多機能電子シート
【課題】 複数の機能を備える多機能電子シートを提供することを目的とする。
【解決手段】 多機能電子シート10は、フレキシブル基板11と、この上に順に積層された電子ペーパ12、フイルム状スキャナ13、および有機ELディスプレイ14とからなる。有機ELディスプレイ14は、透明で可撓性を有し、白色発光を行い、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う。電子ペーパ12は、対象物から有機ELディスプレイ14およびフイルム状スキャナ13を透過した光像を記憶する。フイルム状スキャナ13は、対象物から有機ELディスプレイ14を透過した光像を読み取る。フレキシブル基板11は、上記各部の動作を制御する制御部、およびフイルム状スキャナ13によって読み取られたデータを記憶するメモリとを含む電子回路を備える。また、有機ELディスプレイ14は、メモリ内に記憶されたデータを再生表示する。
【解決手段】 多機能電子シート10は、フレキシブル基板11と、この上に順に積層された電子ペーパ12、フイルム状スキャナ13、および有機ELディスプレイ14とからなる。有機ELディスプレイ14は、透明で可撓性を有し、白色発光を行い、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う。電子ペーパ12は、対象物から有機ELディスプレイ14およびフイルム状スキャナ13を透過した光像を記憶する。フイルム状スキャナ13は、対象物から有機ELディスプレイ14を透過した光像を読み取る。フレキシブル基板11は、上記各部の動作を制御する制御部、およびフイルム状スキャナ13によって読み取られたデータを記憶するメモリとを含む電子回路を備える。また、有機ELディスプレイ14は、メモリ内に記憶されたデータを再生表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録、表示などの機能を備えた多機能電子シートに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、フレキシブルディスプレイ、電子ペーパ、シート状スキャナなど、可撓性を有する各種電子シートが開発されている。フレキシブルディスプレイは、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイによって実現されており、例えば、シート状の透明TFT(薄膜トランジスタ)からなるディスプレイが知られている(特許文献1、2参照)。電子ペーパは、電源を切っても表示が消えることのない性質(不揮発性)を有する表示装置であり、光照射によって書き込みが行われる光書き込み型の電子ペーパが知られている(特許文献3、4参照)。また、有機光ダイオードと有機トランジスタとが積層されてなり、曲がった紙面の文字や絵を読み取ることを可能とするシート状スキャナが知られている(非特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−128299号公報
【特許文献2】特開2004−138857号公報
【特許文献3】特開2005−11189号公報
【特許文献4】特開平10−161161号公報
【非特許文献1】「日経マイクロデバイス」,日経BP社,2005年1月,p.5
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記各電子シートは、単一の機能しか有しておらず、例えば、本などの紙面を読み込み、それを再生表示するといった複数の作業を行いたい場合には、各機能を有する個別の電子シートを用意する必要があった。
【0004】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、複数の機能を備える多機能電子シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係わる本発明の多機能電子シートは、透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、この発光シートの下に積層され、可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を記憶する光書き込み型の電子ペーパと、前記発光シートおよび前記電子ペーパの動作を制御する制御部を含む電子回路とを備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係わる本発明の多機能電子シートは、透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、この発光シートの下に積層され、透明で可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を読み取るフイルム状スキャナと、前記発光シートおよび前記フイルム状スキャナの動作を制御する制御部、および前記フイルム状スキャナによって読み取られたデータを記憶する記憶装置とを含む電子回路とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係わる本発明の多機能電子シートは、透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、この発光シートの下に積層され、透明で可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を読み取るフイルム状スキャナと、このフイルム状スキャナの下に積層され、可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートおよび前記フイルム状スキャナを透過した光像を記憶する光書き込み型の電子ペーパと、前記発光シート、前記フイルム状スキャナ、および前記電子ペーパの動作を制御する制御部、および前記フイルム状スキャナによって読み取られたデータを記憶する記憶装置とを含む電子回路とを備えたことを特徴とする。
【0008】
なお、請求項3に係わる本発明の多機能電子シートにおいて、前記発光シートは、前記記憶装置内のデータを再生表示することが好ましい。また、請求項4に係わる本発明の多機能電子シートにおいて、前記電子ペーパは、前記発光シートが前記記憶装置内のデータを再生表示した際の光像を記憶することが好ましい。
【0009】
さらに、請求項2ないし5いずれか記載の多機能電子シートにおいて、前記記憶装置内のデータを外部機器へ送信する通信部を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1に係わる多機能電子シートは、対象物への光照射とともに、電子ペーパによる光像の記憶を可能とする。本発明の請求項2に係わる多機能電子シートは、対象物への光照射とともに、フイルム状スキャナによる光像の読み取り(画像データ化)を可能とする。本発明の請求項3に係わる多機能電子シートは、対象物への光照射とともに、電子ペーパによる光像の記憶およびフイルム状スキャナによる光像の読み取りを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1および図2において、本発明を適用した多機能電子シート10は、フレキシブル基板11と、この上に順に重層された電子ペーパ12、フイルム状スキャナ13(以下、単にスキャナ13という)、および有機ELディスプレイ14とからなる。電子ペーパ12、スキャナ13、および有機ELディスプレイ14は、いずれも数mm程度と薄く、可撓性を有し、かつ透明である。
【0012】
電子ペーパ12は、上記特許文献3に開示されているような、光電導層、光吸収層、および表示層を2つの透明電極の間に挟んでなる周知の光書き込み型電子ペーパであって、透明電極を介して受光した光像(受光パターン)に応じて光電導層の抵抗が変化し、表示層を形成するコレスティック液晶の配向が変化することで光を選択的に反射する。電子ペーパ12は、光像をコレスティック液晶の配向方向として表示層に記憶する。表示層に記憶された光像は、電源を切っても消えず不揮発性であるが、透明電極の電圧制御により消去可能である。
【0013】
スキャナ13は、上記非特許文献1に開示されているような、有機光ダイオード(フォトダイオード)と有機トランジスタとを組み合わせたスキャナ素子を格子状に複数配設してなる周知の可撓性透明スキャナであって、有機光ダイオードが光像を検出し、光電変換する。有機光ダイオードによって光電変換された光像は、各有機トランジスタをスイッチングすることで電気的なデータ(画像データ)として読み出される。
【0014】
有機ELディスプレイ14は、機能性有機膜を透明電極で挟んでなる周知の可撓性透明ディスプレイであって、後述するメモリ24に記憶されたデータを再生表示するほか、均一な白色光の発光を行い、上方に位置する被写体に向けて光を照射し、上記光像を発生させる光源(発光シート)として機能する。
【0015】
有機ELディスプレイ14、およびフレキシブル基板11の基端部は、多機能電子シート10の上面側に露呈している。フレキシブル基板11の基端部の上面側には、光センサ15と、モード切替ボタン16a、スタートボタン16b、ストップボタン16c、転送ボタン16d、および消去ボタン16eからなる操作部16が設けられている。フレキシブル基板11の基端部の下面側には、PCなどの外部機器にデータを無線送信する通信部17が設けられている。光センサ15は、フォトダイオードからなる受光装置であって、多機能電子シート10の上面側が遮光されたことを検出するために設けられている。
【0016】
多機能電子シート10は、後述するように「光記録モード」、「スキャナモード」、「拡張スキャナモード」、「コピーモード」、および「再生表示モード」の5つの動作モードを備える。モード切替ボタン16aは、これらの動作モードを切り替える際に押圧操作される。スタートボタン16bおよびストップボタン16cは、モード切替ボタン16aによって選択された動作モードを実行/停止させる際に押圧操作される。転送ボタン16dは、スキャナ13によってメモリ24内に取り込まれたデータを、通信部17を介して外部出力する際に押圧操作される。消去ボタン16eは、電子ペーパ12に記憶された光像を消去する際に押圧操作される。
【0017】
フレキシブル基板11は、白色PET(ポリエチレンテレフタレート)からなり、その基端部には、図3に示す電子回路20が設けられている。電子回路20は、コントローラ(制御部)21a〜21c、切換部22、CPU(主制御部)23、およびメモリ(記憶装置)24からなる。コントローラ21aは、電子ペーパ12の動作を制御し、光像の書き込みおよび消去を行わせる。コントローラ21bは、スキャナ13の動作を制御し、光像の読み取り(光電変換)および読み取りデータのメモリ24への転送を行わせる。コントローラ21cは、有機ELディスプレイ14の動作を制御し、白色光の発光およびメモリ24に格納されたデータの再生表示を行わせる。切換部22は、コントローラ21a〜21cからいずれかを選択するスイッチ回路である。
【0018】
CPU23は、切換部22を介してコントローラ21a〜21cを適宜選択し、上記各動作モードに応じた制御を行う。このほか、CPU23には、前述のメモリ24、光センサ15、操作部16、および通信部17が接続されている。メモリ24は、フラッシュメモリなどの不揮発性半導体記憶装置からなり、CPU23の制御に応じてデータの入出力を行う。光センサ15は、受光量に応じた電圧信号をCPU23に入力する。操作部16は、ユーザによる押圧操作に応じた電圧信号をCPU23に入力する。通信部17は、CPU23の制御に応じてメモリ24内のデータを電波信号に変換し、外部へ送信する。
【0019】
次に、上記のように構成された多機能電子シート10の作用を説明する。図4において、まず、ユーザによりモード切替ボタン16aが押圧操作され、所望の動作モードが選択される(ステップS100)。この後、スタートボタン16bが押下されると(ステップS101のYes)、「光記録モード」、「スキャナモード」、「拡張スキャナモード」、「コピーモード」、「再生表示モード」のうちいずれの動作モードに設定されているかが判定される(ステップS102〜S105)。
【0020】
光記録モードに設定されている場合には(ステップS102のYes)、図5において、まず、多機能電子シート10の表面(有機ELディスプレイ14の表面)が遮光されたか否かが光センサ15によって検出される(ステップS200)。例えば、図9に示すように、所望の紙面31が該表面に密着するように多機能電子シート10を本30の間に挟み込むと、光センサ15によって該表面が遮光されたことが検知され(ステップS200のYes)、電子ペーパ12に記憶されている光像が消去される(ステップS201)。
【0021】
次いで、有機ELディスプレイ14が白色発光し、紙面31が均一に照射される(ステップS202)。この状態で、紙面31から有機ELディスプレイ14およびスキャナ13を透過した光像が電子ペーパ12に記憶され(ステップS203)、その後、有機ELディスプレイ14は消光する(ステップS204)。この結果、電子ペーパ12には、光像として、紙面31の文字や絵などが記憶される。この後、上記ステップS100へ戻る。
【0022】
また、スキャナモードに設定されている場合には(ステップS103のYes)、図6において、上記と同様に、多機能電子シート10の表面が遮光されたか否かが検出される(ステップS300)。同様に、図9に示すように、所望の紙面31が該表面に密着するように多機能電子シート10を本30のページ間に挟み込むと、光センサ15によって該表面が遮光されたことが検知され(ステップS300のYes)、有機ELディスプレイ14が白色発光し、紙面31が均一に照射される(ステップS301)。
【0023】
この状態で、紙面31から有機ELディスプレイ14を透過した光像がスキャナ13によって読み取られ(光電変換され)(ステップS302)、読み取られたデータはメモリ24へ転送される(ステップS303)。この後、有機ELディスプレイ14は消光する(ステップS304)。この結果、メモリ24には、光像(文字や絵など)に応じたデータが格納される。この後、転送ボタン16dが押下されると(ステップS305のYes)、メモリ24内のデータが通信部17を介してPCなどの外部機器へ送信され(ステップS306)、上記ステップS100へ戻る。一方、転送ボタン16dが一定期間押下されない場合には(ステップS305のNo)、そのまま上記ステップS100へ戻る。
【0024】
また、拡張スキャナモードに設定されている場合には(ステップS104のYes)、図7において、上記と同様に、多機能電子シート10の表面が遮光されたか否かが検出される(ステップS400)。同様に、図9に示すように、所望の紙面31が該表面に密着するように多機能電子シート10を本30のページ間に挟み込むと、光センサ15によって該表面が遮光されたことが検知され(ステップS400のYes)、電子ペーパ12に記憶されている光像が消去される(ステップS401)。
【0025】
次いで、有機ELディスプレイ14が白色発光し、紙面31が均一に照射される(ステップS402)。この状態で、紙面31から有機ELディスプレイ14を透過した光像がスキャナ13によって読み取られ(ステップS403)、読み取られたデータはメモリ24へ転送される(ステップS404)。また、ステップS403,404の実施中に、紙面31から有機ELディスプレイ14およびスキャナ13を透過した光像が電子ペーパ12に記憶される(ステップS405)。この後、有機ELディスプレイ14は消光する(ステップS406)。
【0026】
この後、上記と同様に、転送ボタン16dが押下されると(ステップS407のYes)、メモリ24内のデータが通信部17を介してPCなどの外部機器へ送信され(ステップS408)、上記ステップS100へ戻る。一方、転送ボタン16dが一定期間押下されない場合には(ステップS407のNo)、そのまま上記ステップS100へ戻る。この拡張スキャナモードでは、紙面31からの光像は、スキャナ13によって読み取られるとともに電子ペーパ12に記憶されるので、スキャナ13による読み取り具合を電子ペーパ12の表示によって即座に確認することができる。
【0027】
また、コピーモードに設定されている場合には(ステップS105のYes)、図8において、まず、電子ペーパ12に記憶されている光像が消去される(ステップS500)。次いで、メモリ24内のデータが有機ELディスプレイ14に表示され(ステップS501)、有機ELディスプレイ14から発せられる光像がスキャナ13を透過して電子ペーパ12に記憶される(ステップS502)。この後、有機ELディスプレイ14は消光し(ステップS503)、上記ステップS100へ戻る。このコピーモードは、スキャナ13が以前に読み取った光像を、電子ペーパ12に再生表示することを可能とする。
【0028】
さらに、再生表示モードに設定されている場合には(ステップS105のNo)、メモリ24内のデータが有機ELディスプレイ14に表示される(ステップS106)。そして、ストップボタン16cが押下されると(ステップS107のYes)、その表示が終了し、上記ステップS100へ戻る。
【0029】
上記実施形態では、光の発光を行う表示装置として有機ELディスプレイ14を用いたが、本発明はこれに限定されず、有機ELディスプレイ14に代えて、フイルム状の透明TFTによって構成された液晶表示装置を用いてもよい。
【0030】
また、上記実施形態では、有機ELディスプレイ14の下に、光像をとらえてデータを生成するスキャナ13と、光像をとらえて表示する電子ペーパ12とを設けたが、本発明はこれに限定されず、スキャナ13と電子ペーパ12とのいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。図10に示すように、フレキシブル基板11、スキャナ13、および有機ELディスプレイ14で構成した多機能電子シート40の場合には、上記動作モードのうち、スキャナモードおよび再生表示モードが実行可能である。図11に示すように、フレキシブル基板11、電子ペーパ12、および有機ELディスプレイ14で構成した多機能電子シート41の場合には、光記録モードおよびコピーモードが実施可能である。
【0031】
また、上記実施形態では、電子ペーパ12またはスキャナ13の下にフレキシブル基板11を設けたが、本発明はこれに限定されず、フレキシブル基板11に代えて、例えば、電子回路20を備える基体を、有機ELディスプレイ14、スキャナ13および/または電子ペーパ12の側部に設けるようにしてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、通信部17は、データを電波信号に変換して外部送信するとしたが、本発明はこれに限定されず、赤外線通信や有線通信によってデータを外部送信するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】多機能電子シートの外観斜視図である。
【図2】多機能電子シートの縦断面図である。
【図3】フレキシブル基板内に設けられた電子回路を示すブロック図である。
【図4】多機能電子シートの動作を示すフローチャートである。
【図5】光記録モードの動作を示すフローチャートである。
【図6】スキャナモードの動作を示すフローチャートである。
【図7】拡張スキャナモードの動作を示すフローチャートである。
【図8】コピーモードの動作を示すフローチャートである。
【図9】記録対象の本および多機能電子シートを示す外観斜視図である。
【図10】フレキシブル基板、フイルム状スキャナ、および有機ELディスプレイで構成した多機能電子シートを示す縦断面図である。
【図11】フレキシブル基板、電子ペーパ、および有機ELディスプレイで構成した多機能電子シートを示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0034】
10,40,41 多機能電子シート
11 フレキシブル基板
12 電子ペーパ
13 フイルム状スキャナ
14 有機ELディスプレイ
15 光センサ
16 操作部
17 通信部
20 電子回路
23 CPU
24 メモリ
31 紙面
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録、表示などの機能を備えた多機能電子シートに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、フレキシブルディスプレイ、電子ペーパ、シート状スキャナなど、可撓性を有する各種電子シートが開発されている。フレキシブルディスプレイは、有機ELディスプレイや液晶ディスプレイによって実現されており、例えば、シート状の透明TFT(薄膜トランジスタ)からなるディスプレイが知られている(特許文献1、2参照)。電子ペーパは、電源を切っても表示が消えることのない性質(不揮発性)を有する表示装置であり、光照射によって書き込みが行われる光書き込み型の電子ペーパが知られている(特許文献3、4参照)。また、有機光ダイオードと有機トランジスタとが積層されてなり、曲がった紙面の文字や絵を読み取ることを可能とするシート状スキャナが知られている(非特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−128299号公報
【特許文献2】特開2004−138857号公報
【特許文献3】特開2005−11189号公報
【特許文献4】特開平10−161161号公報
【非特許文献1】「日経マイクロデバイス」,日経BP社,2005年1月,p.5
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記各電子シートは、単一の機能しか有しておらず、例えば、本などの紙面を読み込み、それを再生表示するといった複数の作業を行いたい場合には、各機能を有する個別の電子シートを用意する必要があった。
【0004】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、複数の機能を備える多機能電子シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に係わる本発明の多機能電子シートは、透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、この発光シートの下に積層され、可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を記憶する光書き込み型の電子ペーパと、前記発光シートおよび前記電子ペーパの動作を制御する制御部を含む電子回路とを備えたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に係わる本発明の多機能電子シートは、透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、この発光シートの下に積層され、透明で可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を読み取るフイルム状スキャナと、前記発光シートおよび前記フイルム状スキャナの動作を制御する制御部、および前記フイルム状スキャナによって読み取られたデータを記憶する記憶装置とを含む電子回路とを備えたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項3に係わる本発明の多機能電子シートは、透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、この発光シートの下に積層され、透明で可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を読み取るフイルム状スキャナと、このフイルム状スキャナの下に積層され、可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートおよび前記フイルム状スキャナを透過した光像を記憶する光書き込み型の電子ペーパと、前記発光シート、前記フイルム状スキャナ、および前記電子ペーパの動作を制御する制御部、および前記フイルム状スキャナによって読み取られたデータを記憶する記憶装置とを含む電子回路とを備えたことを特徴とする。
【0008】
なお、請求項3に係わる本発明の多機能電子シートにおいて、前記発光シートは、前記記憶装置内のデータを再生表示することが好ましい。また、請求項4に係わる本発明の多機能電子シートにおいて、前記電子ペーパは、前記発光シートが前記記憶装置内のデータを再生表示した際の光像を記憶することが好ましい。
【0009】
さらに、請求項2ないし5いずれか記載の多機能電子シートにおいて、前記記憶装置内のデータを外部機器へ送信する通信部を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の請求項1に係わる多機能電子シートは、対象物への光照射とともに、電子ペーパによる光像の記憶を可能とする。本発明の請求項2に係わる多機能電子シートは、対象物への光照射とともに、フイルム状スキャナによる光像の読み取り(画像データ化)を可能とする。本発明の請求項3に係わる多機能電子シートは、対象物への光照射とともに、電子ペーパによる光像の記憶およびフイルム状スキャナによる光像の読み取りを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1および図2において、本発明を適用した多機能電子シート10は、フレキシブル基板11と、この上に順に重層された電子ペーパ12、フイルム状スキャナ13(以下、単にスキャナ13という)、および有機ELディスプレイ14とからなる。電子ペーパ12、スキャナ13、および有機ELディスプレイ14は、いずれも数mm程度と薄く、可撓性を有し、かつ透明である。
【0012】
電子ペーパ12は、上記特許文献3に開示されているような、光電導層、光吸収層、および表示層を2つの透明電極の間に挟んでなる周知の光書き込み型電子ペーパであって、透明電極を介して受光した光像(受光パターン)に応じて光電導層の抵抗が変化し、表示層を形成するコレスティック液晶の配向が変化することで光を選択的に反射する。電子ペーパ12は、光像をコレスティック液晶の配向方向として表示層に記憶する。表示層に記憶された光像は、電源を切っても消えず不揮発性であるが、透明電極の電圧制御により消去可能である。
【0013】
スキャナ13は、上記非特許文献1に開示されているような、有機光ダイオード(フォトダイオード)と有機トランジスタとを組み合わせたスキャナ素子を格子状に複数配設してなる周知の可撓性透明スキャナであって、有機光ダイオードが光像を検出し、光電変換する。有機光ダイオードによって光電変換された光像は、各有機トランジスタをスイッチングすることで電気的なデータ(画像データ)として読み出される。
【0014】
有機ELディスプレイ14は、機能性有機膜を透明電極で挟んでなる周知の可撓性透明ディスプレイであって、後述するメモリ24に記憶されたデータを再生表示するほか、均一な白色光の発光を行い、上方に位置する被写体に向けて光を照射し、上記光像を発生させる光源(発光シート)として機能する。
【0015】
有機ELディスプレイ14、およびフレキシブル基板11の基端部は、多機能電子シート10の上面側に露呈している。フレキシブル基板11の基端部の上面側には、光センサ15と、モード切替ボタン16a、スタートボタン16b、ストップボタン16c、転送ボタン16d、および消去ボタン16eからなる操作部16が設けられている。フレキシブル基板11の基端部の下面側には、PCなどの外部機器にデータを無線送信する通信部17が設けられている。光センサ15は、フォトダイオードからなる受光装置であって、多機能電子シート10の上面側が遮光されたことを検出するために設けられている。
【0016】
多機能電子シート10は、後述するように「光記録モード」、「スキャナモード」、「拡張スキャナモード」、「コピーモード」、および「再生表示モード」の5つの動作モードを備える。モード切替ボタン16aは、これらの動作モードを切り替える際に押圧操作される。スタートボタン16bおよびストップボタン16cは、モード切替ボタン16aによって選択された動作モードを実行/停止させる際に押圧操作される。転送ボタン16dは、スキャナ13によってメモリ24内に取り込まれたデータを、通信部17を介して外部出力する際に押圧操作される。消去ボタン16eは、電子ペーパ12に記憶された光像を消去する際に押圧操作される。
【0017】
フレキシブル基板11は、白色PET(ポリエチレンテレフタレート)からなり、その基端部には、図3に示す電子回路20が設けられている。電子回路20は、コントローラ(制御部)21a〜21c、切換部22、CPU(主制御部)23、およびメモリ(記憶装置)24からなる。コントローラ21aは、電子ペーパ12の動作を制御し、光像の書き込みおよび消去を行わせる。コントローラ21bは、スキャナ13の動作を制御し、光像の読み取り(光電変換)および読み取りデータのメモリ24への転送を行わせる。コントローラ21cは、有機ELディスプレイ14の動作を制御し、白色光の発光およびメモリ24に格納されたデータの再生表示を行わせる。切換部22は、コントローラ21a〜21cからいずれかを選択するスイッチ回路である。
【0018】
CPU23は、切換部22を介してコントローラ21a〜21cを適宜選択し、上記各動作モードに応じた制御を行う。このほか、CPU23には、前述のメモリ24、光センサ15、操作部16、および通信部17が接続されている。メモリ24は、フラッシュメモリなどの不揮発性半導体記憶装置からなり、CPU23の制御に応じてデータの入出力を行う。光センサ15は、受光量に応じた電圧信号をCPU23に入力する。操作部16は、ユーザによる押圧操作に応じた電圧信号をCPU23に入力する。通信部17は、CPU23の制御に応じてメモリ24内のデータを電波信号に変換し、外部へ送信する。
【0019】
次に、上記のように構成された多機能電子シート10の作用を説明する。図4において、まず、ユーザによりモード切替ボタン16aが押圧操作され、所望の動作モードが選択される(ステップS100)。この後、スタートボタン16bが押下されると(ステップS101のYes)、「光記録モード」、「スキャナモード」、「拡張スキャナモード」、「コピーモード」、「再生表示モード」のうちいずれの動作モードに設定されているかが判定される(ステップS102〜S105)。
【0020】
光記録モードに設定されている場合には(ステップS102のYes)、図5において、まず、多機能電子シート10の表面(有機ELディスプレイ14の表面)が遮光されたか否かが光センサ15によって検出される(ステップS200)。例えば、図9に示すように、所望の紙面31が該表面に密着するように多機能電子シート10を本30の間に挟み込むと、光センサ15によって該表面が遮光されたことが検知され(ステップS200のYes)、電子ペーパ12に記憶されている光像が消去される(ステップS201)。
【0021】
次いで、有機ELディスプレイ14が白色発光し、紙面31が均一に照射される(ステップS202)。この状態で、紙面31から有機ELディスプレイ14およびスキャナ13を透過した光像が電子ペーパ12に記憶され(ステップS203)、その後、有機ELディスプレイ14は消光する(ステップS204)。この結果、電子ペーパ12には、光像として、紙面31の文字や絵などが記憶される。この後、上記ステップS100へ戻る。
【0022】
また、スキャナモードに設定されている場合には(ステップS103のYes)、図6において、上記と同様に、多機能電子シート10の表面が遮光されたか否かが検出される(ステップS300)。同様に、図9に示すように、所望の紙面31が該表面に密着するように多機能電子シート10を本30のページ間に挟み込むと、光センサ15によって該表面が遮光されたことが検知され(ステップS300のYes)、有機ELディスプレイ14が白色発光し、紙面31が均一に照射される(ステップS301)。
【0023】
この状態で、紙面31から有機ELディスプレイ14を透過した光像がスキャナ13によって読み取られ(光電変換され)(ステップS302)、読み取られたデータはメモリ24へ転送される(ステップS303)。この後、有機ELディスプレイ14は消光する(ステップS304)。この結果、メモリ24には、光像(文字や絵など)に応じたデータが格納される。この後、転送ボタン16dが押下されると(ステップS305のYes)、メモリ24内のデータが通信部17を介してPCなどの外部機器へ送信され(ステップS306)、上記ステップS100へ戻る。一方、転送ボタン16dが一定期間押下されない場合には(ステップS305のNo)、そのまま上記ステップS100へ戻る。
【0024】
また、拡張スキャナモードに設定されている場合には(ステップS104のYes)、図7において、上記と同様に、多機能電子シート10の表面が遮光されたか否かが検出される(ステップS400)。同様に、図9に示すように、所望の紙面31が該表面に密着するように多機能電子シート10を本30のページ間に挟み込むと、光センサ15によって該表面が遮光されたことが検知され(ステップS400のYes)、電子ペーパ12に記憶されている光像が消去される(ステップS401)。
【0025】
次いで、有機ELディスプレイ14が白色発光し、紙面31が均一に照射される(ステップS402)。この状態で、紙面31から有機ELディスプレイ14を透過した光像がスキャナ13によって読み取られ(ステップS403)、読み取られたデータはメモリ24へ転送される(ステップS404)。また、ステップS403,404の実施中に、紙面31から有機ELディスプレイ14およびスキャナ13を透過した光像が電子ペーパ12に記憶される(ステップS405)。この後、有機ELディスプレイ14は消光する(ステップS406)。
【0026】
この後、上記と同様に、転送ボタン16dが押下されると(ステップS407のYes)、メモリ24内のデータが通信部17を介してPCなどの外部機器へ送信され(ステップS408)、上記ステップS100へ戻る。一方、転送ボタン16dが一定期間押下されない場合には(ステップS407のNo)、そのまま上記ステップS100へ戻る。この拡張スキャナモードでは、紙面31からの光像は、スキャナ13によって読み取られるとともに電子ペーパ12に記憶されるので、スキャナ13による読み取り具合を電子ペーパ12の表示によって即座に確認することができる。
【0027】
また、コピーモードに設定されている場合には(ステップS105のYes)、図8において、まず、電子ペーパ12に記憶されている光像が消去される(ステップS500)。次いで、メモリ24内のデータが有機ELディスプレイ14に表示され(ステップS501)、有機ELディスプレイ14から発せられる光像がスキャナ13を透過して電子ペーパ12に記憶される(ステップS502)。この後、有機ELディスプレイ14は消光し(ステップS503)、上記ステップS100へ戻る。このコピーモードは、スキャナ13が以前に読み取った光像を、電子ペーパ12に再生表示することを可能とする。
【0028】
さらに、再生表示モードに設定されている場合には(ステップS105のNo)、メモリ24内のデータが有機ELディスプレイ14に表示される(ステップS106)。そして、ストップボタン16cが押下されると(ステップS107のYes)、その表示が終了し、上記ステップS100へ戻る。
【0029】
上記実施形態では、光の発光を行う表示装置として有機ELディスプレイ14を用いたが、本発明はこれに限定されず、有機ELディスプレイ14に代えて、フイルム状の透明TFTによって構成された液晶表示装置を用いてもよい。
【0030】
また、上記実施形態では、有機ELディスプレイ14の下に、光像をとらえてデータを生成するスキャナ13と、光像をとらえて表示する電子ペーパ12とを設けたが、本発明はこれに限定されず、スキャナ13と電子ペーパ12とのいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。図10に示すように、フレキシブル基板11、スキャナ13、および有機ELディスプレイ14で構成した多機能電子シート40の場合には、上記動作モードのうち、スキャナモードおよび再生表示モードが実行可能である。図11に示すように、フレキシブル基板11、電子ペーパ12、および有機ELディスプレイ14で構成した多機能電子シート41の場合には、光記録モードおよびコピーモードが実施可能である。
【0031】
また、上記実施形態では、電子ペーパ12またはスキャナ13の下にフレキシブル基板11を設けたが、本発明はこれに限定されず、フレキシブル基板11に代えて、例えば、電子回路20を備える基体を、有機ELディスプレイ14、スキャナ13および/または電子ペーパ12の側部に設けるようにしてもよい。
【0032】
また、上記実施形態では、通信部17は、データを電波信号に変換して外部送信するとしたが、本発明はこれに限定されず、赤外線通信や有線通信によってデータを外部送信するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】多機能電子シートの外観斜視図である。
【図2】多機能電子シートの縦断面図である。
【図3】フレキシブル基板内に設けられた電子回路を示すブロック図である。
【図4】多機能電子シートの動作を示すフローチャートである。
【図5】光記録モードの動作を示すフローチャートである。
【図6】スキャナモードの動作を示すフローチャートである。
【図7】拡張スキャナモードの動作を示すフローチャートである。
【図8】コピーモードの動作を示すフローチャートである。
【図9】記録対象の本および多機能電子シートを示す外観斜視図である。
【図10】フレキシブル基板、フイルム状スキャナ、および有機ELディスプレイで構成した多機能電子シートを示す縦断面図である。
【図11】フレキシブル基板、電子ペーパ、および有機ELディスプレイで構成した多機能電子シートを示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0034】
10,40,41 多機能電子シート
11 フレキシブル基板
12 電子ペーパ
13 フイルム状スキャナ
14 有機ELディスプレイ
15 光センサ
16 操作部
17 通信部
20 電子回路
23 CPU
24 メモリ
31 紙面
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、
この発光シートの下に積層され、可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を記憶する光書き込み型の電子ペーパと、
前記発光シートおよび前記電子ペーパの動作を制御する制御部を含む電子回路とを備えたことを特徴とする多機能電子シート。
【請求項2】
透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、
この発光シートの下に積層され、透明で可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を読み取るフイルム状スキャナと、
前記発光シートおよび前記フイルム状スキャナの動作を制御する制御部、および前記フイルム状スキャナによって読み取られたデータを記憶する記憶装置とを含む電子回路とを備えたことを特徴とする多機能電子シート。
【請求項3】
透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、
この発光シートの下に積層され、透明で可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を読み取るフイルム状スキャナと、
このフイルム状スキャナの下に積層され、可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートおよび前記フイルム状スキャナを透過した光像を記憶する光書き込み型の電子ペーパと、
前記発光シート、前記フイルム状スキャナ、および前記電子ペーパの動作を制御する制御部、および前記フイルム状スキャナによって読み取られたデータを記憶する記憶装置とを含む電子回路とを備えたことを特徴とする多機能電子シート。
【請求項4】
前記発光シートは、前記記憶装置内のデータを再生表示することを特徴とする請求項3記載の多機能電子シート。
【請求項5】
前記電子ペーパは、前記発光シートが前記記憶装置内のデータを再生表示した際の光像を記憶することを特徴とする請求項4記載の多機能電子シート。
【請求項6】
前記記憶装置内のデータを外部機器へ送信する通信部を備えることを特徴とする請求項2ないし5いずれか記載の多機能電子シート。
【請求項1】
透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、
この発光シートの下に積層され、可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を記憶する光書き込み型の電子ペーパと、
前記発光シートおよび前記電子ペーパの動作を制御する制御部を含む電子回路とを備えたことを特徴とする多機能電子シート。
【請求項2】
透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、
この発光シートの下に積層され、透明で可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を読み取るフイルム状スキャナと、
前記発光シートおよび前記フイルム状スキャナの動作を制御する制御部、および前記フイルム状スキャナによって読み取られたデータを記憶する記憶装置とを含む電子回路とを備えたことを特徴とする多機能電子シート。
【請求項3】
透明で可撓性を有し、上方に位置する対象物に向けて光照射を行う発光シートと、
この発光シートの下に積層され、透明で可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートを透過した光像を読み取るフイルム状スキャナと、
このフイルム状スキャナの下に積層され、可撓性を有し、前記対象物から前記発光シートおよび前記フイルム状スキャナを透過した光像を記憶する光書き込み型の電子ペーパと、
前記発光シート、前記フイルム状スキャナ、および前記電子ペーパの動作を制御する制御部、および前記フイルム状スキャナによって読み取られたデータを記憶する記憶装置とを含む電子回路とを備えたことを特徴とする多機能電子シート。
【請求項4】
前記発光シートは、前記記憶装置内のデータを再生表示することを特徴とする請求項3記載の多機能電子シート。
【請求項5】
前記電子ペーパは、前記発光シートが前記記憶装置内のデータを再生表示した際の光像を記憶することを特徴とする請求項4記載の多機能電子シート。
【請求項6】
前記記憶装置内のデータを外部機器へ送信する通信部を備えることを特徴とする請求項2ないし5いずれか記載の多機能電子シート。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−295837(P2006−295837A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−117437(P2005−117437)
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]