説明

加熱炉内の被加熱材の蛇行量測定方法

【課題】加熱炉内で加熱されながら搬送されている被加熱材の蛇行量を高精度に測定することを目的とする。
【解決手段】ウォーキング式加熱炉2の装入口2aから抽出口に向けて搬送される被加熱材Sの蛇行量を測定する方法である。加熱炉2の炉心P1に対して平行であって被加熱材Sの搬送方向を向くように画像計測用カメラ16を設置する。そして、被加熱材Sの上に耐火レンガBLを載置し、被加熱材Sとともに装入口2aから抽出口に移動する耐火レンガBLを画像計測用カメラ16で撮影し、その撮影した映像を画像処理して耐火レンガBLの位置変化を演算する。そして、その位置変化に基づいて被加熱材Sの搬送時に発生する蛇行量を求める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォーキングビーム式やウォーキングハース式の加熱炉内を移動しながら加熱される被加熱材の蛇行量を測定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
連続鋳造されたスラブ、ブルーム、ビレット等の金属材(以下、被加熱材)を最終製品に圧延するために加熱する加熱炉として、近年、ウォーキングビーム式やウォーキングハース式(以下、ウォーキング式と称する)の加熱炉が広く採用されている。
このウォーキング式の加熱炉には、炉長方向に並列に延設された複数の固定ビームと、複数の固定ビームの間に配置されて炉長方向に間欠的に運動する移動ビームとからなる搬送装置が配置されている。そして、炉内に搬入された被加熱材は、固定ビームと移動ビームとに交互に乗り換えながら抽出側に向けて搬送される。
【0003】
ところで、ウォーキング式の加熱炉は、移動ビームを間欠的に運動させる回転駆動機構を備えているが、この回転駆動機構が摩耗したり、高温環境によって移動ビームに捩じれが発生することで、加熱炉内で搬送中の被加熱材が炉内で蛇行してしまい、炉壁と接触するおそれがある。そこで、ウォーキング式の加熱炉内で搬送されている被加熱材の蛇行量を定期的に測定し、許容以上の蛇行量が発生した場合には、上述したトラブルを回避すべくメンテナンスが行なわれるようになっている。
【0004】
加熱炉内で搬送されている被加熱材の蛇行量を測定する技術として、例えば特許文献1に記載の装置が知られている。この特許文献1の装置は、加熱炉内を搬送中の被加熱材を両側部(搬送方向に直交する方向)から挟み込むように一対のレーザ距離計を配置するとともに、これら一対のレーザ距離計を炉長方向に所定の間隔をあけて複数対配置し、搬入側に配置した一対のレーザ距離計で搬入側に位置する被加熱材との距離を測定し、その被加熱材が抽出側に移動していくに従い、抽出側に配置した複数対のレーザ距離計で被加熱材との距離を測定していく。そして、各対のレーザ距離計で測定した同一の被加熱材との距離のデータに基づいて、搬入側から抽出側に移動した被加熱材の蛇行量を求めるようにしている。
【特許文献1】特開2001−181732号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の装置で使用しているレーザ距離計は、熱間スラブのように非常に高温の被加熱材に対して距離測定を行なう際にレーザの反射率が低くなりやすく、距離測定の精度の面で問題がある。そのため、レーザ距離計を使用した特許文献1の装置は、加熱炉内で加熱されながら搬送されている被加熱材の蛇行量を高精度に測定することが難しい。
【0006】
また、特許文献1の装置は、被加熱材を一列に搬送していく単列の加熱炉に対して多くのレーザ距離計を必要とするので、測定用機材コストの増加の面で問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、加熱炉内で加熱されながら搬送されている被加熱材の蛇行量を高精度に測定することができるとともに、被加熱材の蛇行量を測定する機材の数を減少させることで機材コストの低減を図ることができる加熱炉内の被加熱材の蛇行量測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の加熱炉内の被加熱材の蛇行量測定方法は、ウォーキング式加熱炉の装入口から抽出口に向けて搬送される被加熱材の蛇行量を測定する方法であって、前記加熱炉の炉心に対して平行であって前記被加熱材の搬送方向を向くように画像計測用カメラを設置し、前記被加熱材の上に耐火レンガを載置し、前記被加熱材とともに前記装入口から前記抽出口に移動する前記耐火レンガを前記画像計測用カメラで撮影し、その撮影した映像を画像処理して前記耐火レンガの位置変化を演算し、その位置変化に基づいて前記被加熱材の搬送時に発生する蛇行量を求めることを特徴とする加熱炉内の被加熱材の蛇行量測定方法である。
【0008】
ここで、前記画像計測用カメラは、撮影した映像の大きさを自在に変化できるズームレンズ機構を備えており、画像計測用カメラと前記耐火レンガとの距離が変化しても、撮影する前記耐火レンガの映像が同一の大きさとなるように前記ズームレンズ機構を動作させるようにしてもよい。
また、前記画像計測用カメラのレンズ部に、赤外線カットフィルターを装着してもよい。
さらに、前記耐火レンガは、前記画像計測用カメラを向く撮影面と、平面視において前記撮影面に対して鋭角をなして隣接している非撮影面とを備えた多角形状のレンガであってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の加熱炉内の被加熱材の蛇行量測定方法によると、画像計測用カメラにより被加熱材の上に載せた耐火レンガを撮影し、撮影した映像を画像処置して被加熱材の蛇行量を測定しているので、レーザの反射率が低くなりやすい従来のレーザ距離計を使用した測定方法と比較して、高精度に被加熱材の蛇行量を測定することができる。また、画像計測用カメラは、加熱炉の炉心に対して平行に、且つ、被加熱材の搬送方向を向くように設置して耐火レンガを撮影しており、複列の加熱炉に採用しても、従来の蛇行量測定方法と比較して測定用機材の数が少ないので、測定用機材コストを大幅に削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明に係る加熱炉内の被加熱材の蛇行量測定方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係るウォーキング式の加熱炉を示す概略平面図であり、図2は、図1の要部を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態のウォーキング式の加熱炉は、第1,第2加熱炉2,4からなる複列の加熱炉である。
【0011】
これら第1、第2加熱炉2,4には、炉長方向に延在した固定ビーム6及び移動ビーム8からなる搬送装置10が配置されている。これら固定ビーム6及び移動ビーム8は、第1、第2加熱炉2,4の炉心P1,P2に平行に配置されている。
また、各加熱炉2、4の搬送装置10の一端(図1の左側端部)に装入側テーブルロール12が連続して配置され、搬送装置10の他端(図1の右側端部)に抽出側テーブルロール14が配置されている。
【0012】
そして、装入側テーブルロール12により搬入されてきたスラブ(被加熱材)Sは、第1加熱炉2の装入口2a、或いは第2加熱炉4の装入口4aに装入され、搬送装置12によって第1加熱炉2の抽出口2b、或いは第2加熱炉4の抽出口4bまで搬送される。この搬送過程においてスラブSが所定温度に加熱される。そして、抽出口2b,4bまで搬送されたスラブSは、抽出側テーブルロール14に移送されて次工程に搬出されるようになっている。
【0013】
図1に示すように、第1、第2加熱炉2,4の装入口2a,4b側には、画像計測用カメラ16,18が設置されており、スラブS上に載置した耐火レンガBLを撮影する。そして、これら画像計測用カメラ16,18には、カメラ制御装置20及び画像処理装置22が接続されているとともに、画像処理装置22に、アンプ24を介してモニター26が接続されている。
【0014】
一方の画像計測用カメラ16は、図2に示すように、ズームレンズ機構ZLを備えた装置であり、レンズ部16aがスラブSの搬送方向前方を向いて移動ビーム8の心と一致するように配置されている。これにより、レンズ部16aのセンタP3は、第1加熱炉2の炉心P1に平行となるように配置されている。そして、画像計測用カメラ16のレンズ部16aには赤外線カットフィルター28が装着されている。また、他方の画像計測用カメラ18も、図示しないがズームレンズ機構を備えた装置であり、レンズ部のセンタが、第2加熱炉4の炉心P2に平行となるように配置されているとともに、レンズ部に赤外線カットフィルター28が装着されている。
【0015】
カメラ制御装置20は、画像計測用カメラ16,18の撮影開始及び撮影停止と、ズームレンズ機構ZLのズームアップ動作を遠隔で操作する装置である。なお、カメラ制御装置20は、スラブSが装入口2a,4aから抽出口2b,4bに移動しても、撮影する耐火レンガBLの映像の大きさが同一の大きさになるように、ズームレンズ機構ZLを操作する。
【0016】
画像処理装置22は、画像計測用カメラ16,18から送られてくる耐火レンガBLの映像の画像処理を行い、画像処理により演算したスラブSの蛇行量の測定結果を、アンプ24を介してモニター26で出力する。
また、耐火レンガBLは、図3に示すように、平面視台形状のレンガであり、4つの側面F1〜F4のうち面積の一番大きい側面F1が画像計測用カメラ16,18を向くように、スラブS上に載置されている。なお、この耐火レンガBLの側面F1が、本発明の撮影面に相当し、この側面F1に隣接している側面F2,F4が、本発明の平面視において撮影面に対して鋭角をなして隣接している非撮影面に相当する。
【0017】
次に、本実施形態のスラブSの蛇行量測定方法について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、第1加熱炉2(或いは第2加熱炉4)の装入口2a(或いは装入口4a)から抽出口2b(或いは抽出口4b)までスラブSが搬送されるときに、スラブS上に載置されている耐火レンガBLの映像を画像処理する位置(符号M1〜M5)を示しており、図4(a)は画像処理する位置M1〜M5を加熱炉の側面から示した図であり、図4(b)は画像処理する位置M1〜M5を平面視で示した図である。また、図5は、位置M1〜M5のスラブSの蛇行量をモニター26で出力した図である。なお、第1加熱炉2内で搬送されるスラブSの蛇行量測定方法と、第2加熱炉4内で搬送されるスラブSの蛇行量測定方法は同一方法なので、第1加熱炉2内で搬送されるスラブSの蛇行量測定方法のみ以下に説明する。
【0018】
先ず、カメラ制御装置20は、画像計測用カメラ16で撮影する耐火レンガBLの映像の大きさが同一の大きさになるように、装入口2aから抽出口2bに移動するスラブSの搬送速度に基づき、ズームレンズ機構ZLのズームアップ動作を自動的に行なう。
そして、画像処理装置22は、画像計測用カメラ16から送られてきた映像に基づいて以下の動作を行なう。ここで、画像処理装置22で画像処理する映像は、画像計測用カメラ16が赤外線カットフィルター28を通した映像として送るので、図5(a)に示すように、耐火レンガBLの一方のエッジE1、他方のエッジE2が鮮明になる。
【0019】
先ず、画像計測用カメラ16から送られてきた位置M1の装入口2aの映像に基づき、図5(a)に示すように、耐火レンガBLの一方のエッジE1から映像端MEまでの画素数G1と、耐火レンガBLの他方のエッジE2から映像端MEまでの画素数G2を演算する。そして、予め測定しておいた耐火レンガのエッジE1からE2までの距離(mm)と画像処置で計測した耐火レンガのエッジE1からエッジE2までの画素(ピクセル)を用いて、測定画像における画素のスパン値(mm/ピクセル)を演算し、演算した画素数G1,G2とに基づいて、映像端MEから耐火レンガBLの幅方向中心までの長さがCの計測中心線Kを演算する。
【0020】
次に、画像計測用カメラ16から送られてきた位置M2の映像に基づき、図5(b)に示すように、耐火レンガBLの一方のエッジE1から映像端MEまでの画素数G3と、耐火レンガBLの他方のエッジE2から映像端MEまでの画素数G4を演算する。そして、1画素のスパンと、演算した画素数G3,G4とに基づいて、映像端MEから耐火レンガBLの幅方向中心までの長さC1を演算する。そして、この長さC1と計測中心線Kの長さCとの差によりスラブSの蛇行量e1を演算し、測定結果としてモニター26で出力する。
【0021】
同様に、画像計測用カメラ16から送られてきた位置M3,M4,M5の映像に基づいて、図5(c),(d),(e)に示すように、耐火レンガBLの一方のエッジE1から映像端MEまでの画素数G5,G7,G9と、耐火レンガBLの他方のエッジE2から映像端MEまでの画素数G6,G8,G10を演算し、予め測定しておいた耐火レンガのエッジE1からE2までの距離(mm)と画像処置で計測した耐火レンガのエッジE1からエッジE2までの画素(ピクセル)を用いて、測定画像における画素のスパン値(mm/ピクセル)を演算し、演算した画素数に基づいて、映像端MEから耐火レンガBLの幅方向中心までの長さC2,C3,C4を演算する。そして、長さC2,C3,C4と、計測中心線Kの長さCとの差によりスラブSの蛇行量e2,e2,e3を演算し、測定結果としてモニター26で出力する。
【0022】
このように、第1加熱炉2内を搬送中のスラブSの蛇行量が測定されるので、許容以上の蛇行量が発生している場合には、その箇所の移動ビーム8の回転駆動機構等のメンテナンスを行なうことでトラブルを解消することができる。また、上述した測定方法と同様に、第2加熱炉4内で搬送されるスラブSの蛇行量測定方法を行なうことで、第2加熱炉4内で許容以上の蛇行量が発生している場合にも、その箇所の移動ビーム8の回転駆動機構等のメンテナンスを行なってトラブルを解消することができる。
【0023】
したがって、本実施形態は、画像計測用カメラ16,18によりスラブSの上に載せた耐火レンガBLを撮影し、撮影した映像を画像処理装置22で画像処置してスラブSの蛇行量を測定しているので、感度が鈍くなりやすい(レーザの反射率が低くなりやすい)従来のレーザ距離計を使用したスラブSの蛇行量測定方法と比較して、高精度にスラブSの蛇行量を測定することができる。
【0024】
また、画像計測用カメラ16,18は、第1、第2加熱炉2,4の炉心P1,P2に対してそれぞれ平行に、且つ、スラブSの搬送方向前方を向くように一台ずつ設置して耐火レンガBLを撮影しており、本実施形態のように複列の加熱炉であっても、従来の蛇行量測定方法と比較して測定機材の数が少ないので、測定に費やされる機材コストを大幅に削減することができる。
【0025】
また、カメラ制御装置20は、画像計測用カメラ16で撮影する耐火レンガBLの映像の大きさが同一の大きさになるように、ズームレンズ機構ZLのズームアップ動作を自動的に行なっているので、画像処理装置22に送られてくる映像の1画素のスパンはほとんど変化しない。したがって、映像の画素数を演算するだけで、計測中心線Kの位置、スラブSの蛇行量e2,e2,e3を正確に演算することができる。
【0026】
また、画像計測用カメラ16は赤外線カットフィルター28を通した映像を画像処理装置22に送っているので、加熱炉内に輻射熱が発生していても、耐火レンガBLの一方のエッジE1、他方のエッジE2が鮮明な映像が送られ、画像処理装置22において耐火レンガBLの一方のエッジE1から映像端MEまでの画素数の演算、耐火レンガBLの他方のエッジE2から映像端MEまでの画素数の演算を高精度に行なうことができる。
【0027】
さらに、耐火レンガBLを平面視台形状とし、画像計測用カメラ16,18を向く側面(撮影面)F1に対して隣接している側面(非撮影面)F2,F4が、平面視において鋭角をなしているので、画像計測用カメラ16,18のセンタP3に対して側面(撮影面)F1を直交させずに耐火レンガBLをスラブS上に載置しても、側面(非撮影面)F2,F4を撮影することがなく、耐火レンガBLの一方のエッジE1、他方のエッジE2を鮮明に撮影することができる。
【0028】
なお、耐火レンガBLの形状は、平面視台形状に限るものではなく、例えば平面視三角形状のレンガであっても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、画像計測用カメラ16,18を、装入口2a,4a側のスラブSの搬送方向前方を向くように設置したが、抽出口2b,4b側に配置してスラブSの搬送方向後方を向くように設置しても、同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係るウォーキング式の加熱炉を示す概略平面図である。
【図2】本発明に係るウォーキング式の加熱炉の要部を示す平面図である。
【図3】本発明で使用される耐火レンガの形状を平面視で示す図である。
【図4】加熱炉の装入口から抽出口まで被加熱材が搬送されるときに、被加熱材の上に載置されている耐火レンガの映像を画像処理する位置を示す図である。
【図5】被加熱材の蛇行量を演算した結果をモニターに出力した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0030】
2 第1加熱炉
2a,4a 装入口
2b,4b 抽出口
4 第2加熱炉
6 固定ビーム
8 移動ビーム
10 搬送装置
12 装入側テーブルロール
14 抽出側テーブルロール
16,18 画像計測用カメラ
16a,18a レンズ部
20 カメラ制御装置
22 画像処理装置
26 モニター
28 赤外線カットフィルター
BL 耐火レンガ
E1 耐火レンガの一方のエッジ
E2 耐火レンガの他方のエッジ
e1〜e4 スラブの蛇行量
F1 側面(撮影面)
F2,F4 側面(被撮影面)
G1〜G10 画素数
K 耐火レンガの計測中心線
ME 映像端
P1 第1加熱炉の炉心
P2 第2加熱炉の炉心
S スラブ(被加熱材)
ZL ズームレンズ機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウォーキング式加熱炉の装入口から抽出口に向けて搬送される被加熱材の蛇行量を測定する方法であって、
前記加熱炉の炉心に対して平行であって前記被加熱材の搬送方向を向くように画像計測用カメラを設置し、前記被加熱材の上に耐火レンガを載置し、前記被加熱材とともに前記装入口から前記抽出口に移動する前記耐火レンガを前記画像計測用カメラで撮影し、その撮影した映像を画像処理して前記耐火レンガの位置変化を演算し、その位置変化に基づいて前記被加熱材の搬送時に発生する蛇行量を求めることを特徴とする加熱炉内の被加熱材の蛇行量測定方法。
【請求項2】
前記画像計測用カメラは、撮影した映像の大きさを自在に変化できるズームレンズ機構を備えており、前記画像計測用カメラと前記耐火レンガとの距離が変化しても、撮影する前記耐火レンガの映像が同一の大きさとなるように前記ズームレンズ機構を動作させることを特徴とする請求項1記載の加熱炉内の被加熱材の蛇行量測定方法。
【請求項3】
前記画像計測用カメラのレンズ部に、赤外線カットフィルターを装着したことを特徴とする請求項1または2記載の加熱炉内の被加熱材の蛇行量測定方法。
【請求項4】
前記耐火レンガは、前記画像計測用カメラを向く撮影面と、平面視において前記撮影面に対して鋭角をなして隣接している非撮影面とを備えた多角形状のレンガであることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の加熱炉内の被加熱材の蛇行量測定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−254789(P2007−254789A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−78150(P2006−78150)
【出願日】平成18年3月22日(2006.3.22)
【出願人】(000001258)JFEスチール株式会社 (8,589)
【Fターム(参考)】