説明

洗浄料組成物

【課題】すすぎ時に毛髪がなめらかであり、なおかつ、毛髪にぬめり感が残らず、すすぎが早いという効果に優れた洗浄料組成物の提供。
【解決手段】グルコースを主鎖とし、キシロース、ガラクトースを側鎖に持つ非イオン性多糖類であるキシログルカン多糖に含まれる水酸基の一部が第4級窒素含有基で置換されたカチオン変性タマリンドガムと、N−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤とを含有することを特徴とする洗浄料組成物。さらにポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型陰イオン界面活性剤を含有してもよい洗浄料組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄料組成物、特に毛髪用または皮膚用の洗浄料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、毛髪を洗浄するシャンプーには、コンディショニング剤を配合し、洗髪後の湿った毛髪もしくは乾燥させた毛髪に、縺れのほぐれやすさ、柔軟性及び滑らかさ等の毛髪の感触を調整している。前記コンディショニング剤の一つとしてカチオン化ポリマーがあり、その優れた特性を生かして汎用されている。カチオン性ポリマーとしては、例えば、第4級窒素を導入したカチオン変性ローカストビーンガム及び/又はカチオン変性フェヌグリークガム等が用いられている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、カチオン変性ローカストビーンガムやカチオン変性フェヌグリークガムは毛髪に残存しやすいため、すすぎ時に毛髪がなめらかであるものの、ぬめり感が残るために、すすぎを多くする必要があるという欠点があった。
【0003】
一方、カチオン変性タマリンドガムを化粧料に配合することが、検討されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、単純に一般的なアニオン性活性剤や両性活性剤とカチオン化タマリンドガムを組み合わせた洗浄料組成物を調整しても、毛髪をすすぐ時のなめらかさと、すすぎの早さは両立できず、さらに良好な洗浄料組成物が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】第3909038号公報
【特許文献2】特開2003−64102号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、すすぎ時に毛髪がなめらかであり、なおかつ、毛髪にぬめり感が残らず、すすぎが早いという効果に優れた洗浄料組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明者等が鋭意検討を行った結果、カチオン変性タマリンドガムと、N−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤とを組み合わせて配合することで、すすぎ時に毛髪がなめらかであり、なおかつ、毛髪にぬめり感が残らず、すすぎが早いという効果に優れた洗浄料組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち本発明の化粧料は、(a)グルコースを主鎖とし、キシロース、ガラクトースを側鎖に持つ非イオン性多糖類であるキシログルカン多糖に含まれる水酸基の一部が下記一般式(1)
【化1】

(式(1)中、R、R及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基を表し、X−は1価の陰イオンを表す。)で示される第4級窒素含有基で置換されたカチオン変性タマリンドガムと、(b)下記一般式(2)
【化2】

(式(2)中、RCOは脂肪族アシル基を表し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アンモニウム、塩基性アミノ酸、タウリン塩またはN−メチルタウリン塩を表す。)で示されるN−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤0.1〜30質量%を含有する洗浄料組成物である。
【0008】
また本発明は、前記洗浄料組成物において、(b)一般式(2)で示されるN−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤中のMが、タウリン塩又はメチルタウリン塩である洗浄料組成物である。
【0009】
また本発明は、前記洗浄料組成物において、さらに、(c)ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型陰イオン性界面活性剤を含有する洗浄料組成物である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、(a)カチオン変性タマリンドガムと、(b)N−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤とを組み合わせて配合することで、すすぎ時に毛髪がなめらかであり、なおかつ、毛髪にぬめり感が残らず、すすぎが早いという効果に優れた洗浄料組成物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
本発明に用いられる(a)カチオン変性タマリンドガムは、グルコースを主鎖とし、キシロース、ガラクトースを側鎖に持つ非イオン性多糖類であるキシログルカン多糖に含まれる水酸基の一部が下記一般式(1)
【化3】

(式(1)中、R、R及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基を表し、X−は1価の陰イオンを表す。)で示される第4級窒素含有基で置換されたカチオン変性タマリンドガムである。
本発明において、タマリンドガムにカチオン化反応によって導入される窒素の含有率が、0.8〜2.2質量%(カチオン化度αが0.1〜0.3)であることが好ましい。
窒素の含有率が0.8質量%未満では、すすぎ時に毛髪に十分ななめらかさを付与することができない。逆に、窒素の含有率が2.2質量%を越えると、毛髪にぬめり感が残り、すすぎを多く必要とする様になる。
【0012】
本発明にかかる洗浄料組成物において、前記(a)カチオン変性タマリンドガムの配合量は、組成物全体に対して0.01〜2.0質量%であることが好ましく、さらには0.1〜1質量%であるがことがより好ましい。
0.01質量%未満では本発明の効果が充分発揮されない場合があり、また2.0質量%を越えて配合しても必要とされる効果の増強は望めず、逆にすすぎを多く必要とする様になる。
【0013】
本発明に用いられる(b)N−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤は、下記一般式(2)
【化4】

で示される化合物である。前記一般式(2)中、RCOは脂肪族アシル基であり、炭素数8〜28の脂肪族アシル基が好ましい。炭素数が7以下であると皮膚に対して刺激が強くでてくるようになり、起泡性も低下してくる傾向がある。また、炭素数が29以上では起泡性が低下する傾向がある。さらに好ましい脂肪族アシル基の炭素数は12〜18である。脂肪族アシル基を構成する脂肪族炭化水素は飽和でも不飽和でも、また直鎖状でも分岐状でも構わない。脂肪族アシル基の具体例としては、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ヤシ油脂肪酸残基、パーム核油脂肪酸残基、牛脂脂肪酸残基等が挙げられる。
【0014】
また、前記一般式(2)中、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アンモニウム、塩基性アミノ酸、タウリン塩、N−メチルタウリン塩であり、これらのうちで、特に、タウリン塩、メチルタウリン塩が好ましい。タウリン塩、N−メチルタウリン塩の塩としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アンモニウム等が挙げられる。前記アルカリ金属の例としてはナトリウム、カリウム等、アルカリ土類金属の例としては1/2カルシウム、1/2マグネシウム等、有機アンモニウムの例としてはトリエタノールアンモニウム等、塩基性アミノ酸の例としてはリジン、アルギニン等がそれぞれ挙げられる。
【0015】
本発明に用いられる(b)N−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤の具体例としては、N−ラウロイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリントリエタノールアミン、N−ラウロイル−N−メチルタウリンタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリン−N’−メチルタウリンナトリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンカリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリン−N’−メチルタウリンナトリウム、N−パルミトイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−オレオイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンカリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンマグネシウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリントリエタノールアンモニウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリン−N’−メチルタウリンナトリウム、N−パーム核油脂肪酸−N−メチルタウリンナトリウム、N−パーム核油脂肪酸−N−メチルタウリンリジン、N−パーム核油脂肪酸−N−メチルタウリンマグネシウム、N−パーム核油脂肪酸−N−メチルタウリンタウリンナトリウム、N−パーム核油脂肪酸−N−メチルタウリン−N’−メチルタウリンナトリウム、N−牛脂脂肪酸−N−メチルタウリンナトリウム等が挙げられる。なお、アシル基が油脂由来の脂肪酸のアシル体の場合で、油脂脂肪酸の名称によってアシル体を表す場合、単に油脂脂肪酸の表示でアシル体を示した。例えば、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリン塩の「N−ヤシ油脂肪酸」は、Nにヤシ油脂肪酸由来のアシル基がついたものを表す。すなわち、「N−ココイル」を意味する。本発明における以降についても同様である。
本発明において、N−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤は、1種または2種以上が任意に選択されて配合される。
【0016】
本発明においては、前記N−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤の中でも、N−ラウロイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリンタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリン−N’−メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリン−N’−メチルタウリンナトリウムが好ましく用いられる。
【0017】
本発明にかかる洗浄料組成物において、前記(b)N−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤の配合量は、組成物全体に対して0.1〜30質量%であることが好ましく、さらには0.1〜20質量%であるがことがより好ましい。
0.1質量%未満では本発明の効果が充分発揮されない場合があり、また30質量%を越えて配合しても必要とされる効果の増強は望めない。
【0018】
本発明においては、さらに(c)ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型陰イオン性界面活性剤を配合することにより、泡量を増加させ、すすぎをさらに早くすることができる。
本発明におけるポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型陰イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリル硫酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンミリスチル硫酸ナトリウム等があげられる。
【0019】
本発明にかかる洗浄料組成物において、前記(c)ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型陰イオン性界面活性剤の配合量は、特に限定されないが、洗浄料組成物全量中5〜20質量%が好ましい。さらに好ましくは洗浄料組成物全量中10〜20質量%である。
【0020】
本発明においては、さらに(d)シリコーンエマルジョンを配合することができる。本発明におけるシリコーンエマルジョンは、水不溶性のシリコーンオイルの液滴粒子が分散液滴として水中に存在するエマルジョンある。シリコーンエマルジョンの含有により泡切れの早さが一段と優れたものとすることができる。前記シリコーンエマルジョン中のシリコーンオイルとしては特に限定されず、具体的にはメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられる。本発明においては不揮発性のシリコーンオイルが好ましく、メチルポリシロキサンが特に好ましい。シリコーンエマルジョンは、1種または2種以上から任意に選択されて配合することができる。
【0021】
本発明のシリコーンエマルジョンは、シリコーンエマルジョンとして市販されているので市販品を用いることができ、効率的である。市販品の例としては、例えば、ジメチルシリコーンエマルジョンBY22−007(ジメチルポリシロキサン50質量%含有)、同BY22−009(超微粒子化メチルポリシロキサン20質量%含有)、同BY22−029(高重合メチルポリシロキサン50質量%含有)、同BY22−019(高重合メチルポリシロキサン及びデカメチルシクロペンタシロキサン50質量%含有)、同BY22−034(高重合メチルポリシロキサン及びメチルポリシロキサン50質量%含有)、同BY22−020(高重合メチルポリシロキサン及び軽質流動イソパラフィン50質量%含有)(以上、東レ・ダウコーニング株式会社製)等が挙げられる。
【0022】
本発明にかかる洗浄料組成物において、前記(d)シリコーンエマルジョンの配合量は、特に限定されないが、洗浄料組成物全量中シリコーンオイル量として0.0005〜5質量%が好ましい。さらに好ましくは洗浄料組成物全量中0.25〜2.5質量%である。
【0023】
本発明の洗浄料組成物には、上記成分の他に、通常洗浄料に用いられる他の成分を必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。配合可能な他の成分としては、例えば、前記以外のアニオン、非イオン、両性等の界面活性剤、油分、パール化剤、保湿剤、多価アルコール、高分子系粘度調整剤、アミノ酸類(グルタミン酸、アルギニン等)、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、抗炎症剤、防腐剤、金属イオン封鎖剤、水等が挙げられる。
【0024】
アニオン界面活性剤の具体的な例としては、例えば、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、高級脂肪酸塩、アルキルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルイセチオン酸塩、N−アシルグルタミン酸塩、アルファオレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテル酢酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩等が挙げられる。
【0025】
非イオン界面活性剤の具体的な例としては、例えば、アルカノールアミド、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、テトラポリオキシアルキレンエチレンジアミン縮合物類、ポリオキシアルキレンエーテル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンひまし油誘導体、ポリオキシアルキレン硬化ひまし油誘導体、アルキルポリグルコシド等が挙げられる。
【0026】
両性界面活性剤の具体的な例としては、例えば、アルキルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルアミノカルボン酸、アルキルスルホベタイン、アルキルアミンオキシド、アルキルカルボキシベタイン、アルキルベタイン等が挙げられる。
【0027】
油分の具体的な例としては、例えば、スクワラン、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、ラノリン、流動パラフィン、セタノール、ステアリルアルコール等が挙げられる。パール化剤としては、ジステアリン酸エチレングリコール、スチレンポリマー等が挙げられる。
【0028】
保湿剤の具体的な例としては、例えば、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等が挙げられる。
【0029】
高分子系粘度調整剤の具体的な例としては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられる。
【0030】
本発明の洗浄料組成物は、常法により製造され、ペースト状、ゲル状、液状、固形状、ムース状等の剤型とすることができる。また、本発明の洗浄料組成物は、例えば、ヘアシャンプー、ボディシャンプー、洗顔フォーム等として、毛髪、皮膚等の洗浄に好適に使用される。
【0031】
以下に実施例をあげて本発明を更に具体的に説明する。なお、本発明はこれによって限定されるものではない。配合量については特に断りのない限り質量%で示す。
表1〜2に示す各成分を撹拌混合してヘアシャンプー(洗浄料組成物)を製造した。次いで、効果試験を行った。
【実施例】
【0032】
以下の表1〜2実施例・比較例で用いた評価方法について説明する。
【0033】
泡立ちのよさ、泡量、泡質、すすぎ時の髪の滑らかさ、すすぎの早さの各評価項目について、1名の専門パネルによる使用テストを行い、下記の評価点基準に基づいて評価した。その結果を表に示す。
<評価基準>
A:良い。
B:やや良い。
C:普通。
D:やや悪い。
E:悪い。
【0034】
【表1】

【0035】
【表2】

【0036】
前記表1の結果より、カチオン化タマリンドガムは、通常シャンプーに配合される他のポリマー、カチオン化ポリマーと比較して、特にすすぎ時の髪の滑らかさと、すすぎの早さの両方の効果について優れた組成物が得られたことがわかる。
前記表2の結果より、カチオン化タマリンドガムのカチオン化度(α)は、0.1〜0.3が好ましいことがわかる。
【0037】
以下に本発明の洗浄料組成物の処方例を挙げるが、本発明の技術範囲はこれらにより限定されるものではない。配合量は特記しない限りすべて質量%である。
【0038】
処方例1:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.7
ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルNa 1.0
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド 0.6
ラウリン酸プロピレングリコール 2.1
ラウリルベタイン 9.0
N−ラウロイル−N−メチルタウリン N’−メチルタウリンナトリウム 8.0
ジステアリン酸エチレングリコール 2.7
オレイン酸モノグリセリド 1.0
安息香酸Na 0.3
シリコーンエマルジョン(*1) 1.5
香料 適量
イオン交換水 残余
(*1)ジメチルシリコーンエマルジョンBY22−007(ジメチルポリシロキサン50%含有 東レ・ダウコーニング社製) 以下同様
【0039】
処方例2:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム塩 4.5
ラウリン酸プロピレングリコール 2.1
N−ココイル−N−メチルタウリン N’−メチルタウリンナトリウム 6.0
ジステアリン酸エチレングリコール 1.5
オレイン酸モノグリセリド 0.1
ジメチコン 1.0
安息香酸Na 0.3
流動パラフィン 0.2
フェノキシエタノール 0.1
ヒドロキシエチルウレア 0.2
香料 適量
EDTA−2Na・2HO 0.05
水道水 残余
【0040】
処方例3:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.4
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド 2.0
ジプロピレングリコール 2.5
イミダゾリニウムベタイン 2.4
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.4
POEアルキルエーテル硫酸ナトリウム塩 9.0
N−ココイル−N−メチルタウリン タウリンナトリウム 1.5
アルギニン 0.1
ジステアリン酸エチレングリコール 1.8
安息香酸Na 0.25
シリコーンエマルジョン(*1) 1.5
ジメチコン 1.0
ハチミツ 0.1
水添パーム油 0.1
ローヤルゼリーエキス 0.1
香料 適量
イオン交換水 残余
【0041】
処方例4:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.3
カチオン化グアガム 0.3
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 2.0
ジプロピレングリコール 3.0
N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム 11.0
ジステアリン酸エチレングリコール 2.7
オレイン酸モノグリセリド 1.5
シリコーンエマルジョン(*1) 1.5
イミダゾリニウムベタイン
安息香酸Na 0.25
グルタミン酸 0.1
香料 適量
EDTA−2Na・2HO 0.05
水道水 残余
【0042】
処方例5:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.3
カチオン化ローカストビーンガム 0.2
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド 2.0
グリセリン 6.0
ラウリン酸プロピレングリコール 4.0
N−ラウロイル−N−メチルタウリンタウリンナトリウム 11.0
ジステアリン酸エチレングリコール 2.7
オレイン酸モノグリセリド 1.5
安息香酸Na 0.25
キシリトール 0.1
香料 適量
イオン交換水 残余
【0043】
処方例6:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.3
カチオン化セルロース 0.5
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド 1.6
PPG−7 0.4
ジプロピレングリコール 3.0
イミダゾリニウムベタイン 4.0
N−ココイル−N−メチルタウリン N’−メチルタウリンナトリウム 11.0
ジステアリン酸エチレングリコール 2.7
シリコーンエマルジョン(*1)3.0
安息香酸Na 0.25
香料 適量
イオン交換水 残余
【0044】
処方例7:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.3
カチオン化フェヌグリークガム 0.1
ソルビット液 6.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 2.6
ラウリン酸プロピレングリコール 2.0
ラウリルベタイン 6.0
N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム 8.0
ジステアリン酸エチレングリコール 2.8
シリコーンエマルジョン(*1) 1.5
安息香酸Na 0.4
フェノキシエタノール 0.2
シソエキス 0.1
香料
イオン交換水
【0045】
処方例8:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.2
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体水溶液(マーコート550 ナルコ社製) 0.4
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド 2.0
ジプロピレングリコール 2.3
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 4.0
N−ココイル−N−メチルタウリン タウリンナトリウム 20.0
ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
シリコーンエマルジョン(*1) 1.0
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
安息香酸Na 0.25
香料 適量
イオン交換水 残余
【0046】
処方例9:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.2
アクリル酸・塩化ジメチルアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体水溶液(マーコートプラス3330 ナルコ社製) 0.1
ソルビット液 6.0
ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルNa 1.0
イソデシルグリセリルエーテル 0.6
ラウリン酸プロピレングリコール 2.1
ラウリルベタイン 9.0
N−ココイル−N−メチルタウリン タウリンナトリウム 8.0
オレイン酸モノグリセリド 1.0
メントール 0.1
ハッカ油 0.1
安息香酸Na 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
【0047】
処方例10:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 1.5
カチオン化セルロース 0.1
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 5.0
POEアルキルエーテル硫酸塩 6.0
ラウリン酸ジエチレングリコール 1.4
N−ココイル−N−メチルタウリン タウリンナトリウム 6.6
ジステアリン酸エチレングリコール 1.5
オレイン酸モノグリセリド 0.1
安息香酸Na 0.3
フェノキシエタノール 0.1
香料 適量
EDTA−2Na・2HO 0.05
イオン交換水 残余
【0048】
処方例11:ヘアシャンプー
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.05
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド 2.0
ジプロピレングリコール 2.5
イミダゾリニウムベタイン 4.5
N−ココイル−N−メチルタウリン タウリンナトリウム 6.0
ジステアリン酸エチレングリコール 2.5
オレイン酸モノグリセリド 0.2
安息香酸Na 0.25
シリコーンエマルジョン(*1) 1.5
メントール 0.1
エタノール 1.0
香料 適量
イオン交換水 残余
【0049】
処方例12:ヘアリンス
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.1
パルミチン酸オクチル 2.0
ステアリルアルコール 1.8
N−ココイル−N−メチルタウリン タウリンナトリウム 0.1
オレイン酸モノグリセリド 0.1
ベヘニルアルコール 2.4
シリコーンエマルジョン(*1) 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1.0
p−トルエンスルホン酸 0.1
防腐剤 適量
香料 適量
イオン交換水 残余
【0050】
処方例13:ボディシャンプー
ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルNa 10.0
テトラデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルNa 5.0
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5.0
N−ココイル−N−メチルタウリン タウリンナトリウム 10.0
オレイン酸モノグリセリド 0.4
モノラウリン酸プロピレングリコール 4.0
シリコーンエマルジョン(*1) 1.5
クエン酸ナトリウム 0.25
緩衝剤 適量
香料 適量
EDTA−2Na・2HO 0.05
水道水 残余
【0051】
処方例14:洗顔フォーム
ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルNa 10.0
テトラデカン−1,2−ジオール酢酸エーテルNa 5.0
カチオン化タマリンドガム(カチオン化度α=0.14〜0.30) 0.5
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン 5.0
N−ココイル−N−メチルタウリン タウリンナトリウム 10.0
オレイン酸モノグリセリド 0.4
モノラウリン酸プロピレングリコール 4.0
シリコーンエマルジョン(*1) 1.5
クエン酸ナトリウム 0.25
緩衝剤 適量
香料 適量
EDTA−2Na・2HO 0.05
水道水 残余
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明によれば、洗浄料組成物に、カチオン変性タマリンドガムと、N−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤とを組み合わせて配合することにより、すすぎ時に毛髪がなめらかであり、なおかつ、毛髪にぬめり感が残らず、すすぎが早いという効果に優れた洗浄料組成物を得ることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)グルコースを主鎖とし、キシロース、ガラクトースを側鎖に持つ非イオン性多糖類であるキシログルカン多糖に含まれる水酸基の一部が下記一般式(1)
【化1】

(式(1)中、R、R及びRはそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基を表し、X−は1価の陰イオンを表す。)で示される第4級窒素含有基で置換されたカチオン変性タマリンドガムと、(b)下記一般式(2)
【化2】

(式(2)中、RCOは脂肪族アシル基を表し、Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、有機アンモニウム、塩基性アミノ酸、タウリン塩またはN−メチルタウリン塩を表す。)で示されるN−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤0.1〜30質量%を含有することを特徴とする洗浄料組成物。
【請求項2】
(b)一般式(2)で示されるN−アシル−N−メチルタウリン型アニオン界面活性剤中のMが、タウリン塩又はメチルタウリン塩であることを特徴とする請求項1記載の洗浄料組成物。
【請求項3】
さらに、(c)ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩型陰イオン性界面活性剤を含有する請求項1又は2に記載の洗浄料組成物。

【公開番号】特開2010−209004(P2010−209004A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−57537(P2009−57537)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(000001959)株式会社資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】