説明

有機化合物の組み合わせ

本発明は、PPARアゴニスト、またはその薬学的に許容される塩を、単独で、または(i)HDL増加化合物;
(ii)抗糖尿病薬;
(iii)抗高血圧薬;
(iv)コレステロール吸収モジュレーター;
(v)apo−A1類似体および模倣体;
(vi)レニン阻害剤;
(vii)トロンビン阻害剤;
(viii)アルドステロン阻害剤;
(ix)GLP−1 アゴニスト;
(x)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(xi)カンナビノイド受容体1アンタゴニスト;
(xii)抗肥満薬;および
(xiii)血小板凝集の阻害剤
または、それぞれの場合において、その薬学的に許容される塩
からなる群から選択される少なくとも1個の活性成分と組み合わせて含み、そして所望により薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物に関する。本発明の医薬組成物は、中毒症(例えば、ニコチンおよびコカイン)、異常脂肪血症、高脂血症、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、高トリグリセリド血症、心不全、心筋梗塞、血管疾患、心臓血管疾患、卒中、間欠性跛行、PCTA後再狭窄、高血圧、糖尿病患者のCVリスクの低下を含む肥満、炎症、関節炎、乳癌、結腸癌および前立腺癌を含む癌、アルツハイマー病、皮膚疾患、呼吸器疾患、眼疾患、IBD(過敏性腸疾患)、クローン病、低線維素溶解、凝固能亢進状態、メタボリック心血管代謝異常症候群、高CRP、微量アルブミン量の出現、タンパク尿の減少、腎不全(DM、非DM)、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)、非アルコール性脂肪肝、高CRPを有する患者におけるCV事象、血管性痴呆、乾癬、虚血再かん流傷害、喘息、COPD、好酸球増加症、RA、気道過敏症(AHR)、炎症性消化器疾患(例えば、潰瘍性大腸炎)、抗原により誘導される炎症応答の疾患の処置に用いることができる。本発明の化合物は、特に、哺乳動物において、耐糖能異常、高血糖症、インスリン耐性、1型および2型糖尿病およびシンドロームXのような状態の処置および予防のための血糖降下薬として有用である。また、心臓移植を受けた患者における心臓代謝の改善および心臓保護のため、禁煙または節煙を促進するため、そして喫煙に関係する状態を予防および処置するために、本発明の組合せ剤を投与することも考慮される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PPARアゴニスト、またはその薬学的に許容される塩を、単独で、または
(i)HDL増加化合物;
(ii)抗糖尿病薬;
(iii)抗高血圧薬;
(iv)コレステロール吸収モジュレーター;
(v)apo−A1類似体および模倣体;
(vi)レニン阻害剤;
(vii)トロンビン阻害剤;
(viii)アルドステロン阻害剤;
(ix)GLP−1 アゴニスト;
(x)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(xi)カンナビノイド受容体1アンタゴニスト;
(xii)抗肥満薬;および
(xiii)血小板凝集の阻害剤
または、それぞれの場合に、その薬学的に許容される塩;
からなる群から選択される少なくとも1個の活性成分と組み合わせて含み、そして所望により薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物に関する。
【0002】
PPARアゴニストは、選択的PPARアルファアゴニスト、PPARガンマアゴニストまたはPPARデルタアゴニスト、および二重アルファ/ガンマアゴニストおよび二重アルファ/デルタアゴニストを含むが、それらに限定されないことを意味する。
【0003】
選択的PPARアルファアゴニストには、式
【化1】

[式中、Lは、
【化2】

〔式中、Rは水素、所望により置換されていてよいアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはシクロアルキルであり;
は、水素、ヒドロキシ、オキソ、所望により置換されていてよいアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アルキルチオ、アリールチオまたはアラルキルチオであり;
は水素であるか;または
合したRおよびRは、それらが結合している炭素原子と一体となったアルキレンであり、縮合した5員から7員環を形成するか;または
合したRおよびRは、それらが結合している炭素原子間の結合であり;
nは、0または1もしくは2の整数であり;
は水素であるか;または
合したYおよびRは、それらが結合している炭素原子間の結合であり;
4aは水素であるか;または
合したR4aおよびYは、それらが結合している炭素原子間の結合であり;
R”は、水素、所望により置換されていてよいアルキル、アルコキシまたはハロゲンであり;
mは1または2の整数であり;
は水素であり;
4bは水素であるか;または
合したR4bおよびYは、それらが結合している炭素原子間の結合である。〕
からなる群から選択されるラジカルであり、
【0004】
RおよびR’は、独立して、水素、ハロゲン、所望により置換されていてよいアルキル、アルコキシ、アラルキルまたはヘテロアラルキルであるか;または
合したRおよびR’は、それらが結合している炭素原子と一体となって、所望により置換されていてよい縮合した5員から6員の芳香族性またはヘテロ芳香環を形成するか(ただし、RおよびR’は、互いに隣接した炭素原子と結合している。);または
R−CおよびR’−Cは、独立して、窒素により置換されていてよく;
は、−Z−(CH−Q−W{式中、Zは、結合、O、S、S(O)またはS(O)であるか;または
Zは、−C(O)NR−(ここで、Rは、水素、アルキルまたはアラルキルである。)であり;
pは、1から8の整数であり;
Qは、結合であるか;または
Qは、−O(CH−または−S(CH−(ここで、rは、0または1から8の整数である。)であるか;または
Qは、−O(CH1−8O−、−S(CH1−8O−、−S(CH1−8S−または−C(O)−であるか;または
Qは、−C(O)NR−(ここで、Rは、水素、所望により置換されていてよいアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルである。)であるか;または
Qは、−NR−、−NRC(O)−、−NRC(O)NR−または−NRC(O)O−(ここで、Rは、水素、所望により置換されていてよいアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
は、水素、アルキルまたはアラルキルである。)であり;
Wは、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキルまたはヘテロアラルキルであるか;または
WおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となって、8員から12員の二環式環(それらは、所望により置換されていてよいか、または酸素、窒素および硫黄から選択される他のヘテロ原子を含んでいてよい。)を形成する。}であり;
は、−C(R−、O、Sまたは−NR10−(ここで、Rは、水素または低級アルキルであり;
10は、水素、アルキルまたはアラルキルである。)である。
ただし、Wは、ZがOであり、pが1であり、Qが結合であり、Xが−C(R−(ここで、Rは、水素である。)であり、そしてXが、4位に位置するとき、2−メチルキノリン−4−イルではないか;または、Wは、Zが結合であり、pが1であり、Qが結合であり、Xが−NR10−(ここで、R10は水素である。)であり、そしてXが、4位に位置するとき、2−ブチル−4−クロロ−5−ヒドロキシメチルイミダゾール−1−イルではない。]
で示される化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩が含まれる。
【0005】

【化3】

[式中、Lが、
【化4】

〔式中、
が、水素、所望により置換されていてよいアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはシクロアルキルであり;
が、水素、ヒドロキシ、オキソ、所望により置換されていてよいアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アルキルチオ、アリールチオまたはアラルキルチオであり;
が、水素であるか;または
合したRおよびRが、それらが結合している炭素原子と一体となったアルキレンであり、縮合した5員から7員環を形成するか;または
合したRおよびRが、それらが結合している炭素原子間の結合であり;
nが、1であり;
が水素であるか;または
合したYおよびRが、それらが結合している炭素原子間の結合であり;
4aが水素であるか;または
合したR4aおよびYが、それらが結合している炭素原子間の結合であり;
R”が、水素、所望により置換されていてよいアルキル、アルコキシまたはハロゲンであり;
mが、1であり;
が水素であり;
4bが水素であるか;または
合したR4bおよびYが、それらが結合している炭素原子間の結合である。〕
からなる群から選択されるラジカルであり、
【0006】
RおよびR’が、独立して、水素、ハロゲン、所望により置換されていてよいアルキル、アルコキシ、アラルキルまたはヘテロアラルキルであるか;または
合したRおよびR’が、それらが結合している炭素原子と一体となって、所望により置換されていてよい縮合した5員から6員の芳香族性またはヘテロ芳香環を形成するか(ただし、RおよびR’は、互いに隣接した炭素原子と結合している。);または
Zが、結合、OまたはSであり;
pが、1から8の整数であり;
Qが、結合であるか;または
Qが、−O(CH−または−S(CH−(ここで、rは、0または1から8の整数である。)であるか;または
Qが、−C(O)NR−(ここで、Rは、水素、所望により置換されていてよいアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルである。)であるか;または
Qが、−NR−、−NRC(O)−、−NRC(O)NR−または−NRC(O)O−(ここで、Rは、水素、所望により置換されていてよいアルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキルまたはヘテロアラルキルであり;
は、水素、アルキルまたはアラルキルである。)であり;
Wが、シクロアルキル、アリール、ヘテロシクリル、アラルキルまたはヘテロアラルキルであるか;または
WおよびRが、それらが結合している窒素原子と一体となって、8員から12員の二環式環(それらは、所望により置換されていてよいか、または酸素、窒素および硫黄から選択される他のヘテロ原子を含んでいてよい。)を形成し;
が、−C(R−、O、Sまたは−NR10−(ここで、Rは、水素または低級アルキルであり;
10が、水素または低級アラルキルである。)である。]
で示される式(I)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩が、好ましい。
【0007】
が、水素または所望により置換されていてよいアルキルであり;
およびRが、水素であり;
およびYが、水素であり;
4aおよびR4bが、水素であり;
RおよびR’が、独立して、水素、ハロゲン、所望により置換されていてよいC1−6アルキルまたはC1−6アルコキシであり;
pが、1から5の整数であり;
Qが、結合であるか;または
Qが、−O(CH−または−S(CH−(ここで、rは、0または1である。)であるか;または
Qが、−C(O)NR−(ここで、Rは、水素または低級アルキルである。)であるか;または
Qが、−NR−、−NRC(O)−、−NRC(O)NR−または−NRC(O)O−(ここで、Rは、水素または所望により置換されていてよいアルキルであり;
は、水素またはアルキルである。)であり;
が、−C(R−、O、Sまたは−NR10−(ここで、Rは、水素またはメチルであり;
10は、水素である。)である、式(IA)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩、が好ましい。
【0008】
R、R’およびR”が、水素であり;
Qが、結合であるか;または
Qが、−O(CH−または−S(CH−(ここで、rは0である。)であるか;または
Qが、−NR−、−NRC(O)−、−NRC(O)NR−または−NRC(O)O−(ここで、Rは、水素または所望により置換されていてよい低級アルキルである。)であり;
Wが、シクロアルキル、アリールまたはヘテロシクリルである、式(IA)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩が、より好ましい。
【0009】
ラジカルLの不斉中心が、(R)配置である、式(IA)の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、最も好ましい。
【0010】
が、−C(R−(ここで、Rは、メチルである。)である、式(IA)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩もまた、最も好ましい。
【0011】

【化5】

[式中、
が、水素または所望により置換されていてよいアルキルであり;
Zが、結合、OまたはSであり;
pが、1から3の整数であり;
Qが、結合、OまたはSであるか;または
Qが、−NRC(O)−(ここで、Rは、水素または所望により置換されていてよい低級アルキルである。)であり;
Wが、アリールまたはヘテロシクリルであり;
が、−C(R−、O、Sまたは−NH−(ここで、Rは、水素またはメチルである。)である、式(IA)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩もまた、最も好ましい。
【0012】
Zが、OまたはSであり;
pが、2または3の整数であり;
Qが、OまたはSであり;
Wが、
【化6】

からなる群から選択される、式(IB)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩が、好ましい。
【0013】
Zが、結合、OまたはSであり;
pが、1または2の整数であり;
Qが結合であり;
Wが、
【化7】

からなる群から選択される、式(IB)の化合物(A群と称する)、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩もまた、好ましい。
【0014】
ZがOであり;
pが1であり;
が、−C(R−(ここで、Rは、メチルである。)であり;
Wが、
【化8】

からなる群から選択される、A群の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩が、好ましい。
【0015】
ラジカルLの不斉中心が、(R)配置である、A群の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、さらに好ましい。
【0016】
Zが、OまたはSであり;
pが2であり;
Qが結合であり;
Wが、
【化9】

からなる群から選択される、式(IB)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩もまた、好ましい。
【0017】
Zが結合であり;
pが1であり;
Qが、−NRC(O)−(ここで、Rが、水素またはメチルである。)であり;
Wが、
【化10】

からなる群から選択される、式(IB)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩もまた、好ましい。
【0018】

【化11】

[式中、
が、水素または所望により置換されていてよいアルキルであり;
Zが、結合、OまたはSであり;
pが、1から3の整数であり;
Qが、結合、OまたはSであるか;または
Qが、−NRC(O)−(ここで、Rは、水素または所望により置換されていてよい低級アルキルである。)であり;
Wが、アリールまたはヘテロシクリルであり;
が、−C(R−、O、Sまたは−NH−(ここで、Rは、水素またはメチルである。)である。]
で示される式(IA)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩もまた、最も好ましい。
【0019】
Zが、OまたはSであり;
pが、2または3の整数であり;
Qが、OまたはSであり;
Wが、
【化12】

からなる群から選択される、式(IC)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩が、好ましい。
【0020】
Zが、結合、OまたはSであり;
pが、1または2の整数であり;
Qが結合であり;
Wが、
【化13】

からなる群から選択される、式(IC)の化合物(B群と称される)、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩もまた、好ましい。
【0021】
ZがOであり;
pが1であり;
が、−C(R−(ここで、Rは、メチルである。)であり;
Wが、
【化14】

からなる群から選択される、B群の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩が、好ましい。
【0022】
ラジカルLの不斉中心が、(R)配置である、B群の化合物、またはその薬学的に許容される塩が、さらに好ましい。
【0023】
Zが、OまたはSであり;
pが2であり;
Qが結合であり;
Wが
【化15】

からなる群から選択される、式(IC)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩も、好ましい。
【0024】
Zが結合であり;
pが1であり;
Qが、−NRC(O)−(ここで、Rは、水素またはメチルである。)であり;
Wが、
【化16】

からなる群から選択される、式(IC)の化合物、またはその光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩もまた、好ましい。
【0025】
本発明の特定の態様は、
(R)−1−{2−[3−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−[3−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメトキシ)−フェニルスルファニルカルボニル]−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸−1−[3−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]エステル;
(R)−1−{2−メチル−2−[3−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−プロピオニル}−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−{2−[4−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−{2−[4−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−カルバモイルフェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−シアノ−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イル−メトキシ]−フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−{2−メチル−2−[4−({メチル−[2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アセチル]−アミノ}−メチル)−フェニル]−プロピオニル}−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]−4−メトキシ−フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−クロロ−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−
2−メチル−プロピオニル)−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−{2−メチル−2−[3−(5−メチル−2−p−トリル−オキサゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−プロピオニル}−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−[2−(4−{2−[2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−アセチルアミノ]−エチル}−フェニル)−アセチル]−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−メチル−2−{3−[5−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−プロピオニル)−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−エチル]−フェニル}−アセチル)−ピロリジン−2−カルボン酸;
【0026】
(R)−1−[2−(3−{[(4−メチル−5−フェニル−チアゾール−2−カルボニル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−アセチル]−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−[2−メチル−2−(3−{[(4−メチル−2−フェニル−チアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−プロピオニル]−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−[2−(3−{[(4−メチル−2−フェニル−チアゾール−5−カルボニル)−アミノ]−メチル}−フェニル)−アセチル]−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−{2−[3−(1−ベンジル−4−エチル−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメトキシ)−フェニル]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イル)−エトキシ]−フェニル}−アセチル)−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[5−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−アセチル)−ピロリジン−2−カルボン酸;
(S)−1−{2−[3−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−{2−[3−(4−メチル−ベンジルオキシ)−フェニル]−アセチル}−ピロリジン−2−カルボン酸;
(R)−1−{2−メチル−2−[3−(5−メチル−2−フェニル−オキサゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−プロピオニル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−カルバモイル−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−クロロ−3−フルオロ−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−シアノ−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]−4−メトキシ−フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸;
(R)−1−{2−メチル−2−[3−(5−メチル−2−p−トリル−オキサゾール−4−イルメトキシ)−フェニル]−プロピオニル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−メチル−2−{3−[5−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−プロピオニル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸;
(R)−1−(2−{3−[2−(4−クロロ−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸;および
(R)−1−(2−{3−[2−(4−フルオロ−フェニル)−5−メチル−オキサゾール−4−イルメトキシ]−フェニル}−2−メチル−プロピオニル)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸;
または、その光学異性体;または、その光学異性体の混合物;または、その薬学的に許容される塩である。
【0027】
上記の化合物の製造方法は、2004年12月2日発行のWO04/103995に開示され、それは、引用によりその全体を本明細書中に包含される。
【0028】
二重作用PPARアルファ/ガンマアゴニストには、2003年5月30日発行の国際出願PCT/EP02/13025(公開番号WO03/043985)で開示のもの、特に実施例4の化合物19(化合物4−19と示される。)、式
【化17】

の化合物が含まれる。
【0029】
HDL増加化合物には、コレステロールエステル輸送タンパク質阻害剤(CETP阻害剤)が含まれるが、それに限定されない。CETP阻害剤の例には、2002年7月30日発行の米国特許第6,426,365号の実施例26に開示されるJTT705、およびその薬学的に許容される塩が含まれる。
【0030】
抗糖尿病薬には、PPARデルタ化合物;低下したインスリン受容体機能を回復してインスリン耐性を低減し、その結果インスリン感受性を増強するインスリン感受性エンハンサーが含まれる。
【0031】
PPARデルタアゴニストの例には、式
【化18】

の化合物が含まれる。
【0032】
適当なインスリン感受性エンハンサーは、例えば、適当な血糖降下薬であるチアゾリジンジオン誘導体(グリタゾン)である。
【0033】
適当なグリタゾンは、例えば、(S)−((3,4−ジヒドロ−2−(フェニル−メチル)−2H−1−ベンゾピラン−6−イル)メチル−チアゾリジン−2,4−ジオン(エングリタゾン)、5−{[4−(3−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)−1−オキソプロピル)−フェニル]−メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(ダルグリタゾン)、5−{[4−(1−メチル−シクロヘキシル)メトキシ)−フェニル]メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(シグリタゾン)、5−{[4−(2−(1−インドリル)エトキシ)フェニル]メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(DRF2189)、5−{4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)−エトキシ)]ベンジル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(BM−13.1246)、5−(2−ナフチルスルホニル)−チアゾリジン−2,4−ジオン(AY−31637)、ビス{4−[(2,4−ジオキソ−5−チアゾリジニル)メチル]フェニル}メタン(YM268)、5−{4−[2−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリル)−2−ヒドロキシエトキシ]ベンジル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(AD−5075)、5−[4−(1−フェニル−1−シクロプロパンカルボニルアミノ)−ベンジル]−チアゾリジン−2,4−ジオン(DN−108)、5−{[4−(2−(2,3−ジヒドロインドール−1−イル)エトキシ)フェニル]メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン、5−[3−(4−クロロ−フェニル])−2−プロピニル]−5−フェニルスルホニル)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−[3−(4−クロロフェニル])−2−プロピニル]−5−(4−フルオロフェニル−スルホニル)チアゾリジン−2,4−ジオン、5−{[4−(2−(メチル−2−ピリジニル−アミノ)−エトキシ)フェニル]メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(ロシグリタゾン)、5−{[4−(2−(5−エチル−2−ピリジル)エトキシ)フェニル]−メチル}チアゾリジン−2,4−ジオン(ピオグリタゾン)、5−{[4−((3,4−ジヒドロ−6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラメチル−2H−1−ベンゾピラン−2−イル)メトキシ)−フェニル]−メチル}−チアゾリジン−2,4−ジオン(トログリタゾン)、5−[6−(2−フルオロ−ベンジルオキシ)ナフタレン−2−イルメチル]−チアゾリジン−2,4−ジオン(MCC555)、5−{[2−(2−ナフチル)−ベンゾオキサゾール−5−イル]−メチル}チアゾリジン−2,4−ジオン(T−174)および5−(2,4−ジオキソチアゾリジン−5−イルメチル)−2−メトキシ−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)ベンズアミド(KRP297)である。ピオグリタゾン、ロシグリタゾンおよびトログリタゾンが、好ましい。
【0034】
抗糖尿病薬には、非グリタゾン型PPARγアゴニスト、とりわけN−(2−ベンゾイルフェニル)−L−チロシン類似体、例えばGI−262570およびJTT501が含まれる。
【0035】
抗高血圧薬には、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACE阻害剤);レニン阻害剤、カルシウムチャネルブロッカー(CCB)、利尿剤、ベータブロッカー、中性エンドペプチダーゼ阻害剤(NEP阻害剤)、エンドセリン変換酵素阻害剤(ECE阻害剤)、および所望により利尿剤と組み合わせたAT受容体アンタゴニスト、例えばコディオバン(登録商標)が含まれる。ACE阻害剤によるアンジオテンシンIからアンジオテンシンIIへの酵素分解の阻害は、様々な血圧の制御を成功させ、それ故にうっ血性心不全の処置のための治療法も利用可能とする。
【0036】
ACE阻害剤のクラスには、異なる構造的特徴を有する化合物が含まれる。例えば、それらは、アラセプリル(EP7477を参照のこと)、ベナゼプリル(EP72352を参照のこと)、ベナゼプリラト(EP72352を参照のこと)、カプトプリル(US4105776を参照のこと)、セロナプリル(EP229520を参照のこと)、シラザプリル(EP94095を参照のこと)、デラプリル(EP51391を参照のこと)、エナラプリル(EP12401を参照のこと)、エナプリラト(enaprilat)(EP12401を参照のこと)、フォシノプリル(EP53902を参照のこと)、イミダプリル(EP95163を参照のこと)、リシノプリル(EP12401を参照のこと)、モベルチプリル(ZA82/3779を参照のこと)、ペリンドプリル(EP49658を参照のこと)、キナプリル(EP49605を参照のこと)、ラミプリル(EP79022を参照のこと)、スピラプリル(EP50800を参照のこと)、テモカプリル(EP161801を参照のこと)、およびトランドラプリル(EP551927を参照のこと)、またはそれぞれの場合に、その薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物からなることが記載され得る。
【0037】
好ましいACE阻害剤は、市販されている薬剤であり、ベナゼプリルおよびエナラプリルが最も好ましい。
【0038】
同様に、本明細書中に開示される対応する立体異性体ならびに対応する結晶修飾体、例えば溶媒和物および多形体など、および適当なとき、全てのその薬学的に許容される塩が、包含される。
【0039】
合すべき化合物は、薬学的に許容される塩として存在し得る。これらの化合物が、例えば少なくとも1個の塩基性中心を有するとき、それらは、酸付加塩を形成し得る。要すれば、さらなる塩基性中心が存在するとき、対応する酸付加塩がまた形成され得る。酸性基(例えば、COOH)を有する化合物はまた、塩基と塩を形成する。
【0040】
AT受容体アンタゴニストのクラスには、異なる構造的特徴を有する化合物が含まれ、非ペプチド性のものが本質的に好ましい。例えば、バルサルタン(EP443983を参照のこと)、ロサルタン(EP253310を参照のこと)、カンデサルタン(EP459136を参照のこと)、エプロサルタン(EP403159を参照のこと)、イルベサルタン(EP454511を参照のこと)、オルメサルタン(EP503785を参照のこと)、タゾサルタン(EP539086を参照のこと)、テルミサルタン(EP522314を参照のこと)、式
【化19】

で示されるE−4177と称される化合物、下記の式
【化20】

で示されるSC−52458と称される化合物、および下記の式
【化21】

で示されるZD−8731と称される化合物、または、それぞれの場合に、その薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物からなることが記載され得る。
【0041】
好ましいAT受容体アンタゴニストは、市販されている薬剤であり、ディオバン(登録商標)およびコディオバン(登録商標)またはその薬学的に許容される塩が、最も好ましい。
【0042】
CCBのクラスには、本質的に、ジヒドロピリジン(DHP)および非DHP、例えばジルチアゼム型およびベラパミル型のCCBが含まれる。
【0043】
該組み合わせに有用なCCBは、好ましくは、代表的にアムロジピン、フェロジピン、リヨシジン、イスラジピン、ラシジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニグルジピン、ニルジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピンおよびニバルジピンからなる群から選択されるDHPであり、そして好ましくは、代表的にフルナリジン、プレニラミン、ジルチアゼム、フェンジリン、ガロパミル、ミベフラジル、アニパミル、チアパミルおよびベラパミルからなる群から選択される非DHPであり、ならびにそれぞれの場合に、その薬学的に許容される塩である。
【0044】
これらのCCBは全て、例えば抗高血圧剤薬、抗狭心症薬または抗不整脈薬として、治療的に使用される。
【0045】
好ましいCCBには、アムロジピン、ジルチアゼム、イスラジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピンおよびベラパミル、または例えば、特定のCCBによっては、その薬学的に許容される塩が含まれる。とりわけ、DHPとして好ましいのは、アムロジピンまたはその薬学的に許容される塩、とりわけベシル酸塩である。とりわけ好ましい非DHPの代表は、ベラパミルまたはその薬学的に許容される塩、とりわけ塩酸塩である。
【0046】
利尿剤は、例えば、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、メチルクロロチアジド、アミロライド、トリアムテレンおよびクロロサリドンからなる群から選択されるチアジド誘導体である。ヒドロクロロチアジドが、最も好ましい。
【0047】
本発明の使用に適するベータ−ブロッカーには、ベータ−アドレナリン受容体に対してエピネフリンと競合し、エピネフリンの作用を妨げるベータ−アドレナリン遮断薬(ベータブロッカー)が含まれる。好ましくは、ベータブロッカーは、アルファ−アドレナリン受容体と比べてベータ−アドレナリン受容体に選択的であり、著しいアルファ遮断効果は有しない。適するベータブロッカーには、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、カルテオロール、カルベジロール、エスモロール、ラベタロール、メトプロロール、ナドロール、オクスプレノロール、ペンブトロール、ピンドロール、プロプラノロール、ソタロールおよびチモロールから選択される化合物が含まれる。ベータブロッカーが、酸または塩基または別の薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグを形成し得るとき、これらの形成物は、本明細書中に包含されると考えられ、この化合物が、遊離形、または例えば生理学的に加水分解されるエステルおよび許容されるエステルのような薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグの形態で投与され得ることが理解される。例えば、メトプロロールは、その酒石酸塩としての投与に適し、プロプラノロールは、塩酸塩などとしての投与に適する。
【0048】
本発明の範囲内のNEP阻害剤には、引用により本明細書中に包含される米国特許番号第5,223,516号および第4,610,816号に開示の化合物、特にN−[N−[1(S)−カルボキシル−3−フェニルプロピル]−(S)−フェニルアラニル]−(S)−イソセリンおよびN−[N−[((1S)−カルボキシ−2−フェニル)エチル]−(S)−フェニルアラニル]−β−アラニン;米国特許第4,929,641号に開示の化合物、特にN−[2(S)−メルカプトメチル−3−(2−メチルフェニル)−プロピオニル]メチオニン;南アフリカ特許出願番号第84/0670号に開示のSQ28603、(N−[2−(メルカプトメチル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル]−β−アラニン);UK69578(シス−4−[[[1−[2−カルボキシ−3−(2−メトキシエトキシ)プロピル]−シクロペンチル]カルボニル]アミノ]−シクロヘキサンカルボン酸)およびその活性エナンチオマー(複数可);チオルファンおよびそのエナンチオマー;レトロ−チオルファン;ホスホラミドン;および、SQ29072、(7−[[2−(メルカプトメチル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル]アミノ]−ヘプタン酸)が含まれる。また、上に列記のNEP阻害剤の何らかのプロドラッグ形態、例えば、1個以上のカルボン酸基がエステル化されている化合物も、使用に適する。
【0049】
本発明の範囲内のNEP阻害剤にはまた、米国特許第5,217,996号に開示の化合物、特にN−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−(4S)−p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸エチルエステル;EP00342850に開示の化合物、特に(S)−シス−4−[1−[2−(5−インダニルオキシカルボニル)−3−(2−メトキシエトキシ)プロピル]−1−シクロペンタンカルボキサミド]−1−シクロヘキサンカルボン酸;GB02218983に開示の化合物、特に3−(1−[6−エンド−ヒドロキシメチルビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2−エキソ−カルバモイル]シクロペンチル)−2−(2−メトキシエチル)プロピオン酸;WO92/14706に開示の化合物、特にN−(1−(3−(N−t−ブトキシカルボニル−(S)−プロリルアミノ)−2(S)−t−ブトキシ−カルボニルプロピル)シクロペンタンカルボニル)−O−ベンジル−(S)−セリンメチルエステル;EP00343911に開示の化合物;JP06234754に開示の化合物;EP00361365に開示の化合物、特に4−[[2−(メルカプトメチル)−1−オキソ−3−フェニルプロピル]アミノ]安息香酸;WO90/09374に開示の化合物、特に3−[1−(シス−4−カルボキシカルボニル−シス−3−ブチルシクロヘキシル−r−1−カルバモイル)シクロペンチル]−2S−(2−メトキシエトキシメチル)プロパン酸;JP07157459に開示の化合物、特にN−((2S)−2−(4−ビフェニルメチル)−4−カルボキシ−5−フェノキシバレリル)グリシン;WO94/15908に開示の化合物、特にN−(1−(N−ヒドロキシカルバモイルメチル)−1−シクロペンタンカルボニル)−L−フェニルアラニン;米国特許第5,273,990号に開示の化合物、特に(S)−(2−ビフェニル−4−イル)−1−(1H−テトラゾール−5−イル)エチルアミノ)メチルホスホン酸;米国特許第5,294,632号に開示の化合物、特に(S)−5−(N−(2−(ホスホノメチルアミノ)−3−(4−ビフェニル)プロピオニル)−2−アミノエチル)テトラゾール;米国特許第5,250,522号に開示の化合物、特にβ−アラニン、3−[1,1’−ビフェニル]−4−イル−N−[ジフェノキシホスフィニル)メチル]−L−アラニル;EP00636621に開示の化合物、特にN−(2−カルボキシ−4−チエニル)−3−メルカプト−2−ベンジルプロパンアミド;WO93/09101に開示の化合物、特に2−(2−メルカプトメチル−3−フェニルプロピオンアミド)チアゾール−4−イルカルボン酸;EP00590442に開示の化合物、特に((L)−(1−((2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−メトキシ)カルボニル)−2−フェニルエチル)−L−フェニルアラニル)−β−アラニン、N−[N−[(L)−[1−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)−メトキシ]カルボニル]−2−フェニルエチル]−L−フェニルアラニル]−(R)−アラニン、N−[N−[(L)−1−カルボキシ−2−フェニルエチル]−L−フェニルアラニル]−(R)−アラニン、N−[2−アセチルチオメチル−3−(2−メチル−フェニル)プロピオニル]−メチオニンエチルエステル、N−[2−メルカプトメチル−3−(2−メチルフェニル)プロピオニル]−メチオニン、N−[2(S)−メルカプトメチル−3−(2−メチルフェニル)プロパノイル]−(S)−イソセリン、N−(S)−[3−メルカプト−2−(2−メチルフェニル)プロピオニル]−(S)−2−メトキシ−(R)−アラニン、N−[1−[[1(S)−ベンジルオキシカルボニル−3−フェニルプロピル]アミノ]シクロペンチルカルボニル]−(S)−イソセリン、N−[1−[[1(S)−カルボニル−3−フェニルプロピル]アミノ]−シクロペンチルカルボニル]−(S)−イソセリン、1,1’−[ジチオビス−[2(S)−(2−メチルベンジル)−1−オキソ−3,1−プロパンジイル]−ビス−(S)−イソセリン、1,1’−[ジチオビス−[2(S)−(2−メチルベンジル)−1−オキソ−3,1−プロパンジイル]]−ビス−(S)−メチオニン、N−(3−フェニル−2−(メルカプトメチル)−プロピオニル)−(S)−4−(メチルメルカプト)メチオニン、N−[2−アセチルチオメチル−3−フェニル−プロピオニル]−3−アミノ安息香酸、N−[2−メルカプトメチル−3−フェニル−プロピオニル]−3−アミノ安息香酸、N−[1−(2−カルボキシ−4−フェニルブチル)−シクロペンタンカルボニル]−(S)−イソセリン、N−[1−(アセチルチオメチル)シクロペンタン−カルボニル]−(S)−メチオニンエチルエステル、3(S)−[2−(アセチルチオメチル)−3−フェニル−プロピオニル]アミノ−ε−カプロラクタム;および、WO93/10773に開示の化合物、特にN−(2−アセチルチオメチル−3−(2−メチルフェニル)プロピオニル)−メチオニンエチルエステルが含まれる。
【0050】
ECE阻害剤には、SLV306が含まれる。
【0051】
レニン阻害剤には、例えばペプチド性の、および好ましくは、非ペプチド性のレニン阻害剤が含まれる。
【0052】
非ペプチド性レニン阻害剤は、例えば、ジテキレン、テルラキレン、ザンキレン、SPP−100または式(I)
【化22】

の化合物、またはそれぞれの場合に、その薬学的に許容される塩である。
【0053】
2(S),4(S),5(S),7(S)−N−(3−アミノ−2,2−ジメチル−3−オキソプロピル)−2,7−ジ(1−メチルエチル)−4−ヒドロキシ−5−アミノ−8−[4−メトキシ−3−(3−メトキシ−プロポキシ)フェニル]−オクタンアミドとして化学的に定義された式(I)のレニン阻害剤は、EP678503Aに具体的に開示される。そのヘミフマル酸塩が、とりわけ好ましい。
【0054】
非ペプチド性レニン阻害剤には、WO97/09311に開示のもの、とりわけ特許請求の範囲および実施例に開示の対応するレニン阻害剤、とりわけ式
【化23】

のSPP100、ならびに、WO04/002957の、とりわけ実施例および特許請求の範囲に開示のレニン阻害剤、とりわけ、それぞれ式
【化24】

または
【化25】

のRO66−1132およびRO−66−1168が含まれる。該WO出願の対応する主題は、本発明における引用により本明細書中に包含される。
【0055】
コレステロール吸収モジュレーターには、Zetia(登録商標)およびKT6−971(Kotobuki Pharmaceutical Co. Japan)が含まれる。
【0056】
Apo−A1類似体および模倣体には、2003年12月16日発行の、米国特許番号第6,664,230号の配列番号5に開示の18個のアミノ酸のD4Fペプチドが含まれる。
【0057】
トロンビン阻害剤には、1999年10月12日公開のWO97/23499に開示の、Astra Zenecaのキシメラガトラン(Exanta(登録商標))が含まれる。
【0058】
アルドステロン阻害剤には、異なる構造的特徴を有する化合物が含まれる。例えば、非ステロイド性アロマターゼ阻害剤であるアナストロゾール、ファドロゾール(その(+)−エナンチオマーを含む)、ならびにステロイド性アロマターゼ阻害剤であるエキセメスタン、またはそれぞれの場合に適用可能なとき、その薬学的に許容される塩からなる群から選択される化合物からなることが記載され得る。また、エプレロノン(epleronone)も含まれる。
【0059】
最も好ましい非ステロイド性アルドステロン合成阻害剤は、式
【化26】

のファドロゾール(米国特許第4,617,307号および第4,889,861号)の塩酸塩の(+)−エナンチオマーである。
【0060】
GLP−1アゴニストには、GLP−1類似体、GLP−1受容体アゴニストおよびGタンパク質共役受容体120(GPR120)アゴニストが含まれる。実施例のGLP−1類似体には、エキセンディン−4(商標)(エクセナチド)またはLY315902mMyers SR et al., Annual Meeting and Scientific Sessions of the American Diabetes Association, 1998, 58th: Chicago (Abs 0748)、およびLY307161、Trautman, M., et al, Diabetologia, 2000, 43:Suppl1 (A146)が含まれる。GPR120アゴニストには、Hirasawa, A. et al, Nature Medicine, Vol. 11, No. 1, January 2005に記載の遊離脂肪酸が含まれる。
【0061】
グルカゴン受容体拮抗作用には、グルカゴン受容体をコードする遺伝子に対するアンチセンス分子、例えばRNAおよびオリゴヌクレオチド、ならびに、例えばグルカゴン受容体に結合し、そこへの天然リガンドの結合を阻害または妨害する小分子アンタゴニストのようなグルカゴン受容体アンタゴニストの処理が含まれる。アンチセンス技術自体は、当技術分野で公知である。特定のアンチセンスオリゴヌクレオチド(ASO)およびASOを同定するために用いる方法の説明は、Sloop, K., et al., The Journal of Clinical Investigation, Vol. 113, No. 11, June 2004に開示され、その開示内容は、その全体を引用することにより完全に本明細書中に記載されているように本明細書中に包含される。
【0062】
カンナビノイド受容体1(cb1)アンタゴニストには、式Ia、Ib、Ic、Id、Ie、If、IgおよびIh:
【化27】

[式中、
Yは、O、NRおよびS(ここで、Rは、水素、ヒドロキシおよびC1−6アルキルから選択される。)から選択され;
は、C5−10ヘテロアリール、C3−12シクロアルキル、フェニルおよびベンジルから選択され;ここで、Rの該ヘテロアリール、シクロアルキル、フェニルおよびベンジルは、所望により、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、−NR、−C(O)ORおよびR10から独立して選択される1から3個のラジカルにより置換されていてよく;
は、C3−8ヘテロシクロアルキル、C5−10ヘテロアリール、フェニルおよびフェノキシから選択され;ここで、Rのヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、フェニルまたはフェノキシは、所望により、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、−NR、−XOR(ここで、Xは、C1−4アルキレンである。)、−C(O)R、−S(O)0−2、−C(O)NR、−C(O)OR、−OR10、−NR10およびR10から独立して選択される1から3個のラジカルにより置換されていてよく;
は、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、−NR、−(O)NRおよび−C(O)ORから選択され;
は、C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルキル、C6−10アリール−C0−4アルキル、C5−10ヘテロアリール、C3−12シクロアルキル、C3−8ヘテロシクロアルキルおよびC(O)R11(ここで、R11は、C3−8ヘテロシクロアルキルおよびC3−8ヘテロアリールから選択される。)から選択され;ここで、Rの全てのアルキルは、所望により、O、S(O)0−2およびNRで置換されたメチレンを有していてよく;ここで、Rの全てのシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールは、所望により、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、XOR、S(O)0−2、−NR、−C(O)NR10および−C(O)ORから独立して選択される1から3個のラジカルにより置換されていてよく;
は、水素、ハロ、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、−NR、−OXOR,−OXNRおよび−C(O)OR(ここで、Xは、C1−4アルキレンである。)から選択され;
は、水素、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、−NRおよび−C(O)ORから選択され;
ここで、RおよびRは、水素およびC1−6アルキルから独立して選択されるか;または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一体となってC3−8ヘテロシクロアルキルまたはC5−10ヘテロアリールを形成し;そして、R10は、C5−10ヘテロアリール、C3−8ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキルおよびフェニルから選択され;ここで、R10、またはRおよびRの組み合わせの該ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル、さらにR10のシクロアルキルまたはフェニルは、所望によりハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ハロ置換C1−6アルキル、ハロ置換C1−6アルコキシ、フェニル、−NRおよび−C(O)ORから独立して選択される1から3個のラジカルにより置換されていてよい。]
から選択される化合物、ならびにそのN−オキシド誘導体、プロドラッグ誘導体、保護誘導体、個々のイソ型およびイソ型の混合物;ならびに、そのような化合物の薬学的に許容される塩および溶媒和物(例えば、水和物)が含まれるが、それらに限定されない。ただし、式Iaの化合物は、式IIの化合物を含まない。
【0063】
式IIの化合物は、次のように定義される:5−(4−イソプロピル−フェニル)−1−フェニル−6−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−ブロモ−フェニル)−1−フェニル−5−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1−フェニル−5,6−ジ−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1−フェニル−5,6−ジ−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1,5−ジフェニル−6−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1−フェニル−5−o−トリル−6−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−エトキシ−フェニル)−1−フェニル−6−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−クロロ−フェニル)−1−フェニル−6−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−イソプロピル−フェニル)−1,6−ジフェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−ブロモ−フェニル)−6−(2−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−メトキシ−フェニル)−1−フェニル−6−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(2−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−5−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−フルオロ−フェニル)−6−(2−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−ブロモ−フェニル)−1−フェニル−6−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−クロロ−フェニル)−1−フェニル−6−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1−フェニル−6−m−トリル−5−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−クロロ−フェニル)−5−(4−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(3−クロロ−フェニル)−1−フェニル−6−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1−フェニル−5,6−ジ−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−クロロ−フェニル)−5−(4−エトキシ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−6−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5,6−ビス−(4−ブロモ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5,6−Bis−(4−クロロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(3−クロロ−フェニル)−6−(2−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(2−フルオロ−フェニル)−1,5−ジフェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;
【0064】
1,5−ジフェニル−6−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(3−クロロ−フェニル)−6−(4−クロロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−メトキシ−フェニル)−1,6−ジフェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(3−クロロ−フェニル)−1−フェニル−6−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1−フェニル−5,6−ジ−o−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−クロロ−フェニル)−1−フェニル−5−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−ブロモ−フェニル)−5−(2,4−ジメチル−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−クロロ−フェニル)−1−フェニル−5−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−ブロモ−フェニル)−1−フェニル−5−o−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(2−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−5−o−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−イソプロピル−フェニル)−1−フェニル−6−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−ブロモ−フェニル)−1−フェニル−5−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−ブロモ−フェニル)−5−(4−エトキシ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−クロロ−フェニル)−6−(2−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(3−クロロ−フェニル)−1−フェニル−6−o−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(3,5−ジメチル−フェニル)−1−フェニル−6−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−ブロモ−フェニル)−5−(4−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−6−o−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;
【0065】
1−フェニル−5−m−トリル−6−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−ブロモ−フェニル)−1,6−ジフェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(3−クロロ−フェニル)−1,6−ジフェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1,6−ジフェニル−5−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−エトキシ−フェニル)−1,6−ジフェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−ブロモ−フェニル)−5−(3−クロロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−クロロ−フェニル)−1−フェニル−5−o−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−クロロ−フェニル)−5−(3,5−ジメチル−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1−フェニル−6−o−トリル−5−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1,5,6−トリフェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−ブロモ−フェニル)−6−(4−クロロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(2−フルオロ−フェニル)−5−(4−イソプロピル−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(2−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−5−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−ブロモ−フェニル)−5−(4−イソプロピル−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;6−(4−ブロモ−フェニル)−5−(4−クロロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−6−m−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;1,6−ジフェニル−5−o−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;5−(4−エトキシ−フェニル)−6−(2−フルオロ−フェニル)−1−フェニル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン;および、1,6−ジフェニル−5−p−トリル−1,5−ジヒドロ−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−オン。
【0066】
抗肥満化合物には、ゼニカル(登録商標)、メリディア(登録商標)およびカンナビノイド受容体アンタゴニストが含まれる。
【0067】
血小板凝集の阻害剤には、プラビックス(登録商標)、アスピリンおよびクロピドグレル(登録商標)が含まれる。
【0068】
一般名または商標名により同定した活性剤の構造は、標準概論“The Merck Index”の現行版、またはPhysician’s Desk Reference、またはデータベース、例えばPatents International(例えばIMS World Publications)またはCurrent Drugsから取り得る。それらの対応する内容は、引用により本明細書中に包含される。当業者は、活性成分の同定が十分に可能であり、そして、これらの引用文献に基づき、同様に、製造し、医薬適応症および特性を、インビトロおよびインビボ両方の標準試験モデルで試験することが可能である。
【0069】
当業者は、活性成分の同定が十分に可能であり、そして、これらの引用文献に基づき、同様に、製造し、医薬適応症および特性を、インビトロおよびインビボ両方の標準試験モデルで試験することが可能である。
【0070】
本発明の他の局面は、治療的有効量のPPARアゴニスト、またはその薬学的に許容される塩を、単独で、または
(i)HDL増加化合物;
(ii)抗糖尿病薬;
(iii)抗高血圧薬;
(iv)コレステロール吸収モジュレーター;
(v)apo−A1類似体および模倣体;
(vi)レニン阻害剤;
(vii)トロンビン阻害剤;
(viii)アルドステロン阻害剤;
(ix)GLP−1 アゴニスト;
(x)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(xi)カンナビノイド受容体1アンタゴニスト;
(xii)抗肥満薬;および
(xiii)血小板凝集の阻害剤
または、それぞれの場合に、その薬学的に許容される塩;
からなる群から選択される少なくとも1個の活性成分と組み合わせて、そして所望により薬学的に許容される担体と共に、それを必要とする温血動物に投与することを含む、糖尿病疾患または障害、高脂血症疾患または障害、代謝疾患または障害、心臓血管疾患または障害、または、中毒性疾患または障害のような、哺乳動物におけるPPAR受容体活性が介在する状態の予防、進行遅延または処置のための方法に関する。そのような状態には、ニコチン中毒、コカイン中毒などのような中毒性疾患、異常脂肪血症、高脂血症、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、高トリグリセリド血症、心不全、心筋梗塞、血管疾患、臓血管疾患、卒中、間欠性跛行、PCTA後再狭窄、高血圧、糖尿病患者のCVリスクの低下を含む肥満、炎症、関節炎、乳癌、結腸癌および前立腺癌を含む癌、アルツハイマー病、皮膚疾患、呼吸器疾患、眼疾患、IBD(過敏性腸疾患)、クローン病、低線維素溶解、凝固能亢進状態、メタボリック心血管代謝異常症候群、高CRP、微量アルブミン量の出現、タンパク尿の減少、腎不全(DM、非DM)、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)、非アルコール性脂肪肝、高CRPを有する患者におけるCV事象、血管性痴呆、乾癬、虚血再かん流傷害、喘息、COPD、好酸球増加症、RA、気道過敏症(AHR)、炎症性消化器疾患(例えば、潰瘍性大腸炎)、抗原により誘導される炎症応答の疾患が含まれる。本発明の化合物は、特に、哺乳動物において、耐糖能異常、高血糖症、インスリン耐性、1型および2型糖尿病およびシンドロームXのような状態の処置および予防のための血糖降下薬として有用である。また、心臓移植を受けた患者における心臓代謝の改善および心臓保護を目的として、本発明の化合物の投与が考えられる。
【0071】
他の局面において、本発明の医薬組成物は、禁煙、一時的な禁煙または節煙を促進し、それによりニコチンへの渇望、ならびに食欲増加、不快感または憂うつ感、不眠症、短気、欲求不満、怒り、不安症、集中困難および情緒不安定のような喫煙に関係する状態の予防、進行遅延または処置するために用いられ得る。
【0072】
本発明の薬学的活性剤(複数可)の投与により影響を受ける薬学的活性を、例えば、関連技術において公知の対応する薬理学的モデルを用いることにより、証明することができる。関連技術の当業者は、上記および下記の治療的適応症および有益な効果を証明するために、関係のある動物試験モデルを選択することが十分に可能である。
【0073】
禁煙に対する本発明の化合物または化合物の組み合わせの活性を決定するための立証試験プロトコールは、Paterson, N. et al., Psychopharmacology, 167:257-264, 2003、Kenny, P.J. et al, Ann. N.Y. Acad. Sci., 1003: 415-418 (2003)、WO2004002463、WO0237927、WO0158450、段落番号[0049];WO9511679、実施例IIIおよび実施例IV;WO0043002、実施例1、2、3および4;WO9733581、実施例1、2、3、4および5;ならびに、WO9917803(それらは全て、引用によりその全体を本明細書中に明示的に包含される。)に開示される。
【0074】
ビヒクルとの比較により導かれたob/obマウスにおける5mg/kg/日での7日間の本発明の投与の説明によれば、(R)−1−{4−[5−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−イルメトキシ]−ベンゼンスルホニル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸処置剤の5mg/kg/日での投与は、3日目に食物摂取量を著しく低下させ始め、そして7日目には、1日食物摂取量は、ob/obマウスにおいて50%(p<0.01)低下していた。また、Chrna2(コリン作動性受容体、神経性ニコチン性、アルファポリペプチド2)は、(R)−1−{4−[5−メチル−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−オキサゾール−4−イルメトキシ]−ベンゼンスルホニル}−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−カルボン酸を用いた処置の1、2および7日後に、それぞれ15、11、およびほぼ140倍(p<0.01)に発現が増加し、十二指腸において最も上昇制御された遺伝子であった。
【0075】
本明細書中に記載の“糖尿病疾患または障害”には、高血糖症、高インスリン血症、糖尿病、インスリン耐性、グルコース代謝障害、耐糖能異常(IGT)の状態、空腹時血漿グルコース障害の状態、肥満、糖尿病性網膜症、糖尿病性ネフロパシー、糸球体硬化症、糖尿病性ニューロパシーおよびシンドロームXが含まれるが、これらに限定されない。
【0076】
本明細書中に記載の“高脂血症疾患または障害”には、高脂血症、高トリグリセリド血症、冠状動脈性心臓疾患、血管再狭窄、内皮機能不全、肥満および血管コンプライアンスの障害が含まれるが、それらに限定されない。
【0077】
本明細書中に記載の“代謝疾患または障害”には、肥満が含まれるが、これに限定されない。
【0078】
本明細書中に記載の“心臓血管疾患または障害”には、高血圧、うっ血性心不全、糖尿病、糸球体硬化症、慢性腎不全、冠状動脈心臓疾患、狭心症、心筋梗塞、卒中、血管再狭窄、内皮機能不全、血管コンプライアンスの障害およびうっ血性心不全が含まれるが、これらに限定されない。
【0079】
とりわけ“心臓血管疾患または状態”と関係する高血圧には、Journal of Hypertension 1999, 17:151-183、とりわけ162頁に記載の軽度、中程度および重度の高血圧が含まれるが、それらに限定されない。“収縮期高血圧”(ISH)がとりわけ好ましい。
【0080】
好ましくは、治療的有効量の本発明の活性剤は、同時にまたは任意の順序で連続して、例えば個別の組み合わせまたは固定した組み合わせで投与され得る。
【0081】
本発明の活性剤の組み合わせの場合、(a)PPARアゴニストまたはその薬学的に許容される塩、および
(b)(i)HDL増加化合物;
(ii)抗糖尿病薬;
(iii)抗高血圧薬;
(iv)コレステロール吸収モジュレーター;
(v)apo−A1類似体および模倣体;
(vi)レニン阻害剤;
(vii)トロンビン阻害剤;
(viii)アルドステロン阻害剤;
(ix)GLP−1 アゴニスト;
(x)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(xi)カンナビノイド受容体1アンタゴニスト;
(xii)抗肥満薬;および
(xiii)血小板凝集の阻害剤
または、それぞれの場合に、その薬学的に許容される塩;
からなる群から選択される少なくとも1個の活性成分、
および所望により薬学的に許容される担体の併用投与が、有益なだけでなく、とりわけ増強的または相乗的な治療的効果をもたらす結果となることは、なおさら驚くべきことである。それとは独立して、併用治療の結果もたらされる、驚くべき効果の延長、多種多様な治療的処置、および疾患および状態への驚くべき優れた効果のようなさらなる利点が、達成され得る。
【0082】
用語“増強”とは、対応する薬理学的活性または治療的効果のそれぞれの増加を意味するものとする。本発明の組合せ剤の一成分の、本発明の他の成分の共投与による増強は、一成分のみで達成されるよりも大きいか、またはそれぞれの成分の効果の和よりも大きい効果が達成されることを意味する。
【0083】
用語“相乗的”とは、薬剤を共に摂取するとき、それぞれの薬剤を単独で摂取するときの効果の和よりも大きい、全体の合した効果を生じることを意味するものとする。
【0084】
さらなる利点は、本発明により合すべき個々の薬剤のより低用量を、投与量を減少するために用いることができること、例えば、必要な投与量を、しばしば少量にするだけでなく、用いる頻度を少なくするか、または副作用の発生を減少するために用いることができることである。これは、処置されるべき患者の要望および要求に合う。
【0085】
上記および下記の本発明の組合せ剤について、それらを、同時使用または任意の順序での連続使用、例えば、個別使用または固定された組み合わせで用いることができる。
【0086】
本発明の組合せ剤には、その成分を、個々に投与できるか、または区別された量の成分を有する固定された組み合わせを異なる時点で用いることにより投与できる点で“複数部分のキット”が含まれる。“複数部分のキット”のパーツを、次いで、例えば、同時に、または時間的にずらして、すなわち、異なる時点で、“複数部分のキット”の任意のパーツに対して同じまたは異なる間隔で投与できる。好ましくは、前記間隔は、処置疾患または状態に対する、前記パーツの併用の効果が、前記成分のいずれか1個のみの使用により得られるであろう効果よりも大きくなるように選択する。好ましくは、少なくとも1個の有益な効果、例えば、(a)PPARアゴニストまたはその薬学的に許容される塩、および(b)
(i)HDL増加化合物;
(ii)抗糖尿病薬;
(iii)抗高血圧薬;
(iv)コレステロール吸収モジュレーター;
(v)apo−A1類似体および模倣体;
(vi)レニン阻害剤;
(vii)トロンビン阻害剤;
(viii)アルドステロン阻害剤;
(ix)GLP−1 アゴニスト;
(x)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(xi)カンナビノイド受容体1アンタゴニスト;
(xii)抗肥満薬;および
(xiii)血小板凝集の阻害剤
または、それぞれの場合に、その薬学的に許容される塩;
からなる群から選択される少なくとも1個の活性成分を含み、
および、所望により薬学的に許容される担体を含む、薬学的組み合わせの効果の相互の増大、特に増強的または相乗的な、例えば相加効果以上、付加的な有益な効果、少ない副作用、成分の一方またはいずれかの非有効投与量での組み合わせた治療効果、とりわけ増強または相乗作用がある。
【0087】
本発明はさらに、本発明の薬学的活性化合物を、同時、個別または連続使用のための指示書と共に含む、商業的パッケージに関する。
【0088】
これらの医薬製剤は、恒温動物への経口投与用であり、該製剤は、薬理学的活性化合物を、単独でかまたは慣用の薬学的補助物質と共に含む。例えば、該医薬製剤は、約0.1%から90%、好ましくは約1%から約80%の活性化合物を含む。これらは、それ自体公知の方法で、例えば慣用の混合、造粒、コーティング、溶解または凍結乾燥法を使用して製造する。故に、経口使用のための医薬製剤は、活性化合物と固体賦形剤を合わせ、必要であれば得られた混合物を造粒し、そして、要するかまたは必要であれば、混合物または顆粒を、適当な補助物質の添加後に、錠剤または被覆錠コアに加工することにより、得ることができる。
【0089】
活性化合物(複数可)の投与量は、投与方法、恒温動物種、年齢および/または個体の状態のような様々な因子に依存し得る。
【0090】
本発明の薬学的に活性な化合物(複数可)の活性成分の好ましい投与量は、治療的に有効な投与量であり、とりわけ商業的に利用可能なものである。
【0091】
通常、本発明の医薬組成物の経口投与の場合、約1mgから約360mgの近似1日用量が、例えば体重約75kg患者に対して、好ましくは1mgから100mgの1日用量、より好ましくは1mgから50mgの1日用量を概算される。
【0092】
ACE阻害剤の場合、ACE阻害剤の好ましい投与量単位形態は、例えば、例えば約5mgから約20mg、好ましくは5mg、10mg、20mgまたは40mgのベナゼプリル;約6.5mgから100mg、好ましくは6.25mg、12.5mg、25mg、50mg、75mgまたは100mgのカプトプリル;約2.5mgから約20mg、好ましくは2.5mg、5mg、10mgまたは20mgのエナラプリル;約10mgから約20mg、好ましくは10mgまたは20mgのフォシノプリル;約2.5mgから約4mg、好ましくは2mgまたは4mgのペリンドプリル;約5mgから約20mg、好ましくは5mg、10mgまたは20mgのキナプリル;または、約1.25mgから約5mg、好ましくは1.25mg、2.5mgまたは5mgのラミプリル、を含む錠剤またはカプセルである。1日3回投与が好ましい。
【0093】
本発明は、その特定の好ましい変形についてかなり詳細に記載しているが、本明細書中に包含される好ましい変形の精神および範囲を逸脱しない範囲で他の変形が可能である。本明細書中に記載の全ての参考文献および特許(米国および他国)は、その全体を引用することにより完全に本明細書中に記載されているように本明細書中に包含される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
PPARアゴニスト、またはその薬学的に許容される塩を、単独で、または
(i)HDL増加化合物;
(ii)抗糖尿病薬;
(iii)抗高血圧薬;
(iv)コレステロール吸収モジュレーター;
(v)apo−A1類似体および模倣体;
(vi)レニン阻害剤;
(vii)トロンビン阻害剤;
(viii)アルドステロン阻害剤;
(ix)GLP−1 アゴニスト;
(x)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(xi)カンナビノイド受容体1アンタゴニスト;
(xii)抗肥満薬;および
(xiii)血小板凝集の阻害剤
または、それぞれの場合に、その薬学的に許容される塩
からなる群から選択される少なくとも1個の活性成分と組み合わせて含み、そして薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
【請求項2】
前記PPARアゴニストが、PPARアルファアゴニストである、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項3】
前記PPARアゴニストが、二重PPARアルファ/ガンマアゴニストである、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項4】
前記二重PPARアルファ/ガンマアゴニストが、式
【化1】

で示される、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
前記二重PPARアルファ/ガンマアゴニストが、3−イソブチル−8−(6−メトキシ−イソキノリン−4−イルメチル)−1−メチル−3,7−ジヒドロ−プリン−2,6−ジオンである、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項6】
前記抗糖尿病薬が、インスリン感受性エンハンサーおよび非グリタゾン型PPARガンマアゴニストからなる群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記抗高血圧薬が、ACE阻害剤、レニン阻害剤、カルシウムチャネルブロッカー、利尿剤、ベータブロッカーおよびAT受容体アンタゴニストからなる群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記コレステロール吸収モジュレーターが、Zetia(登録商標)およびKotobuki化合物からなる群から選択される、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項9】
経口トロンビン阻害剤がExanta(登録商標)である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項10】
血小板凝集の阻害剤が、Plavix(登録商標)である、請求項1に記載の医薬組成物。
【請求項11】
治療的有効量のPPARアゴニスト、またはその薬学的に許容される塩を、単独で、または
(i)HDL増加化合物;
(ii)抗糖尿病薬;
(iii)抗高血圧薬;
(iv)コレステロール吸収モジュレーター;
(v)apo−A1類似体および模倣体;
(vi)レニン阻害剤;
(vii)トロンビン阻害剤;
(viii)アルドステロン阻害剤;
(ix)GLP−1 アゴニスト;
(x)グルカゴン受容体アンタゴニスト;
(xi)カンナビノイド受容体1アンタゴニスト;
(xii)抗肥満薬;および
(xiii)血小板凝集の阻害剤
または、それぞれの場合に、その薬学的に許容される塩
からなる群から選択される少なくとも1個の活性成分と組み合わせて、そして薬学的に許容される担体と共に、それを必要とする温血動物に投与することを含む、糖尿病疾患または障害、高脂血症疾患または障害、代謝疾患または障害、ならびに/または心臓血管疾患または障害、または中毒性疾患または障害の予防、進行遅延または処置のための方法。
【請求項12】
前記疾患または障害が、ニコチン中毒、コカイン中毒、異常脂肪血症、高脂血症、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、高トリグリセリド血症、心不全、心筋梗塞、血管疾患、心臓血管疾患、卒中、間欠性跛行、PCTA後再狭窄、高血圧、糖尿病患者のCVリスクの低下を含む肥満、炎症、関節炎、乳癌、結腸癌および前立腺癌を含む癌、アルツハイマー病、皮膚疾患、呼吸器疾患、眼疾患、IBD(過敏性腸疾患)、クローン病、低線維素溶解、凝固能亢進状態、メタボリック心血管代謝異常症候群、高CRP、微量アルブミン量の出現、タンパク尿の減少、腎不全(DM、非DM)、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)、非アルコール性脂肪肝、高CRPを有する患者におけるCV事象、血管性痴呆、乾癬、虚血再かん流傷害、喘息、COPD、好酸球増加症、RA、気道過敏症(AHR)、炎症性消化器疾患(例えば、潰瘍性大腸炎)、抗原により誘導される炎症応答の疾患、耐糖能異常、高血糖症、インスリン耐性、1型および2型糖尿病ならびにシンドロームXから選択される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
心臓移植を受けた患者における心臓代謝の改善および心臓保護のための、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
禁煙、一時的な禁煙または節煙を促進するための、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
喫煙に関係する状態の予防、進行遅延または処置のための、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記喫煙に関係する状態が、ニコチンへの渇望および食欲増加、不快感または憂うつ感、不眠症、短気、欲求不満、怒り、不安症、集中困難および情緒不安定である、請求項15に記載の方法。

【公表番号】特表2008−512486(P2008−512486A)
【公表日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−531384(P2007−531384)
【出願日】平成17年9月8日(2005.9.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/032224
【国際公開番号】WO2006/029349
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】