分子シャペロン産生を増強するのに有用なヒドロキシルアミン誘導体およびそれの調製
【課題】細胞において、細胞による分子シャペロンの発現を増加させ及び/又は分子シャペロンの活性を増加させるための、式(I)及び(II)の範囲に入る新規なヒドロキシルアミン誘導体並びに前記化合物を含む医薬用及び/又は美容用組成物を提供する。
【解決手段】式(I)および(II)により表されるヒドロキシルアミン誘導体、または光学活性異性体を含むその塩を含む組成物。
【解決手段】式(I)および(II)により表されるヒドロキシルアミン誘導体、または光学活性異性体を含むその塩を含む組成物。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
生理的ストレスにさらされた細胞により発現される分子シャペロンの発現を増加させて、該生理的ストレスにより誘導される量を超えて該細胞により発現される分子シャペロンの発現を増加させるための医薬組成物であって、化学化合物を含み、ここで、前記化学化合物が、その互変異性体が以下の式(I)及び(II):
【化1】
{式中、Aは、アルキル、置換されたアルキル、アラルキル、アリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール又は置換されたヘテロアリール基であり、
Zは共有結合、酸素又は=NR3(ここでR3 は水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル並びにアリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルからなる群から選択される)であり、
RはC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、
式(I)の互変異性体中のXは、ハロゲンもしくは置換されたヒドロキシもしくはアミノ、単置換されたアミノ又は二置換されたアミノ基であり、
式(II)の互変異性体中のXは、酸素、イミノ又は置換されたイミノ基であり、そして
R′は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、置換されたアリール及び/又はアルキル成分を有するアラルキル、アシル又は置換されたアシル基であり、
そして式(I)の化合物中では、Xは場合によりRと一緒になって以下の式(I′):
【化2】
又は以下の式(I"):
【化3】
により表わされる環を形成し;
ここで、置換されたイミノ基は、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキルにおいて置換されたアラルキルであり;そして
単置換された又は二置換されたアミノ基は、アルキル又は置換されたアルキルにより単置換又は二置換されたアミノ基であり;そして
置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。}
により表されるヒドロキシルアミン誘導体、又はその塩及び/又はそのいずれかの光学活性立体異性体であることを特徴とする前記医薬組成物。
【請求項2】
前記細胞が生理的ストレスの前に処理されることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記細胞が生理的ストレスの後に処理されることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項4】
生理的ストレスにさらされた真核細胞により発現される分子シャペロンの活性を増加させて、該生理的ストレスにより誘導される量を超えて該分子シャペロンの活性を増加させるための医薬組成物であって、化学化合物を含み、ここで、前記化学化合物が、その互変異性体が以下の式(I)及び(II):
【化4】
{式中、Aは、アルキル、置換されたアルキル、アラルキル、アリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール又は置換されたヘテロアリール基であり、
Zは共有結合、酸素又は=NR3(ここでR3 は水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル並びにアリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルからなる群から選択される)であり、
RはC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、
式(I)の互変異性体中のXは、ハロゲンもしくは置換されたヒドロキシもしくはアミノ、単置換されたアミノ又は二置換されたアミノ基であり、
式(II)の互変異性体中のXは、酸素、イミノ又は置換されたイミノ基であり、そして
R′は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、置換されたアリール及び/又はアルキル成分を有するアラルキル、アシル又は置換されたアシル基であり、
そして式(I)の化合物中では、Xは場合によりRと一緒になって以下の式(I′):
【化5】
又は以下の式(I"):
【化6】
により表わされる環を形成し;
ここで、置換されたイミノ基は、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキルにおいて置換されたアラルキルであり;そして
単置換された又は二置換されたアミノ基は、アルキル又は置換されたアルキルにより単置換又は二置換されたアミノ基であり;そして
置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。}
により表されるヒドロキシルアミン誘導体、又はその塩及び/又はその光学活性立体異性体であることを特徴とする前記医薬組成物。
【請求項5】
前記生理的ストレス下の真核細胞が哺乳動物細胞であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記哺乳動物細胞がヒト細胞であることを特徴とする請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記細胞が生きている生物のものであることを特徴とする請求項5又は6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記細胞が、神経細胞、筋肉細胞、管壁細胞、又は免疫系の細胞であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記ストレスにさらされた真核細胞が植物細胞であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記植物細胞が生きている植物のものであることを特徴とする請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記生理的ストレスが代謝的、酸化的もしくは局所的機械的ストレス又は低酸素、虚血、ヒートショック、放射もしくは毒性材料により引きおこされるストレスであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記ストレスが真性糖尿病により引きおこされることを特徴とする請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記生理的ストレスが細胞の周囲の領域に存在する反応性フリーラジカル又はサイトカインの増加を引きおこすことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項14】
前記生理的ストレスが、心臓血管、脈管、脳、アレルギー、免疫、自己免疫の病気、ウイルスもしくはバクテリア源の病気、腫瘍状、皮膚及び/又は粘膜の病気又は腎臓細管の上皮の病気を、又は美容術の介入により治療され得る状態を導くことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記心臓血管の病気が、生理的ストレスにより誘発されるアテローム性動脈硬化症、冠状動脈疾患、緊張亢進又は肺の緊張亢進により引きおこされることを特徴とする請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記脳の病気が、生理的ストレスにより誘発される脳血管の虚血、発作、外傷性頭部損傷、老人性神経退化病、特に老人性痴呆症、AIDS痴呆症、アルコール性痴呆症、アルツハイマー病、パーキンソン病又はてんかんにより引きおこされることを特徴とする請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記皮膚及び/又は粘膜の病気が、生理的ストレスから誘発される皮膚病又は胃腸系の潰瘍性の病気により引きおこされることを特徴とする請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項18】
前記分子シャペロンがヒートショックプロテイン(hsp) であることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記 hspが hsp70又は hsp72であることを特徴とする請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項20】
シャペロン系の機能に関連し、又は細胞もしくは細胞小器官の膜の障害に関連する病気を治療し、又はそれらを任意に防ぐための医薬組成物であって、化学化合物を含み、ここで、
前記化学化合物が、その互変異性体が以下の式(I)及び(II):
【化7】
{式中、Aは、アルキル、置換されたアルキル、アラルキル、アリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール又は置換されたヘテロアリール基であり、
Zは共有結合、酸素又は=NR3(ここでR3 は水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル並びにアリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルからなる群から選択される)であり、
RはC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、
式(I)の互変異性体中のXは、ハロゲンもしくは置換されたヒドロキシもしくはアミノ、単置換されたアミノ又は二置換されたアミノ基であり、
式(II)の互変異性体中のXは、酸素、イミノ又は置換されたイミノ基であり、そして
R′は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、置換されたアリール及び/又はアルキル成分を有するアラルキル、アシル又は置換されたアシル基であり、
そして式(I)の化合物中では、Xは場合によりRと一緒になって以下の式(I′):
【化8】
又は以下の式(I"):
【化9】
により表わされる環を形成し;
ここで、置換されたイミノ基は、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキルにおいて置換されたアラルキルであり;そして
単置換された又は二置換されたアミノ基は、アルキル又は置換されたアルキルにより単置換又は二置換されたアミノ基であり;そして
置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。}
により表されるヒドロキシルアミン誘導体、又はその塩及び/又はその光学活性立体異性体であることを特徴とする前記医薬組成物。
【請求項21】
前記病理的状態が、虚血、腫瘍性の病気、病原性微生物により引きおこされる感染、自己免疫病及び皮膚病からなる群から選択されることを特徴とする請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項22】
虚血により引きおこされる組織損傷及び/又は壊死から心筋、脳組織及び腎臓を保護するための請求項20に記載の医薬組成物であって、前記化学化合物が、その互変異性体が以下の式(I)及び(II):
【化10】
{式中、A,Z,R,R′及びXは請求項20に規定される}により表されるヒドロキシルアミン誘導体、又はその塩及び/又はその光学活性立体異性体であることを特徴とする前記医薬組成物。
【請求項23】
ヒトに適用するためのものであることを特徴とする請求項20〜22のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項24】
前記病気が、脳、アレルギー、免疫及び/又は自己免疫の病気、ウイルスもしくはバクテリア感染により引きおこされる病気、皮膚及び/又は粘膜の病気並びに腎臓細管の上皮の病気であることを特徴とする請求項20〜23のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項25】
前記RがC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、そして
(a)前記Zが共有結合であり、前記Xがハロゲンであり;
(b)前記Zが共有結合であり、前記Xが置換されたヒドロキシ基−OQ(ここで、Qは炭化水素であり、任意に前記化合物は前記Xと前記Rの反応性置換基とをカップリングすることにより形成された以下の式(I′):
【化11】
により表される分子内環を有する)であり;
(c)前記Zが共有結合であり、前記XがNR1R2(ここで、R1 及びR2 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれらに結合した窒素原子と共に飽和3〜7員環を形成し、そして任意に前記化合物は前記Xと前記Rの反応性置換基とのカップリングにより形成された以下の式(I"):
【化12】
により表される分子内環を有する)であり;
(d)前記Zは酸素であり、前記Xは置換されたヒドロキシ基−OQ(ここでQは炭化水素基である)であり;
(e)前記Zは酸素であり、前記Xは−NR1R2(ここでR1 及びR2 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれらに結合した窒素原子と共に飽和3〜7員環を形成する)であり;又は
(f)前記Zは=NR3(ここでR3 はH、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、又は置換されたアリールもしくは置換されたアルキル成分を有するアラルキルであり、そして前記Xは−NR1R2(ここでR1 及びR2 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれらに結合した窒素原子と共に、飽和3〜7員環を形成する))である
以下の式(I):
【化13】
のヒドロキシルアミンを含むことを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項26】
前記Rがアミノ及び/又はアルキル基並びにアルキル鎖において任意に置換された直鎖又は分枝鎖ω−アミノ−C3〜8 アルキルであり、ヒドロキシ又はアシロキシで置換され得ることを特徴とする請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項27】
前記Rが、そのアミノにおいて一又は二置換されたω−アミノ−C3〜8 アルキルであり、そのアミノ置換基が互いに独立して、1もしくは2の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はその2のアミノ置換基がそれに結合した窒素原子と共に更なるヘテロ原子を含み得る飽和ヘテロ3〜7員環を形成することを特徴とする請求項25又は26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記Zが化学的結合であり、そして前記Xがクロロ又はブロモであり、そして前記Aがアラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、アリール、置換されたアリール又はヘテロアリールであることを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項29】
前記Aが1以上のアルコキシ置換基を有し得る置換された又は未置換フェニルアルキル、フェニル;ハロゲン、アルキル、アルコキシもしくはハロアルキルもしくはニトロで置換されたフェニル;ナフチル;又はベンゼン環と縮合され得るN含有ヘテロアリールであってピリジルを含むもの、又はS含有もしくはO含有5〜12員ヘテロアリールであることを特徴とする請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
前記Zが化学的結合であり、そして前記Xが式−OQ(ここでQは未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、アラルキル又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである)の置換されたヒドロキシ基であり、そして前記Aがヘテロアリールであることを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項31】
前記ヒドロキシルアミン誘導体が以下の式(I′):
【化14】
{式中、R″はC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、そして
Aは未置換又は置換されたアリール又はヘテロアリールである}
を有することを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項32】
前記R″が、アミノ及び/又はアルキル鎖において置換され得るω−アミノ−C1〜5 アルキルであることを特徴とする請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項33】
前記R″が、そのアミノにおいて一又は二置換されたω−アミノ−C1〜5アルキルであり、そのアミノ置換基が互いに独立して、1もしくは2の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はその2のアミノ置換基がそれらに結合した窒素原子と共に更なるヘテロ原子を含み得る飽和ヘテロ3〜7員環であって飽和ヘテロ5〜7員環を含むものを形成することを特徴とする請求項31又は32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
前記Zが化学結合であり、
前記XがNR1R2(ここで、R1 及びR2 は互いに独立して、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれに隣接するN原子と共に飽和3〜7員環であって飽和5〜7員環を含むものを形成する)であり、そして
前記Aは、アラルキル、アリール及び/又はアリール成分において置換されたアラルキル、未置換もしくは置換されたアリールもしくはヘテロアリールである
ことを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項35】
前記Aが、フェニル成分中で1以上のアルコキシで置換され得るフェニルアルキル、フェニル、1以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、ハロアルキル、ニトロもしくはアシルアミノで置換されたフェニル、ナフチル又はベンゼン環と縮合し得るN含有ヘテロアリール、又はS含有もしくはO含有ヘテロアリールであることを特徴とする請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項36】
前記ヒドロキシルアミン誘導体が、以下の式(I″):
【化15】
{式中、R″はC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、
Aは未置換又は置換されたアリール又はヘテロアリールであり、そして、
R1 は、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキル、アラルキル、又はアルキル及び/又はアリール成分において置換されたアラルキルである}
を有することを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項37】
前記R″が、アミノ及び/又はアルキル鎖において置換され得るω−アミノ−C1〜5 アルキルであることを特徴とする請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項38】
前記R″が、そのアミノにおいて一又は二置換されたω−アミノ−C1〜5アルキルであり、そのアミノ置換基が互いに独立して、1もしくは2の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はその2のアミノ置換基がそれらに結合した窒素原子と共に更なるヘテロ原子を含み得る飽和ヘテロ3〜7員環を形成することを特徴とする請求項36又は37に記載の医薬組成物。
【請求項39】
前記Aが、フェニル、1以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、ハロアルキルもしくはニトロで置換されたフェニル、ナフチル又はベンゼン環と縮合し得るN含有ヘテロアリール、又はS含有もしくはO含有ヘテロアリールであることを特徴とする請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項40】
前記Zが酸素であり、
前記Xが−OQ(ここでQは、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキル、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである)であり、
前記Aが未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである
ことを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項41】
前記Zが酸素であり、
前記XがNR1R2(ここで、R1 及びR2 は互いに独立して、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキル、又は未置換もしくは置換されたアリールであるか、又はR1 及びR2 はそれに隣接するN原子と共に飽和3〜7員環を形成する)であり、そして、
前記Aは、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである
ことを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項42】
前記Zが=NR3(ここでR3 はH、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである)であり、
前記Xが−NR1R2(ここで、R1 及びR2 は互いに独立して、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキル、又は未置換もしくは置換されたアリールであるか、又はR1 及びR2 はそれに隣接したN原子と共に、飽和3〜7員環を形成する)であり、そして
前記Aは未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである
ことを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項43】
前記ヒドロキシルアミン誘導体が、
前記RがC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、そして
a)前記Zが化学結合であり、前記Xが酸素であり、
b)前記Zが化学結合であり、前記Xが=NR4(ここでR4 はH又は未置換もしくは置換されたアルキルもしくはシクロアルキルである)であり、
c)前記Zが酸素であり、前記Xが酸素であり、
d)前記Zが酸素であり、前記Xが=NR4(ここでR4 は未置換もしくは置換されたアルキル、アラルキルもしくはアリール;又はヘテロアリールである)であり、
e)前記Zが=NR3(ここでR3 はH、未置換もしくは置換されたアルキル、アリールもしくはアラルキルである)であり、そして前記Xは酸素であり、又は
f)前記Zが=NR3(ここでR3 はH、未置換もしくは置換されたアルキル、アリールもしくはアラルキルである)であり、そして前記XはNR4(ここでR4 はH、未置換もしくは置換されたアルキルもしくはアラルキル、又はシクロアルキルである)である
式(II)を有することを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項44】
前記Rが、アミノ及び/又はアルキル基並びにアルキル鎖において任意に置換されたω−アミノ−C3〜8 アルキルであり、そして直鎖又は分枝鎖であり、ヒドロキシ又はアシロキシで置換され得ることを特徴とする請求項43に記載の医薬組成物。
【請求項45】
前記Rが、そのアミノにおいて一又は二置換されたω−アミノ−C3〜8 アルキルであり、そのアミノ置換基は互いに独立して、1もしくは2の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はその2のアミノ置換基がそれらに結合した窒素原子と共に更なるヘテロ原子を含み得る飽和ヘテロ3〜7員環を形成することを特徴とする請求項43又は44に記載の医薬組成物。
【請求項46】
前記Zが化学的結合であり、
前記Xが酸素であり、
前記R′が、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであり、
前記Aが未置換もしくは置換されたアリールもしくはアラルキル;又はヘテロアリールである
ことを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項47】
前記Aが、フェニル、1以上のアルキル、ハロアルキルもしくはアルコキシで置換されたフェニル、アラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル又はN含有ヘテロアリールもしくはS含有ヘテロアリールであることを特徴とする請求項46に記載の医薬組成物。
【請求項48】
前記Zが化学的結合であり、
前記Xが=NR4(ここで、R4 は、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである)であり、
前記R′が未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであり、そして
前記Aが、アラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、未置換もしくは置換されたアリール又はヘテロアリールである
ことを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項49】
前記Aが、フェニルアルキル、フェニル成分において1以上のアルコキシで置換されたフェニルアルキル、フェニル、1以上のアルキル、ハロアルキルもしくはニトロで置換されたフェニル、ナフチル又はN含有ヘテロアリール、又はS含有ヘテロアリールであることを特徴とする請求項48に記載の医薬組成物。
【請求項50】
前記Zが酸素であり、前記Xが酸素であり、前記R′が、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであり、そして
前記Aが未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである
ことを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項51】
前記Zが酸素であり、前記Xが=NR4(ここでR4 は未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、アラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、未置換もしくは置換されたアリール、又は未置換もしくは置換されたヘテロアリールである)であり、そして前記R′が未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであることを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項52】
前記Zが=NR3 であり、R3 がH、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであり、前記Xが酸素であり、前記R′はH、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、又はアシルであり、そして前記Aは未置換もしくは置換されたアルキル、アラルキル、アリールもしくはヘテロアリール又はシクロアルキルであることを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項53】
前記Aが、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のC4〜12 アルキル、シクロアルキル、未置換もしくは置換されたフェニルアルキル、フェニル、1以上のハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシもしくはニトロで置換されたフェニル又はN含有ヘテロ環式基であることを特徴とする請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項54】
前記Zが=NR3(ここでR3 は、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである)であり、
前記Xが=NR4(ここでR4 は、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル又はシクロアルキルである)であり、
前記R′は未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであり、そして、
前記Aは未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル又は未置換もしくは置換されたアリールである
ことを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項55】
心臓血管、脈管、脳、アレルギー、免疫、自己免疫病、ウイルスもしくはバクテリア感染により引きおこされる病気、腫瘍状、皮膚もしくは粘膜の病気の治療のための医薬用及び任意に美容用組成物であって、前記組成物が 0.5〜99.5重量%の以下の式(I):
【化16】
〔式中、a)Xがハロゲンであり、
Zは化学的結合であり、そして
a1)Aは、以下の式(a):
【化17】
{式中、Y1 はハロゲン、アルコキシ、ハロアルキルもしくはニトロであり、nは1,2もしくは3である}により表される基、又は
O含有ヘテロアリール、S含有ヘテロアリール、又はベンゼン環と縮合され得るN含有ヘテロ芳香族基、又はN−C1〜4 アルキル第4誘導体もしくはそのN−オキシドであり、
Rは、以下の式(b):
【化18】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキル、又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接したN原子と共に、飽和ヘテロ環式3〜7員環であって飽和ヘテロ環式5〜7員環を含むものを形成し、Y6 は−OR7(式中、R7 はH又はC1〜20 アシルである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基又はN−C1〜4 アルキル第4誘導体もしくはそのN−オキシドであり、但し
Aがピリジルもしくはナフチル、又は以下の式(a):
【化19】
{式中、Y1 はハロゲン又はアルコキシである}により表される基である場合、R7 はH以外であり、又は
a2)Aは以下の式(c):
【化20】
により表される基であり、
Rは以下の式(d):
【化21】
により表される基であり、その1つが分子内に存在しなければならない任意の置換基Y2 及びY3 が、酸素又はC1〜4 アルキルであり、kが1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3であり、そして前記化合物が一又は二価カチオンである場合、そのアニオンは1又は2のハロゲン化物イオンであってヨウ化物イオンを含むものであり、又は
b)Xが−NR1R2(式中、R1 及びR2 は互いに独立して、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、未置換もしくは置換されたアラルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれに隣接したN原子と共に1以上の更なるヘテロ原子を有し得る飽和ヘテロ環式3〜7員環を形成する)であり、
Aは未置換もしくは置換されたアルキル、未置換もしくは置換されたアリール又は未置換もしくは置換されたアラルキルであり、
Zは酸素又は=NR3(式中、R3 はH又は未置換もしくは置換されたアルキルである)であり、そして
Rは以下の式(b):
【化22】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキル又はC3〜6 シクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接するN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環を形成し、Y6 はH又は−OR7(式中、R7 はH又はアシルである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、又は
c)Xは−OQ(式中、Qは未置換もしくは置換されたアルキルもしくはアラルキルである)であり、
Aは未置換もしくは置換されたアルキルもしくはアラルキルであり、
Zは酸素であり、そして、
Rは以下の式(b):
【化23】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜6 アルキル又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれらに隣接したN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環を形成し、Y6 はH又は−OR7(式中、R7 はH又はアシルである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、又は
d)Aは未置換もしくは置換されたアリールであり、
Zは化学的結合であり、
Xは−OQ(式中、QはC1〜4 アルキルである)であり、そして
Rは以下の式(b):
【化24】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキル又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接したN原子と共に、飽和ヘテロ環式3〜7員環を形成し、Y6 はHであり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、
ここで、置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。〕により表されるヒドロキシルアミン化合物を、医薬として及び/又は美容用として許容される担体及び補助剤と共に含むことを特徴とする医薬用及び任意に美容用の組成物。
【請求項56】
心臓血管、脈管、脳、アレルギー、免疫、自己免疫病、ウイルスもしくはバクテリア感染により引きおこされる病気、腫瘍状、皮膚もしくは粘膜の病気の治療のための医薬用及び任意に美容用組成物であって、前記組成物が 0.5〜99.5重量%の以下の式(I):
【化25】
〔式中、Xが−NR1R2(式中、R1 及びR2 は互いに独立して、H又は未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のC1〜6 アルキル又はシクロアルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれに結合したN原子と共に、3〜7員ヘテロ環を形成する)であり、
Aが未置換もしくは1以上のC1〜6 アルコキシで置換されたアラルキル、フェニル、1以上のハロゲン、C1〜4 アルキルもしくはハロアルキル、又はアシルアミノもしくはニトロで置換されたフェニル、又はベンゼン環と縮合し得る未置換もしくは置換されたN含有ヘテロ芳香族基、又はS含有ヘテロアリールであり、ここで該ヘテロ芳香族基は1以上のC1〜4 アルキル置換基を有してよく、
Zは化学的結合であり、そして
Rは以下の式(e):
【化26】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキル又はC3〜6 シクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接するN原子と共に、更なるヘテロ原子及びC1〜4 アルキル置換基を有し得る飽和ヘテロ環式3〜7員環であって飽和ヘテロ環式5〜7員環を含むものであり、Y4 はH又は未置換もしくは置換されたC1〜4 アルキルであり、Y5 はH又は未置換もしくは置換されたC1〜4 アルキル又は−OR7(式中、R7 はH又はアシルである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmが1,2又は3である}であり、但し
R7 がHである場合、R1 及びR2 の少くとも1つはH以外であり、そして
R1 及びR2 が各々Hである場合、R7 はH以外であり、
ここで、置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。〕により表されるヒドロキシルアミン化合物を、医薬として及び/又は美容用として許容される担体及び補助剤と共に含むことを特徴とする医薬用及び任意に美容用の組成物。
【請求項57】
心臓血管、脈管、脳、アレルギー、免疫、自己免疫病、ウイルスもしくはバクテリア感染により引きおこされる病気、腫瘍状、皮膚もしくは粘膜の病気の治療のための医薬用及び任意に美容用組成物であって、前記組成物が 0.5〜99.5重量%の以下の式(II):
【化27】
〔式中、a)Xが酸素であり、
Aが直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、未置換もしくは置換されたアラルキル、ナフチル又はN含有ヘテロ芳香族基であり、
Zは化学的結合であり、
R′はH、C1〜4 アルキル又はアラルキルであり、
Rは以下の式(b):
【化28】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接したN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環を形成し、Y6 はH又は−OR7(式中、R7 はHである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3であり、但し
Aがアルキル以外であり、R′がHである場合、Y6 はHである}であり、又は
b)Xが=NR4(式中、R4 はH、未置換もしくは置換されたアルキル、未置換もしくは置換されたアリール又は未置換もしくは置換されたアラルキルである)であり、
Aは未置換もしくは置換されたアリール、好ましくはフェニルもしくは置換されたフェニル、又は未置換もしくは置換されたアラルキルであり、
Zは化学的結合、酸素又は=NR3(式中、R3 はH又は未置換もしくは置換されたアルキルである)であり、
R′は未置換もしくは置換されたアルキル又は未置換もしくは置換されたアリール又は未置換もしくは置換されたアラルキルであり、そして
Rは以下の式(b):
【化29】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接するN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環であって飽和ヘテロ環式5〜7員環を含むものを形成し、Y6 はH又は−OR7(式中、R7 はH又はアシルである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、又は
c)Xは酸素であり、
Aは未置換もしくは置換されたアルキル、未置換もしくは置換されたアラルキルであり、
Zは酸素であり、
R′はアルキル又はアラルキルであり、
Rは、以下の式(b):
【化30】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接したN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環であって飽和ヘテロ環式5〜7員環を含むものを形成し、Y6 はH又は−OR7(式中、R7 はH又はアシルであって未置換もしくは置換されたアルキルカルボニルもしくはアリールカルボニルを含むものである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、又は
d)Xは酸素であり、
Zは=NHであり、そして
d1)Aは未置換もしくは置換されたアルキル、シクロアルキル、未置換もしくは置換されたアラルキルであってフェニルアルキルを含むもの、フェニル又はハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシもしくはニトロで置換されたフェニルであり、
R′はアルキル又はアラルキルであり、そして
Rは、以下の式(b):
【化31】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接したN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環であって飽和ヘテロ環式5〜7員環を含むものを形成し、Y6 はH又は−OHであり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、
ここで、置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。〕により表されるヒドロキシルアミン化合物を、医薬として及び/又は美容用として許容される担体及び補助剤と共に含むことを特徴とする医薬用及び任意に美容用の組成物。
【請求項58】
心臓血管、脈管、脳、アレルギー、免疫、自己免疫病、ウイルスもしくはバクテリア感染により引きおこされる病気、腫瘍状、皮膚もしくは粘膜の病気の治療のための医薬用及び任意に美容用組成物であって、前記組成物が 0.5〜99.5重量%の以下の式(I″):
【化32】
{式中、Aがフェニル又はハロゲンもしくはニトロで置換されたフェニル又はN含有ヘテロアリール基であってピリジルを含むものであり、
R′はHであり、
R″は、そのアミノ基において任意に一又は二置換されたω−アミノ−C1〜5アルキルであり、そしてそのアミノ置換基は互いに独立して1もしくは2の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はその2のアミノ置換基はそれらに結合したN原子と共に3〜7員ヘテロ環又はN−C1〜4 アルキル第4誘導体もしくはそのN−オキシドを形成し、但し
Aが3−ピリジルである場合、R″は1−ピペリジニル−メチル以外である。}により表されるヒドロキシルアミン化合物を、医薬として及び/又は美容用として許容される担体及び補助剤と共に含むことを特徴とする医薬用及び任意に美容用の組成物。
【請求項59】
前記管壁細胞が、内皮又は上皮細胞である、請求項8に記載の医薬組成物。
【請求項1】
生理的ストレスにさらされた細胞により発現される分子シャペロンの発現を増加させて、該生理的ストレスにより誘導される量を超えて該細胞により発現される分子シャペロンの発現を増加させるための医薬組成物であって、化学化合物を含み、ここで、前記化学化合物が、その互変異性体が以下の式(I)及び(II):
【化1】
{式中、Aは、アルキル、置換されたアルキル、アラルキル、アリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール又は置換されたヘテロアリール基であり、
Zは共有結合、酸素又は=NR3(ここでR3 は水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル並びにアリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルからなる群から選択される)であり、
RはC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、
式(I)の互変異性体中のXは、ハロゲンもしくは置換されたヒドロキシもしくはアミノ、単置換されたアミノ又は二置換されたアミノ基であり、
式(II)の互変異性体中のXは、酸素、イミノ又は置換されたイミノ基であり、そして
R′は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、置換されたアリール及び/又はアルキル成分を有するアラルキル、アシル又は置換されたアシル基であり、
そして式(I)の化合物中では、Xは場合によりRと一緒になって以下の式(I′):
【化2】
又は以下の式(I"):
【化3】
により表わされる環を形成し;
ここで、置換されたイミノ基は、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキルにおいて置換されたアラルキルであり;そして
単置換された又は二置換されたアミノ基は、アルキル又は置換されたアルキルにより単置換又は二置換されたアミノ基であり;そして
置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。}
により表されるヒドロキシルアミン誘導体、又はその塩及び/又はそのいずれかの光学活性立体異性体であることを特徴とする前記医薬組成物。
【請求項2】
前記細胞が生理的ストレスの前に処理されることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記細胞が生理的ストレスの後に処理されることを特徴とする請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項4】
生理的ストレスにさらされた真核細胞により発現される分子シャペロンの活性を増加させて、該生理的ストレスにより誘導される量を超えて該分子シャペロンの活性を増加させるための医薬組成物であって、化学化合物を含み、ここで、前記化学化合物が、その互変異性体が以下の式(I)及び(II):
【化4】
{式中、Aは、アルキル、置換されたアルキル、アラルキル、アリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール又は置換されたヘテロアリール基であり、
Zは共有結合、酸素又は=NR3(ここでR3 は水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル並びにアリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルからなる群から選択される)であり、
RはC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、
式(I)の互変異性体中のXは、ハロゲンもしくは置換されたヒドロキシもしくはアミノ、単置換されたアミノ又は二置換されたアミノ基であり、
式(II)の互変異性体中のXは、酸素、イミノ又は置換されたイミノ基であり、そして
R′は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、置換されたアリール及び/又はアルキル成分を有するアラルキル、アシル又は置換されたアシル基であり、
そして式(I)の化合物中では、Xは場合によりRと一緒になって以下の式(I′):
【化5】
又は以下の式(I"):
【化6】
により表わされる環を形成し;
ここで、置換されたイミノ基は、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキルにおいて置換されたアラルキルであり;そして
単置換された又は二置換されたアミノ基は、アルキル又は置換されたアルキルにより単置換又は二置換されたアミノ基であり;そして
置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。}
により表されるヒドロキシルアミン誘導体、又はその塩及び/又はその光学活性立体異性体であることを特徴とする前記医薬組成物。
【請求項5】
前記生理的ストレス下の真核細胞が哺乳動物細胞であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記哺乳動物細胞がヒト細胞であることを特徴とする請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記細胞が生きている生物のものであることを特徴とする請求項5又は6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記細胞が、神経細胞、筋肉細胞、管壁細胞、又は免疫系の細胞であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記ストレスにさらされた真核細胞が植物細胞であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記植物細胞が生きている植物のものであることを特徴とする請求項9に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記生理的ストレスが代謝的、酸化的もしくは局所的機械的ストレス又は低酸素、虚血、ヒートショック、放射もしくは毒性材料により引きおこされるストレスであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項12】
前記ストレスが真性糖尿病により引きおこされることを特徴とする請求項11に記載の医薬組成物。
【請求項13】
前記生理的ストレスが細胞の周囲の領域に存在する反応性フリーラジカル又はサイトカインの増加を引きおこすことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項14】
前記生理的ストレスが、心臓血管、脈管、脳、アレルギー、免疫、自己免疫の病気、ウイルスもしくはバクテリア源の病気、腫瘍状、皮膚及び/又は粘膜の病気又は腎臓細管の上皮の病気を、又は美容術の介入により治療され得る状態を導くことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記心臓血管の病気が、生理的ストレスにより誘発されるアテローム性動脈硬化症、冠状動脈疾患、緊張亢進又は肺の緊張亢進により引きおこされることを特徴とする請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記脳の病気が、生理的ストレスにより誘発される脳血管の虚血、発作、外傷性頭部損傷、老人性神経退化病、特に老人性痴呆症、AIDS痴呆症、アルコール性痴呆症、アルツハイマー病、パーキンソン病又はてんかんにより引きおこされることを特徴とする請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記皮膚及び/又は粘膜の病気が、生理的ストレスから誘発される皮膚病又は胃腸系の潰瘍性の病気により引きおこされることを特徴とする請求項14に記載の医薬組成物。
【請求項18】
前記分子シャペロンがヒートショックプロテイン(hsp) であることを特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項19】
前記 hspが hsp70又は hsp72であることを特徴とする請求項18に記載の医薬組成物。
【請求項20】
シャペロン系の機能に関連し、又は細胞もしくは細胞小器官の膜の障害に関連する病気を治療し、又はそれらを任意に防ぐための医薬組成物であって、化学化合物を含み、ここで、
前記化学化合物が、その互変異性体が以下の式(I)及び(II):
【化7】
{式中、Aは、アルキル、置換されたアルキル、アラルキル、アリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、アリール、置換されたアリール、ヘテロアリール又は置換されたヘテロアリール基であり、
Zは共有結合、酸素又は=NR3(ここでR3 は水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル並びにアリール成分及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルからなる群から選択される)であり、
RはC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、
式(I)の互変異性体中のXは、ハロゲンもしくは置換されたヒドロキシもしくはアミノ、単置換されたアミノ又は二置換されたアミノ基であり、
式(II)の互変異性体中のXは、酸素、イミノ又は置換されたイミノ基であり、そして
R′は、水素、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、置換されたアリール及び/又はアルキル成分を有するアラルキル、アシル又は置換されたアシル基であり、
そして式(I)の化合物中では、Xは場合によりRと一緒になって以下の式(I′):
【化8】
又は以下の式(I"):
【化9】
により表わされる環を形成し;
ここで、置換されたイミノ基は、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキルにおいて置換されたアラルキルであり;そして
単置換された又は二置換されたアミノ基は、アルキル又は置換されたアルキルにより単置換又は二置換されたアミノ基であり;そして
置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。}
により表されるヒドロキシルアミン誘導体、又はその塩及び/又はその光学活性立体異性体であることを特徴とする前記医薬組成物。
【請求項21】
前記病理的状態が、虚血、腫瘍性の病気、病原性微生物により引きおこされる感染、自己免疫病及び皮膚病からなる群から選択されることを特徴とする請求項20に記載の医薬組成物。
【請求項22】
虚血により引きおこされる組織損傷及び/又は壊死から心筋、脳組織及び腎臓を保護するための請求項20に記載の医薬組成物であって、前記化学化合物が、その互変異性体が以下の式(I)及び(II):
【化10】
{式中、A,Z,R,R′及びXは請求項20に規定される}により表されるヒドロキシルアミン誘導体、又はその塩及び/又はその光学活性立体異性体であることを特徴とする前記医薬組成物。
【請求項23】
ヒトに適用するためのものであることを特徴とする請求項20〜22のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項24】
前記病気が、脳、アレルギー、免疫及び/又は自己免疫の病気、ウイルスもしくはバクテリア感染により引きおこされる病気、皮膚及び/又は粘膜の病気並びに腎臓細管の上皮の病気であることを特徴とする請求項20〜23のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項25】
前記RがC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、そして
(a)前記Zが共有結合であり、前記Xがハロゲンであり;
(b)前記Zが共有結合であり、前記Xが置換されたヒドロキシ基−OQ(ここで、Qは炭化水素であり、任意に前記化合物は前記Xと前記Rの反応性置換基とをカップリングすることにより形成された以下の式(I′):
【化11】
により表される分子内環を有する)であり;
(c)前記Zが共有結合であり、前記XがNR1R2(ここで、R1 及びR2 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれらに結合した窒素原子と共に飽和3〜7員環を形成し、そして任意に前記化合物は前記Xと前記Rの反応性置換基とのカップリングにより形成された以下の式(I"):
【化12】
により表される分子内環を有する)であり;
(d)前記Zは酸素であり、前記Xは置換されたヒドロキシ基−OQ(ここでQは炭化水素基である)であり;
(e)前記Zは酸素であり、前記Xは−NR1R2(ここでR1 及びR2 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれらに結合した窒素原子と共に飽和3〜7員環を形成する)であり;又は
(f)前記Zは=NR3(ここでR3 はH、アルキル、置換されたアルキル、アリール、置換されたアリール、アラルキル、又は置換されたアリールもしくは置換されたアルキル成分を有するアラルキルであり、そして前記Xは−NR1R2(ここでR1 及びR2 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれらに結合した窒素原子と共に、飽和3〜7員環を形成する))である
以下の式(I):
【化13】
のヒドロキシルアミンを含むことを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項26】
前記Rがアミノ及び/又はアルキル基並びにアルキル鎖において任意に置換された直鎖又は分枝鎖ω−アミノ−C3〜8 アルキルであり、ヒドロキシ又はアシロキシで置換され得ることを特徴とする請求項25に記載の医薬組成物。
【請求項27】
前記Rが、そのアミノにおいて一又は二置換されたω−アミノ−C3〜8 アルキルであり、そのアミノ置換基が互いに独立して、1もしくは2の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はその2のアミノ置換基がそれに結合した窒素原子と共に更なるヘテロ原子を含み得る飽和ヘテロ3〜7員環を形成することを特徴とする請求項25又は26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
前記Zが化学的結合であり、そして前記Xがクロロ又はブロモであり、そして前記Aがアラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、アリール、置換されたアリール又はヘテロアリールであることを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項29】
前記Aが1以上のアルコキシ置換基を有し得る置換された又は未置換フェニルアルキル、フェニル;ハロゲン、アルキル、アルコキシもしくはハロアルキルもしくはニトロで置換されたフェニル;ナフチル;又はベンゼン環と縮合され得るN含有ヘテロアリールであってピリジルを含むもの、又はS含有もしくはO含有5〜12員ヘテロアリールであることを特徴とする請求項28に記載の医薬組成物。
【請求項30】
前記Zが化学的結合であり、そして前記Xが式−OQ(ここでQは未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、アラルキル又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである)の置換されたヒドロキシ基であり、そして前記Aがヘテロアリールであることを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項31】
前記ヒドロキシルアミン誘導体が以下の式(I′):
【化14】
{式中、R″はC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、そして
Aは未置換又は置換されたアリール又はヘテロアリールである}
を有することを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項32】
前記R″が、アミノ及び/又はアルキル鎖において置換され得るω−アミノ−C1〜5 アルキルであることを特徴とする請求項31に記載の医薬組成物。
【請求項33】
前記R″が、そのアミノにおいて一又は二置換されたω−アミノ−C1〜5アルキルであり、そのアミノ置換基が互いに独立して、1もしくは2の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はその2のアミノ置換基がそれらに結合した窒素原子と共に更なるヘテロ原子を含み得る飽和ヘテロ3〜7員環であって飽和ヘテロ5〜7員環を含むものを形成することを特徴とする請求項31又は32に記載の医薬組成物。
【請求項34】
前記Zが化学結合であり、
前記XがNR1R2(ここで、R1 及びR2 は互いに独立して、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれに隣接するN原子と共に飽和3〜7員環であって飽和5〜7員環を含むものを形成する)であり、そして
前記Aは、アラルキル、アリール及び/又はアリール成分において置換されたアラルキル、未置換もしくは置換されたアリールもしくはヘテロアリールである
ことを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項35】
前記Aが、フェニル成分中で1以上のアルコキシで置換され得るフェニルアルキル、フェニル、1以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、ハロアルキル、ニトロもしくはアシルアミノで置換されたフェニル、ナフチル又はベンゼン環と縮合し得るN含有ヘテロアリール、又はS含有もしくはO含有ヘテロアリールであることを特徴とする請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項36】
前記ヒドロキシルアミン誘導体が、以下の式(I″):
【化15】
{式中、R″はC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、
Aは未置換又は置換されたアリール又はヘテロアリールであり、そして、
R1 は、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキル、アラルキル、又はアルキル及び/又はアリール成分において置換されたアラルキルである}
を有することを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項37】
前記R″が、アミノ及び/又はアルキル鎖において置換され得るω−アミノ−C1〜5 アルキルであることを特徴とする請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項38】
前記R″が、そのアミノにおいて一又は二置換されたω−アミノ−C1〜5アルキルであり、そのアミノ置換基が互いに独立して、1もしくは2の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はその2のアミノ置換基がそれらに結合した窒素原子と共に更なるヘテロ原子を含み得る飽和ヘテロ3〜7員環を形成することを特徴とする請求項36又は37に記載の医薬組成物。
【請求項39】
前記Aが、フェニル、1以上のアルキル、ハロゲン、アルコキシ、ハロアルキルもしくはニトロで置換されたフェニル、ナフチル又はベンゼン環と縮合し得るN含有ヘテロアリール、又はS含有もしくはO含有ヘテロアリールであることを特徴とする請求項36に記載の医薬組成物。
【請求項40】
前記Zが酸素であり、
前記Xが−OQ(ここでQは、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキル、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである)であり、
前記Aが未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである
ことを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項41】
前記Zが酸素であり、
前記XがNR1R2(ここで、R1 及びR2 は互いに独立して、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキル、又は未置換もしくは置換されたアリールであるか、又はR1 及びR2 はそれに隣接するN原子と共に飽和3〜7員環を形成する)であり、そして、
前記Aは、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである
ことを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項42】
前記Zが=NR3(ここでR3 はH、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである)であり、
前記Xが−NR1R2(ここで、R1 及びR2 は互いに独立して、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、シクロアルキル、又は未置換もしくは置換されたアリールであるか、又はR1 及びR2 はそれに隣接したN原子と共に、飽和3〜7員環を形成する)であり、そして
前記Aは未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである
ことを特徴とする請求項25〜27のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項43】
前記ヒドロキシルアミン誘導体が、
前記RがC1〜8 アルキル又は置換されたC1〜8 アルキルであり、そして
a)前記Zが化学結合であり、前記Xが酸素であり、
b)前記Zが化学結合であり、前記Xが=NR4(ここでR4 はH又は未置換もしくは置換されたアルキルもしくはシクロアルキルである)であり、
c)前記Zが酸素であり、前記Xが酸素であり、
d)前記Zが酸素であり、前記Xが=NR4(ここでR4 は未置換もしくは置換されたアルキル、アラルキルもしくはアリール;又はヘテロアリールである)であり、
e)前記Zが=NR3(ここでR3 はH、未置換もしくは置換されたアルキル、アリールもしくはアラルキルである)であり、そして前記Xは酸素であり、又は
f)前記Zが=NR3(ここでR3 はH、未置換もしくは置換されたアルキル、アリールもしくはアラルキルである)であり、そして前記XはNR4(ここでR4 はH、未置換もしくは置換されたアルキルもしくはアラルキル、又はシクロアルキルである)である
式(II)を有することを特徴とする請求項1〜24のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項44】
前記Rが、アミノ及び/又はアルキル基並びにアルキル鎖において任意に置換されたω−アミノ−C3〜8 アルキルであり、そして直鎖又は分枝鎖であり、ヒドロキシ又はアシロキシで置換され得ることを特徴とする請求項43に記載の医薬組成物。
【請求項45】
前記Rが、そのアミノにおいて一又は二置換されたω−アミノ−C3〜8 アルキルであり、そのアミノ置換基は互いに独立して、1もしくは2の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はその2のアミノ置換基がそれらに結合した窒素原子と共に更なるヘテロ原子を含み得る飽和ヘテロ3〜7員環を形成することを特徴とする請求項43又は44に記載の医薬組成物。
【請求項46】
前記Zが化学的結合であり、
前記Xが酸素であり、
前記R′が、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであり、
前記Aが未置換もしくは置換されたアリールもしくはアラルキル;又はヘテロアリールである
ことを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項47】
前記Aが、フェニル、1以上のアルキル、ハロアルキルもしくはアルコキシで置換されたフェニル、アラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル又はN含有ヘテロアリールもしくはS含有ヘテロアリールであることを特徴とする請求項46に記載の医薬組成物。
【請求項48】
前記Zが化学的結合であり、
前記Xが=NR4(ここで、R4 は、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである)であり、
前記R′が未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであり、そして
前記Aが、アラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、未置換もしくは置換されたアリール又はヘテロアリールである
ことを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項49】
前記Aが、フェニルアルキル、フェニル成分において1以上のアルコキシで置換されたフェニルアルキル、フェニル、1以上のアルキル、ハロアルキルもしくはニトロで置換されたフェニル、ナフチル又はN含有ヘテロアリール、又はS含有ヘテロアリールであることを特徴とする請求項48に記載の医薬組成物。
【請求項50】
前記Zが酸素であり、前記Xが酸素であり、前記R′が、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであり、そして
前記Aが未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである
ことを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項51】
前記Zが酸素であり、前記Xが=NR4(ここでR4 は未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、アラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、未置換もしくは置換されたアリール、又は未置換もしくは置換されたヘテロアリールである)であり、そして前記R′が未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであることを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項52】
前記Zが=NR3 であり、R3 がH、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、アリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであり、前記Xが酸素であり、前記R′はH、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル、又はアシルであり、そして前記Aは未置換もしくは置換されたアルキル、アラルキル、アリールもしくはヘテロアリール又はシクロアルキルであることを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項53】
前記Aが、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のC4〜12 アルキル、シクロアルキル、未置換もしくは置換されたフェニルアルキル、フェニル、1以上のハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシもしくはニトロで置換されたフェニル又はN含有ヘテロ環式基であることを特徴とする請求項52に記載の医薬組成物。
【請求項54】
前記Zが=NR3(ここでR3 は、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルである)であり、
前記Xが=NR4(ここでR4 は、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル、又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキル又はシクロアルキルである)であり、
前記R′は未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、アラルキル又はアリール及び/又はアルキル成分において置換されたアラルキルであり、そして、
前記Aは未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル又は未置換もしくは置換されたアリールである
ことを特徴とする請求項43〜45のいずれかに記載の医薬組成物。
【請求項55】
心臓血管、脈管、脳、アレルギー、免疫、自己免疫病、ウイルスもしくはバクテリア感染により引きおこされる病気、腫瘍状、皮膚もしくは粘膜の病気の治療のための医薬用及び任意に美容用組成物であって、前記組成物が 0.5〜99.5重量%の以下の式(I):
【化16】
〔式中、a)Xがハロゲンであり、
Zは化学的結合であり、そして
a1)Aは、以下の式(a):
【化17】
{式中、Y1 はハロゲン、アルコキシ、ハロアルキルもしくはニトロであり、nは1,2もしくは3である}により表される基、又は
O含有ヘテロアリール、S含有ヘテロアリール、又はベンゼン環と縮合され得るN含有ヘテロ芳香族基、又はN−C1〜4 アルキル第4誘導体もしくはそのN−オキシドであり、
Rは、以下の式(b):
【化18】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキル、又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接したN原子と共に、飽和ヘテロ環式3〜7員環であって飽和ヘテロ環式5〜7員環を含むものを形成し、Y6 は−OR7(式中、R7 はH又はC1〜20 アシルである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基又はN−C1〜4 アルキル第4誘導体もしくはそのN−オキシドであり、但し
Aがピリジルもしくはナフチル、又は以下の式(a):
【化19】
{式中、Y1 はハロゲン又はアルコキシである}により表される基である場合、R7 はH以外であり、又は
a2)Aは以下の式(c):
【化20】
により表される基であり、
Rは以下の式(d):
【化21】
により表される基であり、その1つが分子内に存在しなければならない任意の置換基Y2 及びY3 が、酸素又はC1〜4 アルキルであり、kが1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3であり、そして前記化合物が一又は二価カチオンである場合、そのアニオンは1又は2のハロゲン化物イオンであってヨウ化物イオンを含むものであり、又は
b)Xが−NR1R2(式中、R1 及びR2 は互いに独立して、H、未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、未置換もしくは置換されたアラルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれに隣接したN原子と共に1以上の更なるヘテロ原子を有し得る飽和ヘテロ環式3〜7員環を形成する)であり、
Aは未置換もしくは置換されたアルキル、未置換もしくは置換されたアリール又は未置換もしくは置換されたアラルキルであり、
Zは酸素又は=NR3(式中、R3 はH又は未置換もしくは置換されたアルキルである)であり、そして
Rは以下の式(b):
【化22】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキル又はC3〜6 シクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接するN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環を形成し、Y6 はH又は−OR7(式中、R7 はH又はアシルである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、又は
c)Xは−OQ(式中、Qは未置換もしくは置換されたアルキルもしくはアラルキルである)であり、
Aは未置換もしくは置換されたアルキルもしくはアラルキルであり、
Zは酸素であり、そして、
Rは以下の式(b):
【化23】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜6 アルキル又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれらに隣接したN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環を形成し、Y6 はH又は−OR7(式中、R7 はH又はアシルである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、又は
d)Aは未置換もしくは置換されたアリールであり、
Zは化学的結合であり、
Xは−OQ(式中、QはC1〜4 アルキルである)であり、そして
Rは以下の式(b):
【化24】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立して、H、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキル又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接したN原子と共に、飽和ヘテロ環式3〜7員環を形成し、Y6 はHであり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、
ここで、置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。〕により表されるヒドロキシルアミン化合物を、医薬として及び/又は美容用として許容される担体及び補助剤と共に含むことを特徴とする医薬用及び任意に美容用の組成物。
【請求項56】
心臓血管、脈管、脳、アレルギー、免疫、自己免疫病、ウイルスもしくはバクテリア感染により引きおこされる病気、腫瘍状、皮膚もしくは粘膜の病気の治療のための医薬用及び任意に美容用組成物であって、前記組成物が 0.5〜99.5重量%の以下の式(I):
【化25】
〔式中、Xが−NR1R2(式中、R1 及びR2 は互いに独立して、H又は未置換もしくは置換された直鎖もしくは分枝鎖のC1〜6 アルキル又はシクロアルキルであるか、又はR1 及びR2 はそれに結合したN原子と共に、3〜7員ヘテロ環を形成する)であり、
Aが未置換もしくは1以上のC1〜6 アルコキシで置換されたアラルキル、フェニル、1以上のハロゲン、C1〜4 アルキルもしくはハロアルキル、又はアシルアミノもしくはニトロで置換されたフェニル、又はベンゼン環と縮合し得る未置換もしくは置換されたN含有ヘテロ芳香族基、又はS含有ヘテロアリールであり、ここで該ヘテロ芳香族基は1以上のC1〜4 アルキル置換基を有してよく、
Zは化学的結合であり、そして
Rは以下の式(e):
【化26】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキル又はC3〜6 シクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接するN原子と共に、更なるヘテロ原子及びC1〜4 アルキル置換基を有し得る飽和ヘテロ環式3〜7員環であって飽和ヘテロ環式5〜7員環を含むものであり、Y4 はH又は未置換もしくは置換されたC1〜4 アルキルであり、Y5 はH又は未置換もしくは置換されたC1〜4 アルキル又は−OR7(式中、R7 はH又はアシルである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmが1,2又は3である}であり、但し
R7 がHである場合、R1 及びR2 の少くとも1つはH以外であり、そして
R1 及びR2 が各々Hである場合、R7 はH以外であり、
ここで、置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。〕により表されるヒドロキシルアミン化合物を、医薬として及び/又は美容用として許容される担体及び補助剤と共に含むことを特徴とする医薬用及び任意に美容用の組成物。
【請求項57】
心臓血管、脈管、脳、アレルギー、免疫、自己免疫病、ウイルスもしくはバクテリア感染により引きおこされる病気、腫瘍状、皮膚もしくは粘膜の病気の治療のための医薬用及び任意に美容用組成物であって、前記組成物が 0.5〜99.5重量%の以下の式(II):
【化27】
〔式中、a)Xが酸素であり、
Aが直鎖もしくは分枝鎖のアルキル、未置換もしくは置換されたアリール、未置換もしくは置換されたアラルキル、ナフチル又はN含有ヘテロ芳香族基であり、
Zは化学的結合であり、
R′はH、C1〜4 アルキル又はアラルキルであり、
Rは以下の式(b):
【化28】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接したN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環を形成し、Y6 はH又は−OR7(式中、R7 はHである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3であり、但し
Aがアルキル以外であり、R′がHである場合、Y6 はHである}であり、又は
b)Xが=NR4(式中、R4 はH、未置換もしくは置換されたアルキル、未置換もしくは置換されたアリール又は未置換もしくは置換されたアラルキルである)であり、
Aは未置換もしくは置換されたアリール、好ましくはフェニルもしくは置換されたフェニル、又は未置換もしくは置換されたアラルキルであり、
Zは化学的結合、酸素又は=NR3(式中、R3 はH又は未置換もしくは置換されたアルキルである)であり、
R′は未置換もしくは置換されたアルキル又は未置換もしくは置換されたアリール又は未置換もしくは置換されたアラルキルであり、そして
Rは以下の式(b):
【化29】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のC1〜4 アルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接するN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環であって飽和ヘテロ環式5〜7員環を含むものを形成し、Y6 はH又は−OR7(式中、R7 はH又はアシルである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、又は
c)Xは酸素であり、
Aは未置換もしくは置換されたアルキル、未置換もしくは置換されたアラルキルであり、
Zは酸素であり、
R′はアルキル又はアラルキルであり、
Rは、以下の式(b):
【化30】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接したN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環であって飽和ヘテロ環式5〜7員環を含むものを形成し、Y6 はH又は−OR7(式中、R7 はH又はアシルであって未置換もしくは置換されたアルキルカルボニルもしくはアリールカルボニルを含むものである)であり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、又は
d)Xは酸素であり、
Zは=NHであり、そして
d1)Aは未置換もしくは置換されたアルキル、シクロアルキル、未置換もしくは置換されたアラルキルであってフェニルアルキルを含むもの、フェニル又はハロゲン、アルキル、ハロアルキル、アルコキシもしくはニトロで置換されたフェニルであり、
R′はアルキル又はアラルキルであり、そして
Rは、以下の式(b):
【化31】
{式中、R5 及びR6 は互いに独立してH、直鎖もしくは分枝鎖のアルキル又はシクロアルキルであるか、又はR5 及びR6 はそれに隣接したN原子と共に飽和ヘテロ環式3〜7員環であって飽和ヘテロ環式5〜7員環を含むものを形成し、Y6 はH又は−OHであり、kは1,2又は3であり、そしてmは1,2又は3である}により表される基であり、
ここで、置換されたアルキル又はアリールは、シアノ、ヒドロキシル、短鎖アルキル、短鎖アルコキシ、アリール、ニトロ、単(短鎖アルキル)置換又は二(短鎖アルキル)置換されたアミノ、ハロアルキル、ハロ又はアシルにより置換されたアルキル又はアリールである。〕により表されるヒドロキシルアミン化合物を、医薬として及び/又は美容用として許容される担体及び補助剤と共に含むことを特徴とする医薬用及び任意に美容用の組成物。
【請求項58】
心臓血管、脈管、脳、アレルギー、免疫、自己免疫病、ウイルスもしくはバクテリア感染により引きおこされる病気、腫瘍状、皮膚もしくは粘膜の病気の治療のための医薬用及び任意に美容用組成物であって、前記組成物が 0.5〜99.5重量%の以下の式(I″):
【化32】
{式中、Aがフェニル又はハロゲンもしくはニトロで置換されたフェニル又はN含有ヘテロアリール基であってピリジルを含むものであり、
R′はHであり、
R″は、そのアミノ基において任意に一又は二置換されたω−アミノ−C1〜5アルキルであり、そしてそのアミノ置換基は互いに独立して1もしくは2の直鎖もしくは分枝鎖のアルキルもしくはシクロアルキルであるか、又はその2のアミノ置換基はそれらに結合したN原子と共に3〜7員ヘテロ環又はN−C1〜4 アルキル第4誘導体もしくはそのN−オキシドを形成し、但し
Aが3−ピリジルである場合、R″は1−ピペリジニル−メチル以外である。}により表されるヒドロキシルアミン化合物を、医薬として及び/又は美容用として許容される担体及び補助剤と共に含むことを特徴とする医薬用及び任意に美容用の組成物。
【請求項59】
前記管壁細胞が、内皮又は上皮細胞である、請求項8に記載の医薬組成物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
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【図15】
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【図20】
【図21】
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【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図2】
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【図11】
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【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
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【図31】
【図32】
【図33】
【公開番号】特開2009−108048(P2009−108048A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−261964(P2008−261964)
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【分割の表示】特願平9−517176の分割
【原出願日】平成8年11月1日(1996.11.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(506149900)シトルックス コーポレイション (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月8日(2008.10.8)
【分割の表示】特願平9−517176の分割
【原出願日】平成8年11月1日(1996.11.1)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TEFLON
【出願人】(506149900)シトルックス コーポレイション (5)
【Fターム(参考)】
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