携帯端末装置
【課題】使用者の携帯端末装置の所持状況に応じて着信時の応答メッセージを変化させる携帯端末装置及びそのネットワークシステムを提供する。
【解決手段】本携帯端末装置1において、加速度センサ11が加速度を検知したことを示す検知情報及び充電池15が充電中であることを示す充電情報をRAM12に記憶し、制御部13は、これらの情報に対応したROM16に格納された応答メッセージを返信する。
【解決手段】本携帯端末装置1において、加速度センサ11が加速度を検知したことを示す検知情報及び充電池15が充電中であることを示す充電情報をRAM12に記憶し、制御部13は、これらの情報に対応したROM16に格納された応答メッセージを返信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の所持・充電の所持状況に応じて着信時の応答情報を送信する携帯端末及びそのネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、携帯電話・情報端末などにおいて、無線LANやGPSを利用して位置情報を把握する技術は従来からあるが、携帯電話・情報端末などを使用者が実際に所持しているのか机上等に置かれているのか判別することはできなかった。つまり、携帯電話・情報端末などは、充電が必要であり長時間机上に置かれることも多々あるため、使用者が実際に携帯電話・情報端末などを所持しているのか充電中であるのかの所持状況を知らせる機能を持った携帯端末が必要とされる。
【0003】
この点、特許文献1には、焦電センサにより使用者が携帯を身に着けているかどうかを検知し、身に着けているときのみ自動応答が有効とする制御手段を備えたことを特徴とする携帯電話が開示されている。また、特許文献2には、携帯が所持されているときの所持の態様を示す環境情報に応じて着信報知手段の報知の形態を切り返す切り替え手段を設けるもの。即ち、切り替えるための環境情報には、携帯に加わる振動が短周期または長周期のいずれかであるのかを検出した振動情報、携帯の周囲の照度を検出した照度情報、あるいは、体温を検出する温度情報であることが開示されている。また、特許文献3には、携帯が携帯中かどうかを検知して、携帯中であることが検知されている状態で電源レベルが所定レベル以下の場合に低電源情報を報知することが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−116961号公報
【特許文献2】特開平10−200933号公報
【特許文献3】特開2000−330945号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、これらは携帯端末等を所持しているか等の所持状況だけに注目して自動応答等の処理を行うものであり、その他の携帯端末の使用者の所持状況に注目しておらず、利用者に十分な携帯端末の所持状況の情報提供を行っていないと考えられる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、使用者が携帯端末を所持しているか否か及び充電中であるか否かの所持状況に応じて着信時の応答情報を変化させる携帯端末装置及びそのネットワークシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
本発明の携帯端末装置は、加速度を検知するセンサと、前記センサが加速度を検知したことを示す検知情報を記憶する加速度記憶手段と、前記センサが加速度を検知したときに前記加速度記憶手段に前記検知情報を書き込み、加速度を所定時間検知しなかったときに前記加速度記憶手段の検知情報を消去する書込手段と、電力を供給する充電可能な充電力手段と、前記充電力手段が充電中であることを示す充電情報を記憶する充電情報記憶手段と、前記充電力手段が充電を始めたときに前記充電情報記憶手段に前記充電情報を書き込み、充電を終えたときに前記充電情報記憶手段の前記充電情報を消去する書込手段と、所定の応答情報を記憶した応答情報記憶手段と、前記検知情報及び前記充電情報に応じて前記所定の応答情報を送信する送受信手段とを備えている。
【0008】
上記の構成によれば、加速度記憶手段の検知情報の存否に応じて、携帯端末使用者が携帯中か否かを判断し、充電情報記憶手段の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、当該携帯端末にアクセスした者は、携帯端末使用者の行動態様を知ることができる場合がある。
【0009】
また、本発明においては、加速度を検知するセンサと、電力を供給する充電可能な充電力手段と、前記センサで検知した検知情報及び前記充電力手段が充電中であることを示す充電情報を送信する送信手段とを備えた携帯端末装置と、前記検知情報を記憶するサーバー側加速度記憶手段と、前記充電情報を記憶するサーバー側充電情報記憶手段と、前記検知情報を受信したときに前記サーバー側加速度記憶手段に前記検知情報を書き込み、所定時間前記検知情報を受信しなかったときに前記サーバー側加速度記憶手段の前記検知情報を消去する書込手段と、前記充電情報を受信したときに前記サーバー側充電情報記憶手段に前記充電情報を書き込み、前記充電情報を受信しなかったときに前記サーバー側充電情報記憶手段の前記充電情報を消去する書込手段と、所定の応答情報を記憶したサーバー側応答情報記憶手段と、前記検知情報及び前記充電情報に応じて前記所定の応答情報を送信する送受信手段とを備えたサーバーとを有するネットワークシステムとしてもよい。
【0010】
上記の構成によれば、サーバー側加速度記憶手段の検知情報の存否に応じて、携帯端末使用者が携帯端末を携帯中か否かを判断し、充電情報記憶手段の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、当該携帯端末にアクセスした者は、携帯端末使用者の行動態様を知ることができる場合がある。また、サーバー側で携帯端末使用者が携帯端末を携帯中か否かの情報及び携帯端末が充電中か否かの情報を一括管理することができ、情報の保守・管理を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を図1ないし図6に基づいて以下に説明する。
【0012】
図1は、実施の形態1に係る携帯端末装置1を使用した場合の概要図である。図1では、使用者が携帯端末装置1を所持せず充電中である場合の応答メッセージ、及び使用者が携帯端末装置1を所持しており充電中でない場合の応答メッセージについて示されている。尚、図1に示した概要図についての詳細は以下に説明する。
【0013】
(携帯端末装置1の構成)
図2は、実施の形態1に係る携帯端末装置のブロック図を示している。本携帯端末装置1は、基板に設けられた制御部13で動作が制御されている。書込手段としての制御部13は回路基板上に配置されたCPU14を主たる構成要素としており、CPU14は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う。また、携帯端末装置1は、加速度記憶手段及び充電情報記憶手段としてのRAM12及び応答情報記憶手段としてのROM16を有している。ROM16は、後述する応答メッセージテーブルを格納している。RAM12は、後述する「携帯中」との状況を示す状態フラグ及び「充電中」との状況を示す状態フラグを記憶する。また、速度が一定時間あたりにしてどれだけ変化したかを示す加速度を検知するセンサとしての加速度センサ11を備えている。また、本携帯端末装置1に必要な電力を供給する充電可能な充電力手段としての充電池15を備えている。また、使用者の音声を受信する送話器19と受信した音声を出力する受話器18とを備えている。更に、携帯端末装置1は、外部の無線基地局と電波の送受信を行う送受信手段としての送受信装置17を備えている。
【0014】
加速度センサ11は、本携帯端末を所持している利用者が動き始めるときには進行方向に加速がかかり、また、止まるときには逆に進行方向に対して減速(つまりマイナスの加速)がかかること検知する。そして、制御部13は、かかる加速度が検知された場合に、利用者が実際に本携帯端末を所持していると判断することになる。また、制御部13は、充電池15が、充電中である場合には、利用者が本携帯端末を充電していると判断することになる。
【0015】
本携帯端末において加速度センサ11、充電池15、制御部13を備えていることにより、加速度センサ11の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置1の使用者が携帯中か否かを判断し、RAM12の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断することができ、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置1にアクセスした者は、携帯端末装置1の使用者の行動態様を知ることができる場合がある。
【0016】
(携帯端末装置1の動作)
上記の構成において、携帯端末装置1の動作について以下3つの処理手順を踏まえて説明する。
【0017】
第1に、携帯端末装置1を所持しているか否かを判定する処理手順を図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0018】
まず、携帯端末装置1の電源が投入されている場合に、CPU14は、加速度センサ11が加速度を検知したか否かの判定を行う(A1)。そして、加速度を検知しなければ(A1、NO)、A1を繰り返すことで、加速度の検知待ちとなる。
【0019】
一方、加速度を検知した場合には(A1、YES)、RAM12に加速度を検知したことを示す検知情報を書き込む(A2)。このRAM12に記憶された検知情報は、利用者が「携帯中」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(A3)。次に、加速度センサ11が所定時間加速度を検知しなかったか否かの判定を行う(A4)。そして、所定時間の間に加速度を検知した場合は(A4、NO)、A2に戻り、RAM12に検知情報を書き込む。
【0020】
一方、所定時間加速度を検知しなかった場合は(A4、YES)、RAM12に記憶された検知情報を消去する(A5)。このRAM12の検知情報が消去された状態は、利用者が「携帯していない」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(A6)。これで、携帯端末装置1を所持しているか否かを判定する処理手順が一旦終了し、A1に戻る。
【0021】
第2に、携帯端末装置1が充電中か否かを判定する処理手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0022】
まず、携帯端末装置1の電源が投入されている場合に、CPU14は、充電池15が充電中か否かの判定を行う(B1)。そして、充電中であれば(B1、YES)、CPU14は、RAM12に充電池15が充電中であることを示す充電情報を書き込む(B2)。このRAM12に記憶された充電情報は、携帯端末装置1が「充電中」であることを示す状態フラグとしての情報となる(B3)。そして、B1に戻る。
【0023】
一方、充電中でなければ(B1、NO)、RAM12に充電情報が記憶されていれば充電情報を消去する(B4)。このRAM12の充電情報が消去された状態は、携帯端末装置1が「充電中ではない」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(B5)。これで、携帯端末装置1が充電中か否かを判定する処理手順が一旦終了し、B1に戻る。
【0024】
第3に、外部の携帯端末等から、無線基地局を介して携帯端末装置1に着信が入った場合における応答情報の送信処理手順を図5に基づいて説明する。
【0025】
まず、携帯端末装置1の電源が投入されている場合に、CPU14は本携帯端末装置1に着信があったか否かの判定を行う(C1)。そして、着信していなければ(C1、NO)、C1を繰り返すことで、着信待ちとなる。一方、着信があった場合は(C1、YES)、所定回数の呼び出しコールがあったか否かの判定を行う(C2)。そして、所定回数の呼び出しコールがなかった場合は(C2、NO)、C1に戻る。一方、所定回数の呼び出しコールがあった場合は(C2、YES)、図4で示した上記本携帯端末装置1が充電中か否かを判定する処理手順で判定した「充電中」であることを示す状態フラグであるか否かの判定を行う(C3)。
【0026】
そして、充電中であれば(C3、YES)、図3で示した上記本携帯端末装置1を所持しているか否かを判定する処理手順で判定した「携帯中」との状況を示す状態フラグであるか否かの判定を行う(C4)。そして、「携帯中」でなければ(C4、NO)、ROM16に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「×」、充電中「○」)。具体的には、「只今、携帯電話を携帯しておりません」というメッセージで応答する(C5)。そして、通信が終われば、C1に戻り着信待ちの状態となる。一方、「携帯中」であれば(C4、YES)、ROM16に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「○」、充電中「○」)。具体的には、「只今、移動中ですが、バッテリーが少ないので応答しない可能性もありますのでメッセージを残してください」とのメッセージで応答する(C6)。そして、通信が終われば、C1に戻り着信待ちの状態となる。
【0027】
一方、C3において、充電中でなければ(C3、NO)、図3で示した上記本携帯端末装置1を所持しているか否かを判定する処理手順で判定した「携帯中」との状況を示す状態フラグであるか否かの判定を行う(C7)。そして、「携帯中」でなければ(C7、NO)、ROM16に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「×」、充電中「×」)。具体的には、「只今、携帯電話を携帯しておりません」というメッセージで応答する(C9)。そして、通信が終われば、C1に戻り着信待ちの状態となる。一方、「携帯中」であれば(C7、YES)、ROM16に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「○」、充電中「×」)。具体的には、「只今、移動中ですので、着信履歴を残すかメッセージを残していただければ後ほど連絡します」とのメッセージで応答する(C8)。そして、通信が終われば、C1に戻り着信待ちの状態となる。
【0028】
尚、携帯端末装置1は、応答メッセージ後に相手の音声を録音することができる録音装置を備えているものとする。また、図6に示した応答メッセージテーブルにおける応答メッセージは、一例にすぎず便宜変更が可能である。
【0029】
これにより、RAM12の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置1の使用者が携帯中か否かの判断をし、RAM12の充電情報の存否に応じて充電中か否かの判断をする。そして、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置1にアクセスした者は、携帯端末装置1の使用者の行動態様を知ることができる場合がある(図1参照)。
【0030】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2を図7ないし図11に基づいて以下に説明する。
【0031】
図7は、実施の形態2に係るネットワークシステムの概要図である。図1では、使用者の携帯端末装置2を所持しているか否か、携帯端末装置2が充電中であるか否かの所持状況をサーバー3経由でディスプレイ34に表示した場面が示されている。尚、図7に示した概要図についての詳細は以下に説明する。
【0032】
(携帯端末装置2の構成)
図8は、実施の形態2に係る携帯端末装置2及びサーバー3のブロック図を示している。本携帯端末装置2は、基板に設けられた制御部20で動作が制御されている。制御部20は回路基板上に配置されたCPU21を主たる構成要素としており、CPU21は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う。また、携帯端末装置2は、速度が一定時間あたりにしてどれだけ変化したかを示す加速度を検知するセンサとしての加速度センサ22を備えている。また、携帯端末装置2に必要な電力を供給する充電可能な充電力手段としての充電池23を備えている。また、使用者の音声を受信する送話器25と受信した音声を出力する受話器26とを備えている。更に、携帯端末装置2は、無線基地局4と電波の送受信を行う送信手段としての送受信装置24を備えている。
【0033】
(サーバー3の構成)
サーバー3は、基板に設けられた制御部30で動作が制御されている。サーバー側書込手段としての制御部30は回路基板上に配置されたCPU31を主たる構成要素としており、CPU31は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う。また、サーバー3は、サーバー側応答情報記憶手段としてのROM32及びサーバー側加速度記憶手段及びサーバー側充電情報記憶手段としてのRAM33を有している。また、サーバー3は、携帯端末装置2の使用者が携帯端末を携帯中か否かの情報及び携帯端末が充電中か否かの情報を表示することができるディスプレイ34備えている。更にサーバー3は、無線基地局4と電波の送受信を行う送受信手段としての送受信装置35を備えている。
【0034】
上記構成によれば、RAM32の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置2の使用者が携帯端末装置2を携帯中か否かを判断し、RAM32の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置2にアクセスした者は、携帯端末装置2の使用者の行動態様を知ることができる場合がある。また、サーバー3側で携帯端末装置2の使用者が携帯端末装置2を携帯中か否かの情報及び携帯端末装置2が充電中か否かの情報を一括管理することができ、情報の保守・管理を容易にすることができる。
【0035】
(携帯端末装置2及びサーバー3の動作)
上記の構成において、携帯端末装置2及びサーバー3の動作について以下3つの処理手順を踏まえて説明する。
【0036】
第1に、携帯端末装置2を所持しているか否かを判定する処理手順を図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0037】
まず、携帯端末装置2の電源が投入されている場合に、CPU21は、加速度センサ22が加速度を検知したか否かの判定を行う(D1)。そして、加速度を検知しなければ(D1、NO)、D1を繰り返すことで、加速度の検知待ちとなる。
【0038】
一方、加速度を検知した場合には(D1、YES)、サーバー3に加速度を検知したことを示す検知情報を送受信装置24から送信する(D2)。そして、サーバー3において、CPU31は、RAM33に検知情報を書き込む(D3)。このRAM33に記憶された検知情報は、利用者が「携帯中」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(D4)。次に、加速度センサ22が所定時間加速度を検知しなかったか否かの判定を行う(D5)。そして、所定時間の間に加速度を検知した場合は(D5、NO)、D3に戻り、RAM33に検知情報を書き込む。
【0039】
一方、所定時間加速度を検知しなかった場合は(D5、YES)、RAM33に記憶された検知情報を消去する(D6)。このRAM33の検知情報が消去された状態は、利用者が「携帯していない」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(D7)。これで、携帯端末装置2を所持しているか否かを判定する処理手順が一旦終了し、D1に戻る。
【0040】
第2に、携帯端末装置2が充電中か否かを判定する処理手順を図10のフローチャートに基づいて説明する。
【0041】
まず、携帯端末装置2の電源が投入されている場合に、CPU21は、充電池23が充電中か否かの判定を行う(E1)。そして、充電中であれば(E1、YES)、サーバー3に充電池23が充電中であることを示す充電情報を送受信装置24から送信する(E2)。サーバー3側の送受信装置35で受信した充電情報を、CPU31は、RAM33に書き込む(E3)。このRAM33に記憶された充電情報は、携帯端末装置2が「充電中」であることを示す状態フラグとしての情報となる(E4)。そして、E1に戻る。
【0042】
一方、充電中でなければ(E1、NO)、サーバー3側のCPU31は、RAM33に充電情報が記憶されていれば充電情報を消去する(E5)。このRAM33の充電情報が消去された状態は、携帯端末装置2が「充電中ではない」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(E6)。これで、携帯端末装置2が充電中か否かを判定する処理手順が一旦終了し、E1に戻る。
【0043】
第3に、外部の携帯端末等から、無線基地局4を介して携帯端末装置2に着信が入った場合における応答情報の送信処理手順を図11に基づいて説明する。
【0044】
まず、携帯端末装置2の電源が投入されている場合に、CPU21は携帯端末装置2に着信があったか否かの判定を行う(F1)。そして、着信していなければ(F1、NO)、F1を繰り返すことで、着信待ちとなる。一方、着信があった場合は(F1、YES)、所定回数の呼び出しコールがあったか否かの判定を行う(F2)。そして、所定回数の呼び出しコールがなかった場合は(F2、NO)、F1に戻る。一方、所定回数の呼び出しコールがあった場合は(F2、YES)、サーバー3側での応答に切り替える(F3)。そして、サーバー3側のCPU31は、図10で示した上記携帯端末装置2が充電中か否かを判定する処理手順で判定した「充電中」であることを示す状態フラグであるか否かの判定を行う(F4)。
【0045】
そして、充電中であれば(F4、YES)、図9で示した上記携帯端末装置2を所持しているか否かを判定する処理手順で判定した「携帯中」との状況を示す状態フラグであるか否かの判定を行う(F5)。そして、「携帯中」でなければ(F5、NO)、ROM32に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「×」、充電中「○」)。具体的には、「只今、携帯電話を携帯しておりません」というメッセージで応答する(F6)。そして、通信が終われば、F1に戻り着信待ちの状態となる。一方、「携帯中」であれば(F5、YES)、ROM32に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「○」、充電中「○」)。具体的には、「只今、移動中ですが、バッテリーが少ないので応答しない可能性もありますのでメッセージを残してください」とのメッセージで応答する(F7)。そして、通信が終われば、F1に戻り着信待ちの状態となる。
【0046】
一方、F4において、充電中でなければ(F4、NO)、図9で示した上記携帯端末装置2を所持しているか否かを判定する処理手順で判定した「携帯中」との状況を示す状態フラグであるか否かの判定を行う(F8)。そして、「携帯中」でなければ(F8、NO)、ROM32に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「×」、充電中「×」)。具体的には、「只今、携帯電話を携帯しておりません」というメッセージで応答する(F10)。そして、通信が終われば、F1に戻り着信待ちの状態となる。一方、「携帯中」であれば(F8、YES)、ROM32に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「○」、充電中「×」)。具体的には、「只今、移動中ですので、着信履歴を残すかメッセージを残していただければ後ほど連絡します」とのメッセージで応答する(F9)。そして、通信が終われば、F1に戻り着信待ちの状態となる。
【0047】
尚、実施形態2においては、サーバー3側のRAM33に保存された「充電中」であることを示す状態フラグ及び「携帯中」であることを示す状態フラグに基づき携帯端末装置2の使用者の所持状況をディスプレイ34に表示することができる(図7参照)。
【0048】
また、サーバー3は、応答メッセージ後に相手の音声を録音することができる録音装置を備えているものとする。また、図6に示した応答メッセージテーブルにおける応答メッセージは、一例にすぎず便宜変更が可能である。
【0049】
上記の動作によれば、RAM33の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置2の使用者が携帯端末装置2を携帯中か否かを判断し、RAM33の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置2にアクセスした者は、携帯端末装置2の使用者の行動態様を知ることができる場合がある。また、サーバー3側で携帯端末装置2の使用者が携帯端末装置2を携帯中か否かの情報及び携帯端末装置2が充電中か否かの情報を一括管理することができ、情報の保守・管理を容易にすることができる(図7参照)。
【0050】
(本実施の形態の概要)
以上のように、実施の形態1の携帯端末装置1においては、加速度を検知するセンサ(加速度センサ11)と、センサが加速度を検知したことを示す検知情報を記憶する加速度記憶手段(RAM12等)と、センサが加速度を検知したときに加速度記憶手段に検知情報を書き込み、加速度を所定時間検知しなかったときに加速度記憶手段の検知情報を消去する書込手段(制御部13、CPU14等)と、電力を供給する充電可能な充電力手段(充電池15)と、充電力手段が充電中であることを示す充電情報を記憶する充電情報記憶手段(RAM12等)と、充電力手段が充電を始めたときに充電情報記憶手段に充電情報を書き込み、充電を終えたときに充電情報記憶手段の充電情報を消去する書込手段(制御部13、CPU14等)と、所定の応答情報(応答メッセージ等)を記憶した応答情報記憶手段(ROM16等)と、検知情報及び充電情報に応じて所定の応答情報を送信する送受信手段(送受信装置17)とを備えた構成とされている。
【0051】
上記の構成によれば、加速度記憶手段の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置の使用者が携帯中か否かを判断し、充電情報記憶手段の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置にアクセスした者は、携帯端末装置の使用者の行動態様を知ることができる場合がある。
【0052】
また、実施の形態2のネットワークシステムにおいては、加速度を検知するセンサ(加速度センサ22)と、電力を供給する充電可能な充電力手段(充電池23)と、センサで検知した検知情報及び充電力手段が充電中であることを示す充電情報を送信する送信手段(送受信装置24等)とを備えた携帯端末装置(携帯端末装置2)と、検知情報を記憶するサーバー側加速度記憶手段(RAM33等)と、充電情報を記憶するサーバー側充電情報記憶手段(RAM33等)と、検知情報を受信したときにサーバー側加速度記憶手段に検知情報を書き込み、所定時間検知情報を受信しなかったときにサーバー側加速度記憶手段の検知情報を消去する書込手段(制御部30、CPU31等)と、充電情報を受信したときにサーバー側充電情報記憶手段に充電情報を書き込み、充電情報を受信しなかったときにサーバー側充電情報記憶手段の充電情報を消去する書込手段(制御部30、CPU31等)と、所定の応答情報(応答メッセージ等)を記憶したサーバー側応答情報記憶手段(ROM32等)と、検知情報及び充電情報に応じて所定の応答情報を送信する送受信手段(送受信装置35)とを備えたサーバー(サーバー3)とを備えた構成とされている。
【0053】
上記の構成によれば、サーバー側加速度記憶手段の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置の使用者が携帯端末を携帯中か否かを判断し、充電情報記憶手段の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置にアクセスした者は、携帯端末装置の使用者の行動態様を知ることができる場合がある。また、サーバー側で携帯端末装置の使用者が携帯端末装置を携帯中か否かの情報及び携帯端末が充電中か否かの情報を一括管理することができ、情報の保守・管理を容易にすることができる。
【0054】
(本実施形態の変形例)
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯端末装置及びサーバーは、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複、置き換えて備えていてもよい。
【0055】
例えば、本携帯端末装置は、PDA(personal digital assistants)などの種々の情報通信端末にも本発明は適用可能である。また、情報通信端末に限らず、種々の通信装置にも本発明は適用可能である。
【0056】
また、ROMに格納される応答メッセージは、利用者の使用状況により自由にメッセージ内容を変更してもよい。
【0057】
また、携帯端末装置がメール機能を備えている場合には、携帯端末装置の使用者の所持状況を返信メールで返答するようにしてもよい。
【0058】
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。尚、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】実施形態1に係る携帯端末装置を使用した場合の概要図である。
【図2】実施形態1に係る携帯端末装置のブロック図である。
【図3】実施形態1に係る携帯端末装置を所持しているか否かを判定する処理手順を示したフローチャートである。
【図4】実施形態1に係る携帯端末装置が充電中か否かを判定する処理手順を示したフローチャートである。
【図5】実施形態1に係る携帯端末装置に着信が入った場合における応答情報の送信処理手順を示したフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る応答メッセージテーブルである。
【図7】実施形態2に係るネットワークシステムの概要図である。
【図8】実施形態2に係る携帯端末装置及びサーバーのブロック図である。
【図9】実施形態2に係る携帯端末装置を所持しているか否かを判定する処理手順を示したフローチャートである。
【図10】実施形態2に係る携帯端末装置が充電中か否かを判定する処理手順を示したフローチャートである。
【図11】実施形態2に係る携帯端末装置に着信が入った場合における応答情報の送信処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
1 携帯端末装置
11 加速度センサ
12 RAM
13 制御部
14 CPU
15 充電池
16 ROM
17 送受信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の所持・充電の所持状況に応じて着信時の応答情報を送信する携帯端末及びそのネットワークシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、携帯電話・情報端末などにおいて、無線LANやGPSを利用して位置情報を把握する技術は従来からあるが、携帯電話・情報端末などを使用者が実際に所持しているのか机上等に置かれているのか判別することはできなかった。つまり、携帯電話・情報端末などは、充電が必要であり長時間机上に置かれることも多々あるため、使用者が実際に携帯電話・情報端末などを所持しているのか充電中であるのかの所持状況を知らせる機能を持った携帯端末が必要とされる。
【0003】
この点、特許文献1には、焦電センサにより使用者が携帯を身に着けているかどうかを検知し、身に着けているときのみ自動応答が有効とする制御手段を備えたことを特徴とする携帯電話が開示されている。また、特許文献2には、携帯が所持されているときの所持の態様を示す環境情報に応じて着信報知手段の報知の形態を切り返す切り替え手段を設けるもの。即ち、切り替えるための環境情報には、携帯に加わる振動が短周期または長周期のいずれかであるのかを検出した振動情報、携帯の周囲の照度を検出した照度情報、あるいは、体温を検出する温度情報であることが開示されている。また、特許文献3には、携帯が携帯中かどうかを検知して、携帯中であることが検知されている状態で電源レベルが所定レベル以下の場合に低電源情報を報知することが開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開平9−116961号公報
【特許文献2】特開平10−200933号公報
【特許文献3】特開2000−330945号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、これらは携帯端末等を所持しているか等の所持状況だけに注目して自動応答等の処理を行うものであり、その他の携帯端末の使用者の所持状況に注目しておらず、利用者に十分な携帯端末の所持状況の情報提供を行っていないと考えられる。
【0006】
そこで、本発明の目的は、使用者が携帯端末を所持しているか否か及び充電中であるか否かの所持状況に応じて着信時の応答情報を変化させる携帯端末装置及びそのネットワークシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段及び効果】
【0007】
本発明の携帯端末装置は、加速度を検知するセンサと、前記センサが加速度を検知したことを示す検知情報を記憶する加速度記憶手段と、前記センサが加速度を検知したときに前記加速度記憶手段に前記検知情報を書き込み、加速度を所定時間検知しなかったときに前記加速度記憶手段の検知情報を消去する書込手段と、電力を供給する充電可能な充電力手段と、前記充電力手段が充電中であることを示す充電情報を記憶する充電情報記憶手段と、前記充電力手段が充電を始めたときに前記充電情報記憶手段に前記充電情報を書き込み、充電を終えたときに前記充電情報記憶手段の前記充電情報を消去する書込手段と、所定の応答情報を記憶した応答情報記憶手段と、前記検知情報及び前記充電情報に応じて前記所定の応答情報を送信する送受信手段とを備えている。
【0008】
上記の構成によれば、加速度記憶手段の検知情報の存否に応じて、携帯端末使用者が携帯中か否かを判断し、充電情報記憶手段の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、当該携帯端末にアクセスした者は、携帯端末使用者の行動態様を知ることができる場合がある。
【0009】
また、本発明においては、加速度を検知するセンサと、電力を供給する充電可能な充電力手段と、前記センサで検知した検知情報及び前記充電力手段が充電中であることを示す充電情報を送信する送信手段とを備えた携帯端末装置と、前記検知情報を記憶するサーバー側加速度記憶手段と、前記充電情報を記憶するサーバー側充電情報記憶手段と、前記検知情報を受信したときに前記サーバー側加速度記憶手段に前記検知情報を書き込み、所定時間前記検知情報を受信しなかったときに前記サーバー側加速度記憶手段の前記検知情報を消去する書込手段と、前記充電情報を受信したときに前記サーバー側充電情報記憶手段に前記充電情報を書き込み、前記充電情報を受信しなかったときに前記サーバー側充電情報記憶手段の前記充電情報を消去する書込手段と、所定の応答情報を記憶したサーバー側応答情報記憶手段と、前記検知情報及び前記充電情報に応じて前記所定の応答情報を送信する送受信手段とを備えたサーバーとを有するネットワークシステムとしてもよい。
【0010】
上記の構成によれば、サーバー側加速度記憶手段の検知情報の存否に応じて、携帯端末使用者が携帯端末を携帯中か否かを判断し、充電情報記憶手段の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、当該携帯端末にアクセスした者は、携帯端末使用者の行動態様を知ることができる場合がある。また、サーバー側で携帯端末使用者が携帯端末を携帯中か否かの情報及び携帯端末が充電中か否かの情報を一括管理することができ、情報の保守・管理を容易にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を図1ないし図6に基づいて以下に説明する。
【0012】
図1は、実施の形態1に係る携帯端末装置1を使用した場合の概要図である。図1では、使用者が携帯端末装置1を所持せず充電中である場合の応答メッセージ、及び使用者が携帯端末装置1を所持しており充電中でない場合の応答メッセージについて示されている。尚、図1に示した概要図についての詳細は以下に説明する。
【0013】
(携帯端末装置1の構成)
図2は、実施の形態1に係る携帯端末装置のブロック図を示している。本携帯端末装置1は、基板に設けられた制御部13で動作が制御されている。書込手段としての制御部13は回路基板上に配置されたCPU14を主たる構成要素としており、CPU14は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う。また、携帯端末装置1は、加速度記憶手段及び充電情報記憶手段としてのRAM12及び応答情報記憶手段としてのROM16を有している。ROM16は、後述する応答メッセージテーブルを格納している。RAM12は、後述する「携帯中」との状況を示す状態フラグ及び「充電中」との状況を示す状態フラグを記憶する。また、速度が一定時間あたりにしてどれだけ変化したかを示す加速度を検知するセンサとしての加速度センサ11を備えている。また、本携帯端末装置1に必要な電力を供給する充電可能な充電力手段としての充電池15を備えている。また、使用者の音声を受信する送話器19と受信した音声を出力する受話器18とを備えている。更に、携帯端末装置1は、外部の無線基地局と電波の送受信を行う送受信手段としての送受信装置17を備えている。
【0014】
加速度センサ11は、本携帯端末を所持している利用者が動き始めるときには進行方向に加速がかかり、また、止まるときには逆に進行方向に対して減速(つまりマイナスの加速)がかかること検知する。そして、制御部13は、かかる加速度が検知された場合に、利用者が実際に本携帯端末を所持していると判断することになる。また、制御部13は、充電池15が、充電中である場合には、利用者が本携帯端末を充電していると判断することになる。
【0015】
本携帯端末において加速度センサ11、充電池15、制御部13を備えていることにより、加速度センサ11の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置1の使用者が携帯中か否かを判断し、RAM12の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断することができ、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置1にアクセスした者は、携帯端末装置1の使用者の行動態様を知ることができる場合がある。
【0016】
(携帯端末装置1の動作)
上記の構成において、携帯端末装置1の動作について以下3つの処理手順を踏まえて説明する。
【0017】
第1に、携帯端末装置1を所持しているか否かを判定する処理手順を図3のフローチャートに基づいて説明する。
【0018】
まず、携帯端末装置1の電源が投入されている場合に、CPU14は、加速度センサ11が加速度を検知したか否かの判定を行う(A1)。そして、加速度を検知しなければ(A1、NO)、A1を繰り返すことで、加速度の検知待ちとなる。
【0019】
一方、加速度を検知した場合には(A1、YES)、RAM12に加速度を検知したことを示す検知情報を書き込む(A2)。このRAM12に記憶された検知情報は、利用者が「携帯中」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(A3)。次に、加速度センサ11が所定時間加速度を検知しなかったか否かの判定を行う(A4)。そして、所定時間の間に加速度を検知した場合は(A4、NO)、A2に戻り、RAM12に検知情報を書き込む。
【0020】
一方、所定時間加速度を検知しなかった場合は(A4、YES)、RAM12に記憶された検知情報を消去する(A5)。このRAM12の検知情報が消去された状態は、利用者が「携帯していない」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(A6)。これで、携帯端末装置1を所持しているか否かを判定する処理手順が一旦終了し、A1に戻る。
【0021】
第2に、携帯端末装置1が充電中か否かを判定する処理手順を図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0022】
まず、携帯端末装置1の電源が投入されている場合に、CPU14は、充電池15が充電中か否かの判定を行う(B1)。そして、充電中であれば(B1、YES)、CPU14は、RAM12に充電池15が充電中であることを示す充電情報を書き込む(B2)。このRAM12に記憶された充電情報は、携帯端末装置1が「充電中」であることを示す状態フラグとしての情報となる(B3)。そして、B1に戻る。
【0023】
一方、充電中でなければ(B1、NO)、RAM12に充電情報が記憶されていれば充電情報を消去する(B4)。このRAM12の充電情報が消去された状態は、携帯端末装置1が「充電中ではない」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(B5)。これで、携帯端末装置1が充電中か否かを判定する処理手順が一旦終了し、B1に戻る。
【0024】
第3に、外部の携帯端末等から、無線基地局を介して携帯端末装置1に着信が入った場合における応答情報の送信処理手順を図5に基づいて説明する。
【0025】
まず、携帯端末装置1の電源が投入されている場合に、CPU14は本携帯端末装置1に着信があったか否かの判定を行う(C1)。そして、着信していなければ(C1、NO)、C1を繰り返すことで、着信待ちとなる。一方、着信があった場合は(C1、YES)、所定回数の呼び出しコールがあったか否かの判定を行う(C2)。そして、所定回数の呼び出しコールがなかった場合は(C2、NO)、C1に戻る。一方、所定回数の呼び出しコールがあった場合は(C2、YES)、図4で示した上記本携帯端末装置1が充電中か否かを判定する処理手順で判定した「充電中」であることを示す状態フラグであるか否かの判定を行う(C3)。
【0026】
そして、充電中であれば(C3、YES)、図3で示した上記本携帯端末装置1を所持しているか否かを判定する処理手順で判定した「携帯中」との状況を示す状態フラグであるか否かの判定を行う(C4)。そして、「携帯中」でなければ(C4、NO)、ROM16に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「×」、充電中「○」)。具体的には、「只今、携帯電話を携帯しておりません」というメッセージで応答する(C5)。そして、通信が終われば、C1に戻り着信待ちの状態となる。一方、「携帯中」であれば(C4、YES)、ROM16に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「○」、充電中「○」)。具体的には、「只今、移動中ですが、バッテリーが少ないので応答しない可能性もありますのでメッセージを残してください」とのメッセージで応答する(C6)。そして、通信が終われば、C1に戻り着信待ちの状態となる。
【0027】
一方、C3において、充電中でなければ(C3、NO)、図3で示した上記本携帯端末装置1を所持しているか否かを判定する処理手順で判定した「携帯中」との状況を示す状態フラグであるか否かの判定を行う(C7)。そして、「携帯中」でなければ(C7、NO)、ROM16に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「×」、充電中「×」)。具体的には、「只今、携帯電話を携帯しておりません」というメッセージで応答する(C9)。そして、通信が終われば、C1に戻り着信待ちの状態となる。一方、「携帯中」であれば(C7、YES)、ROM16に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「○」、充電中「×」)。具体的には、「只今、移動中ですので、着信履歴を残すかメッセージを残していただければ後ほど連絡します」とのメッセージで応答する(C8)。そして、通信が終われば、C1に戻り着信待ちの状態となる。
【0028】
尚、携帯端末装置1は、応答メッセージ後に相手の音声を録音することができる録音装置を備えているものとする。また、図6に示した応答メッセージテーブルにおける応答メッセージは、一例にすぎず便宜変更が可能である。
【0029】
これにより、RAM12の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置1の使用者が携帯中か否かの判断をし、RAM12の充電情報の存否に応じて充電中か否かの判断をする。そして、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置1にアクセスした者は、携帯端末装置1の使用者の行動態様を知ることができる場合がある(図1参照)。
【0030】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2を図7ないし図11に基づいて以下に説明する。
【0031】
図7は、実施の形態2に係るネットワークシステムの概要図である。図1では、使用者の携帯端末装置2を所持しているか否か、携帯端末装置2が充電中であるか否かの所持状況をサーバー3経由でディスプレイ34に表示した場面が示されている。尚、図7に示した概要図についての詳細は以下に説明する。
【0032】
(携帯端末装置2の構成)
図8は、実施の形態2に係る携帯端末装置2及びサーバー3のブロック図を示している。本携帯端末装置2は、基板に設けられた制御部20で動作が制御されている。制御部20は回路基板上に配置されたCPU21を主たる構成要素としており、CPU21は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う。また、携帯端末装置2は、速度が一定時間あたりにしてどれだけ変化したかを示す加速度を検知するセンサとしての加速度センサ22を備えている。また、携帯端末装置2に必要な電力を供給する充電可能な充電力手段としての充電池23を備えている。また、使用者の音声を受信する送話器25と受信した音声を出力する受話器26とを備えている。更に、携帯端末装置2は、無線基地局4と電波の送受信を行う送信手段としての送受信装置24を備えている。
【0033】
(サーバー3の構成)
サーバー3は、基板に設けられた制御部30で動作が制御されている。サーバー側書込手段としての制御部30は回路基板上に配置されたCPU31を主たる構成要素としており、CPU31は、予め設定されたプログラムに従って制御動作を行う。また、サーバー3は、サーバー側応答情報記憶手段としてのROM32及びサーバー側加速度記憶手段及びサーバー側充電情報記憶手段としてのRAM33を有している。また、サーバー3は、携帯端末装置2の使用者が携帯端末を携帯中か否かの情報及び携帯端末が充電中か否かの情報を表示することができるディスプレイ34備えている。更にサーバー3は、無線基地局4と電波の送受信を行う送受信手段としての送受信装置35を備えている。
【0034】
上記構成によれば、RAM32の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置2の使用者が携帯端末装置2を携帯中か否かを判断し、RAM32の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置2にアクセスした者は、携帯端末装置2の使用者の行動態様を知ることができる場合がある。また、サーバー3側で携帯端末装置2の使用者が携帯端末装置2を携帯中か否かの情報及び携帯端末装置2が充電中か否かの情報を一括管理することができ、情報の保守・管理を容易にすることができる。
【0035】
(携帯端末装置2及びサーバー3の動作)
上記の構成において、携帯端末装置2及びサーバー3の動作について以下3つの処理手順を踏まえて説明する。
【0036】
第1に、携帯端末装置2を所持しているか否かを判定する処理手順を図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0037】
まず、携帯端末装置2の電源が投入されている場合に、CPU21は、加速度センサ22が加速度を検知したか否かの判定を行う(D1)。そして、加速度を検知しなければ(D1、NO)、D1を繰り返すことで、加速度の検知待ちとなる。
【0038】
一方、加速度を検知した場合には(D1、YES)、サーバー3に加速度を検知したことを示す検知情報を送受信装置24から送信する(D2)。そして、サーバー3において、CPU31は、RAM33に検知情報を書き込む(D3)。このRAM33に記憶された検知情報は、利用者が「携帯中」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(D4)。次に、加速度センサ22が所定時間加速度を検知しなかったか否かの判定を行う(D5)。そして、所定時間の間に加速度を検知した場合は(D5、NO)、D3に戻り、RAM33に検知情報を書き込む。
【0039】
一方、所定時間加速度を検知しなかった場合は(D5、YES)、RAM33に記憶された検知情報を消去する(D6)。このRAM33の検知情報が消去された状態は、利用者が「携帯していない」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(D7)。これで、携帯端末装置2を所持しているか否かを判定する処理手順が一旦終了し、D1に戻る。
【0040】
第2に、携帯端末装置2が充電中か否かを判定する処理手順を図10のフローチャートに基づいて説明する。
【0041】
まず、携帯端末装置2の電源が投入されている場合に、CPU21は、充電池23が充電中か否かの判定を行う(E1)。そして、充電中であれば(E1、YES)、サーバー3に充電池23が充電中であることを示す充電情報を送受信装置24から送信する(E2)。サーバー3側の送受信装置35で受信した充電情報を、CPU31は、RAM33に書き込む(E3)。このRAM33に記憶された充電情報は、携帯端末装置2が「充電中」であることを示す状態フラグとしての情報となる(E4)。そして、E1に戻る。
【0042】
一方、充電中でなければ(E1、NO)、サーバー3側のCPU31は、RAM33に充電情報が記憶されていれば充電情報を消去する(E5)。このRAM33の充電情報が消去された状態は、携帯端末装置2が「充電中ではない」との状況を示す状態フラグとしての情報となる(E6)。これで、携帯端末装置2が充電中か否かを判定する処理手順が一旦終了し、E1に戻る。
【0043】
第3に、外部の携帯端末等から、無線基地局4を介して携帯端末装置2に着信が入った場合における応答情報の送信処理手順を図11に基づいて説明する。
【0044】
まず、携帯端末装置2の電源が投入されている場合に、CPU21は携帯端末装置2に着信があったか否かの判定を行う(F1)。そして、着信していなければ(F1、NO)、F1を繰り返すことで、着信待ちとなる。一方、着信があった場合は(F1、YES)、所定回数の呼び出しコールがあったか否かの判定を行う(F2)。そして、所定回数の呼び出しコールがなかった場合は(F2、NO)、F1に戻る。一方、所定回数の呼び出しコールがあった場合は(F2、YES)、サーバー3側での応答に切り替える(F3)。そして、サーバー3側のCPU31は、図10で示した上記携帯端末装置2が充電中か否かを判定する処理手順で判定した「充電中」であることを示す状態フラグであるか否かの判定を行う(F4)。
【0045】
そして、充電中であれば(F4、YES)、図9で示した上記携帯端末装置2を所持しているか否かを判定する処理手順で判定した「携帯中」との状況を示す状態フラグであるか否かの判定を行う(F5)。そして、「携帯中」でなければ(F5、NO)、ROM32に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「×」、充電中「○」)。具体的には、「只今、携帯電話を携帯しておりません」というメッセージで応答する(F6)。そして、通信が終われば、F1に戻り着信待ちの状態となる。一方、「携帯中」であれば(F5、YES)、ROM32に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「○」、充電中「○」)。具体的には、「只今、移動中ですが、バッテリーが少ないので応答しない可能性もありますのでメッセージを残してください」とのメッセージで応答する(F7)。そして、通信が終われば、F1に戻り着信待ちの状態となる。
【0046】
一方、F4において、充電中でなければ(F4、NO)、図9で示した上記携帯端末装置2を所持しているか否かを判定する処理手順で判定した「携帯中」との状況を示す状態フラグであるか否かの判定を行う(F8)。そして、「携帯中」でなければ(F8、NO)、ROM32に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「×」、充電中「×」)。具体的には、「只今、携帯電話を携帯しておりません」というメッセージで応答する(F10)。そして、通信が終われば、F1に戻り着信待ちの状態となる。一方、「携帯中」であれば(F8、YES)、ROM32に格納された図6の応答メッセージテーブルに示す応答情報としての応答メッセージを着信相手に送信する(図6:携帯中「○」、充電中「×」)。具体的には、「只今、移動中ですので、着信履歴を残すかメッセージを残していただければ後ほど連絡します」とのメッセージで応答する(F9)。そして、通信が終われば、F1に戻り着信待ちの状態となる。
【0047】
尚、実施形態2においては、サーバー3側のRAM33に保存された「充電中」であることを示す状態フラグ及び「携帯中」であることを示す状態フラグに基づき携帯端末装置2の使用者の所持状況をディスプレイ34に表示することができる(図7参照)。
【0048】
また、サーバー3は、応答メッセージ後に相手の音声を録音することができる録音装置を備えているものとする。また、図6に示した応答メッセージテーブルにおける応答メッセージは、一例にすぎず便宜変更が可能である。
【0049】
上記の動作によれば、RAM33の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置2の使用者が携帯端末装置2を携帯中か否かを判断し、RAM33の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置2にアクセスした者は、携帯端末装置2の使用者の行動態様を知ることができる場合がある。また、サーバー3側で携帯端末装置2の使用者が携帯端末装置2を携帯中か否かの情報及び携帯端末装置2が充電中か否かの情報を一括管理することができ、情報の保守・管理を容易にすることができる(図7参照)。
【0050】
(本実施の形態の概要)
以上のように、実施の形態1の携帯端末装置1においては、加速度を検知するセンサ(加速度センサ11)と、センサが加速度を検知したことを示す検知情報を記憶する加速度記憶手段(RAM12等)と、センサが加速度を検知したときに加速度記憶手段に検知情報を書き込み、加速度を所定時間検知しなかったときに加速度記憶手段の検知情報を消去する書込手段(制御部13、CPU14等)と、電力を供給する充電可能な充電力手段(充電池15)と、充電力手段が充電中であることを示す充電情報を記憶する充電情報記憶手段(RAM12等)と、充電力手段が充電を始めたときに充電情報記憶手段に充電情報を書き込み、充電を終えたときに充電情報記憶手段の充電情報を消去する書込手段(制御部13、CPU14等)と、所定の応答情報(応答メッセージ等)を記憶した応答情報記憶手段(ROM16等)と、検知情報及び充電情報に応じて所定の応答情報を送信する送受信手段(送受信装置17)とを備えた構成とされている。
【0051】
上記の構成によれば、加速度記憶手段の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置の使用者が携帯中か否かを判断し、充電情報記憶手段の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置にアクセスした者は、携帯端末装置の使用者の行動態様を知ることができる場合がある。
【0052】
また、実施の形態2のネットワークシステムにおいては、加速度を検知するセンサ(加速度センサ22)と、電力を供給する充電可能な充電力手段(充電池23)と、センサで検知した検知情報及び充電力手段が充電中であることを示す充電情報を送信する送信手段(送受信装置24等)とを備えた携帯端末装置(携帯端末装置2)と、検知情報を記憶するサーバー側加速度記憶手段(RAM33等)と、充電情報を記憶するサーバー側充電情報記憶手段(RAM33等)と、検知情報を受信したときにサーバー側加速度記憶手段に検知情報を書き込み、所定時間検知情報を受信しなかったときにサーバー側加速度記憶手段の検知情報を消去する書込手段(制御部30、CPU31等)と、充電情報を受信したときにサーバー側充電情報記憶手段に充電情報を書き込み、充電情報を受信しなかったときにサーバー側充電情報記憶手段の充電情報を消去する書込手段(制御部30、CPU31等)と、所定の応答情報(応答メッセージ等)を記憶したサーバー側応答情報記憶手段(ROM32等)と、検知情報及び充電情報に応じて所定の応答情報を送信する送受信手段(送受信装置35)とを備えたサーバー(サーバー3)とを備えた構成とされている。
【0053】
上記の構成によれば、サーバー側加速度記憶手段の検知情報の存否に応じて、携帯端末装置の使用者が携帯端末を携帯中か否かを判断し、充電情報記憶手段の充電情報の存否に応じて充電中か否かを判断する。これにより、携帯中である場合と携帯中でない場合及び充電中である場合と充電中でない場合とに対応した着信時の応答メッセージを送信することができ、携帯端末装置にアクセスした者は、携帯端末装置の使用者の行動態様を知ることができる場合がある。また、サーバー側で携帯端末装置の使用者が携帯端末装置を携帯中か否かの情報及び携帯端末が充電中か否かの情報を一括管理することができ、情報の保守・管理を容易にすることができる。
【0054】
(本実施形態の変形例)
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、携帯端末装置及びサーバーは、以下の構成を上述の実施の形態における構成に加えて、或いは重複、置き換えて備えていてもよい。
【0055】
例えば、本携帯端末装置は、PDA(personal digital assistants)などの種々の情報通信端末にも本発明は適用可能である。また、情報通信端末に限らず、種々の通信装置にも本発明は適用可能である。
【0056】
また、ROMに格納される応答メッセージは、利用者の使用状況により自由にメッセージ内容を変更してもよい。
【0057】
また、携帯端末装置がメール機能を備えている場合には、携帯端末装置の使用者の所持状況を返信メールで返答するようにしてもよい。
【0058】
以上、本発明の実施例を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。尚、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、特許請求の範囲に規定される本発明の技術的範囲を逸脱しないで、上述の実施例に種々の変更・修整を施しうることは、本発明の属する分野の技術者にとって自明であり、このような変更・修整も本発明の技術的範囲に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】実施形態1に係る携帯端末装置を使用した場合の概要図である。
【図2】実施形態1に係る携帯端末装置のブロック図である。
【図3】実施形態1に係る携帯端末装置を所持しているか否かを判定する処理手順を示したフローチャートである。
【図4】実施形態1に係る携帯端末装置が充電中か否かを判定する処理手順を示したフローチャートである。
【図5】実施形態1に係る携帯端末装置に着信が入った場合における応答情報の送信処理手順を示したフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る応答メッセージテーブルである。
【図7】実施形態2に係るネットワークシステムの概要図である。
【図8】実施形態2に係る携帯端末装置及びサーバーのブロック図である。
【図9】実施形態2に係る携帯端末装置を所持しているか否かを判定する処理手順を示したフローチャートである。
【図10】実施形態2に係る携帯端末装置が充電中か否かを判定する処理手順を示したフローチャートである。
【図11】実施形態2に係る携帯端末装置に着信が入った場合における応答情報の送信処理手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
1 携帯端末装置
11 加速度センサ
12 RAM
13 制御部
14 CPU
15 充電池
16 ROM
17 送受信装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加速度を検知するセンサと、
前記センサが加速度を検知したことを示す検知情報を記憶する加速度記憶手段と、
前記センサが加速度を検知したときに前記加速度記憶手段に前記検知情報を書き込み、加速度を所定時間検知しなかったときに前記加速度記憶手段の検知情報を消去する書込手段と、
電力を供給する充電可能な充電力手段と、
前記充電力手段が充電中であることを示す充電情報を記憶する充電情報記憶手段と、
前記充電力手段が充電を始めたときに前記充電情報記憶手段に前記充電情報を書き込み、充電を終えたときに前記充電情報記憶手段の前記充電情報を消去する書込手段と、
所定の応答情報を記憶した応答情報記憶手段と、
前記検知情報及び前記充電情報に応じて前記所定の応答情報を送信する送受信手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
加速度を検知するセンサと、
電力を供給する充電可能な充電力手段と、
前記センサで検知した検知情報及び前記充電力手段が充電中であることを示す充電情報を送信する送信手段と
を備えた携帯端末装置と、
前記検知情報を記憶するサーバー側加速度記憶手段と、
前記充電情報を記憶するサーバー側充電情報記憶手段と、
前記検知情報を受信したときに前記サーバー側加速度記憶手段に前記検知情報を書き込み、所定時間前記検知情報を受信しなかったときに前記サーバー側加速度記憶手段の前記検知情報を消去する書込手段と、
前記充電情報を受信したときに前記サーバー側充電情報記憶手段に前記充電情報を書き込み、前記充電情報を受信しなかったときに前記サーバー側充電情報記憶手段の前記充電情報を消去する書込手段と、
所定の応答情報を記憶したサーバー側応答情報記憶手段と、
前記検知情報及び前記充電情報に応じて前記所定の応答情報を送信する送受信手段と
を備えたサーバーと
を有することを特徴とするネットワークシステム。
【請求項1】
加速度を検知するセンサと、
前記センサが加速度を検知したことを示す検知情報を記憶する加速度記憶手段と、
前記センサが加速度を検知したときに前記加速度記憶手段に前記検知情報を書き込み、加速度を所定時間検知しなかったときに前記加速度記憶手段の検知情報を消去する書込手段と、
電力を供給する充電可能な充電力手段と、
前記充電力手段が充電中であることを示す充電情報を記憶する充電情報記憶手段と、
前記充電力手段が充電を始めたときに前記充電情報記憶手段に前記充電情報を書き込み、充電を終えたときに前記充電情報記憶手段の前記充電情報を消去する書込手段と、
所定の応答情報を記憶した応答情報記憶手段と、
前記検知情報及び前記充電情報に応じて前記所定の応答情報を送信する送受信手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
加速度を検知するセンサと、
電力を供給する充電可能な充電力手段と、
前記センサで検知した検知情報及び前記充電力手段が充電中であることを示す充電情報を送信する送信手段と
を備えた携帯端末装置と、
前記検知情報を記憶するサーバー側加速度記憶手段と、
前記充電情報を記憶するサーバー側充電情報記憶手段と、
前記検知情報を受信したときに前記サーバー側加速度記憶手段に前記検知情報を書き込み、所定時間前記検知情報を受信しなかったときに前記サーバー側加速度記憶手段の前記検知情報を消去する書込手段と、
前記充電情報を受信したときに前記サーバー側充電情報記憶手段に前記充電情報を書き込み、前記充電情報を受信しなかったときに前記サーバー側充電情報記憶手段の前記充電情報を消去する書込手段と、
所定の応答情報を記憶したサーバー側応答情報記憶手段と、
前記検知情報及び前記充電情報に応じて前記所定の応答情報を送信する送受信手段と
を備えたサーバーと
を有することを特徴とするネットワークシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−301055(P2008−301055A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−143398(P2007−143398)
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年5月30日(2007.5.30)
【出願人】(598098526)アルゼ株式会社 (7,628)
【Fターム(参考)】
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