抗菌活性を有する新規な化合物
本発明は、式(I)で表わされる新規な抗菌化合物について記載する。これらの化合物は、なかでもDNAジャイレースの阻害剤として興味深い。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
Q−A−R3 (I)
式中、
Qは、次の構造:
【化1】
を有する基であり、
R1は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、アルキル、ヘテロアルキル、アルキルオキシ、ヘテロアルキルオキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロアルキルシクロアルキル、シクロアルキルオキシ、アルキルシクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、またはヘテロアルキルシクロアルキルオキシ基であり、
X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、各々互いに独立して、窒素原子または式CR2で表わされる基であり、
R2は、水素原子、ハロゲン原子、またはヒドロキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニルもしくはヘテロアルキル基であり、
R3は、次の基:
【化2】
から選択され、
R4の基は、各々互いに独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ、アミノ、ニトロもしくはメルカプト基、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロアルキルシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アラルキルもしくはヘテロアラルキル基であるか、または、2個のR4基は一緒になって、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロアルキルシクロアルキル、アラルキルもしくはヘテロアラルキル環系の一部を形成し、
R5は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロアルキルシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アラルキルまたはヘテロアラルキル基であり、
R6は、水素原子またはR7であり、
R7は、ハロゲン原子、またはヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニルもしくはヘテロアルキル基であり、
nは、0、1または2であり、
Aは、次の基:−NR8CO−、−CR9R10CO−、−CR9R10SO2−、−NR8SO2−、−CR9R10CR11(OR12)−、−CONR8−、−CR9R10NR8−、−CR9R10O−、−CR9R10S−、−CR11(OR12)CR13R14−、−COCR13R14−および−CR9R10CR13R14−から選択され、
R8は、水素原子、トリフルオロメチル、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニルまたはアミノカルボニル基であり、ここでアミノ基は、妥当な場合は、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C2−6)アルケニルカルボニル、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよく、そして妥当な場合は、さらに(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニル基により置換されていてもよく、
R9、R10、R11、R13およびR14の基は、各々互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、アジド、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、(C1−6)アルキルオキシ、(C1−6)アルキルチオ、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C1−6)アルキルスルホニル、(C2−6)アルケニルスルホニルまたは(C1−6)アミノスルホニル基であり、ここでアミノ基は、妥当な場合は、(C1−6)アルキルまたはフェニル基により置換されていてもよく、
R12は、水素原子、トリフルオロメチル、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニルまたはアミノカルボニル基であり、ここでアミノ基は、妥当な場合は、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C2−6)アルケニルカルボニル、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル基により置換されていてもよく、そして妥当な場合は、さらに(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニル基により置換されていてもよい、
で表わされる化合物、もしくは薬理学的に許容し得る塩、溶媒和物、水和物、またはこれらの薬理学的に許容し得る製剤。
【請求項2】
Aが、次の基:−NHCO−、−CH2CO−、−CH2SO2−、−NHSO2−、−CH2CH(OH)−、−CH(OH)CH2−、−CH2CH2−、−CONH−、−CH2N(C1−C4アルキル)−、−CH2O−または−CH2S−、から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Qが、次の基:
【化3】
から選択される、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
R1がメトキシ基である、請求項1、2または3に記載の化合物。
【請求項5】
R2が水素原子またはハロゲン原子である、請求項1、2、3または4に記載の化合物。
【請求項6】
R5が式−B−Yの基であり、ここでBはアルキレン、アルケニレン、アルキニレン、−NH−またはヘテロアルキレン基であり、Yはアリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルシクロアルキルまたはヘテロアルキルシクロアルキル基である、請求項1、2、3、4または5に記載の化合物。
【請求項7】
Bが、式:−CH2CH(OH)−、−CH2NHCH2−、−NHCH2CH2−、−NH−、−CH2NHCH2CH2−、−CH2CO−または−NHCH2−の基である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
Yが、次の構造:
【化4】
の1つを有する、請求項6または7に記載の化合物。
【請求項9】
R3が、次の基:
【化5】
から選択される、請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載の化合物。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載の化合物と、随意的に、担体物質および/またはアジュバントとを含む、医薬組成物。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載の化合物または医薬組成物の、細菌感染の処置における使用。
【請求項1】
式(I):
Q−A−R3 (I)
式中、
Qは、次の構造:
【化1】
を有する基であり、
R1は、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ、アミノ、メルカプト、アルキル、ヘテロアルキル、アルキルオキシ、ヘテロアルキルオキシ、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロアルキルシクロアルキル、シクロアルキルオキシ、アルキルシクロアルキルオキシ、ヘテロシクロアルキルオキシ、またはヘテロアルキルシクロアルキルオキシ基であり、
X1、X2、X3、X4、X5およびX6は、各々互いに独立して、窒素原子または式CR2で表わされる基であり、
R2は、水素原子、ハロゲン原子、またはヒドロキシ、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニルもしくはヘテロアルキル基であり、
R3は、次の基:
【化2】
から選択され、
R4の基は、各々互いに独立して、ハロゲン原子、ヒドロキシ、アミノ、ニトロもしくはメルカプト基、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロアルキルシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アラルキルもしくはヘテロアラルキル基であるか、または、2個のR4基は一緒になって、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロアルキルシクロアルキル、アラルキルもしくはヘテロアラルキル環系の一部を形成し、
R5は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ヘテロアルキルシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アラルキルまたはヘテロアラルキル基であり、
R6は、水素原子またはR7であり、
R7は、ハロゲン原子、またはヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニルもしくはヘテロアルキル基であり、
nは、0、1または2であり、
Aは、次の基:−NR8CO−、−CR9R10CO−、−CR9R10SO2−、−NR8SO2−、−CR9R10CR11(OR12)−、−CONR8−、−CR9R10NR8−、−CR9R10O−、−CR9R10S−、−CR11(OR12)CR13R14−、−COCR13R14−および−CR9R10CR13R14−から選択され、
R8は、水素原子、トリフルオロメチル、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニルまたはアミノカルボニル基であり、ここでアミノ基は、妥当な場合は、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C2−6)アルケニルカルボニル、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよく、そして妥当な場合は、さらに(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニル基により置換されていてもよく、
R9、R10、R11、R13およびR14の基は、各々互いに独立して、水素原子、ハロゲン原子、アジド、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、(C1−6)アルキルオキシ、(C1−6)アルキルチオ、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C1−6)アルキルスルホニル、(C2−6)アルケニルスルホニルまたは(C1−6)アミノスルホニル基であり、ここでアミノ基は、妥当な場合は、(C1−6)アルキルまたはフェニル基により置換されていてもよく、
R12は、水素原子、トリフルオロメチル、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニルまたはアミノカルボニル基であり、ここでアミノ基は、妥当な場合は、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C2−6)アルケニルカルボニル、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル基により置換されていてもよく、そして妥当な場合は、さらに(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニル基により置換されていてもよい、
で表わされる化合物、もしくは薬理学的に許容し得る塩、溶媒和物、水和物、またはこれらの薬理学的に許容し得る製剤。
【請求項2】
Aが、次の基:−NHCO−、−CH2CO−、−CH2SO2−、−NHSO2−、−CH2CH(OH)−、−CH(OH)CH2−、−CH2CH2−、−CONH−、−CH2N(C1−C4アルキル)−、−CH2O−または−CH2S−、から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Qが、次の基:
【化3】
から選択される、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
R1がメトキシ基である、請求項1、2または3に記載の化合物。
【請求項5】
R2が水素原子またはハロゲン原子である、請求項1、2、3または4に記載の化合物。
【請求項6】
R5が式−B−Yの基であり、ここでBはアルキレン、アルケニレン、アルキニレン、−NH−またはヘテロアルキレン基であり、Yはアリール、ヘテロアリール、アラルキル、ヘテロアラルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アルキルシクロアルキルまたはヘテロアルキルシクロアルキル基である、請求項1、2、3、4または5に記載の化合物。
【請求項7】
Bが、式:−CH2CH(OH)−、−CH2NHCH2−、−NHCH2CH2−、−NH−、−CH2NHCH2CH2−、−CH2CO−または−NHCH2−の基である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
Yが、次の構造:
【化4】
の1つを有する、請求項6または7に記載の化合物。
【請求項9】
R3が、次の基:
【化5】
から選択される、請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載の化合物。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれかに記載の化合物と、随意的に、担体物質および/またはアジュバントとを含む、医薬組成物。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれかに記載の化合物または医薬組成物の、細菌感染の処置における使用。
【公表番号】特表2008−510762(P2008−510762A)
【公表日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−528748(P2007−528748)
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【国際出願番号】PCT/EP2005/009204
【国際公開番号】WO2006/021448
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(504172360)モルフォヒェム アクチエンゲゼルシャフト フュア コンビナトリッシェ ヒェミー (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【国際出願番号】PCT/EP2005/009204
【国際公開番号】WO2006/021448
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(504172360)モルフォヒェム アクチエンゲゼルシャフト フュア コンビナトリッシェ ヒェミー (2)
【Fターム(参考)】
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