説明

幅寄せコンベア及び整列装置

【課題】搬送直交方向に所定の間隔を空けて進入する一組の農産物を迅速に幅寄せできる幅寄せコンベアを提供する。
【解決手段】 搬送直交方向に所定の間隔を空けて進入する一組の農産物を幅寄せする幅寄せコンベア(4)であって、搬送方向左側に配置される第1のローラ群(42)と右側に配置される第2のローラ群(41)とを有し、前記第1及び第2のローラ群を構成する各ローラの回転軸は、コンベア側方側に向かって搬送方向下流に傾斜していることを特徴とする幅寄せコンベア。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送直交方向に所定の間隔を空けて進入する一組の農産物を幅寄せする幅寄せコンベアに関する。
【背景技術】
【0002】
農産物の選果場などには、仕分けコンベア上を搬送される多数の農産物を所定の等級・階級別に仕分け選別して、搬送コンベアに排出した後、これらの農産物を該搬送コンベアの終端部に設置された箱詰め装置において箱詰めする仕分け選別箱詰め装置が設けられている。
【0003】
仕分け選別箱詰め装置を構成する搬送コンベアには、仕分けコンベアから排出された一組の農産物の搬送方向の位置を揃えて、箱詰めを容易とするための整列コンベア部が設けられている。
【0004】
この種の整列コンベア部として、例えば図14に示す構成が開示されている(特許文献1参照)。
【0005】
同図において、整列コンベア115の下部に設けられた持ち上げ用シリンダ123を伸長方向に駆動して、整列コンベア115に整列された農産物(茄子)を一対の持ち上げ板121により水平高さに持ち上げる。
【0006】
この持ち上げ動作と同時に、幅寄せシリンダ127を短縮方向に駆動して、持ち上げ板121により持ち上げられた茄子Nに幅寄せ板125を当接させることにより、茄子の幅寄せを行う。
【0007】
すなわち、従来例では、茄子を一旦搬送路の上方に移動させ、搬送方向に直交する水平方向に移動させることにより、幅寄せを行う。
【特許文献1】特許第3672620号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の構成では、長物農産物の搬送を一旦停止し、持ち上げた後に幅寄せをしているため、農産物の集積に時間がかかる。
【0009】
また、幅寄せ板125に農産物を当接させたときに、農産物を傷めるおそれがある。例えば、農産物が胡瓜である場合、胡瓜表面から隆起した多数の凸部が幅寄せ板125に当接することによって剥ぎ取られ、品質低下を招くおそれがある。
【0010】
また、農産物を持ち上げる持ち上げ機構と、幅寄せする幅寄せ機構とが必要となるため、コンベアが複雑化するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本願発明は一つの観点として、搬送直交方向に所定の間隔を空けて進入する一組の農産物を幅寄せする幅寄せコンベアであって、搬送方向左側に配置される第1のローラ群と右側に配置される第2のローラ群とを有し、前記第1及び第2のローラ群を構成する各ローラの回転軸は、コンベア側方側に向かって搬送方向下流に傾斜していることを特徴とする。
【0012】
ここで、前記幅寄せコンベアの終端部において前記一組の農産物の幅寄せ動作が完了するように、前記各ローラの回転軸の傾斜角度を設定するのが好ましい。
【0013】
また、前記一組の農産物のうち搬送直交方向両端に配置される農産物を、コンベアの中央側に幅寄せするためのガイドコンベアを設けるとよい。
【0014】
上記幅寄せコンベアと、搬送直交方向に所定の間隔を空けて進入する前記一組の農産物を該幅寄せコンベアに送り込む位置揃えコンベアとを有し、前記位置揃えコンベアは、前記一組の各農産物がコンベアの両側方側から順番に前記幅寄せコンベアに進入するように前記一組の農産物の搬送動作を制御する搬送動作制御手段を有することを特徴とする整列装置。
【0015】
ここで、前記搬送動作制御手段に、前記一組の農産物のうち少なくとも先頭の農産物の搬送動作を一旦停止させ、先頭及び最後尾の農産物の搬送方向における間隔を短縮する間隔調整部を搬送方向に複数有するようにするとよい。
【0016】
また、前記位置揃えコンベア部に、前記一組の各農産物をそれぞれ搬送するための複数の搬送レーンを設け、前記間隔調整部に、前記各搬送レーンの搬送路に対して進退可能な複数のストッパを設け、前記各ストッパを前記搬送路に進入させることにより前記間隔調整を行うようにするとよい。
【0017】
前記複数のストッパのうち各搬送レーンの最終段に配置される各最終ストッパは、搬送方向における配置位置が同じであり、前記最終ストッパに当接して前記一組の農産物が停止した状態において、前記搬送動作制御手段に、前記各最終ストッパをコンベアの両側方側から順番に搬送路外へ退避させるようにするとよい。
【0018】
前記複数のストッパのうち各搬送レーンの最終段に配置される各最終ストッパは、コンベア両側方側から順番に下流側に配置されており、前記最終ストッパに当接して前記一組の農産物が停止した状態において、前記搬送動作制御手段に、前記各最終ストッパを略同じタイミングで搬送路外に退避させるとよい。
【発明の効果】
【0019】
本願発明によれば、搬送直交方向に所定の間隔を空けた一組の農産物を搬送させながら幅寄せすることができるため、農産物を一旦停止させる必要がなくなり、農産物の集積時間を短縮することができる。
【0020】
また、第1及び第2のローラ群のローラ面上を搬送させるだけで、一組の農産物を幅寄せすることができるため、従来例のように幅寄せ板への当接によって農産物を傷めることもなく、また、幅寄せするためのコンベア構造を簡素化できる。
【0021】
また、前記幅寄せコンベアの終端部において前記一組の農産物の幅寄せ動作が完了するように、前記各ローラの回転軸の傾斜角度を設定することにより、幅寄せ動作が完了する前に隣接する農産物が接触するのを防止できる。
【0022】
また、前記一組の農産物のうち搬送直交方向両端に配置される農産物を、コンベアの中央側に強制的に幅寄せするためのガイドコンベアによれば、表面の凹凸や曲がり等により中央に幅寄せしにくい農産物の搬送動作を矯正できるため、農産物を確実に幅寄せすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例である箱詰め装置を備えた仕分け搬送箱詰め設備について図1及び図2を参照しながら説明する。ここで、図1は、仕分け搬送箱詰め設備の平面図であり、図2は図1のA矢視図である。
【0024】
仕分けコンベア部1上を搬送される複数の長物の農産物(例えば、茄子、胡瓜)は、所定の仕分け排出部から一組の農産物(イ、ロ、ハ、ニ、ホ)として等級別階級別に仕分け排出され、引き出しコンベア部2に進入する。引き出しコンベア部2の終端部には位置調整コンベア部3が連結されており、この位置調整コンベア部3の終端部には農産物をコンベアの中央に幅寄せするための幅寄せコンベア部4が連結され、この幅寄せコンベア部4の終端部には、作業者が枕詰めなどを行うための待機コンベア部5が連結されている。
【0025】
引き出しコンベア部2に進入した一組の農産物は、搬送直交方向に所定の間隔を空け、かつ、搬送方向における位置が略一列の状態となっており、詳細については後述するが、これらの一組の農産物は、位置調整コンベア部3において搬送方向の位置が同じとなるように位置調整され、位置調整コンベア部3の終端部においてストッパ31に当接し、搬送直交方向一列に並んだ状態で待機している。
【0026】
位置調整コンベア部3の終端部において一組の農産物が待機した状態において、最終段のストッパ31をコンベアの両側方側から順に搬送路外に退避させ、
一組の農産物を搬送レーン3、3上の農産物→搬送レーン3、3の農産物→搬送レーン3の農産物の順に幅寄せコンベア部4に進入させる。
【0027】
幅寄せコンベア部4は、該コンベア部の搬送直交方向の中央よりも左側に配置される左側幅寄せローラ群42及び右側に配置される右側幅寄せローラ群41によって構成されており、各ローラ群41、42を構成する各ローラの回転軸はコンベア側方側に向かって搬送方向下流に傾斜配置されている。
【0028】
このように各ローラを傾斜配置することにより、搬送直交方向に所定の間隔を空けて進入した一組の農産物を、下流に搬送させながらコンベアの中央側に幅寄せすることができる。また、幅寄せコンベア部4の始端部から終端部までの搬送距離の長いコンベア側方側の農産物から順次最終段のストッパ31を解除して、幅寄せコンベア部4に進入させる構成となっているため、一組の農産物を、搬送方向の位置を揃えた状態で、下流の待機コンベア部5に送り込むことができる。
【0029】
次に、仕分け搬送箱詰め設備を構成する各部の構成について詳細に説明する。
(仕分けコンベア部1について)
図1及び図2において、仕分けコンベア部1の上流側には、農産物の等級及び階級を計測する不図示の計測装置が設けられている。仕分けコンベア部1上を搬送される所定の等級及び階級を有する農産物が、対応する仕分け領域に達すると、仕分けコンベア部1の搬送面が開き状態となり、これらの農産物が仕分けコンベア部1の直下に設けられたホッパー装置11に落下供給される。
【0030】
このホッパー装置11には、複数の受け部が仕分けコンベア部1の搬送方向に並設されており、ホッパー装置11に落下供給された農産物がこれらの受け部に所定個数(本例では5個)貯留されると、引き出しコンベア部2に落下する構成となっている。
【0031】
なお、本例では、この引き出しコンベア部2に略同じタイミングで落下供給された5個の農産物を一組の農産物という。
【0032】
(引き出しコンベア部2について)
図1及び図2に図示するように、引き出しコンベア部2は、仕分けコンベア部1に対して平面視略垂直方向に設置されており、引き出しコンベア部2に落下した一組の農産物は、引き出しコンベア部2の搬送直交方向に所定の間隔を空け位置揃えコンベア部3に進入する。この時、落下時の反動等により搬送方向における位置が不揃いの状態となり、位置揃えコンベアに進入する場合もある。
【0033】
(位置揃えコンベア部3について)
位置揃えコンベア部3は、ローラ式のコンベアであり、一組の農産物の個数に応じて複数の搬送レーン31〜3が設けられている。図3に図示するように、各搬送レーン31〜3の搬送面を構成する各搬送ローラ群は、鼓状ローラ36と筒型ローラ37とを交互に配置した構成となっている。図5に図示するように、これらのローラ36、37のローラ軸部38は、フレーム支持板73に支持された左右一対のコンベアフレーム39に形成された上下方向に延びる長穴部39aに対して回転可能に係合している。また、ローラ軸部38にはローラ駆動装置71(図4参照)からの駆動力を受けて回転するローラベルト72がコンベア下側から接触しており、ローラベルト72が回転することによって、ローラ軸部38周りに各ローラ36、37が回転するようになっている。
【0034】
フレーム支持板73のコンベア外側の面には、ローラ軸部38を長穴部39a内において上下方向に移動させることにより、ローラベルト72のローラ軸部38に対する接触及び非接触を切り替える押し上げシリンダ74が固定されている。
【0035】
この押し上げシリンダ74のピストンロッド74aには、L字状のフランジ板75が固定されており、このフランジ板75の上部にはL字状の小フランジ板76が固定されている。この小フランジ板76は、ローラ軸部38のうち長穴部39aを通ってコンベアの外側側方に突出した部分を支持している。
【0036】
この押し上げシリンダ74は、下流の貯留状況に応じて駆動され、例えば、下流に農産物が溜まっている場合には、ピストンロッド74aを伸長方向に駆動し、ローラベルト72のローラ軸部38に対する接触を絶つことにより、農産物が下流に搬送され必要以上に下記の位置揃えストッパ31a〜31dに押し付けられるのを防止する。
【0037】
また、図1乃至図4に図示するように、各搬送レーン31〜3には、上流側から順に農産物の搬送路に対して進退可能な第1〜4位置揃えストッパ31a〜31dが所定間隔で配置されている。
【0038】
なお、図3に図示するように、位置揃えコンベア部3の始端部から第1位置揃えストッパ31aまでの領域を第1位置揃え領域3Aといい、第1位置揃えストッパ31aから第2位置揃えストッパ31bまでの領域を第2位置揃え領域3Bといい、第2位置揃えストッパ31bから第3位置揃えストッパ31cまでの領域を第3位置揃え領域3Cといい、第3位置揃えストッパ31cから終端の第4位置揃えストッパ31dまでの領域を第4位置揃え領域3Dという。
【0039】
各搬送レーン31〜3に配置された第1位置揃えストッパ31aは一体として駆動できるようになっており、搬送レーン31〜3の下部に配置された第1ストッパ駆動シリンダ32a(図2参照)のピストンロッドを伸長又は短縮方向に駆動することによって、第1位置揃えストッパ31aが農産物の搬送路に対して進退する構成となっている。
【0040】
また、第2〜第4位置揃えストッパ31b〜31dも第1位置揃えストッパ31aと同様にそれぞれ、第2〜第4ストッパ駆動シリンダ32b〜32dから駆動力を受けて農産物の搬送路に進退する構成となっている。
【0041】
第1位置揃え領域3Aにおける始端側には、第1位置揃え領域3Aに進入する農産物を検出するための光学式の進入確認センサ33aが配置され、終端側には農産物の第1位置揃えストッパ31aへの接近を検出するための光学式の到着確認センサ34aが配置されている。これらの進入確認センサ33a及び到着確認センサ34aのオンオフに応じて、第1位置揃えストッパ31aは駆動される。その駆動方法については後述する。
【0042】
なお、第2〜第4位置揃え領域3B〜3Dにも、第1位置揃え領域3Aと同様に進入確認センサ33b〜33d及び到着確認センサ34b〜34dが配置されている。
【0043】
次に、図6のフローチャートを用いて、第1位置揃えストッパ31aの駆動方法について説明する。なお、第1位置揃えストッパ31aの駆動制御は、不図示のストッパ制御回路によって実行される。また、初期状態において第1位置揃えストッパ31aは農産物の搬送路に進入した状態となっている。また本例では、一組の農産物の中で搬送方向最下流に位置するものを先頭の農産物、搬送方向最上流に位置するものを最後尾の農産物という。
【0044】
一組の農産物が引き出しコンベア部2から位置揃えコンベア部3に進入し、先頭の農産物(図3では農産物ニ)が到着確認センサ34aによって検出されると(ステップS101)、タイマーによるカウント動作が開始される(ステップS102)。
【0045】
このタイマーによるカウント動作は、搬送路に進入している第1位置揃えストッパ31aを搬送路外に退避させる退避動作タイミングを決定するために行われ、カウント時間は、引き出しコンベア部2によって搬送される一組の農産物のうち先頭の農産物(図3では農産物ニ)と最後尾の農産物(図3では農産物ハ)との搬送方向の間隔(ずれ量)をホッパーから引き出しコンベア部2へ排出された時に生じる搬送方向の間隔から仮定し、これを引き出しコンベア部2の搬送速度で除すことによって時間のずれ量を算出し、さらにこの時間を位置揃えストッパの数(本例では4つ)で除した値とすることができる。
【0046】
例えば、時間のずれ量が1秒であると仮定した場合、先頭の農産物を到着確認センサ34aで検出してから1/4秒後に、第1位置揃えストッパ31aが搬送路外に退避するため、理論上、各位置添え領域3A〜3Dにおいてそれぞれ1/4秒ずつ位置調整が行われ、一組の農産物を第4位置揃え領域3Dにおいて揃えた状態とすることができる。
【0047】
タイマーによる計時時間が所定時間に達すると(ステップS103)、第1ストッパ駆動シリンダ32aが短縮方向に駆動され、第1の位置揃えストッパ31aが各搬送レーン3〜3の搬送路から同時に退避する(ステップS104)。第1の位置揃えストッパ31aが搬送路から退避すると、一組の農産物は先頭の農産物と最後尾の農産物との間隔が少し縮まった状態で第2位置揃え領域3Bに進入する。
【0048】
引き出しコンベア部2から新しい一組の農産物が搬送され、先頭の農産物が進入確認センサ33aによって検知されると(ステップS105)、第1ストッパ駆動シリンダ32aが伸長方向に駆動され、第1の位置揃えストッパ31aは各搬送レーン3〜3の搬送路に同時に進入する(ステップS106)。
【0049】
これらのステップS101〜ステップS106のルーチンを繰り返すことにより、一組の農産物は、第2位置添え領域3Bに搬送方向の間隔が調整された状態で順次搬送される。
【0050】
第2及び第3位置揃えストッパ31b、31cの駆動方法は、第1位置揃えストッパ31aと同様であるため説明を省略する。
【0051】
このように、本実施例によれば、一組の農産物のうち少なくとも最後尾に位置する農産物の搬送動作を止めることなく、一組の農産物の位置揃え作業が可能となるため、位置揃え動作が迅速となる。
【0052】
次に、図7のフローチャートを用いて、第4位置揃えストッパ31dの駆動方法について説明する。なお、第4位置揃えストッパ31dの駆動制御は、不図示のストッパ制御回路によって実行される。また、初期状態において第4位置揃えストッパ31dは農産物の搬送路に進入した状態となっている。
【0053】
一組の農産物が引き出しコンベア部2から位置揃えコンベア部3に進入し、先頭の農産物(図3の農産物ハ)が到着確認センサ34aによって検出されると(ステップS201)、タイマーによるカウント動作が開始される(ステップS202)。
【0054】
このタイマーによるカウント動作は、第1の位置揃えストッパ31aと同様に、搬送路に進入している第4位置揃えストッパ31dを搬送路外に退避させるための動作タイミングを決定するために行われる。
【0055】
タイマーによる計時時間が所定時間に達すると(ステップS203)、第3位置揃え領域3Cに一組の農産物が貯留されているかどうかを判別し(ステップS204)、貯留されている場合には、搬送レーン3及び3の搬送路に進入している第4位置揃えストッパ31dを搬送路外に退避させる(ステップS205)。
【0056】
ステップS204において、一組の農産物が貯留されているかどうかは、第3位置揃え領域3Cにおける進入確認センサ33c及び到着確認センサ34cのセンサ出力に基づき判断し、具体的には、進入確認センサ33cが農産物を検出せずに、到着確認センサ34cが農産物を検出した場合には、一組の農産物が貯留されていると判断する。
【0057】
搬送レーン3及び3の搬送路から第4位置揃えストッパ31dが退避すると、タイマーによるカウント動作が開始され(ステップS206)、タイマーによる計時時間が所定時間に達すると(ステップS207)、搬送レーン3及び3から第4位置揃えストッパ31dが搬送路外に退避する(ステップS208)。
【0058】
第4位置揃えストッパ31dが搬送レーン3及び3の搬送路から退避すると、タイマーによるカウント動作が開始され(ステップS209)、タイマーによる計時時間が所定時間に達すると(ステップS210)、搬送レーン3から第4位置揃えストッパ31dが搬送路外に退避する(ステップS211)。
【0059】
こうして、第4位置揃え領域3Dに待機している一組の農産物は、コンベアの両側方側から順番、すなわち、農産物イ’、ホ’→農産物ロ’、ニ’→農産物ハ’の順番に幅寄せコンベア部4に排出される。
【0060】
第3位置揃え領域3Cから新しい一組の農産物が搬送され、先頭の農産物が進入確認センサ33dによって検知されると(ステップS212)、各第4位置揃えストッパ31dが同時に各搬送レーン3〜3の搬送路に進入する。
【0061】
(幅寄せコンベア部4について)
幅寄せコンベア部4の構成について図8及び図9を用いて詳細に説明する。ここで、図8は幅寄せコンベア部4の平面図であり、構造を分かり易く説明するためにローラを部分的に省略して幅寄せコンベア部の駆動機構を図示しており、ガイドコンベア部も省略している。また、図9は幅寄せコンベア部4の上下方向の断面図である。
【0062】
これらの図において、幅寄せコンベア部4は、搬送方向右側に配置される右側幅寄せローラ群41と左側に配置される左側幅寄せローラ群42とによって構成されており、これらの幅寄せローラ群41、42の各ローラのローラ回転軸41a、42aは、コンベアフレーム45に対して回転可能に支持され、コンベアの側方から中央に向かってコンベアの上流側に水平方向に傾斜配置されている。なお、図8において矢印X方向が農産物の搬送方向である。
【0063】
右側幅寄せローラ群41及び左側幅寄せローラ群42には、ローラ駆動装置46から駆動力を受けて回転するローラベルト47が接触しており、ローラベルト47を駆動することによって、各ローラをローラ回転軸41a又は42a周りに回転させることができる。
【0064】
右側幅寄せローラ群41及び左側幅寄せローラ群42にはそれぞれ、位置揃えコンベア部3のうち搬送方向左右両端に配置される搬送レーン3及び3から進入した農産物をコンベアの中央側に向けてガイドする右側ガイドコンベア部43及び左側ガイドコンベア部44が設けられている。
【0065】
右側ガイドコンベア部43は、上下方向に回転軸43aを有するプーリにガイドベルト43bを巻き回した構成となっており、搬送レーン3から進入した農産物が右側幅寄せローラ群41によるローラ面に沿って進むようにガイドしている。左側ガイドコンベア部44の構成は、右側ガイドコンベア部43と同じであるため説明を省略する。
【0066】
次に、図3を参照して幅寄せコンベア部4による農産物の幅寄せ動作について説明する。幅寄せコンベア部3の最終段に一組の農産物が待機した状態において、搬送レーン3及び3の搬送路から第4位置揃えストッパ31dを退避させると、農産物イ’’及びホ’’が幅寄せコンベア部4に進入する。
【0067】
これらの農産物イ’’及びホ’’において、表面の凹凸や曲った形状のために中央に幅寄せできない場合には、ガイドコンベア部43及び44のガイドベルト43b及び44bに農産物が当接して、農産物の長手方向が搬送方向に向くように回転調整されるとともに、ガイドベルト43b、44bにガイドされながら幅寄せローラ群41、42の搬送方向に沿って搬送される。
【0068】
農産物イ’’及びホ’’が幅寄せコンベア部4に進入してから所定時間が経過すると、搬送路3及び3の搬送路に進入している第4位置揃えストッパ31dが搬送路外に退避し、農産物ロ’’及びニ’’が幅寄せコンベア部4に進入する。
【0069】
そして、農産物ロ’’及びニ’’が幅寄せコンベア部4に進入してから所定時間が経過すると、搬送路3に進入している第4位置揃えストッパ31dが搬送路外に退避し、農産物ハ’’が幅寄せコンベア部4に進入する。
【0070】
このように、本実施例では、位置揃えコンベア部3の最終段において待機状態にある一組の農産物のうち、幅寄せコンベア部4の終端部までの搬送距離が長い搬送路側方側の農産物から順番に幅寄せコンベア部4に進入するように第4位置揃えストッパ31dの駆動を制御している。これにより、一組の農産物を搬送方向の位置を揃えた状態で、後段の待機コンベア部5に送り込むことができる。
【0071】
また、図3に図示するように、幅寄せコンベア部4の終端部において農産物イ’’〜ホ’’が集積されるようにローラ回転軸41a、42aの傾斜角度を設定することにより、各農産物が終端部に到達する前に接触するのを防止できる。これにより、搬送方向における位置が揃う前に各農産物が接触し、一組の農産物が不揃いの状態で下流に搬送されるのを防止できる。例えば、表面の摩擦抵抗が高い一組の茄子を集積する場合において、位置揃え動作の完了前に茄子同士が接触してしまうと、接触した茄子同士の摩擦抵抗により位置揃えが行われないまま下流に搬送されてしまう。本例では搬送方向における位置が揃ったときにコンベアの中央に集積するように傾斜角度を設定しているため、茄子のように摩擦抵抗の高い一組の農産物であっても、確実に搬送方向における位置を揃えた状態でコンベアの中央に集積することができる。
【0072】
(待機コンベア部5について)
次に、図2、図10及び図11を参照して、待機コンベア部5の構成について詳細に説明する。
【0073】
待機コンベア部5は、搬送方向上流側から順に枕詰め待機部51、枕詰め部52及び箱詰め待機部53を有して構成されており、不図示の駆動装置によって駆動される駆動ベルト57を各ローラの下側から接触させることにより、各ローラは回転する。待機コンベア部5の側方には、左右一対のガイドコロ82が搬送方向に沿って設けられており、このガイドゴロ82によって左右両側の農産物を搬送方向に確実にガイドすることができる。
【0074】
枕詰め待機部51は、二組の農産物を貯留できるスペースを有しており、その終端部にはコンベアの搬送路に対して進退可能な待機ストッパ51aが設けられている。
【0075】
枕詰め部52の下側には、ピストンロッドの先端部に押し上げフランジ板55が固定された枕詰め部前列用押し上げシリンダ52eが設けられており、枕詰め部前列用押し上げシリンダ52eを伸長方向に駆動することにより、枕詰め部52の下流側に配置される各ローラに対する駆動ベルト57の接触を絶つことができる。
【0076】
また、枕詰め部前列用押し上げシリンダ52eの上流側にも、枕詰め部後列用押し上げシリンダ52dが設けられており、枕詰め部後列用押し上げシリンダ52dを伸長方向に駆動することにより、枕詰め部52の上流側に配置される各ローラに対する駆動ベルト57の接触を絶つことができる。
【0077】
枕詰め部52のコンベア側方には、作業者が枕詰め作業を行うための枕詰め作業領域が設けられており、枕詰め部52の終端部には、枕詰め待機部51から搬送される二組の農産物を一旦停止させるための枕詰めストッパ52aが設けられている。この枕詰めストッパ52aは、待機ストッパ51aと同様にコンベアの搬送路に対して進退可能となっている。枕詰め作業領域の上流側には、枕詰め用の農産物を載置した農産物載置台57が設置されており、下流側には、待機ストッパ51a及び枕詰めストッパ52aに対して搬送路への進入及び退避を指示する押しボタン式の待機ストッパ操作スイッチ51b及び枕詰めストッパ操作スイッチ52bが設けられている。
【0078】
箱詰め待機部53には、下流側から順に搬送方向前側の一組の農産物を停止するための待機ストッパ53a、該前側の一組の農産物と後側の一組の農産物とを分断する下流側分断ストッパ53b及び後側の一組の農産物と枕詰め用の農産物とを分断する上流側分断ストッパ53cが搬送路に対して進退可能に設けられている。
【0079】
図11に図示するように待機ストッパ53aは、箱詰め待機部53のローラにストッパプレート53aを取り付けた構成となっており、ストッパプレート53aは整列状態にある一組の農産物の搬送直交方向の長さに対応した寸法に設定されている。ストッパプレート53aの下端部には、昇降シリンダ装置531のピストンロッドが接触しており、昇降シリンダ装置531を伸長方向に駆動すると、ストッパプレート53aが農産物の搬送路に進入し、短縮方向に駆動すると、搬送路に進入したストッパプレート53aが搬送路外に退避する構成となっている。なお、上流側分断ストッパ53c、下流側分断ストッパ53b、待機ストッパ51a及び枕詰めストッパ52aにも同じ構成の昇降シリンダ装置が設けられている。
【0080】
図2に図示するように、枕詰め部52及び箱詰め待機部53における農産物搬送面は、下流側に傾斜している。このように傾斜させた理由は以下の通りである。枕詰め用の農産物は、ローラの回転軸方向と平行な方向に載置されており、かつ、図12に図示するように隣接する二つのローラに跨った状態となる場合がある。この状態でローラを回転させた場合に、搬送方向に搬送されることなく農産物がその場で回転するおそれがある。そこで、ローラによる搬送力に加えて、農産物の自重によっても枕詰め用の農産物が搬送されるように、農産物の搬送面を下流側に傾斜配置している。
【0081】
次に、待機コンベア部5に進入した農産物の動作について説明する。
【0082】
まず、幅寄せコンベア部4から搬送方向の位置が揃った一組の農産物が枕詰め待機部51に進入し、この進入した一組の農産物は、待機ストッパ51aに当接して停止する。そして、この待機ストッパ51aにおいて待機状態にある一組の農産物の後端部に、幅寄せコンベア部4から進入した新しい一組の農産物が当接し、待機コンベア部5に二組の農産物(10個)が貯留される。なお、待機コンベア部5に農産物が搬送される前の状態において、待機ストッパ51a、枕詰めストッパ52aはコンベアの搬送路に進入した状態となっている。
【0083】
作業者Wは、二組の農産物が待機部51に貯留されたことを目視で確認すると、待機ストッパ操作スイッチ51bを押し込み、待機ストッパ51aを搬送路外へ退避させる。
【0084】
待機状態にある二組の農産物は一体となって、枕詰め部52に進入し、枕詰め部52の終端部に設けられた枕詰めストッパ52aに当接して一旦停止する。
なお、農産物が枕詰め部52に移送されたことを目視により確認した後は、再び待機ストッパ操作スイッチ51bを押し込み、待機ストッパ51aを搬送路に進入させることにより、次の農産物の貯留に備える。
【0085】
この二組の農産物が枕詰めストッパ52aに当接すると、枕詰め部前列用押し上げシリンダ52e及び枕詰め部後列用押し上げシリンダ52dが伸長方向に駆動され、ローラ駆動ベルト57のローラに対する接触が絶たれることにより、枕詰め部52による搬送動作が停止される。
【0086】
作業者Wは、枕詰め部52の搬送動作が停止したことを目視により確認すると、農産物載置台57から二個の農産物を取り出し、枕詰め作業を行う。ここで、枕詰め作業とは、枕詰め部52に待機している後ろ側の組の農産物の後端部に、二個の農産物をその長手方向が搬送直交方向を向くように載置することをいう。
【0087】
この枕詰め作業が終了すると、作業者Wは、枕詰めストッパ操作スイッチ52bを押し込み、枕詰めストッパ52aを搬送路外に退避させる。この退避動作に同期して、枕詰め部前列用押し上げシリンダ52eが短縮方向に駆動され、前列の一組の農産物のみが箱詰め待機部53に進入する。
【0088】
そして、枕詰め部前列用押し上げシリンダ52eが短縮方向に駆動されてから、所定時間(例えば、1秒)経過後に、枕詰め部後列用押し上げシリンダ52dが短縮方向に駆動され、前列の一組の農産物に遅れて後列の一組の農産物が箱詰め待機部53に進入する。
【0089】
前列の一組の農産物が箱詰め待機部53に進入したとき上流側及び下流側分断ストッパ53c、53bは搬送路から退避しており、前列の一組の農産物は、上流側及び下流側分断ストッパ53c、53bに当接することなく待機ストッパ53aに当接して停止する。
【0090】
待機ストッパ53aに前列の一組の農産物が当接すると同時に、待機部前列用押し上げシリンダ53eが伸長方向に駆動され、前列の一組の農産物の搬送動作が停止されるとともに、下流側分断ストッパ53bが搬送路内に進入する。
【0091】
下流側分断ストッパ53bの上流側に配置した不図示のセンサが、後列の一組の農産物を検出すると、上流側分断ストッパ53cが搬送面から少しだけ上がった位置まで上昇する。
【0092】
このため、後列の一組の農産物が上流側分断ストッパ53cの上を通過している時でも農産物が上流側分断ストッパ53cを乗り越えることができ、また枕詰め用ナスの搬送方向への移動も防ぐことができる。
【0093】
そして、箱詰め待機部53に進入した後列の一組の農産物が下流側分断ストッパ53bに当接して一旦停止し、それと同時に待機部後列用押し上げシリンダ53dが伸長方向に駆動され、後列の一組の農産物の搬送動作が一旦停止される。
【0094】
これにより、後述する箱詰め装置に同時に箱詰めされる12個の農産物を箱詰め待機部53に貯留させることができる。
【0095】
(箱詰め装置6について)
箱詰め待機部53の終端部には、箱詰め待機部53から進入する枕詰め作業後の二組の農産物を貯留させるための箱詰め貯留部61が設けられている。箱詰め貯留部61を構成する各ローラには、不図示の駆動装置によって駆動される駆動ベルトが接触しており、この駆動ベルトを回転させることにより、各ローラが回転する。
【0096】
箱詰め貯留部61には、箱詰め貯留部61の傾斜角度を調整するための傾動シリンダ62が設けられており、傾動シリンダ62を短縮方向に駆動すると箱詰め貯留部61が下流側に傾斜して、箱詰め貯留部61及び箱詰め待機部53が連結状態(以下「貯留可能状態」という)となり、伸長方向に駆動すると、箱詰め貯留部61が水平になり、箱詰め貯留部61及び箱詰め待機部53が非連結状態(以下「貯留禁止状態」という)となる。
箱詰め貯留部61及び箱詰め待機部53が連結状態にあり、かつ、箱詰め貯留部61に農産物が無い場合には、待機ストッパ53a、下流側分断ストッパ53b及び上流側分断ストッパ53cが搬送路から退避するとともに、待機部前列用押し上げシリンダ53e及び待機部後列用押し上げシリンダ53dが短縮方向に駆動される。これにより、箱詰め待機部53において待機している枕詰め作業後の二組の農産物の搬送動作が開始される。
【0097】
上述の構成において、枕詰め用の農産物が箱詰め貯留部61に到達すると、不図示の駆動装置が停止する。その後、傾動シリンダ62が作動して、箱詰め貯留部61が貯留可能状態から貯留禁止状態に切り替わると同時に、箱詰め貯留部61は、不図示の昇降シリンダによって、第1の吸着ユニット63(第2吸着ユニット64)による吸着位置まで上昇し、第1の吸着ユニット63は、吸着位置において12個の農産物を吸着した後、回転軸65周りに180度回転して、箱詰め位置に移動する。
【0098】
第1の吸着ユニット63が箱詰め位置に移動すると、昇降装置66が箱詰め位置まで上昇し、第1の吸着ユニット63による農産物の吸着状態が解除され、昇降装置66に載置された箱体の中に農産物が箱詰めされる。
【0099】
農産物が箱詰めされた箱体Hは、位置揃えコンベア部3、幅寄せコンベア部4及び待機コンベア部5の下方に配置された箱体搬送コンベア部9によって、不図示の封函装置に搬送されるが詳細については省略する。
【0100】
(実施例2)
本実施例の仕分け搬送箱詰め設備は、位置揃えコンベア部3の構成のみが実施例1と異なっており、その他の構成は実施例1と同様である。
【0101】
具体的には、各搬送レーン3〜3の最終段に配置される第4位置揃えストッパ31dの配置位置及び駆動方法が実施例1とは異なっている。
【0102】
第4位置揃えストッパ31dは、コンベアの中央側の搬送レーンにいくにしたがい上流側に配置されており、搬送レーン3及び3に配置される第4位置揃えストッパ31dの搬送方向の位置は同じであり、搬送レーン3及び3に配置される第4位置揃えストッパ31dの搬送方向の位置は同じである。
【0103】
第4位置揃えストッパ31dに一組の農産物が当接すると、各搬送レーン3〜3から第4位置揃えストッパ31dが搬送路外に退避し、一組の農産物は、外側の搬送レーンから順番に幅寄せコンベア部4に進入する。そして、実施例1と同様に幅寄せコンベア部4の整列位置に集積される。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】仕分け搬送箱詰め設備の平面図
【図2】仕分け搬送箱詰め設備の側面図
【図3】位置調整コンベア部及び幅寄せコンベア部の平面図
【図4】位置調整コンベア部の搬送方向の断面図
【図5】位置調整コンベア部を構成するローラを押し上げる昇降装置の配置図
【図6】第1〜第3位置揃えストッパの駆動方法を示すフローチャート
【図7】第4位置揃えストッパの駆動方法を示すフローチャート
【図8】幅寄せコンベア部の平面図
【図9】幅寄せコンベア部の上下方向の断面図
【図10】待機コンベア部を構成するローラを押し上げる昇降装置の配置図
【図11】待機コンベア部に配置されるストッパの上下方向の断面図である。
【図12】二つのローラに跨った茄子がその場で回転している状態を図示した模式図
【図13】実施例2の幅寄せコンベア部の平面図
【図14】従来例の図面
【符号の説明】
【0105】
1 仕分けコンベア部
2 引き出しコンベア部
3 位置調整コンベア部
4 幅寄せコンベア部
5 待機コンベア部
6 箱詰め装置
9 箱体搬送コンベア部
11 ホッパー装置
31a〜31d 第1〜第4位置揃えストッパ
32a〜32d 第1〜第4ストッパ駆動シリンダ
33a〜33d 進入確認センサ
34a〜34d 到着確認センサ
36 鼓状ローラ
37 筒型ローラ
38 ローラ軸部
41 右側幅寄せローラ群
42 左側幅寄せローラ群
43 右側ガイドコンベア部
44 左側ガイドコンベア部
45 コンベアフレーム
46 71 ローラ駆動装置
47 72 ローラベルト
51 枕詰め待機部
52 枕詰め部
53 箱詰め待機部
61 箱詰め貯留部
73 フレーム支持板
74 押し上げシリンダ
81 フレーム
82 ガイドコロ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送直交方向に所定の間隔を空けて進入する一組の農産物を幅寄せする幅寄せコンベアであって、
搬送方向左側に配置される第1のローラ群と右側に配置される第2のローラ群とを有し、
前記第1及び第2のローラ群を構成する各ローラの回転軸は、コンベア側方側に向かって搬送方向下流に傾斜していることを特徴とする幅寄せコンベア。
【請求項2】
前記幅寄せコンベアの終端部において前記一組の農産物の幅寄せ動作が完了するように、前記各ローラの回転軸の傾斜角度を設定していることを特徴とする請求項1に記載の幅寄せコンベア。
【請求項3】
前記一組の農産物のうち搬送直交方向両端に配置される農産物を、コンベアの中央側に幅寄せするためのガイドコンベアを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の幅寄せコンベア。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の幅寄せコンベアと、
搬送直交方向に所定の間隔を空けて進入する前記一組の農産物を該幅寄せコンベアに送り込む位置揃えコンベアとを有し、
前記位置揃えコンベアは、前記一組の各農産物がコンベアの両側方側から順番に前記幅寄せコンベアに進入するように前記一組の農産物の搬送動作を制御する搬送動作制御手段を有することを特徴とする整列装置。
【請求項5】
前記搬送動作制御手段は、前記一組の農産物のうち少なくとも先頭の農産物の搬送動作を一旦停止させ、先頭及び最後尾の農産物の搬送方向における間隔を短縮する間隔調整部を搬送方向に複数有していることを特徴とする請求項4に記載の整列装置。
【請求項6】
前記位置揃えコンベア部は、前記一組の各農産物をそれぞれ搬送するための複数の搬送レーンを有しており、
前記間隔調整部は、前記各搬送レーンの搬送路に対して進退可能な複数のストッパを有し、前記各ストッパを前記搬送路に進入させることにより前記間隔調整を行うことを特徴とする請求項5に記載の整列装置。
【請求項7】
前記複数のストッパのうち各搬送レーンの最終段に配置される各最終ストッパは、搬送方向における配置位置が同じであり、
前記最終ストッパに当接して前記一組の農産物が停止した状態において、前記搬送動作制御手段は、前記各最終ストッパをコンベアの両側方側から順番に搬送路外へ退避させることを特徴とする請求項6に記載の整列装置。
【請求項8】
前記複数のストッパのうち各搬送レーンの最終段に配置される各最終ストッパは、コンベア両側方側から順番に下流側に配置されており、
前記最終ストッパに当接して前記一組の農産物が停止した状態において、前記搬送動作制御手段は、前記各最終ストッパを略同じタイミングで搬送路外に退避させることを特徴とする請求項6に記載の整列装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−246251(P2007−246251A)
【公開日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−74321(P2006−74321)
【出願日】平成18年3月17日(2006.3.17)
【出願人】(000137328)株式会社マキ製作所 (48)
【Fターム(参考)】