説明

容器搬送装置

【課題】凍結乾燥機内の棚板に容器を搬送する際に容器の転倒や破損を確実に防止することができる容器搬送装置を得る。
【解決手段】薬液が充填された複数の容器を、薬液の凍結乾燥を行う凍結乾燥機内の棚板へ搬送する容器搬送装置において、棚板に搬送される容器が集積状態で搭載される容器保持台と、容器保持台に搭載された容器を棚板側に押し出す搬送プッシャと、容器保持台を移動自在に支持する移動手段と、移動手段に設けられた第1乃至第3支持部とを備えることにより、移動手段上において、容器保持台を水平方向及び上下方向に移動自在に、また、水平方向に回動自在に構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、薬液が充填されたバイアル瓶等の多数の容器を搬送する容器搬送装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の容器搬送装置の構成を図14乃至図20に基づいて説明する。図14及び図15において、1はバイアル瓶であり、このバイアル瓶1は、略円筒状を呈する容器2と、容器2の上部に設けられた開口部を覆って容器2を密閉するための栓3とから構成される。ここで、図14は、容器2内に被乾燥物からなる薬液4が所定量充填され、栓3が容器2に半打栓状態で締められた状態を示している。また、図15は、上記薬液4が凍結乾燥された薬剤5が容器2内に充填され、栓3が図14に示す状態から下方に押し込まれて容器2に完締めされた状態を示している。なお、r1はバイアル瓶1の半径、d1はバイアル瓶1の直径、h1は栓3が半打栓状態で締められた際のバイアル瓶1の高さを示している。
【0003】
また、図16において、1aはダミーバイアル瓶を示している。なお、ダミーバイアル瓶1aとは、容器2内に薬液4や薬剤5が充填されていない空の状態で栓3が容器2に半打栓状態で締められたバイアル瓶のことをいう。
【0004】
次に、上記バイアル瓶1を搬送する従来の容器搬送装置について説明する。図17は従来の容器搬送装置を示す側面図、図18は図17に示す従来の容器搬送装置の要部平面図である。図17及び図18において、6はバイアル瓶1に充填された薬液4を凍結して乾燥させる凍結乾燥機、7は凍結乾燥機6内に設けられた棚板であり、バイアル瓶1は、棚板7上に載置された状態で、容器2内の薬液4が凍結乾燥される。また、8は凍結乾燥機6の一側面に形成されたバイアル瓶1の搬入出口を開閉する扉、9は凍結乾燥機6内外にバイアル瓶1を搬送するバイアル瓶搬送装置である。
【0005】
ここで、上記バイアル瓶搬送装置9には、上面にバイアル瓶1が集積して搭載される水平台10と、バイアル瓶1の搬入出時に水平台10を棚板7方向に水平移動させる車体11と、車体11の動力源となるバッテリー12と、水平台10上面に集積して搭載されたバイアル瓶1を保持するガイド枠13と、ガイド枠13の進行方向に開閉自在に設けられた枠扉14とが備えられている。なお、水平台10上面に集積して搭載されたバイアル瓶1は、上記ガイド枠13と上記枠扉14とによってその周囲が囲まれて保持される。
【0006】
上記構成を有するバイアル瓶搬送装置9によって水平台10上面に集積して搭載されたバイアル瓶1を凍結乾燥機6内に搬入するには、水平台10上面に集積して搭載されたバイアル瓶1の四方をガイド枠13及び枠扉14によって保持した後、扉8が開放することによって開口された凍結乾燥機6の搬入出口に向かって水平台10を移動させ、水平台10の端面と棚板7の端面とを接近させて水平台10を棚板7に接続する。次に、ガイド枠13を棚板7の上方位置まで移動させ、ガイド枠13及び枠扉14により保持されたバイアル瓶1を棚板7の上面に移動させる。そして、全てのバイアル瓶1を棚板7の上面に移動させた後、枠扉14を開放してガイド枠13及び水平台10を後退させ、バイアル瓶1を棚板7上面に残したままガイド枠13及び水平台10を凍結乾燥機6外へと移動させる(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また、図19は従来の凍結乾燥機を示す側面図、図20は従来の凍結乾燥機の動作を説明するための側面図であり、バイアル瓶1が搬入された後の凍結乾燥機6内の状態を示したものである。図19及び図20において、棚板7は、凍結乾燥機6内に上下に複数配置されており、上下に隣接する棚板7同士が吊ボルト15でそれぞれ接続されて、各棚板7が一段上に配置された棚板7に吊り下げ支持されている。また、16は最上部の棚板7の上方に配置された封栓板、17は封栓板16を上方から支持して封栓板16を上下に駆動する駆動ロッドである。なお、最上部の棚板7は、上記封栓板16に吊ボルト15により接続されて吊り下げ支持されている。
【0008】
上記構成を有する凍結乾燥機6では、バイアル瓶搬送装置9によって全ての棚板7の上面にバイアル瓶1を集積状態で搭載して扉8を閉鎖した後、内部を氷点下まで冷却して真空状態にすることにより、バイアル瓶1内に充填された被乾燥物の薬液4を凍結乾燥させる。そして、バイアル瓶1内の薬液4が凍結乾燥した後、駆動ロッド17によって封栓板16を下方に移動させ、各棚板7の上面に搭載されたバイアル瓶1の栓3を完締めする。ここで、栓3の完締めは、図20に示すように、各棚板7に搭載されたバイアル瓶1の栓3が、一段上の棚板7の下面によって下方に押し付けられることにより実施される。また、最上部の棚板7に搭載されたバイアル瓶1の栓3は、封栓板16の下面によって下方に押し付けられることにより完締めされる(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
なお、棚板7の上面に搭載されたバイアル瓶1の本数が少ないと、栓3の完締めを実施する際にバイアル瓶1の栓3に均等に力が作用せず、完締めが不十分になる不具合が生じ得る。このため、棚板7の上面に搭載されるバイアル瓶1が所定の本数に達しない場合には、図18及び図20に示すように、満杯状態となるまで不足本数分のダミーバイアル瓶1aが充填される。
【0010】
【特許文献1】特許2928107号公報
【特許文献2】特開2000−320963号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記構成を有する従来の容器搬送装置では、バイアル瓶1の栓3の完締めを確実に実施するため、棚板7の上面に搭載されるバイアル瓶1の不足本数分をダミーバイアル瓶1aで補う必要があり、作業工程が多くなるといった問題があった。
【0012】
また、特許文献1記載のものは、バッテリー12が搭載されているため、バッテリー12を充電する工程が必要になるとともに、棚板7にバイアル瓶1を移動させた後ガイド枠13を後退させる際に、ガイド枠13及び枠扉14が、半打栓状態で栓3が締められたバイアル瓶1の上方を通過するため、無菌操作上問題があった。
【0013】
また、特許文献2記載のものは、棚板7の位置決め精度が悪く、例えば、特許文献1記載のものを使用してバイアル瓶1を搬入する場合に、水平台10の上面と棚板7の上面とが同一水平面にならずに段差が生じてしまうといった問題があった。なお、上記段差が生じた場合には、バイアル瓶1を移動させる際にバイアル瓶1が上記段差に引っ掛かり、バイアル瓶1が転倒する、又は破損するといった不具合が生じ得る。
【0014】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、凍結乾燥機内の棚板に容器を搬送する際に容器の転倒や破損を確実に防止することができる容器搬送装置を提供することである。
【0015】
また、その他の目的は、凍結乾燥機により凍結乾燥させる際にダミーの容器が不要となる容器搬送装置を提供することである。
【0016】
また、その他の目的は、凍結乾燥機内の棚板に容器を搬送する際に、その搬送を無菌、無塵状態で実施することができる容器搬送装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
この発明に係る容器搬送装置は、薬液が充填された複数の容器を、薬液の凍結乾燥を行う凍結乾燥機内の棚板へ搬送する容器搬送装置において、棚板に搬送される容器が集積状態で搭載される容器保持台と、容器保持台に搭載された容器を棚板側に押し出す搬送プッシャと、容器保持台を移動自在に支持する移動手段と、移動手段に設けられ、容器保持台を水平方向に移動自在に支持する第1支持部と、移動手段に設けられ、容器保持台を上下方向に移動自在に支持する第2支持部と、移動手段に設けられ、容器保持台を水平方向に回動自在に支持する第3支持部とを備えたものである。
【0018】
また、この発明に係る容器搬送装置は、第2支持部が、容器保持台の両側をそれぞれ独立して上下方向に移動自在に支持するものである。
【0019】
また、この発明に係る容器搬送装置は、容器保持台が棚板に接続された際に、容器保持台に隣接する棚板の両側端部の高さを検出する高さ検出器と、高さ検出器の検出結果に基づいて、容器保持台の上面と棚板の上面とが面一となるように、容器保持台の両側をそれぞれ独立して上下方向に移動させる昇降手段とを備えたものである。
【0020】
また、この発明に係る容器搬送装置は、搬送プッシャが、容器保持台に搭載された不足状態の複数の容器を棚板側に押し出す場合に、容器乾燥機に設けられた凍結乾燥プッシャとともに、満杯状態における停止位置よりも不足移動距離だけ棚板の中央部側に移動するものである。
【0021】
また、この発明に係る容器搬送装置は、光通信を利用した非接触通信手段によって遠隔制御されるものである。
【0022】
また、この発明に係る容器搬送装置は、電磁誘導を利用した非接触給電手段によって電力供給されるものである。
【発明の効果】
【0023】
この発明は、薬液が充填された複数の容器を、薬液の凍結乾燥を行う凍結乾燥機内の棚板へ搬送する容器搬送装置において、棚板に搬送される容器が集積状態で搭載される容器保持台と、容器保持台に搭載された容器を棚板側に押し出す搬送プッシャと、容器保持台を移動自在に支持する移動手段と、移動手段に設けられ、容器保持台を水平方向に移動自在に支持する第1支持部と、移動手段に設けられ、容器保持台を上下方向に移動自在に支持する第2支持部と、移動手段に設けられ、容器保持台を水平方向に回動自在に支持する第3支持部ととを備える構成としたことで、凍結乾燥機内の棚板に容器を搬送する際に容器の転倒や破損を確実に防止することができる。
【0024】
また、この発明は、搬送プッシャが、容器保持台に搭載された不足状態の複数の容器を棚板側に押し出す場合に、容器乾燥機に設けられた凍結乾燥プッシャとともに、満杯状態における停止位置よりも不足移動距離だけ棚板の中央部側に移動する構成としたことで、凍結乾燥機により凍結乾燥させる際にダミーの容器が不要となる。
【0025】
また、この発明は、光通信を利用した非接触通信手段によって遠隔制御されたり、電磁誘導を利用した非接触給電手段によって電力供給されたりする構成としたことで、凍結乾燥機内の棚板に容器を搬送する際に、その搬送を無菌、無塵状態で実施することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
この発明をより詳細に説明するため、添付の図面に従ってこれを説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。また、上記従来例と同一の構成の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0027】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における搬送装置の全体構成図、図2はこの発明の実施の形態1における容器搬送装置の側面図、図3はこの発明の実施の形態1における容器搬送装置の正面図である。図1において、18はバイアル瓶1に充填された薬液4を凍結して乾燥させる凍結乾燥機、19は凍結乾燥機18内にバイアル瓶1を搬入出する容器搬送装置、20は凍結乾燥機18内に搬入するバイアル瓶1を容器搬送装置19に供給する供給装置である。即ち、上記容器搬送装置19は、供給装置20から供給された凍結乾燥前の複数のバイアル瓶1を凍結乾燥機18内に搬入し、凍結乾燥機18で凍結乾燥されたバイアル瓶1を凍結乾燥機18から搬出する。なお、凍結乾燥機18と容器搬送装置19と供給装置20とは、例えば、略一直線状に配置され、凍結乾燥機18と供給装置20とは、容器搬送装置19を間に挟んで対向位置に配置される。
【0028】
ここで、上記凍結乾燥機18は、複数の棚板7、封栓板16、駆動ロッド17を備え、扉8によりバイアル瓶1の搬入出口が開閉される。また、上記凍結乾燥機18には、容器搬送装置19によって実際にバイアル瓶1が搬入出される棚板7aの上方に進退自在に設けられ、搬入出されるバイアル瓶1の落下を防止し、且つ、その移動を棚板7aの両側(棚板7aへのバイアル瓶1の搬入出時におけるバイアル瓶1の進行方向の両側)から案内する一対のサイドガイド21と、バイアル瓶1の搬入時に両サイドガイド21の奥側間に配置されて棚板7a上に搭載されたバイアル瓶1の移動を制止するとともに、バイアル瓶1の搬出時に棚板7a上に搭載されたバイアル瓶1を容器搬送装置19側に押し出す凍結乾燥プッシャ22とが備えられている。なお、h2は凍結乾燥機18や容器搬送装置19、供給装置20が設けられた床面23からバイアル瓶1が搬入出される棚板7aの上面までの高さを示している。
【0029】
また、上記供給装置20は、その上面に凍結乾燥前の多数のバイアル瓶1が集積して搭載される整列台24と、整列台24の上面に搭載されたバイアル瓶1の移動を整列台24の両側から案内するガイド25と、整列台24の上面に搭載されたバイアル瓶1を容器搬送装置19側に押し出す供給プッシャ26とを備えている。なお、h3は床面23から上記整列台24の上面までの高さを示している。
【0030】
次に、上記容器搬送装置19の構成について詳説する。図1乃至図3において、27はその上面に複数のバイアル瓶1が搭載されてバイアル瓶1を集積して保持する水平台、28は水平台27の両側(水平台27へのバイアル瓶1の搬入出時におけるバイアル瓶1の進行方向の両側)縁部に沿って立設され、水平台27に搭載されたバイアル瓶1の落下を防止し、且つ、その移動を水平台27の両側から案内する一対のガイド、29は水平台27に設けられ、ガイド28の各奥側端部間に渡って配置されて水平台27上に搭載されたバイアル瓶1の上記水平台27の奥側からの落下を防止するとともに、水平台27上に搭載されたバイアル瓶1を水平台27の前側に押し出す搬送プッシャ、30は搬送プッシャ29を駆動するプッシャ駆動部、31は水平台27の前側に設けられ、上下動することによりガイド28の前側端部間を開閉するとともに、ガイド28の前側端部間の閉鎖時に、水平台27上に搭載されたバイアル瓶1の上記水平台27の前側からの落下を防止する略板状の上下扉である。なお、実施の形態1において、特許請求の範囲における容器保持台は上記水平台27から構成される。
【0031】
ここで、上記プッシャ駆動部30は、例えば、図2及び図3に示すように、水平台27の両側縁部に沿って水平に設けられたネジ棒30aと、上端部が各ネジ棒30aに螺嵌され、下端部が水平台27の両側縁部に沿って設けられたレール30bに案内されたガイド30cと、駆動モータ30dと、駆動モータ30dの駆動力をガイド30c上端部の回転に変換して、搬送プッシャ29をネジ棒30a及びレール30bに沿って移動させる動力変換部30eとから構成される。また、32a及び32bは水平台27の前側両端部に設けられ、水平台27の前側端面から突出して配置された高さ検出器である。なお、この高さ検出器32a及び32bの詳細については後述する。
【0032】
また、33はバイアル瓶1が搭載される水平台27を水平方向に移動自在に支持する第1支持部、34は水平台27を上下方向に移動自在に支持する第2支持部、35は略鉛直方向の軸を中心として水平台27を水平方向に回動自在(双方向に回転自在)に支持する第3支持部、36は水平台27及び各支持部33乃至35が搭載され、上記水平台27及び各支持部33乃至35を任意の方向に移動自在に支持する走行台車、37は走行台車36の車輪、37aは駆動車輪である。即ち、水平台27は、走行台車36の走行によって任意の位置及び任意の方向に移動が可能であり、また、各支持部33乃至35の動作により、所定範囲内においてその位置及び方向の微調整が可能である。なお、実施の形態1における特許請求の範囲の移動手段は、車輪37及び駆動車輪37aを備えた走行台車36により構成される。
【0033】
なお、上記各支持部33乃至35、上記走行台車36の構成は如何なるものでも構わないが、例えば、図1乃至図3に示すように、走行台車36の上部に順次第3支持部35、第2支持部34、第1支持部33、水平台27が設けられる。また、上記第2支持部34は、例えば、水平台27を支持する第1駆動部33が上面に搭載された上下移動台38と、上下移動台38の両側縁部をそれぞれ独立して所定範囲内昇降自在に支持する昇降部39a及び39bとから構成される。即ち、第2支持部34は、水平台27の両側縁部をそれぞれ独立して上下方向に移動自在に支持し、水平台27の幅方向における傾斜を調節自在に構成する。
【0034】
ここで、上記昇降部39a及び39bは、例えば、上端部が上下移動台38に回動自在に固定されたネジ棒39cと、ネジ棒39cのネジ部に螺嵌された回動体39dと、この回動体39dを回動させる駆動モータ39eとを備えることにより、駆動モータ39eによって回動体39dを回動させて上下移動台38を昇降させる。一方、上記第3支持部35は、例えば、第2支持部34が上面に搭載された回動台40と、この回動台40を回動制御する回動部41とから構成される。
【0035】
また、42は光通信を利用した非接触(無線)通信手段によって容器搬送装置19の遠隔制御や状態管理を実施する制御管理部、43は容器搬送装置19から所定の距離離れた場所に設けられ、通信ケーブル44によって制御管理部42と接続された制御管理側光通信部、45は容器搬送装置19に設けられ、制御管理側光通信部43との間で光通信を行う搬送側光通信部、46は一次送電部、47は一次送電部46に接続され、送電及びコイルの機能を兼ね備える給電線、48は容器搬送装置19に設けられ、電磁誘導を利用した非接触給電手段によって給電線47から電気を受電する二次受電部である。
【0036】
次に、バイアル瓶1を搬送する際の動作について説明する。図4乃至8はこの発明の実施の形態1におけるバイアル瓶1の搬送動作を説明するための図であり、図4及び図5は供給装置から容器搬送装置への搬送動作を説明するための要部平面図、図6乃至図8は容器搬送装置から凍結乾燥機への搬送動作を説明するための要部平面図である。
【0037】
図4及び図5において、バイアル瓶1の搬送に際しては、先ず、供給装置20の整列台24上面に整列状態で集積された多数のバイアル瓶1が、供給装置20から容器搬送装置19に搬送される。具体的には、先ず、容器搬送装置19の水平台27の位置及び向き、高さ等が、供給装置20に合わせて予め設定された値に基づき、制御管理部42からの指令によって遠隔制御される。即ち、容器搬送装置19の回動部41により回動台40が回動制御され、ガイド28とガイド25とが略平行となるように、水平台27の前側が整列台24の前側に対して平面視対向位置に配置される。
【0038】
上記動作により水平台27の向きを調整した後、昇降部39a及び39bにより上下移動台38が昇降制御され、水平台27の上面の高さがh3となるように、水平台27の上面が整列台24の上面と略面一に配置される。そして、上記動作により水平台27の高さを調整した後、走行台車36が走行制御され、水平台27の前面が整列台24の前面に対向するように、容器搬送装置19全体が移動される。
【0039】
なお、走行台車36による厳密な水平台27の位置制御は困難であるため、上記走行台車36の走行制御により水平台27の前面と整列台24の前面との間に所定の間隙が形成されるように容器搬送装置19を移動させた後、第1支持部33により水平台27の厳密な位置調整が実施される。即ち、走行台車36により所定の位置まで容器搬送装置19を移動させて容器搬送装置19を停止させた後、上下扉31の前側側面と整列台24の前側端面との間に平面視極僅かな間隙が形成されるように、第1支持部33によって水平台27が整列台24側に水平移動される。そして、上下扉31が下降されてこの上下扉31が整列台24の下面よりも下降位置に配置された後、水平台27が、第1支持部33によって上下扉31の幅の分だけさらに整列台24側に移動され、容器搬送装置19の供給装置20への接続が完了する。なお、図4は容器搬送装置19の供給装置20への接続が完了した状態を示したものである。
【0040】
次に、供給装置20の整列台24上面に整列状態で集積された多数のバイアル瓶1が、その整列状態を保持したまま容器搬送装置19の水平台27上に移動される。即ち、容器搬送装置19が供給装置20への接続を完了した後、供給装置20の供給プッシャ26が容器搬送装置19側に移動され、整列台24上のバイアル瓶1が容器搬送装置19側に付勢される。ここで、整列台24上に集積されたバイアル瓶1は、集積状態にあるバイアル瓶1の両側に配置されたガイド25と、ガイド25とほぼ同じ幅を有して略一直線状に配置されたガイド28とにより案内され、その整列した集積状態を保持したまま容器搬送装置19の水平台27上に移動される。そして、供給プッシャ26が、整列台24端面から容器搬送装置19側に僅かに突出するまで前進して、所定本数のバイアル瓶1を水平台27上に移動させた後、第1支持部33により水平台27が反供給装置20側に後退され、上下扉31が上昇される。かかる動作により、供給装置20から容器搬送装置19へのバイアル瓶1の移動が完了する。なお、図5は供給装置20から容器搬送装置19へのバイアル瓶1の移動が完了した状態を示したものである。
【0041】
供給装置20から容器搬送装置19へのバイアル瓶1の搬送が完了した後、図6乃至図8に示すように、容器搬送装置19の水平台27上面に整列状態で集積された所定本数のバイアル瓶1が、容器搬送装置19から凍結乾燥機18に搬送される。具体的には、先ず、容器搬送装置19の水平台27の位置及び向き、高さ等が、凍結乾燥機18に合わせて予め設定された値に基づき、制御管理部42からの指令によって遠隔制御される。即ち、供給装置20から水平台27の上面にバイアル瓶1が搬送された後、先ず、容器搬送装置19の回動部41により回動台40が約180度回転され、水平台27と凍結乾燥機18内の棚板7との向きを略平行とした状態で、上下扉31を、凍結乾燥機18の搬入出口を塞ぐ扉8に対して平面視対向位置に配置する。
【0042】
上記動作により水平台27の向きを調整した後、昇降部39a及び39bにより上下移動台38が昇降制御され、水平台27の上面の高さがh2となるように、水平台27の上面が、これからバイアル瓶1を搬送する所定の棚板7aの上面と略面一に配置される。そして、走行台車36を走行制御して上下扉31が扉8と所定の間隙を有して対向するように容器搬送装置19全体を移動させた後、扉8を昇降させて凍結乾燥機18の搬入出口を開放する。
【0043】
凍結乾燥機18の搬入出口を開放した後、上下扉31の前側側面と棚板7aの前側端面との間に平面視極僅かな間隙が形成されるように、第1支持部33によって水平台27が棚板7a側に水平移動される。そして、上下扉31が下降されてこの上下扉31が棚板7aの下面よりも下降位置に配置された後、水平台27が、第1支持部33によって上下扉31の幅の分だけさらに棚板7a側に移動され、後述する水平台27の高さ微調整を実施した後、容器搬送装置19の棚板7aへの接続が完了する。
【0044】
ここで、49は凍結乾燥機18に設けられて、サイドガイド21を棚板7aの幅方向に水平に駆動する駆動ロッド、50は凍結乾燥機18に設けられて、凍結乾燥プッシャ22を所定の方向に駆動する駆動ロッドである。なお、図6は容器搬送装置19の棚板7への接続が完了した状態を示している。図6において、両サイドガイド21と凍結乾燥プッシャ22とは、駆動ロッド49及び50によって棚板7aの上方に移動され、棚板7a上方において、平面視略コ字状を呈するように棚板7aの縁部に沿って配置されている。
【0045】
次に、容器搬送装置19の水平台27上面に集積状態で搭載されたバイアル瓶1が、整列した集積状態を保持したまま凍結乾燥機18の棚板7a上に移動される。即ち、容器搬送装置19が凍結乾燥機18の棚板7aへの接続を完了した後、容器搬送装置19の搬送プッシャ29が棚板7a側に移動され、水平台27上のバイアル瓶1が棚板7a側に付勢される。ここで、水平台27上に集積されたバイアル瓶1は、集積状態にあるバイアル瓶1の両側に配置されたガイド28と、ガイド28とほぼ同じ幅を有して略一直線状に配置されたサイドガイド21とにより案内され、その整列した集積状態を保持したまま凍結乾燥機18内の棚板7a上に移動される。そして、搬送プッシャ29が、棚板7a端面から凍結乾燥機18の内部側に僅かに突出するまで前進することにより、水平台27上に搭載されていた全てのバイアル瓶1が棚板7a上に移動される。なお、図7は水平台27上に搭載されていたバイアル瓶1が全て棚板7a上に移動された状態を示したものである。
【0046】
そして、全てのバイアル瓶1が整列した集積状態を保持したまま棚板7a上に移動された後、第1支持部33により水平台27が反棚板7a側に後退され、上下扉31が上昇される。また、容器搬送装置19が全て凍結乾燥機18の外側に移動した後、扉8が昇降されて凍結乾燥機18の搬入出口が密閉される。なお、凍結乾燥機18内では、駆動ロッド49及び50によってサイドガイド21と凍結乾燥プッシャ22とが平面視棚板7と干渉しない位置まで後退される。図6はサイドガイド21と凍結乾燥プッシャ22とが後退位置に配置された状態を示したものである。
【0047】
なお、図6乃至図8は、棚板7aが満杯状態となる所定本数のバイアル瓶1を搬送する場合について示している。ここで、棚板7aに搭載されるバイアル瓶1が棚板7aの満杯状態における本数よりも不足する場合(以下、「不足状態」という)には、図9及び図10に示すように、その不足本数に合わせてバイアル瓶1が棚板7aの上面中央部に搭載される。即ち、容器搬送装置19が凍結乾燥機18の棚板7aへの接続を完了した後、容器搬送装置19の搬送プッシャ29が棚板7a側に移動される。ここで、搬送プッシャ29は、水平台27に搭載された不足状態の複数のバイアル瓶1を棚板7a側に押し出す場合には、バイアル瓶1を棚板7aの中央部に配置するため、満杯状態における停止位置よりもさらに不足移動距離l1だけ棚板7aの中央部側に移動される。なお、上記不足移動距離l1は、以下の式により与えられる。
【0048】
[数1]
l1=√3×r1×((満杯状態における列数)−(挿入する列数))/2
【0049】
なお、バイアル瓶1が不足している場合には、搬送プッシャ29とともに凍結乾燥プッシャ22も満杯状態における停止位置よりも不足移動距離l1だけ棚板7aの中央部側に移動される。そして、上記構成により、バイアル瓶1が不足している状態でも、バイアル瓶1を棚板7aの中央部に整列した集積状態で搭載することが可能となる。
【0050】
次に、容器搬送装置19の水平台27を棚板7aに接続する際に実施される水平台27の高さ微調整について説明する。図11はこの発明の実施の形態1における容器搬送装置を示すブロック構成図、図12は図11に示す容器搬送装置の動作を説明するための図である。
【0051】
図11及び図12において、51a及び51bは高さ検出器32a及び32bを水平台27に固定するための取付ブラケットであり、高さ検出器32a及び32bは、この取付ブラケット51a及び51bによって水平台27の前側端面から突出して配置される。そして、水平台27の棚板7aへの接続時に、水平台27の前側から見て左側(以下、単に「左側」という)端部に配置された高さ検出器32aにより、水平台27に隣接する棚板7aの左側端部上面の高さが検出され、水平台27の前側から見て右側(以下、単に「右側」という)端部に配置された高さ検出器32bにより、水平台27に隣接する棚板7aの右側端部上面の高さが検出される。
【0052】
また、52aは左側の高さ検出器32aによる検出結果に基づいて、高さ検出器32aの被検出物の高さ情報を演算して出力する左側の高さ測定器、52bは右側の高さ検出器32bによる検出結果に基づいて、高さ検出器32bの被検出物の高さ情報を演算して出力する右側の高さ測定器、53aは左側の高さ測定器52aによる高さ情報に基づいて、水平台27の左側の昇降移動量を決定する左側の制御ユニット、53bは右側の高さ測定器52bによる高さ情報に基づいて、水平台27の右側の昇降移動量を決定する右側の制御ユニットである。なお、実施の形態1における特許請求の範囲の昇降手段は、上記高さ測定器52a及び52b、制御ユニット53a及び53b、昇降部39a及び39bにより構成される。
【0053】
上記構成を有する容器搬送装置19において水平台27の高さ微調整を実施する場合には、先ず、左側の高さ検出器32aにより棚板7aの左側端部上面の高さh4(高さ検出器32aから棚板7aの左側端部上面までの距離)が検出され、高さ検出器32aから左側の高さ測定器52aに対して高さ信号s1が出力される。高さ測定器52aでは、入力された高さ信号s1に基づいて棚板7aの左側端部上面の高さh4を演算し、その演算結果を高さ情報s2として左側の制御ユニット53aに対して出力する。
【0054】
制御ユニット53aでは、予め記憶されている水平台27の左側端部上面の高さh5(高さ検出器32aから水平台27の左側端部上面までの距離)と、高さ測定器52aから入力された高さ情報s2とを比較して、水平台27の左側端部上面が棚板7aの左側端部上面と同じ高さとなるように、水平台27の左側の昇降移動量を算出する。即ち、高さh4と高さh5との差から水平台27の左側の昇降移動量を算出する。そして、上記制御ユニット53aから昇降部39aに対して上記算出結果が制御信号s3として出力され、制御信号s3が入力された昇降部39aによって水平台27の左側の高さが棚板7aの左側端部の高さに一致される。
【0055】
一方、右側の高さ検出器32bにより棚板7aの右側端部上面の高さh6(高さ検出器32bから棚板7aの右側端部上面までの距離)が検出され、高さ検出器32bから右側の高さ測定器52bに対して高さ信号s4が出力される。高さ測定器52bでは、入力された高さ信号s4に基づいて棚板7aの右側端部上面の高さh6を演算し、その演算結果を高さ情報s5として右側の制御ユニット53bに対して出力する。
【0056】
制御ユニット53bでは、予め記憶されている水平台27の右側端部上面の高さh7(高さ検出器32bから水平台27の右側端部上面までの距離)と、高さ測定器52bから入力された高さ情報s5とを比較して、水平台27の右側端部上面が棚板7aの右側端部上面と同じ高さとなるように、水平台27の右側の昇降移動量を算出する。即ち、高さh6と高さh7との差から水平台27の右側の昇降移動量を算出する。そして、上記制御ユニット53bから昇降部39bに対して上記算出結果が制御信号s6として出力され、制御信号s6が入力された昇降部39bによって水平台27の右側の高さが棚板7aの右側端部の高さに一致される。
【0057】
次に、図13に基づいて、容器搬送装置19に対する制御方法及び電力供給方法について説明する。図13において、上記の通り、制御管理部42は容器搬送装置19の運行制御と管理を行う。ここで、容器搬送装置19の運行制御を実施する場合、制御管理部42から出力された電気信号である送信制御信号s7が、通信ケーブル44を介して制御管理側光通信部43に入力される。制御管理側光通信部43では、入力された送信制御信号s7を光信号に変換し、光信号に変換された光制御信号s8を搬送側光通信部45に対して出力する。なお、制御管理側光通信部43から出力された光制御信号s8は、空間を伝播して搬送側光通信部45に入力される。
【0058】
搬送側光通信部45では、入力された光制御信号s8を電気信号に変換し、電気信号に変換された受信制御信号s9を搬送制御部54に対して出力する。そして、搬送制御部54では、入力された受信制御信号9に基づいて容器搬送装置19の各種動作制御を実施する。
【0059】
また、上記搬送制御部54は、容器搬送装置19の状態を電気信号である送信搬送管理信号s10として搬送側光通信部45に対して出力する。搬送側光通信部45では、入力された送信搬送管理信号s10を光信号に変換し、光信号に変換された光管理信号s11を制御管理側光通信部43に対して出力する。なお、搬送側光通信部45から出力された光管理信号s11は、空間を伝播して制御管理側光通信部43に入力される。
【0060】
制御管理側光通信部43では、入力された光管理信号S11を電気信号に変換し、電気信号に変換された受信制御管理信号s12を、通信ケーブル44を介して制御管理部42に対して出力する。そして、制御管理部42では、入力された受信制御管理信号s12に基づいて容器搬送装置19の状態を検知する。
【0061】
一方、一次送電部46が交流電力を給電線47に対して供給することにより、給電線47の周囲の空間には、一次送電部46から供給される交流電力の周波数に応じた磁束m1が発生する。二次受電部48は、給電線47に接することなく磁束m1から上記交流電力の周波数に応じた交流電力を取り出し、取り出した交流電力を変圧及び周波数変換部55に供給する。変圧及び周波数変換部55では、供給された交流電力を容器搬送装置19で使用される所定の交流電力に変換して、搬送側交流電源56として容器搬送装置19に対して供給する。また、変圧及び周波数変換部55から供給される交流電力の一部は、直流変換部57により直流電力に変換され、直流電源58として容器搬送装置19に対して供給される。
【0062】
この発明の実施の形態1によれば、容器搬送装置19は、走行台車36によって水平台27を任意の位置及び任意の方向に移動させることが可能であり、また、各支持部33乃至35の動作によって水平台27を所定範囲内においてその位置及び方向に微調整することが可能である。このため、バイアル瓶1を複数の場所に搬入出する際に、搬入出先の台や棚に合わせて水平台27の姿勢等を調整して、水平台27と搬入出先の台や棚とを容易に同一平面にすることができる。したがって、バイアル瓶1の搬入出時にバイアル瓶1が転倒したり破損したりすることを確実に防止することが可能となる。
【0063】
なお、水平台27は、第2支持部34によりその両側がそれぞれ独立して上下方向に移動自在に支持されるため、水平台27の幅方向における傾きも搬入出先の棚等に合わせて微調整が可能となる。特に、高さ検出器32a及び32bによって棚板7aの両側端部の高さを検出し、その検出結果に基づいて、水平台27の上面と棚板7aとの上面とがその幅方向に渡って同じ高さになるように調節できるため、水平台27と棚板7aとの間に生じる段差を解消して安定したバイアル瓶1の搬送が可能となる。また、水平台27は、第3支持部35により水平方向に回動自在に支持されるため、バイアル瓶1の水平台27への出し入れを水平台27の前側で実施でき、バイアル瓶1の移動距離を最小に抑えることができる。
【0064】
また、搬送プッシャ29が、水平台27に搭載された不足状態のバイアル瓶1を棚板7aに押し出す場合に、凍結乾燥プッシャ22とともに、満杯状態における停止位置よりも不足移動距離l1だけ棚板7aの中央部側に移動するため、搬送するバイアル瓶1の本数に関らず、バイアル瓶1を棚板7aの中央部に配置することができる。したがって、栓3を完締めする際にバイアル瓶1に均等に力を作用させることができ、従来のようにダミーバイアル瓶1aを補充する必要がない。
【0065】
また、従来のようにバイアル瓶1の搬送時に半打栓状態で栓3が締められたバイアル瓶1の上方を通過するものもなく、通信や電力供給を非接触方式により実現したため、発塵元となるケーブルやトロリー、バッテリー充電設備が不要であり、無菌状態を安定して保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】この発明の実施の形態1における搬送装置の全体構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1における容器搬送装置の側面図である。
【図3】この発明の実施の形態1における容器搬送装置の正面図である。
【図4】供給装置から容器搬送装置への搬送動作を説明するための要部平面図である。
【図5】供給装置から容器搬送装置への搬送動作を説明するための要部平面図である。
【図6】容器搬送装置から凍結乾燥機への搬送動作を説明するための要部平面図である。
【図7】容器搬送装置から凍結乾燥機への搬送動作を説明するための要部平面図である。
【図8】容器搬送装置から凍結乾燥機への搬送動作を説明するための要部平面図である。
【図9】容器搬送装置から凍結乾燥機への他の搬送動作を説明するための要部平面図である。
【図10】容器搬送装置から凍結乾燥機への他の搬送動作を説明するための要部平面図である。
【図11】この発明の実施の形態1における容器搬送装置を示すブロック構成図である。
【図12】図11に示す容器搬送装置の動作を説明するための図である。
【図13】この発明の実施の形態1における容器搬送装置に対する制御方法及び電力供給方法を説明するための図である。
【図14】バイアル瓶を示す縦断面図である。
【図15】バイアル瓶を示す縦断面図である。
【図16】ダミーバイアル瓶を示す縦断面図である。
【図17】従来の容器搬送装置を示す側面図である。
【図18】図17に示す従来の容器搬送装置の要部平面図である。
【図19】従来の凍結乾燥機を示す側面図である。
【図20】従来の凍結乾燥機の動作を説明するための側面図である。
【符号の説明】
【0067】
1 バイアル瓶、 1a ダミーバイアル瓶、 2 容器、 3 栓、 4 薬液、
5 薬剤、 6 凍結乾燥機、 7 棚板、 7a 棚板、 8 扉、
9 バイアル瓶搬送装置、 10 水平台、 11 車体、 12 バッテリー、
13 ガイド枠、 14 枠扉、 15 吊ボルト、 16 封栓板、
17 駆動ロッド、 18 凍結乾燥機、 19 容器搬送装置、 20 供給装置、
21 サイドガイド、 22 凍結乾燥プッシャ、 23 床面、 24 整列台、
25 ガイド、 26 供給プッシャ、 27 水平台、 28 ガイド、
29 搬送プッシャ、 30 プッシャ駆動部、 30a ネジ棒、
30b レール、 30c ガイド、 30d 駆動モータ、 30e 動力変換部、
31 上下扉、 32a 高さ検出器、 32b 高さ検出器、 33 第1支持部、
34 第2支持部、 35 第3支持部、 36 走行台車、 37 車輪、
37a 駆動車輪、 38 上下移動台、 39a 昇降部、 39b 昇降部、
39c ネジ棒、 39d 回動体、 39e 駆動モータ、 40 回動台、
41 回動部、 42 制御管理部、 43 制御管理側光通信部、
44 通信ケーブル、 45 搬送側光通信部、 46 一次送電部、
47 給電線、 48 二次受電部、 49 駆動ロッド、 50 駆動ロッド、
51a 取付ブラケット、 51b 取付ブラケット、 52a 高さ測定器、
52b 高さ測定器、 53a 制御ユニット、 53b 制御ユニット、
54 搬送制御部、 55 変圧及び周波数変換部、 56 搬送側交流電源、
57 直流変換部、 58 直流電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薬液が充填された複数の容器を、前記薬液の凍結乾燥を行う凍結乾燥機内の棚板へ搬送する容器搬送装置において、
前記棚板に搬送される前記容器が集積状態で搭載される容器保持台と、
前記容器保持台に搭載された前記容器を前記棚板側に押し出す搬送プッシャと、
前記容器保持台を移動自在に支持する移動手段と、
前記移動手段に設けられ、前記容器保持台を水平方向に移動自在に支持する第1支持部と、
前記移動手段に設けられ、前記容器保持台を上下方向に移動自在に支持する第2支持部と、
前記移動手段に設けられ、前記容器保持台を水平方向に回動自在に支持する第3支持部と、
を備えたことを特徴とする容器搬送装置。
【請求項2】
第2支持部は、容器保持台の両側をそれぞれ独立して上下方向に移動自在に支持することを特徴とする請求項1に記載の容器搬送装置。
【請求項3】
容器保持台の棚板への接続時に、前記容器保持台に隣接する前記棚板の両側端部の高さを検出する高さ検出器と、
前記高さ検出器の検出結果に基づいて、前記容器保持台の上面と前記棚板の上面とが同じ高さとなるように、前記容器保持台の両側をそれぞれ独立して上下方向に移動させる昇降手段と、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の容器搬送装置。
【請求項4】
搬送プッシャは、容器保持台に搭載された不足状態の複数の容器を棚板側に押し出す場合に、容器乾燥機に設けられた凍結乾燥プッシャとともに、満杯状態における停止位置よりも不足移動距離だけ前記棚板の中央部側に移動することを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の容器搬送装置。
【請求項5】
光通信を利用した非接触通信手段によって遠隔制御されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の容器搬送装置。
【請求項6】
電磁誘導を利用した非接触給電手段によって電力供給されることを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の容器搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−19019(P2008−19019A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−190395(P2006−190395)
【出願日】平成18年7月11日(2006.7.11)
【出願人】(501137636)東芝三菱電機産業システム株式会社 (904)
【出願人】(000231464)株式会社アルバック (1,740)
【Fターム(参考)】