放送受信装置およびデータ記録方法
【課題】データを移動させるための時間をかけることなく別の装置で映像や音声を再生できるようにした放送受信装置およびそのような再生を可能にするデータ記録方法を提供する。
【解決手段】デジタル放送受信装置11は、番組データをその番組データ固有の第1の鍵データにより暗号化して記録媒体に記録させ、第1の鍵データを第2の鍵データを用いて暗号化して鍵データ記憶手段に記憶させ、第2の鍵データを用いて暗号化された第1の鍵データを第2の鍵データを用いて復号化し、かつその復号化された第1の鍵データを記録媒体固有の第3の鍵データを用いて暗号化して記録媒体に記録させる。
【解決手段】デジタル放送受信装置11は、番組データをその番組データ固有の第1の鍵データにより暗号化して記録媒体に記録させ、第1の鍵データを第2の鍵データを用いて暗号化して鍵データ記憶手段に記憶させ、第2の鍵データを用いて暗号化された第1の鍵データを第2の鍵データを用いて復号化し、かつその復号化された第1の鍵データを記録媒体固有の第3の鍵データを用いて暗号化して記録媒体に記録させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地上放送、衛星放送等のテレビ放送の受信手段を備えた放送受信装置およびその放送受信装置に適用されるデータ記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地上放送、衛星放送等のテレビ放送の受信手段を備えた放送受信装置は様々なタイプのものが実用化されている。近年の放送受信装置は従来のアナログ放送に加えてデジタル放送の放送信号を受信し、受信した放送信号から取り出した映像信号を用いて番組の映像を表示するデジタル放送に対応した装置が普及している。
【0003】
この種の放送受信装置では、受信した放送信号から得られる映像データを記録媒体に記録したり、記録した映像データを用いて映像信号を再生することも可能であるが、デジタル放送を受信して得られる映像データや音声データといった番組データはデジタルデータであり、劣化させることなく複製することが可能である。
【0004】
そのため、放送受信装置では、映像データや音声データといった番組データの他の装置への移動および他の装置での再生を制限している。この点に関し、従来、次のようなデータ記録制御装置が特許文献1に開示されている。このデータ記録制御装置は、TV装置により暗号化された複製不可コンテンツのTV装置からHDDへの送信完了をTV装置が認識し、その複製不可コンテンツを消去した後、複製不可コンテンツの復号鍵をTV装置からHDDへ送信するようになっている。
【特許文献1】特開2005−63068号公報
【0005】
なお、放送コンテンツのコピー制御や外部メディアへの出力制御については、ARIB(電波産業会)で発行するARIB TR-B14 第8編に記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の従来技術のようにして映像データや音声データといった番組データを移動すれば、移動先の記録媒体に記録されているデータを用いて、放送信号を受信した装置とは別の装置で映像や音声を再生することも可能となる。
【0007】
しかしながら、映像データや音声データといった番組データを移動させる場合、データを移動するのに時間がかかり、データを移動している間は映像や音声の再生を待たねばならなかった。
【0008】
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、データを移動させるための時間をかけることなく別の装置で映像や音声を再生できるようにした放送受信装置およびそのような再生を可能にするデータ記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、デジタル放送の放送信号を選択して受信するチューナと、着脱可能な記録媒体が接続される接続部と、チューナが放送信号を受信して得られる番組データを第1の鍵データを用いて暗号化する番組データ暗号化手段と、番組データ暗号化手段により暗号化された番組データを接続部に接続されている記録媒体に記録させる番組データ記録制御手段と、第1の鍵データを第2の鍵データを用いて暗号化する鍵データ暗号化手段と、鍵データ暗号化手段により暗号化された第1の鍵データを鍵データ暗号化手段が用いた第2の鍵データを用いて復号化する鍵データ復号化手段と、鍵データ暗号化手段により暗号化された第1の鍵データを鍵データ復号化手段に復号化させ、かつその復号化された第1の鍵データを鍵データ暗号化手段に記録媒体固有の第3の鍵データを用いて暗号化させて記録媒体に記録させる鍵データ記録制御手段とを有する放送受信装置を特徴とする。
【0010】
また、本発明は、デジタル放送の放送信号を選択して受信するチューナと、着脱可能な記録媒体が接続される接続部とを備えた放送受信装置に適用されるデータ記録方法であって、チューナが放送信号を受信して得られる番組データを第1の鍵データを用いて暗号化して、接続部に接続されている記録媒体に記録させ、第2の鍵データを用いて暗号化された第1の鍵データを第2の鍵データを用いて復号化し、かつその復号化された第1の鍵データを記録媒体固有の第3の鍵データを用いて暗号化して記録媒体に記録させるデータ記録方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
以上詳述したように、本発明によれば、データを移動させるための時間をかけることなく別の装置で映像や音声を再生できるようにした放送受信装置およびそのような再生を可能にするデータ記録方法が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信装置11と、デジタル放送受信装置11に接続されるメモリカード19と、HDD25を示す図である。
【0014】
HDD25は、後述するLAN端子21に接続されるHDDやUSB等のインターフェースを利用して接続されるHDDである。
【0015】
デジタル放送受信装置11はHDD25が接続されているときに放送信号を受信して得られる映像データや音声データといった番組データをHDD25のハードディスクに記録して番組の録画を行うことができる。また、デジタル放送受信装置11はメモリカード19が後述するカードホルダ66に装着されているときに、番組データをメモリカード19に記録して番組の録画を行うこともできる。
【0016】
次に、図2は、デジタル放送受信装置11と、デジタル放送受信装置11を中心として構成されるネットワークシステム90の構成を示すブロック図である。
【0017】
デジタル放送受信装置11は図2に示すように、キャビネット12と、キャビネット12を起立させて支持する支持台13とを有している。キャビネット12は液晶表示パネルを備えた平面パネル型の液晶表示装置14と、音声を出力する音声出力手段としてのスピーカ15と、操作部16とを有し、また、リモートコントローラ17から送信される操作情報を受ける受光部18を有している。
【0018】
デジタル放送受信装置11は映像を表示する映像表示手段としての液晶表示装置14によって映像を表示する映像表示装置であって、後述するチューナ45などが放送信号を受信して得られる番組データまたはメモリカード19やHDD25から読み取られる番組データを用いて映像を表示する。
【0019】
メモリカード19は、例えばSD(Secure Digital)メモリカード、USBメモリ等のデジタル放送受信装置11に対する着脱可能な記録媒体である。
【0020】
そして、デジタル放送受信装置11は、LAN(Local Area Network)端子21を有している。LAN端子21は、イーサネット(登録商標)を用いた一般的なLAN対応ポートとして使用される。このLAN端子21は、例えばハブ26を介して、LAN対応のHDD25が接続される。そのほか、図示しないPC(Personal Computer)、HDD内蔵のDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ等の機器が接続され、これらの機器と情報伝送を行うために使用される。LAN端子21はHDD25が接続される接続部としての機能を有している。
【0021】
次に、図3を参照してデジタル放送受信装置11の内部の構成について説明する。図3はデジタル放送受信装置11の内部の主要な構成を示すブロック図である。
【0022】
デジタル放送受信装置11は、入力端子44,49、チューナ45,50,52およびPSK(Phase Shift Keying)復調器46を有している。また、デジタル放送受信装置11は、信号処理部47、OFDM(Orthogonal Frequency DivisionMultiplexing)復調器51、アナログ復調器53、グラフィック処理部54、音声処理部55、OSD信号生成部57および映像処理部58を有している。
【0023】
入力端子44には、BS/CSデジタル放送受信アンテナ43が捕らえた衛星デジタル放送信号が入力される。衛星デジタル放送信号は入力端子44からチューナ45に供給される。チューナ45は衛星デジタル放送用のチューナであって、供給される衛星デジタル放送信号から所望のチャンネルの放送信号を選択して受信する。
【0024】
このチューナ45で選局された放送信号はPSK復調器46に供給される。PSK復調器46はデジタルの映像信号及び音声信号の復調処理を行い、信号処理部47に出力する。
【0025】
入力端子49には、地上放送受信アンテナ48が捕らえた地上デジタル放送信号が入力される。地上デジタル放送信号は入力端子49からチューナ50に供給される。チューナ50は地上デジタル放送用のチューナであって、供給される地上デジタル放送信号から所望のチャンネルの放送信号を選択して受信する。
【0026】
このチューナ50で選局された放送信号はOFDM復調器51に供給される。OFDM復調器51はデジタルの映像信号及び音声信号の復調処理を行い、信号処理部47に出力する。
【0027】
また、入力端子49には、地上放送受信アンテナ48が捕らえた地上アナログ放送信号が入力される。地上アナログ放送信号は入力端子49からチューナ52に供給される。チューナ52は地上アナログ放送用のチューナであって、供給される地上アナログ放送信号から、所望のチャンネルの放送信号を選択して受信する。
【0028】
このチューナ52で選局された放送信号はアナログ復調器53に供給される。アナログ復調器53は、アナログの映像信号及び音声信号の復調処理を行い、信号処理部47に出力する。
【0029】
信号処理部47は、PSK復調器46及びOFDM復調器51からそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部54及び音声処理部55に出力する。
【0030】
また、信号処理部47には、複数(図示の場合は4つ)の入力端子56a,56b,56c,56dが接続されている。これら入力端子56a〜56dは、外部装置としての図示しないDVDレコーダなどから、アナログの映像信号及び音声信号を入力可能とするものである。
【0031】
そして、この信号処理部47は、アナログ復調器53及び各入力端子56a〜56dからそれぞれ供給されたアナログの映像信号及び音声信号を選択的にデジタル化する。また、信号処理部47は、デジタル化された映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施した後、グラフィック処理部54及び音声処理部55に出力する。
【0032】
グラフィック処理部54は、信号処理部47から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部57で生成されるOSD信号を重畳して出力する。このグラフィック処理部54は、信号処理部47の出力映像信号と、OSD信号生成部57が出力するOSD信号とを選択的に出力することと、両出力をそれぞれ画面の半分を構成するように組み合わせて出力することとの双方を行える。
【0033】
グラフィック処理部54から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部58に供給される。この映像処理部58は、入力されたデジタルの映像信号を、液晶表示装置14で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、液晶表示装置14に出力する。液晶表示装置14は、アナログ映像信号を用いて映像を表示する。これらの信号処理部47、グラフィック処理部54および映像処理部58によって映像信号が再生され、これらが映像再生手段を構成している。なお、映像処理部58はアナログ映像信号を出力端子59aを介して外部に導出する。
【0034】
音声処理部55は、入力されるデジタルの音声信号をスピーカ15で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ15に出力する。また、音声処理部55は、アナログ音声信号を出力端子59bを介して外部に導出する。
【0035】
そして、デジタル放送受信装置11は、制御部60と、カードホルダ66および各種インターフェース(カードI/F65,通信I/F68)を有している。
【0036】
制御部60はCPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)63および不揮発性メモリ64を有している。この制御部60は、放送信号の受信動作を含むデジタル放送受信装置11の動作を統括的に制御する。また、制御部60は、操作部16からの操作情報を受け、または、リモートコントローラ17から送出された操作情報を受光部18を介して受信し、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0037】
CPU61はROM62に記憶されているプログラムにしたがい各種手段(番組データ記録制御手段など)として作動する一方、他の構成要素との信号の入出力を行い、デジタル放送受信装置11全体の動作制御を行う。
【0038】
例えば、CPU61は暗号化された番組データをメモリカード19やHDD25に記録させる番組データ記録制御手段としての動作を行う。
【0039】
ROM62は、主としてCPU61が実行する制御プログラムを格納している。RAM63は、CPU61に作業エリアを提供する。不揮発性メモリ64は、各種の設定情報や制御情報が格納されている。
【0040】
そして、制御部60は、カードI/F(Interface)65を介してカードホルダ66に接続されている。カードホルダ66はメモリカード19を装着して、デジタル放送受信装置11とメモリカード19とを接続するための接続部としての機能を有している。制御部60は、カードホルダ66に装着されたメモリカード19と、カードI/F65を介して情報伝送を行える。
【0041】
また、制御部60は、通信I/F68を介してLAN端子21に接続されている。これにより、制御部60は、LAN端子21に接続されたHDD25などの各装置と、通信I/F68を介して情報伝送を行うことができる。
【0042】
(番組データの認証記録に関わる構成およびその動作内容)
次に、以上の構成を有するデジタル放送受信装置11における番組データの認証記録に関わる構成およびその動作内容について説明する。
【0043】
本実施の形態において、番組データの認証記録とは、番組データをメモリカード19等の着脱可能な記録媒体に自装置または他装置での映像や音声の再生ができるように記録することを意味している。なお、デジタル放送受信装置11では、番組データの記録先として、メモリカード19やHDD25といった着脱可能な記録媒体のいずれかを選択できるが、以下の説明では、メモリカード19が選択された場合を想定している。
【0044】
ここで、図4〜図6は、デジタル放送受信装置11における番組データの認証記録に関わる構成を図示したブロック図である。
【0045】
デジタル放送受信装置11は、図4に示すように、暗号化部91,92を有するとともに、図5に示すように、復号化部121,122を有している。これらは番組データを記録する際、再生する際にそれぞれ次のような動作を行う。
【0046】
番組データを記録する際、暗号化部91、92が作動する。すなわち、暗号化部91は番組データ暗号化手段としての動作を行い、チューナ45,50による放送信号の受信および信号処理部47の信号処理により得られる番組データ100をタイトル鍵データ200を用いて暗号化し、暗号化された番組データ100xを生成する。番組データ100xはメモリカード19に記録される。
【0047】
また、暗号化部92は鍵データ暗号化手段としての動作を行い、タイトル鍵データ200を装置鍵データ201を用いて暗号化することにより、暗号化されたタイトル鍵データ200xを生成する。生成されたタイトル鍵データ200xはCPU61が鍵データ記録制御手段としての動作を行い、メモリカード19に記録される。
【0048】
こうして、番組データ100xはローカル蓄積された状態となり、メモリカード19への記録を行ったデジタル放送受信装置11でのみ番組の再生が可能な状態になる。なお、以上の説明では、タイトル鍵データ200xはメモリカード19に記録することとしているが、デジタル放送受信装置11内のメモリ(例えば不揮発性メモリ64)に記憶させる構成にしてもよい。
【0049】
ここで、タイトル鍵データ200は番組データ100に固有の鍵データであって、第1の鍵データに相当する。また、装置鍵データ201はデジタル放送受信装置11に固有のデータであって、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスを秘密のアルゴリズムにより生成したデータを用いることができる。これは第2の鍵データに相当し、例えば不揮発性メモリ64に記憶されている。
【0050】
次に、番組データ100xを用いて番組を再生する際、復号化部121,122が作動する。復号化部121は鍵データ復号化手段としての動作を行い、タイトル鍵データ200xをメモリカード19から読み出し、暗号化部92が暗号化のときに用いた鍵データ(装置鍵データ201)を用いて復号化し、タイトル鍵データ200を生成する。
【0051】
復号化部122は復号化部121により復号化されたタイトル鍵データ200を用いて番組データ100xを復号化して番組データ100を生成する。番組データ100は映像処理部58や音声処理部55に入力され、これにより番組が再生される。
【0052】
ただし、この状態では、装置鍵データ201がデジタル放送受信装置11内にあるため、メモリカード19を他のデジタル放送受信装置に接続しても、番組を再生することはできない
【0053】
そして、以上の暗号化部91,92、復号化部121,122を有するデジタル放送受信装置11により、上記のようにして記録された番組データ100xを用いて他のデジタル放送受信装置で番組を再生可能にするための動作について説明する。
【0054】
この場合、図6に示すように、CPU61が鍵データ記録制御手段としての動作を行い、メモリカード19に記録されているタイトル鍵データ200xを読み出し、復号化部121に装置鍵データ201を用いて復号化させ、タイトル鍵データ200を生成する。
【0055】
続いて、CPU61が生成されたタイトル鍵データ200を暗号化部92に媒体鍵データ202を用いて暗号化させてタイトル鍵データ200yを生成し、続いて鍵データ記録制御手段としての動作を行い、そのタイトル鍵データ200yをメモリカード19に記録させる。
【0056】
ここで、媒体鍵データ202とは、カードホルダ66に装着されているメモリカード19に固有の鍵データであって、例えばメモリカード19と認証、鍵交換を行って共有した鍵情報であり、第3の鍵データに相当する。
【0057】
以上の動作により、番組データ100xとともにタイトル鍵データ200yがメモリカード19に記録され、番組データ100xとタイトル鍵データ200yが外部メディアに出力された状態になる。
【0058】
また、記録した番組データ100xに付随するコピー制御データがCOG(copy one generation)である場合には、不能化処理部95が鍵データ不能化手段としての動作を行い、メモリカード19に記録されているタイトル鍵データ200xを使用できないように使用不能にする不能化処理を行う。この場合、例えば、不能化処理部95はタイトル鍵データ200xに備えられた不能化フラグに使用不能であることを示すデータをセットする。この不能化フラグはタイトル鍵データ200xと同じ鍵データを用いて暗号化されて保存されるため、このデータを改ざんして不正な再生を行うことはできない。
【0059】
そして、デジタル放送受信装置11(番組データ100xの記録を行っていないこともある)がメモリカード19に記録された番組データ100xを再生するときは、まず、復号化部121がメモリカード19に記録されているタイトル鍵データ200yを読み出し、これを暗号化に用いられたものと同じ媒体鍵データ202を用いて復号化してタイトル鍵データ200を生成する。
【0060】
次に、復号化部122が生成されたタイトル鍵データ200を用いて番組データ100xを復号化し、これにより生成される番組データ100を入力として映像処理部58などが作動して番組が再生されることになる。
【0061】
以上のように、デジタル放送受信装置11では、暗号化された番組データ100xを他のデジタル放送受信装置11で再生したい場合に、その番組データ100xの復号に必要なタイトル鍵データ200を、暗号化に用いる鍵データを装置鍵データ201からメモリカード19に固有な媒体鍵データ202に変更して再暗号化したタイトル鍵データ200yとした上で記録している。こうして、番組データ100xの再暗号化を行うことなくローカル蓄積された状態から外部メディアに出力した状態への変更を実現している。
【0062】
番組データ100xに付随するコピー制御データがCOG(copy one generation)である場合には、装置鍵データ201を用いて暗号化していたタイトル鍵データ200xを不能化して使用できないにしている。これにより、着脱可能な記録媒体(外部メディアともいう)へのコピー(COPY)ではなく、移動(MOVE)機能を実現していることになる。
【0063】
以上の説明では、メモリカード19に番組データ100xを記録する場合を例にとって説明しているが、番組データ100xと装置鍵データ201をHDD25に記録し、上記操作を行った場合に媒体鍵データ202をメモリカード19上に記録し、HDD25に記録されている装置鍵データ201を不能化する構成にしてもよい。
【0064】
この番組データを他のデジタル放送受信装置で再生する場合には、メモリカード19とHDD25をともに再生しようとする他のデジタル放送受信装置に接続して、鍵データはメモリカード19、番組データはHDD25にアクセスしてそれぞれ読み出せば、上記同様に番組の再生が可能になる。
【0065】
また、HDD25がメモリカード19と同様に認証機能を備えている場合にはHDD固有の媒体鍵データが同様に生成できる。そのため、媒体鍵データ202を用いて暗号化したタイトル鍵データ200yもこのHDD25上に記録するようにすれば、HDD25のみを移動することにより、他のデジタル放送受信装置で番組を再生することが可能になる。
【0066】
このように、デジタル放送受信装置11では、着脱可能な記録媒体に記録した番組データ100xについて、装置にバインドした状態と、記録媒体にバインドした状態との変更を鍵の再暗号化のみで行うようにしている。これにより、番組データ100を移動したり、再暗号化を行ったりする時間を省くことができる。
【0067】
そのため、デジタル放送受信装置11では、記録した番組データ100をユーザが他の装置に接続して再生したいという要求に対して、データを移動させるための時間をほとんどかけることなく対応することができる。
【0068】
なお、メモリカード19との認証については、例えばCPRM(Content Protection for Prerecorded Media)規格やAACS(Advanced Access Content System)等のコンテンツ保護方式が利用できる。これに対応しているメモリカード19と、デジタル放送受信装置11との間において、これらの規定に基づき共有された情報に基づき上記媒体鍵データが生成される。
【0069】
(映像データの認証記録の別の動作例1)
次に、デジタル放送受信装置11では、COG(copy one generation)の運用変更により、複数回のコピーが可能になった場合の動作を行い、以下その場合の動作例について説明する。
【0070】
なお、以下の説明では、メモリカード19に番組データをコピーまたは移動する場合を例にとって説明する。また、以下の説明では、複数回のコピーに際して、コピーできる回数の上限をコピー上限回数としている。
【0071】
メモリカード19に番組データを記録する処理に際しては、上述の実施形態と同様であり、コピー上限回数と、コピーを何回行ったかを示すコピー回数については、タイトル鍵データ200とともに装置鍵データ201で暗号化され、回数データ250xとして管理される。
【0072】
図7では、デジタル放送受信装置11から、メモリカード19、29,39にコピーを行う場合を示している。この例ではコピー上限回数を3回としている。
【0073】
メモリカード19へのコピーは上記の実施形態と同様であり、この時点で一回コピーしたこことになる。また、メモリカード19内に記録された番組データ100xはそのままの形でメモリカード29,39にコピーされるが、この時点ではまだコピー回数をインクリメントしていない。
【0074】
そして、暗号化部92が媒体鍵データ203を用いてタイトル鍵データ200を暗号化してタイトル鍵データ200zを生成する。このタイトル鍵データ200zはメモリカード29に記録される。媒体鍵データ203は、カードホルダ66に装着されているメモリカード29に固有の鍵データで、第3の鍵データに相当する。これで2回目のコピーを行ったことになる。
【0075】
さらに、暗号化部92が媒体鍵データ204を用いてタイトル鍵データ200を暗号化してタイトル鍵データ200wを生成する。このタイトル鍵データ200wはメモリカード39に記録される。媒体鍵データ204は、カードホルダ66に装着されているメモリカード39に固有の鍵データで、第3の鍵データに相当する。これで3回目のコピーを行ったことになる。
【0076】
そして、デジタル放送受信装置11のCPU61におけるコピー回数のカウントと不能化処理部95の動作の制御は図8に示すような手順で行われる。すなわち、CPU61がタイトル鍵データ200のコピー回数(暗号化部92にタイトル鍵データ200を2回以上、暗号化させてメモリカードに記録させた回数)をカウントする(S1)。
【0077】
次に、CPU61はS1でカウントしたコピー回数がコピー上限回数に到達したか否かを判定し、カウントした回数がコピー上限回数に到達したときはS3に動作を進め、そうでなければS1に戻る。S3では、CPU61が不能化処理部95に指示して不能化処理を行い、その後、動作を終了する。
【0078】
上記の場合、メモリカード39にタイトル鍵データ200wを書き込むとコピー回数がコピー上限回数に達するので、メモリカード19に記録されているタイトル鍵データ200xは不能化され、メモリカード39にはムーブが行われたのと同等になる。
【0079】
以上のようにすることで、メモリカード19に記録した番組データ100xを所定のコピー上限回数の範囲内で他の外部メディアにコピーすることができる。このとき、番組データ100xは、各メモリカードそれぞれに対し、再暗号化を行うことなく記録された状態でそのままコピーされるため、高速にコピーすることが可能である。
【0080】
なお、S1、S2では、コピー回数を加算してコピー上限回数に到達したか否かを判定しているが、コピー回数をコピー上限回数から減算して0になったときにS3を実行するようにしてもよい。
【0081】
(別の動作例2)
次に、デジタル放送受信装置11では、複数の番組データのうち、所望の番組データを選択して移動またはコピーすることもできる。この場合、CPU61が図9に示すフローチャートに沿って動作を制御している。なお、番組データのコピーが禁止されているときは番組データの移動だけが可能であり、番組データのコピーが許可されている場合はコピー上限回数の範囲内で番組データのコピーが可能である。
【0082】
まず、CPU61は選択制御手段としての動作を行い、移動またはコピーする対象としての番組データを選択させる画面(図示せず)を液晶表示装置14に表示させる(S10)。
【0083】
ここで、CPU61はユーザが所望の番組データを選択するまで待機する(S11)。CPU61は番組データが選択されるとS12に動作を進め、検知手段としての動作を行い、選択された番組データについてのコピー制限情報を取得する。ここで、コピー制限情報とは、各番組データについて、コピーできるのかどうかおよびコピーできる場合のコピー上限回数を示すデータである。
【0084】
そして、CPU61はコピー制限情報にしたがい、番組データがコピー可能などうかを判定し、コピー可能の場合はS14、そうでなければS18に動作を進める。
【0085】
S14に進む場合は、S14,S15,S16を順次実行して、上述した別の動作例1のようにして、複数のメモリカード29,39に番組データおよび対応するタイトル鍵データを記録する。すなわち、CPU61はS14でカウントしたコピー回数がコピー上限回数に到達したか否かを判定し、カウントしたコピー回数がコピー上限回数に到達したときはS18に動作を進め、そうでなければS15に動作を進める。
【0086】
S15では、番組データ100xの記録処理および図7に示したように、タイトル鍵データの暗号化記録処理(暗号化部92による暗号化および暗号化されたタイトル鍵データの記録)を行い、S16では、タイトル鍵データ200のコピー回数を示すコピーカウンタをカウントアップし、その後、S10に戻る。
【0087】
一方、S17に動作を進めると、CPU61は番組データ100xの記録処理およびタイトル鍵データの暗号化記録処理(暗号化部92による暗号化および暗号化されたタイトル鍵データの記録)を行い、続くS18では、不能化処理(不能化処理部95によるタイトル鍵データ200xの不能化処理)を行い、タイトル鍵データ200xを使用不能にする。
【0088】
また、CPU61は続いてS19に動作を進めて表示制御手段としての動作を行い、S11で選択された番組データについてはメモリカード19などに移動済みであることを示す移動済み表示を液晶表示装置14に表示させて一連の動作を終了する。
【0089】
以上のようにすると、録画した番組データが複数ある場合において、メモリカード19等を用いて番組を再生しようとするタイトルをユーザが選択でき、しかも選択された番組データそれぞれのコピー制限情報に応じて、番組データを移動またはコピーすることができる。しかしながら、この場合でも、番組データは、すでにメモリカード19等に記録されており、実際にデータを移動させる処理を要しないので、移動に要する時間を待たずに再生を行える。
【0090】
また、S11で選択された映像データについては移動済み表示が行われるので、この移動済み表示により、録画した番組がどこに記録されているのかという映像データの記録先を明確にすることができる。
【0091】
(別の動作例3)
次に、デジタル放送受信装置11により、メモリカード19等に記録している暗号化したコピー制限情報(コピー上限回数、コピー回数)を処理する場合の動作について図10を参照して説明する。
【0092】
この場合、暗号化部96が複製情報暗号化手段としての動作を行い、コピー制限情報210を装置鍵データ201を用いて暗号化して、暗号化されたコピー制限情報210xを生成する。生成されたコピー制限情報210xはCPU61が複製情報記録制御手段としての動作を行い、タイトル鍵データ200yとともにメモリカード19に記録させる。
【0093】
また、復号化部123が複製情報復号化手段としての動作を行い、コピー制限情報210xを装置鍵データ201を用いて復号化してコピー制限情報210を生成する。
【0094】
デジタル放送受信装置11は、以上のような暗号化部96および復号化部123を有する場合において、CPU61が図11に示すフローチャートに沿って動作を制御している。
【0095】
まず、復号化部123がメモリカード19から暗号化されているコピー制限情報210xを読み取り(S21)、続いて読み取ったコピー制限情報210xを復号してコピー制限情報210を生成する(S22)。
【0096】
そして、CPU61はS23に動作を進めて判定手段としての動作を行い復号したコピー制限情報210にしたがい番組データがコピー可能などうかを判定し、コピー可能の場合はS24、そうでなければS28に動作を進める。
【0097】
CPU61はS24に動作を進めると、コピーした回数(コピー回数)がコピー上限回数に到達したか否かを判定し、コピー回数がコピー上限回数に到達したときはS29に動作を進め、そうでなければS25に動作を進める。
【0098】
S25では、CPU61が番組データ処理手段としての動作を行い番組データ100xを複製するため、他の記録媒体(例えばメモリカード29)への番組データ100xの記録処理および図7に示したようにしてタイトル鍵データの暗号化記録処理(暗号化部92による暗号化および暗号化されたタイトル鍵データの記録)が行われる。
【0099】
また、S26では、CPU61はコピーカウンタを更新する。続いてS27では、CPU61が更新したコピーカウンタを用いてコピー制限情報210を更新するとともに、更新後のコピー制限情報210を暗号化部96に暗号化させて、暗号化されたコピー制限情報210をメモリカード19等に記録させる。CPU61はその後、S21に戻って上記の動作を繰り返す。
【0100】
一方、S28に進むときは、CPU61は番組データ処理手段としての動作を行いメモリカード19から暗号化した番組データを読み出して別のメモリカード(例えば、メモリカード29)に移動させるとともに、その移動先のメモリカード29に応じて暗号化したタイトル鍵データを生成して記録させるタイトル鍵データの移動処理を行う。続くS29では、コピー制限情報210の不能化処理を行い(例えば、不能化フラグに使用不能であることを示すデータをセットする)、一連の動作を終了する。
【0101】
以上のようにすることで、コピー制限情報を不当に改ざんされたりすることなく、所望のコピー操作を行うことができる。
【0102】
上記の実施形態では、放送受信装置として液晶表示装置14を備えたテレビジョン受信装置としてのデジタル放送受信装置11を例にとって説明しているが、本実施の形態は、パーソナルコンピュータやDVDレコーダ、さらには携帯電話機といった放送受信機能を備え番組データの記録や再生を行える装置にも適用することもできる。
【0103】
さらには、インターネットやCDN(Contents Delivery Network)等のネットワーク経由で配信される放送番組に対しても同様に利用可能である。
【0104】
また、デジタル放送受信装置11にディスクレコーダとしてHDDが接続される場合を例にとって説明しているが、本発明は、DVD−R、DVD−RAMなどの光ディスクを用いるディスクレコーダが接続される場合についても適用することができる。
【0105】
なお、以上の説明では、不能化処理部95がタイトル鍵データ200xを使用できないように使用不能にしているが、不能化処理部95はタイトル鍵データ200xを消去してもよいし、消去したことを示すフラグをセットしてもよい。
【0106】
また、タイトル鍵データ200yがメモリカード19に記録されたことをもってタイトル鍵データ200xをメモリカード19に移動させたことを示す移動フラグをセットし、タイトル鍵データ200yがメモリカード19から消去したときに移動フラグを消去してもよい。こうして、タイトル鍵データ200を管理することもできる。
【0107】
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信装置と、デジタル放送受信装置に接続されるメモリカードと、HDDとを示す図である。
【図2】ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】デジタル放送受信装置の内部の主要な構成を示すブロック図である。
【図4】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる構成を図示したブロック図である。
【図5】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる構成を図示した別のブロック図である。
【図6】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる構成を図示したさらに別のブロック図である。
【図7】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる構成のうの暗号化部を図示したブロック図である。
【図8】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる別の動作手順を示すフローチャートである。
【図10】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる構成のうのコピー制限情報の暗号化部、復号化部を図示したブロック図である。
【図11】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる更に別の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0109】
11,151…デジタル放送受信装置、19,29,39…メモリカード、21…LAN端子、25…HDD、60…制御部、61…CPU、91,92、96…暗号化部、95…不能化処理部、100,100x…番組データ、121,122,123…復号化部、200、200x、200y、200z、200w…タイトル鍵データ、201…装置鍵データ、202,203,204…媒体鍵データ、102…再生処理部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、地上放送、衛星放送等のテレビ放送の受信手段を備えた放送受信装置およびその放送受信装置に適用されるデータ記録方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地上放送、衛星放送等のテレビ放送の受信手段を備えた放送受信装置は様々なタイプのものが実用化されている。近年の放送受信装置は従来のアナログ放送に加えてデジタル放送の放送信号を受信し、受信した放送信号から取り出した映像信号を用いて番組の映像を表示するデジタル放送に対応した装置が普及している。
【0003】
この種の放送受信装置では、受信した放送信号から得られる映像データを記録媒体に記録したり、記録した映像データを用いて映像信号を再生することも可能であるが、デジタル放送を受信して得られる映像データや音声データといった番組データはデジタルデータであり、劣化させることなく複製することが可能である。
【0004】
そのため、放送受信装置では、映像データや音声データといった番組データの他の装置への移動および他の装置での再生を制限している。この点に関し、従来、次のようなデータ記録制御装置が特許文献1に開示されている。このデータ記録制御装置は、TV装置により暗号化された複製不可コンテンツのTV装置からHDDへの送信完了をTV装置が認識し、その複製不可コンテンツを消去した後、複製不可コンテンツの復号鍵をTV装置からHDDへ送信するようになっている。
【特許文献1】特開2005−63068号公報
【0005】
なお、放送コンテンツのコピー制御や外部メディアへの出力制御については、ARIB(電波産業会)で発行するARIB TR-B14 第8編に記載されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の従来技術のようにして映像データや音声データといった番組データを移動すれば、移動先の記録媒体に記録されているデータを用いて、放送信号を受信した装置とは別の装置で映像や音声を再生することも可能となる。
【0007】
しかしながら、映像データや音声データといった番組データを移動させる場合、データを移動するのに時間がかかり、データを移動している間は映像や音声の再生を待たねばならなかった。
【0008】
そこで、本発明は上記課題を解決するためになされたもので、データを移動させるための時間をかけることなく別の装置で映像や音声を再生できるようにした放送受信装置およびそのような再生を可能にするデータ記録方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明は、デジタル放送の放送信号を選択して受信するチューナと、着脱可能な記録媒体が接続される接続部と、チューナが放送信号を受信して得られる番組データを第1の鍵データを用いて暗号化する番組データ暗号化手段と、番組データ暗号化手段により暗号化された番組データを接続部に接続されている記録媒体に記録させる番組データ記録制御手段と、第1の鍵データを第2の鍵データを用いて暗号化する鍵データ暗号化手段と、鍵データ暗号化手段により暗号化された第1の鍵データを鍵データ暗号化手段が用いた第2の鍵データを用いて復号化する鍵データ復号化手段と、鍵データ暗号化手段により暗号化された第1の鍵データを鍵データ復号化手段に復号化させ、かつその復号化された第1の鍵データを鍵データ暗号化手段に記録媒体固有の第3の鍵データを用いて暗号化させて記録媒体に記録させる鍵データ記録制御手段とを有する放送受信装置を特徴とする。
【0010】
また、本発明は、デジタル放送の放送信号を選択して受信するチューナと、着脱可能な記録媒体が接続される接続部とを備えた放送受信装置に適用されるデータ記録方法であって、チューナが放送信号を受信して得られる番組データを第1の鍵データを用いて暗号化して、接続部に接続されている記録媒体に記録させ、第2の鍵データを用いて暗号化された第1の鍵データを第2の鍵データを用いて復号化し、かつその復号化された第1の鍵データを記録媒体固有の第3の鍵データを用いて暗号化して記録媒体に記録させるデータ記録方法を提供する。
【発明の効果】
【0011】
以上詳述したように、本発明によれば、データを移動させるための時間をかけることなく別の装置で映像や音声を再生できるようにした放送受信装置およびそのような再生を可能にするデータ記録方法が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
【0013】
図1は、本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信装置11と、デジタル放送受信装置11に接続されるメモリカード19と、HDD25を示す図である。
【0014】
HDD25は、後述するLAN端子21に接続されるHDDやUSB等のインターフェースを利用して接続されるHDDである。
【0015】
デジタル放送受信装置11はHDD25が接続されているときに放送信号を受信して得られる映像データや音声データといった番組データをHDD25のハードディスクに記録して番組の録画を行うことができる。また、デジタル放送受信装置11はメモリカード19が後述するカードホルダ66に装着されているときに、番組データをメモリカード19に記録して番組の録画を行うこともできる。
【0016】
次に、図2は、デジタル放送受信装置11と、デジタル放送受信装置11を中心として構成されるネットワークシステム90の構成を示すブロック図である。
【0017】
デジタル放送受信装置11は図2に示すように、キャビネット12と、キャビネット12を起立させて支持する支持台13とを有している。キャビネット12は液晶表示パネルを備えた平面パネル型の液晶表示装置14と、音声を出力する音声出力手段としてのスピーカ15と、操作部16とを有し、また、リモートコントローラ17から送信される操作情報を受ける受光部18を有している。
【0018】
デジタル放送受信装置11は映像を表示する映像表示手段としての液晶表示装置14によって映像を表示する映像表示装置であって、後述するチューナ45などが放送信号を受信して得られる番組データまたはメモリカード19やHDD25から読み取られる番組データを用いて映像を表示する。
【0019】
メモリカード19は、例えばSD(Secure Digital)メモリカード、USBメモリ等のデジタル放送受信装置11に対する着脱可能な記録媒体である。
【0020】
そして、デジタル放送受信装置11は、LAN(Local Area Network)端子21を有している。LAN端子21は、イーサネット(登録商標)を用いた一般的なLAN対応ポートとして使用される。このLAN端子21は、例えばハブ26を介して、LAN対応のHDD25が接続される。そのほか、図示しないPC(Personal Computer)、HDD内蔵のDVD(Digital Versatile Disk)レコーダ等の機器が接続され、これらの機器と情報伝送を行うために使用される。LAN端子21はHDD25が接続される接続部としての機能を有している。
【0021】
次に、図3を参照してデジタル放送受信装置11の内部の構成について説明する。図3はデジタル放送受信装置11の内部の主要な構成を示すブロック図である。
【0022】
デジタル放送受信装置11は、入力端子44,49、チューナ45,50,52およびPSK(Phase Shift Keying)復調器46を有している。また、デジタル放送受信装置11は、信号処理部47、OFDM(Orthogonal Frequency DivisionMultiplexing)復調器51、アナログ復調器53、グラフィック処理部54、音声処理部55、OSD信号生成部57および映像処理部58を有している。
【0023】
入力端子44には、BS/CSデジタル放送受信アンテナ43が捕らえた衛星デジタル放送信号が入力される。衛星デジタル放送信号は入力端子44からチューナ45に供給される。チューナ45は衛星デジタル放送用のチューナであって、供給される衛星デジタル放送信号から所望のチャンネルの放送信号を選択して受信する。
【0024】
このチューナ45で選局された放送信号はPSK復調器46に供給される。PSK復調器46はデジタルの映像信号及び音声信号の復調処理を行い、信号処理部47に出力する。
【0025】
入力端子49には、地上放送受信アンテナ48が捕らえた地上デジタル放送信号が入力される。地上デジタル放送信号は入力端子49からチューナ50に供給される。チューナ50は地上デジタル放送用のチューナであって、供給される地上デジタル放送信号から所望のチャンネルの放送信号を選択して受信する。
【0026】
このチューナ50で選局された放送信号はOFDM復調器51に供給される。OFDM復調器51はデジタルの映像信号及び音声信号の復調処理を行い、信号処理部47に出力する。
【0027】
また、入力端子49には、地上放送受信アンテナ48が捕らえた地上アナログ放送信号が入力される。地上アナログ放送信号は入力端子49からチューナ52に供給される。チューナ52は地上アナログ放送用のチューナであって、供給される地上アナログ放送信号から、所望のチャンネルの放送信号を選択して受信する。
【0028】
このチューナ52で選局された放送信号はアナログ復調器53に供給される。アナログ復調器53は、アナログの映像信号及び音声信号の復調処理を行い、信号処理部47に出力する。
【0029】
信号処理部47は、PSK復調器46及びOFDM復調器51からそれぞれ供給されたデジタルの映像信号及び音声信号に対して、選択的に所定のデジタル信号処理を施し、グラフィック処理部54及び音声処理部55に出力する。
【0030】
また、信号処理部47には、複数(図示の場合は4つ)の入力端子56a,56b,56c,56dが接続されている。これら入力端子56a〜56dは、外部装置としての図示しないDVDレコーダなどから、アナログの映像信号及び音声信号を入力可能とするものである。
【0031】
そして、この信号処理部47は、アナログ復調器53及び各入力端子56a〜56dからそれぞれ供給されたアナログの映像信号及び音声信号を選択的にデジタル化する。また、信号処理部47は、デジタル化された映像信号及び音声信号に対して所定のデジタル信号処理を施した後、グラフィック処理部54及び音声処理部55に出力する。
【0032】
グラフィック処理部54は、信号処理部47から供給されるデジタルの映像信号に、OSD(On Screen Display)信号生成部57で生成されるOSD信号を重畳して出力する。このグラフィック処理部54は、信号処理部47の出力映像信号と、OSD信号生成部57が出力するOSD信号とを選択的に出力することと、両出力をそれぞれ画面の半分を構成するように組み合わせて出力することとの双方を行える。
【0033】
グラフィック処理部54から出力されたデジタルの映像信号は、映像処理部58に供給される。この映像処理部58は、入力されたデジタルの映像信号を、液晶表示装置14で表示可能なフォーマットのアナログ映像信号に変換した後、液晶表示装置14に出力する。液晶表示装置14は、アナログ映像信号を用いて映像を表示する。これらの信号処理部47、グラフィック処理部54および映像処理部58によって映像信号が再生され、これらが映像再生手段を構成している。なお、映像処理部58はアナログ映像信号を出力端子59aを介して外部に導出する。
【0034】
音声処理部55は、入力されるデジタルの音声信号をスピーカ15で再生可能なフォーマットのアナログ音声信号に変換した後、スピーカ15に出力する。また、音声処理部55は、アナログ音声信号を出力端子59bを介して外部に導出する。
【0035】
そして、デジタル放送受信装置11は、制御部60と、カードホルダ66および各種インターフェース(カードI/F65,通信I/F68)を有している。
【0036】
制御部60はCPU(Central Processing Unit)61、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)63および不揮発性メモリ64を有している。この制御部60は、放送信号の受信動作を含むデジタル放送受信装置11の動作を統括的に制御する。また、制御部60は、操作部16からの操作情報を受け、または、リモートコントローラ17から送出された操作情報を受光部18を介して受信し、その操作内容が反映されるように各部をそれぞれ制御している。
【0037】
CPU61はROM62に記憶されているプログラムにしたがい各種手段(番組データ記録制御手段など)として作動する一方、他の構成要素との信号の入出力を行い、デジタル放送受信装置11全体の動作制御を行う。
【0038】
例えば、CPU61は暗号化された番組データをメモリカード19やHDD25に記録させる番組データ記録制御手段としての動作を行う。
【0039】
ROM62は、主としてCPU61が実行する制御プログラムを格納している。RAM63は、CPU61に作業エリアを提供する。不揮発性メモリ64は、各種の設定情報や制御情報が格納されている。
【0040】
そして、制御部60は、カードI/F(Interface)65を介してカードホルダ66に接続されている。カードホルダ66はメモリカード19を装着して、デジタル放送受信装置11とメモリカード19とを接続するための接続部としての機能を有している。制御部60は、カードホルダ66に装着されたメモリカード19と、カードI/F65を介して情報伝送を行える。
【0041】
また、制御部60は、通信I/F68を介してLAN端子21に接続されている。これにより、制御部60は、LAN端子21に接続されたHDD25などの各装置と、通信I/F68を介して情報伝送を行うことができる。
【0042】
(番組データの認証記録に関わる構成およびその動作内容)
次に、以上の構成を有するデジタル放送受信装置11における番組データの認証記録に関わる構成およびその動作内容について説明する。
【0043】
本実施の形態において、番組データの認証記録とは、番組データをメモリカード19等の着脱可能な記録媒体に自装置または他装置での映像や音声の再生ができるように記録することを意味している。なお、デジタル放送受信装置11では、番組データの記録先として、メモリカード19やHDD25といった着脱可能な記録媒体のいずれかを選択できるが、以下の説明では、メモリカード19が選択された場合を想定している。
【0044】
ここで、図4〜図6は、デジタル放送受信装置11における番組データの認証記録に関わる構成を図示したブロック図である。
【0045】
デジタル放送受信装置11は、図4に示すように、暗号化部91,92を有するとともに、図5に示すように、復号化部121,122を有している。これらは番組データを記録する際、再生する際にそれぞれ次のような動作を行う。
【0046】
番組データを記録する際、暗号化部91、92が作動する。すなわち、暗号化部91は番組データ暗号化手段としての動作を行い、チューナ45,50による放送信号の受信および信号処理部47の信号処理により得られる番組データ100をタイトル鍵データ200を用いて暗号化し、暗号化された番組データ100xを生成する。番組データ100xはメモリカード19に記録される。
【0047】
また、暗号化部92は鍵データ暗号化手段としての動作を行い、タイトル鍵データ200を装置鍵データ201を用いて暗号化することにより、暗号化されたタイトル鍵データ200xを生成する。生成されたタイトル鍵データ200xはCPU61が鍵データ記録制御手段としての動作を行い、メモリカード19に記録される。
【0048】
こうして、番組データ100xはローカル蓄積された状態となり、メモリカード19への記録を行ったデジタル放送受信装置11でのみ番組の再生が可能な状態になる。なお、以上の説明では、タイトル鍵データ200xはメモリカード19に記録することとしているが、デジタル放送受信装置11内のメモリ(例えば不揮発性メモリ64)に記憶させる構成にしてもよい。
【0049】
ここで、タイトル鍵データ200は番組データ100に固有の鍵データであって、第1の鍵データに相当する。また、装置鍵データ201はデジタル放送受信装置11に固有のデータであって、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスを秘密のアルゴリズムにより生成したデータを用いることができる。これは第2の鍵データに相当し、例えば不揮発性メモリ64に記憶されている。
【0050】
次に、番組データ100xを用いて番組を再生する際、復号化部121,122が作動する。復号化部121は鍵データ復号化手段としての動作を行い、タイトル鍵データ200xをメモリカード19から読み出し、暗号化部92が暗号化のときに用いた鍵データ(装置鍵データ201)を用いて復号化し、タイトル鍵データ200を生成する。
【0051】
復号化部122は復号化部121により復号化されたタイトル鍵データ200を用いて番組データ100xを復号化して番組データ100を生成する。番組データ100は映像処理部58や音声処理部55に入力され、これにより番組が再生される。
【0052】
ただし、この状態では、装置鍵データ201がデジタル放送受信装置11内にあるため、メモリカード19を他のデジタル放送受信装置に接続しても、番組を再生することはできない
【0053】
そして、以上の暗号化部91,92、復号化部121,122を有するデジタル放送受信装置11により、上記のようにして記録された番組データ100xを用いて他のデジタル放送受信装置で番組を再生可能にするための動作について説明する。
【0054】
この場合、図6に示すように、CPU61が鍵データ記録制御手段としての動作を行い、メモリカード19に記録されているタイトル鍵データ200xを読み出し、復号化部121に装置鍵データ201を用いて復号化させ、タイトル鍵データ200を生成する。
【0055】
続いて、CPU61が生成されたタイトル鍵データ200を暗号化部92に媒体鍵データ202を用いて暗号化させてタイトル鍵データ200yを生成し、続いて鍵データ記録制御手段としての動作を行い、そのタイトル鍵データ200yをメモリカード19に記録させる。
【0056】
ここで、媒体鍵データ202とは、カードホルダ66に装着されているメモリカード19に固有の鍵データであって、例えばメモリカード19と認証、鍵交換を行って共有した鍵情報であり、第3の鍵データに相当する。
【0057】
以上の動作により、番組データ100xとともにタイトル鍵データ200yがメモリカード19に記録され、番組データ100xとタイトル鍵データ200yが外部メディアに出力された状態になる。
【0058】
また、記録した番組データ100xに付随するコピー制御データがCOG(copy one generation)である場合には、不能化処理部95が鍵データ不能化手段としての動作を行い、メモリカード19に記録されているタイトル鍵データ200xを使用できないように使用不能にする不能化処理を行う。この場合、例えば、不能化処理部95はタイトル鍵データ200xに備えられた不能化フラグに使用不能であることを示すデータをセットする。この不能化フラグはタイトル鍵データ200xと同じ鍵データを用いて暗号化されて保存されるため、このデータを改ざんして不正な再生を行うことはできない。
【0059】
そして、デジタル放送受信装置11(番組データ100xの記録を行っていないこともある)がメモリカード19に記録された番組データ100xを再生するときは、まず、復号化部121がメモリカード19に記録されているタイトル鍵データ200yを読み出し、これを暗号化に用いられたものと同じ媒体鍵データ202を用いて復号化してタイトル鍵データ200を生成する。
【0060】
次に、復号化部122が生成されたタイトル鍵データ200を用いて番組データ100xを復号化し、これにより生成される番組データ100を入力として映像処理部58などが作動して番組が再生されることになる。
【0061】
以上のように、デジタル放送受信装置11では、暗号化された番組データ100xを他のデジタル放送受信装置11で再生したい場合に、その番組データ100xの復号に必要なタイトル鍵データ200を、暗号化に用いる鍵データを装置鍵データ201からメモリカード19に固有な媒体鍵データ202に変更して再暗号化したタイトル鍵データ200yとした上で記録している。こうして、番組データ100xの再暗号化を行うことなくローカル蓄積された状態から外部メディアに出力した状態への変更を実現している。
【0062】
番組データ100xに付随するコピー制御データがCOG(copy one generation)である場合には、装置鍵データ201を用いて暗号化していたタイトル鍵データ200xを不能化して使用できないにしている。これにより、着脱可能な記録媒体(外部メディアともいう)へのコピー(COPY)ではなく、移動(MOVE)機能を実現していることになる。
【0063】
以上の説明では、メモリカード19に番組データ100xを記録する場合を例にとって説明しているが、番組データ100xと装置鍵データ201をHDD25に記録し、上記操作を行った場合に媒体鍵データ202をメモリカード19上に記録し、HDD25に記録されている装置鍵データ201を不能化する構成にしてもよい。
【0064】
この番組データを他のデジタル放送受信装置で再生する場合には、メモリカード19とHDD25をともに再生しようとする他のデジタル放送受信装置に接続して、鍵データはメモリカード19、番組データはHDD25にアクセスしてそれぞれ読み出せば、上記同様に番組の再生が可能になる。
【0065】
また、HDD25がメモリカード19と同様に認証機能を備えている場合にはHDD固有の媒体鍵データが同様に生成できる。そのため、媒体鍵データ202を用いて暗号化したタイトル鍵データ200yもこのHDD25上に記録するようにすれば、HDD25のみを移動することにより、他のデジタル放送受信装置で番組を再生することが可能になる。
【0066】
このように、デジタル放送受信装置11では、着脱可能な記録媒体に記録した番組データ100xについて、装置にバインドした状態と、記録媒体にバインドした状態との変更を鍵の再暗号化のみで行うようにしている。これにより、番組データ100を移動したり、再暗号化を行ったりする時間を省くことができる。
【0067】
そのため、デジタル放送受信装置11では、記録した番組データ100をユーザが他の装置に接続して再生したいという要求に対して、データを移動させるための時間をほとんどかけることなく対応することができる。
【0068】
なお、メモリカード19との認証については、例えばCPRM(Content Protection for Prerecorded Media)規格やAACS(Advanced Access Content System)等のコンテンツ保護方式が利用できる。これに対応しているメモリカード19と、デジタル放送受信装置11との間において、これらの規定に基づき共有された情報に基づき上記媒体鍵データが生成される。
【0069】
(映像データの認証記録の別の動作例1)
次に、デジタル放送受信装置11では、COG(copy one generation)の運用変更により、複数回のコピーが可能になった場合の動作を行い、以下その場合の動作例について説明する。
【0070】
なお、以下の説明では、メモリカード19に番組データをコピーまたは移動する場合を例にとって説明する。また、以下の説明では、複数回のコピーに際して、コピーできる回数の上限をコピー上限回数としている。
【0071】
メモリカード19に番組データを記録する処理に際しては、上述の実施形態と同様であり、コピー上限回数と、コピーを何回行ったかを示すコピー回数については、タイトル鍵データ200とともに装置鍵データ201で暗号化され、回数データ250xとして管理される。
【0072】
図7では、デジタル放送受信装置11から、メモリカード19、29,39にコピーを行う場合を示している。この例ではコピー上限回数を3回としている。
【0073】
メモリカード19へのコピーは上記の実施形態と同様であり、この時点で一回コピーしたこことになる。また、メモリカード19内に記録された番組データ100xはそのままの形でメモリカード29,39にコピーされるが、この時点ではまだコピー回数をインクリメントしていない。
【0074】
そして、暗号化部92が媒体鍵データ203を用いてタイトル鍵データ200を暗号化してタイトル鍵データ200zを生成する。このタイトル鍵データ200zはメモリカード29に記録される。媒体鍵データ203は、カードホルダ66に装着されているメモリカード29に固有の鍵データで、第3の鍵データに相当する。これで2回目のコピーを行ったことになる。
【0075】
さらに、暗号化部92が媒体鍵データ204を用いてタイトル鍵データ200を暗号化してタイトル鍵データ200wを生成する。このタイトル鍵データ200wはメモリカード39に記録される。媒体鍵データ204は、カードホルダ66に装着されているメモリカード39に固有の鍵データで、第3の鍵データに相当する。これで3回目のコピーを行ったことになる。
【0076】
そして、デジタル放送受信装置11のCPU61におけるコピー回数のカウントと不能化処理部95の動作の制御は図8に示すような手順で行われる。すなわち、CPU61がタイトル鍵データ200のコピー回数(暗号化部92にタイトル鍵データ200を2回以上、暗号化させてメモリカードに記録させた回数)をカウントする(S1)。
【0077】
次に、CPU61はS1でカウントしたコピー回数がコピー上限回数に到達したか否かを判定し、カウントした回数がコピー上限回数に到達したときはS3に動作を進め、そうでなければS1に戻る。S3では、CPU61が不能化処理部95に指示して不能化処理を行い、その後、動作を終了する。
【0078】
上記の場合、メモリカード39にタイトル鍵データ200wを書き込むとコピー回数がコピー上限回数に達するので、メモリカード19に記録されているタイトル鍵データ200xは不能化され、メモリカード39にはムーブが行われたのと同等になる。
【0079】
以上のようにすることで、メモリカード19に記録した番組データ100xを所定のコピー上限回数の範囲内で他の外部メディアにコピーすることができる。このとき、番組データ100xは、各メモリカードそれぞれに対し、再暗号化を行うことなく記録された状態でそのままコピーされるため、高速にコピーすることが可能である。
【0080】
なお、S1、S2では、コピー回数を加算してコピー上限回数に到達したか否かを判定しているが、コピー回数をコピー上限回数から減算して0になったときにS3を実行するようにしてもよい。
【0081】
(別の動作例2)
次に、デジタル放送受信装置11では、複数の番組データのうち、所望の番組データを選択して移動またはコピーすることもできる。この場合、CPU61が図9に示すフローチャートに沿って動作を制御している。なお、番組データのコピーが禁止されているときは番組データの移動だけが可能であり、番組データのコピーが許可されている場合はコピー上限回数の範囲内で番組データのコピーが可能である。
【0082】
まず、CPU61は選択制御手段としての動作を行い、移動またはコピーする対象としての番組データを選択させる画面(図示せず)を液晶表示装置14に表示させる(S10)。
【0083】
ここで、CPU61はユーザが所望の番組データを選択するまで待機する(S11)。CPU61は番組データが選択されるとS12に動作を進め、検知手段としての動作を行い、選択された番組データについてのコピー制限情報を取得する。ここで、コピー制限情報とは、各番組データについて、コピーできるのかどうかおよびコピーできる場合のコピー上限回数を示すデータである。
【0084】
そして、CPU61はコピー制限情報にしたがい、番組データがコピー可能などうかを判定し、コピー可能の場合はS14、そうでなければS18に動作を進める。
【0085】
S14に進む場合は、S14,S15,S16を順次実行して、上述した別の動作例1のようにして、複数のメモリカード29,39に番組データおよび対応するタイトル鍵データを記録する。すなわち、CPU61はS14でカウントしたコピー回数がコピー上限回数に到達したか否かを判定し、カウントしたコピー回数がコピー上限回数に到達したときはS18に動作を進め、そうでなければS15に動作を進める。
【0086】
S15では、番組データ100xの記録処理および図7に示したように、タイトル鍵データの暗号化記録処理(暗号化部92による暗号化および暗号化されたタイトル鍵データの記録)を行い、S16では、タイトル鍵データ200のコピー回数を示すコピーカウンタをカウントアップし、その後、S10に戻る。
【0087】
一方、S17に動作を進めると、CPU61は番組データ100xの記録処理およびタイトル鍵データの暗号化記録処理(暗号化部92による暗号化および暗号化されたタイトル鍵データの記録)を行い、続くS18では、不能化処理(不能化処理部95によるタイトル鍵データ200xの不能化処理)を行い、タイトル鍵データ200xを使用不能にする。
【0088】
また、CPU61は続いてS19に動作を進めて表示制御手段としての動作を行い、S11で選択された番組データについてはメモリカード19などに移動済みであることを示す移動済み表示を液晶表示装置14に表示させて一連の動作を終了する。
【0089】
以上のようにすると、録画した番組データが複数ある場合において、メモリカード19等を用いて番組を再生しようとするタイトルをユーザが選択でき、しかも選択された番組データそれぞれのコピー制限情報に応じて、番組データを移動またはコピーすることができる。しかしながら、この場合でも、番組データは、すでにメモリカード19等に記録されており、実際にデータを移動させる処理を要しないので、移動に要する時間を待たずに再生を行える。
【0090】
また、S11で選択された映像データについては移動済み表示が行われるので、この移動済み表示により、録画した番組がどこに記録されているのかという映像データの記録先を明確にすることができる。
【0091】
(別の動作例3)
次に、デジタル放送受信装置11により、メモリカード19等に記録している暗号化したコピー制限情報(コピー上限回数、コピー回数)を処理する場合の動作について図10を参照して説明する。
【0092】
この場合、暗号化部96が複製情報暗号化手段としての動作を行い、コピー制限情報210を装置鍵データ201を用いて暗号化して、暗号化されたコピー制限情報210xを生成する。生成されたコピー制限情報210xはCPU61が複製情報記録制御手段としての動作を行い、タイトル鍵データ200yとともにメモリカード19に記録させる。
【0093】
また、復号化部123が複製情報復号化手段としての動作を行い、コピー制限情報210xを装置鍵データ201を用いて復号化してコピー制限情報210を生成する。
【0094】
デジタル放送受信装置11は、以上のような暗号化部96および復号化部123を有する場合において、CPU61が図11に示すフローチャートに沿って動作を制御している。
【0095】
まず、復号化部123がメモリカード19から暗号化されているコピー制限情報210xを読み取り(S21)、続いて読み取ったコピー制限情報210xを復号してコピー制限情報210を生成する(S22)。
【0096】
そして、CPU61はS23に動作を進めて判定手段としての動作を行い復号したコピー制限情報210にしたがい番組データがコピー可能などうかを判定し、コピー可能の場合はS24、そうでなければS28に動作を進める。
【0097】
CPU61はS24に動作を進めると、コピーした回数(コピー回数)がコピー上限回数に到達したか否かを判定し、コピー回数がコピー上限回数に到達したときはS29に動作を進め、そうでなければS25に動作を進める。
【0098】
S25では、CPU61が番組データ処理手段としての動作を行い番組データ100xを複製するため、他の記録媒体(例えばメモリカード29)への番組データ100xの記録処理および図7に示したようにしてタイトル鍵データの暗号化記録処理(暗号化部92による暗号化および暗号化されたタイトル鍵データの記録)が行われる。
【0099】
また、S26では、CPU61はコピーカウンタを更新する。続いてS27では、CPU61が更新したコピーカウンタを用いてコピー制限情報210を更新するとともに、更新後のコピー制限情報210を暗号化部96に暗号化させて、暗号化されたコピー制限情報210をメモリカード19等に記録させる。CPU61はその後、S21に戻って上記の動作を繰り返す。
【0100】
一方、S28に進むときは、CPU61は番組データ処理手段としての動作を行いメモリカード19から暗号化した番組データを読み出して別のメモリカード(例えば、メモリカード29)に移動させるとともに、その移動先のメモリカード29に応じて暗号化したタイトル鍵データを生成して記録させるタイトル鍵データの移動処理を行う。続くS29では、コピー制限情報210の不能化処理を行い(例えば、不能化フラグに使用不能であることを示すデータをセットする)、一連の動作を終了する。
【0101】
以上のようにすることで、コピー制限情報を不当に改ざんされたりすることなく、所望のコピー操作を行うことができる。
【0102】
上記の実施形態では、放送受信装置として液晶表示装置14を備えたテレビジョン受信装置としてのデジタル放送受信装置11を例にとって説明しているが、本実施の形態は、パーソナルコンピュータやDVDレコーダ、さらには携帯電話機といった放送受信機能を備え番組データの記録や再生を行える装置にも適用することもできる。
【0103】
さらには、インターネットやCDN(Contents Delivery Network)等のネットワーク経由で配信される放送番組に対しても同様に利用可能である。
【0104】
また、デジタル放送受信装置11にディスクレコーダとしてHDDが接続される場合を例にとって説明しているが、本発明は、DVD−R、DVD−RAMなどの光ディスクを用いるディスクレコーダが接続される場合についても適用することができる。
【0105】
なお、以上の説明では、不能化処理部95がタイトル鍵データ200xを使用できないように使用不能にしているが、不能化処理部95はタイトル鍵データ200xを消去してもよいし、消去したことを示すフラグをセットしてもよい。
【0106】
また、タイトル鍵データ200yがメモリカード19に記録されたことをもってタイトル鍵データ200xをメモリカード19に移動させたことを示す移動フラグをセットし、タイトル鍵データ200yがメモリカード19から消去したときに移動フラグを消去してもよい。こうして、タイトル鍵データ200を管理することもできる。
【0107】
以上の説明は、本発明の実施の形態についての説明であって、この発明の装置及び方法を限定するものではなく、様々な変形例を容易に実施することができる。又、各実施形態における構成要素、機能、特徴あるいは方法ステップを適宜組み合わせて構成される装置又は方法も本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタル放送受信装置と、デジタル放送受信装置に接続されるメモリカードと、HDDとを示す図である。
【図2】ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】デジタル放送受信装置の内部の主要な構成を示すブロック図である。
【図4】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる構成を図示したブロック図である。
【図5】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる構成を図示した別のブロック図である。
【図6】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる構成を図示したさらに別のブロック図である。
【図7】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる構成のうの暗号化部を図示したブロック図である。
【図8】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる動作手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる別の動作手順を示すフローチャートである。
【図10】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる構成のうのコピー制限情報の暗号化部、復号化部を図示したブロック図である。
【図11】デジタル放送受信装置における映像データの認証記録に関わる更に別の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0109】
11,151…デジタル放送受信装置、19,29,39…メモリカード、21…LAN端子、25…HDD、60…制御部、61…CPU、91,92、96…暗号化部、95…不能化処理部、100,100x…番組データ、121,122,123…復号化部、200、200x、200y、200z、200w…タイトル鍵データ、201…装置鍵データ、202,203,204…媒体鍵データ、102…再生処理部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送の放送信号を選択して受信するチューナと、
着脱可能な記録媒体が接続される接続部と、
前記チューナが前記放送信号を受信して得られる番組データを第1の鍵データを用いて暗号化する番組データ暗号化手段と、
前記番組データ暗号化手段により暗号化された前記番組データを前記接続部に接続されている前記記録媒体に記録させる番組データ記録制御手段と、
前記第1の鍵データを第2の鍵データを用いて暗号化する鍵データ暗号化手段と、
前記鍵データ暗号化手段により暗号化された前記第1の鍵データを前記鍵データ暗号化手段が用いた前記第2の鍵データを用いて復号化する鍵データ復号化手段と、
前記鍵データ暗号化手段により暗号化された前記第1の鍵データを前記鍵データ復号化手段に復号化させ、かつその復号化された前記第1の鍵データを前記鍵データ暗号化手段に前記記録媒体固有の第3の鍵データを用いて暗号化させて前記記録媒体に記録させる鍵データ記録制御手段とを有することを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記鍵データ記録制御手段は、前記鍵データ暗号化手段が前記第2の鍵データを用いて暗号化した前記第1の鍵データを前記記録媒体に記録させ、
前記鍵データ記録制御手段が前記鍵データ暗号化手段により前記第3の鍵データを用いて暗号化された前記第1の鍵データを前記記録媒体に記録させたときに、前記第2の鍵データを用いて暗号化され、前記記録媒体に記録されている前記第1の鍵データを使用不能にする鍵データ不能化手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記第1の鍵データの複製回数を計数する計数手段と、
前記鍵データ不能化手段は、前記計数手段が計数する前記複製回数と複製上限回数とが一致したときに、前記第2の鍵データを用いて暗号化された前記記録媒体に記録されている前記第1の鍵データを使用不能にすることを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記記録媒体に記録されている前記番組データのいずれかを選択させる選択制御手段と、
前記選択制御手段の制御により選択された選択番組データについての複製可否および複製可である場合の複製制限を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に応じて前記鍵データ不能化手段が前記第1の鍵データを使用不能にするように制御する不能化制御手段と、
前記鍵データ不能化手段により前記第1の鍵データが使用不能にされたときに、前記選択制御手段の制御により選択された選択番組データについて、前記記録媒体への移動済みであることを示す移動済み表示を行わせる表示制御手段とを有することを特徴とする請求項3記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記番組データについての複製可否および複製可である場合の複製制限を示す複製情報を前記第2の鍵データを用いて暗号化する複製情報暗号化手段と、
前記複製情報暗号化手段により暗号化されている前記複製情報を前記第2の鍵データを用いて復号化する複製情報復号化手段と、
前記複製情報復号化手段により復号化された前記複製情報に基づいて、前記番組データについての複製可否および複製可である場合の複製制限を判定する判定手段と、
前記番組データ記録制御手段が前記番組データを前記記録媒体に記録させるときに、前記複製情報暗号化手段により暗号化された前記複製情報を前記記録媒体に記録させる複製情報記録制御手段と、
前記記録媒体に記録されている前記番組データを他の記録媒体に記録するときに、前記複製情報復号化手段により前記複製情報を復号化させ、該復号化された前記複製情報に基づく前記判定手段の判定結果に従い、前記番組データを移動または複製させる番組データ処理手段とを更に有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の放送受信装置。
【請求項6】
前記番組データを用いて映像を表示する映像表示手段を更に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の放送受信装置。
【請求項7】
デジタル放送の放送信号を選択して受信するチューナと、着脱可能な記録媒体が接続される接続部とを備えた放送受信装置に適用されるデータ記録方法であって、
前記チューナが前記放送信号を受信して得られる番組データを第1の鍵データを用いて暗号化して、前記接続部に接続されている前記記録媒体に記録させ、
第2の鍵データを用いて暗号化された前記第1の鍵データを前記第2の鍵データを用いて復号化し、かつその復号化された前記第1の鍵データを前記記録媒体固有の第3の鍵データを用いて暗号化して前記記録媒体に記録させることを特徴とするデータ記録方法。
【請求項1】
デジタル放送の放送信号を選択して受信するチューナと、
着脱可能な記録媒体が接続される接続部と、
前記チューナが前記放送信号を受信して得られる番組データを第1の鍵データを用いて暗号化する番組データ暗号化手段と、
前記番組データ暗号化手段により暗号化された前記番組データを前記接続部に接続されている前記記録媒体に記録させる番組データ記録制御手段と、
前記第1の鍵データを第2の鍵データを用いて暗号化する鍵データ暗号化手段と、
前記鍵データ暗号化手段により暗号化された前記第1の鍵データを前記鍵データ暗号化手段が用いた前記第2の鍵データを用いて復号化する鍵データ復号化手段と、
前記鍵データ暗号化手段により暗号化された前記第1の鍵データを前記鍵データ復号化手段に復号化させ、かつその復号化された前記第1の鍵データを前記鍵データ暗号化手段に前記記録媒体固有の第3の鍵データを用いて暗号化させて前記記録媒体に記録させる鍵データ記録制御手段とを有することを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記鍵データ記録制御手段は、前記鍵データ暗号化手段が前記第2の鍵データを用いて暗号化した前記第1の鍵データを前記記録媒体に記録させ、
前記鍵データ記録制御手段が前記鍵データ暗号化手段により前記第3の鍵データを用いて暗号化された前記第1の鍵データを前記記録媒体に記録させたときに、前記第2の鍵データを用いて暗号化され、前記記録媒体に記録されている前記第1の鍵データを使用不能にする鍵データ不能化手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記第1の鍵データの複製回数を計数する計数手段と、
前記鍵データ不能化手段は、前記計数手段が計数する前記複製回数と複製上限回数とが一致したときに、前記第2の鍵データを用いて暗号化された前記記録媒体に記録されている前記第1の鍵データを使用不能にすることを特徴とする請求項2記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記記録媒体に記録されている前記番組データのいずれかを選択させる選択制御手段と、
前記選択制御手段の制御により選択された選択番組データについての複製可否および複製可である場合の複製制限を検知する検知手段と、
前記検知手段の検知結果に応じて前記鍵データ不能化手段が前記第1の鍵データを使用不能にするように制御する不能化制御手段と、
前記鍵データ不能化手段により前記第1の鍵データが使用不能にされたときに、前記選択制御手段の制御により選択された選択番組データについて、前記記録媒体への移動済みであることを示す移動済み表示を行わせる表示制御手段とを有することを特徴とする請求項3記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記番組データについての複製可否および複製可である場合の複製制限を示す複製情報を前記第2の鍵データを用いて暗号化する複製情報暗号化手段と、
前記複製情報暗号化手段により暗号化されている前記複製情報を前記第2の鍵データを用いて復号化する複製情報復号化手段と、
前記複製情報復号化手段により復号化された前記複製情報に基づいて、前記番組データについての複製可否および複製可である場合の複製制限を判定する判定手段と、
前記番組データ記録制御手段が前記番組データを前記記録媒体に記録させるときに、前記複製情報暗号化手段により暗号化された前記複製情報を前記記録媒体に記録させる複製情報記録制御手段と、
前記記録媒体に記録されている前記番組データを他の記録媒体に記録するときに、前記複製情報復号化手段により前記複製情報を復号化させ、該復号化された前記複製情報に基づく前記判定手段の判定結果に従い、前記番組データを移動または複製させる番組データ処理手段とを更に有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の放送受信装置。
【請求項6】
前記番組データを用いて映像を表示する映像表示手段を更に有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の放送受信装置。
【請求項7】
デジタル放送の放送信号を選択して受信するチューナと、着脱可能な記録媒体が接続される接続部とを備えた放送受信装置に適用されるデータ記録方法であって、
前記チューナが前記放送信号を受信して得られる番組データを第1の鍵データを用いて暗号化して、前記接続部に接続されている前記記録媒体に記録させ、
第2の鍵データを用いて暗号化された前記第1の鍵データを前記第2の鍵データを用いて復号化し、かつその復号化された前記第1の鍵データを前記記録媒体固有の第3の鍵データを用いて暗号化して前記記録媒体に記録させることを特徴とするデータ記録方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−60518(P2009−60518A)
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−228016(P2007−228016)
【出願日】平成19年9月3日(2007.9.3)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月3日(2007.9.3)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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