説明

回転子及び固定子及び発電装置を回転させる機構

【課題】
【解決手段】通常の既存のシステムは、回転子を一方向に回転させ、固定子が静止し且つ固定された、内燃機関、風の回転子により発生された機械的回転動力から電力を発生させる。説明した装置は、発電装置内の回転子及び固定子を反対方向に回転させ、より多くの電力を発生させる。この装置の助けにより、内燃機関を使用して、又は「風力タービン」の風力、「ガスタービン」及び「水力発電所」等を使用してより多くの電力を発生させることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
装置の技術範囲は、運動力及び別の外部の回転力により駆動される電気要素が一体化される機械システムであり、該システムの作動原理は、発電装置内の回転子及び固定子が反対方向に回転し、本発明以前に存在する通常のシステムにおけるよりも多くの電気エネルギを発生させることにある。
【背景技術】
【0002】
内燃機関(又は任意のその他の回転動力源)、「風力タービン」、「ガスタービン」及び「水力発電所」等として定義される、風、ダムからの水流、ガスジェット等によって駆動される発電装置が存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発電装置に接続された内燃機関(又は任意のその他の回転動力源)について
通常の既存のシステムは、回転子を一方向に回転させ、固定子が静止し且つ固定された、内燃機関(又は任意のその他の回転動力源)、風力により発生された機械的回転動力から電力を発生させる。
【0004】
「風力タービン」、「ガスタービン」及び「水力発電所」について
通常の既存のシステムは、風力、及び(又は)ダムにおけるような水流及び(又は)発電所のガスジェットから電力を発生させる。風力タービンにおいて、1つのプロペラのみが回転し且つ、発電装置内の回転子を一方向に駆動し、固定子は固定されている。ガスタービン及び水力発電所についても同一である。
【0005】
発明の説明
【課題を解決するための手段】
【0006】
発電装置内の回転子及び固定子を反対方向に回転させ、より多くの電力を発生させる装置について説明する。該装置は、特別な系統的な仕方にて接続された(直接的に又は歯車、プーリー等を介して)一連の部品から構成されており、通常の既知のシステムよりも多くの電力を発生させよう作動する完全な双方向システムを構成するものである。システムの作動は、回転組立体図及び図1ないし図8に示し且つ、その作動原理も見ることができる電力供給システムを反対方向に回転させるものである。
【0007】
発電装置は、電気エネルギを発生させる部品の組立体、又は発電装置の固定子内にて発電装置の回転子が回転するとき、機械エネルギを電流(直流−DC又は交流−AC)に変換する機械である。
【0008】
回転子は、発電装置の内部の機械的部品であり、特定の方向に回転し且つ、回転機械エネルギから電力を発生させ得るように発電装置内の固定子に対する相補的な構成要素を構成する。
【0009】
固定子は、発電装置内の回転子を被い且つ、回転機械エネルギから電気エネルギを発生させ得るよう動作する相補的な部品である。
プロペラは、風及び(又は)水及び(又は)ガスから原動力を取り出して回転機械力を発生させるように軸上にて回転する翼である。プロペラは、色々な部品及び多岐に亙る材料で出来ている。
【0010】
上記装置の助けを受けて、内燃機関装置(又は、任意のその他の回転動力源)を使用し、又は「風力タービン」の風力、「ガスタービン」及び「水力発電所」等からより多くの電力を発生させることが可能である。
【0011】
内燃機関(又は任意のその他の回転力源)と組み合わせた装置
直接駆動状態にて内燃機関(又は任意のその他の回転力源)に接続され又は歯車システム及び(又は)ベルト駆動装置及び(又は)遊星伝動装置又はその他のシステムに接続された上述した装置は、回転子及び固定子を反対方向に回転させ、軸受により基部に接続された発電装置は、より多くの電力エネルギを発生させる、すなわち、特定の運転速度にて、該発電装置は、その固定子が固定されて可動でない通常の発電装置と比較して、安定的な状態にてより多くの電気エネルギを発生させることができる。上述した装置は、多数の発電装置を作動させることができる。該装置は、発電装置内にて発生された電流を供給するシステムも有している。
【0012】
「風力タービン」、「ガスタービン」「水力発電所」に接続された装置
装置が「風力タービン」、「ガスタービン」「水電力プロペラ」に接続されたとき、該装置は。風力及び(又は)ガスジェット及び(又は)ダムに存在する水流からより多くの電気エネルギを発生させ、上述した力は、ガスの圧力により駆動させる1つ及び(又は)2つのプロペラ及び(又は)スクリュー及び(又は)翼車により電力を発生させ、その原理は、軸受によりフレームに取り付けられた発電装置の回転子と固定子との間にて反対方向への回転を実現し、固定子及び回転子が反対方向へ回転することがより速い相対的速度生じさせ、より高出力の電力エネルギを可能にする。装置は、多数の発電装置により電気エネルギを発生させることもできる。システムは、発生された電気を供給する手段も有している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
発明を実施する好ましい方法
実際的な議論を実現するため、図1及び図2と同一の原型製品を製造し、また、上述した装置が実用的であることを証明するため、装置は専門家(関連する専門分野の博士)が試験し、専門家の意見は、「双方の回転子(プロペラ)を組み合わせた仕事量は電圧をほぼ2倍にし、このため、タービンの出力をも2倍にする」という表現で述べられている。図3及び図4において、原理は同一であるが、発電装置の数はより多数である。
【0014】
ダムに存在するような水流の力が、図5及び図6にて説明するように、発電装置の固定子及び回転子(この場合、材料密度は可変である)の反対方向への回転動作を実現する水力発電所についても同一のことが云える。
【0015】
図7及び図8について説明したように、内燃機関又はその他の任意の回転力源のような駆動力と装置とを組み合わせると(この場合、装置が直結又は歯車伝動装置及び(又は)ベルト及び(又は)遊星歯車及び(又は)同様の方法を介して接続される、)、発電装置の回転子及び固定子を反対方向に回転させることになる、すなわち、発電装置が軸受によりフレーム及び基部に接続され、より多くの電力エネルギを発生させるとき、すなわち、一定の速度にて回転する内燃機関又は任意の回転力源の所定の運転回転速度のとき、装置がその内部にて一体化されると、固定型の固定子を有する通常の発電装置と比較して、より多くの電力エネルギを発生させ、また、上述した装置は、多数の発電装置により電気エネルギを発生させることができ、このため、該装置を内燃機関及び同様のものと一体化することは、燃料を節減する結果になるという結論に至ることができる。
【0016】
本発明を産業上実施する方法及び本発明を製造し又は使用する適宜な方法
風力タービン、ガスタービン、水力発電所は世界中にあり、本発明以前では、全ての型式の発電所、発電装置、又は電気エネルギを発生させる任意の発電装置において、回転子のみが回転し、固定子は静止し且つ固定されている。
【0017】
上述した装置が発電装置及び(又は)オルタネータ及び(又は)ダイナモと一体化されて、発生される電気エネルギの出力をほぼ2倍にする場合、固定子と回転子は反対方向に回転し、これらの間の相対速度は、電圧を2倍にし、従って、多岐に亙る用途にて存在する上述した発電装置の出力も2倍にするから、本発明の具体化が可能である。この技術を使用すれば、世界中の既存の風力タービンの性能を向上させ且つ、それらの出力を2倍にすることが可能となる。世界中に存在する任意の発電装置についても同一のことが云える。
【0018】
装置を燃料運転の内燃機関又は任意の回転力源と一体化することは、発電装置を作動させるために使用される燃料を約半分に節減し、また、装置を発電装置内にて一体化することを可能にする。
【0019】
特許請求の範囲の記載は、「発電装置の回転子及び固定子を回転させる装置」として規定された本発明を保護するものである。装置の作動原理及び(又は)追加的な代替的な用途及び(又は)作動モード及び(又は)装置の製造材料及び(又は)その一部及び(又は)その大部分と関係した技術は、本発明に関するものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】風力を使用して発電装置の回転子及び固定子を反対方向に回転させ電気エネルギを発生させる完全な装置の図である。
【図2】軸受により基部に接続されて回転子及び固定子を反対方向に回転させ且つ、電気エネルギを発生させ、該電気エネルギが銅リング、炭素ブラシ及び電線及び(又は)その他の手段を有する追加的なシステムを通じて伝送される発電装置を示す、図1に示した装置の中心領域を示す図である。
【図3】中心軸上にて且つ、水平方向に既存の風力を使用して電気エネルギを発生させる、幾つかの発電装置を反対方向に回転させる完全な装置を示す図である。
【図4】既存の風力を使用して電気エネルギを発生させる、幾つかの発電装置を中心軸上にて反対方向に回転させる装置の正面図である。
【図5】ジェットの力及び(又は)ダムから流れる水のような水流から電気エネルギを発生させるために反対方向に回転する回転子及び固定子を使用する、幾つかの発電装置を中心軸上にて回転させる装置を示す図である。
【図6】軸受により基部にて中心軸の周りに接続されて回転子及び固定子が反対方向に回転し且つ、電気エネルギを発生させることを可能にし、該電気エネルギは銅リング、炭素ブラシ及び電線及び(又は)その他の手段を通じて伝送されるようにした、多数の発電装置を示す、図5に示した装置の中心領域を示す図である。
【図7】遊星歯車システム又は同様のもの内にて歯車伝動装置及び(又は)ベルト伝動装置と共に組み立てられ、発電装置が軸受によりフレーム及び基部に接続されたとき、回転子及び固定子を反対方向に回転させ、所定の運転速度時、より多くの電気エネルギが発生されるようにした、内燃機関又は任意のその他の回転力源に接続された装置を示す図である。
【図8】軸受を備えるフレームに接続され、歯車伝動装置により回転子及び固定子が反対方向に回転することを可能にし、駆動力は内燃機関又は任意のその他の回転力の源である、発電装置を示す図7の断面BBに沿った図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電装置により回転子及び固定子を反対方向に回転させ、従来の発電装置よりもより多くの電気エネルギを発生させる提案装置の原理。
【請求項2】
特定の方法により多くの部品及び多岐に亙る材料を備え、発電装置内の回転子及び固定子を反対方向に回転させ、これにより通常の既存の従来のシステムと異なる電気エネルギを発生させるに必要な作動を行い且つ、より多くの電気エネルギを発生させる全体的なシステムを構成する装置の方法の原理。
【請求項3】
駆動力が風力、ダムからの水力、ガスジェット、内燃機関又は燃料及び(又は)その他の手段を使用するか否かを問わずに任意の回転力源であるとき、装置が一体化されて発電装置内の回転子及び固定子を反対方向に回転させ、また、より多くの電気エネルギが発生されるようにした前記装置による作動原理及び作動モード。
【請求項4】
前記技術にて電圧及び(又は)エネルギ出力を2倍にした後、電気エネルギを発生させ且つ、電気エネルギを伝送し及び(又は)変換するその他の部品を備える前記装置。
【請求項5】
各種寸法の装置及び(又は)発電装置、実施されるであろう既存の全ての使用材料、同一の原理等に基く上記装置又は方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公表番号】特表2006−509482(P2006−509482A)
【公表日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−541134(P2004−541134)
【出願日】平成15年9月29日(2003.9.29)
【国際出願番号】PCT/IL2003/000779
【国際公開番号】WO2004/031577
【国際公開日】平成16年4月15日(2004.4.15)
【出願人】(305061427)
【Fターム(参考)】