説明

抗酸化組成物

本発明はケルセチン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンC、カフェイン、エピガロカテキン没食子酸塩、エピカテキン、エピカテキン没食子酸塩、エピガロカテキン、およびポリフェロンEを含有する組成物に関連する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願の参照
本願は、2002年10月23日に提出された、米国仮出願60/420,986号の優先権を主張する、2002年11月22日に提出された、米国特許出願第10/302,544号の優先権を主張する。
【0002】
背景
植物フラボノイドのようなある種の天然の抗酸化剤が、フリーラジカル誘起の病気の急性期および慢性期両方を阻害することが知られている。さらに、数種類の天然の抗酸化剤は、ヒドロキシルラジカル、超酸化物、オキシサルファー、二酸化硫黄、二酸化窒素などの生体関連酸素種との反応において相乗効果を示す。例えば、ビタミンCとフェノール性抗酸化剤との相乗的な抗酸化活性が研究により示されている。
【発明の開示】
【0003】
概要
本発明は、抗酸化剤のケルセチンおよび他の多数の天然化合物が相乗的な健康効果を示すという、予想されなかった発見に基づいている。
【0004】
本発明の特徴は、以下の成分を含む組成物である:ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、カフェイン、ケルセチン、エピガロカテキン没食子酸塩、エピカテキン、エピカテキン没食子酸塩、エピガロカテキン、およびポリフェロンE。この組成物は、ビタミンE、CoQ−10、大豆イソフラボン、タウリン、甜菜ペクチン繊維、イチョウ葉エキスなどのほかの成分も含みうる。さらに、この組成物は、必要であれば、ソルビトール、マルチトール、甘蔗糖、高フルクトースコーンシロップなどのような甘味料を加えて甘みをつけることができる。この組成物は、さらに、アミノ酸、ミネラル、調味料や着色料を含有しうる。緑茶の葉はエピガロカテキン没食子酸塩、エピカテキン、エピカテキン没食子酸塩、エピガロカテキン、およびポリフェロンEを含んでいることが知られている。したがって、これらの五つの成分は簡便に緑茶抽出物として得られる。
【0005】
本発明の組成物は、乾燥状態(例えば粉末や錠剤)または水溶液状態(例えば飲料やシロップ)で得られる。健康補助食品や薬の形態でも得られる。飲み物や食べ物の製品にもなる。茶(例えば飲み物の茶およびティーバッグの中の茶葉)、ソフトドリンク、ジュース(例えば果実の抽出物および飲み物のジュース)、牛乳、コーヒー、クッキー、シリアル、チョコレート、およびスナックバーなどの例も含まれる。この組成物は、前述のどの形態においても、関節炎、腫瘍、性的不全、慢性の便秘、炎症性大腸炎の治療のために;集中力または心的状態を改善するために;およびコレステロール値または血圧を低下させるために用いることができる。さらに、前述の疾病の治療のための薬剤を製造するための本組成物の使用だけではなく、活性な薬剤としての本組成物の使用もまた、本発明の範囲に含まれる。
【0006】
本発明の1以上の実施形態の詳細を後述のように説明する。その他の本発明の特徴、目的および利点は、当該記述および特許請求の範囲により明らかにされる。
【0007】
詳細な説明
本発明の組成物は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、カフェイン、ケルセチン、エピガロカテキン没食子酸塩、エピカテキン、エピカテキン没食子酸塩、エピガロカテキン、およびポリフェロンEを含有する。緑茶抽出物は、エピガロカテキン没食子酸塩、エピカテキン、エピカテキン没食子酸塩、エピガロカテキン、およびポリフェロンEを簡便に供給するために用いられる。
【0008】
本組成物成分の典型的な含量は、0.1〜50mgのビタミンB1、0.1〜150mgのビタミンB2、0.1〜2000mgのビタミンB3、0.1〜200mgのビタミンB6、5〜150μgのビタミンB12、50〜2000mgのビタミンC、50〜1500mgのカフェイン、20〜2000mgのケルセチン、10〜500mgのエピガロカテキン没食子酸塩、10〜500mgのエピカテキン、10〜500mgのエピカテキン没食子酸塩、10〜500mgのエピガロカテキン、および10〜500mgのポリフェロンEであり、1Lの水溶液に溶解または分散させることができる。成分の量は、前述の列記した量と相対比が同じ量であってもよい。「ケルセチン」の用語は、ケルセチンアグリコンおよびケルセチン誘導体、(たとえばケルセチン−3−O−グルコシド、ケルセチン−5−O−グルコシド、ケルセチン−7−O−グルコシド、ケルセチン−9−O−グルコシド、ケルセチン−3−O−ルチノシド、ケルセチン−3−O−[α−ラムノシル−(1→2)−α−ラムノシル−(1→6)]−β−グルコシド、ケルセチン−3−O−ガラクトシド、ケルセチン−7−O−ガラクトシド、ケルセチン−3−O−ラムノシド、およびケルセチン−7−O−ガラクトシド)の両方を意味する。消化の後、ケルセチン誘導体は体内に吸収される活性な形であるケルセチンアグリコンに変換される。上述したケルセチンの量は、ケルセチンアグリコンまたはケルセチン誘導体のケルセチン部分の量を意味する。例えば、日常的に用いる組成物は、1000mgのケルセチン、30mgのビタミンB1、85mgのビタミンB2、1gのビタミンB3、100mgのビタミンB6、120μgのビタミンB12、1200mgのビタミンC、1000IUのビタミンE、1000mgのカフェイン、並びに120mgのエピガロカテキン没食子酸塩、140mgのエピカテキン、360mgのエピカテキン没食子酸塩、360mgのエピガロカテキン、および120mgのポリフェロンEを含む緑茶抽出物を含有する1Lの水溶液である。
【0009】
本組成物は、1以上のその他の活性成分、例えばビタミンE、CoQ−10、大豆イソフラボン、タウリン、甜菜ペクチン繊維、イチョウ葉エキスを含みうる。これらの成分の典型的な含量は、3〜1000IUのビタミンE、10〜400mgのCoQ−10、20〜600mgの大豆イソフラボン、10〜1000mgのタウリン、1〜15gの甜菜ペクチン繊維、および50〜500mgのイチョウ葉エキス(乾燥重量)である。さらに、本組成物は必要であればソルビトール、マルチトール、水素化グルコースシロップ、および水素化でんぷん加水分解物、高フルクトースコーンシロップ、甘蔗糖、甜菜糖、ペクチン、並びにスクラロースのような甘味料を加えて甘味をつけることができる。
【0010】
上述の組成物の一例は粉末である。この粉末は、例えば茶またはジュースなどの飲み物を作るために簡便に用いられる。この粉末は、ペースト、ゼリー、カプセル剤または錠剤を作るのにも用いられる。ラクトースおよびコーンスターチは一般にカプセル剤の希釈剤としておよび錠剤の担体として用いられる。ステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤は典型的に錠剤に加えられる。
【0011】
本発明の組成物は健康補助食品または医薬品にもなる。健康補助食品としては、ミネラルまたはアミノ酸などの栄養補助食品が挙げられる。本組成物はまた、茶、ソフトドリンク、ジュース、牛乳、コーヒー、クッキー、シリアル、チョコレートおよびスナックバーのような飲料や食品の製品にもなる。
【0012】
本組成物は、上述したどのような形態においても、関節炎、腫瘍、性的不全、慢性の便秘、炎症性大腸炎のような疾患または障害を治療するために;集中力または心的状態を改善するために;およびコレステロール値または血圧を低下させるために用いられる。「腫瘍」の用語は良性腫瘍および悪性腫瘍(例えば白血病、結腸癌、腎臓癌、肝臓癌、乳癌、または肺癌)の両方を意味する。「治療」、「改善」、および「低下」の用語は、1以上の当該疾患もしくは障害、または1以上のそれらの症状もしくは疾病素因をもつ患者に、本発明の組成物の有効量を1以上の疾患もしくは障害、またはその症状、もしくは疾病素因を治療、軽減、緩和、修復、改善するために投与することを示す。「投与」の用語は、食物、飲料、錠剤、カプセル、懸濁液、および溶液など任意の適切な方法で患者に本発明の組成物を経口または非経口で与えることを意味する。「非経口」の用語は、さまざまな注入技術のほかに、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、動脈内、滑液嚢内、胸骨内、くも膜下、病変内、頭蓋内への注射を示す。「有効量」の用語は、コレステロール値または血圧を低下させるなどの治療効果を与えるのに十分な本組成物の投与量を示す。最適な投与の経路および量を決定するために、インビボおよびインビトロの双方の研究が行われうる。
【実施例】
【0013】
以下の具体的な実施例は単に例示として説明するためであって、開示の残部をいかようにも限定することはないと解されるべきである。さらなる実験を行うことなく、当業者はここでの記述に基づいて本発明の最大限の範囲を利用できると考えられる。引用される全ての文献は本明細書に参照として完全に組み込まれる。
【0014】
処方1は以下のように調製した。30mLの精製水にビタミンB1(8mg)、ビタミンB2(21.1mg)、ビタミンB3(248mg)、ビタミンB6(24.8mg)、ビタミンB12(20.4mg)、ビタミンC(74.4mg)、ビタミンE(37.2IU)、カフェイン(99.2mg)、ケルセチンアグリコン(248mg)、並びにエピガロカテキン没食子酸塩(80mg)、エピカテキン(80mg)、エピカテキン没食子酸塩(80mg)、エピガロカテキン(80mg)、およびポリフェロンE(80mg)を含む緑茶抽出物を室温で加えた。成分は全てSpectrum Laboratory Products, Inc.,Gardena,CA;Sigma,St. Louis,MOおよびAldrich,Milwaukee,WIから入手できる。上記の混合物をフードミキサーを用いて激しく撹拌し150mLの精製水で希釈した。
【0015】
本実験では雄のSpregue−Dawleyラット(150〜180グラム、Charles River Lab, Boston, MA)を自由に食物と水に近づくことができるような天井に網をかけたかごに入れ、室温と光周期が研究の期間中制御された陽圧の部屋で飼育した。炎症性大腸炎(例えばクローン病)の動物モデルとして、25mgのヘプタン試薬、2,4−ジニトロベンゼンスルホン酸(TCI,Japan)を0.5mLの30%vol/volに混ぜたものを結腸内に点滴注入して結腸炎(炎症によって生じる結腸の肥大)を引き起こした。それぞれのラットを、はじめにメタフェンで麻酔し、次にPE50のカニューレでDNBS/エタノールを結腸に肛門から8cmの距離で、注入された。その後、2mLの空気をゆっくりとカニューレを通して注入し、溶液が結腸に残っていることを確認した。ラットはその後垂直の位置で30秒間静止させ、かごに戻した。同様の手順を用いることにより、ブランクコントロール郡のラットに0.5mLの30%エタノールを注入した。Hogaboam,et al.,Eur.J.Pharmacol. (1996) 309:261−269を参照。処方1およびメチルセルロース(MC)が最終濃度1%になるように加えられたケルセチンアグリコン溶液を、それぞれラットに経口で1日1回7日間与えた。1日の投薬には体重1キログラムあたり3.125〜25mgのケルセチンアグリコンを含めた。それぞれのラットの体重を24時間ごとに計測した。7日目にラットを殺して結腸を取り出し重量を測った。結腸を取り出す前、結腸とその他の器官との接着の有無を腹腔を開く際に記録した。結腸の重量と体重との比をそれぞれの動物について計算した。ブランクコントロール群に対する賦形剤コントロール群の比の正味の増加を処方群との比較の基準値として用いた。
【0016】
処方1およびケルセチンアグリコンのいずれも、25mg/kgの投薬で結腸の肥大を阻害し、3.125mg/kgの投薬では阻害に失敗した。しかし、6.25mg/kgおよび12.5mg/kgでは、処方1はケルセチンアグリコンよりも結腸の肥大の阻害に大幅に効果的であった。
【0017】
別の実験では、10mg/mLの細菌懸濁液を、熱で殺菌した結核菌H37Raを不完全なフロイント補助液中に懸濁させることにより調製した。次いで、雌のルイスラットの尾の付け根に上記の懸濁液を0.1mL皮内注射してアジュバント関節炎(AA)を誘発した。ラットには処方1またはケルセチンアグリコン溶液(1%MC)を1日1回12日間、ケルセチンアグリコンの1日の投与量を25mg/kgとして、誘発を受けた次の日から経口で投与した。多発関節炎の進行は、発症期間(免疫付与から10日目から25日目)中、毎日顕微鏡検査と各実験動物の関節炎指数の決定で追跡された。多発関節炎の強度は、以下の図式によってスコア付けした:(a)関節の紅斑、腫大、奇形に基づく手足それぞれに対する0から3の段階:すなわち0は紅斑も腫大もない場合;0.5は少なくとも1つの関節に腫大が認められる場合;1は軽度の腫大と紅斑がある場合;2は腫大と紅斑が足首と手首双方にある場合;3は強直および骨の変形がある場合。(b)体の他の部分に対する段階:0.5は赤みがある場合または耳に結節がある場合;1は鼻の腫大の組織がつながっている場合または尾に結節またはねじれがある場合。Schorlemmer et al.,Drugs Exptl.Clin. Res.(1991)17:471−483を参照。ケルセチンアグリコンで治療したラットと比較すると、処方1で治療したラットでは18日目で明らかに関節炎の症状に大きく改善がみられた。
【0018】
さらに別の実験では、雌のBD2F1(C57BL/6xDBA/2F1)ラットをはじめにCharles River Labから入手した。ラットに食物と水を適宜与えた。癌の動物モデルとして、p388白血病細胞50,000個を生後7週の雌のBD2F1ラットに、0日目に腹腔内接種した。処方1あるいはケルセチンアグリコン溶液(1%MC)を1日1回14日間経口で投与し、ケルセチンアグリコン溶液の1日の投与量を12.5mg/kgとした。コントロール群の全てのラットは腹水の結果21日目ごろに死亡したが治療群は死亡しなかった。治療群とコントロール群の平均生存時間を比較して、抗癌活性を決定した。Yoshimatsu et al.,Cancer Res.(1997)57:3208−3213を参照。処方1で治療したラットはケルセチンアグリコンで治療したラットに比べて大幅に長い平均生存時間を示した。
【0019】
ホスホジエステラーゼ−5(PDE−5)は、性的機能に関連する酵素である。更なる実験では既知の方法に修正を加えてPDE−5の活性を決定した。Thompson et al.,Methods Enzymol.(1974)38:205−212を参照。精製したPDE−5の活性を、8μMのcGMP([H]−cGMPを64μCi/ml)、40mMのMOPS、0.5mMのEGTA、15mMの酢酸マグネシウム、並びに1Mから100μMの範囲のさまざまな濃度の処方1、ケルセチンアグリコン溶液、3−イソブチル−1−メチルキサンチン(IBMX、一般的なPDE−5阻害剤)溶液(1%MC)の存在下で0.15mg/mlのBSAを含むpH7.5の反応混合液において測定した。反応は37℃で60分間行い、70℃に2分間加熱して停止させた。次いで、標識された酵素反応生成物[H]−cGMPを0.1ユニットのヌクレオチダーゼの存在下で[H]−グアノシンとリン酸とに分解した。最後に分解されなかった[H]−cGMPをアニオン交換樹脂に吸収させた。上澄みに含まれる[H]−グアノシンを液体シンチレーションカウンターで計測した。処方1は、投与量に依存してPDE−5の活性を阻害しIC50値はケルセチンアグリコンやIBMXの場合に比べて大幅に低いことが示された。
【0020】
本発明の別の2種類の組成物、すなわち処方2と処方3を評価するために人体での実験を行った。処方2は以下のように調製した。200mLの精製水にビタミンB1(30mg)、ビタミンB2(85mg)、ビタミンB3(1g)、ビタミンB6(100mg)、ビタミンB12(120μg)、ビタミンC(1200mg)、ビタミンE(1000IU)、カフェイン(1000mg)、ケルセチンアグリコン(1000mg)、およびエピガロカテキン没食子酸塩(120mg)、エピカテキン(140mg)、エピカテキン没食子酸塩(360mg)、エピガロカテキン(360mg)、およびポリフェロンE(120mg)を含む緑茶抽出物を室温で加えた。上記の混合物はフードミキサーを用いて激しく撹拌し精製水で1Lに希釈した。処方3は以下のように調整した。200mLの精製水にビタミンB1(3.75mg)、ビタミンB2(4.25mg)、ビタミンB3(50mg)、ビタミンB6(5mg)、ビタミンB12(15μg)、ビタミンC(150mg)、ビタミンE(7.5IU)、カフェイン(200mg)、ケルセチンアグリコン(50mg)、並びにエピガロカテキン没食子酸塩(30mg)、エピカテキン(35mg)、エピカテキン没食子酸塩(35mg)、エピガロカテキン(90mg)、およびポリフェロンE(30mg)を含む緑茶抽出物を室温で加えた。上記の混合物をフードミキサーを用いて激しく撹拌した。混合物はその後精製水およびオレンジジュースで、最終的な溶液が10重量%のオレンジジュースを含むように1Lに希釈した。
【0021】
1つの研究では、高コレステロール値および高血圧の症状がある4人の男性および4人の女性の患者を処方2で治療した。各患者は毎日処方2のボトルを1本(20fl.oz.または591mL)、10日間飲んだ。その後、群の半数(1人の男性患者および3人の女性患者)は同じ処方のボトルをさらに20日間毎日飲み続けた。群の他の半数はこの治療を5日間やめ、次いで同一処方のボトルを2本、20日間飲み続けた。患者全員が集中力および心的状態が改善されたことが明らかになった。コレステロール値および血圧が正常値まで低下した。患者間で体重の有意な減少は観察されなかった。半数ずつの2つの群で、それぞれ2人ずつの患者が本研究の期間中に喉の渇きを感じた。
【0022】
別の研究では、2人の男性患者および2人の女性患者が処方2のボトルを1日2本(1本あたり20fl.oz.)、1か月間飲んだ。患者全員で心的状態および性衝動が改善されたことがわかった。患者全員が10〜25ポンド(体重の2〜6%)の範囲の体重減少を経験した。本治療の終了後、ほとんどの患者に心的状態の揺れがあった。
【0023】
さらに別の研究では、重い便秘の症状のある1人の男性患者と3人の女性患者に処方3で治療した。それぞれ1〜3本の処方3のボトル(1本あたり20fl.oz.)を毎日1週間飲んだ。患者全員で便秘が緩和された。
【0024】
さらに別の研究では、クローン病を患い、胃痛と下痢の症状のある1人の男性患者をも処方3で治療した。患者は処方3のボトルを1日2本(1本あたり20fl.oz.)、1週間飲んだ。両方の症状が劇的に抑えられ、その効果は治療終了後少なくとも1週間保たれた。
【0025】
他の実施形態
本明細書に開示された全ての特徴は、任意の組み合わせで組み合わせることができる。本明細書に開示された個々の特徴は、同様の、等価な、あるいは類似の目的を果たす代替の特徴に置き換えることができる。よって、特記しない限り、開示された個々の特徴は等価または同様な一連の一般的な特徴の単なる例示である。
【0026】
上述の説明によって、当業者は本発明の本質的な特徴を簡単に確認することができ、その思想および範囲から逸脱することなく、本発明にさまざまな変化や修正を加えさまざまな用途や条件に適用することができる。したがって、他の実施形態もまた以下の特許請求の範囲に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、カフェイン、ケルセチン、エピガロカテキン没食子酸塩、エピカテキン、エピカテキン没食子酸塩、エピガロカテキン、およびポリフェロンEを含む組成物。
【請求項2】
さらにビタミンEを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
さらにCoQ−10、大豆イソフラボン、タウリン、甜菜ペクチン繊維、またはイチョウ葉エキスを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
さらにCoQ−10、大豆イソフラボン、タウリン、甜菜ペクチン繊維、またはイチョウ葉エキスを含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項5】
組成物が乾燥状態である、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
組成物が乾燥状態である、請求項2に記載の組成物。
【請求項7】
組成物が乾燥状態である、請求項3に記載の組成物。
【請求項8】
組成物が乾燥状態である、請求項4に記載の組成物。
【請求項9】
組成物が茶、ソフトドリンク、ジュース、牛乳、コーヒー、クッキー、シリアル、チョコレート、あるいはスナックバーである、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
組成物が茶、ソフトドリンク、ジュース、牛乳、コーヒー、クッキー、シリアル、チョコレート、あるいはスナックバーである、請求項2に記載の組成物。
【請求項11】
組成物が茶、ソフトドリンク、ジュース、牛乳、コーヒー、クッキー、シリアル、チョコレート、あるいはスナックバーである、請求項3に記載の組成物。
【請求項12】
組成物が茶、ソフトドリンク、ジュース、牛乳、コーヒー、クッキー、シリアル、チョコレート、あるいはスナックバーである、請求項4に記載の組成物。
【請求項13】
ビタミンB1、ビタミンB3、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、カフェイン、ケルセチン、並びにエピガロカテキン没食子酸塩、エピカテキン、エピカテキン没食子酸塩、エピガロカテキン、およびポリフェロンEを含む緑茶抽出物を含む組成物。
【請求項14】
さらにビタミンEを含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
さらにCoQ−10、大豆イソフラボン、タウリン、甜菜ペクチン繊維、またはイチョウ葉エキスを含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
さらにCoQ−10、大豆イソフラボン、タウリン、甜菜ペクチン繊維、またはイチョウ葉エキスを含む、請求項14に記載の組成物。
【請求項17】
組成物が乾燥状態である、請求項13に記載の組成物。
【請求項18】
組成物が乾燥状態である、請求項14に記載の組成物。
【請求項19】
組成物が乾燥状態である、請求項15に記載の組成物。
【請求項20】
組成物が乾燥状態である、請求項16に記載の組成物。
【請求項21】
組成物が茶、ソフトドリンク、ジュース、牛乳、コーヒー、クッキー、シリアル、チョコレート、またはスナックバーである、請求項13に記載の組成物。
【請求項22】
組成物が茶、ソフトドリンク、ジュース、牛乳、コーヒー、クッキー、シリアル、チョコレート、またはスナックバーである、請求項14に記載の組成物。
【請求項23】
組成物が茶、ソフトドリンク、ジュース、牛乳、コーヒー、クッキー、シリアル、チョコレート、またはスナックバーである、請求項15に記載の組成物。
【請求項24】
組成物が茶、ソフトドリンク、ジュース、牛乳、コーヒー、クッキー、シリアル、チョコレート、またはスナックバーである、請求項16に記載の組成物。
【請求項25】
ビタミンB3およびケルセチンを含む組成物。
【請求項26】
ビタミンCおよびケルセチンを含む組成物。
【請求項27】
さらにビタミンB3を含む、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
請求項1に記載の組成物の有効量を、投与を必要とする患者に対して投与することを含む、クローン病、関節炎、白血病、性的不全、もしくは慢性の便秘を治療し;集中力もしくは心的状態を改善し;またはコレステロール値もしくは血圧を低下させる方法。
【請求項29】
前記組成物がさらにビタミンEを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記組成物がさらにCoQ−10、大豆イソフラボン、タウリン、甜菜ペクチン繊維、またはイチョウ葉エキスを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記組成物がさらにCoQ−10、大豆イソフラボン、タウリン、甜菜ペクチン繊維、またはイチョウ葉エキスを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
請求項13に記載の組成物の有効量を、投与を必要とする患者に対して投与することを含む、クローン病、関節炎、白血病、性的不全、もしくは慢性の便秘を治療し;集中力もしくは心的状態を改善し;またはコレステロール値もしくは血圧を低下させる方法。
【請求項33】
前記組成物がさらにビタミンEを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記組成物がさらにCoQ−10、大豆イソフラボン、タウリン、甜菜ペクチン繊維、あるいはイチョウ葉エキスを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記組成物がさらにCoQ−10、大豆イソフラボン、タウリン、甜菜ペクチン繊維、あるいはイチョウ葉エキスを含む、請求項33に記載の方法。
【請求項36】
請求項25に記載の組成物の有効量を、投与を必要とする患者に対して投与することを含む、クローン病、関節炎、白血病、性的不全、もしくは慢性の便秘を治療し;集中力もしくは心的状態を改善し;またはコレステロール値もしくは血圧を低下させる方法。
【請求項37】
請求項26に記載の組成物の有効量を、投与を必要とする患者に対して投与することを含む、クローン病、関節炎、白血病、性的不全、もしくは慢性の便秘を治療し;集中力もしくは心的状態を改善し;またはコレステロール値もしくは血圧を低下させる方法。
【請求項38】
前記組成物がさらにビタミンB3を含む、請求項37に記載の方法。

【公表番号】特表2006−507283(P2006−507283A)
【公表日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−546861(P2004−546861)
【出願日】平成15年10月14日(2003.10.14)
【国際出願番号】PCT/US2003/032552
【国際公開番号】WO2004/037015
【国際公開日】平成16年5月6日(2004.5.6)
【出願人】(505154130)クエルセジーン ホールディングス エルエルシー (3)
【Fターム(参考)】