説明

毛細血管退行抑制剤

【課題】
本発明は、様々な疾患や怪我などの器官や臓器の障害によって生じる血管退行の改善剤を提供する。血管退行を改善することによって、様々な疾患や各種の器官の障害の治療・改善の速度を高めることができる。。
【解決手段】
本発明は、ヘマトコッカス藻、ファフィア酵母などから抽出又は合成したアスタキサンチンを有効成分とし、血管退行を改善することができる。これらのアスタキサンチンを1日当たり、0.001〜100mg含有する血管退行の改善剤を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスタキサンチンを有効成分と毛細血管退行抑制剤に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な疾患や怪我においては、多くの場合に器官・臓器の退行が生じる。一旦、怪我や疾患が回復しても、器官・臓器の回復にさらに長期のリハビリテーションなどの時間を要し、近年これらの期間の短縮が課題となっている。これまでは器官・臓器の回復のために、破壊された部位の再生・新生を促進する方法が検討されてきた。例えば、成長に係る成分の投与や、治療体操などの運動療法、物理療法などのリハビリテーションが行われてきた。
【0003】
疾患や怪我の治療において、器官・臓器が疾患や怪我による損傷の進行中に、これらの退行を抑制することによって、治癒後の器官・臓器のリハビリテーションによる回復期間を短縮させることが検討されている。器官・臓器の退行から回復の機能では、障害による退行中にアポトーシスなどの組織(細胞)の減少が生じ、回復の組織再生時に、組織中において毛細血管の形成し組織細胞の形成・成長を経て器官・組織が回復する。
【0004】
例えば、骨折等の怪我や疾患により長期にわたる臥床により、廃用性筋萎縮となり筋組織が退行する。原因となる怪我や疾病が、改善・治療をしたあとも筋組織の回復のために長期のリハビリテーションが必要である。筋組織の廃用性筋萎縮においては、アポトーシスなどによって筋細組織(細胞)自体と毛細血管の退行・消滅を生じる。廃用性筋萎縮が通常状態に改善するときは、筋組織中に毛細血管が伸張し、筋組織の増加を生じて回復することになる。
【0005】
また、臓器・器官などの手術において、臓器の切断によって切断面のみではなく、その近傍組織も退行を生じる。この臓器の回復時に破壊組織に毛細血管網の新生と臓器細胞の新生を生じて臓器が回復することになる。
【0006】
一方、アスタキサンチンは、エビ、カニ等の甲殻類、サケ、タイ等の魚類、緑藻ヘマトコッカス等の藻類、赤色酵母ファフィア等の酵母類等、天然、特に海洋に広く分布しており、赤色色素として用いられ、またビタミンEの約1000倍、β−カロテンの約40倍の抗酸化作用を有していることや抗炎症効果などが知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平2−49091号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
疾患や怪我などの傷害による器官・臓器の退行時に、その退行からの回復を促進するため、血管退行の抑制剤が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意検討した結果、アスタキサンチンを投与することによって、疾患や怪我などの傷害による器官・臓器中の血管、特に毛細血管の退行を抑制する効果を有することを見いだし、本発明を完成した。
【発明の効果】
【0010】
アスタキサンチンを有効成分として医薬品の形で投与することによって、疾患や怪我などの傷害による器官・臓器中の毛細血管の退行を抑制し、その傷害の除去後の臓器・器官の回復器官を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1の毛細血管数を測定するために撮影した筋組織の断面写真である。
【図2】実施例1の筋繊維に対する毛細血管数とその割合(表3、4)を示した図である。
【図3】実施例1の毛細血管容積・直径を測定するために撮影した毛細血管の三次元画像である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、アスタキサンチンを有効成分とする血管退行抑制剤である。この効果を高めるために、後述の補助効果を有する物質を添加することができる。傷害や疾病、それらによる廃用性傷害からの回復期間を短縮することができる。
【0013】
血管退行とは、身体組織への傷害や疾病によって、組織の退行と平行して生じる該組織の血管、特に毛細血管組織の縮小・消滅である。身体組織の傷害としては、怪我による組織の破壊や切断、手術による切除・切開、手足など固定や寝たきりや無重力状態での生活などによる廃用性傷害などが挙げられる。疾病としては、肝炎、腎臓障害、心疾患、脳疾患など組織の破壊をともなう疾患が挙げられる。
【0014】
血管退行抑制とは、前述の組織障害による血管の退行の抑制である。傷害や疾病の改善・治療とは区別される。傷害や疾病の改善・治療においては、これらの原因を取り除くことによって組織の傷害や疾病の改善・治療し、その後に本来備わっている生体の治癒力によって破壊・減少した組織の再生が行われる。組織再生は最初に毛細血管毛の新生し、同時に組織細胞の増加が行われる。そのため再生には各種栄養分を輸送する毛細血管網の再生が重要な要素を占めている。これらの器官・臓器の毛細血管の退行を抑制することで、組織の回復期間を短縮することができる。
【0015】
本発明のおける血管とは、組織で直接組織細胞に養分を輸送する毛細血管であり、器官・臓器間に渡って血液を輸送する大動脈や静脈は含まない。従来知られているアスタキサンチンは動脈硬化や血管不全改善とは異なった作用である。
【0016】
前述の傷害組織におけるアスタキサンチンの血管退行の抑制効果は、血管退行因子の抑制、血管形成因子の増加、又は血管に直接傷害を与える因子の減少などの効果が考えられる。
【0017】
本発明に係わるアスタキサンチンについて説明する。
本発明の記載で、特に記載がない限り、アスタキサンチンはアスタキサンチン及び/又はそのエステル体を含む。さらに、アスタキサンチンのエステルにはモノエステル体及び/又はジエステル体を含む。
【0018】
本発明のアスタキサンチンとしては、アスタキサンチンの遊離体、モノエステル体、ジエステル体の少なくとも一種を用いることができる。ジエステル体は2つの水酸基がエステル結合により保護されているため化学的及び物理的に遊離体やモノエステル体よりも安定性が高く、酸化分解されにくい。しかし、腸内で酵素により、又は生体中に取り込まれると生体内酵素により速やかにアスタキサンチンに加水分解され、効果を示すものと考えられている。
【0019】
アスタキサンチンのモノエステルとしては、低級又は高級飽和脂肪酸、あるいは低級又は高級不飽和脂肪酸によりエステル化されたエステル類をあげることができる。前記低級又は高級飽和脂肪酸、あるいは低級又は高級不飽和脂肪酸の具体例としては、酢酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、パルミトオレイン酸、へブタデカン酸、エライジン酸、リシノール酸、ベトロセリン酸、バクセン酸、エレオステアリン酸、プニシン酸、リカン酸、パリナリン酸、ガドール酸、5−エイコセン酸、5−ドコセン酸、セトール酸、エルシン酸、5、13−ドコサジエン酸、セラコール酸、デセン酸、ステリング酸、ドデセン酸、オレイン酸、ステアリン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸などをあげることができる。また、カロテノイドのジエステルとしては前記脂肪酸からなる群から選択される同一又は異種の脂肪酸によりエステル化されたジエステル類をあげることができる。
【0020】
さらに、アスタキサンチンのモノエステルとしては、グリシン、アラニンなどのアミノ酸;酢酸、クエン酸などの一価又は多価カルボン酸;リン酸、硫酸などの無機酸;グルコシドなどの糖;グリセロ糖脂肪酸、スフィンゴ糖脂肪酸などの糖脂肪酸;グリセロ脂肪酸などの脂肪酸;グリセロリン酸などによりエステル化されたモノエステル類をあげることができる。なお、考えられ得る場合は前記モノエステル類の塩も含む。脂肪酸の誘導体としては、上記脂肪酸のリン脂質型、アルコール型、エーテル型、ショ糖エステル型、ポリグリセリンエステル型があげられる。
【0021】
アスタキサンチンのジエステルとしては、前記低級飽和脂肪酸、高級飽和脂肪酸、低級不飽和脂肪酸、高級不飽和脂肪酸、アミノ酸、一価又は多価カルボン酸、無機酸、糖、糖脂肪酸、脂肪酸及びグリセロリン酸からなる群から選択される同一又は異種の酸によりエステル化されたジエステル類をあげることができる。なお、考えられ得る場合は前記ジエステル類の塩も含む。グリセロリン酸のジエステルとしては、グリセロリン酸の飽和脂肪酸エステル類、又は高級不飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸又は飽和脂肪酸から選択される脂肪酸類を含有するグリセロリン酸エステル類などをあげることができる。
【0022】
アスタキサンチンとは、天然物由来のもの又は合成により得られるものを意味する。天然物由来のものとしては、例えば、緑藻ヘマトコッカスなどの微細藻類、赤色酵母ファフィアなどの酵母類、エビ、オキアミ、カニなどの甲殻類の甲殻、イカ、タコなどの頭足類の内臓、種々の魚介類の皮やヒレ、ナツザキフクジュソウなどのAdonis属植物の花弁、Paracoccus sp. N81106、Brevundimonas sp. SD212、Erythrobacter sp. PC6などのα−プロテオバクテリア類、Gordonia sp. KANMONKAZ-1129などの放線菌、Schizochytriuym sp. KH105などのラビリンチュラ類(特にヤブレツボカビ科)やアスタキサンチン産生遺伝子組み換え生物体などから得られるものをあげることができる。天然からの抽出物及び化学合成品は市販されており、入手は容易である。
【0023】
アスタキサンチンは、3、3'−ジヒドロキシ−β、β−カロテン−4、4'−ジオンであり、立体異性体を有する。具体的には、(3R、3'R)−アスタキサンチン、(3R、3'S)−アスタキサンチン及び(3S、3'S)−アスタキサンチンの3種の立体異性体が知られているが、本発明にはそのいずれも用いることができる。本発明はこれらアスタキサンチン異性体のモノエステル及びジエステルを含む。
【0024】
本発明において、アスタキサンチンの脂肪酸エステルは、天然物由来のもの又は合成により得られるもののいずれも用いることができるが、体内での吸収からアスタキサンチンエステルが各種の油脂に溶解した天然物由来が好ましい。天然物由来には、例えば、オキアミ抽出物、ファフィア酵母抽出物、ヘマトコッカス藻抽出物があるが、特に好ましいのはアスタキサンチンの安定性の良さとアスタキサンチンのエステルの種類によりヘマトコッカス藻抽出物である。
【0025】
アスタキサンチンの脂肪酸エステルは突然変異原性が観察されず、安全性が高い化合物であることが知られて、食品添加物として広く用いられている(高橋二郎ほか:ヘマトコッカス藻アスタキサンチンの毒性試験―Ames試験、ラット単回投与毒性試験、ラット90日反復経口投与性毒性試験―、臨床医薬、20:867−881、2004)。
【0026】
ヘマトコッカス藻は、ボルボックス目クラミドモナス科に属する緑藻類であり、通常は緑藻であるためクロロフィル含量が高く緑色であり、2本の鞭毛によって水中を遊泳しているが、栄養源欠乏や温度変化等の飢餓条件では休眠胞子を形成し、アスタキサンチン含量が高くなり赤い球形となる。本発明においては、いずれの状態でのヘマトコッカス藻を用いることができるが、アスタキサンチンを多く含有した休眠胞子となったヘマトコッカス藻を用いるのが好ましい。また、ヘマトコッカス属に属する緑藻類では、例えば、ヘマトコッカス・プルビイアリス(Haematococcus pluvialis)が好ましい。
【0027】
ヘマトコッカス緑藻類の培養方法としては、異種微生物の混入・繁殖がなく、その他の夾雑物の混入が少ない密閉型の培養方法が好ましく、例えば、一部解放型のドーム形状、円錐形状又は円筒形状の培養装置と装置内で移動自在のガス吐出装置を有する培養基を用いて培養する方法(国際公開第99/50384号公報)や、密閉型の培養装置に光源を入れ内部から光を照射して培養する方法、平板状の培養槽やチューブ型の培養層を用いる方法が適している。
【0028】
本発明のヘマトコッカス藻から抽出物を得る方法としては、ヘマトコッカス藻を乾燥粉砕した後アセトンやアルコールなどの有機溶媒で抽出する方法、ヘマトコッカス藻を有機溶媒に懸濁させて粉砕し同時に抽出する方法、二酸化炭素などを用いる超臨界抽出する方法などで行うことができる。
【0029】
超臨界抽出法は、常法によって行うことができ、例えば、広瀬(Ind Eng Chem Res、2006、45(10)、3652-3657、Extraction of Astaxanthin from Haematococcus pluvialis Using Supercritical CO2 and Ethanol as Entrainer)らの方法で行うことができる。
【0030】
前記培養物又は前記甲殻類から有機溶媒を用いて抽出及び精製する方法については種々の方法が知られている。例えば、アスタキサンチン及びそのエステルは油溶性物質であることから、アスタキサンチンを含有する天然物からアセトン、アルコール、酢酸エチル、ベンゼン、クロロホルムなどの油溶性有機溶媒でアスタキサンチン含有成分を抽出することができる。また、二酸化炭素、プロパン及び水などを用い超臨界抽出を行うこともできる。抽出後、常法に従って溶媒を除去してモノエステル型のアスタキサンチンとジエステル型のアスタキサンチンの混合濃縮物を得ることができる。得られた濃縮物は、所望により分離カラムやリパーゼ分解によりさらに精製することができる。
【0031】
前記のドーム型培養装置や密閉型の培養装置で培養したヘマトコッカス藻を乾燥させ、粉砕後にアセトンで抽出又は、アセトン中で粉砕と抽出を同時に行ったのち、アセトンを除去してアスタキサンチン抽出する製法が、又は超臨界抽出を行い、精製したものは、空気に触れることがないことからアスタキサンチンの酸化がほとんどなく、夾雑物が少なく、すなわち本発明の効果を阻害する物質が少なく、アスタキサンチンとトリグリセリドを純度良く多く含むことができ好適である。
【0032】
本発明の血管退行抑制剤におけるアスタキサンチンの配合量は、アスタキサンチン遊離体換算量で、成人では1日あたり体重1kg当たり、0.0001〜100mg、好ましくは0.001〜50mg、より好ましくは0.01〜1mg、さらにり好ましくは0.01〜0.2mの摂取量が可能なように配合することができる。1日でこれらの摂取量が可能であるように、複数回に分けて摂取可能なよう分割する形態とすることができる。投与量は、投与される患者の年齢、体重、症状の程度、投与形態によって異なる。本発明の血管退行抑制剤におけるアスタキサンチン量は、1日の摂取量によって適宜配合することができ0.001〜99重量%、好ましくは0.01〜90重量%の量で含有させることができる。
【0033】
本発明の血管退行抑制剤は、通常の傷害、廃用性傷害や疾患の治療時に投与することを特徴とする。それらの原因の除去、進行が停止した後は、特に投与する必要はない。
【0034】
本発明の効果を補助するため、補助効果を有する物質を添加することができる。例えば、ビタミンA類;カロテノイド類(アスタキサンチン除く);ビタミンB類;ビタミンC類;ビタミンD類、ビタミンE類;トコトリエノール類;グルタチオン及びこれらの誘導体並びにこれらの塩;リグナン、カテキン、アントシアニン、タンニン、ルチン、クロロゲン酸、エラグ酸、クルクミン、クマリンなどのポリフェノール類;リノール酸、α−又はγ−リノレイン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、イワシ酸、ドコサヘキサエン酸及びその誘導体並びにそれらの塩;コラーゲン、エラスチン、フィブロネクチン、ケラチンから選ばれるタンパク質及びそれらの誘導体並びに加水分解物;アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリンなどのアミノ酸及びこれらの誘導体及びその塩類並びにペプチド;グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、サリチル酸などのα−ヒドロキシ酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩;血清除蛋白、脾臓、胎盤、鶏冠、ローヤルゼリー、酵母、乳酸菌、ビフィズス菌、霊芝、ニンジン、センブリ、ローズマリー、オウバク、ニンニク、ヒノキチオール、セファランチン、アロエ、サルビア、アルニカ、カミツレ、シラカバ、オトギリソウ、ユーカリ、ムクロジ、センプクカ、ケイケットウ、サンペンズ、ソウハクヒ、トウキ、イブキトラノオ、クララ、サンザシ、シラユリ、ホップ、ノイバラ、ヨクイニン、ドクダミ、海藻、納豆、レモングラス、ハイビスカスなどの天然物並びにそれらの抽出物;アデノシン三リン酸、アデノシン二リン酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体;鉄、バナジウム、モリブデン、マンガン、銅、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、セレン、ヨウ素などのミネラル類;マンニトール、キシリトール、グルコサミンなどの単糖類;ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケラタン硫酸、グリコーゲン、キチン、キトサンなどの多糖類;デオキシリボ核酸、リボ核酸などの核酸類;その他のグリチルリチン酸、グアニン、ムチン、ユビキノン、α−リポ酸、オクタコサノール、アリシン、アリイン、ラズベリーケトン、カプシエイト、蜂蜜、ローヤルゼリー、カプサイシンなど、並びにそれらの混合物からなる群から1種又は2種以上選択することができる。これらの成分は、血管退行抑制剤全量に対して一般には0.01〜90重量%、好ましくは0.1〜50重量%配合され、一種以上組み合わせて用いることができる。
【0035】
本発明の血管退行抑制剤は、飲食物、化粧品、飼料に配合することができる。本発明で、血管退行抑制剤には医薬部外品なども含まれる。
【0036】
本発明の血管退行抑制剤は、一般製剤の製造に用いられる種々の添加剤を適当量含んでいてもよい。このような添加剤として、例えば賦形剤、結合剤、酸味料、発泡剤、人工甘味料、香料、滑沢剤、着色剤、安定化剤、pH調整剤、界面活性剤などが挙げられる。賦形剤としては、例えばトウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、コムギコデンプン、コメデンプン、部分アルファー化デンプン、アルファー化デンプン、有孔デンプン等のデンプン類、乳糖、ショ糖、ブドウ糖などの糖、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコール、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ハイドロタルサイト、無水リン酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、軽質無水ケイ酸などの無機化合物などがあげられる。結合剤としては、例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム末、ゼラチン、プルランなどが挙げられる。崩壊剤としては、例えばデンプン、寒天、カルメロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、結晶セルロース、F−MELT(商標、富士化学工業(株)製)などがあげられる。酸味剤としては、例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、アスコルビン酸などがあげられる。発泡剤としては、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられる。甘味料としては、例えばサッカリンナトリウム、グリチルリチン二カリウム、アスパルテーム、ステビア、ソーマチンなどが挙げられる。香料としては、例えばレモン油、オレンジ油、メントールなどが挙げられる。滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウムなどが挙げられる。着色剤としては、例えば食用黄色5号、食用赤色2号、食用青色2号などの食用色素、食用レーキ色素、三二酸化鉄などが挙げられる。安定化剤としては、エデト酸ナトリウム、トコフェロール、シクロデキストリン等が挙げられる。pH調整剤としては、クエン酸塩、リン酸塩、炭酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、酢酸塩、アミノ酸塩などが挙げられる。界面活性剤として、ポリソルベート80、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ナトリウムカルボキシルメチルセルロース、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、アラビアガム、粉末トラガントなどがあげられる。アスタキサンチンやトコトリエノールの吸収や製剤化を良くするためには粉末状態にすることができる。
【0037】
シロップ、ドリンク剤、懸濁液、点眼剤、注射剤などの液剤は、有効成分を必要に応じてpH調製剤、緩衝剤、溶解剤、懸濁剤等、張化剤、安定化剤、防腐剤などの存在下、常法により製剤化することができる。懸濁剤としては、例えば、ポリソルベート80、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ナトリウムカルボキシルメチルセルロース、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、アラビアガム、粉末トラガントなどを挙げることができる。溶解剤としては、例えば、ポリソルベート80、水添ポリオキシエチレンヒマシ油、ニコチン酸アミド、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、マクロゴール、ヒマシ油脂肪酸エチルエステルなどを挙げることができる。安定化剤としては、例えば亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸ナトリウムなどを挙げることができる。防腐剤としては、例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、ソルビン酸、フェノール、クレゾール、クロロクレゾールなどを挙げることができる。
【0038】
皮膚外用剤の形態には、特に限定されず、例えば、軟膏剤、クリーム剤、外用液剤等の医薬外用剤の形態、乳液、クリーム、化粧水、パック、分散液、洗浄料、メーキャップ化粧料、頭皮用品等の化粧品などにすることができる。上記成分以外に、皮膚外用剤や通常化粧品に用いられる成分、例えば、美白剤、保湿剤、各種皮膚栄養成分、紫外線吸収剤、酸化防止剤、油性成分、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、色剤、水、防腐剤、香料等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0039】
皮膚は常に外部に曝されて、酸化や紫外線など各種のストレスを被り、常時軽度な傷害状態となっている。本発明の皮膚外用剤では、皮膚の毛細血管退行を抑制することができ、皮膚状態の劣化を抑制することができる。
【0040】
本発明の血管退行抑制剤を含む飲食物としては、サプリメント、保健機能食、特別用途食品、健康食品、一般食品、飲料として用いることができ、摂取のしやすさや摂取量が決めやすいことから、サプリメント、保健機能食、特別用途食品が好ましく、前述血管退行抑制剤と同様の形態、錠剤、口腔内速崩壊錠、カプセル、顆粒、細粒などの固形投与形態、シロップ及び懸濁液のような液体投与形態で摂取することができる。上記血管退行抑制剤用製剤で用いる成分のうち、食品で使用可能なものを選択でき、その他に乳蛋白質、大豆蛋白質、卵アルブミン蛋白質など、又は、これらの分解物である卵白オリゴペプチド、大豆加水分解物、アミノ酸単体の混合物を併用することもできる。また、ドリンク形態で提供する場合は、栄養バランス、摂取時の風味を良くするためにアミノ酸、ビタミン類、ミネラル類などの栄養的添加物、甘味料、香辛料、香料及び色素などを配合してもよい。本発明の飲食物の形態は、これらに限定されるものではない。
【0041】
本発明において、機能性食品とは、国や公共団体が許可・指定している血管退行抑制剤的な効能を有する食品であり、例えば、栄養機能食品や特定保健用食品などの保健機能食品、特別用途食品などである。なお、状況や時代により名称や規程が変化するが、本質的に同じであるものは本発明に含まれる。
【0042】
一般食品、すなわち飲食物の形態例としては、マーガリン、バター、バターソース、チーズ、生クリーム、ショートニング、ラード、アイスクリーム、ヨーグルト、乳製品、ソース肉製品、魚製品、漬け物、納豆、煮豆、炒り豆、豆腐、麻婆豆腐、ミックスナッツ、フライドポテト、ポテトチップス、スナック菓子、かきもち、ポップコーン、ふりかけ、チューインガム、チョコレート、プリン、ゼリー、グミキャンディー、キャンディー、ドロップ、キャラメル、パン、カステラ、ケーキ、ドーナッツ、ビスケット、クッキー、クラッカー、焼き菓子、マカロニ、パスタ、ラーメン、蕎麦、うどん、サラダ油、インスタントスープ、ドレッシング、卵、マヨネーズ、みそなど、又は果汁飲料、清涼飲料、スポーツ飲料などの炭酸系飲料又は非炭酸系飲料など、茶、コーヒー、ココアなどの非アルコール又はリキュール、薬用酒などのアルコール飲料、栄養ドリンク、牛乳、豆乳などの一般食品への添加例を挙げることができる。
【0043】
飲食物では、アスタキサンチンを一般食品の原料と共に配合し、常法に従って加工製造することにより製造される。アスタキサンチンの配合量は食品の形態などにより異なり特に限定されるものではないが、一般にはアスタキサンチンの使用量は当業者が飲食物の種類に応じて適宜選択でき、前述の量を配合することができる。
【0044】
飼料としてヒト以外への動物へ投与しても同様効果を得ることができる。動物としては、例えば、マウス、ハムスター、ラット、ウサギ、犬、猫、豚、牛(特に黒毛和牛)、馬、羊、猿などを挙げることができる。
【0045】
動物に投与する場合は、1日あたり、体重の1kgあたり1日あたり体重1kg当たり、0.0001〜1mg、好ましくは0.001〜0.5mg、より好ましくは0.01〜0.2mgの摂取量が可能なように配合することができる。
【0046】
本発明の飲食物の飼料形態としては、固形製剤、固形、ペレット状、粒状、ビスケット状、練り状などの形態及びドライフード、セミドライフード(例えば、水分含有量10〜50重量%程度の飼料)、又は缶詰などのウェットフード(例えば、水分含有量が50〜80重量%程度の飼料)等に特に制限されない。従来の飼料製造の過程において適当な工程でアスタキサンチンを1種又は2種以上を飼料の材料に添加混合、又はアスタキサンチンを1種又は2種以上の水溶液を飼料にふりかけて製造することができる。本発明の飼料は、市販の飼料にアスタキサンチンを1種又は2種以上を添加混合したり、振りかけても作ることができる。また、人用の栄養補助食品と同様に、摂取が容易である錠剤、丸剤、散剤、粉剤、細粒剤、顆粒剤、カプセル剤及び軟カプセルなどの固形製剤で製造することができる。
【0047】
配合可能な原料としては、飼料として使用し得るものなら特に制限はないが、飼料の原料としては、飼料の種類に応じて、慣用の成分、例えば、魚粉、魚肉、魚介類、フィッシュミール、畜肉、肉粉、肉骨粉、血粉、フェザーミール、蚕蛹油粕、脱脂粉乳、動物性油脂(牛油、豚油、骨油など)、鶏卵類、乳類などの動物性原料;ビール酵母、トルラ酵母などの微生物;トウモロコシ、マイロ、小麦、大麦、ライ麦、エン麦、小麦粉、玄米、アワ、大豆、キナコ、キャッサバなどの穀類;アルファー化デンプン、デンプンなどのデンプン類;大豆油粕、脱皮大豆油粕、ナタネ油粕、ラッカセイ油粕、ヤシ油粕、ヒマワリ油粕、アマニ油粕、ゴマ油粕、サフラワー油粕、パーム核油粕、カポック油粕などの油粕類;米ヌカ、大麦ヌカ、ふすまなどのヌカ類;グルンフィード、グルテンミール、澱粉粕、精蜜、醤油粕、ビール粕、ビートパルプ、バガス、豆腐粕、麦芽根、ミカン皮、蜜柑ジュース粕などの製造粕類;アルファルファミール、チモシー乾草、藁などの繊維素;賦形剤、結合剤、崩壊剤、食塩、砂糖などの糖類、ビタミン類、アミノ酸類、ミネラル類などの成分を一種又は二種以上配合して使用することができる。
【0048】
固形製剤に配合可能な原料としては、前述の原料の他に、例えば、人の食品分野で一般的に用いられる担体と均一に混合して製造できる。具体的には、シュークロース、ソルビトール、フラクトース等の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリコール類、ゴマ油、菜種油、オリーブ油、大豆油などの油類、ストロベリー・フレーバー、ペッパーミントなどのフレーバー類などを使用して製造できる。また、散剤、丸剤、カプセル、軟カプセル、錠剤の形態で、ラクトース、グリコース、シュークロース、乳糖、マニトール、コーンスターチ、二酸化ケイ素などの賦形剤、デンプン、アルギン酸ソーダなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン、カゼインなどの結合剤、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、サポニン、レシチンなどの乳化剤、グアーガム、アルギン酸、カラギーナン、寒天、ペクチン、アラビアガム、結晶セルロースなどの増粘剤、グリセリンなどの可塑剤を用いて製造できる。錠剤型としては錠剤及び軟カプセルは摂取が容易であるので好ましい。
【実施例】
【0049】
本発明をさらに詳細に説明にするために以下に実施例をあげるが、本発明がこの実施例のみに限定されない。
【0050】
[実施例1]
成熟したWistar系雄ラット24匹(12齢)をコントロール群(CONT群、n=7)、後肢非荷重群(HU群、n=7)、後肢非荷重群+栄養サポート群(HU+NS群、n=7)の4群に分けた。HU群とHU+NS群は尾部懸垂にて後肢非荷重とし、HU+NS群はゾンデを用いて経口的にアスタキサンチン(50mg/kg、富士化学工業社製、ヘマトコッカス藻からの抽出物)を1日2回投与した。7日間実験を続けたのち、左ヒラメ筋を摘出して毛細血管数を測定し、右ヒラメ筋を摘出して毛細血管三次元映像を測定した。
【0051】
[表1] 試験群

【0052】
(ヒラメ筋重量)
摘出したヒラメ筋の筋湿重量を測定した。
【0053】
[表2] 体重とヒラメ筋の筋湿重量

【0054】
(毛細血管数の測定)
摘出した左ヒラメ筋を、急速冷凍して薄切片を作成し、アルカリフォスフォラーゼ染色を施した。顕微鏡で写真を撮り、ヒラメ筋の単位面積当たりの筋繊維と毛細血管の割合(筋繊維に対する毛細血管数の割合(C/F ratio))と、筋繊維当たりの毛細血管数を求めた。
【0055】
[表3] 筋繊維に対する毛細血管数の割合(C/F ratio)

【0056】
[表4] 筋繊維当たりの毛細血管数

【0057】
(毛細血管の三次元構造解析)
腹大動脈にカレーニュを挿入して、ヘパリン生食液で灌流し、次いで蛍光造影剤を120mmHgの圧で灌流した後、右ヒラメ筋を摘出した。共焦点レーザー顕微鏡で三次元毛細血管像を構築し、毛細血管容積と毛細血管直径を測定した。得られた測定値は一元配置分析を行い、post-hocテストにはTukeyテストを用いた。有意水準は1%未満とした。
【0058】
[表5] 毛細血管容積

【0059】
[表6] 毛細血管直径

【0060】
筋湿重量は、CONT群に比較してHU群とHU+NS群が有意に低下した。筋繊維に対する毛細血管数の割合(C/F ratio)、筋繊維周囲の毛細血管数、毛細血管容積は、CONT群に比較してHU群が有意に低下した。一方、HU群にアスタキサンチンを投与したHU+NS群では、C/F ratio及び筋繊維周囲の毛細血管数はCONT群との差が認められず、毛細血管直径はCONT群に比較して低下を示したが、HU群に比較して優位に高値を示した。毛細血管容積は、HU群に比較して優位に高値を示し、CONT群との差が認められなかった。
【0061】
骨格筋に毛細血管に関する指標(C/F ratio、筋繊維周囲の毛細血管数、毛細血管容積、及び毛細血管直径)の結果から、HU群では毛細血管の退行が生じ、アスタキサンチン投与を行ったHU+NS群では毛細血管退行を抑制することができた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスタキサンチンを有効成分とする毛細血管退行抑制剤。
【請求項2】
ヘマトコッカス藻から生産されたアスタキサンチンである請求項1に記載の毛細血管退行抑制剤。
【請求項3】
アスタキサンチンの1日当たり体重1kgあたりの投与量が0.001〜100mgである請求項1又は2のいずれか1項に記載の毛細血管退行抑制剤。
【請求項4】
アスタキサンチンの投与期間が、組織退行を伴う傷害又は疾病の治療中である1〜3のいずれか1項に記載の毛細血管退行抑制剤。
【請求項5】
アスタキサンチン及び下記の補助剤からなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛細血管退行抑制剤;
ビタミンA類、カロテノイド類(アスタキサンチン除く)、ビタミンB類、ビタミンC類、ビタミンD類、ビタミンE類、トコトリエノール類、グルタチオン及びこれらの誘導体並びにこれらの塩;カテキン、アントシアニン、フラバンジェノール、タンニン、ルチン、イソフラボン、クロロゲン酸、エラグ酸、クルクミン、クマリン、リグナンから選ばれるポリフェノール類;リノール酸、α−又はγ−リノレイン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、イワシ酸、ドコサヘキサエン酸及びその誘導体並びにそれらの塩;コラーゲン、エラスチン、フィブロネクチン、ケラチンから選ばれるタンパク質及びそれらの誘導体並びに加水分解物;アラニンアルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン、リシン、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、セリン、スレオニン、トリプトファン、チロシン、バリン、タウリンから選ばれるアミノ酸及びこれらの誘導体並びにその塩類、ペプチド;グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、サリチル酸から選ばれるα−ヒドロキシ酸及びそれらの誘導体並びにそれらの塩;血清除蛋白、脾臓、胎盤、鶏冠、ローヤルゼリー、酵母、乳酸菌、ビフィズス菌、霊芝、ニンジン、センブリ、ローズマリー、オウバク、ニンニク、ヒノキチオール、セファランチン、アロエ、サルビア、アルニカ、カミツレ、シラカバ、オトギリソウ、ユーカリ、ムクロジ、センプクカ、ケイケットウ、サンペンズ、ソウハクヒ、トウキ、イブキトラノオ、クララ、サンザシ、シラユリ、ホップ、ノイバラ、ヨクイニン、ドクダミ、海藻、納豆、レモングラス、ハイビスカスから選ばれる天然物並びにそれらの抽出物;アデノシン三リン酸、アデノシン二リン酸、アデノシン一リン酸から選ばれるアデニル酸誘導体;鉄、バナジウム、モリブデン、マンガン、銅、カリウム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、セレン、ヨウ素から選ばれるミネラル類及びそれらの固溶体;乳糖、マンニトール、エリスリトール、キシリトール、グルコサミン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケラタン硫酸、グリコーゲン、キチン、キトサン、ムコ糖類から選ばれる糖類;セサミン、アマニリグナンから選ばれるリグナン類:デオキシリボ核酸、リボ核酸、グリチルリチン酸、グアニン、ムチン、ユビキノン、α−リポ酸、オクタコサノール、アリシン、アリイン。
【請求項6】
毛細血管退行の抑制を目的とした錠剤又はカプセル剤を製造するためのアスタキサンチンの使用方法。
【請求項7】
アスタキサンチンがヘマトコッカス藻から得られたものであり、血管退行抑制の有効量として1日当たり体重1kg当たり0.001〜100mgのアスタキサンチンが含有される請求項6の使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−246244(P2012−246244A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−118412(P2011−118412)
【出願日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成23年2月2日 国立大学法人神戸大学主催の「平成23年3月大学院医学系研究科・保健研究科(前期・後期)終了予定者学位論文発表会」において文書をもって発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成23年4月 社団法人日本理学療法士協会発行の「第1回 日本基礎理学療法学会学術集会 講演要旨集」に発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成23年4月 社団法人日本理学療法士協会発行の「第1回 日本基礎理学療法学会学術集会 講演要旨集」に発表
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 平成23年5月10日 社団法人日本理学療法士協会発行の「第1回 日本基礎理学療法学会学術集会 抄録集」に発表
【出願人】(390011877)富士化学工業株式会社 (53)
【Fターム(参考)】