説明

抗がん剤として使用するためのピリジンカルボキサミド誘導体

本発明は、以下の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩に関する。
これは、B-Raf阻害活性を有するため、その抗がん活性のため有用であり、ヒトや動物を治療する方法において有用である。また、本発明は、前記化合物の製造方法、それらを含有する医薬組成物、および、ヒトなどの温血動物に抗がん効果を生じさせるために用いる薬剤の製造におけるそれらの使用に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
【化1】

[式中、
環Aは、フェニルまたは単環の5員または6員完全不飽和複素環であり;ここで、前記フェニルまたは複素環は、5員または6員のカルボシクリルまたはヘテロシクリルと縮合して2環式環を形成してもよく;ここで、前記ヘテロシクリル環または複素環が-NH-部分を含む場合その窒素はR5から選択される基により置換されていてもよく;
R1は、炭素上の置換基であり、以下から選択され:ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、C1-6アルカノイルオキシ、N-(C1-6アルキル)アミノ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルカノイルアミノ、N-(C1-6アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-6アルキル)2カルバモイル、C1-6アルキルS(O)a(aは、0〜2である)、C1-6アルコキシカルボニル、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、N-(C1-6アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-6アルキル)2スルファモイル、N-(C1-6アルキル)-N-(C1-6アルコキシ)スルファモイル、N,N'-(C1-6アルキル)2ウレイド、N',N'-(C1-6アルキル)2ウレイド、N-(C1-6アルキル)-N',N'-(C1-6アルキル)2ウレイド、C1-6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル-R6-またはヘテロシクリル-R7-;ここで、R1は、1以上のR8により炭素上で置換されていてもよく;前記ヘテロシクリルが-NH-部分を含む場合その窒素はR9から選択される基により置換されていてもよく;
nは0-4から選択され;R1の意味は同じであっても相違していてもよく;
R2は、以下から選択され:水素、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、C1-6アルカノイルオキシ、N-(C1-6アルキル)アミノ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルカノイルアミノ、N-(C1-6アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-6アルキル)2カルバモイル、C1-6アルキルS(O)a(aは、0〜2である)、C1-6アルコキシカルボニル、N-(C1-6アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-6アルキル)2スルファモイル、C1-6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル-R10-またはヘテロシクリル-R11-;ここで、R2は、1以上のR12により炭素上で置換されていてもよく;前記ヘテロシクリルが-NH-部分を含む場合その窒素はR13から選択される基により置換されていてもよく;
R3は、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、メチル、メトキシまたはヒドロキシメチルから選択され;
R4は、以下から選択され:ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、ウレイド、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、C1-6アルカノイルオキシ、N-(C1-6アルキル)アミノ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルカノイルアミノ、N-(C1-6アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-6アルキル)2カルバモイル、C1-6アルキルS(O)a(aは、0〜2である)、C1-6アルコキシカルボニル、N-(C1-6アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-6アルキル)2スルファモイル、C1-6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル-R14-またはヘテロシクリル-R15-;ここで、R4は、1以上のR16により炭素上で置換されていてもよく;前記ヘテロシクリルが-NH-部分を含む場合その窒素はR17から選択される基により置換されていてもよく;
mは0-4から選択され;R4の意味は同じであっても相違していてもよく;
R8およびR12は、独立して以下から選択され:ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、C1-6アルカノイルオキシ、N-(C1-6アルキル)アミノ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、N-(C1-6アルキル)-N-(C1-6アルコキシ)アミノ、C1-6アルカノイルアミノ、N-(C1-6アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-6アルキル)2カルバモイル、C1-6アルキルS(O)a(aは、0〜2である)、C1-6アルコキシカルボニル、N-(C1-6アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-6アルキル)2スルファモイル、C1-6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル-R18-またはヘテロシクリル-R19-;ここで、R8およびR12は、互いに独立して、1以上のR20により炭素上で置換されていてもよく;前記ヘテロシクリルが-NH-部分を含む場合その窒素はR21から選択される基により置換されていてもよく;
R16は、以下から選択され:ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、C1-6アルカノイルオキシ、N-(C1-6アルキル)アミノ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルカノイルアミノ、N-(C1-6アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-6アルキル)2カルバモイル、C1-6アルキルS(O)a(aは、0〜2である)、C1-6アルコキシカルボニル、N-(C1-6アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-6アルキル)2スルファモイル、C1-6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル-R22-またはヘテロシクリル-R23-;ここで、R16は、1以上のR24により炭素上で置換されていてもよく;前記ヘテロシクリルが-NH-部分を含む場合その窒素はR25から選択される基により置換されていてもよく;
R6、R7、R10、R11、R14、R15、R18、R19、R22およびR23は、独立して、直接結合、-O-、-N(R26)-、-C(O)-、-N(R27)C(O)-、-C(O)N(R28)-、-S(O)s-、-SO2N(R29)-または-N(R30)SO2-から選択され;ここで、R26、R27、R28、R29およびR30は、独立して、水素またはC1-6アルキルから選択され、sは0-2であり;
R5、R9、R13、R17、R21およびR25は、独立して、C1-6アルキル、C1-6アルカノイル、C1-6アルキルスルホニル、C1-6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N-(C1-6アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイルおよびフェニルスルホニルから選択され;
R20およびR24は、独立して、以下から選択される:ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N-メチル-N-エチルアミノ、アセチルアミノ、N-メチルカルバモイル、N-エチルカルバモイル、N,N-ジメチルカルバモイル、N,N-ジエチルカルバモイル、N-メチル-N-エチルカルバモイル、フェニル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N-メチルスルファモイル、N-エチルスルファモイル、N,N-ジメチルスルファモイル、N,N-ジエチルスルファモイルまたはN-メチル-N-エチルスルファモイル]、
ただし、前記化合物は以下ではない:
N-[4-クロロ-3-({[6-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル]アミノ}カルボニル)フェニル]-2-モルホリン-4-イルイソニコチンアミド;
N-[4-クロロ-3-({[6-(4-エチルピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル]アミノ}カルボニル)フェニル]-2-モルホリン-4-イルイソニコチンアミド;
N-{4-クロロ-3-[({6-[[3-(ジメチルアミノ)プロピル](メチル)アミノ]ピリジン-3-イル}アミノ)カルボニル] フェニル}-2-モルホリン-4-イルイソニコチンアミド;
N-{4-クロロ-3-[({6-[[2-(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]ピリジン-3-イル}アミノ)カルボニル] フェニル}-2-モルホリン-4-イルイソニコチンアミド;または
N-[4-クロロ-3-({[6-(4-メチル-1,4-ジアゼパン-1-イル)ピリジン-3-イル]アミノ}カルボニル)フェニル]-2-モルホリン-4-イルイソニコチンアミド。
【請求項2】
環Aが、フェニル、ピリジル、ピラゾリル、チエニル、インドリル、2,3-ジヒドロベンゾフラニル、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、イソキサゾリル、ベンズイミダゾリル、2-オキソインドリニル、フラニル、1,3-チアゾリル、ピリミジニルおよびピロリルであり;前記ピラゾリル、インドリル、ピロリルは、R5から選択される基により窒素上で置換されていてもよく;R5は、C1-6アルキルから選択される、
請求項1に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項3】
R1が、炭素上の置換基であり、以下から選択され:ハロ、シアノ、ヒドロキシ、スルファモイル、C1-6アルキル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルキルS(O)a(aは、0〜2である)、C1-6アルコキシカルボニルアミノ、N-(C1-6アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-6アルキル)2スルファモイル、N-(C1-6アルキル)-N-(C1-6アルコキシ)スルファモイル、N',N'-(C1-6アルキル)2ウレイド、C1-6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル-R6-またはヘテロシクリル-R7-;ここで、R1は、1以上のR8により炭素上で置換されていてもよく;
R8が、以下から選択され:ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、N,N-(C1-6アルキル)2カルバモイル、C1-6アルキルS(O)a(aは、0〜2である)、N,N-(C1-6アルキル)2スルファモイル、N-(C1-6アルキル)-N-(C1-6アルコキシ)アミノ、カルボシクリル-R18-またはヘテロシクリル-R19-;R8は、1以上のR20により炭素上で置換されていてもよく;前記ヘテロシクリルが-NH-部分を含む場合その窒素はR21から選択される基により置換されていてもよく;
R6、R7、R18およびR19が、独立して、直接結合、-O-、-S(O)s-または-N(R30)SO2-から選択され;ここで、R30は水素から選択され、sは2であり;
R21が、C1-6アルキルから選択され;そして
R20が、シアノまたはヒドロキシから選択される、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
nが0-2から選択され;R1の意味が同じであっても相違していてもよい、請求項1〜3のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項5】
R2が水素である、請求項1〜4のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項6】
R3が、ハロ、メチルまたはメトキシから選択される、請求項1〜5のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項7】
R4が、以下から選択され:ハロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、ウレイド、C1-6アルキル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、N-(C1-6アルキル)アミノ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルカノイルアミノ、N-(C1-6アルキル)カルバモイル、C1-6アルコキシカルボニル、N,N-(C1-6アルキル)2スルファモイル、C1-6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル-R14-またはヘテロシクリル-R15-;ここで、R4は、1以上のR16により炭素上で置換されていてもよく;前記ヘテロシクリルが-NH-部分を含む場合その窒素はR17から選択される基により置換されていてもよく;
R16が、以下から選択され:ハロ、ヒドロキシ、アミノ、C1-6アルコキシ、N-(C1-6アルキル)アミノ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、カルボシクリル-R22-またはヘテロシクリル-R23-;ここで、R16は、1以上のR24により炭素上で置換されていてもよく;前記ヘテロシクリルが-NH-部分を含む場合その窒素はR25から選択される基により置換されていてもよく;
R14、R15、R22およびR23が、独立して、直接結合、-N(R26)-または-C(O)N(R28)-から選択され;ここで、R26およびR28は水素であり;
R17およびR25が、独立して、C1-6アルキルおよびC1-6アルコキシカルボニルから選択され;さらに
R24が、メチルまたはフェニルである、
請求項1〜6のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項8】
mが0-2から選択され、R4の意味が同じであっても相違していてもよい、請求項1〜7のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項9】
以下の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
【化2】

[式中:
環Aは、フェニル、ピリド-2-イル、ピリド-3-イル、ピリド-4-イル、1-メチルピラゾール-5-イル、1-t-ブチルピラゾール-5-イル、チエン-2-イル、チエン-3-イル、インドール-2-イル、1-メチルインドール-2-イル、インドール-4-イル、インドール-5-イル、インドール-6-イル、インドール-7-イル、2,3-ジヒドロベンゾフラン-7-イル、イミダゾ[1,2-a]ピリジン-2-イル、イソオキサゾール-3-イル、ピロール-2-イル、ベンズイミダゾール-6-イル、1-メチル-2-オキソインドリン-5-イル、フラン-2-イル、1,3-チアゾール-5-イル、ピリミジン-4-イルまたは1-メチルピロール-2-イルであり;
R1は、炭素上の置換基であり、以下から選択され:フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、シアノ、ヒドロキシ、スルファモイル、メチル、トリフルオロメチル、1-シアノ-1-メチルエチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、N,N-ジメチルアミノ、ジフルオロメチルチオ、N,N-ジメチルスルファモイル、t-ブチル、メシル、シクロプロピルアミノスルホニル、アゼチジン-1-イルスルホニル、テトラヒドロフラン-2-イルメチルアミノスルホニル、N-メチル-N-(2,3-ジヒドロキシプロピル)スルファモイル、メシルアミノ、モルホリノスルホニル、1-メチルピペラジン-4-イルメチル、1-エチルピペラジン-4-イルメチル、3,3-ジメチルブタ-1-イン-1-イル、モルホリノ、N,N-ジメチルアミノメチル、3-メチル-3-ヒドロキシブタ-1-イン-1-イル、メチルチオメチル、メシルメチル、N-(メチル)-N-(メトキシ)スルファモイル、2-ヒドロキシメチルピペリジン-1-イルスルホニル、3-ヒドロキシメチルピペリジン-1-イルスルホニル、4-ヒドロキシメチルピペリジン-1-イルスルホニル、1,1-ジフルオロエチル、ピペリジン-1-イル、N,N-ジエチルアミノ、N',N'-ジメチルウレイド、シクロプロピル、t-ブトキシカルボニルアミノ、ピリド-2-イル、フェノキシ、2-メトキシ-1,1-ジメチルエチル、メシルメチル、1,3-チアゾール-2-イル、2-メチル-1,3-チアゾール-5-イル、1-メチルシクロプロピル、1,1-ジメチルプロパ-2-イン-1-イル、1-(N,N-ジメチルスルファモイル)-1-メチルエチル、1,1-ジメチルブタ-2-イン-1-イル、N-(メチル)-N-(メトキシ)アミノメチル、1-(N,N-ジメチルカルバモイル)-1-メチルエチル、4-メチルイミダゾール-1-イル、1-(シクロプロピル)-1-メチルエチル、2-メチル-3,4-ジヒドロキシブタ-2-イル、2-メチルブタ-2-イル、1-ヒドロキシ-1-シクロプロピルエチル、1-シアノエチル、2-シアノ-3-メチルブタ-2-イル、2-シアノブタ-2-イル、1-ヒドロキシ-2-シアノプロパ-2-イルおよび2-シアノピロール-1-イルメチル;
nは、0-2から選択され;R1の意味は同じであっても相違していてもよく;
R2は、水素であり;
R3は、フルオロ、クロロ、メチルまたはメトキシから選択され;
R4は、以下から選択され:フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルバモイル、ウレイド、メチル、エチル、メトキシ、メチルアミノ、イソプロピルアミノ、モルホリノ、2-(ジメチルアミノ)エチルアミノ、2-(ヒドロキシ)エチルアミノ、2-(アミノ)エチルアミノ、3-(ピロリジン-1-イル)プロピルアミノ、N-メチルカルバモイル、アセチルアミノ、2-ヒドロキシアセチルアミノ、トリフルオロメチル、メシルアミノ、2,2-ジメチルプロパノイルアミノ、3-メトキシプロパノイルアミノ、シクロブチルカルボニルアミノ、シクロプロピルアミノ、2,3-ジヒドロキシプロピルアミノ、1,3-ジヒドロキシプロパ-2-イルアミノ、1-メチルピペラジン-4-イル、1-メチルピペラジン-4-イルメチル、アセチル、N-メチル-N-(3-ジメチルアミノプロピル)アミノ、N-メチル-N-(2-メトキシエチル)アミノ、ジメチルアミノ、ヒドロキシメチル、1,2-ジヒドロキシエチル、ピラゾール-5-イルアミノ、3-アミノプロパ-1-イン-1-イル、3-ヒドロキシプロパ-1-イン-1-イル、3-メチルアミノプロパ-1-イン-1-イル、3-ジメチルアミノプロパ-1-イン-1-イル、4-アミノブチルアミノ、ピロリジン-2-イルアミノ、3-メチルアミノプロピル、3-ジメチルアミノプロピル、3-ヒドロキシプロピル、3-ジメチルアミノプロピルアミノ、アミノメチル、ピペラジン-1-イル、1-メチルピペラジン-4-イル、2,2-ジメチル-1,3-ジオキソラン-4-イルメチルアミノ、ピロリジン-3-イルメチルアミノ、ピペリジン-4-イルメチルアミノ、イミダゾール-2-イルメチルアミノ、メトキシメチル、N,N-ジメチルスルファモイル、ホルミルアミノ、モルホリノメチル、アミノメチル、2-(ジメチルアミノ)エチルアミノ、ピロール-1-イル、ピロール-2-イル、ピロリジン-2-イル、イミダゾール-4-イル、シクロブチルアミノ、N-メチル-N-(2-ジメチルアミノエチル)アミノ、2-ジメチルアミノエトキシ、ジメチルアミノメチル、シクロプロピルアミノメチル、ピペリジン-1-イルメチル、メチルアミノメチル、ピロリジン-2-イルメトキシ、3-ジメチルアミノプロポキシ、メトキシカルボニル、1-(t-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イルメチルアミノ、1-(t-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イルメトキシ、2-フェノキシアセチルアミノおよび1-(t-ブトキシカルボニル)ピロリジン-2-イル;
mは、0-2から選択され;R4の意味は同じであっても相違していてもよい]
ただし、前記化合物は以下ではない:
N-[4-クロロ-3-({[6-(4-メチルピペラジン-1-イル)ピリジン-3-イル]アミノ}カルボニル)フェニル]-2-モルホリン-4-イルイソニコチンアミド;
N-{4-クロロ-3-[({6-[[3-(ジメチルアミノ)プロピル](メチル)アミノ]ピリジン-3-イル}アミノ)カルボニル] フェニル}-2-モルホリン-4-イルイソニコチンアミド;または
N-{4-クロロ-3-[({6-[[2-(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]ピリジン-3-イル}アミノ)カルボニル] フェニル}-2-モルホリン-4-イルイソニコチンアミド。
【請求項10】
以下から選択される式(I)
【化3】

の化合物またはその薬学的に許容可能な塩:
N-(6-アミノ-5-クロロピリジン-3-イル)-5-{[3-(1-シアノ-1-メチルエチル)ベンゾイル]アミノ}-2-メチルベンズアミド;
N-(6-アミノ-5-クロロピリジン-3-イル)-5-{[3-(1-シアノ-1-メチルエチル)-5-フルオロベンゾイル]アミノ}-2-メチルベンズアミド;
5-{[3-(1-シアノ-1-メチルエチル)ベンゾイル]アミノ}-N-(5-メトキシピリジン-3-イル)-2-メチル ベンズアミド;
N-(6-アミノ-5-クロロピリジン-3-イル)-2-メチル-5-{[3-(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ} ベンズアミド;
5-{[3-(1-シアノ-1-メチルエチル)ベンゾイル]アミノ}-N-(5,6-ジメチルピリジン-3-イル)-2-メチルベンズアミド;
N-(3-{[(6-アミノ-5-クロロピリジン-3-イル)アミノ]カルボニル}-4-メチルフェニル)-2-(1-シアノ-1-メチルエチル)イソニコチンアミド;
N-(6-アミノ-5-クロロピリジン-3-イル)-2-クロロ-5-{[3-(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ} ベンズアミド;
N-(6-アセチルアミノ-ピリジン-3-イル)-5-[3-(シアノ-ジメチル-メチル)-ベンゾイルアミノ]-2-メチル-ベンズアミド;
N-[6-(アセチルアミノ)ピリジン-3-イル]-2-クロロ-5-{[3-(トリフルオロメチル)ベンゾイル]アミノ}ベンズアミド;および
N-(6-アミノ-5-メチルピリジン-3-イル)-2-クロロ-5-{[3-(1-シアノ-1-メチルエチル)ベンゾイル]アミノ} ベンズアミド。
【請求項11】
式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法であって、
特に規定しない限り可変基は請求項1に定めた通りであり、
(プロセスa)式(II)
【化4】

のアミンを、式(III)
【化5】

の酸またはその活性酸誘導体と反応させること;
(プロセスb)式(IV):
【化6】

の酸を、式(V):
【化7】

のアミンまたはその活性酸誘導体と反応させること;
および、その後、必要に応じて
(i)式(I)の化合物を他の式(I)の化合物に変換し;
(ii)すべての保護基を除き;
(iii)薬学的に許容可能な塩を形成させること、
を含む、上記方法。
【請求項12】
請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を、薬学的に許容可能な希釈剤またはキャリヤとともに含む、医薬組成物。
【請求項13】
薬剤として使用するための、請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項14】
ヒトなどの温血動物においてB-Raf阻害効果を生じさせるために使用するための薬剤の製造における、請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の使用。
【請求項15】
ヒトなどの温血動物において抗がん効果を生じさせるために使用するための薬剤の製造における、請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の使用。
【請求項16】
メラノーマ、甲状腺乳頭腫瘍、胆管癌、結腸癌、卵巣癌、肺癌、白血病、リンパ性悪性腫瘍、肝臓、腎臓、膀胱、前立腺、胸部および膵臓における上皮性悪性腫瘍および非上皮性悪性腫瘍、皮膚、結腸、甲状腺、肺および卵巣の原発性および再発性の固形腫瘍の治療において使用するための薬剤の製造における、請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩の使用。
【請求項17】
治療の必要のあるヒトなどの温血動物において、B-Raf阻害効果を生じさせるための方法であって、
請求項1〜10のいずれかに記載の有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を前記動物に投与することを含んでなる、上記方法。
【請求項18】
治療の必要のあるヒトなどの温血動物において、抗がん効果を生じさせるための方法であって、
請求項1〜10のいずれかに記載の有効量の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を前記動物に投与することを含んでなる、上記方法。
【請求項19】
治療の必要のあるヒトなどの温血動物において、メラノーマ、甲状腺乳頭腫瘍、胆管癌、結腸癌、卵巣癌、肺癌、白血病、リンパ性悪性腫瘍、肝臓、腎臓、膀胱、前立腺、胸部および膵臓における上皮性悪性腫瘍および非上皮性悪性腫瘍、皮膚、結腸、甲状腺、肺および卵巣の原発性および再発性の固形腫瘍を治療する方法であって、
有効量の請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を前記動物に投与することを含んでなる、上記方法。
【請求項20】
請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を薬学的に許容可能な希釈剤またはキャリヤとともに含み、ヒトなどの温血動物においてB-Raf阻害効果を生じさせるために使用するための医薬組成物。
【請求項21】
請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を薬学的に許容可能な希釈剤またはキャリヤとともに含み、ヒトなどの温血動物において抗がん効果を生じさせるために使用するための医薬組成物。
【請求項22】
請求項1〜10のいずれかに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩を薬学的に許容可能な希釈剤またはキャリヤとともに含み、
ヒトなどの温血動物における、メラノーマ、甲状腺乳頭腫瘍、胆管癌、結腸癌、卵巣癌、肺癌、白血病、リンパ性悪性腫瘍、肝臓、腎臓、膀胱、前立腺、胸部および膵臓における上皮性悪性腫瘍および非上皮性悪性腫瘍、皮膚、結腸、甲状腺、肺および卵巣の原発性および再発性の固形腫瘍の治療において使用するための医薬組成物。

【公表番号】特表2008−525406(P2008−525406A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547642(P2007−547642)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004986
【国際公開番号】WO2006/067446
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】