説明

化粧料及び外用剤

【課題】安全性、安定性、使用感等に優れた化粧料、外用剤の提供。
【解決手段】ダイマー酸、ダイマージオールに、炭素数C2とC3のアルキレンオキシドを付加重合して得られ、以下に示す構造のポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル付加重合体およびポリオキシアルキレンダイマー酸エステル付加重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含有する化粧料、外用剤。




(式中a,b,c,d,e,f,g,hは1以上の整数で、a+b+c+d=12〜40、e+f+g+h=12〜40の範囲で、(RO),(R’O)がC2又はC3の単一のアルキレンオキシド付加重合体で、(RO),(R’O)がC2とC3のアルキレンオキシドのブロック又はランダム付加重合で、n,nは2〜200の整数である。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイマージオール及びダイマー酸にアルキレンオキシド(C2〜C3)を付加した誘導体を含有する非イオン界面活性剤を含む化粧料及び外用剤に関する。より具体的には、安全性、安定性、性能等に優れたダイマージオール及びダイマー酸にアルキレンオキシドを付加した誘導体を含有する非イオン界面活性剤及びこの非イオン界面活性剤を含有する安全性、安定性、使用感等に優れた化粧料及び外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ポリオキシアルキレン・高級アルコールエーテル及びポリオキシアルキレン高級脂肪酸エステルを含有する非イオン界面活性剤が化粧料、外用剤に使用されている。例えば、ポリオキシエチレン(以下POEと略す)−ノニルフェノールエーテル、POE−オクチルフェノールエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−オレイン酸エステル、POE−ステアリン酸エステル等が使用されている(例えば、特許文献1,2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−76899号公報
【特許文献2】特開2006−182703号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらの非イオン界面活性剤は、化粧料、外用剤の原料として、安全性、安定性、使用感等で必ずしも十分満足できるものではなかった。したがって、更に安全性、安定性、使用感、顔料分散性、可溶化性能や臭い等でも優れる原料が望まれていた。本発明者らは前記課題を達成すべく鋭意検討を行った結果、ダイマージオール及びダイマー酸にアルキレンオキシド(C2〜C3)を付加した誘導体を含有する非イオン界面活性剤が、化粧料、外用剤の原料として安全性、安定性、使用感等に優れていることを見出し、本発明を完成した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ダイマージオール及びダイマー酸に、炭素数C2とC3のアルキレンオキシドを付加した誘導体を含有する非イオン界面活性剤を提供する。本発明はさらに、この非イオン界面活性剤を含有する安全性、安定性、使用感等に優れた化粧料及び外用剤を提供する。
【0006】
(1)ダイマー酸、ダイマージオールに、炭素数C2とC3のアルキレンオキシドを付加重合して得られる非イオン界面活性剤組成物であって、以下に示す構造のポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル付加重合体およびポリオキシアルキレンダイマー酸エステル付加重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含有する化粧料である。
【化1】


(但し、式中a,b,c,dは1以上の整数でa+b+c+d=12〜40の範囲である。また、(RO),(R’O)がC2又はC3の単一のアルキレンオキシド付加重合体である。また、(RO),(R’O)がC2とC3のアルキレンオキシドのブロック又はランダム付加重合である。n,nは2〜200の整数である。)
【化2】


(但し、式中e,f,g,hは1以上の整数でe+f+g+h=12〜40の範囲である。また、(RO),(R’O)がC2又はC3の単一のアルキレンオキシド付加重合体である。また、(RO),(R’O)がC2とC3のアルキレンオキシドのブロック又はランダム付加重合である。n,nは2〜200の整数である。)
【0007】
(2)ダイマー酸、ダイマージオールに、炭素数C2とC3のアルキレンオキシドを付加重合して得られる非イオン界面活性剤組成物であって、以下に示す構造のポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル付加重合体およびポリオキシアルキレンダイマー酸エステル付加重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含有する外用剤である。
【化3】


(但し、式中a,b,c,dは1以上の整数でa+b+c+d=12〜40の範囲である。また、(RO),(R’O)がC2又はC3の単一のアルキレンオキシド付加重合体である。また、(RO),(R’O)がC2とC3のアルキレンオキシドのブロック又はランダム付加重合である。n,nは2〜200の整数である。)
【化4】


(但し、式中e,f,g,hは1以上の整数でe+f+g+h=12〜40の範囲である。また、(RO),(R’O)がC2又はC3の単一のアルキレンオキシド付加重合体である。また、(RO),(R’O)がC2とC3のアルキレンオキシドのブロック又はランダム付加重合である。n,nは2〜200の整数である。)
【発明の効果】
【0008】
本発明に係わるポリオキシアルキレンダイマー酸エステル及びポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル誘導体を一種以上の非イオン界面活性剤組成物を有効成分として含有する化粧料、外用剤は安全面に優れ、さらに官能面で優れたものとすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】
本実施の形態において用いられる上記化2に示されるポリオキシアルキレンダイマー酸エーテルに使用されるダイマー酸は、不飽和脂肪酸の分子間重合反応によって得られる既知の二塩基酸であり、その工業的製造プロセスは業界でほぼ標準化されている。例えば、ダイマー酸及びその低級アルコールエステルは、炭素数が11〜22の不飽和脂肪酸又はその低級アルコールエステルを粘土触媒にて2量化して得られる。工業的に得られるダイマー酸は、炭素数36程度の2塩基酸が主成分であるが、精製の度合いに応じ任意量のトリマー酸、モノマー酸を含有する。一般にダイマー酸の含有量は70重量%を超える程度のもの、及び、分子蒸留によってダイマー酸含有量を90重量%以上にまで高めたものが流通している。ダイマー化反応後には二重結合が残存するが、更に水素化を行って酸化安定性を向上させたものも販売されている。本発明には、このような現在流通しているいずれのダイマー酸も用いることができる。
【0011】
工業的に得られるダイマージオールは、原料として用いる上述のダイマー酸及びその低級アルコールエステルの精製の度合いに応じ、他の成分、例えばトリマートリオール、モノアルコール及びエーテル化合物を含有する。一般にダイマージオールの含有量が約70重量%を超えるものであれば、本発明に用いることができるが、高純度ダイマージオール、例えばダイマージオール含有量が90重量%を超えるものが好ましい。
【0012】
本発明で用いられるアルキレンオキシドは、炭素数C2〜C3のものであれば、特に限定されないが、好ましくは、炭素数C2である。本発明に用いられるアルキレンオキシドの例としては、エチレンオキサイド、プロピレンオキシド等がある。
【0013】
本発明の非イオン界面活性剤に含有されるポリオキシアルキレンダイマー酸エステル誘導体及びポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル誘導体の合成条件は、ダイマー酸又はダイマージオールを仕込み、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ触媒を加え、100℃〜200℃の反応温度下で任意量のアルキレンオキシドの付加反応を行う。
【0014】
ダイマー酸にアルキレンオキシドを付加重合した本実施の形態で用いられる非イオン界面活性剤は、アルキレンオキシドの種類及び付加条件によって親油性の物質から親水性の物質、また液体の物質から固体の物質まで広範囲で製造することができる。
【0015】
ダイマー酸にアルキレンオキシドとしてエチレンオキシドだけを付加重合した物質は、ダイマー酸(1モル)に対してエチレンオキシド(1モル〜200モル)が好ましいが、さらに好ましくは(5モル〜100モル)の範囲である。得られたポリオキシエチレン(以下「POE」と略す)(nモル)ダイマー酸エステル化合物はn=10モル以下の付加体は油溶性非イオン界面活性剤で、n=10モル以上の付加体は親水性非イオン界面活性剤であった。
【0016】
ダイマー酸にアルキレンオキシドとしてプロピレンオキシドだけを付加重合した物質は、ダイマー酸(1モル)に対してプロピレンオキシド(1モル〜200モル)が好ましいが、さらに好ましくは(2モル〜100モル)の範囲である。得られたポリオキシプロピレン(以下「POP」と略す)ダイマー酸エステル化合物は全て油溶性非イオン界面活性剤であった。
【0017】
ダイマー酸にアルキレンオキシドとしてエチレンオキシドとプロピレンオキシドをブロック及びランダム付加重合した物質は、ダイマー酸(1モル)に対してプロピレンオキシド(1モル〜50モル)、エチレンオキシド(2モル〜100モル)が好ましいが、さらに好ましくはプロピレンオキシド(1モル〜10モル)、エチレンオキシド(2モル〜100モル)の範囲である。得られたPOP+POEダイマー酸エステル化合物は外観が液体の物から固体の物、乳化及び可溶化性能が強い物から弱い物まで多種多様開発できた。
【0018】
ダイマージオールにアルキレンオキシドとしてエチレンオキシドだけを付加重合した物質は、ダイマージオール(1モル)に対してエチレンオキシド(1モル〜200モル)が好ましいが、さらに好ましくは(5モル〜100モル)の範囲である。得られたポリオキシエチレン(nモル)ダイマージオールエーテル化合物はn=10モル以下の付加体は油溶性非イオン界面活性剤で、n=10モル以上の付加体は親水性非イオン界面活性剤であった。
【0019】
ダイマージオールにアルキレンオキシドとしてプロピレンオキシドだけを付加重合した物質は、ダイマージオール(1モル)に対してプロピレンオキシド(1モル〜200モル)が好ましいが、さらに好ましくは(2モル〜100モル)の範囲である。得られたPOP(nモル)ダイマー酸エステル化合物は全て油溶性非イオン界面活性剤であった。
【0020】
ダイマージオールにアルキレンオキシドとしてエチレンオキシドとプロピレンオキシドをブロック及びランダム付加重合した物質は、ダイマージオール(1モル)に対してプロピレンオキシド(1モル〜50モル)、エチレンオキシド(2モル〜100モル)が好ましいが、さらに好ましくはプロピレンオキシド(1モル〜10モル)、エチレンオキシド(2モル〜100モル)の範囲である。得られたPOP+POEダイマージオールエーテル化合物は外観が液体の物から固体の物、乳化及び可溶化性能が強い物から弱い物まで多種多様開発できた。
【0021】
ダイマー酸及びダイマージオールは従来の高級脂肪酸及び高級アルコールの2倍の分子量を有しており、そのアルキレンオキシド付加体は安全性、安定性、感触性等に優れており、更に、皮膚刺激性の無い、安定性の良い、使用感に優れた化粧料及び外用剤を提供する事ができる。
【0022】
化粧料及び皮膚外用剤への本発明の非イオン界面活性剤の配合量は、特に限定されないが、0.1%〜50%程度が望ましく、より好ましくは0.5%〜30%である。
【0023】
本実施の形態に用いられるポリオキシアルキレンダイマー酸エステル又はポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル誘導体は、これを一種以上、クレンジングオイル、洗顔フォーム、クレンジングクリーム、クレンジングジェル、マッサ−ジクリーム、コールドクリーム、エモリエントクリーム、モイスチャークリーム、ハンドクリーム、エモリエント乳液、モイスチャー乳液、ハンド乳液、化粧水、パック、ファンデーション、口紅、プレスパウダー、アイシャド−、チック、へアリキット、セットローション、パーマネントウェーブ液、ヘアクリーム、ヘアローション、ヘアムース、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンデショナー、ボディシャンプー、固形洗剤、液体洗剤、制汗剤、アフターシェイビングクリーム、日焼け止めクリーム、日焼け止めオイル、育毛剤、養毛剤、浴用剤、外用医薬組成物等の化粧料や外用剤の調整に際して非イオン界面活性剤として用いることができる。化粧料及び外用剤の剤形には特別の制限がなく、乳化系、可溶化系、溶液系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系等、どのような剤形であっても構わない。
【0024】
本実施の形態の化粧料及び外用剤には、油相原料として、飽和または不飽和脂肪酸及びこれから得られる高級アルコール類、スクワラン、ヒマシ油及びその誘導体、ミツロウ、液状及び精製ラノリンを含むラノリン類およびその誘導体、コレステロール及びその誘導体、マカデミアナッツ油、ホホバ油、カルナバロウ、ゴマ油、カカオ油、パーム油、ミンク油、木ロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ等の動植物由来の油相原料、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、流動パラフィン、ワセリン、セレシン等石油および鉱物由来の油相原料をはじめ、メチルポリシロキサン、ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン、ポリオキシプロピレン・メチルポリシロキサン、ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)・メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシロキサン、脂肪族アルコール変性ポリシロキサン、アミノ酸変性ポリシロキサンなどのシリコーンポリマー等のシリコ−ン類、樹脂酸、エステル、ケトン類、油性成分として通常もちいられるものであれば、本発明のポリオキシアルキレンダイマー酸エステル又はポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル付加体である非イオン界面活性剤の効果を損なわない範囲において任意に併用することができる。
【0025】
また、本実施の形態の化粧料および外用剤には、本実施の形態で用いるポリオキシアルキレンダイマー酸エステル及びポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル又はその非イオン界面活性剤組成物の効果を阻害しない範囲で、他の界面活性剤として、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩やN−長鎖アシル中性アミノ酸塩などのN−長鎖アシルアミノ酸塩;N−長鎖脂肪酸アシル−N−メチルタウリン塩、アルキルサルフェート及びアルキレンオキシド付加物、脂肪酸アミドエーテルサルフェート、脂肪酸の金属塩及び弱塩基、スルホコハク酸系界面活性剤、アルキルフォスフェート及びそのアルキレンオキシド付加物、アルキルエーテルカルボン酸等のアニオン界面活性剤;高級アルコール及びそのアルキレンオキシド付加物などのエーテル型非イオン界面活性剤、グリセリンエステル及びソルビタンエステルそのアルキレンオキシド付加物などのエーテルエステル型非イオン界面活性剤、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、グリセリンエステル、脂肪酸ポリグリセリンエステル、N−長鎖アシルペプチドポリグリセリンエステル、ソルビタンエステル、ショ糖脂肪酸エステルなどのエステル型界面活性剤、アルキルグリコシド類、硬化ヒマシ油ピログルタミン酸ジエステル及びそのエチレンオキシド付加物、ならびに脂肪酸アルカノ−ルアミドなどの含窒素型等の非イオン界面活性剤;アルキルアンモニウムクロライド、ジアルキルアンモニウムクロライドなどの脂肪族アミン塩、それらの4級アンモニウム塩、ベンザルコニム塩などの芳香族4級アンモニウム塩、脂肪酸アシルアルギニンエステル等のカチオン界面活性剤;並びにカルボキシベタインなどのベタイン型界面活性剤、アミノカルボン酸型界面活性剤、イミダゾリン型界面活性剤等の両性界面活性剤;等の各種の界面活性剤をも、本発明のポリオキシアルキレンダイマー酸エステル及びポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル又はその非イオン界面活性剤組成物に加えて、配合する事ができる。
【0026】
さらにまた、本実施の形態の化粧料及び外用剤は、水相成分として、グリシン、アラニン、セリン、スレオニン、アルギニン、グルタミン酸、アスパラギン酸、ロイシン、バリンなどのアミノ酸類;グリセリン、エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールなどの多価アルコール;ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸を含むポリアミノ酸及びその塩、ポリエチレングリコール、アラビアゴム類、アルギン酸塩、キサンタンガム、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸塩、キチン、キトサン、水溶性キチン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジウム、ポリビニルピロリドン誘導体四級アンモニウム、カチオン化プロテイン、コラーゲン分解物及びその誘導体、アシル化タンパク、ポリグリセリン、アミノ酸ポリグリセリンエステル、などの水溶性高分子;マンニトールなどの糖アルコール及びそのアルキレンオキシド付加物;並びにエタノール、プロパノールなどの低級アルコール等を配合することができる。
【0027】
さらに、本実施の形態の化粧料及び外用剤に配合される添加物及び薬剤としては、通常化粧料及び外用剤に配合されるもの全般をあげることができる。例えば、パラベン誘導体などの防腐剤、香料、色素、パール化剤、酸化防止剤、殺菌剤、抗炎症剤、鎮痛剤、抗真菌剤、角質軟化剥離剤、紫外線防止剤、育毛剤、美白剤、発汗防止剤、汗防臭剤、ビタミン剤、pH調整剤、ホルモン剤、粘度調整剤、生薬などの薬剤等を配合することができる。
【0028】
上記の成分を適宜配合して作成される化粧料及び外用剤に配合すべき、上述のPOE(n)ダイマー酸エステル及びPOE(n)ダイマージオールエーテルまたはこれを一種以上有効成分として含有する非イオン界面活性剤の使用量は、製品形態によって異なるが、通常0.01〜100重量%(本発明の非イオン界面活性剤組成物は、例えば、メイク落としとして、他の成分を加えることなく、そのまま使用することができる)の範囲であり、好ましくは0.1〜50重量%である。
【実施例】
【0029】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0030】
参考例1:POE(5モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(「プリポール(Pripol)2033」ユニケマ製、なお、実施例1〜11,23,25〜28では、この製品をダイマージオールとして合成に用いた。)800gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム1.6gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間20分で328gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1072g(収率約95%)を得た。
【0031】
この生成物を分析の結果、酸価0.10、水酸基価144.21(理論値148.2)、HLB値=5.2の化合物であった。
【0032】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3450cm−1(水酸基)、および1120cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0033】
参考例2:POE(10モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)650gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム2.6gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間05分で533gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7.5ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1124g(収率約95%)を得た。
【0034】
この生成物を分析の結果、酸価0.15、水酸基価114.45(理論値114.9)、HLB値=7.6の化合物であった。
【0035】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3477cm−1(水酸基)、および1118cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0036】
参考例3:POE(20モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)600gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間20分で984gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7.5ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1505g(収率約95%)を得た。
【0037】
この生成物を分析の結果、酸価0.11、水酸基価79.77(理論値79.2)、HLB値=10の化合物であった。
【0038】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3485cm−1(水酸基)、および1119cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0039】
参考例4:POE(30モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)350gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム2.5gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間20分で861gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液 7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1150g(収率約95%)を得た。
【0040】
この生成物を分析の結果、酸価0.18、水酸基価60.15(理論値60.4)、HLB値=12.0の化合物であった。
【0041】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3491cm−1(水酸基)、および1113cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0042】
参考例5:POE(40モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)350gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.5gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間40分で1148gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液10ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1423g(収率約95%)を得た。
【0043】
この生成物を分析の結果、酸価0.17、水酸基価47.1(理論値48.9)、HLB値=13.4の化合物であった。
【0044】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3487cm−1(水酸基)、および1111cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0045】
参考例6:POE(50モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)280gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム2.8gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で1148gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液8ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1328g(収率約93%)を得た。
【0046】
この生成物を分析の結果、酸価0.21、水酸基価41.36(理論値41.0)、HLB値=14.2の化合物であった。
【0047】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3499cm−1 (水酸基)、および1119cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0048】
参考例7:POE(60モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)200gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム2.4gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間20分で984gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1101g(収率約93%)を得た。
【0049】
この生成物を分析の結果、酸価0.35、水酸基価41.36(理論値41.0)、HLB値=14.7の化合物であった。
【0050】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3500cm−1(水酸基)、および1111cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0051】
参考例8:POE(70モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)250gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.8gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で1435gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液8ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1567g(収率約93%)を得た。
【0052】
この生成物を分析の結果、酸価0.33、水酸基価31.41(理論値31.0)、HLB値=15.2の化合物であった。
【0053】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3500cm−1(水酸基)、および1115cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0054】
参考例9:POE(80モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)240gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.6gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間40分で1572gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液8ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1631g(収率約90%)を得た。
【0055】
この生成物を分析の結果、酸価0.23、水酸基価28.41(理論値27.7)、HLB値=15.6の化合物であった。
【0056】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3487cm−1(水酸基)、および1115cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0057】
参考例10:POE(90モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)200gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム4.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間40分で1474gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液8ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1507g(収率約90%)を得た。
【0058】
この生成物を分析の結果、酸価0.25、水酸基価26,23(理論値25.00)、HLB値=15.9の化合物であった。
【0059】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3287cm−1(水酸基)、および1115cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0060】
参考例11:POE(100モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)200gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム4.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間40分で1638gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液8ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物11654g(収率約90%)を得た。
【0061】
この生成物を分析の結果、酸価0.28、水酸基価23.45(理論値22.00)、HLB=16.1の化合物であった。
【0062】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3487cm−1(水酸基)、および1115cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0063】
参考例12:POE(5モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(「プリポール(Pripol)1009」ユニケマ製、なお、実施例12〜22,24,29〜32では、この製品をダイマー酸として合成に用いた。)1000gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で390gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1321g(収率約95%)を得た。
【0064】
この生成物を分析の結果、酸価0.95、水酸基価135.04(理論値143)、ケン化価141.45(理論値143)、HLB値=6.1の化合物であった。
【0065】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3451cm−1(水酸基)、1738cm−1(エステル)および1128cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0066】
参考例13:POE(10モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)750gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約2時間で585gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液6ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1268g(収率約95%)を得た。
【0067】
この生成物を分析の結果、酸価0.51、水酸基価111.75(理論値111.7)、ケン化価115.34(理論値111.7)、HLB値=8.3の化合物であった。
【0068】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3469.94cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1122.57cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0069】
参考例14:POE(20モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)500gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で780gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液6ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1216g(収率約95%)を得た。
【0070】
この生成物を分析の結果、酸価0.65、水酸基価78.5(理論値77.7)、ケン化価77.0(理論値77.7)、HLB値=11.1の化合物であった。
【0071】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3469.94cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1122.57cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0072】
参考例15:POE(30モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)400gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム2.8gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間20分で936gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液6ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1269g(収率約95%)を得た。
【0073】
この生成物を分析の結果、酸価0.72、水酸基価64.2(理論値59.5)、ケン化価59.42(理論値59.5)、HLB値=12.7の化合物であった。
【0074】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3477.66cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0075】
参考例16:POE(40モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)350gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.5gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で1092gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液6ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1370g(収率約95%)を得た。
【0076】
この生成物を分析の結果、酸価0.80、水酸基価53.3(理論値48.3)、ケン化価48.10(理論値48.3)、HLB値=13.7の化合物であった。
【0077】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3477.66cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0078】
参考例17:POE(50モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)300gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で1167gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1364g(収率約93%)を得た。
【0079】
この生成物を分析の結果、酸価0.76、水酸基価45.2(理論値40.6)、ケン化価41.0(理論値40.6)、HLB値=14.5の化合物であった。
【0080】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3477.66cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0081】
参考例18:POE(60モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)250gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で1168gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1319g(収率約93%)を得た。
【0082】
この生成物を分析の結果、酸価0.86、水酸基価39.42(理論値35.00)、ケン化価35.96(理論値35.00)、HLB値=15.0の化合物であった。
【0083】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3487cm−1(水酸基)、1738cm−1(エステル)および1119cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0084】
参考例19:POE(70モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)200gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で1090gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液6ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1199g(収率約93%)を得た。
【0085】
この生成物を分析の結果、酸価0.83、水酸基価34.35(理論値30.80)、ケン化価30.12(理論値30.80)、HLB値=15.4の化合物であった。
【0086】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3477.66cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0087】
参考例20:POE(80モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)180gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム2.7gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で1121gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液6ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1170g(収率約90%)を得た。
【0088】
この生成物を分析の結果、酸価1.01、水酸基価33.82(理論値27.5)、ケン化価27.67(理論値27.5)、HLB値=15.8の化合物であった。
【0089】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3485cm−1(水酸基)、1738cm−1(エステル)および1115cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0090】
参考例21:POE(90モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)200gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム4.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で1402gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液8ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1442g(収率約90%)を得た。
【0091】
この生成物を分析の結果、酸価0.90、水酸基価29.3(理論値24.8)、ケン化価24.5(理論値24.8)、HLB値=16.0の化合物であった。
【0092】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3485.37cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0093】
参考例22:POE(100モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)200gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム4.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてエチレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間2時間30分で1558gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液8ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1582g(収率約90%)を得た。
【0094】
この生成物を分析の結果、酸価0.98、水酸基価26.0(理論値22.6)、ケン化価22,2(理論値22.6)、HLB値=16.3の化合物であった。
【0095】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3485.37cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0096】
実施例23:POP(10モル)+POE(60モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)200gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてプロピレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約1時間で216gのプロピレンオキシドを付加したら、次にエチレンオキシド付加開始、反応温度160℃〜165℃の間で反応する。反応時間2時間30分で984gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1330g(収率約95%)を得た。
【0097】
この生成物を分析の結果、酸価0.35、水酸基価31.2(理論値29.9)、HLB値=13.3の化合物であった。
【0098】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3485.37cm−1(水酸基)、および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0099】
実施例24:POP(10モル)+POE(60モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)200gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてプロピレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約1時間で206gのプロピレンオキシドを付加したら、次にエチレンオキシド付加開始、反応温度160℃〜165℃の間で反応する。反応時間2時間30分で934gのエチレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1273g(収率約95%)を得た。
【0100】
この生成物を分析の結果、酸価0.75、水酸基価32.0(理論値29.6)、ケン化価29.0(理論値29.6)、HLB値=13.6の化合物であった。
【0101】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3485.37cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0102】
参考例25:POP(10モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)700gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.5gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてプロピレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約1時間30分で721gのプロピレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1383g(収率約95%)を得た。
【0103】
この生成物を分析の結果、酸価0.10、水酸基価105.50(理論値100.5)、HLB値=3.4の化合物であった。
【0104】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3450.37cm−1(水酸基)、および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0105】
参考例26:POP(30モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)350gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.5gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてプロピレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約2時間30分で1134gのプロピレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1410g(収率約95%)を得た。
【0106】
この生成物を分析の結果、酸価0.20、水酸基価51.85(理論値49.3)、HLB値=3.6の化合物であった
【0107】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3450.37cm−1(水酸基)、および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0108】
参考例27:POP(60モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)200gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてプロピレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約2時間30分で1296gのプロピレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1421g(収率約95%)を得た。
【0109】
この生成物を分析の結果、酸価0.30、水酸基価29.0(理論値27.9)、HLB値=3.8の化合物であった。
【0110】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3450.37cm−1(水酸基)、および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0111】
参考例28:POP(90モル)ダイマージオールエーテルの合成;
ダイマージオール(ユニケマ製)150gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてプロピレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約2時間30分で1458gのプロピレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1447g(収率約90%)を得た。
【0112】
この生成物を分析の結果、酸価0.27、水酸基価20.8(理論値19.5)、HLB値=3.9の化合物であった
【0113】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3450.37cm−1(水酸基)、および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0114】
参考例29:POP(10モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)700gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.5gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてプロピレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約2時間で721gのプロピレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1350g(収率約95%)を得た。
【0115】
この生成物を分析の結果、酸価0.56、水酸基価100.3(理論値98.0)、ケン化価99.7(理論値98.0)、HLB値=3.9の化合物であった。
【0116】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3477.66cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0117】
参考例30:POP(30モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)350gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.5gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてプロピレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約2時間30分で1078gのプロピレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1357g(収率約95%)を得た。
【0118】
この生成物を分析の結果、酸価0.45、水酸基価50.4(理論値48.7)、ケン化価49.3(理論値48.7)、HLB値=4.0の化合物であった。
【0119】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3477.66cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0120】
参考例31:POP(60モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)200gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてプロピレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約2時間30分で1232gのプロピレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1360g(収率約95%)を得た。
【0121】
この生成物を分析の結果、酸価0.35、水酸基価30.1(理論値27.7)、ケン化価28.3(理論値27.7)、HLB値=4.0の化合物であった。
【0122】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3477.66cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0123】
参考例32:POP(90モル)ダイマー酸エステルの合成;
ダイマー酸(ユニケマ製)150gを仕込み、攪拌し、窒素を流入しながら温度を上げる。80℃まで上げたら、水酸化カリウム3.0gを入れる。さらに温度を130℃まで上げてプロピレンオキシド付加開始、反応温度160〜165℃で反応する。反応時間約2時間30分で1386gのプロピレンオキシドを付加したら、水冷し、110〜120℃で50%クエン酸水溶液7ccで中和。珪藻土を用い、プレコート濾過して生成物1382g(収率約90%)を得た。
【0124】
この生成物を分析の結果、酸価0.27、水酸基価21.1(理論値19.4)、ケン化価20.3(理論値19.4)、HLB値=4.0の化合物であった。
【0125】
本化合物につき、赤外吸収スペクトル測定を行った結果、波長3477.66cm−1(水酸基)、1737.86cm−1(エステル)および1114.86cm−1(エーテル)に特性吸収を認めた。
【0126】
以下、配合実施例により本発明のPOE(n)ダイマー酸エステル及びPOE(n)ダイマージオールエーテルまたはこれを一種以上を有効成分として非イオン界面活性剤組成物の効果を評価した結果を具体的に示す。
【0127】
参考例33〜34及び比較例1〜3(乳液)
実施例により得られたPOE(n)ダイマー酸エステル及びPOE(n)ダイマージオールエーテルまたはこれを一種以上有効成分として含有する非イオン界面活性剤を用い下記表1に示す処方を調整した。
【0128】
参考例7及び参考例18ならびに比較例の非イオン界面活性剤である脂肪酸ポリエチレングリコール誘導体及びPOE−オレイルエーテル誘導体を用い、下記第1表に示す処方の乳液を調整した。これら乳液の調整法は、成分Aと成分Bを、それぞれ70℃に加温し、成分Aに成分Bを除々に加えてホモミキサーで乳化した。
【0129】
これらの乳液を次に示す方法により乳化安定性の評価を行った。すなわち、調整後の各乳液を40℃の恒温室に放置し、1ヶ月後に乳液の状態を観察した。乳化安定性の評価基準は、40℃で1ヶ月安定であれば○、そして1ヶ月で分離していれば×とした。結果は第3表に示す。重量%により表記した。
【0130】
【表1】

【0131】
参考例35:(W/O−エモリエントクリーム)
下記表2に示す組成のW/O−エマルションを常法により調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ溶解させ、成分1を攪拌しながら成分2を混合した。このようにして調整したW/O−エモリエントクリームは、安定性の良い、のびの良い、しっとり感に優れた官能を示した。
【0132】
【表2】

【0133】
参考例36:W/O−ファンデーション
下記表3に示す組成のW/O−ファンデーションを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ60℃に加温し、成分1を攪拌しながら成分2を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このW/O−ファンデーションは、のびの良さ、なじみの良さ及びエモリエント性に優れた官能を示した。
【0134】
【表3】

【0135】
参考例37(クリーム洗顔)
下記表4に示す組成のクリーム洗顔を次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分1を攪拌しながら成分2を徐々に加入した。次に、水冷しながら攪拌し50℃で成分3を添加して30℃まで冷却した。このクリーム洗顔は、良好な使用感、優れたエモリエント効果を有し、また泡立ち及び安定性も良好であった。
【0136】
【表4】

【0137】
参考例38(液体洗顔)
下記表5に示す組成の液体洗顔を次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分2を攪拌しながら成分1を徐々に加入した。次に、水冷しながら攪拌し50℃で成分3を添加して30℃まで冷却した。この液体洗顔は、のびの良さ及びクリーミーな泡立ちの優れた官能を示した。
【0138】
【表5】

【0139】
参考例39(ボディシャンプー)
下記表6に示す組成のボディシャンプーを次の様にして調整した。すなわち、成分1を攪拌しながら70℃に加温し各成分を均一に溶解した。次に、水冷しながら攪拌し50℃で成分3を添加して30℃まで冷却した。この液体洗顔は、のびの良さ及びクリーミーな泡立ちの優れた官能を示した。
【0140】
【表6】

【0141】
参考例40(クレンジングオイル)
下記表7に示す組成のクレンジングオイルを次の様にして調整した。すなわち、成分1を40℃に加温し、透明均一にする。次に、30℃まで冷却し、攪拌しながら成分2を加入し製品とする。このクレンジングオイルは、顔料分散性に優れるため、ファンデーション、メイク等となじみも良く、クレンジング性能に優れた官能をしめした。
【0142】
【表7】

【0143】
参考例41(クレンジングリキット)
下記表8に示す組成のクレンジングリキットを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ60℃に加温し、成分1を攪拌しながら成分2を除々に加入した。次に、水冷し40℃で成分3を添加して30℃まで冷却した。このクレンジングリキットは、透明で、粘性があり、使用時に垂れにくいという特性を有し、クレンジング性能に優れ、使用後さっぱりした官能であった。
【0144】
【表8】

【0145】
参考例42(クレンジングゲル)
下記表9に示す組成のクレンジングゲルを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ室温にて攪拌溶解し、成分2に成分3を加入し攪拌溶解する。成分2+成分3を攪拌しながら成分1を除々に加入した。このクレンジングゲルは、顔料分散性に優れるため、ファンデーション、メイクアップ等となじみが良く、クレンジング性能に優れた性能を示した。
【0146】
【表9】

【0147】
参考例43(化粧水)
下記表10に示す組成の化粧水を次の様にして調整した。すなわち、成分1及び2をそれぞれ40℃に加温し、成分2を攪拌しながら成分1を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。この化粧水は、のびの良さ、なじみの良さ等に優れた官能を示した。
【0148】
【表10】

【0149】
参考例44(トリートメントローション)
下記表11に示す組成のトリートメントローションを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ40℃に加温し、成分2を攪拌しながら成分1を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このトリートメントローションは、柔軟性、すべり感、及びしっとり感に優れた官能であった。
【0150】
【表11】

【0151】
参考例45(ミルキーローション)
下記表12に示す組成のミルキーローションを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分2を攪拌しながら成分1を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このミルキーローションは、安定性、のびの良さ及びシットリ感の優れた官能を示した。
【0152】
【表12】

【0153】
参考例46(モイスチャークリーム)
下記表13に示す組成のモイスチャークリームを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分2を攪拌しながら成分1を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このモイスチャークリームは、艶が良く、エモリエント性を付与し優れた官能を示した。
【0154】
【表13】

【0155】
参考例47(泥パック)
下記表14に示す組成のヘアーシャンプーを次の様にして調整した。すなわち、成分1を攪拌しながら成分2を徐々に加入した。次に、成分3及び成分4を添加して均一に混和した。この泥パックは、のびの良さ及びシットリ感の優れた官能を示した。
【0156】
【表14】

【0157】
参考例48(ヘアーシャンプー)
下記表15に示す組成のヘアーシャンプーを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分2を攪拌しながら成分1を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このヘアーシャンプーは、毛髪にしっとり感、艶を付与し、なめらかな指通りに優れた官能を示した。
【0158】
【表15】

【0159】
参考例49(コンディショニングシャンプー)
下記表16に示す組成のコンディショニングシャンプーを次の様にして調整した。すなわち、成分1を攪拌しながら60℃に加温し、次に、成分2を添加して30℃まで冷却した。このコンディショニングシャンプーは、毛髪の水分を保ち、艶及びしっとり感を付与し、なめらかな指通りに優れた官能を示した。
【0160】
【表16】

【0161】
実施例50(リンスインシャンプー)
下記表17に示す組成のリンスインシャンプーを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分2を攪拌しながら成分1を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このリンスインシャンプーは、毛髪にしっとり感、艶を付与し、なめらかな指通りに優れた官能を示した。
【0162】
【表17】

【0163】
実施例51(ヘアートリートメント)
下記表18に示す組成のヘアートリートメントを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分2を攪拌しながら成分1を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このヘアートリートメントは、毛髪の水分を保ち、しなやかしっとり、つるっとした感触に優れた官能を示した。
【0164】
【表18】

【0165】
参考例52(ヘアーワックス)
下記表19に示す組成のヘアーワックスを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分1を攪拌しながら成分2を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このヘアーワックスは、艶があり、べたつかず、動いてもばらけず、ヘアスタイルの保持性に優れた官能を示した。
【0166】
【表19】

【0167】
参考例53(ウオシャブルポマード)
下記表20に示す組成のウオシャブルポマードを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分1を攪拌しながら成分2を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このウオシャブルポマードは、艶があり、べたつかず、スタイリングの保持に優れた官能を示した。
【0168】
【表20】

【0169】
参考例54(液体整髪料)
下記表21に示す組成の液体整髪料を次の様にして調整した。すなわち、成分1を攪拌しながら成分2を徐々に加入し均一に混和した。この液体整髪料は、艶があり、べたつかず、密着性が高いため動いてもばらけず、ヘアスタイルの保持性に優れた官能を示した。
【0170】
【表21】

【0171】
参考例55(口紅)
下記表22に示す組成の口紅を次の様にして調整した。すなわち、成分1加熱溶解し、そこに成分2を加えてロールミルで練り均一に分散させ、脱泡した後に、型に流し込み急冷し、スティック状とした。この口紅は、皮膚とのなじみが良く、またのびのよさに優れていた。
【0172】
【表22】

【0173】
参考例56(マッサジクリーム)
下記表23に示す組成のマッサジクリームを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分1を攪拌しながら成分2を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このマッサジクリームは、艶が良く、のびの良い、しっとり感に優れた官能を示した。
【0174】
【表23】

【0175】
参考例57(サンタンクリーム)
下記表24に示す組成のサンタンクリームを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分1を攪拌しながら成分2を徐々に加入した。次に、成分3を添加して30℃まで冷却した。このサンタンクリームは、汗などによるくずれを抑え、顔料分散性に優れるため、なじみに優れた官能を示した。
【0176】
【表24】

【0177】
参考例58(ヘアートリートメントオイル)
下記表25に示す組成のヘアートリートメントオイルを次の様にして調整した。すなわち、成分1を55℃に加温し、成分1を攪拌しながら均一に溶解した。次に、冷却し、40℃で成分2を添加して30℃まで冷却した。このヘアークリームオイルは、毛髪に水分を保ち、しなやかしっとり、つるつるした優れた官能を示した。
【0178】
【表25】

【0179】
参考例59(ヘアコンデショナー)
下記表26に示す組成のヘアコンデショナーを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ75℃に加温し、成分2を攪拌しながら成分1を徐々に加入した。次に、冷却し50℃で成分3を添加し、30℃まで冷却した。このヘアコンデショナーは、毛髪の水分を保ち、艶及びしっとり感を付与し、滑らかな指通りに優れた官能を示した。
【0180】
【表26】

【0181】
参考例60(ファイバーワックス)
下記表27に示す組成のファイバーワックスを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ80℃に加温し、成分3を60℃に加温し、成分1を攪拌しながら成分2を徐々に加入した。次に、冷却撹拌して、45℃で成分3及び成分4を添加して30℃まで冷却した。このファイバーワックスは、艶があり、べたつかず、動いてもばらけず、ヘアスタイルの保持に優れた官能を示した。
【0182】
【表27】

【0183】
参考例61(ヘアクリーム)
下記表28に示す組成のヘアクリームを次の様にして調整した。すなわち、成分1及び成分2をそれぞれ70℃に加温し、成分2を攪拌しながら成分1を徐々に加入した。次に、冷却し50℃で成分3を添加し、30℃まで冷却した。このヘアクリームは、艶があり、べたつかず、スタイリングの保持に優れた官能を示した。
【0184】
【表28】

【産業上の利用可能性】
【0185】
本発明の活用例として、化粧料、外用剤への適用がある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダイマー酸、ダイマージオールに、炭素数C2とC3のアルキレンオキシドを付加重合して得られる非イオン界面活性剤組成物であって、
以下に示す構造のポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル付加重合体およびポリオキシアルキレンダイマー酸エステル付加重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする化粧料。
【化1】


(但し、式中a,b,c,dは1以上の整数でa+b+c+d=12〜40の範囲である。また、(RO),(R’O)がC2又はC3の単一のアルキレンオキシド付加重合体である。また、(RO),(R’O)がC2とC3のアルキレンオキシドのブロック又はランダム付加重合である。n,nは2〜200の整数である。)
【化2】


(但し、式中e,f,g,hは1以上の整数でe+f+g+h=12〜40の範囲である。また、(RO),(R’O)がC2又はC3の単一のアルキレンオキシド付加重合体である。また、(RO),(R’O)がC2とC3のアルキレンオキシドのブロック又はランダム付加重合である。n,nは2〜200の整数である。)
【請求項2】
ダイマー酸、ダイマージオールに、炭素数C2とC3のアルキレンオキシドを付加重合して得られる非イオン界面活性剤組成物であって、
以下に示す構造のポリオキシアルキレンダイマージオールエーテル付加重合体およびポリオキシアルキレンダイマー酸エステル付加重合体からなる群から選択される少なくとも1種を含有することを特徴とする外用剤。
【化3】


(但し、式中a,b,c,dは1以上の整数でa+b+c+d=12〜40の範囲である。また、(RO),(R’O)がC2又はC3の単一のアルキレンオキシド付加重合体である。また、(RO),(R’O)がC2とC3のアルキレンオキシドのブロック又はランダム付加重合である。n,nは2〜200の整数である。)
【化4】


(但し、式中e,f,g,hは1以上の整数でe+f+g+h=12〜40の範囲である。また、(RO),(R’O)がC2又はC3の単一のアルキレンオキシド付加重合体である。また、(RO),(R’O)がC2とC3のアルキレンオキシドのブロック又はランダム付加重合である。n,nは2〜200の整数である。)


【公開番号】特開2011−93917(P2011−93917A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−290945(P2010−290945)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【分割の表示】特願2006−298019(P2006−298019)の分割
【原出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【出願人】(591236367)日本エマルジョン株式会社 (7)
【Fターム(参考)】