説明

洗米装置及び洗米方法並びに洗米機能付き炊飯装置

【課題】 米の研ぎ汁に含まれる不純物の除去を確実なものにするとともに、水のような洗米水の無駄遣いをせずに洗米することができる洗米装置及び洗米方法並びに洗米機能付き炊飯装置を提供する。
【解決手段】 本発明の洗米装置1は、米が投入された容器29から吸上げ部2を経て蒸留部4に洗米水を取り出し、その取り出された洗米水を蒸留することで研ぎ汁に含まれる不純物が分離された水が得られる。その水は供給部6より再び米が投入された容器29へ供給される。この蒸留部4によって得られた水は純度が高く再び洗米水として再利用し、循環させることが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗米装置及び洗米方法並びに洗米機能付き炊飯装置に関して、特に循環型の洗米装置および洗米方法並びに洗米機能付き炊飯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
大量の米を一度に炊飯する装置および炊飯方法として、特開2002−204963号公報(特許文献1)が公知である。この装置及び方法を説明する。
【0003】
この装置は洗浄タンク、閉水路を備えており、閉水路内に空気溶解加圧水を循環させて、洗浄タンク内で米を洗浄する。その後洗浄タンク内で米の浸漬を行う。この間に洗浄タンク内の米に間欠的に流体を噴射して攪拌することで米は循環流の流れ作用によって洗浄される。その洗浄水は空気溶解加圧水を大気圧開放したものであり、微細気泡を含んでいる。その微細気泡が循環流の流れ作用によって米から分離した研ぎ汁成分や、異物に付着してこれらを水面に浮遊させる。そして洗浄水は微細気泡の分離作用により、研ぎ汁成分や異物等の不純物が少ない状態に保たれているので、この洗浄水を循環させて使用しても洗浄効率が極端に落ちることはない。従って水の使用量が格段に抑制され、大量の米を一度に効率よく洗米できるようにし、併せて浸漬過程において各米粒に水を均一に浸漬できることで、総じて米がおいしく炊けるようになる。
【0004】
【特許文献1】特開2002−204963号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に示される装置及び方法での微細気泡による研ぎ汁成分や異物等の不純物の除去では、気泡に付着した不純物の除去を行うことはできるが、気泡に付着しなかった不純物は水中に浮遊しておりその除去には限界がある。理由は以下の通りである。研ぎ汁成分や異物等の不純物を排出する為に微細気泡に不純物を付着させて不純物を浮上させるが、洗浄タンク内を攪拌しながら、微細気泡に付着した全ての不純物を水面に浮上させることは困難であり、しかも微細気泡に付着しなかった不純物が水中で浮遊している状態となるからである。
【0006】
一方、上記除去を確実にしようとすれば使用する水の量の点からも新たな問題が生じる。すなわち、より多くの不純物を排出する為には、不純物が浮上してきた水面の層のみだけでなく、その下の不純物を含む層まで排出しなければならない為、排出する水の量が多くなる。そのため、この点では水の使用を格段に減量することはできない。
【0007】
また、洗浄タンクの高さを、攪拌の影響を受けない層ができる程度の高さにすると、微細気泡が浮上することはできるが、タンクの高さが高くなる為使用する水の量が多くなる。そのため、この点でも水の使用を格段に減量することができない。
【0008】
ゆえに、本発明は、研ぎ汁に含まれる不純物の除去を確実なものにするとともに、水のような洗米液の無駄遣いをせずに洗米することができる洗米装置及び洗米方法並びに洗米機能付き炊飯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1に係る発明の洗米装置は、米が投入される容器から供給された洗米液を取り出して前記容器に供給する循環型の洗米装置において、前記容器に供給する前に前記取り出された洗米液を蒸留する蒸留手段を備える。この蒸留手段によって、米が投入された容器から取り出された洗米液を高温または低圧もしくは双方の条件を加えることにより、液体を気体に状態推移させ、その気体のみを例えば常温及び常圧の条件に戻すことで研ぎ汁に含まれる不純物が分離された液体が得られる。この蒸留手段によって得られた液体は純度が高く再び洗米液として再利用し、循環させることが可能となる。
【0010】
請求項2に係る発明の洗米装置は、請求項1の蒸留手段により前記液体から分離されて生じた分離物を排出可能な排出手段を備える。この排出手段により、蒸留工程の際に装置内に残った米の研ぎ汁に含まれる不純物は分離されて装置外へ排出される。
【0011】
請求項3に係る発明の洗米方法は、米が投入される容器から供給された洗米液を取り出して前記容器に供給する循環型の洗米方法において、蒸留によって前記取り出された洗米液を浄化して前記容器に供給する。請求項1の作用と同様に、蒸留手段により純度が高い液体が得られ、その液体を再び洗米液として再利用し、循環させることができる。
【0012】
請求項4に係る発明の洗米機能付き炊飯装置は、米が投入される容器から供給された液体を取り出して前記容器に供給する循環型の洗米が可能な洗米機能付き炊飯装置において、前記容器に供給する前に蒸留によって前記取り出された液体を浄化する浄化手段を備える。洗米工程を経た液体から不純物が確実に分離されている為、純度が高くきれいに浄化されている。従って、この液体が例えば水であれば炊飯用の液体としても利用することができる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1乃至請求項3の発明によれば、蒸留手段を用いることで米の研ぎ汁から液体を確実に分離でき、その液体を再び洗米液に利用することで液体の節約が可能となる。また、研ぎ汁から分離された液体は純度が高く不純物を含んでいない為、高い洗浄効果が期待できる。さらに、高温下の条件で蒸留を行うことで、液体および装置内を熱によって滅菌し、清潔な状態に保つことができる。
【0014】
請求項2の発明によれば、研ぎ汁に含まれていた不純物の排出手段を備えている為、不純物が洗浄液の循環に支障を及ぼすことがないように予防できる。またこの排出手段は不純物と同時に液体の排出も可能であれば、洗米工程とは別に必要に応じて例えば水または洗浄液のみを装置内に循環させ、排出手段によりその水または洗浄液のみを排出することで装置内が洗浄され、清潔な状態を保つことができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、請求項1乃至請求項3に係る発明の効果に加えて、研ぎ汁から蒸留工程を経て分離された液体は浄化されて純度が高い為、洗米に使用した後であっても炊飯用に使用できるのであればそのまま利用することができる。この分離された液体が特に炊飯にもそのまま利用される水などであれば、浄化されて米に対する浸透性も高い為、洗米段階、漬け置き段階或いは炊飯段階において、特許文献1に示される装置及び方法に比べて、炊き上がった米に芯があるようなことも起こりにくく、おいしい米を炊飯することが期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図を用いて実施の形態を説明する。
【0017】
図1は本発明の実施の形態にかかる洗米装置の構成を示したブロック図である。洗米装置1は浄化部12と、攪拌部10と、排出部8から構成される。さらに、浄化部12は、吸上げ部2と、蒸留部4と、供給部6と、米が投入された容器29とから構成される。
【0018】
図2は図1の洗米装置の詳細を示した模式図である。各構成部を、図2を用いて以下に説明する。
【0019】
吸上げ部2は、米が投入された容器29内の水を吸い上げて、蒸留部4に吸い上げた水を運搬する吸上げ管3と、吸い上げた水が逆流して、吸上げ管3を通って米が投入された容器29に水が戻ることを防ぐ為の逆流防止栓5と、吸い上げた水により逆流防止栓5を浮上させるフロート7と、水を吸上げ管3に吸い上げる為の吸上げポンプ9より構成される。吸上げ管3の一方は米と水の混合物に浸っており、もう片方は蒸留部4に接続されている。吸上げ管3の混合物に浸る部分には米が通らない程度の穴があいており、米以外の水及び水に含まれる不純物のみを吸い上げる構成になっている。逆流防止栓5はフロート7と連結し、一体化している為フロート7の動きに合わせて逆流防止栓5が連動して動く構成になっている。
【0020】
蒸留部4は蒸留処理部11と、電熱器13から構成される。蒸留処理部11は排出処理をスムーズに行う為に、排出管23に近づくに連れて細くなるように形成されており、排出管23との接続部分が最深部となるように形成されている。電熱器13は棒状の形状をしており、地面と平行方向に蒸留処理部11に固定されている。
【0021】
供給部6は蒸留供給管15と、供給管16と、冷却装置17から構成される。蒸留部4にて気化された水蒸気は上昇する為、蒸留供給管15はコの字型またはU字型をしており、一方は蒸留処理部11の上方に接続され、もう一方は米が投入された容器29内へ接続されている。蒸留により気化された水蒸気は蒸留供給管15内に設置された冷却装置17によって状態が水に戻り、蒸留供給管15を通って米が入っている容器29に供給される。また供給管16は外部から水を供給する為に、冷却装置17の下部で蒸留供給管15と接続される。この供給管16を通して、最初の水が供給される。
【0022】
排出部8は攪拌羽19と、排出バルブ21と、排出管23と、排出容器25から構成される。排出管23の一方は蒸留処理部11の最下部と接続されており、もう片方は排出容器25の上部に接続されている。攪拌羽19は蒸留処理部11内の底面部に上向きに設置されている。蒸留処理部11内に溜まった米の研ぎ汁は排出バルブ21を開くことで排出管23を通り排出容器25に溜められる。また排出バルブ21を開くタイミングで、蒸留処理部11内の米の研ぎ汁を攪拌羽19により攪拌することで、蒸留処理部11内に米の研ぎ糟等の不純物を残すことなく排出管23に送り出すことができる。
【0023】
攪拌部10は空気供給管27により構成される。空気供給管27の一方は米と水の混合物に浸っている。洗米装置内を水が循環している間、空気供給管27から米が入った容器内に空気を送り込むことで、米と水の混合物が攪拌され、米に付着している不純物を米から分離させる。
【0024】
なお、本発明の実施例では空気供給管27を使用しているが、攪拌羽を使用して水と米の混合物を攪拌してもよい。また投入する米の量や、循環させる水の量によっては、水の流動性のみで米と水の混合物を攪拌できる場合、攪拌部10を設置しなくてもよい。
【0025】
ここで吸上げポンプ9、電熱器13、冷却装置17及び空気管27は制御部31により制御され、また制御部31は洗米スイッチ33が操作されることにより動作する。この制御部31により、水の量や時間に応じて吸上げポンプ9で吸上げる水の量、電熱器13の温度、冷却装置17の温度、空気管27の空気量等が制御される。また攪拌羽19と排出バルブ21は排出スイッチ35と連結しており、この排出スイッチ35をオンにすると、排出バルブ21が開き、同時に攪拌羽19が回転を始め、排出処理が行われる。なお、排出バルブ21は排出スイッチ35の操作によって動作するものでなく手動でもよい。また、吸上げポンプ9、電熱器13、冷却装置17及び空気管27の各構成用のスイッチを設置し、ユーザに選択させるようにしてもよい。以上の構成により洗米段階の処理が行われる。
【0026】
図3は、図1及び図2に示した洗米装置の動作説明をする処理フロー図である。以下図3の処理フロー図を用いて、洗米段階の動作を説明する。
【0027】
図3において、予め炊飯する米の量を決定し、洗米スイッチ33をオンにして洗米がスタートすると、ステップST090において、米が投入された容器29に水が供給されているかどうかの判断を行う。この判断方法としては重量測定または体積測定を行うことで判断する。米が投入された容器29に水が供給されておらず、米のみが存在する状態であった場合は、ステップST100で米が投入された容器29に供給管16から洗米用の水が供給される。ステップST090において、米が投入された容器29に水が供給されている状態であれば、次のステップST102に進む。
【0028】
供給管16より洗米用の水が供給される場合において、供給された水は炊飯にも使用できる為、炊飯工程まで考慮して、米の量に応じた量の水が供給される必要があり、その制御方法として、例えば米及び水の重量や体積を測定することにより供給される水の量を制御することができる。必要量の水が供給されると、供給がストップし、ステップST102に進む。また、この時に供給される水が最初から浄化されている状態であれば、以降の洗米段階の処理をより効率よく進めることができる。
【0029】
次にステップST102及びステップST104の説明をする。ステップST102ではステップST100にて供給された水と投入された米の混合物を、空気管から空気を送り出すことにより攪拌する。この攪拌により米に付いている不純物を米から分離させることができる。この時、米が投入された容器29内は米と、米の研ぎ汁が混在した状態となっている。この状態で次のステップST104に進む。ステップST104では米が投入された容器29内に混在している米と米の研ぎ汁の混合物から、米の研ぎ汁のみを吸上げポンプ9により吸い上げる。吸上げられた研ぎ汁は吸上げ管3を通って逆流防止栓5とフロート7を押し上げ、蒸留処理部11へ運ばれる。押し上げられたフロート7は、吸い上げられた研ぎ汁の液面が下がると同時に下がり、フロート7と一体になっている逆流防止栓5が吸上げ管3に栓をすることで水の逆流を防ぐ。
【0030】
次にステップST106からステップST114までの処理を説明する。ステップST104で蒸留処理部11に運ばれた研ぎ汁はステップST106で電熱器により加熱され、ステップST108で水は気化されて水蒸気となり、蒸留処理部11内の上方に移動する。その際に水以外の不純物等は蒸留処理部11内に残留する。水蒸気となった気体は蒸留処理部11の上部に接続された蒸留供給管15内に移動し、ステップST110において、蒸留供給管15内に設置された冷却装置17により冷却され、ステップST112で水に戻る。戻った水は重力によりそのまま蒸留供給管15内を伝って、ステップST114で米が投入された容器29に供給される。
【0031】
なお、本発明の実施例では電熱器または冷却装置を使用して、温度変化により水及び水蒸気の状態を変化させているが、加圧装置または減圧装置を使用して、圧力変化により水及び水蒸気の状態を変化させてもよい。また、温度変化と圧力変化の両方の条件変化を併用することで、状態変化を促進させることができる。高温高圧の条件下では水が気化する状態変化が促進され、低温低圧の条件下では水蒸気が液化する状態変化が促進される。
【0032】
上記ステップを経ることで、米の研ぎ汁から水を確実に分離することができ、その水を再び洗米液に利用することで水の節約が可能となる。また、水の純度は高く保たれている為、循環させることでより高い洗浄効果が期待できる。さらに、高温下の条件で蒸留を行った場合は、水および装置内が熱によって滅菌される為、水および装置内を清潔な状態に保つことができる。
【0033】
ステップST116で米が十分に洗米されているかどうかの判断を行う。米が十分に洗米されていない場合はステップST102に戻り、洗米が不十分な米を再び洗米する。この処理は洗米が十分に行われ、完了するまで繰返し行われる。そして、米が十分に洗米された場合はステップST122の排出処理を行う。
【0034】
ステップST122の排出処理では、研ぎ汁に含まれていた不純物の排出作業を行う。蒸留処理部11に残留した水と不純物の混合物を、排出スイッチをオンにすることにより、または手動で排出バルブ21を開き、同時に攪拌羽19を回転させ、攪拌しながら排出管23に送り出す。送り出された水と不純物の混合物は排出管23を通って排出容器25に溜められる。
【0035】
この排出手段を備えることで、不純物が水の循環に支障を及ぼすことがないように予防できる。また、この排出手段により、洗米工程とは別に必要に応じて例えば水または洗浄液のみを装置内に循環させ、その水または洗浄液のみを排出することで装置内が洗浄され、清潔な状態を保つことができる。ここまでで洗米段階の処理が終了する。
【0036】
排出容器25に溜まった研ぎ汁は一部植物等の肥料に利用することができる。また排出容器25に電熱器等を設置し、水を蒸発させ、気体に状態推移させることにより、排出容器25に固体として残った不純物のみを生ゴミとして処理することができる。生ゴミとして処理することにより生活排水が原因で起こる水質汚染という環境問題の解決にもつながる。
【0037】
ここで、洗米スタート時に米が投入された容器29に供給された水を利用して、洗米段階に続いて炊飯段階まで行うことが可能である。
【0038】
図4は本発明の実施の形態にかかる洗米機能付き炊飯装置の構成を示したブロック図である。洗米機能付き炊飯装置18は、図1の洗米装置1が図4の洗米部14に対応し、炊飯部16を備える。また図5の処理フロー図は、洗米段階から炊飯段階までの動作を示している。
【0039】
図4において、洗米機能付き炊飯装置18は上記洗米段階の処理を行う装置である洗米部14と炊飯部16より構成されている。炊飯部16では、洗米段階の処理に引き続き、漬け込み段階及び炊飯段階の処理が行われる。なお、洗米段階と炊飯段階の処理を同一の装置で行うにあたり、吸上げ管3、蒸留供給管15、空気供給管27が上昇可能にするなどして、通常の炊飯段階の処理が可能としておけばよい。
【0040】
図5でステップST116までは上記洗米段階の処理と同じである。以下洗米段階の処理が終了した以降の処理であるステップST117、ステップST118、ステップST120について説明する。
【0041】
洗米段階が終了すると、ステップST117漬け置き段階の処理が必要かどうかを判断する。漬け置き工程は米を水に漬け込む工程であるが、上記洗米段階において既に米が十分な水分を吸収している場合は漬け置き処理が不要となる為、ステップST120の炊飯処理へ進む。漬け置き処理が必要である場合はステップST118の漬け置き処理の後にステップST120の炊飯処理を行う。
【0042】
ステップST120の炊飯処理では電気またはガスを使用して米の炊飯を行う。
【0043】
上記洗米段階で蒸留工程を経て分離された水は純度が高い為、洗米に使用した後であっても炊飯用に使用できるのであればそのまま利用することができる。また、浄化されて米に対する浸透性も高い為、洗米段階、漬け置き段階或いは炊飯段階において、特許文献1に示される装置及び方法に比べて、炊き上がった米に芯があるようなことも起こりにくく、おいしい米を炊飯することが期待できる。
【0044】
なお、米をよりおいしく炊飯する為に、イオン交換樹脂を使用した浄化方法、活性炭を使用した浄化方法、ろ過による水の浄化方法、もしくはそれらを2つ以上組み合わせた浄化方法等を利用してもよい。
【0045】
また、上記実施例では洗米水として通常の水道水としたが、炊飯段階の処理に使用するか否かを問わず、例えば日本酒のようなアルコールと水道水との混合液を洗米水として使用してもよい。
【0046】
さらに、最初に米が投入された容器29に水を供給する処理において、上記実施例では供給管16を備え付けて洗米水の供給を行っているが、供給管16を備えず、ユーザが例えば水道水を洗米水として容器に別途供給する場合であってもよい。
【0047】
さらに、上記実施例では洗米開始から洗米段階、漬け置き段階、炊飯段階を一連の工程とし、漬け置き段階があることを原則としたが、漬け置き段階を不要とした処理としてもよく、また各段階用のスタートボタンを設置してユーザに選択させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態にかかる洗米装置の構成を示したブロック図である。
【図2】図2は図1の洗米装置の詳細を示した模式図である。
【図3】図1及び図2に示した洗米装置の動作説明をする処理フロー図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかる洗米機能付き炊飯装置の構成を示したブロック図である。
【図5】洗米段階から炊飯段階までの図4の洗米機能付き炊飯装置の動作を示した処理フロー図である。
【符号の説明】
【0049】
1 洗米装置
4 蒸留部
8 排出部
12 浄化部
14 洗米部
18 洗米機能付き炊飯装置
29 米が投入された容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
米が投入される容器から供給された洗米液を取り出して前記容器に供給する循環型の洗米装置において、
前記容器に供給する前に前記取り出された洗米液を蒸留する蒸留手段を備える、洗米装置。
【請求項2】
前記蒸留手段により前記洗米液から分離されて生じた分離物を排出可能な排出手段を備えた、請求項1記載の洗米装置。
【請求項3】
米が投入される容器から供給された洗米液を取り出して前記容器に供給する循環型の洗米方法において、
蒸留によって前記取り出された洗米液を浄化して前記容器に供給する、洗米方法。
【請求項4】
米が投入される容器から供給された液体を取り出して前記容器に供給する循環型の洗米が可能な洗米機能付き炊飯装置において、
前記容器に供給する前に蒸留によって前記取り出された液体を浄化する浄化手段を備える、洗米機能付き炊飯装置。

































【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−50368(P2007−50368A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−238213(P2005−238213)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【出願人】(505142470)
【Fターム(参考)】