説明

整頓装置とそれに用いる供給装置と整列装置と姿勢揃え装置

【課題】 簡易な構成で、複数の対象物の姿勢を揃える姿勢揃え装置を提供しようとする。
【解決手段】
従来の姿勢揃え装置にかわって、複数の対象物を保持する保持姿勢と開放する開放姿勢との間で各々に変化させる複数の把持機器と、複数の前記把持機器を各々に支持する複数の支持機器と、複数の前記支持機器を各々に回転させる回転機器と、複数の前記把持機器に各々に対応づけられ対応づけられた前記把持機器が保持する対象物の外周形状の少なくとも一部分を各々に検知できる複数の検知センサと、を備え、前記回転機器が複数の前記把持機器を各々に回転させている間に、複数の前記検知センサが複数の対象物の前記外周形状の一部分の設定形状が特定方向に向いたことを各々に検知した時に複数の前記検知センサに各々に対応づけられた複数の前記把持機器が姿勢を前記保持姿勢から前記開放姿勢に各々に変化させる、ものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の対象物を整頓させる整頓装置と複数の対象物を包装する包装装置とに係る。特に複数の対象物を供給する供給装置と複数の対象物を整列させる整列装置と複数の対象物の姿勢を揃える姿勢揃え装置とで構成された整頓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の対象物を流通させるのに、複数の対象物を包装したいことがある。
複数の対象物を包装するのに、整頓装置と包装装置とを使用する。
整頓装置は、複数の対象物を整頓させる装置で、供給装置と整列装置とで構成される。
供給装置は、複数の対象物を送り、一個づつ整列装置へ供給する。
整列装置は、複数の対象物を所定の向きに整列させる。
包装装置は、整頓された複数の対象物を包装部材に封入する。
【0003】
対象物の外周形状の一部に特定形状がある場合に、その特定形状を所定の向きに向くように揃えて包装したいという要請があった。
例えば、長尺な対象物の長尺方向の回りの一部に突起形状等がある場合に、その突起形状を所定の向きに向くように揃えて包装したいという要請があった。
例えば、長尺な対象物の長尺方向の回りの一部に突起形状等がある場合に、その突起形状を下方に向くように揃えて包装したいという要請があった。
【0004】
【特許文献1】特開平6−219422号
【特許文献2】特開平7−017626号
【特許文献3】特開2000−289712号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構成で、複数の対象物を送り整列させ姿勢を揃え梱包部材に挿入する包装装置とそれに用いる供給装置と整列装置と姿勢揃え装置と梱包装置とを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の対象物の姿勢を揃える姿勢揃え装置を、複数の対象物の各々の端部を保持する保持姿勢と開放する開放姿勢との間で姿勢を各々に変化させることをできる複数の把持機器と、複数の前記把持機器を各々に支持し所定の回転軸の回りに各々に回転可能である複数の支持機器と、複数の前記支持機器を前記回転軸の回りに各々に回転させる回転機器と、複数の前記把持機器に各々に対応づけられ対応づけられた前記把持機器が保持する対象物の外周形状の少なくとも一部分を各々に検知できる複数の検知センサと、を備え、前記把持機器が姿勢を前記開放姿勢から前記保持姿勢に変化させた後で、前記回転機器が複数の前記把持機器を各々に回転させている間に、複数の前記検知センサが複数の対象物の前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状が予め定められた特定方向に向いたことを各々に検知した時に複数の前記検知センサに各々に対応づけられた複数の前記把持機器が姿勢を前記保持姿勢から前記開放姿勢に各々に変化させる、ものとした。
【0007】
上記本発明の構成により、複数の把持機器が、複数の対象物の各々の端部を保持する保持姿勢と開放する開放姿勢との間で姿勢を各々に変化させることをできる。複数の支持機器が、複数の前記把持機器を各々に支持し所定の回転軸の回りに各々に回転可能である。回転機器が、複数の前記支持機器を前記回転軸の回りに各々に回転させる。複数の検知センサが、複数の前記把持機器に各々に対応づけられ対応づけられた前記把持機器が保持する対象物の外周形状の少なくとも一部分を各々に検知できる。前記把持機器が姿勢を前記開放姿勢から前記保持姿勢に変化させた後で、前記回転機器が複数の前記把持機器を各々に回転させている間に、複数の前記検知センサが複数の対象物の前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状が予め定められた特定方向に向いたことを各々に検知した時に複数の前記検知センサに各々に対応づけられた複数の前記把持機器が姿勢を前記保持姿勢から前記開放姿勢に各々に変化させる。
その結果、複数の対象物が各々に複数の把持機器に保持された後、複数の対象物が各々に回転軸の回りに回転され、複数の対象物の前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状が所定の方向に向いたときに、複数の対象物が各々に開放されて、複数の対象物が前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状を所定方向に向けた姿勢に揃えられる。
【0008】
以下に、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置を説明する。本発明は、以下に記載した実施形態のいずれか、またはそれらの中の二つ以上が組み合わされた態様を含む。
【0009】
さらに、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置は、前記検知センサが固定点から見た対象物の前記外周形状の一部分に対応した形状データを出力し、前記回転機器が複数の前記把持機器を同時に回転させている間に、前記形状データの時系列のパターンが前記設定形状に対応する設定パターンと一致すると、前記把持機器が姿勢を前記保持姿勢から前記開放姿勢へ変化させる。
上記実施形態の構成により、前記検知センサが固定点から見た対象物の前記外周形状の一部分に対応した形状データを出力する。前記回転機器が複数の前記把持機器を同時に回転させている間に、前記形状データの時系列のパターンが前記設定形状に対応する設定パターンと一致すると、前記把持機器が姿勢を前記保持姿勢から前記開放姿勢へ変化させる。
その結果、複数の対象物が各々に回転軸の回りに回転されるに従って、前記検出センサが外周形状に対応した形状データを時系列に出力し、その形状データの時系列のパターンが設定パターンと一致したときに、複数の対象物が各々に開放されて、複数の対象物が前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状を同一方向に向けた姿勢に揃えられる。
【0010】
さらに、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置は、複数の前記支持機器が一列に並び、
前記回転機器が、複数の支持機器に各々に固定され隣り合った同士が互いに噛み合う複数の歯車と、複数の前記支持機器のうちの一つを回転させる回転駆動機器とを有する。
上記実施形態の構成により、複数の前記支持機器が一列に並ぶ。複数の支持機器に各々に固定された複数の歯車が隣り合った同士が互いに噛み合う。回転駆動機器が、複数の前記支持機器のうちの一つを回転させる。
その結果、回転駆動機器が水平一列に並んだ複数の支持機器の全ての回転させ、支持機器に支持された把持機器を回転させる。
【0011】
さらに、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置は、 複数の前記支持機器が一列に並び、前記回転機器が、複数の支持機器に各々に固定され隣り合った同士が互いに噛み合う複数の歯車と、複数の前記支持機器のうちの一つに固定されたピニオンと、前記ピニオンに噛みあったラックと、前記ラックを所定ストロークを一定速度で往復移動させる直動アクチエタと、を有する。
上記実施形態の構成により、複数の前記支持機器が一列に並ぶ。複数の支持機器に各々に固定された複数の歯車が隣り合った同士が互いに噛み合う。
その結果、直動アクチエータが前記ラックを所定ストロークで一定速度で往復移動させると、ピニオンが所定の回転角度だけ一定回転速度で回転し、支持機器に支持された把持機器を所定の回転角度だけ一定回転速度回転させる。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の対象物を姿勢を揃えて所定の送り方向に沿って整頓させる整頓装置を、複数の対象物を前記送り方向に沿って供給する供給装置と、複数の対象物を前記送り方向に沿って整列させる整列装置と、複数の対象物の姿勢を揃える姿勢揃え装置と、を備え、前記送り装置が複数の対象物を前記整列装置に供給し、前記姿勢揃え装置が前記整列装置に整列された複数の対象物の姿勢を揃え、前記姿勢揃え装置が、前記整列装置が整列させた複数の対象物の各々の端部を保持する保持姿勢と開放する開放姿勢との間で姿勢を各々に変化させることをできる複数の把持機器と、複数の前記把持機器を各々に支持し所定の回転軸の回りに各々に回転可能になった複数の支持機器と、複数の前記支持機器を前記回転軸の回りに各々に回転させる回転機器と、複数の前記把持機器に各々に対応づけられ対応づけられた前記把持機器が前記保持状態で保持する対象物の外周形状の少なくとも一部分を各々に検知できる複数の検知センサと、を有し、前記把持機器が姿勢を前記開放姿勢から前記保持姿勢に変化させた後で、前記回転機器が複数の前記把持機器を各々に回転させている間に、複数の前記検知センサが複数の対象物の前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状が所定の方向に向いたことを各々に検知した時に複数の前記検知センサに各々に対応づけられた複数の前記把持機器が姿勢を前記保持姿勢から前記開放姿勢に各々に変化させる、ものとした。
【0013】
上記本発明の構成により、前記送り装置が複数の対象物を前記整列装置に供給し。前記整列装置が複数の対象物を整列させる。複数の把持機器が、前記整列装置が整列させた複数の対象物の各々の端部を保持する保持姿勢と開放する開放姿勢との間で姿勢を各々に変化させることをできる。複数の支持機器が、複数の前記把持機器を各々に支持し所定の回転軸の回りに各々に回転可能である。回転機器が、複数の前記支持機器を前記回転軸の回りに各々に回転させる。複数の検知センサが、複数の前記把持機器に各々に対応づけられ対応づけられた前記把持機器が保持する対象物の外周形状の少なくとも一部分を各々に検知できる。前記把持機器が姿勢を前記開放姿勢から前記保持姿勢に変化させた後で、前記回転機器が複数の前記把持機器を各々に回転させている間に、複数の前記検知センサが複数の対象物の前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状が予め定められた特定方向に向いたことを各々に検知した時に複数の前記検知センサに各々に対応づけられた複数の前記把持機器が姿勢を前記保持姿勢から前記開放姿勢に各々に変化させる。
その結果、前記整列装置に整列された複数の対象物が各々に複数の把持機器に保持された後、複数の対象物が各々に回転軸の回りに回転され、複数の対象物の前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状が所定の方向に向いたときに、複数の対象物が各々に開放されて、複数の対象物が前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状を同一方向に向けた姿勢に揃えられる。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の対象物を所定の送り方向に沿って供給する供給装置を、複数の対象物を送り方向に沿って送る送り機器と、前記送り機器の端部から送られて落下する位置にある一個の対象物の送りを阻止する第一阻止姿勢と該対象物の送りを許す第一退避姿勢との間で姿勢を変化させる第一ストッパと、前記第一ストッパに送りを阻止される対象物の直後に並ぶ他の対象物の送りを阻止する第一阻止姿勢と他の該対象物の送りを許す第二退避姿勢との間で姿勢を変化させる第二ストッパと、を備え、前記第一ストッパが前記第一退避姿勢から前記第一阻止姿勢に姿勢を変化させた後に前記第ニストッパが前記第二阻止姿勢から前記第二退避姿勢に姿勢を変化させ、前記第二ストッパが前記第二退避姿勢から前記第二阻止姿勢に姿勢を変化させた後に前記第一ストッパが前記第一阻止姿勢から前記第一退避姿勢に姿勢を変化させる、ものとした。
【0015】
上記本発明の構成により、送り機器が、複数の対象物を送り方向に沿って送る。第一ストッパが、前記送り機器の端部から送られて落下する位置にある一個の対象物の送りを阻止する第一阻止姿勢と該対象物の送りを許す第一退避姿勢との間で姿勢を変化させる。第二ストッパが、前記第一ストッパに送りを阻止される対象物の直後に並ぶ他の対象物の送りを阻止する第一阻止姿勢と他の該対象物の送りを許す第二退避姿勢との間で姿勢を変化させる。前記第一ストッパが前記第一退避姿勢から前記第一阻止姿勢に姿勢を変化させた後に前記第ニストッパが前記第二阻止姿勢から前記第二退避姿勢に姿勢を変化させる。前記第二ストッパが前記第二退避姿勢から前記第二阻止姿勢に姿勢を変化させた後に前記第一ストッパが前記第一阻止姿勢から前記第一退避姿勢に姿勢を変化させる。
その結果、複数の対象物が送り方向に送られ、送り機器の端部にある一個の対象物が第一ストッパに送りを阻止され、他の対象物が一個の対象物の直後に並んだ状態から、第二ストッパが他の対象物の送りを阻止し、第一ストッパが一個の対象物の送りを許し、一個の対象物が送り方向に間欠的に送られる。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明に係る複数の対象物を所定の送り方向に沿って整列させる整列装置を、複数の対象物を各々に支持する溝である複数の固定支持溝を送り方向に沿って所定ピッチで並んで設けられた固定支持部材と、複数の対象物を各々に支持する溝である複数の移動支持溝を送り方向に沿って前記所定ピッチで並んで設けられ送り方向と上下方向とに移動自在に案内される移動支持部材と、前記移動支持部材を前記支持固定部材に対して略矩形の軌跡に沿って相対移動させる移動支持部材移動機器と、を備え、前記略矩形が送り方向に沿って延びた上辺と該上辺の下方に配され送り方向に沿って延びた下辺と該上辺と該下辺との両端部を繋ぎ送り方向に前記所定ピッチだけ離間し上下方向に沿って延びた一対の側辺とで構成された形状であり、複数の対象物のうちの一個の対象物を前記移動支持部材が前記軌跡に沿って一順する毎に複数の固定支持溝のうちの前記送り方向の後端に位置する一個の固定支持溝または複数の移動支持溝のうちの前記送り方向の後端に位置する一個の移動支持溝のうちのひとつに供給されるものとした。
【0017】
上記本発明の構成により、固定支持部材が、複数の対象物を各々に支持する溝である複数の固定支持溝を送り方向に沿って所定ピッチで並んで設けられる。移動支持部材が、複数の対象物を各々に支持する溝である複数の移動支持溝を送り方向に沿って前記所定ピッチで並んで設けられ、送り方向と上下方向とに移動自在に案内される。移動支持部材移動機器が、前記移動支持部材を前記支持固定部材に対して略矩形の軌跡に沿って相対移動させる。前記略矩形が送り方向に沿って延びた上辺と該上辺の下方に配され送り方向に沿って延びた下辺と該上辺と該下辺との両端部を繋ぎ送り方向に前記所定ピッチだけ離間し上下方向に沿って延びた一対の側辺とで構成された形状である。前記移動支持部材が前記軌跡に沿って一順する毎に、複数の対象物のうちの一個の対象物を複数の固定支持溝のうちの前記送り方向の後端に位置する一個の固定支持溝または複数の移動支持溝のうちの前記送り方向の後端に位置する一個の移動支持溝のうちのひとつに供給される。
その結果、最初に固定支持部材の複数の支持部が空である場合に、前記移動支持部材が複数の相対移動を繰り返した後で、複数の対象物が複数の固定支持溝または移動支持溝に支持される。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明に係る対象物の姿勢を揃える姿勢揃え装置は、その構成により、以下の効果を有する。
複数の把持機器が複数の対象物を保持しまた開放でき、複数の支持機器が複数の把持機器を回転軸の回りに回転自在に支持し、回転機器が複数の支持機器を各々に回転させ、把持機器の把持する対象物の外周形状の一部を検知できる複数の検知センサを複数の支持機器に各々に対応させ、複数の把持機器が複数の対象物を保持して把持機器を回転させる間に、検知センサが外周形状の一部の設定形状が特定方向を向いたことを検知すると複数の把持機器が複数の対象物を各々に開放する様にしたので、複数の対象物が各々に複数の把持機器に保持された後、複数の対象物が各々に回転軸の回りに回転され、複数の対象物の前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状が所定の方向に向いたときに、複数の対象物が各々に開放されて、複数の対象物が前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状を特定方向に向けた姿勢に揃えられる。
また、設定パターンが前記設定形状に対応し、複数の対象物が各々に回転軸の回りに回転される間に、前記検出センサが外周形状に対応した時系列に形状データを出力し、その形状データの時系列のパターンが設定パターンと一致したときに、複数の対象物が各々に開放する様にしたので、複数の対象物が前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状を同一方向に向けた姿勢に揃えられる。
また、複数の前記支持機器を一列に並べ、互いに噛みあった複数の歯車を各々に複数の支持機構に各々に固定し、ひとつの前記支持機器を回転させる様にしたので、回転駆動機器が水平一列に並んだ複数の支持機器の全ての回転させ、支持機器に支持された把持機器を回転させる。
また、複数の前記支持機器が一列に並べ、互いに噛みあった複数の歯車を各々に複数の支持機構に各々に固定し、ひとつの前記支持機器に固定したピニオンにラックを噛みあわせ、直動アクチエータが前記ラックを所定ストロークだけ一定速度で往復移動させる様にしたので、ピニオンが所定の回転角度だけ一定回転速度で回転し、支持機器に支持された把持機器を所定の回転角度だけ一定回転速度回転させる。
【0019】
以上説明したように本発明に係る複数の対象物を姿勢を揃えて所定の送り方向に沿って整頓させる整頓装置は、その構成により、以下の効果を有する。
前記整列装置が、前記供給装置に供給された複数の対象物を整列させる。複数の把持機器がその整列した複数の対象物を保持しまた開放でき、複数の支持機器が複数の把持機器を回転軸の回りに回転自在に支持し、回転機器が複数の支持機器を各々に回転させ、把持機器の把持する対象物の外周形状の一部を検知できる複数の検知センサを複数の支持機器に各々に対応させ、複数の把持機器が複数の対象物を保持して把持機器を回転させる間に、検知センサが外周形状の一部の設定形状が特定方向を向いたことを検知すると複数の把持機器が複数の対象物を各々に開放する様にしたので、複数の対象物が各々に複数の把持機器に保持された後、複数の対象物が各々に回転軸の回りに回転され、複数の対象物の前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状が所定の方向に向いたときに、複数の対象物が各々に開放されて、複数の対象物が前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状を同一方向に向けた姿勢に揃えられる。
【0020】
以上説明したように本発明に係る複数の対象物を所定の送り方向に沿って供給する供給装置は、その構成により、以下の効果を有する。
供給装置で複数の対象物を送り方向へ供給し、供給装置の端部に送られた一個の対象物の送りを阻止または開放できる第一ストッパとその直後にある他の対象物の送りを阻止または開放できる第二ストッパを設け、複数の対象物が送り方向に送られると、送り機器の端部にある一個の対象物が第一ストッパに送りを阻止され、他の対象物が一個の対象物の直後に並んだ状態から、第二ストッパが他の対象物の送りを阻止し、第一ストッパが一個の対象物の送りを許す様にしたので、一個の対象物が送り方向に間欠的に送られる。
【0021】
以上説明したように本発明に係る複数の対象物を所定の送り方向に沿って整列させる整列装置は、その構成により、以下の効果を有する。
複数の対象物を各々に支持する複数の支持部をもった固定支持部材と複数の対象物を各々に支持する複数の支持部をもった移動支持部材とを用意し、移動支持部材を略矩形状の軌跡に沿って相対移動させる間に、前記供給装置が送った複数の対象物を一個毎に前記固定支持部材の複数の固定支持溝のうちのひとつに落とし込み、所定の数の対象物が固定支持部材の複数の移動支持溝に支持されるときに前記移動支持部材が相対移動を停止する様にしたので、最初に固定支持部材の複数の支持部が空である場合に、前記移動支持部材が複数の相対移動を繰り返した後で、複数の対象物が複数の固定支持溝または移動支持溝に支持される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る対象物の概念図である。図2は、本発明の実施形態に係る包装装置の全体概念図である。図3は、本発明の実施形態に係る整頓装置の正面図である。
【0023】
本発明の実施形態に係る整頓装置30と包装装置40とを、図を基に、説明する。
整頓装置30は、複数の対象物を姿勢を揃えて所定の送り方向に沿って整頓させる装置である。
例えば、整頓装置30は、複数の対象物を姿勢を揃えて長尺である対象物の長手方向に直交する水平方向である送り方向に沿って整頓させる装置である。
包装装置40は、整頓された複数の対象物を包装する装置である。
整頓装置30と包装装置40とは、全体フレーム20に支持される。
【0024】
以下では、対象物が長尺のプラスチック製ケースの中に留置針が封入されたものである場合を例に、説明する。
留置針は、医療において点滴静注するために用いるものであり、金属製の注射針にPTFE製ないしポリウレタン性の柔らかい外筒をつけたものである。留置針は、誤刺を予防するために、プラスチック製ケースに入れられる。
対象物10は、長尺の外周形状の一部に特定形状をもつことがある。
例えば、対象物10は、長尺の外周形状の一部に突起部11を持っていることがある。
この様な形状の対象物は、包装部材に封入されて流通され、使用する直前に包装部材を破る。
一般的に、使用時の利便のために、特定形状を同一の特定方向に向いて包装部材に封入されることを要求される。例えば、全ての突起部11を下方に向いて包装部材に封入されることを要求される。
【0025】
整頓装置30は、複数の対象物を姿勢を揃えて所定の送り方向に沿って整頓させる装置である。
例えば、整頓装置30は、複数の対象物を姿勢を揃えて長尺である対象物の長手方向に直交する水平方向である送り方向に沿って整頓させる装置である。
整頓装置は、供給装置100と整列装置200と姿勢揃え装置300とで構成される。
供給装置100は、複数の対象物10を送り方向に沿って供給する装置である。
整列装置200は、複数の対象物10を送り方向に沿って整列させる装置である。
姿勢揃え装置300は、複数の対象物の姿勢を揃える装置である。
例えば、対象物は、供給装置100と整列装置200と姿勢揃え装置300とに順に取り扱われる。例えば、姿勢揃え装置300は、整列装置200に支持された複数の対象物の姿勢を揃える。
複数の対象物10は、供給装置100により送り方向に沿って整列装置200に供給される。例えば、 複数の対象物10は、一個ごとに整列装置200に供給される。
複数の対象物10は、整列装置200により整列される。例えば、複数の長尺である対象物10は、長手方向の両端部を揃えて、一定のピッチで整列される。
複数の対象物10は、姿勢揃え装置300により姿勢を揃えられる。例えば、複数の対象物は、突起部11を下方に向ける様に姿勢を揃えられる。
【0026】
包装装置40は、整頓された複数の対象物を包装する装置である。
包装装置40は、パレタイズ装置400とパッキング装置500とで構成される。
パレタイズ装置400は、複数の対象物10をパッキング装置500に詰め込む装置である。
パッキング装置500は、複数の対象物10を包装部材に封入する装置である。
【0027】
以下に、供給装置100と整列装置200と姿勢揃え装置300とパレタイズ装置400とパッキング装置500と、図を基に、詳述する。
図では、送り方向に沿って両側に2個の供給装置100と2個の整列装置200と2個の姿勢揃え装置300とが配されるのを示している。
以下では、特に説明のないかぎり、1個の供給装置100と1個の整列装置200と1個の姿勢揃え装置300とに付いて説明する。
【0028】
最初に、供給装置100を詳述する。
供給装置100は、複数の対象物10を送り方向に沿って送る装置であり、送り機器110と第一ストッパ120と第二ストッパ130とで構成される。
図4は、本発明の実施形態に係る整頓装置の側面断面図である。図5は、本発明の実施形態に係る整頓装置の平面図である。図6は、本発明の実施形態に係る供給装置の断面図である。
【0029】
送り機器110は、複数の対象物を送り方向に沿って送る機器である。例えば、送り機器110は、複数の対象物を送り方向に沿って送る無限軌道形式の機器である。
例えば、送り機器110は、傾斜路111と送り機器フレーム112と駆動スプロケット113と遊動スプロケット114と送りチェーン115とチェーンガイド116と送り駆動機器117と送り案内板118とで構成される。
傾斜路111は、送り方向の後方に設けられ、送り方向に沿って上から下へ傾斜し、対象物10を送り方向に案内するものである。
対象物10は、傾斜路111に案内され、重力により送り方向へ滑り降りる。
送り機器フレーム112は、傾斜路111と駆動スプロケット113と遊動スプロケット114とチェーンガイド116と送り駆動機器117と送り案内板118とを支持する構造体である。
駆動スプロケット113と遊動スプロケット114とが所定の距離を間に設けて送り機器フレーム112に回転自在に支持される。駆動スプロケット113が傾斜路111の先端に一致する位置に設けられる。遊動スプロケット114が送り方向の前方に設けられる。
送りチェーン115が、駆動スプロケット113と遊動スプロケット114とに掛け渡される。送りチェーン115は、対象物10を乗せる部材を所定ピッチで設けられたチェーンである。
チェーンガイド116は、駆動スプロケット113と遊動スプロケット114との間で、送りチェーン115を送り方向に移動自在に案内する部材である。
送り駆動機器117は、駆動スプロケット113を回転駆動する機器である。
送り案内板118は、送り方向に移動する対象物の両方の端部に接近して設けられ、対象物10を送り方向に交差する方向の移動を少なくして送り方向に移動自在に案内する板材である。
【0030】
第一ストッパ120は、送り機器110の端部から送り方向に送られ落下する位置にある一個の対象物10の送りを阻止する第一阻止姿勢と対象物10の送りを許す第一退避姿勢との間で姿勢を変化させる機器である。
第一ストッパ120は、第一ストッパ板121と第一ストッパアクチエータ122とで構成される。
第一ストッパ板121は、送り機器110の端部から送り方向に送られ落下する位置にある一個の対象物10の送りを阻止できる板部材である。
第一ストッパアクチエータ122は、第一ストッパ板121を上部位置と下部位置との間で上下移動できるアクチエータである。
第一ストッパアクチエータ122が第一ストッパ板121を下部位置に置くと、第一ストッパ板121は送り機器110の端部から送り方向に送られ落下する位置にある一個の対象物10の送りを阻止する。この際の第一ストッパ120の姿勢を、第一阻止姿勢と呼称する。
第一ストッパアクチエータ122が第一ストッパ板121を上部位置に置くと、第一ストッパ板121は送り機器110の端部から送り方向に送られ落下する位置にある一個の対象物10の送りを許す。この際の第一ストッパ120の姿勢を、第一退避姿勢と呼称する。
【0031】
第二ストッパ130は、第一ストッパ120に送りを阻止される対象物10の直後に並ぶ他の対象物10の送りを阻止する第一阻止姿勢と他の該対象物の送りを許す第二退避姿勢との間で姿勢を変化させる機器である。
第二ストッパ130は、第二ストッパ板131と第二ストッパアクチエータ132とで構成される。
第二ストッパ板131は、第一ストッパ120に送りを阻止される対象物10の直後に並ぶ他の対象物10の送りを阻止できる板部材である。
第二ストッパアクチエータ132は、第二ストッパ板131を上部位置と下部位置との間で上下移動できるアクチエータである。
第二ストッパアクチエータ132が第二ストッパ板131を下部位置に置くと、第一ストッパ120に送りを阻止される対象物の直後に並ぶ他の対象物の送りを阻止する。この際の第二ストッパ130の姿勢を、第二阻止姿勢と呼称する。
第二ストッパアクチエータ132が第二ストッパ板131を上部位置に置くと、第一ストッパ120に送りを阻止される対象物の直後に並ぶ他の対象物の送りを許す。この際の第二ストッパ130の姿勢を、第二退避姿勢と呼称する。
【0032】
以下に、供給装置100の作動手順を説明する。
作業員またはフィーダが、複数の対象物10を向きを揃えて、傾斜路111に投入する。
複数の対象物10が、傾斜路111を滑り落ちて、送りチェーン115の後端に乗る。
送り駆動機器117が駆動スプロケット113を回転駆動すると、送りチェーン115が移動して対象物を送り方向に移動させる。
第一ストッパ120が第一退避姿勢から第一阻止姿勢に姿勢を変化させた後に第ニストッパ130が第二阻止姿勢から第二退避姿勢に姿勢を変化させ、第二ストッパ130が第二退避姿勢から第二阻止姿勢に姿勢を変化させた後に第一ストッパ120が第一阻止姿勢から第一退避姿勢に姿勢を変化させる。
この動きを繰り返すと、送り機器110に並んだ複数の対象物10を一個づつ後述する整列装置200に供給できる。
【0033】
次に、整列装置200を詳述する。
整列装置200は、複数の対象物10を所定の送り方向に沿って整列させる装置である。
例えば、整列装置200は、複数の対象物10を長尺である対象物の長手方向に直交する水平の方向である送り方向に沿って整列させる装置である。
図7は、本発明の実施形態に係る整列装置の正面図である。図8は、本発明の実施形態に係る整列装置の平面図である。図9は、本発明の実施形態に係る整列装置の側面断面図である。図10は、本発明の実施形態に係る整列装置の作用説明図である。
【0034】
整列装置200は、固定支持部材210と移動支持部材220と移動支持部材移動機器230と内側案内部材240と外側案内機器250と対象物押し機器260とで構成される。
【0035】
固定支持部材210は、複数の対象物を各々に支持する溝である複数の固定支持溝212が送り方向に沿って所定ピッチで並んだ部材である。
固定支持部材210は、一対の固定支持板211と固定支持部材基礎213とで構成される。
一対の固定支持板211は、送り方向に沿って延びて縦になった一対の略長方形の板である。固定支持溝212が、固定支持板211の上辺に所定のピッチPで設けられる。一対の固定支持板211の左右方向に一対になった固定支持溝212が、一個の対象物10を支持する。
N対の固定支持溝212が、N個の対象物を支持できる。
固定支持部材基礎213が、一対の固定支持板211を支持する。
【0036】
移動支持部材220は、複数の対象物10を各々に支持する溝である複数の移動支持溝222が送り方向に沿って所定ピッチで並び、送り方向と上下方向とに移動自在に案内される部材である。
移動支持部材220は、一対の移動支持板221と移動支持部材基礎223と対象物支え224とで構成される。
一対の移動支持板221は、送り方向に沿って延びて縦になった一対の略長方形の板である。移動支持溝222が、移動支持板221の上辺に所定のピッチPで設けられる。一対の移動支持板221の左右方向に一対になった移動支持溝222が、一個の対象物10を支持する。
N対の固定支持溝212が、N個の対象物を支持できる。
移動支持部材基礎223が、一対の移動支持板221を支持し、後述する移動支持部材移動機器230に上下方向と水平方向を移動自在に案内される。
対象物支え224は、一対の移動支持板221の移動支持溝222に支持された対象物の下面を支える部材である。
【0037】
移動支持部材移動機器230は、移動支持部材220を固定支持部材210に対して略矩形状の軌跡に沿って相対移動させる機器である。
略矩形は、送り方向に沿って延びた上辺と該上辺の下方に配され送り方向に沿って延びた下辺と該上辺と該下辺との両端部を繋ぎ送り方向に所定ピッチだけ離間し上下方向に沿って延びた一対の側辺とで構成された形状である。
略矩形に沿った軌跡は、上辺に沿って送り方向に移動し、側辺に沿って下降し、下辺に沿って送り方向の反対の方向に移動し、側辺に沿って上昇する。
移動支持部材移動機器230は、水平移動機器231と上下移動機器232とで構成される。
水平移動機器231は、移動支持部材220を支持し、ピッチPに等しい水平距離を往復移動できる機器である。例えば、水平移動機器231は、水平に延びたリニアガイドと直動アクチエータを組み合わせた機器である。
上下移動機器232は、水平移動機器231を支持し、所定の垂直距離を往復移動できる機器である。例えば、上下移動機器232は、上下に延びたリニアガイドと直動アクチエータを組み合わせた機器である。
水平移動機器231の水平移動と上下移動機器232の上下移動とを組み合わせて、略矩形状の軌跡を形成する。
図10は、移動支持部材移動機器230が移動支持部材220を固定支持部材210に対して略矩形状の軌跡に沿って相対移動する様子を示している。
この様にすると、固定支持溝211に支持された対象物を1つのピッチ毎に送り方向に送ることができ、複数の対象物10を所定のピッチで整列させることをできる。
【0038】
内側案内部材240と外側案内機器250とは、固定支持部材210または移動支持部材220に支持された複数の対象物10を送り方向に交差する方向の移動を拘束し、送り方向に移動自在に案内する部材である。
内側案内部材240は、内側案内板241で構成される。
内側案内板241は、対象物10の一方の端部に当接し、送り方向に交差する方向の移動を拘束する板である。
外側案内機器250は、外側案内板251と案内板上下移動機器252と案内板水平移動機器253とで構成される。
外側案内板251は、対象物10の他方の端部に当接し、送り方向に交差する方向の移動を拘束する板である。
案内板上下移動機器252は、外側案内板251を上下方向に移動する機器である。例えば、案内板上下移動機器252は、上下方向に延びたリニイアガイドと直動アクチエータを組み合わせた機械要素である。
案内板水平移動機器253は、案内板上下移動機器252を送り方向に交差する水平方向に水平移動させる機器である。例えば、案内板水平移動機器253は、水平方向に延びたリニアガイドと直動アクチイエータを組み合わせた機械要素である。
取扱う対象物を替えた際に、案内板上下移動機器252と案内板水平移動機器253とを用いて、外側案内板251の水平位置と垂直位置とを調整する。
また、全ての固定支持溝212または移動支持溝222が対象物を支持した時に、案内板水平移動機器253と作動させて、全ての対象物10を内側案内板341に押付ける。
また、後述する姿勢揃え装置300が作動した後で、、案内板水平移動機器253と作動させて、全ての対象物10を内側案内板341に押付ける。
【0039】
対象物押し機器260は、供給装置100から供給された対象物の他方の端部を押して、内側案内部材240に押付けて、送り方向に交差する水平方向の位置を定める機器である。
対象物押し機器260は、対象物押し板261と対象物押し板アクチエータ262とで構成される。
対象物押し板261は、複数の固定支持溝212のうちの送り方向の最も後方の固定支持溝212に支持された対象物10の他方の端部に面を向けた板である。
手製品押し板アクチエータ262は、対象物押し板261を送り方向に交差する水平方向に沿って往復移動させる機器である。例えば、手製品押し板アクチエータ262は、送り方向に交差する水平方向に沿って延びたリニアガイドと直動アクチエータとを組み合わせた機械要素である。
【0040】
次に、姿勢揃え装置300を詳述する。
姿勢揃え装置300は、複数の対象物の姿勢を揃える装置である。
図11は、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の正面図である。図12は、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の側面図である。図12は、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の平面図である。図13は、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の断面図である。図13は、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の作用説明図である。図14は、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の断面図である。
姿勢揃え装置300は、複数の把持機器310と複数の支持機器320と回転機器330と検知センサ(図示せず)と姿勢揃え上下移動機器340と姿勢揃え水平移動機器350とで構成される。
【0041】
複数の把持機器310は、複数の対象物10の各々の端部を保持する保持姿勢と開放する開放姿勢との間で姿勢を各々に変化させることをできる機器である。
把持機器310は、対象物の端部を保持する保持姿勢と開放する開放姿勢との間で姿勢を変化させることをできる機器であり、一対の把持爪311と把持アクチエータ312とで構成される。
一対の把持爪311は、対象物10の端部を挟んで持つことをできる爪状の部材である。
把持アクチエータ312は、一対の把持爪311を支持して、一対の把持爪311の離間距離を変化させることのできるアクチエータである。
把持アクチエータ312が一対の把持爪311の離間距離を狭くすると、一対の把持爪311が対象物の端部を挟んで持つことをできる。この際の把持機器310の姿勢を、保持姿勢と呼称する。
把持アクチエータ312が一対の把持爪311の離間距離を離すと、一対の把持爪311が対象物の端部を離して開放できる。この際の把持機器310の姿勢を、開放姿勢と呼称する。
【0042】
複数の支持機器320は、複数の把持機器を各々に支持し所定の回転軸の回りに各々に回転可能である機器である。
例えば、複数の支持機器320は、複数の把持機器を各々に支持し把持機器が保持した長尺の対象物の長手方向に沿った回転軸の回りに各々に回転可能である機器である。
長尺の対象物の外周形状の主要部分が実質的な長手方向にそった中心軸をもっているときに、回転軸が中心軸に一致していても良い。
支持機器320は、把持機器310を支持し、所定の回転軸の回りに各々に回転可能である機器であり、支持回転軸321と支持連結部材322とで構成される。
例えば、支持機器320は、把持機器310を支持し、把持機器310が保持した10の長尺の対象物の長手方向に沿った回転軸の回りに各々に回転可能である機器であり、支持回転軸321と支持連結部材322とで構成される。
支持回転軸321は、後述する回転機器330に回転駆動される軸体である。
支持連結部材322は、支持回転軸321と把持機器310とを連結する部材である。例えば、支持連結部材322は、支持回転軸321に一端を固定され、把持アクチエータ312に他端を固定される板部材である。
【0043】
回転機器330は、複数の支持機器10を回転軸の回りに各々に回転させる機器である。
回転機器330は、複数の支持機器10を回転軸の回りに同時に各々に回転させてもよい。
回転機器330は、一列に並んだ複数の支持機器320を上述した回転軸の回りに各々に回転させる機器であってもよい。
また、回転機器330は、水平一列に並んだ複数の支持機器320を上述した回転軸の回りに同時に各々に回転させる機器であってもよい。
例えば、回転機器330は、回転機器フレーム331と複数の回転軸受332と複数の回転歯車333と回転ピニオン334と回転ラック335と回転用直動アクチエータ336とで構成される。
回転ピニオン334と回転ラック335と回転用直動アクチエータ336とが回転駆動機器に相当する。回転駆動機器は複数の支持機器320のうちの一つを回転させる機器である。
【0044】
回転機器フレーム331は、複数の支持回転軸321を複数の回転軸受332を介して支持する構造体である。回転機器フレーム331は、後述する 姿勢揃え上下移動機器340と姿勢揃え水平移動機器350とに支持され、上下方向と送り方向に交差する水平方向に移動される。
回転軸受332は、回転機器フレーム331に外輪を固定され、内輪で支持回転軸321を回転自在に支持する。
複数の回転歯車333は、複数の支持機器320に各々に固定され、隣り合った同士が互いに噛み合う。
例えば、複数の回転歯車333は、支持回転軸321に各々に固定される。水平一列に並んだ複数の回転歯車333は、隣り合った同士と互いにかみあう。複数の回転歯車333が同一ピッチ円直径と同一のモジュールをもっていると、水平一列に並んだ複数の支持機器320は、同一回転速度で互いに隣り合った同士が反対回転方向に回転する。
回転ピニオン334は、複数の支持機器320のうちの一つに固定されたピニオン歯車である。
回転ラック335は、回転ピニオン334に噛みあったラック歯である。
回転用直動アクチエータ336は、回転ラック335を所定ストロークで一定速度で往復移動させるアクチエータである。例えば、回転用直動アクチエータ336は、ラック歯の並ぶ方向に沿って延びるリニアガイドと直動アクチエータでできた機械要素である。
回転用直動アクチエータ336が、回転ラック335を所定ストロークを一定速度で往復運動させると、複数の把持機器310が回転軸の回りに一定回転速度で所定角度だけ往復回転する。また、複数の支持機器320は、互いにとなりあったもの同士が反対方向に回転する。
【0045】
姿勢揃え上下移動機器340は、複数の把持機器310を所定の垂直距離だけ上下移動させる機器である。
姿勢揃え上下移動機器340は、姿勢揃え上下フレーム341と姿勢揃え上下アクチエータ342とで構成される。
姿勢揃え上下フレーム341は、回転機器フレーム331と回転ラック335と回転用直動アクチエータ336とを支持する。
姿勢揃え上下アクチエータ342は、姿勢揃え上下フレーム341を上下方向の所定の垂直距離だけ上下移動する機器である。例えば、姿勢揃え上下アクチエータ342は、上下方向に延びたリアニアガイドと直動アクチエータでできた機械要素である。
【0046】
姿勢揃え水平移動機器350は、複数の把持機器310を送り方向に交差する水平方向に往復移動させる機器である。
姿勢揃え水平移動機器350が複数の把持機器310を整列装置200に接近する方向へ移動させると、保持姿勢になった把持機器310が複数のを保持できる。
姿勢揃え水平移動機器350が複数の把持機器310を整列装置200から離間する方向へ移動させると、複数の把持機器310が、保持姿勢になっても、複数のを保持できない。
姿勢揃え水平移動機器350は、姿勢揃え水平フレーム351と姿勢揃えガイドブロック352と姿勢揃えリニアガイド353と姿勢揃え水平アクチエータ354とで構成される。
姿勢揃え水平フレーム351は、姿勢揃え上下移動機器340を支持するフレームである。
姿勢揃えガイドブロック352が、姿勢揃え水平フレーム351に固定され、姿勢揃えリニアガイド353に水平方向に移動自在に案内される。
姿勢揃え水平アクチエータ354は、姿勢揃え水平フレーム351を水平方向に移動させるアクチエータである。
【0047】
複数の検知センサは、複数の把持機器10に各々に対応づけられ、対応づけられた把持機器310が保持する10の外周形状の少なくとも一部分を各々に検知できる。
例えば、外周形状は、対象物の回転軸の回りの形状である。
例えば、複数の検知センサは、対応づけられた把持機器310が保持する対象物10の外周形状の突起部11を各々に検知できる。
検知センサは、固定点から見た対象物の外周形状の一部分に対応した形状データを出力してもよい。
例えば、検知センサは、固定され、対象物の外周形状を検知する光センサである。
【0048】
以下に、姿勢揃え装置の運用手順を説明する。
以下では、設定形状が長尺の対象物の側面から突起した突起部11である場合を例に説明する。
把持機器310が姿勢を開放姿勢から保持姿勢に変化させた後で、回転機器330が複数の把持機器11を各々に回転させている間に、複数の検知センサが複数の対象物10の外周形状の一部分の予め定められた突起部11(「設定形状」に対応する。)が下方{「予め定められた特定方向」に対応する。)に向いたことを各々に検知した時に、複数の検知センサに各々に対応づけられた複数の把持機器310が姿勢を保持姿勢から開放姿勢に各々に変化させる。
【0049】
また、検知センサが固定点から見た対象物の外周形状の一部分に対応した形状データを出力し、回転機器が複数の把持機器を同時に回転させている間に、形状データの時系列のパターンが設定形状に対応する設定パターンと一致すると、把持機器が姿勢を保持姿勢から開放姿勢へ変化させる。
【0050】
以下に、運用手順と検知センサの出力と対象物の回転の関係とを、図を基に、説明する。
図15は、本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の作用説明図である。
図15において、○の2箇所の扇状部が黒塗りになったマークが検知センサの光軸を示す。対象物10の外周形状が光軸を遮らないと検知センサがon信号を出力し、対象物10の外周形状が光軸を遮ると検知センサがoff信号を出力する場合を例に説明する。
複数の対象物10が整列装置200の固定支持溝212に支持される。
移動支持部材移動機器230が、移動支持部材220を上述した軌跡に沿って移動させて、側辺に沿って上昇し、上辺に沿って送り方向に移動して、停止する。
複数の対象物が、移動支持溝222に支持される。
把持機器310が姿勢を開放姿勢にして、姿勢揃え上下移動機器340が把持機器310を下降させた状態で、姿勢揃え水平移動機器が把持機器310を対象物の側へ移動させる。
把持機器310が姿勢を開放姿勢から保持姿勢に変化させると、対象物10が、把持機器310に把持される。
姿勢揃え上下移動機器340が把持機器310を上昇させると、対象物10が固定支持溝212から離れて上方へ移動する。
把持機器310が対象物10を保持した時に、対応する検知センサがon信号を出力した場合とoff信号を出力した場合とで異なる処理手順を実施する。
【0051】
(CASE1)
CASE1は、把持機器310が対象物10を保持した時に、対応する検知センサがon信号を出力した場合の処理手順である。
回転機器330が、支持機器320を回転させる。
把持機器に保持された対象物10が回転軸の回りに回転を開始する。
検知センサの出力がonからoffに変化し、その後でoffからonに変化した後に、所定秒だけ遅れて、把持機器310が姿勢を保持姿勢から開放姿勢に変化させる。
対象物10が、突起部11を下方に向けて、把持機器310から落ちる。
対象物10が、突起部11を下方に向けた姿勢で、移動支持溝222に支持される。
【0052】
(CASE2)
CASE1は、把持機器310が対象物10を保持した時に、対応する検知センサがoff信号を出力した場合の処理手順である。
回転機器330が、支持機器320を回転させる。
把持機器310に保持された対象物10が回転軸の回りに回転を開始する。
検知センサの出力を所定秒だけ無視する。この間に、検知センサの出力はoffからonに変化する。
検知センサの出力がonからoffに変化し、その後でoffからonに変化した後に、所定秒だけ遅れて、把持機器310が姿勢を保持姿勢から開放姿勢に変化させる。
対象物10が、突起部11を下方に向けて、把持機器310から落ちる。
対象物10が、突起部11を下方に向けた姿勢で、移動支持溝222に支持される。
【0053】
把持機器310が姿勢を開放姿勢にしたまま、姿勢揃え水平移動機器が把持機器310を対象物の反対の側へ移動させる。
移動支持部材移動機器230が、移動支持部材220を上述した軌跡に沿って移動させて、側辺に沿って下降し、下辺に沿って送り方向と反対の方向に移動して、停止する。
複数の対象物が、突起部11を下方に向けた姿勢で、移動支持溝222から固定支持溝212に移り、固定支持溝212に支持される。
【0054】
次に、パレタイズ装置400を詳述する。
パレタイズ装置400は、整列装置200に整列した複数の対象物を真空チャックで保持して、パッキング装置へ運搬する装置である。
パレタイズ装置400は、エンドエフェクタ410と上下移動機器420と水平移動機器430とで構成される。
エンドエフェクタ410は、真空チャックで対象物を保持できる部材である。
上下移動機器420は、エンドエフェクタ410を上昇しまた下降できる機器である。
水平移動機器430が、上下移動機器420を水平方向に移動できる機器である。
【0055】
パレタイズ装置400が、対象物を整列装置200からパッキング装置500を移す作動手順を説明する。
エンドエフェクタ410を整列装置200の上方へ移動する。
上下移動機器420がエンドエフェクタ410を下降させる。
エンドエフェクタ410が整列装置200に姿勢を揃えて整列した対象物を真空チャックで保持する。
上下移動機器420がエンドエフェクタ410を上昇させる。
水平移動機器430が、エンドエフェクタ410をパッキング装置の上に水平移動させる。
上下移動機器420がエンドエフェクタ410を下降させる。
エンドエフェクタ410が対象物10を開放する。
複数の対象物がパッキング装置に移る。
【0056】
パッキング装置500は、複数の対象物10を包装部材に封入する装置である。
【0057】
上述の実施形態の供給装置100を用いれば、以下の効果を発揮する。
無限軌道形式の供給装置100で複数の対象物10を送り方向へ送り、供給装置100の端部に送られた一個の対象物10の送りを阻止または開放できる第一ストッパ120とその直後にある他の対象物10の送りを阻止または開放できる第二ストッパ130を設け、複数の対象物10が傾斜路111に投入されると、、複数の対象物10がが送り機器110に支持され送り方向に送られる。
送り機器110の端部にある一個の対象物10が第一ストッパ120に送りを阻止され、後に続く他の対象物10が一個の対象物10の直後に並んだ状態から、第二ストッパ130が他の対象物10の送りを阻止し、第一ストッパ120が一個の対象物10の送りを許す様にしたので、一個の対象物10が送り方向に間欠的に送られて、次の整列装置200に供給される。
【0058】
上述の実施形態の整列装置200を用いれば、以下の効果を発揮する。
複数の対象物10を各々に支持する複数の固定支持溝212を設けられた固定支持板211をもった固定支持部材210を用意し、複数の対象物10を各々に支持する複数の移動支持溝222を設けられた移動支持板221をもった移動支持部材を用意し、移動支持部材210を略矩形状の軌跡に沿って固定支持部材210に対して相対移動させる間に、供給装置100が送った複数の対象物10を一個毎に固定支持部材の複数の固定支持溝212のうちの送り方向の後方のひとつに落とし込み、所定の数の対象物10が固定支持部材210の複数の固定支持溝212に支持されるときに、移動支持部材220が相対移動を停止する様にしたので、最初に固定支持部材210の複数の固定支持溝212が空である場合に、移動支持部材220が相対移動を複数回だけ繰り返した後で、複数の対象物10が固定支持部材210の複数の固定支持溝212に支持される。
また、供給装置100が一個の対象物を整列装置に送った際に、対象物押し板261がその対象物を内側案内部材240に押付け、移動支持部材が複数の対象物10を相対移動して送り方向に送る際に内側案内部板241と外側案内板251とが長尺な対象物10の長手方向の位置を拘束する。
その結果、複数の対象物を固定支持溝212の所定ピッチに整列させることができ、複数の長尺な対象物の長手方向の位置を揃えることをできる。
【0059】
上述の実施形態の姿勢揃え装置300を用いれば、以下の効果を発揮する。
複数の把持機器310が把持爪311で整列装置200に支持された複数の対象物10を保持しまた開放でき、複数の支持機器320が複数の把持機器310を回転軸の回りに回転自在に支持し、回転機器330が複数の支持機器320を同時に回転軸の回りに回転させ、把持機器310の把持する対象物10の外周形状の一部を検知できる複数の検知センサを複数の支持機器に各々に体応させる。
複数の把持機器310が複数の対象物10を保持して回転させる間に、検知センサが外周形状の一部の突起部(「設定形状」に相当する。)が下方(「特定方向」に相当する。)を向いたことを検知すると、複数の把持機器310が複数の対象物10を各々に開放する。
複数の対象物10が各々に複数の把持機器310に保持された後、複数の対象物10が各々に回転軸の回りに回転され、複数の対象物10の外周形状の一部分の突起部11(「予め定められた設定形状」に相当する)が下方(「所定の方向」に対応する)に向いたときに、複数の対象物10が各々に開放されて、複数の対象物10が外周形状の一部分の予め定められた突起部11を下方に向けた姿勢に揃えられる。
また、検知センサの出力のon、offの時系列データ(「設定パターン」に相当する。)を突起部11(「設定形状」に相当する。)に対応させ、複数の対象物が各々に回転軸の回りに回転される間に、検出センサが外周形状に対応した時系列に形状データを出力し、その形状データの時系列のパターンが設定パターンと一致したときに、複数の対象物10が各々に開放する様にしたので、複数の対象物10が外周形状の一部分の予め定められた突起部11を下方に向けた姿勢に揃えられる。
また、複数の支持機器10を水平一列に並べ、互いに噛みあった複数の回転歯車333を各々に複数の支持機構320に各々に固定し、ひとつの支持機器320を回転させる様にしたので、回転駆動機器が水平一列に並んだ複数の支持機器320の全ての回転させ、支持機器320に支持された把持機器310を回転させる。
また、複数の支持機器320が水平一列に並べ、互いに噛みあった複数の回転歯車333を各々に複数の支持機構320に各々に固定し、ひとつの支持機器320に固定した回転ピニオン334に回転ラック335を噛みあわせ、直動用直動アクチエータ336が回転ラック335を所定ストロークだけ一定速度で往復移動させる様にしたので、回転ピニオン334が所定の回転角度だけ一定回転速度で回転し、支持機器320に支持された把持機器310を所定の回転角度だけ一定回転速度回転させる。
【0060】
上述の実施形態の供給装置と整列装置と姿勢揃え装置とを組み合わせた整頓装置を用いれば、以下の効果を発揮する。
供給装置が、複数の対象物を送り方向に沿って送る。供給装置が送った複数の対象物を整列装置が整列させる。
複数の把持機器がその整列した複数の対象物を保持しまた開放でき、複数の支持機器が複数の把持機器を回転軸の回りに回転自在に支持し、回転機器が複数の支持機器を同時に回転させ、把持機器の把持する対象物の外周形状の一部を検知できる複数の検知センサを複数の支持機器に各々に体応させ、複数の把持機器が複数の対象物を保持して把持機器を回転させる間に、検知センサが外周形状の一部の設定形状が特定方向を向いたことを検知すると複数の把持機器が複数の対象物を各々に開放する様にしたので、複数の対象物が各々に複数の把持機器に保持された後、複数の対象物が各々に回転軸の回りに回転され、複数の対象物の外周形状の一部分の予め定められた設定形状が所定の方向に向いたときに、複数の対象物が各々に開放されて、複数の対象物が外周形状の一部分の予め定められた設定形状を同一方向に向けた姿勢に揃えられる。
【0061】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
実施例では、対象物をケースに入れた留置針として説明したが、これに限定されず、対象物はいかなるものであってもよおい。例えば、対象物は外周形状に特徴のある形状を備えた長尺な製品であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の実施形態に係る対象物の概念図である。
【図2】本発明の実施形態に係る包装装置の全体概念図である。
【図3】本発明の実施形態に係る整頓装置の正面図である。
【図4】本発明の実施形態に係る整頓装置の側面断面図である。
【図5】本発明の実施形態に係る整頓装置の平面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る供給装置の断面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る整列装置の正面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る整列装置の平面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る整列装置の側面断面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る整列装置の作用説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の正面図である。
【図12】本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の側面図である。
【図13】本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の平面図である。
【図14】本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の断面図である。
【図15】本発明の実施形態に係る姿勢揃え装置の作用説明図である。
【0063】
P ピッチ
10 対象物
11 突起部
20 全体フレーム
30 整頓装置
40 包装装置
100 供給装置
110 送り機器
111 傾斜路
112 送り機器フレーム
113 駆動スプロケット
114 遊動スプロケット
115 送りチェーン
116 チェーンガイド
117 送り駆動機器
118 送り案内板
120 第一ストッパ
121 第一ストッパ板
122 第一ストッパアクチエータ
130 第二ストッパ
131 第二ストッパ板
132 第二ストッパアクチエータ
200 整列装置
210 固定支持部材
211 固定支持板
212 固定支持溝
213 固定支持部材基礎
220 移動支持部材
221 移動支持板
222 移動支持溝
223 移動支持部材基礎
224 対象物支え
230 移動支持部材移動機器
231 水平移動機器
232 上下移動機器
240 内側案内部材
241 内側案内板
250 外側案内機器
251 外側案内板
252 案内板上下移動機器
253 案内板水平移動機器
260 対象物押し機器
261 対象物押し板
262 対象物押し板アクチエータ
300 姿勢揃え装置
310 把持機器
311 把持爪
312 把持アクチエータ
320 支持機器
321 支持回転軸
322 支持連結部材
330 回転機器
331 回転機器フレーム
332 回転軸受
333 回転歯車
334 回転ピニオン
335 回転ラック
336 回転用直動アクチエータ
340 姿勢揃え上下移動機器
341 姿勢揃え上下フレーム
342 姿勢揃え上下アクチエータ
350 姿勢揃え水平移動機器
351 姿勢揃え水平フレーム
352 姿勢揃えガイドブロック
353 姿勢揃えリニアガイド
354 姿勢揃え水平アクチエータ
400 パレタイズ装置
410 エンドエフェクタ
420 上下移動機器
430 水平移動機器
500 パッキング装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の対象物の姿勢を揃える姿勢揃え装置であって、
複数の対象物の各々の端部を保持する保持姿勢と開放する開放姿勢との間で姿勢を各々に変化させることをできる複数の把持機器と
複数の前記把持機器を各々に支持し所定の回転軸の回りに各々に回転可能である複数の支持機器と、
複数の前記支持機器を前記回転軸の回りに各々に回転させる回転機器と、
複数の前記把持機器に各々に対応づけられ対応づけられた前記把持機器が保持する対象物の外周形状の少なくとも一部分を各々に検知できる複数の検知センサと、
を備え、
前記保持機器が姿勢を前記開放姿勢から前記保持姿勢に変化させた後で、
前記回転機器が複数の前記把持機器を各々に回転させている間に、
複数の前記検知センサが複数の対象物の前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状が予め定められた特定方向に向いたことを各々に検知した時に複数の前記検知センサに各々に対応づけられた複数の前記保持機器が姿勢を前記保持姿勢から前記開放姿勢に各々に変化させる、
ことを特徴とする姿勢揃え装置。
【請求項2】
前記検知センサが固定点から見た対象物の前記外周形状の一部分に対応した形状データを出力し、
前記回転機器が複数の前記把持機器を同時に回転させている間に、前記形状データの時系列のパターンが前記設定形状に対応する設定パターンと一致すると、前記把持機器が姿勢を前記保持姿勢から前記開放姿勢へ変化させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の姿勢揃え装置。
【請求項3】
複数の前記支持機器が一列に並び、
前記回転機器が、複数の支持機器に各々に固定され隣り合った同士が互いに噛み合う複数の歯車と、複数の前記支持機器のうちの一つを回転させる回転駆動機器とを有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の姿勢揃え装置。
【請求項4】
複数の前記支持機器が一列に並び、
前記回転機器が、複数の支持機器に各々に固定され隣り合った同士が互いに噛み合う複数の歯車と、複数の前記支持機器のうちの一つに固定されたピニオンと、前記ピニオンに噛みあったラックと、前記ラックを所定ストロークを一定速度で往復移動させる直動アクチエタと、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の姿勢揃え装置。
【請求項5】
複数の対象物を姿勢を揃えて所定の送り方向に沿って整頓させる整頓装置であって、
複数の対象物を前記送り方向に沿って供給する供給装置と、
複数の対象物を前記送り方向に沿って整列させる整列装置と、
複数の対象物の姿勢を揃える姿勢揃え装置と、
を備え、
前記送り装置が複数の対象物を前記整列装置に供給し、
前記姿勢揃え装置が前記整列装置に整列された複数の対象物の姿勢を揃え、
前記姿勢揃え装置が、
前記整列装置が整列させた複数の対象物の各々の端部を保持する保持姿勢と開放する開放姿勢との間で姿勢を各々に変化させることをできる複数の把持機器と、
複数の前記把持機器を各々に支持し所定の回転軸の回りに各々に回転可能になった複数の支持機器と、
複数の前記支持機器を前記回転軸の回りに各々に回転させる回転機器と、
複数の前記把持機器に各々に対応づけられ対応づけられた前記把持機器が前記保持状態で保持する対象物の外周形状の少なくとも一部分を各々に検知できる複数の検知センサと、
を有し、
前記保持機器が姿勢を前記開放姿勢から前記保持姿勢に変化させた後で、
前記回転機器が複数の前記把持機器を各々に回転させている間に、
複数の前記検知センサが複数の対象物の前記外周形状の一部分の予め定められた設定形状が所定の方向に向いたことを各々に検知した時に複数の前記検知センサに各々に対応づけられた複数の前記保持機器が姿勢を前記保持姿勢から前記開放姿勢に各々に変化させる、
ことを特徴とする整頓装置。
【請求項6】
複数の対象物を所定の送り方向に沿って供給する供給装置であって、
複数の対象物を送り方向に沿って送る送り機器と、
前記送り機器の端部から送られて落下する位置にある一個の対象物の送りを阻止する第一阻止姿勢と該対象物の送りを許す第一退避姿勢との間で姿勢を変化させる第一ストッパと、
前記第一ストッパに送りを阻止される対象物の直後に並ぶ他の対象物の送りを阻止する第一阻止姿勢と他の該対象物の送りを許す第二退避姿勢との間で姿勢を変化させる第二ストッパと、
を備え、
前記第一ストッパが前記第一退避姿勢から前記第一阻止姿勢に姿勢を変化させた後に前記第ニストッパが前記第二阻止姿勢から前記第二退避姿勢に姿勢を変化させ、
前記第二ストッパが前記第二退避姿勢から前記第二阻止姿勢に姿勢を変化させた後に前記第一ストッパが前記第一阻止姿勢から前記第一退避姿勢に姿勢を変化させる、
ことを特徴とする供給装置。
【請求項7】
複数の対象物を所定の送り方向に沿って整列させる整列装置であって、
複数の対象物を各々に支持する溝である複数の固定支持溝を送り方向に沿って所定ピッチで並んで設けられた固定支持部材と、
複数の対象物を各々に支持する溝である複数の移動支持溝を送り方向に沿って前記所定ピッチで並んで設けられ送り方向と上下方向とに移動自在に案内される移動支持部材と、
前記移動支持部材を前記支持固定部材に対して略矩形の軌跡に沿って相対移動させる移動支持部材移動機器と、
を備え、
前記略矩形が送り方向に沿って延びた上辺と該上辺の下方に配され送り方向に沿って延びた下辺と該上辺と該下辺との両端部を繋ぎ送り方向に前記所定ピッチだけ離間し上下方向に沿って延びた一対の側辺とで構成された形状であり、
複数の対象物のうちの一個の対象物を前記移動支持部材が前記軌跡に沿って一順する毎に複数の固定支持溝のうちの前記送り方向の後端に位置する一個の固定支持溝または複数の移動支持溝のうちの前記送り方向の後端に位置する一個の移動支持溝のうちのひとつに供給される、
ことを特徴とする整列装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−265895(P2008−265895A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−107781(P2007−107781)
【出願日】平成19年4月17日(2007.4.17)
【出願人】(307006273)株式会社ファクシム (1)
【Fターム(参考)】