説明

情報表示装置、情報表示方法及びプログラム

【課題】ユーザが表示画面の周縁部の全周に渡った道路等の繋がりや位置関係を容易に確認することができる情報表示装置、情報表示方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】地図画像を表示する表示手段の表示画面上において押下された3点以上の押下座標位置を位置検出手段によって検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したと判定した場合には、各押下座標位置に基づいて対象地図領域を設定する対象地図領域設定手段と、前記各押下座標位置に基づいて前記対象地図領域を前記同一点の座標位置に向かう方向へ縮小して圧縮表示領域を設定する圧縮表示領域設定手段と、前記圧縮表示領域内に前記対象地図領域の地図情報を圧縮表示する圧縮表示手段と、前記圧縮表示領域の外側に前記対象地図領域の縮小に伴って表示画面の外側周辺部の地図領域を表示画面内へ移動した地図情報を表示する周辺地図表示手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面の押下操作に基づいて画像を分割圧縮する情報表示装置、情報表示方法及びプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、電子辞書及び音楽再生装置等の携帯電子機器が普及している。これらの携帯電子機器には、ユーザが操作する操作部の省スペース化により小型化を図るために、表示部の前側に接触及び接触位置を検出する透過型のタッチパネル等を備え、タッチパネルにユーザが触れることによって操作入力可能としたものが広く使われている。
【0003】
例えば、2本の指で表示画面に接触した状態で、この2本の指の相対距離を縮めるように少なくとも一方の指を移動させることによって(以下、「ピッチイン」という。)、各指の移動後の接触位置P1、P2の間の中点を通るように、境界線Bを指の移動方向に対して垂直な方向に設定する。そして、この境界線Bに沿って表示画面を2の表示領域に分割して表示するように構成された表示装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−97473号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記した特許文献1に記載された表示装置では、地図を表示した表示画面の分割を行った場合に、分割した各画面に表示されたそれぞれの地図領域の境界線Bに沿った道路や施設等の繋がりや位置関係は、一方の地図画面を操作して移動させることによって知ることができる。
【0006】
しかしながら、各画面の周縁部の全周に渡った道路等の繋がりや位置関係を知るためには、各画面をそれぞれ四方に移動させる必要があるため操作が煩雑であるという問題がある。また、各地図画像を単純に縮小した場合には、現在地周辺の地図表示も縮小表示されてしまい、現在地周辺と遠距離部とを並行して確認することが難しいという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが表示画面の周縁部の全周に渡った道路等の繋がりや位置関係を容易に確認することができる情報表示装置、情報表示方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため請求項1に係る情報表示装置は、地図画像を表示する表示手段と、前記表示手段の表示画面上において押下された押下座標位置を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段によって3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したか否かを判定する移動方向判定手段と、前記位置検出手段によって3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したと判定した場合には、各押下座標位置に基づいて対象地図領域を設定する対象地図領域設定手段と、前記各押下座標位置に基づいて前記対象地図領域を前記同一点の座標位置に向かう方向へ縮小して圧縮表示領域を設定する圧縮表示領域設定手段と、前記圧縮表示領域内に前記対象地図領域の地図情報を圧縮表示する圧縮表示手段と、前記圧縮表示領域の外側に前記対象地図領域の縮小に伴って表示画面の外側周辺部の地図領域を表示画面内へ移動した地図情報を表示する周辺地図表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に係る情報表示装置は、請求項1に記載の情報表示装置において、現在位置を取得する現在位置取得手段と、前記現在位置が前記対象地図領域内の地点か否かを判定する現在地判定手段と、前記現在位置が前記対象地図領域内の地点であると判定した場合には、前記圧縮表示手段は、前記圧縮表示領域内に当該現在位置を含む所定範囲の地図情報を表示することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に係る情報表示装置は、請求項1又は請求項2に記載の情報表示装置において、前記周辺地図表示手段は、前記圧縮表示領域の外側を複数の画面区画に区分する区分手段と、前記画面区画間の境界線から所定距離の地図領域の地図情報を圧縮して、該画面区画間の境界部に所定幅で表示する境界圧縮表示手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に係る情報表示装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報表示装置において、前記地図画像の縮尺を広域の縮尺に変更するように指示する広域表示指示を入力する入力手段を備え、前記入力手段を介して広域表示指示が入力された場合には、前記周辺地図表示手段は、前記圧縮表示領域の外側に地図画像の縮尺を広域の縮尺に変更した地図情報を表示することを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に係る情報表示方法は、地図画像を表示する表示手段の表示画面上において押下された押下座標位置を検出する位置検出工程と、前記位置検出工程で3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したか否かを判定する移動方向判定工程と、前記移動方向判定工程で前記位置検出手段によって3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したと判定した場合には、各押下座標位置に基づいて対象地図領域を設定する対象地図領域設定工程と、前記位置検出工程で検出した前記各押下座標位置に基づいて前記対象地図領域を前記同一点の座標位置に向かう方向へ縮小して圧縮表示領域を設定する圧縮表示領域設定工程と、前記圧縮表示領域設定工程で設定した圧縮表示領域内に前記対象地図領域の地図情報を圧縮表示する圧縮表示工程と、前記圧縮表示領域設定工程で設定した圧縮表示領域の外側に前記対象地図領域の縮小に伴って表示画面の外側周辺部の地図領域を表示画面内へ移動した地図情報を表示する周辺地図表示工程と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
更に、請求項6に係るプログラムは、コンピュータに、地図画像を表示する表示手段の表示画面上において押下された押下座標位置を検出する位置検出工程と、前記位置検出工程で3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したか否かを判定する移動方向判定工程と、前記移動方向判定工程で前記位置検出手段によって3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したと判定した場合には、各押下座標位置に基づいて対象地図領域を設定する対象地図領域設定工程と、前記位置検出工程で検出した前記各押下座標位置に基づいて前記対象地図領域を前記同一点の座標位置に向かう方向へ縮小して圧縮表示領域を設定する圧縮表示領域設定工程と、前記圧縮表示領域設定工程で設定した圧縮表示領域内に前記対象地図領域の地図情報を圧縮表示する圧縮表示工程と、前記圧縮表示領域設定工程で設定した圧縮表示領域の外側に前記対象地図領域の縮小に伴って表示画面の外側周辺部の地図領域を表示画面内へ移動した地図情報を表示する周辺地図表示工程と、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る情報表示装置、請求項5に係る情報表示方法及び請求項6に係るプログラムでは、ユーザは、表示画面の3点以上を指等で押下して画面上の同一点に向けて移動させることによって、各押下座標位置に基づいて設定された対象地図領域の縮小に伴って、表示画面の外側周辺部の地図領域を表示画面内へ移動させて表示することができる。これにより、ユーザは、表示画面の周縁部の全周に渡った道路等の繋がりや位置関係を容易に確認することができる。
【0015】
また、請求項2に係る情報表示装置では、現在位置が地図情報を圧縮表示する対象地図領域内の地点である場合には、圧縮表示領域内に現在位置を含む所定範囲の地図情報を表示する。これにより、ユーザは、現在地周辺の地図と遠距離部の地図とを並行して容易に確認することができる。
【0016】
また、請求項3に係る情報表示装置では、圧縮表示領域の外側を複数の画面区画に区分し、画面区画間の境界線から所定距離の地図領域の地図情報を圧縮して、該画面区画間の境界部に所定幅で表示する。これにより、各画面区画内に地図を重複して表示することを防止することができ、ユーザは圧縮表示領域の外側の地図を容易に確認することができる。
【0017】
更に、請求項4に係る情報表示装置では、ユーザは、入力手段を介して広域表示指示を入力することによって、圧縮表示領域の外側に地図画像の縮尺を広域の縮尺に変更した地図を表示させることができ、道路等の繋がりや位置関係を更に遠距離部まで容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本実施例に係るナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図2】3本以上の指で押下した押下座標位置間の地図画像を圧縮表示する「圧縮表示処理」を示すメインフローチャートである。
【図3】図2の「圧縮表示領域内の描画処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図4】図2の「圧縮表示領域外の描画処理」のサブ処理を示すサブフローチャートである。
【図5】地図画像の圧縮表示領域の設定の一例を示す図である。
【図6】図5に対応する圧縮表示の一例を示す図である。
【図7】地図画像の圧縮表示領域の設定の一例を示す図である。
【図8】図7に対応する圧縮表示の一例を示す図である。
【図9】地図画像の圧縮表示領域の設定の一例を示す図である。
【図10】図9に対応する圧縮表示の一例を示す図である。
【図11】他の実施例に係る地図画像の圧縮表示領域の設定の一例を示す図である。
【図12】図11に対応する圧縮表示の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係る情報表示装置、情報表示方法及びプログラムをナビゲーション装置について具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】
[ナビゲーション装置の概略構成]
先ず、本実施例に係るナビゲーション装置の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施例に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置等を検出する現在地検出処理部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部13と、操作者からの操作を受け付ける操作部14と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内等に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、不図示の道路交通情報センタや地図情報配信センタ等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置17と、液晶ディスプレイ15の表面に装着されたタッチパネル18とから構成されている。また、ナビゲーション制御部13には自車の走行速度を検出する車速センサ21が接続されている。
【0021】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部11は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33等からなり、自車両の現在位置(以下、「自車位置」という。)、自車の向きを表す自車方位、走行距離等を検出することが可能となっている。
【0022】
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶された地図情報データベース(地図情報DB)25及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバ(図示せず)とを備えている。
【0023】
また、地図情報DB25には、ナビゲーション装置1の走行案内や経路探索に使用されるナビ地図情報26が格納されている。ここで、ナビ地図情報26は、経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する施設データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。
【0024】
また、施設データとしては、各地域のホテル、遊園地、宮殿、病院、ガソリンスタンド、駐車場、駅、空港、フェリー乗り場等のPOIに関する名称や住所、電話番号、地図上の座標位置(例えば、中心位置、入口、出口等の緯度と経度である。)、地図上に施設の位置を表示する施設アイコン等のデータがPOIを特定する施設IDとともに記憶されている。
また、地図情報DB25の内容は、不図示の地図情報配信センタから通信装置17を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0025】
また、図1に示すように、ナビゲーション装置1を構成するナビゲーション制御部13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラム等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
【0026】
また、ROM43には、後述のユーザが液晶ディスプレイ15の表示画面上を3本以上の指で押下した状態で近づくように移動させることによって、各指で押下した間の地図画像を圧縮表示する「圧縮表示処理」(図3参照)等のプログラムが記憶されている。
更に、前記ナビゲーション制御部13には、操作部14、液晶ディスプレイ15、スピーカ16、通信装置17、タッチパネル18の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0027】
この操作部14は、走行開始時の現在位置を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。
【0028】
また、液晶ディスプレイ15には、現在走行中の地図情報(図5等参照)、目的地周辺の地図情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの推奨経路、推奨経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
【0029】
また、スピーカ16は、ナビゲーション制御部13からの指示に基づいて、推奨経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。
【0030】
また、通信装置17は、地図情報配信センタと通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、地図情報配信センタとの間で最もバージョンの新しい更新地図情報等の送受信を行う。また、通信装置17は地図情報配信センタに加えて、道路交通情報センタ等から送信された渋滞情報やサービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
【0031】
また、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の表示画面上に装着された透明なパネル状のタッチスイッチであり、液晶ディスプレイ15の画面に表示されたボタンや地図上を押下することによって各種指示コマンドの入力や、後述のように表示画面上を3本以上の指で押下して押下位置を移動した場合に、各指の移動方向及び移動速度の検出や、表示画面上を押下した指の数の検出等をすることが可能に構成されている。尚、タッチパネル18は、液晶ディスプレイ15の画面を直接押下する光センサ液晶方式等で構成してもよい。
【0032】
[圧縮表示処理]
次に、上記のように構成されたナビゲーション装置1のCPU41が実行する処理であって、ユーザが液晶ディスプレイ15の表示画面上を3本以上の指で押下した状態で近づくように移動させることによって、各指で押下した間の地図画像を圧縮表示する「圧縮表示処理」について図2乃至図10に基づいて説明する。尚、図2にフローチャートで示されるプログラムは、CPU41により実行される。
【0033】
図2に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、タッチパネル18の指で押下された各押下座標位置(以下、「タッチ座標」という。)を所定時間毎(例えば、約10ミリ秒毎である。)に検出して、それぞれの指に対応させてRAM42に時系列的に記憶する。
【0034】
続いて、S12において、CPU41は、タッチパネル18への指による押下が解除された場合には、それぞれの指が最初に表示画面を押下したタッチ座標(以下、「開始タッチ座標」という。)が3点以上か否か、つまり、3本以上の指で押下されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、開始タッチ座標が2点以下であると判定した場合には(S12:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
【0035】
一方、開始タッチ座標が3点以上であると判定した場合、つまり、3本以上の指でタッチパネル18が押下されたと判定した場合には(S12:YES)、CPU41は、S13の処理に移行する。S13において、CPU41は、RAM42からそれぞれの指のタッチ座標を時系列的に読み出し、表示画面上での各指のタッチ座標の移動方向を算出してRAM42に記憶する。続いて、CPU41は、表示画面上での各指のタッチ座標の移動方向が同一点に向かっているか否か、つまり、各指のタッチ座標の移動方向が互いに近づく方向か否かを判定する判定処理を実行する。
【0036】
そして、表示画面上での各指のタッチ座標の移動方向が同一点に向かっていないと判定した場合には(S13:NO)、CPU41は、当該処理を終了する。
一方、表示画面上での各指のタッチ座標の移動方向が同一点に向かっていると判定した場合には(S13:YES)、CPU41は、S14の処理に移行する。
【0037】
S14において、CPU41は、各指の開始タッチ座標をRAM42から読み出し、各開始タッチ座標を結ぶ矩形状の地図圧縮範囲(対象地図領域)を算出し、当該地図圧縮範囲の地図画像を圧縮表示する対象として設定する。また、CPU41は、各指によるタッチパネル18への押下がなくなる直前のタッチ座標(以下、「最終タッチ座標」という。)をRAM42から読み出し、各最終タッチ座標を結ぶ矩形状の表示範囲を算出し、当該地図圧縮範囲内の地図画像を圧縮して表示する圧縮表示領域として設定する。
【0038】
例えば、図5に示すように、CPU41は、3点の各開始タッチ座標51、52、53の各座標(X1、Y1)、(X2、Y2)、(X3、Y3)をRAM42から読み出し、X座標の最大値X3、最小値X1と、Y座標の最大値Y1、最小値Y2とから、各座標(X1、Y1)、(X1、Y2)、(X3、Y2)、(X3、Y1)を結ぶ矩形状の範囲を地図圧縮範囲55としてRAM42に記憶する。また、CPU41は、当該地図圧縮範囲55内の地図画像を圧縮表示する対象として設定する。尚、表示画面の左下角部を原点(0、0)とし、横方向にX軸を設定し、縦方向にY軸を設定する。
【0039】
また、CPU41は、3点の各最終タッチ座標56、57、58の各座標(X4、Y4)、(X5、Y5)、(X6、Y6)をRAM42から読み出し、X座標の最大値X6、最小値X4と、Y座標の最大値Y4、最小値Y5とから、各座標(X4、Y4)、(X4、Y5)、(X6、Y5)、(X6、Y4)を結ぶ矩形状の範囲を、当該地図圧縮範囲55内の地図画像を圧縮して表示する圧縮表示領域61としてRAM42に記憶する。
【0040】
そして、図2に示すように、S15において、CPU41は、後述の「圧縮表示領域内の描画処理」のサブ処理(図3参照)を実行後、S16の処理に移行する。S16において、CPU41は、後述の「圧縮表示領域外の描画処理」のサブ処理(図4参照)を実行後、当該処理を終了する。
【0041】
[圧縮表示領域内の描画処理]
次に、上記S15で実行する「圧縮表示領域内の描画処理」のサブ処理について図3、図5乃至図8に基づいて説明する。
図3に示すように、S111において、CPU41は、現在地検出処理部11により自車位置を検出して、自車位置を表す座標データ(例えば、緯度と経度のデータである。)をRAM42に記憶する。そして、CPU41は、自車位置が上記S14で設定した地図圧縮範囲内に位置しているか否かを判定する判定処理を実行する。
【0042】
そして、自車位置が上記S14で設定した地図圧縮範囲内に位置していると判定した場合には(S111:YES)、CPU41は、S112の処理に移行する。S112において、CPU41は、上記S14で設定した圧縮表示領域内に自車位置を中心とする矩形状の所定範囲(例えば、自車位置を中心とする約100m四方の範囲である。)を自車位置周辺表示領域として設定する。そして、CPU41は、上記S14で設定した圧縮表示領域内に自車位置を中心とする当該自車位置周辺表示領域の地図画像を圧縮しないで表示する。
【0043】
続いて、S113において、CPU41は、上記S14で設定した地図圧縮範囲と当該自車位置周辺表示領域との間に挟まれた地図画像を、上記S14で設定した圧縮表示領域と当該自車位置周辺表示領域との間に挟まれた範囲内に圧縮表示する。その後、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S16の処理に移行する。
【0044】
例えば、図5に示すように、CPU41は、自車位置が地図圧縮範囲55内に位置していると判定した場合には、圧縮表示領域61内に自車位置を示す車両位置マーク62を中心とした矩形状の所定範囲(例えば、自車位置を中心とする約100m四方の範囲である。)を自車位置周辺表示領域63として設定する。
【0045】
そして、図6に示すように、CPU41は、圧縮表示領域61内に設定した自車位置周辺表示領域63内に車両位置マーク62を中心とする所定範囲内の地図画像を圧縮しないで表示する。また、CPU41は、地図圧縮範囲55と当該自車位置周辺表示領域62との間に挟まれた地図画像を、圧縮表示領域61と当該自車位置周辺表示領域62との間に挟まれた範囲内に圧縮表示する。
【0046】
一方、図3に示すように、自車位置が上記S14で設定した地図圧縮範囲内に位置していないと判定した場合には(S111:NO)、CPU41は、S114の処理に移行する。S114において、CPU41は、上記S14で設定した地図圧縮範囲内の地図画像を圧縮表示領域内に圧縮表示する。その後、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、S16の処理に移行する。
【0047】
例えば、図7に示すように、CPU41は、自車位置が地図圧縮範囲55内に位置していないと判定した場合には、つまり、自車位置を示す車両位置マーク62が地図圧縮範囲55内に表示されていない場合には、自車位置周辺表示領域を設定しない。
そして、図8に示すように、CPU41は、当該地図圧縮範囲55内の地図画像を圧縮表示領域61内に圧縮表示する。
【0048】
[圧縮表示領域外の描画処理]
次に、上記S16で実行する「圧縮表示領域外の描画処理」のサブ処理について図4乃至図10に基づいて説明する。
図4に示すように、S211において、CPU41は、地図圧縮範囲の各辺を圧縮表示領域の各辺まで縮小したときの各辺のX方向又はY方向の移動距離を算出し、地図圧縮範囲の縮小情報としてRAM42に記憶する。また、CPU41は、地図圧縮範囲の外側の地図画像の縮尺をナビ地図情報26から読み出し、RAM42に記憶する。
【0049】
続いて、S212において、CPU41は、圧縮表示領域の外側に表示する地図画像の縮尺が等倍設定になっているか否か、つまり、同じ縮尺で表示するように設定されているか否かを判定する判定処理を実行する。具体的には、CPU41は、縮小フラグをRAM42から読み出し、この縮小フラグがオフに設定されているか否かを判定する。
【0050】
例えば、図5に示すように、CPU41は、表示画面に縮小ボタン65を表示する。そして、図9に示すように、この縮小ボタン65が押下された場合には、CPU41は、1段階広域の縮尺にするように指示する広域表示指示が入力されたと判定して、RAM42から縮小フラグを読み出し、この縮小フラグをオンに設定した後、再度RAM42に記憶する。尚、ナビゲーション装置1の起動時には、縮小フラグはオブに設定されてRAM42に記憶されている。
【0051】
そして、圧縮表示領域の外側に表示する地図画像の縮尺が等倍設定になっている、つまり、縮小フラグがオフに設定されていると判定した場合には(S212:YES)、CPU41は、S213の処理に移行する。S213において、CPU41は、地図圧縮範囲の外側の地図情報をナビ地図情報26から同じ縮尺で読み出し、RAM42に記憶する。
【0052】
続いて、S214において、CPU41は、地図圧縮範囲の四隅から表示画面の四隅を通る4本の区画線を設定し、各区画線によって地図圧縮範囲の外側の地図画像を略台形状の上下左右の4区画に区分する。
【0053】
例えば、図5及び図7に示すように、CPU41は、地図圧縮範囲55の四隅から表示画面の四隅を通る4本の区画線66〜69を設定し、地図圧縮範囲55の外側の地図画像を略台形状の上下左右の4区画71〜74に区分する。尚、各区画線66〜69は、地図画像上に表示されない。
【0054】
そして、図4に示すように、S215において、CPU41は、上記S211で記憶した地図圧縮範囲の縮小情報をRAM42から読み出し、この上下左右の4区画の地図画像を圧縮表示領域の対向する各辺の位置までそれぞれX方向又はY方向へ移動させる。
その後、S216において、CPU41は、圧縮表示領域の四隅から表示画面の四隅を通る4本の境界線を設定する。
【0055】
続いて、S217において、CPU41は、圧縮表示領域の対向する各辺までそれぞれ移動した上下左右の4区画の各境界線より外側の地図領域の地図画像と、各境界線から所定距離内側(例えば、約50m内側である。)の地図領域の地図画像とを、各境界線から当該所定距離の幅で各境界線の両側に設定した各境界部圧縮表示領域に圧縮表示する。従って、各区画間の境界線を挟んだ各境界部圧縮表示領域によって構成される直線状の境界部に地図画像が圧縮表示される。その後、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、当該処理を終了する。
【0056】
例えば、図6及び図8に示すように、CPU41は、圧縮表示領域61の四隅から表示画面の四隅を通る4本の境界線76〜79を設定する。そして、CPU41は、区画71の各境界線76、79より外側の地図領域の地図画像と、この各境界線76、79より所定距離内側(例えば、約50m内側である。)の地図領域の地図画像とを、当該所定距離の幅で各境界線76、79の内側に設定した各境界部圧縮表示領域71A、71Bに圧縮表示する。尚、各境界線76〜79は、地図画像上に表示されない。
【0057】
また同様に、各区画72〜74の各境界線76〜79より外側の地図領域の地図画像と、この各境界線76〜79より所定距離内側(例えば、約50m内側である。)の地図領域の地図画像とを、当該所定距離の幅で各境界線76〜79の内側に設定した各境界部圧縮表示領域72A、72B、73A、73B、74A、74Bに圧縮表示する。
【0058】
従って、各区画71〜74間の各境界線76〜79を挟んだ各境界部圧縮表示領域71A、71B、72A、72B、73A、73B、74A、74Bによって構成される直線状の境界部71A、72B、境界部72A、73B、境界部73A、74B、境界部74A、71Bに地図画像が圧縮表示される。
【0059】
一方、図4に示すように、上記S212で圧縮表示領域の外側に表示する地図画像の縮尺が等倍設定になっていない、つまり、縮小フラグがオンに設定されていると判定した場合には(S212:NO)、CPU41は、S218の処理に移行する。
S218において、CPU41は、圧縮表示領域の対角線の交点を中心とする1段階広域の地図情報をナビ地図情報26から読み出す。
【0060】
そして、S219において、CPU41は、当該1段階広域の地図情報の中心を圧縮表示領域の対角線の交点に合わせて、当該圧縮表示領域の外側に表示する。
続いて、S220において、CPU41は、縮小フラグをRAM42から読み出し、この縮小フラグをオフに設定した後、再度RAM42に記憶する。その後、CPU41は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻り、当該処理を終了する。
【0061】
例えば、図9に示すように、ユーザが、指81によって縮小ボタン65を押下した後、3本の指で各開始タッチ座標51〜53を押下して、各最終タッチ座標56〜58まで移動した場合には、縮小フラグはオンに設定される。このため、CPU41は、圧縮表示領域61の外側に表示する地図画像の縮尺が等倍設定になっていないと判定する。
【0062】
そして、図10に示すように、CPU41は、圧縮表示領域61の対角線の交点82を中心とする1段階広域の地図情報83をナビ地図情報26から読み出す。そして、CPU41は、当該1段階広域の地図情報83の中心を圧縮表示領域61の対角線の交点82に合わせて、圧縮表示領域61の外側に表示する。また、CPU41は、自車位置を示す車両位置マーク62を当該1段階広域の地図情報83の地図画像上に表示する。
【0063】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーション装置1では、ユーザは、表示画面の3点以上を指等で押下して画面上の同一点に向けて移動させることによって、各開始タッチ座標を結ぶ矩形状の地図圧縮範囲の地図画像を、各最終タッチ座標を結ぶ矩形状の圧縮表示領域内に圧縮表示して縮小表示することができる。また、矩形状の地図圧縮範囲の地図画像の圧縮表示領域への圧縮表示に伴って、表示画面の外側周辺部の地図領域を表示画面内へ移動させて表示することができる。これにより、ユーザは、表示画面の周縁部の全周に渡った道路等の繋がりや位置関係を容易に確認することができる。
【0064】
また、自車位置が地図圧縮範囲内の地点である場合には、CPU41は、圧縮表示領域内に自車位置を中心とする所定範囲の自車位置周辺表示領域内の地図画像を圧縮しないで表示する。これにより、ユーザは、現在地周辺の地図と遠距離部の地図とを並行して容易に確認することができる。
【0065】
また、CPU41は、圧縮表示領域の外側を圧縮表示領域の四隅から表示画面の四隅を通る4本の境界線によって上下左右の4区画に区分し、各区画間の境界線を挟んだ各境界部圧縮表示領域によって構成される直線状の境界部に地図画像を圧縮表示する。これにより、各区画内に地図を重複して表示することを防止することができ、ユーザは圧縮表示領域の外側の地図を容易に確認することができる。
【0066】
更に、ユーザは、表示画面に表示された縮小ボタン65等を押下して広域表示指示を入力することによって、圧縮表示領域の外側に地図画像の縮尺を1段階広域の縮尺に変更した地図を表示させることができ、道路等の繋がりや位置関係を更に遠距離部まで容易に確認することができる。
【0067】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
【0068】
(A)例えば、図11に示すように、CPU41は、上記S14で各開始タッチ座標91〜93を結ぶ楕円形状又は円形状の地図圧縮範囲95を設定するようにしてもよい。また、各最終タッチ座標96〜98を結ぶ楕円形状又は円形状の圧縮表示領域101を設定するようにしてもよい。そして、上記S112で、CPU41は、圧縮表示領域101内に自車位置を示す車両位置マーク62を中心とする所定範囲を楕円形状又は円形状の自車位置周辺表示領域103として設定するようにしてもよい。
【0069】
また、上記S214で、CPU41は、地図圧縮範囲95の中心を通り、当該地図圧縮範囲95の外周から表示画面の四隅を通る4本の区画線105〜108を設定し、各区画線105〜108によって地図圧縮範囲95の外側の地図画像を略台形状の上下左右の4区画111〜114に区分するようにしてもよい。そして、上記S215で、CPU41は、上下左右の4区画111〜114を圧縮表示領域101の外周までそれぞれX方向又はY方向へ移動させるようにしてもよい。
【0070】
続いて、図12に示すように、上記S216で、CPU41は、圧縮表示領域101の中心を通り、当該圧縮表示領域101の外周から表示画面の四隅を通る4本の境界線116〜119を設定するようにしてもよい。
【0071】
そして、各区画111〜114の各境界線116〜119より外側の地図領域の地図画像と、この各境界線116〜119より所定距離内側(例えば、約50m内側である。)の地図領域の地図画像とを、当該所定距離の幅で各境界線116〜119の内側に設定した各境界部圧縮表示領域111A、111B、112A、112B、113A、113B、114A、114Bに圧縮表示するようにしてもよい。
【0072】
従って、各区画111〜114間の各境界線116〜119を挟んだ各境界部圧縮表示領域111A、111B、112A、112B、113A、113B、114A、114Bによって構成される直線状の境界部111A、112B、境界部112A、113B、境界部113A、114B、境界部114A、111Bに地図画像が圧縮表示される。これにより、各区画111〜114内に地図を重複して表示することを防止することができ、ユーザは圧縮表示領域101の外側の地図を容易に確認することができる。
(B)また、例えば、図5、図7、図9及び図11において、ユーザは表示画面の4カ所以上を押下して、それぞれのタッチ座標を表示画面の同一点に向かう方向へ移動させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0073】
1 ナビゲーション装置
15 液晶ディスプレイ
18 タッチパネル
25 地図情報DB
26 ナビ地図情報
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51、52、53、91、92、93 開始タッチ座標
55、95 地図圧縮範囲
56、57、58、96、97、98 最終タッチ座標
61、101 圧縮表示領域
62 車両位置マーク
63、103 自車位置周辺表示領域
65 縮小ボタン
66〜69、105〜108 区画線
71〜74、111〜114 区画
76〜79、116〜119 境界線
71A、71B、72A、72B、73A、73B 境界部圧縮表示領域
74A、74B、111A、111B、112A 境界部圧縮表示領域
112B、113A、113B、114A、114B 境界部圧縮表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の表示画面上において押下された押下座標位置を検出する位置検出手段と、
前記位置検出手段によって3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したか否かを判定する移動方向判定手段と、
前記位置検出手段によって3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したと判定した場合には、各押下座標位置に基づいて対象地図領域を設定する対象地図領域設定手段と、
前記各押下座標位置に基づいて前記対象地図領域を前記同一点の座標位置に向かう方向へ縮小して圧縮表示領域を設定する圧縮表示領域設定手段と、
前記圧縮表示領域内に前記対象地図領域の地図情報を圧縮表示する圧縮表示手段と、
前記圧縮表示領域の外側に前記対象地図領域の縮小に伴って表示画面の外側周辺部の地図領域を表示画面内へ移動した地図情報を表示する周辺地図表示手段と、
を備えたことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
現在位置を取得する現在位置取得手段と、
前記現在位置が前記対象地図領域内の地点か否かを判定する現在地判定手段と、
前記現在位置が前記対象地図領域内の地点であると判定した場合には、前記圧縮表示手段は、前記圧縮表示領域内に当該現在位置を含む所定範囲の地図情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記周辺地図表示手段は、
前記圧縮表示領域の外側を複数の画面区画に区分する区分手段と、
前記画面区画間の境界線から所定距離の地図領域の地図情報を圧縮して、該画面区画間の境界部に所定幅で表示する境界圧縮表示手段と、
を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記地図画像の縮尺を広域の縮尺に変更するように指示する広域表示指示を入力する入力手段を備え、
前記入力手段を介して広域表示指示が入力された場合には、前記周辺地図表示手段は、前記圧縮表示領域の外側に地図画像の縮尺を広域の縮尺に変更した地図情報を表示することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項5】
地図画像を表示する表示手段の表示画面上において押下された押下座標位置を検出する位置検出工程と、
前記位置検出工程で3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したか否かを判定する移動方向判定工程と、
前記移動方向判定工程で前記位置検出手段によって3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したと判定した場合には、各押下座標位置に基づいて対象地図領域を設定する対象地図領域設定工程と、
前記位置検出工程で検出した前記各押下座標位置に基づいて前記対象地図領域を前記同一点の座標位置に向かう方向へ縮小して圧縮表示領域を設定する圧縮表示領域設定工程と、
前記圧縮表示領域設定工程で設定した圧縮表示領域内に前記対象地図領域の地図情報を圧縮表示する圧縮表示工程と、
前記圧縮表示領域設定工程で設定した圧縮表示領域の外側に前記対象地図領域の縮小に伴って表示画面の外側周辺部の地図領域を表示画面内へ移動した地図情報を表示する周辺地図表示工程と、
を備えたことを特徴とする情報表示方法。
【請求項6】
コンピュータに、
地図画像を表示する表示手段の表示画面上において押下された押下座標位置を検出する位置検出工程と、
前記位置検出工程で3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したか否かを判定する移動方向判定工程と、
前記移動方向判定工程で前記位置検出手段によって3点以上の押下座標位置を検出し、且つ、各押下座標位置が同一点の座標位置に向かって移動したと判定した場合には、各押下座標位置に基づいて対象地図領域を設定する対象地図領域設定工程と、
前記位置検出工程で検出した前記各押下座標位置に基づいて前記対象地図領域を前記同一点の座標位置に向かう方向へ縮小して圧縮表示領域を設定する圧縮表示領域設定工程と、
前記圧縮表示領域設定工程で設定した圧縮表示領域内に前記対象地図領域の地図情報を圧縮表示する圧縮表示工程と、
前記圧縮表示領域設定工程で設定した圧縮表示領域の外側に前記対象地図領域の縮小に伴って表示画面の外側周辺部の地図領域を表示画面内へ移動した地図情報を表示する周辺地図表示工程と、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−29374(P2013−29374A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164566(P2011−164566)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】