携帯端末装置
【課題】部品点数の増加を抑制しながら、情報を表示したい側の表示部に任意に切り替えるとともに、通常の突出形状の入力ボタンを押す場合のような入力感を得ることが可能な携帯端末装置を提供する。
【解決手段】この携帯電話機(携帯端末装置)100は、第1表示部14と第1凹凸形成部13とを含む第1入出力部1と、第2表示部24と第2凹凸形成部23とを含む第2入出力部2と、1つの表示切替スイッチ15bと、CPU15aとを備えている。また、CPU15aは、1つの表示切替スイッチ15bが押下されたと判断した場合に、第1表示部14および第2表示部24に表示された情報をそれぞれ第2表示部24および第1表示部14に切り替えるとともに、第1凹凸形成部13により形成された凹凸形状の入力ボタンを第2凹凸形成部23により形成するように切り替えるように制御するように構成されている。
【解決手段】この携帯電話機(携帯端末装置)100は、第1表示部14と第1凹凸形成部13とを含む第1入出力部1と、第2表示部24と第2凹凸形成部23とを含む第2入出力部2と、1つの表示切替スイッチ15bと、CPU15aとを備えている。また、CPU15aは、1つの表示切替スイッチ15bが押下されたと判断した場合に、第1表示部14および第2表示部24に表示された情報をそれぞれ第2表示部24および第1表示部14に切り替えるとともに、第1凹凸形成部13により形成された凹凸形状の入力ボタンを第2凹凸形成部23により形成するように切り替えるように制御するように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯端末装置に関し、特に、情報を表示する表示部および入力ボタンなどの入力部を備えた携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報を表示する表示画面などの表示部および入力ボタンなどの入力部を備えた携帯端末装置が知られている(たとえば、特許文献1〜5参照)。
【0003】
上記特許文献1には、2つの画面と、2つのプッシュボタン(切替スイッチ)とを備えた携帯電話機(携帯端末装置)が開示されている。上記特許文献1に開示された携帯電話機では、電話機本体のそれぞれの入出力部にプッシュボタンが1つずつ合計2つ設けられている。このプッシュボタンが押下されることにより、押下されたプッシュボタンの設けられている画面に入力部が形成されるとともに、プッシュボタンが押されなかった画面に情報が表示されるように構成されている。
【0004】
また、上記特許文献2には、センサと、2つの表示部と、入力部とを備えた携帯端末(携帯端末装置)が開示されている。上記特許文献2に開示された携帯端末では、装置本体に設けられたセンサにより装置本体の姿勢を検知できるように構成されている。また、検知された姿勢に対応するように、装置本体の表面側および側面側に設けられた2つの表示部のいずれか一方側の表示部に、自動的に情報が表示されるように構成されている。
【0005】
また、上記特許文献3には、回転検出部(センサ)と、表示部と、入力部とを備えた移動通信端末機(携帯端末装置)が開示されている。上記特許文献3に開示された移動通信端末機では、装置本体に設けられたセンサにより装置本体の姿勢を検知することができるように構成されている。また、検知された姿勢に対応するように、装置本体に設けられた表示部に情報が表示されるとともに、表示部の表面上にタッチパネル方式の入力部が形成されるように構成されている。
【0006】
また、上記特許文献4には、入力部と、表示部とを備えた携帯端末装置が開示されている。上記特許文献4に開示された携帯端末装置では、装置本体に設けられた入力部の所定の入力ボタンを押下することにより、装置本体に設けられた表示部に表示された情報が任意の方向に回転されるように構成されている。また、表示部に表示された情報の回転に伴って、入力ボタン上に表示される情報も回転して表示されるように構成されている。
【0007】
また、上記特許文献5には、表示部と、入力部とを備えた携帯通信端末(携帯端末装置)が開示されている。上記特許文献5に開示された携帯通信端末では、装置本体に設けられた入力部の入力ボタンを押下すると、押下された入力ボタンの文字に対応するように入力部上に凹凸が形成されるように構成されている。この入力ボタンは、表示部に表示される文字に対応して凹凸形状が変化されるように構成されている。
【0008】
【特許文献1】特開2006−279769号公報
【特許文献2】特開2000−059474号公報
【特許文献3】特開2007−109240号公報
【特許文献4】特開2005−012493号公報
【特許文献5】特開2006−091775号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1に記載の携帯電話機(携帯端末装置)では、画面に入力部(表示部)を形成(表示)するためにプッシュボタンが2つ設けられているため、部品点数が増加するという問題点がある。
【0010】
また、上記特許文献2に記載の携帯端末(携帯端末装置)では、自動的に一方側の表示部に情報が表示されるように構成されているため、情報を表示したい側の表示部に任意に切り替えることが困難であるという問題点があると考えられる。
【0011】
また、上記特許文献3に記載の移動通信端末機(携帯端末装置)では、タッチパネル方式の入力部が形成されるため、ユーザは通常の突出形状の入力ボタンを押す場合のような入力感(クリック感)を得ることが困難であるという問題点があると考えられる。
【0012】
また、上記特許文献4に記載の携帯端末装置では、タッチパネル方式の入力部が形成されるため、ユーザは通常の突出形状の入力ボタンを押す場合のような入力感(クリック感)を得ることが困難であるという問題点があると考えられる。
【0013】
また、上記特許文献5に記載の携帯通信端末(携帯端末装置)では、入力ボタンを押下した後に入力部上に凹凸が形成されるため、ユーザは通常の突出形状の入力ボタンを押す場合のような入力感(クリック感)を得ることが困難であるという問題点があると考えられる。
【0014】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、部品点数の増加を抑制しながら、情報を表示したい側の表示部に任意に切り替えるとともに、通常の突出形状の入力ボタンを押す場合のような入力感を得ることが可能な携帯端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0015】
この発明の一の局面による携帯端末装置は、情報を表示する第1表示部と凹凸形状の入力ボタンを形成する第1凹凸形成部とを含む第1入出力部と、情報を表示する第2表示部と凹凸形状の入力ボタンを形成する第2凹凸形成部とを含む第2入出力部と、1つの切替スイッチと、第1入出力部、第2入出力部および1つの切替スイッチを制御する制御部とを備え、第1入出力部には、第1凹凸形成部により凹凸形状の入力ボタンが形成されるとともに、第1表示部により凹凸形状の入力ボタンに対応した情報が表示され、第2入出力部には、第2凹凸形成部により凹凸形状の入力ボタンを形成せずに、第2表示部により情報のみを表示するように構成され、制御部は、1つの切替スイッチが押下されたと判断した場合に、第1表示部および第2表示部に表示された情報をそれぞれ第2表示部および第1表示部に切り替えるとともに、第1凹凸形成部により形成された凹凸形状の入力ボタンを第2凹凸形成部により形成するように切り替えるように制御するように構成されている。
【0016】
この一の局面による携帯端末装置では、上記のように、1つの切替スイッチを備えることによって、第1入出力部に表示された情報および凹凸形状の入力ボタンと第2入出力部に表示された情報および凹凸形状の入力ボタンとを1つの切替スイッチにより切り替えることができるので、部品点数の増加を抑制することができる。また、制御部は、1つの切替スイッチが押下されたと判断した場合に、第1表示部および第2表示部に表示された情報をそれぞれ第2表示部および第1表示部に切り替えるとともに、第1凹凸形成部により形成された凹凸形状の入力ボタンを第2凹凸形成部により形成するように切り替えるように制御するように構成されていることによって、ユーザは1つの切替スイッチを押下することにより任意に切り替えることができるので、情報を表示したい側の表示部に任意に切り替えることができる。また、凹凸形状の入力ボタンを形成する第1凹凸形成部を含む第1入出力部と、凹凸形状の入力ボタンを形成する第2凹凸形成部を含む第2入出力部とを備えることによって、ユーザによって第1入出力部または第2入出力部の入力ボタンが押下された際に、入力ボタンが凸形状から凹形状に湾曲されるので、通常の突出形状の入力ボタンを押下した際と同様の入力感(クリック感)を得ることができる。
【0017】
上記一の局面による携帯端末装置において、好ましくは、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部は、それぞれ、第1表示部および第2表示部の上方に配置されているとともに、第1表示部および第2表示部に表示された情報を外部からユーザが視認することが可能な光透過率を有する。このように構成すれば、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部をそれぞれ第1表示部および第2表示部の上方に重ねた状態で、第1表示部または第2表示部に表示される入力用画像を視認することができるので、ユーザが触れる側に第1凹凸形成部および第2凹凸形成部を配置することができる。これにより、第1凹凸形成部または第2凹凸形成部により形成された凹凸形状の入力ボタンをユーザが明確に感じとることができるので、確実な入力操作を行うことができる。
【0018】
上記一の局面による携帯端末装置において、好ましくは、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部は、絶縁性を有するエラストマ層と、一対の電極とを含み、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部は、エラストマ層を一対の電極で挟み込むようにして構成され、かつ、一対の電極に所定の電圧が印加されることにより凹凸形状に変形されるように構成されている。このように構成すれば、一対の電極間に発生する静電引力によりエラストマ層を変形させて凹凸形状に変形させることができるので、容易に凹凸形状の入力ボタンを形成することができる。
【0019】
上記一の局面による携帯端末装置において、好ましくは、携帯端末装置の姿勢を検知するセンサをさらに備え、制御部は、センサにより検知した姿勢に基づいて、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部のいずれか一方により凹凸形状の入力ボタンを形成するとともに、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部のうちの入力ボタンを形成した方に対応する、第1表示部または第2表示部に入力ボタンに対応する情報を表示するように制御するように構成されている。このように構成すれば、携帯端末装置の姿勢に応じて、第1表示部および第2表示部のうちのユーザが視認可能な方に制御部により情報の表示および入力ボタンの形成が行われるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0020】
上記一の局面による携帯端末装置において、好ましくは、第1表示部の表面と第2表示部の表面とを対向するようにして折り畳み可能なように構成されている。このような折り畳み式の携帯端末装置においては、折り畳んだ状態で第1表示部と第2表示部との位置が判別しづらいので、折り畳んだ状態から開いた時に、第1表示部と第2表示部との位置関係が前回使用時と逆転している場合がある。その場合にも、本発明の切替スイッチにより第1表示部と第2表示部との凹凸形状の入力ボタンと情報の表示とを任意に切り替えることができるので、折り畳み式の携帯端末装置に本発明は特に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1および図2は、本発明の一実施形態による携帯電話機を示した全体構成図である。また、図3〜図9は、図1に示した本発明の一実施形態による携帯電話機の詳細な構造を示した図である。まず、図1〜図9を参照して、本発明の一実施形態による携帯電話機100の構成について説明する。なお、本実施形態では、携帯端末装置の一例である携帯電話機100に本発明を適用した場合について説明する。
【0023】
本発明の一実施形態による携帯電話機100は、図1および図2に示すように、第1凹凸形成部13および第1表示部14を含む第1入出力部1と、第2凹凸形成部23および第2表示部24を含む第2入出力部2と、接続部16aとから構成されている。この第1入出力部1および第2入出力部2は、平面的に見て長方形形状を有している。また、第1入出力部1と、第2入出力部2とは、接続部16aによって接続されている。この接続部16aは、図2に示すように、矢印X1方向側から見て、円柱形状を有している。また、第1入出力部1と、第2入出力部2とは、接続部16aを回動軸にして矢印R方向に開閉可能に構成されている。ここで、本実施形態では、図3に示すように、第1入出力部1と、第2入出力部2とを回動させることにより、第1入出力部1の第1表示部14と、第2入出力部2の第2表示部24とが接触するようにして折り畳み可能なように構成されている。また、第1入出力部1の矢印X1方向側の側面には、1つの表示切替スイッチ15bが設けられている。なお、表示切替スイッチ15bは、本発明の「切替スイッチ」の一例である。
【0024】
また、図1および図2に示すように、第1入出力部1の表面には、第1凹凸形成部13により凹凸形状の入力ボタンが形成されている。また、第1入出力部1の表面には、第1表示部14により凸形状の入力ボタンに対応する1、2、3、・・・などの情報が表示されるように構成されている。
【0025】
また、第2入出力部2の表面には、後述する第2凹凸形成部23による凹凸形状の入力ボタンの形成はされていない。また、第2入出力部2の表面には、第2表示部24により情報のみが表示されるように構成されている。
【0026】
また、図4に示すように、第1入出力部1は、樹脂製の枠体11と、表面保護膜12と、第1凹凸形成部13と、第1表示部14と、配線基板15と、接続部16aが一体的に設けられた樹脂製の筐体16とから構成されている。また、枠体11と、表面保護膜12と、第1凹凸形成部13と、第1表示部14と、配線基板15と、筐体16とは、それぞれ、矢印Y方向側から見て実質的に長方形形状を有している。また、第1入出力部1は、表面保護膜12と、第1凹凸形成部13と、第1表示部14とを、枠体11と筐体16とで挟み込むようにして構成されている。
【0027】
また、枠体11の中央部は開口されており、ユーザが矢印Y方向側から視認可能なように構成されている。また、筐体16は、表面保護膜12と、第1凹凸形成部13と、第1表示部14と、配線基板15とが収納されるように構成されている。また、枠体11の側部には切欠部11aが形成されており、筐体16の側部にも切欠部11aと同形状の切欠部16bが形成されている。この切欠部11aおよび切欠部16bには、表示切替スイッチ15bが嵌合可能なように構成されている。
【0028】
また、表面保護膜12は、図3に示すように、第1凹凸形成部13の上方に重ねて配置されている。また、表面保護膜12は、第1表示部14に表示された情報を視認することが可能な光透過率を有する材料で、かつ、第1凹凸形成部13の凹凸変形部13aが凸形状に変形するのに伴って弾性変形可能な材料により構成されている。
【0029】
また、本実施形態では、図4に示すように、第1凹凸形成部13は、平面的に見て、表面保護膜12と同一の長方形形状を有し、第1表示部14の上方に配置されている。また、第1凹凸形成部13は、第1表示部14に表示された情報をユーザが外部から視認可能な光透過率を有している。
【0030】
また、本実施形態では、第1凹凸形成部13は、図6〜図8に示すように、絶縁性を有するエラストマ層131aと、エラストマ層131aを一対の上側電極132aおよび下側電極133aで挟み込むようにして構成されている。なお、上側電極132aおよび下側電極133aは、本発明の「一対の電極」の一例である。また、エラストマ層131aは高分子、アクリル樹脂、エポキシ樹脂およびシリコン樹脂などからなり、ユーザが外部から視認可能なように透明性を有している。また、上側電極132aおよび下側電極133aはITO(酸化インジウムスズ)などの透明電極により構成されている。また、図7に示すように、凹凸変形部13aは、電圧無印加時では平板形状を有している。また、第1凹凸形成部13の上側電極132aと、下側電極133aとにエラストマ131aに電圧を印加すると、図8に示すように、エラストマ層131aは上側電極132aおよび下側電極133a間の静電引力により電圧印加方向に押しつぶされ、電圧印加方向に対して垂直方向(面方向)に伸張する。この場合、エラストマ層131aは側壁13bにより固定されているため伸張を制限されるので、エラストマ層131aが座屈変形することにより凸形状に変化する。
【0031】
また、第1表示部14は、平面的に見て、表面保護膜12および第1凹凸形成部13に対応した長方形形状を有し、第1凹凸形成部13の下方に重ねて配置される。この第1表示部14は、第1凹凸形成部13により形成される凸形状の入力ボタンに対応する1、2、3、・・・などの入力用画像を表示するように構成されている。
【0032】
また、図4および図9に示すように、配線基板15は、携帯電話機100を動作させるために必要な電子部品が実装されている。すなわち、配線基板15には、CPU15aと、表示切替スイッチ15bと、ジャイロセンサや重力センサなどの姿勢検知センサ15cと、メモリ15dと、無線部15eとが実装されている。なお、姿勢検知センサ15cは、本発明の「センサ」の一例であり、CPU15aは、本発明の「制御部」の一例である。
【0033】
また、本実施形態では、CPU15aは、ユーザにより表示切替スイッチ15bが押下されたと判断した場合に、第1表示部14および第2表示部24に表示された情報をそれぞれ第2表示部24および第1表示部14に表示切替を行うように制御するように構成されている。また、CPU15aは、第1入出力部1の第1凹凸形成部13により形成された凹凸形状の入力ボタンを第2入出力部2の第2凹凸形成部23により形成するように切り替えを行うかまたは、第2入出力部2の第2凹凸形成部23により形成された凹凸形状の入力ボタンを第1入出力部1の第1凹凸形成部13により切り替えを行うように制御するように構成されている。
【0034】
また、本実施形態では、CPU15aは、第1表示部14および第2表示部24に姿勢検知センサ15cにより検知した姿勢に対応する方向に情報を表示するように構成されている。具体的には、姿勢検知センサ15cとして重力センサを適用した場合には、重力方向を下方向として、携帯電話機100が図1に示す姿勢の場合には、下方側に配置された第1表示部14には第1凹凸形成部13に対応する情報が表示され、上方側に配置された第2表示部24には情報のみが表示されるように構成されている。この場合、第1凹凸形成部13により凹凸形状の入力ボタンが形成され、第2凹凸形成部23により凹凸形状の入力ボタンが形成されないように構成されている。
【0035】
また、CPU15aは、無線部15eにより赤外線通信などの無線通信を行うことが可能なように構成されている。また、CPU15aは、無線部15eにより受信した画像データや情報などをメモリ15dに記憶するように制御するように構成されている。このメモリ15dは、携帯電話機100が各種の動作を行う上で必要となるプログラムデータや制御パラメータなどを一時的に記憶可能なようにも構成されている。
【0036】
また、第2入出力部2は、図5に示すように、枠体21と、表面保護膜22と、凹凸変形部23aを含む第2凹凸形成部23と、第2表示部24と、接続部26aを含む筐体26とから構成されている。この第2入出力部2の構成は、第1入出力部1の構成と比較して、配線基板15が設けられていないという点で異なっている。また、枠体11には切欠部11aが形成されているが、枠体21には切欠部が形成されておらず、これと同様に、筐体16には切欠部16bが形成されているが、筐体26には切欠部が形成されていないという点が異なっている。また、第2入出力部2のその他の構成は、第1入出力部1と同様である。すなわち、枠体21、表面保護膜22、第2凹凸形成部23および第2表示部24は、枠体11、表面保護膜12、第1凹凸形成部13および第1表示部14と同様の構造を有している。
【0037】
図10は、本発明の一実施形態による携帯電話機の制御動作を説明するためのフローチャートである。図11および図12は、表示切替スイッチを押下した際の、携帯電話機の動作を説明するための斜視図である。次に、図1、図2および図10〜図12を参照して、本発明の一実施形態による携帯電話機100の制御動作について説明する。
【0038】
図10に示すように、ステップS1において、携帯電話機100がユーザにより開状態にされたか否かが判断される。携帯電話機100がユーザにより開状態にされていない場合には、開状態にされるまでこの判断が繰り返される。また、ステップS1において、携帯電話機100がユーザにより開状態にされたと判断された場合には、ステップS2において、姿勢検知センサ15cにより携帯電話機100の姿勢を確認する。その後、ステップS3に進む。
【0039】
次に、ステップS3において、姿勢検知センサ15cの検知結果に基づいて、表示画面と凹凸形成部とを形成する入出力部(第1入出力部1または第2入出力部2)を選択して、表示画面と凹凸形成部とを形成する。たとえば、図1に示すように、第1入出力部1側が下方に位置する場合には、第1入出力部1には、第1凹凸形成部13により凹凸形状の入力ボタンを形成するとともに、第1表示部14により入力ボタンに対応する情報(1、2、3、・・・など)を表示する。また、第2入出力部2には、第2凹凸形成部23による凹凸形状の入力ボタンは形成せずに情報のみを表示する。その後、ステップS4に進む。
【0040】
次に、ステップS4において、ユーザにより表示切替スイッチ15bが押下されたか否かが判断される。表示切替スイッチ15bが押下されていない場合には、表示切替スイッチ15bが押下されるまでこの判断が繰り返される。また、ステップS4において、ユーザにより表示切替スイッチ15bが押下されたと判断された場合には、ステップS5において、第1入出力部1および第2入出力部2をNULL状態(非表示状態)にする。その後、ステップS6に進む。
【0041】
次に、ステップS6において、第1入出力部1と第2入出力部2との凹凸形成と表示画面とを切り替える。たとえば、図1に示した状態から図11に示すように、第1入出力部1には、第1凹凸形成部13による凹凸形状の入力ボタンは形成せずに情報のみを表示するとともに、第2入出力部2には、第2凹凸形成部23により凹凸形状の入力ボタンを形成し、かつ、第2表示部24により入力ボタンに対応する情報を表示するように切り替える。これにより、携帯電話機100の動作制御が終了する。
【0042】
本実施形態では、上記のように、1つの表示切替スイッチ15bを備えることによって、第1入出力部1の表示された情報および凹凸形状の入力ボタンと第2入出力部2の表示された情報および凹凸形状の入力ボタンとを1つの表示切替スイッチ15bにより切り替えることができるので、部品点数の増加を抑制することができる。また、CPU15aは、1つの表示切替スイッチ15bが押下されたと判断した場合に、第1表示部14および第2表示部24に表示した情報をそれぞれ第2表示部24および第1表示部14に切り替えるとともに、第1凹凸形成部13により形成した凹凸形状の入力ボタンを第2凹凸形成部23により形成するように切り替えるように制御するように構成することによって、ユーザによって1つの表示切替スイッチ15bを押下することにより任意に切り替えることができるので、情報を表示したい側の表示部に任意に切り替えることができる。また、第1入出力部1と、第2入出力部2とを備えることによって、ユーザによって第1入出力部1または第2入出力部2の入力ボタンが押下された際に、入力ボタンを凸形状から凹形状に湾曲させることができるので、通常の突出形状の入力ボタンを押下した際の入力感(クリック感)を得ることができる。
【0043】
また、本実施形態では、上記のように、第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23を、それぞれ、第1表示部14および第2表示部24に表示された情報を外部からユーザが視認することが可能な光透過率を有するように構成することによって、第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23をそれぞれ第1表示部14および第2表示部24の上方に重ねた状態で、第1表示部14または第2表示部24に表示される入力用画像を視認することができるので、ユーザが触れる側に第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23を配置することができる。これにより、第1凹凸形成部13または第2凹凸形成部23により形成した凹凸形状の入力ボタンをユーザが明確に感じとることができるので、確実な入力操作を行うことができる。
【0044】
また、本実施形態では、上記のように、第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23を、エラストマ層131aを一対の上側電極132aおよび下側電極133aで挟み込むようにして構成し、かつ、一対の上側電極132aおよび下側電極133aに所定の電圧を印加することにより凹凸形状に変形するように構成することによって、一対の上側電極132aおよび下側電極133a間に発生する静電引力によりエラストマ層131aを変形させて凹凸形状に変形することができるので、容易に凹凸形状の入力ボタンを形成することができる。
【0045】
また、本実施形態では、上記のように、CPU15aを、姿勢検知センサ15cにより検知した姿勢に基づいて、第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23のいずれか一方により凹凸形状の入力ボタンを形成するとともに、第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23のうちの入力ボタンを形成した方に対応する第1表示部14または第2表示部24に入力ボタンに対応する情報を表示するように制御するように構成することによって、携帯電話機100の姿勢に応じて、第1表示部14および第2表示部24のうちのユーザが視認可能な方にCPU15aにより情報の表示および入力ボタンの形成を行うので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0046】
また、本実施形態では、上記のように、折り畳み可能なように構成されている。このような携帯電話機100においては、折り畳んだ状態で第1表示部14と第2表示部24との位置が判別しづらいので、折り畳んだ状態から開いた時に、第1表示部14と第2表示部24との位置関係が前回使用時と逆転している場合がある。その場合にも、本発明の表示切替スイッチ15bにより第1表示部14と第2表示部24との凹凸形状の入力ボタンと情報の表示とを任意に切り替えることができるので、折り畳み式の携帯端末装置に本発明は特に有効である。
【0047】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0048】
たとえば、上記実施形態では、本発明による携帯端末装置の一例として折り畳み型の携帯電話機を示したが、本発明はこれに限らず、折り畳み型の携帯電話機以外の携帯端末装置にも適用可能である。また、折り畳み式以外のスライド式やその他の携帯端末装置にも適用可能である。
【0049】
また、上記実施形態では、本発明による切替スイッチを第1入出力部の側面に設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、切替スイッチを第1入出力部の側面以外に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態による携帯電話機の全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態による携帯電話機の全体構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による携帯電話機を折り畳んだ状態の全体構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による携帯電話機の全体構成を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態による携帯電話機の全体構成を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態による携帯電話機の平面図である。
【図7】図6に示した平面図の200−200線に沿った断面図である。
【図8】図6に示した平面図の200−200線に沿った断面図である。
【図9】本発明の一実施形態による携帯電話機のシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施形態による携帯電話機のCPUによる表示切替の制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態による携帯電話機の表示切替後の全体構成を示す平面図である。
【図12】本発明の一実施形態による携帯電話機の表示切替後の全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0051】
1 第1入出力部
2 第2入出力部
13 第1凹凸形成部
14 第1表示部
15a CPU(制御部)
15b 表示切替スイッチ(切替スイッチ)
15c 姿勢検知センサ(センサ)
23 第2凹凸形成部
24 第2表示部
100 携帯電話機(携帯端末装置)
131a エラストマ層
132a 上側電極(電極)
133a 下側電極(電極)
【技術分野】
【0001】
この発明は、携帯端末装置に関し、特に、情報を表示する表示部および入力ボタンなどの入力部を備えた携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、情報を表示する表示画面などの表示部および入力ボタンなどの入力部を備えた携帯端末装置が知られている(たとえば、特許文献1〜5参照)。
【0003】
上記特許文献1には、2つの画面と、2つのプッシュボタン(切替スイッチ)とを備えた携帯電話機(携帯端末装置)が開示されている。上記特許文献1に開示された携帯電話機では、電話機本体のそれぞれの入出力部にプッシュボタンが1つずつ合計2つ設けられている。このプッシュボタンが押下されることにより、押下されたプッシュボタンの設けられている画面に入力部が形成されるとともに、プッシュボタンが押されなかった画面に情報が表示されるように構成されている。
【0004】
また、上記特許文献2には、センサと、2つの表示部と、入力部とを備えた携帯端末(携帯端末装置)が開示されている。上記特許文献2に開示された携帯端末では、装置本体に設けられたセンサにより装置本体の姿勢を検知できるように構成されている。また、検知された姿勢に対応するように、装置本体の表面側および側面側に設けられた2つの表示部のいずれか一方側の表示部に、自動的に情報が表示されるように構成されている。
【0005】
また、上記特許文献3には、回転検出部(センサ)と、表示部と、入力部とを備えた移動通信端末機(携帯端末装置)が開示されている。上記特許文献3に開示された移動通信端末機では、装置本体に設けられたセンサにより装置本体の姿勢を検知することができるように構成されている。また、検知された姿勢に対応するように、装置本体に設けられた表示部に情報が表示されるとともに、表示部の表面上にタッチパネル方式の入力部が形成されるように構成されている。
【0006】
また、上記特許文献4には、入力部と、表示部とを備えた携帯端末装置が開示されている。上記特許文献4に開示された携帯端末装置では、装置本体に設けられた入力部の所定の入力ボタンを押下することにより、装置本体に設けられた表示部に表示された情報が任意の方向に回転されるように構成されている。また、表示部に表示された情報の回転に伴って、入力ボタン上に表示される情報も回転して表示されるように構成されている。
【0007】
また、上記特許文献5には、表示部と、入力部とを備えた携帯通信端末(携帯端末装置)が開示されている。上記特許文献5に開示された携帯通信端末では、装置本体に設けられた入力部の入力ボタンを押下すると、押下された入力ボタンの文字に対応するように入力部上に凹凸が形成されるように構成されている。この入力ボタンは、表示部に表示される文字に対応して凹凸形状が変化されるように構成されている。
【0008】
【特許文献1】特開2006−279769号公報
【特許文献2】特開2000−059474号公報
【特許文献3】特開2007−109240号公報
【特許文献4】特開2005−012493号公報
【特許文献5】特開2006−091775号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1に記載の携帯電話機(携帯端末装置)では、画面に入力部(表示部)を形成(表示)するためにプッシュボタンが2つ設けられているため、部品点数が増加するという問題点がある。
【0010】
また、上記特許文献2に記載の携帯端末(携帯端末装置)では、自動的に一方側の表示部に情報が表示されるように構成されているため、情報を表示したい側の表示部に任意に切り替えることが困難であるという問題点があると考えられる。
【0011】
また、上記特許文献3に記載の移動通信端末機(携帯端末装置)では、タッチパネル方式の入力部が形成されるため、ユーザは通常の突出形状の入力ボタンを押す場合のような入力感(クリック感)を得ることが困難であるという問題点があると考えられる。
【0012】
また、上記特許文献4に記載の携帯端末装置では、タッチパネル方式の入力部が形成されるため、ユーザは通常の突出形状の入力ボタンを押す場合のような入力感(クリック感)を得ることが困難であるという問題点があると考えられる。
【0013】
また、上記特許文献5に記載の携帯通信端末(携帯端末装置)では、入力ボタンを押下した後に入力部上に凹凸が形成されるため、ユーザは通常の突出形状の入力ボタンを押す場合のような入力感(クリック感)を得ることが困難であるという問題点があると考えられる。
【0014】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、部品点数の増加を抑制しながら、情報を表示したい側の表示部に任意に切り替えるとともに、通常の突出形状の入力ボタンを押す場合のような入力感を得ることが可能な携帯端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0015】
この発明の一の局面による携帯端末装置は、情報を表示する第1表示部と凹凸形状の入力ボタンを形成する第1凹凸形成部とを含む第1入出力部と、情報を表示する第2表示部と凹凸形状の入力ボタンを形成する第2凹凸形成部とを含む第2入出力部と、1つの切替スイッチと、第1入出力部、第2入出力部および1つの切替スイッチを制御する制御部とを備え、第1入出力部には、第1凹凸形成部により凹凸形状の入力ボタンが形成されるとともに、第1表示部により凹凸形状の入力ボタンに対応した情報が表示され、第2入出力部には、第2凹凸形成部により凹凸形状の入力ボタンを形成せずに、第2表示部により情報のみを表示するように構成され、制御部は、1つの切替スイッチが押下されたと判断した場合に、第1表示部および第2表示部に表示された情報をそれぞれ第2表示部および第1表示部に切り替えるとともに、第1凹凸形成部により形成された凹凸形状の入力ボタンを第2凹凸形成部により形成するように切り替えるように制御するように構成されている。
【0016】
この一の局面による携帯端末装置では、上記のように、1つの切替スイッチを備えることによって、第1入出力部に表示された情報および凹凸形状の入力ボタンと第2入出力部に表示された情報および凹凸形状の入力ボタンとを1つの切替スイッチにより切り替えることができるので、部品点数の増加を抑制することができる。また、制御部は、1つの切替スイッチが押下されたと判断した場合に、第1表示部および第2表示部に表示された情報をそれぞれ第2表示部および第1表示部に切り替えるとともに、第1凹凸形成部により形成された凹凸形状の入力ボタンを第2凹凸形成部により形成するように切り替えるように制御するように構成されていることによって、ユーザは1つの切替スイッチを押下することにより任意に切り替えることができるので、情報を表示したい側の表示部に任意に切り替えることができる。また、凹凸形状の入力ボタンを形成する第1凹凸形成部を含む第1入出力部と、凹凸形状の入力ボタンを形成する第2凹凸形成部を含む第2入出力部とを備えることによって、ユーザによって第1入出力部または第2入出力部の入力ボタンが押下された際に、入力ボタンが凸形状から凹形状に湾曲されるので、通常の突出形状の入力ボタンを押下した際と同様の入力感(クリック感)を得ることができる。
【0017】
上記一の局面による携帯端末装置において、好ましくは、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部は、それぞれ、第1表示部および第2表示部の上方に配置されているとともに、第1表示部および第2表示部に表示された情報を外部からユーザが視認することが可能な光透過率を有する。このように構成すれば、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部をそれぞれ第1表示部および第2表示部の上方に重ねた状態で、第1表示部または第2表示部に表示される入力用画像を視認することができるので、ユーザが触れる側に第1凹凸形成部および第2凹凸形成部を配置することができる。これにより、第1凹凸形成部または第2凹凸形成部により形成された凹凸形状の入力ボタンをユーザが明確に感じとることができるので、確実な入力操作を行うことができる。
【0018】
上記一の局面による携帯端末装置において、好ましくは、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部は、絶縁性を有するエラストマ層と、一対の電極とを含み、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部は、エラストマ層を一対の電極で挟み込むようにして構成され、かつ、一対の電極に所定の電圧が印加されることにより凹凸形状に変形されるように構成されている。このように構成すれば、一対の電極間に発生する静電引力によりエラストマ層を変形させて凹凸形状に変形させることができるので、容易に凹凸形状の入力ボタンを形成することができる。
【0019】
上記一の局面による携帯端末装置において、好ましくは、携帯端末装置の姿勢を検知するセンサをさらに備え、制御部は、センサにより検知した姿勢に基づいて、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部のいずれか一方により凹凸形状の入力ボタンを形成するとともに、第1凹凸形成部および第2凹凸形成部のうちの入力ボタンを形成した方に対応する、第1表示部または第2表示部に入力ボタンに対応する情報を表示するように制御するように構成されている。このように構成すれば、携帯端末装置の姿勢に応じて、第1表示部および第2表示部のうちのユーザが視認可能な方に制御部により情報の表示および入力ボタンの形成が行われるので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0020】
上記一の局面による携帯端末装置において、好ましくは、第1表示部の表面と第2表示部の表面とを対向するようにして折り畳み可能なように構成されている。このような折り畳み式の携帯端末装置においては、折り畳んだ状態で第1表示部と第2表示部との位置が判別しづらいので、折り畳んだ状態から開いた時に、第1表示部と第2表示部との位置関係が前回使用時と逆転している場合がある。その場合にも、本発明の切替スイッチにより第1表示部と第2表示部との凹凸形状の入力ボタンと情報の表示とを任意に切り替えることができるので、折り畳み式の携帯端末装置に本発明は特に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1および図2は、本発明の一実施形態による携帯電話機を示した全体構成図である。また、図3〜図9は、図1に示した本発明の一実施形態による携帯電話機の詳細な構造を示した図である。まず、図1〜図9を参照して、本発明の一実施形態による携帯電話機100の構成について説明する。なお、本実施形態では、携帯端末装置の一例である携帯電話機100に本発明を適用した場合について説明する。
【0023】
本発明の一実施形態による携帯電話機100は、図1および図2に示すように、第1凹凸形成部13および第1表示部14を含む第1入出力部1と、第2凹凸形成部23および第2表示部24を含む第2入出力部2と、接続部16aとから構成されている。この第1入出力部1および第2入出力部2は、平面的に見て長方形形状を有している。また、第1入出力部1と、第2入出力部2とは、接続部16aによって接続されている。この接続部16aは、図2に示すように、矢印X1方向側から見て、円柱形状を有している。また、第1入出力部1と、第2入出力部2とは、接続部16aを回動軸にして矢印R方向に開閉可能に構成されている。ここで、本実施形態では、図3に示すように、第1入出力部1と、第2入出力部2とを回動させることにより、第1入出力部1の第1表示部14と、第2入出力部2の第2表示部24とが接触するようにして折り畳み可能なように構成されている。また、第1入出力部1の矢印X1方向側の側面には、1つの表示切替スイッチ15bが設けられている。なお、表示切替スイッチ15bは、本発明の「切替スイッチ」の一例である。
【0024】
また、図1および図2に示すように、第1入出力部1の表面には、第1凹凸形成部13により凹凸形状の入力ボタンが形成されている。また、第1入出力部1の表面には、第1表示部14により凸形状の入力ボタンに対応する1、2、3、・・・などの情報が表示されるように構成されている。
【0025】
また、第2入出力部2の表面には、後述する第2凹凸形成部23による凹凸形状の入力ボタンの形成はされていない。また、第2入出力部2の表面には、第2表示部24により情報のみが表示されるように構成されている。
【0026】
また、図4に示すように、第1入出力部1は、樹脂製の枠体11と、表面保護膜12と、第1凹凸形成部13と、第1表示部14と、配線基板15と、接続部16aが一体的に設けられた樹脂製の筐体16とから構成されている。また、枠体11と、表面保護膜12と、第1凹凸形成部13と、第1表示部14と、配線基板15と、筐体16とは、それぞれ、矢印Y方向側から見て実質的に長方形形状を有している。また、第1入出力部1は、表面保護膜12と、第1凹凸形成部13と、第1表示部14とを、枠体11と筐体16とで挟み込むようにして構成されている。
【0027】
また、枠体11の中央部は開口されており、ユーザが矢印Y方向側から視認可能なように構成されている。また、筐体16は、表面保護膜12と、第1凹凸形成部13と、第1表示部14と、配線基板15とが収納されるように構成されている。また、枠体11の側部には切欠部11aが形成されており、筐体16の側部にも切欠部11aと同形状の切欠部16bが形成されている。この切欠部11aおよび切欠部16bには、表示切替スイッチ15bが嵌合可能なように構成されている。
【0028】
また、表面保護膜12は、図3に示すように、第1凹凸形成部13の上方に重ねて配置されている。また、表面保護膜12は、第1表示部14に表示された情報を視認することが可能な光透過率を有する材料で、かつ、第1凹凸形成部13の凹凸変形部13aが凸形状に変形するのに伴って弾性変形可能な材料により構成されている。
【0029】
また、本実施形態では、図4に示すように、第1凹凸形成部13は、平面的に見て、表面保護膜12と同一の長方形形状を有し、第1表示部14の上方に配置されている。また、第1凹凸形成部13は、第1表示部14に表示された情報をユーザが外部から視認可能な光透過率を有している。
【0030】
また、本実施形態では、第1凹凸形成部13は、図6〜図8に示すように、絶縁性を有するエラストマ層131aと、エラストマ層131aを一対の上側電極132aおよび下側電極133aで挟み込むようにして構成されている。なお、上側電極132aおよび下側電極133aは、本発明の「一対の電極」の一例である。また、エラストマ層131aは高分子、アクリル樹脂、エポキシ樹脂およびシリコン樹脂などからなり、ユーザが外部から視認可能なように透明性を有している。また、上側電極132aおよび下側電極133aはITO(酸化インジウムスズ)などの透明電極により構成されている。また、図7に示すように、凹凸変形部13aは、電圧無印加時では平板形状を有している。また、第1凹凸形成部13の上側電極132aと、下側電極133aとにエラストマ131aに電圧を印加すると、図8に示すように、エラストマ層131aは上側電極132aおよび下側電極133a間の静電引力により電圧印加方向に押しつぶされ、電圧印加方向に対して垂直方向(面方向)に伸張する。この場合、エラストマ層131aは側壁13bにより固定されているため伸張を制限されるので、エラストマ層131aが座屈変形することにより凸形状に変化する。
【0031】
また、第1表示部14は、平面的に見て、表面保護膜12および第1凹凸形成部13に対応した長方形形状を有し、第1凹凸形成部13の下方に重ねて配置される。この第1表示部14は、第1凹凸形成部13により形成される凸形状の入力ボタンに対応する1、2、3、・・・などの入力用画像を表示するように構成されている。
【0032】
また、図4および図9に示すように、配線基板15は、携帯電話機100を動作させるために必要な電子部品が実装されている。すなわち、配線基板15には、CPU15aと、表示切替スイッチ15bと、ジャイロセンサや重力センサなどの姿勢検知センサ15cと、メモリ15dと、無線部15eとが実装されている。なお、姿勢検知センサ15cは、本発明の「センサ」の一例であり、CPU15aは、本発明の「制御部」の一例である。
【0033】
また、本実施形態では、CPU15aは、ユーザにより表示切替スイッチ15bが押下されたと判断した場合に、第1表示部14および第2表示部24に表示された情報をそれぞれ第2表示部24および第1表示部14に表示切替を行うように制御するように構成されている。また、CPU15aは、第1入出力部1の第1凹凸形成部13により形成された凹凸形状の入力ボタンを第2入出力部2の第2凹凸形成部23により形成するように切り替えを行うかまたは、第2入出力部2の第2凹凸形成部23により形成された凹凸形状の入力ボタンを第1入出力部1の第1凹凸形成部13により切り替えを行うように制御するように構成されている。
【0034】
また、本実施形態では、CPU15aは、第1表示部14および第2表示部24に姿勢検知センサ15cにより検知した姿勢に対応する方向に情報を表示するように構成されている。具体的には、姿勢検知センサ15cとして重力センサを適用した場合には、重力方向を下方向として、携帯電話機100が図1に示す姿勢の場合には、下方側に配置された第1表示部14には第1凹凸形成部13に対応する情報が表示され、上方側に配置された第2表示部24には情報のみが表示されるように構成されている。この場合、第1凹凸形成部13により凹凸形状の入力ボタンが形成され、第2凹凸形成部23により凹凸形状の入力ボタンが形成されないように構成されている。
【0035】
また、CPU15aは、無線部15eにより赤外線通信などの無線通信を行うことが可能なように構成されている。また、CPU15aは、無線部15eにより受信した画像データや情報などをメモリ15dに記憶するように制御するように構成されている。このメモリ15dは、携帯電話機100が各種の動作を行う上で必要となるプログラムデータや制御パラメータなどを一時的に記憶可能なようにも構成されている。
【0036】
また、第2入出力部2は、図5に示すように、枠体21と、表面保護膜22と、凹凸変形部23aを含む第2凹凸形成部23と、第2表示部24と、接続部26aを含む筐体26とから構成されている。この第2入出力部2の構成は、第1入出力部1の構成と比較して、配線基板15が設けられていないという点で異なっている。また、枠体11には切欠部11aが形成されているが、枠体21には切欠部が形成されておらず、これと同様に、筐体16には切欠部16bが形成されているが、筐体26には切欠部が形成されていないという点が異なっている。また、第2入出力部2のその他の構成は、第1入出力部1と同様である。すなわち、枠体21、表面保護膜22、第2凹凸形成部23および第2表示部24は、枠体11、表面保護膜12、第1凹凸形成部13および第1表示部14と同様の構造を有している。
【0037】
図10は、本発明の一実施形態による携帯電話機の制御動作を説明するためのフローチャートである。図11および図12は、表示切替スイッチを押下した際の、携帯電話機の動作を説明するための斜視図である。次に、図1、図2および図10〜図12を参照して、本発明の一実施形態による携帯電話機100の制御動作について説明する。
【0038】
図10に示すように、ステップS1において、携帯電話機100がユーザにより開状態にされたか否かが判断される。携帯電話機100がユーザにより開状態にされていない場合には、開状態にされるまでこの判断が繰り返される。また、ステップS1において、携帯電話機100がユーザにより開状態にされたと判断された場合には、ステップS2において、姿勢検知センサ15cにより携帯電話機100の姿勢を確認する。その後、ステップS3に進む。
【0039】
次に、ステップS3において、姿勢検知センサ15cの検知結果に基づいて、表示画面と凹凸形成部とを形成する入出力部(第1入出力部1または第2入出力部2)を選択して、表示画面と凹凸形成部とを形成する。たとえば、図1に示すように、第1入出力部1側が下方に位置する場合には、第1入出力部1には、第1凹凸形成部13により凹凸形状の入力ボタンを形成するとともに、第1表示部14により入力ボタンに対応する情報(1、2、3、・・・など)を表示する。また、第2入出力部2には、第2凹凸形成部23による凹凸形状の入力ボタンは形成せずに情報のみを表示する。その後、ステップS4に進む。
【0040】
次に、ステップS4において、ユーザにより表示切替スイッチ15bが押下されたか否かが判断される。表示切替スイッチ15bが押下されていない場合には、表示切替スイッチ15bが押下されるまでこの判断が繰り返される。また、ステップS4において、ユーザにより表示切替スイッチ15bが押下されたと判断された場合には、ステップS5において、第1入出力部1および第2入出力部2をNULL状態(非表示状態)にする。その後、ステップS6に進む。
【0041】
次に、ステップS6において、第1入出力部1と第2入出力部2との凹凸形成と表示画面とを切り替える。たとえば、図1に示した状態から図11に示すように、第1入出力部1には、第1凹凸形成部13による凹凸形状の入力ボタンは形成せずに情報のみを表示するとともに、第2入出力部2には、第2凹凸形成部23により凹凸形状の入力ボタンを形成し、かつ、第2表示部24により入力ボタンに対応する情報を表示するように切り替える。これにより、携帯電話機100の動作制御が終了する。
【0042】
本実施形態では、上記のように、1つの表示切替スイッチ15bを備えることによって、第1入出力部1の表示された情報および凹凸形状の入力ボタンと第2入出力部2の表示された情報および凹凸形状の入力ボタンとを1つの表示切替スイッチ15bにより切り替えることができるので、部品点数の増加を抑制することができる。また、CPU15aは、1つの表示切替スイッチ15bが押下されたと判断した場合に、第1表示部14および第2表示部24に表示した情報をそれぞれ第2表示部24および第1表示部14に切り替えるとともに、第1凹凸形成部13により形成した凹凸形状の入力ボタンを第2凹凸形成部23により形成するように切り替えるように制御するように構成することによって、ユーザによって1つの表示切替スイッチ15bを押下することにより任意に切り替えることができるので、情報を表示したい側の表示部に任意に切り替えることができる。また、第1入出力部1と、第2入出力部2とを備えることによって、ユーザによって第1入出力部1または第2入出力部2の入力ボタンが押下された際に、入力ボタンを凸形状から凹形状に湾曲させることができるので、通常の突出形状の入力ボタンを押下した際の入力感(クリック感)を得ることができる。
【0043】
また、本実施形態では、上記のように、第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23を、それぞれ、第1表示部14および第2表示部24に表示された情報を外部からユーザが視認することが可能な光透過率を有するように構成することによって、第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23をそれぞれ第1表示部14および第2表示部24の上方に重ねた状態で、第1表示部14または第2表示部24に表示される入力用画像を視認することができるので、ユーザが触れる側に第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23を配置することができる。これにより、第1凹凸形成部13または第2凹凸形成部23により形成した凹凸形状の入力ボタンをユーザが明確に感じとることができるので、確実な入力操作を行うことができる。
【0044】
また、本実施形態では、上記のように、第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23を、エラストマ層131aを一対の上側電極132aおよび下側電極133aで挟み込むようにして構成し、かつ、一対の上側電極132aおよび下側電極133aに所定の電圧を印加することにより凹凸形状に変形するように構成することによって、一対の上側電極132aおよび下側電極133a間に発生する静電引力によりエラストマ層131aを変形させて凹凸形状に変形することができるので、容易に凹凸形状の入力ボタンを形成することができる。
【0045】
また、本実施形態では、上記のように、CPU15aを、姿勢検知センサ15cにより検知した姿勢に基づいて、第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23のいずれか一方により凹凸形状の入力ボタンを形成するとともに、第1凹凸形成部13および第2凹凸形成部23のうちの入力ボタンを形成した方に対応する第1表示部14または第2表示部24に入力ボタンに対応する情報を表示するように制御するように構成することによって、携帯電話機100の姿勢に応じて、第1表示部14および第2表示部24のうちのユーザが視認可能な方にCPU15aにより情報の表示および入力ボタンの形成を行うので、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0046】
また、本実施形態では、上記のように、折り畳み可能なように構成されている。このような携帯電話機100においては、折り畳んだ状態で第1表示部14と第2表示部24との位置が判別しづらいので、折り畳んだ状態から開いた時に、第1表示部14と第2表示部24との位置関係が前回使用時と逆転している場合がある。その場合にも、本発明の表示切替スイッチ15bにより第1表示部14と第2表示部24との凹凸形状の入力ボタンと情報の表示とを任意に切り替えることができるので、折り畳み式の携帯端末装置に本発明は特に有効である。
【0047】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0048】
たとえば、上記実施形態では、本発明による携帯端末装置の一例として折り畳み型の携帯電話機を示したが、本発明はこれに限らず、折り畳み型の携帯電話機以外の携帯端末装置にも適用可能である。また、折り畳み式以外のスライド式やその他の携帯端末装置にも適用可能である。
【0049】
また、上記実施形態では、本発明による切替スイッチを第1入出力部の側面に設ける例を示したが、本発明はこれに限らず、切替スイッチを第1入出力部の側面以外に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態による携帯電話機の全体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態による携帯電話機の全体構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による携帯電話機を折り畳んだ状態の全体構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による携帯電話機の全体構成を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態による携帯電話機の全体構成を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態による携帯電話機の平面図である。
【図7】図6に示した平面図の200−200線に沿った断面図である。
【図8】図6に示した平面図の200−200線に沿った断面図である。
【図9】本発明の一実施形態による携帯電話機のシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施形態による携帯電話機のCPUによる表示切替の制御動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態による携帯電話機の表示切替後の全体構成を示す平面図である。
【図12】本発明の一実施形態による携帯電話機の表示切替後の全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0051】
1 第1入出力部
2 第2入出力部
13 第1凹凸形成部
14 第1表示部
15a CPU(制御部)
15b 表示切替スイッチ(切替スイッチ)
15c 姿勢検知センサ(センサ)
23 第2凹凸形成部
24 第2表示部
100 携帯電話機(携帯端末装置)
131a エラストマ層
132a 上側電極(電極)
133a 下側電極(電極)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を表示する第1表示部と凹凸形状の入力ボタンを形成する第1凹凸形成部とを含む第1入出力部と、
情報を表示する第2表示部と凹凸形状の入力ボタンを形成する第2凹凸形成部とを含む第2入出力部と、
1つの切替スイッチと、
前記第1入出力部、前記第2入出力部および前記1つの切替スイッチを制御する制御部とを備え、
前記第1入出力部には、前記第1凹凸形成部により凹凸形状の入力ボタンが形成されるとともに、前記第1表示部により前記凹凸形状の入力ボタンに対応した情報が表示され、前記第2入出力部には、前記第2凹凸形成部により凹凸形状の入力ボタンを形成せずに、第2表示部により情報のみを表示するように構成され、
前記制御部は、前記1つの切替スイッチが押下されたと判断した場合に、前記第1表示部および前記第2表示部に表示された情報をそれぞれ前記第2表示部および前記第1表示部に切り替えるとともに、前記第1凹凸形成部により形成された凹凸形状の入力ボタンを前記第2凹凸形成部により形成するように切り替えるように制御するように構成されている、携帯端末装置。
【請求項2】
前記第1凹凸形成部および前記第2凹凸形成部は、それぞれ、前記第1表示部および前記第2表示部の上方に配置されているとともに、前記第1表示部および第2表示部に表示された情報を外部からユーザが視認することが可能な光透過率を有する、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記第1凹凸形成部および前記第2凹凸形成部は、絶縁性を有するエラストマ層と、一対の電極とを含み、
前記第1凹凸形成部および前記第2凹凸形成部は、前記エラストマ層を前記一対の電極で挟み込むようにして構成され、かつ、前記一対の電極に所定の電圧が印加されることにより凹凸形状に変形されるように構成されている、請求項1または2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記携帯端末装置の姿勢を検知するセンサをさらに備え、
前記制御部は、前記センサにより検知した姿勢に基づいて、前記第1凹凸形成部および前記第2凹凸形成部のいずれか一方により凹凸形状の入力ボタンを形成するとともに、前記第1凹凸形成部および前記第2凹凸形成部のうちの前記入力ボタンを形成した方に対応する前記第1表示部または前記第2表示部に、前記入力ボタンに対応する情報を表示するように制御するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記第1表示部の表面と前記第2表示部の表面とが対向するようにして折り畳み可能なように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項1】
情報を表示する第1表示部と凹凸形状の入力ボタンを形成する第1凹凸形成部とを含む第1入出力部と、
情報を表示する第2表示部と凹凸形状の入力ボタンを形成する第2凹凸形成部とを含む第2入出力部と、
1つの切替スイッチと、
前記第1入出力部、前記第2入出力部および前記1つの切替スイッチを制御する制御部とを備え、
前記第1入出力部には、前記第1凹凸形成部により凹凸形状の入力ボタンが形成されるとともに、前記第1表示部により前記凹凸形状の入力ボタンに対応した情報が表示され、前記第2入出力部には、前記第2凹凸形成部により凹凸形状の入力ボタンを形成せずに、第2表示部により情報のみを表示するように構成され、
前記制御部は、前記1つの切替スイッチが押下されたと判断した場合に、前記第1表示部および前記第2表示部に表示された情報をそれぞれ前記第2表示部および前記第1表示部に切り替えるとともに、前記第1凹凸形成部により形成された凹凸形状の入力ボタンを前記第2凹凸形成部により形成するように切り替えるように制御するように構成されている、携帯端末装置。
【請求項2】
前記第1凹凸形成部および前記第2凹凸形成部は、それぞれ、前記第1表示部および前記第2表示部の上方に配置されているとともに、前記第1表示部および第2表示部に表示された情報を外部からユーザが視認することが可能な光透過率を有する、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記第1凹凸形成部および前記第2凹凸形成部は、絶縁性を有するエラストマ層と、一対の電極とを含み、
前記第1凹凸形成部および前記第2凹凸形成部は、前記エラストマ層を前記一対の電極で挟み込むようにして構成され、かつ、前記一対の電極に所定の電圧が印加されることにより凹凸形状に変形されるように構成されている、請求項1または2に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記携帯端末装置の姿勢を検知するセンサをさらに備え、
前記制御部は、前記センサにより検知した姿勢に基づいて、前記第1凹凸形成部および前記第2凹凸形成部のいずれか一方により凹凸形状の入力ボタンを形成するとともに、前記第1凹凸形成部および前記第2凹凸形成部のうちの前記入力ボタンを形成した方に対応する前記第1表示部または前記第2表示部に、前記入力ボタンに対応する情報を表示するように制御するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記第1表示部の表面と前記第2表示部の表面とが対向するようにして折り畳み可能なように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯端末装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−176241(P2009−176241A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−16624(P2008−16624)
【出願日】平成20年1月28日(2008.1.28)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月28日(2008.1.28)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]