説明

形状測定装置および形状測定方法

【課題】形状測定装置および形状測定方法を提供すること。
【解決手段】測定対象基板を支持するワークステージと、光源、格子イメージを生成するために光源から発生された光を透過及び遮光させる格子部および前記測定対象基板の測定対象物に前記格子イメージを結像させる投影レンズ部を含むパターン投影部と、前記測定対象基板の測定対象物で反射される格子イメージを撮像する撮像部と、ワークステージ、パターン投影部および撮像部を制御し、前記格子イメージの信頼性指数と測定対象物に対する格子イメージの位相を算出して、前記位相と前記信頼性指数を利用して測定対象物を検査する制御部と、を含む。したがって、測定精度を向上させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、形状測定装置および形状測定方法に関わり、より詳細には、測定の正確性を向上させることのできる形状測定装置および形状測定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置は、より軽量化および小型化するために開発されてきた。よって、これら電子装置において欠陥が発生する可能性が増大しつつあり、これを検査するための装備も発展及び改良されつつある。
【0003】
最近、3次元形状測定技術は、様々な技術分野において有効になりつつある。3次元形状測定技術として、接触法により3次元形状を検出する座標測定機(CMM:Coordinate Measurement Machine)が利用されていたが、光学理論により3次元形状を検査する非接触法も開発されつつある。
【0004】
MeadowsとTakasakiは、1970年に代表的な非接触法の3次元形状検査方法である影式モアレ(shadow Moire)法を開発した。影式モアレ法は、測定に用いる格子の大きさが測定対象物より大きくなければならないという問題があり、このような問題を解決するため、Yoshinoは投影モアレ(projection Moire)法を開発した。また、Kujawinskaは、測定解像度を向上させるように、3次元形状を検査するモアレ技術に対して光干渉を分析するために用いられる位相シフト法を適用して、モアレパターンの制限を排除した。
【0005】
このような3次元形状測定技術はプリント回路基板の検査に利用して、精度の向上が試みられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施形態は、2次元形状と3次元形状とを同時に測定することができ、測定の精度を向上させることが可能な、形状測定装置を提供する。
【0007】
本発明の実施形態は、2次元形状と3次元形状とを同時に測定することができ、測定の精度を向上させることが可能な形状測定方法を提供する。
【0008】
本発明のさらなる特徴は、以下の説明において説明され、その部分は説明から明らかにされるか、本発明の実施により確認される。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態に係る形状測定装置は、測定対象基板を支持するワークステージ(work stage)と、光源、格子イメージを生成するために前記光源から照射された光を透過及び遮断する格子部および前記格子部の格子イメージを前記測定対象基板の測定対象物に結像させる投影レンズ部を含むパターン投影部と、前記測定対象基板の測定対象物で反射される前記格子イメージを撮像する撮像部と、前記ワークステージ、前記パターン投影部および前記撮像部を制御し、前記格子イメージの信頼性指数と前記測定対象物に対応する位相を算出して、前記位相と前記信頼性指数とを利用して前記測定対象物を検査する制御部と、を含む。
【0010】
前記形状測定装置は、前記測定対象物がパッドである場合、前記信頼性指数を利用して前記パッドの表面を検査してもよい。前記パッドは、外部機器と電気的に接続されてもよい。前記信頼性指数は、信号強度、可視度(visibility)、および信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)のうち、少なくとも一つであってもよい。前記制御部は、前記信頼性指数が設定値の範囲から外れる場合、前記パッドを不良と判断してもよい。前記形状測定装置は、前記測定対象基板の測定対象物を検査するための補助光源を更に含んでもよい。前記制御部は、前記信頼性指数が前記パッドを正常であることを示していたとしても、前記補助光源で生成された光が前記パッドによって反射され、二次元イメージを形成するために前記撮像部により撮像された2次元形状イメージにおいて前記パッドが不良と判定された場合、前記パッドを不良と判定してもよい。
【0011】
本発明の他の実施形態に係る形状測定方法は、所定の回数だけ格子イメージをシフトさせながら、測定対象物で反射された格子イメージを取得し、前記格子イメージを利用して格子イメージに対する信号強度、可視度(visibility)、および信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)のうち、少なくとも一つを含む信頼性指数取得し、前記測定対象物が外部機器と電気的に接続するパッドである場合には、前記信頼性指数が設定値の範囲である場合、前記パッドを良好と判断し、前記信頼性指数の範囲が設定値の範囲から外れる場合、前記パッドを不良と判断すること、を含む。
【0012】
本発明の他の実施形態に係る3次元形状測定方法は、複数の方向から格子パターン光のそれぞれをN回変化させながら測定対象物に照射し、前記測定対象物から反射される前記格子パターン光を検出し、前記各方向に対して前記測定対象物のN個のパターン画像を取得し、前記パターン画像からX−Y座標系の各位置{i(x、y)}に対応する前記各方向に対する位相{Pi(x、y)}および輝度{Ai(x、y)}を抽出し、パラメータとして前記輝度を使用する加重関数を利用して前記各方向に対する高さ加重{Wi(x、y)}を抽出し、前記各方向に対する位相に基づいた高さおよび前記高さ加重値を利用して前記各方向に対する加重高さ{Wi(x、y)・Hi(x、y)}を計算し、前記加重高さを加算して前記各位置における高さ{ΣWi(x、y)・Hi(x、y)/ΣWi(x、y)}を計算すること、を含む。
【0013】
前記輝度は、前記検出された格子パターン光を平均して得た平均輝度に対応してもよい。
【0014】
前記加重関数は、パラメータとして前記各方向に対するパターン画像から抽出された前記各方向に対する可視度(visibility)および信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)のうち、少なくとも一つを更に使用してもよい。
【0015】
前記加重関数は、パラメータとして前記各方向に対するパターン画像から抽出された前記格子パターン光のそれぞれにおける格子ピッチに対応する測定範囲(λ)を更に使用してもよい。前記測定範囲は、前記格子パターン光に応じた少なくとも二つ値を有してもよい。
【0016】
前記加重関数は、前記平均輝度が所定値から増加するか減少する時、前記高さ加重を減少させてもよい。前記所定値は、前記平均輝度の中間値であってもよい。
【0017】
前記加重関数は、前記可視度または前記信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)が増加する時、前記高さ加重を増加させてもよい。
【0018】
前記加重関数は、前記測定範囲が増加する時、前記高さ加重を減少させてもよい。
【0019】
各方向に対して前記高さ加重を抽出することは、前記パターン画像を影領域、飽和領域、および非飽和領域に区分することを含めてもよい。前記影領域は、前記平均輝度が最小輝度以下であり、前記可視度または前記信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)が最小基準値以下であり、前記飽和領域は、前記平均輝度が最大輝度以上であり、前記可視度または前記信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)が最小基準値以下であり、前記非飽和領域は、前記影領域および前記飽和領域を除いた残りの領域である。前記影領域および前記飽和領域における前記加重関数は、前記高さ加重値を「0」として計算してもよい。前記非飽和領域に対応する前記加重関数は、前記平均輝度が前記平均輝度の中間値から増加するか減少する時、前記高さ加重を減少させてもよく、前記可視度または前記信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)が増加する時、前記高さ加重を増加させてもよく、前記測定範囲が増加する時、前記高さ荷重を減少させてもよい。
【0020】
前記高さ加重の合計は、「1」{ΣWi(x、y)=1}であってもよい。
【0021】
本発明の他の実施形態に係る3次元形状測定方法は、複数の方向から格子パターン光のそれぞれをN回変化させながら測定対象物に照射し、前記測定対象物から反射される前記格子パターン光を検出し、前記各方向に対する前記測定対象物のN個のパターン画像を取得し、前記パターン画像からX−Y座標系の各位置{i(x、y)}に対応する前記各方向に対する位相{Pi(x、y)}および可視度(visibility){Vi(x、y)}を抽出し、パラメータとして前記可視度を使用する加重関数を利用して前記各方向に対する高さ加重{Wi(x、y)}を抽出し、前記位相に基づいた高さに前記高さ加重値を乗算して前記各方向に対する加重高さ{Wi(x、y)・Hi(x、y)}を計算し、前記加重高さを加算して前記各位置における高さ{ΣWi(x、y)・Hi(x、y)/ΣWi(x、y)}を計算すること、を含む。
【0022】
本発明によれば、二次元形状イメージのために追加データを要求することがないように、二次元形状イメージは測定した三次元データを利用して得られてもよい。
【0023】
さらに、二次元形状イメージと三次元形状イメージを共に用いて双方を測定する場合、プリント回路基板の欠陥は効率的に検査される。
【0024】
また、各方向において撮影した前記パターン画像から平均輝度、可視度(visibility)、または信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)、及び測定範囲を抽出し、抽出結果に応じて高さ荷重を判断することにより、影領域及び飽和領域を含む合計領域における測定対象物の各位置の高さをより精確に測定することができる。
【0025】
上述した一般的な説明及び以下の詳細な説明は、典型例かつ説明例であり、本発明の更なる説明を提供することを目的とするものである。
【発明の効果】
【0026】
本発明によると、3次元形状測定データを利用して2次元形状を測定することになるため、2次元形状測定するための追加データを収集しなければならないなどの無駄な要素を除去することができる。
【0027】
また、2次元形状と3次元形状のデータとを共に測定してプリント回路基板などの欠陥をより効率的に検査することができる。また、2次元形状の輝度を利用して検査精度をより向上させることができる。
【0028】
また、平坦な金属面からなるため、カメラが受信する値の飽和によって位相の測定が容易でないパッド部の場合にも、信頼性指数を利用して容易に不良可否を検査することができる。
【0029】
また、各方向で撮影されたパターン画像から平均輝度、可視度、または信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)、そして測定範囲を抽出し、抽出された結果により高さ加重値を決めることによって、影領域および飽和領域を含むすべての領域で測定対象物の各位置による高さをより正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態に係る形状測定装置を示す概略的な側面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る形状測定装置を示す概略的な平面図である。
【図3】図1で示した測定対象基板を示す平面図である。
【図4】本発明に係る3次元イメージを測定する形状測定装置を示す図である。
【図5】本発明に係る2次元イメージを測定するための原理を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施形態に係る3次元形状測定方法に用いられる3次元形状測定装置を示す概略図である。
【図7】図6において測定対象物に照射された格子パターン光による格子パターンイメージを示す平面図である。
【図8】格子パターン光が右側から測定対象物に照射される時のカメラに測定された画像を示す平面図である。
【図9】格子パターン光が左側から測定対象物に照射される時のカメラに測定された画像を示す平面図である。
【図10】カメラに測定されたパターン画像の平均輝度と加重値との関係を示すグラフである。
【図11】カメラに測定されたパターン画像の可視度またはSNRと加重値との関係を示すグラフである。
【図12】カメラに測定されたパターン画像の測定範囲と加重値との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明は多様に変更することができ、多様な形態を有することができるが、ここでは、特定の実施形態を図面に例示して詳細に説明する。但し、ここでの記載は、本発明を特定の開示形態に限定するものではなく、本発明の権利範囲は、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物、乃至代替物を含むことを理解すべきである。
【0032】
第1、第2、第3等の用語は、多様な構成要素を説明するために使用されるが、構成要素は用語によって限定されない。用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲から逸脱することなしに、第1構成要素は第2構成要素と称されてもよく、同様に第2構成要素も第1構成要素に称されてもよい。
【0033】
本出願において用いた用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであって、本発明を限定するのではない。単数の表現は、文脈上、明白に相違が示されない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを意図するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたもの等の存在または付加の可能性を予め排除しないことを理解しなければならない。
【0034】
なお、異なるものとして定義しない限り、技術的であるか科学的な用語を含めてここで用いられる全ての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有している。一般的に用いられる辞典に定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有することと解釈すべきであり、本出願で明白に定義されない限り、異常的であるか過度に形式的な意味に解釈されない。
【0035】
なお、異なるものとして定義しない限り、技術的であるか科学的な用語を含めてここで用いられる全ての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有している。一般的に用いられる辞典に定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有することと解釈すべきであり、本出願で明白に定義されない限り、異常的であるか過度に形式的な意味に解釈されない。
【0036】
空間に関連する要件として、“下方に(beneath)”、“下方に(below)”、“下側の(lower)”、“上側に(above)”、“上方の(upper)”等は、図に示される一つの要件又は特徴と他の要件又は特徴の関係を開示する説明を容易にするために、以下で使用される。空間に関連する要件は、図において表現される動作に加えて、使用中又は動作中の装置の異なる動作を含むことを理解すべきである。例えば、図において装置が回転すれば、他の要件又は特徴の“下方に(beneath)”又は“下方に(below)”として表される要素は、その他の要件又は特徴の“上側に(above)”に配置される。このように、典型的な用語“下方に(below)”は、“上側に(above)”及び“下方に(below)”の両方向を含めることができる。装置は、他に配置される(90°又は他方向に回転される)こと、及びここで用いられる空間に関連する記述は、適宜解釈される。
【0037】
ここで用いられる技術用語は、特定の実施の形態のみを記述する目的であり、本発明を制限するものではない。ここで用いられる単数形“a”、“an”及び“the”は、前後関係が明らかにされない限り、複数形も含むものとする。更に、用語“構成する(comprises)”及び/又は“構成する(comprising)”が本明細書において用いられる場合、規定された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を示すが、一つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、構成要素、及び/又はそのグループの存在または追加を排除するものではない。
【0038】
本発明の一実施の形態は、本発明の理想化した一実施の形態の概略図(中間構造)である断面図を参照して説明する。その結果として、図面の形状からの変形例は、例えば、製造技術、及び/又は、許容範囲が予想される。その結果、本発明の一実施の形態は、ここに図示した範囲の特定の形状に限定して解釈されるものではなく、例えば、製造から生じる形状から逸脱するものも含まれる。例えば、長方形として図示された挿入部は、一般的にその端部が非挿入部に挿入されてから二元変更されるよりむしろ、挿入部の円くなった、又は湾曲した特徴、及び/又は、勾配を有している。同様に、挿入により形成される埋設領域は、埋設領域と表面との間の領域で行われる挿入の結果である。図形において図示された領域は、事実上の概要であり、それらの形状は装置の領域の実質的な形状を図示することを目的とするものではなく、本発明の範囲を制限することを目的とするものではない。
【0039】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態をより詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る形状測定装置を示す概略的な側面図である。
【0040】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係る形状測定装置1100は、ワークステージ(work stage)1130、パターン投影部1110、撮像部1150、および制御部1140を含む。更に、前記形状測定装置1100は、第1補助光源1160および第2補助光源1170を更に含んでもよい。
【0041】
前記ワークステージ1130は、測定対象物(A)が配置された測定対象基板1120を支持する。また、前記ワークステージ1130は、測定対象物(A)をx軸方向またはy軸方向に沿って移送させる。前記ワークステージ1130は、前記制御部1140により制御されて前記測定基板1120を適切な位置に移送した時、第1補助光源1160および第2補助光源1170が測定対象基板1120の測定対象物(A)に向かって光を照射し、測定対象基板1120の識別マークを利用して測定対象基板1120の全体測定領域を設定する。
【0042】
前記パターン投影部1110は、前記測定対象物(A)に向かって格子イメージを投影する。前記形状測定装置1100は、複数の前記パターン投影部1110が配置され、複数のパターン投影部1110は、前記測定対象基板1120の法線に対して特定の角度で前記測定対象基板1120に向かって格子イメージを照射するように配置される。また、複数のパターン投影部1110は、前記法線に対して対称的に配置されてもよい。それぞれの前記パターン投影部1110は、光源1111、格子部1112、および投影レンズ部1113を含む。例えば、2つのパターン投影部1110は、前記測定対象物(A)に対して対称的に配置されてもよい。
【0043】
前記光源1111は、前記測定対象物(A)に向かって光を放射する。前記格子部1112は、前記光源1111により発生された光を利用することにより格子イメージを作成する。前記格子部1112は、光遮断領域(図示せず)と光透過領域(図示せず)を含む。前記光遮断領域は、前記光源1111により発生された光の一部を遮断し、前記光透過領域は、前記光の他の部分を透過する。前記格子部1112は、様々な形式に形成されてもよい。例えば、前記格子部1112は、光遮断領域と光透過領域をパターン化した格子をガラ板上に形成してもよい。また、液晶表示パネルを前記格子部1112として用いてもよい。
【0044】
前記ガラス基板上に光遮断領域および光透過領域を有する格子を前記格子部1112として使用する場合は、前記形状測定装置1100は、前記格子部1112を微細に移動させるためのアクチュエータ(図示せず)を更に含んでもよい。液晶表示パネルに表示される格子パターン前記格子部1112として使用する場合は、前記形状測定装置1100はアクチュエータを必要としない。
【0045】
前記投影レンズ部1113は、前記格子部1112の格子イメージを前記測定対象基板1120の測定対象物(A)に結像させる。前記投影レンズ部1113は、例えば、複数のレンズを含み、前記格子部1112を通じて形成された格子イメージをフォーカシングして前記測定対象基板1120上の測定対象物(A)に結像させる。
【0046】
前記撮像部1150は、前記測定対象基板1120の測定対象物(A)で反射する前記格子イメージ光を撮像する。前記撮像部1150は、例えば、カメラ1151および受光レンズ部1152を含む。前記測定対象物(A)により反射された格子イメージは、前記受光レンズ部1152を経て前記カメラ1151によって撮像される。
【0047】
前記制御部1140は、前記ワークステージ1130、パターン投影部1110、および撮像部1150を制御し、前記撮像部1150で撮像された格子イメージの信頼性指数と前記測定対象物(A)の位相を算出し、前記撮像部1150で撮像された格子イメージを処理して、2次元形状および3次元形状を測定する。前記制御部1140により実行される2次元形状および3次元形状を測定するプロセスについては後で詳細に説明する。
【0048】
前記制御部1140は、前記位相と前記信頼性指数を利用して前記測定対象物を検査する。この際、前記位相は、測定対象物(A)の3次元形状の測定に利用してもよいし、前記信頼性指数は、測定対象物の不良の可否判断に利用してもよい。例えば、信号強度、可視度(visibility)、および信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)のうち、少なくとも一つは、信頼性指数に用いてもよい。信号強度は、下記の数式14および15で説明され、可視度は、数式16または17を参照して説明され、信号対雑音比は、撮像部1150で撮像されたイメージをフィルタリングするN−バケットアルゴリズムプロセス中に生成された周期関数と、実信号との間の比率または差分を意味する。より具体的には、信号対雑音比SNRは、(数式1の可視度*D)/一時ノイズ(temporal noise)Dである。
【0049】
制御部1140は、信頼性指数が設定値の範囲から外れる場合、測定対象物(A)を不良として判断する。例えば、前記制御部1140は、数式16または17を通じて得られた前記形状イメージの特定領域の可視度(γ)と周辺領域の可視度(γ)との差が設定値の範囲から外れる場合、前記測定対象物を不良として判定する。
【0050】
また、前記第1補助光源1160および第2補助光源1170のうち、いずれか一つは2次元形状を測定するために使用されてもよい。より具体的には、前記第1補助光源1160および第2補助光源1170のうち、いずれか一つを利用して測定対象基板1120の測定対象物(A)に向けて光を照射し、反射された光は前記撮像部1150の前記カメラ1151によって撮像されて2次元形状イメージが生成される。
【0051】
また、前記制御部1140は、信頼性指数が前記設定値の範囲内の場合であっても前記2次元形状イメージにおいて特定領域の輝度と周辺領域の輝度との差が設定値の範囲から外れる場合に、測定対象物(A)を不良として判定してもよい。また、前記制御部1140は、測定対象物(A)の特定領域の輝度が他の設定値の範囲から外れる場合、前記測定対象物(A)を不良として判定してもよい。
【0052】
例えば、数式16または17を通じて得られた特定領域の可視度(γ)と周辺領域の可視度(γ)との差が前記設定値範囲内である場合であっても、前記第1補助光源1160または第2補助光源1170通して得られた2次元形状イメージの特定領域の輝度(または、信号強度)と周辺領域の輝度(または、信号強度)との差が設定値の範囲から外れる場合、または、全体領域のうち、一部領域が前記設定値の範囲から外れる場合、前記制御部1140は測定対象物(A)を不良として判定する。
【0053】
前記制御部1140は、視野(FOV:fields of view)における関心領域(ROI:region of interest)の2次元形状および3次元形状を順に検査する。
【0054】
図2は、本発明の他の実施形態に係る形状測定装置を示す概略的な平面図である。本実施形態に係る形状測定装置は、図1に示した形状検査装置1100とパターン投影部を除いて実質的に同一である。したがって、同一の構成要素は同一の参照符号用いて、その重複する説明は省略する。
【0055】
図2を参照すると、本実施形態に係る形状測定装置は、各々格子部1112を有する複数のパターン投影部1110を含む。前記複数のパターン投影部1110は、多角形の頂点の位置に配置される。図2で、4個のパターン投影部1110は、例えば、正方形の頂点に配置されているが、正六角形、正八角形などの頂点に配置されてもよい。
【0056】
格子イメージが一つの側のみで撮像される場合、測定対象物(A)が突部であるため、測定対象物(A)の他の側に格子イメージが届くならば、正確な3次元形状が得られるかもしれない。したがって、格子イメージは、正確な3次元形状を得るために、対向する両側部にて撮像されてもよい。
【0057】
例えば、前記制御部1140は、前記測定対象物(A)が四角形である場合、対向して配置された二つのパターン投影部1110をターンオンさせてもよい。前記制御部1140により把握された前記測定対象物(A)の形状が複雑である場合、前記制御部1140は、2つ以上のパターン投影部1110をターンオンさせてもよい。
【0058】
図3は、図1に示した測定対象基板を示す平面図である。図3を参照すると、プリント回路基板(PCB)のような測定対象基板1120には、例えば、パッド領域(または、ファンアウト(fan out)領域)1121と素子実装領域1122が含まれる。
【0059】
前記パッド領域1121は、電気的に接続するためのパッドが形成される領域であり、素子実装領域1122は、素子が実装される領域である。
【0060】
素子実装領域1122には、半田ペーストによって素子が実装される。前記半田ペーストの形や量が間違って調節された場合、隣り合う素子の電気的接続に短絡を発生させる可能性がある。したがって、半田ペーストの形や量が間違って調節されることをチェックするために、半田ペーストの形状や高さを測定して、半田ペーストの3次元形状を得るように測定する。
【0061】
さらに、パッド領域1121は、また、隣り合うパッド領域と電気的短絡を防止するためにチェックする必要がある。この場合、下記の数式14または数式15を用いて得られる2次元形状は、パッド領域間の電気的短絡をチェックするために用いられる。
【0062】
また、パッド領域1121は、平らな表面を有さなければならない。パッド領域1121は、スクラッチされた場合、素子との接続が不良になる可能性がある。したがって、パッド領域1121の表面検査は、非常に重要である。
【0063】
表面検査をするために、前記パッド領域1121の信頼性指数を調べて特定領域の信頼性指数が設定値の範囲から外れる場合、前記パッド領域1121は不良として判断する。また、特定領域の信頼性指数が設定値の範囲内にある場合であっても、図1の前記第1補助光源1160および第2補助光源1170のうち、いずれか一つ用いて得られた2次元形状の特定領域の輝度と周辺領域の輝度との差が他の設定値の範囲から外れる場合、前記パッドはスクラッチを有するため不良であると判断する。
【0064】
パッド領域1121は、平坦な金属面であって、パッド領域1121で反射されて図1の撮像部1150のカメラ1151で撮像された光の量は飽和(saturation)こともある。そのため、位相シフト値が測定される。また、信頼性指数も測定される。したがって、パッド領域1121で反射された光の量が飽和した場合であっても、パッド領域1121は信頼性指数を利用して検査が可能である。また、各パターン投影部1110の信頼性指数は、各パターン投影部1110によって測定された高さに対する加重値として用いてもよい。
【0065】
以上では、本発明の実施形態に係る形状検査装置について説明した。本発明の実施形態に係る形状測定方法は、形状測定装置とほぼ同一である。すなわち、本発明の形状測定方法は、所定の回数だけ格子を移動させながら、測定対象物で反射された格子イメージを取得する。その後、前記格子イメージに対する信頼性指数を取得し、前記信頼性指数が設定値の範囲である場合、前記測定対象物が良好であると判断し、前記信頼性指数が前記設定値の範囲から外れる場合、前記測定対象物が不良であると判断する。さらに、前記測定対象物の2次元形状イメージを取得し、前記パッドの信頼性指数が前記設定値の範囲内である場合でも、前記2次元形状イメージの特定領域の輝度と周辺領域の輝度との差が特定値の範囲から外れる場合、前記パッドを不良と判断してもよい。
【0066】
図4は、3次元イメージを測定する形状測定装置を示す図である。
【0067】
格子イメージは、図1の前記測定対象基板1120上に照射される。そして、前記測定対象基板1120で反射され、前記撮像部1150で撮像されたイメージの光強度(I)は、モアレ方程式に対応する下記の数式(1)として示される。
【数1】

ここで、Iは撮像部1150で撮像された光強度、Dは信号強度(または、DC光強度(光源光強度)と反射率の関数)、γは可視度(visibility、反射率と格子周期の関数)、Λはモアレ等価周期(倍率、格子周期および放射角θの関数)である。
【0068】
数式(1)で光強度(I)は、高さ(h)の関数であるため、光強度(I)を利用することにより高さ(h)が求められる。
【0069】
前記格子の位相をシフトさせて図1の撮像部1150で反射されたイメージを撮像すると、数式(1)は数式(2)として表される。
【数2】

この式で、δkは位相シフト量、2πh/Λは測定対象物に対応する位相Φである。
【0070】
前記数式(2)を利用して高さ(h)を求めるためにはすくなくとも3回の位相シフトが必要である。例えば、3回の位相シフト(3回のバケット(bucket)アルゴリズム)を適用する3場合に高さ(h)は以下のように求められる。数式(2)において、δ1として0ラジアン(0°)を適用してI1を求めると、数式(2)は下記の数式(3)のように示される。
【数3】

【0071】
数式(2)において、δ2に2π/3ラジアン(120°)を適用してI2を求めると、数式(2)は下記の数式(4)のように示される。
【数4】

【0072】
数式(2)において、δ3に4π/3ラジアン(240°)を適用してI3を求めると、数式(2)は下記の数式(5)のように示される。
【数5】

【0073】
前記数式(3)、数式(4)及び数式(5)を用いることにより下記の数式(6)が得られる。
【数6】

【0074】
前記数式(6)を用いることにより、高さhは下記の数式(7)として求められる。
【数7】

【0075】
例えば、4回の位相シフト(4回のバケット(bucket)アルゴリズム)を適用すると、高さ(h)は以下のように求められる。数式(2)において、δ1に0ラジアン(0°)を適用してI1を求めると、数式(2)は下記の数式(8)のように示される。
【数8】

【0076】
数式(2)において、δ2にπ/2ラジアン(90°)を適用してI2を求めると、数式(2)は下記の数式(9)のように示される。
【数9】

【0077】
数式(2)において、δ3にπラジアン(180°)を適用してI3を求めると、数式(2)は下記の数式(10)のように示される。
【数10】

【0078】
数式(2)において、δ4に3π/2ラジアン(270°)を適用してI4を求めると、数式(2)は下記の数式(11)のように示される。
【数11】

【0079】
数式(8)、数式(9)、数式(9)、数式(10)及び数式(11)を用いることにより下記の数式(12)が得られる。
【数12】

【0080】
数式(12)を用いることにより、高さhは下記の数式(13)として求められる。
【数13】

【0081】
前記格子イメージは、前記格子をシフトさせながら前記測定対象物上に照射され、反射されたイメージが撮像された場合、前記測定対象物の3次元形状は数式(7)または数式(13)を用いることにより求められる。
【0082】
図5は、2次元イメージを測定する原理を示すグラフである。I1、I2、I3、およびI4の算術平均値Iaveを求めると、下記の数式14として求められる。
【数14】

【0083】
数式(14)に示したように平均を求めた場合、格子による影響は相殺され、2次元形状イメージが求められる。
【0084】
3回のバケットアルゴリズムを適用した場合、数式(3)、(4)、および(5)におけるI1、I2、およびI3の算術平均値Iaveは、個々に下記の数式(15)として示される。
【数15】

【0085】
一方、数式(2)における可視度(visibility)γは3回のバケットアルゴリズムを適用した場合に、数式(3)、(4)、(5)、および(15)を用いることにより以下の数式(16)として示される。
【数16】

【0086】
数式(2)においてγは、4回のバケットアルゴリズムを適用した場合に、数式(8)、(9)、(10)、(11)、および(14)を用いることにより以下の数式(17)として示される。
【数17】

【0087】
本発明によると、3次元形状測定データを利用することにより2次元形状イメージ得られるため、2次元形状イメージのための追加データが必要なくなる。また、2次元形状イメージと3次元形状イメージが共に測定される場合、プリント回路基板の欠陥は効率的に検査される。
【0088】
図6は、本発明の一実施形態に係る3次元形状測定方法に用いられる3次元形状測定装置を示す概略図である。図6を参照すると、本実施形態に係る3次元形状測定方法に用いられる3次元形状測定装置は、測定ステージ部100、画像撮影部200、第1照明部300、第2照明部400、画像取得部500、モジュール制御部600、および中央制御部700を含む。
【0089】
前記測定ステージ部100は、測定対象物10を支持するステージ110および前記ステージ110を移送させるステージ移送ユニット120を含む。本実施形態において、前記ステージ110によって前記測定対象物10が前記画像撮影部200と前記第1および第2照明部(300、400)に対して移動することによって、前記測定対象物10での測定位置が変更される。
【0090】
前記画像撮影部200は、前記ステージ110の上部に配置されて前記測定対象物10から反射された光の受け、前記測定対象物10の画像を測定する。すなわち、前記画像撮影部200は、前記第1および第2照明部(300、400)から出射されて前記測定対象物10で反射された光を受け、前記測定対象物10の平面画像を撮影する。
【0091】
前記画像撮影部200は、カメラ210、結像レンズ220、フィルタ230、およびランプ240を含む。前記カメラ210は、前記測定対象物10から反射される光を受けて前記測定対象物10の平面画像を撮影する。前記カメラ210は、例えば、CCDカメラとCMOSカメラのうち、一つを含む。前記結像レンズ220は、前記カメラ210の下部に配置され、前記測定対象物10で反射される光を前記カメラ210に結像させる。前記フィルタ230は、前記結像レンズ220の下部に配置され、前記測定対象物10で反射される光をフィルタリングして前記結像レンズ220に提供し、周波数フィルタ、カラーフィルタ、および光強度調節フィルタのうち、いずれか一つを含む。前記ランプ240は、円形形状で前記フィルタ230の下部に配置され、前記測定対象物10の2次元形状のような特定画像を撮影するために光を提供する。
【0092】
前記第1照明部300は、前記画像撮影部200の右側に前記測定対象物10を支持する前記ステージ110に対して傾くように配置される。前記第1照明部300は、第1光源ユニット310、第1格子ユニット320、第1格子移送ユニット330、および第1集光レンズ340を含む。前記第1光源ユニット310は、光源と少なくとも一つのレンズで構成されて光を発生させ、前記第1格子ユニット320は、前記第1光源ユニット310の下部に配置されて前記第1光源ユニット310で発生した光を格子紋パターンを有する第1格子パターン光に変更する。前記第1格子移送ユニット330は、前記第1格子ユニット320と連結されて前記第1格子ユニット320を移送し、例えば、PZT(Piezoelectric)移送ユニットや微細直線移送ユニットのうち一つを含む。前記第1集光レンズ340は、前記第1格子ユニット320の下部に配置されて前記第1格子ユニット320から出射された前記第1格子パターン光を前記測定対象物10上に集光させる。
【0093】
前記第2照明部400は、例えば、前記画像撮影部200の左側に前記測定対象物10を支持する前記ステージ110に対して傾くように配置される。前記第2照明部400は、第2光源ユニット410、第2格子ユニット420、第2格子移送ユニット430、および第2集光レンズ440を含む。前記第2照明部400は、上述した前記第1照明部300と実質的に同一であるため、詳しい説明は省略する。
【0094】
前記第1照明部300は、前記第1格子移送ユニット330が前記第1格子ユニット320をN回順次移動しながら、前記測定対象物10にN個の第1格子パターン光を照射する時、前記画像撮影部200は、前記測定対象物10で反射された前記N個の第1格子パターン光を順次受けてN個の第1パターン画像を撮影する。また、前記第2照明部400は、前記第2格子移送ユニット430が前記第2格子ユニット420をN回順次移動しながら、前記測定対象物10にN個の第2格子パターン光を照射する時、前記画像撮影部200は、前記測定対象物10で反射された前記N個の第2格子パターン光を順次受けてN個の第2パターン画像を撮影する。ここで、前記Nは自然数であり、例えば、4であってもよい。
【0095】
本実施形態では、前記第1および第2格子パターン光を発生させる照明装置として前記第1および第2照明部(300、400)を説明したが、前記照明部の数は3個以上であってもよい。すなわち、前記測定対象物10に照射される格子パターン光が多様な方向から照射して、多様なパターン画像を撮影してもよい。例えば、3個の照明部が前記画像撮影部200を中心に正三角形の形態に配置される場合、3個の格子パターン光が互いに異なる方向から前記測定対象物10に照射される。例えば、4個の照明部が前記画像撮影部200を中心に正方形形態に配置される場合、4個の格子パターン光が互いに異なる方向から前記測定対象物10に照射される。
【0096】
前記画像取得部500は、前記画像撮影部200のカメラ210と電気的に接続され、前記カメラ210から前記パターン画像を取得して格納する。例えば、前記画像取得部500は、前記カメラ210で撮影された前記N個の第1パターン画像および前記N個の第2パターン画像を受けて格納するイメージシステムを含んでもよい。
【0097】
前記モジュール制御部600は、前記測定ステージ部100、前記画像撮影部200、前記第1照明部300、および前記第2照明部400と電気的に接続されて、前記測定ステージ部100、前記画像撮影部200、前記第1照明部300、および前記第2照明部400を制御する。前記モジュール制御部600は、例えば、照明コントローラ、格子コントローラ、およびステージコントローラを含む。前記照明コントローラは、前記第1および第2光源ユニット(310、410)をそれぞれ制御して光を発生させ、前記格子コントローラは、前記第1および第2格子移送ユニット(330、430)をそれぞれ制御して前記第1および第2格子ユニット(320、420)を移動させる。前記ステージコントローラは、前記ステージ移送ユニット120を制御して前記ステージ110を上下左右に移動させる。
【0098】
前記中央制御部700は、前記画像取得部500および前記モジュール制御部600と電気的に接続されて、前記画像取得部500および前記モジュール制御部600を制御する。具体的に、前記中央制御部700は、前記画像取得部500のイメージシステムから前記N個の第1パターン画像および前記N個の第2パターン画像を受け、これを処理して前記測定対象物の3次元形状を測定する。また、前記中央制御部700は、前記モジュール制御部600の照明コントローラ、格子コントローラ、およびステージコントローラをそれぞれ制御してもよい。このように、前記中央制御部は、イメージ処理ボード、制御ボード、およびインターフェースボードを含んでもよい。
【0099】
図7は、図6の測定対象物に照射された格子パターン光による格子パターンイメージを示す平面図である。図6および図7を参照すると、複数の照明部のうち、いずれか一つの照明部から出射された格子パターン光が前記測定対象物10に照射される時、前記測定対象物10上には格子パターンイメージが形成される。この際、前記格子パターンイメージは、複数の格子パターンを含み、本実施形態では前記格子パターンの間隔、すなわち格子ピッチを測定範囲(λ)と定義する。
【0100】
前記測定範囲(λ)は、前記格子パターン光の種類に関係なく同一のものであってもよく、また、前記格子パターン光の種類によって互いに異なるものであってもよい。前記測定範囲(λ)は、前記格子パターン光の種類によって少なくとも2つの値を有することが望ましい。例えば、前記第1照明部300から発生した前記第1格子パターン光による格子パターンイメージは、第1測定範囲の格子パターンを有し、前記第2照明部400から発生した前記第2格子パターン光による格子パターンイメージは、前記第1測定範囲と異なる第2測定範囲の格子パターンを有してもよい。
【0101】
図8は、格子パターン光が右側方向から測定対象物に照射される時にカメラで撮影された画像を示す平面図であり、図9は、格子パターン光が左側方向から測定対象物に照射される時にカメラで撮影された画像を示す平面図である。この際、図8および図9の画像では、格子パターンを省略し、単に明るさ(輝度)に対する相対的な量のみを示す。
【0102】
図6、図8、および図9を参照すると、複数の照明部のうち、いずれか一つの照明部から出射された格子パターン光が前記測定対象物10に照射される時、前記カメラ210で撮影された画像には相対的に暗い影領域(shadow area)および相対的に明るい飽和領域(saturation area)が含まれる。
【0103】
例えば、図8に示すように右側から格子パターン光が前記測定対象物10に照射される場合、一般的に前記飽和領域は、前記測定対象物10の右側に形成され、前記影領域は、前記測定対象物10の左側に形成される。一方、図9に示すように、格子パターン光が左側から前記測定対象物10に照射される場合、一般的に前記飽和領域は、前記測定対象物10の左側に形成され、前記影領域は、前記測定対象物10の右側に形成される。
【0104】
以下、図6〜図8を再び参照しながら、上述した内容に基づいて本実施形態に係る3次元形状測定方法を説明する。まず、複数の方向で発生した格子パターン光を前記ステージ110上に配置された前記測定対象物10に順次照射し、前記測定対象物10から反射された前記格子パターン光を前記カメラ210で順次検出して複数のパターン画像を取得する。
【0105】
具体的に、前記格子パターン光のそれぞれはN回、例えば3回または4回、横に移動しながら前記測定対象物10に照射することによって、前記各方向で前記測定対象物10に対するN個のパターン画像を取得する。例えば、図6に示すように前記第1および第2照明部(300、400)から発生された前記第1および第2格子パターン光が前記測定対象物10に照射される場合、N個の第1パターン画像とN個の第2パターン画像が取得される。
【0106】
続いて、前記各方向に対するN個のパターン画像からX−Y座標系の各位置{i(x、y)}でのN個の明るさ程度{Ii1,Ii2,…,IiN}と、図7に示すように測定範囲(λ)を抽出する。そして、前記N個の明るさ程度{Ii1,Ii2,…,IiN}ら前記各方向に対する位相{Pi(x,y)}、輝度{Ai(x,y)}、および可視度{Vi(x,y)}を計算する。前記各方向に対する位相{Pi(x,y)}、輝度{Ai(x,y)}、および可視度{Vi(x,y)}は、N回のバケットアルゴリズム(N−bucket algorithm)を利用して計算してもよい。また、前記輝度{Ai(x,y)}は、前記検出された格子パターン光を平均化して得た平均明るであることが望ましい。したがって、以下では、前記輝度{Ai(x,y)}を平均輝度{Ai(x,y)}と呼ぶことにする。
【0107】
例えば、前記Nが3である場合、前記各方向に対して3個のパターン画像から3個の明るさ程度{Ii1、Ii2、Ii3}が抽出され、3回のバケットアルゴリズムを通じて以下の数式(18)〜(20)に示すように位相{Pi(x,y)}、平均輝度{Ai(x,y)}、および可視度{Vi(x,y)}を計算してもよい。下記の数式(18)〜(20)において、Bi(x,y)は、前記各方向に対する3個のパターン画像での画像信号(明るさ信号)の振幅を示す。Ii1は“a+bcos(Φ)”に対応し、Ii2は“a+bcos(φ+2π/3)”に対応し、Ii3は“a+bcos(φ+4π/3)”に対応する。
【0108】
【数18】

【数19】

【数20】

【0109】
一方、例えば、前記Nが4である場合、前記各方向に対する4個のパターン画像から4個の明るさ程度{Ii1、Ii2、Ii3、Ii4}が抽出され、4回のバケットアルゴリズムを通じて下記の数式(21)〜(23)のように位相{Pi(x,y)}、平均輝度{Ai(x,y)}、および可視度{Vi(x,y)}を計算してもよい。下記の数式(21)〜(23)においてBi(x,y)は前記各方向に対する4個のパターン画像での画像信号(明るさ信号)の振幅を示す。Ii1は“a+bcos(Φ)”に対応し、Ii2は“a+bcos(φ+π/2)”に対応し、Ii3は“a+bcos(φ+π)”に対応し、Ii4は“a+bcos(φ+3π/2)”に対応する。
【0110】
【数21】

【数22】

【数23】

【0111】
本実施形態では、信号対雑音比は、前記可視度{Vi(x,y)}の代わりに、または前記可視度{Vi(x,y)}と共に用いて計算してもよい。前記SNRは、前記各方向に対するN個のパターン画像においてノイズ信号(N)に対する画像信号(S)の比{S/N}を示すものである。
【0112】
続いて、前記各方向に対する位相{Pi(x,y)}から前記各方向に対する高さ{Hi(x,y)}を下記の数式(24)により計算される。下記の数式(24)において、ki(x,y)は位相と高さとの変換比率を示す位相対高さ変換スケールである。
【数24】

【0113】
前記平均輝度{Ai(x,y)}、前記可視度{Vi(x,y)}および前記測定範囲(λ)のうち、少なくとも一つを用いて、前記各方向に対する高さ加重値{Wi(x,y)}を計算する。前記各方向に対する高さ加重値{Wi(x,y)}は、例えば、前記平均輝度{Ai(x,y)}、前記可視度{Vi(x,y)}、および前記測定範囲(λ)をパラメータとする加重関数{f(Ai,Vi,λ)}によって下記の数式(25)により求められる。すべての方向における前記高さ加重値の合計は‘1’であること{ΣWi(x,y)=1}が望ましい。
【数25】

【0114】
続いて、前記各方向に対する高さ{Hi(x,y)}に前記各方向に対する高さ加重値{Wi(x,y)}を乗算して前記各方向に対する加重高さ{Wi(x,y)・Hi(x,y)}を計算する。そして、すべての方向における前記加重高さを加算して前記高さ加重値の和{ΣWi(x,y)}に分け、前記各位置における高さ{ΣWi(x,y)・Hi(x,y)/ΣWi(x,y)}を計算する。
【0115】
その後、このように計算された前記各位置による高さを統合することにより、前記測定対象物10の3次元形状が正確に測定される。以下、前記加重関数{f(Ai,Vi,λ)}の特性、すなわち前記平均輝度{Ai(x,y)}、前記可視度{Vi(x,y)}または前記SNR、および前記測定範囲(λ)と、前記各方向に対する高さ加重値{Wi(x、y)}との間の関係をより詳しく説明する。
【0116】
図10は、カメラにおいて測定されたパターン画像の平均輝度と加重値との関係を示すグラフである。
【0117】
図10を参照すると、前記加重関数{f(Ai,Vi,λ)}は、前記平均輝度{Ai(x,y)}が所定値から増加するか或いは減少するとき、前記高さ加重値{Wi(x,y)}を減少させるように作用する。すなわち、前記平均輝度{Ai(x,y)}が前記所定値である時、前記高さ加重値{Wi(x,y)}は相対的に最も高い値を有し、前記平均輝度{Ai(x,y)}が前記所定値から外れるほど前記高さ加重値{Wi(x,y)}は減少する。ここで、前記所定値は、試験石(specimen stone)を用いて3次元測定条件を定める時に設定されるか、またはユーザによって任意で設定されてもよい。しかし、前記所定値は平均値、すなわち平均輝度{Ai(x,y)}の中間値であることが望ましい。
【0118】
図11は、カメラにおいて測定されたパターン画像の可視度またはSNRと加重値との関係を示すグラフである。
【0119】
図11を参照すると、前記加重関数{f(Ai,Vi,λ)}は、前記可視度{Vi(x,y)}または、前記SNRが増加する時、前記高さ加重値を増加させるように作用する。すなわち、前記可視度{Vi(x,y)}または、前記SNRが徐々に増加する時、前記高さ加重値{Wi(x,y)}の値も徐々に増加する。
【0120】
図12は、カメラにおいて測定されたパターン画像の測定範囲と加重値との関係を示すグラフである。図12を参照すると、前記加重関数{f(Ai,Vi,λ)}は、前記測定範囲(λ)が増加する時、前記高さ加重値{Wi(x,y)}を減少させるように作用する。すなわち、前記測定範囲(λ)の値が徐々に増加する時、前記高さ加重値{Wi(x,y)}の値は徐々に減少する。
【0121】
図7、図10、および図11を再び参照すると、前記各方向に対するN個のパターン画像は、影領域、飽和領域、および非飽和領域に区分され、各領域により互いに異なる高さ加重値{Wi(x,y)}が付与される。前記影領域では、前記平均輝度{Ai(x,y)}が最小明るさ値(A1)以下であり、前記可視度{Vi(x,y)}または前記SNRが最小基準値(Vmin)以下である。前記飽和領域では、前記平均輝度{Ai(x,y)}が最大輝度(A2)以上であり、前記可視度または前記SNRが最小基準値(Vmin)以下である。前記非飽和領域は、前記影領域および前記飽和領域を除いた残りの領域である。
【0122】
まず、前記影領域および前記飽和領域における前記加重関数{f(Ai,Vi,λ)}は、前記高さ加重値{Wi(x,y)}を「0」として計算する。すなわち、前記影領域および前記飽和領域における前記高さ加重値{Wi(x,y)}は「0」に決定される。
【0123】
続いて、前記非飽和領域での前記加重関数{f(Ai,Vi,λ)}は、図10〜図12に示すように、前記平均輝度{Ai(x,y)}が中間値から増加するか減少する時、前記高さ加重値を減少させ、前記可視度{Vi(x,y)}または前記SNRが増加する時、前記高さ加重値{Wi(x,y)}を増加させ、前記測定範囲(λ)が増加する時、前記高さ加重値{Wi(x,y)}を減少させる。
【0124】
一方、前記非飽和領域における前記加重関数{f(Ai,Vi,λ)}は、前記高さ加重値{Wi(x,y)}を求めるために同一値としてもよい。例えば、前記非飽和領域内で4方向に対する高さ加重値をそれぞれ第1〜第4高さ加重値(W1,W2,W3,W4)とする時、前記第1〜第4高さ加重値(W1,W2,W3,W4)の全てを「1/4」に決定してもよい。
【0125】
本実施形態によると、前記各方向で撮影されたN個のパターン画像から前記平均輝度{Ai(x,y)}、前記可視度{Vi(x,y)}またはSNR、そして前記測定範囲(λ)を抽出し、抽出された結果によって前記高さ加重値{Wi(x,y)}を決めることによって、すべての領域において前記測定対象物10の各位置による高さを正確に測定することができる。
【0126】
特に、前記各方向に対するN個のパターン画像を影領域、飽和領域、および非飽和領域に区分し、前記各領域により互いに異なる高さ加重値{Wi(x,y)}を付与することによって、前記影領域および前記飽和領域での高さ値の信頼性が低下することを防止することができる。すなわち、前記高さ加重値{Wi(x,y)}を前記影領域および前記飽和領域で相対的に低い値、例えば「0」を付与して、前記非飽和領域で相対的に高い値を付与することによって、前記影領域および前記飽和領域による影響を補償して前記測定対象物の3次元形状をより正確に測定することができる。
【0127】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0128】
10 測定対象物
100 測定ステージ部
200 画像撮影部
300 第1照明部
400 第2照明部
500 画像取得部
600 モジュール制御部
700 中央制御部
1100 形状測定装置
1110 投影部
1111 光源
1112 格子部
1113 投影レンズ部
1120 測定対象基板
1121 パッド領域
1122 素子実装領域
1130 ワークステージ
1140 制御部
1150 撮像部
1151 カメラ
1152 受光レンズ部
1160 第1補助光源
1170 第2補助光源




【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象基板を支持するワークステージと、
光源、格子イメージを生成するために前記光源から発生された光を透過及び遮光させる格子部、および前記測定対象基板の測定対象物に前記格子イメージを結像させる投影レンズ部を含むパターン投影部と、
前記測定対象基板の測定対象物で反射される前記格子イメージを撮像する撮像部と、
前記ワークステージ、前記パターン投影部および前記撮像部を制御し、前記格子イメージの信頼性指数と前記測定対象物に対する格子イメージの位相を算出して、前記位相と前記信頼性指数を利用して前記測定対象物を検査する制御部と、を含むことを特徴とする形状測定装置。
【請求項2】
前記測定対象物がパッドである場合、前記信頼性指数を利用して前記パッドの表面を検査することを特徴とする請求項1に記載の形状測定装置。
【請求項3】
前記パッドは、外部機器と電気的に接続されることを特徴とする請求項2に記載の形状測定装置。
【請求項4】
前記信頼性指数は、信号強度、可視度(visibility)、および信号対雑音比(Signal to Noise Ratio)のうち、少なくとも一つであることを特徴とする請求項2に記載の形状測定装置。
【請求項5】
前記信頼指数が設定値の範囲から外れる場合、前記制御部は、前記パッドを不良と判断することを特徴とする請求項2に記載の形状測定装置。
【請求項6】
前記測定対象基板の測定対象物を検査するための補助光源を更に含み、
前記制御部は、前記パッドの信頼性指数が正常であると判断されても、前記補助光源で発生された光が前記パッドにより反射され、2次元イメージを形成するために前記撮像部により撮像された場合に前記パッドは前記2次元イメージにおいて不良であると判断することを特徴とする請求項5に記載の形状測定装置。
【請求項7】
特定の回数だけ格子を移動させながら、測定対象物で反射された格子イメージを取得し、
前記格子イメージを利用して前記格子イメージの信号強度、可視度、および信号対雑音比のうち、少なくとも一つを信頼性指数として取得し、
前記測定対象物が外部機器と電気的に接続するパッドである場合には、前記信頼性指数が設定値の範囲である場合、前記パッドを良好と判断し、前記信頼性指数が設定値の範囲から外れる場合、前記パッドを不良と判断すること、を含むことを特徴とする形状測定方法。
【請求項8】
複数の方向から格子パターン光のそれぞれをN回変化させながら測定対象物に照射して、前記測定対象物から反射される前記格子パターン光を検出し、前記各方向に対する前記測定対象物のN個のパターン画像を取得し、
前記パターン画像からX−Y座標系の各位置{i(x,y)}に対応する前記各方向に対する位相{Pi(x,y)}および輝度{Ai(x,y)}を抽出し、
前記輝度をパラメータとする加重関数を利用して前記各方向に対する高さ加重値{Wi(x,y)}を抽出し、
前記各方向に対する位相に基づいた高さおよび前記高さ加重を利用して前記各方向に対する加重高さ{Wi(x,y)・Hi(x,y)}を計算し、前記加重高さを加算して前記各位置に対する高さ{ΣWi(x,y)・Hi(x,y)/ΣWi(x,y)}を計算すること、を含むことを特徴とする3次元形状測定方法。
【請求項9】
前記輝度は、前記検出された格子パターン光を平均することにより得られた平均輝度であることを特徴とする請求項8に記載の3次元形状測定方法。
【請求項10】
前記加重関数は、
前記各方向に対するパターン画像から抽出された前記各方向に対する可視度および信号対雑音比のうち、少なくとも一つをパラメータとして更に用いることを含むことを特徴とする請求項9に記載の3次元形状測定方法。
【請求項11】
前記加重関数は、
前記各方向に対するパターン画像から抽出された前記格子パターン光のそれぞれにおける格子ピッチの測定範囲(λ)をパラメータとして更に用いることを含むことを特徴とする請求項10に記載の3次元形状測定方法。
【請求項12】
前記測定範囲は、格子パターン光に応じた少なくとも二つ値を有することを特徴とする請求項11に記載の3次元形状測定方法。
【請求項13】
前記加重関数は、
前記平均輝度が所定値から増加するか減少する時、前記高さ加重値を減少させることを特徴とする請求項10に記載の3次元形状測定方法。
【請求項14】
前記所定値は、前記平均輝度の中間値であることを特徴とする請求項13に記載の3次元形状測定方法。
【請求項15】
前記加重関数は、
前記可視度または前記信号対雑音比が増加する時、前記高さ加重値を増加させることを特徴とする請求項10に記載の3次元形状測定方法。
【請求項16】
前記加重関数は、
前記測定範囲が増加する時、前記高さ加重値を減少させることを特徴とする請求項10に記載の3次元形状測定方法。
【請求項17】
前記高さ加重値を抽出することは、
前記パターン画像を影領域、飽和領域、および非飽和領域に区分することを含み、
前記影領域は、前記平均輝度が最小輝度以下であり、前記可視度または前記信号対雑音比が最小基準値以下である領域であり、
前記飽和領域は、前記平均輝度が最大輝度以上であり、前記可視度または前記信号対雑音比が最小基準値以下の領域であり、
前記非飽和領域は、前記影領域および前記飽和領域を除いた残りの領域であることを特徴とする請求項10に記載の3次元形状測定方法。
【請求項18】
前記加重関数は、前記影領域および前記飽和領域における前記高さ加重値を「0」として計算することを特徴とする請求項17に記載の3次元形状測定方法。
【請求項19】
前記非飽和領域に対応する前記加重関数は、
前記平均輝度が前記平均輝度の中間値から増加するか減少する時、前記高さ加重値を減少させ、
前記可視度または前記信号対雑音比が増加する時、前記高さ加重値を増加させ、
前記測定範囲が増加する時、前記高さ加重値を減少させることを特徴とする請求項18に記載の3次元形状測定方法。
【請求項20】
前記高さ加重値の合計は、「1」{ΣWi(x,y)=1}であることを特徴とする請求項8に記載の3次元形状測定方法。
【請求項21】
複数の方向から格子パターン光のそれぞれをN回変化させながら測定対象物に照射し、前記測定対象物から反射される前記格子パターン光を検出し、前記各方向に対する前記測定対象物のN個のパターン画像を取得し、
前記パターン画像からX−Y座標系の各位置{i(x,y)}に対応する前記各方向に対する位相{Pi(x,y)}および可視度(visibility){Vi(x,y)}を抽出し、
前記可視度をパラメータとして用いる加重関数を利用することにより前記各方向に対する高さ加重値{Wi(x,y)}を抽出し、
前記位相に基づいた高さに前記高さ加重値を乗算して前記各方向に対する加重高さ{Wi(x,y)・Hi(x,y)}を計算し、前記加重値高さを加算して前記各位置における高さ{ΣWi(x,y)・Hi(x,y)/ΣWi(x,y)}を計算すること、を含むことを特徴とする3次元形状測定方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−271316(P2010−271316A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−116282(P2010−116282)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(506414749)コー・ヤング・テクノロジー・インコーポレーテッド (37)
【Fターム(参考)】