説明

携帯電話機及びそれに用いる電池電圧の低電圧検出方法並びにそのプログラム

【課題】 満充電状態の電池を想定して低電圧検出しきい値を設定可能とし、従来に比べて使用時間を長くすることが可能な携帯電話機を提供する。
【解決手段】 制御部13はA/D変換部134で電池15の出力電圧をA/D変換して取得する。また、制御部13はA/D変換処理をタイマ133のタイマ値に基づいて行い、取得したA/D変換値をメモリ132に格納する。制御部13は予め定めた電池レベル表示しきい値と、取得したA/D値とを比較し、電池レベルをLCD表示部16に表示し、取得したA/D値が低電圧検出しきい値以下の場合にユーザに低電圧検出の報知を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯電話機及びそれに用いる電池電圧の低電圧検出方法並びにそのプログラムに関し、特に携帯電話機の電池電圧を監視する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機においては、待受中、通話中等の携帯電話機の状態毎に予め低電圧検出しきい値を定めている。携帯電話機では電池電圧を監視しており、携帯電話機の状態毎に応じた低電圧検出しきい値と比較し、低電圧検出処理を行っている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
また、携帯電話機では、電池電圧が低電圧検出しきい値に至った場合、ユーザに低電圧報知を行い、ある一定期間、電源ON状態を保持した後に、電源をOFFにしている。そのため、携帯電話機の低電圧検出しきい値は、システムリセット電圧に対して、ある一定期間、電源ON状態を保持することができる電池電圧としている。
【0004】
ここで、図7に示すように、電池電圧は、満充電状態から消費した場合(電池電圧放電曲線202)と、不十分な充電状態から消費した場合(電池電圧放電曲線201)とでは電圧降下量に差があり、不十分な充電状態からの消費した場合には、電圧降下時間が短くなる(t21<t22)という特徴がある。
【0005】
【特許文献1】特開平03−054479号公報
【特許文献1】特開2001−103671号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した従来の携帯電話機では、不十分な充電状態からの消費した場合に電圧降下時間が短くなるという特徴があるため、低電圧検出しきい値を満充電状態の電池に基づいて定めると、充電不十分な電池の際に低電圧検出しきい値を検出した後、ある一定時間、電源ONを保持することができず、電源OFFとする前にシステムリセット電圧となってしまう。
【0007】
この問題を解消するために、従来の携帯電話機では、低電圧検出しきい値を検出した後、充電不十分な電池でもある一定時間は電源ONを保持することができるように、低電圧検出しきい値を定めてきている。しかしながら、この定めた低電圧検出しきい値は、満充電状態の電池に対して高めの低電圧検出しきい値となり、満充電状態の電池での使用時間が短くなるという課題がある。
【0008】
近年の携帯電話機では、小型化による電池容量への制約と、高機能化による高消費電力に伴い、使用時間が短くなる傾向にある。また、消費電力が大きい場合には、充電状態による電池電圧の降下量差も大きくなるため、低電圧検出しきい値を高く設定することになり、使用時間も更に短くなる傾向となっている。
【0009】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、満充電状態の電池を想定して低電圧検出しきい値を設定することができ、従来に比べて使用時間を長くすることができる携帯電話機及びそれに用いる電池電圧の低電圧検出方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による携帯電話機は、充電可能な電池を搭載し、前記電池の電圧を予め設定される低電圧検出しきい値と比較して前記電池の低電圧を検出する携帯電話機であって、
前記電池の電圧降下量を監視する監視手段と、前記電圧降下量が予め定めた電圧以下となったことが前記監視手段で検出された時に前記低電圧検出しきい値に予め定めた調整値を加算してしきい値とする制御手段とを備えている。
【0011】
本発明による電池電圧の低電圧検出方法は、充電可能な電池を搭載し、前記電池の電圧を予め設定される低電圧検出しきい値と比較して前記電池の低電圧を検出する携帯電話機に用いる電池電圧の低電圧検出方法であって、前記携帯電話機が、前記電池の電圧降下量を監視する第1の処理と、前記電圧降下量が予め定めた電圧以下となったことが前記第1の処理で検出された時に前記低電圧検出しきい値に予め定めた調整値を加算してしきい値とする第2の処理とを実行している。
【0012】
本発明による電池電圧の低電圧検出方法のプログラムは、充電可能な電池を搭載し、前記電池の電圧を予め設定される低電圧検出しきい値と比較して前記電池の低電圧を検出する携帯電話機に用いる電池電圧の低電圧検出方法のプログラムであって、前記携帯電話機のコンピュータに、前記電池の電圧降下量を監視する第1の処理と、前記電圧降下量が予め定めた電圧以下となったことが前記第1の処理で検出された時に前記低電圧検出しきい値に予め定めた調整値を加算してしきい値とする第2の処理とを実行させている。
【0013】
すなわち、本発明の携帯電話機は、電池電圧の電圧降下量を監視し、予め定める低電圧検出しきい値を電池電圧の降下量に応じて調整し、電池電圧が調整した低電圧検出しきい値に至った場合に低電圧報知する低電圧検出方法を提供することを特徴とする。
【0014】
本発明の携帯電話機では、ある電池電圧以下の電池電圧降下量を測定し、ある一定の電圧降下量より小さい場合、予め定めた低電圧検出しきい値を低電圧検出しきい値として用い、ある一定の電圧降下量より大きい場合、予め定めた低電圧検出しきい値に、予め定める値を加算した低電圧検出しきい値を用いて、低電圧検出を報知している。
【0015】
また、本発明の携帯電話機では、電圧降下量より求めた低電圧検出しきい値を、携帯電話機の電源をOFFするか、電源ONのままであれば充電を行うまで保持する。さらに、本発明の携帯電話機では、携帯電話機の状態毎に低電圧検出しきい値を持つ場合に、その状態毎に加算する値を持つものとする。
【0016】
より具体的に説明すると、本発明の携帯電話機では、制御部がA/D(アナログ/ディジタル)変換部で電池の電圧監視を行っており、電池電圧放電曲線に対して予め定める電池電圧値を検出し、この電池電圧値の検出後の時点と、ある時点の電池電圧値及びその測定時のタイマ値とをメモリに格納する。
【0017】
制御部はメモリに格納した情報から電圧降下量を算出し、その算出値がある一定の電圧降下量より小さい場合に予め定めた低電圧検出しきい値を低電圧検出しきい値として用い、その算出値がある一定の電圧降下量より大きい場合に予め定めた低電圧検出しきい値に予め定めた値を加算した低電圧検出しきい値とする。制御部はこの電圧降下量から求めた低電圧検出しきい値によって低電圧検出処理を行う。
【0018】
これによって、本発明の携帯電話機では、充電不十分な電池ではなく、満充電状態の電池を想定し、低電圧検出しきい値を設定することが可能となるため、従来に比べて使用時間を長くすることが可能となる。また、本発明の携帯電話機では、高機能化による高消費電力の場合でも、使用時間を短くすることなく、低電圧検出しきい値を設定することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、以下に述べるような構成及び動作とすることで、満充電状態の電池を想定して低電圧検出しきい値を設定することができ、従来に比べて使用時間を長くすることができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による携帯電話機の構成を示すブロック図である。図1において、本発明の一実施例による携帯電話機はアンテナ11と、無線部12と、制御部13と、音声処理部14と、充電可能な電池15と、LCD(Liquid Crystal Display)表示部16と、操作部17と、着信LED(Light Emitting Diode)18と、レシーバ19と、マイク20と、スピーカ21とから構成されている。
【0021】
また、制御部13はCPU(中央処理装置)131と、メモリ132と、タイマ133と、A/D(アナログ/ディジタル)変換部134と、図示せぬ周辺ブロックの制御回路とを備えている。
【0022】
本発明の一実施例による携帯電話機は、制御部13の制御によって無線部12、アンテナ11を介して基地局(図示せず)との通信を行う。無線部12はアンテナ11にて受信した信号を、受信したい信号周波数を選択し、周波数変換を行って増幅し、それを復調した受信データを制御部13に出力する。制御部13は基地局からの着信信号を検出すると、着信LED18を制御して点滅させ、音声処理部14を制御してスピーカ21から着信音を鳴動させる。
【0023】
通話時、制御部13は受信データを処理して音声信号を音声処理部14に出力し、音声処理部14は音声信号をアナログ信号に変えてレシーバ19から音声を出力する。また、マイク20から入力された音声は音声処理部14にてディジタル信号に変換され、制御部13はその信号を送信データに変換し、無線部12にて変調し、規定の周波数の搬送波として増幅し、アンテナ11から送信を行う。制御部13は操作部17を監視し、ユーザの操作を判断して操作に基づく処理を行う。LCD表示部16は制御部13の制御によって各種表示を行う。
【0024】
制御部13はA/D変換部134で電池15の出力電圧をA/D変換して取得する。また、制御部13はA/D変換処理をタイマ133のタイマ値に基づいて行い、取得したA/D変換値をメモリ132に格納する。
【0025】
制御部13は予め定めた電池レベル表示しきい値と、取得したA/D値とを比較し、電池レベルをLCD表示部16に表示し、取得したA/D値が低電圧検出しきい値以下の場合にユーザに低電圧検出の報知を行う。
【0026】
図2は本発明の一実施例による携帯電話機における電池電圧測定を示す図であり、図3は本発明の一実施例による携帯電話機の動作を示すフローチャートであり、図4は本発明の一実施例による携帯電話機の状態毎に使用するパラメータを示す図である。これら図1〜図4を参照して本発明の一実施例による携帯電話機の動作について説明する。尚、図3に示す処理はCPU131がメモリ132に格納するプログラムを実行することで実現される。
【0027】
制御部13はA/D変換部134で電池15の電圧監視を行い、図2に示す電池電圧放電曲線101に対して、予め定める電池電圧値v1と比較する(図3ステップS1)。尚、予め定める電池電圧値v1は携帯電話機の状態毎に複数定めてもよい。
【0028】
制御部13は電池15の電圧が電池電圧値v1以下であることを検出した後、電池15の電圧を測定し、測定した電池15の電圧値とその時のタイマ値(t1)とをメモリ132に格納する(図3ステップS2)。制御部13はある一定時間(t2)後、電池15の電圧を測定し、測定した電池15の電圧値とその時のタイマ値(t2)とをメモリ132に格納する(図3ステップS3)。
【0029】
制御部13はメモリ132に格納した情報から電圧降下量を算出する(図3ステップS4)。制御部13は算出した電圧降下量がある一定の電圧降下量より小さい場合に予め定めた低電圧検出しきい値を低電圧検出しきい値とし、算出した電圧降下量がある一定の電圧降下量より大きい場合に予め定めた携帯電話機の状態毎に持つ低電圧検出しきい値それぞれに予め定めた値を加算し、低電圧検出しきい値とする(図3ステップS5)。
【0030】
ここで、図4を用いて、低電圧検出しきい値の算出について補足説明する。図4は本発明の一実施例による携帯電話機の状態毎に使用するパラメータを示す図である。本発明の一実施例による携帯電話機の状態[例えば、電源ON、待受中(無操作)、待受中(操作時)、通信中]毎に予め電圧降下量確認電圧31(上述した電池電圧値v1)、電圧降下量判定値32、低電圧検出しきい値33、加算値34を待つ。
【0031】
制御部13はメモリ132に格納した情報から電圧降下量を算出すると(図3ステップS4)、電池電圧測定時の携帯電話機の状態に応じた電圧降下量(電圧降下量判定値32)と比較し、電圧降下量が小さい場合に加算値34を加算せずに低電圧検出しきい値33を低電圧検出しきい値35とする。また、制御部13は電圧降下量が大きい場合に低電圧検出しきい値33に加算値34を加算し、低電圧検出しきい値36とする。
【0032】
尚、電圧降下量に応じて低電圧検出しきい値を調整しない場合には、待受中(無操作)の加算値34に示すように、加算値を“0”とする。また、電圧降下量による加算処理を携帯電話機の状態によって無効にする場合には、待受中(無操作)の電圧降下量判定値32に示すように、電圧降下量判定値を“0”とする。
【0033】
制御部13は充電開始の有無を監視し、充電を開始した場合(図3ステップS6)、低電圧検出しきい値を予め定めた低電圧検出しきい値に戻し、予め定める電池電圧値v1を検出する(図3ステップS1)。
【0034】
制御部13は充電を開始しない場合(図3ステップS6)、携帯電話機の状態毎に参照する低電圧検出しきい値を参照し、低電圧検出しきい値を検出した場合(図3ステップS7)、タイマ133をスタートし(図3ステップS8)、ユーザに低電圧検出した旨をLCD表示部16に表示し、低電圧報知音をスピーカ21から出力し、ユーザに電池電圧の低電圧検出したことを報知する(図3ステップS9)。
【0035】
この後に、制御部13は充電開始の有無を監視し、充電開始した場合(図3ステップS10)、低電圧検出しきい値を予め定めた低電圧検出しきい値に戻し、予め定める電池電圧値v1を検出する(図3ステップS1)。制御部13はタイマ133のタイムアウトを検出するまで(図3ステップS11)、充電開始有無を監視する(図3ステップS10)。
【0036】
制御部13はタイムアウトを検出した場合(図3ステップS11)、低電圧検出しきい値を予め定めた低電圧検出しきい値に戻し、低電圧検出の報知を止め、携帯電話機の電源をOFFにする(図3ステップS12)。
【0037】
このように、本実施例では、充電不十分な電池ではなく、満充電状態の電池を想定し、低電圧検出しきい値を設定することができるため、従来に比べて携帯電話の使用時間を長くすることができる。また、本実施例では、高機能化による高消費電力の場合でも、使用時間を短くすることなく、低電圧検出しきい値を設定することが可能となる。
【0038】
図5は本発明の他の実施例による携帯電話機の状態毎に使用するパラメータを示す図である。図5において、本発明の他の実施例では、電圧降下量の判定値を複数有し(電圧降下量判定値A42、電圧降下量判定値B43)、それに応じた加算値(加算値A45、加算値B46)を有している。この場合、本実施例の動作は上述した本発明の一実施例による動作と同様である。
【0039】
これによって、本実施例では、電池15の状態に応じた低電圧検出しきい値をさらに詳細に調整することが可能となるため、電池15の充電状態に応じた低電圧検出しきい値にすることができ、使用時間を長くすることができる。
【0040】
図6は本発明の別の実施例による携帯電話機の状態毎に使用するパラメータを示す図である。図6において、本発明の別の実施例では、携帯電話機の設定に応じた加算値を複数持つことを特徴とする。本実施例では、例えば、スピーカ21の出力音量小用の加算値54と出力音量大用の加算値55とを持っている。この場合、本実施例の動作は上述した本発明の一実施例による動作と同様である。
【0041】
本実施例では、電圧降下量が大きい場合、低電圧検出しきい値51に予め定めた値を加算するが、スピーカ21の出力音量の設定値によって加算する値を変えている。スピーカ21の出力音量が小さい場合には、加算値(音量小)55を低電圧検出しきい値51に加え、スピーカ21の出力音量が大きい場合には、加算値(音量大)55を低電圧検出しきい値51に加える。スピーカ21の音量設定に依存しない携帯電話機の状態については、通話中以外のように、同じ加算値とする。携帯電話機の設定が変更された場合、低電圧検出しきい値についても設定に合わせて変更する。
【0042】
携帯電話機は機能の増加や機能のマルチタスク化によって、消費電力量も携帯電話機の使用形態で大きく異なる。そのため、本実施例では、機能や設定によって低電圧検出しきい値の加算値を変えることで、携帯電話機の使用形態にあわせた低電圧検出しきい値となり、かつ電池15の充電状態に応じた低電圧検出しきい値とすることができるため、使用時間を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の一実施例による携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例による携帯電話機における電池電圧測定を示す図である。
【図3】本発明の一実施例による携帯電話機の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例による携帯電話機の状態毎に使用するパラメータを示す図である。
【図5】本発明の他の実施例による携帯電話機の状態毎に使用するパラメータを示す図である。
【図6】本発明の別の実施例による携帯電話機の状態毎に使用するパラメータを示す図である。
【図7】従来例による携帯電話機における電池電圧測定を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
11 アンテナ
12 無線部
13 制御部
14 音声処理部
15 電池
16 LCD表示部
17 操作部
18 着信LED
19 レシーバ
20 マイク
21 スピーカ
131 CPU
132 メモリ
133 タイマ
134 A/D変換部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電可能な電池を搭載し、前記電池の電圧を予め設定される低電圧検出しきい値と比較して前記電池の低電圧を検出する携帯電話機であって、
前記電池の電圧降下量を監視する監視手段と、前記電圧降下量が予め定めた電圧以下となったことが前記監視手段で検出された時に前記低電圧検出しきい値に予め定めた調整値を加算してしきい値とする制御手段とを有することを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
自機の状態毎に設定された前記低電圧検出しきい値と、その状態毎に予め定めた調整値とを対応して保持する保持手段を含み、
前記制御手段は、自機の状態に応じて前記保持手段から読出した前記調整値にて前記低電圧検出しきい値を調整することを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】
前記保持手段は、自機の機能設定毎に予め定めた調整値を保持し、
前記制御手段は、自機の機能設定に応じて前記保持手段から読出した前記調整値にて前記低電圧検出しきい値を調整することを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯電話機。
【請求項4】
前記調整値にて調整した低電圧検出しきい値と前記電池の測定電圧とを比較する比較手段と、前記比較手段で前記電池の低電圧を検出した時に前記低電圧を外部に報知する手段とを含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の携帯電話機。
【請求項5】
前記調整値にて調整した低電圧検出しきい値は、自機が電源オン状態のままであれば、前記電池の充電を行った際に予め設定された低電圧検出しきい値に戻すことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか記載の携帯電話機。
【請求項6】
充電可能な電池を搭載し、前記電池の電圧を予め設定される低電圧検出しきい値と比較して前記電池の低電圧を検出する携帯電話機に用いる電池電圧の低電圧検出方法であって、前記携帯電話機が、前記電池の電圧降下量を監視する第1の処理と、前記電圧降下量が予め定めた電圧以下となったことが前記第1の処理で検出された時に前記低電圧検出しきい値に予め定めた調整値を加算してしきい値とする第2の処理とを実行することを特徴とする電池電圧の低電圧検出方法。
【請求項7】
前記携帯電話機の状態毎に設定された前記低電圧検出しきい値と、その状態毎に予め定めた調整値とを対応して保持手段に保持しておき、
前記第2の処理にて、前記携帯電話機の状態に応じて前記保持手段から読出した前記調整値にて前記低電圧検出しきい値を調整することを特徴とする請求項6記載の電池電圧の低電圧検出方法。
【請求項8】
前記保持手段に、前記携帯電話機の機能設定毎に予め定めた調整値を保持しておき、
前記第2の処理にて、前記携帯電話機の機能設定に応じて前記保持手段から読出した前記調整値にて前記低電圧検出しきい値を調整することを特徴とする請求項6または請求項7記載の電池電圧の低電圧検出方法。
【請求項9】
前記携帯電話機が、前記調整値にて調整した低電圧検出しきい値と前記電池の測定電圧とを比較する処理と、前記電池の低電圧を検出した時に前記低電圧を外部に報知する処理とを実行することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか記載の電池電圧の低電圧検出方法。
【請求項10】
前記調整値にて調整した低電圧検出しきい値は、自機が電源オン状態のままであれば、前記電池の充電を行った際に予め設定された低電圧検出しきい値に戻すことを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか記載の電池電圧の低電圧検出方法。
【請求項11】
充電可能な電池を搭載し、前記電池の電圧を予め設定される低電圧検出しきい値と比較して前記電池の低電圧を検出する携帯電話機に用いる電池電圧の低電圧検出方法のプログラムであって、前記携帯電話機のコンピュータに、前記電池の電圧降下量を監視する第1の処理と、前記電圧降下量が予め定めた電圧以下となったことが前記第1の処理で検出された時に前記低電圧検出しきい値に予め定めた調整値を加算してしきい値とする第2の処理とを実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−60782(P2007−60782A)
【公開日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−241938(P2005−241938)
【出願日】平成17年8月24日(2005.8.24)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】