製造品において、組成物が請求項1ないし30のいずれか一項に記載の抗体を含んでなる製造品。
【請求項34】
組成物が非ホジキンリンパ腫の治療に用いることが可能であることを示す梱包挿入物をさらに含んでなる、請求項33に記載の製造品。
【請求項35】
B細胞を殺すためにインビボでB細胞にアポトーシスを引き起こすための薬剤において、請求項1ないし23および28ないし30のいずれか一項に記載の抗体を含んでなる薬剤。
【請求項36】
癌患者のCD20陽性癌の治療のための医薬であって、治療的有効量の請求項1ないし30のいずれか一項に記載のヒト化CD20結合抗体を含んでなる医薬。
【請求項37】
CD20陽性癌がB細胞リンパ腫または白血病である、請求項36に記載の医薬。
【請求項38】
CD20陽性癌が非ホジキンリンパ腫(NHL)または白血球優性ホジキン病(LPHD)である、請求項37に記載の医薬。
【請求項39】
癌が慢性白血球性白血病またはSLLである、請求項36に記載の医薬。
【請求項40】
抗体が、図および表に示すようなアミノ酸配列をそれぞれ含んでなる2H7.v16、v31、v75、v96、v114、v115およびv138よりなる群から選択したものである、請求項38または39に記載の医薬。
【請求項41】
抗体が、それぞれ配列番号21および22の軽鎖および重鎖アミノ酸配列を含んでなる2H7.v16である、請求項40に記載の医薬。
【請求項42】
抗体にして約275−375mg/m2の用量範囲で投与される、請求項37に記載の医薬。
【請求項43】
抗体にして約250−約500mg/m2の用量範囲で投与される、請求項37に記載の医薬。
【請求項44】
一用量当たり375mg/m2の抗体が少なくとも2回患者に投与される、請求項41に記載の医薬。
【請求項45】
2回の用量が2週間の間隔をおいて投与される、請求項44に記載の医薬。
【請求項46】
請求項36ないし45のいずれか一項に記載の医薬および少なくとも一の化学療法剤を含んでなる混合治療薬であり、該医薬および該化学療法剤が連続してまたは同時に投与される混合治療薬。
【請求項47】
癌が非ホジキンリンパ腫(NHL)であり、化学療法剤がドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾロン、およびCHOPよりなる群から選択したものである、請求項46に記載の混合治療薬。
【請求項48】
自己免疫疾患患者の治療のための医薬であって、治療的有効量の請求項1ないし30のいずれか一項に記載のヒト化CD20結合抗体を含んでなる医薬。
【請求項49】
自己免疫性疾患が、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、ループス腎炎、潰瘍性大腸炎、ウェゲナー肉芽種症、炎症性腸疾患、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、自己免疫性血小板減少症、多発性硬化症、乾癬、IgA腎症、IgM多発神経障害、筋無力症、血管炎、糖尿病、レイノー症候群、シェーグレン症候群、および糸球体腎炎よりなる群から選択したものである、請求項48に記載の医薬。
【請求項50】
自己免疫性疾患が関節リウマチである、請求項49に記載の医薬。
【請求項51】
患者が中程度から重度の関節リウマチ患者であり、少なくとも一の疾患修飾性抗リウマチ薬治療が効かなくなった患者である、請求項50に記載の医薬。
【請求項52】
第二治療薬をさらに含んでなる、請求項48ないし51のいずれか一項に記載の混合治療薬。
【請求項53】
第二治療薬が免疫抑制剤である、請求項52に記載の混合治療薬。
【請求項54】
免疫抑制剤がメトトレキセートである、請求項53に記載の混合治療薬。
【請求項55】
ヒト化CD20結合抗体が2H7.v16である、請求項50に記載の医薬。
【請求項56】
抗体にして2×10mg、2×50mg、2×200mg、2×500mgから選択した用量で投与される、請求項55に記載の医薬。
【請求項57】
静脈内注射により投与される、請求項55または56に記載の医薬。
【請求項58】
皮膚筋炎、ウェゲナー肉芽腫症、ANCA(血管炎下を含む)再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、第VIII因子欠損症、血友病A、自己免疫性好中球減少症、カストルマン症候群、グッドパスチャー症候群、固形臓器移植拒絶反応、移植片対宿主病(GVHD)、IgM媒介、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、橋本甲状腺炎、自己免疫性肝炎、リンパ性間質性肺炎(HIV)、閉塞性細気管支炎(非移植性)対NSIP、ギラン-バレー症候群、大血管血管炎、巨細胞(高安)動脈炎、中血管血管炎、川崎病、および結節性多発性動脈炎よりなる群から選択した自己免疫性疾患を治療するための医薬において、治療的有効量のCD20結合抗体またはその機能的フラグメントを含んでなる医薬。
【請求項59】
CD20結合抗体がリツキシマブである、請求項58に記載の医薬。
【請求項60】
請求項1ないし21のいずれか一項に記載の抗体をコードする単離した核酸。
【請求項61】
請求項1ないし21のいずれか一項に記載の抗体をコードする発現ベクター。
【請求項62】
請求項60に記載の核酸を含んでなる宿主細胞。
【請求項63】
2H7.v16、v31、v75、v114、v115、v116、およびv138より選択したヒト化2H7抗体を生成する、請求項62に記載の宿主細胞。
【請求項64】
CHO細胞である、請求項63に記載の宿主細胞。
【請求項65】
2H7.v16、v31、v75、v114、v115、v116、およびv138より選択したヒト化2H7抗体を生成する方法であって、抗体を生成する細胞を培養して細胞培養物から抗体を回収する方法。
【請求項66】
カニクイザルのCD20の配列番号24のヌクレオチド配列または該配列の変性変異型を含んでなる単離した核酸。
【請求項67】
配列番号25または保存的なアミノ酸置換基を有する配列番号25のアミノ酸配列を持つポリペプチドをコードする配列を含んでなる単離した核酸。
【請求項68】
請求項67に記載の核酸を含んでなるベクター。
【請求項69】
発現コントロール配列に作用可能に結合している請求項67に記載の核酸を含む発現ベクターである、請求項68に記載のベクター。
【請求項70】
請求項67に記載の核酸を含んでなる宿主細胞。
【請求項71】
カニクイザルのCD20の配列番号25のアミノ酸配列を含んでなる単離したポリペプチド。
【請求項72】
20mg/mLのヒト化2H7抗体、pH5.8の10mMヒスチジン硫酸塩、60mg/mlのショ糖、および0.2mg/mlのポリソルベート20を含んでなる液体医薬製剤。
【請求項73】
抗体がそれぞれ配列番号21および22の軽鎖および重鎖アミノ酸配列を有する、請求項72に記載の液体医薬製剤。
【請求項74】
ヒト患者の関節リウマチ(RA)を治療するための医薬において、2×50mg、2×200mg、および2×500mgからなる群から選択した用量でCD20抗体を含んでなる医薬。
【請求項75】
用量が2×50mgである、請求項74に記載の医薬。
【請求項76】
用量が2×200mgである、請求項74に記載の医薬。
【請求項77】
用量が2×500mgである、請求項74に記載の医薬。
【請求項78】
CD20抗体がヒト化抗体である、請求項74に記載の医薬。
【請求項79】
CD20抗体がヒト化2H7抗体である、請求項74に記載の医薬。
【請求項80】
CD20抗体がリツキシマブである、請求項74に記載の医薬。
【請求項81】
RAが中程度から重度のRAである、請求項74に記載の医薬。
【請求項1】
ヒトCD20に結合するヒト化抗体、またはその抗原結合フラグメントであって、インビボで霊長類のB細胞を枯渇するのに有効な抗体であり、H鎖の可変領域(VH)に少なくとも一つの抗ヒトCD20抗体の配列番号12のCDR3配列および実質的なヒト重鎖サブグループIII(VHIII)のヒトコンセンサスフレームワーク(FR)残基を含んでなる抗体。
【請求項2】
さらに配列番号10のH鎖CDR1配列および配列番号11のCDR2配列を含む、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
さらに配列番号4のL鎖CDR1配列、配列番号5のCDR2配列、配列番号6のCDR3配列、および実質的にヒトコンセンサスフレームワーク(FR)残基であるヒト軽鎖κサブグループI(VκI)を含む、請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
配列番号8のVH配列(v16、図1Bに示す)を含む、前記請求項に記載の抗体。
【請求項5】
配列番号2のVL配列(v16、図1Aに示す)を含む、請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
VH領域がヒトIgG鎖定常領域に結合している、請求項3に記載の抗体。
【請求項7】
ヒトIgGがIgG1またはIgG3である、請求項6に記載の抗体。
【請求項8】
抗体が、それぞれ配列番号21および22の軽鎖および重鎖アミノ酸配列[図6および図7に示す]を有する2H7.v16である、請求項1に記載の抗体。
【請求項9】
抗体が、それぞれ配列番号2および23の軽鎖および重鎖アミノ酸配列[図6および図8に示す]を有する2H7.v31である、請求項1に記載の抗体。
【請求項10】
H鎖にD56AとN100AおよびL鎖にS92Aのアミノ酸置換基を持つ[v.96]、請求項5に記載の抗体。
【請求項11】
さらにADCCおよび/またはCDC活性を向上するFc領域に少なくとも一つのアミノ酸置換基を含む、前記請求項のいずれかに記載の抗体。
【請求項12】
アミノ酸置換基が、S298A/E333A/K334Aである、請求項11に記載の抗体。
【請求項13】
抗体が配列番号23[図8に示す]の重鎖アミノ酸配列を有する2H7.v31である、請求項12に記載の抗体。
【請求項14】
さらにCDC活性を減弱するFc領域に少なくとも一つのアミノ酸置換基を含む、請求項1ないし10のいずれかに記載の抗体。
【請求項15】
少なくとも置換基K322Aを含む、請求項14に記載の抗体。
【請求項16】
抗体が、リツキサンと比較して少なくとも10倍のADCC活性向上を有する2H7.v114または2H7.v115である、請求項1ないし10に記載の抗体。
【請求項17】
霊長類のB細胞がヒトおよびカニクイザルのものである、請求項1に記載の抗体。
【請求項18】
細胞障害性剤に結合している、前記請求項のいずれかに記載の抗体。
【請求項19】
細胞障害性剤が放射性同位体または毒素である、請求項18に記載の抗体。
【請求項20】
抗体がCHO細胞で生成される、前記請求項のいずれかに記載の抗体。
【請求項21】
前記請求項のいずれか一に記載の抗体をコードする単離した核酸。
【請求項22】
前記請求項のいずれかに記載の抗体をコードする発現ベクター。
【請求項23】
請求項21に記載の核酸を含んでなる宿主細胞。
【請求項24】
前記請求項のいずれか一に記載の抗体を生成する、請求項23に記載の宿主細胞。
【請求項25】
CHO細胞である、請求項24に記載の宿主細胞。
【請求項26】
前記請求項のいずれか一に記載の抗体の生成方法であって、請求項24に記載の抗体を生成する細胞を培養し、細胞培地から抗体を回収することを含む方法。
【請求項27】
請求項1に記載の抗体および担体を含んでなる組成物。
【請求項28】
抗体が2H7.v16であり、担体が薬剤的許容性のある担体である、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
容器およびそれに内包される前記請求項のいずれかに記載の抗体を含む組成物を含んでなる製造品。
【請求項30】
さらに、組成物が非ホジキンリンパ腫の治療に用いることが可能であることを示す梱包挿入物を含んでなる、請求項29に記載の製造品。
【請求項31】
インビボでB細胞にアポトーシスを引き起こす方法において、前記請求項のいずれかに記載の抗体をB細胞に作用させ、それによってB細胞を殺すことを含む方法。
【請求項32】
CD20陽性癌の治療方法において、前記請求項いずれかに記載のヒト化CD20結合抗体の治療的有効量を癌患者に投与することを含む方法。
【請求項33】
CD20陽性癌がB細胞リンパ腫または白血病である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
CD20陽性癌が非ホジキンリンパ腫(NHL)または白血球優性ホジキン病(LPHD)である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
癌が慢性白血球性白血病またはSLLである、請求項32に記載の方法。
【請求項36】
抗体が、図および表に示すようなアミノ酸配列をそれぞれ持つ2H7.v16、v31、v96、v114、v115よりなる群から選択したものである、請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
抗体が、図6および図7にそれぞれ示す配列番号21および22の軽鎖および重鎖アミノ酸配列を有する2H7.v16である、請求項34または35に記載の方法。
【請求項38】
抗体を275−375mg/m2の用量範囲で投与する、請求項33に記載の方法。
【請求項39】
さらに、少なくとも一つの化学療法剤を患者に投与することを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項40】
癌が非ホジキンリンパ腫(NHL)であり、化学療法剤がドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、およびプレドニゾロンよりなる群から選択したものである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
自己免疫性疾患の治療方法において、前記請求項のいずれか一つのヒト化CD20結合抗体の治療的有効量を自己免疫性疾患患者に投与することを含む方法。
【請求項42】
自己免疫性疾患が、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、ウェゲナー肉芽種症、炎症性腸疾患、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、自己免疫性血小板減少症、多発性硬化症、乾癬、IgA腎症、IgM多発神経障害、筋無力症、血管炎、糖尿病、レイノー症候群、シェーグレン症候群、および糸球体腎炎よりなる群から選択したものである、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
自己免疫性疾患が関節リウマチである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
さらに、患者に第二治療薬を投与することを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
第二治療薬が免疫抑制剤である、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
免疫抑制剤がメトトレキセートである、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
皮膚筋炎、ウェゲナー肉芽腫症、ANCA(血管炎下を含む)再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、第VIII因子欠損症、血友病A、自己免疫性好中球減少症、カストルマン症候群、グッドパスチャー症候群、固形臓器移植拒絶反応、移植片対宿主病(GVHD)、IgM媒介、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、橋本甲状腺炎、自己免疫性肝炎、リンパ性間質性肺炎(HIV)、閉塞性細気管支炎(非移植性)対NSIP、ギラン-バレー症候群、大血管血管炎、巨細胞(高安)動脈炎、中血管血管炎、川崎病、および結節性多発性動脈炎よりなる群から選択した自己免疫性疾患を治療する方法であって、治療的有効量のCD20結合抗体またはその機能的フラグメントを罹患患者に投与することを含んでなる方法。
【請求項48】
CD20結合抗体がリツキサン(登録商標)である、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
カニクイザルのCD20の配列番号: のヌクレオチド配列(図19に示す)またはこの配列の変性変異型を含んでなる単離した核酸。
【請求項50】
保存的なアミノ酸置換基を有する配列番号: (図20に示す)または配列番号: (図20)のアミノ酸配列を持つポリペプチドをコードする配列を含んでなる単離した核酸。
【請求項51】
請求項50に記載の核酸を含んでなるベクター。
【請求項52】
発現コントロール配列に作用可能に結合している請求項49に記載の核酸を含む発現ベクターである、請求項51に記載のベクター。
【請求項53】
請求項50に記載の核酸を含んでなる宿主細胞。
【請求項54】
カニクイザルのCD20のアミノ酸配列[配列番号 、図20]を含む単離したポリペプチド。
【請求項55】
20mg/mLのヒト化2H7抗体、pH5.8の10mMヒスチジン硫酸塩、60mg/mlのショ糖、0.2mg/mlのポリソルベート20を含んでなる液状物。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトCD20に結合するヒト化抗体、またはその抗原結合フラグメントであって、インビボで霊長類のB細胞を枯渇するのに有効な抗体であり、H鎖の可変領域(VH)に少なくとも一つの抗ヒトCD20抗体の配列番号12のCDR3配列および実質的なヒト重鎖サブグループIII(VHIII)のヒトコンセンサスフレームワーク(FR)残基を含んでなる抗体。
【請求項2】
さらに配列番号10のH鎖CDR1配列および配列番号11のCDR2配列を含んでなる、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
さらに配列番号4のL鎖CDR1配列、配列番号5のCDR2配列、配列番号6のCDR3配列、およびヒト軽鎖κサブグループI(VκI)の実質的なヒトコンセンサスフレームワーク(FR)残基を含んでなる、請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
配列番号8のVH配列を含んでなる、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項5】
配列番号2のVL配列をさらに含んでなる、請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
VH領域がヒトIgG鎖定常領域に結合している、請求項3に記載の抗体。
【請求項7】
ヒトIgGがIgG1またはIgG3である、請求項6に記載の抗体。
【請求項8】
抗体が、それぞれ配列番号21および22の軽鎖および重鎖アミノ酸配列を有する2H7.v16である、請求項1に記載の抗体。
【請求項9】
抗体が、それぞれ配列番号21および23の軽鎖および重鎖アミノ酸配列を有する2H7.v31である、請求項1に記載の抗体。
【請求項10】
VHのN100がAに、VLのM32がLに置換している、請求項9に記載の抗体。
【請求項11】
VHのD56およびN100と、VLのS2のすべてがAに置換している、請求項5に記載の抗体。
【請求項12】
VLにM32L置換をさらに含んでなる、請求項11に記載の抗体。
【請求項13】
S298A/E333A/K334Aのアミノ酸置換を含んでなるヒトIgG1 Fc領域を有する、請求項12に記載の抗体。
【請求項14】
Fc領域がE356DおよびM358Lのアミノ酸置換をさらに含んでなる、請求項13に記載の抗体。
【請求項15】
ADCCおよび/またはCDC活性を向上させるFc領域の少なくとも一つのアミノ酸置換をさらに含んでなる、請求項1ないし14のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項16】
アミノ酸置換が、S298A/E333A/K334Aである、請求項15に記載の抗体。
【請求項17】
Fc領域内のアミノ酸置換がCDC活性を改善する、請求項15に記載の抗体。
【請求項18】
アミノ酸置換が、K326AまたはK326Wである、請求項17に記載の抗体。
【請求項19】
FcがK326Aのアミノ酸置換をさらに含んでなる、請求項13に記載の抗体。
【請求項20】
CDC活性を減弱させるFc領域の少なくとも一つのアミノ酸置換をさらに含んでなる、請求項1ないし14のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項21】
少なくともK322Aの置換を含んでなる、請求項20に記載の抗体。
【請求項22】
抗体が、リツキシマブと比較して少なくとも10倍のADCC活性向上を示す、請求項1、13、および14のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項23】
霊長類のB細胞がヒトおよびカニクイザルのものである、請求項1に記載の抗体。
【請求項24】
VLにそれぞれ配列番号4、配列番号5、および配列番号6のCDR1、CDR2、およびCDR3を含んでなるヒト化CD20結合抗体。
【請求項25】
VLにM32LおよびS92Aのアミノ酸置換をさらに含んでなる請求項24に記載の抗体。
【請求項26】
S298A/E333A/K334Aのアミノ酸置換を有するヒトIgG1 Fc領域を含んでなる、請求項25に記載の抗体。
【請求項27】
S298A、E333A、K334AおよびK326Aのアミノ酸置換を有するヒトIgG1 Fc領域を含んでなるヒト化CD20結合抗体。
【請求項28】
細胞障害性剤に結合している、請求項1ないし27のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項29】
細胞障害性剤が放射性同位体または毒素である、請求項28に記載の抗体。
【請求項30】
抗体がCHO細胞で生成される、請求項1ないし29のいずれか一項に記載の抗体。
【請求項31】
請求項1ないし30のいずれか一項に記載の抗体と担体を含んでなる、医薬組成物。
【請求項32】
抗体が2H7.v16であり、担体が薬理学的許容性のある担体である、請求項31に記載の組成物。
【請求項33】
容器とそれに収容された医薬組成物を含んでなる製造品において、組成物が請求項1ないし30のいずれか一項に記載の抗体を含んでなる製造品。
【請求項34】
組成物が非ホジキンリンパ腫の治療に用いることが可能であることを示す梱包挿入物をさらに含んでなる、請求項33に記載の製造品。
【請求項35】
B細胞を殺すためにインビボでB細胞にアポトーシスを引き起こすための薬剤において、請求項1ないし23および28ないし30のいずれか一項に記載の抗体を含んでなる薬剤。
【請求項36】
癌患者のCD20陽性癌の治療のための医薬であって、治療的有効量の請求項1ないし30のいずれか一項に記載のヒト化CD20結合抗体を含んでなる医薬。
【請求項37】
CD20陽性癌がB細胞リンパ腫または白血病である、請求項36に記載の医薬。
【請求項38】
CD20陽性癌が非ホジキンリンパ腫(NHL)または白血球優性ホジキン病(LPHD)である、請求項37に記載の医薬。
【請求項39】
癌が慢性白血球性白血病またはSLLである、請求項36に記載の医薬。
【請求項40】
抗体が、図および表に示すようなアミノ酸配列をそれぞれ含んでなる2H7.v16、v31、v75、v96、v114、v115およびv138よりなる群から選択したものである、請求項38または39に記載の医薬。
【請求項41】
抗体が、それぞれ配列番号21および22の軽鎖および重鎖アミノ酸配列を含んでなる2H7.v16である、請求項40に記載の医薬。
【請求項42】
抗体にして約275−375mg/m2の用量範囲で投与される、請求項37に記載の医薬。
【請求項43】
抗体にして約250−約500mg/m2の用量範囲で投与される、請求項37に記載の医薬。
【請求項44】
一用量当たり375mg/m2の抗体が少なくとも2回患者に投与される、請求項41に記載の医薬。
【請求項45】
2回の用量が2週間の間隔をおいて投与される、請求項44に記載の医薬。
【請求項46】
請求項36ないし45のいずれか一項に記載の医薬および少なくとも一の化学療法剤を含んでなる混合治療薬であり、該医薬および該化学療法剤が連続してまたは同時に投与される混合治療薬。
【請求項47】
癌が非ホジキンリンパ腫(NHL)であり、化学療法剤がドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾロン、およびCHOPよりなる群から選択したものである、請求項46に記載の混合治療薬。
【請求項48】
自己免疫疾患患者の治療のための医薬であって、治療的有効量の請求項1ないし30のいずれか一項に記載のヒト化CD20結合抗体を含んでなる医薬。
【請求項49】
自己免疫性疾患が、関節リウマチ、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、ループス腎炎、潰瘍性大腸炎、ウェゲナー肉芽種症、炎症性腸疾患、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、自己免疫性血小板減少症、多発性硬化症、乾癬、IgA腎症、IgM多発神経障害、筋無力症、血管炎、糖尿病、レイノー症候群、シェーグレン症候群、および糸球体腎炎よりなる群から選択したものである、請求項48に記載の医薬。
【請求項50】
自己免疫性疾患が関節リウマチである、請求項49に記載の医薬。
【請求項51】
患者が中程度から重度の関節リウマチ患者であり、少なくとも一の疾患修飾性抗リウマチ薬治療が効かなくなった患者である、請求項50に記載の医薬。
【請求項52】
第二治療薬をさらに含んでなる、請求項48ないし51のいずれか一項に記載の混合治療薬。
【請求項53】
第二治療薬が免疫抑制剤である、請求項52に記載の混合治療薬。
【請求項54】
免疫抑制剤がメトトレキセートである、請求項53に記載の混合治療薬。
【請求項55】
ヒト化CD20結合抗体が2H7.v16である、請求項50に記載の医薬。
【請求項56】
抗体にして2×10mg、2×50mg、2×200mg、2×500mgから選択した用量で投与される、請求項55に記載の医薬。
【請求項57】
静脈内注射により投与される、請求項55または56に記載の医薬。
【請求項58】
皮膚筋炎、ウェゲナー肉芽腫症、ANCA(血管炎下を含む)再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血(AIHA)、第VIII因子欠損症、血友病A、自己免疫性好中球減少症、カストルマン症候群、グッドパスチャー症候群、固形臓器移植拒絶反応、移植片対宿主病(GVHD)、IgM媒介、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、橋本甲状腺炎、自己免疫性肝炎、リンパ性間質性肺炎(HIV)、閉塞性細気管支炎(非移植性)対NSIP、ギラン-バレー症候群、大血管血管炎、巨細胞(高安)動脈炎、中血管血管炎、川崎病、および結節性多発性動脈炎よりなる群から選択した自己免疫性疾患を治療するための医薬において、治療的有効量のCD20結合抗体またはその機能的フラグメントを含んでなる医薬。
【請求項59】
CD20結合抗体がリツキシマブである、請求項58に記載の医薬。
【請求項60】
請求項1ないし21のいずれか一項に記載の抗体をコードする単離した核酸。
【請求項61】
請求項1ないし21のいずれか一項に記載の抗体をコードする発現ベクター。
【請求項62】
請求項60に記載の核酸を含んでなる宿主細胞。
【請求項63】
2H7.v16、v31、v75、v114、v115、v116、およびv138より選択したヒト化2H7抗体を生成する、請求項62に記載の宿主細胞。
【請求項64】
CHO細胞である、請求項63に記載の宿主細胞。
【請求項65】
2H7.v16、v31、v75、v114、v115、v116、およびv138より選択したヒト化2H7抗体を生成する方法であって、抗体を生成する細胞を培養して細胞培養物から抗体を回収する方法。
【請求項66】
カニクイザルのCD20の配列番号24のヌクレオチド配列または該配列の変性変異型を含んでなる単離した核酸。
【請求項67】
配列番号25または保存的なアミノ酸置換基を有する配列番号25のアミノ酸配列を持つポリペプチドをコードする配列を含んでなる単離した核酸。
【請求項68】
請求項67に記載の核酸を含んでなるベクター。
【請求項69】
発現コントロール配列に作用可能に結合している請求項67に記載の核酸を含む発現ベクターである、請求項68に記載のベクター。
【請求項70】
請求項67に記載の核酸を含んでなる宿主細胞。
【請求項71】
カニクイザルのCD20の配列番号25のアミノ酸配列を含んでなる単離したポリペプチド。
【請求項72】
20mg/mLのヒト化2H7抗体、pH5.8の10mMヒスチジン硫酸塩、60mg/mlのショ糖、および0.2mg/mlのポリソルベート20を含んでなる液体医薬製剤。
【請求項73】
抗体がそれぞれ配列番号21および22の軽鎖および重鎖アミノ酸配列を有する、請求項72に記載の液体医薬製剤。
【請求項74】
ヒト患者の関節リウマチ(RA)を治療するための医薬において、2×50mg、2×200mg、および2×500mgからなる群から選択した用量でCD20抗体を含んでなる医薬。
【請求項75】
用量が2×50mgである、請求項74に記載の医薬。
【請求項76】
用量が2×200mgである、請求項74に記載の医薬。
【請求項77】
用量が2×500mgである、請求項74に記載の医薬。
【請求項78】
CD20抗体がヒト化抗体である、請求項74に記載の医薬。
【請求項79】
CD20抗体がヒト化2H7抗体である、請求項74に記載の医薬。
【請求項80】
CD20抗体がリツキシマブである、請求項74に記載の医薬。
【請求項81】
RAが中程度から重度のRAである、請求項74に記載の医薬。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図2E】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【公表番号】特表2006−517399(P2006−517399A)
【公表日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−502639(P2005−502639)
【出願日】平成15年12月16日(2003.12.16)
【国際出願番号】PCT/US2003/040426
【国際公開番号】WO2004/056312
【国際公開日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年12月16日(2003.12.16)
【国際出願番号】PCT/US2003/040426
【国際公開番号】WO2004/056312
【国際公開日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(596168317)ジェネンテック・インコーポレーテッド (372)
【氏名又は名称原語表記】GENENTECH,INC.
【Fターム(参考)】
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