説明

気泡シート、その製造方法及び製造装置

【課題】表示領域として最も適切な突起頂面に対向する領域に、鮮明な識別表示が付された気泡シートを提供することができる。
【解決手段】外周面に複数のキャビティが形成された成形ロールに供給され、キャビティにおいてキャビティ形状に対応する突起が真空成形されたキャップフィルム11と、キャップフィルム11に熱融着され、突起内の空気を封止するバックフィルム12と、を備える気泡シート10bであって、キャップフィルム11の突起11a頂面と対向するバックフィルム12面に、凹設及び/又は凸設形成された所定の識別表示12aを備える構成としてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の突起が形成された気泡シートとその製造方法及び製造装置に関し、特に、突起頂面と対向する面に識別表示を押印した気泡シートとその製造方法及び製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、中空状に膨出する複数の突起が形成されたキャップフィルムに、突起内に空気を封入するバックフィルムを積層することによって形成された、独立した複数の気泡を有する気泡シートが、包装用の緩衝材をはじめとする各種の用途に広く利用されている。
【0003】
このような気泡シートは、複数のキャビティが形成された成形ロールの外周面に、溶融状態にある樹脂フィルムを接触させて、キャビティにおいてキャビティ形状に対応する突起を真空成形により形成してキャップフィルムとした後に、突起の開口側にバックフィルムを熱融着することで製造することができる。
【0004】
このようにして製造される気泡シートにおいて、材質や商品名、製造元等を特定可能な識別表示を付したものがある。
例えば、気泡シートの表面に印刷を施すことによって、任意の文字や図柄等の識別表示を付した気泡シートが知られている(例えば、特許文献1)。
【0005】
しかしながら、このような印刷による識別表示は、印刷に用いるインクの気泡シートの表面に対する定着性が悪いことから、出願人は、キャップフィルムとバックフィルムを熱融着させる加圧ローラに所定の彫刻を施し、バックフィルム面に所定の識別表示を押圧成形又は吸引成形した気泡シートを発明した(特許文献2)。
【0006】
この発明では、バックフィルム面を加圧ローラで押圧又は吸引することで、バックフィルム面に梨地部を形成しながら、梨地部でない部分を設けることで所定の識別表示を表出させるもので、これにより、識別表示を付した気泡シートを、インクを用いることなく提供することができるようになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−177123号公報
【特許文献2】特開2002−370298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、この気泡シートでは、所定の識別表示を表出させるために、これを囲むように梨地部を形成しなければならない。これは、ほとんどの気泡シートが無色透明なので、識別表示を目立たたせるためには、この周りを不透明な領域で囲む必要があるからである。
その結果、識別表示の視認性の向上を図るためには、識別可能な程度の大きさを有する字体と、その周りを囲む梨地部とを含む広い領域が必要となり、ピンポイントで識別表示を付すことができず、レイアウトの自由度が損なわれることになってしまった。
【0009】
とはいうものの、バックフィルム面から見た気泡シートは、レイアウトの自由度がある扁平で広いデザイン領域を有している反面、突起頂面と対向する個々に独立した閉空間を形成する図形(一般的には、円)が規則的に並んだ幾何学な模様が表出されており、このような幾何学的な模様に重ねて識別表示を不規則に付しても、梨地部のような不透明な領域を周りに形成しない限り、識別表示の視認性が劣ることは明らかである。
さらに、バックフィルム面を詳細に観察すると、突起頂面と対向する閉空間を形成する領域は、この領域を連続的に囲む領域に比べると、面積が広く、識別表示を付す部位として最適な領域であるものの、有効に活用されていないのが現状である。
【0010】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、突起頂面と対向するバックフィルム面に識別表示を付すことで、識別力を発揮する気泡シート、その気泡シートの製造方法及び製造装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る気泡シートは、外周面に複数のキャビティが形成された成形ロールに供給され、前記キャビティにおいて前記キャビティ形状に対応する突起が真空成形されたキャップフィルムと、前記キャップフィルムに熱融着され、前記突起内の空気を封止するバックフィルムと、を備える気泡シートであって、前記キャップフィルムの突起頂面と対向する前記バックフィルム面に、凹設及び/又は凸設形成された所定の識別表示を備える構成としてある。
【0012】
また、本発明に係る気泡シートの製造方法は、外周面に複数のキャビティが形成された成形ロールに供給され、前記キャビティにおいて前記キャビティ形状に対応する突起が真空成形されたキャップフィルムと、前記キャップフィルムに熱融着され、前記突起内の空気を封止するバックフィルムと、を備える気泡シートを製造する気泡シートの製造方法であって、前記バックフィルムに静電気を帯びさせ、前記バックフィルムを静電気により前記キャップフィルムに密着させて両者を互いに熱融着させ、前記キャップフィルムと熱融着した前記バックフィルムを前記成形ロールと同期して回転する所定のロールに接触させるとともに、前記所定のロールの外周面に形成された印章部に、前記キャップフィルムの突起頂面と対向する前記バックフィルム面を押圧及び/又は吸着させて、所定の識別表示を凹設及び/又は凸設形成する製造方法としてある。
【0013】
また、本発明に係る気泡シートの製造装置は、外周面に複数のキャビティが形成され、供給されたキャップフィルムに前記キャビティ形状に対応する突起を真空成形する成形ロールと、前記突起内の空気を封止するバックフィルムに静電気を帯びさせ、前記バックフィルムを静電気により前記キャップフィルムに密着させて両者を互いに熱融着させる静電気付与手段と、前記バックフィルムと接触するとともに前記成形ロールと同期して回転する所定のロールと、を備える気泡シートの製造装置であって、前記所定のロールは、前記キャップフィルムの突起頂面と対向する前記バックフィルム面を押圧及び/又は吸着させて、所定の識別表示を凹設及び/又は凸設形成する印章部を該ロールの外周面に備える構成としてある。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、表示領域として最も適切な突起頂面に対向する領域に、鮮明な識別表示が付された気泡シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る気泡シートの外観を示す概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る気泡シートの製造装置の一例を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る、ロール外周面と面一につながる印章部の外観を示す概略斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る、ロール外周面から突出した印章部の外観を示す概略斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る、ロール外周面と面一につながる印章部により突起頂面と対向するバックフィルム面に識別表示が形成される工程を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る、ロール外周面から突出した印章部により突起頂面と対向するバックフィルム面に識別表示が形成される工程を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る印章部の外観を示す概略斜視図であり、(a)は、凸設形成された立体図形の外縁に吸気孔を形成した印章部の概略斜視図であり、(b)は、凹設形成された立体図形内に吸気孔を形成した印章部の概略斜視図であり、(c)は、吸気孔を所定の文字又は図形を表す形状に形成した印章部の概略斜視図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る印章部を示す平面図であり、(a)は、凸設形成された立体図形の外縁に吸気孔を形成した印章部の平面図であり、(b)は、凹設形成された立体図形内に吸気孔を形成した印章部の平面図であり、(c)は、吸気孔を所定の文字又は図形を表す形状に形成した印章部の平面図である。
【図9】本発明の一実施形態に係る気泡シートの製造装置における剥離ロールの構成を示す説明図であり、(a)は、剥離ロールの概略斜視図であり、(b)は、軸方向に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る気泡シートは、キャップフィルム11と、バックフィルム12と、ライナーフィルム13とが積層された三層構造からなる三層気泡シート10bである。
この三層気泡シート10bは、複数の突起11aが真空成形されたキャップフィルム11に、この突起11aの開口側においてバックフィルム12を熱融着するとともに、突起11aの頂面側にライナーフィルム13を熱融着して形成してある。
また、バックフィルム12には、突起11a頂面に対向する位置に、識別表示12aを凹設形成してある。
具体的には、本実施形態では、当該気泡シート10bの材質を表す「>PE<」の文字と図形からなる識別表示12aが突起11a頂面に対向する位置にあるバックフィルム12面に押印されている。
この識別表示12aは、三層気泡シート10bを製造する工程において押圧成形及び/又は吸引成形されたものであり、以下、この三層気泡シート10bの製造方法について説明する。
【0017】
図2は、三層気泡シート10bを製造する気泡シート製造装置100を模式的に示す説明図である。
この気泡シート製造装置100は、溶融状態にある樹脂フィルムを連続的に供給するダイ20、21、22と、外周面に複数のキャビティ230が形成された成形ロール23と、静電気付与手段24と、剥離ロール25と、融着ロール26と、を備えている。
この気泡シート製造装置100では、例えば、最初に、成形ロール23の外周面に、ダイ20からの樹脂フィルムを接触させるとともに、キャビティ230において吸引を行い、キャビティ形状に対応した突起11aを真空成形してキャップフィルム11とした後に、成形された突起11aの開口側に、ダイ21から供給される樹脂フィルムをバックフィルム12として対向させるとともに、これに静電気付与手段24で静電気を帯びさせることで、バックフィルム12を静電気によりキャップフィルム11に密着させて両者を互いに熱融着により積層させ、その後、剥離ロール25で剥離することで二層気泡シート10aを製造する。
さらに、突起11aの頂面側に、ダイ22から供給される樹脂フィルムをライナーフィルム13として融着ロール26で加圧しつつ熱融着により積層させることで、三層気泡シート10bが製造されるようになっている。
【0018】
そして、本実施形態の気泡シート製造装置100では、成形ロール23から二層気泡シート10aを剥離する剥離ロール25を本発明に係る所定のロールとして動作させ、この剥離ロール25の外周面に形成された印章部251にバックフィルム12面が押圧及び/又は吸着されることで、識別表示12aが押圧成形及び/又は吸引成形されるようなっている。
【0019】
剥離ロール25は、図9に示すように、ロール表面25aに多数の印章部251が凸設されるとともに、内部に冷却媒体(水)を循環させる空間を有する金属製の円筒状に形成され、軸受256により回転可能に支持された軸25bと、印章部251が凸設された凹部252の底面を貫く吸引孔253と、各吸引孔253に連通する連通孔254と、を備えている。
円筒の両端には、連通孔254と対向配置された開口部25dを有するサイドプレート25cが設けられている。サイドプレート25cは、回動不能に構成されるとともに、所定の真空ポンプと接続された吸引口255を備え、開口部25dと対向する連通孔254に連通する凹部252内の空気をB方向に吸気する。
また、冷却媒体(水)は、中空に形成された軸25b内から円筒内に向けて流入し(C方向)、スクリュー翼257によって攪拌されることで、ロール表面25aが均等に冷却されるようになっている。
【0020】
ところで、印章部251をバックフィルム12面に押圧及び/又は吸着させるタイミングでは、バックフィルム12は、なるべく高温で塑性変形しやすい溶解状態であることが好ましい。バックフィルム12は、ダイ21から供給されるときには、溶解状態であるものの、その後の放熱により徐々に温度が低下し硬化することになる。硬化してしまった状態で、印章部251をバックフィルム12面に押圧及び/又は吸着させても、くっきりとした明瞭な識別表示12aが形成されないことから、本発明の気泡シート製造装置100は、バックフィルム12の温度降下を抑制するために、以下に示すような特徴的な構成を有している。
【0021】
まず、第一の特徴として、本発明の気泡シート製造装置100は、加圧ロールに代えて、静電気付与手段24を備えている。
一般的な、気泡シート製造装置では、図示しない加圧ロールを成形ロール23に対向配置し(例えば、後述する図2の点線で示した専用ロール28の位置)、加圧ロールでバックフィルム12とキャップフィルム11とを加圧しつつ熱融着により積層(接合)させるようになっている。
ところが、加圧ロールを用いると、バックフィルム12の熱が加圧ロールに奪われ、バックフィルム12の放熱が促進されてしまう。そこで、本発明の気泡シート製造装置100では、この加圧ロールに代えて、静電気付与手段24を備えている。
【0022】
この静電気付与手段24は、バックフィルム12に静電気を帯びさせ、バックフィルム12を静電気によりキャップフィルム11に密着させるもので、例えば、バックフィルム12の幅方向(フィルム送り方向に直交する方向)に沿って、複数の放電針241が並設された放電装置を設けるとともに、各放電針241と、これらと対になる対電極242との間に高圧の直流電圧を印加して、バックフィルム12を間に介在させた状態で放電させることで、バックフィルム12に静電気を帯びさせるように構成することができる。この場合、放電針241の設置位置を適宜調整することで、成形ロール23を対電極として利用し、図2に示す対電極242を省略してもよい。
このような静電気付与手段24を用いることで、バックフィルム12の放熱を抑えつつ、バックフィルム12を静電気によりキャップフィルム11に密着させて両者を互いに熱融着させることができる。
【0023】
第二の特徴として、本発明の気泡シート製造装置100は、バックフィルム12の温度降下方向(バックフィルムの送り方向)に沿って、剥離ロール25の取り付け位置を調整可能な取り付け位置調整手段を備えている。
例えば、本実施形態に係る取り付け位置調整手段として、成形ロール23の外周に沿って、剥離ロール25の取り付け位置を移動可能な支持レール27を備えている。
支持レール27は、成形ロール23と同心円からなる片側二本の円弧状レールで構成され、これらの間に、剥離ロール25の軸25bを、回転可能かつレールに沿った任意の箇所に移動可能に両端支持する。
このような取り付け位置調整手段を用いることで、剥離ロール25の取り付け位置を調整しながら、印章部251をバックフィルム12面に押圧及び/又は吸着させる工程の最適施行位置を探索することができる。すなわち、バックフィルム12に印章部251を押圧及び/又は吸着させるバックフィルム12の最も適した条件(温度)を探索できるため、付される識別表示12aを明瞭なものとすることができる。
【0024】
以上のような二つの特徴を備えることで、バックフィルム12の温度降下を抑制しつつ、印章部251をバックフィルム12面に押圧及び/又は吸着させるタイミングを調整できる。特に、三層気泡シート10bの製造に用いる材料樹脂としては、非晶性のポリエチレン系樹脂、又は、結晶性の高いポリプロピレン系樹脂においてはエチレンが多く含まれる樹脂が好ましいが、これらは融点が曖昧なことから、印章部251をバックフィルム12面に押圧及び/又は吸着させる工程の施行位置における材料樹脂の状態を確定することは困難である。そこで、上記のような取り付け位置調整手段により工程の施行位置を調整することで、工程の施行位置を材料樹脂の最適な状態に合わせることができ、その結果、良好な視認性を有する識別表示12aが形成されることになる。
【0025】
また、識別表示12aを突起11a頂面と対向する位置にあるバックフィルム12面に押圧成形及び/又は吸引成形するために、突起11aの開口側と印章部251とを位置合わせする必要がある。
そこで、本実施形態では、突起11aの開口側に印章部251が常に位置するように、成形ロール23の回転と剥離ロール25の回転を同期させてある。
具体的には、成形ロール23と剥離ロール25を、同じ周速度で回転させてある。これは、例えば、成形ロール23の回転軸に設けられたギアと、剥離ロール25の回転軸に設けられたギアとを歯合させることで実現できる。
また、識別表示12aが押圧成形及び/又は吸引成形されるポイントを常に同じ位置とするためには、ロール外径が等しいか、又は、一方のロール外周が他方のロール外周の整数倍となるように形成することが好ましい。これにより、剥離ロール25の外周面においても、印章部251をバックフィルム12面に押圧及び/又は吸着させる工程の施行位置が常に同じとなり、押圧成形及び/又は吸引成形される識別表示12aの品質を安定させることができる。
【0026】
次に、本発明の印章部について、複数の実施形態を挙げて、図3〜図8を参照しつつ説明する。
本発明の印章部251(251A〜251E)は、図2に示すように、成形ロール23において突起11aが真空成形されたキャップフィルム11にバックフィルム12が熱融着された後、成形ロール23から二層気泡シート10aを剥離する剥離ロール25の外周面に設けてあり、バックフィルム12に押圧及び/又は吸着されることで、突起11a頂面と対向するバックフィルム12面に識別表示12aを押圧成形及び/又は吸引成形するように構成されている。
【0027】
具体的には、印章部251(251A〜251E)は、凹凸部251aと、吸気孔251bと、ネジ部251cと、を備える金属製の円盤形状を有し、その上面が剥離ロール表面25aに露出されるとともに、剥離ロール25の外周面に形成された凹部252に螺入されている。
凹凸部251aは、三層気泡シート10bの材質を示す「>PE<」からなる文字と図形を左右反転させた立体図形として形成されている。
吸気孔251bは、凹部252底面に形成された吸引孔253に連通する、剥離ロール25の外周面と吸引孔253とをつなぐ空気の流路となっている。吸引孔253は、図示しない真空ポンプと接続され、剥離ロール表面25aの外気を、吸気孔251bを介して、剥離ロール25の外周面から該ロール内に向かって(A方向)真空吸引する(例えば、図5参照)。
ネジ部251cは、凹部252に形成されたネジ溝252aに螺入されるネジ山を有している。
【0028】
個々の印章部251について詳しく説明すると、図3及び図5に示す印章部251Aは、その上面が剥離ロール表面25aに面一につながるように、凹部252に螺入されている。
凹凸部251aは、突起11aの開口側口径D(例えば、φ10mm)より小さい外形d1(例えば、7.5〜8.5mm)で印章部251A上面に凸設形成され、その厚みh1(1〜2mm)は、突起11aの高さH(3.5mm)より低く形成されている。
また、吸気孔251bは(印章部251Bの吸気孔251bも同様)、所定の幅及び深さを有するとともに対向位置に凹設形成され、吸気孔251bに嵌合する二股形状を有する専用ドライバを挿入するとともに回転させることで、印章部251Aを凹部252に対して容易に着脱することができるようになっている。
このように形成された印章部251Aは、以下のように動作する。
【0029】
図2に示すように、剥離ロール25によって成形ロール23から剥離される二層気泡シート10aには、二層気泡シート10aの送り方向に引張られることで、剥離ロール表面25aに押し付けられるような力が作用している。
このような力が作用している二層気泡シート10aにおいて、バックフィルム12に接するとともに、突起11a頂面と対向する開口側に位置する凹凸部251aは、突起11aを押圧するように作用する。
【0030】
成形ロール23から剥離される状態にある二層気泡シート10aは、突起11a内に既に封止された空気が充填されているとともに、未だ高温の塑性変形しやすい溶解状態にある。
このような状態において、二層気泡シート10aが剥離ロール表面25aに押し付けられると、図5に示すように、突起11a内に凹凸部251aの容積が押し込まれることから、封止された空気により内圧が高まり突起11a全体が膨出変形する。このとき、未だ高温の塑性変形しやすい状態にあるバックフィルム12面は、凹凸部251aの形状に沿って塑性変形する。すなわち、識別表示12aが突起11a頂面と対向するバックフィルム12面に押圧成形されることになる。
さらに、吸気孔251bは、真空ポンプに接続される吸引孔253を通じて真空吸引されていることから、突起11a頂面と対向するバックフィルム12面には、印章部251A上面に吸着される力が作用し、凹凸部251aの形状に沿った塑性変形が助長される。
その結果、識別表示12aが突起11a頂面と対向するバックフィルム12面に押圧成形されると同時に、吸引成形されるようになっている。
【0031】
図4及び図6に示す印章部251Bは、その上面が剥離ロール表面25aから突出するように、凹部252に螺入されている。
このように印章部251B上面を剥離ロール表面25aから突出させることで、以下に示すように、凹凸部251aを印章部251B上面とともにバックフィルム12面に作用させることができる。
具体的には、印章部251Bは、その上部に突起11aの開口側口径D(例えば、φ10mm)より僅かに小さい外径d2(例えば、φ8.5〜9.5mm)で形成された円錐台形状の突出部251dを備え、凹凸部251aは、この突出部251d上面に形成されている。
突出部251dの厚みh2(約1mm)と凹凸部251aの厚みh1(1〜2mm)とを合わせた厚み(2〜3mm)は、突起11aの高さH(3.5mm)より低く形成されている。
このように突出部251dと凹凸部251aは、突起11aの開口側に嵌入可能に形成されている。このように形成された印章部251Bは、以下のように動作する。
【0032】
凹凸部251aのみをバックフィルム12面に作用させた前述の印章部251Aと同様に、二層気泡シート10aには、剥離ロール表面25aに押し付けられるような力が作用している。
このような力が作用している二層気泡シート10aにおいて、バックフィルム12に接するとともに、突起11a頂面と対向する開口側に位置する突出部251dは、突起11aを押圧するように作用する。
【0033】
成形ロール23から剥離される状態にある二層気泡シート10aは、突起11a内に既に封止された空気が充填されているとともに、未だ高温の塑性変形しやすい溶解状態にある。
このような状態において、二層気泡シート10aが剥離ロール表面25aに押し付けられると、図6に示すように、突起11a内に突出部251dと凹凸部251aとを合わせた容積が押し込まれることから、封止された空気により内圧が高まり突起11a全体が膨出変形する。このとき、突起11a頂面と対向するバックフィルム12面が突起11aの開口側口径Dより僅かに小さい外径d2で形成された突出部251dによって均等に押圧されることで、突起11a内の圧力が均等に高まることから、バックフィルム12面が凹凸部251aの形状になじみ易くなる。そして、未だ高温の塑性変形しやすい状態にあるバックフィルム12面は、凹凸部251aの形状に沿って塑性変形する。すなわち、識別表示12aが突起11a頂面と対向するバックフィルム12面に押圧成形されることになる。
さらに、吸気孔251bは、真空ポンプに接続される吸引孔253を通じて真空吸引されていることから、突起11a頂面と対向するバックフィルム12面には、印章部251A上面に吸着される力が作用し、凹凸部251aの形状に沿った塑性変形が助長される。
その結果、識別表示12aが突起11a頂面と対向するバックフィルム12面に押圧成形されると同時に、吸引成形されるようになっている。
なお、前述の印章部251Aにおいても、その上面が剥離ロール表面25aから突出するように凹部252に対するネジ部251cの螺入される量を調整することで、上記の印章部251Bと同様に、凹凸部251aを印章部251Bの上面とともにバックフィルム12面に作用させることもできる。
【0034】
さらに、他の実施形態の印章部251C〜251Eについて、図7及び図8を参照しつつ説明する。
図7は、他の実施形態に係る印章部251C〜251Eの外観を示す概略斜視図であり、(a)は、凸設形成された立体図形(凹凸部251a)の外縁に吸気孔251bを形成した印章部251Cの概略斜視図であり、(b)は、凹設形成された立体図形(凹凸部251a)内に吸気孔251bを形成した印章部251Dの概略斜視図であり、(c)は、吸気孔251bを所定の文字又は図形を表す形状に形成した印章部251Eの概略斜視図である。また、図8の(a)〜(c)は、上記各印章部251C〜251Eの平面図である。
印章部251Cは、図7(a)及び図8(a)に示すように、凸設形成された立体図形(凹凸部251a)の外縁に沿って複数の吸気孔251bを配置してある。
また、印章部251Dは、図7(b)及び図8(b)に示すように、凹設形成された立体図形(凹凸部251a)内に複数の吸気孔251bを配置してある。
このように、吸気孔251bを配置することにより、真空吸引時の吸着力によって突起11a頂面に対向するバックフィルム12面が凹凸部251aに効率的に押し付けられて密着度が高まることから、凹凸部251aの形状がそのままくっきりと押印されることになり、識別表示12aの明瞭性が向上する。
また、印章部251Dは、図7(c)及び図8(c)に示すように、凹凸部251a自体を吸気孔251bとし、この吸気孔251bを所定の文字又は図形を表す形状に形成してある。これにより、突起11a頂面に対向するバックフィルム12面はこの形状で吸引されることから、識別表示12aがさらにくっきりと明瞭になる。
【0035】
上記の印章部251A〜251Cで押圧成形及び/又は吸引成形されたものが、図1に示す識別表示12aである。
この識別表示12aは、凸設形成された凹凸部251aによって押圧成形及び/又は吸引成形されたものなので、凹形状であるとともに、立体図形からなる凹凸部251aを左右反転したものとなり、「>PE<」と押印される。このように、左読み又は右読みのように読み方向が定まっている文字や図形を識別表示とする場合には、凹凸部251aを左右反転した立体図形で形成することで、押印される文字や図形を正しい並びや向きにすることができる。
また、凹凸部251aを所定の文字又は図形を左右反転させた立体図形とすることで、突起11a頂面と対向するバックフィルム12面に押印された識別表示12aはその文字又は図形となることから、識別力が向上する。
【0036】
また、押印された識別表示12aは、バックフィルム12面に凹設形成されている。このため、識別表示12aは、ライナーフィルム13の有無にかかわらず、視認可能となる。
また、突起11aは、常温・常圧時において十分に膨らんでいないことから、凹設形成された識別表示12aは、内圧を受けてその形が崩されずに明瞭な輪郭を保持できる。その結果、識別表示12aは、明瞭な識別力を有し、表示内容を容易に視認できるものとなっている。
【0037】
また、バックフィルム12面から見た三層気泡シート10bは、扁平で広いデザイン領域を有している反面、突起11a頂面と対向する個々に独立した閉空間を形成する円が規則的に並んだ幾何学な模様が表出されており、このような幾何学的な模様に重ねて識別表示を不規則に付しても、梨地部のような不透明な領域を周りに形成しない限り、視認性が劣るものの、本実施形態では、突起11a頂面と対向する円内の領域に識別表示12aを配置することで、識別表示12aが円と干渉することがないため、識別表示12aを容易に識別できる。
また、突起11a頂面と対向する円内の領域は、この領域を連続的に囲む領域に比べると、面積が広く、識別表示を付す部位として最適な領域であることから、この円内領域の有効活用が図られる。
このように、本実施形態の三層気泡シート10bは、緩衝材としての機能を発揮しながら、識別表示12aにより、材質や商品名、製造元等を容易に特定することができる。
【0038】
なお、三層気泡シート10bの製造に用いる材料樹脂、すなわち、キャップフィルム11、バックフィルム12、ライナーフィルム13の材料樹脂としては、例えば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂を単独で、又は二種以上を混合して用いることができる。
ポリプロピレン系樹脂としては、例えば、プロピレンホモポリマー、又はプロピレンと他のオレフィンとの共重合体などが例示できる。プロピレンと共重合される他のオレフィンとしては、エチレン、ブテン−1、イソブチレン、ペンテン−1などのα−オレフィンが挙げられ、これらの他のオレフィンとの共重合体は、ランダム共重合体、ブロック共重合体のいずれであってもよい。
また、ポリエチレン系樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状超低密度ポリエチレン(LVLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体などが例示できる。
【0039】
以上説明したように、本実施形態に係る気泡シートとその製造方法及び製造装置によれば、表示領域として最も適切な突起11a頂面に対向する領域に、鮮明な識別表示12aが付された二層気泡シート10a及び三層気泡シート10bを提供することができる。
【0040】
以上、本発明について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明は、前述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
【0041】
例えば、図4及び図6に示す印章部251Bでは、突出部251dを形成し、突出部251dごとバックフィルム12を押圧したが、凹凸251aのみ作用させることもできる。
これは、印章部251Bの上面が、剥離ロール表面25aと面一になるように、凹部252に対するネジ部251cの螺入する量を調整することで実現できる。
【0042】
また、バックフィルム12に識別表示12aを押印する本発明に係る所定のロールは、剥離ロール25に限定されるものではなく、成形ロール23と同期して回転するロールであれば足り、例えば、図2に示すように、静電気付与手段24と剥離ロール25との間に、識別表示12aの押印のみを施行する専用ロール28を設けるとともに、この専用ロール28の外周面に印章部251A〜251Eを設けてもよい。そして、この専用ロール28には、剥離ロール25と同様に、取り付け位置調整手段、印章部251A〜251Eが螺入される凹部252、所定の真空ポンプと接続される吸引孔253など、バックフィルム12に識別表示12aの押印するための機能を設けることはいうまでもない。このように、識別表示12aを押印する本発明に係る所定のロールを専用ロール28とすることで、既存の気泡シート製造装置に、専用ロール28を追加するだけで本発明の実施化が可能となり、製造コストの低減が図られる。また、専用ロール28を、剥離ロール25よりもバックフィルム12の送り方向に対して上流側に配置することで、バックフィルム12がより溶解状態に近づき、凹凸部251aになじみ易くなることから、押圧及び/又は吸引成形される識別表示12aをよりくっきりと鮮明なものにすることができる。
【0043】
なお、専用ロール28を成形ロール23と同期して回転させるために、専用ロール28の回転軸に設けられたギアと、成形ロール23の回転軸に設けられたギアとを歯合させることが好ましい。
さらに、専用ロール28を成形ロール23に対して接離可能に構成し、バックフィルム12面に対する押圧力及び/又は吸着力を調整することもできる。
この場合、成形ロール23の回転軸に設けられたギアの劣化を防止するために、専用ロール28の回転軸に設けられたギアをナイロン(登録商標)製のギアとすることが好ましい。また、専用ロール28を成形ロール23に対して着脱自在に構成し、印章部251を容易に交換できるようにすることもできる。
また、この他にも所定のロールとして、融着ロール26に対向配置されるロールを設け、このロールに印章部を形成して、バックフィルム12面に識別表示12aを押印することもできる。
【0044】
また、二層気泡シート10aに識別表示12aを押印した後に、これにライナーフィルム13を積層して三層気泡シート10bを製造したが、ライナーフィルム13を積層して三層気泡シート10bを製造した後に、識別表示12aを押印することもできる。
【0045】
また、剥離ロール25の凹部252に螺入されているネジ部251cを、緩めたり締めたりすることで、剥離ロール表面25aからの印章部251A〜251E上面の突出量(図4のh2に対応)を増加したり減少させたりして、印章部251A〜251Eのバックフィルム12に対する押圧力及び/又は吸着力を調整することができる。
例えば、バックフィルム12面に凹設又は凸設形成される識別表示12aが明瞭性に欠け、識別力が低下しているようなときは、ネジ部251cを緩め、剥離ロール表面25aからの印章部251A〜251E上面の突出量(h2)を増加させることで、印章部251A〜251Eのバックフィルム12に対する押圧力及び/又は吸着力を高めることで識別力を向上させることができる。
このように、印章部251A〜251Eをネジ状に形成することで、微妙な押圧力及び/又は吸着力の調整を簡易に行うことができる。
【0046】
また、本実施形態に係る印章部251A〜251Eを、以下に示すような製造方法により製造することもできる。
一般的に、従来のこのような立体文字等の複雑な形状を有する金属製品は、切削加工や放電加工により製造していたため、多大な時間と労力を費やすとともに、製品価格も高いものとなっていた。
そこで、本実施形態では、印章部251A〜251Eを、所定の金属粉末をレーザ照射により焼結させた金属焼結層で形成してある。
具体的には、所定の金属粉末(例えば、ブロンズ材、鉄材)を堆積するとともに、これにレーザ照射装置からのレーザ(例えば、YAGレーザ、又はCO2レーザ)を照射して、レーザの熱により焼結させ、この焼結された層を、一層ずつ積み重ねて金属を積層させた印章部251A〜251Eを形成する、いわゆる、金属光造形加工を施行して製造することができる。
【0047】
詳細には、所定量の金属粉末(例えば、ブロンズ材)を所定の冶具等の上に堆積した後、これにレーザ照射装置からレーザ(例えば、YAGレーザ、又はCO2レーザ)を照射する。このときレーザ照射装置は、予め作成された3DCADデータに基づいて印章部251A〜251Eが形成されるように、レーザビームを移動させながら、金属粉末を焼結させ、立体モデルを形成する。
そして、さらに、焼結された金属粉末の上方に、新たな金属粉末を堆積した後、これにレーザ照射装置からレーザを照射して焼結させる工程を繰り返す。
これにより、最終的に、金属の焼結層が積層された金属焼結層からなる印章部251A〜251Eが形成される。
なお、上記各工程の途中に、フライス等の切削加工を介在させる複合加工を施行して、寸法精度や表面粗さを向上させることもできる。
【0048】
また、本実施形態では、印章部をネジ状とし、所定のロールに対して着脱自在に形成したが、凹部252に圧入させるように形成してもよいし、印章部と所定ロールとを一体に形成してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、包装用の緩衝材をはじめとする各種の用途に広く利用することができる独立した多数の気泡を有する気泡シートとその製造方法及び製造装置に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0050】
10a 二層気泡シート
10b 三層気泡シート
11 キャップフィルム
12 バックフィルム
13 ライナーフィルム
23 成形ロール
230 キャビティ
24 静電気付与手段
25 剥離ロール(所定ロール)
251 印章部
251a 凹凸部
251b 吸気孔
251c ネジ部
252 凹部
253 吸引孔
26 融着ロール
27 支持レール
28 専用ロール(所定ロール)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に複数のキャビティが形成された成形ロールに供給され、前記キャビティにおいて前記キャビティ形状に対応する突起が真空成形されたキャップフィルムと、前記キャップフィルムに熱融着され、前記突起内の空気を封止するバックフィルムと、を備える気泡シートであって、
前記キャップフィルムの突起頂面と対向する前記バックフィルム面に、凹設及び/又は凸設形成された所定の識別表示を備えることを特徴とする気泡シート。
【請求項2】
前記識別表示は、前記成形ロールと同期して回転するとともに前記バックフィルムに接触する所定のロールの外周面に形成された印章部によって押圧成形又は吸引成形された請求項1記載の気泡シート。
【請求項3】
前記キャップフィルムの突起頂面側に接合されるライナーフィルムを備える請求項1又は2記載の気泡シート。
【請求項4】
外周面に複数のキャビティが形成された成形ロールに供給され、前記キャビティにおいて前記キャビティ形状に対応する突起が真空成形されたキャップフィルムと、前記キャップフィルムに熱融着され、前記突起内の空気を封止するバックフィルムと、を備える気泡シートを製造する気泡シートの製造方法であって、
前記バックフィルムに静電気を帯びさせ、前記バックフィルムを静電気により前記キャップフィルムに密着させて両者を互いに熱融着させ、
前記キャップフィルムと熱融着した前記バックフィルムを前記成形ロールと同期して回転する所定のロールに接触させるとともに、前記所定のロールの外周面に形成された印章部に、前記キャップフィルムの突起頂面と対向する前記バックフィルム面を押圧及び/又は吸着させて、所定の識別表示を凹設及び/又は凸設形成する気泡シートの製造方法。
【請求項5】
外周面に複数のキャビティが形成され、供給されたキャップフィルムに前記キャビティ形状に対応する突起を真空成形する成形ロールと、
前記突起内の空気を封止するバックフィルムに静電気を帯びさせ、前記バックフィルムを静電気により前記キャップフィルムに密着させて両者を互いに熱融着させる静電気付与手段と、
前記バックフィルムと接触するとともに前記成形ロールと同期して回転する所定のロールと、を備える気泡シートの製造装置であって、
前記所定のロールは、
前記キャップフィルムの突起頂面と対向する前記バックフィルム面を押圧及び/又は吸着させて、所定の識別表示を凹設及び/又は凸設形成する印章部を該ロールの外周面に備える気泡シートの製造装置。
【請求項6】
前記所定のロールは、前記バックフィルムの送り方向に沿って取り付け位置を変更可能に支持され、
前記取り付け位置の変更により、前記バックフィルム面に前記印章部を押圧及び/又は吸着させる工程の施行位置を調整可能にした請求項5記載の気泡シートの製造装置。
【請求項7】
前記印章部は、所定の文字又は図形を立体的に形成した立体図形を備え、
凸設形成された前記立体図形の外縁又は凹設形成された前記立体図形内に、前記所定のロールの外周面から該ロール内に向かって吸気する吸気孔を形成した請求項5又は6記載の気泡シートの製造装置。
【請求項8】
前記印章部は、前記所定のロールの外周面からの突出量を調整可能にネジ状に形成された請求項5〜7のいずれか一項に記載の気泡シートの製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−45748(P2012−45748A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−187894(P2010−187894)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000199979)川上産業株式会社 (203)
【Fターム(参考)】