情報提供システム及び情報提供方法のプログラム
【課題】表示アイテムのうちの所定のものを優先的に表示し、かつ、作業を簡素化し、ナビゲーション装置の利便性を向上させる。
【解決手段】所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段とを有する。優先度に基づいて地点ごとに表示基準値が設定され、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムが抽出されるので、操作部を操作する必要がなく、作業を簡素化することができる。
【解決手段】所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段とを有する。優先度に基づいて地点ごとに表示基準値が設定され、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムが抽出されるので、操作部を操作する必要がなく、作業を簡素化することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システム及び情報提供方法のプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置においては、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)によって車両の現在の位置、すなわち、現在地が検出されるとともに、ジャイロセンサによって検出された車両の回転角速度、すなわち、旋回角に基づいて、車両の方位、すなわち、自車方位が検出され、データ記録部から地図データが読み出され、表示部に地図画面が形成され、該地図画面に、現在地を表す自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位が表示されるようになっている。したがって、操作者である運転者は、前記地図画面に表示された自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。
【0003】
また、運転者が目的地を入力し、探索条件を設定すると、該探索条件に基づいて現在地で表される出発地から目的地までの経路が探索される。そして、探索された経路、すなわち、探索経路は前記地図画面に自車位置と共に表示される。したがって、運転者は表示された探索経路に沿って車両を走行させることができる。
【0004】
ところで、前記地図画面には、各種の地点を表示するために、文字、記号等から成る表示アイテムが表示されるようになっている。そして、近接した地点について表示アイテムを表示しようとすると、各表示アイテムが重なり合う場合、表示アイテムごとに設定された優先度の低い表示アイテムが地図上から削除され、優先度の高い表示アイテムだけが表示される。該表示アイテムの優先度は、運転者が操作部を操作することによって変更することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−131068号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、表示アイテムの優先度を変更するために、操作部を操作する必要があるので、作業が煩わしい。また、地図画面の縮尺を小さくし、広域の地図を表示するようにすると、目視したい表示アイテムが表示されなくなることがあり、ナビゲーション装置の利便性が低下してしまう。
【0006】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、表示アイテムのうちの所定のものを優先的に表示することができ、かつ、作業を簡素化することができ、ナビゲーション装置の利便性を向上させることができる情報提供システム及び情報提供方法のプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのために、本発明の情報提供システムにおいては、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段とを有する。
【0008】
本発明の他の情報提供システムにおいては、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値及び地図データにおいて地点ごとにあらかじめ設定された表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段とを有する。
【0009】
本発明の更に他の情報提供システムにおいては、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する重なり判定処理手段と、表示アイテムに重なりが発生する各表示アイテムの表示基準値を比較し、最も表示基準値が小さい表示アイテム以外の表示アイテムを間引く間引処理手段と、表示アイテムを描画する描画処理手段とを有する。
【0010】
本発明の更に他の情報提供システムにおいては、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、地図データにおいて地点ごとにあらかじめ設定された表示基準値及び優先度により地点ごとに設定される表示基準値によって、所定の縮尺地図において表示すべき地点を表示アイテムとして抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する重なり判定処理手段と、表示アイテムに重なりが発生する各表示アイテムの表示基準値を比較し、最も表示基準値が小さい表示アイテム以外の表示アイテムを間引く間引処理手段と、表示アイテムを描画する描画処理手段とを有する。
【0011】
本発明の更に他の情報提供システムにおいては、さらに、前記地点判定条件は所定の地点が利用された場合に成立する。
【0012】
本発明の更に他の情報提供システムにおいては、さらに、前記地点判定条件は、所定の地点が目的地として設定された場合、車両が所定の立寄施設を立ち寄った場合、インターチェンジの乗降があった場合、車両が立寄エリアに立ち寄った場合、及び車両がジャンクションを通過した場合のうちの少なくとも一つの場合に成立する。
【0013】
本発明の更に他の情報提供システムにおいては、さらに、前記表示基準値は、表示アイテムが表示される各表示地図のうちの最も広域の表示地図の縮尺を表す表示縮尺である。
【0014】
本発明の情報提供方法のプログラムにおいては、コンピュータを、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段、及び抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段として機能させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値が設定され、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムが抽出されるので、操作部を操作する必要がなく、作業を簡素化することができる。また、例えば、広域の表示地図を表示するようにしても、利用頻度の高い地点の表示アイテムが優先的に表示されるので、ナビゲーション装置の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【0018】
図において、14は情報端末、例えば、車両に搭載された車載装置としてのナビゲーション装置であり、該ナビゲーション装置14は、現在地を検出する現在地検出部としてのGPSセンサ15、地図データのほかに各種の情報が記録された情報記録部としてのデータ記録部16、各種のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能し、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、自車方位を検出する方位検出部としての方位センサ18、操作者である運転者が操作することによって所定の入力を行うための第1の入力部としての操作部34、図示されない画面に表示された画像によって各種の表示を行い、運転者に通知するための第1の出力部としての表示部35、音声によって所定の入力を行うための第2の入力部としての音声入力部36、音声によって各種の表示を行い、運転者に通知するための第2の出力部としての音声出力部37、通信端末として機能する送受信部としての通信部38を備え、前記ナビゲーション処理部17に、前記操作部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38が接続される。また、前記ナビゲーション処理部17には、車速検出部としての車速センサ41も接続される。
【0019】
前記GPSセンサ15は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することによって地球上における現在地を検出し、併せて時刻を検出する。本実施の形態においては、現在地検出部としてGPSセンサ15が使用されるが、該GPSセンサ15に代えて図示されない距離センサ、ステアリングセンサ、高度計等を単独で、又は組み合わせて使用することもできる。また、前記方位センサ18としてジャイロセンサ、地磁気センサ等を使用することができる。
【0020】
前記データ記録部16は、地図データファイルから成る地図データベースを備え、該地図データベースに地図データが記録される。なお、前記データ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力するためのデータも記録される。また、前記地図データには、交差点に関する交差点データ、ノードに関するノードデータ、道路リンクに関する道路データ、探索用に加工された探索データ、施設に関する施設データ等が含まれる。
【0021】
前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行う制御装置としてのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用される第1の記録媒体としてのRAM32、制御用のプログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路案内等を行うための各種のプログラムが記録された第2の記録媒体としてのROM33、各種のデータ、プログラム等を記録するために使用される第3の記録媒体としての図示されないフラッシュメモリを備える。なお、前記制御装置として、CPU31に代えてMPU等を使用することもできる。
【0022】
また、前記データ記録部16は、前記各種のデータを記録するために、第4の記録媒体としてのハードディスク、CD、DVD、光ディスク等の図示されないディスクを備えるほかに、各種のデータを読み出したり、書き込んだりするための読出・書込ヘッド等の図示されないヘッドを備える。なお、前記データ記録部16に第5の記録媒体としてメモリカード等を使用することができる。
【0023】
ところで、前記ROM33に各種のプログラムを記録し、前記データ記録部16に各種のデータを記録することができるが、プログラム、データ等をハードディスク等に記録することもできる。この場合、ハードディスク等から前記プログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリに書き込むことができる。したがって、ハードディスク等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。また、車両に搭載された図示されない自動変速機の制御を行うために自動変速機制御装置が搭載されている場合には、該自動変速機制御装置の制御用のプログラム、データ等も前記ハードディスク等に記録することができる。さらに、通信部38を介して前記プログラム、データ等を受信し、フラッシュメモリに書き込むこともできる。
【0024】
前記操作部34は、運転者が操作することによって、走行開始時の現在地を修正したり、出発地及び目的地を入力したり、通過点を入力したり、通信部38を作動させたりするためのものであり、表示部35とは独立に配設されたキーボード、マウス等を使用することができる。また、前記操作部34として、前記表示部35に形成された画面に画像で表示された各種のキー、スイッチ、ボタン等の画像操作部をタッチ又はクリックすることによって、所定の入力操作を行うことができるようにしたタッチパネルを使用することができる。
【0025】
前記表示部35としてはディスプレイを使用することができる。そして、表示部35に形成された各種の画面に、現在地を表す自車位置、地図、探索経路、該探索経路に沿った案内情報、交通情報等を表示したり、探索経路における次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向を表示したりすることができるだけでなく、前記画像操作部、操作部34、音声入力部36等の操作案内、操作メニュー、キーの案内を表示したり、FM多重放送の番組等を表示したりすることができる。
【0026】
また、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音声出力部37から、前記探索経路、案内情報、交通情報等が、例えば、音声合成装置によって合成された音声で出力される。
【0027】
前記通信部38は、第1の情報提供者としてのVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の図示されない道路交通情報センタから送信された各種の情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するためのビーコンレシーバ、FM放送局を介してFM多重放送として受信するためのFM受信機等を備える。そして、前記ビーコンレシーバによって、渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況情報等の交通情報を受信したり、前記FM受信機によって前記交通情報のほかに、ニュース、天気予報等の一般情報をFM多重情報として受信したりすることができる。なお、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0028】
前記交通情報は、情報の種別を表す情報種別データ、メッシュとしての2次メッシュを特定するための2次メッシュX、Yデータ、二つの地点(例えば、交差点)間を連結する道路リンクを特定し、かつ、上り/下りの別を表すリンク番号データ、該リンク番号データに対応させて提供される情報の内容を表すリンク情報を含み、該リンク情報は、例えば、前記道路リンクの始点から渋滞の先頭までの距離を表す渋滞先頭データ、渋滞の度合いを表す渋滞度、渋滞区間を前記渋滞の先頭から渋滞の末尾までの距離を表す渋滞長、各道路リンクの所要時間であるリンク所要時間等から成る。
【0029】
また、通信部38は、第2の情報提供者としての情報センタ51から交通情報、一般情報等の各種の情報を受信することもできる。そのために、前記通信部38と情報センタ51とはネットワーク43を介して接続される。
【0030】
前記ナビゲーション装置14、道路交通情報センタ、情報センタ51、ネットワーク43等によってナビゲーションシステムが構成され、前記通信部38と情報センタ51の通信部57との間で各種の情報の送受信が行われる。
【0031】
また、前記ネットワーク43として、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信回線網等を使用することができる。
【0032】
前記情報センタ51は、サーバ53、該サーバ53に接続された通信部57及び情報記録部としてのデータベース(DB)58等を備え、前記サーバ53は、演算装置及び制御装置としてのCPU54、RAM55、ROM56等を備え、所定のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能する。また、前記データベース58に前記データ記録部16に記録された各種のデータと同様のデータを記録することができる。なお、前記サーバ53及びナビゲーション処理部17によってコンピュータを構成することもできる。また、CPU54に代えてMPU等を使用することができる。
【0033】
ところで、本実施の形態においては、前記データ記録部16に、前記地図データベースのほかに、統計データファイルから成る統計データベース、走行履歴データファイルから成る走行履歴データベース等が形成され、前記統計データファイルに第1の実績交通情報としての統計データが、前記走行履歴データファイルに第2の実績交通情報としての走行履歴データが記録される。
【0034】
前記統計データは、過去に提供された渋滞情報等の交通情報の実績、すなわち、履歴を表す履歴情報であり、前記道路交通情報センタ等によって提供された交通情報、及び国土交通省によって提供された道路交通センサスによる交通量を表すデータである道路交通センサス情報を組み合わせて使用し、加工し、統計処理を施すことによって作成される。
【0035】
また、前記統計データは、必要に応じて、国土交通省によって提供された道路時刻表情報、及び情報センタ51が複数の車両から収集した走行履歴データであるプローブデータを組み合わせて使用し、加工し、統計処理を施すことによって作成することもできる。
【0036】
なお、前記統計データにおいて、前記履歴情報に、渋滞状況を予測する渋滞予測情報等を加えることもできる。その場合、前記統計データを作成するに当たり、履歴情報に、日時、曜日、天候、各種イベント、季節、施設の情報(デパート、スーパーマーケット等の大型の施設の有無)等の詳細な条件が加えられる。
【0037】
また、走行履歴データは、車両の走行の実績、すなわち、走行経路における走行実績を表すデータ(走行データ)に基づいて算出され、蓄積される。
【0038】
なお、本実施の形態においては、前記データ記録部16に、前記地図データベース、走行履歴データベース、統計データベース等が配設されるようになっているが、情報センタ51において、前記地図データベース、走行履歴データベース、統計データベース等を配設することもできる。
【0039】
次に、前記構成のナビゲーションシステムを情報提供システムとして使用したときの基本動作について説明する。
【0040】
まず、運転者によって操作部34が操作され、ナビゲーション装置14が起動されると、CPU31の図示されないナビ初期化処理手段は、ナビ初期化処理を行い、GPSセンサ15によって検出された現在地、及び方位センサ18によって検出された自車方位を読み込むとともに、各種のデータを初期化する。なお、前記CPU31の図示されないマッチング処理手段は、マッチング処理を行い、読み込まれた現在地の軌跡、及び周辺の道路を構成する各道路リンクの形状、配列等に基づいて、現在地がいずれの道路リンク上に位置するかの判定を行うことによって、現在地を特定する。
【0041】
続いて、CPU31の図示されない情報取得処理手段は、情報取得処理を行い、前記地図データをデータ記録部16から読み出して取得するか、又は通信部38を介して情報センタ51等から受信して取得する。なお、情報センタ51から取得する場合、前記情報取得処理手段は、受信したナビデータをフラッシュメモリにダウンロードする。また、ナビデータを通信部38を介して取得する際にプログラムを併せて取得することもできる。
【0042】
そして、前記CPU31の図示されない表示処理手段は、表示処理を行い、前記表示部35に各種の画面を形成する。例えば、表示処理手段の地図表示処理手段は、地図表示処理を行い、表示部35に地図画面を形成し、該地図画面に自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位を表示する。したがって、運転者は、前記自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。この場合、前記地図画面には、所定の表示条件、すなわち、あらかじめ設定された複数の縮尺のうちの所定の縮尺で地図が表示され、該地図に、施設、交差点等の地点名を表す文字及び記号、市町村等のエリア名を表す文字、高速道路及び有料道路から成る高速・有料道等の路線名を表す文字等から成る表示アイテムが表示される。なお、前記地図画面によって表示地図画面が構成され、前記地図によって表示地図が構成される。
【0043】
また、運転者が操作部34を操作して目的地を入力すると、CPU31の図示されない目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定する。なお、必要に応じて出発地を入力し、設定することもできる。また、あらかじめ所定の地点を登録しておき、登録された地点を目的地として入力することができる。
【0044】
そして、目的地が設定されると、CPU31の図示されない経路探索処理手段は、経路探索処理を行い、前記現在地、目的地等を読み込むとともに、データ記録部16から探索データ等を読み出し、現在地、目的地及び探索データに基づいて、現在地で表される出発地から目的地までの経路を所定の探索条件で探索し、探索経路を表す経路データを出力する。この場合、各道路リンクごとに付与されたリンクコストの合計が最も小さい経路が探索経路とされる。
【0045】
続いて、前記CPU31の図示されない案内処理手段は、案内処理を行い、運転者に探索経路の案内、すなわち、経路案内を行う。そのために、前記案内処理手段の経路表示処理手段は、経路表示処理を行い、前記経路データを読み込み、該経路データに従って、前記地図画面に探索経路を表示する。この場合、必要に応じて、前記案内処理手段の音声出力処理手段は、音声出力処理を行い、音声出力部37から探索経路を音声で出力して経路案内を行う。
【0046】
なお、情報センタ51において経路探索処理を行うことができる。その場合、CPU31は現在地、目的地等を情報センタ51に送信する。該情報センタ51は、現在地、目的地を受信すると、CPU54の図示されない経路探索処理手段は、CPU31と同様の経路探索処理を行い、データベース58から探索データ等を読み出し、現在地、目的地及び探索データに基づいて、出発地から目的地までの経路を探索し、探索経路を表す経路データを出力する。続いて、CPU54の図示されない送信処理手段は、送信処理を行い、前記経路データをナビゲーション装置14に送信する。したがって、ナビゲーション装置14において、前記情報取得処理手段が情報センタ51からの経路データを受信すると、前記案内処理手段は、前述されたような経路案内を行う。
【0047】
ところで、前記ナビゲーション装置14は、前記道路交通情報センタ、情報センタ51からリアルタイムに提供される交通情報、一般情報等を前記通信部38を介して受信することができるようになっている。そのために、前記情報取得処理手段の付加情報取得処理手段は、付加情報取得処理を行い、前記交通情報、一般情報等を付加情報として受信して取得する。
【0048】
したがって、前記表示処理手段は、前記地図画面に付加情報を表示することができる。そのために、前記表示処理手段の渋滞指標表示処理手段は、渋滞指標表示処理を行い、交通情報のうちの渋滞情報を、例えば、渋滞が発生している道路の上り/下りの別及び渋滞箇所を表す渋滞指標としての渋滞帯に変換し、該渋滞帯を前記地図画面上の道路に沿って表示する。この場合、渋滞の度合いに応じて前記道路、渋滞帯等の色が、赤、橙(だいだい)等に変更される。なお、前記渋滞指標として渋滞帯に代えて渋滞矢印を表示することができる。
【0049】
このようにして、運転者は、車両を走行させる予定の経路、探索経路等における渋滞状況を知ることができる。また、前記案内処理手段は、前記経路データ、統計データ、走行履歴データ、交通情報等に基づいて出発地から目的地までの全リンク時間を算出したり、目的地の到着時間を算出したりすることができる。
【0050】
ところで、本実施の形態においては、施設、インターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリア、ジャンクション等の各種の地点の利用頻度についての判定が行われ、利用頻度が高くなるほど、各地点の表示アイテムを表示するための優先度が高くされ、他の地点の表示アイテムに対して優先的に地図画面に表示されるようになっている。
【0051】
そのために、前記CPU31の図示されない地点判定処理手段は、地点判定処理を行い、所定の地点が利用されたかどうかによって地点判定条件が成立するかどうかを判断し、地点判定条件が成立する場合、地点の優先度を高くする。
【0052】
図2は本発明の第1の実施の形態における地点判定処理手段の動作を示すメインフローチャートである。
【0053】
前記地点判定処理手段の目的地判定処理手段は、目的地判定処理を行い、目的地として設定された地点の優先度を高くし、地点判定処理手段の立寄施設判定処理手段は、立寄施設判定処理を行い、車両が立ち寄った地点である立寄施設の優先度を高くする。また、地点判定処理手段のインターチェンジ判定処理手段は、インターチェンジ判定処理を行い、高速・有料道において乗降した地点であるインターチェンジの優先度を高くし、地点判定処理手段の立寄エリア判定処理手段は、立寄エリア判定処理を行い、高速・有料道において車両が立ち寄った地点である立寄エリアの優先度を高くする。地点判定処理手段のジャンクション判定処理手段は、ジャンクション判定処理を行い、高速・有料道において車両が通過した地点であるジャンクションの優先度を高くする。
【0054】
なお、前記インターチェンジ判定処理手段、立寄エリア判定処理手段及びジャンクション判定処理手段によって高速・有料道施設判定処理手段が構成され、該高速・有料道施設判定処理手段は、高速・有料道施設判定処理を行い、インターチェンジ、立寄エリア及びジャンクションの各地点である高速・有料道施設が利用されたかどうかを判断する。
【0055】
なお、本実施の形態においては、所定の地点が目的地として設定されたかどうか、車両が所定の立寄施設を立ち寄ったかどうか、インターチェンジの乗降があったかどうか、車両が立寄エリアに立ち寄ったかどうか、及び車両がジャンクションを通過したかどうかが地点判定条件とされ、所定の地点が目的地として設定された場合、車両が所定の立寄施設を立ち寄った場合、インターチェンジの乗降があった場合、車両が立寄エリアに立ち寄った場合、及び車両がジャンクションを通過した場合のうちの少なくとも一つの場合に地点判定条件が成立し、目的地が設定されず、立寄施設を車両が立ち寄らず、インターチェンジの乗降がなく、車両が立寄エリアに立ち寄らず、車両がジャンクションを通過しない場合に地点判定条件が成立しない。
【0056】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 目的地判定処理を行う。
ステップS2 立寄施設判定処理を行う。
ステップS3 インターチェンジ判定処理を行う。
ステップS4 立寄エリア判定処理を行う。
ステップS5 ジャンクション判定処理を行い、処理を終了する。
【0057】
次に、図2のステップS1の目的地判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0058】
図3は本発明の第1の実施の形態における目的地判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0059】
この場合、目的地判定処理手段は、前記目的地判定処理において目的地が設定されたかどうかを判断し、目的地が設定されると、地点判定条件が成立したと判断し、目的地を読み込み、目的地となる施設の優先度を高くする。また、目的地判定処理手段は、目的地となる施設と同じジャンルの施設の優先度を高くする。
【0060】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1−1 目的地が設定されたかどうかを判断する。目的地が設定された場合はステップS1−2へ進み、設定されていない場合はリターンする。
ステップS1−2 目的地となる施設の優先度を高くする。
ステップS1−3 目的地となる施設と同じジャンルの施設の優先度を高くし、リターンする。
【0061】
次に、図2のステップS2の立寄施設判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0062】
図4は本発明の第1の実施の形態における立寄施設判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0063】
この場合、前記立寄施設判定処理手段は、所定の地点が立寄施設であるかどうかについて、前記地点の付近でエンジンのオン/オフが行われたかどうかによって判断し、エンジンのオン/オフが行われた場合、前記地点が立寄施設であると判断するとともに、地点判定条件が成立したと判断し、立寄施設の優先度を高くする。
【0064】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS2−1 地点の付近でエンジンのオン/オフが行われたかどうかを判断する。地点の付近でエンジンのオン/オフが行われた場合はステップS2−2に進み、行われていない場合はリターンする。
ステップS2−2 立寄施設の優先度を高くし、リターンする。
【0065】
次に、図2のステップS3のインターチェンジ判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0066】
図5は本発明の第1の実施の形態におけるインターチェンジ判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0067】
この場合、前記インターチェンジ判定処理手段は、高速・有料道において、所定のインターチェンジを乗降インターチェンジ(IC)として利用したかどうかを判断し、乗降インターチェンジとして利用した場合、地点判定条件が成立したと判断し、前記インターチェンジの優先度を高くする。
【0068】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−1 乗降インターチェンジとして利用したかどうかを判断する。乗降インターチェンジとして利用した場合はステップS3−2へ進み、利用していない場合はリターンする。
ステップS3−2 インターチェンジの優先度を高くし、リターンする。
【0069】
次に、図2のステップS4の立寄エリア判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0070】
図6は本発明の第1の実施の形態における立寄エリア判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0071】
この場合、立寄エリア判定処理手段は、車両が、所定のサービスエリア及びパーキングエリア(SA/PA)が立寄エリアであるかどうかについて、サービスエリア及びパーキングエリアのリンクに乗線したかどうかによって判断し、車両がリンクに乗線した場合、サービスエリア及びパーキングエリアでエンジンのオン/オフが行われたかどうかを判断する。そして、サービスエリア及びパーキングエリアでエンジンのオン/オフが行われた場合、サービスエリア及びパーキングエリアが立寄エリアであると判断するとともに、地点判定条件が成立したと判断し、サービスエリア及びパーキングエリアの優先度を高くする。
【0072】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS4−1 サービスエリア及びパーキングエリアのリンクに乗線したかどうかを判断する。サービスエリア及びパーキングエリアのリンクに乗線した場合はステップS4−2へ進み、乗線していない場合はリターンする。
ステップS4−2 サービスエリア及びパーキングエリア内でエンジンのオン/オフが行われたかどうかを判断する。サービスエリア及びパーキングエリア内でエンジンのオン/オフが行われた場合はステップS4−3に進み、行われていない場合はリターンする。
ステップS4−3 サービスエリア及びパーキングエリアの優先度を高くし、リターンする。
【0073】
次に、図2のステップS5のジャンクション判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0074】
図7は本発明の第1の実施の形態におけるジャンクション判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0075】
この場合、ジャンクション判定処理手段は、車両が所定のジャンクションを通過したかどうかについて、車両がジャンクションのリンクに乗線したかどうかによって判断し、リンクに乗線した場合、車両がジャンクションを通過したと判断するとともに、地点判定条件が成立したと判断し、前記ジャンクションの優先度を高くする。
【0076】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS5−1 ジャンクションのリンクに乗線したかどうかを判断する。ジャンクションのリンクに乗線した場合はステップS5−2に進み、乗線していない場合はリターンする。
ステップS5−2 ジャンクションの優先度を高くし、リターンする。
【0077】
このようにして、地点判定処理において、目的地、立寄施設、インターチェンジ、立寄エリア及びジャンクションの各地点について地点判定条件が成立すると、優先度が高くされる。本実施の形態においては、各地点について優先度の初期値が設定され、各地点の利用頻度が高くなると、優先度が高くされるが、他の実施の形態においては、各地点の利用頻度が低くなると、優先度が低くされる。
【0078】
また、他の実施の形態においては、優先度を時期ごとに記録しておき、定期的に変更することもできる。この場合、時期として季節、月等が設定される。
【0079】
図8は本発明の第1の実施の形態における優先度の記録状態を示す図である。
【0080】
例えば、図に示される例においては、優先度γの初期値γ0が設定され、地点の利用頻度が低くなるのに伴って優先度γが低くされるが、1年間が経過して同じ時期に近づくと、優先度γが所定の値だけ高くされる。
【0081】
続いて、前記CPU31の図示されない表示アイテム表示処理手段は、表示アイテム表示処理を行い、前記地図画面に表示アイテムを表示する。
【0082】
図9は本発明の第1の実施の形態における表示アイテム表示処理手段の動作を示すフローチャート、図10は本発明の第1の実施の形態における地図画面の第1の例を示す図、図11は地図画面の参考例を示す図、図12は本発明の第1の実施の形態における地図画面の第2の例を示す図である。
【0083】
まず、表示アイテム表示処理手段の表示アイテム抽出処理手段は、表示アイテム抽出処理を行い、地図画面に形成される地図の縮尺を読み込み、該縮尺に対応させて地図に表示する表示アイテムを抽出する。そのために、前記表示アイテム抽出処理手段の表示基準値設定処理手段は、表示基準値設定処理を行い、優先度に基づいて各地点ごとの表示基準値としての表示縮尺を設定する。すなわち、前記表示基準値設定処理手段は、各地点の優先度を読み込み、該優先度を地図の縮尺ごとに設定された優先度の閾値と比較し、優先度が閾値より大きい場合、閾値と対応する縮尺を表示基準値としての表示縮尺として設定する。この場合、該表示縮尺は、表示アイテムが表示される地図のうちの最も広域の地図の縮尺を表し、前記表示縮尺より小さい縮尺の広域の地図には表示アイテムが表示されず、表示縮尺以上の縮尺の狭域の地図には表示アイテムが表示される。
【0084】
なお、前記地図に表示アイテムを表示するに当たり、縮尺が小さくなり、広域の地図になるほど、表示アイテムが重なる可能性が高くなる。そこで、本実施の形態においては、縮尺ごとに閾値が設定され、縮尺が小さくなるほど閾値が高く設定される。
【0085】
続いて、前記表示アイテム抽出処理手段の抽出処理手段は、抽出処理を行い、地点ごとに設定された表示縮尺が、地図画面に表示される地図の縮尺以上であるかどうかを判断し、表示縮尺が地図の縮尺以上である場合、前記表示縮尺に対応する地点の表示アイテムを抽出する。
【0086】
ところで、前記地図データには、施設、交差点等の地点名を表す文字及び記号、市町村等のエリア名を表す文字、高速・有料道等の路線名を表す文字等から成る表示アイテムが含まれるだけでなく、各表示アイテムごとに表示縮尺が記録される。そこで、前記抽出処理手段は、さらに、地点ごとに記録された表示縮尺を読み出し、該表示縮尺が、地図画面に表示される地図の縮尺以上であるかどうかを判断し、表示縮尺が地図の縮尺以上である場合、前記表示縮尺に対応する地点の表示アイテムを抽出する。
【0087】
続いて、表示アイテム表示処理手段の重なり判定処理手段は、重なり判定処理を行い、表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する。そして、表示アイテムに重なりが発生する場合、表示アイテム表示処理手段の間引処理手段は、間引処理を行い、表示アイテムに重なりが発生する各表示アイテムの表示縮尺を比較し、最も小さい縮尺の地図(最も広域の地図)を表示したときでも表示の対象になる表示アイテム以外の表示アイテム、すなわち、最も表示縮尺が小さい表示アイテム以外の表示アイテムを間引く。
【0088】
続いて、表示アイテム表示処理手段の描画処理手段は、描画処理を行い、抽出された表示アイテムを描画することによって地図画面に表示する。
【0089】
例えば、図10〜12において、地図画面には、地図の方位及びスケールを表示する領域AR1、及び目的地までの距離を表示するための領域AR2が形成され、狭域の地図を表示するためのキーk1、広域の地図を表示するためのキーk2、所定のキーの表示を停止させるためのキーk3、表示変更を行うためのキーk4、目的地をセットするためのキーk5、地点登録を行うためのキーk6等が表示されるほかに、現在地Pr、表示アイテムx1〜x3が表示される。前記キーk1〜k6によって操作要素が構成される。
【0090】
この場合、図10の地図画面の地図の縮尺において、表示アイテムx2の「道の駅パスカル清見」が表示されるが、従来のナビゲーション装置においては、図11に示されるように、地図の縮尺が小さくされると、「道の駅パスカル清見」は地図上から削除され、表示アイテムx3の「大原」が表示される。これに対して、本実施の形態においては、例えば、表示アイテムx2の表示アイテムの優先度が高くされている場合、図12に示されるように、地図の縮尺が小さくされても、「道の駅パスカル清見」が表示される。なお、前記表示アイテムx2、x3に重なりが発生するが、表示アイテムx2の表示アイテムの優先度が表示アイテムx3の表示アイテムの優先度より高いので、表示アイテムx3が間引かれる。
【0091】
このように、本実施の形態においては、各地点について表示アイテムの優先度が自動的に変更されるので、操作部34を操作する必要がなく、作業を簡素化することができる。また、地図画面の縮尺を小さくし、広域の地図を表示するようにしても、利用頻度の高い表示アイテムが優先的に表示されるのでナビゲーション装置14の利便性を向上させることができる。
【0092】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 縮尺に対応させて表示アイテムを抽出する。
てテップS12 表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する。表示アイテムに重なりが発生する場合はステップS13に、発生しない場合はステップS14に進む。
ステップS13 間引処理を行う。
ステップS14 描画処理を行い、処理を終了する。
【0093】
次に、表示地図画面としての高速模式図画面に表示アイテムを表示するようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0094】
図13は本発明の第2の実施の形態における高速模式図画面の第1の例を示す図、図14は高速模式図画面の参考例を示す図、図15は本発明の第2の実施の形態における高速模式図画面の第2の例を示す図である。
【0095】
図において、k1は狭域の表示地図としての高速模式図を表示するためのキー、k2は広域の高速模式図を表示するためのキーである。この場合、図13の高速模式図画面の高速模式図の縮尺において、表示アイテムx11〜x14として、「名古屋」、「東郷」、「三好」及び「豊田」が表示されるが、従来のナビゲーション装置においては、図14に示されるように、高速模式図の縮尺が小さくされると、表示アイテムx12、x13の「東郷」及び「三好」が高速模式図上から削除され、新たに表示アイテムx15として「岡崎」が表示される。これに対して、本実施の形態においては、例えば、表示アイテムx12の地点の優先度が高くされている場合、図15に示されるように、高速模式図の縮尺が小さくされても、「東郷」が表示される。
【0096】
次に、表示地図画面としての高速略図画面に表示アイテムを表示するようにした本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0097】
図16は本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第1の例を示す図、図17は本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第2の例を示す図、図18は本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第3の例を示す図である。
【0098】
図において、k1は狭域の表示地図としての高速略図を表示するためのキー、k2は広域の高速略図を表示するためのキーである。高速略図画面は、車両が高速道路に乗線した場合に表示部35(図1)に形成されるもので、高速道路上のインターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリア及びジャンクションの各地点のうちの所定の数の地点、例えば、三つの地点が選択され、前記高速略図画面に各地点の地点名及び記号が表示アイテムとして表示される。
【0099】
また、前記高速略図画面には、地図の縮尺に相当する広域度が設定され、該広域度を異ならせて複数の高速略図を表示することができるようになっている。そして、広域度が小さくなるほど、各地点のうち表示アイテムが表示される候補となる地点の数が小さくされ、広域度が大きくなるほど、各地点のうち表示アイテムが表示される候補となる地点の数が大きくされる。
【0100】
この場合、前記表示アイテム抽出処理手段は、表示アイテム抽出処理を行い、高速略図画面に表示される高速略図の広域度を読み込み、該広域度に対応させて高速略図に表示する表示アイテムを抽出する。そのために、前記表示基準値設定処理手段は、表示基準値設定処理を行い、優先度に基づいて各地点ごとの表示広域度を設定する。すなわち、前記表示基準値設定処理手段は、各地点の優先度を読み込み、該優先度を高速略図の広域度ごとに設定された優先度の閾値と比較し、優先度が閾値より大きい場合、閾値と対応する広域度を表示広域度として設定する。この場合、該表示広域度は、表示アイテムが表示される高速略図のうちの最も広域の高速略図の広域度を表し、前記表示広域度より小さい広域度の高速略図には表示アイテムが表示されず、表示広域度以上の広域度の高速略図には表示アイテムが表示される。
【0101】
続いて、前記抽出処理手段は、抽出処理を行い、地点ごとに設定された表示広域度が、高速略図画面に表示される高速略図の縮尺以上であるかどうかを判断し、表示広域度が高速略図の縮尺以上である場合、前記表示広域度に対応する地点の表示アイテムを抽出する。
【0102】
ところで、本実施の形態においては、各地点ごとに、前記第1の実施の形態における表示縮尺と同様に、高速略図における表示基準値としての表示広域度があらかじめ設定され、前記地図データに地点ごとに記録される。すなわち、例えば、インターチェンジについては車両の乗降台数に基づいて、サービスエリア及びパーキングエリアについては車両の利用台数に基づいて、ジャンクションについては車両の通過台数に基づいて表示広域度が異ならせて設定され、乗降台数、利用台数及び通過台数が多いほど表示広域度が小さく、乗降台数、利用台数及び通過台数が少ないほど表示広域度が大きくされる。なお、路線の端となるインターチェンジ及びジャンクションについては、最も広域の高速略図でも表示アイテムが表示されるように、最も小さい表示広域度が設定される。
【0103】
そこで、前記抽出処理手段は、さらに、地点ごとに地図データとして記録された表示広域度を読み出し、該表示広域度が、高速略図画面に表示される高速略図の広域度以上であるかどうかを判断し、表示広域度が高速略図の広域度以上である場合、前記表示広域度に対応する地点の表示アイテムを抽出する。
【0104】
例えば、図16の高速略図画面において、高速略図の最も大きい広域度では、表示アイテムx21〜x23として、現在位置から進行方向前方にある施設のうち現在位置から近い三つの地点、「小牧JCT」、「尾張一宮PA」及び「一宮JCT」が表示される。最も大きい広域度においては、すべてのインターチェンジ、ジャンクション、サービスエリア、パーキングエリアの表示アイテムが抽出され、表示される。これに対して、図17に示されるように、高速略図の広域度が一段階小さくされると、表示アイテムx22の「尾張一宮PA」が高速略図上から削除され、表示アイテムx24として新たに「長良川PA」が表示される。すなわち、最も小さいものから広域度を一段階上げると、パーキングエリアの表示アイテムは抽出されない。
【0105】
これに対して、第1の実施の形態と同様に、高速道路の各地点について優先度によって表示広域度を設定すると、例えば、表示アイテムx22の地点の優先度が高くされている場合、図18に示されるように、高速略図の広域度が小さくされても、「尾張一宮PA」が表示される。
【0106】
また、経路案内中には、経路において車両が高速道路を降りるインターチェンジの優先度を高くし、最も小さい広域度でも表示アイテムとして表示することもできる。
【0107】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における地点判定処理手段の動作を示すメインフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態における目的地判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における立寄施設判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるインターチェンジ判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における立寄エリア判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるジャンクション判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における優先度の記録状態を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における表示アイテム表示処理手段の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態における地図画面の第1の例を示す図である。
【図11】地図画面の参考例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における地図画面の第2の例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における高速模式図画面の第1の例を示す図である。
【図14】高速模式図画面の参考例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における高速模式図画面の第2の例を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第1の例を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第2の例を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第3の例を示す図である。
【符号の説明】
【0109】
14 ナビゲーション装置
17 ナビゲーション処理部
43 ネットワーク
51 情報センタ
54 CPU
x1〜x3、x11〜x15、x21〜x24 表示アイテム
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供システム及び情報提供方法のプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置においては、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)によって車両の現在の位置、すなわち、現在地が検出されるとともに、ジャイロセンサによって検出された車両の回転角速度、すなわち、旋回角に基づいて、車両の方位、すなわち、自車方位が検出され、データ記録部から地図データが読み出され、表示部に地図画面が形成され、該地図画面に、現在地を表す自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位が表示されるようになっている。したがって、操作者である運転者は、前記地図画面に表示された自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。
【0003】
また、運転者が目的地を入力し、探索条件を設定すると、該探索条件に基づいて現在地で表される出発地から目的地までの経路が探索される。そして、探索された経路、すなわち、探索経路は前記地図画面に自車位置と共に表示される。したがって、運転者は表示された探索経路に沿って車両を走行させることができる。
【0004】
ところで、前記地図画面には、各種の地点を表示するために、文字、記号等から成る表示アイテムが表示されるようになっている。そして、近接した地点について表示アイテムを表示しようとすると、各表示アイテムが重なり合う場合、表示アイテムごとに設定された優先度の低い表示アイテムが地図上から削除され、優先度の高い表示アイテムだけが表示される。該表示アイテムの優先度は、運転者が操作部を操作することによって変更することができる(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−131068号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、表示アイテムの優先度を変更するために、操作部を操作する必要があるので、作業が煩わしい。また、地図画面の縮尺を小さくし、広域の地図を表示するようにすると、目視したい表示アイテムが表示されなくなることがあり、ナビゲーション装置の利便性が低下してしまう。
【0006】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、表示アイテムのうちの所定のものを優先的に表示することができ、かつ、作業を簡素化することができ、ナビゲーション装置の利便性を向上させることができる情報提供システム及び情報提供方法のプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのために、本発明の情報提供システムにおいては、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段とを有する。
【0008】
本発明の他の情報提供システムにおいては、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値及び地図データにおいて地点ごとにあらかじめ設定された表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段とを有する。
【0009】
本発明の更に他の情報提供システムにおいては、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する重なり判定処理手段と、表示アイテムに重なりが発生する各表示アイテムの表示基準値を比較し、最も表示基準値が小さい表示アイテム以外の表示アイテムを間引く間引処理手段と、表示アイテムを描画する描画処理手段とを有する。
【0010】
本発明の更に他の情報提供システムにおいては、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、地図データにおいて地点ごとにあらかじめ設定された表示基準値及び優先度により地点ごとに設定される表示基準値によって、所定の縮尺地図において表示すべき地点を表示アイテムとして抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する重なり判定処理手段と、表示アイテムに重なりが発生する各表示アイテムの表示基準値を比較し、最も表示基準値が小さい表示アイテム以外の表示アイテムを間引く間引処理手段と、表示アイテムを描画する描画処理手段とを有する。
【0011】
本発明の更に他の情報提供システムにおいては、さらに、前記地点判定条件は所定の地点が利用された場合に成立する。
【0012】
本発明の更に他の情報提供システムにおいては、さらに、前記地点判定条件は、所定の地点が目的地として設定された場合、車両が所定の立寄施設を立ち寄った場合、インターチェンジの乗降があった場合、車両が立寄エリアに立ち寄った場合、及び車両がジャンクションを通過した場合のうちの少なくとも一つの場合に成立する。
【0013】
本発明の更に他の情報提供システムにおいては、さらに、前記表示基準値は、表示アイテムが表示される各表示地図のうちの最も広域の表示地図の縮尺を表す表示縮尺である。
【0014】
本発明の情報提供方法のプログラムにおいては、コンピュータを、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段、及び抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段として機能させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値が設定され、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムが抽出されるので、操作部を操作する必要がなく、作業を簡素化することができる。また、例えば、広域の表示地図を表示するようにしても、利用頻度の高い地点の表示アイテムが優先的に表示されるので、ナビゲーション装置の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【0018】
図において、14は情報端末、例えば、車両に搭載された車載装置としてのナビゲーション装置であり、該ナビゲーション装置14は、現在地を検出する現在地検出部としてのGPSセンサ15、地図データのほかに各種の情報が記録された情報記録部としてのデータ記録部16、各種のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能し、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、自車方位を検出する方位検出部としての方位センサ18、操作者である運転者が操作することによって所定の入力を行うための第1の入力部としての操作部34、図示されない画面に表示された画像によって各種の表示を行い、運転者に通知するための第1の出力部としての表示部35、音声によって所定の入力を行うための第2の入力部としての音声入力部36、音声によって各種の表示を行い、運転者に通知するための第2の出力部としての音声出力部37、通信端末として機能する送受信部としての通信部38を備え、前記ナビゲーション処理部17に、前記操作部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38が接続される。また、前記ナビゲーション処理部17には、車速検出部としての車速センサ41も接続される。
【0019】
前記GPSセンサ15は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することによって地球上における現在地を検出し、併せて時刻を検出する。本実施の形態においては、現在地検出部としてGPSセンサ15が使用されるが、該GPSセンサ15に代えて図示されない距離センサ、ステアリングセンサ、高度計等を単独で、又は組み合わせて使用することもできる。また、前記方位センサ18としてジャイロセンサ、地磁気センサ等を使用することができる。
【0020】
前記データ記録部16は、地図データファイルから成る地図データベースを備え、該地図データベースに地図データが記録される。なお、前記データ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力するためのデータも記録される。また、前記地図データには、交差点に関する交差点データ、ノードに関するノードデータ、道路リンクに関する道路データ、探索用に加工された探索データ、施設に関する施設データ等が含まれる。
【0021】
前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行う制御装置としてのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用される第1の記録媒体としてのRAM32、制御用のプログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路案内等を行うための各種のプログラムが記録された第2の記録媒体としてのROM33、各種のデータ、プログラム等を記録するために使用される第3の記録媒体としての図示されないフラッシュメモリを備える。なお、前記制御装置として、CPU31に代えてMPU等を使用することもできる。
【0022】
また、前記データ記録部16は、前記各種のデータを記録するために、第4の記録媒体としてのハードディスク、CD、DVD、光ディスク等の図示されないディスクを備えるほかに、各種のデータを読み出したり、書き込んだりするための読出・書込ヘッド等の図示されないヘッドを備える。なお、前記データ記録部16に第5の記録媒体としてメモリカード等を使用することができる。
【0023】
ところで、前記ROM33に各種のプログラムを記録し、前記データ記録部16に各種のデータを記録することができるが、プログラム、データ等をハードディスク等に記録することもできる。この場合、ハードディスク等から前記プログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリに書き込むことができる。したがって、ハードディスク等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。また、車両に搭載された図示されない自動変速機の制御を行うために自動変速機制御装置が搭載されている場合には、該自動変速機制御装置の制御用のプログラム、データ等も前記ハードディスク等に記録することができる。さらに、通信部38を介して前記プログラム、データ等を受信し、フラッシュメモリに書き込むこともできる。
【0024】
前記操作部34は、運転者が操作することによって、走行開始時の現在地を修正したり、出発地及び目的地を入力したり、通過点を入力したり、通信部38を作動させたりするためのものであり、表示部35とは独立に配設されたキーボード、マウス等を使用することができる。また、前記操作部34として、前記表示部35に形成された画面に画像で表示された各種のキー、スイッチ、ボタン等の画像操作部をタッチ又はクリックすることによって、所定の入力操作を行うことができるようにしたタッチパネルを使用することができる。
【0025】
前記表示部35としてはディスプレイを使用することができる。そして、表示部35に形成された各種の画面に、現在地を表す自車位置、地図、探索経路、該探索経路に沿った案内情報、交通情報等を表示したり、探索経路における次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向を表示したりすることができるだけでなく、前記画像操作部、操作部34、音声入力部36等の操作案内、操作メニュー、キーの案内を表示したり、FM多重放送の番組等を表示したりすることができる。
【0026】
また、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音声出力部37から、前記探索経路、案内情報、交通情報等が、例えば、音声合成装置によって合成された音声で出力される。
【0027】
前記通信部38は、第1の情報提供者としてのVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の図示されない道路交通情報センタから送信された各種の情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するためのビーコンレシーバ、FM放送局を介してFM多重放送として受信するためのFM受信機等を備える。そして、前記ビーコンレシーバによって、渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況情報等の交通情報を受信したり、前記FM受信機によって前記交通情報のほかに、ニュース、天気予報等の一般情報をFM多重情報として受信したりすることができる。なお、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0028】
前記交通情報は、情報の種別を表す情報種別データ、メッシュとしての2次メッシュを特定するための2次メッシュX、Yデータ、二つの地点(例えば、交差点)間を連結する道路リンクを特定し、かつ、上り/下りの別を表すリンク番号データ、該リンク番号データに対応させて提供される情報の内容を表すリンク情報を含み、該リンク情報は、例えば、前記道路リンクの始点から渋滞の先頭までの距離を表す渋滞先頭データ、渋滞の度合いを表す渋滞度、渋滞区間を前記渋滞の先頭から渋滞の末尾までの距離を表す渋滞長、各道路リンクの所要時間であるリンク所要時間等から成る。
【0029】
また、通信部38は、第2の情報提供者としての情報センタ51から交通情報、一般情報等の各種の情報を受信することもできる。そのために、前記通信部38と情報センタ51とはネットワーク43を介して接続される。
【0030】
前記ナビゲーション装置14、道路交通情報センタ、情報センタ51、ネットワーク43等によってナビゲーションシステムが構成され、前記通信部38と情報センタ51の通信部57との間で各種の情報の送受信が行われる。
【0031】
また、前記ネットワーク43として、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等の通信回線網等を使用することができる。
【0032】
前記情報センタ51は、サーバ53、該サーバ53に接続された通信部57及び情報記録部としてのデータベース(DB)58等を備え、前記サーバ53は、演算装置及び制御装置としてのCPU54、RAM55、ROM56等を備え、所定のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能する。また、前記データベース58に前記データ記録部16に記録された各種のデータと同様のデータを記録することができる。なお、前記サーバ53及びナビゲーション処理部17によってコンピュータを構成することもできる。また、CPU54に代えてMPU等を使用することができる。
【0033】
ところで、本実施の形態においては、前記データ記録部16に、前記地図データベースのほかに、統計データファイルから成る統計データベース、走行履歴データファイルから成る走行履歴データベース等が形成され、前記統計データファイルに第1の実績交通情報としての統計データが、前記走行履歴データファイルに第2の実績交通情報としての走行履歴データが記録される。
【0034】
前記統計データは、過去に提供された渋滞情報等の交通情報の実績、すなわち、履歴を表す履歴情報であり、前記道路交通情報センタ等によって提供された交通情報、及び国土交通省によって提供された道路交通センサスによる交通量を表すデータである道路交通センサス情報を組み合わせて使用し、加工し、統計処理を施すことによって作成される。
【0035】
また、前記統計データは、必要に応じて、国土交通省によって提供された道路時刻表情報、及び情報センタ51が複数の車両から収集した走行履歴データであるプローブデータを組み合わせて使用し、加工し、統計処理を施すことによって作成することもできる。
【0036】
なお、前記統計データにおいて、前記履歴情報に、渋滞状況を予測する渋滞予測情報等を加えることもできる。その場合、前記統計データを作成するに当たり、履歴情報に、日時、曜日、天候、各種イベント、季節、施設の情報(デパート、スーパーマーケット等の大型の施設の有無)等の詳細な条件が加えられる。
【0037】
また、走行履歴データは、車両の走行の実績、すなわち、走行経路における走行実績を表すデータ(走行データ)に基づいて算出され、蓄積される。
【0038】
なお、本実施の形態においては、前記データ記録部16に、前記地図データベース、走行履歴データベース、統計データベース等が配設されるようになっているが、情報センタ51において、前記地図データベース、走行履歴データベース、統計データベース等を配設することもできる。
【0039】
次に、前記構成のナビゲーションシステムを情報提供システムとして使用したときの基本動作について説明する。
【0040】
まず、運転者によって操作部34が操作され、ナビゲーション装置14が起動されると、CPU31の図示されないナビ初期化処理手段は、ナビ初期化処理を行い、GPSセンサ15によって検出された現在地、及び方位センサ18によって検出された自車方位を読み込むとともに、各種のデータを初期化する。なお、前記CPU31の図示されないマッチング処理手段は、マッチング処理を行い、読み込まれた現在地の軌跡、及び周辺の道路を構成する各道路リンクの形状、配列等に基づいて、現在地がいずれの道路リンク上に位置するかの判定を行うことによって、現在地を特定する。
【0041】
続いて、CPU31の図示されない情報取得処理手段は、情報取得処理を行い、前記地図データをデータ記録部16から読み出して取得するか、又は通信部38を介して情報センタ51等から受信して取得する。なお、情報センタ51から取得する場合、前記情報取得処理手段は、受信したナビデータをフラッシュメモリにダウンロードする。また、ナビデータを通信部38を介して取得する際にプログラムを併せて取得することもできる。
【0042】
そして、前記CPU31の図示されない表示処理手段は、表示処理を行い、前記表示部35に各種の画面を形成する。例えば、表示処理手段の地図表示処理手段は、地図表示処理を行い、表示部35に地図画面を形成し、該地図画面に自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位を表示する。したがって、運転者は、前記自車位置、自車位置の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。この場合、前記地図画面には、所定の表示条件、すなわち、あらかじめ設定された複数の縮尺のうちの所定の縮尺で地図が表示され、該地図に、施設、交差点等の地点名を表す文字及び記号、市町村等のエリア名を表す文字、高速道路及び有料道路から成る高速・有料道等の路線名を表す文字等から成る表示アイテムが表示される。なお、前記地図画面によって表示地図画面が構成され、前記地図によって表示地図が構成される。
【0043】
また、運転者が操作部34を操作して目的地を入力すると、CPU31の図示されない目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定する。なお、必要に応じて出発地を入力し、設定することもできる。また、あらかじめ所定の地点を登録しておき、登録された地点を目的地として入力することができる。
【0044】
そして、目的地が設定されると、CPU31の図示されない経路探索処理手段は、経路探索処理を行い、前記現在地、目的地等を読み込むとともに、データ記録部16から探索データ等を読み出し、現在地、目的地及び探索データに基づいて、現在地で表される出発地から目的地までの経路を所定の探索条件で探索し、探索経路を表す経路データを出力する。この場合、各道路リンクごとに付与されたリンクコストの合計が最も小さい経路が探索経路とされる。
【0045】
続いて、前記CPU31の図示されない案内処理手段は、案内処理を行い、運転者に探索経路の案内、すなわち、経路案内を行う。そのために、前記案内処理手段の経路表示処理手段は、経路表示処理を行い、前記経路データを読み込み、該経路データに従って、前記地図画面に探索経路を表示する。この場合、必要に応じて、前記案内処理手段の音声出力処理手段は、音声出力処理を行い、音声出力部37から探索経路を音声で出力して経路案内を行う。
【0046】
なお、情報センタ51において経路探索処理を行うことができる。その場合、CPU31は現在地、目的地等を情報センタ51に送信する。該情報センタ51は、現在地、目的地を受信すると、CPU54の図示されない経路探索処理手段は、CPU31と同様の経路探索処理を行い、データベース58から探索データ等を読み出し、現在地、目的地及び探索データに基づいて、出発地から目的地までの経路を探索し、探索経路を表す経路データを出力する。続いて、CPU54の図示されない送信処理手段は、送信処理を行い、前記経路データをナビゲーション装置14に送信する。したがって、ナビゲーション装置14において、前記情報取得処理手段が情報センタ51からの経路データを受信すると、前記案内処理手段は、前述されたような経路案内を行う。
【0047】
ところで、前記ナビゲーション装置14は、前記道路交通情報センタ、情報センタ51からリアルタイムに提供される交通情報、一般情報等を前記通信部38を介して受信することができるようになっている。そのために、前記情報取得処理手段の付加情報取得処理手段は、付加情報取得処理を行い、前記交通情報、一般情報等を付加情報として受信して取得する。
【0048】
したがって、前記表示処理手段は、前記地図画面に付加情報を表示することができる。そのために、前記表示処理手段の渋滞指標表示処理手段は、渋滞指標表示処理を行い、交通情報のうちの渋滞情報を、例えば、渋滞が発生している道路の上り/下りの別及び渋滞箇所を表す渋滞指標としての渋滞帯に変換し、該渋滞帯を前記地図画面上の道路に沿って表示する。この場合、渋滞の度合いに応じて前記道路、渋滞帯等の色が、赤、橙(だいだい)等に変更される。なお、前記渋滞指標として渋滞帯に代えて渋滞矢印を表示することができる。
【0049】
このようにして、運転者は、車両を走行させる予定の経路、探索経路等における渋滞状況を知ることができる。また、前記案内処理手段は、前記経路データ、統計データ、走行履歴データ、交通情報等に基づいて出発地から目的地までの全リンク時間を算出したり、目的地の到着時間を算出したりすることができる。
【0050】
ところで、本実施の形態においては、施設、インターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリア、ジャンクション等の各種の地点の利用頻度についての判定が行われ、利用頻度が高くなるほど、各地点の表示アイテムを表示するための優先度が高くされ、他の地点の表示アイテムに対して優先的に地図画面に表示されるようになっている。
【0051】
そのために、前記CPU31の図示されない地点判定処理手段は、地点判定処理を行い、所定の地点が利用されたかどうかによって地点判定条件が成立するかどうかを判断し、地点判定条件が成立する場合、地点の優先度を高くする。
【0052】
図2は本発明の第1の実施の形態における地点判定処理手段の動作を示すメインフローチャートである。
【0053】
前記地点判定処理手段の目的地判定処理手段は、目的地判定処理を行い、目的地として設定された地点の優先度を高くし、地点判定処理手段の立寄施設判定処理手段は、立寄施設判定処理を行い、車両が立ち寄った地点である立寄施設の優先度を高くする。また、地点判定処理手段のインターチェンジ判定処理手段は、インターチェンジ判定処理を行い、高速・有料道において乗降した地点であるインターチェンジの優先度を高くし、地点判定処理手段の立寄エリア判定処理手段は、立寄エリア判定処理を行い、高速・有料道において車両が立ち寄った地点である立寄エリアの優先度を高くする。地点判定処理手段のジャンクション判定処理手段は、ジャンクション判定処理を行い、高速・有料道において車両が通過した地点であるジャンクションの優先度を高くする。
【0054】
なお、前記インターチェンジ判定処理手段、立寄エリア判定処理手段及びジャンクション判定処理手段によって高速・有料道施設判定処理手段が構成され、該高速・有料道施設判定処理手段は、高速・有料道施設判定処理を行い、インターチェンジ、立寄エリア及びジャンクションの各地点である高速・有料道施設が利用されたかどうかを判断する。
【0055】
なお、本実施の形態においては、所定の地点が目的地として設定されたかどうか、車両が所定の立寄施設を立ち寄ったかどうか、インターチェンジの乗降があったかどうか、車両が立寄エリアに立ち寄ったかどうか、及び車両がジャンクションを通過したかどうかが地点判定条件とされ、所定の地点が目的地として設定された場合、車両が所定の立寄施設を立ち寄った場合、インターチェンジの乗降があった場合、車両が立寄エリアに立ち寄った場合、及び車両がジャンクションを通過した場合のうちの少なくとも一つの場合に地点判定条件が成立し、目的地が設定されず、立寄施設を車両が立ち寄らず、インターチェンジの乗降がなく、車両が立寄エリアに立ち寄らず、車両がジャンクションを通過しない場合に地点判定条件が成立しない。
【0056】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 目的地判定処理を行う。
ステップS2 立寄施設判定処理を行う。
ステップS3 インターチェンジ判定処理を行う。
ステップS4 立寄エリア判定処理を行う。
ステップS5 ジャンクション判定処理を行い、処理を終了する。
【0057】
次に、図2のステップS1の目的地判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0058】
図3は本発明の第1の実施の形態における目的地判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0059】
この場合、目的地判定処理手段は、前記目的地判定処理において目的地が設定されたかどうかを判断し、目的地が設定されると、地点判定条件が成立したと判断し、目的地を読み込み、目的地となる施設の優先度を高くする。また、目的地判定処理手段は、目的地となる施設と同じジャンルの施設の優先度を高くする。
【0060】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1−1 目的地が設定されたかどうかを判断する。目的地が設定された場合はステップS1−2へ進み、設定されていない場合はリターンする。
ステップS1−2 目的地となる施設の優先度を高くする。
ステップS1−3 目的地となる施設と同じジャンルの施設の優先度を高くし、リターンする。
【0061】
次に、図2のステップS2の立寄施設判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0062】
図4は本発明の第1の実施の形態における立寄施設判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0063】
この場合、前記立寄施設判定処理手段は、所定の地点が立寄施設であるかどうかについて、前記地点の付近でエンジンのオン/オフが行われたかどうかによって判断し、エンジンのオン/オフが行われた場合、前記地点が立寄施設であると判断するとともに、地点判定条件が成立したと判断し、立寄施設の優先度を高くする。
【0064】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS2−1 地点の付近でエンジンのオン/オフが行われたかどうかを判断する。地点の付近でエンジンのオン/オフが行われた場合はステップS2−2に進み、行われていない場合はリターンする。
ステップS2−2 立寄施設の優先度を高くし、リターンする。
【0065】
次に、図2のステップS3のインターチェンジ判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0066】
図5は本発明の第1の実施の形態におけるインターチェンジ判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0067】
この場合、前記インターチェンジ判定処理手段は、高速・有料道において、所定のインターチェンジを乗降インターチェンジ(IC)として利用したかどうかを判断し、乗降インターチェンジとして利用した場合、地点判定条件が成立したと判断し、前記インターチェンジの優先度を高くする。
【0068】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS3−1 乗降インターチェンジとして利用したかどうかを判断する。乗降インターチェンジとして利用した場合はステップS3−2へ進み、利用していない場合はリターンする。
ステップS3−2 インターチェンジの優先度を高くし、リターンする。
【0069】
次に、図2のステップS4の立寄エリア判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0070】
図6は本発明の第1の実施の形態における立寄エリア判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0071】
この場合、立寄エリア判定処理手段は、車両が、所定のサービスエリア及びパーキングエリア(SA/PA)が立寄エリアであるかどうかについて、サービスエリア及びパーキングエリアのリンクに乗線したかどうかによって判断し、車両がリンクに乗線した場合、サービスエリア及びパーキングエリアでエンジンのオン/オフが行われたかどうかを判断する。そして、サービスエリア及びパーキングエリアでエンジンのオン/オフが行われた場合、サービスエリア及びパーキングエリアが立寄エリアであると判断するとともに、地点判定条件が成立したと判断し、サービスエリア及びパーキングエリアの優先度を高くする。
【0072】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS4−1 サービスエリア及びパーキングエリアのリンクに乗線したかどうかを判断する。サービスエリア及びパーキングエリアのリンクに乗線した場合はステップS4−2へ進み、乗線していない場合はリターンする。
ステップS4−2 サービスエリア及びパーキングエリア内でエンジンのオン/オフが行われたかどうかを判断する。サービスエリア及びパーキングエリア内でエンジンのオン/オフが行われた場合はステップS4−3に進み、行われていない場合はリターンする。
ステップS4−3 サービスエリア及びパーキングエリアの優先度を高くし、リターンする。
【0073】
次に、図2のステップS5のジャンクション判定処理のサブルーチンについて説明する。
【0074】
図7は本発明の第1の実施の形態におけるジャンクション判定処理のサブルーチンを示す図である。
【0075】
この場合、ジャンクション判定処理手段は、車両が所定のジャンクションを通過したかどうかについて、車両がジャンクションのリンクに乗線したかどうかによって判断し、リンクに乗線した場合、車両がジャンクションを通過したと判断するとともに、地点判定条件が成立したと判断し、前記ジャンクションの優先度を高くする。
【0076】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS5−1 ジャンクションのリンクに乗線したかどうかを判断する。ジャンクションのリンクに乗線した場合はステップS5−2に進み、乗線していない場合はリターンする。
ステップS5−2 ジャンクションの優先度を高くし、リターンする。
【0077】
このようにして、地点判定処理において、目的地、立寄施設、インターチェンジ、立寄エリア及びジャンクションの各地点について地点判定条件が成立すると、優先度が高くされる。本実施の形態においては、各地点について優先度の初期値が設定され、各地点の利用頻度が高くなると、優先度が高くされるが、他の実施の形態においては、各地点の利用頻度が低くなると、優先度が低くされる。
【0078】
また、他の実施の形態においては、優先度を時期ごとに記録しておき、定期的に変更することもできる。この場合、時期として季節、月等が設定される。
【0079】
図8は本発明の第1の実施の形態における優先度の記録状態を示す図である。
【0080】
例えば、図に示される例においては、優先度γの初期値γ0が設定され、地点の利用頻度が低くなるのに伴って優先度γが低くされるが、1年間が経過して同じ時期に近づくと、優先度γが所定の値だけ高くされる。
【0081】
続いて、前記CPU31の図示されない表示アイテム表示処理手段は、表示アイテム表示処理を行い、前記地図画面に表示アイテムを表示する。
【0082】
図9は本発明の第1の実施の形態における表示アイテム表示処理手段の動作を示すフローチャート、図10は本発明の第1の実施の形態における地図画面の第1の例を示す図、図11は地図画面の参考例を示す図、図12は本発明の第1の実施の形態における地図画面の第2の例を示す図である。
【0083】
まず、表示アイテム表示処理手段の表示アイテム抽出処理手段は、表示アイテム抽出処理を行い、地図画面に形成される地図の縮尺を読み込み、該縮尺に対応させて地図に表示する表示アイテムを抽出する。そのために、前記表示アイテム抽出処理手段の表示基準値設定処理手段は、表示基準値設定処理を行い、優先度に基づいて各地点ごとの表示基準値としての表示縮尺を設定する。すなわち、前記表示基準値設定処理手段は、各地点の優先度を読み込み、該優先度を地図の縮尺ごとに設定された優先度の閾値と比較し、優先度が閾値より大きい場合、閾値と対応する縮尺を表示基準値としての表示縮尺として設定する。この場合、該表示縮尺は、表示アイテムが表示される地図のうちの最も広域の地図の縮尺を表し、前記表示縮尺より小さい縮尺の広域の地図には表示アイテムが表示されず、表示縮尺以上の縮尺の狭域の地図には表示アイテムが表示される。
【0084】
なお、前記地図に表示アイテムを表示するに当たり、縮尺が小さくなり、広域の地図になるほど、表示アイテムが重なる可能性が高くなる。そこで、本実施の形態においては、縮尺ごとに閾値が設定され、縮尺が小さくなるほど閾値が高く設定される。
【0085】
続いて、前記表示アイテム抽出処理手段の抽出処理手段は、抽出処理を行い、地点ごとに設定された表示縮尺が、地図画面に表示される地図の縮尺以上であるかどうかを判断し、表示縮尺が地図の縮尺以上である場合、前記表示縮尺に対応する地点の表示アイテムを抽出する。
【0086】
ところで、前記地図データには、施設、交差点等の地点名を表す文字及び記号、市町村等のエリア名を表す文字、高速・有料道等の路線名を表す文字等から成る表示アイテムが含まれるだけでなく、各表示アイテムごとに表示縮尺が記録される。そこで、前記抽出処理手段は、さらに、地点ごとに記録された表示縮尺を読み出し、該表示縮尺が、地図画面に表示される地図の縮尺以上であるかどうかを判断し、表示縮尺が地図の縮尺以上である場合、前記表示縮尺に対応する地点の表示アイテムを抽出する。
【0087】
続いて、表示アイテム表示処理手段の重なり判定処理手段は、重なり判定処理を行い、表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する。そして、表示アイテムに重なりが発生する場合、表示アイテム表示処理手段の間引処理手段は、間引処理を行い、表示アイテムに重なりが発生する各表示アイテムの表示縮尺を比較し、最も小さい縮尺の地図(最も広域の地図)を表示したときでも表示の対象になる表示アイテム以外の表示アイテム、すなわち、最も表示縮尺が小さい表示アイテム以外の表示アイテムを間引く。
【0088】
続いて、表示アイテム表示処理手段の描画処理手段は、描画処理を行い、抽出された表示アイテムを描画することによって地図画面に表示する。
【0089】
例えば、図10〜12において、地図画面には、地図の方位及びスケールを表示する領域AR1、及び目的地までの距離を表示するための領域AR2が形成され、狭域の地図を表示するためのキーk1、広域の地図を表示するためのキーk2、所定のキーの表示を停止させるためのキーk3、表示変更を行うためのキーk4、目的地をセットするためのキーk5、地点登録を行うためのキーk6等が表示されるほかに、現在地Pr、表示アイテムx1〜x3が表示される。前記キーk1〜k6によって操作要素が構成される。
【0090】
この場合、図10の地図画面の地図の縮尺において、表示アイテムx2の「道の駅パスカル清見」が表示されるが、従来のナビゲーション装置においては、図11に示されるように、地図の縮尺が小さくされると、「道の駅パスカル清見」は地図上から削除され、表示アイテムx3の「大原」が表示される。これに対して、本実施の形態においては、例えば、表示アイテムx2の表示アイテムの優先度が高くされている場合、図12に示されるように、地図の縮尺が小さくされても、「道の駅パスカル清見」が表示される。なお、前記表示アイテムx2、x3に重なりが発生するが、表示アイテムx2の表示アイテムの優先度が表示アイテムx3の表示アイテムの優先度より高いので、表示アイテムx3が間引かれる。
【0091】
このように、本実施の形態においては、各地点について表示アイテムの優先度が自動的に変更されるので、操作部34を操作する必要がなく、作業を簡素化することができる。また、地図画面の縮尺を小さくし、広域の地図を表示するようにしても、利用頻度の高い表示アイテムが優先的に表示されるのでナビゲーション装置14の利便性を向上させることができる。
【0092】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 縮尺に対応させて表示アイテムを抽出する。
てテップS12 表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する。表示アイテムに重なりが発生する場合はステップS13に、発生しない場合はステップS14に進む。
ステップS13 間引処理を行う。
ステップS14 描画処理を行い、処理を終了する。
【0093】
次に、表示地図画面としての高速模式図画面に表示アイテムを表示するようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0094】
図13は本発明の第2の実施の形態における高速模式図画面の第1の例を示す図、図14は高速模式図画面の参考例を示す図、図15は本発明の第2の実施の形態における高速模式図画面の第2の例を示す図である。
【0095】
図において、k1は狭域の表示地図としての高速模式図を表示するためのキー、k2は広域の高速模式図を表示するためのキーである。この場合、図13の高速模式図画面の高速模式図の縮尺において、表示アイテムx11〜x14として、「名古屋」、「東郷」、「三好」及び「豊田」が表示されるが、従来のナビゲーション装置においては、図14に示されるように、高速模式図の縮尺が小さくされると、表示アイテムx12、x13の「東郷」及び「三好」が高速模式図上から削除され、新たに表示アイテムx15として「岡崎」が表示される。これに対して、本実施の形態においては、例えば、表示アイテムx12の地点の優先度が高くされている場合、図15に示されるように、高速模式図の縮尺が小さくされても、「東郷」が表示される。
【0096】
次に、表示地図画面としての高速略図画面に表示アイテムを表示するようにした本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0097】
図16は本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第1の例を示す図、図17は本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第2の例を示す図、図18は本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第3の例を示す図である。
【0098】
図において、k1は狭域の表示地図としての高速略図を表示するためのキー、k2は広域の高速略図を表示するためのキーである。高速略図画面は、車両が高速道路に乗線した場合に表示部35(図1)に形成されるもので、高速道路上のインターチェンジ、サービスエリア、パーキングエリア及びジャンクションの各地点のうちの所定の数の地点、例えば、三つの地点が選択され、前記高速略図画面に各地点の地点名及び記号が表示アイテムとして表示される。
【0099】
また、前記高速略図画面には、地図の縮尺に相当する広域度が設定され、該広域度を異ならせて複数の高速略図を表示することができるようになっている。そして、広域度が小さくなるほど、各地点のうち表示アイテムが表示される候補となる地点の数が小さくされ、広域度が大きくなるほど、各地点のうち表示アイテムが表示される候補となる地点の数が大きくされる。
【0100】
この場合、前記表示アイテム抽出処理手段は、表示アイテム抽出処理を行い、高速略図画面に表示される高速略図の広域度を読み込み、該広域度に対応させて高速略図に表示する表示アイテムを抽出する。そのために、前記表示基準値設定処理手段は、表示基準値設定処理を行い、優先度に基づいて各地点ごとの表示広域度を設定する。すなわち、前記表示基準値設定処理手段は、各地点の優先度を読み込み、該優先度を高速略図の広域度ごとに設定された優先度の閾値と比較し、優先度が閾値より大きい場合、閾値と対応する広域度を表示広域度として設定する。この場合、該表示広域度は、表示アイテムが表示される高速略図のうちの最も広域の高速略図の広域度を表し、前記表示広域度より小さい広域度の高速略図には表示アイテムが表示されず、表示広域度以上の広域度の高速略図には表示アイテムが表示される。
【0101】
続いて、前記抽出処理手段は、抽出処理を行い、地点ごとに設定された表示広域度が、高速略図画面に表示される高速略図の縮尺以上であるかどうかを判断し、表示広域度が高速略図の縮尺以上である場合、前記表示広域度に対応する地点の表示アイテムを抽出する。
【0102】
ところで、本実施の形態においては、各地点ごとに、前記第1の実施の形態における表示縮尺と同様に、高速略図における表示基準値としての表示広域度があらかじめ設定され、前記地図データに地点ごとに記録される。すなわち、例えば、インターチェンジについては車両の乗降台数に基づいて、サービスエリア及びパーキングエリアについては車両の利用台数に基づいて、ジャンクションについては車両の通過台数に基づいて表示広域度が異ならせて設定され、乗降台数、利用台数及び通過台数が多いほど表示広域度が小さく、乗降台数、利用台数及び通過台数が少ないほど表示広域度が大きくされる。なお、路線の端となるインターチェンジ及びジャンクションについては、最も広域の高速略図でも表示アイテムが表示されるように、最も小さい表示広域度が設定される。
【0103】
そこで、前記抽出処理手段は、さらに、地点ごとに地図データとして記録された表示広域度を読み出し、該表示広域度が、高速略図画面に表示される高速略図の広域度以上であるかどうかを判断し、表示広域度が高速略図の広域度以上である場合、前記表示広域度に対応する地点の表示アイテムを抽出する。
【0104】
例えば、図16の高速略図画面において、高速略図の最も大きい広域度では、表示アイテムx21〜x23として、現在位置から進行方向前方にある施設のうち現在位置から近い三つの地点、「小牧JCT」、「尾張一宮PA」及び「一宮JCT」が表示される。最も大きい広域度においては、すべてのインターチェンジ、ジャンクション、サービスエリア、パーキングエリアの表示アイテムが抽出され、表示される。これに対して、図17に示されるように、高速略図の広域度が一段階小さくされると、表示アイテムx22の「尾張一宮PA」が高速略図上から削除され、表示アイテムx24として新たに「長良川PA」が表示される。すなわち、最も小さいものから広域度を一段階上げると、パーキングエリアの表示アイテムは抽出されない。
【0105】
これに対して、第1の実施の形態と同様に、高速道路の各地点について優先度によって表示広域度を設定すると、例えば、表示アイテムx22の地点の優先度が高くされている場合、図18に示されるように、高速略図の広域度が小さくされても、「尾張一宮PA」が表示される。
【0106】
また、経路案内中には、経路において車両が高速道路を降りるインターチェンジの優先度を高くし、最も小さい広域度でも表示アイテムとして表示することもできる。
【0107】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における地点判定処理手段の動作を示すメインフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態における目的地判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における立寄施設判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるインターチェンジ判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における立寄エリア判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるジャンクション判定処理のサブルーチンを示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における優先度の記録状態を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における表示アイテム表示処理手段の動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態における地図画面の第1の例を示す図である。
【図11】地図画面の参考例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態における地図画面の第2の例を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における高速模式図画面の第1の例を示す図である。
【図14】高速模式図画面の参考例を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態における高速模式図画面の第2の例を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第1の例を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第2の例を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態における高速略図画面の第3の例を示す図である。
【符号の説明】
【0109】
14 ナビゲーション装置
17 ナビゲーション処理部
43 ネットワーク
51 情報センタ
54 CPU
x1〜x3、x11〜x15、x21〜x24 表示アイテム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段とを有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値及び地図データにおいて地点ごとにあらかじめ設定された表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段とを有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する重なり判定処理手段と、表示アイテムに重なりが発生する各表示アイテムの表示基準値を比較し、最も表示基準値が小さい表示アイテム以外の表示アイテムを間引く間引処理手段と、表示アイテムを描画する描画処理手段とを有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、地図データにおいて地点ごとにあらかじめ設定された表示基準値及び優先度により地点ごとに設定される表示基準値によって、所定の縮尺地図において表示すべき地点を表示アイテムとして抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する重なり判定処理手段と、表示アイテムに重なりが発生する各表示アイテムの表示基準値を比較し、最も表示基準値が小さい表示アイテム以外の表示アイテムを間引く間引処理手段と、表示アイテムを描画する描画処理手段とを有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
前記地点判定条件は所定の地点が利用された場合に成立する請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記地点判定条件は、所定の地点が目的地として設定された場合、車両が所定の立寄施設を立ち寄った場合、インターチェンジの乗降があった場合、車両が立寄エリアに立ち寄った場合、及び車両がジャンクションを通過した場合のうちの少なくとも一つの場合に成立する請求項5に記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記表示基準値は、表示アイテムが表示される各表示地図のうちの最も広域の表示地図の縮尺を表す表示縮尺である請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項8】
コンピュータを、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段、及び抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段として機能させることを特徴とする情報提供方法のプログラム。
【請求項1】
所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段とを有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値及び地図データにおいて地点ごとにあらかじめ設定された表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段とを有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する重なり判定処理手段と、表示アイテムに重なりが発生する各表示アイテムの表示基準値を比較し、最も表示基準値が小さい表示アイテム以外の表示アイテムを間引く間引処理手段と、表示アイテムを描画する描画処理手段とを有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項4】
所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段と、地図データにおいて地点ごとにあらかじめ設定された表示基準値及び優先度により地点ごとに設定される表示基準値によって、所定の縮尺地図において表示すべき地点を表示アイテムとして抽出する表示アイテム抽出処理手段と、抽出された表示アイテムに重なりが発生するかどうかを判断する重なり判定処理手段と、表示アイテムに重なりが発生する各表示アイテムの表示基準値を比較し、最も表示基準値が小さい表示アイテム以外の表示アイテムを間引く間引処理手段と、表示アイテムを描画する描画処理手段とを有することを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
前記地点判定条件は所定の地点が利用された場合に成立する請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項6】
前記地点判定条件は、所定の地点が目的地として設定された場合、車両が所定の立寄施設を立ち寄った場合、インターチェンジの乗降があった場合、車両が立寄エリアに立ち寄った場合、及び車両がジャンクションを通過した場合のうちの少なくとも一つの場合に成立する請求項5に記載の情報提供システム。
【請求項7】
前記表示基準値は、表示アイテムが表示される各表示地図のうちの最も広域の表示地図の縮尺を表す表示縮尺である請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項8】
コンピュータを、所定の地点判定条件が成立したかどうかを判断し、該地点判定条件が成立した地点の優先度を高くする地点判定処理手段、優先度に基づいて地点ごとに表示基準値を設定し、該表示基準値に基づいて、所定の表示条件で形成された表示地図において表示すべき地点の表示アイテムを抽出する表示アイテム抽出処理手段、及び抽出された表示アイテムを描画する描画処理手段として機能させることを特徴とする情報提供方法のプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2006−46914(P2006−46914A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−223684(P2004−223684)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】
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