説明

成分を懸濁させるための安定な界面活性剤組成物

【課題】成分を懸濁させる能力を有する界面活性剤組成物の提供。
【解決手段】(a)少なくとも一つの陰イオン界面活性剤、(b)少なくとも一つのアルカノールアミド、(c)少なくとも一つの電解質、及び(d)水を含む水系自由流動性組成物であって、これらの少なくとも一つの陰イオン界面活性剤、少なくとも一つのアルカノールアミド、及び少なくとも一つの電解質は、組成物が非ニュートンずり流動化特性及び少なくとも一回の凍結/解凍サイクル下で安定な粘度を有するような組合せ量において存在し、成分を懸濁させる能力を有する界面活性剤組成物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
本出願は、先願の35U.S.C.§119(e)および2001年12月21日に出願された同時係属米国特許仮出願第60/341,845号および2002年4月1日に出願された米国特許仮出願第60/369,216号下の特典を請求するものであり、これらのそれぞれの内容は本明細書において参照により包含される。
【0002】
1. 技術分野
本発明は、水系自由流動性組成物に関する。特に、本発明は、自由流動性非ニュートンずり流動化特性および成分を懸濁させる能力を有する界面活性剤組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
2. 関連技術の背景
良好に特定された界面活性剤混合物からなる自由流動性非ニュートンずり流動化パーソナルケア製剤は、植物油、鉱油、シリコーン油、固形微粒子、研磨剤、および類似の物品などの水不溶性粒子または部分的に不溶の成分を懸濁させることが可能であることが記載されてきている。こうした製剤の例は、それらのいずれもが本出願と一貫性のある範囲において本明細書に参照により包含される、米国特許第5,556,628号および米国特許第5,965,500号に見出すことができる。これらの系は、さもなければ界面活性剤混合物中に組み込むことが困難な成分を含む手段を提供し、一部の例で洗浄、保湿、改善された皮膚感触、剥離/磨耗、新鮮な外観、またはこれら利点の組合せを含む多機能利点を有する化粧品をもたらす。
【0004】
液体パーソナルケア溶液を含むすべての界面活性剤溶液のレオロジー挙動は、それらの微構造、すなわち、形状および溶液中のミセルまたは他の自己組織化構造物の濃度に応じて決まると信じられる。
【0005】
ミセルは必ずしも球状でなく、例えば、円柱状または円盤状ミセルとして存在することが可能である。より高濃度では、層状相、6面相または立方相などのより秩序立った液晶相が生成することが可能である。界面活性剤は、臨界ミセル濃度、すなわちCMCを超えて組織化相に持ち込むことができる。(CMCはそれが溶液中でミセルを形成し始める界面活性剤の濃度として定義される。)相のレオロジーは、界面活性剤系の有用性を検討する場合に極めて重要である。
【0006】
界面活性剤系のレオロジーは、ニュートンおよび非ニュートン粘度の点から説明することができる。ニュートン性界面活性剤のレオロジーは、ずり速度とは独立した粘度を有するとして説明される(すなわち、系は異なるレベルのずりがかけられても同じ粘度を有する)。非ニュートン性界面活性剤系のレオロジーは、ずり速度に依存する粘度を有するとして説明される。非ニュートンずり流動化界面活性剤系に対して、粘度はずり速度が増大するにつれて減少する。この非ニュートンレオロジー挙動は、不溶解固形物、液体およびガスの懸濁を効果的に可能とする。
【0007】
米国特許第5,556,628号により、良好な保存安定特性を有する自由流動性非ニュートンずり流動化化粧品は、陰イオン界面活性剤、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(またラウレス硫酸ナトリウムとしても知られる)および識別された共界面活性剤および電解質からなる特定の界面活性剤混合物を用いて調製することができる。実験は、非ニュートンずり流動化配合物が米国特許第5,556,628号の教示に従って調製することができることを確認する。本題の配合物は、良好な室温(25℃)および高温(45℃)粘度安定性を実証する。しかし、こうした系は、凍結/解凍条件に限定されないがそれらを含むすべての条件下で最適な性能を示すことは可能でない。
【0008】
他の開示は、層状相系を安定化させるための脂肪酸構造物の使用を示唆する(例えば、米国特許第6,150,312号、第5,952,286号および第5,962,395号を参照すること)。脂肪酸成分を必要とするこうした系の固有の不利点は、脂肪酸が、硬水中に、髪、皮膚、堅い面などの表面上に望ましくない残留物を残す不溶性塩(Ca+2およびMg+2塩)を形成することである。この残留物は、それが髪の曇りを引き起こすと共にヘアーシャンプーおよびボディウオッシュなどの高発泡性化粧用配合物に負の影響を与える泡抑制剤として機能するシャンプー配合物中では、特に、望ましくない。
【0009】
さらに、他の公知の系の安定性および完全性を、特に、凍結/解凍条件下で維持することは困難である。
【0010】
従って、水不溶性粒子を懸濁させる能力を有し、凍結/解凍条件下での安定性を有するパーソナルケア組成物における使用のために適する自由流動性非ニュートンずり流動化組成物を得ることは、望ましいことであろう。
【発明の開示】
【0011】
発明の概要
不溶性粒子の懸濁用に理想的に適する、陰イオン界面活性剤、電解質、および長鎖脂肪族ヒドロキシ(またはポリヒドロキシ)アミド(以後長鎖脂肪族酸アルカノールアミドと呼ぶ)またはアルコキシ長鎖脂肪族ヒドロキシ(またはポリヒドロキシ)アミド(以後アルコキシ長鎖脂肪族酸アルカノールアミドと呼ぶ)を含むアルカノールアミドを含有する安定な自由流動性化粧用配合物が調製できる。
【0012】
本発明の組成物は、自由流動性組成物を形成するためのあらゆる適する方法により製造することが可能である。電解質、界面活性剤およびアルカノールアミド量は、自由流動性組成物を生成するバランスを造り出すために種々に調整することが可能である。
【0013】
本発明の組成物は、UV吸収剤、ヘアコンディショニング成分、目に入っても痛くない2イン1の子供ケア配合物で用いるヘアおよびスキンコンディショニング成分、スキンコンディショニング成分、抗バクテリア剤、ヘアおよびスキンケア配合物用のスタイリングポリマー(シャンプーなどの洗い落とし用途を含む)、ヘアおよびスキンケア配合物用のコンディショニングポリマー、髪および皮膚に対する強化された活性送達用の沈降コンディショニングポリマー、ヘアおよびスキンケア配合物用の高分子量および/または陽イオン電荷密度を有するコンディショニングポリマー、固形配合物と通常に組み合わせられる界面活性剤(ココイルイセチオネートなど)、および施用するときのみに水和する膨潤性ポリマーに限定されないがそれらを含むスキンおよびヘアケア処理において有用な薬剤を懸濁させるために用いることが可能である。本発明の組成物は、また、ボディウオッシュ、ヘアシャンプー、スキンクレンザー、子供ケア配合物、洗顔剤、およびスキン処置剤において見出される色柄模様を有するものを含む、安定な多相のパーソナルケア配合物の調製において用いることが可能である。
【0014】
本発明の詳細な説明
本発明は、非ニュートンずり流動化挙動を示す界面活性剤組成物(本明細書において自由流動性組成物と呼ぶ)に関する。これらの組成物は、水、少なくとも一つの陰イオン界面活性剤、少なくとも一つの電解質、および少なくとも一つのアルカノールアミドを含む。組成物は、さらに、水不溶性粒子または部分的に不溶の成分、および/または陰イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性および/または両性イオン界面活性剤、および陽イオン界面活性剤の範疇から選ばれる1以上の追加の界面活性剤を含むことが可能である。本発明の組成物は、組み込むには困難な成分を懸濁することができる安定な組成物であると共に凍結/解凍条件下で安定である。
【0015】
理論により束縛しようとは望まないが、発明者らは、一部の実施例において本発明の組成物がラメラ構造を有することが可能であることを信じる。本発明の組成物は、自由流動性非ニュートンずり流動化特性および成分を懸濁させるための能力を有する(これらはラメラ相界面活性剤組成物の公知の特徴である)。
【0016】
陰イオン界面活性剤は、例えば、第1アルカン(例えば、C8〜C22)スルホン酸塩、第1アルカン(例えば、C8〜C22)二スルホン酸塩、C8〜C22アルケン・スルホン酸塩、C8〜C22ヒドロキシアルカン・スルホン酸塩またはアルキル・グリセリル・エーテル・スルホン酸塩(AGS);アルキル・ベンゼン・スルホン酸塩などの芳香族スルホン酸塩、またはそれらの混合物であることが可能である。
【0017】
陰イオン界面活性剤は、また、アルキル硫酸塩(例えば、C12〜C18アルキル硫酸塩)またはアルキル・エーテル・硫酸塩(アルキル・グリセリル・エーテル・硫酸塩を含む)であることが可能である。アルキル・エーテル・硫酸塩の中で好ましいものには、式:
RO(CH2CH2O)nSO3M (ii)
を有するものがあり、
式中、Rは8〜18個の炭素、一般的には12〜18個の炭素を有するアルキルまたはアルケニル基であり;nは一般的に0〜7、好ましくは0.5〜3間の平均値を有し;およびMはナトリウム、マグネシウム、カリウム、アンモニウムまたは置換アンモニウムなどの可溶性陽イオンである。ラウリルおよびトリデシルR基は、一部の実施形態において好ましい。疎水性鎖は、飽和かまたは不飽和、直鎖かまたは分岐鎖であることが可能である。
【0018】
陰イオン界面活性剤は、また、アルキル・スルホコハク酸塩(モノ−およびジアルキル、例えば、C6〜C22スルホコハク酸塩を含む)、アルキルおよびアシルタウリン酸塩、アルキルおよびアシルサルコシン酸塩、スルホ酢酸塩、C8〜C22アルキルリン酸塩、アルキル・リン酸塩エステル、アルコキシ・アルキル・リン酸塩エステル、アシル乳酸塩、C8〜C22モノアルキル・コハク酸塩およびマレイン酸塩、およびアシル・イセチオン酸塩であることが可能である。
【0019】
スルホコハク酸塩は、式中、R4がC8〜C22アルキルの範囲にあり、Mが可溶性陽イオンである式:
42CCH2CH(SO3M)CO2M (iii)
を有するモノアルキル・スルホコハク酸塩;式
4CONHCH2CH22CCH(SO3M)CH2CO2M (iv)
で表されるアミド−MEA(モノエタノールアミド)スルホコハク酸塩;および式中、Mが式(ii)用に上で定義された通りであり、RがC8〜C22アルキルの範囲にある式、
RCONHCH2CH(CH3)O2CCH(SO3M)CH2CO2M (v)
で表されるアミド−MIPA(モノイソプロパノールアミド)スルホコハク酸塩を挙げることが可能である。
【0020】
また、陰イオン界面活性剤として挙げられるものには、式中、Mが式(ii)用に上で定義された通りであり、RがC10〜C22アルキルの範囲にある以下の式:
R−O−(CH2CH2O)nC−CH2CH(SO3M)CO2M (vi)
などのアルコキシル化クエン酸塩スルホコハク酸塩およびアルコキシル化スルホコハク酸塩がある。
【0021】
サルコシン酸塩は、一般に、式中、RがC8〜C22アルキルの範囲にあり、Mが可溶性陽イオンである式、
RCON(CH3)CH2CO2Mにより表される。
【0022】
タウリン酸塩は、一般に、式中、R2がC8〜C22アルキルの範囲にあり、R3がC1〜C4アルキルの範囲にあり、Mが可溶性陽イオンである式:
2CONR3CH2CH2SO3M (vii)
により識別される。
【0023】
別な部類の陰イオン界面活性剤には、式中、RがC8〜C22アルキルであり;nが0〜20であり;およびMが式(ii)において上に定義される通りである以下の式:
R−O−(CH2CH2O)nCO2M (viii)
で表されるカルボン酸塩がある。用いることができる他のカルボン酸塩には、アミド・アルキル・ポリペプチド・カルボン酸塩を挙げることが可能である。
【0024】
用いることが可能である他の陰イオン界面活性剤には、C8〜C22アシル・イセチオン酸塩が挙げられる。これらのエステルは、アルカリ金属イセチオン酸塩と約6〜約22個の炭素原子および約20未満のヨウ素価を有する混合脂肪族系脂肪酸との反応により調製される。少なくとも約75%の混合脂肪酸は約12〜約18個の炭素原子を有し、約25%以下は約6〜約10個の炭素原子を有する。
【0025】
アシル・イセチオン酸塩は、それが本発明および出願と一貫性のある範囲で本明細書において参照により包含されるイラルディ(Ilardi)らの米国特許第5,393,466号に記載されているようなアルコキシル化イセチオン酸塩であることが可能である。この化合物は、式中、Rが8〜22個の炭素を有するアルキル基であり、mが1〜4の整数であり、XおよびYが水素または1〜4個の炭素を有するアルキル基であり、M+が、例えば、ナトリウム、カリウムまたはアンモニウムなどの1価の陽イオンである一般式:
【化1】

を有する。
【0026】
例えば、トリデセス硫酸ナトリウムなどの分岐アルキル鎖を有する陰イオン界面活性剤は、一部の実施形態において好ましい。また、陰イオン界面活性剤の混合物は、一部の実施形態において用いることが可能である。
【0027】
陰イオン界面活性剤成分の量は、一般に、組成物の重量で約5%〜約30%、好ましくは約10%〜約20%である。
【0028】
別途明確に示される実施例や箇所を除いて、材料または反応条件、材料の物理的性質および/または使用の量または比率を示すこの開示におけるすべての数は、言葉「約」により修飾されると理解される。
【0029】
界面活性剤の重量が本開示において用いられる場合、重量は表中での例を除いて活性界面活性剤の平均重量を意味すると理解される。
【0030】
電解質は組成物に別途添加することができるか、または、それは他の原料の一つの一部として含むことができる。電解質には、好ましくは、リン酸塩、塩化物、硫酸塩またはクエン酸塩を含む陰イオンおよびナトリウム、アンモニウム、カリウム、マグネシウムまたはそれらの混合物を含む陽イオンが挙げられる。一部の好ましい電解質には、塩化ナトリウムまたはアンモニウムおよび硫酸ナトリウムまたはアンモニウムが挙げられる。
【0031】
電解質は、自由流動性組成物の形成を容易にする量において存在することが好ましい。この量は、一般に、約0.1重量%〜約15重量%、好ましくは約1%〜約6重量%であるが、しかし、必要ならば変動させることが可能である。
【0032】
一般に、組成物は、活性界面活性剤の約3重量%〜約30重量%を含む。多くの場合、界面活性剤は、それらを100%未満の活性界面活性剤に希釈する水または他の溶媒中の溶液として販売され、従って、「活性界面活性剤」は市販界面活性剤製剤から自由流動性組成物に送達される界面活性剤の現実量を意味する。
【0033】
一部の実施形態において、陰イオン界面活性剤などの組成物の少なくとも一つの成分が、分岐または不飽和またはそれらの組合せを有する脂肪族鎖を持つことは好ましい。分岐または分岐されたは、脂肪族鎖の少なくとも一つの炭素原子が3または4個の他の炭素原子に結合することを意味する。不飽和は、脂肪族鎖の少なくとも二つの炭素原子が二重結合により結合されることを意味する。
【0034】
組成物は、また、式中、RがC8〜C24であり、または好ましくは一部の実施形態においてC8〜C22、または他の実施形態においてC8〜C18である、飽和または不飽和の直鎖または分岐鎖の脂肪族基であり、R1およびR2が同一のまたは異なるC2〜C4直鎖または分岐脂肪族基であり、xおよびyの合計が10以下であってx=0〜10、y=1〜10である一般式:
【化2】

を有する少なくとも一つのアルカノールアミドを含む。
【0035】
すなわち、アルカノールアミドは、好ましくは、C8〜C24脂肪族鎖を有し、アルカノールアミドは、炭化水素主鎖またはアルコキシ主鎖のいずれかを有することが可能である1〜2のアルカノール基を含むことが可能である。炭化水素アルカノール基は、C2〜C4直鎖または分岐脂肪族基であることが可能である。組成物中のアルカノールアミドの量は約0.1%〜約10重量%であり、一部の実施形態において好ましくは約2%〜約5重量%である。一部の好ましいアルカノールアミドには、コカミドMEA(ココ・モノエタノールアミド)およびコカミドMIPA(ココ・モノイソプロパノールアミド)が挙げられる。
【0036】
用語「アルカノールアミド」は、長鎖脂肪族酸アルカノールアミド、アルコキシ長鎖脂肪族酸アルカノールアミド、およびそれらの混合物を含めて以下に総称して用いられる。さらに、長鎖脂肪族酸アルカノールアミドは、また、技術上、脂肪酸アルカノールアミドと呼ぶことが可能である。アルコキシル化は、式中、R1がC2〜C4直鎖または分岐脂肪族基であり、xが2〜10である(R1O)xHにより誘導されるアルカノールアミドを意味すると理解される。自由流動性組成物配合の例は以下の表1に提供される。前から公知の配合物に対する本発明の一つの利点は、本発明の組成物配合が、次に製品の性能に負の影響を与えることが可能である、安定剤としての脂肪酸構造化剤を必要としないことである。
【0037】
非イオン性界面活性剤、両性および/または両性イオン界面活性剤および陽イオン界面活性剤の部類からの追加の界面活性剤は、場合により、水不溶性粒子または部分的に不溶の成分を懸濁させることが可能である自由流動性組成物を形成するために組み込むことが可能である。
【0038】
本発明において用いることが可能である両性および/または両性イオン界面活性剤は、好ましくは、カルボン酸またはスルホン酸基であることが可能である少なくとも一つの酸基を含む。これらの界面活性剤は第4級窒素を含み、従って、第4級アミド酸である。それらは、一般に、7〜18個の炭素原子のアルキルまたはアルケニル基を含み、通常、式中、R1が7〜18個の炭素原子のアルキルまたはアルケニル基であり;R2およびR3がそれぞれ独立に水素、1〜3個の炭素原子のアルキル、ヒドロキシアルキルまたはカルボキシアルキル基であり;nが2〜4であり;mが0〜1以下であり;Xが場合によりヒドロキシル基により置換される1〜3個の炭素原子のアルキレン基であり;およびYが−−CO2−−または−−SO3−−である全体構造式:
【化3】

に適合する。
【0039】
上記一般式内の適する両性および/または両性イオン界面活性剤には、式:
【化4】

で表される簡単なベタイン、およびmが2または3である式:
【化5】

で表されるアミド・ベタインが挙げられる。
【0040】
両方の式(xi)および(xii)において、R1、R2およびR3は式(x)に関連して前に定義された通りである。R1は、特に、R1基の少なくとも半分、好ましくは少なくとも3/4が10〜14個の炭素原子を有するように、ココナッツから誘導されるC12およびC14アルキル基の混合物であることが可能である。R2およびR3は好ましくはメチル基である。
【0041】
さらなる可能性は、両性および/または両性イオン洗剤が、式、
【化6】

またはmが2または3である、
【化7】

で表されるスルホベタインであるか、または中の−−(CH23SO3が、
【化8】

により置換されるこれらの変異体であることである。
これらの式(xiii)、(xiv)および(xv)において、R1、R2およびR3は式(x)に関連して前に定義された通りである。
【0042】
アンホ酢酸塩および二アンホ酢酸塩も、また、用いることが可能である。アンホ酢酸塩は、一般に、以下の式:
【化9】

に適合し、二アンホ酢酸塩は、一般に、以下の式:
【化10】

に適合する。式中、Rは8〜18個の炭素原子の脂肪族基であり、Mはナトリウム、カリウム、アンモニウム、または置換アンモニウムなどの陽イオンである。ラウロアンホ酢酸ナトリウム、ココアンホ酢酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸二ナトリウム、およびココアンホ二酢酸二ナトリウムは、一部の実施形態において好ましい。
【0043】
界面活性剤系または組成物は、また、場合により非イオン性界面活性剤を含むことが可能である。用いることが可能である非イオン性界面活性剤には、特に、疎水基および反応性水素原子を有する化合物、例えば、脂肪族アルコール、酸、アミドおよびアルキル・フェノールの、アルキレンオキシド、とりわけエチレンオキシド単独かまたはプロピレンオキシドと組合せるかいずれかとの反応生成物が挙げられる。特定の非イオン性界面活性剤化合物には、アルキル(C6〜C22)フェノール−エチレンオキシド縮合物、脂肪族(C8〜C18)第1級または第2級の直鎖または分岐鎖アルコールのエチレンオキシドとの縮合品、およびエチレンオキシドと、プロピレンオキシドおよびエチレンジアミンの反応生成物との縮合により製造される製品が挙げられる。他のいわゆる非イオン性界面活性剤化合物には、アルキルアミンオキシド、アルキルアミドアミンオキシド、アルキル第3ホスフィンオキシド、ジアルキル・スルホキシド、C8〜C22アルコールまたはエトキシル化アルコールの脂肪族脂肪酸エステル、アルコキシ・アルキルアミン、ソルビタン、ソルビタンエステルおよび蔗糖エステルが挙げられる。
【0044】
非イオン性界面活性剤は、また、多糖アミドなどの糖アミドであることが可能である。特に、界面活性剤は米国特許第5,389,279号に記載されているラクトビオナミドの一つ、または米国特許第5,009,814号に記載されている糖アミドの一つであることが可能であり、それらは両方とも、それらが本出願と一貫性のある範囲で、本明細書において参照により包含される。
【0045】
用いることが可能である他の界面活性剤には、米国特許第3,723,325号に記載されているもの、および米国特許第4,565,647号に開示されているアルキル多糖非イオン性界面活性剤があり、それらは両方とも本明細書において参照により包含される。好ましいアルキル多糖類は、式中、中でアルキル基が約10〜約18、好ましくは約12〜約14個の炭素原子を含有する、アルキル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル、およびそれらの混合物からなる群から選択され;nが0〜約3、好ましくは2であり;tは0〜約10、好ましくは0であり;およびxが約1.3〜約10、好ましくは約1.3〜約2.7である式、
2O(Cn2nO)t(グリコシル)x (xvi)
で表されるアルキルポリグリコシドである。グリコシルは好ましくはグルコースから誘導される。これらの化合物を調製するために、アルコールまたはアルキルポリエトキシ・アルコールが最初に形成され、次に、グルコース、またはグルコース源と反応してグルコシド(1−位に接合)を形成する。次に、追加のグリコシル単位は、それらの1−位と先行のグリコシル単位の2−、3−、4−および/または6−位、好ましくは2−位との間に結合することができる。
【0046】
一部の実施形態において、好ましい非イオン性界面活性剤には、アルコキシ脂肪酸アルコールまたはアルキルポリグリコシドが挙げられる。一部の実施形態において好ましい両性および/または両性イオン界面活性剤には、ベタイン、スルタイン、アンホ酢酸塩、二アンホ酢酸塩またはそれらの混合物が挙げられる。活性非イオン性界面活性剤および両性および/または両性イオン界面活性剤の合計量は、一般に、重量で約1%〜約20%、好ましくは約3%〜約10%である。
【0047】
すべての界面活性剤、例えば、陰イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性および/または両性イオン界面活性剤、および陽イオン界面活性剤の合計量は、総合すれば、一般に、重量で約8%〜約30%活性界面活性剤、好ましくは約10%〜約25%活性界面活性剤である。一部の実施形態において、少なくとも一つの界面活性剤が、分岐または不飽和、またはそれらの組合せを有する脂肪族鎖を有することは好ましい。
【0048】
本発明の一つの実施形態は、(a)水、(b)直鎖または分岐鎖の疎水基からなる疎水性物質を含む少なくとも一つの陰イオン界面活性剤、(c)少なくとも一つの電解質(別途添加するかまたは原料の一つの中に含むかのいずれかが可能である)および(d)少なくとも一つのアルカノールアミドを含む水系自由流動性組成物に関する。混合物は、さらに、水不溶性粒子または部分的に不溶性の成分、および/または陰イオン、非イオン性、両性、両性イオン、および陽イオン、またはこれらの組合せの範疇からの1以上の追加の界面活性剤を含むことが可能である。
【0049】
界面活性剤(本明細書において、一般に、すべての陰イオン、非イオン性、両性および/または両性イオン、および陽イオン界面活性化学種および種々のそれらの混合物を含む界面活性剤を指すとして定義される)は、組成物が(i)非ニュートンずり流動化挙動、(ii)25℃で30秒間にわたりブルックフィールドLVT粘度計を用いて、スピンドル数3、速度6で測定して約3,000cps以上の粘度、および(iii)前記粘度が別の凍結/解凍安定剤の添加を必要としない凍結/解凍条件下で安定であることを示すような組合せ量で組成物中に含まれる。安定であることは、本明細書において、少なくとも1回(一つ)の凍結/解凍サイクル、好ましくは少なくとも4回(四つ)の凍結/解凍サイクル後に測定される粘度が40%以下、好ましくは35%以下のa%低下として定義される。本明細書において用いられる、一つの凍結/解凍サイクルは試験試料の周囲を直に取り巻く環境に対して−10℃での12時間および25℃での12時間を伴う24時間周期である。一部の実施形態において、組成物は懸濁液中に水不溶性粒子または部分的に不溶の成分を維持することが可能である。
【0050】
本発明の組成物は、本明細書において記載される界面活性剤系、アルカノールアミド、電解質、および水からなるすべての配合物を含むように意図される。これらの組成物は、有益な薬剤(複数を含む)を懸濁させることが可能である自由流動性特性を有すると共に、凍結/解凍条件下で安定性を維持することができる。
【0051】
本発明の一部の実施形態において、自由流動性組成物中に水不溶性粒子または部分的に不溶の成分を含むことは望ましい。用語「水不溶性粒子」および「部分的に不溶の成分」は、対象組成物の水系媒体中に完全に溶解されず、不溶性または部分的に可溶性の化学種のいずれかを含む固形または非固形の実在物を意味する。用語「水不溶性粒子」および「部分的に不溶の成分」は、また、固形または非固形の実在物がそれらの溶解限度を超える濃度で存在し、従って、それらの部分が不溶解のままで残るような状況を意味し、包含すると理解される。一般に、水不溶性粒子または部分的に不溶の成分は、固形粒子、液体成分、気体、またはそれらの混合物であることができる。ガスの一部の好ましい例には、気泡が挙げられる。固形粒子には、例えば、ジンクピレチオン、マイカ、アルミナ、シリコン顔料、保湿ビーズ、天然研磨剤、ポリオキシエチレンビーズなどの合成研磨剤(エクスフォリアント)、およびアプリコット種の固形粒子を挙げることができよう。水不溶性粒子は、一般に、約0.5〜約3,000ミクロン径の平均粒径を有する。水不溶性粒子または部分的に可溶の成分を懸濁させる能力は、本発明の自由流動性非ニュートンずり流動化液体組成物の望ましい特性である。
【0052】
本発明の組成物により懸濁させることが可能である組成物の他の例には、多くの有益薬剤がある。「有益薬剤」は、望ましい場所で、皮膚または髪の中に、または皮膚または髪の上に、または両方に送達させようとするあらゆる活性成分を意味する。懸濁された有益薬剤は、組成物の約0〜約35重量%の量において存在することが可能である。
【0053】
さらに詳細には、懸濁される有益薬剤には、ラッカセイ油、ヒマシ油、カカオバター、ココナッツ油、コーンオイル、綿実油、オリーブ油、パーム核油、菜種油、ベニバナ種油、ゴマ油および大豆油を含む植物油;ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸デシル、ラウリン酸グリセリル、リシノール酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル、リノール酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、モノラウリン酸プロピレングリコール、リシノール酸プロピレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、およびイソステアリン酸プロピレングリコールを含むエステル;アセチル化ラノリンアルコール、ラノリン、ラード、ミンク油および獣脂を含む動物性脂肪;およびベヘン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、エイコサニルアルコールおよびイソセチルアルコールを含む脂肪酸およびアルコールを挙げることが可能である。
【0054】
適する有益薬剤の他の例には、色素脱失剤;反射剤;UV吸収剤、増粘剤;もつれほぐし/ウエットコーミング剤;フィルム形成ポリマー;湿潤剤;アミノ酸およびそれらの誘導体;抗微生物剤;抗にきび剤;老化防止剤;消毒剤;鎮痛剤;局部麻酔薬;抗脱毛剤;ヘア成長抑制剤;炎症抑制剤;タンパク質;脱臭剤および制汗剤;ふけ、脂漏性皮膚炎および乾癬の治療剤;皮膚軟化薬および皮膚保湿剤;ヘアコンディショナー;ヘアソフナー;ヘア保湿剤;ビタミン;なめし剤;スキンライトナー、水虫製剤用抗真菌剤などの抗真菌剤;脱毛剤;反対刺激剤;痔疾用薬;殺虫剤;顔料または不透明化剤、保湿性ビーズ、天然研磨剤、ポリオキシエチレンビーズなどの合成研磨剤、鉱油、ペトロラタム、シリコーン油、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、および日焼け止め剤など、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0055】
適する反射剤の例には、マイカ、アルミナ、ケイ酸カルシウム、ジオレイン酸グリコール、ジステアリン酸グリコール、シリカ、フルオロケイ酸ナトリウム・マグネシウム、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0056】
適するUV吸収剤の例には、ベンゾフェノン、ボルネローン、PABA(パラアミノ安息香酸)、ブチルPABA、塩化シナミドプロピル・トリメチル・アンモニウム、ジスチリルビフェニルジスルホン酸ジナトリウム、メトキシ桂皮酸カリウム、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0057】
組成物に適切な粘度を与えることができる市販の増粘剤は、本発明における使用に適する。適する増粘剤の例には、zが約3〜約200の整数である式:
HO−(CH2CH2O)zH (xvii)
で表されるポリエチレングリコールのモノまたはジエステル;アルコキシポリオールの脂肪酸エステル;脂肪酸およびグリセリンのモノおよびジエステルのアルコキシ誘導体;ヒドロキシアルキル・セルロース;アルキル・セルロース;ヒドロキシアルキル・アルキル・セルロース;およびそれらの混合物が挙げられる。さらに詳細には、適する増粘剤には、包括的に、例えば、塩化ベヘナルコニウム、セチルアルコール、クオタニウム46、PG−ヒドロキシエチル・セルロース、塩化ココジモニウム、ポリクオタニウム6、ポリクオタニウム7、クオタニウム18、PEG−18グリセロール・オレアート/ココエート、アクリレート/スピリット50アクリレート・コポリマーの混合物、ラウレス3およびプロピレングリコール、コカミドプロピルベタインおよびラウリン酸グリセリンの混合物、プロピレングリコール、PEG55、およびオレイン酸プロピレングリコールの混合物、およびそれらの混合物が挙げられる。好ましい増粘剤には、ポリエチレングリコール・エステル、およびさらに好ましくはPEG−150ジステアレートが挙げられる。
【0058】
適するもつれほぐし/ウエットコーミング剤には、ジオレオイルアミドエチル・ヒドロキシチルモニウム・メトサルフェート、ジ(ソイオイルエチル)ヒドロキシエチルモニウム・メトサルフェート、ヒドロキシエチル・ベヘナミドプロピル・ジモニウム・クロライド、オレアルコニウム・クロライド、ポリクオタニウム47、ステアラルコニウム・クロライド、トリセチルモニウム・クロライド、グアー・ヒドロキシプロピルトリモニウム・クロライド、ヒドロキシプロピル・グアー・ヒドロキシプロピルトリモニウム・クロライドおよびそれらの混合物が挙げられる。
【0059】
適するフィルム形成ポリマーには、乾燥すると実質的に連続な皮膜またはフィルムを髪、皮膚、または爪の上に生成するものが含まれる。適するフィルム形成ポリマーの例には、アクリルアミドプロピル・トリモニウム・クロライド/アクリルアミド・コポリマー;コーンスターチ/アクリルアミド/アクリル酸ナトリウム・コポリマー;ポリクオタニウム10;ポリクオタニウム47;ポリビニルメチル/無水マレイン酸・コポリマー;スチレン/アクリレート・コポリマー;およびそれらの混合物が挙げられる。
【0060】
組成物に保湿およびコンディショニング特性を提供することができる市販の湿潤剤は、本発明における使用に適する。湿潤剤は、好ましくは、組成物の全体重量に対して約0%〜約10%、さらに好ましくは約0.5%〜約5%、最も好ましくは約0.5%〜約3%の量で存在する。適する湿潤剤の例には、グリセリン、プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ジプロピレングリコール、およびそれらの混合物などの水溶性液体ポリオール;式中、R’’が約2〜約4個の炭素原子を有するアルキレン基であり、bが約1〜約10の整数である式:
HO−(R’’O)b−H (xviii)
で表されるポリアルキレングリコール(PEG4など);式中、cが約5〜約25の整数である式:
CH3−C6105−(OCH2CH2cC−OH (xix)
を有するメチルグルコースのポリエチレングリコール・エーテル;尿素;果糖;グルコース;ハニー;乳酸;マルトース;グルクロン酸ナトリウム;およびそれらの混合物が挙げられる。さらに好ましい実施形態において、湿潤剤はグリセリンである。
【0061】
髪および皮膚に有益であることが可能であり、一部の例では本発明の組成物中にコンディショニング成分として含むことができる適したアミノ酸には、種々のタンパク質ならびに塩、エステル、およびそれらのアシル誘導体の加水分解から誘導されるアミノ酸が挙げられる。こうしたアミノ酸の例には、包括的に、アルキルアミド・アルキルアミンなどの両性および/または両性イオンアミノ酸;ステアリル・アセチル・グルタミン酸塩;カプリロイル・シルク・アミノ酸;カプリロイル・コラーゲン・アミノ酸;カプリロイル・ケラチン・アミノ酸;カプリロイル・ピー・アミノ酸;ココジモニウム・ヒドロキシプロピル・シルク・アミノ酸;コーン・グルテン・アミノ酸;システイン;ヘア・ケラチン・アミノ酸;アスパラギン酸、トレオニン、セリン、グルタミン酸、プロリン、グリシン、アラニン、ハーフ−シスチン、バリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、チロシン、フェニルアラニン、システイン酸、リジン、ヒスチジン、アルギニン、システイン、トリプトファン、シトルリンなどのヘア・アミノ酸;他のシルクアミノ酸および小麦アミノ酸;およびそれらの混合物が挙げられる。
【0062】
髪および皮膚に有益であることが可能であり、一部の例ではコンディショニング成分として含むことができる適したタンパク質には、長鎖、すなわち、少なくとも約10個の炭素原子、および高分子量、すなわち、少なくとも約1000を有し、アミノ酸の自己縮合により形成されるようなポリマーが挙げられる。こうしたタンパク質の例には、コラーゲン、デオキシリボヌクレアーゼ、ヨード化コーンタンパク質、ケラチン、乳タンパク質、プロテアーゼ、血清タンパク質、シルク、スウィートアーモンドタンパク質、小麦麦芽タンパク質、小麦タンパク質、ケラチンタンパク質のアルファおよびベータヘリックス、中間フィラメントタンパク質などの髪タンパク質、高硫黄タンパク質、超高硫黄タンパク質、中間フィラメント関連タンパク質、高チロシンタンパク質、高グリシン・チロシンタンパク質、トリコヒアリン、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0063】
髪および皮膚に有益であることが可能であり、一部の例ではコンディショニング成分として含むことができる適したビタミンの例には、チアミン、ニコチン酸、ビオチン、パントテン酸、コリン、リボフラビン、ビタミンB6、ビタミンB12、ピリドキシン、イノシトール、カルニチンを含むビタミンB複合体;ビタミンA、C、D、E、KおよびビタミンAパルミチン酸塩などのそれらの誘導体;およびプロ−ビタミン、例えば、パンテノール(プロ・ビタミンB5)、パンテノール3酢酸塩およびそれらの混合物が挙げられる。
【0064】
ヘアおよびスキンケア用途に適する抗バクテリア剤の例には、バシトラシン、エリスロマイシン、トリクロサン、ネオマイシン、テトラサイクリン、クロロテトラサイクリン、塩化ベンゼトニウム、フェノール、パラクロロメタ・キシレノール(PCMX)、トリクロカルバン(TCC)、グルコン酸クロロヘキシジン(CHG)、ジンクピリチオン、硫化セレニウムおよびそれらの混合物が挙げられる。
【0065】
適する皮膚軟化薬および皮膚保湿剤の例には、ラッカセイ油、ヒマシ油、カカオバター、ココナッツ油、コーンオイル、綿実油、オリーブ油、パーム核油、菜種油、ベニバナ油、ゴマ油および大豆油などの植物油;ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸デシル、ラウリン酸グリセリル、リシノール酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル、リノール酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、モノラウリン酸プロピレングリコール、リシノール酸プロピレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、およびイソステアリン酸プロピレングリコールなどのエステル;アセチル化ラノリンアルコール、ラノリン、ラード、ミンク油および獣脂などの動物性脂肪;ベヘン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、エイコサニルアルコールおよびイソセチルアルコールの脂肪酸およびアルコールが挙げられる。
【0066】
追加のスキン処置剤およびスキン・コンディショニング成分には、サリチル酸、アルファ・ヒドロキシ酸、ビタミン、ビタミン複合体、研磨剤、シリコーン、シリコーン誘導体、ポリマー、天然油、合成油、鉱油、ラノリン、植物油、イソステアリン酸イソステアリル、ラウリン酸グリセリル、メチルグルセス10、メチルグルセス20、キトサン、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0067】
適するヘアコンディショナーの例には、シリコーン、シリコーン誘導体、天然油、合成油、非イオン性界面活性剤、陽イオン界面活性剤、ワックス、およびポリマーが挙げられる。ベヘナミドプロピルPG−ジモニウム・クロライド、塩化トリセチルアンモニウム、2水素化タロウアミドエチル・ヒドロキシエチルモニウム・メトスルフェート、およびそれらの混合物などの第4級化合物、ならびにセチル・アルコール、ステアリルアルコール、水素化ポリデセン、およびそれらの混合物のような脂肪親和性化合物は、また、用いることが可能である。
【0068】
適するヘア・コンディショニング・ポリマーの例には、天然および/または合成陽イオンポリマー、例えば、一般に前記組成物の約0.1%〜約3.0重量%の濃度での第4級グアール、第4級セルロース、ポリクオタニウム−7および類似のポリマー;一般に前記組成物の約0.1%〜約3.0重量%の濃度でのアルコキシまたはプロポキシル化グアールまたはセルロース、アルキル・グアールまたはセルロース、ポリエチレングリコールなどの天然および/または合成非イオン性ポリマー、または天然および合成の非イオン性ポリマーの混合物;およびポリヒドロール保湿剤、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトールおよび類似のポリマーが挙げられる。好ましいポリヒドロール保湿剤の濃度は、一般に、組成物の約0.2%〜約0.5重量%の範囲内にある。
【0069】
適するヘアソフナーの例には、非揮発性または揮発性のいずれか、またはそれらの混合物であるもの、および水溶性または水不溶性、またはそれらの混合物であるものなどのシリコーン化合物が挙げられる。適するシリコーンの例には、シリコーン/酸素モノマーの線状または環式ポリマーのいずれかであり、セチル・ジメチコン、セチル・トリエチルアンモニウム・ジメチコン・コポリオール・フタル酸塩、シクロメチコン、ジメチコン・コポリオール、ジメチコン・コポリオール乳酸塩、加水分解化大豆タンパク質/ジメチコン・コポリオール酢酸塩、シリコーン・クオタニウム13、ステアラルコニウム・ジメチコン・コポリオール・フタル酸塩、ステアラミドプロピル・ジメチコン、およびそれらの混合物を含む有機置換ポリシロキサンが挙げられる。
【0070】
適するヘア保湿剤の例には、パンテニル・エチル・エーテル、フィタントリオール、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0071】
日焼け止め剤の例には、ブチル・メトキシジベンゾイルメタン、メトキシ桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、オクトクリレン、サリチル酸オクチル、フェニルベンズイミダゾール・スルホン酸、アミノ安息香酸エチル・ヒドロキシプロピル、アントラニル酸メンチル、アミノ安息香酸、シノキセート、メトキシ桂皮酸ジエタノールアミン、アミノ安息香酸グリセリル、二酸化チタン、酸化亜鉛、オキシベンゾン、オクチル・ジメチルPABA(パディメートO)、レッド・ペトロラタム、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0072】
適するなめし剤の例にはジヒドロキシアセトンが挙げられる。
【0073】
スキンライトナーの例には、ヒドロキノン、カテコールおよびその誘導体、アスコルビン酸およびその誘導体、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0074】
防虫剤、抗疥癬および抗しらみ処理を含む適した殺虫剤の例には、ペルメトリン;ピレトリン;ピペロニルブトキシド;イミダクロプリド;主としてメタ異性体、すなわち、N,N−ジエチル−m−トルアミドを含有する材料を指し、またDEETとしても知られるN,N−ジエチルトルアミド;式:
【化11】

で表される化合物であって、式中、R5は約1〜約6個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基であり、R6はH、メチルまたはエチル基であり、R7は約1〜約8個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキルまたはアルコキシ基であり、Kは−CN、または式中R8が約1〜約6個の炭素原子を有する分岐または非分岐アルキル基である−COOR8基である;天然ピレスロイドが除虫菊中に含有される、天然または合成のピレスロイド;シロバナムシヨケギクまたはアカバナムシヨケギクの砕花からの抽出物;およびそれらの混合物がある。式(xx)の構造物の中には、プロピオン酸エチル3−(N−ブチルアセトアミド)があり、式中、R7はCH3基であり、R5はn−ブチル基であり、R6はHであり、Kは−COOR8であり、R8はエチル基である。
【0075】
水虫製剤用の抗真菌剤の例にはトルナフテートが挙げられる。
【0076】
適する脱毛剤の例には、チオグリコール酸カルシウム、チオグリコール酸マグネシウム、チオグリコール酸カリウム、チオグリコール酸ストロンチウム、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0077】
適する外用鎮痛剤および局部麻酔薬の例には、ベンゾカイン、ジブカイン、ベンジルアルコール、カンフル、カプサイチン、トウガラシ、トウガラシ含油樹脂、杜松タール、メントール、ニコチン酸メチル、サリチル酸メチル、フェノール、レゾルシノール、テルペン油、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0078】
適する制汗剤および脱臭剤の例には、アルミニウム・クロロ水和物、アルミニウム・ジルコニウム・クロロ水和物、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0079】
適する反対刺激剤の例には、カンフル、メントール、サリチル酸メチル、ペパーミント油、クローブ油、イクタモール、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0080】
適する炎症抑制剤の例にはヒドロコルチゾンがある。
【0081】
適する痔疾用薬の例には、ベンゾカイン、塩酸プラモキシン、およびそれらの混合物などの麻酔薬;塩化ベンゼトニウムなどの防腐剤;酸化亜鉛、次没食子酸ビスマス、バルサムペルー、およびそれらの混合物などのアストリンゼン;タラ肝油、植物油、およびそれらの混合物などの皮膚保護薬が挙げられる。
【0082】
ふけ、脂漏性皮膚炎、および乾癬、ならびにそれらに関連する症状の処理に有効である治療成分を有する適した有益薬剤の例には、ジンクピリチオン;スルホン化シェール油などのシェール油およびその誘導体;硫化セレニウム;硫黄;サリチル酸;コールタール;ポビドンヨード;ケトコナゾール、ジクロロフェニル・イミダゾロジオキサラン、クロトリマゾール、イトラコナゾール、ミコナゾール、クリムバゾール、チオコナゾール、スルコナゾール、ブトコナゾール、フルコナゾールなどのイミダゾール;亜硝酸ミコナゾールおよびアントラリンなどのあらゆる可能な立体異性体およびそれらの誘導体;ピロクトン・オラミン(オクトピロックス(Octopirox));硫化セレニウム;シクロピロックスオラミン;ビタミンD類似物、例えば、カルシポトリオール、カルシトリオール、およびタカレイトロールなどの抗乾癬剤;ビタミンAパルミチン酸塩を含むビタミンAのエステル、レチノイド、レチノール、およびレチノイン酸などのビタミンA類似物;ヒドロコルチゾン、クロベタゾン、ブチラート、プロピオン酸クロベタゾールなどのコルチコステロイド;およびそれらの混合物が挙げられる。
【0083】
ふけ、脂漏性皮膚炎、および乾癬、ならびにそれらに関連する症状の治療のためのいくつかの好ましい有益薬剤には、スルホン化シェール油、エルビオール、6−(1−ピペリジニル)−2−4−ピリミジンジアミン−3−オキシド、ファイナステライド、ケトコナゾール、サリチル酸、ジンクピリチオン、コールタール、過酸化ベンゾイル、硫化セレニウム、ヒドロコルチゾン、硫黄、メントール、塩酸プラキソミン、塩化トリセチルアンモニウム、ポリクオタニウム10、パンテノール、三酢酸パンテノール、ビタミンAおよびそれらの誘導体、ビタミンBおよびそれらの誘導体、ビタミンCおよびそれらの誘導体、ビタミンDおよびそれらの誘導体、ビタミンEおよびそれらの誘導体、ビタミンKおよびそれらの誘導体、ケラチン、リジン、アルギニン、加水分解化小麦タンパク質、加水分解化シルクタンパク質、メトキシ桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、ミノキシジル、二酸化チタン、二酸化亜鉛、レチノール、エリスロマイシン、トレチノイン、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0084】
脱毛処理に適する有益薬剤の例には、ミノキシジル、ジアゾキシド、および本明細書において参考のために包含される米国特許第5,244,664号に開示されているN’’−シアノ−N−(t−ペンチル)−N’−3−ピリジニル−グアニジン(「P−1075」)などの化合物のようなカリウムチャネル開口薬または末梢血管拡張薬;ビタミンEおよびビタミンC、およびビタミンE酢酸塩およびビタミンCパルミチン酸塩のようなそれらの誘導体などのビタミン;エリスロポエチンなどのホルモン;プロスタグランジンEIおよびプロスタグランジンF2−アルファなどのプロスタグランジン;オレイン酸などの脂肪酸;スピロノラクトンなどの利尿薬;HSP27およびHSP72などの熱ショックタンパク質(「HSP」);ベラパミルHCL、ニフェジピン、およびジルチアゼマミロライドなどのカルシウムチャネル遮断薬;シクロスポリンおよびFk−506などの免疫抑制剤;フィナステライドなどの5アルファ−レダクターゼ抑制剤;EGF、IGFおよびFGFなどの成長因子;形質転換成長因子ベータ;腫瘍壊死因子;ベノキサプロフェンなどの非ステロイド系炎症抑制剤;レチノイドおよびトレチノインなどのそれらの誘導体;IL−6、IL−1アルファ、およびIL−1ベータなどのサイトカイン;ICAMなどの細胞接着性分子;ベータメタゾンなどのグルココルチコイド;アロエ、クローブ、朝鮮人参、ジオウ、センブリ、スイートオレンジ、サンショウ、ノコギリパルメット(ソウパルメット)、ヒポクシス・ルーペリー、トゲイラクサ、カボチャ種子、およびライ花粉などの植物抽出物;白檀材、赤カブ根、菊、ローズマリー、ゴボウ根およびそれが本出願と一貫性のある範囲で本明細書において参考のために包含されるDE第4330597号に開示されているような他の髪成長促進活性剤を含む他の植物抽出物;カリウム・ホスホリカム(Kalium Phosphoricum)D2、アザジラクタ・インジカ(Azadirachta indica)D2、およびヨボランジ(Joborandi)DIなどの同毒療法薬;サイトカイン、成長因子、および男性型はげに対する遺伝子;ケトコナゾールおよびエルビオールなどの抗真菌剤;ストレプトマイシンなどの抗生物質;シクロヘキシミドなどのタンパク質抑制剤;アセタゾールアミド;ベノキサプロフェン;コルチゾン;ジルチアゼム;ヘキサクロロベンゼン;ヒダントイン;ニフェジピン;ペニシルアミン;フェノチアジン;ピナシジル;ソラレン;ベラパミル;ジドブジン;ケルセチン、イソケルシトリン、ヘスペリジン、ナリンギン、およびメチルヘスペリジンから選択される少なくとも一つのルチンを有するアルファ−グルコシル化ルチン;およびそれが本出願と一貫性のある範囲で本明細書において参考のために包含される日本特許第7002677号にすべてが開示されているフラボノイドおよびそれらのグリコシド転移化誘導体;およびそれらの混合物が挙げられるがそれらに限定されない。
【0085】
ヘア成長抑制における使用のために適する有益薬剤の例には、トリプシンなどのセリン・プロテアーゼ;アルファ−トコフェロール(ビタミンE)などのビタミンおよび酢酸トコフェロールおよびパルミチン酸トコフェロールなどのそれらの誘導体;ドキソルビシン、シクロホスファミド、クロロメチン、メトトレキセート、フルオロウラシル、ビンクリスチン、ダウノルビシン、ブレオマイシンおよびヒドロキシカルバミドなどの抗腫瘍薬;ヘパリン、ヘパリノイド、クマリン、デトランおよびインダンジオンなどの抗凝固剤;ヨウ素、チオウラシルおよびカルビマゾールなどの抗甲状腺薬;リチウムおよび炭酸リチウム;インターフェロン・アルファ、インターフェロン・アルファ−2aおよびインターフェロン・アルファ−2bなどのインターフェロン;レチノール(ビタミンA)、イソトレチノインなどのレチノイド;ベータメタゾン、およびデクサメトゾンなどのグルココルチコイド;トリパラノールおよびクロフィブレートなどの抗高脂質血症薬;タリウム;水銀;アルベンダゾール;アロプリノール;アミオダロン;アンフェタミン;アンドロゲン;ブロモクリプチン;ブチロフェノン;カルバマゼピン;コレスチラミン;シメチジン;クロフィブレート;ダナゾール;デシプラミン;ジキシラジン;エタムブトール;エチオナミド;フルオキセチン;ゲンタマイシン;金塩;ヒダントイン;イブプロフェン;イミプラミン;免疫グロブリン;インダンジオン;インドメタシン;イントラコナゾール;レバドーパ;マプロチリン;メチルセルギド;メトプロロール;メチラポーン;ナドロール;ニコチン酸;チオシアン酸カリウム;プロプラノロール;ピリドスチミン;サリチル酸塩;スルファサラジン;ターフェナジン;チアンフェニコール;チオウラシル;トリメタジオン;トロパラノール;バルプロ酸;およびそれらの混合物が挙げられる。
【0086】
適する老化防止剤の例には、二酸化チタンおよび酸化亜鉛などの無機日焼け止め剤;オクチル−メチルシンナメートおよびそれらの誘導体などの有機日焼け止め剤;レチノイド;ビタミンE、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンBなどのビタミン、およびビタミンE酢酸塩、およびビタミンCパルミチン酸塩などのそれらの誘導体;ベータカロチン、グリコール酸、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、マンデル酸、アスコルビン酸、アルファ−ヒドロキシ酪酸、アルファ−ヒドロキシイソ酪酸、アルファ−ヒドロキシイソカプロン酸、アトロ乳酸、アルファ−ヒドロキシイソ吉草酸、ピルビン酸エチル、ガラクツロン酸、グルコヘプトン酸、グルコフェプトノ1,4−ラクトン、グルコン酸、グルコノラクトン、グルクロン酸、グルクロノラクトン、グリコール酸、ピルビン酸イソプロピル、ピルビル酸メチル、粘液酸、ピルビン酸、糖酸、糖酸1,4−ラクトン、酒石酸、およびタルトロン酸などのアルファ・ヒドロキシ酸を含む抗酸化剤;ベータ−ヒドロキシ酪酸、ベータ−フェニル乳酸、ベータ−フェニルピルビル酸などのベータヒドロキシ酸;緑茶、大豆、オオアザミ、藻、アロエ、アンゲリカ、ダイダイ、コーヒー、黄蓮、グレープフルーツ、ホエレン、スイカズラ、ジュズダマ、ムラサキ、桑、ボタン、熱帯葛藤、米、紅花、およびそれらの混合物などの植物抽出物が挙げられる。
【0087】
一部の好ましい老化防止剤は、レチノールおよびトレチノインを含むレチノイド、抗酸化剤、アルファ−ヒドロキシ酸およびベータ−ヒドロキシ酸を含む。
【0088】
適する抗にきび剤の例には、トレチノイン、イソトレチノイン、モトレチニド、アダパレン、タザロテン、アゼライン酸、レチノールを含む局所レチノイド;サリチル酸;過酸化ベンゾイル;レゾルシノール;テトラサイクリンおよびその異性体、エリスロマイシンなどの抗生物質;イブプロフェン、ナプロキセン、ヘトプロフェンなどの炎症抑制剤;アルヌス、アミカ、ヨモギ毛管、ウスバサイシン根、バースまたはアフターバース、キンセンカ、カモミル、センキュウ、コンフリー、ウイキョウ、ゴバイシ、ホウスロン、ドクダミ、ヒペリカム、ナツメ、キーウィ、甘草、モクレン、オリーブ、ハッカ、フィロデンドロン、サルビア、ササ・アルボマルギナータなどの植物抽出物;ケトコナゾールおよびエルビオールなどのイミダゾール;それが本出願と一貫性のある範囲で本明細書において参考のために包含されるGollnick,H.et al.196(I)Dermatology Sebaceous Glands,Acne and Related Disorders,119〜157(1998)に記載されているような抗にきび剤;およびそれらの混合物が挙げられるがそれらに限定されない。
【0089】
適する色素脱失剤の例には、レチノールなどのレチノイド;コウジ酸、および、例えばコウジ・ジパルミチン酸塩などのその誘導体;ヒドロキノンおよびアルブチンなどのその誘導体;トランスエグザミン酸;ナイアシン、ビタミンCおよびその誘導体などのビタミン;アゼライン酸;プラセルチア;甘草;カモミルおよび緑茶などの抽出物;およびそれらの混合物が挙げられる。レチノール、コウジ酸、およびヒドロキノンが好ましい。
【0090】
有益薬剤の他の例には、アレルギー抑制剤、皺防止剤、抗掻痒剤、鎮咳薬、ヘア成長促進剤、抗ヒスタミン剤、抗コリン作用薬、制吐剤、抗感染薬、血管収縮剤、血管拡張剤、創傷治療促進薬、ペプチド、ポリペプチド、薬物、ひげそり薬、ツタウルシ薬、カシ毒薬、やけどの薬、抗おむつかぶれ剤、あせも剤、ハーブ・エキス、レチナール、フラボイド、冷・温感剤、スキン・コンディショナー、ヘア・ライトナー、および細胞代謝回転促進剤など、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0091】
組成物に添加することが可能である他の成分には、それらのすべてが製品の外観または化粧用特性を一層よくすることにおいて有用である、パーソナルケア製品に添加される一般的な成分が挙げられる。これらには、例えば、カルボキシメチルセルロース、ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボポール、グルカミドなどの補助増粘剤;約0.01〜約5%、好ましくは約0.01%〜約3%範囲の量を含む変動量において存在することができる、エチレンジアミン4酢酸4ナトリウム(Na4−EDTA)、EHDPまたはそれらの混合物などの金属イオン封鎖剤;および着色剤、顔料、香料、不透明化剤およびステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、TiO2、EGMS(エチレン・グリコール・モノステアレート)およびライトロン(Lytron)621(スチレン/アクリレート・コポリマー)などのパーライザーを挙げることが可能である。
【0092】
抗菌薬の包含は一部の実施形態において有利に用いることが可能である。こうした抗菌薬には、例えば、2−ヒドロキシ−4,2’4’トリクロロジフェニルエーテル(DP300);ジメチロールジメチルヒダントイン(グリダント(Glydant)XL1000)、パラベン、ソルビン酸、などの防腐剤;例えば、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)などの抗酸化剤、およびそれらの混合物が挙げられる。
【0093】
本発明の組成物は、自由流動性組成物を形成するためのあらゆる適する方法により製造することが可能である。電解質、界面活性剤、およびアルカノールアミドの量は種々に調整して、本発明の自由流動性非ニュートンずり流動化組成物を生成するバランスを造り出すことが可能である。
【0094】
本発明の自由流動性非ニュートンずり流動化組成物は、一部の実施形態において、配送システムとして機能することが可能である。本発明の組成物と組合せようとする有益薬剤の量は、例えば、得られる所期の利益およびユーザーの有益薬剤に対する感受性に応じて変えることが可能である。他に特に規定のない限り、一般に、有益薬剤は、パーソナルケア製品中に、自由流動性非ニュートンずり流動化組成物全体重量に対して約0.001%〜約20%の量で存在する。好ましい実施形態において、有益薬剤は組成物の約0.001%〜約10%範囲の量で存在し、約0.001%〜約5%の範囲が最も好ましい。1以上の有益薬剤が組成物中で用いることが可能であると期待される一方で、含もうとする有益薬剤(複数を含む)の選択は組成物の意図された末端用途および選択される有益薬剤の相互適合性に応じて決まる。
【0095】
本発明の組成物は、また、シャンプーおよびコンディショナー、肌の汚れ落し剤、および化粧品または局所治療剤を送達するための組成物などを調製するために用いることが可能である。
【0096】
本発明の組成物は、UV吸収剤、ヘアコンディショニング成分、目に入っても痛くないシャンプーおよび赤ちゃん浴用剤を含む子供ケア配合物における使用のためのヘアおよびスキンコンディショニング成分、スキンコンディショニング成分、抗バクテリア剤、整髪用ポリマーおよびスキンケア配合物(シャンプーなどの洗い落とし用途を含む)、ヘアおよびスキンケア配合物用のコンディショニングポリマー、ヘアおよびスキンへの増強された活発な送達のための沈降コンディショニングポリマー、ヘアおよびスキンケア配合物用の高分子量および/または陽イオン電荷密度を有するコンディショニングポリマー、固形配合物と通常組み合わされる界面活性剤(ココイルイセチオネートなど)、および施用時のみに水和する膨潤性ポリマーに限定されないがそれらを含む、スキンおよびヘアケア処理において有用な薬剤を懸濁するために用いることが可能である。本発明の組成物は、また、ボディウオッシュ、ヘアシャンプー、スキンクレンザー、目に入っても痛くないシャンプー、子供のコンディショニングシャンプーおよび赤ちゃん浴用剤を含む子供ケア配合物、洗顔剤、およびスキン処置剤において見出される色柄模様を有するものを含む、安定な多相のパーソナルケア配合物の調製に用いることが可能である。
【0097】
有益薬剤を含有する本発明の組成物がシャンプーとして用いられる実施形態において、シャンプーは湿った髪に使用され、次に、髪は公知の手順により洗われる。さらに好ましくは、組成物はリンスをする前に約0〜約10分、好ましくは約1〜約5分髪の上に残っている。
【実施例】
【0098】
以下の非限定的実施例は、本発明により調製し用いることが可能である自由流動性非ニュートンずり流動化組成物の広範囲にわたる実証例である。
【0099】
実施例1代表的な組成物
表1は、非ニュートンずり流動化挙動を有する本発明の組成物の7個の実証例(#1〜7)を提供する。括弧なしで与えられる百分率が添加市販材料の量であり、括弧内の数値が添加活性成分の量であることは留意されるべきである。
【0100】
表1の組成物には、オイル、皮膚軟化薬または外観調整剤が中に含まれた実証例が含まれる。これらの実施例は代表例として提供されるもので、特定組成物への特定添加剤の包含を限定したり、または単一の添加剤のみが含まれ得ることを意味するとは意図されていない。実際、多様な種類の水不溶性材料、粒子、有益薬剤、他の選択成分、またはそれらの混合物を含むことは、一部の実施例において望ましい場合がある。
【0101】
【表1】

【0102】
実施例2
アルコキシ・アルカノールアミド組成物の配合物および試験
アルコキシ・アルカノールアミド(PEG−5コカミド、アルカミド(登録商標)C−4)を、トリデセス硫酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、および塩化ナトリウムを有する構造化液体配合物を造り出すために用いた。この組成物の基本配合物は表2に提供される。
【0103】
【表2】

【0104】
表2の基本配合物の量に対して種々の塩濃度を有する一連の試料を調製し試験した。試験試料の組成物を以下の表3に提供する。
【0105】
【表3】

【0106】
4日間の凍結/解凍前後でこれらの代表的な組成物それぞれに対して粘度を測定した。LVT#3、25℃、6RPM、0.5分で粘度を測定した。凍結/解凍サイクル前後で気泡の存在および気泡の懸濁状態への持続を観察することにより、外観を視覚的に決定した。初期の遠心分離試験において1相であった試料のみを測定した。以下の表4に記される結果は、組成物に少なくとも8.5%NaClを添加することが安定な配合物を提供したことを示す。本明細書において用いられる「構造」または「構造化」は、ずり流動化を現す系を意味する。
【0107】
【表4】

【0108】
実施例3
両性および/または両性イオン界面活性剤なしの配合物
トリデセス硫酸ナトリウム、塩化ナトリウム、およびコカミドMEAまたはコカミドMIPAのいずれかを含有する組成物について、視覚での構造化外観および凍結/解凍粘度損失の試験を行った。これらの配合物中には両性界面活性剤を用いなかった。これらの組成物用に用いられる代表的な基本配合物は、以下の表5および6に提供される。
【0109】
【表5】

【0110】
【表6】

【0111】
上の表5および6に記載されるそれぞれの基本配合物に基づく一連の試料を、基本配合物の量に対する種々の塩濃度により調製した。代表的な組成物を調製した。それらの配合物を以下の表7および8に示す。
【0112】
【表7】

【0113】
【表8】

【0114】
5日間の凍結/解凍前後でのこれら組成物の粘度を、上の実施例2に記載される手順により測定した。結果を以下の表9に記す。表9が示すように、表7および8の組成物用の凍結/解凍粘度および外観データは、これらの組成物に対して、5%以上の塩化ナトリウムの添加により安定な組成物を得ることができたことを示す。
【0115】
【表9】

【0116】
実施例4
アルカノールアミド・レベル増加の配合物および試験
アルカミド(登録商標)C−212(コカミドMEA)を、トリデセス硫酸ナトリウム、ラウロアンホ酢酸ナトリウム、および塩化ナトリウムを有する構造化液体配合物を造り出すために用いた。代表的な組成物の配合物は以下の表10に提供される。
【0117】
【表10】

【0118】
実施例2に記載される手順により1日の凍結/解凍前後で粘度を測定し、結果を以下の表11にまとめる。表11が示すように、表10の組成物用の凍結/解凍粘度(1日)および外観データは、試験した実施例に対して、3%以上の添加コカミドMEAにより安定な組成物を得ることができたことを示す。
【0119】
【表11】

【0120】
実施例5
組成物の調製
非ニュートンずり流動化挙動を有する組成物調製のための方法は、特定組成物の物理的特徴により変えることが可能である。
【0121】
表1の組成物1および4などの固形剤を組み込むより低い粘度の系を調製するための代表的な方法は、以下の通りである:アルカノールアミドを含むすべての表面活性剤(すなわち、界面活性剤)は攪拌しながらの穏やかなかき混ぜを伴い水に添加した。固形界面活性剤を用いる場合、固形界面活性剤の融解温度を最低約5〜10℃超える温度に混合物を加熱した。混合物をそれらが均一になるまで攪拌し、加熱が用いられる場合、混合物が室温に冷却されるまで攪拌を継続した。次に、pHを約5.5〜約6.5に調整し、電解質および固形有益薬剤を攪拌しながら添加して分散させた。
【0122】
表1に記される表の組成物2および3などのより高い粘度系中に皮膚軟化薬を組み込むための代表的な方法は、以下の通りである。陽イオンを最初に水に添加した。これは、グリセリン中への陽イオンポリマーの前可溶化によるか、または水への陽イオンポリマーの直接添加およびpHを4〜5に調整することによるかのいずれかによって達成される。陰イオン界面活性剤、およびあらゆる共界面活性剤または成分(あらゆる両性および/または両性イオン界面活性剤およびアルカノールアミド以外の)を添加し、混合物を約65〜80℃、例えば、用いられるアルカノールアミドの融解点を超える温度に加熱した。次に、アルカノールアミドを添加し、組成物を、それぞれのブレードのポイントがセンター部よりも一段と強くピッチ化されると共にそれぞれのブレードのポイントが上げ下げパターンにおいて変わる、それぞれが4ピッチ・ブレードを有する(2)二つのインペラーを含む攪拌軸を持つ天井機械攪拌機を用いて、200〜400RPMの混合速度で混合した。アルカノールアミドの融解点を最低5〜10℃超える温度を、系が均一になるまで維持した。皮膚軟化薬を約60〜65℃に加熱し、界面活性剤混合物がほぼ同じ温度、すなわち、約60〜65℃に達するとすぐに界面活性剤混合物に添加した。次に、混合物を30〜35℃に冷却し、用いられる場合、両性および/または両性イオン界面活性剤をこの冷却過程の開始時に添加した。30〜35℃の温度に達したら、pHをクエン酸により調整し、例えば、色素、香料、および防腐剤などの熱感受性添加剤、ならびに電解質を添加した。電解質添加後最低1〜2時間にわたり混合を継続した。バッチ当り合計500g〜1000gを製造した。
【0123】
当業者は、本発明が広範な有用性および用途に影響を及ぼすことを認識するであろう。本明細書において記載されるもの以外の本発明の組成物を調製するための種々の方法を含む本発明の多くの実施形態および適応、ならびに多くの変化および修正は、本発明の本質または範囲から逸脱することなく、本発明およびそのこれまでの記載から明らかであるか、またはそれらから合理的に示唆される。従って、本発明は代表的な実施形態において本明細書に詳細に記載されてきたが、一方で、本開示は単に説明用で本発明の代表例であると共に、単に本発明の十分で実現可能な開示を提供する目的のためだけに作成されることは理解されるべきである。これまでの記載は、本発明を限定するか、またはさもなければあらゆるこうした他の実施形態、適応、変化、修正を排除するとは意図されていないし、解釈もされない。本発明は本明細書に添付されるクレームおよびそれらの同等物によってのみ限定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)少なくとも一つの陰イオン界面活性剤、
(b)少なくとも一つのアルカノールアミド、
(c)少なくとも一つの電解質、および
(d)水
を含む水系自由流動性組成物であって、これらの少なくとも一つの陰イオン界面活性剤、少なくとも一つのアルカノールアミド、および少なくとも一つの電解質は、組成物が非ニュートンずり流動化特性および少なくとも一回の凍結/解凍サイクル下で安定な粘度を有するような組合せ量において存在する、組成物。
【請求項2】
さらに、非イオン性、両性、両性イオン、および陽イオン界面活性剤、またはそれらの組合せからなる群から選択される少なくとも一つの追加の界面活性剤を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
さらに、水不溶性粒子、部分的に不溶な成分、および有益薬剤から本質的になる群から選択される少なくとも一つの化合物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
自由流動性組成物の初期粘度が3,000cps以上である請求項1に記載の自由流動性組成物。
【請求項5】
自由流動性組成物が少なくとも3回の凍結/解凍サイクル下で安定である請求項1に記載の自由流動性組成物。
【請求項6】
少なくとも一つの陰イオン界面活性剤が分岐脂肪族鎖、不飽和脂肪族鎖およびそれらの組合せを有する界面活性剤からなる群から選択される、請求項1に記載の自由流動性組成物。
【請求項7】
陰イオン界面活性剤がトリデセス硫酸ナトリウムである請求項1に記載の自由流動性組成物。
【請求項8】
アルカノールアミドが分岐脂肪族鎖、不飽和脂肪族鎖、およびそれらの組合せを有するアルカノールアミドからなる群から選択される、請求項1に記載の自由流動性組成物。
【請求項9】
アルカノールアミドが、式:
【化1】

(式中、RはC8〜C24の飽和または不飽和、直鎖または分岐鎖脂肪族基であり、R1およびR2は同一のまたは異なるC2〜C4直鎖または分岐脂肪族基であり、x=0〜10、y=1〜10であって、xおよびyの合計は10以下である。)
により表される請求項1に記載の自由流動性組成物。
【請求項10】
少なくとも一つの追加の界面活性剤がラウロアンホ酢酸ナトリウムを含む請求項1に記載の自由流動性組成物。
【請求項11】
少なくとも一つの陰イオン界面活性剤が組成物の約5%〜約30重量%を含み、少なくとも一つのアルカノールアミドが組成物の約0.1%〜約10重量%を含み、および少なくとも一つの電解質が組成物の約0.1%〜約15重量%を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
少なくとも一つの陰イオン界面活性剤が組成物の約10%〜約20重量%を含み、少なくとも一つのアルカノールアミドが組成物の約2%〜約5重量%を含み、および少なくとも一つの電解質が組成物の約1%〜約6重量%を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
有益薬剤が、抗ふけ剤、顔料または不透明化剤、保湿性ビーズ、天然研磨剤、ポリオキシエチレンビーズなどの合成研磨剤、日焼け止め薬、植物油、動物性脂肪、鉱油、ペトロラタム、シリコーン油、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、エステル、脂肪酸およびアルコール、色素脱失剤、反射剤、UV吸収剤、増粘剤、もつれほぐし/ウエットコーミング剤、フィルム形成ポリマー、湿潤剤、アミノ酸およびそれらの誘導体、抗微生物剤、抗にきび剤、老化防止剤、消毒剤、鎮痛剤、局部麻酔薬、抗脱毛剤、ヘア成長抑制剤、炎症抑制剤、タンパク質、脱臭剤および制汗剤、ふけ、脂漏性皮膚炎および乾癬の治療剤、皮膚軟化薬、皮膚保湿剤、ヘアコンディショナー、ヘアソフナー、ヘア保湿剤、ビタミン、なめし剤、スキンライトナー、抗真菌剤、脱毛剤、反対刺激剤、痔疾用薬、殺虫剤、サンスクリーン、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載の組成物。
【請求項14】
抗ふけ剤がジンクピリチオンおよびマイカからなる群から選択される請求項13に記載の自由流動性組成物。
【請求項15】
植物油が、ラッカセイ油、ヒマシ油、カカオバター、ココナッツ油、コーンオイル、綿実油、オリーブ油、パーム核油、菜種油、ベニバナ油、ゴマ油および大豆油からなる群から選択される、請求項13に記載の自由流動性組成物。
【請求項16】
エステルが、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸デシル、ラウリン酸グリセリル、リシノール酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、ラウリン酸ヘキシル、パルミチン酸イソブチル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸イソプロピル、リノール酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、モノラウリン酸プロピレングリコール、リシノール酸プロピレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、およびイソステアリン酸プロピレングリコールからなる群から選択される、請求項13に記載の自由流動性組成物。
【請求項17】
動物性脂肪が、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリン、ラード、ミンク油および獣脂からなる群から選択される、請求項13に記載の自由流動性組成物。
【請求項18】
脂肪酸およびアルコールが、ベヘン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、エイコサニルアルコール、イソセチルアルコールからなる群から選択される、請求項13に記載の自由流動性組成物。
【請求項19】
有益薬剤が肌をUV線から保護するためのスキンケア用途において有用なUV吸収剤である、請求項13に記載の組成物。
【請求項20】
有益薬剤が髪をUV線から保護するためのヘアケア用途において有用なUV吸収剤である、請求項13に記載の組成物。
【請求項21】
有益薬剤がヘアコンディショニング成分である請求項13に記載の組成物。
【請求項22】
ヘアコンディショニング成分が、シリコーン、シリコーン誘導体、天然油、非イオン性界面活性剤、ワックス、合成油、陽イオン界面活性剤、およびポリマーからなる群から選択される請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
有益薬剤が子供ケア配合物用のヘアおよびスキンコンディショニング成分からなる群から選択される、請求項13に記載の組成物。
【請求項24】
有益薬剤が、シリコーン、シリコーン誘導体、天然油、非イオン性界面活性剤、ワックス、合成油、陽イオン界面活性剤、およびポリマーからなる群から選択される請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
子供ケア配合物が、目に入っても痛くないシャンプー、子供のコンディショニングシャンプーおよび赤ちゃん浴用剤からなる群から選択される請求項23に記載の組成物。
【請求項26】
有益薬剤がスキンクリーム剤およびスキンコンディショニング成分からなる群から選択される、請求項13に記載の組成物。
【請求項27】
有益薬剤が、サリチル酸、アルファ・ヒドロキシ酸、ビタミン、ビタミン複合体、研磨剤、シリコーン、シリコーン誘導体、天然油、合成油、およびポリマーからなる群から選択される、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
有益薬剤が抗バクテリア剤からなる群から選択される請求項13に記載の組成物。
【請求項29】
抗バクテリア剤が、トリクロサン、TCC、CHG、ジンクピリチオン、PCMX、および硫化セレンからなる群から選択される請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
有益薬剤が整髪用ポリマーを含む請求項13に記載の組成物。
【請求項31】
有益薬剤が、高分子量を有するコンディショニング・ポリマーおよび高陽イオン電荷密度を有するコンディショニング・ポリマーからなる群から選択される請求項13に記載の組成物。
【請求項32】
有益薬剤が沈降コンディショニング・ポリマーを含む請求項13に記載の組成物。
【請求項33】
有益薬剤が固形配合物と通常に組み合わされる界面活性剤を含む請求項13に記載の組成物。
【請求項34】
界面活性剤がココイルイセチオネートを含む請求項33に記載の組成物。
【請求項35】
有益薬剤が施用時のみに水和する膨潤性ポリマーを含む請求項13に記載の組成物。
【請求項36】
請求項1に記載の組成物を含む安定な多相のパーソナルケア配合物。
【請求項37】
パーソナルケア配合物が、ストライプ状ボディウオッシュ、ヘアシャンプー、スキンクレンザー、子供ケア配合物、洗顔剤、およびスキン処置剤からなる群から選択される、請求項36に記載のパーソナルケア配合物。
【請求項38】
(a)少なくとも一つの陰イオン界面活性剤、
(b)少なくとも一つのアルカノールアミド、
(c)少なくとも一つの電解質、および
(d)水
を混合することを含む水系自由流動性組成物を製造するための方法であって、これらの少なくとも一つの陰イオン界面活性剤、少なくとも一つのアルカノールアミド、および少なくとも一つの電解質は、組成物が非ニュートンずり流動化特性および少なくとも一回の凍結/解凍サイクル下で安定な粘度を有するような組合せ量において存在する、方法。
【請求項39】
さらに、水不溶性粒子、部分的に不溶の成分、および有益薬剤から本質的になる群から選択される少なくとも一つの化合物を組成物中に組み込むことを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
少なくとも一つの化合物が固形物である請求項39に記載の方法。
【請求項41】
少なくとも一つの化合物が液体である請求項39に記載の方法。
【請求項42】
少なくとも一つの化合物が気体である請求項39に記載の方法。
【請求項43】
(a)少なくとも一つの陰イオン界面活性剤、
(b)少なくとも一つのアルカノールアミド、
(c)少なくとも一つの電解質、および
(d)水
から本質的になる水系自由流動性組成物であって、これらの少なくとも一つの陰イオン界面活性剤、少なくとも一つのアルカノールアミド、および少なくとも一つの電解質は、組成物が非ニュートンずり流動化特性および少なくとも一回の凍結/解凍サイクル下で安定な粘度を有するような組合せ量において存在する、組成物。
【請求項44】
さらに、非イオン性、両性、両性イオン、および陽イオン界面活性剤、またはそれらの組合せからなる群から選択される少なくとも一つの追加の界面活性剤を含む、請求項43に記載の組成物。
【請求項45】
さらに、水不溶性粒子、部分的に不溶の成分、および有益薬剤から本質的になる群から選択される少なくとも一つの化合物を含む、請求項43に記載の組成物。
【請求項46】
自由流動性組成物の初期粘度が3,000cps以上である請求項43に記載の自由流動性組成物。
【請求項47】
自由流動性組成物が少なくとも3回の凍結/解凍サイクル下で安定である請求項43に記載の自由流動性組成物。
【請求項48】
少なくとも一つの陰イオン界面活性剤が分岐脂肪族鎖、不飽和脂肪族鎖およびそれらの組合せを有する界面活性剤からなる群から選択される、請求項43に記載の自由流動性組成物。
【請求項49】
アルカノールアミドが分岐脂肪族鎖、不飽和脂肪族鎖、およびそれらの組合せを有するアルカノールアミドからなる群から選択される、請求項43に記載の自由流動性組成物。
【請求項50】
少なくとも一つの陰イオン界面活性剤が組成物の約5%〜約30重量%を含み、少なくとも一つのアルカノールアミドが組成物の約0.1%〜約10重量%を含み、および少なくとも一つの電解質が組成物の約0.1%〜約15重量%を含む、請求項43に記載の組成物。
【請求項51】
少なくとも一つの陰イオン界面活性剤が組成物の約10%〜約20重量%を含み、少なくとも一つのアルカノールアミドが組成物の約2%〜約5重量%を含み、および少なくとも一つの電解質が組成物の約1%〜約6重量%を含む、請求項43に記載の組成物。
【請求項52】
有益薬剤が、抗ふけ剤、顔料または不透明化剤、保湿性ビーズ、天然研磨剤、ポリオキシエチレンビーズなどの合成研磨剤、日焼け止め薬、植物油、動物性脂肪、鉱油、ペトロラタム、シリコーン油、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、エステル、脂肪酸およびアルコール、色素脱失剤、反射剤、UV吸収剤、増粘剤、もつれほぐし/ウエットコーミング剤、フィルム形成ポリマー、湿潤剤、アミノ酸およびそれらの誘導体、抗微生物剤、抗にきび剤、老化防止剤、消毒剤、鎮痛剤、局部麻酔薬、抗脱毛剤、ヘア成長抑制剤、炎症抑制剤、タンパク質、脱臭剤および制汗剤、ふけ、脂漏性皮膚炎および乾癬の治療剤、皮膚軟化薬、皮膚保湿剤、ヘアコンディショナー、ヘアソフナー、ヘア保湿剤、ビタミン、なめし剤、スキンライトナー、抗真菌剤、脱毛剤、反対刺激剤、痔疾用薬、殺虫剤、サンスクリーン、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項45に記載の組成物。

【公開番号】特開2008−174557(P2008−174557A)
【公開日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−14137(P2008−14137)
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【分割の表示】特願2003−556034(P2003−556034)の分割
【原出願日】平成14年12月20日(2002.12.20)
【出願人】(598109291)ローディア インコーポレイティド (41)
【Fターム(参考)】