説明

医用画像管理システム

【課題】 医用画像の撮影処理を妨げることなく、撮影された医用画像をメディアに迅速に記録できる医用画像管理システムを提供する。
【解決手段】 医用画像Pを撮影する撮像装置100と、撮像装置100による撮影処理を制御する撮像制御部110と、撮影された医用画像Pを格納する画像格納部120とを備える画像診断装置2を有する。更に、ネットワークNを通じて画像診断装置2と通信可能に接続され、メディア300にデータを書き込むドライブ200と、画像診断装置2の画像格納部120に格納された医用画像PをネットワークNを通じて取得するデータ取得部220と、データ取得部220により取得された医用画像をメディア300に書き込ませるようにドライブ200を制御する記録制御部210とを備える画像記録装置を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像診断装置により撮影された医用画像を記録媒体(メディア)に記録する医用画像管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、医療現場や研究現場等におけるCT装置やMRI装置等の画像診断装置の利用頻度が増加傾向にある。そのため、日々、多数の医用画像を管理する必要が生じている。特に、データ保存の安全性やデータベースの利用の省力化などを考慮して、メディア、特にCD−RやMO等のリムーバブルメディアに医用画像を記録してアーカイブを作成することが広く行われている。
【0003】
下記の特許文献1には、従来の画像診断装置(CT装置)が開示されている。同文献の画像診断装置は、被検体をスキャンするスキャナ装置と、MOディスク装置等のデジタル記録再生装置と、スキャナ装置及びデジタル記録再生装置に接続された処理装置を含んで構成されている。スキャナ装置により取得された医用画像は、処理装置によって大容量記憶装置に格納される。また、大容量記録装置に格納された医用画像は、デジタル記録再生装置に送られ、メディアに記録されて保存される。
【0004】
特許文献1に示すような従来の構成においては、処理装置のCPUは、スキャナ装置の制御や撮影された画像の処理と、メディアへの画像書込処理との双方を実行する。近年におけるメディアの大容量化や、医用画像の品質の向上等に伴うデータ量の増加により、処理装置のCPUがメディアへの書込処理に費やす時間や労力は多大なものとなっている。それにより、スキャナ装置による撮影処理とメディアへの書き込み処理とを並行して行うと、書き込み処理に費やされるCPUリソースが大きくなり、本来最優先すべき撮影処理を妨げるおそれがあった。
【0005】
また、撮影処理と書き込み処理とを同時並行的に実行すると、書き込み処理の実行速度も遅くなり、オペレータを長時間拘束することがあった。それを避けるために、例えば一日に撮り貯めた多数の画像をまとめてメディアに記録することも考えられるが、診療時間等の終了後に長時間の作業が必要となり、やはりオペレータに掛かる負荷が大きくなってしまう。
【0006】
【特許文献1】特開平9−51893号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたもので、医用画像の撮影処理を妨げることなく、撮影された医用画像をメディアに迅速に記録することが可能な医用画像管理システムを提供することを目的としている。
【0008】
また、本発明は、外部から不正になされた医用画像のメディアへの記録要求を拒絶することにより、安全性の向上が図られた医用画像管理システムを提供することを他の目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、医用画像を撮影する撮像手段と、前記撮像手段による医用画像の撮影処理を制御する撮像制御手段と、前記撮像手段により撮影された医用画像を格納する格納手段とを備える画像診断装置を含む医用画像管理システムであって、ネットワークを通じて前記画像診断装置と通信可能に接続され、前記画像診断装置の前記格納手段に格納された前記医用画像を前記ネットワークを通じて取得する取得手段と、着脱可能な記録媒体にデータを書き込む書込手段と、前記書込手段を制御して前記取得された前記医用画像を前記記録媒体に書き込ませる記録制御手段とを有する画像記録装置を備える、ことを特徴とする。また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の医用画像管理システムであって、前記画像診断装置は、前記医用画像を前記記録媒体に記録させるための記録要求を前記ネットワークを通じて前記画像記録装置に送信する送信手段を備え、前記画像記録装置の前記取得手段は、前記ネットワークを通じて前記記録要求が受信されたことに対応して、前記格納された前記医用画像を前記ネットワークを通じて取得する、ことを特徴とする。また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の医用画像管理システムであって、前記画像診断装置の前記撮像手段により撮影された医用画像は、それぞれ固有の画像識別情報に関連付けられて前記格納手段に格納され、前記画像診断装置は、前記格納手段に格納された前記医用画像のうちから前記記録媒体への記録を要求するものを選択するための画像選択手段を備え、前記送信手段は、前記選択された前記医用画像の前記画像識別情報を前記記録要求とともに送信し、前記画像記録装置の前記取得手段は、前記記録要求が受信されたことに対応して、前記記録要求とともに受信された前記画像識別情報によって特定される前記医用画像を前記格納手段から取得する、ことを特徴とする。また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の医用画像管理システムであって、前記画像記録装置の前記取得手段による前記取得の処理は、前記記録要求とともに受信された前記画像識別情報と、前記医用画像の送信を要求する画像送信要求とを前記画像診断装置に送信する処理を含み、前記画像診断装置は、前記画像送信要求を受信したことに対応して、前記画像送信要求とともに受信された前記画像識別情報によって特定される前記医用画像を前記格納手段から選択して前記画像記録装置に送信する、ことを特徴とする。また、請求項5に記載の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の医用画像管理システムであって、前記画像記録装置には、複数の前記画像診断装置が前記ネットワークを通じて接続されており、前記複数の画像診断装置には、それぞれ固有の格納元識別情報が付与されており、前記複数の画像診断装置のそれぞれの前記送信手段は、当該画像診断装置の前記格納元識別情報を前記記録要求とともに送信し、前記画像記録装置の前記取得手段は、前記格納元識別情報により特定される前記画像診断装置を選択し、この選択された前記画像診断装置の前記格納手段から前記医用画像を取得する、ことを特徴とする。また、請求項6に記載の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の医用画像管理システムであって、前記画像記録装置には、複数の前記画像診断装置が前記ネットワークを通じて接続されており、前記複数の画像診断装置の前記格納手段は、前記画像記録装置が前記ネットワークを通じてアクセス可能なネットワークストレージであり、前記格納手段には、それぞれ固有の格納元識別情報が付与されており、前記複数の画像診断装置のそれぞれの前記送信手段は、当該画像診断装置の前記格納手段の前記格納元識別情報を前記記録要求とともに送信し、前記画像記録装置の前記取得手段は、前記格納元識別情報により特定される前記格納手段を選択し、この選択された前記格納手段から前記医用画像を取得する、ことを特徴とする。また、請求項7に記載の発明は、請求項2ないし請求項6のいずれか一項に記載の医用画像管理システムであって、前記画像診断装置の前記送信手段は、前記記録要求を前記画像記録装置に送信するときに、事前に設定された固有の装置認証情報を前記記録要求に添付して送信し、前記画像記録装置は、前記装置認証情報をあらかじめ記憶する第1の認証情報記憶手段を備え、前記第1の認証記憶手段に記憶された前記装置認証情報が前記記録要求とともに受信された場合にのみ、前記記録要求を受け付ける、ことを特徴とする。また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の医用画像管理システムであって、前記画像記録装置は、複数の前記書込手段を備え、前記画像診断装置は、前記複数の書込手段のうちの少なくとも一つを指定するための指定手段を備え、前記送信手段は、前記指定された前記書込手段を表す指定情報を前記記録要求とともに送信し、前記記録制御手段は、前記指定情報によって指定された前記書込手段を制御して前記医用画像を書き込ませる、ことを特徴とする。また、請求項9に記載の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の医用画像管理システムであって、前記画像診断装置の前記送信手段は、前記書込手段からの前記記録媒体の取り出し、前記書込手段による前記記録媒体のフォーマット、前記記録媒体に記録されたデータの前記画像診断装置への送信、前記記録媒体に記録されたデータの削除、及び、前記記録媒体に記録された前記医用画像に関するデータの更新のうちのいずれかの動作の実行を前記画像記録装置に要求する動作要求を前記ネットワークを通じて送信し、前記画像記録装置は、前記ネットワークを通じて受信した前記動作要求により要求される動作を実行する、ことを特徴とする。また、請求項10に記載の発明は、請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の医用画像管理システムであって、前記画像診断装置及び前記画像記録装置のそれぞれは、認証情報をあらかじめ記憶した第2の認証情報記憶手段を備え、前記画像診断装置は、前記医用画像を前記記録媒体に記録させるためのデータを前記ネットワークを通じて送信するときに、前記認証情報を当該送信データに添付する認証情報添付手段を備え、前記画像記録装置は、前記医用画像を前記記録媒体に記録させるためのデータを前記ネットワークを通じて受信したときに、前記第2の認証情報記憶手段に記憶された前記認証情報が当該受信データに添付されているか判断する認証情報判断手段を備え、当該受信データに前記認証情報が添付されている場合にのみ、前記医用画像を前記記録媒体に記録させるための処理を実行する、ことを特徴とする。また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の医用画像管理システムであって、前記画像記録装置は、前記認証情報添付手段を備え、前記画像診断装置は、前記認証情報判断手段を備え、前記ネットワークを通じて受信した前記データに前記認証情報が添付されている場合にのみ、前記医用画像を前記記録媒体に記録させるための処理を実行する、ことを特徴とする。また、請求項12に記載の発明は、請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の医用画像管理システムであって、前記画像記録装置は、前記撮像手段、前記撮像制御手段及び前記格納手段を備えた画像診断装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る医用画像管理システムによれば、医用画像の記録媒体への記録処理を実行する画像記録装置を、画像診断装置とは別に設けており、医用画像を記録媒体へ記録するときに、画像診断装置は、医用画像を画像記録装置に送信するための処理を実行するだけでよいので、画像診断装置は、医用画像の撮影処理にその能力の大半を費やすことができる。したがって、本発明によれば、医用画像の撮影処理を妨げることなく、医用画像を記録媒体に迅速に記録することが可能となる。また、請求項7に記載の本発明によれば、画像診断装置は、固有の装置認証情報を記録要求に添付して送信し、画像記録装置は、記録要求を受信したときに、あらかじめ記憶された装置認証情報が記録要求とともに受信された場合にのみ当該記録要求を受け付けるように構成されているので、当該システムの外部からの不正なアクセスによる医用画像の記録要求を効果的に拒絶することができ、システムの安全性が向上される。更に、請求項9に記載の本発明は、画像記録装置の動作を、画像診断装置側からネットワーク経由で制御するように構成されているので、画像診断装置のユーザは、ドライブがあたかも画像診断装置自体に設けられているかのように取り扱うことができ便利である。また、画像診断装置は、画像記録装置に対して動作要求を送るだけでよく、実際の処理は画像記録装置によって実行されるので、画像診断装置による医用画像の撮影処理を妨げることなく、目的の動作を実行することができる。更にまた、請求項10又は請求項11に記載の本発明によれば、データの送信側は、データに認証情報を添付して送信し、データの受信側は、受信したデータに認証情報が添付されているか否か判断するとともに、添付されている場合にのみ当該データに基づく処理を実行するように構成されているので、当該システムの外部からの不正なアクセスによる医用画像の記録要求を効果的に拒絶することができ、システムの安全性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係る医用画像管理システムの好適な実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】
〈第1の実施形態〉
本発明に係る医用画像管理システムの第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1のブロック図は、本実施形態医用画像管理システムの概略構成の一例を表し、図2のブロック図は、図1に示す構成を実現するハードウェア構成の一例を表す。また、図3及び図4のフローチャートは、本実施形態のシステムによる処理手順の一例を表している。
【0013】
[システム構成]
まず、図1を参照して、本実施形態の医用画像管理システムの構成を説明する。図1に示す医用画像管理システム1は、画像診断装置2A、2B、2Cと、各画像診断装置2A〜2CとネットワークNによって通信可能に接続された画像記録装置3とを含んで構成されている。ネットワークNは、LAN回線、WAN回線、インターネット回線など、有線あるいは無線の任意の通信回線である。このネットワークNは、外部からの不正アクセスを防止するために専用回線を用いることが望ましい。
【0014】
なお、本発明の医用画像管理システムにおける画像診断装置の個数は3つに限定されるものではなく、1つ以上の任意の個数でよい。また、画像診断装置2A〜2Cは、それぞれ同様の構成を有する。以下、画像診断装置2A(符号「2」で表すことがある。)についてのみ詳細に説明する。
【0015】
〔画像診断装置の構成〕
画像診断装置2は、図示しない被検体の画像(医用画像)を撮影するとともに、被検体の診断のために撮影画像を選択的に表示可能とされた装置で、図2に示すように、撮像装置100とコンピュータ4とを含んで構成される。
【0016】
撮像装置100は、医用画像を撮影するもので、例えば、X線CT装置、X線診断装置、MRI装置、核医学診断装置(PET、SPECT等)、超音波診断装置、電子内視鏡診断装置などによって構成される。なお、画像診断装置2A〜2Cは、それぞれ異なるタイプの装置であってもよい。
【0017】
(機能的構成)
画像診断装置2は、図1に示すような機能的構成を備えており、撮像装置100と、コンピュータ4に設けられた撮像制御部110、画像格納部120、通信データ記憶部130、認証情報添付部140、認証情報判断部150、通信部160、入力部170、表示部180及び制御部190とを有する。
【0018】
制御部190は、図示しないコンピュータプログラムに基づき画像診断装置2の各部を制御して、後述する本実施形態の処理手順の実行を制御する。また、制御部190は、撮影された医用画像の格納処理や、画像診断時における医用画像の表示処理など、従来の画像診断装置により実行される各種の処理の制御を行う。
【0019】
撮像制御部110は、撮像装置100による医用画像撮影に関する各種処理を制御する。例えば、撮像装置100の動作を制御して被検体の撮影処理(スキャン処理等)を実行させる。また、撮像装置100により撮影された医用画像を収集して画像を再構成する処理などを行う。
【0020】
画像格納部120は、撮像装置100によって撮影された医用画像Pを格納する。撮像制御部110により処理された医用画像Pは、制御部190によって画像格納部120に格納される。医用画像Pは、例えばDICOM(Digital Imaging and COmmunications in Medicine)規格にて格納・通信される。
【0021】
制御部190は、医用画像Pを格納するとき、各医用画像Pに対して固有の識別情報を含む画像管理情報Mを関連付けるとともに、この画像管理情報Mを画像格納部120に格納する。画像管理情報Mには、例えば、被検者の氏名やID等の被検者情報、撮影日時や撮影時の設定等の撮影情報、あるいは、画像格納部120における医用画像Pのデータ名等の識別子、画像格納部120における格納位置(ディレクトリなど)、DICOMのIndex情報(医用画像Pが保存されるファイル名、フォルダ名、画像枚数等)等の画像格納情報(格納IDと呼ぶ)など、医用画像Pを識別するための情報を含む、医用画像Pに関する任意のデータが含まれる。なお、画像管理情報Mは、医用画像Pの一枚一枚に関連付けてもよいし、例えば一度の検査で得られた撮影画像などのように複数の医用画像に関連付けるようにしてもよい。
【0022】
通信データ記憶部130は、画像診断装置2と画像記録装置3との間における通信時に使用されるデータを記憶する。通信データ記憶部130には、当該画像診断装置2に固有の装置ID131Aと、通信時の認証処理に用いられる認証情報Cとがあらかじめ記憶される。
【0023】
装置ID131Aは、ネットワークN上の画像診断装置2A〜2Cを識別するために各画像診断装置2A〜2Cに対してあらかじめ割り振られた識別情報であり、また、通信時における認証処理に用いられる情報である。この装置ID131Aとしては、例えば、その装置名(ホスト名)や、IPアドレス等のアドレス情報などを使用することができる。なお、画像診断装置2A、2B、2Cの装置IDを、それぞれ符号131A、131B、131Cで表すこととする。
【0024】
認証情報Cは、ネットワークNを介して通信するときに、データの送信側と受信側との「合い言葉」となる文字列を含んで構成される。認証情報Cは、例えばシステム構築時などに設定される。また、この認証情報Cは、システム運用時に必要に応じて任意に変更することができる。各画像診断装置2A〜2Cは、同一の認証情報Cを記憶している。
【0025】
認証情報添付部140は、画像診断装置2から画像記録装置3にデータを送信するときに、当該送信データに認証情報Cを添付する処理を行う。画像診断装置2と画像記録装置3は、例えば専用のプロトコルを用いてネットワークN経由の通信を行うようになっている。
【0026】
画像記録装置3にデータを送信するとき、制御部190は、送信データを通信部160に転送し、更に、通信データ記憶部130から認証情報Cを読み出して認証情報添付部140に送る。認証情報添付部140は、例えば、プロトコルのヘッダの所定のオフセット位置(認証埋め込み位置)に認証情報Cを埋め込むことにより当該送信データに認証情報Cを添付する。
【0027】
認証情報判断部150は、画像診断装置2がネットワークNを通じてデータを受信したときに、当該受信データに認証情報Cが添付されているか否かを判断する。より詳しく説明すると、認証情報判断部150は、通信部160がデータを受信すると、当該データのヘッダを解析して、上記の認証埋め込み位置に情報が埋め込まれているか判断する。埋め込まれている場合には、その情報と認証情報Cとを比較して、それらが同一であるか否か判断する。この同一性の判断は、文字列の比較等によって行う。
【0028】
通信部160は、例えば医用画像をメディアに記録させるための記録要求など、各種のデータをネットワークNを通じて送信する処理と、ネットワークNを通じて送信されたデータを受信する処理とを行う。また、通信部160は、送信されるデータのヘッダに各種のコマンドを添付する処理を行う。上述の記録要求は、それに対応するコマンドとして送信される。
【0029】
入力部170は、キーボード、マウス、トラックボール、コントロールパネルなど、ユーザによる各種操作を受け付けて制御部190に操作信号を入力する入力デバイスである。制御部190は、入力部170からの操作信号に基づいて装置各部を制御することで、ユーザから要求された動作を実行させる。
【0030】
表示部180は、液晶ディスプレイ(LCD)やブラウン管ディスプレイ(CRT)などのモニタ装置からなる。
【0031】
なお、詳細は後述するが、入力部170は、ユーザが所望の医用画像を指定するために用いられ、表示部180は、制御部190の制御により医用画像P等の各種画面を表示するために用いられる。入力部170及び表示部180は、画像格納部120に格納された医用画像Pのうち、メディアに記録させたいものを選択するときに用いられる。
【0032】
(ハードウェア構成)
以上のような機能的構成を実現するための一構成例を説明する。画像診断装置2は、図2に示すように、撮像装置100とコンピュータ4とを含んで構成される。
【0033】
コンピュータ4にはバス40が内蔵されており、このバス40上には、CPU41、メモリ42、ハードディスクドライブ(HDD)43、マウス44、キーボード45、LCD(CRT)46及びI/F回路47、48が設けられている。
【0034】
コンピュータ4と撮像装置100は、専用ケーブル等の接続線Lにより通信可能に接続され、I/F回路47が通信処理を司っている。また、画像診断装置2と画像記録装置3は、上記のネットワークNを形成する通信回線Nにより接続されており、図1の通信部160は、CPU41とI/F回路48とを含んで構成される。
【0035】
CPU41は、メモリ42に記録されたプログラムやHDD43に格納された下記のアプリケーションを実行することにより、図1に記載の撮像制御部110、認証情報添付部140、認証情報判断部150、通信部160及び制御部190として適宜動作する。
【0036】
メモリ42には、コンピュータ4の基本的な処理を制御するBIOS等のプログラムなどが記憶されている。
【0037】
HDD43は、図1に記載の画像格納部120及び通信データ記憶部130として作用する。また、HDD43には、後述の処理手順を実現ためのアプリケーションが格納されている。このアプリケーションには、様々なコンポーネントが含まれている。例えば、撮像装置100による撮影処理を制御するためのコンポーネント、撮影された医用画像に対する再構成処理や格納処理等を実行するためのコンポーネント、画像診断時にユーザが医用画像を閲覧するための表示処理等を行うためのコンポーネント、通信時における認証情報Cの添付処理や判断処理を実行するためのコンポーネントなどが含まれる。制御部190としてのCPU41は、このアプリケーションに基づいて装置各部を制御することにより後述の処理手順などを実行する。
【0038】
マウス44及びキーボード45は、図1に記載の入力部170を形成し、LCD(CRT)46は表示部180を形成する。
【0039】
〔画像記録装置の構成〕
画像記録装置3は、メディア300(記録媒体)にデータを書き込むドライブ200を備えており、画像診断装置2A〜2Cから送信された医用画像等をメディア300に記録することを主たる目的(の一つ)とする装置である。医用画像等が記録されたメディア300は、保存用のアーカイブとして保管される。なお、画像記録装置3は、専らアーカイブ作成処理に用いられる装置であってもよいし、他の目的(例えば、第2の実施形態を参照。)と兼用される装置であってもよい。
【0040】
メディア300としては、例えば、CD−R、DVD−R、DVD−RAM、MOなど、ドライブ200に着脱可能な任意のリムーバブルメディアを用いることができる。ドライブ200は、メディア300の種類に応じたものが搭載されている。なお、ドライブ200は、内蔵タイプでも外付けタイプでもよい。また、複数のドライブ200が搭載されていてもよい(後述の変形例2を参照。)。
【0041】
(機能的構成)
図1を参照して、画像記録装置3の機能的構成を説明する。画像記録装置3には、ドライブ200の動作を制御する記録制御部210と、画像診断装置2A〜2Cが格納する医用画像等のデータをネットワークN経由で取得する処理を行うデータ取得部220と、装置各部を制御する制御部280とを有する。更に、画像記録装置3には、画像診断装置2と同様の、通信データ記憶部240、認証情報添付部250、認証情報判断部260及び通信部270が設けられている。
【0042】
記録制御部210は、医用画像等をメディア300に書き込ませるための制御を行い、ドライブ200の動作を制御するドライバを含んで構成される。
【0043】
データ取得部220は、画像診断装置2からの要求に対応して動作を開始し、画像診断装置2の画像格納部120に格納された医用画像Pや画像管理情報M等をネットワークN経由で取得する。このとき、データ取得部220は、画像診断装置2A〜2Cのうち、要求を出力した装置を特定してその画像格納部120から医用画像Pを取得する。また、データ取得部220は、画像格納部120に格納される複数の医用画像Pのうちから、上記要求に関わる画像を選択的に取得する。このようなデータ取得部220による処理の具体的内容については、[処理手順]の欄で詳述するものとする。
【0044】
画像格納部230には、データ取得部220が取得した医用画像Pや画像管理情報Mが格納される。この格納処理は制御部280が行う。
【0045】
通信データ記憶部240には、画像診断装置2A〜2Cの各装置ID131A〜131Cと、各画像診断装置2A〜2Cに記憶されるものと同一の認証情報Cとが記憶されている。なお、画像データ記憶部240に記憶される装置IDは、画像記録装置3との通信を許可された相手、特に、画像記録装置3による医用画像のメディアへの記録処理を利用可能な相手の装置IDに限られている。また、装置IDとしてホスト名(前述)を用いる場合、通信データ記憶部240には、各画像診断装置2A〜2CのIPアドレス等が、そのホスト名と関連付けられて記憶される。
【0046】
認証情報添付部250、認証情報判断部260及び通信部270は、それぞれ、画像診断装置2の認証情報添付部140、認証情報判断部150及び通信部160と同様に動作する。
【0047】
(ハードウェア構成)
画像記録装置3のハードウェア構成について、図2を参照して説明する。画像記録装置3にはバス30が内蔵されたコンピュータを含んで構成される。バス30上には、CPU31、メモリ32、HDD33及びI/F回路34が設けられている。また、画像記録装置3を形成するコンピュータには、ドライブ200が内蔵あるいは外付けされている。
【0048】
CPU31は、メモリ32に記録されたプログラムやHDD33に格納された下記のアプリケーションを実行することにより、図1に示すデータ取得部220、認証情報添付部250、認証情報判断部260、通信部270及び制御部280として動作する。
【0049】
メモリ32には、画像記録装置3の基本的な処理を制御するBIOS等のプログラムなどが記憶されている。
【0050】
HDD33は、図1に記載の画像格納部230及び通信データ記憶部240として作用する。また、HDD33には、後述の処理手順を実現ためのアプリケーションが格納されている。このアプリケーションには、例えば、画像診断装置2から医用画像Pを取得する処理を実行するためのコンポーネント、通信時における認証情報Cの添付処理や判断処理を実行するためのコンポーネント、ドライブ200を制御するドライバなどが含まれる。制御部280としてのCPU31は、このアプリケーションに基づいて装置各部を制御することにより後述の処理手順などを実行する。
【0051】
図1に記載の通信部270は、CPU31とI/F回路34とを含んで構成される。
【0052】
なお、画像記録装置3に、マウス、キーボード等の入力デバイスや、LCD、CRT、等のモニタ装置を設けてもよい。
【0053】
[処理手順]
以上のような構成の医用画像管理システム1による、医用画像をメディアに記録させる処理の手順について説明する。図3〜図5のフローチャートは、本システム1による処理手順の一例を表す。
【0054】
以下、画像診断装置2の画像格納部120には、撮像装置100を用いて事前に撮影された医用画像Pと、その画像管理情報Mとが既に格納されているものとする。
【0055】
まず、画像診断装置2のユーザは、入力部170を操作して、画像格納部120に格納された医用画像Pを表示部180に表示させてメディア300に記録させる医用画像Pを選択し、表示画面上の「メディア保存」ボタンをクリックするなどして、選択した医用画像Pの記録を要求する(S1)。
【0056】
制御部190は、この記録要求(信号)を受けて、この記録要求と、選択された医用画像Pに関連付けられた画像管理情報Mの前述の格納ID(医用画像Pのファイル名やDICOMのIndex情報等)とを通信部160に送る(S2)。
【0057】
通信部160は、格納IDのヘッダに上記プロトコルの記録要求コマンドを埋め込むとともに、装置ID131を添付する(S3)。また、認証情報添付部140は、格納IDのヘッダに認証情報Cを埋め込んで添付する(S4)。
【0058】
通信部160は、格納ID、記録要求コマンド、装置ID131A及び認証情報Cを、ネットワークNを通じて画像記録装置3に送信する(S5)。
【0059】
画像記録装置3の通信部270が、画像診断装置2から送信されたデータを受信すると(S6)、認証情報判断部260は、通信データ記憶部240の認証情報Cがその送信データのヘッダに埋め込まれているか否か判断する(S7)。
【0060】
送信データが不正な送信元からのものである場合など、送信データに認証情報Cが添付されていない場合(S7;N)、制御部280は、その送信元に対してエラーメッセージを送信し(S27)、処理を終了する。
【0061】
一方、送信データに認証情報Cが添付されている場合(S7;Y)、制御部280は、更に、送信データに装置ID131A〜131Cのいずれかが添付されているか否か判断する(S8)。そのために、制御部280は、例えば、送信データに装置IDが添付されているか否かをまず判断し、装置IDが添付されている場合、その装置IDが、通信データ記憶部240内の装置ID131A〜131Cのいずれかと一致するか否かを判断する。
【0062】
装置ID131A〜131Cのうちのいずれも添付されていない場合(S8;N)、制御部280は、当該送信データの送信元に対してエラーメッセージを送信し(S27)、処理を終了する。
【0063】
一方、装置ID131A〜131Cのいずれか(装置ID131Aとする。)が添付されている場合(S8;Y)、制御部280は、送信データの格納IDと装置ID131Aとをデータ取得部220に送る(S9)。
【0064】
データ取得部220は、この装置ID131Aに基づいて、当該送信データの送信元、すなわち取得すべき医用画像Pの格納元のIPアドレスを取得する(S10)。なお、装置ID131として前述のホスト名を用いる場合には、そのホスト名に関連付けられたIPアドレスを通信データ記憶部240から取得する。
【0065】
更に、データ取得部220は、その格納IDにより特定される医用画像Pの送信を要求する画像送信要求を、この格納IDとともに通信部270に送る(S11)。
【0066】
通信部270は、画像送信要求に対応する画像送信要求コマンドを格納IDのヘッダに埋め込む(S12)。また、認証情報添付部250は、通信データ記憶部240に記憶された認証情報Cをこの格納IDに添付する(S13)。そして、通信部270は、画像送信要求コマンドと認証情報Cとが添付された格納IDを、ステップS10で取得したIPアドレスの画像診断装置2に送信する(S14)。
【0067】
画像記録装置2の通信部160が、画像記録装置3からの送信データを受信すると(S15)、認証情報判断部150は、通信データ記憶部130の認証情報Cがその送信データのヘッダに埋め込まれているか否か判断する(S16)。
【0068】
認証情報Cが無い場合(S16;N)、制御部190は、表示部180にエラーメッセージを表示させ(S28)、処理を終了する。なお、認証情報Cが無い場合に、ステップS2から自動的にやり直すようにしてもよい。
【0069】
画像記録装置3からの送信データに認証情報Cが添付されていることを確認すると(S16;Y)、制御部190は、送信データに含まれる画像送信要求を受け付け、当該送信データに含まれる格納IDにより特定される医用画像Pと、この医用画像Pに関連付けられた画像管理情報M(特に、DICOMのIndex情報など)とを画像格納部120から選択して通信部160に送る(S17)。
【0070】
認証情報添付部140は、この医用画像P及び画像管理情報Mに認証情報Cを添付する(S18)。通信部160は、認証情報Cが添付された医用画像P及び画像管理情報Mを、ネットワークNを通じて画像記録装置3に送信する(S19)。
【0071】
画像記録装置3は、ネットワークNを通じてデータを受信すると(S20)、ステップS7と同様にして認証情報Cの有無を判断する(S21)。認証情報Cが無い場合(S21;N)、制御部280は、その送信元に対してエラーメッセージを送信し(S29)、処理を終了する。
【0072】
認証情報Cが添付されていた場合(S21;Y)、制御部280は、当該送信データに含まれる医用画像P及び画像管理情報Mを画像格納部230に格納する(S22)。
【0073】
記録制御部280は、画像格納部230に格納された医用画像P及び画像管理情報Mをドライブ200に送り、メディア300に記録させる(S23)。
【0074】
メディア300への記録処理が終了すると、制御部280は、通信部270を制御して、記録要求コマンドに対する結果、すなわち記録処理が完了した旨を示すコマンドを画像診断装置2に送信させる(S24)。
【0075】
画像診断装置2は、画像記録装置3からのコマンドを受信すると(S25)、記録要求に係る医用画像Pと画像管理情報Mがメディア300に記録された旨のメッセージを表示部180に表示させる(S26)。以上で、本システム1による処理は終了する。
【0076】
[作用効果]
本実施形態の医用画像管理システム1は、以上に説明したように、医用画像Pをメディア300へ記録する処理を行う画像記録装置3を、撮影装置100を制御する画像診断装置2とは別に備えているので、画像診断装置2のCPU41は、撮影装置100の撮影処理にそのリソースの大半を費やすことができる。したがって、撮影装置100による撮影処理を妨げることなく、既に撮影された医用画像Pをメディア300に記録することが可能である。それにより、撮影装置100によるスキャン等の撮影処理を円滑に行うことができ、また、メディアへの記録処理を迅速に行うことができるので、そのためにユーザが費やす時間を短縮できる。
【0077】
また、記録要求(コマンド)、画像送信要求(コマンド)、医用画像P、画像管理情報Mなど、医用画像Pをメディア300に記録させるためのデータをネットワークNを通じてやりとりする度毎に、認証情報Cの有無を判断し、認証情報Cが無い場合には通信を終了するように構成されているので、医用画像のメディアへの記録要求が不正になされた場合にそれを拒絶することができ、システムの安全性が向上される。特に、画像記録装置3に形成される医用画像のデータベース(画像格納部230)を不正アクセスから好適に守ることができる。
【0078】
更に、画像記録装置3は、当該システム1の使用が許可されている各画像診断装置2A〜2Cの装置ID131A〜131Cをあらかじめ記憶し、受信したデータの送信元が当該システムの使用が許可されているか否かを判断するように構成され、システムの安全性の向上が図られている。
【0079】
このように、本実施形態のシステム1によれば、認証情報Cによる認証と装置ID131A〜131Cによる認証との2段構えの認証処理を用いているので、高度の安全性を保証することができる。
【0080】
[第1の実施形態の変形例]
本実施形態の医用画像管理システム1に関する各種の変形例について説明する。
【0081】
(変形例1)
上記の実施形態における「格納元識別情報」は、画像診断装置2A〜2Cのホスト名やIPアドレス等の装置ID131A〜131Cにより構成されているが、それに限定されるものではない。
【0082】
例えば、各画像診断装置2A〜2Cの画像格納部120がネットワークストレージ、つまり、ネットワークに直接接続して使用可能なデータベースである場合、画像記録装置3は、ネットワークNを通じて画像格納部120に直接にアクセスできる。その場合、画像格納部120に固有の識別情報を事前に設定し、その識別情報を格納元識別情報として用いることができる。
【0083】
本変形例によれば、画像記録装置3は、画像格納部120に直接にアクセスして医用画像Pを取得することができるので、医用画像取得時における画像診断装置2のCPU41の動作量が減少される。したがって、医用画像Pをメディア300に記録する処理と、撮像装置100による撮影処理とが同時に実行される場合でも、撮影処理をよりスムーズに行うことができる。
【0084】
(変形例2)
上記の実施形態の画像記録装置3には1つのドライブが設けられていたが、複数のドライブを設けた構成を適用することも可能である。その場合、各ドライブに対応するメディアは、同じタイプでもよいし、異なるタイプでもよい。例えば、全てのドライブをDVD−Rドライブとすることもできるし、DVD−RドライブとMOドライブとを併設させることもできる。各ドライブは、それぞれ異なるドライバ(記録制御部)によって制御される。なお、同タイプのドライブについては、同じドライバを用いて制御するように構成してもよい。
【0085】
画像記録装置3が複数のドライブを有する場合、それらの内の少なくとも1つを指定するための指定手段を画像診断装置2に設ける。この指定手段としては、図2に示したマウス44やキーボード45等の入力デバイスが用いられる。
【0086】
ユーザが指定手段を用いてドライブを指定すると、画像診断装置2の制御部190は、ドライブの指定情報を生成して通信部160に送る。通信部160は、この指定情報を、例えば記録要求に添付して画像記録装置3に送信する。画像記録装置3の制御部280は、受信された指定情報が指定するドライブを選択し、その記録制御部を動作させて、医用画像Pをメディアに記録させる。
【0087】
なお、ドライブを指定する代わりに、メディアの種類を指定するようにし、指定されたメディアに対応するドライブを選択して動作させるようにしてもよい。
【0088】
本変形例によれば、医用画像のメディアへの記録処理を、複数のドライブを用いて効率的にかつ確実に実行することができる。また、医用画像を記録するメディアの種類を適宜使い分けることができ、システムの利用性が向上される。
【0089】
(変形例3)
上記の実施形態では、画像診断装置2から画像記録装置3にデータを送信するとき、及び、画像記録装置3から画像診断装置2にデータを送信するときの双方において、送信元は送信データに認証情報Cを添付し、送信先は受信データに認証情報Cが添付されているか否かを確認するように構成されているが、前者の場合にのみ当該認証処理を実行するように構成してもよい。
【0090】
すなわち、画像診断装置2は、認証情報添付部140を備え、認証情報判断部150を備えない構成とし、また、画像記録装置3は、認証情報判断部260を備え、認証情報添付部250を備えない構成とする。そして、画像診断装置2から画像記録装置3にデータを送信するときに、画像診断装置2は、認証情報添付部140により当該データに認証情報Cを添付して画像記録装置3に送信する。画像記録装置3は、当該データを受信すると、認証情報判断部260により当該データに認証情報Cが添付されているか否かを判断し、添付されている場合にのみ、当該データのメディア300への記録処理など、当該データに基づく処理を実行する。
【0091】
本変形例によれば、システム構成及び通信処理を簡略化しつつも、画像記録装置3に対する不正アクセスなど、当該システムの使用が許可されていないユーザ(画像記録装置等)による画像記録装置3の不正使用を排除することができる。それにより、画像記録装置3の画像格納部230やメディア300に保持されているデータの流出、変更、削除などの事態の発生を防止することができ、システムの安全性が向上される。
【0092】
なお、システム全体の安全性を考慮すると、上記実施形態の医用画像管理システム1のように、画像診断装置及び画像記録装置の双方が、認証情報の添付処理及び確認処理を実行するように構成することがより望ましい。
【0093】
(変形例4)
上記の実施形態の画像記録装置3は、メディア300への医用画像P等の記録処理を専ら実行するコンピュータであるが、画像記録装置はこれに限定されるものではない。例えば、画像記録装置は、撮影された医用画像P等を管理するコンピュータや電子カルテ等を管理するコンピュータであってもよいし、複数の画像診断装置がある場合には、そのうちのいずれか(1台又は複数台)であってもよい。
【0094】
画像診断装置を画像記録装置として用いる後者のケースの場合、当該画像記録装置には、画像診断装置2と同様の撮像装置(撮像手段)、撮像制御部(撮像制御手段)及び画像格納部(格納手段)が設けられる。
【0095】
更に、画像診断装置を画像記録装置として用いる場合、複数の画像診断装置のうちの使用頻度の低いものを画像記録装置として設定することが望ましい。また、複数の画像診断装置のうちの2つ以上に画像記録装置としての機能を設けるとともに、現に使用されていない(つまり撮像処理を行っていない)画像診断装置を選択して画像記録装置として動作させるように構成することも可能である。
【0096】
本変形例によれば、メディア記録専用の画像記録装置を設けずとも、現に使用されていない画像診断装置等を用いて医用画像P等をメディア300に記録することができるので、システムの導入コストや運用コストを低減することができる。
【0097】
(その他)
上記の実施形態では、撮像装置100により撮影された医用画像Pを画像格納部120に一旦格納し、それを通信部160に送って画像記録装置3に送信するように構成されているが、他の構成を採用することもできる。例えば、撮像装置100により撮影された医用画像Pを画像格納部120と通信部160の双方に送り、通信部160に送られたものを画像記録装置3に送信するようにしてもよい。この変形例は、例えば、撮影した医用画像を全てメディアに記録するような場合に好適である。
【0098】
画像診断装置2の画像格納部120に格納された医用画像Pや画像管理情報Mを通信部160に送るとき、医用画像P等をそのまま送って画像格納部120から削除してもよいし、医用画像P等のコピーを作成してそのコピーを送信するようにしてもよい。画像記録装置3の画像格納部230からドライブ200に医用画像P等を送るときも同様である。
【0099】
上記実施形態では、認証情報Cによる認証処理と装置ID131A〜131Cによる認証処理との双方を用いているが、本発明のシステムとしては、いずれか一方のみを用いた構成を適用することもできる。
【0100】
また、上記実施形態における装置ID131A〜131Cは、メディア300に記録される医用画像Pや画像管理情報Mの格納元を識別するための「格納元識別情報」として、更に、医用画像P等のメディア300への記録の要求元を認証するための「装置認証情報」として用いられているが、互いに異なる格納元識別情報と装置認証情報とを用いることも可能である。例えば、格納元識別情報としては装置ID131A等を使用し、装置認証情報としては、各画像診断装置に固有の任意の文字列等からなる情報を使用することができる。また、装置認証情報として、当該装置を操作するユーザの氏名やユーザID等を用いることも可能である。
【0101】
〈第2の実施形態〉
本実施形態は、第1の実施形態と同様の医用画像等のメディアへの記録処理に加えて、画像診断装置側からの操作によって画像記録装置に所定の動作を実行させるように構成されている。以下の説明では、画像診断装置側からの画像記録装置の操作に関する処理についてのみ詳細に説明する。
【0102】
ここで、画像記録装置の所定の動作としては、特にドライブ(書込手段)の動作、例えば、ドライブからのメディアの取り出し(イジェクト)、ドライブによるメディアのフォーマット、メディアに記録されたデータの画像診断装置への送信(インポート)、メディアに記録された医用画像や画像管理情報の削除、メディアに記録されたDICOMのIndex情報(画像管理情報)などの医用画像に関するデータの更新などがある。以下、イジェクト動作について特に詳しく説明する。
【0103】
[システム構成]
図6のブロック図は、本実施形態の医用画像管理システム1′の概略構成の一例を表している。本実施形態の医用画像管理システム1′は、第1の実施形態と同様に、ネットワークNを通じて接続された画像診断装置2′と画像記録装置3′とを備えている。本システム1′は、図1に示した第1の実施形態と同様の機能的構成を有する。以下、図1を適宜参照参照する。
【0104】
画像診断装置2′には、第1の実施形態と同様に、バス40に接続されたCPU41、メモリ42、HDD43、マウス44、キーボード45、LCD(CRT)46及びI/F回路47、48が設けられている。
【0105】
マウス44及び/又はキーボード45は、画像記録装置3′に実行させる動作をユーザが選択するときに操作される動作選択手段である。なお、この動作選択手段は、マウスやキーボードには限定されず、トラックボール、コントロールパネルなど、ユーザによる操作を受け付けてCPU41に操作信号を入力する任意の入力デバイスにより構成される。
【0106】
また、画像記録装置3′には、第1の実施形態と同様に、バス30に接続されたCPU31、メモリ32、HDD33及びI/F回路34が設けられ、更に、第1ドライブ201と第2ドライブ202とが内蔵あるいは外付けされている。第1ドライブ201は、第1メディア301に対するデータの書き込みや読み取りを行う、また、第2ドライブ202は、第2メディア302に対するデータの書き込みや読み取りを行う。ここで、第1メディア301と第2メディア302とは同種のメディアであってもよいし、異なる種類のメディアであってもよい。
【0107】
なお、画像記録装置3′に設けるドライブの個数は2つに限定されるものではなく、1つ、あるいは3つ以上の任意の個数のドライブを設けることができる。
【0108】
[処理手順]
本実施形態の医用画像管理システム1′が実行する処理の手順について説明する。図7、図8のフローチャートは、本システム1′によるメディアのイジェクト動作を実行するための処理手順の一例を表す。
【0109】
以下、画像記録装置3′の第1ドライブ301には第1メディア301が装着され、第2ドライブ302には第2メディア302が装着されているものとする。
【0110】
まず、画像診断装置2′のCPU41(制御部190)が、ユーザからの要求などに応じて、画像記録装置3′を操作するための所定の操作画面をLCD46に表示させる(S31)。
【0111】
画像診断装置2′のユーザは、マウス44及び/又はキーボード45等の動作選択手段(入力部170)を操作して、画像記録装置3′に実行させる動作を選択する(S32)。この選択操作は、例えば、LCD46に表示された操作画面上に設けられた動作の選択肢「イジェクト」、「フォーマット」、「インポート」、「削除」、「DICOMのIndex情報の更新」などのうちから、所望の選択肢を選択することによりなされる。ここでは、「イジェクト」が選択されたものとする。
【0112】
また、ユーザは、マウス44等を操作して、選択した動作を実行させるドライブを指定する(S33)。このドライブ指定操作は、例えば、操作画面上に設けられたドライブの選択肢「ドライブ1(第1ドライブ201)」、「ドライブ2(第2ドライブ202)」のうちから所望のドライブを指定することによりなされる。ここでは、「ドライブ1」が指定されたものとする。なお、画像記録装置3′にドライブが1つしか無い場合には、ステップS33のドライブ指定操作を行う必要はない。
【0113】
CPU41は、通信部160として、ステップS32で選択された動作に対応するコマンド(イジェクト要求コマンド)を準備する(S34)。更に、CPU41は、このイジェクト要求コマンドと、ステップS33で指定されたドライブを表す情報(ドライブ指定情報と呼ぶ)とに、認証情報C及び装置ID131A(図1参照)を添付する(S35)。CPU41は、これらをI/F回路48に送り、画像記録装置3′に送信させる(S36)。
【0114】
画像記録装置3′のI/F回路34が、画像診断装置2′から送信されたデータを受信すると(S37)、CPU31は、認証情報判断部260として、通信データ記憶部240にあらかじめ記憶された認証情報Cが、当該送信データに添付されているか否か判断する(S38)。
【0115】
送信データに認証情報Cが添付されていない場合(S38;N)、制御部280は、その送信元に対してエラーメッセージを送信し(S45)、処理を終了する。
【0116】
一方、送信データに認証情報Cが添付されている場合(S38;Y)、CPU31は、送信データに装置ID131A〜131Cのいずれかが添付されているか否か判断する(S39)。
【0117】
装置ID131A〜131Cのうちのいずれも添付されていない場合(S39;N)、CPU31は、当該送信データの送信元に対してエラーメッセージを送信し(S45)、処理を終了する。
【0118】
一方、装置ID131A〜131Cのいずれか(装置ID131Aとする。)が添付されている場合(S39;Y)、CPU31は、送信データを解析して、コマンド(イジェクト要求コマンド)とドライブ指定情報とを取得する(S40)。
【0119】
CPU31は、ドライブ指定情報により指定されるドライブ(第1ドライブ201)を制御して、コマンドが要求する動作(メディア301のイジェクト)を実行させる(S41)。
【0120】
コマンドが要求する動作が終了すると、CPU31は、I/F回路34を制御して、当該コマンドに対する結果、すなわち当該コマンドが要求した動作が完了した旨を示すコマンドを画像診断装置2′に送信させる(S42)。
【0121】
画像診断装置2′は、画像記録装置3′からのコマンドを受信すると(S43)、ユーザが要求した動作が完了した旨のメッセージをLCD46に表示させる(S44)。以上で、本システム1′による処理は終了する。
【0122】
上述のドライブによるメディアのフォーマット処理、メディアに記録されたデータの画像診断装置へのインポート処理、メディアに記録された医用画像等のデータの削除処理、メディアに記録されたDICOMのIndex情報等の更新処理についても、以上のイジェクト処理と同様に実行される。
【0123】
なお、インポート処理、データ削除処理又は情報更新処理については、当該処理を要求する医用画像P等をマウス44等を操作して選択できることが望ましい。その場合、選択された医用画像P等を特定する情報(例えば第1の実施形態における「格納ID」など)が、要求コマンド等とともに画像記録装置3′に送信される。画像記録装置3′は、受信データに含まれる格納ID等によって医用画像P等を特定し、要求された処理を実行する。
【0124】
また、DICOMのIndex情報等の更新処理においては、新たなIndex情報等を入力又は選択し、要求コマンド等とともに画像記録装置3′に送信する。画像記録装置3′のドライブは、受信データに含まれる新たなIndex情報等を、メディアに記録されたIndex情報等に上書きすることにより情報の更新を行う。
【0125】
なお、画像診断装置2′からの要求に応じてなされる画像記録装置3′の動作は、以上に列挙されたものには限定されない。例えば、画像記録装置3′の入力デバイスによって操作可能な任意の動作を、画像診断装置2′から操作できるように構成することが可能である。
【0126】
[作用効果]
本実施形態の医用画像管理システムによれば、以上に説明したように、画像記録装置3′の動作を、画像診断装置2′側からネットワークN経由で制御することが可能である。それにより、画像診断装置2′のユーザは、ドライブがあたかも画像診断装置2′自体に設けられているかのように取り扱うことができ便利である。また、フォーマット処理、データ削除処理、情報更新処理等については、画像診断装置2′は動作要求を送るだけでよく、実際の処理は画像記録装置3′によって実行されるので、医用画像の撮影処理を妨げることなく、目的の動作を行うことができる。
【0127】
以上に詳述した内容は、本発明を実施するための一構成例に過ぎないものであり、本発明の要旨の範囲内において任意の変形を適宜施すことが可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0128】
【図1】本発明に係る医用画像管理システムの第1の実施形態の機能的構成の一例を表すブロック図である。
【図2】本発明に係る医用画像管理システムの第1の実施形態のハードウェア構成の一例を表すブロック図である。
【図3】本発明に係る医用画像管理システムの第1の実施形態により実行される処理手順の一例を表すフローチャートである。
【図4】本発明に係る医用画像管理システムの第1の実施形態により実行される処理手順の一例を表すフローチャートである。
【図5】本発明に係る医用画像管理システムの第1の実施形態により実行される処理手順の一例を表すフローチャートである。
【図6】本発明に係る医用画像管理システムの第2の実施形態のハードウェア構成の一例を表すブロック図である。
【図7】本発明に係る医用画像管理システムの第2の実施形態により実行される処理手順の一例を表すフローチャートである。
【図8】本発明に係る医用画像管理システムの第2の実施形態により実行される処理手順の一例を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0129】
1、1′ 医用画像管理システム
2、2A〜2C、2′ 画像診断装置
40 バス
41 CPU
42 メモリ
43 ハードディスクドライブ
44 マウス
45 キーボード
46 LCD(CRT)
47、48 I/F回路
100 撮像装置
110 撮像制御部
120 画像格納部
P 医用画像
M 画像管理情報
130 通信データ記憶部
131A〜131C 装置ID
C 認証情報
140 認証情報添付部
150 認証情報判断部
160 通信部
170 入力部
180 表示部
190 制御部
L 接続線
3、3′ 画像記録装置
30 バス
31 CPU
32 メモリ
33 ハードディスクドライブ
34 I/F回路
200、201、202 ドライブ
210 記録制御部
220 データ取得部
230 画像格納部
240 通信データ記憶部
250 認証情報添付部
260 認証情報判断部
270 通信部
280 制御部
300、301、302 メディア
N ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医用画像を撮影する撮像手段と、前記撮像手段による医用画像の撮影処理を制御する撮像制御手段と、前記撮像手段により撮影された医用画像を格納する格納手段とを備える画像診断装置を含む医用画像管理システムであって、
ネットワークを通じて前記画像診断装置と通信可能に接続され、前記画像診断装置の前記格納手段に格納された前記医用画像を前記ネットワークを通じて取得する取得手段と、着脱可能な記録媒体にデータを書き込む書込手段と、前記書込手段を制御して前記取得された前記医用画像を前記記録媒体に書き込ませる記録制御手段とを有する画像記録装置を備える、
ことを特徴とする医用画像管理システム。
【請求項2】
前記画像診断装置は、前記医用画像を前記記録媒体に記録させるための記録要求を前記ネットワークを通じて前記画像記録装置に送信する送信手段を備え、
前記画像記録装置の前記取得手段は、前記ネットワークを通じて前記記録要求が受信されたことに対応して、前記格納された前記医用画像を前記ネットワークを通じて取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の医用画像管理システム。
【請求項3】
前記画像診断装置の前記撮像手段により撮影された医用画像は、それぞれ固有の画像識別情報に関連付けられて前記格納手段に格納され、
前記画像診断装置は、前記格納手段に格納された前記医用画像のうちから前記記録媒体への記録を要求するものを選択するための画像選択手段を備え、
前記送信手段は、前記選択された前記医用画像の前記画像識別情報を前記記録要求とともに送信し、
前記画像記録装置の前記取得手段は、前記記録要求が受信されたことに対応して、前記記録要求とともに受信された前記画像識別情報によって特定される前記医用画像を前記格納手段から取得する、
ことを特徴とする請求項2に記載の医用画像管理システム。
【請求項4】
前記画像記録装置の前記取得手段による前記取得の処理は、前記記録要求とともに受信された前記画像識別情報と、前記医用画像の送信を要求する画像送信要求とを前記画像診断装置に送信する処理を含み、
前記画像診断装置は、前記画像送信要求を受信したことに対応して、前記画像送信要求とともに受信された前記画像識別情報によって特定される前記医用画像を前記格納手段から選択して前記画像記録装置に送信する、
ことを特徴とする請求項3に記載の医用画像管理システム。
【請求項5】
前記画像記録装置には、複数の前記画像診断装置が前記ネットワークを通じて接続されており、
前記複数の画像診断装置には、それぞれ固有の格納元識別情報が付与されており、
前記複数の画像診断装置のそれぞれの前記送信手段は、当該画像診断装置の前記格納元識別情報を前記記録要求とともに送信し、
前記画像記録装置の前記取得手段は、前記格納元識別情報により特定される前記画像診断装置を選択し、この選択された前記画像診断装置の前記格納手段から前記医用画像を取得する、
ことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の医用画像管理システム。
【請求項6】
前記画像記録装置には、複数の前記画像診断装置が前記ネットワークを通じて接続されており、
前記複数の画像診断装置の前記格納手段は、前記画像記録装置が前記ネットワークを通じてアクセス可能なネットワークストレージであり、
前記格納手段には、それぞれ固有の格納元識別情報が付与されており、
前記複数の画像診断装置のそれぞれの前記送信手段は、当該画像診断装置の前記格納手段の前記格納元識別情報を前記記録要求とともに送信し、
前記画像記録装置の前記取得手段は、前記格納元識別情報により特定される前記格納手段を選択し、この選択された前記格納手段から前記医用画像を取得する、
ことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の医用画像管理システム。
【請求項7】
前記画像診断装置の前記送信手段は、前記記録要求を前記画像記録装置に送信するときに、事前に設定された固有の装置認証情報を前記記録要求に添付して送信し、
前記画像記録装置は、前記装置認証情報をあらかじめ記憶する第1の認証情報記憶手段を備え、前記第1の認証記憶手段に記憶された前記装置認証情報が前記記録要求とともに受信された場合にのみ、前記記録要求を受け付ける、
ことを特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれか一項に記載の医用画像管理システム。
【請求項8】
前記画像記録装置は、複数の前記書込手段を備え、
前記画像診断装置は、前記複数の書込手段のうちの少なくとも一つを指定するための指定手段を備え、
前記送信手段は、前記指定された前記書込手段を表す指定情報を前記記録要求とともに送信し、
前記記録制御手段は、前記指定情報によって指定された前記書込手段を制御して前記医用画像を書き込ませる、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の医用画像管理システム。
【請求項9】
前記画像診断装置の前記送信手段は、前記書込手段からの前記記録媒体の取り出し、前記書込手段による前記記録媒体のフォーマット、前記記録媒体に記録されたデータの前記画像診断装置への送信、前記記録媒体に記録されたデータの削除、及び、前記記録媒体に記録された前記医用画像に関するデータの更新のうちのいずれかの動作の実行を前記画像記録装置に要求する動作要求を前記ネットワークを通じて送信し、
前記画像記録装置は、前記ネットワークを通じて受信した前記動作要求により要求される動作を実行する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の医用画像管理システム。
【請求項10】
前記画像診断装置及び前記画像記録装置のそれぞれは、認証情報をあらかじめ記憶した第2の認証情報記憶手段を備え、
前記画像診断装置は、前記医用画像を前記記録媒体に記録させるためのデータを前記ネットワークを通じて送信するときに、前記認証情報を当該送信データに添付する認証情報添付手段を備え、
前記画像記録装置は、前記医用画像を前記記録媒体に記録させるためのデータを前記ネットワークを通じて受信したときに、前記第2の認証情報記憶手段に記憶された前記認証情報が当該受信データに添付されているか判断する認証情報判断手段を備え、当該受信データに前記認証情報が添付されている場合にのみ、前記医用画像を前記記録媒体に記録させるための処理を実行する、
ことを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の医用画像管理システム。
【請求項11】
前記画像記録装置は、前記認証情報添付手段を備え、
前記画像診断装置は、前記認証情報判断手段を備え、前記ネットワークを通じて受信した前記データに前記認証情報が添付されている場合にのみ、前記医用画像を前記記録媒体に記録させるための処理を実行する、
ことを特徴とする請求項10に記載の医用画像管理システム。
【請求項12】
前記画像記録装置は、前記撮像手段、前記撮像制御手段及び前記格納手段を備えた画像診断装置であることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の医用画像管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−167105(P2006−167105A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−362975(P2004−362975)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】