説明

操作レバー装置

【課題】小型のデテント機構を実現して装置全体を小型化することができる操作レバー装置を提供すること。
【解決手段】ピストン20と、一端側に2次油圧を受けるとともに他端側からピストン20の押圧力を受けて弁本体6内のスプール孔30h内を移動し、ピストン20の移動量に応じて、入力される1次油圧を前記2次油圧に変換して出力するスプール30とを有した制御弁10,11と、ピストン20の移動をガイドするガイド部材40と、ピストン20の他端側に当接して前記押圧力を生成させピストン20の移動量を操作する操作レバー3と、を備え、ガイド部材40とピストン20とのガイド面近傍に段差部44と押圧機構45とからなるデテント機構を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、所望のデテント位置で操作レバーに負荷を与え、操作者に現操作状態あるいは次の操作状態を教えるデテント機能を有した操作レバー装置に関し、特にパイロット油圧を発生するPPC弁を操作する操作レバー装置に関するするものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、建設機械や産業機械等では、油圧シリンダの制御や変速機の制御などを操作するためにPPC弁を操作する操作レバー装置が用いられている。この操作レバー装置は、PPC弁では、操作レバーの操作量をパイロット油圧に減圧変換して出力している。
【0003】
特許文献1には、操作レバーの操作量を油圧に変換して出力するものであり、スプールを作動させるためのカム部材と、このカム部材を回動させるための操作レバーとを有し、複数の作業位置に対応したデテント溝をカム部材に持たせることによってデテント機構を実現している。
【0004】
【特許文献1】特開平10−252937号公報
【特許文献2】特開2002−168205号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の操作レバー装置では、操作者に操作レバーの現操作状態を教えるためのデテント機構を有するものの、カム部材の回動によってデテント機構を実現しているため、デテント機構が大きくなり、操作レバー装置全体の小型化を阻害するという問題点があった。
【0006】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、小型のデテント機構を実現して装置全体を小型化することができる操作レバー装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明にかかる操作レバー装置は、ピストンと、一端側に2次油圧を受けるとともに他端側から前記ピストンの押圧力を受けて弁本体内の孔内を移動し、前記ピストンの移動量に応じて、入力される1次油圧を前記2次油圧に変換して出力するスプールとを有した制御弁と、前記ピストンの移動をガイドするガイド部材と、前記ピストンの他端側に当接して前記押圧力を生成させ前記ピストンの移動量を操作する操作レバーと、を備え、前記ガイド部材と前記ピストンとのガイド面にデテント機構を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかる操作レバー装置は、上記の発明において、前記ガイド部材側のガイド面に段差を設け、前記ピストン側のガイド面に前記ガイド部材側を押圧する押圧機構を設けたことを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかる操作レバー装置は、上記の発明において、前記デテント機構は、前記ピストン側のガイド面に段差を設け、前記ガイド部材側のガイド面に前記ピストン側を押圧する押圧機構を設けたことを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかる操作レバー装置は、上記の発明において、前記押圧機構は、前記ガイド面に対して垂直な方向に形成された孔と、前記孔内に配置され前記ガイド面に対して垂直な方向に伸張する伸張部材と、前記伸張部材の一端に設けられ、前記孔内に突没可能で、対向するガイド面に当接する球と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかる操作レバー装置は、上記の発明において、前記押圧機構は、前記ガイド面に対して垂直な方向に形成された孔と、前記孔内に配置され前記ガイド面に対して垂直な方向に伸張する伸張部材と、前記伸張部材の一端に設けられ、前記孔内に突没可能で、対向するガイド面に当接する球と、を備え、前記孔は、貫通孔であり、前記球は、前記伸張部材の両端に設けられたことを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかる操作レバー装置は、上記の発明において、前記2次油圧を前記ピストン側に伝達する導通路を有し、該導通路を介した2次油圧によって前記ピストンの押圧力をアシストする操作力アシスト機構を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかる操作レバー装置は、上記の発明において、前記操作レバーは、前記弁本体とユニバーサルジョイントで連結され、該ユニバーサルジョイントまわりに、前記制御弁と前記ガイド部材と前記デテント機構とを有した弁機構が複数設けられ、前記操作レバーは、1以上の前記ピストンを移動させて1以上の前記制御弁を操作することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、スプールに押圧力を与えるピストンのガイド部材と前記ピストンとのガイド面にデテント機構を設けているので、小型のデテント機構が実現され、結果的に操作レバー装置全体を小型化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態である操作レバー装置について説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1にかかる操作レバー装置であって操作レバーが中立状態のときの操作レバー装置の構成を示す断面図である。また、図2は、図1に示した操作レバー装置のA−A線断面図である。さらに、図3は、操作レバーがフルストローク状態のときの操作レバー装置の構成を示す断面図である。この操作レバー装置1は、たとえばバケット等の建設機械の油圧シリンダの方向切換弁などの4つのPPC弁を2軸で制御するためのものである。
【0017】
図1〜図3において、この操作レバー装置1は、ユニバーサルジョイント2を中心に回動する操作レバー3を有し、操作レバー3の一端は、操作者が把持する図示しない取手が設けられ、操作レバー3の他端は、プラグ4およびディスク5を介してユニバーサルジョイント2に接続される。ユニバーサルジョイント2は、弁本体6の上部に設けられ、弁本体6の両側部には、ユニバーサルジョイント2を上部で囲むように、4つのPPC弁である制御弁10〜13が設けられる。操作レバー3は、設置板50の全周に対して傾斜することが可能である。その結果、操作レバー3は、1つまたは2つの制御弁を同時かつ個別の操作量で操作することができる。
【0018】
たとえば、制御弁10は、ブームを上昇させるPPC弁であり、方向Faは、ブームの上昇操作であり、制御弁13は、ブームを下降させるPPC弁であり、方向Fbは、ブームの下降操作である。また、制御弁11は、バケットを掘削させるPPC弁であり、方向Fcは、バケットの掘削操作であり、制御弁12は、バケットをダンプするPPC弁であり、方向Fdは、バケットのダンプ操作である。この操作レバー装置1では、2つの操作を同時に行うことができ、たとえば方向F1側に操作すると、1つの操作レバー3の操作で、バケットの掘削操作とブームの上昇操作とを同時かつ個別の操作量で行うことができる。なお、制御弁10〜13は、図2に示すように、中立位置の操作レバー3の軸まわりに対称配置され、動作は同じであるので、制御弁10の構造および操作レバー3を方向Faに倒した場合の動作について説明する。
【0019】
制御弁10は、ピストン20およびスプール30を有し、ピストン20の±Z方向の上下動に対応して±Z方向に上下動するスプール30の連通孔31の開度が調整されることによって、入力ポートPT1から入力されるポンプ油圧である1次油圧が減圧調整されたパイロット油圧である2次油圧として出力ポートPT2から変換出力される。
【0020】
ピストン20は、上端部21と下端部22とを有する。上端部21は、弁本体6の上部に設けられる設置板50の上部に設けられたガイド部材40のガイド孔40h内、およびオイルシール51が形成する上端孔21h内を摺動し、上端が球状をなしてディスク5に当接する。下端部22は、上端孔21hの下部に連接して形成されたタンクである下端孔22h内を摺動する。ここで、下端部22の径は、上端部21の径に比して大きく、下端孔22hの長さは、ピストン20の上下動の最大ストロークSを規制するため、下端部22の長さに比して最大ストロークSと同じ長さSb(=Sa=S)分、長く形成されている。また、上端部21が下端部22に比して細径になるため、設置板50の下部であって上端孔21hの周縁には、上述したオイルシール51がスリーブ21sを介して設けられる。なお、スリーブ21sは、下端孔22hの上部側を形成する。
【0021】
上端部21の下端内部と下端部22の内部には、スプール30が内挿される円柱空間が形成され、上端部21と下端部22との間には段差部23が形成される。この段差部23の内壁には、リテーナ24が設けられる。スプール30の上端部には、最大ストロークSとほぼ同じ長さの細径部32が形成され、この細径部32がリテーナ24の中心に設けられた孔を貫通する。このため、スプール30は、リテーナ24に対する相対上下動が規制される。
【0022】
リテーナ24と下端孔22hの下端面との間には、操作力用バネ25が設けられる。操作力用バネ25は、ピストン20の押下量(操作量)に比例した反力を生成する。一方、スプール30の中央部には、段差部33が形成され、この段差部33とリテーナ24との間には、スプール30の外周であって操作力用バネ25の内周に、減圧用バネ26が設けられる。減圧用バネ26は、スプール30の上方への移動量に比例した反力を生成する。ここで、スプール30の下端部には、連通孔31および出力ポートPT2に連通する円柱空間である出力孔34が形成される。このため、減圧用バネ26は、出力孔34の2次油圧によるスプール30の上方への移動力の増大に比例した反力を生成し、スプール30は、2次油圧と減圧用バネ26の圧力とがバランスされた上下位置に設定される。
【0023】
なお、ピストン20の下端部22の上部周縁外径は、下端孔22h内径に比して若干小さく、スリーブ21sとの間で溝27が形成される。そして、この溝27と出力ポートPT2とを連通し、溝27に2次油圧を出力する導通路28を有する。2次油圧は、導通路28を介して溝27に出力され、溝27を形成するリング状の段差部27aを押し下げる。この段差部27aによる押下力は、2次油圧の大きさに比例し、ピストン20の押下力(操作力)をアシストする。すなわち、ピストン20の押下量に伴って大きくなる押下力を生成する。
【0024】
ここで、この実施の形態1では、上端部21に、ガイド孔40hに垂直な方向に貫通孔41が形成され、この貫通孔41内に伸張バネ42が挿入され、伸張バネ42の両端に、貫通孔41の径とほぼ同じ径の球43が嵌め込まれ、球43がガイド孔40hに対して押圧して突没可能な押圧機構45を有する。ここで、ガイド孔40hの内壁面および上端部21の外周面は、それぞれガイド面を形成している。ガイド孔40hの上端側の内径は、段差部44まで上端部21の径に比して若干大きく形成され、球43は、段差部44までは、ガイド孔40hに対して上端部21側面から突出した状態となる。なお、連通孔41に替えて、2つの孔を個別に設けるようにしてもよい。この場合、球43は、各孔の開口側にそれぞれ1つ設けられる。また、押圧機構45は、対称構造であることが好ましいが、対称構造でなくてもよい。たとえば、一端側を押圧する押圧機構であってもよい。
【0025】
なお、取付面を形成する設置板50とプラグ4との間には、ディスク5、ユニバーサルジョイント2、ピストン20の上端部21などを覆うブーツ7が設けられ、取付面上における防塵・防滴措置を施している。
【0026】
つぎに、この実施の形態1の動作について説明する。まず、操作レバー3を例えば方向Faに傾けると、その傾斜角θに対応して、略水平方向(XY平面)に延びるディスク5の円板状部分によってピストン20の上端が押下され、その傾斜角θに応じてピストン20は、下方に移動する。ピストン20が下方に移動すると、操作力用バネ25が圧縮され、傾斜角θに応じた反力が操作力にかかる。
【0027】
一方、ピストン20の下方移動に伴って、スプール30は、細径部32を有するものの、リテーナ24が下方移動するために減圧用バネ26が圧縮され、この減圧用バネ26の伸張力によって下方移動する。スプール30が下方移動すると、入力ポートPT1と出力ポートPT2との間が連通孔31を介して連通し始め、入力ポートPT1側から出力ポートPT2側に油が流れ始め、スプール30の下方移動量によってこの連通孔31の開度が調整され、圧力制御がなされる。
【0028】
ここで、出力ポートPT2の2次油圧は、スプール30を上方に移動させる力を生成し、上述したように、減圧用バネ26のバネ圧とこの2次油圧とのバランスとによってスプール30の上下位置がバランス設定される。このバランス設定を行いつつ、さらに傾斜角θが大きくしていくと、傾斜角θに対応して連通孔31の開度が大きくなり、傾斜角θに応じた2次油圧を生成出力する。
【0029】
なお、上述したように、導通路28を介して2次油圧が段差部27aに供給されることから、傾斜角θの大きさに応じた2次油圧が段差部27aに供給され、操作レバー3の操作力をアシストし、操作者に対する操作レバー3の軽操作力を実現している。
【0030】
一方、この実施の形態1では、上述したガイド部材40と、ピストン20の上端部21に設けられた押圧機構45とによって、デテント機構を実現している。すなわち、操作レバー3を操作する際、出力圧(2次油圧)が所定圧となる位置で、押圧機構45の球43が段差部44を乗り越えるようにし、段差部44を乗り越えるときに一時的に操作レバー3に大きな操作力を与えるようにしている。
【0031】
図4において、導通路28を用いた2次油圧のアシスト機構をもたない操作レバー装置では、操作力は、ストローク量Sに対して曲線L1のように、ストローク量S1で2次油圧(出力圧)が発生しはじめると、大きな操作力を必要とする。このため、たとえばバケットなどの作業機が実際に動き始める出力圧P1に対応したストローク量S2にデテント機構を持たせると、曲線L3のような操作力曲線になり、ストローク量S2で一時的に大きな操作力を必要とするが、このときの操作力自体が大きいため、ストローク量S2の位置を認識しづらい。
【0032】
これに対し、導通路28を用いたアシスト機構を持たせると、曲線L2のような操作力曲線となり、操作者は、小さな操作力で操作レバー3を操作することができる。このような場合に、たとえばストローク量S2の位置にデテント機構を持たせると、小さな操作力で、しかも操作位置を容易に知ることができ、操作性が格段に向上することになる。なお、このようなデテント機構は、複数設けてもよい。この場合、段差部44に対応した複数の段差部を設ければよい。また、デテント機構による一時的な操作力の大きさは、段差部の段差量を加減すればよい。
【0033】
この実施の形態1では、導通路28を用いたアシスト機構を用いて軽操作性を実現した操作レバー装置であっても、実際の出力圧が所定値となる作業位置をデテント機構によって教えるようにしているので、操作性が格段に向上する。特に、このデテント機構は、ピストン20がディスク5によって押圧されるピストン20の上端近傍で、ピストン20の上下動の摺動面近傍に設けるようにしているので、操作レバー装置1全体に影響を与えずにデテント機構を小型化することができ、結果的に操作レバー装置1全体を小型化することができる。
【0034】
(実施の形態2)
つぎに、この発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、ピストンに押圧機構45を設けたデテント機構であったが、この実施の形態2では、ピストンをガイドするガイド部材側に押圧機構を設けたデテント機構としている。
【0035】
図5は、この発明の実施の形態2である操作レバー装置の構成を示す断面図である。また、図6は、図5のB−B線断面図である。さらに、図7は、図5のC−C線断面図である。図5〜図7において、弁本体6に対応する弁本体106には、制御弁10〜13に対応する4つの制御弁110〜113が並列配置される。各制御弁110〜113は、制御弁10〜13と同様に、ピストン20に対応するピストン120の上下動に対応してスプール30が上下動することによって連通孔31の開口が制御され、入力ポートPT1の1次油圧を2次油圧に減圧変換制御して出力ポートPT2から出力される。また、導通路28を介した出力圧によって操作力がアシストされ、軽操作力を実現している。
【0036】
この実施の形態2では、上述したようにデテント機構が実施の形態1と異なる。この実施の形態2では、ガイド部材40側に設けた段差部44に替えて、ピストン120側に溝144を設けるとともに、ピストン20側に設けた押圧機構45をガイド部材140側に設けている。
【0037】
すなわち、ピストン120の摺動側面であってデテント位置に対応する位置に溝144を形成しておき、ガイド部材140側には、ピストン120の摺動側面を両側面から押圧する一対の押圧機構145を設ける。押圧機構145は、ピストン120の摺動面に対して垂直な方向に形成され、ピストン120の摺動面側が開口した孔141を設け、この孔141に伸張バネ142を挿入し、摺動面側に球143を突没可能に設ける。なお、孔141は、貫通孔とし、一端部をプラグで蓋をしている。もちろん、孔141は、プラグに替えて底部を有した孔を直接形成したものであってもよい。これにより、ピストン120が上下動する場合、溝145を越える際に大きな操作力を一時的に生成することができる。
【0038】
ここで、押圧機構145をガイド部材140側に設けても、押圧機構145の押圧方向は、操作レバー3の傾斜方向とは異なるように設置することができるため、装置の小型化を阻害しない。たとえば、装置の小型化を実現するためには、押圧機構145の押圧方向を周方向とするのが好ましい。
【0039】
この実施の形態2でも、1つの操作レバーで4つの制御弁を制御する場合であって、導通路28を用いたアシスト機構を用いて軽操作性を実現した操作レバー装置であっても、実際の出力圧が所定値となる作業位置をデテント機構によって教えるようにしているので、操作性が格段に向上する。特に、このデテント機構は、ピストン120がディスク5によって押圧されるピストン120の上端近傍で、ピストン120の上下動の摺動面近傍に設けるようにしているので、操作レバー装置101全体に影響を与えずにデテント機構を小型化することができ、結果的に操作レバー装置101全体を小型化することができる。
【0040】
なお、上述した実施の形態1,2では、いずれも2軸制御の操作レバー装置であったが、これに限らず、1軸制御の操作レバー装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】この発明の実施の形態1である操作レバー装置の中立位置における構成を示す断面図である。
【図2】図1に示した操作レバー装置のA−A線断面図である。
【図3】この発明の実施の形態1である操作レバー装置の最大ストローク量位置における構成を示す断面図である。
【図4】操作レバーのストローク量に対応する操作力および出力圧の状態ならびにデテント機構の動作を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態2である操作レバー装置の中立位置における構成を示す断面図(図6のC−C線断面図)である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】図6のC−C線断面図であり、操作レバー装置を最大ストローク量位置にした状態を示す図である。
【符号の説明】
【0042】
1,101 操作レバー装置
2,102 ユニバーサルジョイント
3 操作レバー
4 プラグ
5 ディスク
6,106 弁本体
7 ブーツ
10〜13,110〜113 制御弁
20,120 ピストン
21 上端部
21h 上端孔
21s スリーブ
22 下端部
22h 下端孔
23,33,44 段差部
24 リテーナ
25 操作力用バネ
26 減圧用バネ
27,144 溝
28 導通路
30 スプール
30h スプール孔
31 連通孔
34 出力孔
40,140 ガイド部材
40h ガイド孔
41 貫通孔
42,142 伸張バネ
43,143 球
45,145 押圧機構
50,150 設置板
51 オイルシール
141 孔
PT1 入力ポート
PT2 出力ポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピストンと、一端側に2次油圧を受けるとともに他端側から前記ピストンの押圧力を受けて弁本体内の孔内を移動し、前記ピストンの移動量に応じて、入力される1次油圧を前記2次油圧に変換して出力するスプールとを有した制御弁と、
前記ピストンの移動をガイドするガイド部材と、
前記ピストンの他端側に当接して前記押圧力を生成させ前記ピストンの移動量を操作する操作レバーと、
を備え、
前記ガイド部材と前記ピストンとのガイド面にデテント機構を設けたことを特徴とする操作レバー装置。
【請求項2】
前記デテント機構は、
前記ガイド部材側のガイド面に段差を設け、
前記ピストン側のガイド面に前記ガイド部材側を押圧する押圧機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の操作レバー装置。
【請求項3】
前記デテント機構は、
前記ピストン側のガイド面に段差を設け、
前記ガイド部材側のガイド面に前記ピストン側を押圧する押圧機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載の操作レバー装置。
【請求項4】
前記押圧機構は、
前記ガイド面に対して垂直な方向に形成された孔と、
前記孔内に配置され前記ガイド面に対して垂直な方向に伸張する伸張部材と、
前記伸張部材の一端に設けられ、前記孔内に突没可能で、対向するガイド面に当接する球と、
を備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の操作レバー装置。
【請求項5】
前記押圧機構は、
前記ガイド面に対して垂直な方向に形成された孔と、
前記孔内に配置され前記ガイド面に対して垂直な方向に伸張する伸張部材と、
前記伸張部材の一端に設けられ、前記孔内に突没可能で、対向するガイド面に当接する球と、
を備え、
前記孔は、貫通孔であり、
前記球は、前記伸張部材の両端に設けられたことを特徴とする請求項3に記載の操作レバー装置。
【請求項6】
前記2次油圧を前記ピストン側に伝達する導通路を有し、該導通路を介した2次油圧によって前記ピストンの押圧力をアシストする操作力アシスト機構を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の操作レバー装置。
【請求項7】
前記操作レバーは、前記弁本体とユニバーサルジョイントで連結され、
該ユニバーサルジョイントまわりに、前記制御弁と前記ガイド部材と前記デテント機構とを有した弁機構が複数設けられ、
前記操作レバーは、1以上の前記ピストンを移動させて1以上の前記制御弁を操作することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の操作レバー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−210071(P2010−210071A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−59990(P2009−59990)
【出願日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【出願人】(000001236)株式会社小松製作所 (1,686)
【Fターム(参考)】